ほむら「下駄箱に不審物が入ってる……」(167)

ほむら「これは何かしら……」

ほむら「赤い包み……プレゼントのような包みなのが怪しさを増大させているわ……」

ほむら「……上履きをとらないといけないからどかさないと……」

ほむら「触っても大丈夫なのかしら……」ソッ

ほむら(わけが分らないものを触るのは結構怖いわね……)

マミ「あら、暁美さん?」

ほむら「あら、おはようマミ」

マミ「えぇ、おはよう……それは、チョコ?」

ほむら「この中身のことならわからないわ、朝来たら入っていたのよ」

マミ「……もしかして暁美さんってバレンタインを知らない?」

ほむら「?」

マミ(学校の暁美さんってかっこいい感じだから憧れちゃった女の子がいたってわけね)クスクス

ほむら「な、なによ知らなくたって笑うことないじゃない……」ホムゥ



マミ「ふふっごめんなさい」

ほむら「それでそのバレンタインってなんなの?」

マミ「そうねぇ、簡単にいえば好きな男性に女の子がチョコを渡す日よ」

ほむら「……それはつまり私は胸がないから男の子と思われているということかしら……」

マミ「それは一般的なお話であって当然例外だって存在するわ」

ほむら「例外?」

マミ「例えば最近では大切なお友達にチョコをあげたりとか」

ほむら「でもそれなら手渡しでよくないかしら?」

マミ「そうね、だから例であげたような場合は基本的に手渡しで軽く渡されるでしょうね」

ほむら「下駄箱に入れられてるのだけど……」

マミ「ふふっ当然女の子が女の子のことが好きでっていうのもあると思うわよ?」

ほむら「じゃ、じゃあそれって」

マミ「ふふっ知らない間にあなたが射止めた女の子がいるってことね」クスクス

ほむら「///」

マミ「ふふっちゃんとチョコは受け取ってあげなさいよ?」

ほむら「誰がくれたかわからないけど……そう言われると悪い気はしないわね……」

マミ「よかったじゃない、それよりあまりこんなところで話していると遅刻してしまうわね」

ほむら「ね、ねぇマミ」

マミ「何?」

ほむら「友達でもチョコを渡すって言ったわよね?」

マミ「あら、もしかして催促?」

ほむら「そ、そうじゃなくて!私バレンタインなんて知らなかったから準備してなくて……」

マミ「あら、そんなに気にしなくてもいいんじゃないかしら?」

ほむら「……だめよ!やっぱりいまからチョコを買ってくるわ!」

マミ「あ、こら待ちなさい!」

ほむら「何よ、学校なら今更行かなくても授業に追いつけるから大丈夫よ」ダッ

マミ「そうじゃなくて……って行ってしまったわね……友チョコを渡そうと思ったのに」

―外―

ほむら「チョコを買うとしたらまどか、さやか、マミ、杏子かしら……」

ほむら「でもその辺で買ったものでいいのかしら……」

ほむら「どうしたら……」

杏子「ん?ほむらじゃねぇか」

ほむら「あら、杏子」

杏子「今の時間は学校じゃねぇのか?」

ほむら「えぇ、でもそれどころじゃないもの」

杏子「なんかあったのか?」

ほむら「えぇ、チョコを手に入れないといけないのよ」

>>18
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」

杏子「チョコ?チョコなら少し持ってるな……」ゴソゴソ

杏子「あったあった、くうかい?」

ほむら「あ、ありがとう///」

杏子「何照れてるんだお前……」

ほむら「う、うるさいわね!」

杏子「あ!そうか今日はバレンタインか」

杏子「別にそういう意味でやろうとしてるわけじゃねぇって」ケタケタ

ほむら「べ、別にそんなこと考えてないわよ」

杏子「まぁいいや、ほれ、友チョコってことでやるよ」

ほむら「あ、ありがとう……」

ほむら「ってそうだわ杏子!」

杏子「なんだよ」

ほむら「バレンタインのチョコってどのチョコを買うものなの?」

杏子「は?」

ほむら「バレンタインの事、今日知ったからわからないのよ……」

杏子「ふーん」

ほむら「お菓子に詳しそうなあなたなら……」

杏子「それなら手作りがいいんじゃねぇか?」

ほむら「手作りチョコ?」

杏子「あぁ、まぁ面倒って言うならそれこそ何でもいいんじゃないか?」

ほむら「いえ、やるわ!やり方を教えて!」

杏子「はぁ?お菓子作りなんて私もあんまり覚えてないって」

ほむら「私も家庭料理じゃないと……」

杏子「ああもうわかったわかった、うろ覚えだけど手伝ってやるよ」

ほむら「本当!」

杏子「で、どんなのを作るんだ?」

ほむら「そう言われるとちゃんと考えてはいなかったわね……」

杏子「うーん……チョコレートケーキでいいか」

ほむら「そんなものが作れるの!?」

杏子「いや、お前ならマミと連絡が取れるだろ?」

ほむら「え?えぇまぁ」

杏子「ならメールとかで指示を貰えばできるんじゃないかい?」

ほむら「なるほど……でもマミは授業中なのだけど……」

ごめんトイレ

杏子「大丈夫だって、マミなら」

ほむら「そうかしら?」

杏子「絶対すぐに連絡を返してくるだろうさ」

ほむら「杏子がそこまで言うなら……」ピッピッ

杏子(マミは結構なお節介だし困っていそうなら何とかしようとするだろうさ)

ヒリ゚リッ

ほむら「本当……凄い速さね……」

マミメール:暁美さんは手作りチョコケーキを作るのねヽ(*゚∀゚*)ノキャッキャッ♪
      私特性のチョコケーキの作り方を特別に教えてあげるわ(ノ´Д(*´∀`)
 
ほむら「……マミって普段こんなメールだったかしら」

杏子「……多分自分の趣味なところを聞かれて嬉しいんじゃないか?」

ほむら「確かに趣味でよく作ってるものね」

ほむら「とにかくレシピと作り方をメールでだけと教えてもらえるみたいね……」

杏子「だな」

ほむら「にしてもあの速度で顔文字とか全部使ってメールを送信するってすごいわね……」

ほむら「とにかく材料を買いに行きましょうか杏子」

杏子「ま、そうだな」

―スーパー―

ほむら「こんなものかしら……」

杏子「これでマミのいっていた分量は丁度だな」

ほむら「そうね、じゃあ次はタマゴを」

ピリリッ

ほむら「マミからね……」

マミメール:始めてなんだから材料を買う時は失敗した時用に多く買ったほうがいいわよd(゚д゚*)
      あとはケーキと別に本命チョコも一緒に作ってあの子を振り向かせちゃえ(*´ω`*)

