猫「ねぇ、起きてよ」(874)
猫「起きてってば」ユサユサ
男「んー…」
猫「起きて」
男「…あと5分…」ゴロン
猫「…むぅ」
猫「…起きろ!」バシッ
男「いだっ!い、一体何…うわわわわわわわ!!!!!」
猫「うるさい」
男「ななななんで全裸の女の子が僕の部屋に…!!!!!」
猫「いつも見てたでしょうが。それよりご飯出して。お腹すいた」
男「ななななななんで…っ」
猫「うるさい」
男「き、君は一体誰…」
猫「誰って…あなたの飼い猫よ」
男「…ね、猫…?君はユキだっていうのか…?」
猫「にゃー」
男「う…嘘だ!!こ、これは夢なんだきっと!!」
猫「とりあえず着るもの出して。それからさっきから何度も言うようだけどご飯も」
…
猫「ん、食べづらい。けど美味しい」ムシャムシャ
男「…これは夢だ。夢なんだ…」
猫「さっきからブツブツうるさい」
男「…君は本当に僕が飼ってた猫なの…?」
猫「そうよ、ユキよ」
男「…本当なの、か…?」
猫「主」
男「…えっ、それは僕のこと…?」
猫「私は茶色いブランケットが好きだわ。猫なのに水も平気。ひなたぼっこも好きよ。鮭を見ると飛びついちゃう」
男「(僕とユキしか知らないことばかり…)」
猫「そして」
男「…?」
猫「あなたの膝の上が一番安心する」
男「…っ!///」
猫「主。私はこの通り、主と同じ人間の姿になってしまった。私はもういらない子?猫では無くなってしまったから、もう主の側には居られない?」
男「(…きゅ、急に元気が無くなったぞ…)」
猫「主…」
男「…そ、そんなこと言ってないよ」
猫「え…?」
男「君を捨てたりなんかしないよ。え…えと、ユキ…」
猫「主…私嬉しい」ギュッ…
男「!?///」
男「(あ、暖かい…。本当に人間になったんだな…)」
猫「そうと決まれば」
男「え?」
猫「もっと綺麗なお洋服を着せてくれる?あとご飯もおかわり」
男「…はい」
猫「…主。今ため息をついた」
男「い、いや…。想像通り人間になっても可愛いけど…性格はこんなにきつい子だったとは…」
猫「…主。今の言葉、私嫌い。傷ついた」
男「あっ、ご…ごめんユキ」
猫「…むぅ」
男「(怒ったときに顔を背けるのは人間になっても一緒なのか…)」
…
男「と、とりあえず着るものを買いに行かないと…」トボトボ
男「女の子のお洋服かぁ…。買いづらいし、高いんだろうなぁ…」
男「(でも…ユキが人間になって、なんだか嬉しい僕がいるんだよな…)」
友「よぉ、男!」
男「あ…友」
友「何してんのー?」
男「い、いやちょっと服を買いに…」
友「お前が服を?珍しいなぁ。そういや、幼がお前んちに遊びに行くって言ってたぞ?」
男「何だって!?」
友「…な、なんだよいきなり大声出して…」
男「…っ、悪い。また今度な!」ダッ
友「おい男!」
…
猫「…主、遅い」
~
男「いい?ユキ。僕はこれから買いものに行ってくる」
猫「分かってるわ。私が着るお洋服よね」
男「いつもみたいに留守番してて欲しいんだ。大丈夫だよね?」
猫「大丈夫。心配しないで」
男「じゃ、行ってきます」
~
猫「…そう、大丈夫。いつもみたいに主を待ってればいいんだから。寂しくなんか、ないもん」
コツコツコツ...
猫「誰か来る…。でも、主の足音じゃない」
幼「男。いるか?」
猫「この声は…」
猫「(主と仲が良いご友人の方…確か名前は…)」
幼「おーい。幼だっての。早く開けろよ」
猫「(そうだ、幼さん。この方が来ると主はいつも嬉しそうにする。お家に上げたら、主は喜んでくれるかしら…)」
ガチャッ
幼「おい、男。何度も呼ん…誰だお前」
猫「主なら居ないわ」
幼「…主って誰だ。てかお前も誰だ」
猫「先に自分の名前を名乗るのが礼儀じゃなくて?」
幼「あぁ?」
猫「まぁ、とりあえず入って。幼さん」
幼「はぁ!?てかお前俺の名前知ってんのかよ!」
猫「うるさい」
…
男「はぁ…っ、はぁ!」タッタッタッ
男「(早く帰らないとユキと幼が鉢合わせってことになって面倒な事態になってしまう…!)」
男「ユキ…!」
…
幼「んでお前は誰だ。男の何なんだ。なぜここにいる」
猫「…めんどい」ハァ
幼「聞こえてんだよコラ」
猫「やっぱり主以外の男性は受け付けない。無理。自分の飼い主が一番」キッパリ
幼「だからその主ってのも誰だよ!?」
幼「ちっ。きにくわねぇ。お前が男の彼女かセフレかは知らねぇけど、お前よりも俺のほうが男のこと知ってっからんだからな」
猫「…は?」
幼「なんせ俺達は幼なじみだからな。小せぇ頃からずっと一緒だったんだぜ?」
猫「(この人…。やっぱり容姿が整ってるわりには何かしらうざったい…)」
猫「(それになんか…負けた感じがして苛々する…)」
>>29
知ってんだからな でした。すみません。
猫「私だって主のこ…」
バタンッ!
幼「な、何だ!?」
男「はぁ…はぁ…」
幼「男。帰ってきたのか。なぁ、このムカつく女何なん…」
男「ユキ。大丈夫だった?何もされてない?」
猫「えぇ、大丈夫よ主。おかえりなさい」ニッコリ
男「そう…。よかった…」
幼「俺を無視するな」
男「…幼、悪いけど今日のところは帰ってくれないか」
幼「はぁ?」
男「本っ当にごめん!」
幼「ちょ、押すなって…おい!」
猫「さよならー」ニッコリ
幼「そのどや顔やめろ、女!男、一体何な…」
バタンッ!
男「はぁ…ま、まだばれてない…?」
猫「えぇ、多分」
男「よかったぁ…」
…
幼「おい、男!…ちっ、何なんだよ…ったく」
女「…あれ、幼君?何してるの?」
幼「…」フイッ。スタスタ…
女「ありゃ、無視されちゃった。まだ嫌われてるのか私」
女「…男君、そろそろご飯の準備の時間かなぁ」
…
男「そうか。じゃ、幼とは大して話はしなかったんだね」
猫「うん」
男「はぁ…安心…」
猫「ねぇ、主。やっぱり飼い猫がいきなり人間になったなんてバレたら大変なことになってしまうのよね」
男「う、うん…。ニュースとかにも載ったりしちゃうかもしれないし…。前代未聞のことだからね…」
猫「なら、私は主の"従姉妹"ってことにしましょう」
男「なるほど!わかった。そういうことにしておこう」
猫「ところで、ねぇ主」
男「あ…僕のことか。な、何かな」
猫「私は今日、どこに寝ればいいのかしら」
男「あ…」
猫「さすがにこの身体じゃブランケットの上では眠れない」
男「そ、そうだよね!じゃ、僕のベッドを使っていいよ」
猫「…主はどこで眠るの?」
男「ソファーに寝るから大丈夫だよ」
猫「…そう」
なんで猫が喋れるん?
男「そ、それじゃおやすみ」
猫「…」
男「(わ…。なんかこの部屋に女の子がいるってだけでドキドキする…)」
男「(…僕は何を考えてるんだ!あの子はユキなんだぞ!元は猫なんだぞ!)」
猫「…主」
男「!な、何!?」ビクッ
猫「寒いわ」
男「あ…じゃ、布団増やすね」
猫「…それじゃダメよ」
男「え?」
猫「きっと、この家中の布団を使っても私は寒いままだわ」
男「それじゃどうしたら…」
猫「…来て?」
男「…え?」
猫「こっちに来て」
男「…な、なななななんで」
猫「なんでって、一緒に寝るからに決まってるじゃない」
男「!?」
猫「…だめなの?」シュン...
