P「記憶喪失ですか?」(729)

ネタが枯渇した


P「自分がプロデューサーってことは覚えているんですが、アイドルたちのことがさっぱりで」

小鳥「ずいぶん都合がいい、記憶喪失ですね」

社長「私も昔なったことがあるよ。とりあえず、彼女達に知らせて置いたほうがいいだろう」ぴぽぴぽ

P「えー、それって逆に不安を煽るんじゃ…」

社長「ボロが出るよりはいいだろう?もうみんなに知らせてしまったよ」


P「…(いやな予感がするなぁ…)」

ガチャ

春香「おはようございます!プロデューサーさん!記憶喪失って聞きましたけど、私のこと覚えてます?」

P「…すまん。全く覚えてない…」

小鳥「はい、プロフィールファイル」

P「どうも。えーと君は…天海春香さん?」

春香「はい!そうです。でもさん入りませんよ!プロデューサーさん」


春香「あっ!プロデューサーさん。ちょっとお話が…」

P「何かな?今の俺じゃ、真面に対応できないと思うけど」

春香「ここじゃなんですから」ぐいっ

P「うわっ!」

春香「プロデューサーお借りしまーす」

社長「」ニヤニヤ

小鳥「…」


春香「ここなら誰も来ませんね」

P「えーと…それで話っていうのは…」

春香「あの…私と…///お付き合いしてるのってやっぱり忘れてます?///」モジモジ

P「…付き合いって俺と君が恋人同士ってこと?(何かかわいいぞ、この子)」

春香「はい」

P「…すまない。覚えない…」

春香「そうですか…」


P「ごめんなさい」

春香「いいんです!気にしてないと言えば、嘘になりますが
でも記憶が無くなろうとプロデューサーさんが、私の彼氏であることには変わりないんですから」

P「天海さん…」

春香「春香!以前のプロデューサーさんは私のこと下の名前で呼んでたんです。だから…」

P「春香」

春香「プロデューサーさん!」ダキ

P「俺頑張って君のこと思い出すよ」

春香「はい!でも…」


春香「記憶が無くなっても、これから一生戻ることが無くても、プロデューサーは私の彼氏なんですから
今はそれを覚えて置いてくれるだけで、私は幸せです」

P「春香…(これは一刻も早く記憶を取り戻さないと)」

春香「じゃあ戻りましょうか!今日のお仕事頑張らないと」

戻って

小鳥「春香ちゃんと何話してたんですか?」

P「まぁ色々と(さすがにアイドルと付き合ってるとは言えないな。二人っきりで話したってことは多分皆に秘密してるって事だし)」

P「とりあえず、このファイルに目を通しておかないと」

ガチャ

美希「おはようなのー☆
プロデューサー記憶喪失ってホント?」


P「うん、そうなんですけど…えーと君は……あった!…星井美希さんかな?」

美希「あはっ!やっぱプロデューサーは美希のこと覚えててくれたんだ
でもさん付けは要らないの。美希って呼んで!」

P「いやー、このファイルにある。写真と名前で…ほらこれ」

美希「なーんだ…あっ!プロデューサー!
ちょっと来て欲しいの」ぐいっ

春香・小鳥「…」


P「あわわ(また二人っきりか)」

美希「…ハニー」

P「?」

美希「やっぱり、記憶喪失みたいだね」

P「ん?ん?」

美希「プロデューサーと美希が二人っきりの時は、美希がプロデューサーのことハニーって呼ぶの」

P「そ、そうなのか?」

美希「ハニー…美希と付き合ってるってことも忘れちゃったの?」


P「え?(これってまさか…二股!?)」

美希「…やっぱり忘れてるの」

P「ごめんなさい(二つの意味で)」

美希「謝らなくていいの…けどいつものようにキ、キスはして欲しいな///」

P「え?え?き、きす!?」

美希「ハニーは毎日ここで美希とキスしてるの///
これはたとえ記憶がなくなっても絶対事項なの///
さぁハニー…」

P(おいおい、俺最低すぎだろ。アイドルと付き合いしかも二股って…)

見覚えがあるな。つづきか?

>>15
続きだけど>>1に書いてあるように…


P「…(記憶がなくなったってことはある意味チャンスかもしれない)」

美希「ハニー?」

P「…ごめんなさい。美希さん」

美希「ハニー?美希さんじゃないよ。美希なの」うるうる

P「…美希、記憶がない今、キスはできない(涙目かわいいなぁ)」

美希「なんで?なんで?」グスン

P「記憶が戻ったら、ちゃんとするから、今は待って下さい。気持ちの整理がちょっと…」


美希「そんなのってないの。ハニーの記憶が無くなろうと美希とハニーの関係は変わらないの」

P「うぅ、だけど…」

美希「…わかった。今回は我慢する。
けど、美希とハニーがラブラブってことは忘れないで欲しいの」

P「はい…」

美希「じゃあ、美希お仕事に行ってくるの」

P「あーうん、いってらっしゃい」

美希「と見せかけて空きありーなの☆」チュ

P「」

美希「じゃあ、行ってくるね!ハニー///」


P(おいおい、キスしちゃったよ。今の俺の記憶では、これがファーストなんだが…まぁ慣れたもんなんだろうなぁ)

小鳥「プロデューサーさん!プロデューサーさん!」

P「はっ!な、なんですか!?」

小鳥「何ボーとしてるんですか。まさか美希ちゃんと何かあったんですか?」

P「な、何言ってるんですか!?何もないですよ!ただ記憶を思い出そうと…」

小鳥「そうですかぁ?まあ無理に思い出さなくても、戻るときは戻るし、戻らないときは戻りませんよ」


ガチャ
真「プロデューサー記憶喪失って聞きましたけど」

雪歩「大丈夫ですか?」

小鳥(この子達今日はオフのはずなのに…)

P「あぁうん、記憶以外は大丈夫です(男の子と女の子か)」

ガチャ

あずさ「おはようございます」

P「おはようございます」

あずさ「あのぉ~プロデューサーさん記憶を」

P「はい、このファイルを見ないと全然でして」

続きからじゃなくて最初から書いてるのか


P(えーと男の子の方は…ん?ん?この子女の子か!菊池真か。
で可愛らしい女の子は萩原雪歩。
最後に入って来たお胸のデッカい女性は三浦あずさ)

あずさ「あの~プロデューサーさん。来て早々あれなんですが、私ドラマの撮影があるので、現場まで送って貰えますか?
確か記憶がないのはアイドルの私達だけだと聞いていたので」

P「あっはい、地理は多分大丈夫です。場所さえ分かれば」

あずさ「○×公園なんですが」

P「…大丈夫です。では行きましょうか」

>>24
続きからの方がいい?

俺はどっちでもいいが
前スレ見てないのも多いだろうから最初からのがいいかも

>>27
あい


真「あっ!プロデューサー、僕も付いて行きます!」

小鳥「こらこら、ダメですよ。仕事の邪魔しちゃ
今日は真ちゃんと雪歩ちゃんはオフでしょ
せっかく事務所に来たんだから、掃除くらいして欲しいなぁ~」

真「ボクはプロデューサーを心配して…」

雪歩「真ちゃんお仕事なら仕方無いよ。それにプロデューサーが帰ってこないわけじゃないんだから、
その間、掃除とかして待ってようよ。ね?」

真「チェッ、まあ仕事の邪魔はいけないけどさ
仕方が無い。掃除して待つか…」


車の中

あずさ「本当に私達の記憶だけスッポリ抜けているんですね」

P「ははは、面目ないです」

あずさ「…敬語」

P「へ?」

あずさ「プロデューサーさん、私と二人っきりのときはいつも敬語使わないんですよ」

P「そ、そうなんですか?(何だか雲行きが…)」

あずさ「ほらまた」

P「そうなんだ?」

あずさ「それにプロデューサーさんはいつも皆の前では私のことあずささんって呼ぶんですが、
二人っきりのときは、あずさって呼んでくれます」

P「それってつまり…」

あずさ「私と恋人同士ってことやっぱ忘れてますよね?」

P「」


P(俺って肉食系男子なんだ…その割には罪悪感しかない…)

あずさ「別に無理に思い出さなくてもいいんです。ただ私がプロデューサーさんの彼女であること、それだけは…
やっぱりダメでしょうか?
記憶が無くなったプロデューサーさんはもう私の彼氏では無いのでしょうか?」

P「いえ、そ、そんなことは…(目に涙が…今からドラマの撮影なのに)」

あずさ「プロデューサーさん…」

P「はい!なんです…なんだい?あずさ」

あずさ「愛していると言って貰えませんか?今はそれだけが…」グスン

P「…愛しているよ。あずさ」


あずさ「プロデューサーさん!」

P「ごめんな。あずさ今はこれが精一杯なんだ。本当ごめん」

あずさ「いいんです。それだけ聞ければ、充分です」

P「そうこうしている内に着いたな」

あずさ「プロデューサーさん。私、調子に乗ってもう一つお願いしたいんです。
これが叶ったら、今日のお仕事絶対うまくいくと思うんです」

P「…俺にできる範囲なら(まさか…)」

あずさ「では…///手を…手を握って下さい///プロデューサーさん」


P「そんな事でよかったら」ギュッ

あずさ「やっぱり大っきいですね///」

あずさ「…名残惜しいですけど、そろそろ時間なので、私行きますね」

P「おう、頑張ってこい」

あずさ「では、あっ!プロデューサーさん私仮にプロデューサーさんの記憶が戻らなくても、プロデューサーさんこと愛していますから。
それだけは忘れないで下さい」

P「ああ」


車の中

P(俺最低じゃないか。三股って…)

P(よくバレなかったな。あぁでも、もしかしたら付き合い始めたの、最近かもしれないし)

P(記憶があったときの俺ってやっぱ今の俺と違うのかな。今の俺なら三股なんて考えられん)

ブーブー

P(メールか?)


響メール「プロデューサー、記憶喪失だって?頭、大丈夫か?心配だぞ」

P(我那覇響誰だ?この人。記憶ないってことはうちのアイドルであることはまず間違いない。
しかし、頭、大丈夫ってどっちの意味だ?


P(とりあえず、『記憶はないけど、頭は大丈夫です。』これでよしと)

ブーブー

P(返信はや!って今度は違う人か)


貴音メール「貴方様、話があります。ラーメントンコツにてお待ちして居ります。
もちろん、一人で来て下さい」

P(四条貴音…この子もアイドルか
ラーメントンコツ…ああ、あそこか
しかし昼飯時にはまだ早い気が)

P(まあ、一応、記憶にないアイドルとは一度話して置いた方がいいしな『了解しました』)

ラーメントンコツ

P(さて、よくよく考えたら、顔がわからないんだった。
あのファイル置いて来ちゃったし)

コンコン

P「わっ!」

貴音「貴方様」


ガチャ

P「四条貴音さんですか?」

貴音「?…ああ、記憶を無くされていたんですね。確か」

P「そうなんです。だから君のことも…」

貴音「…そうですか…では失礼して」スッ

P「ん?」

貴音「えいっ」トン

P「ん?ん?(チョップ!?)


貴音「…思い出しましたか?」

P「ごめんなさい。全く…」

貴音「そうですか。記憶喪失を治すには喪失した時と同じショックを与えれば治ると聞きましたが、
あれは迷信だったのでしょうか」

P「うーん、俺の場合、君達の思い出を話してくれた方が良いのかも…」

貴音「思い出…ですか?」

P「うん、というかここで話すのもなんだし、店にでも入ろうか」


貴音「そうしたいのは山々なのですが、今日は店じまいだそうです」

P「こんな時間に!?」

貴音「はい…どうやら在庫がもう無いとか」

P「そうなのか、それは残念だな。ここ美味しいのに(発注ミストかかな?)」

貴音「はい、非常に残念です」

P「んじゃ、車の中で話そうか」

貴音「はい。では失礼します」


P「…」

貴音「…ふふふ」

P「な、何?どうしたの?」

貴音「緊張なさっているのですね」

P「そ、そうかな?」

貴音「はい。とっても新鮮です。いつもと違う雰囲気を感じます」

P「ははは、まぁ記憶無いしね(そりゃそうだろ。
なんたって三股するぐらいの度胸持ってんだから、褒められたもんじゃ無いけど)」


貴音「…貴方様、記憶がないないというのはその…あのことも忘れているのですね?」

P「あのこと?ごめんなさい。思い出せないです(まさか…な。さすがにな?)」

貴音「…」

P「四条さん…?」

貴音「貴方様!」ダキッ

P「!?」


P「あの~」

貴音「少し…」

P「?」

貴音「もう少しこのままで」

P「…えーと、そのままの状態でもいいから聞いて欲しいんだけど、いや、俺の勘違いかもしれないんだけど、
俺と君って、その、付き合ったりなんかしちゃったりして…?」

貴音「…!?貴方様///」

P「えっ!?」

貴音「…はい///そうです。私と貴方様は…もう契りを交わしな仲なのです」

P「」


P「…(四股…?色情狂?色キチガイ?おいおい、肉食系男子も真っ青じゃ無いか、
いや最近の肉食系はここまでやるのが普通なのか?)」

貴音「貴方様…」ジー

P「四条さん…(やばい、他人事のように思えて来た)」

貴音「貴音…そう貴方様はいつも私を呼びます。ですから」

P「貴音…そろそろいいかな」

貴音「…あっ!私とした事が、申し訳ございません」

P「いやとかじゃ無くて、そのほら、記憶無いし、あまり実感が持てないというな(てんぱってるなぁ俺)」


貴音「…はい、そうですね」

P「とりあえず、事務所に戻ろう(残念そうな顔しないでよ四条さん)」

貴音「貴方様…貴方様が記憶が無くても私にとって貴方様は貴方様です。
ですから、貴方様が今後、記憶を居り戻す事が無くても、私は貴方様のそばにいます。
だから、貴方様…無理だけはどうかなさらずに」

