芳佳「次の夕飯は何にしようかな?」リーネ「二郎」 (147)

芳佳「え?なに、リーネちゃん?」

リーネ「私、二郎がいいな~」

芳佳「え……」

リーネ「まかせて、今から準備すれば間に合うと思うから」

芳佳「えー……」

リーネ「次の当番の日は、芳佳ちゃんは休んでていいよ」

翌日


美緒「おい宮藤、リーネはどうした」

芳佳「そ、それが……えーと……」

美緒「なんだ、体調不良か?それともまさか、寝坊か?」

芳佳「いえ、どちらでもないんですが……」

美緒「ウンコか?」

芳佳「違います!!!!!……今日は朝から厨房に籠ってて……」

美緒「……?リーネと宮藤の食事当番は今日ではないだろう」

芳佳「それがですねー……」カクカクシカジカ

美緒「なにぃ?次の食事当番までの下準備ぃ?」

芳佳「はい……すごい気合いが入ってて……声をかけても……」

美緒「そうか……けしからんな。ちょっと行ってくる。宮藤は走り込みをしておけ」

芳佳「はい」


厨房

美緒「おい、リーネはいるか」

シャーリー「あー、いいところに……ちょっと、どうにかしてくれよ~」

リーネ「……」グツグツ

シャーリー「まあ、アタシの朝食は簡単なモンだから作れないこともないんだけど……」

美緒「おい、聞いたか。食事係の作業の邪魔になっている。それに訓練をサボってまでとは何事だ」

リーネ「……」グツグツ

美緒「おい、リー……」

リーネ「……」グルリ

美緒「……」

シャーリー「……」

リーネ「……」グツグツ

シャーリー「……まあ、さっきも言った通りだし……空いてるスペースで大丈夫だから……」

美緒「……これっきりにしろよ、そして、作るからには美味い物を作れ、いいな」

リーネ「……」グツグツ

Xデー


芳佳「みなさーん、夕食ができましたよ!」

ルッキーニ「わーい!!芳佳のごはーん!!!」

芳佳「ごめんね、今日はリーネちゃんだけで作ってるの」

ルッキーニ「うじゅ…………」

芳佳「あと、今日はリーネちゃんの言うことをよく聞いてね」

ルッキーニ「?うじゅ…」

バルクホルン「なんだ、今日は宮藤は作っていないのか」ガックリ

エーリカ「芋は?」

芳佳「たぶん無いですねー」

エーリカ「はあ」

ミーナ「さて、お夕飯……ウッ」

エイラ「なんだァ?このむせかえるような臭いは……」

サーニャ「……」

シャーリー「……」

美緒「ぬ、これは……」

リーネ「みなさん、メニュー表をごらんください」

芳佳「決まったら、メニューに対応した色の食券を取って、テーブルに置いてくださーい」

エイラ「ナンジャソリャ」

バルクホルン「今日は統一されたメニューではないのか?」

芳佳「大体は一緒なんですが、まあそうですね。メニューをご覧ください」

エーリカ「んー?大盛りとか、そういう違いなの?」

美緒「いや、よく見ろ。トッピングや豚肉の量、麺の硬さや味の濃さもカスタマイズできる」

シャーリー「カスタマイズねぇ」

ルッキーニ「おなかすいたから大盛りがいいなー」

リーネ「あ、今日は普通盛で普段の大盛りくらいなんですよー」

ペリーヌ「はあ」

hayabusa.2ch.net は忙しいらしい。


芳佳「麺やわらかめ、麺少なめ、麺半分、油少なめの方は、食券を置くときに、」

リーネ「それ以外のトッピングは私がお聞きしたときにご注文ください」

美緒「要は、後から変えられない注文は先に言えということだ」

バルクホルン「ふむ」

エーリカ「なにこの呪文みたいなの」

ペリーヌ「マシ、カラメ、というのは……?」

芳佳「マシは増し、つまり増やしてほしいときに言ってください。カラメはしょっぱめ、ということです」

エイラ「ほーん」

芳佳「さっきリーネちゃんが言った通り、今日は量が多いので注意してくださいね」

リーネ「食べられる量を注文してくださいね」

ルッキーニ「お残しは許しまへんでー?」

芳佳「あはは、まあ大盛りや野菜マシの人はそうかな」

ミーナ「うーん、ややこしいわね」

エイラ「年だナ」