男「いや、だめとかじゃないけど!」
猫「私はあなたの飼い猫だったのよ」
男「そ、そうだね」
猫「だから、あなたのことは何でも知ってる」
男「…?」
猫「携帯で女の子の身体を見ながら気持ちいい声を出してることも」
男「!?」
猫「えっちな本を堪能しまくってる主の姿とかも、ね?」ニヤリ
男「そ、それ以上言わないで!///」
猫「なら一緒に寝て」
男「…はい」
猫「ふふっ。私が人間の姿になった途端に恥ずかしがるなんて」クスクス
男「…うぅ…」
猫「すごくすごくやらしい事ばかり私の前でしてきたくせに」
男「だから!///もう言わないでくれって!///」
猫「主、可愛い。すごく可愛い」
男「…っ、か、からかうな///」
猫「淫乱なご主人様ね」
猫「何なら今の私の前でも…」
男「するわけないだろ!?///お願いだから大人しく寝てくれ!」
猫「あら残念」
男「(そうか…。この子はユキだから俺のあんなことやこんなことも見てるわけか…なんか急激に恥ずかしくなってきた///)」
猫「大丈夫よ、主。人間にも猫にも性欲はあるわ」
男「頼むから大人しく寝てくれ!///」
猫「…夢みたい」
男「え…?」
猫「こうやって主と寝られる日が来るなんて。ずっとずっとこうしたかった…」
男「…ユキ…?」
猫「やっと、あなたと同じ目線になれた。やっと、あなたと同じ動作ができる」
男「ユキ…」
猫「主、私は…スー…スー…」
男「…寝ちゃった…」
男「僕もこの子が人間だったら、なんて…何度も何度も考えたっけ…。それはユキも一緒だったんだな…」
男「本当に、この子はユキなんだ。俺が大事に大事にしていたユキ…」
男「(そんなユキが俺の隣で寝息をたてて、気持ち良さそうに人間として眠ってる…)」
男「…やばい、これは眠れそうにないぞ…」ハァ
…
男「…結局、一睡も出来なかった…」
猫「んぅ…」
男「!お…おはよう、ユキ」
猫「おはよう、主」ニッコリ
男「(可愛いなぁ…)」
猫「お腹空いた。早くご飯ちょうだい?あ、あとそれからミルクも欲しい」
男「(やっぱり性格はちょっと…)」ハァ
男「ユキ。僕は今日から学校なんだ」
猫「わかってる。私の嫌いな月曜日だもの」
男「僕も嫌いだよ。月曜日ってテンション下がるからね」
猫「…」
男「(なんか元気ないな…。もしかして…)」
男「ユキ…。もしかして僕が学校に行くようになってしまうから月曜日が嫌いだったの?」
猫「!…っ、ち、違う!」
男「顔が真っ赤だよ?」
猫「…むぅ」
男「(あ、むんつけた)」
…
男「それじゃ、行ってくるね」
猫「行ってらっしゃい」
男「いい?ユキ。何度も言うようだけど…」
猫「分かってる。絶対に部屋から出ない。誰か来ても無視する」
男「うん。じゃ、留守番よろしくね」
猫「主」
男「ん、何?」
猫「…何でもない、行ってらっしゃい」
男「?行ってきます」
猫「…主、行っちゃった」
猫「やっぱり言えなかった…。だめね、ちゃんと我慢しなきゃね」
猫「(…でも、お外まで出てお見送りできた…嬉しい…)」
猫「でも早く戻らなきゃ…」
女「ねぇ、あなた誰?」
猫「(いけない…。戻る前に見られてしまった)」
女「ここは男君が住んでるアパート。そしてさっき、男君と楽しそうに喋って見送りまでしてた」
猫「(全て見てたのね)」
女「あなたは誰?男君の何?」
猫「…私は」
女「なに?」
猫「従姉妹です。初めまして」ペコリ
女「従姉妹…?」
猫「はい」
女「あ…っ、やだ!そうだったんだ!なーんだ!」
猫「(…表情と声のトーンがモロに変わった)」
女「私は男君と同級生なの!よろしくねー」
猫「(きっとこの子、主のこと好きなんだろうな…)」
女「ところで男君って今彼女いないよね?結構自分で色々調べたりはしたんだけど、身内から決定的なこと聞いて安心しておきたくて」ニコニコ
猫「(決まりだな…)」
猫「えぇ、居ませんよ」ニッコリ
女「そう!よかった!」
猫「それでは、失礼します」
女「あ、待って!」
猫「?」
女「ね、男君の好きな色って何色かな?」
猫「好きな色…」
猫「(確か…赤色の物を買う度喜んでた気がする…)」
猫「赤、じゃないですかね」
女「…そっかぁ。赤か」ニッコリ
猫「…なにか?」
女「あっ、別に!それじゃあね!」タタッ
猫「(…変な人)」
…
友「あー!やっと来たか男!」
男「な、何?」
友「幼のやつ、めちゃくちゃ機嫌悪いんだけどなんか知らねぇ?」
男「…やっぱりか」ハァ
…
幼「…んだよ、話って」ムスッ
男「そう怒らないで。この前は悪かったよ」
幼「別に怒ってねーよ」
男「(怒ってるだろ…)」
男「ちゃんと…話すよ」
幼「…おう」
…
男「…ってわけなんだ」
幼「…は?」
幼「…頭おかしくなった?」
男「そうじゃない。本当だよ、事実なんだ」
幼「…あんなに可愛かったユキがなぁ」
男「人間になっても可愛いだろ」
幼「見かけだけはな」
男「…そ、そんなことないよ」
…
友「あれー?女ちゃん!今日も可愛いねー」
女「ありがとう。男君いる?」ニッコリ
友「どっか行っちゃったよー。何々?」
女「あっ、ううん。何でもないんだ…ただ…」
友「?」
友「なんかあったの?涙目だけど…」
女「…友君。友君の知り合いで彼女探してる人っているかな?」
友「そりゃ探せばいるけど…」
女「実は私の従姉妹が男に飢えててうるさくてね…。誰か紹介してあげたいんだ…もう嫌になる位、男が欲しい欲しいうるさいの…」
友「そりゃあ大変だ!俺の後輩がちょうど探してたから話しといてみるよ」
女「そう。ありがとう」ニッコリ
…
幼「…知らなかったとはいえ、あれだけ俺も可愛がってたユキに申し訳ないことしたな…」
男「あはは。いいよ、大丈夫」
幼「今度謝るわ」
男「別にいいのに」
幼「…なんか」
男「ん?」
幼「あのユキだってわかった瞬間、急に可愛く思えてしまうのはなんでなんだろうな」
男「それは幼がそれだけユキを大事に思ってたってことだろ。分かるよ、その気持ち」
幼は男だよな
…
猫「…ん、もうこんな時間…知らないうちに寝ちゃってた…」
猫「(主、そろそろ帰ってくる)」
猫「早く…帰ってきますように…」
ピンポーン...
猫「ん…誰だろ…」
>>87
男です
猫「誰だろ…。また幼さんかな…。」
猫「(覗くだけでも…)」
猫「…あれ」
猫「朝話しかけてきた人…確か主の同級生の…」
猫「(何かすごく焦ってる…。もしかして主に何かあったんじゃ…!)」
バタンッ!
