さやか「返せよ!それはマミさんのティロ・フィナーレだ!」(108)

ほむら(お菓子の魔女が現れるのは確か今日だったわね)

ほむら(巴マミ……見殺しにするわけにはいかないわ)

ほむら(でも、今のわたしは彼女に警戒されている……迂闊に近づけば、彼女の拘束魔法で拘束されるだけだわ)

ほむら(彼女の後をこっそりついて行って、ピンチになったら助けることにしましょう)


シャルロッテの間―――

マミ「ティロ・フィナーレ!」ドォォンッ!!

シャルロッテ「」バシュンッ!!

シャルロッテ「」ズルゥゥゥッ!!

マミ「……え?」

シャルロッテ「」グパァァァ

ほむら(今だっ!)バッ

ほむら「ティロ・フィナーレ!」ドォォンッ!!

まどか・さやか・マミ「!?」

マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの魔法少女全員生存ワルプルギス撃破 誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

シャルロッテ「グオオオオオオオ……」シュウウウウウ……

ほむら(やった……)

ほむら(つい勢い余って大砲を撃つ時にマミと同じ技名を叫んでしまったけれど……)

ほむら(どうやらマミは無事なようね、ひと安心だわ)

マミ「……え?」

ほむら「危なかったわね、巴マミ」

マミ「………」

マミ「ごめんなさい……わたし、もう帰るわね……」トボトボ

ほむら(死が目の前に近づいて、精神的にショックを受けたのね……大丈夫かしら)

さやか「……せよ……っ!」

ほむら「え?」

さやか「返せよ!それはマミさんのティロ・フィナーレだ!」

ほむら「ちょっ、ちょっと待って。わたしは彼女の窮地を救ってあげたのよ?」

さやか「マミさん、すごいショック受けてたっ……!あんたにティロ・フィナーレを取られたからだっ!!」

ほむら「い、いえそれは……」

さやか「『それは』……なんだよ!?」

ほむら(つい勢い余って……なんて言い出せる雰囲気じゃない……)

まどか「う、うぅっ……」ポロポロ

ほむら(なぜ二人とも泣いているの……?)

ほむら(と、とりあえず大砲はしまいましょう)シュンッ

ほむら「……お、覚えておきなさい。魔法少女って、こういうものよ」スタスタスタ

さやか「グスッ……マミさん……」ポロポロ

まどか「ヒック……」ポロポロ

ほむら(何がどうなっているの……?)

マミの部屋―――

マミ「はぁ……」バタン

QB「元気だしなよ、マミ」

マミ「キュゥべえ……」

QB「ほむらに必殺技を取られたのがそんなにショックなのかい?」

マミ「……そうね、そうかもしれないわ。はぁ……」

QB(わけがわからないよ)

マミ「あ……そう言えば、グリーフシードを回収してくるの忘れていたわ」

マミ「まぁいっか……はぁ……」

QB(落ち込みすぎじゃないか、マミ……?)

ほむら(………あ)ピタッ

ほむら(動揺していて、グリーフシードを回収するのを忘れていた……)

ほむら(……多分、まどかか美樹さやかが回収しているでしょう。あそこに戻るのが気まずいわ)スタスタスタ


さやか「あっ……」

コロコロコロ…

まどか「あ、あれ、グリーフシード……だよね…?」

さやか「後で、マミさんにでも渡しておこうか」

まどか「マミさん……大丈夫かな……」

翌日、夕方―――

まどか「マミさん、今日は学校休んでたみたい」

さやか「転校生が、マミさんのティロ・フィナーレを取るからっ……!」ギリッ

まどか「……あれ?仁美ちゃん?」

まどか「おーい、仁美ちゃーん!?」

仁美「あらぁ、鹿目さんに美樹さんごきげんよう」

さやか「稽古事はどうしたのさ?」

仁美「そんなことはどうでもいいですわ。わたくし、これからとってもいいところに行きますの♪」

まどか(ね、ねぇさやかちゃん……仁美ちゃんの首筋に……)

さやか(魔女の口づけ……!?)

