マミ「卒業したくない…」(167)

マミ「ずっとあの子達と一緒にいたいわ…」

マミ「そうだ! 学校をさぼって出席日数を足らなくすればいいんだわ!」

マミ「そうすればもう1回3年生ができるじゃない!!」





まどか「マミさん最近学校で見ないね」

さやか「どうしたんだろ、心配だね」

マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの魔法少女全員生存ワルプルギス撃破 誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

杏子「なぁ、マミ」

マミ「何かしら?佐倉さん」

杏子「マミがあたしと一緒にゲーセンで遊んでくれてるのは嬉しいし」

杏子「あたしがこんなこと言うのもなんだけどさ」

マミ「うん?」

杏子「そろそろ学校、行った方が良いんじゃねえのか?」

マミ「佐倉さんは心配しなくて良いのよ」

マミ「私は出席日数が足りてるから、もう学校に行かなくても大丈夫なのよ」ニコ

マミ(嘘なんだけど…)

マミ「それよりもほら!一緒にプリクラとりましょ?」

杏子「えっ?」

マミ「ほら、ツーショット写真!」グイ

杏子「お、おう!///」

がんばって

マミ「うふふ、可愛く撮れたわね」

マミ「はい、佐倉さんに半分上げる」ペリペリ

杏子「いいのか?あたしお金だしてないんだけど」

マミ「いいのよ、友情のあかしって所かしら」

杏子「そうかい!なら頂くよ」ニカッ

マミ「それじゃ、次はカラオケに行きましょうか」

杏子「よーし、今度は負けないぞ?」

マミ「ふふふ、私の十八番曲の点数に勝てるかしら?」

ざわざわ

早乙女「はぁ、なんで私がうちの学校で問題児がいないか巡回しなくちゃいけないのかしら」

早乙女「そんな子、そうそういるわけが…」

早乙女「!(あれは…見滝原中学の制服?)」

早乙女「まだ授業のある時間だっていうのに…」

早乙女「これは補導しないといけないわね」ザッザッザッ

杏子「からふるはっぴーまてりあるごー!」

マミ「ゴー!」

マミ(うふふ、学校サボってお友達とカラオケだなんて、とても楽しいわ)

マミ(最初は出席日数を足りなくするためだけの目的だったけど…)

マミ(こういうのもいいわね)

杏子「よっしゃ、何点だ!?」

『58点』ピッ

杏子「だぁぁぁぁっ少ねーっ」

マミ「まだまだね、佐倉さん」

杏子「絶対マミの合いの手のせいだよ!」

マミ「あら、他人に責任を擦り付けるのは良くないわよ」

杏子「くっそー」

マミ「それじゃ、私の番ね…」

バタン!

マミ・杏子「!」ビクッ

このままマミあんのままほむらは出さないでオナシャス

早乙女「あなた達?こんなところで何やってるの!?」

杏子「げっ、補導のおばちゃんじゃねーか」

早乙女「」ピキ

早乙女「私はまだぴちぴちの35歳です!」

杏子「あたしらから見たら十分おばちゃんだよ」

マミ「佐倉さんちょっと!」

マミ(まずいわ…学校には体調不良って連絡入れてたから…)

早乙女「あなた達、ちょっとついてきてもらえるかしら?」ピキピキ

杏子「知らないおばちゃんについて行ったら駄目だって、昔親父から言われた事あるからいかねえよ」

マミ「だめよ、佐倉さん。そんな言いかたしては」

早乙女(うちの生徒の子の方はまともみたいね…)

マミ「おばちゃんじゃなくて、おば様よ」

早乙女「」プチ

早乙女「二人ともそこに正座しなさい!」

杏子「マミ、ずらかるぞ!」

マミ「え?で、でも…」

杏子「早くっ」グイッ

マミ「あっ///」

早乙女「こらっ、待ちなさい!」

早乙女「って…早っ!?」

早乙女「ああもう!逃げられちゃったじゃないの…」

prurururu

早乙女「?はい、なんでしょうか」

店員「お客様終了のお時間です。ただ今込み合っておりますので延長はなしでお願いします」

早乙女「え?」

店員「お会計の方宜しくお願いします」

早乙女「え?え、えええ???」

杏子「はぁっ、はぁっ、うまくまいたな」

マミ「もう、佐倉さんったら!」ギュッ

杏子「…もう手を放してもいいぞ?」

マミ「え?ああ、そうね!///」パッ

杏子「それにしてもまずったな。多分ありゃ、マミの学校の先生だと思う」

マミ「…そうね、しきりに私の制服を見てたから…」

杏子「どうすんだよ、マミ。へたすりゃ停学になっちまうぞ」

マミ「!それはちょっと困…」

マミ(停学…そのままいけば留年…来年も3年生!)