ミーナ「はい?」

エイラ「なんでもないんだナ」

芳佳「どうですか、決まりそうですか?」

バルクホルン「宮藤、お前はどうするんだ?」

芳佳「あ、私は手伝いもありますから最後に注文する予定ですが、ラーメンの野菜マシです」

シャーリー「豚と豚ダブルっていうのはどういう違いだ?」

美緒「豚は、ラーメンの倍、豚肉があるということだ。ダブルは……」

シャーリー「うん、まあ、分かった」

美緒「宮藤、大ラーメンの麺硬め油少なめで頼む」

芳佳「はーい。次の方は?」

ペリーヌ「わたくし、ラーメンの麺少なめ、油少なめでお願いしますわ」

芳佳「はいはい」

エイラ「おいツンツンメガネ、決めるの早いな。今日のメニュー知ってんのカ?」

ペリーヌ「いえ、普段少佐の頂いている量から計算し、およその値で注文しただけですわ」

エイラ「そ、そう……」

芳佳「あと2、3名の注文お願いしまーす」

エーリカ「じゃあ、豚よろしくー」

ミーナ「私は小豚で……」

シャーリー「アタシは大ラーメンの野菜マシで」

リーネ「じゃあ作り始めますね」

芳佳「シャーリーさん、野菜マシのコールはリーネちゃんに聞かれてから、ですよ!」

シャーリー「ん、そうだったな、悪い悪い」

エイラ「サーニャ、どうすんだ?食べられるか?」

サーニャ「私も注文決めたわ。エイラは?」

エイラ「そっかー、まあそんなに食べられそうもないしナ、メニューも自然と決まるか」

ルッキーニ「アタシもシャーリーと一緒の食べりゅー!!」

シャーリー「おいおい、アタシは大盛りだぞ?無理するなよ」

ペリーヌ「先程、食べられる量を頼みなさいと言われたばかりですのに……」

ルッキーニ「食べられりゅ!!」

芳佳「あはは……」

エイラ「宮藤、ラーメンの油少なめなんだナ」

芳佳「はーい。サーニャちゃんは?」

サーニャ「はい、麺硬め油少なめで」

エイラ「え、サーニャ、その食券の色、大豚ってやつだゾ」

芳佳「そうだよ~、こっちがラーメンだよ」

サーニャ「ううん、大豚の麺硬め、油少なめ」

エイラ「」

芳佳「む、無理しちゃだめだよ……」

サーニャ「いいの」

ルッキーニ「はいはいはーい!大ラーメン!!シャーリーと一緒!!」

芳佳「ルッキーニちゃん……」

美緒「おい、やめておけ。せめてラーメンにしろ」

ルッキーニ「うじゅ……」

シャーリー「はは、食べる量まで一緒じゃなくてもいいだろ?」

ルッキーニ「あい……らーめん……」

芳佳「はい、ラーメンで……」

バルクホルン「む、私は……」

芳佳「そういえばリーネちゃんはどうするの?」

リーネ「私は大豚ダブル全マシだよ~」

芳佳「ええ~!凄いね!!私なんて大ラーメンでも食べられないのに……」

リーネ「凄くないよ……えへへ」

バルクホルン「おい宮藤、大豚ダブルだ」

芳佳「え?」

美緒「おい……」

バルクホルン「少佐、大丈夫だ。普段から身体を鍛えているし飯もその分食う」

芳佳「えー……本当にいいんですか?せめて大に……」

バルクホルン「いや、大豚ダブルだ」

芳佳「油は……」

バルクホルン「その注文は後でだ」

芳佳「え……」

芳佳「ええ……じゃあ……リーネちゃん、私はラーメンで」

リーネ「はーい、あ、芳佳ちゃん、私の分の食券も置いてくれない?」

芳佳「ウン、大豚ダブルね」

エイラ「そういやサー、これってどんな料理なんだ?」

サーニャ「扶桑の、ヌードルみたいなものよ」

シャーリー「?ヌードルみたいな?ヌードルじゃないのか?」

サーニャ「ヌードルみたいなものです」

美緒「あと、最初から味が濃いから、カラメをコールしようと思っている者は注意しろ」

芳佳「ニンニクも、臭いが気になる方は無しにした方がいいですよ」

ペリーヌ「あら、はじめからガーリックソースではありませんの?」

芳佳「どちらかと言えば、ポークソース……ですかね」

ペリーヌ「あ、あら……ではこのニンニクは」

美緒「すりおろし、もしくは刻みニンニクが出てくる」

ミーナ「そうだったの……」