仁美「そうですわ!鹿目さんと美樹さんもぜひ一緒に行きましょう?」

まどか(ど、どうしたらいいのかな、さやかちゃん!?)

さやか(と、とりあえずマミさんに連絡!携帯、携帯……!)ピッピッピッ

マミの部屋―――

プルルルル プルルルル

ピッ

マミ「はい……?あら、美樹さん…?どうかしたの?」

マミ「魔女が……?場所は!?」

マミ「ええ、わかったわ。今向かうから!なんとか持ちこたえてっ!」ピッ

マミ「くっ、間に合うかしら……!?」ダッ

エリー「アハハハハハハハ」

さやか「マミさん、早くっ……!」

まどか「た、助けてっ……!」ガタガタ

ドォンドォンドォンドォン!!

まどか・さやか「!」

マミ「ごめんなさい、遅くなってっ!」タンッ

さやか「マミさん!」

マミ「今片付けるわ!」ドドドドン!!

バシュバシュバシュ!!

さやか「トドメだ、マミさんっ!」

マミ「ええ!ティ―――っ!!」ピタッ

まどか「ど、どうしたんですか、マミさん?」

マミ「……っ!」ドドドン

エリー「」バチバチバチ……シュウウウウウ

さやか「あ……」

マミ「……二人とも、大丈夫?」

まどか「マミさん、なんで今……?」

マミ「……ごめんなさい」タッ

さやか「あ、マミさぁんっ!」

ほむら「……あっ」

マミ「っ……!」ダッ

ほむら「マミ……?」

まどか「あっ、ほむらちゃん!?」

ほむら「ま、魔女の気配がしたから向かっていたんだけれど……」

さやか「っ……全部、あんたのせいだよ、転校生っ!!」ガシッ

ほむら「え」

さやか「マミさん、すっかり元気なくしちゃったよっ!!」

ほむら(予想以上に大事になっていない……?)

杏子「……んで?マミがすっかり意気消沈してるって聞いたけど、大丈夫そうじゃねぇか」モグモグ

QB「今日の魔女はそれほど強力じゃなかったからなんとかなったけれど、今後もあのままだといずれマミはやられてしまうよ」

杏子「ふーん……」モグモグ

杏子「ま、あたしとしちゃ絶好の狩り場に戻ってこれて嬉しい限りなんだけどさ」モグモグ

杏子「でも、マミの他にもう一人魔法少女いるみたいじゃん。あいつに任せればいいんじゃねぇの?」モグモグ

QB「彼女は僕にもよくわからない、イレギュラーなんだよ。それならやっぱり、少しでも気心の知れてる人に来てもらった方がありがたい」

杏子「ま、なんでもいっか!」

翌日―――

さやか(昨日は恭介のお見舞いに行けなかったな……)スタスタ

さやか(……!?これは、まさか魔女……!?)

QB「いや、結界が不安定だ。これは使い魔だね」

さやか「きゅ、キュゥべえ!そ、そんなことよりマミさん呼び出さなきゃ……っ!」

杏子「その必要はねぇよ」

さやか「!?」

杏子「あいつ、使い魔だぜ?倒してもグリーフシードはおとさねぇよ」」

さやか「あ、新しい魔法少女……!?そ、それよりも、あんたなんであいつを見逃すような真似を…!」

杏子「あんたもマミと同じようなこと言うんだな」モグモグ

杏子「わりぃけど、あたしはグリーフシードもおとさねぇ奴の為に魔力を使うつもりはねぇ」モグモグ

さやか「グリーフシードなら、これ!これ、あげるから!あいつを倒してよ!」

杏子「あん?なんで魔法少女でもねぇお前がンなもん持ってんだ?」パシッ

さやか「あっ……」

杏子「ま、こいつはありがたく貰っとくけど、それとこれとは話が別だ」

さやか「なんで……!」

杏子「あーもううぜぇ。あんまりうぜぇとここで殺しちゃうよ?」チャキッ

ほむら「待ちなさい、杏子っ!」

杏子「んあ?」

ほむら「美樹さやかに手を出すのはわたしが許さないわ」

杏子「あー、あんただな。キュゥべえの言ってた『イレギュラー』」

杏子「で?許さないと、どうなるっての?」チャキッ

ほむら「わたしが相手をすることになるわ」ガチャッ

杏子!? お、おいそれ……」

ほむら「?」(大砲を見て反応した……?)

