妹「どうしたの、急に」
妹友「い、いやっ。なんとなくだよ、なんとなく!!」
妹「……ふ~ん」
妹「アイツを狙ってるって言うんなら、やめといた方がいいよ」
妹友「べっ、別に狙ってないよっ!!」
妹「顔はいいけど、中身はアレだからねー」
妹友「私は別に、暗い人も悪くないと思うけどなー……」
妹「えっ、何?ああいうのが趣味なの?」
妹友「わっ、悪くないって言っただけじゃんっ!!そういうんじゃないって!!」
妹「ふーん……まぁ、いいけど」
妹友「で?好きな食べ物は?」
妹「知らないよ。普段、なんか会話しないし」
妹友「で、でも……好物くらいは……」
妹友「なんか、美味しそうに食べてたりしなかったの?このレベルでいいから」
妹「いや。そもそもアイツだけ、別で食べるからなぁ」
妹「好物なんて知らないよ」
妹友「じゃ、じゃあ……子供の時とかは?」
妹「………」
妹「覚えてなーい。大分前だしー」
妹友「えー……。ありえないよ……、それ……」
妹「こんな物だよ、兄妹なんて。接触しなくなればすぐ数年と過疎るし」
妹友「そうなんだ……」
妹「ってか、私に兄弟居るって、言ってたっけ?」
妹友「えっ……?あっ……、それは……」
妹友「ま、まぁ!いいじゃん、そんな事!!はいっ、この話おしまーい!」
妹「えーっ」
妹友「おじゃましまーす!」
シーン
妹友(相変わらず、鍵を掛けないなんて不用心だなー。この家)
妹友(妹は、今日は部活だからまだ帰ってきてない)
コンコン
妹友「入りますねー」
ガチャッ
兄「っ…!!久しぶり」
妹友「あっ、はい!お久しぶりです!」
妹友「今日はクッキー作って来たんですけど、どうですかね?」
兄「君が作ったの?」
妹友「はいっ、慣れてないですけど、頑張って作ったんですよー!!」
兄「なんか、ごめんね…。」
妹友「いえいえ、謝る事ないですよ!私が勝手に作っただけですし」
妹友「何が好物か分からなかったから、とりあえずのクッキーなんですけど……」
妹友「どうですかね…?」
兄「うん。美味しい、美味しいよ」
妹友「よかったぁ!兄さんって、卵アレルギーとかは無かったんですよね?」
兄「そうだけどさ……」
兄「それって、食べさせてから確認とる様な事じゃないよね」
妹友「そ、そうでしたね…っ。あははっ……。」
妹友「ていうか私、兄さんの事、ほとんど何にも知らないんですよね……。」
兄「まぁ、会って1ヶ月程度だし仕方ないんじゃない?」
兄「会うのは週3回程度だし」
妹友「っていうか、どうして妹の前では姿を現さないんですか?」
兄「んー……妹の前っていうか……。」
妹友「兄さん……?」
兄「まぁ、細かい事はなし!とりあえず、クッキー美味しかったよ!!」
妹友「えへへっ、よかったです!」
コンコン
キィィィ バタンッ
妹「お兄ちゃん、起きてる?」
兄「おっ、おう……。」
妹「この前、おかしな話を聞いたんだけど、良いかな?」
兄「おかしな話…?」
妹「お兄ちゃんって、私が留守の時に部屋から出たりしてないよね……?」
兄「……お前が出るなって行ったんだろ……。」
妹「それじゃあ、女の子を部屋に上げたりもしてないって事だよね?」
兄「なっ……なんだよ。疑り深いな……。」
妹「ううん、ちょっと気になっただけ。でも、これだけは覚えといてね。」
兄「………」
妹「どれだけ隠そうが、そのうちその女の子。不幸な交通事故に遭って死ぬ予定になってるから」
兄「ふ、ふざけんなよっ……!!」
おしまい
ネタばらしすると、妹友と兄が出会ったのは兄がトイレ行こうとしてた時
妹友は妹が帰ってくるのを待ってた。んで、相手側から話しかけられて
そのまま仲良くなった感じ。
兄は、ニートやってるけど引き篭もらせてるのは妹。
完
もういっそ乗っ取ってくれ……
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