マミ「大丈夫よ。問題ないわ」ニコッ

杏子「マミ?」

杏子(どういうことだオイ。あんなに真面目なマミがいきなり不真面目になっちまってる)

諭されて卒業じゃなくてしっかり留年でオナシャス

杏子(そりゃあ、あたしも昼間はずっと一人ぼっちだったから、一緒に遊ぶ友達ができて嬉しいけど…)

杏子(本当にこれでいいのか?)

杏子(もしかしたら、あたし、マミのやつに無理させてるんじゃないのか?)

杏子(だったら…)

マミ「佐倉さん!」

杏子「え?」ビクッ

マミ「次、行きましょ?」

杏子「あ、あのさマミ。そのことなんだけど…」

マミ「とっても美味しいケーキバイキングのお店を知ってるの」

マミ「この時間帯ならならば無くても入れるわ」

杏子「よっしゃ!行こうぜマミ!」パァァッ

杏子(また後で考えればいいことだよな!今はケーキが優先だよな!)

~街中~

早乙女「はぁ…酷い目にあったわ」

早乙女「ただでさえ今月ピンチなのに、カラオケ代なんて払ってる余裕なんてないのに…」

早乙女「私は一曲も歌ってないのに!」

早乙女「どうしよう、このまま放っておくわけにも行かないから、あの二人を探そうかしら」

早乙女「…」グゥ~

早乙女「たしか、このあたりに有名なケーキバイキングの店があったわね」

早乙女「今ならならば無くても余裕で入れるはず…」

早乙女「…」

早乙女「これは見回り、そう、見回りなのよ」

早乙女「けっして職務放棄ではないわ!」ダッ

どうにかしちゃったらお寒い感動ものになっちゃうだろ!
留年してみんな一緒ルートがいい

~ケーキバイキングの店~

杏子「すげえ、これ全部食べ放題なのか!?」

マミ「ええ、どれでも好きなのを食べていいのよ」

マミ(お財布にはちょっと痛かったけど…)

杏子「あ、これうまそう!あ、これも!でもやっぱりこっちが…ああもう!選べないよ!」キラキラ

マミ「うふふ(こんな佐倉さんを見られるなら惜しくは無いわ)」ニコッ

杏子「ほら、マミも早くとりなよ!これうまそうだよ!」

マミ「急がないで、佐倉さん」

杏子「時間制限あるんだから、そんなにのんびりしてるともったいないよ!」

マミ「ふふ、わかったわ。それじゃ、佐倉さんの選んだケーキを頂こうかしら?」

杏子「うん!」ニカッ

杏子「♪」モグモグ

マミ(ふふ、佐倉さん嬉しそう)

マミ(…このままっていうのは、やっぱり駄目よね)

マミ(あとから本当のことを話したら、佐倉さんきっと謝ってくるから…)

マミ(ちゃんと、本当のことを話さないと)

マミ「佐倉さん」

杏子「ん?なんふぁい?ふぁふぃ」モグモグ

マミ「…ちゃんと食べ終わってからしゃべってね?」

杏子「んぐっ。で、なんだい?マミさん」

マミ「大事な話があるから、聞いて欲しいの」

杏子「!」ドキン

杏子(大事な話…?)

