ベルトルト「屋上的隠れ家」(124)

ユミル「第一発見者はベルトルさんか」ヒョコ

ベルトルト「こんなとこでなにしてるの」

ユミル「話はあとだ、とりあえずこっちきてしゃがめ。目立つ」

ベルトルト「わかった」ヨッ

ユミル「雨どいのフチは踏むなよ。脆いか」
パキ
ユミル「ら…割れる」

「………」

ユミル「黙っててやるよ」

ベルトルト「頼むね」

ベルトルト「質問やり直し。こんなとこでなにしてるの」

ユミル「まま、とりあえず一杯」ゴトッキュポトクトク…

ベルトルト「ワインなんてどこから!?」

ユミル「天気がいいな」

ベルトルト「ポカポカだね」

ユミル「クラッカーもあるぞ」

ベルトルト「1枚貰っても?」

ユミル「食え食え」

サクサク
ベルトルト「美味しい」

ユミル「そらよかったな」

ベルトルト「また質問やり直し、こんなとこでなにしてるの」

ユミル「ベルトルさんは、なにしに来たんだ」

ベルトルト「寮に帰る途中、はためいた布が不自然にひっこんだのが見えたから」

ユミル「そりゃこれだ」

ベルトルト「敷物」

ユミル「敷くときに一瞬風に持ってかれそうになった」

ベルトルト「春一番?」

ユミル「ちがうんじゃないか」ゴク

ベルトルト「ラッパのみは行儀悪いよ」

ユミル「コップはお前の手元。一個しかもってきてねえんだよ」

ゴク
ベルトルト「…ちょっとこれ酸っぱくない?」

ユミル「贅沢言うなよ。見つからないように保管すんのが手一杯だ。ほら、クラッカーもう1枚やるから」

ベルトルト「ありがとう」サクサク

ユミル「チーズがあれば最強なんだがな」

ベルトルト「高級レストラン並みになるね」

ユミル「ただ、サシャに気付かれないで保管するのは無理だろうな」

ベルトルト「チーズはにおいがあるもんね」

ベルトルト「さらに質問やり直し。こんなとこでなにしてるの」

ゴロン
ユミル「…他人との共同生活はたまに息がつまる」

ベルトルト「…それは確かにあるね」

ユミル「訓練もプライベートも一緒だと腹立つことも多いからな」

ユミル「そんなときは酒のんで寝るのが一番だ」

ベルトルト「成る程ね」ゴロン

ユミル「…ナチュラルに横に寝転がったな」

ベルトルト「なんか、眠い…」

ユミル「この陽気じゃあな」

ベルトルト「クリスタは来たことあるの」ウト

ユミル「…ここに来たのはベルトルさんが初めてだよ」

ベルトルト「邪魔、してごめんね…」ウトウト

ユミル「何も寝てんのはここだけじゃねえし気にすんな」

「………」

ユミル「少し、寝るか?」

ベルトルト「う、ん…やす…み」スウスウ

ユミル「寝付きいいなー」クァ

ユミル「…私も寝るか」

「おやすみ」

ユミル「サシャ、お前寝相良いほうだったんだな…」

サシャ「なんですか、藪から棒に」

ユミル「私は世界をなめてたよ…」

サシャ「?」

ーーーー
ーー

ソウイエバクリスタガ
サガシテタンダロ?ワカッテル

ライナー「どこにいたんだ?探したんだぞ」

ベルトルト「何かあった?」

ライナー「…いや」

ベルトルト「?」

ライナー「普段お前とはこんなに離れてる時間がないから焦っただけだ」

ベルトルト「そうだっけ」

ライナー「ああ、珍しいこともあるもんだ」

ベルトルト「珍しいかな」

ライナー「訓練中以外で離れる機会は珍しいな」

ベルトルト「あんまり意識したことないよ」

ライナー「意識するほどのことでもない。食いおわったなら行くか」ガタ