ほむら「……顔文字好きなのかしら……まぁいいわ、助言はありがたく聞いて追加しましょう」

―外―

くぅー

杏子「……なぁほむら」

ほむら「何?」

杏子「これだけあるなら1枚食べても……」

ほむら「いいわよ、あなたにはこのチョコをもらったし」

杏子「あっそうか、今もらったらケーキはもらえないのか……なら我慢したほうが後で……でも…・…」

ほむら「ふふっ何言ってるのよ、手伝ってもらって食べるななんていうわけないじゃない」

杏子「でも相手がほむらだしなぁ……」

ほむら「人を何だと思ってるのよ」

杏子「冗談だよ冗談」

ほむら「まったく……」

杏子「んじゃまぁ一枚もらいっと」ガサ

ほむら「私も一枚たべちゃおっと」ガサ

杏子「……」ホムホム

ほむら「……」ホムホム

杏子「こうやってつまんだりすることを考えると多めに買っといてよかったな」ホムホム

ほむら「そうね、マミに感謝ね」ホムホム

杏子「意外とマミも材料買った帰り道につまんでるのかもな」

ほむら「ふふっチョコならいいけど果物とかホイップとかはつまめないじゃない」

杏子「意外とこうホイップをマミが吸ってだな」

ほむら「ふふっ変な想像させないでもらえる?」

杏子「あの乳の秘密はそこにあって」

ほむら「……」

杏子「おい、冗談だからまじまじとホイップを見つめんなほむら」

ほむら「私だって冗談よ」

杏子「あーまぁそうだな」

ほむら「……なによ」

杏子「いや小さい奴が気にしてないっていうと負け惜しみ感がな」

ほむら「杏子だってたいして変わらないじゃない!」

杏子「な!う、うっせー!」

―ほむホーム―

ほむら「さて、マミの送ってくれた手順は……」

杏子「この設備で大丈夫か?」

ほむら「そうね、マミにメールで聞いてみたほうがいいわねヒ」ピッピッ

ピリリッ

杏子「やっぱり早いなマミ」

ほむら「授業中のはずなのだけどね」

マミメール:大丈夫よ(*´∀`)ノそこは工夫でなんとかなるわ(* ̄∇ ̄)b

ほむら「大丈夫なのかしら……」

杏子「マミが言うなら大丈夫だろ」

ほむら「いえ、なんだがメールをみていたら大丈夫か不安になってきて……」

―教室―

まどか「ほむらちゃんどうしちゃったんだろうね……」

さやか「そういうまどかもなんだかそわそわしてない?」

まどか「え?なんでもないよ!」

さやか「ふーん、まぁほむらにメールでも送りますかね」

まどか「そ、そうだね!」

まどか「そういえばさやかちゃん、女の子に3つもチョコもらったんだね」

さやか「あーうん……」

まどか「すごいなぁ」

さやか「いやいや、女の子としてあんまりみられてないだけじゃないかな」

まどか「でも女の子から見てそれだけ魅力的ってことだと思うな」

さやか「まどかありがとう!」ギュゥ

まどか「わひゃ!」

さやか「よーしお礼にこのチョコをまどかにあげよう」

まどか「本当?ありがとうさやかちゃん」

まどか「うぇひひ、じゃあ私もお礼にチョコを……」

―ほむホーム―

ほむら(そういえばマミのメールに……)

マミメール:あとはケーキと別に本命チョコも一緒に作ってあの子を振り向かせちゃえ(*´ω`*)

ほむら(杏子が見てない隙に作ってみようかしら……なんて)

杏子「おいほむらー次は何スレばいいんだー」

ほむら「え?あ、ちょっとまってて」

ほむら「あとは時間を待てば完成かしら」

杏子「だな、結構疲れるもんだな」

ほむら「えぇ、マミはよく一人でこんな事をしているわね……」

杏子「だな」

ほむら「あら、メールがきてる……」