杏子(昔、漫画で読んだことがある)

杏子(好きな人同士が席に向かい合って座って、大事な話をする…)

杏子(ひょっとして、マミのやつ、あたしのこと…)ドキドキ

マミ「私ね、留年したいの」

マミ「卒業したくない…」

杏子「そ、そんな、あたしたちまだそんな年齢じゃ…」

杏子「…」

杏子「留年?」

マミ「ええ、そうよ」

杏子「な、なんで?あんたはもっと真面目で…」

杏子「そうだよ、昨日や今日みたいに平気で学校サボるようなやつじゃなかったじゃねーかよ!」

マミ「…」

杏子「なんで…」

マミ「私だって…」

マミ「私だってもっと皆と一緒に学校に通いたいの!」

マミ「だってそうじゃない!鹿目さんや美樹さん、暁美さんは来年も一緒に学校に行けるのに…」

マミ「私だけ一人卒業しちゃって…」

マミ「もっと一緒におしゃべりしたいの。一緒にお弁当食べたいの!だから…」

杏子「…卒業してもいいじゃねーかよ」

マミ「どうして!?それじゃ皆と…」

杏子「あたしじゃ、駄目なのかよ?」

マミ「…え?」

杏子「マミが卒業したらあたしが一緒にいてやる。それじゃ駄目なのか?」

マミ「それは…」

杏子「本当だったらさ、あたしだって皆と一緒に学校に行きたいんだよっ」

杏子「あたしもさやかやまどか、ほむらと一緒に毎日お弁当食べたいんだよ!」

マミ「佐倉さん…」

杏子「だからさ、そんなこと、言わないでくれよ…」

ダメだ
説得されないでマミさん

マミ「…ごめんなさい、佐倉さんの言うとおりだわ」

マミ「私が間違ってた」

杏子「マミ…」

マミ「ふふ、弟子に心配かけるだなんて、師匠失格ね」テヘ

杏子「ありがとう、マミ」

マミ「あーあ、佐倉さんも含めて皆で一緒の学年…クラスになれたらなあ」

杏子「そりゃ無茶だよ、マミ。奇跡や魔法でもない限りさ」

QB「僕の事、呼んだかい?」

マミ「…」

杏子(一番うぜえやつが出てきやがった…)

簡単に意志を変えすぎだマミさん…

あ、でも早乙女先生から停学を受けるフラグがまだ…

QB「要するに、マミも杏子も、まどかやほむら、さやか達と同じ学年、同じクラスに行きたいというわけだね」

マミ「ええ、たしかにそうだけど…」

杏子「そんなこと無理に決まってるだろ?」

QB「簡単だよ。誰かが僕と契約してその様にお願いすれば良いじゃないか」

マミ「誰かがって… !駄目よ!鹿目さんは巻き込まないで!」

QB「どうしてだい?彼女なら喜んで契約してくれそうだけどね」

QB「まどかやさやかも言ってたよ?マミに卒業して欲しくない、もっと一緒に学校にいたいって」

マミ「えっ?」キュン

杏子「お、おい、マミ!?」

QB「だから、まどかに頼めばすぐにでも叶えられるよ」

QB(ほむらに見つからないようにしないといけないけどね)

マミ「で、でもそんなことのために鹿目さんを契約させるわけにはいかないわ…)

契約してもらおうマミさん!

いないでしょ
だからまどかたちと三年を過ごすべき

留年するかしないかだけネタバレしてー

QB「杏子だって、さやかやマミと一緒に学校で弁当を食べたいんだろ?」

杏子「そ、それはそうだけど…」

QB「だから僕に任せて欲しい。どんな望みも、どんな願いも叶えられるのだからね!」

マミ「…」

杏子「…」

QB(もう一押しかな?)ニヤ

早乙女「今の話、本当なの?」

杏子・マミ・QB「!?」ビクッ

早乙女「本当に、どんな望みも願いも叶えられるの!?」

QB(何だいこの人間は… 僕の事が見えるというのかい!?)

マミ「あなたはさっきの…」

杏子「チッ、こんな所にまで追ってきやがったか!」

杏子「おいマミ、逃げるぞ!」

マミ「えっ?で、でも」

早乙女「マミ?あなた、もしかして、3年の巴マミさん?」

マミ「!?」

杏子(しまった…)

杏子「ごめん、マミ、つい…」

マミ「…いいのよ、これで」

マミ(どちらにしても、これで停学は免れないわね…)

マミ(これで良かったのよ…)

マミ(…ちょっと待って、私達、さっきのカラオケ屋さんで、お金払わずに出てきちゃったわよね?)

マミ(…もしかして、停学どころか…た、退学!?)