ベルトルト「うん。…もしまた」ガタ

ライナー「なんだ?」

ベルトルト「今日みたいに居なくなっても心配しなくて大丈夫だからね」

ライナー「…ああ、わかった」

場面転換しくじり修正

夜、食堂
ユミル「サシャ、お前寝相良いほうだったんだな…」

サシャ「なんですか、藪から棒に」

ユミル「私は世界をなめてたよ…」

サシャ「?」

ーーーー
ーー

ソウイエバクリスタガ
サガシテタンダロ?ワカッテル

ライナー「どこにいたんだ?探したんだぞ」

ベルトルト「何かあった?」

ライナー「…いや」

ベルトルト「?」

ライナー「普段お前とはこんなに離れてる時間がないから焦っただけだ」

ベルトルト「そうだっけ」

ライナー「ああ、珍しいこともあるもんだ」

ユミル「んしょっ」

ベルトルト「器用だね」ヒョコ

ユミル「うわっ」グラッ

ベルトルト「あぶないっ」パシッ

ユミル「さんきゅ」ヨッ

ベルトルト「どういたしまして」

ユミル「……なんでいる?」

ベルトルト「今日も良い陽気だね」ニコ

ユミル「この時期だけだな。夏は日除けがないから厳しい」

ベルトルト「そっか、残念」

ユミル「再度質問。なんでいる?」

ベルトルト「ワイン持ってきた?」

ユミル「あるぞ。クラッカーも。カップは1つだかな」

ベルトルト「持参」ジャン

ユミル「ジャン?」

ベルトルト「え?」

ユミル「なんでもない」

ユミル「再再度質問。なんでいる?」

ベルトルト「今回はほらっチーズも!」ジャン

ユミル「でかした!」

ベルトルト「…ジャンはいいの?」

ユミル「聞こえてたんじゃねーか!」ドスッ

ベルトルト「いたい」

ユミル「ほらどけ、布敷くぞ」バサバサ

ベルトルト「ワインつぐよ」キュポントクトク…

ユミル「クラッカーはそっちの袋だ」

ベルトルト「うん」サクサク

ユミル「はやいな」

ベルトルト「これ好きなんだ」

ユミル「…そらよかったな」

ゴク
ユミル「はーうまい」

ベルトルト「チーズとクラッカー相性いいね」サクサク

ユミル「サシャがいないとはいえ、チーズの保管なんてよくできたな」

ベルトルト「男部屋でチーズのにおいに気付くなんて至難の技だよ」

ユミル「おいおい、これ元はフレッシュチーズじゃねえだろうな!?」

ベルトルト「それこわいね」

ユミル「再再再度質問。なんでいる?」

ベルトルト「ユミル」

ユミル「あ?」

ベルトルト「この前のこと怒ってる?」

ユミル「起こるつーか呆れてんな」

ユミル「寝相がキン肉バスターってなんだよ」

ベルトルト「たまにやっちゃうんだ」テレッ

ユミル「同室のやつらに同情するよ」

ベルトルト「キン肉バスター返しは初めてされたけど」

ユミル「…つい、咄嗟に」

ユミル「再再再再度質問。なんでいる?」

ベルトルト「…ライナーと」

ユミル「ライナー?」

ベルトルト「最近ちょっとやりにくいんだ」

ユミル「ほー…」

ベルトルト「前にユミルが息がつまるって言ってたけどそれに似てる」

ベルトルト「でも、理由がわからない」

ユミル「逃げてきたのか」

ベージュ「…この前ここにいてなにか掴めそうだったんだ」

ユミル「そうか」

「………」

ベルトルト「なにも言わないの?」

ユミル「なにか言うべきか?」ゴロン

ベルトルト「…わからない」ゴロン

ベルトルト「でも気が楽になったよ」

「ありがとう」

夜、食堂

ベルトルト「ジャーン!ジャンです」ボソ

ジャン「よんだか?」

