やよい「うっうー!変な白い粉が床に散らかってますー!」(105)

ごめん、俺どうかしてた

やよい「なにかなこれ…」

ツイーッ

やよい「はわっ!小麦粉かな?」

キョロキョロ

やよい「最近もやししか食べてないし…いただきまーす!」

パクッ

やよい「…」

やよい「んー?」

やよい「…」ペロペロ

やよい「小麦粉じゃない…のかな?」

やよい「う~ん…わっかんないなぁ」

やよい「もう一回だけ…」ペロッ

やよい「変なあじー」

やよい「はわっ!もうこんな時間!」

やよい「早くレッスンスタジオに行かなきゃ!」

たったった…

レッスンスタジオ

やよい「ごめんなさーい!遅くなっちゃいましたぁ!」ガルーン

千早「いいのよ高槻さん。気にしないで」

春香「じゃあ始めよっか」


~♪~♪

春香「今日のやよいスゴいね。いつもよりハキハキして動きもいいよ」

千早「高槻さんかわいい」

やよい「お疲れ様でしたー!」ガルーン

春香「やよいすごいよー!何かコツでも掴んだの?」

やよい「へ?」

千早「動きにキレがあって表情も生き生きとしていてとても可愛かったわ」

やよい「あ、ありがとうございますー!」

やよい「なんだか今日は調子がいいかなーって」

千早「調子がいいと更に可愛くなれるのね。流石高槻さん」

春香「いいなー。私なんて調子が良くてもこける数が減るとか、そんな程度だよ」

事務所

P「あぁ糞!袋が破れてんじゃねーか!中身漏れてるし」

P「糞ッ糞ッ糞ッ」

P「…なんだこの拭いたような跡は?誰か触ったのか?」

P「糞ッ!とりあえず始末しないと…」

ガチャ

春香「たっだいまでーっす」

やよい「ただいまー!」

千早「ただいま戻りました」

P「うげーえ!?」

春香「あれ?掃除中ですか?」

P「ちょっとハッピーターンの粉こぼしちまってな」

やよい「え!?ハッピーターンですかぁ!?」ガバッ

P「こらやめなさい」

やよい「えへへーあれはハッピーターンの粉だったんですねー」

春香「あれ?」

やよい「ここに散らばってた粉ですぅ」

やよい「…でもハッピーターンってあんな味だったかなぁ?」

P「!…やよい、アレ食べたのか」

やよい「はいー!指につけてぺろーって」

P「そういうことはやめなさい」

P「ちなみに味がおかしいのは賞味期限切れだったからだ」

P「気にしちゃだめだぞやよい」

やよい「えーっ!賞味期限切れだったんですかぁ?」

千早「プロデューサー!高槻さんになんてもの食べさせてるんですか!」

P「俺が食わせたわけじゃねぇ」

春香「おいしいですよね、ハッピーターン」

春香「それじゃ、お疲れさまでしたー!」

千早「失礼します」

やよい「おつかれさまですー!」

P「みんな、お疲れ」

P「あ、やよいはちょっと待って。話がある」

やよい「おはなしですか?」

P「そうだ。大事な話だ」

やよい「はーい」

春香「大事な話ってなんだろう…」

千早「大切なことでしょうね」

春香「まっましゃか愛の告白!?」

春香「プロデューサーさん…そんな!駄目です」

P「うるせーはよ帰れ!」

千早「帰りましょう春香」

千早「…プロデューサー、くれぐれも高槻さんにいかがわしいことをしないように」

P「せんわ!」

やよい「話ってなんですかー?」

P「やよい、お昼に粉を舐めただろう?」

P「床に散らばってたやつだ」

やよい「はい」

P「女の子が…っていうか誰だろうがそういうことはしちゃいけない」

P「もしかしたら危ないものかもしれないぞ」

やよい「うー、すいませんでした」

P「もうしないな?」

やよい「はい!」

P「よーし、やよいはいい子だ」ナデナデ

やよい「えへへー」

P「ほらやよい。暗くなる前に帰るんだ」

やよい「はーい!おつかれさまでしたー!」

P「お疲れやよい、また明日」

ガチャ バタン

P「やよいはいい子だなぁ」

P「それに比べて…なんなんだぁテメェはぁ!?」

バァン!

?「ひっ」ビクン

P「こそこそロッカーに隠れてるんじゃねぇよ!出てこいや!」

ガチャン!

