凛「パソコンって何が出来るの?ただの箱でしょ?」セイバー「同意」(454)

学校

蒔寺「でさぁ、昨日ユーチューブでみた動画がすごくってさぁ」

氷室「ふむ。蒔の字の評価は当てにならんが」

三枝「どんなの?」

蒔寺「それがさ、普通の高校生が登校中にいきなり女の人を、あ、この女は美人で外人な」

氷室「どうでもいい」

蒔寺「なんと!!―――殺しちゃうんだ」

三枝「それがすごいの?」

蒔寺「ゆきっち、見てないからそういえるんだ」

凛「……」

凛(何の話してるんだろう)

美綴「遠坂?どうかしたか?」

凛「いえ、別に」

凛「……」スタスタ

凛(お腹すいた)

士郎「遠坂」

凛「あら、衛宮くん」

士郎「今日、家に来てくれないか?」

凛「どうして?」

士郎「藤ね……藤村先生が話したいことがあるって」

凛「ふぅん……」

士郎「いいか?」

凛「ええ、構わないわ」

士郎「悪いな」

凛「いいわよ」

凛(どうせどうでもいいことなんだろうけど)

夕方 衛宮邸

凛「ただいまー」

士郎「セイバー、いるかー?」

セイバー「おかえりなさい、シロウ、凛」トテトテ

士郎「腹減っただろう、すぐにご飯の準備するからな」

セイバー「はい。お願いします」

凛「私の分もね」

士郎「はいはい」

セイバー「ところで、シロウ。昼過ぎにこのような物が届きました」

士郎「なんだ……?段ボールだな」

凛「誰宛?」

セイバー「シロウです」

士郎「俺?差出人は?」

セイバー「大河です」

士郎「藤ねえ?なんだ……?」

凛「とりあえず開けてみましょうよ」

セイバー「シロウ、よろしいですか?」

士郎「ああ、たのむよ。俺は食事の支度するから」

セイバー「わかりました」

凛「えっと……」ザクザク

セイバー「何が入っているのでしょう?」

凛「なんか衝撃緩和材で包まれてるわね」

セイバー「凛、気をつけてください」

凛「はいはい。―――よっと」

セイバー「これは……テレビ?」

凛「みたいね」

セイバー「大河は新しいテレビがほしかったのでしょうか?」

凛「どうなんだろう……とりあえず、電源をいれてみる?」

セイバー「ですね」

セイバー「……この線が電源でしょうか?」

凛「そうじゃない?先端にコンセントついてるし」

セイバー「ほうほう」

凛「えっと……形的にここに差し込むんでしょうね」グッ

セイバー「どうですか?」

凛「いけた。あとは、コンセントを差し込めば……」

セイバー「点きませんね」

凛「リモコンは?」

セイバー「えーと」ゴソゴソ

凛「にしてもこのテレビ、薄いわね」

セイバー「凛、見当たりません」

凛「えー?じゃあ、電源なんて点かないじゃない」

セイバー「そういえば、テレビ本体に主電源なるものがあると桜から聞いたことがあります」

凛「あ、それ知ってる。探しましょう」

セイバー「はい」

凛「うーん」

セイバー「そちらはどうですか?」

凛「だめ。それらしきものがない」

セイバー「そうですか……」

凛「本当にリモコンないの?」

セイバー「このような箱なら」

凛「なにそれ?」

セイバー「わかりません」

凛「……」

セイバー「……」

凛「とりあえず段ボールにあるもの全部出しちゃって」

セイバー「わかりました」ドバドバドバ

凛「なんか、いっぱいでてきたわね」

セイバー「この円盤はなんでしょうか?」

凛「CDね。音楽でもきけるんじゃない?」

セイバー「どんな音楽が聴けるのでしょうか?」

凛「聞いてみる?」

セイバー「そうですね。シロウ、音楽を再生したいのですが」

士郎「えー?たしか俺の部屋の押入れにCDラジカセがあったと思うけど」

セイバー「わかりました。とって来ます」

凛「お願い」

凛「……さてと」

凛(この箱とテレビ……一緒にされていたんだから、関係はきっとあるはず)

凛(とりあえずなんか線がいっぱいあるんだし、差し込めそうなところに全部さしこんじゃえ)

凛「……」ブスッ

凛「これは……ここかしら?」ブスッ

凛「―――よし」

凛「……このあとは、どうすればいいの?」

凛「…………」ベタベタ

凛(つめたい)

凛「……」ツンツン

凛(かたい)

凛(なんだろう……)

凛「……」バンバン

凛(叩いても反応なし、か)

凛「……もうちょっとだけ」バンバン

ピッ

凛「!?」

ウィィィィィン

凛「な、なんかうつった!?やばい!?壊しちゃった!?」

凛「えーと、えーと……」バンバン

ウィィィン

凛「消えない……」オロオロ

凛「えっと……」

凛(これは藤村先生が士郎に宛てた物だから……壊しちゃまずいわよね)

PC『』カタカタカタ

凛「カタカタいいだした……」

凛「落ち着きなさい、遠坂凛。どんなときでも優雅たれ……でしょ」

凛「ふぅー」

凛「よし!」

凛「……」バンバン

PC『ようこそ』

凛「え?」

PC『ユーザー登録を行ってください』

凛「なになに?」

凛「ゆーざー、とうろく?」

セイバー「―――凛、もってきました」

凛「うおぉぉぉ!?―――お帰り」ニッコリ

セイバー「凛?どうしてテレビを隠すのですか?」

凛「べ、べつにいいでしょ」

セイバー「そうですか。ともかく音楽を聴いてみましょう」

凛「そ、そうね」

凛(と、とりあえず、この状態で……)

凛「……」バンバン

セイバー「この円盤はどこに置けば?」

凛「そ、そこよそこ」バンバン

セイバー「どこですか?」

凛「だから、その右上にあるボタンを押すんだって」

セイバー「ここですか?」ポチッ

凛「そうそう」バンバン

セイバー「……凛。シロウの物をそのように叩くのはあまり好ましくないように思えますが」

凛「な、なにいってんのよ!!なんか叩きやすいから仕方ないでしょ!?」

セイバー「はぁ?」

凛(まずい……怪しまれてる)

