春香「追いかけて 逃げるふり〜をして♪」 (43)

春香「天海春香、16歳です!」

春香「アイドルを目指そうと思ったきっかけは、近所の公園でよく歌を歌っていたお姉さんと一緒に歌ったら、褒められたからです!」

春香「みんなと一緒に楽しく大好きな歌を歌えたらいいなって思ってます! よろしくお願いしますっ!」

社長「みんなと一緒に楽しくか・・・ティンときた!」

小鳥「はーい春香ちゃん合格ねー」

春香「えぇぇ!? ほんとですか!? ありがとうございます!」

小鳥(なんというか・・・普通の子ね)

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社長「ということで、試しにこの歌を歌ってみてくれたまえ」

春香「太陽のジェラシー?」

社長「なぁに、そんなに緊張しなくていいさ。小鳥君、君も一緒に歌いたまえ」

小鳥「ええ!? あ、あたしですかぁ!?」

社長「そうだ。とりあえず一回曲を聞いてみよう」ポチ

〜〜〜♪


春香「なんだか・・・楽しい曲ですね!」

小鳥「うぅぅ・・・この曲みたいなことしてみたかった・・・」

社長「それでは、カラオケでやってみよう」

春香「はい!」

小鳥「先、春香ちゃんから入ってどうぞ?」

春香「わかりました!」


春香「すぅ・・・」



春香「も→ととぉくえ泳いで↑みぃたい♪」

小鳥「!?」

社長「!?」

春香「ひかり→満ちる→白いアーイランっ♪」

小鳥「ちょちょちょっと待って春香ちゃん!」

春香「あ、間違えちゃいました?」

小鳥「いや、決して間違えている訳じゃないんだけども! もう一回! もう一回最初からやってみよう!」

春香「はい! わかりました!」


春香「すぅ・・・」

春香「もー↑と遠くへぉよいでぇ〜みたいっ♪」


小鳥「待った待った!!」

小鳥「春香ちゃん、歌好きなんだよね!」

春香「はい! カラオケとかよく行きます!」

小鳥「えーっと・・・それなのにどうしてそんなに・・・」

春香「うっ・・・ごめんなさい・・・」

小鳥「あ、いや別に音痴でもいいのよ! 気にしないで!」

春香「音痴でごめんなさい・・・。やっぱり私には無理ですか?」

小鳥「いやいやとんでもない! 練習すればどうとでもなるわきっと!」

春香「あの、どれぐらい練習したら上手くなれますか?」

小鳥「え゙? あーと・・・うーん・・・」

小鳥「ま、まぁ人それぞれだから! 時間とか気にしない方がいいわよ!」

春香「うぅぅ、やっぱり時間かかりますよね・・・」

小鳥「えーと・・・とりあえず一緒に頑張りましょう!」

春香「はい・・・」

小鳥「あ、ほら! それにこの曲難しいから! 気にすることはないわよ!」

春香「ほんとですか・・・?」

小鳥「そうよ! みんなと一緒に大好きな歌、歌うんでしょう?」

春香「大好きな歌・・・」

春香「そうですよね・・・私がんばります!」

社長「うむ。流石天海君だ。ティンときただけある」

小鳥「社長はなにもやってないでしょう」

真「フリフリな服が着たいです!」

社長「ティンときた!」

やよい「200%元気でーす!」

小鳥「はい合格ー」

千早「アイドルには興味ありません」

社長「素晴らしい!」

小鳥「結構集まってきましたね」

社長「うむ。これで765プロの名が世に知れ渡る日も近いだろう!」

小鳥「そうだといいんですけど・・・」


春香「のんすとっぷでいってみましょっ♪」

真「春香、やっぱり音ずれてるよ」

春香「ううっ、なんで上手くいかないんだろ・・・」

真美「はるるんってけっこー音痴だよね!」

亜美「ね!」

真「こらっ!亜美!真美!」

小鳥(とは言っている物の、正直みんなどんぐりよねぇ・・・)

小鳥(千早ちゃんとかは飛びぬけてるけど、本人に協力の意図がないみたいだし・・・)

小鳥(そして何より・・・)

小鳥(なんでこの事務所にはプロデューサーがいないのよ・・・)