女「よかった!出てくれた!」
猫「あの…どうしたんですか…?」
女「大変なの…っ、実は男君が公園で大怪我をしちゃったみたいで…」
猫「え!?」
女「ここから真っすぐ行った公園でだよ!早く行ってあげて!」
猫「は…っ、はい!」ダダッ
猫「(…っ、主…主…っ!)」ダダッ
猫「はぁはぁ…こ、ここで合ってるかしら…」キョロキョロ
後「よぉ」
猫「…主!?」パッ
後「おーっ、可愛いー!聞いてた通り」
猫「…誰ですか、あなたは」
後「寂しいんだって?俺も先月別れたばっかでさー」
猫「(何なのこの人…。それより主は…)」
猫「申し訳ありませんが急いでるので…」
後「会ったばっかじゃん!つうか近くのゲーセンでも行こうよ」ギュッ
猫「…っ、私に触らないで!」
後「はぁ?ゲーセンくらいいいだろ?」
猫「…や、めて…」
~
「ごめんね。もう飼ってられなくなったの」
「さよなら」
「誰かいい人が貰ってくれるといいんだけど」
~
猫「やめて…」
~
猫「主。私はこの通り、主と同じ人間の姿になってしまった。私はもういらない子?猫では無くなってしまったから、もう主の側には居られない?」
男「君を捨てたりなんかしないよ」
猫「主…私嬉しい」
~
猫「主…助けて…っ」
後「おい何なんだよ急にうずくまって…」
?「ちょっとそこの坊や。可愛い女の子に何してんのよ。不細工の分際で」
後「…んだよてめぇ!」
猫「…はぁ…はぁ…主…じゃない…」
?「大丈夫?立てる?」
猫「は…はい…」
後「…ったく意味わかんねぇ!」タタタッ
| ∧∧
|(´・ω・`)
|o ヾ
|―u' ④ <コソッ
|∧∧
|・ω・`) そ~~・・・
|o④o
|―u'
| ミ ピャッ!
|
?「ごめんなさいね。見ていられなくって」
猫「い、いえ…ありがとうございました」
猫「(すごく綺麗な人…。主のご家族や知り合いではないはず…)」
猫「!…そうだ、主…っ、主は…!」
?「まずは一旦落ち着きなさい!いい子だから」
猫「…っ」
…
?「そう。じゃ、あなたは騙されてしまったのね」
猫「はい…」
?「それにしても面倒ね。恋してる女の子って。可愛いげがあれば別だけど」
猫「あの…助けて下さってありがとうございました…。えと…」
?「お礼なんかいいから早く帰りなさい。そのほうがいいんでしょ?」
猫「そうだ…っ、早く帰らなきゃ!」
猫「あの!ありがとうございました!…それじゃ!」
?「だからお礼はいいって言ってるのに」クスクス
その後猫は怖いお兄さんに捕まりダルマにされた後売られて一生肉便器として使われ続けるのでした。
~fin~
…
猫「よかった…。主はまだ帰ってない…」ハァ
猫「(なんで女の子はあんな嘘ついたんだろう…。)」
猫「(まさかあの男の人もあの子が…)」
猫「それにしても…嫌なこと思い出してしまった…。もう忘れたと思っていたのに…」
猫「主…、早く帰ってきて…」ギュッ…
タタタッ
猫「!これは間違いなく主の足音…っ!」
ガチャッ
男「ユキ、ただいま。いい子にしてた?」ニッコリ
猫「あ、るじ…」
男「ユキ…?」
男「どうしたんだ…?顔色が真っ青だよ…?」
猫「主…主…」ギュッ
男「わわっ!倒れる…っ」
バタンッ
男「い、いた…ユキ、いきなりどうし…」
猫「主…」スリスリ
男「(僕の膝に擦りよってる…。まるで猫だった頃のユキだ…)」
男「ユキ?なにかあった?」
猫「…何も」
男「どうして話してくれない…?」
猫「…寂しかった、だけ。猫の姿よりも人間の姿でいたほうが不思議と時間経つのが遅く感じてしまって」
男「そ、そっか…」
猫「ごめんなさい、主」
男「ユキが謝ることないよ」
猫「嘘をついてしまって、ごめんなさい…」ボソッ
…
プルルルル...
女「あ、後君?うまくいった?」ニコニコ
後「うまくいくどころか何かめちゃくちゃ感じ悪かったし、そのまま放置して帰ってきちゃいましたよー」
女「…え?じゃ、何もしてないの?」
後「何をですかー?」
女「…もういい。じゃあね」ピッ
女「今頃男君に慰めてもらったりしてるのかな…許せない…」
女氏ね
女「従姉妹のくせに男君と私より一緒にいる時間が多いのはもちろんむかつくけど…」
女「でも…でもやっぱり…」
~
「赤、じゃないですかね?」
~
女「私が知らない男君のことをあんな淡々と答えるなんて…。絶対に許せない!私より男君のことを知ってるなんて!認めない!」
…
男「え?女さんと会ったことがある?」
猫「だからそう言ってる」
男「いつ?」
猫「私が主を学校へ見送った日」
男「そっか…。ユキ、何もされなかった?大丈夫?」
猫「大丈夫だけれど…どうして?」
男「こんなこと…すごくすごく失礼かもしれないんだけど、さ」
猫「話して」
男「あの子、すごく苦手なんだ。僕、一度も同じクラスとかになったことないのに僕のこと色々と知ってるし…それに…」
猫「それに?」
男「なんか…いつもいつも見られてるような気がして…」
猫「…そう」
男「ユキを飼い始めた頃あたりかな…。そんな風に感じるようになったの。だから、ユキが一緒に居てすごくすごく安心してたんだ」
男「ま、まぁ僕の思い過ごしだろうけどね!」
猫「…じゃ、私は少しでも主の役に立ててるの?」
男「もちろんだよ!役に立ててるっていうか…家族みたいなものだし、ユキが居てくれて僕は本当に、本当に幸せだから」
猫「主…。私、嬉しい。ありがとう」
男「こちらこそだよ、ユキ。なんか改めて言うと照れるね」
猫「そうね」ニッコリ
最後まで書くんだろうな
…
猫「主。早く来て」
男「やっぱり今日も一緒に寝るのか…」
猫「なに?嫌なの?」
男「嫌じゃないよ!けど…」
猫「…私、今日すごく寂しかった」
男「わわわわかったよ寝るよ!」
男「(なんだか…足元に違和感が…なんだこれは…)」モゾ...
男「!ぱぱぱぱんつ…!?///」
猫「主うるさい」
男「ユキ!///ぱ…ぱんつはちゃんと履かなきゃだめだってあれほど言ったのに!///」
猫「だって変な感じがする。ムズムズする。だからいらない」
男「ちゃんと履いて!///」
猫「…むぅ」
男「(ってここで履いちゃったら中が見える…っ!)」
男「ややややっぱり履かないで!」
猫「…うざ。主うざい」
ネコっかわいがり!
男「僕後ろ向いてるからその間に履いて!///」
猫「…やっぱり履かなきゃいけないのね」ムスッ
猫「…主は、"彼女"って居ないよね」
男「い、いるわけないよ。ていうかそれはユキが一番よく知ってるだろ?」
猫「…そうね」
男「…?」
ごめん 我慢できない
これだけ貼らせて
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/ ̄ ̄ ̄フ\ _ ノ^)
// ̄フ / \ .//\ ./ /
// ∠/ ___\___ __// \ / (___
// ̄ ̄ ̄フ /_ .//_ //_ / \./ (_(__)
// ̄フ / ̄//////////// | (_(__)
/∠_/./ ./∠///∠///∠// ∧ ∧ /) (_(__)
\ \ \/ ̄ ̄ ̄フ\ \ \_ \ _ /⌒ `´ 人___ソ
\ \ \フ / ̄\ \ .//\ //\ / 人 l 彡ノ \
\ _ \//___\/∠_ // < Y ヽ ヽ (. \
//\///_ //_ /// 人├'" ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
// //.////////∠/ ヽ-i ヽ__ ヽ
/∠_//./∠///∠// .\\ `リノ ヽ |\ ヽ
CV:若本規夫
ほ
ほ
も
俺「…起きろ!」バシッ
>>1「いだっ!い、一体何…うわわわわわわわ!!!!!」
俺「うるさい」
>>1「ななななんで全裸のキモオタが僕の部屋に…!!!!!」
俺「いつも見てたでしょうが。それより続き書いて。おねがい」
>>1「ななななななんで…っ」
俺「うるさい」
ごめんうと寝てた…
生き物苦手板からきますた(^^)
ペタペタ害獣の画像はってる糞愛誤なんなの???