セイバー「……凛?」

凛「なにかしらー?」バンバン

セイバー「そこをどいてください」

凛「い、いやよ」

セイバー「なぜ?」

凛「なぜって……」

セイバー「……」

凛「……」バンバン

セイバー「凛!それ以上、マスターの私物を乱暴にすることは見過ごせません!!」

凛「ちょ!!やめて!!」

セイバー「やめなさい!!」グググ

凛「あん!」

セイバー「む……テレビが映っている……だが、これは……?」

凛「……ごめん。なんか色々触ってるうちに壊しちゃったみたいで」オロオロ

セイバー「なんてことだ……」

凛「ねえ、どうしたらいいと思う?」

セイバー「まずいですね。ここはシロウに正直に謝ったほうが―――」

凛「で、でも……士郎はそれでいいかもしれないけど、藤村先生がどういうか……」

セイバー「そうか。これは大河からの贈り物でもありましたね」

凛「うん」

セイバー「大河も鬼じゃありません。素直に自分の犯した過ちを認めれば、許してくれるでしょう」

凛「……でも、その代わり、これから当分は藤村先生の言いなりになるわね」

セイバー「え?」

凛「きっと、おかずをよこせだの、おやつをよこせだの言ってくるに違いないわ」

セイバー「ご愁傷様です」

凛「セイバーもとばっちり受けるわよ?」

セイバー「な、なぜです!?」

凛「だって、一緒にいたんですもの。藤村先生はそういう勘違いなら喜んでしちゃうだろうし」

セイバー「それはいけません。この一件は闇に葬るべきだ」

凛「そうこなくっちゃ」

セイバー「ですが、どうしますか?」

凛「そうね。士郎が夕食の支度を終えるのは遅くとも15分ぐらい」

士郎「ふんふふーん♪」

凛「その間になんとかしないと」

セイバー「時間がありませんね」

凛「ええ」

セイバー「こういうのはどうでしょう?中身はすでに壊れていたということにするのは?」

凛「あ、いいかも。はじめから不良品だったことにするのね?」

セイバー「そうです」

凛「じゃあ、とりあえずこれを仕舞いましょう」

セイバー「了解です」

凛「線を外してくれる?」

セイバー「これは……どう外すのですか?」

凛「え?えっと……引っこ抜いちゃえ」ググッ

セイバー「よっと」ブチィ

凛「よし。全部抜けたわね」

セイバー「はい」

凛「じゃあ、元の状態に……」

セイバー「凛。この線はこの袋、でしたか?」

凛「あ、えっと……」

セイバー「こちらの袋には一体、何が入っていたのでしょうか?」

凛「これじゃないの?」

セイバー「なるほど」ゴソゴソ

凛「これはこの袋ね」

セイバー「―――凛!大変です!!この袋にはこの線が収まりません!!」

凛「えぇ!?」

セイバー「やはり、この袋とは違うのでは?」

凛「うそ……でも……」オロオロ

セイバー「どうしますか、凛?このままでは仕舞うこともできません!」オロオロ

凛「わ、わかった!!」

セイバー「どうしました?」

凛「とりあえず、士郎には出しておくって言っちゃったし、ここは出しておきましょう」

セイバー「それから?」

凛「士郎にこれを触らせるの」

セイバー「そして?」

凛「そのあと、藤村先生が来て、これに触る。するとこれは故障している。―――最後に触ったのは誰?」

セイバー「シロウ」

凛「そういうこと」

セイバー「凛!!それは人の道から逸れ過ぎています!!」

凛「おかずとおやつが減ってもいいの?」

セイバー「ぐぬぬ」

凛「背に腹はかえられないって、昔の偉い人も言ってたでしょ?」

セイバー「ですが……」

凛「セイバー、今が決断のときよ。躊躇している暇なんてないわ」

休憩

セイバー「くそ……」

凛「セイバー、ここは我慢よ」

セイバー「それしかありませんか……」

凛「うん」

セイバー「では、もう一度線を繋げあわせましょう」

凛「わかったわ」

セイバー「……これは確か、ここだったような」オロオロ

凛「ここよね?そうよね?」オロオロ

セイバー「む……凛、まだ段ボールの中になにかあります」

凛「なに?」

セイバー「これは……」ゴソゴソ

凛「それ、どこかで……」

セイバー「私もどこかでみたことが……」

凛「あ!!わかった!!」

セイバー「私も思い出しました。これはキーボードというやつですね。切嗣がこういうのを使っていました」

凛「てことは、これはパソコンってやつね」

セイバー「パソコン?」

凛「ええ。パーソナルコンピュータの略よ」

セイバー「聞いたことはあります。なるほど、これが」

凛「テレビじゃないんだ……」

セイバー「となればかなり厄介ですね」

凛「どうして?」

セイバー「パソコンは家電の中でも一、二を争う繊細な機械だと聞き及んでいます」

凛「確かに。よく故障したとかウイルスが入ったとか聞くわね。テレビで」

セイバー「ええ。凛、もしかしたら、箱から出した衝撃で壊れたのでは?」

凛「え!?」

セイバー「そうなると、どう転んでも凛の所為に……」

凛「まって!!まってよ!!そんなのアリ!?」

セイバー「そうとしか……残念です」

凛「嘘……そんなの嘘よ……」オロオロ

セイバー「凛……」

凛「ねえ!どうしよう!!セイバー!!!」

セイバー「素直に謝るしか……」

凛「でも、これ士郎がずっ欲しかったものとかだったら……」

セイバー「シロウは落胆するでしょう」

凛「……」

セイバー「ですが、仕方ありません。私たちは中身を知らなかった。これは誰の責任でもない」

凛「でも……士郎はきっと私のこと軽蔑する……」

セイバー「そんなことはない。シロウはそんな器の小さな人間ではない。凛も知っているはずです」

凛「……」

セイバー「凛、謝りましょう。私も一緒に謝りますから」

凛「ほんとに?」

セイバー「はい」

凛「……わかった」

セイバー「では、行きましょう。―――シロウ、お話があります」

士郎「んー?あと少しで終わるから待っててくれ」

セイバー「あの、申し訳ありません。こちらに来ていただけますか?」

士郎「どうしたんだよ?」

凛「……」モジモジ

士郎「遠坂?」

セイバー「シロウ、これを見てください」

士郎「え?―――あ、パソコンじゃないか!」

セイバー「はい」

士郎「へえ、すごいなぁ。遠坂とセイバーがこれをセッティングしたのか?」

セイバー「い、いえ、凛が全てやりました」

凛「ちょっと!!セイバーだって弄くってたでしょ!?」

セイバー「凛のお手伝いをしただけです!!」

凛「卑怯!!セイバーは卑怯者!!」

セイバー「いやいや!!凛が全てやったんでしょう!?」

士郎(セイバー、遠坂をヨイショしてるな。なんかあったのかな?)

