夏海「え!?それ本当なの!?ほたるんが恋してるって」
小鞠「勘だけどね。明らかに恋しちゃってる目をしている時が多いし」
夏海「へー…でも相手って誰だろ?」
小鞠「誰って一人しかいないでしょ?」
夏海「…」
小鞠「…」
夏海「兄ちゃんか!」
小鞠「そうなんだよね」
夏海「そういえば最近よく泊まりに来るよね。ほたるん。しかも気合入れたオシャレして」
小鞠「うん。てっきり私達と遊ぶために来てると思ってたんだけど」
夏海「なるほど…兄ちゃんと喋る機会を作るためだったのか」
小鞠「あの二人接点ないしね」
夏海「でも兄ちゃんか~」
小鞠「そもそもこの辺でお父さんたち以外の男子って、お兄ちゃんだけだし」
夏海「でも兄ちゃんがモテるなんて想像できないな~」
小鞠「そうね」
夏海「兄ちゃんのどこがいいんだろ?」
小鞠「それを夏海に聞きたかったのよ」
夏海「へ?」
小鞠「だって夏海って小さい頃、超お兄ちゃんっ子だったでしょ?」
夏海「ああああああああああああああああああああああ」
小鞠「よくお兄ちゃんと一緒に寝たり、お風呂入ったりとかしてたし」
夏海「ああああああああああああああああああああああああ」
小鞠「あっ、大丈夫大丈夫だから。私も小さい頃お兄ちゃんっ子だった気がするし」
夏海「うわあああああああああああああああああああああああああ」
小鞠「そういえば夏海とお兄ちゃんと言えば、こんなエピソードも…」
夏海「いやあああああああああああああああああああああああああああ」
■回想中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
なつみ「兄ちゃんー。あれー?何をしてるのー?」
兄「」
なつみ「わー花のかんむりさんだーきれいだねー♪」
バサッ
なつみ「わわっ。ウチの頭に…え?ウチへのプレゼント?」
兄「」ウン
なつみ「ね?かわいい?かわいい?ウチかわいい?」
兄「」ウン
なつみ「わぁい。ありがとう♪兄ちゃん大好きぃー」
兄「」ナデナデ
なつみ「一生の宝物にするねー」
兄「」ウン
回想終了~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
小鞠「その花が枯れた時は大泣きして大変だったのよねー」
小鞠「で、今度は指輪作ってもらって『婚約だー結婚だー』とか騒いでたっけ?」
小鞠「そういえば…他にもこんな事が」
夏海「∵」
………
夏海「」
小鞠「落ちついた?」
夏海「よし!今のは夢!なかった事にする!」
小鞠「えーと、じゃあ、二人っきりにさせてみようかな~って思ってるんだけど」
夏海「ああ~、学校じゃウチらがいるしね」
小鞠「それで今度の土曜日にみんなでどっかに行って」
夏海「おっけー。ウチと姉ちゃんとれんちょんが抜けて二人っきりにするわけね」
小鞠「うん。れんげには恋の話はまだ早いから、夏海が上手い事言って連れ出してよ」
夏海「おっけーおっけー」
夏海「でも、これで上手く言ったら兄ちゃんとほたるんが恋人同士か~」
小鞠「そうね~」
小鞠「…って、あれ!?私の方が年上なのに…蛍に先に恋人が!?」
夏海「あっそっか。ほたるんはウチより年下だけど、姉ちゃんより年上だと思ってた」
小鞠「それって何!?私を年下だと思ってるの!?」
夏海「あははははは」
小鞠「むきーっ!私は姉だぞ!訂正しろー!」
夏海「あははははは」
小鞠「ぐぐぐぐぐ」
小鞠(ってあれ!?…よく考えたら蛍に恋人が出来たら…年上の威厳が…なくなるんじゃ…)
小鞠「だあああああああああああああああああああ」
夏海「」ビクッ
小鞠「やっぱ止め止め止め止め!!年下の蛍に先に恋人ができるなんてヤダヤダヤダヤダヤダ」
夏海「姉ちゃん駄々こねるなよ。ほら年上なら年下の面倒も見てあげるくらいの寛容な気持ちってやつをさー」
小鞠「…かんよう?」
夏海「うん。大人の余裕ってやつをさ?」
小鞠「…そうだね。そうする」
夏海「でも、兄ちゃんに恋人かー………」
■週末のお休み
蛍「センパイセンパイ!そこお魚が泳いでますよ。ちっちゃくて可愛いですね♪」
小鞠「この河って足のくるぶしまでしかないから安全だし、夏は気持ちいいんだよね」
蛍「じゃあ、今度は夏!来年の夏に絶対来ましょう」
小鞠「うん、いいよー」
蛍「えへへ~センパイと一緒に…楽しみだなぁ~」
夏海「姉ちゃん姉ちゃん…そろそろ」ボソボソ
小鞠「わかってるって」ボソボソ
蛍「あっ!この石、丸っこくて可愛いですよ」
小鞠「えっ!?わー本当だー」
蛍「本当にいいところですねー」
小鞠「あっ、こっちの石も綺麗かも」
蛍「おぉー、本当ですね。こっちの方が綺麗です」
小鞠「うーん…」
蛍「センパイ?」
小鞠「はい。蛍にあげる。私はもっといいの探すから」
蛍「ありがとうございます」
蛍(久々にセンパイに物を貰っちゃった!)
