妹「お兄ちゃん」

男「ん・・・なんだ？」

妹「いや・・・さっき・・その・・」

妹「私の部屋・・・着たとき」

男「ん・・・」

男「あーあのことかぁ。別に気にしてないよ」

妹「そっかぁ。よかったよぉ」

男「お前の頭がおかしいのはいつものことじゃん」

妹「！！」

妹「」ハ゛タン

男「おい・・俺の部屋で倒れんなよ」

朝

男「さぁ学校行くっか」

妹「わ、わわ」

妹「兄さん待って・・」

男「ん・・お前はいつも準備が遅いなぁ」

妹「わーごめんごめん」

妹「もうちょっと待ってー」

男「早くしろよ」

妹（と、言いつつも待ってくれる兄さん）

妹（本当は私のことを愛してくれているに違いないよぉ）

妹「うへっへっへっへ・・・」

男「お前置いてくぞ」

学校

男「それじゃーな」

妹「うん。お互い今日もべんきょうがんバロー」

男「あー勉強かぁだるいなぁ」

妹「勉強も楽しいと思えば楽しいよぉ」

男「ん・・・」

男「ああ、そういやお前家でもノートになんか書いてるもんな」

妹「ん・・・・」ﾋﾞｸ

男「勉強熱心なことだ」

妹「ああ、うん、勉強ね。うん」

妹「う、うん勉強は大事だね・・・」

男「は？」

妹（あ～びっくりしたぁ）

妹（危うく、兄さんと私の恋物語を綴った全２３巻にも及ぶ・・・）

妹（自作の小説の存在がばれたのかと思ったよぉ）

妹（今は兄さんが、氷の王に連れ去られた私を助けるために炎の剣を入手するところだっけ）

妹（相変わらず・・兄さんは私が大好きなんだね）

妹「でゅへへへへ・・」

男「・・・お前さっさと自分の学年のフロア行けば」

男「おはよっす」

男友「はよー」

女友「あんたまた、妹と登校してきたの？」

男「なんだ悪いかよ」

女友２「悪くないけどさぁ」

男友２「おはよ！男！妹ちゃんに俺のこと紹介して！」

男「いや」

女友３「あ、あの！！男君！！！」

男「うん？」

女友３「お、お、おはよう・・・」

男「ああおはよう」

女友３(やった！！男君と今日初めて朝の挨拶できた！！）

先生「はいはい。みんな席について」

男（あ・・・もうホームルームか）

先生「えーっと。みんなに言わなきゃいけないことがあります」

男友「あー」

先生「？」

男友「わかったー先生生理だ」

先生「・・・」

男友「・・・」

女友「えーきもーい・・・」

女友２「さすがにあり得ない」

先生「お前後で職員室にきてね」

男友「はい・・・」

授業中

妹「えっと・・・えっと・・」ｶｷｶｷ

妹友（妹ちゃんたらいっつも熱心にノート取ってるな）

妹（お兄ちゃん・・・方法じゃ駄目・・もっと色々考えてよ・・）

妹友（それに比べて私はいっつも携帯弄ってばっか）

妹友（動画サイトでもみよっと）

先生「おい」

妹友「ひ！」

先生「スマホ没収１週間没収な」

妹友「そんなぁ！」

妹（ああ！兄さん危ない！！！）

妹（だめだよお兄ちゃん、それじゃあ炎の剣は手に入らない)