マミ「…」ガクガクブルブル

杏子「ま、マミ??」

早乙女「巴さん、あなたがしたこと、わかっているの?」

マミ「は、はい…」

早乙女「無断欠席に嘘の連絡、他校生徒と昼間から遊んでいる上、さっきのお店では無線飲食」

マミ「…」ガクガク

杏子「おい、待てよ。全部あたしが連れまわしたんだ」

杏子「だから悪いのはあたしだ。マミは何も悪くない!」

マミ「佐倉さん…」

マミ「もういいの、佐倉さんは私のわがままに付き合ってくれただけだから…」

杏子「でも…」

早乙女「良くて停学、悪くて退学処分も考えられるわ」

マミ「!」ビク

マミ(そんな…皆と一緒に卒業したいって思っただけなのに…これじゃ…)じわっ

杏子(まずい、マミのソウルジェムが濁っ…!?)

早乙女「でも、先生はあなた達にチャンスをあげます」

マミ・杏子「…え?」

早乙女「さっき、どんな望みも願いも叶えられるって言ってたわよね?あなた」

QB「やっと僕に話をふってくれたか。そうだよ、僕と契約して魔法少女になってくれる人間は、一つだけ何でも願いを叶えてあげる」

早乙女「本当、なのかしら?」

QB「僕達は嘘はつかないよ。何のメリットも無いしね」

マミ「先生…まさか…」

杏子「でも、こんなおばちゃんじゃ魔法少女になんか…」

早乙女「おばちゃんじゃありません!お姉さんです!」ゴチッ

杏子「痛っ!」

早乙女「私にも、その資格はあるのかしら?ネコさん」

QB「僕は猫じゃないよ。キュウべぇという名前だってある」

早乙女「それじゃ、キュウべぇ、私の年齢でも魔法少女になれるのかしら?」

QB「前例は無いね!」キッパリ

早乙女「…」

マミ「あの、先生、チャンスって…」

早乙女「もし私がこの子と契約して願い事を叶える事ができたなら、今回の事は大目に見ます」

マミ「ほ、本当ですか?」

早乙女「それに、あなたが私のクラスに入れるよう取り計らってあげるわ」

マミ「で、でもそんなことが本当に…」

早乙女「そっちの赤毛の子も一緒に学校に来たいのよね」

杏子「…うん」

早乙女「それも何とかしてあげるわ」

杏子「!ほ、本当か!?」パァッ

早乙女「私の友達にね、うちの学校の校長や教頭の秘密をいろいろ握っている人がいるの」

早乙女「だから、その程度の事は何とかなると思うわ」

QB「職権乱用だよ!」

マミ「キュウべぇ」

QB「…なんだい?」

マミ「早乙女先生のお願い、聞いてあげられるよね?」

QB「だから、そんなのわからないって言って…」

マミ「…今後一生お家に入れてあげないけど、それでもいいかしら?」

QB「…わかったよ」

QB「君達人間はいつも脅迫めいたことをする。わけがわからないよ」

マミ「ありがとう、QB」ニコ

早乙女「そ、それじゃあ…願い事、いいかしら?」ドキドキ

QB「いいよ、とりあえず言うだけ言ってみて(35という年齢では魔法少女にはなれないと思うけどね)」

早乙女「わ、私の願いは…」

マミ・杏子「…」ゴクリ

QB「…」

早乙女「す、素敵な…お嫁さんになることです…」

マミ・杏子「…」

マミ・杏子(///)ボッ

マミ(あ、あの先生、すごく可愛いわ///)

杏子(そ、そうだよな…おばちゃんなんて言って悪かったよ///)

QB(はぁ、やれやれ…)