セイバー「凛、そこは認めるべきです」

凛「納得できない!!」

士郎「あのさ。とりあえず、起動してみてもいいか?」

凛「え?あ、でも……」

士郎「ここかな?」

ピッ

セイバー「あぁ……」

凛「士郎……あのね……」オロオロ

ウィィィィン

凛「士郎……」オドオド

士郎「おぉ、点いた。すごいな、遠坂」

凛「え……?」

士郎「苦労しただろ?」

凛「あ、えと……あれ?」

士郎「ユーザー登録か……ふむふむ」カタカタ

セイバー「シロウ、壊れていないのですか?」

士郎「え?壊れてるのか?見てみようか……トレース・オン」

凛「……」ドキドキ

士郎「―――特に内部に異常はないな。プログラムの異常なら、流石に専門外だけど」

凛「じゃ、じゃあ、故障とかはしてないわけ?」

士郎「してない、と思うけど。これ新品っぽいし」

凛「はぁ……なんだぁ」

セイバー「早とちりだったわけですか」

士郎「なんだ、遠坂。電源入っただけで、壊れたとか思ったのか?」

凛「ば、馬鹿言わないで!!そんなわけないでしょう!!!」

士郎「そうか?」

セイバー「よかったですね、凛」

凛「う、うん……」

士郎「でも、どうして藤ねえはこんなものを……?」

大河「―――ただいまぁ!!士郎!!」

大河「おー!!これ届いてたのね!!」

士郎「藤ねえ、これはなんだ?」

大河「いやぁ。懸賞で当たったの。でも私はもう持ってるし、士郎にあげようかなって思って」

士郎「でも、こんなものあってもなぁ」

大河「インターネットとかすればいいじゃない」

士郎「おいおい」

セイバー「いんたーねっと?」

凛「いいじゃないの、衛宮くん。この家もついにグローバル化するのね」

士郎「インターネットだけでグローバルなのか」

大河「いいじゃない、ユーチューブとか見れてたのしいわよぉ?」

士郎「でもなぁ」

凛「すいません。ゆーちゅーぶってなんですか?」

大河「あれ?遠坂さん、知らないの?」

凛「すいません。無勉強で」

大河「ユーチューブっていうのはね、無料動画サイトのことでぇ……無料でいろんな動画みれるの。すっごい暇つぶしになるわよ?」

ほうほう

凛(蒔寺さんが話してたのはインターネットのことだったのね。通りで聞いたこともないわけだ)