蛍(飴は腐っちゃったけど、石だったらずっと持ってても大丈夫)
蛍(センパイからのプレゼントをずっと保管できるなんて)
蛍(幸せだな~)
俺(兄)「蛍ちゃん、なんならあの森を歩きながら話そう?」^^
小鞠「石~石~♪」
夏海(綺麗な石探しなんて小学生かよ!)
夏海(って、ほたるんは小学生だったね…)
夏海「姉ちゃん、姉ちゃん。ほら早く行こう」
小鞠「あっ、そうだった…でも、石を探してからにしよっか?」
夏海「石とほたるんの未来どっちが大切なの!?」
小鞠「うむむむむ。これは蛍の為、蛍の為…」
>>20
しねよ豚
蛍「あれ?二人でどうしたんですか?」
小鞠「あっ…そのあーと…」オロオロ
夏海「その母ちゃんに呼ばれてさ…悪いけど30分くらい姉ちゃんと行ってくるね」
小鞠「そ、そう。だからごめんね」
蛍「いえ、わかりました」
夏海「その間、兄ちゃんと遊んでてよ」
蛍「え?あっはい」
夏海「じゃあね、ほたるん。また後で」
小鞠「ごめんね。蛍」
蛍「ええ、また後でー」
>>23
しねよまんこ
………
小鞠「うぅ…蛍に嘘ついて何か罪悪感が…」
夏海「これもほたるんの為だって…よし、あそこに隠れて様子を見よう」
小鞠「そうね。って、そういえばれんげは?」
夏海「最初から呼ばなかった。色々と面倒になりそうだから」
小鞠「何か一人仲間外れみたいで気が悪いわね」
夏海「そうなんだよね…」
………
兄「」
蛍(二人っきりって初めてかも…あっ、でも散歩の時に偶然会った事が…)
兄「」
蛍(な、何か話題を……そうだ)
蛍「あ、あの…」
兄「?」
蛍「サンドウィッチみんなの分、作ってきたのですが食べます?」
俺「それより蛍ちゃんが食べたいな」^^
………
小鞠「あっ、蛍が…サンドウィッチだ」
夏海「おぉー、さすがほたるん。手作りで男子の興味を引くなんてやるなー」
小鞠「美味しそう…そういえばもうお昼前だし…お腹減っちゃった…」
小鞠「蛍のお弁当とか美味しいし、食べたい…ジャムとかあるのかな?食べたい…あのサンドウィッチ食べたい」
夏海「ちょっ!姉ちゃんヨダレ!ヨダレ!」
小鞠「あっ」
夏海「まったく…もう」
………
兄「」
蛍「美味しいですか?よかったー」
蛍(やった♪やった♪これでセンパイも喜んでくれるよね?)
………
夏海「…何か兄ちゃんも嬉しそう…」
小鞠「サンドウィッチお腹減ったサンドウィッチ」
夏海「ムムムムムム」
小鞠「あっ、食べ終わったみたい…私の分も残ってるかな?」
夏海「兄ちゃんは釣りを始めたね」
………
兄「」ジュー
蛍「え?このお魚を私にですか?」
兄「」ウン
蛍「あっ、美味しい♪」
蛍(その場でお魚を焼いて食べるのも美味しいな)
蛍(…そうだ!)
蛍「あのー今度良かったら魚のさばき方を教えてもらってもいいですか?」
兄「」ウン
蛍「ありがとうございます!」
蛍(これでセンパイと…えへへ~)
………
小鞠「聞こえない…何を喋ってるんだろう…」
夏海「ほたるんが嬉しそうな…幸せそうな…表情してる」
小鞠「そんなにあの焼き魚美味しかったのかな…」
夏海「あれは美味しいよ。うん美味しい」
小鞠「そうなの?」
夏海「ウチが釣って、兄ちゃんが焼いて食べるって良くしてたし」
小鞠「へぇ~。そうだったんだー」
夏海「ウチが一緒にやってたのに…」
小鞠「へ?」
夏海「あっ!誰か来た!」
小鞠「あっ!」
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