芳佳「ちなみに野菜は茹でたモヤシとキャベツですよ」

エーリカ「芋は」

芳佳「ないです」

リーネ「大の麺硬め油少なめの方、ニンニク入れますか?」

美緒「ニンニク野菜マシで頼む」

バルクホルン「おい、ニンニク以外のトッピングは」

芳佳「ニンニク入れますか?って聞かれたときに一緒に注文してください」

エイラ「じゃあトッピングどうしますか?って聞けヨ……」

サーニャ「エイラ、そういうことじゃないの。そういうことじゃ」

エイラ「そ、そうなのカ」

リーネ「麺少なめ油少なめの方、ニンニク入れますか?」

ペリーヌ「えー、では……ニンニクは少しだけ、入れてくださる?」

芳佳「はい、ニンニク少しで」

リーネ「豚の方、ニンニク入れますか」

エーリカ「豚の方って、なんかヤだな……じゃあニンニクは入れて」

芳佳「はい、ニンニクで。」

リーネ「小豚の方、ニンニク入れますか?」

ミーナ「んー……じゃあ、お野菜とニンニクでお願いしていいかしら」

芳佳「はい野菜ニンニク」

リーネ「大の方、ニンニク入れますか?」

芳佳「あ、もし食べられるようでしたら野菜は増したほうがいいですよ」

シャーリー「ん?増やすの?」

美緒「味が濃いのと油が多いのでな、野菜で中和するんだ」

シャーリー「そうか……でも濃い味は国で食い慣れてるし、量の心配をした方がよさそうだ」

芳佳「そうですか?じゃあどうします?」

シャーリー「ニンニクで」

芳佳「ハイ、ニンニク」

リーネ「芳佳ちゃん、大の麺硬め油少なめ~」

芳佳「はーい!坂本さん、おまたせしました!」ドスン

ミーナ「」

ペリーヌ「は……?」

エイラ「サーニャ……」

サーニャ「大丈夫よ」

シャーリー「なんだぁ?大盛りってそんなに多いのか!?」

美緒「私は野菜マシしたからな、余計そう見えるだけだ」

芳佳「坂本さんは麺硬めですから少し早いですが、皆さんのもじきに来ますよ」

エーリカ「お、おう」

芳佳「シャーリーさん以降の方はもう少しお待ちください」

バルクホルン「……」ダラダラ

エーリカ「ん、どうした」

バルクホルン「……失礼だが、トイレに行ってくる。まだ時間はあるだろう」ガタ

芳佳「は、はい、そうですね」

ミーナ「トゥルーデ、大丈夫かしら」

リーネ「芳佳ちゃーん」

芳佳「あ、はーい!あ、皆さん、待ってる間に麺が伸びてしまうので、来たら食べ始めちゃっていいですよ!」

美緒「うむ、ではお先に失礼するぞ」

美緒「まずは麺を野菜の上に乗せる作業だ」

ミーナ「な、なんでそんな事を?」

美緒「麺が伸びる」

シャーリー(覚えておこう……)

美緒「ふむ、スープは……うまい!!」

芳佳「はい、ペリーヌさんの分です!えへへ、リーネちゃんは三田で修業したんです」

美緒「なに、そうなのか?」

芳佳「はい、その後に野猿にも行ったみたいですけど」

ペリーヌ「……少なめ……」

芳佳「はい、少なめです」

さるった?

ペリーヌ(半分でもよかったかも……量が規格外で計算を誤りましたわ)

芳佳「はい、ハルトマンさん!豚ニンニクです」

エーリカ「おう……分厚い豚肉が……」

芳佳「ミーナ中佐、小豚の野菜ニンニクです」

ミーナ(野菜は余計だったわね……)

芳佳「シャーリーさん、大のニンニクです」

シャーリー「お、おーし、頑張るぞ……」

ルッキーニ「シャーリーファイト!」

二郎って小でも1500kcal以上あるんだな
ペヤング超大盛ですらキツいのに

>>38
ちょっと二郎掲示板覗いてた


ペリーヌ「……味が濃いですわね……麺も柔らかいですし……」チュルチュル

エーリカ「ん、でも私は好きかな!豚は……ところにより脂身が凄いね」ズルズル

ミーナ「麺が……出てこないわ……野菜と豚で……」ワシワシ

シャーリー「ん……野菜は増やさなくて正解だったな。この程度の濃さならいける」ズルズル

芳佳「みなさん、お水はテーブルの上にありますからね。飲みすぎるとお腹が膨れるので注意してください」

シャーリー(……覚えておこう)