大河「繋げちゃないよぉ」

士郎「いや。インターネットなんてするやつがこの家にいない気もするんだが」

大河「ネットで新しい料理とか開拓できるじゃん?」

セイバー「……」ピクッ

士郎「む……確かに最近は献立に困るときも多くなってきたな」

大河「買い物だって簡単に安くできちゃうし」

凛「そうなんですか?こんな箱でどうやって売買を?」

大河「うーん、クレジットとか電子マネーとかを使ってやるんだけど」

凛「ヴァーチャルで買い物が……?なんて恐ろしい。次元を超えて経済が成り立っているなんて、魔法ね」

士郎「ま、あれば便利なことには変わりないけど」

セイバー「士郎。ここはひとつ、導入してみては?」

士郎「え?」

セイバー「何事も挑戦するのはいいことですし」グゥ~

士郎「そうか?セイバーがそういうなら、考えてみるか」

数週間後

ランサー「―――どうも、インターネットの工事に伺いました」

セイバー「どうも」

ランサー「ったく、いいご身分だね」

セイバー「新しいお仕事ですか?」

ランサー「まあな」

セイバー「こちらです」トテトテ

ランサー「はいよ」スタスタ

セイバー「この居間でインターネットをしたいのです」

ランサー「わかった。電話線はどこだ?」

セイバー「どういう意味ですか?自分で探してください」

ランサー「おいおい……なんてやつだ。少しぐらい協力してくれてもいいだろうが」

セイバー「はやく」

ランサー「はいはい……どこだ?」

セイバー「……」ワクワク

ランサー「ゲイボルク!!!―――よし、貫通だ」

セイバー「おぉ」

ランサー「えっと……」カタカタ

セイバー「インターネットができるようになったのですか?」

ランサー「ちょっとまて……」カタカタ

セイバー「……」ソワソワ

ランサー「おし。問題ねえ、もうインターネットは利用可能だ」

セイバー「ありがとうございます」

ランサー「これが仕事だからな。ところでよ、ちゃんとセキュリティーソフトとかいれてんのか?」

セイバー「なんですか?宝具かなにかですか?」

ランサー「いや、このパソコンを保護するやつだよ」

セイバー「士郎のことですから、抜かりはないでしょう」

ランサー「そうか。ならいいんだ。じゃな」

セイバー「ご苦労様でした」

セイバー「―――さてと、インターネットで料理を出してみましょう」

セイバー「えっと……」

セイバー「確か、大河の説明では、ここを、こうして……」カタカタ

セイバー「おぉ……よくわかりませんが、やほーというインターネットに繋がりましたね」

セイバー「で、ここに文字を入力するのでしたね」

セイバー「……ご馳走……っと」

セイバー「なにやらいっぱい出てきましたね」

セイバー「どれどれ……」カチッ

セイバー「……」

セイバー「……」グゥ~

セイバー「これがいい。今日はシロウにエスニック風味のスペアリブと鶏肉のロースト粒マスタードソース添えを作ってもらいましょう」

セイバー「調理法も調べておかなくては」

セイバー「……」カタカタ

セイバー「む、こちらもいいですね」グゥ~

2ちゃんVIPでZERO時セイバーの悪口を見てしまう

凛「ただいまー」

セイバー「おかえりなさい、凛」

凛「あ、ついにインターネットができるようになったのね!!」

セイバー「はい」カタカタ

凛「で、なにしてるの?」

セイバー「本日の献立を検索しています」

凛「ねね、ちょっとだけ使わせて」

セイバー「はい」

凛「えっと……どうすんの?」

セイバー「ここを押して、あとは文字を入力すれば」

凛「うんうん」

セイバー「何を調べるのですか?」

凛「ゆーちゅーぶってやつ。知り合いの話についていけないのって、結構つらいのよね」

セイバー「なるほど」

凛「えっと……ゆーちゅーぶっと」カタカタ

凛「うわぁ!?なんかいっぱいでてきたけど!?」

セイバー「む……どれがゆーちゅーぶとやらなんでしょうか?」

凛「これは……どれでもいいのかしら?」

セイバー「さぁ……」

凛「ま、まあ、よく吟味してみましょう」

セイバー「ですね。どうやら、14,400,000件も出てきているようですし」

凛「なにそれ!?」

セイバー「どうやら検索した結果、それだけのインターネットに繋がっているようです。独学で調べました」

凛「や、やるわね。セイバー」

セイバー「いえ。それほどでも」

凛「と、ともかく、色々見てみましょう。確立は14,400,000分の1だもの。慎重にならないと」

セイバー「ですね」

凛「……」ドキドキ

セイバー「……」ドキドキ

キャスター「えっと『セイバーのエロ画像ください』と」

1時間後

凛「―――はぁ。やっと最後ね」

セイバー「それで凛、どこを選びますか?」

凛「うーん……とりあえず英語ところは避けましょう。海外のところに繋がったら帰ってこれるかわからないし」

セイバー「なるほど」

凛「とりあえず、この58ページ目の上から5つめを選ぶわ」

セイバー「がんばってください」

凛「い、いくわよ?」

セイバー「はっ」

凛「……えい!」カチッ

セイバー「どうですか?」

凛「……うーん、なんかいろんなこと書いてるわね」

セイバー「なになに……お勧めの動画?」

凛「XVIDEOSが一番?」

セイバー「ゆーちゅーぶよりも全然いい、と書かれてますね。どうされますか?」

凛「よくわかんないけど、おすすめってことだから安全でしょう」

セイバー「ですね」

凛「えっと……ここから行けるみたいね」

セイバー「これが最高、とありますね」

凛「とりあえずそこを見てみましょう。蒔寺さんが言ってたやつかもしれないし」

セイバー「どういうことですか?」

凛「なんか、高校生が金髪美女を殺しちゃうところから始める作り話らしいんだけど」

セイバー「演劇かなにかですか?」

凛「そうじゃないかしら」

セイバー「私も興味があります。見てみましょう」

凛「ええ」

カチッ

セイバー「お、なにやらそれっぽいですよ?」

凛「ここを押せば再生ね、多分」

カチッ

凛「あ、外人が出てきた」

セイバー「ほう。あたりですか?」

凛「どうだろ?なんか殺されるような雰囲気はないけど……」

セイバー「あ、筋骨隆々の男性が出てきましたよ」

凛「どっちも和気藹々ね。これから殺されるの?」

セイバー「ですが、演劇っぽくはありますね」

凛「まあね。海外ドラマみたいなものなんでしょうね」

セイバー「ふむふむ」

凛「あ、家に連れ込んだわ」

セイバー「と、いうことは、これから?」

凛「にしても、この女も笑ったまま見知らぬ男の家にいくとか、リアリティがないわね」

セイバー「ですね」

凛「……ん?」

セイバー「キスしましたね」

凛「なによこれ……」

セイバー「おや、女性が脱ぎ始めましたね」

凛「はぁ?なによこれ」

セイバー「ストーリーがいまいちわかりにくいです」

凛「確かに。つかみの部分で失敗してるわこれ」

セイバー「……凛、変化が」

凛「え?」

セイバー「むむ……男性も脱ぎだしましたよ」

凛「おぉ」

セイバー「これは……女性が下着姿になりましたね」

凛「んん……?」

セイバー「お、男性が下半身を―――」

凛「きゃぁぁぁぁ!!!!!」

セイバー「女性がそれを咥えて―――」

凛「うおぉぉぉ!?!?!?なにこれぇぇ!?!?ただのスケベな動画じゃない!??」

セイバー「唾液ですごいことになってますよ」

PC『オオオオオゥゥゥウ!!シィーーーーーーッ !!』

凛「わわ……他人のなんて、初めてみた……」オロオロ

セイバー「え?」

凛「え?」

セイバー「まあ、いいでしょう」

凛「あ……」カァァ

セイバー「それにしても激しいですね」

PC『ンン~~~~ッ!!』

凛「む、むこうの人ってこんな感じなの?」

セイバー「そんなことはありません。これは少し過剰です」

凛「そう……」

凛(確かにセイバーは割りと大人しかったかなぁ?)

セイバー「それよりも佳境ですよ、凛」

凛「え?え?」

PC『シィーーーーーーーッオオオオオオウウウ!!カモンォォォォォゥ!!』

凛「おぉぉ?!!?」

セイバー「よくでますね。これだけの量があればエクスカリバーが何発撃てるか……」

凛「ハァハァ……酷いものを見たわ……」

セイバー「おや、ほかにもありますね」

凛「え?」

セイバー「ほら、下のところ」

凛「あ、本当だ……」

セイバー「インターネットはこういう性に関することも豊富なのですね」

凛「う、うん……」

セイバー「凛?」

凛「なに?」

セイバー「画面の上部になにか出てますよ?」

凛「ご覧のページをホームに設定しますか、だって。なんのことかしら?」

セイバー「おすすめに設定というのもありますね」

凛「なによこれ……もう、意味わかんないし、どっちも『はい』にしとけぇ!」カチッ

凛「はぁ……もういいわ。もう終わりましょう」

セイバー「そうですね。少々目が疲れました」

凛「うーん……いきなりあんなものを見ちゃうとは、インターネットは本当に恐ろしいわね」

セイバー「シロウが帰宅してからまた色々と聞きましょう」

凛「そうしたいけど、今日はちょっと自宅に帰らないといけないのよね」

セイバー「そうですか」

凛「じゃあ、セイバー。士郎によろしく言っておいて」

セイバー「わかりました」

凛「はぁ……つかれた、色んな意味で」

凛(でも、まあ、悪くはないわね。色んな情報をすぐに手に入れられるし)

セイバー「ご苦労様でした」

凛「じゃね」

セイバー「はい」

セイバー「―――さてと」カチッ

PC『シィーーーーーーーッ!!オオオオオオウウウ!!!カモンォォォォォゥ!!!」

夕方 衛宮邸 前

桜「インターネットができるようになったんですか?」

士郎「ああ、これで献立に困る心配は薄くなった」

桜「すごいですね、先輩」

士郎「桜の家はインターネットぐらいつないでるだろ?」

桜「私はあまりそういうのに詳しくないんで、兄さんが独占してます」

士郎「そうか。家にあるのはみんなのパソコンだから、桜も暇なときとか使っていいぞ?」

桜「はい!ありがとうございます!!」

士郎「でも、今頃セイバーが色んな料理サイトとか見てそうで怖いな」

桜「あはは、そうですね。すごい料理をつくってとか言われそうです」

士郎「そのときは桜も協力してくれよ?」

桜「はい、任せてください」

士郎「さてと……セイバー、ただい―――」

PC『シィーーーーーーーッ!!オオオオオオウウウ!!!カモンォォォォォゥ!!!』

桜「!?」

セイバー「あ……」カチッ

ドタドタドタ……!!

士郎「―――セイバー!!!今の声はなんだ!?!?」

セイバー「シィーーーーーーーッ!!オオオオオオウウウ!!!カモンォォォォォゥ!!!」

桜「セイバー……さん?」

セイバー「あ、お帰りなさい」

士郎「な、なにしてたんだ……?」

セイバー「声を出していました」

士郎「なんのために?」

セイバー「腹式呼吸をすることで力が込めやすくなります。主に剣を振るうときに活用できます」

桜「そうなんですか?」

セイバー「そうインターネットで学びました」

士郎「そうか……でも、あまり変な声は出さないほうがいいぞ?」

セイバー「はっ」

士郎「さて、夕飯はどうする、セイバー?」

セイバー「士郎、このページを見てください」カチッ

士郎「なんだ?」

セイバー「今日のご馳走です」

士郎「おいおい、こんなものを作れって?」

セイバー「やはり、むりですか?」グゥ~

士郎「う……いや、やってみる。セイバーが食べたいっていうなら。桜、手伝ってくれ」

桜「あ、はい」

セイバー「よろしくお願いします」

大河「―――ただいまぁ」

セイバー「おかえりなさい、大河」

大河「パソコンはどんな感じ?」

セイバー「はっ。特に問題はありません」

大河「そっかそっか。それはよかった」

セイバー「そういえば、シロウ。凛がまた色々とききたいと言っていました。わからないことが多かったみたいで」

士郎「はは、そうか。わかった。今度、遠坂が来たときはPC講座でも開くか」

翌日 学校

蒔寺「でさぁ、今度はシスターが大量にカレーを食うんだぜ?」

氷室「なんだそれは?」

三枝「よくわかんないね」

蒔寺「いいから見ろって!!もうすっげーおもしろ―――」

凛「蒔寺さん?」

蒔寺「おぉ!?なんだぁ?!」

凛「あまり、そういうことを吹聴しないほうがいいんじゃないかしら?」

蒔寺「え?なにが?」

凛「その……女性として恥ずかしくない?」

蒔寺「え?なんで?あれぐらい、いまどきの高校生なら誰だってみるって」

凛「だ、誰だって……!?」

氷室「どうかしたか?」

凛「い、いや……なんでもないわ」

凛(私が遅れてるだけ……?)