チロルとかあんみつのss思い出した
保健所のみなさんいつもありがとう
保健所のみなさんいつもありがとう
保健所のみなさんいつもありがとう
保健所のみなさんいつもありがとう
保健所のみなさんいつもありがとう
保健所のみなさんいつもありがとう
保健所のみなさんいつもありがとう
保健所のみなさんいつもありがとう
保健所のみなさんいつもありがとう
保健所のみなさんいつもありがとう
保健所のみなさんいつもありがとう
保健所のみなさんいつもありがとう
11get!
すみません寝ちゃってました
保守ありがとうございます。続き書きます
>>207
まさかまだ覚えてて下さった方がいたとは!
どちらとも書きました。
ありがとう。すごく嬉しい。
今回はチロル出せn ry
…
男「ユキ。おはよう」
猫「おはよう。主」
男「(ユキが人間になってから結構な時間が経ったな…。けど…)」
猫「…なに?ジッと私を見て」
男「な、なんでもない」
男「(猫に戻る気配はない…。このままでも全然いいんだけどね)」
猫「さては私を見てやらしいことを考えていたな。さすがはすけべな主」
男「違うよ!ていうか、すけべっていうな!///」
男「じゃ、行ってきます」
猫「行ってらっしゃい」
男「…」
猫「何よ、またジッと見たりして。さてはまたすけべな…」
男「違うよ!じゃあね!///」
タッタッタッ
猫「…主は本当に可愛いなぁ」クスクス
猫「…主がいないと、静か」
猫「猫の姿のときはすぐ眠くなれた。けど、人間の姿はあまり眠くなれない」
猫「眠っていたり、ひなたぼっこをしていると時間が経つのがあっという間だったから、あまり寂しくなかったのに…な」
猫「…一人でこうして待ってるのは、すごくすごく寂しい…」
…
女「どうやったらあの"従姉妹"が男君の家から出ていってくれるんだろう…」ブツブツ
親「女ー。今日ちょっと時間ある?」
女「あるよ。どうしたの?」ニッコリ
親「実はあたしの家で飼ってる猫を捨ててこいって頼まれてさ。男が噛まれて心底嫌いになったみたいで」
女「そっかそっか…。理由があるなら仕方ないよ。私も猫苦手だからわかるなぁ」
…
幼「なぁ。今日家行ってもいい?」
男「もちろんいいよ」
幼「その…ユキにさ、謝りてぇし」
男「あはは。まだ気にしてたんだ」
男「ただ…新しいユキの洋服とか買いに行ってから帰らないといけないからさ。先に行っててくれる?」
幼「おぅ」
…
猫「…暇。つまんない」グダー
猫「(人間の姿って便利だし楽しいけれど、時間が有り余って仕方ない)」
猫「まぁ、主が居ないからなんだろうけど…」
猫「…窓を少し開けるぐらい、大丈夫だよね」
ガラッ
猫「…あれは…」
始まったか(^^)
猫「この前の人…。知らない子と楽しそうに喋ってる」
猫「…あれ。段ボールの中に小猫が…」
猫「…!?」
…
親「…よし。ここら辺は住んでる人多いし誰か拾ってくれるっしょ!」
女「そうだね」
女「(参ったなぁ…。すぐそこは男君のアパートだから早くここから離れないと。こんなとこ見つかったら絶対に好感度下がっちゃう)」
女「ね。早くいこ?」
親「あ、うん」
猫「…っ、待って!」
女「あんた…っ!」ギリッ
親「え?」
女「あっ、ううん。何でもない」ニッコリ
猫「そこで…何をしているのですか?」
親「誰だかわかんないけどちょうど良かった!ね、今さペットとか欲しくない?この猫…」
猫「そこで、何をしているのかと私は尋ねたのです」
虐待はまだですか(^^)
猫の頭握り潰すと糞ブリブリ垂れて痙攣しちゃって笑えるよね(^^)
親「はぁ?何様だよ」イラッ
猫「その小猫を捨てるのですか」
女「(いきなり何なのこの子…。まさか真相を聞き出して男君に言う気じゃ…!)」
女「親…」
親「確かに捨てる気ですけど?なんか文句でもあるわけ?」
女「…」チッ
猫「…なぜ」
親「あんたには関係のないことでしょ!?」イライラ
猫「訳を知りたい」
女「ね、親。早くここから離れようよ」
猫「訳を話してほしい」
親「うぜーな!猫なんか毎日寝てばっかで、餌貰ってりゃ懐くし、構ってもらえなくたって一人で生きていけるじゃんかよ!」
猫「…っ」
猫「…違う。違うわ」ポロポロ...
親「はぁ?」
猫「…餌を頂けてることにも、構ってもらえてることにも感謝してる…心から…。でも…っ、お世話になってることもあって甘えるのを遠慮してる部分があるの…!」
親「な、なによいきなり泣き出して…」
猫「上手に、上手に素直になれないだけ…だから…っ」
親「な…何こいつ…」
女「だから頭がちょっとおかしいんだって。早く離れましょ?」ボソッ
猫「ま…待って…!この子を捨てないであげて…まだ小さいから一人で生きてくなんて無理なの…っ」
親「やば、おかしいよ本当に。女、行こ」
女「うん」
女「(よし、これで男君に直接見られなくて済む。後はいくらでも誤解は解け…)」
幼「おかしいのはお前らの頭だろうがよ」
女「!?」
親「あ…っ、幼君///」
女「(厄介なのがぞろぞろと…!)」ギリッ
猫「あ…」ポロポロ...