エイラ「サーニャ、それ何?」

サーニャ「ウーロン茶よ」

>>40
ペヤングの超大盛りがキツイようなら麺半分でいい


おトイレ

バルクホルン「ぐぬぬ……困った、宮藤の手前、見栄を張ってしまった……」

バルクホルン「しかも、トッピングは全マシマシしなければならん……」

バルクホルン「もう屁も糞も出ん……かくなる上は……」指喉にズボー



食堂


ルッキーニ「おなかすいたよーーーーー」グウ

芳佳「ごめんね、もう少し待ってて。麺は数人分まとめて茹でてるの」

エイラ「大尉なかなか戻ってこねーナ」

サーニャ「心配ね」

バルクホルン「戻った」ガチャ

芳佳「バルクホルンさん!戻りましたか!大丈夫ですか?」

バルクホルン「ああ……(戻ったと言うよりは戻してきたがな)」

バルクホルン「……リベリアン、それはなんだ」

シャーリー「大ラーメンのニンニクマシだよ……」ズルズル

バルクホルン(おいおい冗談か)

美緒「うまい、豚も味が染みており、崩れん程度にやわらかく煮てある」ハグハグ

ミーナ「あまりすすると空気も入ってお腹が膨れそうね……」ツルツル

ペリーヌ(あら……結構イケますわ)チュルチュル

エーリカ「なーなー、この脂の塊も残しちゃだめか?」

芳佳「あ、ちょっと凄い部分を引いちゃいましたね……まあブレの範囲内ということで」

エイラ「ブレ?」

サーニャ(今日限定なのにブレなんてあるのかしら)