凛「……」スタスタ

凛(カレーか……カレーね……)

士郎「遠坂」

凛「しろ―――衛宮君、どうかした?」

士郎「今日、バイトが急に入って夕飯には間に合いそうにないんだ」

凛「え?そうなの?」

士郎「セイバーの食事、用意してやってくれるとありがたい」

凛「桜は?」

士郎「今日は駄目だ。慎二の世話をする日だから」

凛「ああ、そっか」

士郎「悪いけど、頼む」

凛「まあいいわ。じゃあ、その代わり、パソコンのこと教えてよね?」

士郎「ああ。出来る範囲でなら。桜も教わりたいって言ってたし」

凛「そう。じゃあ、セイバーの餌やり、引き受けたわ」

士郎「ありがとう、遠坂」

商店街

凛「えっと、今日はなににしようかしら……?」

ライダー「凛」

凛「あら、ライダーじゃない。桜のところにいなくていいの?」

ライダー「あの……」

凛「ん?」

ライダー「桜から聞いたのですが、インターネットが士郎の家でできるようになったとか」

凛「ええ」

ライダー「それでしたら……あの……すこし、使用させてもらえませんか?」

凛「何かあるの?」

ライダー「えと……少々、調べたいことが」

凛「ふぅん。ま、いいんじゃない?」

ライダー「どうも、すいません。なにかお土産を持参しましょう」

凛「セイバーが喜ぶわ。あと、夕食も一緒にどう?」

ライダー「はい。いただきます」

衛宮邸

セイバー「ふむ……」カタカタ

セイバー「料理を検索していたら、変なとこに行き着いてしまいましたね」

セイバー「これは……ロシア語でしょうか?」

セイバー「……」カタカタ

セイバー「こっちは中国語……?」

セイバー「ふむ……」カタカタ

PC『ポーン』

セイバー「む?なんだ?」カチッ

PC『ドゥン!!』

セイバー「……?」カタカタ

セイバー「あれ……マウス動きが鈍く……」

PC『ピコーン』

セイバー「なんだ……?いろんな文章がいきなり画面に現れはじめた……」

PC『ポーン!ポーン!!ポーン!!ドゥン!!』

セイバー「ど、どうしたのいうのでしょうか……」ドキドキ

PC『ドゥン!!』

セイバー「えっと……」カチカチ

PC『ドゥン!!ドゥン!!』

セイバー「き、きえてくれない……」オロオロ

セイバー「な、なにがどうなって……私はなにもしていないのに……」オロオロ

PC『ドゥン!!ドゥン!!ドゥン!!!』

セイバー「こ、これは、どうしたことだ……!!」カチッ

PC『ドゥン!!』

セイバー「操作ができない……」オロオロ

セイバー「な、なんで……」

PC『ポーン!!』

セイバー「あぁ……」ウルウル

凛「―――ただいまぁ」

セイバー「?!」ドキッ

凛「セイバー、いるー?」

セイバー「ど、どうしたら……!!」オロオロ

セイバー(こんなこと凛に知られたら……きっと……)


凛『セイバー?壊しちゃったの?』

セイバー『は、はい……』

凛『士郎、どうする?』

士郎『セイバー……当分、おやつなしだ』


セイバー「そ、それだけは避けないと!!!」

セイバー「どうしたら……!!どうしたらいい……!!」

凛「セイバー?」

セイバー「はぁ……はぁ……そ、そうです!!」

凛「―――セイバー?」ガラッ

セイバー「なんでしょうか?」ドキドキ

凛「なによ、いるじゃない」

凛「あれ?」

セイバー「はい?」

凛「パソコンは?」

ライダー「ありませんね」

セイバー「ライダーまで、どうしたのですか?」

凛「セイバー、パソコンは?」

セイバー「わかりません」

凛「いやいや。なんで?貴女、一日中ここにいたでしょ?」

セイバー「あ、はい」

凛「パソコンは?」

セイバー「えと……」

ライダー「どこにあるのですか?」

セイバー「あ!!凛、ライダー後ろ!」

凛「え?」

ライダー「―――何もないじゃないですか」

凛「あれ?パソコンがある」

ライダー「……」

セイバー「……なにか?」

凛「手品?」

セイバー「なにがですか?」

ライダー「パソコン、どこからだしたのですか?」

セイバー「言っている意味がよくわかりません」

凛「セイバー?なにかあった?」

セイバー「なななな、なにも」アセアセ

凛(嘘ね)

ライダー(嘘ですね)

セイバー(よ、よし。アヴァロンを使用したのですから、きっとパソコンは直ったはず……)

ライダー「セイバー、パソコンを使っても?」

セイバー「ど、どうぞ」

凛(壊したな……)

セイバー「では、私は自室に戻ります」

凛「ちょっと」

セイバー「なんですか?」ドキドキ

凛「夕飯はなにがいい?」

セイバー「あ、えと……凛に任せます」

凛「そう。わかったわ」

セイバー「はい」ドキドキ

凛「……」

ライダー「おぉ。これがインターネットですか」

凛「ライダー、どこもおかしなところはない?」

ライダー「はい」

凛(疑いすぎか)

凛「じゃあ、私は料理の準備に入るから。わからないことがあっても私に聞かないでね?」

ライダー「心得てます」

ライダー(では……インターネットを……ん?なんだ、このサイトは……裸婦が多く映って……ふっ、士郎も男の子ですね)

ライダー(えっと……どこで検索をしたら……)

ライダー「……」カタカタ

ライダー「む……?なんでしょうか、マウスの動きが……」

PC『ポーン!!』

ライダー「!?」

PC『ドゥン!!』

ライダー(な、なにごと、ですか……?!)

ライダー「私はなにもしてませんが……!!」カチッ

PC『ドゥン!!!』

ライダー「な、なんで……」オロオロ

ライダー「私は、ただ……バイクの値段を調べたかっただけなのに……」メソメソ

PC『ポーン!!!』

ライダー(どうしよう……どうしよう……)オロオロ

凛「ライダー?パソコン、どう?たのしい?」

ライダー「……は、はい!!とても快適です!!」

ライダー(これは……一大事です……)

ライダー(士郎の私物を壊したとあっては……)


桜『ライダー、先輩の大事なパソコン、壊したの?』

ライダー『すいません……』ブルブル

桜『すいませんで許されることだって、思ってるの?ふーん……』

ライダー『あ、あの……桜……』ブルブル

桜『おしおき、蟲のお風呂でいい?』


ライダー(いやぁ!!蟲風呂だけは……!!!)ガタガタ

ライダー(ど、どうにかしないと……)

ライダー(ですが……私にはパソコンの知識など……)オロオロ

ライダー「あぁ……蟲風呂だけは……いやぁ……」メソメソ

ピンポーン

凛「誰だろう?ライダー、お願いできる?」

ライダー「わ、わかりました!―――とりあえず、画面は手ごろな布で隠しておきましょう」オロオロ


四次バーサーカー「」カチャカチャカチャ ッターン!

雁夜「パソコンを宝具に!?」

四次バーサーカー「……」カチャカチャカチャ ッターン!