幼「泣くな泣くな。ユキらしくねぇぞ」
猫「…な、名前…どうして…」
女「(何話してるか聞こえない…)」イライラ
親「幼君…えっと、これには深いわけがあってさ。ていうか、家ここら辺なの?///」
女「(あぁ…親は幼君狙ってたんだっけか)」
幼「…気持ちわりぃからさっさと失せろ」
親「え…っ」
女「幼君、ごめんね変なとこお見せしちゃって。でも何か勘違いしてるよ。親にも訳があって…」
幼「訳があろうがなかろうが、こんなところに放置してくって考えが頭おかしいっつってんだよ」
親「幼君…だからその…」
女「親、今はやめとこ。あの、幼君。このこと、男君には…」
幼「お前はもっと気持ちわりぃから早く消えろ」
女「…っ」タタタッ
親「あ、女待って!」
幼「…すげー顔して走ってったな。気持ちわる」
猫「…うぅ…」
幼「だーかーらー、泣くなっての!」
猫「わかってる…っ」グスッ
幼「…猫だったとはなー。もう立派な人間じゃねぇかよ。泣いたりするし」
猫「私のこと…主に聞いたのね?」
幼「ん。そう」
幼「主って、そういう意味だったのな」
猫「そうよ。私の"ご主人様"だもの」
猫「…ありがとう」
幼「別に礼言われるようなことしてねーし。気持ち悪いやつに気持ち悪いつっただけだし」
猫「(やっぱり…素直じゃないところは私に似てる。この人)」
幼「結局猫置いてくし…。信じらんねぇ」
猫「この子…まだ子猫だから一人でなんか生きていけない。野良猫にでも襲われてしまったら…」
幼「…」
猫「どうしたら…」
幼「名前」
猫「え…?」
幼「こいつに名前付けようぜ?名前がなかったら飼っててもなんて呼べばいいか分かんねぇし」
猫「…それって…」
幼「俺が飼うっつってんの」
親(おや)だと思ってた
親(親友)だったのね
猫「…っ、ありがとう!本当に本当にありがとう!」
幼「…だから、別にお前から礼を言われることなんてしてねぇって」
幼「(こんな嬉しそうに笑ったりなんかするんだな…)」
猫「名前…名前を付けてあげないと」ニッコリ
幼「お前の名前は、誰が付けたか知ってるか?」
猫「…主じゃないの?」
幼「実は俺なんだよ。男がお前を拾った日、ちょうど俺も男の家に居たんだ」
猫「私の、名付け親…なの?」
幼「あの日雪が降ってたし、雪と同じくらい綺麗な毛並みしてっからさ、白色で。だから"ユキ"って名前付けたんだよ」
猫「雪…」
幼「ごめんな、安易な名付け方で」
猫「ううん、嬉しい。私、この名前すごくすごく気に入ってるから
幼「それが聞けて俺も嬉しい」
猫「…っ///こ、この子の名前は!?」
幼「んー、そうだなぁ。悩むな」
うちのは三毛猫だからミケだ
>>347動物のお医者さん思い出した
幼「んー、だめだ!付けられねぇかも」
猫「…え…やっぱり飼えないから…?」
幼「いや、そういうことじゃねーよ。ただ…」
猫「ただ?」
幼「俺の中でも、お前に付けた名前が一番気に入っちゃったから」
猫「え…?」
幼「あんな嬉しそうに気に入っただなんて言われたら、誰だって嬉しいっての」
幼「だからお前が付けてやれよ」
猫「私が、名付け親?」
幼「ん」
猫「そうだなぁ…。じゃ、今の季節が春だからハルちゃん!」
幼「お前も安易だなぁ」クスクス
猫「…っ、私なりに、一生懸命考えたのよ!」
幼「いーんじゃね?お前も冬から来てるようなもんだし」
猫「…むぅ」
男「あれ、何してるの?」
幼「よぉ。買い物終わったのか?」
猫「主、おかえり」
男「な、なんで急にそんな仲良くなってるの?」
猫「主、主。この子のおかげ」
男「あれ…猫?」
…
男「へぇ、可愛いねー。ハルちゃんかぁ」
幼「…男には、女のこと言うなよ?」ボソッ
猫「え?」
幼「男、女のことすげぇ気にしてるし精神的にも参ってる部分あるから」
猫「(幼さん、やっぱりそういう部分も気づいてたのね…)」
猫「分かったわ」
幼「女に何かされたら、俺に言うんだぞ?」
猫「…うん」ニッコリ
…
男「でも良かったね。幼が飼ってくれることになって」
猫「うん、良かった。嬉しい」
猫「…主様は、私を拾って嬉しい?」
男「前にも同じようなことを言ったけれど、僕は本当に嬉しいし幸せだよ」
猫「私も、主に拾われて嬉しいし幸せ」
男「あっ、あのさ」
猫「なに?」
男「…一緒に、寝てくれる?」
猫「はじめて人間になって、主から誘ってくれた」
男「だめかな…?」
猫「もちろんいいわ」ニッコリ
男「ユキが人間になってくれて大分経つね」
猫「そうね」
男「段々慣れてきたかも。やっとって感じだけど…」
猫「なら、私の前で気持ちよくなっても…」
男「ししししないよ!///」
猫「我慢すると良くないって、幼さんと主が喋っていたのを聞いたことがあるわ」
男「…忘れて下さい///」
猫「ふふっ、やっぱり主は可愛い」
…
男「今日は掃除が無くなったから早く帰れるなぁ」ニコニコ
友「すっげー嬉しそう。なぁ、なんで早く帰れると嬉しいんだ?」
男「一人でも寂しくないから、かな?」
友「は?」
男「話し相手がいるってすごく嬉しいことだなって改めて思えたんだ」
友「…意味わかんねぇ」
幼「まぁお前には一生わかんねーだろうな」
友「ひでぇよ!」
…
女「…あれから男君は何も言ってこない。普通に楽しそうだし…」
女「男君が楽しそうにしてると、すごくすごく嫌…。私じゃない誰かが男君を喜ばせてるなんて…」ブツブツ
男「…あ」
女「!」
>>1よ
俺を登場させてはくれないか?
名前は、ヴィッペルで頼む
猫の手当てをする獣医の役で頼む
無理ならスルーしてくれ
女「男君…!まさか偶然会えるなんて!」
男「…偶然?」
女「えっと…///なんか、学校でこうやって鉢合わせなんてなんだか照れちゃうねっ」ニコニコ
男「…そうだね」
女「なんか最近、すごく嬉しそうだけど…何かいいことでもあったの?」
男「うん。確かに"いいこと"かも」
女「(何を思い出してこんなに嬉しそうな顔をするの…っ。嫌だ…嫌だ…)」
男「そういえば、僕の…えと、従姉妹に会ったことがあるんだって?」
女「え?あっ、うん!すごくすごく可愛い子だったね」ニコニコ
男「…まだこの街にも慣れてないし、人見知りする子だから、そっとしておいてくれる?」
女「わ…分かった!」
男「ありがとう。それじゃあね」
女「…そんなに大事にしてるんだね、あの子のことを」ギリッ…
…
猫「ふふっ。少しだけなら日中出掛けてもいいって言ってもらえた。やっぱり外は気持ちいい」
?「あら、この前の」
猫「(あ!私を助けてくれた美人な方…!」
猫「この前は本当にありがとうございました」ペコリ
?「全然よ。もう大丈夫そうで良かったわ」
?「それにしても本当に可愛いわね。すごくいい子だし」
猫「ありがとうございます…///」
?「お名前はなんて言うのかしら?」
猫「あ、ユキと申します」ニッコリ
?「ユキ。とても素敵な名前」
猫「はい!すごくすごくお気に入りなのです」
?「本当に可愛いわねぇ」クスクス
?「あなたには問題なさそうね。すごくいい子だから」
猫「え?」
?「きっと、あなたがこんなに可愛いから嫉妬してしまったのね」
猫「(前話した女さんのことかしら…)」
?「でも、忘れないで。あなたもとてもとてもいい子だから」
猫「(あなた…も?)」
?「あ、そうそう。今度ホットケーキやあんみつ、食べてみてね。きっと美味しいから」ニッコリ
猫「?は、はい!」
…
猫「(不思議な人…。まるで、私のことを全て見透かしてるような…)」
幼「ユキ!」
猫「あ…幼さん」
幼「一人で何してんだ?危ないだろ?」
猫「主が少しだけなら外に出て気分転換してもいいって」
幼「まぁ…少しだけなら大丈夫か」
んん?
もしかしてチロルの人か?
>>427
いえーす
ネコっかわいがりと似たようなバッドエンドになる希ガス
猫「ハルちゃんは元気かしら?久しぶりに会いたい」
幼「そうだと思って、明日一緒に遊びに行く予定だったんだよ」
猫「本当に!?嬉しい!」ニッコリ
幼「…そ、そうか///」
女「ん…?あれは幼君と…。隣にいるのはもしかして…!」
人間にならなくても可愛いけど人間になって話が出来るともっと可愛いんだろうなあ
でもどうせ「ごはん」「あそべ」「かまえ」「うざい」しか言わないな
>>442
それがいいだろ
>>444
笑顔で従っちゃうよ
わがままで甘えん坊で可愛いとかどんな女も敵わんよな
女「男君の次は幼君なわけ…!?何なのあの子…っ」
女「やっぱり絶対に絶対に許せない…まるであいつと一緒…」
…
幼「でも一人で歩ける位慣れてきたんだな。人間の暮らしにも」
猫「でもまだまだ分からないことがたくさんあるわ。人間って難しいし面倒なことがたくさん」
幼「よしよし」ナデナデ
猫「!?///」
幼「なんかあったら、いつでも頼っていいんだからな?」
猫「…う、うん」
男=ウッソ
猫=カテジナ
幼=クロノクル
>>442
かまえ
素晴らしい
>>452
飼い主を親と兄弟と下っ端のどれに見てるかで台詞もかわってくるよね
親だと「ねえねえねえ好き!大好き!あそんでなでてかまって!」
兄弟だと「あそべ!なでろ!はよ!」
下っ端は経験した事ないからわからんがきっと「おい 遊んでやってもいいぞ おい」だな
猫を飼うことで苦労する点ってなんぞ?