さやメール:無断欠席とはなにごとだー

まどメール:もしかして体の調子が悪いの?帰りに寄ってもいいかな?

ほむら「……二人に心配させてしまったみたいね……」

杏子「……」ヒョイパク

ほむら「あ!こら!つまみ食いしないの!」

ほむら「来てくれたほうが丁度よさそうだし……マミを含めて3人に帰りに来てくれるように返信しましょう」

ほむら「……美味しいといいのだけど……」

杏子「味見したんだから大丈夫だろ」

ほむら「そ、そうよね!」

杏子「あとあいつらがくるなら片付けしたほうがよくないか?」

ほむら「そ、そうね!」タタッ

杏子「……行ったかな?さてと……」

―放課後 外―

まどか「どうしたんだろうほむらちゃん……」

さやか「大丈夫だけど家に来て欲しいってねぇ」

マミ「ふふっ楽しみね」

まどか「マミさんはなにか知ってるんですか?」

さやか「え?そうなんですか?」

マミ「え?し、知らないわよ?」

まどさや(なんだかマミさん怪しい……)

マミ「あ、そうだわ、ふたりともはいこれ」

さやか「あ、チョコだ!」

まどか「手作りチョコですか!?」

マミ「ふふっお菓子作りは楽しいわよ、よかったら二人もやってみる?」

さやか「私は食べる専門の方ですねー」

まどか「チャレンジはしたんですけどマミさんみたいには……」

―ほむホーム前―

ピンポーン

ほむら「はい」

さやか「あれ?元気じゃんほむら」

ほむら「えぇ、健康よ」

杏子「おっやっときたか待ちくたびれたよ」

まどか「あれ?杏子ちゃんまで」

マミ「うまくできたかしら?」

ほむら「えぇ、なんとかできたわ」

マミ「そう、よかったわ」

―ほむホーム―

まどか「えと、お休みしてたけど大丈夫なのほむらちゃん」

ほむら「えぇ、もともと病気じゃないもの」

さやか「何ぃ!私とまどかに心配させておいて」

ほむら「ごめんなさい、でもいつもお世話になっているあなた達にチョコを作りたかったのよ」

マミ「ふふっ楽しみね」

杏子「おーいほむらーまだかー」

ほむら「ああもう、あなたは一緒に作って味見したりしたでしょう!」

杏子「食いもん目の前に我慢してろっていうのが無理だって」

さやか「そうだそうだー!ほむらは早くさやかちゃんに献上品をもってこーい」

ほむら「……やっぱりまどかとマミだけに」

杏子「ちょっ悪かったって1」

さやか「わーごめんごめん!」

ほむら「マミほどうまくはできていないけど……」

まどか「すごい……」

マミ「始めてでここまで出来るなんて暁美さん才能あるわよ」

ほむら「そ、そうかしら?」

マミ「えぇ、良かったら一緒に今度お菓子作りしましょう?」

ほむら「えぇ、是非お願いするわ」

さやか「ぬぅ……ケチの付け所が見当たらないね」

杏子「早くくおうぜ」

まどか「美味しい」ホムホム

さやか「味までいいとは……よーしほむらは私の嫁になるのだー!」

ほむら「はいはい」

マミ「とても美味しいわ、暁美さん」

ほむら「気に入ってもらえてよかったわ、まぁマミのレシピと今日この手伝いがあってこそだけど……」

杏子「なにいってんだ、たいして手伝ってねぇっての」

マミ「私なんてメールを送っただけよ」クスクス

ほむら「ね、ねぇマミ……これでバレンタインって間違ってないわよね?」ヒソヒソ

マミ「えぇ、むしろ友達相手にするなら十分すぎるぐらいよ」ヒソヒソ

ほむら「そう、よかった」

さやか「何が?」

ほむら「へ?あ、なんでもないわ」

杏子「ん?」

まどか(ほむらちゃんの家っていつきても片付いて……)