QB「残念だけど、その願いはエントロピーを凌駕…した!?」

早乙女「!胸から光が…っ」

QB「ちょ、ちょっと待って、今の無しだから!」

QB「僕達の魔法少女システムに重大なエラーが発生してしまう様な気がするよ!」

マミ「先生が…」

杏子「魔法、少女…に?」ゴクリ

パァァァァァ

マミ「っ…(眩しい)」

杏子「何が…!?」

早乙女「…」

早乙女「ね、願い事叶ったのかしら?」

マミ「先生の相手になりそうな人なんてどこにも…って先生!その格好!??」

早乙女「え?な、なんで!??///」かぁぁぁ

マミ「は、裸エプロン…」

QB「彼女は結婚に関わる願いごとを叶えた。変身後はそれ相応の服になるのさ」

QB「しかし…本当に誕生してしまったのか…」

QB「魔法先生かずこ!」

早乙女「…え?今なんて…」

QB「だから、かずこのことを話して…」

早乙女「私のこと…名前で呼び捨てに…」

早乙女「もしかしてあなたが、私の…!?」

QB「いやいやいや、その理屈はおかしいよ」

QB「僕は皆の事を名前呼びしている。マミだって、杏子だって…」

早乙女「…他の女の子を呼び捨てなんてしないで」

早乙女「あなたが私の旦那さんなのよね?」

QB「違うよ!どう見ても人間じゃないじゃないか!」

早乙女「?何を言っているの。あなたは立派な人間よ。それに…」

早乙女「長身で、色白で…燃える様な瞳…///」ぽっ

杏子「ど、どういうことだ?」

マミ「おそらく、先生の目にはQBが普通の人間に見える様になっているんだと思う…」

マミ(普通の人間の中に、先生の旦那さんになりうる人がいなかったってこと…!?)

マミ(それで願い上QBが先生の旦那さんの役割に…)

早乙女「さぁ、早く私の家に帰りましょう」

QB「やめてよ!耳をひっぱらないで!きゅっぷい」ギュウウ

早乙女「あなたのためなら、裸エプロンだって…///」ぽっ

QB「何を獣相手に顔を赤らめているんだい!わけがわからないよ!」

杏子「おいおい、とうとう自分のこと獣って言い始めたよ」

マミ「見苦しいわよ、QB。先生、お幸せに」

早乙女「ありがとう、巴さん」

杏子「あたしとマミのことも、よろしくな」

早乙女「ええ、勿論よ」

QB「マミ、杏子、助けて!」

早乙女「浮気は許しません!」ギュッ

QB「きゅっぷい!」

マミ「QB、行ってしまったわ。婚約の理に導かれて…」

杏子「初めてQBに感謝したくなったよ」

マミ「ええ、これで皆で一緒に学校に行けるのよね」

杏子「ああ。さやかも、まどかも、ほむらも、皆一緒のクラスだ」

マミ「ふふふ、楽しみだわ」

杏子「あたし、マミの弁当食べたい!」

マミ「こら、学校はお弁当を食べるだけの所じゃないのよ?ちゃんと勉強もするの」

杏子「えー、あんなのあたしにわかるわけ無いじゃん」

マミ「ちゃんと私が教えてあげる。暁美さんだっているんだし。美樹さんだって…」

杏子「そのうちさやかは、あたしが教えられるんじゃなくて、あたしのほうが教えるようになるんじゃねーの?」

ゴツン

杏子「痛っ」

杏子「何すんだテメー…」クルッ

「さっきから聞いてたら聞き捨てなら無いわねー」

さやか「あたしがいつあんたに勉強教わるようになるのよ!」

杏子「げっ、さ、さやか!?」

マミ「あら、美樹さん。それに鹿目さんも」

まどか「えへへ、お久しぶりです、マミさん」

さやか「マミさん最近学校で見かけなかったけど、何かあったんですか?」

マミ「え?そ、それはその…」

マミ(留年しようとして休んでたなんて言えないわよね…)