ベルトルト「よんでないよ」

ジャン「?」

ーーーー
ーー

ライナーハイッショジャナイノカ
ソトカラチョクデキタカラネ

クリスタ「ユミル、今日は外にいたの?」

ユミル「わかるか?」

クリスタ「うっすら日焼けしてるよ」

ユミル「マジか、またそばかす増えちまうなー」

クリスタ「本当は気にしてないくせに」クスクス

クリスタ「最近、時間があるといつもどこかに行っちゃうね」

ユミル「なんだよ、寂しいか?」

クリスタ「ちょっとね」

ユミル「そんなんじゃ赤ん坊と同じだな!」ケケケ

クリスタ「心配もしてるのに」

ユミル「クリスタ」

クリスタ「なに?」

ユミル「例え私がいなくなっても心配なんてしなくていいんだからな」

クリスタ「…変なユミルー」

ユミル「また来たか」

ベルトルト「すっかり顔馴染みだね」ヨイショ

ユミル「ほら」ガサ

ベルトルト「こんなにたくさん」

ユミル「好きなんだろ」

ベルトルト「うん」サクサク

ユミル「カップ出せ」

ベルトルト「はい」ゴソ

ユミル「これは?」キュポトクトク

ベルトルト「クルミとチーズ」

ユミル「晩飯より豪華じゃねえか」ゲラゲラ

ベルトルト「気を付けないと太るね」

ユミル「立体起動で泣きをみるな」

ベルトルト「きしむワイヤー」

ユミル「うなるシャフト」

ベルトルト「空を舞う100キロ超えしたユミル」

ユミル「迫力だけはあるな」ゾッ

ベルトルト「ボクも君も背はあるしね」

ユミル「お前の好きな金髪チビじゃなくて悪いな」ニヤッ

ベルトルト「」

ベルトルト「」

ユミル「汗がすげえ。動揺しすぎだろ。大人になれ」

ベルトルト「あっ!クリスタのこと?」

ユミル「いんや、アr」

ベルトルト「わーわー!!」

ユミル「バカっデカイ声出すな、見つかる」

ベルトルト「ごめん」

ベルトルト「なんで知ってるの」

ユミル「何がだ」

ベルトルト「……アニのこと」

ユミル「ほー」ゴクン

ユミル「アルミンと仲良い話じゃなくてか」ニヤニヤ

ベルトルト「」

ベルトルト「…アニ嵌められた」サクサクサクサク

ユミル「隙を見せるやつがわるい」

ベルトルト「別にアルミンとそんなに仲良くもないし」

ユミル「知ってる」

ベルトルト「もう、なんなの」

修正
ベルトルト「…アニ嵌められた」サクサクサクサク

ベルトルト「…ユミルに嵌められた」サクサクの

修正
ベルトルト「…アニ嵌められた」サクサクサクサク

ベルトルト「…ユミルに嵌められた」サクサクサクサク

ベルトルト「ユミルは好きな人は?」

ユミル「クリスタ」

ベルトルト「異性で」

ユミル「いねえな」ゴロン

ベルトルト「本当は?」ゴロン

ユミル「いない」

ユミル「出会いすらない」

ベルトルト「同期がいるじゃないか」

ユミル「推しメンは?」

部屋に「うーん、マルコ?」

ユミル「…なんでマルコ」

ベルトルト「なんとなく」

ユミル「そっか」

「………」

ベルトルト「ねえ、マルコと何かあった?」

ユミル「…いや」

ベルトルト「大人になりなよ」

ユミル「私じゃなく本人から聞け」

ベルトルト「マルコから?」

ユミル「ああ」

「なんか気になるな」

夜、食堂

ドン
クリスタ「きゃっ」

ライナー「クリスタ!スマン」

ユミル「…ベルトルさんは?」

ライナー「あそこだ。マルコに聞きたいことがあるんだと」

ユミル「マジか」

ーーーー
ーー
ライナーイッショニスワル?
イイノカ!?