雁夜「しかも2ちゃんVIPでZEROセイバーのアンチSSを書いている!」

ライダー「は、はい?」

アーチャー「私だ」

ライダー「アーチャー……どうされたのですか?」

アーチャー「凛はいるか?」

ライダー「ええ。今はキッチンのほうに」

アーチャー「そうか」

ライダー「なにか?」

アーチャー「いや、なに。トイレの蛍光灯が切れたことを覚えているかなと思ってね」

ライダー「そのような買い物はしていませんでしたね」

アーチャー「まったく。案の定か。買っておいてよかった」

ライダー「はぁ……」

ライダー(私はそれどころではないのに……)オロオロ

アーチャー「ライダー?どうかしたか?」

ライダー「い、いや……なんでもありません。そのことを凛に伝えればいいのですか?」

アーチャー「このまま帰ろうとも思ったが、凛に苦言を呈してからにしよう。―――邪魔するぞ」

凛「あれ?アーチャー?どうしたの?」

アーチャー「凛。蛍光灯は買っておいたぞ」

凛「え?あー、ごめん。忘れてた」

アーチャー「全く。君はどうしてそう肝心なことから記憶を捨てていくんだ?そんなことではいつまでたっても詰めを―――」

凛「はいはい。もういいって。夕飯、食べてく?」

アーチャー「いらん。すぐに帰る」

凛「あ、そう」

アーチャー「本当に凛は……」

ライダー「……」オドオド

アーチャー(ライダーの様子が変だな。そして、この画面が布で覆われたパソコン……)

ライダー「あ、あの……アーチャー……」

アーチャー「パソコンがあるのか。見ても?」

ライダー「あ!!!やめてくだ―――」

アーチャー「ん……エラーウィンドウがこんなにも……なにがあった?」

ライダー「……わ、わたしはなにも……して、ません……」メソメソ

アーチャー「ふむ……」

ライダー「あの、アーチャー……だれにも言わないでください……私、桜に……何をされるか……」

アーチャー「……」

ライダー「あの……あの……蟲風呂だけはいやなんです……」オロオロ

アーチャー「失礼する」カタカタ

ライダー「わたしは……なにも……してません……うぅ……」ポロポロ

アーチャー「なるほど……どうやらウイルスに感染していうようだな。保存してあるものも無いようだし、これなら初期化したほうが早いな」

ライダー「え……」

アーチャー「どうした?」

ライダー「な、なおるんですか……?」

アーチャー「ああ。パソコンは見た目ほど軟じゃない」

ライダー「よ、よかったぁ……」ヘナヘナ

アーチャー「ふっ……そんなに焦っていたのか?」

ライダー「だ、だって……」

アーチャー「ところで、このパソコンだが……今日はライダーだけが触ったのか?」

ライダー「え……?」

アーチャー「いや、ライダーだけが触っていたにしては、かなりのウイルスやスパイウェアが入り込んでいる」

ライダー「わかりません……あ、セイバーが触っていたのかも……」

アーチャー「なるほど。セイバーにも責任の一端はあるのか」

アーチャー(ホームも卑猥なサイトになってるし、セイバーか凛が弄繰り回したんだろう……)

ライダー「……」グスッ

凛「ふんふーん♪」

アーチャー(買い物を忘れたこと、反省の色なし、か……)

アーチャー(面白い)

ライダー「アーチャー?」

アーチャー「ライダー、とりあえずこのパソコンはこのままにしておこう」

ライダー「え……でも……」

アーチャー「私はいまからセキュリティーソフトを買ってくる。再起動の手順を教えるから、とりあえずはそれで誤魔化せる」

ライダー「あの……初期化は?」

アーチャー「まだいい。ともかく、ライダーは再起動したら一切パソコンに触れないでくれ。いいな?」

アーチャー「では、凛。帰るよ」

凛「ほいほーい」

アーチャー「では、よろしく頼む」

ライダー「わ、わかりました」

ライダー「えっと……」カタカタ

ライダー「……できた。これでいいのでしょうか……?」

凛「よっし。終わり!!」

ライダー「あ、お、おつかれさまです……」ドキドキ

凛「セイバーを呼んできて。すぐにご飯にしましょう」

ライダー「はい……いってきます」スタスタ

凛「よろしく」

凛「……ちょっと、パソコンを使おうっと」

凛「蒔寺さんが言ってたカレーを大量に食べるシスターもきになるし……」

凛「えっと……」カタカタ

凛「あれ?……マウスの動きが鈍いわね……イライラする、これ……」

凛「なによ……」カチッ

PC『ポーン!!!』

凛「ひっ!?」ビクゥ

凛「な、なに……?」カチ

PC『ポーン!!!』

凛「え?え?」

PC『ドゥン!!』

凛「ちょ……なんなの……?」オロオロ

PC『ポーン!!』

凛「や、やだ……うそ……」オロオロ

PC『ドゥン!』

凛「な、なになに?!なにこれ?!」ドキドキ

凛「ちょっと、言うことききなさいよ!!」カチカチ

PC『ポーン!!ポーン!!」

凛「……やばい……こ、これが……クラッシュってやつ……?テレビで見た……」ブルブル

凛「……」カチッ

PC『ポーン!!』

凛「な、直らない……というか、なにが原因……?」オドオド

凛「だ、だって……私はなにもしてないし……」

凛「私は悪くない!!悪くないからね!!」オロオロ


セイバー『凛……パソコン、壊したんですか?』

凛『あ、いや……』

士郎『本当に遠坂はだめだな』

桜『こんな不器用な人なんて捨てちゃったらどうですか、先輩?』

士郎『そうだな……家電をいちいち壊されてたらいくら金があっても足りないし。―――セイバーより、金食い虫はいらないな』


凛「うわぁぁぁ!!!!捨てられる!?私、捨てられちゃう?!」オロオロ

凛「なんとかしなきゃ!なんとか!」アセアセ

ライダー「―――凛、戻りました」

凛「うおぉぉぉぉ!!!―――おかえり」ニッコリ

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セイバー「凛、ごはんですか?」

凛「え、ええ」ドキドキ

ライダー「どうかしましたか?」

凛「い、いや……別に」

セイバー「凛……?」

セイバー(凛がまたパソコンを隠している……まさか、私への当て付けですか……?!)ドキドキ

凛(やばいやばいやばい……どうしよう……こんなときは深呼吸よ……常に優雅たれ……)ドキドキ

ライダー(凛……触ったんですね……パソコン……)

セイバー「……」

凛「……」

ライダー「凛、夕食はどうしますか?」

凛「えと……キッチンに用意してるから、勝手にどうぞ」

ライダー「凛が盛り付けくれないと、困ります」

凛「い、いや……私はもう疲れちゃったから……あはは」

ライダー「……凛。いいから、私も手伝います」

凛「もももも、盛り付けぐらい二人で出来るでしょう?!」オロオロ

ライダー「ですが……」

セイバー「凛!!」

凛「な、なんですか!?」ビクッ

セイバー「言いたいことがあるならはっきりいってください!!」

凛「べ、べつに無いわよ……」ドキドキ

セイバー「……っ」ウルウル

セイバー(だめだ……泣けば今までの努力が無駄になる……!!)ゴシゴシ

ライダー(セイバーが泣いてる……?)