ほむら「そんなことより、さっき白いのが早乙女先生に引っ張られていったわね」

マミ「暁美さん!それにはいろいろと深い理由が…」

まどか「早乙女先生、すごく嬉しそうだったよ?」

杏子「ああ、今さっきあの先生魔法少女…じゃなくて魔法先生になったからな」

さやか・まどか・ほむら「!?」

まどか「え?え?さ、早乙女先生が魔法少…先生に!?」

さやか「信じられない…たしか35歳だよね?魔法少女じゃなくて魔じ…」

ほむら「それ以上言うのはやめなさい…」クラッ

さやか「でも、一体どんな願い事で契約したの?」

マミ「あの先生、素敵なお嫁さんになりたいって」

まどか(先生、可愛すぎるよー///)かぁぁ

ほむら(私はまどかのお嫁さんに///)ポッ

さやか(何をー、皆はあたしの嫁になるのだー)プンプン

杏子「そんで、なんでかしらねーけど、QBのこと普通の人間に見えるらしいんだ」

ほむら「そんな事が…。信じられないわ」

マミ「そうね、ただでさえ少女という枠から外れている先生が契約するということ自体がイレギュラーなのに…」

杏子「願い事まで叶っちまったからなぁ…」

杏子「そんなことより、マミ、さっきソウルジェム少し濁りかけてなかったか?」

マミ「あ!そうだった」アセアセ

まどか「マミさん、大丈夫ですか!?」

マミ「ええ、ちょっとだけ(退学になるかもって話で)絶望しかけただけだから…」

マミ「…」ゴソゴソ

マミ「え?な、ない…」

杏子「何がだよ」

マミ「ないのよ…」

杏子「だから、何が…?」

マミ「ソウルジェムが…ないの」

杏子「はぁ?どう言うことだよ。もっとちゃんと探せば…」

さやか「あ、あたしのソウルジェムもない…」

杏子「え!?」

杏子「嘘…あ、あたしのは…」ササッ

杏子「…なくなってる…」

まどか「え?み、皆どうしたの?」

ほむら「…」

ほむら(どういうことなの?私のソウルジェムまでなくなっている…)

ほむら(下校時には確かに持っていたはず。なのに…)

杏子「くそっ、こんな時に魔女が現れたらどうすんだよ!?」

マミ「…でも、魔女の気配なんて感じられないわ」

さやか「うん、どこにもいないよね…」

まどか「??(皆何を言ってるの?)」

マミ「QB!いるんでしょ?どういうことか説明して!」

シーン

マミ「嘘…いつもならすぐに現れるのに…」

ほむら「…早乙女先生はQBのことが本当の人間に見えるのよね」

マミ「え、ええ。そうよ」

ほむら「そして、願い事は素敵なお嫁さんになる、だったわね」

杏子「ああ、それがどうしたんだよ?」

ほむら「おそらく、早乙女先生の願いのせいでQBは早乙女先生の夫となってしまった」

マミ「うん、それはなんとなく雰囲気でわかったんだけど…」

ほむら「先生の失恋の因果が強すぎたせいで、QBと早乙女先生のつながりが、契約がより強固なものになった」

さやか「失恋の因果?」

ほむら「…(度重なるループの中、ほんの少しだけ、早乙女先生の恋が成就するように願っていたせいで、いつの間にか早乙女先生にも因果が集中してしまったのね…)」

ほむら(それが失恋の因果…)

ほむら「だから、私達魔法少女達とQBの契約のリンクが途切れたのだと思う」

マミ「え?そ、それじゃあ、私達は魔法少女じゃなくなったってことなの?」

杏子「そんなのありえねーだろ?それじゃああたし達の叶えた願いはどうなるっていうんだよ!?」

マミ「そんな…私、死んじゃうってこと…?」

ほむら「…現状他に何の影響も出ていないことを見ると…」

ほむら「私達の叶えた願いは、慰謝料の前払いってところかしら」

さやか・マミ・杏子「…」

さやか・マミ・杏子「はぁ?」

ほむら「QBは私達と契約をしていた。すなわち、魔法少女システムは一夫多妻制の様なものね」

ほむら「それが、早乙女先生という唯一無二の相手ができたことで、そのシステムは崩れた」

ほむら「私達は一方的に契約を解除されたのよ。このくらいの慰謝料、貰って当然のことなのよ」

マミ「それじゃあ、私達はこれから普通の女の子として生きていけるのね!」

杏子「ああ、その上、皆一緒の学校、一緒の学年、一緒のクラスになれるんだしな!」

さやか「え!?本当なの!?」

まどか「やったぁ、杏子ちゃんやマミさんと一緒にお勉強したり遊んだり出来るんだ!」

マミ「ええ、もう何も怖くない!」

ほむら(まさか、こんなことが起きるなんて…)

ほむら(でもこれなら絶望して魔女化するという恐れが無くなる…)

ほむら(本当の平穏な日々が送れるのね…)

杏子「あれ?さやかは?」

まどか「うん、普通の人間の体に戻れたーって行って、上条君のところに飛んで行ったよ?」

杏子「ったく、あいつは…」

マミ「ふふ、いいじゃないの。普通の女の子として普通に恋できるなんて、幸せな事よ?」

ほむら(普通の女の子としてまどかに…)

ほむら「…」ぽろぽろ

まどか「ほ、ほむらちゃん、どうしたの!?」

ほむら「なんでもないの…ただ、嬉しくて…」ぐすっ

杏子「よし、それじゃあ早く帰ろうぜ!」

マミ「そうね、佐倉さんの学校に行く準備もしないとね」

杏子「あたし、マミとお揃いが良いな!」

マミ「ふふ、勿論♪」

~早乙女家~

早乙女「はい、かずこ特製肉じゃが定食です!」

QB「…」

QB(どうしてこんなことになったんだ…)

QB(あの後急いで母星に連絡したのに何の連絡も無い)

QB(それどころか、無限にいたはずの僕達が、僕という個体のみになってしまっている…)

QB(これじゃあ、この体がつぶされた瞬間、僕達インキュベーターはこの世から消滅してしまうじゃないか!)