芳佳「さすがにそれは食べなくても大丈夫だと思いますよ、脂身だけ避けて食べてください」

エーリカ「はー助かった」モグモグ

ミーナ「私の豚肉は大丈夫みたいね」ツルツル

リーネ「芳佳ちゃーん、そろそろ」

芳佳「あ、はーい!皆さん、トッピングのコールの用意してくださいね」

サーニャ「まずは私ね。硬めだし」

リーネ「大豚麺硬め油少なめの方、ニンニク入れますか?」

サーニャ「ヤサイマシマシニンニクダブルカラメ」

エイラ「だ、ダブル?ニンニク……しかもカラメ……」

美緒「攻めるなあ」ズルズル

リーネ「油少なめの方、ニンニク入れますか?」

エイラ「あ、これ私?えー、あー、じゃあニンニクで……」

芳佳「はい、ニンニクでー」

リーネ「ラーメンの方、あ、ルッキーニちゃんね、ニンニク入れますか?」

ルッキーニ「ニンニク!」

芳佳「はい、ニンニクで!」

リーネ「芳佳ちゃん、ラーメン、ニンニク入れますか?」

芳佳「はい、じゃあヤサイマシニンニク!」

リーネ「…大豚ダブルの方、ニンニク入れますか?」

バルクホルン「全マシマシだ」

芳佳「え、バルクホルンさん…」

バルクホルン「全!マシマシ!だ!」

芳佳「で、でも……」

バルクホルン「リーネが大豚ダブルとやらの全マシを食えるのだろう?なら全マシマシだ」

美緒「おいいい加減にしておけ」

ミーナ「そうよトゥルーデ、体調も考えて……」

バルクホルン「おいリーネ、全マシマシだ」

リーネ「…はい」

芳佳「バルクホルンさん……」

エーリカ「青春だねぇ」ズルズル

バルクホルン「黙れ」

リーネ「私は全マシ……っと。芳佳ちゃん、大豚麺硬め油少なめ」

芳佳「はーい。サーニャちゃん、大豚の麺硬め油少なめヤサイマシマシニンニクダブルカラメ」

サーニャ「おいしそう、いただきます」

エイラ「それ料理名なのカ?」

シャーリー「はは、小洒落た洋食屋のメニューより長いかもな」ズルズル

ペリーヌ「あら、なんだか食べ終わりそうですわ」シャクシャク

芳佳「ペリーヌさん、麺の量普通でもよさそうでしたね」

ルッキーニ「まだーーーーーーー?」

芳佳「もうちょっとだからね、サーニャちゃんは硬めだから」

サーニャ「おいしいおいしい」ズルル

エイラ「美味しいかー、よかったナ」

リーネ「芳佳ちゃん、はい油少なめ」

芳佳「はーい、エイラさん、油少なめニンニクです」

エイラ「うお……油少なくしてよかったかもナ。でも美味そうダナ、なんだかんだ言って」

芳佳「はい、おまたせルッキーニちゃん!ニンニクマシだよ。麺から食べてね」

ルッキーニ「わーい!!」ズルズルズル

芳佳「これは私の……と。リーネちゃん、大豚ダブルは……」

リーネ「私のと一緒に持って行くから先に食べちゃってて~」

芳佳「うん!二郎久々だからよだれがでちゃう……」ジュル

バルクホルン「……」

リーネ「よいしょっと……はい、大豚ダブル全マシマシです」ドスン

バルクホルン「……」

リーネ「私は全マシ、と。じゃあいただきます」ドスン

エーリカ「器置く音じゃないよね」

ミーナ「うーん……豚を増やすより麺の量で調節すべきだったわね……」モグモグ…

シャーリー「ルッキーニ、うまいか?」

ルッキーニ「うん!シャーリー食べられそう?」

シャーリー「あー、なんとか……でも水が飲めないのはちょっと難儀だ」

芳佳「そのために野菜があるんですよ」

シャーリー「ああ、そうだっけな…」シャクシャク

ペリーヌ「ふう、なかなか、でしたわね。ごちそうさま」

美緒「お、一番乗りか!やるな!はっはっは!」

ペリーヌ「そ、それは麺少なめだったからですわ……少佐の方が……」

ミーナ「そうね、大盛りだったのに食べ終わりそうじゃない」

美緒「いやあ、麺硬めで早めに来たしな。はっはっは!」

エーリカ「うーん、ラーメンでよかったな。豚をこの枚数食うのは辛い」

芳佳「食べるタイミングもあるんですけどね。最後に食べるのはキツイですよ」

エーリカ「そっかー…言われてみれば、最後に残した1枚がきつかった。でも美味かったよ」

リーネ「いえいえ、お粗末さまです」

エイラ「ん、味濃いけどカラメで大丈夫だったのカ?」

サーニャ「ヤサイマシマシにしたから平気よ」

リーネ「……」ズボ、ゾゾゾゾ

エーリカ「麺すする音じゃないよね」

芳佳「早めに食べないと伸びちゃいますしね」

バルクホルン「……」ズル……

バルクホルン「全マシマシは……カラメもマシなのか?」

芳佳「はい、カネシのマシマシということで。あ、カネシ……醤油、ですね、ソイソース」

バルクホルン「……」ズルズル

美緒「ん!美味かった!久々に二郎巡りがしたくなったぞ!はっはっは!」

リーネ「いえそんな……お粗末さまです」

ミーナ「美味しかったわよ、謙遜しないで」

芳佳「そうだよー!二郎に来たみたい!」ズルズル

シャーリー「ん……」ズル…

ルッキーニ「シャーリー、大丈夫?」

シャーリー「ん……」

エイラ「無理スンナヨ」

サーニャ「ウーロン茶飲みますか?水よりサッパリしますよ」

シャーリー「ん……」ゴク

バルクホルン「……私も貰えるか?」

サーニャ「あ、はい。冷蔵庫にまだありますので…」

ミーナ「じゃあ、食べ終わったし私が取ってきてあげるわ」

エーリカ「感謝しろよぉ?」

ミーナ「はい、これかしら?」

サーニャ「あっ黒……」

エーリカ「んあ?どうしたんサーにゃん?」

サーニャ「いえ……」

芳佳「あ、それ高い方のやつですね」

バルクホルン「……あとで払おう」

サーニャ「いえ……そんな……」

美緒「黒ウーロン茶まで常備か、やるな」

ルッキーニ「うじゅ……アタシもちょっとお腹いっぱいになってきたかも……」

シャーリー「ん……」

芳佳「ルッキーニちゃんはペリーヌさんと逆で、麺少なめでもよかったかもね」

美緒「いやあ、大ラーメンなんて頼まなくてよかったな!」

ルッキーニ「ウン」

バルクホルン「……いや、美味いが?」ズルズル

エーリカ「なんも言ってないけど」

エイラ「うー、もうちょっとか……」

シャーリー「ん……ごちそうさん」

美緒「おー、食ったか!初挑戦で大を完食とは見込みがあるぞ!」

シャーリー「いやもう当分いい……」

エイラ「ぬー、減りそうで減らないんダナ…」

サーニャ「頑張ってエイラ」シャクシャクズルズル

ルッキーニ「うぐう」ズル…

芳佳「はー美味しかった!」ドン

エーリカ「え、スープは?」

芳佳「汁も飲みました!」

ミーナ「ええ……」

美緒「はっはっは!さすがに私も大で汁までは飲み干せんからな!普段は飲むぞ」

ミーナ「体壊すわよ……」

エイラ「食うの早いんダナ……」

芳佳「今日は大でもいけたかもしれません!」

サーニャ「……」シャクシャク

ペリーヌ「あ、あら?サーニャさん、もう食べ終わりますの?」

エイラ「大盛りで豚も多いのに……おかしいんダナ……」

サーニャ「おいしかったわ、ごちそうさま」

リーネ「もぐもぐもぐ」

美緒「飲み込んでから話せ」

エイラ「ぐぬぬ、私も……」ズル…

ルッキーニ「……」

シャーリー「辛いか?」

ルッキーニ「ウン…でも食べるし……」ズル…

シャーリー「限界だったら言え」

ルッキーニ「でも……」

シャーリー「いいから」

エイラ「ああ!!食ったゾ!!もー沢山だ!!」グエエエップ

サーニャ「エイラ、汚い…」

エイラ「でも美味かったゾ、もうしばらくは食わないけどナ」

バルクホルン(まずい……)