杏子「どういうことだよ……!」

ほむら「え?」

杏子「それはマミのモンだろーが!!」

ほむら「え?え?」

杏子「わかったぞ、マミが意気消沈してる理由が……!」

杏子「てめぇが、マミのティロ・フィナーレを取ったんだろ!!」

ほむら「ちょ、ちょっと待って。話が見えな……」

杏子「問答無用だっ!」ダッ

ほむら「っ!」(くっ、仕方ないっ!)カチッ

ほむら(直撃はさせないわ……足元を威嚇砲撃!)ガチャッ カチッ

杏子「せっ!っ!? ど、どこ行った!?」

ほむら「ティロ・フィナーレ!」ドォォン!!

さやか・杏子「!!?」ドガァァン!!

杏子「っ、けほ、けほっ…!」モクモク

さやか「け、煙で周りが見えなっ…けほっ!」

ほむら(……なんとなくだけれど、マミが技名を叫ぶ理由がわかった気がするわ)スタッ

ほむら(結構、気持ちのいいものね……)キュンキュン

杏子「っ、てめぇっ……!」ギロッ

さやか「またマミさんのティロ・フィナーレを……!」ギロッ

ほむら(まずい、本気で怒らせたみたい…)

ほむら「こ、この場は二人とも退きなさい。わたしは、魔法少女同士で争うつもりはないわ」

杏子「ちっ……手札がまるで見えねぇとあっちゃ、分が悪りぃか」

杏子「この場は引いた方がよさそうだ」タンッ

ほむら(なんとか杏子は退いてくれた……あとは……)チラッ

さやか「っ……!」ギロリ

ほむら(どうしたものかしら……)

また取ったあああああああああああ!!!!!!!!!!!!

さやか「あんた、いつまでっ……!」

ほむら「とりあえず、あなたも今日のところは帰りなさい」

さやか「っ、でも、さっきの使い魔が……!」

ほむら「それなら、今からわたしが倒しに行く。だから、帰りなさい」

さやか「……っ」ギリ

さやか「次っ……使ったら、承知しないからなっ!」ダッ

ほむら(たかが技名を借りただけでなぜそこまで怒るのかしら……)


ほむら「ティロ・フィナーレ!」ドォォン!!

使い魔「!!」バシュウウウ……

 /    {:{   {:l′      /        /    ヽ   ヽ
       /      {:{___/      /       /  ハ     '    }
      ´/     〃三′  / /        /  / !       '   ,
    //     {:{  ′    /     ///   } /      !   !
    //      ゞzz!   / //  _彡//─--、 //!     }   }
   ノ {           {:{  / //≦´ // 、、、  // l     ′  ,′
     V       /`{   ! l V/心    =〒ミく  /!    /   /
      ハ       / ノヽ ! ハ 辷ソ       ト///心/  /ヽ  /__
     ヽ  ! !  l l  ヽヽハ ,,,,  ,     ┴=='┘′ / /´´   三ヽ
       } } {  レ{    ヽヽ{          '''''''  / ///   _ テ ミ
       j人_ゝ 「 ヽ    \\   ー‐ァ     ∠ィ //  / /  /
          _人  \   /´ ヽ、  _ r、-‐ ´/`〈 / ∠彡  -‐  ̄ ̄}
         { { {    _\     / !┌-ニニ-V / ̄/      彡

         ヽヽヽ\ /  /へ 〈┘ / /    /ゝゝ/   / 彡´

        ┌、_\_/  「⌒ ̄┴テ_〉ノノ   -─ヘ   ゝ(  /==‐´
        -┴  ̄ ̄ ー-三三三彡ミヽ `ヽ    彡=- 、 イ(
    /                 l ヽヽ  \〃      ヽ
   /                  ゝ ヽV//        ',
   ,:.:.                -‐┴ ´  \ \ {         ',
  ;.:.:.:.: .          /          l  ll          }
 {;,;ァ.:.:.:       , ´            ヘヘ!}         }