凛「い、いいから、二人で食べてよ……私はもう少しパソコンをするから」

セイバー(そういって頃合を見計らい、パソコンが壊れたことをアピールするのですね、凛!!そして私を非難する気ですね!!)

セイバー「凛!!卑怯ですよ!!!」

凛「な、なにも隠してないわよ!!失礼ね!!」

ライダー(ふふ……かわいい……)

凛「……」

セイバー「……」

ライダー「凛、とりあえずそこから立ちましょうか?」

凛「い、いやよ……」

ライダー「なぜですか?三人で仲良く、夕食にしましょう」ニヤニヤ

凛「う、うるさいわね!!」

セイバー「……凛、そこまでして私を貶めますか……?」

ライダー「セイバー?」

セイバー「な、なにか?」ドキッ

ライダー「セイバーも何か隠し事が?」

セイバー「は?!なななな、なにがですか!?」オロオロ

ライダー「だって、凛に対する発言が、どうにも意味深に聞こえます。まるで、凛があなたの罪を知っているかのような……」

セイバー「な、なにをいっています!!私は騎士王!!人に恥じる行いなど何一つとしてありません!!」キリッ

ライダー「ふふ……そうですか……」

ライダー(さて……どうしたものか……この状況……)ニヤニヤ

衛宮邸 庭

アーチャー「……ふふ……」

士郎「おい」

アーチャー「む?」

士郎「そこからなにしてるんだ?」

アーチャー「いや。家の様子を伺っていた。大変、面白い」

士郎「は?」

アーチャー「お前の帰りを待っていたんだ」

士郎「なんだよそれ、気持ち悪いな」

アーチャー「これを使え。あのパソコン、色々と感染している。初期化したのち、そのセキュリティーソフトをインストールするんだ」

士郎「あ、ああ。わかった。サンキュ」

アーチャー「では、凛とセイバーに伝えてくれ」

士郎「なにを?」

アーチャー「安心しろ。壊れてなどいない。とな」

士郎「……?」

ライダー「凛、立ちましょう。泣くほどいやですか?」

凛「いやいや!!」ポロポロ

ライダー「セイバーも自分に正直になったほうがいいですよ?」

セイバー「黙れ!!やましいことなどないと言っている!!」

ライダー「……」ニヤニヤ

士郎「―――ただいまぁ」

セイバー「?!」ビクッ

凛「うわぁぁ!!!」ドタバタ

ライダー「おやおや……士郎が帰ってきましたね」

セイバー「凛!!いい加減にしてください!!」

凛「わ、私は悪くない!!」

セイバー「まだいいますか!?」

凛「言うわよ!!!」

セイバー「くっ……もう……勘弁……してください……」ポロポロ

凛「な、なきたいの、は……こ、っちよ……」ポロポロ

ランルーくんですら、リアルでは凄腕ハッカーだというのに

セイバー「こうなったら……」ゴォォ

凛「そうね……魔力が暴発なんてよくあることだし……」ゴォォ

ライダー「え……」

セイバー「パソコンがなくなれば……それで済む」

凛「ええ……士郎にはあとで記憶を操作しちゃえばいいだけだし……」

ライダー「お、お二人とも……なにを……」オロオロ

セイバー「証拠がなくなれば……」

凛「士郎に怒られない……」

ライダー「いや、その考えはおかしいです!!」

セイバー「エクス―――」

凛「ハァァァ……!!」

ライダー「わぁぁぁぁ!!!」

ガラッ

士郎「セイバー、遠坂―――って、なにやってんだ!?トレース・オン!!―――ロー・アイアス!!!」

セイバー「―――カリバァァァ!!!!!」ドォォォォォン

ホテル スウィートルーム

ギルガメッシュ「ん……?」

ギルガメッシュ「なにやら、向こうで花火があがったようだな」

ギルガメッシュ「ま、我には関係のないことだ……」

ギルガメッシュ「む……この株は今が買いだな。買い占めよう」カタカタ


柳洞寺

キャスター「ん……なにか光ったわね?」

キャスター「えっと……雷、なう。スペシャル、怖い……っと」カタカタ

キャスター「あらあら。またフォロワーが増えたわ、うふふ」


アインツベルン城

イリヤ「えっと……」カタカタ

イリヤ「わ!!またブルーバック!!もうやめてよね!!!」バンバン

イリヤ「バーサーカー、直しなさい!!!」

バーサーカー「……」カタカタ

衛宮邸 跡地

セイバー「―――しまった。やりすぎた……」

凛「えっと……士郎!!生きてるー?!」

セイバー「くっ……まさか、パソコンからこのような悲劇が生まれるとは……」

凛「ええ……人間はなんて業の深いものを作り出したの……」

セイバー「やはりあれは……ただの箱であるべきでしたね」

凛「ええ……聖杯と同じ……動かせば、不幸を生み出す装置だったわけね……」

セイバー「はい……」

凛「……」

セイバー「……」

士郎「……おい」

凛「あ、あの……」オロオロ

セイバー「シロウ……」オロオロ

士郎「……」

凛・セイバー「ごめんなさい……パソコン、壊しました……」ペコペコ

士郎「……ライダー、大丈夫か?」

ライダー「え、ええ……服が焦げましたが」

セイバー「士郎……聞いてください!!」

凛「そ、そうよ!!これには事情があるの!!」

士郎「ライダー頼みたいことがあるんだけど」

ライダー「なんでしょうか?大体、想像はつきますが」

士郎「しばらく桜の家に住めるように一緒にお願いしてくれないか?」

ライダー「慎二もいますが、いいのですか?」

士郎「それぐらいは我慢する」

セイバー「で、では、私も……」

凛「あ、姉の私からもいってあげるわ」

士郎「いこう、ライダー」

ライダー「はい」

セイバー「シロウ!!まってください!!!こんなにも頭を下げているじゃありませんか!!!」

凛「そーよ!!パソコンぐらい、何台でも買ってあげるって!!だから、機嫌なおしてよぉ!!」

>ライダー「慎二もいますが、いいのですか?」
>士郎「それぐらいは我慢する」

なにげにワカメの扱いがひでえwww友人じゃねえのかよwww

士郎「……」スタスタ

セイバー「シロウ!!お願いします!!どうか、今一度考え直してください!!」トテトテ

凛「うんうん!!もう全力で猛省してるし、許してくれない?」トテトテ

士郎「ライダー、晩御飯は?」

ライダー「まだです」

士郎「そっか。なら俺がなにか作るよ」

セイバー「シロウ!!私もまだです!!」グゥ~

凛「わたしもー!!」グゥ~

士郎「ライダーは何が食べたい?」

ライダー「士郎の作るものなら、なんでも」

士郎「それが一番困るんだけどなぁ」

ライダー「それだけ士郎の腕を信頼しているということです」

士郎「そうか……じゃあ、がんばるよ」

セイバー「シロウ!私も空腹です!!なにか作ってください!!」

凛「士郎!!私も手伝うって!!とりあえずこっち向いてよ!!」

間桐邸

士郎「……」ピンポーン

ガチャ

桜「あ、先輩?」

凛「士郎ってば!!」ウルウル

セイバー「シロウ!!何がいけないのですか!!」ウルウル

桜「えっと……?」

慎二「なんだ、衛宮じゃないか」

士郎「あのさ……悪いけど、しばらくここに泊まってもいいか?」