小鳥「ご、ごめなさ…」ガタガタ

P「俺は今”生命のフシギ”ってやつを感じてるよ」

P「お前は元々何億匹もの精子の競争に勝って生まれた超すげぇエリートだ」

P「母親にヒットした最強の存在だ」

P「それがどうして今こんなに糞なんだ?」

小鳥「あ…あぅ…」

P「仕事が捗らないからつってねだってきたくせによ…」

P「アレの管理すらできねぇのか!?」

小鳥「ひ…ひぃ…」

P「糞!おめーにゃもうやらねぇ」

小鳥「そんな!それだけは!」

P「うるせー糞!おめぇはうちのアイドルの脳味噌ぶっこわす気か!?」

P「やよいだからなんとかなったものの…千早だったら今頃エラいことになってんぞ」

小鳥「ず…ずみまぜ…」

P「すまんで済んだら萩原さんはいらねぇんだよ」

小鳥「!」

小鳥「それだけはぁ!それだけはご勘弁を!」

小鳥「ぞれだげはわぁ~!」

P「もう呼んじまったよ」

小鳥「に゙ょわ゙~!」

ガチャ

雪歩「プロデューサー、面倒が起きたって聞きましたけど…どうしたんですか?」

うんこしてくる

P「は、萩原さん!お早いご到着で!」

雪歩「で、用ってなんですかぁプロデューサー?」

P「音無がブツの管理をしくじりまして」

雪歩「へぇ」

小鳥「あうあ~」ガタガタ

P「挙句にやよいにそれを見られてしまったんです」

小鳥「ごめんなさいー!ごめんなざいー!」

雪歩「それは大変です…ねっ!」

ガンッ!

P「ぐあっ」ドタッ

小鳥「!?」

雪歩「その辺の管理は、プロデューサーがするっていう話でしたよね?」ガッガッ

P「は…はい!」

雪歩「それがどうしてこんなことに?」ガンッ

P「うが…」

雪歩「その辺ちゃんと考えて行動してください…ねっ」ガツン!

P「…」ダラン

P「す…みませんでした…」

雪歩「誰が大丈夫か、誰が大丈夫じゃないかなんて、考えればわかることですよね?」ガン

P「はい…」

雪歩「あんまり馬鹿なことをされると困りますぅ~」ガン!

P「も、申じ訳ありません…!」

雪歩「次からは気をつけてくださいね?」ニコッ

P「はい…気をづけまずぅ!」

小鳥「」ジョ~

雪歩「ごめんなさいぃ小鳥さん。見苦しいもの見せちゃって」ペコリ

翌日

春香「おはようございまーす!」

P「おはよう春香」

春香「うわ!?プロデューサーさん包帯グルグル!どうしたんですか!?」

P「ちょっとコケて…」

春香「コケただけでそんなんなるわけないじゃないですか!コケでそうなるなら私はどうなるんですか!」

P「春香みたいなプロじゃないからさ、ケガしちゃったんだよ」

春香「プ…プロ…」

ガチャ

真「おっはよーござまーっす!」

雪歩「おはようございますぅ」

P「おっおはよう真、雪歩」

真「うわ!プロデューサーどうしたんですかソレ?ミイラのコスプレですか!?」

雪歩「ミイラ怖いですぅ><」

P「ちょっとコケてけがしちゃって…」

真「コケてって…そんな春香みたいな」

雪歩「大丈夫ですかプロデューサー?」

P「あ、あぁ大丈夫だよ雪歩。心配してくれてありがとうな」

雪歩「そ、そんなぁ」

春香「あれ?そういえば小鳥さんは?」

真「ほんとだ。いないね」

P「…なにやってんだろうなあの人は」

雪歩「気になりますぅ~」

雪歩「どこで何をしているのかなぁ」

雪歩「プロデューサー、思い当たりはありますか?」

P「な、ないなぁ」

雪歩「そうですよねぇ」ニッコリ

春香「もしかして辞めちゃうんですかね?」

P「え?」

春香「だって無断欠席するような人じゃないですよ?」

P「いきなり辞めるような人でもないと思うけど…」

雪歩「ちょっと様子を見てきた方がいいかもしれないですぅ」

P「そ、そうだな」

P「ちょっと音無さんの家に行ってみるよ」

雪歩「私も行きますぅ」

春香「あ!わた」

真「春香はこれから僕とバラエティの収録だろ」

春香「うー」


小鳥宅

P「ここですね、萩原さん」

雪歩「ちょっと脅しが過ぎましたかねぇ」

P「いるかな…」ピンポーン

ガタガタ

雪歩「いるみたいですぅ」

ガチャ

P「鍵は空いてますね」

雪歩「GOですぅ」

ザッザッ

小鳥「…」ポカーン

P「よう」

雪歩「こんにちはぁ」

小鳥「なんでここに…」

P「音無が会社こねぇからよ」

雪歩「迎えにきちゃいましたぁ」

小鳥「ひぃ…!」

P「鍵をかけてないのは不用心だな」

雪歩「それとも…来客中でしたかぁ?」

小鳥「!?」

小鳥「いや…誰も」

雪歩「じゃあなんでやよいちゃんの靴が玄関にあったんですか?」

小鳥「そんな!?しまったはず…」

雪歩「えへへ」ニッコリ

小鳥「!?」

P「まじかよ…」

雪歩「やよいちゃんはどこですか?」

小鳥「しししらない!知りません!」

P「だぁ!?ってんじゃねぇぞ!?」ガン!