  、:.:.:.ノ      /               V!}           ′
   ゝ´         ,′                }}}        /
    \      {       . :.:.:.:.:. .       }人       _/
     ` ー┬-‐ {     . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:     }二_┬┘ ̄/─ァ─-、
          ゝ _'、      . :.:.ゞ;;ッ:.:.:      ,′ /  / /   / 〉
            \    `.:.:.:.:.:.:.:ノ    /  / / /  / /  ー─
              > _       , '   /:{ 〃  /-─ ´ -   ̄ ̄

ぐぬぬ・・・・おのれほむほむっ!!

マミの部屋―――

QB「そろそろ立ち直ってよ、マミ。杏子もこの町に戻ってきてくれたんだよ?」

マミ「ええ……はぁ……」

QB(落ち込みすぎだよマミ……)

マミ「新しい技を考える時かしら……」ボソッ

QB「えっ」

マミ「もう、ティロ・フィナーレは使えないわよね……」

マミ「はぁ……」

QB(ホントにわけがわからないよ…)

翌日、ゲームセンター―――

杏子「……どのツラ下げてあたしの前に出てきた?」タンッ タンッ タンッ

ほむら「この町を、あなたに任せたいの」

杏子「どういう風の吹きまわしだよ?」タンッ タンッ……

ほむら「マミが立ち直るまでの間、ってことになるけれど」

杏子「誰のせいでマミが落ち込んでると思ってんだよ?」

ほむら「わ、わたしのせいだとでも言うの?」

杏子「てめぇがマミのティロ・フィナーレを取らなけりゃ、マミが落ち込むことはなかっただろうが!」

ほむら「……過ぎたことを気にしていてもはじまらないわ。それと、もうひとつ」

ほむら「話したいことが、あるの」

ほむら「今から二週間後、この町にワルプルギスの夜が来る」

杏子「っ!」

ほむら「わたしとあなた、それと巴マミの三人でこれの迎撃に当たりたいの」

ほむら「……力を、貸してくれるかしら?」

杏子「……ワルプルギスの夜、ね」

杏子「まぁ、確かに魔法少女が三人いりゃ勝てるかもな」

杏子「だが、あたしはあんたと手を組むつもりはねぇよ」

ほむら「何故?」

杏子「ティロ・フィナーレをあんたが使い続けるかぎりは、な」

ほむら「………」(こだわりがあるのかしら、あの技……)

マミの家―――

ピンポーン

マミ「はい…?」ガチャ

まどか「マミさん、こんにちはっ!」

さやか「遊びに来ちゃいました!」

マミ「鹿目さん、美樹さん……」


マミ「ごめんなさい、なんだか気を遣わせちゃったみたいで」

まどか「気にしなくてもいいんです!マミさんが元気ないと、わたしたちも嫌ですから……」

さやか「あんな転校生のことなんて、気にしなくていいんですよマミさん?」

マミ「っ……えぇ、そうね。わたしもわかっているつもりよ」

マミさん・・・(´;ω;`)

まどか「わたし、ティロ・フィナーレはマミさんだけのものだって信じてますから!」

さやか「転校生が使ってるのはあれパチもんですって!本家には叶わないですから!」

マミ「……」

マミ「いいのかしら、ホントに……?」

まどか「え?」

マミ「ティロ・フィナーレは……暁美さんに、取られてしまったと思っていたけれど……」

マミ「また……使ってもいいのかしら?」ポロポロ

さやか「マミさん……」

まどか「当然ですよ!ティロ・フィナーレは誰にも取られてませんからっ!」

マミ「ありがとう、二人とも……」

ティロ・フィナーレ対ティロ・フィナーレ

数日後―――

エルザマリア「……」シュルルルルル……

ほむら「くっ……!」タタンッ

ほむら「はっ!!」ポイポイポイッ

ドドドォォォォン!!

ほむら(トドメよ……!)ガチャッ

マミ「待ちなさい、暁美さんっ!!」

ほむら「!?」

マミ「ティロ・フィナーレ!!」ドオオオォォン!!