ベルトルト「マルコ、今大丈夫?」

マルコ「大丈夫だけど」

ベルトルト「ちょっと、いい?」

マルコ「…人気のないところのが良い話かな?」

ベルトルト「多分」

ベルトルト「ユミルとなんかあった?」

マルコ「………気を付けてたけど、挙動不審だったかなー」

ベルトルト「やっぱり何かあったんだ」

マルコ「フラれちゃった」ハハ…

ベルトルト「え!?」

マルコ「バッサリ断られた」

ベルトルト「…言いにくいこと聞いてごめん…」

マルコ「玉砕覚悟だったからいいんだ」

ベルトルト「マルコ…」

マルコ「いつ死ぬかわからないから、後悔したくなかっただけなんだ」

ベルトルト「…そっか」

今日はここまで

支援期待ありがとうございます。

途中すみません。落ち着き欲しいわwww

ベルトルト「そこ、ネジ緩んでたから気をつけて」スッ

ユミル「はいよ」パシッ

ベルトルト「…手を繋ぐの嫌じゃないんだ?」グイ

ユミル「この前だって握っただろ」ヨイショ

ベルトルト「落ちそうになったから咄嗟にとは違うよ」

ユミル「そうか?一緒だろ」

ベルトルト「君は男に対してちょっと警戒心ないよね」キュポトクトク…

ユミル「キン肉バスター返しが咄嗟にできる女がか」バサバサ

ベルトルト「そういうんじゃなくて」サクサク

ユミル「…マルコの話か」ハー

ベルトルト「だって、マルコと親しかった印象がないんだよね」

ユミル「私もねえな」

ベルトルト「…本当に?」

ユミル「嘘つく意味がわかんね。この話題やめよーぜ」

ベルトルト「聞かれるのいや?」

ユミル「マルコに悪いだろ」ゴクゴク

ベルトルト「へぇ…」

ユミル「…なんだよ?」

ベルトルト「マルコを気遣うくらいはするんだなって」サクサク

ユミル「あのな」

ユミル「少なくともマルコは男の中では好きな方だ」

ベルトルト「…ふぅん」サクサクサクサクサクサク

ユミル「十位以内で誰か選ぶなら、マルコかベルトルさんを選ぶ。ただ」

ベルトルト「まって」

ユミル「なんだよ」ゴロン

ベルトルト「マルコか僕?」

ユミル「だな」

ベルトルト「なんで、僕」

ユミル「他のやつはトラブルメーカーばっかじゃねえか」

ベルトルト「…確かに」

ユミル「ライナーにいたっちゃ、巻き込まれ体質と来たもんだ」

ベルトルト「それは同意」

ユミル「だからベルトルさんかマルコ」

ベルトルト「…ふーん」ゴロン

ユミル「なんか近いぞ」

ベルトルト「気にしないで」

ユミル「ただ、マルコは勘違いが暴走した結果で私を好きだと思い込んだだけだ」

ベルトルト「なんでそう思ったの」

ユミル「くいつくな。そんなキャラだっけか」

ベルトルト「後学の参考までに」

ユミル「…まず、接点がない。次に私を好きになるなんておかしいだろ?クリスタが隣にいるのに」

ベルトルト「君の警戒心の薄さの秘密がわかったよ」

ユミル「ハイハイ、もう私のことはいいだろ。フーバー君はどうなのさ?」

ベルトルト「やぶ蛇」

ユミル「レオンハートちゃんとはお話しできてるの?」ウケケ

ベルトルト「…それなんだけどさ、どうして?」

ユミル「ガン見の自覚は無しですか」

ベルトルト「目線かー」ハァ

ユミル「最初は」

ベルトルト「ん?」

ユミル「最初は心配して見守ってるんだと思ったんだ」

ベルトルト「………」

ユミル「ただ、アニを心配する意味もわかんねえし、見守るほど関係がある様子じゃねえ」

ベルトルト「だから、好意?」

ユミル「まあな。他に理由がない」

ベルトルト「見守るって発想はどこから?」

ユミル「アルミン、ライナー、私。わかんだろ?」

ベルトルト「…うん」

ユミル「ミカサ、アニ…ージャタイプだとはな」

ベルトルト「…アニージャって誰さ」

ユミル「…ほら、同期にいたろ?双子でビミョメンの口癖が流石だなってやつ」

ベルトルト「いないし、咄嗟の設定の割りにしっかりしてる」

ユミル「…わりい。無神経だった」

ベルトルト「ううん。気遣いありがとう。エレンはもてるよね」

ユミル「トラブルメーカーのどこがいいんだかな」

「わっかねえな」

夜、食堂

ベルトルト「告白ってされたことある?」

ライナー「…あるぞ」

ベルトルト「流石だな、ライナー」

ライナー「?」

ーーーー
ーー
キョウハキゲンイイナ
ソンナコトナイヨ

ユミル「ここ、いいか」ガタ

アニ「勝手にすれば?」

ユミル「…へーえ」ニヤニヤ

アニ「なに?」

ユミル「この席、よく見えるな」

クリスタ「何が?」

ユミル「エレン」

クリスタ「あっ本当だ」

アニ「なんなの、アンタ」

ユミル「別に」

クリスタ「エレン目立つもんね」

ユミル「ミカサとさっさとくっつきゃいいのにな」

アニ「…そうだね」

ユミル「そうだ。不毛な恋は時間の無駄だからな」

ユミル「それより自分を見てくれる人を選ぶのが賢明だな」

アニ「あんた何が言いたいの?」

クリスタ「アニ?」

アニ「不毛なことがすべてを左右することあると私は思うけどね」

ユミル「…お前も大人になれないか」

これた!

