シロナ「卒論書かないといけないし」
カミツレ「・・・ん?」
フウロ「・・・ん?」
シロナ「ん?」
フウロ「えっと・・・」
カミツレ「いろいろ質問がありわね」
シロナ「うん。いいわ」
カミツレ「まず、シロナ。来年には引退しちゃうの?」
シロナ「ええ。少し忙しくなりそうだから、いったんチャンピオンの座は返納するわ」
カミツレ「そう。残念と言えば残念ね」
シロナ「そうね。楽しかったけど、他にもやりたい事があるし、チャンピオンはなろうと思えばまた目指せるし、ね」
カミツレ「・・・続いて質問なんだけど」
フウロ「シロナさんっていくつなの!?」
カミツレ「フウロちゃん。もう少し遠回しに質問しないと・・・」
シロナ「えっ?20歳だけど・・・」
フウロ・カミツレ「20歳!!?」ガタッ
シロナ「へっ!?」
カミツレ「・・・さっき卒論って言ってたけど」
シロナ「えっ?ええ。大学の卒論。院に進むかもしれないけど」
フウロ「・・・シロナさん、まだ学生だったんだね」
シロナ「言ってなかったかしら?」
フウロ「初耳だよぉ」
カミツレ「正直驚いたわ。もう少し上かと思ってた」
シロナ「・・・やっぱり老けて見えるかな?」
フウロ「うーん、大人っぽいよね、シロナさんって」
シロナ「ううっ・・・」
カミツレ「同い年くらいかと思ってたわ」
シロナ「同い年って・・・あれ?」
フウロ「あっ、そう言えばカミツレちゃんって今何才なの?公表してないんだっけか?」
カミツレ「私?私は30歳よ」
フウロ・シロナ「30歳!!?」ガタッ
カミツレ「うん、30歳」
フウロ「う、嘘だぁ!?私より肌キレイなのに30代!?」
シロナ「わ、私こそ同い年かちょっと上くらいに思ってたのに・・・!」
カミツレ「まあ、モデルが年齢感じさせないのは仕事のうちだからね」
フウロ「すごいねぇ、やっぱりスーパーモデルってすごいんだねえ!」
カミツレ「ま、そうかもしれないわね」
フウロ「カミツレちゃんすごいっ!」
カミツレ「もう、あんまりそんな風に言わないでよフウロちゃん///」
フウロ「あははっ!カミツレちゃん照れてるー!可愛い!」
カミツレ「こら。大人をからかうんじゃありませんっ」
フウロ「はーい」ニコニコ
シロナ(・・・ていうか、カミツレさんに同い年と思われてた私って・・・)ズーン
シロナ「そ、そうだっ!フウロちゃん。フウロちゃんはいくつなの?」
フウロ「私?私は17歳だよー!」
シロナ(若い・・・)
カミツレ「その歳でジムリーダーと家業の手伝いもしていて、偉いわね」
フウロ「えへへ、さらに学校も行ってるんだよ!」
シロナ「それ、すごいハードスケジュールなんじゃ・・・」
フウロ「うーん、大変だけどやりがいはあるかな?」
カミツレ「若いから出来る荒技よねぇ」チラッ
シロナ「わ、私に同意を求めないでくださいカミツレさんっ!」
フウロ「まぁ、学校で寝ちゃうんだけどねっ」
カミツレ「これだけ若手に腕のいいトレーナーがいるなら、ポケモン界の未来は明るいわねぇ」
シロナ「急に老けないでくださいよカミツレさんっ!カミツレさんだって、ジムリーダーの中では若手じゃないですか」
フウロ「あ、若手と言うなら私よりも若くて腕のいいトレーナーが一人いるよね?」
カミツレ「・・・フウロちゃんより若いトレーナー?三つ子?」
フウロ「三つ子の年齢知らないよぉ。アイリスちゃんとカトレアさんだよー」
カミツレ「ああ。・・・カトレアってあなたより歳下だったかしら?」
フウロ「たしかそうだよ?」
シロナ「私は当時のイッシュリーグはそこまで詳しくはないのだけれど、
たしかカトレアさんって『天才少女現る!』みたいなニュースになってたわよね?」
カトレア「そう言えばそうだったわね。あれが何年前だったか・・・」
フウロ「2年前だよ。見た目もお嬢様で目立ってたから記事になったのもあるけど、
そのまま一気に勝ち上がって四天王にまでなっちゃったのが14歳のはず」
シロナ「じゃあ今は16歳ね。本物の天才っているのよねぇ」
カミツレ「天才って言うなら、アイリスも相当だと思うわ」
フウロ「そうなの?」
カミツレ「一回会った事ある程度だけど、あのシャガさんの秘蔵っ子だけに、ただならぬモノを感じたわ」
シロナ「それじゃあいつかは四天王か、チャンピオンにまでなったりするかもね?」
フウロ「それは気が早いよー。まだあの子10歳でしょ?」
シロナ「ふふっ、それもそうね・・・」
【2年後】
シロナ「なんだかんだで院に進みつつチャンピオンも続けてしまってる・・・忙しいっ!」
シロナ「ん?メールが着てる?」
シロナ「あ、フウロちゃんだ!久しぶりだなぁ。何か用事かな?」ピッ
フウロ『アイリスがチャンピオンになっちゃった!』
シロナ「・・・嘘ぉ!?」
終わり
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