P「わかりました。ありがとうございます。しじょ…貴音」

事務所

P「只今戻りました」

小鳥「お帰りなさい。!貴音ちゃんおはよう!」

貴音「おはようございます。小鳥嬢」

亜美「あっ!おはよう!お姫ちん!
おかえり兄ちゃん、記憶喪失だって!?亜美の事も忘れちゃったの?」


P「あーうん、そうなんですよ。ごめんなさい。ファイル見れば、分かると思うんですけど」

亜美「ごめんなさいだってププ~
兄ちゃんおっかし~
ねぇ真美真美来てみぃ~。面白い兄ちゃんが見れるよ」

真美「あっ、に、兄ちゃんおかえり」

P「た、ただいま。えーと(ファイル、ファイルっと)」

貴音「これですか?」

P「それそれ、ありがとうございます。」

小鳥(私の存在意義が…)


P(何だかんだあって、菊池さんと萩原さんがコンビニから帰って来て、
そして四条さんはお仕事の方へいかれまして、
今こうして萩原さんと菊池さんと双子の双海さん達とで俺の記憶を取り戻すために、
色々話をしているわけなんだが)

P「記憶なくす前と後で、何か変わってる事無い?性格とか」

亜美「んーとね。何かビクビクしてるかな。怯えているっていうな。後、よそよそしい。
まぁ記憶が無いから仕方無いけどね」

P「なるほど(ビクビクしてるのは仕方無い。だって四股してるんだもの)

ガチャ

響「おっはよー!プロデューサーいるか~?」


小鳥「響ちゃんもうすぐお昼よ。プロデューサーはあっちのソファで皆と記憶復元中よ」

響「わかった!皆~おはよう!」

真・萩原・真美・亜美「おはよう!」

P(えーと、この子は我那覇響。メールをくれた子か)

響「むっ!プロデューサーだけ返事がないぞ!」

P「我那覇響さん?」


響「さん!?ああ、記憶喪失なのか…」

亜美「もしかして演技だったりして?」

響「そ、そうなのか!?せっかく図書館まで行って色々調べて来たのに」

P「おい!演技な訳無いだろ。
こんなの冗談でやっても誰も得しない。むしろマイナスだ」

亜美「ご、ごめん(ちょっと今の前の兄ちゃんっぽかった)」ドキドキ

P「ああぁごめん。強く言いすぎた」


真「少なくとも僕達のことを忘れてるのは確かだけどね」

雪歩「私もそう思う」

真美「私も」

響「じ、自分もだぞ。なんかメールに違和感があったし!うんうん」

亜美「う~なんか亜美だけ、悪者じゃん…」

P「確かにアイドル達だけの記憶がないってのはおかしい事だし、疑われても仕方無いよ。
さっきは強く言い過ぎた。ごめんね。えーと亜美ちゃん?」ナデナデ

P(たぶん君がいなかったら、さっきまでの会話はかなり気まずかったと思う。
だから感謝してるよ)ナデナデ

亜美「へへへ///もう兄ちゃん。皆の前だよ。
照れちゃうよ///」

真美「…(亜美だけ、ずるい…)」


P「そういえば、我那覇さん
さっき、言ってた。図書館で色々調べてくれたとかなんとか?」

響「響でいいぞ。前もそう呼ばれてたし、
まあ…あの…調べて来たっていうか……調べようと思ったんだけど、途中でハム蔵が行方不明になっちゃって、
ハム蔵は見つかったんだけど、図書館の人から白い目で見られて、なんだかいたたまれなくなって」

P「ハム蔵?」

響「ほら、自分の方に乗ってる」

ハム蔵「チュウ」

P「あぁ、なるほど」


昼間
P(響は仕事に行き、菊池さんと萩原さんは俺の記憶を戻す方法を調べに図書館へ行ってくれるとのこと。
亜美ちゃんや真美ちゃんは早朝の仕事で昼はフリーだから、引き続き俺の話し相手になってもらっている)

ガチャ

伊織「はぁー疲れたぁー」

やよい「今日の伊織ちゃんすごかったですぅ~」

律子「確かにあれは凄かったわ」

真美「あっ。いおりん達だ!」

亜美・真美「おっかえりぃー」

やよい「うっう~ただいまですぅ~」

伊織「ふぅ、ただいま。
そ、そういえば、あいつは?」

律子「ただいま。ほら、あそこに」


P(えーと…)ペラペラ

伊織「ちょっと!私達が帰って来るなり、挨拶もなしに。
ファイル何て見ちゃって!」

P「君は水瀬伊織さん!そっちのツインテールの子は高槻やよいさんだね?」

伊織「ふぇなによ。いきなりさん付けなんて気持ち悪い。」

真美「ふっふーん、いおりん動揺してますなぁ」

亜美「してますなぁ」

やよい「プロデューサーまるで別の人みたいです」


P「そっちのメガネの子は…」ペラペラ

P「あれ?ない」

亜美・真美「どうしたの?兄ちゃん」

P「この人のプロフィールが無いんだけど…」

律子「当たり前でしょ。それは765プロのアイドルのプロフィールしか乗ってないんですから」

P「えっ?じゃあ、君は一体…」

律子「貴方と同じ、プロデューサーですよ。プロデューサー殿」


律子「全く…アイドルの記憶だけ消えたんじゃなかったんですか?」

亜美「なるほど~」

真美「何かわかった?」

亜美「兄ちゃんの中ではりっちゃんはまだまだ現役って事ですな」

真美「なるほど~」

やよい「律子さんは現役です~」

律子「ちょっ…///何言ってるのよ。全く!」

伊織「でも現に律子のこと忘れてるから…」


律子「いいですか?プロデューサー殿!一度しか言いませんから、ちゃんと覚えて下さいね。
私は秋月律子です。それと普段プロデューサーは私のこと律子って呼んでます。それともっと馴れ馴れしく。わかりましたか?」

P「わ、わかったよ。律子」

律子「よろしい」

伊織「ア、アンタはわ、わたしのこと伊織様って呼んでたわよ!ふ、普段から」

亜美・真美・律子「えっ?」

やよい「えー!そうだったんですか!?」

P「マジですか!?(あれ?これひょっとしてヤバイんでない?)」


伊織「ほ、ほら///言ってみなさいよ。早くぅ」

真美「いおりん、さすがにそんな…」

亜美「見え透いた嘘はね~」

やよい「嘘なんですか!?」

律子「はぁ…何おかしなこと言ってるの。今はふざけてる場合じゃないでしょ」

伊織「う~///分かったわよ。あんたは私の事、伊織って呼んでた。はい、これでいいでしょ」

やよい「プロデューサーは私の事、やよいって呼んでました。
これからもそう呼んでくださいねー」


P(よかった…本当。さすがに五股は無いよな)

P「伊織にやよいに、よし覚えたぞ!」

亜美「っていうか兄ちゃんはあずさお姉ちゃん以外は下の名前で呼び捨てだったよ」

P「へぇー。たしかあずささんって呼んでたって本人からは聞いたけど(皆の前ではな)」

真美「そうそう!」

伊織「で、何か少しは思い出したの?」

P「それが…」

真美「それがね。真美達の話しても全然覚えてなくて、思い出しもしなかったし」

亜美「たまにカマかけたりしたんだけど、それも引っかからないし」

P「そんな事してたのか!?(あれ?この子達って意外と…)」

やよい「それって今日起きてたら、なってたんですか?」


P「確信は持てないけど多分」

律子「日記とか付けたりは?」

P「付けてないなぁ。(ホワイトボード見た時も何も思い出さなかったし)」

律子「あっ!…でももう試してるか…」

P「何か妙案が?」

律子「妙案というか、聡明なプロデューサー殿ならもう見てるはずなんですが…携帯のメールの記録見ました?」

P「!?…盲点だった(そうだなんでこれを始めからしなかったんだ)」

亜美「さすが、765プロのスーパーコンピューターリッチャンマークII」

真美「兄ちゃんにできない事を平喘とやってのける!」

やよい「そこにしびれる憧れますー!」


律子「ほ、褒めても何も出ないわよ!///」

伊織「早速見てみなさいよ」

P「ああ!」カチカチ

小鳥(楽しそうだなぁ。私も混ざりたいなぁ)

P「ヒィ!」ゾッ

真美「どうしたの?兄ちゃん」

P「ちょちょちょちょっとトイレに行って来ます!!!(ヤバイヤバイヤバイ)」ダッ

伊織「顔真っ青…大丈夫かしら」

やよい「うっう~心配です」

亜美「…」

律子「…」

k46
トイレ

P(…深呼吸しよう。落ち着いて、情報分析するんだ)
カチカチ

受信メール
001:四条 貴音
002:我那覇 響
003:如月 千早
004:如月 千早
005:如月 千早
006:如月 千早
007:如月 千早
008:如月 千早
009:如月 千早
010:如月 千早
011:如月 千早
012:如月 千早
013:如月 千早
中略
114:如月 千早
115:如月 千早
以下略

P(最後までこの子だ。
しかも、日付は全部昨日。
手元にファイルがない以上、あとは中身を見るしか…)

P(怖くて見れない…まずは送信履歴の方から見るか…)カチカチ

P「」


P(送信履歴も似たようなものだった)

P(もう中身を見るしか…)

P(五股だけは…辞めるんだ俺)カチカチ

P「…あれ?」



やよい「あっ!帰って来ました!」

伊織「さっきより顔色はいいはね」

P「ちょっとファイルとってくれる?」

亜美「はい」

P「ありがとう。ふむふむ、如月千早さんは…千早は歌が…なるほど」

真美「千早お姉ちゃんがどうしたの?」

P「いや、携帯の送受信記録みたら、殆んど千早とのやり取りだったんだ。
曲の打ち合わせとか、その他、歌に関するメールで、
たまに同じ内容のメールが何十通も来てたんだけど、もしかしてこの人機械音痴?」


真美「ああ、千早お姉ちゃんは機械音痴だね。確かにたまに同じメールがわんさかくる時あるよ」

伊織「な~んだ。アンタそんな事で顔真っ青にしてたの?情けない」


P「面目ない…(こっちは心臓止まるかと思ったんだぞ)」

やよい「それで何か思い出しましたか?プロデューサー」

P「千早の事は全くだけど、曲の事は忘れてないみたいだ」

亜美「今日、千早お姉ちゃんは何してるの?」

P「えーと」ペラペラ

伊織「!?アンタそれ!?」


P「ん?あーこれ?皆のスケジュール帳。とは言っても、書いてあるのは予定だけみたいだ。
直接みんなの特徴とかそういうのは書かれてない。
まぁそこにあるホワイトボードの手帳版だからなぁ」

伊織「なるほど。」

P「千早は今日は一日中レッスンらしい」

律子「プロデューサー!そろそろ仕事してください。
アイドルの記憶だけがなくなってるからって仕事ができないってわけじゃ無いでしょ。
今日は何にもやってないんじゃないですか?」

P「す、すいません(何か律子って怖いなぁ)」

夕方

P「ふぅ」

小鳥「お疲れ様です。はい」コトン

P「ありがとうございます」


律子「ほら、あんた達ゲームもその辺にして、そろそろ帰る支度しなさい!」

亜美「はーい」

真美「今日の晩御飯、何だろうね?」

伊織「ぐぬぬ、勝ち逃げされたー」

やよい「でも、惜しかったよ。伊織ちゃん」

伊織「うー」

P「送ろうか?息抜きついでに」


P「最近、変質者が出るらしいからな」

律子「えっ?プロデューサー殿に勝る変質者何ているんですか?」

伊織「…確かに言えてる」

亜美「キャアー変質者よ!」

真美「SOS!」

P「お、おい!露骨に心を折ってくるな!」

律子「否定しないところがまた…」


やよい「プロデューサー!」

P「やよい…(天使に見える)」

やよい「プロデューサーは変質者ですけど、私達のプロデューサーである事には変わりないです。だから自信持って下さい」

P「」

ソファ

P(結局、律子が皆を送って行った。
どうやらあの冗談は俺を休ませる為の物らしかった。
今はこうしてソファの上で横になっている)