スマホの変換の奔放さったらないよね

ユミルのパンツはモカとモスグリーン。クリスタと同じ店で買ったから御揃いですよ?

飲み物縛りで書いてます。
これが最後なんだが、これってベルユミか?イチャイチャまったくしてない

>>1じゃないけど
エレン「ここのお茶は美味しい」
ユミル「お前は見すぎだ」
じゃないかな、多分

ユミル「あちぃ」パタパタ

ベルトルト「そろそろ半袖出さないとね」ヨッ

ユミル「夏物か。あんまり持ってねえな」

ベルトルト「僕も」

ユミル「そういや、夏になったら川に行く話聞いたか」キュポトクトク…

ベルトルト「ううん」サクサク

ユミル「水着持って同期有志でキャンプだとよ」

ベルトルト「ユミルは行くの?」

ユミル「クリスタが行くからな。水着は着ねえ」ゴクゴク

ベルトルト「僕も誘われるかな?」

ユミル「多分な。コニーとサシャ発案だから予定組むのはライナーかアルミンだろ」

ベルトルト「そっか、楽しみだな」

ユミル「…お前、変わったな。ライナーのこと掴めたんだな」ニッ

ベルトルト「…うん。ちゃんと対等な付き合いがしたいって言えた」

ユミル「ボーッとしたライナーも見納めか」ケケ

ベルトルト「ライナー、ボーッとしてた?」

ユミル「クリスタにぶつかるまで気がつかないくらいにはな」

ベルトルト「そっか」

ユミル「空の巣症候群」

ベルトルト「空の巣?」

ユミル「本当は子育て終わって空っぽになったやつがなるらしいんだが、似たようなもんだろうな」

ベルトルト「へぇ」

ユミル「責任感の強さが仇になるのもおかしな話だ」

ベルトルト「ユミルは」

ユミル「…うちの雛鳥もやっと巣立てそうだよ」

変換の「寂しい?」サク

ユミル「親が帰ってこない巣でピーピー鳴かれるほうが辛い」

変換の→ベルトルトで。

ユミル「っし、乾杯するか」

ベルトルト「今さら!?」

ユミル「いいだろ。二羽の巣立ちの祝いだよ!ほらっカップ持て」

ベルトルト「わっわっ待って」

「「乾杯!!」」グビーッ

ベルトルト「…ユミル」

ユミル「んだよ」

ベルトルト「泣いてるの」

ユミル「泣いてねえ」

ベルトルト「泣かないでよ」

ユミル「だから泣いてねえ」ズッ

ユミル「 はー」ゴロン

ユミル「私はきっと早死にする」

ベルトルト「…不吉なこと言うね」ゴロン

ユミル「そんときにクリスタが泣くのだけは嫌だ」

ユミル「だから、泣かない」

「………」

ベルトルト「ユミルには生きててほしいな」

ユミル「空になったからってこっちの巣に移動してくんのは勘弁してくれ」ケケ

ベルトルト「そうじゃない、そうじゃなくて…っ!」

ユミル「ベルトルさん…?」

ベルトルト「……」キュポトクトクトクトクトクトク
グイ-

ユミル「あっおいっ飲みすぎだっ」

ベルトルト「ユミル、」

ベルトルト「僕」

ベルトルト「僕は」

「………」

「………」

ベルトルト「……なんでもない」



「なんでもないんだよ」






夜、食堂

クリスタ「元気、ないね」

ユミル「そうか?」

クリスタ「私にできることある?」

ユミル「クリスタ…!」

ーーーー
ーー

オマエセイチョウシタナ!ナデクリマワソ
キャー

ライナー「酒臭いぞ」

ベルトルト「うー気持ち悪い」

ライナー「だろうな。ほら、水だ」コト

ライナー「なんでこんなになったんだ?」

ベルトルト「聞かないでくれるとありがたいかな」

ライナー「…わかった」

ベルトルト「不服そうだね」

ライナー「癖…なんだろうな。世話を焼こうとしちまう」

ベルトルト「嫌じゃないけど、保護者より友人でありたいな」

ライナー「それはもう聞いた」

ベルトルト「照れてる?」