QB(これが…これが失恋エントロピーの力だというのか!)

早乙女「どうかしら?」ニコニコ

QB「ああ、うん、美味しいよ」

早乙女「良かった///こんな格好したかいがあるわ」ニコ

QB「…」

QB(駄目だ、全然絶望する様子がない…)

QB(だったら、隙をみて他の子と契約を…)コソコソ

ザクッ

QB「きゅっ!?」

早乙女「ねぇあなた、ど こ に 行 こ う と い う の か し ら ?」

QB「…」ガクガク

QB(駄目だ…見つかったりでもしたら一瞬でこの個体は消されてしまう)

QB(そうなったら魔法少女システムの維持は出来なくなる…)

QB(…詰んだ)

~数日後~

早乙女「それでは~?皆さんに~、転校生と、新しいお友達を紹介しま~す♪」

男子生徒「早乙女先生のろけすぎだな」

女子生徒「結婚だもんね、幸せそう」

中沢「…」ショボーン

上条「中沢、元気出せよ」

さやか「そうだぞー、元気元気♪」グイ

上条「うわっ、さやか!」

中沢「…」ギリ

仁美「…」ギリ

まどか「先生嬉しそう♪」

ほむら「そうね…」

ほむら(ちゃっかりとなりにQBをはべらせてるわね。あいつが他の子に契約を迫る心配はなさそうね)

早乙女「それじゃあ、どうぞ!」

ざわっ

杏子「佐倉杏子だ、皆、宜しくな!」

男子生徒「女子だーひゃっほー」

女子生徒「よく見ると、結構かっこいいよね…///」

杏子「!おーい、さやかー!」ブンブン

ざわっ

さやか「あ、あのバカ!///」

まどか「ティヒヒ、杏子ちゃんうれしそう」

ほむら「まどか、他人のフリよ」

マミ「えっと、その…」

ざわっ

男子生徒「巴先輩だ!あの、あの巴先輩がうちのクラスに!(号泣)」

マミ「巴、マミです。今日からこのクラスに編入される事になりました」

マミ「どうか、私と…」

マミ「お友達になってください」キュッ

女子生徒「マミさーん」

マミ「え?」

女子生徒「よろしくー」

マミ「あ、うん!宜しくね!」

まどか「マミさん、下級生からは人気あったからね」

ほむら「そうね、このクラスでなら、私達もいるし、きっと友達もたくさんできるわ」

QB(やれやれ、まさかあの5人がこんな場所で一堂に会するとはね)

QB(しかし、早く何とかしてこの契約を解除しなければ…)

QB(僕の見立てでは、まどかの潜在能力ならばきっと和子との契約を解除できるはず)

QB(だからなんとしてでもまどかと契約を…)

早乙女「あら、どこを見ているのかしら?」ニコ

QB「な、なんでもないよ」ガクブル

QB(隙が無いよ…でも何とかして…)

QB(あれ?まどかに集まった因果が…無くなっている!??)

QB(まさか、ほむらとの契約が解除されたせいで…)

早乙女「これからもずっと一緒よ?QB!」ニッコリ

QB「」

さやか「マミさん、杏子、これからも宜しく!」

まどか「マミさん、杏子ちゃん、いっぱい一緒に遊ぼ!ね?」

ほむら「マミ、杏子、またお世話になるわ」

杏子「さ、マミ、行こうぜ!」

マミ「皆…」

マミ「みんな、ありがとう!」

マミ「私は、皆で…」

マミ「このクラスの皆と一緒に卒業したいです!」

~FIN~

なんだかとんでもない内容になってしまった…

とりあえず早乙女先生が幸せになる話があってもいいよねってことで。

ある意味スレタイ詐欺ご容赦を

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