小鳥「あの…プロデューサーさん!今晩飲みに行きませんか?」

P「あー、ごめんなさい。今日中にやらなきゃいけないのがありまして…」

小鳥「それは残念…」シュン


P「最近、忙しくて小鳥さんと飲みに行ってませんね」

小鳥「そうですね…ちょっぴりさみしいです」

ガチャ

響「ただいまー!」

P「おかえり…」

小鳥「おかえり。響ちゃん」

響「あっ!プロデューサー。どうしたんだ?体調でも悪いのか?」

P「休憩中。でもそろそろ休憩終了する。
響はそのまま帰らなかったんだな。送って行こうか?」

響「自分、プロデューサーの事が心配で、寄ってみただけなんだ。
仕事の邪魔はしたく無いから帰るぞ」


P「いやいや、邪魔はしてないよ。もう暗くなって来たし、送って行くよ。それも俺の仕事だし」

響「…じゃあ、お言葉に甘えさせて貰うぞ」

小鳥「あの~私も送ってもらいたいなぁ~なんて…」

P「ははは、承知しました」

車の中

小鳥「じゃあ、響ちゃん、プロデューサーさん。また明日」

響「ぴよ子おやすみ」

P「お疲れ様でした。また明日」


車の中
響「プロデューサー…」

P「ん?」

響「…本当に自分の事、忘れちゃったのか……?」

P「…ごめん」

響「うぅ…別に謝って欲しいわけじゃ無いぞ。ただ…」

P「ただ?」

響「自分と恋人同士ってのを忘れられたのが少しショックなだけだぞ」

P「」ガンガンドカッ


響「どうしたんだ!?プロデューサー!いきなり、自分自身の頭を殴り付けて!」

P「いや、こうやったら早く記憶が戻るかなぁ~と思ってさ(突然過ぎて心の準備できてなかった。五股て…)」ガンドカドカ

響「な、何言ってるんだ!そんな事したら…記憶喪失が今より酷くなるぞ」ガシ

P「止めてくれるな。響
死んでも記憶を取り戻さなくてわ」

響「死んだら元も子もないぞ
そこまでして記憶を取り戻さなくてもいいと思う。
記憶が無くなったくらいで、自分がプロデューサーを思う気持ちは変わらないぞ!」

P「プロデューサーとアイドルだよ?こんな事、事務所にバレたら…」

響「そんなの自分だってわかってる!だから、これは自分達だけの秘密って…!プロデューサーが!」

P「…ごめん。どうかしてた(なるほど。こうやって俺は…)」


響「やっぱ自分が彼女って嫌?」

P「いや、むしろ光栄だよ。こんなに可愛い子と」

響「へへ///」

P「けど、俺は響の事忘れてしまってるからさ、時間が欲しいんだ(自分が信じられない)」

響「そんなの自分いくらでも待つぞ!」

P「ありがとう」


765プロ事務所前
P(あの後、響を家に送った。
帰りの車で何度か試したが、残念ながら記憶は戻らなかった)

P(明かりが付いてる。律子が残ってるのかな)

ガチャ

P「ただいま」

律子「おかえりなさい。プロデューサー」

数時間後

P(思っていたより仕事は早く片付いた。律子がコンビニへ行って食べ物を買いに行ってくれている)

P(こんなに早く終わるなら付いて行けばよかったな)


ガチャ

律子「ふぅ、最近事務所の階段昇り降りするのが辛い」

P「年寄りみたいなことを…」

律子「はい、好きなの選んで下さい」ドサッ

食事中

P「仕事終わりの飯はやっぱ美味いなぁ。安心して食べられる」パクパク

律子「あっ!もう終わったんですか?だったら付いて来て欲しかったんだけどな。
最近、変質者多いし」

P「この変質者の王たる俺に?」

律子「毒を以て毒を制す!」


律子「こうして、プロデューサーと一緒にいるの、久しぶりだなぁ」

P「そうなのか?」

律子「ええ、というか私を忘れてた時は正直驚きました。私、まだアイドルとして見られてるんだなぁって」

P「最初入ってきた時はアイドルだと思ったよ…(君はアイドルでも充分やっていけると思う)」

律子「お世辞がお上手。
まぁ嬉しかった反面、悲しかった…ううん、悔しかったです」

P「えっ?なんで?」

律子「だってプロデューサーとしての私は認めて貰えてないって事じゃないですか」

P「んー俺ってそこまで考えてるのかなぁ?」

律子「……そう言われれば、確かに」

P「おい!」


律子「あっ!そうだ。今度2人で温泉とか行きませんか?」

P「俺たちにそんな時間はあるのだろうか、マークII」

律子「日帰りでもいいから」

P「俺と行くより小鳥さんと行った方がいいんじゃないか。
そっちの方が社長も納得してくれるだろ」

律子「……やっぱり彼氏と行きたいじゃないですか…ね?///」

P「」

律子「あはは、どうしたんです?鳩が豆鉄砲食らったような顔して、あっ!そのまま、写真撮りますんで」カシャ

P(冗談だよな?)カシャ


P「えーと、マジ?」

律子「そうですよ。はぁ…私の事を忘れてるって言った時から嫌な予感はしてたんですけどね」

P(六股…股の数が多いな。歩き辛そう)

律子「正直ショックです。
どうにか埋め合わせしてよ。プロデューサー」

P「お、俺」

律子「なーんてね」

P「!?」


律子「埋め合わせなんてしなくていいです。
私の記憶なんて無くても、私はあなたのことを世界で一番信頼してます。」

P「ありがとう。うれしいよ。いきなり彼氏とか言われてビックリしたけどね(そっちかああぁあああぁ)」

律子「まぁ驚くようにサラッと言いましたからね」

P「いや、サラッと言えてなかったぞ」

律子「そうですか?何にせよ、記憶が戻らないにせよ、今の私のプロデューサーに対する気持ちは変わりません。だから安心して下さい。
私から別れてなんて言いませんから」

P「すまない(二つの意味で)」

律子「謝らなくていいですって。
今はアイドル達と元のように接するのを目標にして下さい。
記憶は戻らないことを想定して動いたほうがいいと思います。


P「どうして?」

律子「大抵の物は失ったら失ったままですからね。
失った物はいつも代わりの物で補われるんです」



P「なかなか寝られなかった」

事務所前

P(仕事はいい。仕事以外のことは何も考えないでいいから)カンカン

美希「あっ!ハニー!」

P「…あれ?こんな朝早くどうしたの?」

美希「ハニーを待ってたの」

P「まだ事務所も開いていないのに…用事があるならメールしてくれれば」

美希「そんなことしなくても美希とハニーは繋がってるの!
だから美希が来て欲しいって思ったら、ハニーはいつでも美希の元へ駆けつけてくれる!
今の状況が何よりもの証拠なの!」

P「ははは、とりあえず中に入ろうか(ただの待ち伏せじゃないか…でも先に小鳥さんや社長が来る可能性もあるか)

美希「うぅ~信じてないの~」


事務所

美希「ハニー…」

P「美希…俺……仕事してるからさ、テレビでも見てたらどうだ?」

美希「ちょっと!雰囲気ぶち壊しなの!……前のハニーはいつもこの状況になると美希を優しく抱きしめて、その後、優しくキスしてくれるの!
二人がその気だと事務所でいけない事したり…」

P「なんだって!?」

美希「あっ!いつものようにハニーと美希が繋がれば、思い出すかも!」

P「さっきもう繋がってるって言ったじゃ無いか!」

美希「今度は物理的に繋がるの!」グイグイ

P「待て!待て!誰か来たら、どうするんだ?(身体は非童貞かもしれないが、心はまだ童貞なんだ!)」


美希「もし誰か来たとしても、そこで中断すればいいって思うな」

P「何訳の分からないことを」

美希「…ハニーは美希の事、嫌い?」

P「き、嫌いな訳無いだろ!」

美希「記憶もないのに?」

P「うっ…」

美希「ハニーは美希の事、警戒してるって思うな」

P「警戒?(だって慎重にいかないと。六股してるし)」

美希「うん…そりゃ記憶が無くなって今のハニーになるのは仕方ないことかもしれないけど、
…美希やっぱ辛いかも。
嘘でもいいから美希を抱きしめて愛してるって言って欲しい。
それが今の美希には本物になるの」


P「美希…(そうだ。俺は記憶もないのに、本当にこの子の事が好きなのか?)」

美希「ハニー…」

P「俺は…(以前じゃない!今の俺の気持ちが大切なんじゃ?
じゃあ記憶を取り戻す意味ってあるのか?)

ガチャ

真「おはようございまーす!」

小鳥「おはようございます。二人とも早いですね。
いつからいたんです?」

美希「…おっはよー!真君、小鳥!」

P「おはようございます。さっき来たばかりですよ」


真「プロデューサー!ちょうどよかった。今から雑誌の撮影に行くんですが、送ってくれます?」

P「うん、送るよ」

美希「プロデューサー。美希も付いてく!」

P「ん?あぁ午前はレッスンか。でも、この時間じゃまだ開いてないだろ」

美希「うぅ」

P「安心して。美希もちゃんと送るから」

真「…じゃあ、プロデューサー行きましょう」グイグイ

小鳥「いってらっしゃーい」

美希「いってらっしゃい…なの。あふぅ」


車の中

P「そういえば、どうだった?記憶を取り戻すいい方法とかあった?」

真「…あーそれですか。ごめんなさい。プロデューサー…結局良く分かりませんでした」

P「謝る事ないよ。むしろ俺が感謝しなくちゃ、オフの日にわざわざすまなかったな。ありがとう」

真「いえいえ。記憶が無くなっても、やっぱりプロデューサーはプロデューサーですね」

P「ははは、全部の記憶がない訳じゃないからな」

真「…そうですよね。僕たちの記憶がないだけですもんね」

P「…」

真「そ、そういえばプロデューサー喋り方がいつも通りになってますね!」

P「昨日、皆から以前の話し方や皆をどう呼んでいたか、聞いたからね。少しは戻せたと思う」

真「なかなかいい感じですよ。ぁ……以前と言えば」


真「プロデューサー。記憶がない時に見た僕の第一印象ってどうでした?」

P「えっ?(これは…困った。どう返そう)」

真「…」ジー

P「かっこいい子…かな?(以前の俺と比べられている感じがしてヤダなぁ。こういうの)」

真「…そうですか」

P「い、以前の俺は何て言っていたんだ?(まずったか…)」

真「秘密です…」

P「なんで?(これは何としても聞いておきたい)」

真「…」

P「…」

真「…」

P「…(気まずい)」


P「あっ!今から行く。撮影現場のカメラマン。確か名前はsskさんだったかな。
あの人実は」

真「…」グスン

P「ど、どうした?(ななな泣いてる)」

真「初めからに…なっ……ちゃった…」ボロボロ

P「えっ?初めから?何が?(地雷を踏んでしまったようだ)」

真「以前の…プロデューサーも……初めはさっきと…同じように、言ってたんです。でも、日が立って…プロデューサーはある日、言ってくれました…」ボロボロ

P「な、なんて?」

真「可愛くなったって…」

P「あー…(最低過ぎる…今の俺)」

真「…でも、それは嘘だったんだなって」

P「……たぶん、それは嘘じゃないと思う」

真「ふぇ?」


P「たぶん、だけど中身の事を言ったんじゃないかな。
ほら、見た目だったら…真の場合だったら、髪の毛を少し変えるだけですごく可愛くなるし、
見た目の可愛さなんていくらでも取り繕えるじゃないか
本当の可愛さってのさ、内から来るものだと思うんだ」

真「内から…」

P「そうそう!(何という薄っぺらい…苦し紛れ…よくもまぁこんなんで、六股なんてできるもんだ)」

真「…ぷははは、やっぱりプロデューサーはプロデューサーですね。訳わかんないですよ」クスクス

P「///…うっうるさい!」

真「髪型ですか。いいですね!
変えたらまた付き合って貰えます?」

P「………また?」


真「プロデューサーと僕は付き合ってるんですよ?ビックリしました?」

P「ビックリした(特に自分が七股してる事に対して)」

真「かっこいい子って言われたときは失恋状態でしたよ。まったく」

P「うぅすまん。俺最低だよ。彼氏失格だ…」

真「だったらプロデューサー、僕が可愛くなったら、彼氏のままでいてくれますか?」

P「…たぶん記憶がもどったら、真の真の可愛さに気付けると思う。今の俺じゃ、真の彼氏だなんて…」

真「…僕はプロデューサーが好きです。それは今も変わりません。
事務所で美希と一緒にいた時、記憶の無いのをいい事に美希が僕のプロデューサーを盗るんじゃないかと勝手に想像して嫉妬しちゃいました。
僕って最低ですね。」

P「俺だってお前の立場だったら…(最低なのは俺なんです。俺なんですよー!)