ライナー「うるさい。いくぞ」ガタ

ベルトルト「やっぱり、似てるんだろうな」ガタ

ライナー「誰に?」

ベルトルト「なんでもない」

ライナー「ベルトルト」

ベルトルト「うん?」

ライナー「なにかあったら抱え込まないで助けを求めてもいいんだぞ」

ベルトルト「…いつか、頼むかもね」

よし、あしたできっとおわる。

その二作であってます。

皆様ありがとうございます。

ユミル「よっと」

ユミル「…今日もいねぇか」

ユミル「暑くなってきたな…」バサバサ

ユミル「ここも今日で最後だろーな」キュポトクトク

ベルトルト「そうなの?」ヒョコ

ユミル「…よお、久しぶりだな」スッ

ベルトルト「ありがとう」パシッ

ユミル「ん」グイ

ベルトルト「訓練じゃ毎日会ってるじゃない」

ユミル「言葉のあやだ」

ベルトルト「ここ、来なくなるの?」

ユミル「前も言ったろ。夏は無理だ」ゴク

ベルトルト「配管よじ登るのも今日までか」

ユミル「ああ、食うか?」

ベルトルト「うん」サクサク

ユミル「ほら、カップ」

ベルトルト「ん」トクトク…

ベルトルト「ねぇ」

ユミル「あ?」

ベルトルト「このクラッカーどこに売ってるの」サクサク

ユミル「本当にそれすきだな」ククッ

ユミル「だが残念、仕入れ先は秘密だ」

ベルトルト「ケチ」

ユミル「なんだよ、反抗的だな」

ベルトルト「君ほどひねくれてません」

ユミル「お前も相当だぞ?クリスタを見習え」

ベルトルト「クリスタは別格だろ?」

ユミル「当たり前だ」

ベルトルト「のクラッカー」サクサク

ユミル「…それ、前田のクラッカーじゃねえぞ」

ベルトルト「さっきさ、」

ユミル「うん?」

ベルトルト「初めてユミルから手を差し出してくれたね」

ユミル「そうだっけ」

ベルトルト「うん」

ベルトルト「嬉しかった」

ユミル「手ぐらいで大袈裟だな」

ベルトルト「ユミル」

ユミル「なあ」

ベルトルト「ん」

ユミル「その話は聞かないとダメか」

ベルトルト「…察し良すぎじゃない?立つ瀬ないな」

ユミル「…そんな顔されちゃあな」

ベルトルト「変顔ー」ムニー

ユミル「寄り目うまいな」ウハハ

ベルトルト「さて、本題」

ユミル「結局言うのか」

ベルトルト「けじめつけさせて。一応男なんだよ」

ユミル「…知ってる」

ベルトルト「ユミルの返事もわかってるんだ。でも言わせて。後悔したくない」

ユミル「男って似たようなこというのな」ハー

ベルトルト「よし。言う」

ユミル「…ああ」



「ユミル」

「僕は君が好きだ」

「………」

「………」

「ベルトルさん。ありがとう」

「…ごめんな」

ベルトルト「…うん」

ユミル「あのな、きっと」

ベルトルト「待って。なにも言わず話を聞いて」

ユミル「…ああ」

ベルトルト「先にいっとく。勘違いじゃないんだ。アニのこととかライナーのこととか聞きたいことも言いたいことあるだろうけど」

ベルトルト「本当は僕も全部言ってしまいたいけど」

ベルトルト「やっぱり…言えないんだよ…」

ベルトルト「だから」

ベルトルト「せめて気持ちは伝えたかった」

ユミル「…珍しいくらい話したな」

ベルトルト「うん」

ユミル「泣くな」

ベルトルト「無茶言わないでよ」

ユミル「…ベルトルさんが嫌いな訳じゃないんだ」

ベルトルト「うん」

ユミル「出来たらその重荷を支えてやりたいくらいは好きだ」

ベルトルト「…うん」

ユミル「ただ、私は誰かと付き合うとかは考えられない」

ベルトルト「うん。知ってた」ズズッ

ユミル「そっか」

ベルトルト「わがままを聞いてほしい」

ユミル「私に出来ることか」

ベルトルト「ユミルにしかできないよ」

