春香「いや、それはわかってるんだけど」
千早「?業務の内容が知りたいということ?」
春香「そうじゃなくて…小鳥さんが一人事務所に残って真面目に仕事とかしてると思う?」
千早「それはするでしょう。仕事だもの」
春香「千早ちゃんは素直だねえ」
千早「じゃあ春香は音無さんが何をしていると思うの?」
春香「わかんない!」
千早「…は?」
春香「だからね、帰ったふりをしてこっそり事務所に隠れて小鳥さんを観察しようと思うんだけど」
千早「春香、そういうのって悪趣味だと思うわ」
春香「知的好奇心を満たすことって必要だよ~。千早ちゃんもどう?」
千早「…」
春香「一緒に観察しようよ~」
千早「はぁ…わかったわ。春香一人で何かしようとすれば必ず失敗するだろうし」
春香「わぁい!」
春香「小鳥さん!お疲れ様です!」
千早「お疲れ様です」
小鳥「あら、春香ちゃんも千早ちゃんももうお帰り?」
千早「はい、私達で最後です」
春香「小鳥さんは帰らないんですか?」
小鳥「私はまだ片づけなくちゃいけない仕事があるから…」
春香「大変ですねえ…」
小鳥「ふふっ、私のことは気にしないで。そんなに多くないし大丈夫よ」
千早「そうですか…それではお先に失礼します」
春香「小鳥さん!また明日!」
小鳥「ふふっ、ええ、また明日。お疲れ様~」
春香「今だよ千早ちゃん」ササッ
千早「え、ええ…」ササッ
春香「よーし、潜入完了だよ!ここからなら小鳥さんのデスクがよく見える!」
千早「ちょ、春香、ち、近いわ…」
小鳥「ふんふんふ~ん♪」
春香「あ!小鳥さん戻ってきたよ!」
千早「飲み物を淹れてきたみたいね」
春香「コーヒーかな?」
小鳥「ズズゥ…あァ~…」
千早「…緑茶みたいね」
春香「おばあちゃんみたいな飲み方だね…」
小鳥「さて、と…」カタカタカタ
千早「パソコンを使い始めたわ」
春香「うーん…普通に仕事してるみたいだね」
千早「だから言ったでしょう?ちゃんと仕事をしているだろうって」
春香「なーんかつまんないなあ」
小鳥「んっ…はぁ~っ…んん」
千早「伸びをしたわ」
春香「もう疲れたのかな…パソコンに向かって1分ぐらいしか経ってないけど」
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