真「…プロデューサーはやさしいですね。だからこそ、そこが弱点なんですけどね…」


P「…やっぱり俺」

真「プロデューサー!僕、プロデューサーにどう思われているかよりもプロデューサーと一緒に居たいって気持ちの方が強いって今わかった気がします。
だから僕との記憶が無くなったって、戻らなくたって…側に居たいんです。」

P「こんな最低な俺だよ。苦労するのは真だ」

真「…例えこれからどんなことがあっても、プロデューサーの側に居たいんです」

P「…ああ、わかった。今は真の好きにするといい。
俺もすぐにとは言わないが、ちゃんと答えを出すから今は待っててほしい。
(取り返しのできない状況に追い込まれて行ってる…いや、自業自得か)」

真「…わかりました」


P「着いたな」

真「プロデューサー」

P「?」

真「んっ///」チュッ

真「へへっ///ソフトなのっていつもと違って、新鮮ですね。初心に帰るみたいな」

P「…」ポケー

真「じゃあ、いってきますね!プロデューサー!」

P「お、おう!いってらっしゃい!」


事務所

P「ふぅ、ただいまもどりましたー」

千早「あっ、おかえりなさい。プロデューサー」

P「君は確か、如月千早…さん!(メールの子か)」

千早「そうです。あとさん付けは気持ち悪いので、千早で結構ですよ。プロデューサー」

P「あ、うん。わかったよ。千早」

美希「プロデューサーおかえりーなの☆」

亜美・真美「兄ちゃんおかえりー」

あずさ「あらあら、プロデューサーさん。おはようございます」

伊織「おはよう。プロデューサー」

律子「おはようございます。社長」

社長「ウオッホン!おはよう諸君」

P「うわっ!?社長、いつのまに背後に…というかおはようございます」


社長「君が辛気臭い顔で階段を登っているあたりからね。声をかけても気づかなかったみたいだが?」

P「すいません。ボーとしてて…」

律子「しっかりしてくださいよ。プロデューサー殿」

伊織「また記憶喪失したんじゃないの?」

P「してないよ…たぶん。
考え事してたんだ
(これ以上ない…とは思うが、念のためにアイドル達と二人っきりの環境を作るのは極力避けるようにした方がいいな)」

あずさ「ふふ、プロデューサーがまた忘れたら、また教えて上げればいいだけのことじゃないですか」

律子「そんな面倒臭い事…」

美希「美希は別にいいよ。プロデューサーが忘れたら、美希のこと色々教えて上げるの☆」

律子「とりあえず、記憶喪失しないに越したことはないんですから!くれぐれも気をつけてくださいね!」

P「お、おう(どう気をつけろっていうんだよ!?)」

社長「何かあってからでは遅いからね。また記憶喪失になったら、すぐ報告したまえ」


車の中
P(竜宮小町は今日、歌番組に出演するため、律子と共にテレビ局へ。
千早と美希は俺、付き添いのレッスン。春香も同じくレッスンなんだけど、遅刻みたいだ。拾いに行かないとな。
真美は午後から亜美と一緒に取材)」

枯渇

P「どうだ?連絡とれた?」

千早「はい、今さっきまで寝ていたそうです」

P「用意して家で待っているよう連絡お願い」

千早「はい、わかりました」

美希「春香はお寝坊さんなの」

千早「春香の家の場所わかるんですか?」

P「あーそうか。でも待てよ……やっぱりわからない」

千早「はぁ、仕方ないですね。私が指示します。美希!助手席代わって」

美希「…分かったの」

千早「…?」

春香「ごめんなさい!プロデューサーさん」

美希「春香は美希よりお寝坊さんなの」

千早「春香が寝坊って珍しいわね」

P「気にするな。さあ早く乗った乗った」

春香「あっ!なんかいつものプロデューサーさんっぽいですね。もしかして記憶戻りました?」

P「いや、まだだけど」

春香「そうですか。そうですよね。…あれ?それだと私の家の場所わからないはずですよね?」

P「あーそれは…(俺は春香の家にきたことがあるのか?)」

千早「…私が教えて上げたの。プロデューサーに」

春香「へー。なるほどねー」

レッスン
P「よし、休憩しょう」

春香「疲れたー」

美希「美希的にはまだ物足りないかも」

千早「…」テクテク

P「あれ?千早どこへ」

千早「へっ!?あの…///」モジモジ

P「あっ、いやなんでもない。いってらっしゃい(なんだトイレか)」

千早「いってきます///」

数分後

ブーブー

P(メールか…げっ!30件着てる…)

千早メール「ちょっとお時間いただけますか?いただけるのであれば、トイレの前まで来て下さい。プロデューサーだけで」

P(嫌な予感がするが……)

P「ちょっとトイレ行って来る」

春香「!じゃあ私も」

美希「zZZ」グー

P「お、おう(これは…仕方が無いことだ。生理現象はしかたがない。ナイス!春香)」



トイレ前

千早「あっ!…」

P「ははは…」

春香「千早ちゃんどうしたの?トイレの前でボーっとしちゃって」

千早「い、今出て来たとのなの」

春香「そうなんだ」

P(とりあえず、入るか…?)スタスタ

千早「あっ…」

春香「あっ!プロデューサーさん!私のが終わるまで待っててくれますか?」



P「ははは、子供みたいなこと言って。俺のが長いかもしれないだろ」

千早「!」

春香「えー、でも」

P「そんな事言ってないでさっさとすまそう」

春香「はーい…」

この千早はトイレに入っていきそう

男子トイレ小便器前

P(とりあえず、メールは見てなかったで済ませるか…しかし俺の思い違いで重要なことだったらと思うと……)ジージョボジョボ

千早「プロデューサー」

P「」

P「えっ?おまえなんで?ちょっ、ここ、おまえ
(なんなんだこの子…まさか男?いやいやいや、あのファイルに載っていたのはすべて女の子だったはず)ジョボジョボ

千早「そのまず、バレるとあれなので…そこの個室に入りませんか?」

P「そ、そうだな。ちょっと待て!今、終わる
(トイレ行くのには恥じらいがあるのに、男子トイレには当たり前のように入ってくる。
この子は一体…)」ジョボジョボ

>>138
君なら続き書けるんじゃないか?どうだね?

男子トイレ大便器

ガチャリ

P(出るときどうするんだ…)

千早「あの…メール…送ったんですが」

P「メール?ちょっと待て…えーと来てるね(新たに50件もな)」

千早「よかった。ちゃんと送れてたみたいですね」ホッ

P「ごめんな。気付かなくて…(何かすごい申し訳ない)」

千早「いえ、いいんです。届いたとわかれば、それで」

P「メールの内容から察するに何か俺に用事でもあるのかな?」

千早「はい、とても大事な。でもその前に、プロデューサー。本当に私のこと覚えてないんですか?」

P「う、うん。すまない(何かデジャヴ…)」

千早「じゃああの夜のことも?」

P「あの夜?」

千早「プロデューサーと私が星空のもとで愛し合ったあの夜です!」

P「」

P「愛し合った?俺と君が?(これで何股だ…もう忘れちまったよ)」

千早「はい///それはもう…///」

P「ってことは俺と千早は恋人同士?」

千早「…それ以外に何があるっていうんですか?」

P「ははは、そうかそうなのか」

千早「やはり忘れていたんですね。まぁいいです。…そうだ!そのことを忘れたプロデューサーに罰を与えます」

P「えっ?何?死刑でいいよ?」

糞ったれ

千早「何バカな事言っているんですか!目を閉じて下さい」

P「…こうか?」

千早「そうです。」

P「…」

千早「…///」

P「…………もういいか?」

千早「まだダメです!行きますよ///」チュッ

P(皆、なんでキスするんだろうか)

千早「ぷはぁ///どうです?プロデューサー」ドヤ

P「えっ、あ、うんビックリした」

千早「…なんだか恥ずかしいです///」

P「場所が場所だけにね」

千早「もう!そんな事言わないで下さい。雰囲気ぶち壊しですよ」

P「すまない…」

千早「プロデューサー…」

P「ん?」

千早「私、今のプロデューサーも記憶がなくなる前のプロデューサーと同じくらい大好きですよ」

P「うん」

千早「だからプロデューサー…記憶が戻らなくても私はプロデューサーのこと…」

P「わかった。でも、俺は記憶がなくなってまだ日が浅い。だからもうしばらく待ってくれないか?
(皆、いう。記憶が戻らなくても、好きだと。俺はなぜそこまで慕われている?記憶を失う前の俺は一体、何者なんだ?…」

千早「いつまでも待ちますよ。プロデューサー」

男子トイレ出口前

P(俺がトイレから出て誰も入ってこないのを確認してから、千早にメールを送り、千早を脱出させる手はずになった)

P「!?」

春香「プロデューサー!」

P「待ってたのか?」

春香「はい。あっ!でも、待ってる時間は苦にならなかったですよ。デートの待ち時間みたいで」

P「何か悪いな(廊下を曲がり切った辺りでメールを送るか)」

春香「いえいえ、だって私はプロデューサーさんのあれですからね。へへ」

P「ああ、そうだな」

事務所

P(千早も帰って来て、午前のレッスンを終えた俺たちは事務所に戻った。
午後は亜美と真美の取材について行くことになっているから。昼飯を食べて、現場に向かおう)

亜美「兄ちゃん皆でファミレス行こうよ。ファミレス!」

P「ん?あー、そうだな。と言うか昼ご飯まだだったんだな。竜宮小町組も」

伊織「そうよ。私とご飯を一緒に食べられるんだから。光栄に思いなさいよね」

P「ははは、ありがたき幸せでございます!伊織様(この子、可愛いな。なんか真っ白で)」

伊織「さ、さまは///要らないはよ!バカ!///」

亜美「ふっふーん!良きにはからえ!」

あずさ「あらあら」

律子「ゴチになります」

P「おい!」

ファミレス帰り

P(結局よくわからない。うちにオゴらされて、財布が枯渇した)

P「うぅ…俺の財布が泣いてるよ」

真美「可哀想に。このポケットに入ってた飴を上げるよ。財布さん」

亜美「じゃあ亜美はさっき折った鶴上げちゃう」

春香「じゃあ私はクッキーを。はい、プロデューサー」




P「おお、お?ありがとう」

亜美「あっ!いいなぁ!」

真美「兄ちゃんだけずっるーい!」

春香「安心してちゃーんとみんなの分あるよ!」

亜美・真美「やったー!さっすが、はるるん」

千早「なるほど、これを作ってて遅刻したのね」

春香「てへへ」

P「へー、これ手作りなんだ」

伊織「…」

伊織「アンタ、こういうの好きなの?」

P「えっ?まぁ。何か違った?」

伊織「違わないわよ」

車の中

P(こうして、亜美と真美を連れて現場に向かっているわけだ。
流石にこの幼い2人はないとは思うが、アイドルとの2人っきり状態は避けれている。特に車の中は避けたいな)

亜美「ではレッツラゴー!」

真美「かっ飛ばしていこー!」

P「ははは、元気だなぁ(アァ洗われるようだ。これが双海姉妹の力か)」

亜美「兄ちゃん!亜美達に残された時間は後わずかですぜ」

真美「チッ、赤信号か!?構わん突っきれ!」

P「おいおい!」

車の中

亜美「zZZ」

P(取材を終え、帰路に付く。亜美は少しはしゃぎ過ぎたみたいだ。後ろで寝ている。
真美は俺の隣に座り春香から貰ったクッキーを貪っている)

P「亜美はぐっすりだな」

真美「久し振りに三人だったからね」

P「そういえば、そうか(手帳に書いてあったな。確かにこの二人と一緒になるのは久しぶりだ)」

真美「あれ?兄ちゃん!まさか」

P「いや、スケジュール帳を見てな」

真美「なーんだ。思い出したのかっと思ったよ」

P「…早く記憶を取り戻さないとな」

真美「?どうして?今のままでも、大丈夫じゃん。ほっといたらそのうち治るっしょ」

P「大人はな。色々あるんだよ(このまま行くと、たぶんやばいことになるしな)」

真美「まーた、真美を子供扱いする!」

P「真美はまだ子供さ!」

真美「でも16才になったら結婚してくれるんでしょ?」

P「えっ?(おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい!)

真美「!っ兄ちゃん前!信号赤々!」

キッー

P「」

真美「もう兄ちゃんしっかりしてよ。
亜美…こんな事が起きても寝てるよ…」

亜美「…兄ちゃん助けてーzZZ」

歯磨き!

P「真美さん、あ、あの先程、おっしゃれた…」

真美「何畏まってんの?兄ちゃん」

P「さっきの反応見て察してくれるとありがたいかな」

真美「あー、あれ?嘘だよ」

P「なんだ、嘘か」

真美「まぁ、こっちの身としては早く結婚したいんだけどね」

P「今から焦ることないぞ」

真美「いやいや、焦るっしょ」

P「なんで?(よかった。こんな子にまで手を出してたら、俺自首しなくちゃいけないな。ははは)

真美「だって兄ちゃん競争率高いし、それにやっとこさ、兄ちゃんの彼女になったのにさ。
兄ちゃんは兄ちゃんで、記憶無くしちゃうし、もう大変だよ」

P「へー!真美は俺の彼女だったのか!(警察署はあっちの方角か)」

真美「うん!そうだよ!だからさ、ここで提案なんだけど、真美が16才になったら結婚してよ。兄ちゃん」

P「待て待て!それこそ、記憶が戻るまで待ってくれ!っていうかマジでおれの彼女なの?」

亜美「…マジでーzZZ」

真美「だからさっきからそう言ってるじゃん!」

真美「真美じゃダメなの?兄ちゃん、そりゃ、あずさお姉ちゃんやお姫ちん、ミキミキみたいにナイスバディじゃないけどさ…
真美だってこれからナイスバディになっていけば、問題ないっしょ?」

P「そこは問題じゃないよ。真美。昔の俺は真美と付き合うことに関してなんて言ってた?」

真美「えーと、あっ!そこは兄ちゃんが考えてよー。そっちの方が記憶戻すきっかけにも繋がると思うしさ」

P「なるほどね。んー、
年齢なんて関係ない。お前がいいんだ
とか?」

真美「///…正解!さすが兄ちゃん!もしかしてもう記憶戻ってる?」

P「ははは、まさか(合ってるとは思わなかった)」

響が忘れてるだけで、実は俺が響の彼氏な可能性か微レベで存在している…!?