社長「プロデューサー?」

小鳥「そうですよ! 一体誰があの子たちをプロデュースするんですか!」

社長「まぁそうかっかするな小鳥君。実はもう見つけてきたのだよ?」

小鳥「え? もう見つけてきたって一体・・・」

社長「さぁ入りたまえ!」

春香「あーあーどーれーみーれーどー」

P「もしそこのお嬢さん」

春香「わっ! は、はい! 何でしょうか!?」

P「おおっと驚かせてすまない。君は天海春香さんだね?」

春香「はい・・・。そうですけど・・・」

P「突然だが、君のデビューが決まった」

春香「はいそうですか。・・・・・・ええぇぇぇぇぇっ!?」

P「今日から俺が君の担当プロデューサーだ。よろしく!」

春香「ああぁうあどうしよう! 私がアイドルだなんて・・・!」

P「お、落ち着いてくれ!」

春香「はっはい私落ち着きます! 落ち着けひぃひぃふぅ!」

P「全然落ち着けそうにないじゃないか・・・」


・・・・・・・・・・・・
・・・・・・


P「ということで、今日はミーティングだ」

春香「はいぃ・・・大丈夫です・・・落ち着きました・・・」

P「うん・・・まぁいいや」

春香「おいかけてぇ〜にげるふりーをしてっ♪」

P「ストップストップ! 一体どうしたんだ!?」

春香「うぅ・・・やっぱり駄目ですよね・・・」

P「うーん・・・なんでこうも・・・」

小鳥「プロデューサーさん!」ボソッ

P「うん? なんですか音無さん」

小鳥「これでも十分マシになった方なんですよ!」

P「そうなんですか?」

小鳥「ええ。だから・・・わかりますよね?」

P「はい・・・」

春香「やっぱり歌はだめだからダンスを・・・ってそっちも転んじゃうし・・・」

P「春香! 色々と首をかしげたくなるようなところもあったけど、素晴らしい歌だったぞ!」

春香「プロデューサーさん・・・いいんですよ、気を使ってくれなくても・・・」

P「いいやそんなことはない! 春香の歌声には人を元気にする何かがある!」

春香「何か・・・?」

P「そう。何かだ。それが何なのかは俺には分からない」

P「俺はそれが何なのか究明したい。だからもう少し俺と一緒に頑張ってくれないか?」

春香「・・・・・・はい」

春香「キュンとーキュンとーあまいっよっかっんっ♪」

亜美「おおーはるるんの歌が上手くなってるー!」

春香「えへへ・・・。そうかな?」

伊織「まぁでもまだまだよねぇ。言うならば特徴がないわね!」

春香「特徴?」

律子「こーら伊織は年下なんだから。生意気言わないの」

伊織「なによ、律子には関係ないでしょ?」

律子「律子さんと何回も・・・」

春香「あの、律子さん。私の歌って特徴がないですか?」

律子「え!?」

春香「伊織が言う通りで、私の歌って特徴がないですか?」

律子「あ、いやーあのー・・・。そう! 素直!」

春香「素直?」

律子「そう! 春香の歌い方は素直ね!」

春香「素直・・・素直・・・なんだかうれしいようなそうでもないような」

律子「あははは・・・」

P「今日は千早と営業で歌ってもらう」

春香「頑張ろうね千早ちゃん!」

千早「・・・・・・・・・えぇ」


・・・・・・キャァドンカラガッシャーン・・・・・・
・・・オイカケテ↑ニゲルフリーヲシテッ・・・



P「・・・泣くな春香。そういうときもあるさ・・・」

春香「うぅ・・・ぐすっ・・・だって・・・あんなひとまえでぇ・・・」

春香「それにっ・・・緊張して・・・歌もっううぅ・・・」

P「次があるさ。次で挽回してくれたらそれでいい」

春香「ぐすっ・・・千早ちゃんもごめんね・・・私のせいで・・・」

千早「・・・・・・・・・いいえ、素晴らしい歌だったと思うわ」

春香「ぐすっ・・・・・・・・・え?」

千早「あのひどい歌には見えない何かがあったわ」

春香「千早ちゃん・・・」

P(あれ? さらっとひどい歌って言ったぞ?)