>>458
一人暮らしだと家をあけられない
旅行とかするとメシやトイレの準備はしててもその間猫が寂しがって
帰ってきたときの猛烈な甘えっぷりを見ると可愛いけど可哀想になって家をあけられなくなる
猫「(不思議…。人間になってから、主以外の人に触られるのすごくすごく嫌だったのに…。この人は嫌じゃない…)」
猫「わ、私…」
幼「あ!悪い。そろそろバイトの時間だ。んじゃ、またなっ!」
猫「あ…っ、行っちゃった…」
猫「…なんか身体が熱い…風邪でも引いたのかしら…」
猫「早いとこお家に戻らなきゃ…主が帰ってきちゃう。私が主をお迎えしなきゃ」
女「ねぇ」
猫「あ…」
女「あんた、いい加減にしてよ」
猫「…今度は何の用でしょう?」
女「この淫乱女!次から次へと手出して恥ずかしくないわけ!?」
猫「(全くもって意味がわからない…)」ハァ
女「本当に気に食わない…っ。あいつと一緒よ!そうやって私から男君を奪おうとするなんて!」
猫「…あいつ…?」
女「そうよ…。急に現れたくせに私の知らない男君を一人じめにするなんて…許せない許せない許せない…っ!」
猫「何を言って…」
女「あんたも一緒!私から男君を奪ってく!
あの小汚い雌猫と一緒!」
猫「え…」
女「あんたも知ってるでしょ?男君んちで飼われてる白い雌猫」
ドクンドクンドクンドクンドクン…
猫「(…待って…)」
猫「(主は…ずっとずっと…)」
女「あの雌猫が飼われた頃から男君は私の知らない笑顔を振り撒くようになった…」
~
男「あの子、すごく苦手なんだ。僕、一度も同じクラスとかになったことないのに僕のこと色々と知ってるし…それに…」
猫「それに?」
男「なんか…いつもいつも見られてるような気がして…」
~
女「だから…っ、すごく悔しくて悲しくて…男君のことを異常なまでに執着するようになってしまった…。そのぐらい、憎くて、仕方なかったから…っ」
~
男「ユキを飼い始めた頃あたりかな…。そんな風に感じるようになったの。だから、ユキが一緒に居てすごくすごく安心してたんだ」
男「ま、まぁ僕の思い過ごしだろうけどね!」
~
猫「(わ、たし…が…)」
猫「私が…」
~
幼「…男には、女のこと言うなよ?」ボソッ
幼「男、女のことすげぇ気にしてるし精神的にも参ってる部分あるから」
~
猫「私が…居なかったら…主は…主は…」
女「…はぁ?何をぶつぶつ言ってるの?」
猫「…もし、もしその猫を飼っていなかったら…執着することとか、そういうことは無かったのですか?」
ドクンドクンドクンドクン…
女「まぁ、そうね。あの雌猫を飼い始めた話をしたときの男君のあの笑顔…。本当に今まで見たことなくて…っ。あー!本当にうざったい!」
猫「…私が、居なければ…私が…」
(もやし)
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● | クマ──!!
彡、 |∪| 、`\
/ __ ヽノ /´> )
(___) / (_/
| /
| /\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
る
女「なんか意味わかんないけど…とにかくうざったいから大人しく過ごしてよね!」タタタッ
猫「…私が、居なかったら…主は傷つかなかった…嫌な思いもしなかった…」
猫「…ご、めんなさい…ごめんなさい…」
長っげえなーまだ終わんねーのかよwwwwwww
いい加減ワンパターン、それに投下遅いから飽きてきた
男「はぁ…結局掃除することになっちゃったし…」
男「ん…?あれは…」
…
猫「…っ、ぅ…うぅ…」ポロポロ...
男「…ユキ!ユキ!」
猫「…!」ビクッ
男「こんなところで何してたの?」ニッコリ
男「…ユキ?」
猫「ごめんなさ…い…ごめんなさい主…」
男「え?」
猫「私が、主を傷つけてしまっていたのね…」
男「何を言って…」
猫「主、私はあなたの飼い猫失格でした」
男「ユキ…?」
猫「私は…あんなに大事に、大事にされていたのに…。お返し出来ていなかった…」
男「待って。一体何があったの…?」
猫「…っ、ごめんなさい…!」タタタッ
男「ユキ…!ユキ!」
男「…ユキ…どうして…」
男「とりあえず探さないと…!」
ダッ…ドン!
男「うわっ!」
?「…ったぁ…ちょっと!何なのよあんた!」
男「す、すみません…」
男「大丈夫ですか!?」
?「まぁ…私は大丈夫だけど…。そんなに何を急いでるのよ、少年」
男「…大事な、大事な…俺にとっては家族と同じくらい大事な存在の子が傷ついてしまったみたいで…」
?「…ふぅん。それは大変ね」
男「すみません…っ、急いでますので!」ダッ
?「色々と大変みたいねぇ」
…
幼「お疲れさまっしたー」
幼「(いつもよりバイト長引いちまった…)」
幼「…ん?不在着信が10件以上も…全部男から…」
幼「まさか…ユキに何かあったんじゃ…っ!」
>>566
/´`:、.____/´`;.
,/ ´' `;、
/" `;. あなたは10年後にきっと、せめて10年でいいから
./ ● ● 'i. 戻ってやり直したいと思っていますよ。
.,/' (_人_) 'i.
;l 'i 今、やり直してください。
.l .'i 10年後か、20年後から戻ってきたんですよ。今。
.;' |
i | 今、やり直してください。未来を。
| .|
プルルルル...
男「もしもし!?」
幼「何かあったのか?」
男「実は…」
…
猫「…はぁ…はぁ…」
猫「(さっきから身体が熱い…苦しい…)」
猫「咄嗟に走ってきてしまったけれど…私はこれからどうしたら…」
子「お姉ちゃん、どうしたの?どこか痛いの?」
猫「え…?」
>>567
おまえいいやつだな
子「お姉ちゃん苦しい?」
猫「大丈夫よ。心配ないわ」ニッコリ
子「でもすごくすごく苦しそう…」
猫「平気。私、こう見えても打たれ強いんだから」
子「…無理してる。嘘ついてる」
猫「え…」
子「お姉ちゃん、私のこと救ってくれた。だから今度は、私がお姉ちゃんを救う番」
猫「どういう意味…?」
子「お姉ちゃんを悲しませてるのは誰?」
猫「え、えと…」
子「女の人?」
猫「それが…」
猫「私が悲しんでるのではなく、私が悲しませてしまったの…」
子「…うそ!そんなこと有り得ない!」
猫「なぜ…」
子「本当にお姉ちゃんは誰かを悲しませてるだけ?幸せにはしてないの?」
猫「それは…」
子「お姉ちゃんは誰かを幸せにすることができる人なんだよ!わたし知ってるよ!」
猫「…っ」
猫「私が…主を幸せに出来てる…?」
~
「もちろんだよ!役に立ててるっていうか…家族みたいなものだし、ユキが居てくれて僕は本当に、本当に幸せだから」
~
猫「そうよ…主は優しい笑顔でそう言ってくれた…私に幸せだと教えてくれた…」
猫「主…主…」ポロポロ...