P「着いたな。亜美を起こさないと(やっぱし社長に言ってから自首すべきか)

亜美「zZZ」

真美「…ちょっと待て!兄ちゃん」

P「何?(あっ、この展開は)」

真美「キスしょう。大人の奴」

P「えっ?大人?」

真美「そう、舌絡める奴」

P「おい、一体どこでそんなことを?」

真美「家にあったエロ本に書いてあった」

P(お義父さあぁあああぁん)

真美含めると今、九股してるんだっけ?

真美「じゃあ、兄ちゃん///行くよ」グイ

P「おい、待て(刑務所のご飯は美味しいのかな?不味かったらヤダなぁ)

真美「待てない!」

亜美「んぁ…ここは?」

P「おう!亜美君!おはよう!ここは事務所の駐車場。今、着いたばっかりだ!」ガバッ

真美「きゃっ!?」

亜美「…そうか。亜美寝ちゃってたのか」

真美「…もう!兄ちゃんのバカ!」

夕方

P(帰って来るとそこには、律子と小鳥さんだけで、みんなは帰ったらしい。
律子は亜美と竜宮小町関連の少し打ち合わせをした後、亜美と真美を家まで送っていた。
俺は睡眠不足もあって、今日はこの辺で帰らせてもらうことにした。)

P(うぅ、何だかなぁ。自首するか…)

ブーブー

伊織メール「ちょっとアンタ明日暇でしょ?だったらうちに来ない?
お菓子作ってやよいとその家族にあげよう思うんだけど。
その前にアンタに毒味して貰いたいの。お菓子好きでしょ?」

P(あぁぁ、社長。どうやら俺はまだ自首する訳にはいかないみたいです。)

P(喜んで行かせていただきます。伊織様)


帰宅路

雪歩「プ、プロデューサー!」

P「あっ!雪歩」

雪歩「き、奇遇ですね。こんなところで会うなんて」

P「そうだな?そういえば、雪歩今日の仕事はどうだった?」

雪歩「お、お陰様で、うまく行きました」

P「今日は俺は何もしてないよ。うまく行ったのは雪歩自身の頑張りのお陰だよ」

雪歩「そんな事、ないですよ///」

P「雪歩の家この近く?何なら送って行こうか?」

雪歩「!いいです。いいです。そんな私…


P「遠慮しなくても…(あれ?この子、怯えてる?)」

雪歩「あの…私、プロデューサーに謝らなくちゃいけないことが」

P「ん?何?(こんなところ誰かに見られて通報されたら、『アイドルを食う。肉食系プロデューサー』として三面記事のトップを飾ることに…はならないな)」

雪歩「昨日、図書館にいって…」

P「ああ、そのことか。それなら真から聞いたよ。俺は気にしてないから、安心して」

雪歩「はい…」

P「…そうだ!晩御飯もう食べた?よかったら、一緒にに食べないか?もちろん俺が奢るよ」

雪歩「ご、ごめんなさい。プロデューサー!私、門限とかそういう、あれで、その、えーと行きたいのは山々なんですぅ」

P「俺の方こそ、ごめん。だったら、早く帰った方がいいな」

雪歩「はい、でも、その前にプロデューサーにお話したいことが、ちょっとこっちに来てください」

P「お、おう(このパターンは、いや、まさかな?しかしまた、2人っきりの状態を作ってしまった…)

これみんなわざと?
それともガチ?

雪歩「ここなら人は来ません」

P「そうだな(そうだけど、こんな狭いところ…)」

雪歩「プロデューサー!て、手を貸して下さい」

P「おう(またキスされるのかと…全く俺は卑しいやつだ。こんな子に違う意味で手を出してたら、自殺ものだな)

雪歩「い、いきますよ!」ぎゅ

雪歩「つ、次は身体に抱きついてもいいですか?」

P「お、おう!どどんと来い!」

>>236
そんなの知るかよ!自分で考えくぁwせdrftgyふじこlp

雪歩「では」ぎゅ

P「…(なんだか、新鮮だな)」

雪歩「はぁ…よかった。やっぱりプロデューサーは変わらずプロデューサーです」

P「?」

雪歩「あっ///私男性の方が苦手で、でもプロデューサーだけは別なんです。
だけどプロデューサーが記憶を失って、私、不安になったんです。記憶を失ったプロデューサーは以前のプロデューサーではないかもしれない…
だったらと思うと私…」グスン

P「雪歩…」

雪歩「プロデューサー、最後に頼みたいことがあるんですけど、いいですか?」

P「いいよ、俺にできることなら何でも」

雪歩「じゃあ…その、キスを…したい…///うー、恥ずかしい///」

P「」

P「キスッテノハコイビトドウシガスルンジャナイノカナ?」

雪歩「…だったら大丈夫ですぅ。私とプロデューサーは恋人同士…ですから///」

P「へー、そうだな(練炭でいいかな。遺書はどうしよう?)」

雪歩「記憶を失っても、プロデューサーは私のプロデューサーです。
だから、仮に記憶が戻らなくても、私はプロデューサーのこと愛してます。だからそのいいですよね?ダメ…ですか?」

P「ダメじゃないけど…(また、これか…記憶が戻らなくてもって…)」

雪歩「…」チュッ

P「ん!?(いきなりだと!?この子性格に似合わず…いや、何か日本語がおかしい)

雪歩「記憶を失う前のプロデューサーが言ってました。雪歩はもっと積極的に行くべきだと」

P「なるほど…(余計なことを言いやがって、このプレイボーイ!)」

雪歩「じ、じゃあ私はこの辺で。さよならプロデューサー!」スタスタ

P「おい、雪歩!」

雪歩「プ、プロデューサー!もう少ししたら私の両親に…はまだ早いですかね?」ダダダッ

P「おい!…行ってしまった。去り際に、とんでもない事言ってたぞ…」

P(さて、練炭買って帰るか。
というか雪歩が行った方向、俺の帰路と全く逆じゃないか…待っていてくれたのかな)

マンションエレベーター内

P(練炭は買ったけど、晩飯買うの忘れた)

廊下

P(今日も疲れ…俺の今日はまだ終わっていなかった)

美希「あっ!ハニー!こんなところで、奇遇なの☆」

晩飯って…死ぬ気あんのかよ

P「へー、美希は今帰り?」

美希「そうなの!」

P「そうか。なら送って行こうか?」

美希「そんなことしなくても、美希の家はすぐそこなの」ビシ

P「いや、そこは俺の家であってだな」

美希「だったら、そこで間違いないの。ハニーと美希の愛の巣だよ」

P「美希は面白いなー(死なせてもくれないんだね)」

>>266
P「死にたくない」

美希「あっ!その袋は晩御飯?ちょうど美希お腹ペコペコだったの。美希があーんして食べさせて上げるね!」

P「いや。これは…」

美希「なにこれ?れんたん?」

P「ああ、これは食べ物じゃないんだよ」

美希「じゃあまだ買いに行ってないんだ。だったら一緒に買いに行こう!美希鞄下ろしたいから、部屋開けてよ!?…プロデューサー」

P「えっ?」

貴音「貴方様」

P「」

ラーメンシオ

貴音「ここの塩らあぁめんは格別ですね」

美希「凄いの…もう十杯目」

P「すごい食べっぷりだ(あの時、ラーメン店入れなかったのはまさかこの子が)」

美希「確かに、美味しい」

貴音「こうして貴方様とらあぁめんを食べていると、以前仕事の帰りに貴方様と一緒にらあぁめん街で色々ならあぁめんを食べたことを思い出します」

美希「へー」ジトリ

P「でも俺は忘れてしまったけどね(睨まないで、美希ちゃん)」

貴音「忘れてしまったのであれば、また行けば良いだけのことです。貴方様」

P「ははは、そうだね」

美希「!?」

貴音「…ふふふ、では明日など、如何でしょう?」

P「あー、ごめん。明日はもう予定があって(あれ?皆これ、俺が明日オフだから…美希と貴音はまた別の意味で怖いな)」

美希・貴音「予定?」

P「うーあーえーと(貴音は兎も角…でも食べ物関連ならついて来そうな気がする。美希も言ったら、絶対来る。だがしかし待てよ。
伊織様に限ってないかもしれないが、念のために二人状態を避ける策は練って置いた方がいいかもしれない)

P「伊織さ、伊織の家にお菓子を毒味しに…」

美希「でこちゃんの家に?」

貴音「毒味というのは、貴方様は死んでしまう可能性もあるということでしょうか?」

P「いや、死ぬことはないと思うけど、伊織がお菓子を作ってやよいの家にそれを持って行くらしいんだ。
俺はそのための試食係というか」

美希「ふーん。じゃあ試食係は多い方がいいよね」

P(ほら、来た)

美希「じゃあ、美希も行くの!」

P「伊織にちゃんと聞きなよ?」

貴音「…」

P「貴音はどうだ?行きたいなら聞いておくけど(貴音と伊織って話してるところ想像できないもんなぁ。
仲いいのか、悪いのか、どちらでもないのか)」

貴音「いえ、私は…やめておきます。らあぁめんの手前、お菓子に現を抜かすなんて…私には」

P「これ、春香が作ったクッキー。美味しいぞ。食べてみなよ」

貴音「…」パク

貴音「美味しい!」

P「だろ」


P(ラーメンシオを後にした。俺達はそれぞれの帰路についた。勿論の事、美希は最後まで食い下がったが、何とか分かって貰えた。
貴音は明日行こうと思っていたのだが、私用があるらしいからいけないという事。
残念そうに春香クッキーを食べていた。)

P「あっ!俺、伊織の家知らないや」



P(よく寝られた。練炭を抱いて寝たのが、正解だったな)

ブーブー

美希メール「ハニー!おはようなの!もうすぐそっちへ着くから、出かける準備しててね☆」

P(わざわざ、来てくれるのか。なんか申し訳無いな)

しばらくして

ピンポーン

P「はーい」ガチャ

執事「おはようございます。旦那様」

P「おはようございます。どちら様」

凄い高そうな車の前

美希「あっ!ハニー!おはようなの!」ウィーン

P「おっ!美希、何だか芸能人っぽいぞ」

美希「へへ///そうかなぁ」

執事「プロデューサー様、此方へ」

P「あっどうもすいません(水瀬ってやっぱすごいんだなぁ)」ヘコヘコ

寝たい

お休み…

貴音「…げる」

水瀬宅

P「でっかい」

美希「広い」

春香「迷いそう」

P「あれ?春香!何故ここに?」

伊織「春香にも手伝って貰おうかと思って」

春香「腕を買われたわけです」エッヘン

やよい「うっうー!春香さんが居れば、百人力です」

P「おっ!やよいもいるじゃない」

伊織「アポなしで押しかけるのはどうかと思ってね。そしたら色々あってこうなった訳」

P(こうしてお菓子作りは始まったわけだが、毒味係の俺と美希は出来上がるまで何もする事がないので、テレビゲームをしている)

P「こんなでかいテレビでゲームする事になるとは夢にも思わなかったな」

美希「ねぇ、プロデューサー。このゲームで勝負しよう!罰ゲーム付きで!」

P「えー、それは罰ゲームの内容次第だな」

美希「じゃあ、負けた方が勝った方の言う事なんでも聞くって言うのはどう?」

「…」

P「おいおい、そりゃ出来る事とできない事を決めないと。なんでもって言っても限度が(殺気が…)」

美希「うーん。たぶん美希の言う事はプロデューサーが実現できる範囲だと思うな」

P「あまり無茶な…」チラチラ

美希「わかってるの」



P「…」ドヤ

美希「…そんなのってない…の」

P「勝負の世界は厳しいものだな。美希(ゲーム最中のプレッシャーが凄かった…本当勝てて良かった)」

美希「う…」

P「そうだ。罰ゲームだったな」

美希「何でも来いなの!あっ!別に少しエッチなのでも、オッケーだよ!」

P「ははは、じゃあ肩でも揉んで貰おうかな。肩凝ってるし」

美希「なんだかおじさん臭い…でもいいよ。美希が何処でも揉んで上げるの」

P(殺気を感じながらの肩揉みタイムを終えた頃、下ごしらえを終え、後は焼いて完成するのを待つだけとなった伊織達もゲームに参加する事になった)

P「うわっ負けた…」

伊織「さぁ!罰ゲームの時間よ!そうね…何がいいかしら」

P「ソフトなやつを」

伊織「じ、じゃあ私の足にキスしなさいよ///」

春香・美希「!?」

やよい「あれ?キスって唇と唇でするものじゃないんですかぁ?」

P「そうだよ!
ソフトどころかそれはハードコアじゃないか!」

伊織「…仕方ないはね。じゃあ手の甲で我慢してあげる」

P「あ、有難き幸せ(俺みたいな。股股野郎が伊織様を穢してよいものだろうか?よくよく考えたら、足の方がよかったのでは?)」チュッ

春香・美希「…」

P(いや、足じゃなくていいんだ)