バルクホルン(いや、美味いことは美味いんだが……)

バルクホルン(食っても食っても麺が減らん……)

バルクホルン(しかし麺の量だけなら少佐やリベリアンと同じはず……)

バルクホルン(せめて麺だけは食うぞ……)

エーリカ「トゥルーデ静かだな」

ミーナ「ええ……まあ、食事中だし、当たり前……なのかしら?」

エイラ「違うと思うゾ」

サーニャ「バルクホルンさんは油もカラメもマシマシだから……」

芳佳「そうだね、普通の大ラーメンよりさらに食べづらいはずだよ……」

エーリカ「豚も私より多いし」

ミーナ「野菜も私より多いわ」

バルクホルン(やめろ、余計に食えなくなる)

ルッキーニ「うじゅ……」ズル…

シャーリー「頑張れ」

リーネ「…」シャクシャクモグモグズルル

エイラ「すごい勢いで減っていくんダナ」

サーニャ「尊敬するわ」

エイラ「え?」

芳佳「リーネちゃん、先に片づけしておくね」

リーネ「もぐもぐもぐもぐ」

美緒「飲み込んでから話せ」

ペリーヌ「わたくしが最初に食べ終わりましたし、手伝いますわよ」

芳佳「本当ですか?ありがとうございます!」

美緒「ペリーヌ、いい心がけだ!はっはっは!」ナデナデ

ペリーヌ「少佐……(髪が……油が……)」ペトペト

ルッキーニ「……」コト

シャーリー「よく食った」

サーニャ「偉いわ」

ルッキーニ「……」

エーリカ「無理に返事すんなー、口開けたら出てきそうだ」

バルクホルン(や  め  ろ)

ミーナ「でもトゥルーデ、マシマシにしたのに麺が食べ終わりそうじゃない?頑張って!」

エーリカ「いーや、野菜の山の下に、まだ残党が潜伏していると見た!」

エイラ「野菜も豚も、結構丸ごと残ってるゾ」

サーニャ「せめて豚は早めに処理したいですね」

バルクホルン(実  況  す  る  な)

芳佳「よいしょ……空いてる丼はこれで終わり、と!」

ペリーヌ「ちょっとよろしいかしら?」

芳佳「なんでしょう?」

ペリーヌ「カクカクシカジカ」

芳佳「んー、そうですね。悪くないかもしれないですよ」

ペリーヌ「じゃあ準備しますわ」

芳佳「手伝います!」

芳佳「みなさーん!」

シャーリー「なんだ?」

ペリーヌ「先程、ウーロン茶を飲んでいなかった方もいますし、お口直しに」

芳佳「レモン水です!冷水に、輪切りのレモンを軽く絞って、入れただけですけど」

ミーナ「あら、サッパリしそうね」

美緒「扶桑のラーメン屋でも、水の代わりに提供しているところもあるぞ」

エイラ「ほーん。ツンツンメガネのくせに気がきくじゃんカ」

ペリーヌ「失礼ですわね」

バルクホルン(和 気 藹 藹 す る な)

リーネ「……」ズゾー

芳佳「え、大豚ダブルの全マシで汁まで!?」

エイラ「掃除機かよ」

サーニャ「失礼よ」

美緒「……リーネは本当にやるな。作れるし食えるし」

ペリーヌ「もう、一周まわってすがすがしいですわ」

ミーナ「もう、本当に体調には気を付けてよ……」

リーネ「ああー、美味しかったなー。自分で作っといてなんだけど…」

芳佳「すごい!すごいよリーネちゃん!」

美緒「それに美味かったぞ。謙遜するな」

サーニャ「出店できるレベルよ」

エイラ「そんなにか」

エーリカ「トゥルーデぇ、ほれラスト一人だぞ~」

トゥルーデ(それよりも)

トゥルーデ(私は、今、スープまで飲み干さねばならなくなった)

>>92
バルクホルン大尉の表記ゆれがありましたことを深くお詫び申し上げます。


美緒「お、麺は完全に食えたようだな、十分凄いぞこれは」

シャーリー「アタシより味も濃くて油も多いんだもんな……」

サーニャ「初挑戦でこれは十分すごい……でも……」

エイラ「お残しは禁止なのカ?」

サーニャ「まあ、自分で大盛り、マシマシをしてしまったら……」

芳佳「大、ヤサイマシをした方は食べ残し厳禁、って張り紙がある店もありますよ」

美緒「それどこ」

芳佳「栃木街道店です。あと、ラーメン以外の写真撮影も禁止です」

ミーナ「厳しいのね……」

エーリカ「ほら、お残し禁止だってよ。あはは!」

バルクホルン(だ  ま  れ)