チロル読んで来た
すげー面白かった、今回も期待
おまえらよく二年前のSSなんておぼえてんな
子「ね?お姉ちゃんが幸せにしてあげてる人、他にもいたでしょ?」
猫「う…っ、ぅ…」ポロポロ
子「お姉ちゃんは、その人のこと大事?」
猫「…ぐすっ。えぇ、大事。すごく大事よ」
子「じゃ、好き?」
猫「…す、き…?」
子「その人のこと好き?」
猫「…飼われてる立場な上にあんなに大事にして頂いてるだけで嬉しくて、幸せなのに…好きになるなんてとんでもない…」
子「…」ジッ
猫「!あっ、飼われてるっていうのは…その…」
子「お姉ちゃんは"今"飼われてるの?その人に」
猫「え…」
猫「"今"は、私は人間だから…その、何て言ったらいいか…」
猫「(確かに飼われてはいないけど…居候の身だってことは変わってないし…)」
子「今飼われてないならいーじゃんか!」
猫「へ!?」
子「お姉ちゃんは、好きに生きていーんだよ?素直になっていーんだよ?」
子「今までいっぱいいっぱい素直になれなかった分、わがまま言ってもいーんだよ!」
いや、ホントNTRだけは勘弁してくれ
トラウマ増える
猫「…っ、私が素直になっても…わがままを言っても…迷惑にならないかな…捨てられないかな…」
猫「怖い…怖いの…っ」
子「大丈夫だよ。こんなに優しくて可愛いお姉ちゃんをもう誰も捨てたりなんかしない。絶対、絶対だよ」
子「わたしも、優しいお姉ちゃんとお兄ちゃんに拾ってもらえたからすごくすごく分かるよ」
猫「…今、なんて…?」
あれ;なぜかIDがころころ変わるorz
子「あ、そろそろ戻らなきゃ!」
猫「ね、ちょっと待って。あなたは…」
子「お姉ちゃんのおかげで、わたしはすごく幸せ。この鈴がその証だよ」ニッコリ
猫「ハルちゃん…っ」
タタタッ…
猫「…行っちゃった…」
猫「…わ、たしも素直になっていいのよね…」
猫「ハルちゃんありがとう…私、頑張る…っ」
…
男「はぁ…っ、そっちにはいた!?」
幼「いや、全然だった…。ったく、どこに行っちまったんだよ…」
男「…僕、もう一度家の近くを探してくるよ」
幼「そうだな。よし、俺も行…」
チリンッ
幼「…ハル?」
猫「みゃー」
男「あれ、ハルちゃん?」
幼「何してたんだよこんなところで」
猫「みゃっ、みゃ」
男「とりあえず僕行ってくるね!」
幼「待てって!俺も…っ、ハル!なんでくっついてくるんだ!今忙しいんだからお前と遊んでる場合じゃないんだっての!」
猫「にゃ!にゃ!」
,r=''""゙゙゙li,
_,、r=====、、,,_ ,r!' ...::;il!
,r!'゙゙´ `'ヾ;、, ..::::;r!'゙
,i{゙‐'_,,_ :l}..::;r!゙
. ,r!'゙´ ´-ー‐‐==、;;;:.... :;l!:;r゙
,rジ `~''=;;:;il!::'li
. ill゙ .... .:;ll:::: ゙li
..ll `"゙''l{::: ,,;r'゙
..'l! . . . . . . ::l}::;rll(,
'i, ' ' -=====‐ー《:::il::゙ヾ;、
゙i、 ::li:il:: ゙'\.
゙li、 ..........,,ノ;i!:.... `' 、 ∧ ∧
`'=、:::::;;、:、===''ジ゙'==-、、,,,__ ` '(*‘ω‘ *) <gj
v v
男「幼?」
幼「…わりぃ。男一人で行ってくれるか?ハルをここに残しておけねぇし」
男「わ、わかった!何かあったら連絡するよ!」
幼「…お前さ!素直になってもいいと思うぞ!」
男「え?」
幼「もう"飼い主"じゃねぇんだからさ!」
男「な、何のことだよ」
幼「俺、お前のことなーんでも知ってっから。ユキよりもな」
男「…っ、な、何が!」
幼「もうユキは猫じゃねぇんだから、人間として好きになってもいいってことだよ」
男「…!」
男「ぼ、僕は…!」
幼「早く素直にならねーと"誰か"に取られるかもしれねぇぞ?」
男「それは駄目だ!!」
男「…あ…えと…」
幼「なら早く行ってこい。きっと待ってっから」
男「う、うん…!」
タタタッ…
幼「…さぁ、ハル。帰るか!」
猫「にゃー」
幼「なぁ、お前が俺のこと今足止めしたのは偶然じゃないよな?」
猫「みゃっ」プイッ
幼「お前も素直じゃねーな。どっかの白猫みてぇだ」
…
友「なぁ、マジ頼むよ!」
女「…合コンは興味ないなぁ」
女「(しつこいなぁもう…)」
友「一回だけ!女ちゃんが出てくれるってなったら皆喜ぶからさ!」
女「あのねぇ…っ」
友「あ」
女「え?」
友「あの走ってるやつ、男じゃね?」
女「本当だ…」
友「すっげぇ全速力…。何かあったのか?」
女「(…確か…)」
友「つうか、すげぇ苦しそうなんだけど…」
女「…早く止めてきて!!!早く!!!」
友「え…え!?」
女「(絶対にまたあの女絡みだ…!あんな血相変えてる顔なんて初めて見た…!)」
友「いきなり何だよ!?」
女「…ちっ!もう!使えない!」ダッ
友「女ちゃん!?」
…
猫「主…主…」キョロキョロ
猫「まだ…帰ってきてないのね…」
猫「…身体が熱い、息が苦しい…」
猫「きっと…きっと私には時間が無いんだわ…」
猫「主…っ、主…!」
…
男「…ユキ!絶対に、絶対に居てくれ…っ」
女「男君!!!」
男「…!悪いけど、今は時間が…っ」
女「嘘なんでしょ!あの女が従姉妹だって嘘!」
男「…はぁ…はぁっ…」
女「男君、私に隠し事してる!従姉妹なんかじゃないでしょ!」
男「…っ!」
男「あー、そうだよ!!!!!!!」
女「!?」ビクッ
男「従姉妹なんかじゃないよ!ユキに言われるまで、そんな関係性を偽ることすら頭に無かった!!!」
女「男、く…ん…?」
男「必死に…必死に隠してたんだよ!!自分の気持ちに!!だって…だって俺は飼い主だったから…っ、あの子を好きになる資格よりも、大事に"親"同然の気持ちで育てていくことのほうが必要だって思ってたから…!」
男「ユキを拾ったときから…ずっとずっと、僕がこの子を大事に大事に育てていくって決めてたから…!」
女「わ、訳わかんない…なに…?男君、あの女のせいでどこかおかしくなっちゃった…?」
男「あの女って呼ぶな…!あの子にはユキっていう名前がついてるんだ…!」
女「…!」ビクッ
男「…もう、僕達に構わないで。それじゃ…!」
女「待っ…怒らないで…嫌いにならないで…!」
女「男君!」
風呂から上がったらクライマックス近い
…
男「はぁ…っ、アパートの周りには居ない…」
男「もしかして…部屋にもう帰ってきてるんじゃ…」
タッタッタッタッ
男「ユキ!君に伝えたいことが…っ」
男「…ユキ?」
男「あれ…部屋の中にも居ない…」
猫「みゃぁ」
男「え…?」
猫「にゃ」
男「…ユ、キ…?」
男「…何をしてるんだ?」
猫「にゃ」
男「…駄目だよ。それは…ユキの好きだった茶色いブランケットだよ…」
猫「みゃぁ」
男「駄目だってば…。僕の膝はユキの大事な大事な場所なんだ…」
猫「…にゃ」
男「駄目、だよ…ユキと同じ白色で同じ毛並みなんか…駄目、駄目だよ…っ!」
ちくせう(´;ω;`)
男「ユキ…ユキじゃないんだろ…」
猫「…みゃ」
男「やめて…名前を呼ぶ度反応しないでくれ…。まるで、まるで…」
男「待って…。まだ伝えてないことがたくさんあるんだ…っ。僕にはユキが必要なんだよ…!」
?「ごめんなさいね。時間が来てしまったの」
?は神様なのか猫神様なのか
男「…だ、誰ですか…?」
?「んー、そうね。その質問をされる度、私は困ってしまうのだけれど…まぁ、猫の神様ってところね。一応ね」