伊織「///」

やよい「うっうー勝ちました!」

P「連敗…」

やよい「じゃあ…!
プロデューサー私の頭撫で撫でして下さい」

P「わかった(俺がやるとセクハラっぽいな)」ナデナデ

やよい「へへ///なんだかみんなの前でやってもらうと恥ずかしいですね///」

春香「…次は私とです!プロデューサー」

春香「…」

P「…ここで、連敗阻止。悪いな、春香」

春香「さあ!なんでも言ってください!」

美希「イヤらしいのは無しだよ。プロデューサー」

伊織「そうよ。もしセクハラみたいな願いだったら、速攻で通報なんだから」

やよい「プロデューサー!頑張ってください!」

P「えーと(勝ったのに…まるで自分が罰ゲームを受けている気分だ)」

春香「…あまりハードなのはちょっと///みんなの前ですし///」

P「じゃあ…肩揉みで……」

伊織「…」

美希「…」

春香「…プロデューサーってあまりこういうゲームには向いてないですね」

P「…えぇっ!?なんで?(何なんだ?この空気は…
仕方ないだろ!ここは無難に慎重に行かないと)

やよい「私も日頃の感謝を込めてプロデューサーの肩揉みたいです」

やよいの癒しっぷりがヤバイ

P(こうして罰ゲームをしている内に色々やけてしまい。本来の自分の仕事を真っ当する時が来た。
これがまた美味しい。美希と俺がついつい必要以上に食べてしまいそうになったが、伊織ストップがかかり、
指を咥えながら溢れるクッキー欲を必死に抑えた)

P「しかし、美味いな」ソロリ

春香「まぁ、素材がいいですしね」ペシッ

P「ぁぅち」

美希「…」ソロリ

伊織「どんなにいい素材が良くっても下手っぴじゃ美味しくはならないでしょ」ペシッ

美希「ぃた」

やよい「二人の力の賜物ですね。うっうー!」

貴音「どうやら、私は自由です」

やよい宅
P(やよいの弟や妹達の事だが、どうやら一度俺と会った事があるらしい。アイドルを通しての知り合いも消えている可能性があるということがわかった)

やよい「皆、大喜びです!ありがとう。伊織ちゃん」

伊織「べ、別にたいしたことないわよ///」

P(昼食は皆でファミレス。悲しいかな、嬉しいかな俺の奢り。もちろん財布には飴と折鶴しかないので、かっこ良くカードで払った。
再び、やよいの家に戻ってやよいの妹、弟達と遊んでいるところだ)

やよい「皆には悪いけど、私そろそろ晩御飯の買い物行かなくちゃいけて」

P「そうなのか。じゃあ…そろそろお暇させて貰おうか」

やよい「あっ!いえ、そうじゃなくて、晩御飯一緒にどうですか?今日はプロデューサー達には色々お世話になったので」

P「いいのか?」

やよい「はい。その方が弟や妹達も喜びます!」

やよい「ですから、私が買い物に行っている間、留守番してもらっていいですか?」

春香「わかった。任せて」

伊織「気を付けてね」

P「じゃあ、荷物持ちに着いて行こうか?」

やよい「!ぜひ、お願いします。プロデューサー」

美希「じゃあ、美希も着いてい」ガシ

春香「」ガシ

伊織「」ガシ

P「すぐ帰るよ。な?やよい(皆、懐かれてるな。仲良き事は美しきかな)」

やよい「はい!そうですね。買い物はスピードとタイミングです!」

P(…しまった。いや、まさかでも真美にも手を出している俺だぞ…
ここでそんな事考えは……俺なんか毒されてる?)

買い物行き

P「しかしやよいの兄弟はみんな元気だな」

やよい「そうですね。皆やんちゃで困っちゃいます」

P「やよいお姉ちゃんは大変だな」

やよい「そうですね…お姉ちゃんは大変です」ガシ

P「うおっ!どうした?やよい(腕にしがみ付いてきた…これはまさか練炭を炊く時が)」

やよい「お姉ちゃんは疲れました。今は休憩してやよいになります。
プロデューサーいいですよね?」

P「いいんじゃないかな、やよいも良くやってるし
(なんだ…お姉ちゃん疲れか。そうだよな。やよいはこの年でご飯作ったり、下の子の面倒見たりしているんだよな。
年の割には苦労が多いんだろう。たぶん)

やよい「プロデューサー…」

P「なんだ?」

やよい「頭ナデナデしてくれますか…」

P「いいよ(何だかいつもと雰囲気が違うな)」ナデナデ

やよい「幸せ///」

P「ははは、これでやよいが幸せになるならいくらでもしてあげるよ」

やよい「本当ですか?…」

P「へっ?まぁああ、うん(あれ?何かやっちまったか?)」

やよい「…あっ!着きましたよ。プロデューサー!」

P「お、おう!(…戻った?)」

やよい「うっうー!プロデューサー早く早く!」

買い物帰り

P「いっぱい買ったな(特にもやし)」

やよい「はい!今日はもやし祭りです」

P「なるほど、これだけあれば祭りができるな」

やよい「はい!」

しばらくして

P「…(会話がない。気まずい)」

やよい「……」

P「なぁや」

やよい「プロデューサー…やっぱり私、家族の中でプロデューサーといる時間が一番幸せです」

P「えっ?あ、ありがとう(家族?そんな深い意味はないよな?)」

やよい「プロデューサーは忘れているんですよね…」

P「何を?」

やよい「私とハイタッチした事やオーディションを受けたこと、落ちて落ち込んでいる私にかけてくれた言葉、
お仕事がうまく行った時に頭を撫でてくれて褒めてくれたこと
私と弟や妹達と一緒に遊んだこと、
……そして…私の家族になってくれるって言ったこと」

P「さ、最後のは…」

やよい「プロデューサー!」ダキッ

P「や、やよい(練炭携帯して助かったぜ)」

やよい「プロデューサー…プロデューサーは私の家族ですよね」

P「…正直言うとわからない(俺みたいなやつが家族だと昼ドラに負ける劣らずの展開が待っているぞ!やよい!目を覚ませ!)

やよい「…そうですね」

P「記憶がもどったら」

やよい「戻っても戻らなくても、プロデューサーは家族じゃなき、私の恋人じゃなきゃ意味ないんです…」

P「うっ…(確かに、そうだ。俺は毎回これを逃げ文句として使っている傾向にある。
この子はそれをわかっている?もしかしたら、一番侮れないのかもしれない)」

やよい「プロデューサーが記憶を失ってまだ日が浅いのは知ってます。
でも記憶を忘れたからって家族じゃなくなるなんてないはずです!」

P「そうだな…」

やよい「私、待ちます。記憶を失う前のプロデューサーに戻らなくても、失ったままでも私達を家族だと思ってくれる、その日まで」

P「記憶が戻らなくても?」

やよい「当たり前です」

P「ありがとう。俺なりに頑張るよ(そこは皆変わらない。戻らなくてもいいか…)」

>393
記憶が戻ったら都合が悪いからだろ

やよい「でもプロデューサー…」

P「ん?」

やよい「もう少しこのままでいてもいいですか?」ギュッ

P「ああ」

しばらくして歩き出す

やよい「そのポケットに入っているの?何ですか?」

P「ああ、これか?練炭だよ(これがないと落ち着かないんだ)」

やよい「れんたん?…あっ!知ってます!確かにお父さんの親戚の人がそれを使って遠いとこ」

P「やよい!」

やよい「は、はい!」

P「ほら、もうすぐ家だ!競争しよう!よーい、どん!」ダダダ

やよい「えっ?プロデューサー!?」

>>395
全員いる所で
P「全部思い出した!(……ってさすがに?くさすぎたかな)」

他全員「ギクッ!!!」

みたいな?

うそってフィルターかかっちゃうのか?なんだこりゃ

>>400
いやあ…765プロアイドルは強敵でしたね

>>407
まさか食いついてくるとはw
P「(アイドルたちが全員うそをついているだって……そんなことが本当にあるのか……?)」

P(パンダコンダで、もやし祭りが終了した。
皆、帰ろうとした時に伊織が気をきかせてくれて、帰りは行きに乗った高そうな車が送ってくれた。
美希はまた着いてくるのかとおもったが、今日は大変疲れたらしくそのまま帰宅。
春香は今帰宅したところだ)

高そうな車の中

P「今日は疲れたな」

伊織「確かに、でも楽しかったわ」

P「そうだな」

伊織「は、はい、これ…///」

P「こ、これはクッキーか」

伊織「形は悪いかもしれないけど、伊織ちゃん特製クッキーよ。有難くもらいなさい」

P「ありがたくいただくよ」

伊織「///」

P「今食べていいか?」

伊織「どうぞ。ってかアンタあんなにもやし食べたのに、よく食べられるわね」

P「上手いものなら、いくらでも」パク

伊織「味の保証はしないわよ」

P「…うまい!形はあれだけど」パクパク

伊織「あ、あんたにはこの形の芸術性がわからないのよ///」

P「さっき自分で形悪いとか言ってたじゃないか」

伊織「うるさい!///」

伊織「…」ジー

P「…」パクパク

伊織「…」ジー

P「…な、なんだよ人の顔じっと見て」

伊織「いや、ね。やっぱアンタじゃなきゃダメだと思って…」

P「何が?」

伊織「私のフィアンセ」

P「」

全員で話し合ってもらって彼女を決めたら良くね?

P「ふぃあんせ?英語?」

伊織「フランス語よ。バカ」

P「それってあの…(あーあー聞こえない)」

執事「婚約者のことでございます。旦那様」

P「だ、だだん?」

伊織「まぁまだそう呼ぶのはまだ早いか…記憶がないらしいから、もう一度焼き付けておく必要があるようね。
本来なら死罪ものだけど、クッキー褒めてくれたから少しは軽くしてあげる。」

P「死罪でいいんじゃないかな」

もうだめだ・・・おしまいだぁ・・・

今十二股だよな?

P(もうダメだ。お終いだ)

伊織「…」ペロペロ

P「伊織…なんっ!?(ペロリストの攻撃を受けてる!?指があぁ)

伊織「んっ///」ジュポジュポ

P「汚いぞ!(次はジュポリストのお出ましだ。というか伊織…一体何を)」

伊織「んぁ…次はアンタの番。はい、ほら舐めなさい」

P「えーと…」

伊織「いいから、言う通りにしなさい」

P「…はい(なんだ?この状況!?シュール過ぎる)」ペロペロ

P(一通り舐めまわした)

P「伊織、これは一体?」

伊織「マーキングよ。マーキング!アンタは私のものだし、私はアンタのものっていう意味。
アンタの記憶がなくなってもそれだけは変わらないわ。
それに本来なら、全体にしたいけど、車の中では流石にそんなふしだらな事できないわ」

P「…あの俺と伊織は付き合ってるの?」

伊織「アンタってさ…罰ゲームの時も思ったけど、空気読めないわよね。
よく今までプロデューサーやって来れたわね」

P「…面目ない(以前の俺はどうだったんだろう?)」

伊織「まぁアンタのそういうとこ嫌いじゃないけどね。
あっ!何時の間にか着いてたみたい。
空気を読むっていうのはこういうことを言うのよ」

P「あっ!本当だ。じゃあな。伊織(まさかもう着いていたとは…)」

伊織「待って!…アンタがさもし、もしも…」

P「うん(来たか…)」

伊織「記憶が」

P「記憶が戻らなくても」

伊織「!?」

P「ごめん。伊織、記憶が戻らないと今の俺は話にならないと思う。だから今は」

伊織「わかったわ…待つは待てばいいんでしょ?
でもこれだけは覚えといて、私はアンタの記憶が戻らなくてもアンタを…プロデューサーを愛してるわ」

P「ありがとう。
…じゃあお休み」

伊織「待って!….今日はその…///せっかくのオフの日にわざわざ来てくれてありがとう。
アンタ最近、疲れてるみたいだから、無理に私のわがままに付き合わせちゃって…」

P「そんな事ない!今日は楽しかった。いい息抜きになったよ。
だから俺は伊織のわがままに付き合わされたなんて、これっぽっちも思ってない。


伊織「うん…わかった///アンタってホント…
まぁそのおやすみなさい。プロデューサー」

P宅

P「ふぅ…」

P「…」ガタガタガタガタ

P(震えが止まらない。そうだ早くベットの中へ)

ベットの中

P(俺はとんでもないやつだった…765プロのアイドル亜美以外とプロデューサーの律子に手を出していたとは)

P(今この状況だからこそ、冷静に物事を分析しなければならない)

P(まず、今は俺が手にかけたであろう人数は12人だ。まずこの数字の異常性、12股っておかしくないか?
とりあえず、みんながみんな口が堅い事を前提にして果たして回していけるのか?
例えば、休日。)

P(昨日の夜、アポなしで美希や貴音が来たように。
そんな状況が今までなかったはずがない。
12人もいるんだ。俺の家の前で鉢合わせなんてことが少なからず、いや、頻繁にあるはずだ)

P(そんな状況にならないためにはどうしたら?どうしていたのか?彼女たちにそこはかとなく聞いてみるか)

P(聞く?そうだ!俺はいつもその場の雰囲気に押されて、彼女たちに聞かなきゃならないことを色々聞いてない)

P(だがしかし何を聞く?付き合っていくらたったか?初キスや初体験の日付け。
でもそんな事聞いてどうする?
それは彼女達が仮に嘘を吐いていたら、有力な情報になるかもしれないが…)

P(嘘か…いかんいかんアイドルを信用できないプロデューサーなど)

P(本当に俺は12人と付き合っていたのか?今の俺の感性では考えられない。
アイドル達の記憶がなくなっただけで、こんなに変革するものなのか?)

