キョン「え…本当か?」
ハルヒ「本当よ!」
キョン「長門はどこにいるんだ?」
ハルヒ「家に来てきたわ」
キョン「本当か?おい長門!」
長門「…」
キョン「妊娠してたのか?」
長門「そう」
ハルヒ「良かった…キョンの子供を…元気な子供を産んでね」
長門「できる限り努力する」
キョン「長門、ありがとう!」
長門「構わない」
ハルヒ「私が子供が生めない体だったばっかりに…」
夫婦生活三年目になり、妊娠しない事を疑問に思った俺たちは二人で検査を受けることにした。
すると、ハルヒは妊娠できない事がわかり、長門に代理母を務めてもらうことになったのだ。
ハルヒ「ありがとう有希、私たちのために」
長門「構わない、二人の子供を産める事をむしろ嬉しく思っている」
長門が妊娠しているのは俺と長門の子供だ、ハルヒは卵子事態に問題があり
体外受精することもできなかった。それでもハルヒは構わないと言った。
ハルヒ「キョン、私がんばってお母さんになるわ!」
キョン「ああ、俺もお父さんだな!」
長門「…」
ハルヒ「それじゃ三人仲良く食事をしましょう」
ハルヒは何かあるごとに三人仲良くという言葉を使うようになった
これは長門と俺が性行為を及ぶようになってからである、誤解しないで欲しい
これはハルヒが望んだ事であり、体外受精より性行為によっての妊娠をハルヒが望んだからである。
長門「…」
キョン「男の子かな、女の子かな?」
長門「まだわからない」
ハルヒ「そうよ気が早いわよ、でも今のうちから子供の名前をちゃんと考えてなさいよ!」
キョン「俺が決めるのか?」
ハルヒ「そうよ」
キョン「まいったなぁ」
長門「…」
キョン「ただいま」
ハルヒ「お帰りなさい!」
長門「…」
キョン「ハルヒもう帰ってきたのか?」
ハルヒ「うん、仕事の引き継ぎとかくらいだし、そんなに遅くまで残る必要はないの」
キョン「もうそんな準備をしているのか?産むのは長門だぞ?」
ハルヒ「バカね、有希一人に任せるつもりなの?妊娠中ってとっても大変なのよ?」
キョン「そういえばそうだな」
ハルヒ「それに有希は両親が近くに住んでないんだから、私がいないとだめでしょ?」
ハルヒは未だに長門が普通の人間だと思っている、長門だけではなく古泉や
朝比奈さんもそう思っている。俺たちは無事に三年間ハルヒに秘密を隠し通したというわけだ。
ハルヒ「早く大きくなってね」
そういいつつハルヒは長門のお腹を優しくなでる、中にいる子供に語りかけているのだ
結構長門のお腹も大きくなってきていた
長門「うっ…」
ハルヒ「大丈夫?」
長門「吐きそう…」
キョン「何だ?」
ハルヒ「つわりに決まってるでしょ!有希大丈夫?」
長門「…もう大丈夫」
ハルヒはとても長門に優しかった、長門にというよりもおなかの子供に対しての
気遣いが八割と言ってもいいだろう。しかし、以前からハルヒは長門に対しては優しかったと思う。
長門「…」
キョン「どうしたんだ?」
長門「…なんでもない」
最近、長門が俺をじっと見つめてくるようになった、何かを求めているのか
不安なので俺の顔を見ているのかはわからない、何かあるのなら長門の方から
何かを言ってくるだろうと思い、この頃は軽く考えていた。
長門「話がある」
キョン「どうした?」
日曜日、ハルヒが一人で買い物に行っているときに長門が話しかけてきた
長門「お腹の子供について、そしてこれからの事についてあなたと話をしたい」
キョン「お腹の子供について?何か問題でもあるのか?」
長門「…正直最初はあなたと涼宮ハルヒに協力するために子供を作ろうと思っていた」
キョン「お前まさか…」
長門「あなたと性行為を繰り返すたびに新たな感情が芽生えてきた」
このような事を長門が言ってくるのではないかとまったく考えないわけはなかったが
長門に限ってそれはありえないと心のどこかに隠していたのだ、その最悪の予想を
長門は語りだしたのだった。
長門「しかし、それは間違いであると思いその感情を押し殺すように努力してきた」
長門「だが、おなかの中の生命が成長するにつれてもう一つの別の感情が芽生えてきた、それは抑えられない」
長門が芽生えた二つの感情とは、嫉妬と母性の事である
キョン「…もしかして、おなかの子供を俺達に渡す気はないと言うのか?」
長門「…涼宮ハルヒに渡したくない」
キョン「約束しただろ?」
長門「お腹の子供をあなたと一緒に育てたい」
長門は子供と俺との両方をハルヒから奪おうとしているのである
キョン「…無理だ」
長門「どうして?」
キョン「ハルヒが悲しむ」
長門「…しかし、このままだと私が悲しい」
キョン「すまない、お前の事を考えてやれなくて」
長門「構わない、これから私の事を考えればいいだけの事」
キョン「…本気なのか?」
長門「本気」
キョン「ハルヒが帰ってくる、この話はひとまず置いておいてもいいだろ?」
長門「じっくりと考えて欲しい」
キョン「どうすればいいんだ…」
国木田「赤ちゃんの事悩んでるの?」
キョン「ああ…」
国木田「涼宮さんを捨てるわけにはいかないでしょ?」
キョン「しかし長門に子供を産ませて、子供を奪うとなるのも残酷すぎる話だろ」
国木田「涼宮さんを捨てたら許さないからね」
キョン「ずいぶんハルヒの肩を持つんだな」
国木田「だって、涼宮さんは僕とキョンの関係を許してくれたじゃん、長門さんって独占欲強そうだから許してくれなさそう」
キョン「そうだったな」
俺はバイセクシャルであり、国木田と週に一度会っている、ハルヒはそれを知りつつも
認めて結婚してほしいと言ってきたのだ、それでこの奇妙な関係は続いたのである
ハルヒの三人仲良くという言葉は、俺達夫婦と長門とではなく、最初は国木田を含めた三人に対して
使っていた言葉だった。
国木田「愛してるよキョン…」
キョン「俺もだ…」
代理母じゃねーじゃん
キョン「長門、ありがとう!」
長門「構わない」
ハルヒ「私が子供が生めない体だったばっかりに…」
夫婦生活三年目になり、妊娠しない事を疑問に思った俺たちは二人で検査を受けることにした。
すると、ハルヒは妊娠できない事がわかり、長門に代理母を務めてもらうことになったのだ。
ハルヒ「ありがとう有希、私たちのために」
長門「構わない、二人の子供を産める事をむしろ嬉しく思っている」
長門が妊娠しているのは俺と長門の子供だ、ハルヒは卵子事態に問題があり
体外受精することもできなかった。それでもハルヒは構わないと言った。
ハルヒ「キョン、私がんばってお母さんになるわ!」
キョン「ああ、俺もお父さんだな!」
長門「…」
子ハルヒ「やれやれ」
子キョン「宇宙人とあうんだ!」
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ブロリーです