まどか「あぁ!?」

ほむら「え?」

まどか「ど、どうしてあのチョコがここにあるの!?」

ほむら「え?えっと、下駄箱にはいってて……」

まどか「え?え?で、でもほむらちゃんはおやすみしてて……なのになくなってて……」

マミ「そのチョコをみてバレンタインの事を暁美さんは知ったのよ?」

さやか「あぁ、ほむらの下駄箱に入れておいたチョコをほむらが休みだから取りに行ったらなくなってて今日そわそわしてたってことね」

まどか「さ、さやかちゃん!」

マミ「となると暁美さんが射止めていた女の子って」

まどか「あ///」

ほむら「そ、そう……なの?」

まどか「えと、そのほむらちゃんに手作りチョコをその……うぇひひ///」

ほむら「あ、ありがとう///」

マミ「ふふっケーキも佐倉さんが食べつくしちゃったしおじゃまになりそうだから今日は帰ろうかしら」

さやか「ですねー」

杏子「だな」

ほむら「え?」

マミ「じゃあ暁美さん、これバレンタインチョコ置いていくわね?」

さやか「私もここにおいてくねー」

ほむら「え、えぇ……」

マミ「ふふっじゃあね暁美さん、今度一緒にお菓子作りしましょう?」

さやか「んじゃねーふたりとも」

杏子「いい暇つぶしになったよ、じゃあな」

ほむら「えぇそれじゃあ」

まどか「わわわわわ」

まどか「……」

ほむら「……」

まどか「え、えと……ほむらちゃん!よかったらこのチョコを……た、食べてください!」

ほむら「い、いただくわ……開けさせてもらうわね?」

まどか「う、うん……」

ほむら「美味しそうね、じゃ、じゃあいただくわね……」

まどか「うん……」

ほむら「……」ホムホム

まどか「……」ドキドキ

ほむら「美味しいわ、まどか」

まどか「そ、そっかよかったぁ」

ほむら「あの、まどか?」

まどか「え?な、何かな?」

ほむら「良かったらこれを受け取って欲しいの」

まどか「……これは?」

ほむら「チョコケーキを作るときに杏子に見つからないように作ってたのよ」

ほむら「マミに本命のものも作ったほうがいいって言われて……その///」

ほむら「ま、まどか!よ、よかったら受け取ってください!」

まどか「うぇひひ、嬉しいな///」

―外―

マミ「ふふっ二人がうまくいくといいわね」

さやか「ですねー」

杏子「まぁそうだな」

マミ「そうだわ、はい佐倉さん、バレンタインチョコよ」

杏子「おっサンキュー」

さやか「んじゃ私もほい、あとこれはまどかからだね」

杏子「おっ一気に3つも手に入るなんてラッキー」

さやか「ほほう、今返さないということはホワイトデー3倍返しに期待だね」ケタケタ

マミ「ふふっそうね」クスクス

杏子「おいおい、勘弁してくれよ」

さやか「あっはっは、これは決定事項だからね」

杏子「そうかい、じゃあマミ、さやか、これやるよ」ポイ

さやか「わっとと!え?何これ」

マミ「あら、懐かしい……」

杏子「ちっこい頃にマミに教わったお菓子だよ」

杏子「ほむらの家で一緒に買った材料が余ってたから作ったんだ」

杏子「まぁ半分ぐらいはほむらの家においてきたしほむらとまどかで食うだろうさ」

さやか「ふむ……意外と美味しい……」ホムホム

杏子「マミ直伝だからな」ケタケタ

マミ「美味しいわね、当時はそんな上手じゃなかったのに」ホムホム

―ほむホーム―

ほむら「バレンタインって幸せなものなのね……」

まどか「うぇひひ、そうだね」

―外―

マミ「じゃあ今から私の家でチョコフォンデュパーティーでもしましょうか」

さやか「おー!」

杏子「美味そうじゃん」

マミ「さ、行きましょう」



終わり

お腹痛い下痢治らないし頭も痛いししバレンタイン終わったしからこれでおわりってことで
やっぱりまどほむが好きなのごめんなさい
おやすみなさい

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