P(思い出せ!俺が性格が大きく変わったと誰か言っていたか?」

P(うんこだ)

俺「ファミチキください」
律子「…は?」ピキピキ

P(多分言われていない。俺が推測するに以前の俺は十二股野郎のクズ野郎ってのは確かで、望んでそうなったのか、望まずしてそうなったのか。
どちらとも救いようがないな)

P(後、引っかかるのは、みんなが言っていた。記憶が戻らなくても、愛しているということ)

P(確かに、俺だって同じ状況ならそう言うだろう。記憶が無くなったからって嫌いになんでなることはないだろう)

P(じゃあこれが戻って欲しくない場合だったら…皆が実は嘘をついていて……そこまでして付き合いたい理由とは?)

(真美「だって兄ちゃん競争率高いし」)

P(俺の今の性格を尊重するならば、一人と付き合っているか、若しくは0かとなるが)

P(…んーやっぱりこんな事考えたってわからんものはわからん。俺がもっと思慮深く頭が良ければ…)

P(無い物ねだりはよそう。今の状況を考えるとアイドル達に俺のことを聞くのはよした方が良さそうだな。
俺のことを客観的に見ていて、それでいてわん曲せずに話してくれそうな人…社長と小鳥さんか)

P(確かにあの二人なら記憶もあるし、おかしなことを言えば気づけるはずだ)

P(小鳥さんは明日飲みに誘って、その時に聞いてみよう)

P(社長は…あれ?俺重要なことを忘れてる)

婉曲(えんきょく)

(社長「私も昔なったことがあるよ。」)

P(そうだ!社長も俺と同じ状況になったのなら、それを聞くことで少なからず何かを得られるはずだ。
さすがに12股のことは言えないけど…いや、言った方がいいのか?自首的に考えて)

P(とりあえず、明日社長と小鳥さんに色々聞いてみよう)

P(いつの間にか震えが止まっていた。何かしらの目標が立ったためか、安心すると眠気が急に襲って来た。
しかしそこをぐっと押さえて、風呂やら歯磨きを済ませて眠りに着いた)

ブーブー

>>466
すまねえ



事務所

ガチャ

亜美「あっ、兄ちゃん。今日は遅いんだね」

P「ああ、社長からメールで昼から来いってさ。いろいろ察してくれたみたいでさ」

亜美「なるほど、社長も粋な事するねぇ~」

P「ん?うん?そういえば、皆は?亜美だけ?」

亜美「ううん。皆いるよ」

P「何処に?」

亜美「亜美のお腹の中に」

P「なん…だと…」

亜美「お腹空いてたからさ。ペロリンと食べちゃった」

P「お、おまえ!?本当に…765プロの皆を、仲間を食っちまったのか!?」

亜美「美味しかったよ…次は兄ちゃんの番だね。すぐに皆のところへ送ってあげるよ」

P「やっやめろ!?そ、そうだ!?この練炭でどうだ?異国の商人には高く売れるぞ!だから命だけは!?」

亜美「よしよし、わかったらならば、こうしよう。れんたんを頂いてから貴様を食う。覚悟しろ!兄ちゃん!」

P「おーたーすーけー」

ガブリ

ソファ

P「で?実際はどうなんだ?」

亜美「んとねー皆がファミレスで昼食とることにしたんだけど、
亜美は食べるよりも寝たかったから、皆には行かないって言ったんだ。
そして寝てて、起きたら、ちょうど兄ちゃんが来てて、だからなんかコントでもやろうかなって」

P「なるほどね」

亜美「それにしても兄ちゃんノリ良かったね」

P「いつもは違うのか?」

亜美「ううん、いつも兄ちゃんは今みたいにノリノリだよ。
けどほら、竜宮小町での活動が忙しくなってから兄ちゃんとのそういう絡みをする機会が無くて…」

P「ああ」

俺もちょっと皆の反応にビビった

P(間食)

昨日なんかPが便器なSSあったもんな
この程度で驚かなくなった

亜美「この前だって、せっかく三人一緒だったのに帰りは寝ちゃったしさ…」

P「亜美…」

亜美「まぁでも仕方ないよね。竜宮小町が忙しいってことは亜美達売れっ子ってことだし」

P「そうだな。俺も竜宮小町に追いつけるよう頑張らないと」

亜美「ふっふーんところで、兄ちゃん。今、事務所には誰もいない…この意味わかるよね?」

P「まさか!?おまえ…」

亜美「そう!そのまさか!食らえ!うら若き乙女アタッーク!」ドカ

P「畜生っ!こいつは若過ぎるぜ!(思っていたより力が強い)」ドテン

亜美「どうだ参ったか!?」

P「亜美の若さには流石に勝てないなぁ。というか力強いな。びっくりしたよ(この体制どう見ても騎乗位です)

亜美「まーね、成長したのは力だけじゃないよ。バスト、ウエスト、ヒップも成長!
ナイスバディへと今まさに姿を変えているのだ!」

P「ウエストは成長したらダメだろ」

亜美「あれ?そうだった?まあいいや。
あっ!この状態はまさか!?」

P「ん?」

亜美「騎乗位じゃん!」

P「」



P「亜美ちゃん何処でそんな言葉を?」

亜美「家にあったエロ本に書いてあった」

P(お義父さあああああああぁあぁん)

P「その言葉、絶対外では使うなよ」

亜美「えー、なんで?」

P「なんでもへったくれもない。亜美が大人になったらわかるよ」

亜美「じゃあそのときは兄ちゃんが手取り足取り教えてくれる?」

P「おい!バカ。
亜美…意味わかって言ってるんじゃ?
(しまった…そうだよな。エロ本読んだんだよな。知らないわけないよな。あぁ俺のバカ)」

亜美「だから、さっき言ったじゃん…書いてあったって」

風呂

覚えてろよ!ってスレ立ててんじゃねーよ何してんだ

>>515
今日はスレ立ててないよ

P「亜美、ちょっと退いてくれるかな?」

亜美「嫌だと言ったら?」

P「力尽っ」

亜美「んっんっ///」

P(舌がががががががががが)

亜美「…ハァハァ///大人のキッス。どうだった?」

P「どうだったって?…そういうのはな」

亜美「恋人同士じゃなきゃダメッ!でしょ?」

P(サイキッカーか?いや、以前の俺がそう言ったのか?)

亜美「だったら問題ないよ!亜美と兄ちゃんは恋人同士だから!」

P「」

P「恋人ってあの白い恋人のこと?(13股だと…)」

亜美「んーちょっと違うかな。甘い恋人?」

P「いやいや、そんなことじゃなくて!えっ?マジで?」

亜美「マジもマジ大マジ!あー兄ちゃんは記憶と共に亜美に対する熱い愛をも失ってしまったんだね」

P「ごめんなさい(うわああああああああ思考停止!思考停止!直ちに復旧を)」

亜美「いいんだよ。兄ちゃん。無理矢理キスしたら、
思い出すんじゃないかと思ったけど、そうは問屋が卸さなかったね」

P「亜美、俺は…」

亜美「いいんだよ。兄ちゃん」

P「えっ?」

亜美「だってさ、急に亜美が彼女なんてビックリしたっしょ?
だから別に兄ちゃんは亜美の彼氏なんて思わなくても大丈夫だよ
記憶のない兄ちゃんにこんな事言っても信じてもらえないって薄々分かってたんだ」

P「亜美…俺は信じていないなんてことないよ(だって13股してるクズだもん)」

亜美「…でも、兄ちゃん!これだけは覚えておいて欲しい。
私、兄ちゃんには何処かへ言って欲しくないってこと
みんなもそう思ってるよ。きっと」

P「俺は何処にも行かないよ
(そうか…皆が記憶が戻らなくてもってそういう意味だったのか)」

小鳥「私と付き合ってたこと…忘れちゃっt」

P「それはないです」

亜美「記憶がなくなってからの兄ちゃんは日に日にっていうほど経ってないけど、なんか遠くなってるんだよね。
なんか知らないうちに何処かへ行ってしまいそうな。
亜美はそれが一番怖い」

P「何だか俺、想像以上に迷惑かけているんだな
(記憶がなくなり、アイドル達と俺との間に少なからず、壁ができていたのか。それが分かるのは俺から忘れられたアイドル達だけ。
忘れ去られる怖さか)」

P「早く記憶を取り戻さないとな」

亜美「焦らず、行こうよ兄ちゃん!急がば回れだよ」

何かミスったけど、舞屋

ご飯

響「人の身で良くぞ蝕を生き残ったな。自分、嬉しいぞ。プロデューサー」

>>570
丁度ベルセルクっぽいクロス書き溜めてたんだけどww
これも因果律か

P(その後、また亜美のディープキスアタックが決まろうとした時、皆が事務所へ帰って来た。
間一髪のところで、平静を装うことに成功した。
皆は仕事やレッスンetc
自分のすべきことをしに行った。
俺はディスクワークをしつつ、社長と話ができるチャンスを伺っていた)

P(社長が社長室へ!今だな)ダッ

小鳥(あっ!さっきのプロデューサーの横顔カッコ良かった。まさに肉食の目をしていたわね)

社長室

コンコン

社長「入りたまえ」

P「失礼します。社長」ガチャ

discワーク?

社長「何か用かね?」

P「はい、社長。以前、僕が記憶をなくした初日、社長は私も昔なった事があると仰いましたよね?」

社長「…ああ」

P「差し支えなければ、その話聞かせていただけませんか?」

社長「…そうだな。今の君だからこそ、話しておかねばならないのかもしれないな」

>>579
デスクワークでした

社長「私は昔、君のようにプロデューサーをしていた。
私が当時プロデュースしていたのは三人。
今の竜宮小町のように三人でユニットを組ませていたんだ」

社長「それが結構売れてくるようになってきた頃だったか。無くしてしまったのだ。君のようにアイドル達の記憶を」

社長「私は焦ったよ。アイドル達だけの記憶がすっぽり抜けているんだから、
しかしそのときの私は君と同じようにアイドルを不安にさせないため、その事を黙っていたのだ。」

社長「それにアイドル達の記憶が無くったて自分は何とか出来るなんて自惚れもあった」

社長「するとどうだろう。何故か知らないうちに彼女達の仲は険悪になって行った」

社長「慌てた私は彼女達三人と一人づつ、話をしてみることにした」

社長「今なら笑い話になるかもしれないがね。君
私は彼女達三人と付き合っていたらしことがわかったんだよ」

P(今の俺と似たような状況だ…)

社長「私はもうどうしていいか。分からなかった。自分のプロデュースしているアイドルに手を出した。
しかも三人ともに、自分はそんな奴じゃないとは思ったが、記憶がない以上どうしようもない。
罪悪感だけが日に日に募る一方だった」

社長「私の疲弊した姿に見兼ねて黒井が相談に乗ってくれてね」

社長「色々、話し合った結果。黒井がそのユニットのプロデュースを担当することになってね。ホントに情けない。
私は結局のところ逃げてしまったんだから」

社長「黒井の方針は君も知っての通りだ。
黒井がプロデューサーになってから、そのユニットはすごい速さで伸びていった。
だが短命で、すぐに解散してしまったがね」

社長「しかし結果からみれば、私は黒井に惨敗だった。結果を残したんだ。当然の事だ。
悔しかった。それと同じくらい彼女達に対する申し訳のない気持ちでいっぱいだった。
ホントに悔しいのは彼女達だったはずなのに」

社長「しばらくして黒井と話す機会ができた。まだ記憶が戻っていない私は彼女達のことを聞くのが怖かった」

社長「すると黒井はおかしなことを言い出した。おまえはたぶん三回記憶喪失をしていると」

P(三回!?それもう頭の病気なんじゃ…)

社長「バカな事をと私は最初、そう思った。
誰だってそう思うだろう?
もしそうなら、そんなの頭に蛆虫が湧いているに決まっている」

P「まぁ確かに」

社長「黒井は続けた。記憶を失う前の私は彼女達の一人と付き合っていたと。
そして一回目の記憶喪失が起き、
次に一番初めの子以外の一人と付き合った。
二回目の記憶喪失の後に最後の一人と付き合って三回目の記憶喪失」