妹（もっと私への愛が強くないとその剣は引き抜けないの）

妹（だから！もう！）

妹（その方法じゃだめ！）

妹（ああ！そっちに行っても何もないよ！）

妹（アイテムの問題じゃないんだよ！お兄ちゃん）

『お兄ちゃんは相変わらず、的外れなことばかりしている』

『お兄ちゃんには一刻の猶予もない。早く炎の剣を手に入れなければいけないのだ』

妹「ふっへっへっへ・・・」ｶｷｶｷ

先生「今日から転校生くるから」

女友「うっそ！イケメン？」

女友２「何部？何部？」

先生「はいはいじゃあ入ってー」

転校生「・・・」

男友「おお！」

男友２「結構可愛い女子じゃん」

男友３「うひょー」

女友「・・・男子って本当単純」

女友２「ねー」

先生「それじゃあ・・みんなよろしくたのむな」

転校「みんなよろしく」

男「・・・あれ？」

女友「ねぇねぇ転校ちゃんってどこから来たのー」

男友「転校ちゃん彼氏とかいるの？」

女友「お前早く職員室いけや」

女友２「怒られて来い」

女友３「それで、転校ちゃんって彼氏とか・・いるんですか？」

女友３（男君格好いいから・・・取られちゃ嫌だし。そこは要チェック！！）

転校「んー」

転校「ちょっと」

女友「ん？」

男友「どかしたの転校ちゃん？」

転校「もしかしてとは思ってたけど」

転校「やっぱ君か」

男「おう」

転校「実はこの教室に入った時から思っていたんだ。うん」

転校「久しぶりだな。大きくなったな」

男「なんだそら」

転校「ごめんね。君に会えてうれしくて」

男「ふーん。そうか」

男友「え？二人は知り合い？」

女友３（な、何何！男君と親しげに・・まさか・・）

女友３（ううん!諦めちゃ駄目だよ私！！！）

男「そうだよ」

女友２「なにそれなにそれ？めっちゃ気になるんだけど！」

女友「もしかして・・・付き合ってるとか？」

女友３「まさか・・縁起でもないこと言わないでよ・・」

男「そうだったよ」

男友「だった？」

男「元カノだ」

女友３（元カノぉぉぉぉぉぉ！！！）

昼休み


転校「男」

男「あん」

転校「久々に会ったんだぞ。私たち」

転校「この学校の案内くらいしておくれ」

男「なんで」

転校「何で？」

転校「おいおい、男は元カノには冷たくする感じのやつなのか？」

男「どんな感じだよ」

転校「意地張っちゃう感じ。子供っぽい感じ」

男「相変わらずうるさい」

女友３（何よ何よ・・私なんて男君と話すのに半年かかったのにあいつぅ・・・）

女友３（でもねぇあなたは終わった女なの！はん！）

男「高校なんて見て回るようなものはあるかな」

転校「まだ見て回っていない私が知ってる訳ないだろう？」

男「そりゃそうだな」

転校「うん。そりゃそうだ」

男「じゃ、まぁいくか」

転校「今行くのか？とんだ不良になったな」

男「は？」

先生「授業中だぞ。どこ行くんだ」

男「はは・・・」

女友３「ムググググ・・・・」

女友「ちょっと・・あんたどうしたの・・？」

昼休み

男「行くか」

転校「どこへ？」

男「怒るぞ」

転校「冗談だよそんなにプンプンするな」

男「別にプンプンはしてない」

転校「それじゃあ行こう。結構楽しみにしていたんだ」

男「そんなに学校探検が楽しみか？」

転校「いや？そういうわけじゃあない」

女友３「わたしも・・・学校探検したいなぁ・・なんて」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

男「そういうわけじゃないって、どうゆこと？」

転校「ん・・・」

女友３（聞こえてない！！）

転校「男と久々に二人っきりで語らいながら歩を進められる」

男「歩を進めるって」

男「使ったことねーよ日常で」

転校「ああ、男は少しアホっぽいからな」

男「なんだなんだ馬鹿にしてるのか」

転校「お、好戦的だな。やるか？」

男「なにをやるんだよ」

女友３（何よぉ・・男君と仲よさそうにしてぇ・・・）

女友３（私も男君とああやって話したいな。こう・・・ノート貸したりとか）

女友３「へへ・・」

転校「なるほど・・この学校には学食があるのか」ﾄｺﾄｺ

男「珍しい？」

転校「うん。私の以前いた学校にはなかったな」

男「でもあんま使わないな学食」

転校「金の問題？」

転校「男の家はそこまで貧乏だったかな？」

男「なんでそうなる」

男「まぁ色々あるんだよ」

転校「ふーん色々ねぇ」

妹友「妹ー学食いこー」

妹「学食？なんでじゃろ？」

妹友「実は今日母さんがお弁当作るの忘れててさぁ」

妹友「それでお金渡されて学食で食べろって」

妹「ふーん」

妹友「本当いつも白飯にふりかけしか、入れないのにどうやったら忘れるんだろ」

妹友「お茶漬けの元入ってときは、びっくりしたなぁ」

妹友「あっはっはっは」

妹「わかったー行こう行こう」

妹友「行こう行こう」