桜「え!?」

慎二「な……なんだとぉ?!はっ!!庶民の臭いが移るからだめだね!!」

士郎「そこを、たのむ」ペコリ

慎二「……風呂掃除と便所掃除と僕の部屋の掃除を毎日するなら、考えてやってもいい」

士郎「それぐらいならお安い御用だ」

慎二「な、なら……どうぞ。―――桜!!赤飯でも炊け!!!」

凛「ちょっと!!士郎ってば!!!いい加減にしなさいよ!!!」

セイバー「そうです!!いくらなんでも拗ねすぎでしょう!!こちらにも考えがありますよ!!」

士郎「悪いな」

慎二「う、うるさい!!そ、それより、腹は減ってないのか?」

士郎「俺が何か作るよ」

慎二「庶民の料理なんていらないね!!」

桜「兄さん……ご飯食べたばかりですものね」

士郎「そっか、なら仕方ないな」

慎二「ば、ばーか!!!ちょうど、ハンバーグが食べたいなぁって思い出したところだぁ!!!」

士郎「わかった。ハンバーグな」

慎二「うるさい!!庶民のハンバーグなんていらないね!!―――でも、作りすぎたら食ってやってもいい……」ボソッ

ライダー「……哀れですね、二人とも?」ニヤァ

凛「ちょ……!?」

セイバー「シロウ!!私にもハンバーグを―――」

バタンッ!!

数週間後 衛宮邸跡地

ランサー「よっと」ギーコギーコ

士郎「どれぐらいで建つんだ?」

ランサー「そうだな……ま、三日もあれば大丈夫だ」

バーサーカー「……」ギーコギーコ

ギルガメッシュ「ゲート・オブ・バビロン!!」ドンドンドン

アサシン「これこれ。木材をそのように飛ばすな」

ギルガメッシュ「我の設計に文句をつけるか、雑兵?」

士郎「みんな……」

イリヤ「もう、士郎のお願いじゃあ断れないもん」

桜「はい」

ライダー「ですね」カーンカーン

慎二「おい!!なんだよ、これ!!!僕の部屋と衛宮の部屋、離れすぎじゃないか?!」

ギルガメッシュ「黙れ、虫けら。鉋で削ってやろうか?」

アーチャー「どうして、私まで……トレース・オン……金槌」カーンカーン

セイバー「あの……」オロオロ

凛「えっと……士郎?」オロオロ

士郎「みんなありがとう。まさか協力してくれるなんて、思わなかった」

桜「いえ。私は先輩が部屋を作ってもいいと仰ったから……兄さんも一緒なのがあれですが」

ライダー「私もです」

イリヤ「バーサーカーの部屋も作っていいんでしょう!?それなら協力は惜しまないわよ!!」

バーサーカー「……」コクコク

キャスター「セイバーを観察するための部屋を作れるなら……まあ、仕方ないわね」

アサシン「うむ。自分の部屋を持てるというのであれば、喜んで協力しよう。いつまでも門兵では飽きるしな」

ギルガメッシュ「ふははははは!!!セイバーと同室が叶うとはな!!雑種たちとは別の寝屋を作ってもいいというし、断る理由が無い!!」

アーチャー「全く……令呪の縛りさえなければ、こんなことに手を貸すことなど……」カーンカーン

ランサー「俺は金さえもらえれば、文句ねえよ」

士郎「ありがとう……本当に……」ウルウル

セイバー「しろー?この縄を解いてくれませんか?」

凛「士郎!!約束どおり、令呪使ってあげたでしょ!!もう許して!!」

慎二「衛宮ー、僕の部屋はここでいいよね?!」

士郎「もう好きにしろ」

慎二「いったなぁ!!本当に好きにするからなぁ!!もう取り消しはできないぞぉー!!」

セイバー「シロウ!!!」

士郎「……みんなぁ。おにぎり作ったから、休憩にしよう」

ランサー「お、わりいな」

ライダー「ありがとうございます」

セイバー「シロウ……兵糧攻めはやめてください……」ポロポロ

士郎「―――セイバー、遠坂?」

凛「は、はい!!」

セイバー「なんでもいってください!!」

士郎「パソコンを壊したことと、家を消滅させたこと、反省してるか?」

セイバー「もちろんです!!」

凛「当然でしょ!!」

士郎「わかった。じゃあ、これからは―――」ニヤァ

数週間後

士郎「じゃあ、行ってきます」

桜「ライダー、よろしくね?」

慎二「さぼるんじゃないぞ!!」

ライダー「はい。行ってらっしゃい」

士郎「ほら、遠坂も」

凛「……えと……もうやめない?」

桜「だめですよ、姉さん。姉さんの罪はそう簡単には消えませんから」

慎二「ほら、早くやれよ」

ライダー「遠慮せずに」

凛「くっ……!!」

士郎「遠坂」

凛「やるわよ!!―――今日も冬木の平和は私が守る!!絶対無敵の赤い魔法少女!!カレイドォォォ……ルビー!!ただいま、参上☆」バーン

士郎「よし。行こうか」

桜「はい」

セイバー「もうやめてください!!!英雄王!!私は着せ替え人形じゃない!!!」

ギルガメッシュ「まあまあ、よいではないか。あの女狐が大量にお前に似合う衣装を用意してくれているのでな」

キャスター「ゴスロリナースセイバー……」ハァハァ

セイバー「きゃぁぁぁ!!!」

アサシン「うむ……平和だな。茶がうまい」ズズッ

バーサーカー「……」コクコク

アーチャー「そうだな」ズズッ

宗一郎「私もそろそろ行こうか」

キャスター「お見送りしますわぁ!!」

ランサー「ふわぁぁ……今日もさわがしいねえ」

イリヤ「いつものことじゃない」

セイバー「シロウ!!!」

凛「士郎!!!」

セイバー・凛「もう許してぇぇ!!!」ポロポロ

士郎「なんでさ?」
                  おしまい。

   /.   ノ、i.|i     、、         ヽ
  i    | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ        |
  |   i 、ヽ_ヽ、_i  , / `__,;―'彡-i     |
  i  ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' /    .|

   iイ | |' ;'((   ,;/ '~ ゛   ̄`;)" c ミ     i.
   .i i.| ' ,||  i| ._ _-i    ||:i   | r-、  ヽ、   /    /   /  | _|_ ― // ̄7l l _|_
   丿 `| ((  _゛_i__`'    (( ;   ノ// i |ヽi. _/|  _/|    /   |  |  ― / \/    |  ―――
  /    i ||  i` - -、` i    ノノ  'i /ヽ | ヽ     |    |  /    |   丿 _/  /     丿
  'ノ  .. i ))  '--、_`7   ((   , 'i ノノ  ヽ
 ノ     Y  `--  "    ))  ノ ""i    ヽ
      ノヽ、       ノノ  _/   i     \
     /ヽ ヽヽ、___,;//--'";;"  ,/ヽ、    ヾヽ

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