バルクホルン「べふっ……」

エーリカ「なにその咳」

ペリーヌ「……(お下品ですが、今はそんな事言ってられない感じですわね…)」

リーネ「私、自分の分片づけてくるね」

芳佳「うん!レモン水用意しておく?」

リーネ「ありがとう、よろしく~」

バルクホルン「……」モソ…

エーリカ「お?豚から片づけるのかぁ~!?」

ミーナ「フラウやめなさい」

エイラ「まだ豚ラーメンより豚が多いゾ」

ミーナ「でも脂身は少ないみたいね……そこは幸いだわ」

サーニャ「そうとも限らないです」

エイラ「え?だって脂身無い方がいいだロ?」

サーニャ「反対にブレると、パサパサな部分もある可能性があるの」

エーリカ「じゃあ水かスープと一緒に食べればいいじゃん」

芳佳「水やスープが入る余裕が胃にあればそうなんですよ」

エーリカ「あっ……そうか。ごめん」

バルクホルン(あ  や  ま  る  な)モソモソ…

美緒「ん、レモン水は良い感じだな。ペリーヌが考案したのか?それとも宮藤か?」

ペリーヌ「はは、はい、わたくしですわ少佐……」

美緒「はっはっは!気が利くな!はっはっは!」ナデナデ

ペリーヌ「ああ……(油が……)」ペトペト

バルクホルン(豚が……モサモサして飲み込めん……)

バルクホルン(仕方ない、どうせ飲むのだ、スープで……)ズル

バルクホルン(おぐっ……油が思いっきり……)

バルクホルン「……」ハアハア

エーリカ「これ死なないの?」

ミーナ「やめなさい」

リーネ「あのー……お店ではないですから、無理しなくてもいいですよ」

芳佳(神対応か)

芳佳(いや、よく見たら青筋立ってるわ)

バルクホルン「そ…れ…で…は…」

エーリカ「ん?」

バルクホルン「全…マシ…マシの…意味が…ない…のだ……!!」

ミーナ「強情ねえ」

美緒「頑固とも言う」

ルッキーニ「うじゅ……」

シャーリー「お、ルッキーニはだいぶ落ち着いてきたようだな。よかった」

ルッキーニ「うじゅー」バッ

シャーリー「手は拭け」サッ

バルクホルン「は…は…」

エーリカ「おいおい、本当に無理すんなって」

バルクホルン「麺は…殆ど…片付いた…もう…伸びる…物は…ない…」

ミーナ「それはそうだけど……」

バルクホルン「ゆっくり…でも…完食…して…やる…!!」

芳佳「実際お店では長時間食べてると迷惑になっちゃうんですよね」

サーニャ「ええ、大体並んでいるから……あっ」

バルクホルン(早さまで……求めるのか……)

バルクホルン「あはは」

バルクホルン(とりあえず豚だ、口の中に突っ込む、おら)ギチチ…

バルクホルン(豚くせえっ!!しかも脂身が!!モサモサが!!)モサギトー

バルクホルン「おっふ……」ビクッ

エーリカ「おい戻すなよ」

ミーナ「もうやめてトゥルーデ」

芳佳「やっちゃったかな」

サーニャ「余計な事、言っちゃった…」

エイラ「サーニャは全然悪くないゾ」

バルクホルン「えふっえふっ」

エーリカ「なにその咳」

美緒「オーガか」

芳佳「オーガのあれは咳なんですかね」

ミーナ「なんの話なの…」

美緒「バキ」

バルクホルン「ぐふ……」シャキ…

エイラ「お、野菜まで突っ込むのか」

サーニャ「いえ、そうせざるを得ないのよ…」

バルクホルン(こんだけ食って、まだスープがわずかしか見えないのはどういうことだ)

バルクホルン(もう気が狂いそうだ)

エーリカ「野菜もマシマシになってるしねえ」

エイラ「やっと豚が豚ラーメンくらいになったゾ」

シャーリー「もういたたまれない」

ルッキーニ「大コワイ…」

芳佳「ラーメンにしてよかったね」

バルクホルン「えぶ…」

エーリカ「口からモヤシ出てるよ」

中略

数十分後


バルクホルン「ぐぶ、ぶ……」

エイラ「オオ!豚が片付いたゾ!」

ミーナ「野菜も一緒にいくらか食べたから、野菜も減ってるわ」

リーネ「あのー、本当に無理していただかなくても結構ですから…」

芳佳「リーネちゃん……」

リーネ「お片付けもありますし……」

芳佳(あ、やっぱちょっとキレてる)