P(それだと俺は14回も記憶喪失したことになる。社長の比じゃない。嫌な汗が出て来た)ダラダラ

社長「私はそんな事信じられなかった。いや、信じたくなかった。
だが真実とは残酷なものだ。黒井が立てた仮説は見事に当っていた」

P「という事は記憶を?」

社長「ああ、取り戻した。すべて」

P「…なるほど、さぞかし辛かったでしょうね」

社長「ああ、死のうと思ったよ。私がまたプロデュースすることでアイドル達を傷付けてしまうと思うとね。
まぁ、また黒井に助けられてしまったんだがね」

P「社長…あの(聞かねばならない。怖いけど、ここで引いたら。もう765プロには居られない。
記憶が戻らなくても…か)」

社長「何かね?」

P「僕が記憶を失った回数って分かります?もしかしたら社長の様に俺も」

社長「……私の知る限りでは」

夕方

事務所

P「小鳥さん。今日飲みにいきませんか?」

小鳥「いいですね。あっ!…フフフフフー」

P「?また、何か企んでますね」

小鳥「そうですね。企んじゃいます」

小鳥宅

P(小鳥さんの企みに引っかかり、宅飲みという訳のわからない用語により小鳥さんの家で飲むことにした)

小鳥「えへへ、久しぶりに一緒に飲むますね。プロデューサーさん」

P「ちょっと呂律が回ってませんよ。小鳥さん。もう酔ったんですか?」

小鳥「マンモス小錦!(※何のこれしきのギャグのつもり)まだまだ飲みたりません。
さあ!プロデューサーさんも飲んで飲んで」グビグビ

P「はいはい、わかりました(この人、色々惜しいよな)」グビット

小鳥「おぉイイ飲みっぷりですね。さすが765プロの大黒柱なだけのことはある!」

P「ははは、どうも(酔いが回る前に聞いておいた方がいいな)」

小鳥「しっかしプロデューサーさんもアイドル達のこと忘れるなんて…ひどいですぅ~よ~」

P「面目ない…そうだ。そのことで少しお話が(大丈夫かな?)」

小鳥「なんですか?なんでも聞いてください。
この小鳥ちゃんがプロデューサーさんの悩みをズズババーンと解決しちゃいますよ///」

P「ははは、期待してますよ(一人で言って一人で照れてる。なんかかわいいなぁ)」

小鳥「鳩胸に乗ったつもりで任せて下さい!」

P(…うぅ)

P「記憶を俺とアイドル達の間に問題とかありました?」

小鳥「うーん、ない…ですね。私が見る限りでは」

P「じゃあアイドル達の間では何か?」

小鳥「それもないですかね。皆、仲がいいし、遠目に見ててもギクシャクしたところはなかったかな」

P「なるほど」

小鳥「でも、珍しいですよね」

P「何がです?」

小鳥「あんなに女の子が集まって仲がいいのが。
やっぱ年齢の違いとかから関係するのかしら」

P「珍しい事なんですか?」

小鳥「そうですよ。私の学生時代なんか、グループで仲良かった友達がいきなり私にあの子、明日から虐めない?とか言うんですよ!
私、ビックリして飛翔しかけましたよ」

P「…そ、それは怖いですね(何故か飛翔は容易に想像できた)」

小鳥「でね。そしたらk子が…」

P(こうして小鳥さんの学生時代の話に火がついた。
なんか前にも聞いたことある話をしていた。
小鳥さんは一通り話し終わると満足したのか、ハイペースで飲み始めた)

小鳥「ぬぁんでぷろでゅうぅさあぁは私のこと忘れてぬぁいんでぇすぅ?」

P「なんです藪から棒に」

小鳥「だづて私だぁってぇあっ!そうだ!」ガタ

P「どうしたんです?」

小鳥「ちょっとお待ってぇてぇくださああい。えーと、確ーかこの辺にぃ」ドンガラガッシャンバコドカドコドコドン

P(大丈夫かな?)

小鳥「あったあぁ!」

P「?」

小鳥「プロデューサーさん!これ!これ!これ見てください」ドタドタドタドタ

P「ダッシュするのやめてください。苦情きますよ(怖いなぁ、面白いけど)」

小鳥「これなーんだ?ふふ~ん」バサ

P「パンツ?」

小鳥「そうです!プロデューサーさんのパンツです!」

P「」

P「通報しますね(確かに、俺のパンツだ
)」

小鳥「ちょちょちょちょ待って下さい!プロデューサーさん!違います!私、ドロじゃないです!」

P「話は署で聞きます。観念なさい」

小鳥「プロデューサー忘れたんですか?私と一夜を共にして、去り際にパンツを置いて帰ったことを」

P「んな訳ないでしょ。だったらノーパンで帰ったことになるじゃないですか。
俺そこまで変態じゃないですよ」

小鳥「うっ…確かに無理がありましたね。
でもこのパンツはプロデューサーが私にプレゼントしてくれたものなんです。」

P「小鳥さんがドロにならないための抑止力として渡したんですか?」

小鳥「そうそう…って違います!
本当に忘れたんですか?」

P「……みたいですね」

小鳥「やったーやったー」ドンドンドタバタ

P「ちょっと跳ねないで下さいよ!
で、どうしたんです?そのパンツ」

小鳥「知りたいですかぁ?」ニヤニヤ

P「あっ、はい。一応(勝ち誇った顔してて何か悔しい…)」

小鳥「では教えてあげましょう!私…結構前に下着泥棒の被害にあってたんです。
それを友達に相談したら、男性のパンツと一緒に干すと盗まれないって聞いたんです。
それで職場の唯一男性のプロデューサーに相談したところ、快くパンツをくれたという訳です。」

P「なるほど(社長…)」

小鳥「その反応やはり忘れていましたね。
ということはほんの少しでもプロデューサーは私のことアイドルとして見ていてくれたということですね!
キャッ///」

P「ははは、そうですね(審議のほどは定かではないが、忘れていたのは確かだ。
まぁ幸せそうだし、そっとしておこう)」

P(その後は少し飲んで俺は小鳥さん家を後にした)

P宅

(社長「私が知る限りでは一回だ。君が記憶喪失したという報告はね。」)

P(社長の話とても役に立った。社長と俺の記憶喪失は似てはいるものの大きな違いが、二つある)

P(一つはアイドル達の仲、合う合わないはあるにしても険悪とまでは行かないこと)

P(そしてもう一つは俺の記憶喪失がおそらく一回目という事。
これに関しては社長が三回とも隠していたことから考えるに、
俺は記憶喪失したら社長と小鳥さんに報告した。これは記憶喪失ときの俺の行動パターン。たぶん何度記憶喪失したとしても社長と小鳥さんだけには必ず報告するということだ。)

P(社長の計らいにより、明日は961プロの事務所に行き黒井社長と話ができるようにしてもらった)

P(緊張するな…)

P(早く寝よ)

961プロ事務所社長室

黒井「ふっ、ようこそ。弱小765プロのプロデューサー君!歓迎するよ」

P「ど、どうも(相変わらず黒いな)」

黒井「まぁそこのソファに腰でもかけたまえ。
君たちの事務所のソファはコンクリート性でできていると聞いている。
さぞかし冷たくて座り心地が悪そうだ。
君は運がいい!ここへ来て本物のソファに座れるのだからな!
いい土産話になるだろう」

P「あーあの(何だか中々本題に入れないな。ここは攻めが重要だな)」

黒井「ん?ああ、この黒いチェスのことかね。これは私のために作らせた特別の奴でな。
うーん、そうだ君、チェスは出来るかね?」

P「いえ、駒の動かし方ぐらいしか(話し進まねえぇえええ)」

黒井「チッ、そんなんでは私の相手になんぞなりはしないか」

P「黒井社長。今日の事」

黒井「高木から話は聞いている。あれだろ?高木の記憶喪失…実にくだらん」

P「…その事に関して黒井からお話が聞きたくて(この人、話の主導権譲きはないんだな)」

あばばなば、脳内変換頼んだ

黒井「少し長くなるかもしれん。
飲み物でもどうだ?
まあ弱小765プロは安い安いインスタントコーヒーでも飲んでるだろうから、私が出す本場のコーヒーを飲んで大粒の涙を流すといい。」

(小鳥「プロデューサーさん!このインスタントコーヒー安くて美味しいですよ!凄いですね!」)

P「へっ?あっどうもわざわざすいません」

黒井「何をぼけぇーとしとるんだね。そんなんだから、記憶喪失なんてなるんだよ。
で、コーヒーだが、弱小765プロの君はミルクでも入れるのか?」

P「あっ!ブラックでお願いします」

黒井「ほう….貴様中々話がわかる奴のようだ」

P(黒井『社長』にコーヒーを淹れて貰い。お互い机を挟んで向かい合った。
確かにインスタントより美味しいな)

ふかふかソファ

黒井「何だったか?そうだ?高木の記憶喪失の話だったか?
…んふふふ、あれはな…私は初めから気付いていたよ。もちろん一回目からな」

P「初めから!?じゃあなんで教えてあげなかったんですか?(たぶん、こういう返を期待しているとみた)」

黒井「んふふふふ、高木の奴が話さなかったからさ、当たり前だろ?
相手がわざわざ秘密にしている事を、それがわかったからといって、自慢気に話に行く奴は馬鹿だ。
奴もプロだ。自分のケツぐらいは自分でふける。
まぁ無理だったがな…奴はプロ失格だよ」

P「なるほど…黒井社長が途中からプロデュースした彼女たちは」

黒井「あーあいつらか。ホントにあいつらときたら、高木高木と馬鹿みたいに連呼した挙句に私のプロデュースに不満ばっかりだ!
高木もよくあんなじゃじゃ馬娘プロデュースできたもんだ!」

P「その彼女達と」

黒井「高木との関係?はぁ…この事に関してはため息しか出ない」

黒井「アイドルとプロデューサーが恋愛だと?ホントにあの頃いた事務所は私をイライラさせてばかりだ!」

P「彼女」

黒井「あいつらは高木のことをどう思ってたかって?そりゃ、もう何の手品かは知らないが、高木にゾッコンだったよ。
高木プロデューサーと離れたくないー!とか」

P(この人のモノマネ面白いな)

黒井「記憶が戻らなくても、愛してるーとか」

P「!?記(同じかだ。彼女達も社長のこと)」

黒井「記憶喪失を話したのは私が奴の代わりにプロデューサーになった日だ」

Pが男子トイレに移動させられてしばらくして―――――――――――

美希「は、ハニーがいなくなってるのぉぉぉぉおぉおぉぉぉ!!!!」ガタガタ

美希「縄は硬く縛ったはずなの…解けるはずがないの…!」プルプル

美希「ハニー……」グスッ

美希「ようやくハニーを捕まえてミキのだけのハニーになったのに…そんなのってないの」

美希「……絶対に見つけ出すの」フラッ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

―男子トイレ―

イナクッテルノォォォォォォオォォォ!!!!

千早「ふふっ、すぐ隣の部屋にいるのに」クスッ

P「…」

千早「美希、二度と貴方の元にプロデューサーが戻って来る事はないわよ」ニヤリ

P(俺はいったいどうなるんだろう…)

ごめん、誤爆った

黒井「後、あいつらのプロデュースをするに当たって、私は高木とある約束をした」

P「な」

黒井「何て言ったかだって?そんな事もわからないのかい?
さすが弱小765プロ出身のプロデューサーだ。いいだろう。教えてやる」

P「そのアイドル達と会ってはならない!とかですか(…しまった)」

黒井「……」

黒井「高木が…自殺しそうになった話だが」

P「は、はい!(ごめんなさい。黒井社長)」

黒井「あのバカめ。練炭なんか使って自殺しようとしていたよ」

P「…」

黒井「ん?どうした?」

P「いえ、このコーヒー美味しいですね」

黒井「!そうだろ?そうだろ?貴様、高木の犬の割には、いい舌をしているな。
大切にするがいい!」

P(黒井社長のコーヒー薀蓄をしばらく聞き、それが終わると黒井社長は真剣な面持ちで話し始めた)

黒井「君が高木のように記憶喪失なのは聞いている。
高木の話から察するに君が記憶喪失を起こしたのはまだ一回だ。もちろんまだ一回。次がないとも限らない。
そこで提案なのだが、君しばらくここで働いて見ないかね?」

P「えっ?」

黒井「驚くのも無理はない。だが決して悪い話ではないだろ?」

P「でも」

黒井「勿論!961プロからも一人腕の立つプロデューサーを用意しよう。
今のアイドル達から離れ、環境を変えることで君の記憶が戻ってくる可能性だってある」

まあ真偽はどうあれほぼ全員虜にしてるんだから黒井さんも欲しがるわな

P「…」

黒井「私はね、君を買っているのだよ。
高木の目は私も認めざる終えないほどに確かなものだ
現に君は通常では考えられないほどアイドルをプロデュースしている。
それに成果も出しているからな」

P「…」

黒井「どうだ?今ウチでデビューさせようとしている男三人組のユニット!その名もジュピターだ!
どうだ?これならば高木のように間違いは起こるまい
…それても君はまさかあっち系か!?」

P「違います!」

P「大変いいお話なんですが…」

黒井「そうか!そうか!引き受けてくれるか」

P「お断りさせていただきます」

黒井「……チッ、そうかい。まぁ好きにするがいいさ。
後で泣きついて来ても知らないからな!」

歯磨き

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