小鳥「!」ビクッ

P「やよい連れ込んで何吹き込んだんだぁこら!?」

小鳥「だ、だからやよいちゃんは来てませんって…」ガクガク

雪歩「やよいちゃーん!」

小鳥「!?」

雪歩「でてきてくれないと困っちゃうよー?」

雪歩「特に小鳥さんの命が困っちゃうよぉー?」

小鳥「!?」

ガタッ

やよい「まってください!」

小鳥「やよいちゃん…」

P「いい子だ~…やよいは本当にいい子だぁ~」

P「それに比べておまえは!」

バシン!

小鳥「ピヨォ!?」

やよい「やめて!やめてください!」

P「やよい~、なんでこんなぐうの音も出ない程のカスをかばうんだ~?」

やよい「小鳥さんはカスなんかじゃありません!」

P「あーん?」

やよい「小鳥さんにひどいことをしたプロデューサー達の方が悪いです!」

雪歩「えーっ」

P「音無チャーン?一体何吹き込んだんだーい?」

小鳥「じ、事実を教えたまでです!」

小鳥「プロデューサーさんと雪歩ちゃんが実はド畜生だって!」

P「このアマぁ…!」ビキビキ

雪歩「そんなこと言うんですね、小鳥さん」

雪歩「どのド畜生に頭下げて仲間入りしたクソ底辺の分際で私たちだけを悪者にするんですね?」

やよい「えっ」

雪歩「聞いてないの?やよいちゃん?」

雪歩「この三十路前はね、自分自身も悪いことしてたんだよ?」

やよい「そ、そんな」

やよい「ほんとうなんですか?小鳥さん…?」

小鳥「や、やよいちゃん!その人たちの言うことに耳を傾けては駄目!」

P「カスが~!どんだけカスなんだてめぇは~!?」

小鳥「ひいぃ!」

やよい「あ、あうぅ」

やよい「私は誰を信じたらいいんれぅかぁー?」

雪歩「やよいちゃん…」スッ

やよい「雪歩さん?」

雪歩「何も信じなくていいんだよ?」

やよい「え?」

雪歩「厳しい現実を直視する必要なんてないんだよ?やよいちゃん」

やよい「うぅ」

雪歩「嫌なものからは…目を反らしったって良いの」

雪歩「いいんだよ…」

やよい「雪歩さん…」

後日


高木「えー!諸君!話がある!」

一同「はい」

高木「音無君が事故死してからもう1カ月も経ってしまった」

高木「みんなも辛い中、よく頑張ってくれた」

春香「うぅ…小鳥さん」

真美「はるるん…」

高木「しかし落ち込んでばかりもいられないぞ」

高木「天国で見守ってくれているであろう音無くんの為にも、一層頑張ろうじゃないか」

P(何言ってんのこのおっさん)

千早「春香、泣かないで」

春香「うぐ…」

やよい「…」

千早「ほら春香。高槻さんだって辛いのを耐えているの。年上の貴女が泣いてどうするの」

春香「ぞうだね…ごめんね千早ちゃん」

やよい「…」

雪歩「やよいちゃん」

やよい「あっ、雪歩さん」

雪歩「もう一カ月も経っちゃったけど…調子はどう?」

やよい「ばっちりでぅー!」

雪歩「そう、よかった」ニッコリ

やよい「でも…その…」

雪歩「んー?」

やよい「もっとバッチリに…なりたいなぁーって…」チラッチラッ

雪歩「そうだね」

雪歩「やよいちゃんは本当にいい子だね」ニコッ


終わって

アイドルをエロい目でみるなよ!(真剣)

小鳥さんも雪歩もやよいも好きだよ

小鳥「あーっあーっあーっ」

パンッパンッ

P「なんだよあーしか言えないのかよ」

小鳥「あーっ」

パンッパンッ

P「(笑)」

小鳥「あぁーっ」ブルッ

P「糞、一人で何達しちゃってんの」

小鳥「フゥーフゥー」

P「ユルユルだし全然楽しくねぇ」

P「この人本当にちょっと前まで処女だったんかね」

パンッパンッ

小鳥「やめっあーっ」

P「おらおらっ」

パンパンパン

小鳥「あぁーっ」

P「うっ」

ドプ…

P「…ふぅ」

小鳥「あぅ…」

P「…俺は一体何をやっているんだ」

小鳥「はぁ…はぁ…」ビクンビクン

P「またつまらぬものを突いてしまった…」

P「仕事せんと」

P「音無さんどいてー」ユッサユッサ

小鳥「はひぃ…」

P「だーめだこりゃ」

P「とりあえず現場行くか…」

P「音無さん起きてる?」

小鳥「はひぃ」

P「俺はとりあえず現場行ってくるから」

P「アイドル来るまでに片付けといてよ」

小鳥「わきゃりましたぁ…」

P「あーやれやれ」

バタン

小鳥「う…あぅ」カクカク

小鳥「片付け片付け…」ガサガサ

小鳥「そうだ、飲み物買ってこよう」

ガチャ バタン

>>6に続く

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