エルザマリア「!!!」シュウウウウウ………

マミ「ふぅ…」スタッ

ほむら「巴……マミ……」

やーいwwwwほむほむピキッてるwwwwwww

さやか「いやったぁぁっ!!」

まどか「マミさん、すごいですっ!!」

さやか「やっぱ本家は違うねぇ!」

マミ「ふふ、ありがとう二人とも」ニコッ

ほむら(マミが立ち直っている……?しかも、今確かに『ティロ・フィナーレ』って……)

マミ「暁美さん」

ほむら「っ! な、何かしら……?」

マミ「確かに、返してもらったわ。『ティロ・フィナーレ』……」

ほむら(元々奪ったつもりはないのだけれど)

マミ「それよりも、佐倉さんはどこにいるのかしら?魔女が相手なら、佐倉さんもいると思っていたのだけれど」

ほむら「佐倉杏子なら、隣町に戻ったわ」

マミ「え?」

ほむら「わたしとは、共闘出来ない、と言って……」

マミ「……」

ほむら(わたしがマミのティロ・フィナーレを奪ったのが理由、とは言わない方がよさそうね)

ほむら「とにかく、立ち直ってくれてよかったわ。あなたにも話しておく」

マミ「……何かしら?」

ほむら「あと一週間後……この町に、ワルプルギスの夜が来る」

マミ「え……?」

ほむら「ホントならば杏子とあなた、わたしの三人でそれの迎撃に当たりたかったのだけれど……」

ほむら「杏子が帰ってしまった今、わたしとあなたで迎え撃つしかない」

マミ「………」

ほむら「わたしと、共闘してくれるかしら?」

マミ「悪いけれど……わたしも、あなたとは共闘出来そうにないわ」

ほむら「えっ」

マミ「人様のモノに手を出すような手癖の悪い人とは……ね」

マミ「あなたが佐倉さんを連れ戻す、というのなら話は別だけれど」

ほむら「………」(根に持たれている)

ほむら「……わかったわ。杏子を、連れ戻す」

ほむら(今倒したので、ワルプルギスの夜襲来前の魔女は全員倒したはず)

ほむら(いつもならこの後は美樹さやかが魔女化するのだけれど、どうやら彼女は今回契約していないみたいだし)

ほむら(わたしが一時この町を離れても、マミがいれば安全でしょう)

マミ「あ、そうそう」

ほむら「な、何かしら?」

マミ「あなた、今後は大砲使うの禁止ね?」ニコッ

ほむら「」

風見野―――

ほむら(くそ、くそっ!)ドォォォン!

使い魔「!」

ほむら(なぜわたしがこんな思いをしなければならないのよっ!)ドォォォン!

使い魔「!!」

ほむら(まさか巴マミがあそこまでティロ・フィナーレに執心だったとは誤算だったっ……!)ドォォォン!

使い魔「!!?」

杏子「おい、あんた」

ほむら「! 現れたわね、杏子」

杏子「人の縄張りを荒らしといて、よくもまぁそんなことが言えたモンだな」

ほむら「あなたの話を聞く為にわざわざ足を運んだわけじゃないわ」

杏子「ああ?」

ほむら「大人しく見滝原に戻ってきなさい、杏子」ガチャ

杏子「!」

ほむら「あなたがいないと、ワルプルギスの夜には勝てないわ」

杏子「……」

ほむら「巴マミも立ち直った。あとはあなたさえいれば、万全の態勢でワルプルギスの夜を迎え打てるの」

ほむら「断るのなら、ぶちかますわよ?」ジャキッ

杏子「……はぁ」ポリポリ

杏子「わかったよ、戻ってやるよ」

ほむら「それでいいのよ」スッ

杏子「……なんだよ、その手は?」

ほむら「仮にも共闘しようって言ってるんだもの。ほんの友好の印よ」

杏子「脅しといて、よくもまぁンなこと言えるな」パシッ

ほむら「っ……」

杏子「言っとくけどな。あたしはあんたのこと、許したわけじゃねぇんだからな?」

ほむら「構わないわ。許してほしいわけじゃないもの」

杏子「それと、もしまたあたしの目の前でティロ・フィナーレを使ったら……」

杏子「さすがのあたしも、切れちゃうぜ?」

ほむら「………」

ほむら(なんとか、三人揃えることができた……)

ほむら(でも、わたしのストレスはたまるばかりだわ)

ほむら(くそ、なんでもいいから魔女相手に大暴れしたい……)

ほむら(マミには使うなと言われたけれど、やっぱり大砲は火力が違うもの、使わない手は…)

ほむら(―――!!?)