千早「それが何かは私には分からない・・・だけど、強いていうなれば」

千早「人を元気にする何か・・・かしら」

春香「ちはやぢゃん・・・・・・ありがどうぅぅ!」ガバッ

千早「・・・・・・まぁなんでもいいですけど」

春香「追いかけてっ 逃げるふりーをして そっともぐる私マーメイっ♪」

真美「なんかはるるん元気だねー」

雪歩「そうだねー。何かあったのかなぁ?」

千早「春香、そこ少し高いわよ」

春香「え?そうかな?」

千早「そうよ。それにここがいつも転んでる」

春香「えへへ・・・転ぶのは特技ですから」

真美「千早お姉ちゃんがはるるんと・・・!」

雪歩(これがはるちは? うーんやっぱり音無さんの言ってることよくわからないや)

P「春香! 新曲出すぞ!」

春香「ほんとですか! ありがとうございます!」

P「春香に歌ってもらう曲はこの曲だ!」


ベベベベッベベベッベベベベベ
ヴァイ!
ソコニヒザマヅイテッ!


春香「」

春香「ぷ、プロデューサーさん・・・? これ、私が歌うんですか・・・?」

P「そうだ。そろそろ新しいキャラを模索しようと思ってな」

春香「だからってこんなキャラはないですよ! なんですか跪いてって!」

P「まーまーとりあえずやってみようや」



春香「そこに跪いて! 認めたいのあーなーたーをー わたっしのっやっりっかたっで!♪」



P(ノリノリじゃないか・・・)

春香「そこに跪いて! そこに跪いて! うーんなんか違うような・・・」

伊織「アンタさっきからなにやってんのよ」

春香「新曲の練習だよ! I wantって言う曲」

やよい「春香さんの新しい曲なんかすっごくかっこいいかも!」

春香「えへへ・・・そうかなー? そうだよねー!」

伊織「・・・・・・ちょっと試しに前の奴歌ってみなさいよ」

春香「前の奴って太陽のジェラシー?」

伊織「そうよ」

春香「なんで急に太陽のジェラシー? 歌うけど・・・」


春香「つかまえてっ 好きだよとっいってほしい〜♪」


やよい(はわぁ・・・)

伊織(なんというか・・・成長してるわね)

ワァァァァッ!