バルクホルン(ああああああああああああああああああああ)

中略

数十分後


バルクホルン「……」

シャーリー「野菜が大体片付いたな……」

サーニャ「すごい根性……(お店では完全にアウトね)」

ミーナ「ほら、もう後はスープにいくらか浮いてるだけだし、終わりにしましょう?ね?」

バルクホルン「…」スッ

リーネ「あ、おしまいですかー?丼お預かりしま……」

バルクホルン「……」ズル…

エーリカ「飲むんかい」

リーネ「……」

中略

数十分後


サーニャ「ごめんなさい、私、夜間哨戒が……」

美緒「なに、もう時間か。行って来い、気を付けてな」

エイラ「私も行くゾ」

ルッキーニ「シャーリー……ねむい……」

シャーリー「ルッキーニがウトウトしてきたんで部屋に戻ります」

ミーナ「わかったわ」

リーネ「私は片付けが終わったら戻りますね」

芳佳(辛辣だよ)

バルクホルン「ごぼ…」

ミーナ「ごめんなさい、私も書類整理が残ってるの……」

美緒「うむ、頑張ってくれ」

エーリカ「あー皆行っちゃうの~」

リーネ「私は片付け……」

芳佳「リーネちゃん、レモン水、飲もう!」

リーネ「うん、飲むー」ゴクゴク

バルクホルン「ぼ……ぼ…」

バルクホルン「ぶ」ゴト

美緒「!!完食したか!!」

バルクホルン「ぶ」

芳佳「お疲れ様です……」

エーリカ「やるじゃん?」

リーネ「じゃあ洗ってきますね」

バルクホルン「ぶ」ミチ

エーリカ「なんか今変な音しなかった?」

美緒「…?わからんな」

バルクホルン「」バターン

芳佳「ひええ!」

美緒「おい!大丈夫か!!!」

エーリカ「おい倒れるまで食うなよ馬鹿」

芳佳「医務室に運びます!!重っ!!」

美緒「まあ二郎が入っているからかもしれんな」

エーリカ「トイレじゃなくていいの?」

芳佳「……医務室で!!」

エーリカ「あーい」

医務室


エーリカ「おいしょっと。いやー、でも、吐かないか?」ドサッ

芳佳「……それよりも、音の方が不安です」

エーリカ「ん……やっぱ聞こえたか。なんだろう」

芳佳「胃が拡張され、それでも耐えきれす、破裂したかもしれません」

エーリカ「え」

芳佳「二郎食べて内臓破裂なんて、笑い…笑い事じゃないですよ!!」

エーリカ「死ぬの」

芳佳「わかりません……魔法、使ってみます」

エーリカ「おい、死ぬな」

翌日


エーリカ「……よかったよ、死ななくて」

芳佳「本当に……」

美緒「宮藤、治療、感謝する。まさかそこまでの状態だとは」

ミーナ「本当にもう……馬鹿!」

バルクホルン「……」


おトイレ


シャーリー「ああああ」

サーニャ「…………」

美緒「ぬ、使用中が多いな」ガチャ

シャーリー「大、大食ったからあああああ」

美緒「はっはっは!!大食って大か!!はっはっはっはっは!!」

サーニャ「はあ……」

ルッキーニ「いー、アタシもー……」ガチャ

シャーリー「ルッキーニは身体が小さいからな、ラーメンでも……」

美緒「はっはっはっはっは!!あっはっはっはっは!!大で大!!!はっはっは!!」

サーニャ(うるさ…)

バルクホルン「……」ガチャ

バルクホルン(使用中・使用中・使用中・使用中)

バルクホルン(あ…?あ…?あ…?あ…?)

美緒「?誰か来たか。待ってろ、私はすぐ終わらせるから」

シャーリー「アタシは無理ー」

ルッキーニ「アタシもー」

サーニャ「……入ってます」コンコン

バルクホルン「」

バルクホルン「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

美緒「ゲルトルート・バルクホルン大尉、ど、どうしたんだいきなり大声出して」

バルクホルン「なんでもな(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )」



おしり

ペリーヌとリーネちゃんが好きです。
二郎は亀戸店によく行きます。
ラーメンのニンニクカラメ食べます。

最近書いたの
エイラ「サーニャはトイレなんかしない!!」

ずっと前書いたのはメンドクサイからいいや

じゃあの

>>130
リーネちゃん好きだよ
机にフィギュア飾ってるキモオタだよ

>>142
安価ミスってた139だったわ
あはは

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