男「神、様…?」
?「あなたの飼い猫を人間にしたのは私よ」
男「ユキを…?」
?「えぇ。願いを叶えてあげに来たの」
猫神やおよろず
>>687
しゃんしゃんしゃんwww
?「けれど、願いを叶える前に猫に戻してしまったの」
男「な、なんで…」
?「ユキちゃんが人間の姿でいると…精神的に辛いことばかりで身体が耐え切れなさそうだったから」
男「精神的、に…」
?「元々、心に傷がある状態であなたの元に来た猫ちゃんだったから尚更ね」
展開読めた
これは泣きゲー並のedくるで
男「そんな…」
?「あなたのせいではないのよ。私もきちんと事前に色々調べていれば、人間にさせる上手なタイミングがあったはずなのに…。本当に、ごめんなさいね」
男「ユキ…」
?「本当に、本当にいい子だったわ。あなたは素敵な愛情を注いでいたのね」
男「ユキ…ユキ…」
猫「にゃ、にゃ」
男「…ユキ、ごめん。僕がちゃんと…ちゃんと傍に居てあげれば…」
男「留守番は今までしてたから平気だとか…外に出しても大丈夫だからとか…安易に考え過ぎてたから…だから…っ」
男「ごめん…ごめんねユキ…」
猫「…にゃぁ」
男「僕が自分の感情を必死に抑えすぎてて…周りのことに目がいかなくて…ただただユキが人間になれて…びっくりして、嬉しくて…っ」
?「それはユキちゃんも一緒よ」
男「…っ、ユキも…?」
猫「みゃぁ」
男「僕と…同じ気持ち、だったの…?」
猫「…にゃ」
男「ユキ…ッ!」
?「大丈夫よ」
男「え…?」
?「さっき、私が言ったこと覚えてる?」
男「なにを…」
?「私は"願いを叶える前に"猫に戻したの、ってあなたに話したわ」
男「…じゃあ…!」
?「えぇ。ユキちゃんの願いは、私がちゃんと叶えてあげる」
男「本当ですか…!」
?「ただし」
男「…?」
?「ユキちゃんが猫に戻ってしまったのだから、ユキちゃんがどんな願いをして、いつその願いが叶うかもあなたは分からない状態」
男「は、はい…」
?「あなたはそれでも平気?待っていられる?もし、あなたが望むような願いでなくても、ずっとずっとユキちゃんを大事にできる自信はある?」
男「…もちろんです。
猫のユキも、人間のユキも…僕にとっては家族…いや、家族以上に大事な存在です。
一番の気持ちは…もし人間のユキにまた出会えることが出来たら伝えたい…」
?「それが聞けて安心したわ。あなたも、ユキちゃんも本当に、本当にいい子だから…きっとあの子も幸せになれたのね」
男「…あの子?」
?「ごめんなさい。ユキちゃんとある子猫ちゃんを出会わせたのは私の勝手な行動なの。ユキちゃんなら、きっと助けてくれるって信じてたから」
男「…聞かせて下さい」
?「何かしら」
男「ユキは、僕に拾われて本当に心から幸せだったのでしょうか?」
?「…それは人間のユキちゃんにまた出会えたら聞いてあげて」ニッコリ
男「はい…っ」
猫「にゃっ、にゃ」
男「ユキ…。猫の姿としては久しぶりだね」
猫「みゃぁ」
?「じゃ、私もそろそろおいとまするわね」
男「…あの!」
?「なぁに?」
男「色々と、ありがとうございました」ペコリ
?「お礼を言うのはまだ早いぞ、少年」
男「あ…す、すいません」
?「幸せにしてあげてね。お願いね」
男「…はい、約束します」
猫「みゃぁ」
…
男「ただいま、ユキ」
猫「にゃー」
男「ははっ、やっぱりユキを抱きしめると暖かいや。外は一段と冷えるから」
猫「みゃっ、みゃ」
男「今日はハルちゃんを連れて幼が遊びに来てくれるよ」
猫「にゃー」
男「幼が言ってた。ユキは僕への好きって気持ちを抑える為に無理矢理幼のことを好きになろうとしてた、って。本当なの?」
猫「みゃー、みゃ」
男「…どっちだか分からないよ」クスクス
男「さてと、幼を迎えに行くか」
猫「にゃ」
男「違うよ。ユキも一緒に行くんだ」
猫「…みゃっ」
男「こうやって抱きしめていれば外にだって一緒に行けるね」
猫「にゃ」
…
男「あ」
女「あ…」
「「…」」
男「…」
女「…ごめんなさい!」
男「え…」
女「もう…本当に、何もしないから…。ごめんなさい」
男「そ、そう…」
女「そ、それじゃ…っ」
男「な…何だったんだ…」
猫「にゃー」
男「いきなりどうしたんだろ。まるで人が変わったみたいに…」
猫「にゃー」
男「まぁいいや。いこうか」
猫「にゃっ」
男「…夜はもっと冷え込むだろうなぁ」
猫「ねぇ、起きてよ」
男「…ユキ!?」
男「…あ、れ…」キョロキョロ
男「そうか…夢か…」
男「(夢とはいえ…人間だった頃のユキを見るのは久しぶりだな…)」
男「ユキ…」
男「…あれ…」
男「ユキ…?」
男「どこに行ったんだ…?確かにブランケットの上で寝ていたはずなのに…」
男「ユキ…ッ!」
…
男「…はぁ、寒い…外にユキが飛び出るなんて滅多にないけど家には居ないし…」キョロキョロ
男「ユキ…ユキどこだ…?」
男「…つめたっ。なんだ…雪が降ってきたのか…」
男「…」
~
「誰って…あなたの飼い猫よ」
猫「主。私はこの通り、主と同じ人間の姿になってしまった。私はもういらない子?猫では無くなってしまったから、もう主の側には居られない?」
猫「こうやって主と寝られる日が来るなんて。ずっとずっとこうしたかった…」
~
男「ユキ…」
まだ続くだと
雪「ふふっ。そんな寂しい顔をしないで」
男「ユキ…?」
雪「ごめんなさい。起こしてしまって。しかもこんな寒い中」
雪「でも、少しでも早くあなたに会いたかったから。お話したかったから」
男「ユキ…ユキ…なんだよね…?」
雪「そうよ。"ユキ"よ」
男「人間に…なれたの…?」
雪「えぇ、あなたと一緒。これからもずっとずっと一緒」
男「…伝えたいことが、たくさん…たくさんあるんだ」
雪「奇遇ね。私もよ」
予想が裏切られつつある。いい意味で
男「…君が、好きだよ。雪。これからは飼い猫ではなく一人の女の子として、君を大事にしていきたい」
雪「私も…やっと言える。一人の男性として、あなたを好きでありたい。傍に居続けたい」
雪「もう…鮭が出てきて跳ねて喜んだり、茶色いブランケットで眠れなかったり、ミルクをお腹いっぱい飲んで猫なで声を出したりなんて出来ないけど…」
雪「それでも…それでもお傍に居てもいいですか…?」
男「もちろんだよ、雪」
雪「…よかった…」
雪「本当に、よかった…」ポロポロ...
男「泣かないで、雪」
雪「う、うん…っ。でも嬉しくて…私、ずっと素直になれなかったから…上手に気持ちを表現出来なかったから…っ」
男「それは僕も一緒だよ…。ごめんね、そしてありがとう」
雪「う…っ、ぅ…」ポロポロ
男「雪、おかえり。ずっとずっと君のことを待ってたよ」
雪「…ただいま、男さん」
end.
何度も書き込みに来れなくて本当に申し訳なかったです
それなのにここまで読んで下さって本当にありがとうございました
チロルやあんみつのことを覚えててくれてる人がいて嬉しかった
もう2~3年ぐらい経ってるのに
ありがとう ありがとう
乙です 泣きそうになった
明日過去作読ませてもらう
乙
女が急に変わった謎は?
>>811
書きたかったけどどうしても今日終わらせたかったのではしょっちゃったスマソ
幼が頑張ったことにしといて下さい\(^o^)/
チロルのエンドが一番不遇じゃないですか!やだー!
>>825
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ///
>>824
本当だよNe!
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