ほむら(大砲の弾が……もう、無い……!?)

ほむら(調子に乗って使いすぎたんだわ……)

ほむら(………どうしよう。調達に行く時間ももうないわ……)

ワルプルギスの夜、襲来当日―――

杏子「来たか……」

マミ「あれが………ワルプルギスの夜……」

ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハ!!キャハハハハハハハハ!!」

ほむら(……火力が圧倒的に足りない。どうすれば……)

マミ「さて、最初から全力で行くわよっ!!」シュルルルルル!!

マミ「二連・ティロ・フィナーレ!!」ドドォォォン!!

杏子「あたしも行くぜっ!!」ダンッ

ほむら(と、とりあえず手榴弾と拳銃でなんとかするしかないわっ!)

まどか「みんながティロ・フィナーレを使える世界にして」

ワルプルギスの夜「キャハハハハハ!」

杏子「はぁ、はぁっ……くそっ、ホントに倒せんのかよ、あいつ!?」

マミ「こちらの魔力が先に尽きてしまうわ……!」

ほむら(わたしの武器自体はまだまだストックがあるけれど、やはり火力が足りない……!)

杏子「おい、マミ。もう、こだわってる場合じゃねーぞ……」

マミ「……そう、みたいね……」

マミ「暁美さん!」

ほむら「な、何っ!?」

マミ「許可するわ!大砲を使いなさい!」

ほむら「!?」

マミ「わたしと同時にティロ・フィナーレを撃つのよ!」

ほむら「え、ええと、それはその……」

マミ「どうしたの!?」シュルルルルル ボンッ!

ほむら「じ、実は……」

杏子「気にしてる場合じゃねーだろうがっ!マミが許してんだ、使え!」

マミ「ほら、早くっ!」

ほむら(い、言い出せないっ……)ガチャッ

マミ「行くわよ、ワルプルギスの夜!」

杏子「ぶちかませ!」

マミ「ティロ・フィナーレ!!」ドォォォン!!

ほむら「てぃ、ティロ・フィナーレ……」ポスッ

マミ・杏子「!?」

ああほんとにフィナーレしそうです・・・

ワルプルギスの夜「キャハハハハ」ドガァァァン!!

杏子「おい、どういうことだほむらっ!?」

マミ「い、今不発だったわよ!それ、不良品なんじゃないの!?」

ほむら「た、弾がもう無いのよっ!!」

杏子「なん……だと……?」

モクモクモク……

ワルプルギスの夜「キャハハハハハ!!」ブワァァァァ!!

マミ「た、大してダメージを負っていない……」

ほむら「ごめんなさいっ……わたしが調子に乗って使いすぎたからっ……!」

人間砲弾くるか・・・・ッ!!

~~~~~
~~~


マミ「」

杏子「」

ほむら(なぜ、こんなことに……)

ワルプルギスの夜「キャハハハハハ!!」

ほむら(わたしが、調子に乗ってティロ・フィナーレを使ったばっかりに……)

ほむら「………」

ワルプルギスの夜「アハハハハハハ!」

ほむら「わたしの戦場は……ここじゃない」カチッ

ほむら(次こそは、必ず……!)


終わり

あら逃げた

>>1さんおっつおっつ

正直すまんかった
スレタイの一発ネタだったんだ、許してくれ・・・

後日もうちょい話練りなおして同じスレタイで立てるやもしれぬ
とりあえず今日はこれで許してくれ・・・

>>91
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの魔法少女全員生存ワルプルギス撃破 誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

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