P「やったじゃないか春香! 大成功だ!」

春香「はい! 緊張したけど楽しかったです!」

P「そうかそうか・・・いやーほんとこの曲はイメージもし辛いし、大変かと思ったが・・・」

春香「私も最初はよくわからなかったですけど、途中からなんだか楽しくなってきちゃって! あはは何なんでしょうかね!」

P「本当に素晴らしいライブだったよ! おめでとう春香!」

春香「えへへ・・・」

春香「追いかけてっ逃げるふり〜をして♪」

響「春香、歌上手くなったなー! なんかコツとかあるのか?」

春香「なんだろうなー。聞いてくれる人の事を思うとか?」

響「へー。で、誰の事想像してるんだ?」

春香「んー秘密!」


真美「ねぇ亜美、はるるんの太陽のジェラシーさ・・・」

亜美「真美もそう思うよね・・・」

亜美真美「エロくなってる・・・」

律子「え? 春香の太陽のジェラシー?」

亜美「そう! えろえろなんだよー!」

律子「なに寝ぼけたこと言ってんのよ。さぁ行くわよ」

伊織「・・・。」

律子「・・・・・・伊織?」

伊織「実は・・・私もそう思うのよね・・・」

律子「はぁ?」

伊織「前よりも小技が増えたというか・・・」

あずさ「あら〜奇遇だわ〜。私もそう思ってたのよ。春香ちゃん、色気が出てきたわ〜って」

律子「あずささんまで・・・」

亜美「ほら! だからはるるん絶対何かあったんだよ! りっちゃん興味ないの!?」

律子「興味って・・・いったい何の?」

亜美「決まってんじゃーん! はるるんに春がきたんだよ!」

律子「・・・・・・興味がないといえば嘘になるわね」

春香「プロデューサーさん! はいこれ!」

P「お、ドーナツか。ありがとう。いただきます」

春香「どうぞ召し上がれ!」

P「うん・・・。結構なお手前で」モグモグ

春香「えへへ・・・あクッキー作ってきたですよ!」

P「おお今日は豪華だな! どれどれ・・・」


律子「これは・・・」

亜美「やっぱり兄ちゃんかぁ・・・」

美希「ハニー!!」

P「お、来たな美希」

美希「ハニー! 今日は撮影なの!」

P「あぁ知ってるさ。悪いな春香」

春香「いえいえとんでもない!」

美希「んー? 春香、ハニーを掴むためにまずはコブクロからってそうはいかないの!」

春香「ええ!? そんなんじゃないよ!」

P「胃袋な。コブクロ掴んでどうする。さぁ行くぞ」ガチャ

美希「はいなの!」バタン

春香「いってらっしゃーい・・・」

春香「・・・。」


春香「・・・・・・はー」

春香「追いかけてー・・・」

春香「逃げるふりーをしてー・・・」

春香「・・・。」

春香「どうしちゃったんだろう・・・私」



伊織「・・・重症ね」

亜美「ね。」

春香「おとめよっ 大志をいだーけ♪」



春香「スタートスタートスタァットー! エーブリスィーングオッケー!♪」



春香「・・・。」

春香「小鳥さん」

小鳥「あら、春香ちゃんじゃない。どうしたの? また電車無くなっちゃうわよ?」

春香「あの・・・ちょっと相談が」

小鳥「相談? うふふ、もしかして恋の相談か・し・ら・?」

春香「・・・・・・。」

小鳥「えまじで?」

春香「あのっこういうことってやっぱり経験値が高い小鳥さんがいいかなって思って・・・」

小鳥「うん、なにも突っ込まないでおこう」

春香「実は、プロデューサーさんのことなんですけど・・・」

小鳥「あープロデューサーさんですか・・・」

春香「ちょっと前にライブで成功したときに褒めてくださったとき、すっごく嬉しくて」

小鳥「あーわかるわー。春香ちゃんにとって戦友ものねー」

春香「プロデューサーさんお菓子持ってくといつも食べてくれるし、おいしいって言ってくれるし」

小鳥「あーよく持ってきてるものね」

春香「些細なことで褒められるだけでいちいち嬉しくて」

春香「むしろ最近じゃ・・・一緒にいるだけで嬉しいといいますか・・・その・・・」

小鳥「うーんいいですねー青春してますねー」

春香「小鳥さん・・・私はどうしたらいいのでしょうか?」

小鳥「春香ちゃん・・・あんたベタ惚れですわ」

春香「うぅぅ・・・///」

小鳥「だって顔合わせるだけで赤くなっちゃうってやつでしょう? それって。」

春香「うぅぅ・・・だって嬉しいから・・・」

小鳥「春香ちゃん、思いを告げよう」

春香「・・・・・・え!? むっ無理ですよぉ!」

小鳥「大丈夫よ! お姉さんがとっておきの方法を教えてあげる!」

春香「そんな! 恥ずかしすぎてできませんっ!」

小鳥「大丈夫大丈夫! 直接好きですとは言わないから」

春香「え・・・? 言わないんですか? じゃあどうやって?」

小鳥「うふふ。重要なのは取りに行くんじゃなくて、取りに来させることよ」

P「」zzz

P「」ビクンッ

P「んあ? あー寝てたわ・・・んぐぐぐ・・・」ノビーッ

春香「おはようございまーす」ヌッ

P「うわっ!? なっなんだ!?」

春香「ふふっ! そんなに驚かなくてもいいじゃないですかー!」

P「いや、寝起きで人の顔が目の前にあったら誰でも驚くと思うぞ・・・?」

春香「そんなことより! はいどうぞ!」

P「ん? あーまた作ってきてくれたのか」

春香「プロデューサーさん、いつも遅くまで頑張ってくれているから、今日は糖分多めですよ!」

P「そうか。それはうれしいな。どれ」

春香「おっと」ヒョイ

P「え?」

春香「はい、あーん」

P「・・・・・・はい?」

春香「あーんですよ! クッキー、食べさせてあげますよ!」

P「いや、あの、普通で構わないと言いますかなんというか・・・」

春香「ええっ・・・私じゃ・・・嫌ですか?」

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