ベルトルト「たまに、ワインとクラッカーとチーズを二人で食べたい。今までみたいに」

ユミル「…お安いご用だ」

ベルトルト「もう屋上は無理だけどね」

ユミル「私の秘密のひとつ、教えてやろうか」

ベルトルト「なに?」

ユミル「隠れ家はここだけじゃないんだ」ニヤッ

ベルトルト「君らしいね」ハハッ

ユミル「ベルトルさん」

ベルトルト「ん」

ユミル「来い」バッ

ベルトルト「…いいの?」

ユミル「最初で最後だぞ」

ベルトルト「ありがとう」…ギュウ

ユミル「やっぱり背がたけえな」

ベルトルト「よく言われる」

ユミル「あー…空が青いな」

ベルトルト「本当だ。そういえば川、誘われたよ」

ユミル「クリスタが水着水着うるさいんだよなー」

ベルトルト「…いい思い出になるといいな」


おしまい?

応援ありがとうございました。

あとはオマケとラブコメエンドが書けたら投下します。

反応早くて驚きました

オマケはマルコの恋、クラッカーの秘密
ラブコメエンドはキャラ崩してアホな作りにしたいです。

感想ありがとうございました。モチベーション上がりました。

クラッカーの秘密

クリスタ「今日も暑いね」

ユミル「まったくだ。シャツ買わねえと」

ライナー「クリスタ!」

ユミル「げっ」

ベルトルト「今日は食事の当番?随分はやく行くんだね」

クリスタ「ううん。今日は当番じゃないよ」ニコ

ライナー(きゃわわ)

ベルトルト「食堂に用事?」

ライナー「忘れ物なら取りに行ってくるぞ?」

ユミル「ちげえ、行くぞ」

ベルトルト「?なに焦ってるのさ」

クリスタ「ユミルまだ時間は大丈夫だよ?」

ライナー「時間?」

クリスタ「キッチンの貸し出し予約してあるの」

ユミル「クリスタ!」

ライナー「クリスタ料理するのか」

ベルトルト「上手そうだね」

クリスタ「ううん。私は苦手。塩と砂糖間違えたりしちゃう」テヘッ

ユミル「ほらほら行くぞ」

ベルトルト「ユミルがするの?」

ユミル「うっせえ、なんか文句あるか」

ライナー「正直意外だな」

クリスタ「ユミル凄いうまいんだよ!」ムー

ユミル「頼む、天使は黙ってくれ」

ゆうじんでありたいな「特にクラッカーは絶品で、手伝ったごほうびに分けてもらうの!」

ユミル「全部言われた。終ったな」

ベルトルト「へーえ、あれ手作りだったんだ」

ユミル「」

クリスタ「ユミル、あせ凄いよ?」

ライナー(多分クリスタのせいだが黙ってよ)

ベルトルト「僕のために沢山焼いてくれてるんだ」ジリジリ

ユミル「クリスタのためだぞ!?」ジリジリ

ベルトルト「ユミルーぅ!!!」ダッ

ユミル「ヒエッ」ダッ

ベルトルト「逃げないで!ハグハグ!いとおしい!」ドドド

ユミル「逃げんだろ!近寄んな!最初で最後だっつったろ!」ドドド

ライナー「…騒がしいな」

クリスタ「ふふっ飽きなくていいよね」

ライナー「ああ、まったくだ」

おわり

ゆうじんでありたいな→クリスタ

スマホはバカなの?バカは持ち主か

ちょwwwなんかすごい名前の人がおるぞwww

>>90 スミマセン。

ダメだ、マルコはシリアスにしたかったのに笑いが止まらんwww
リフレッシュしてから書くので時間いただきます

ちょっとお前のスマホライナーに調教してもらえ

マルコの恋

マルコ「ベルトルトはともかく、アルミンには隠せないとは思ってたよ」

アルミン「買い被りすぎだよ。確信はなかったし。でもユミルなのは意外だったな」

マルコ「僕もそうおもう」ハハ

アルミン「マルコも?」

マルコ「だってタイプじゃないんだ。好きなのは朗らかでニコニコしてる子」

アルミン「正反対じゃない?」

マルコ「そうだよね」

アルミン「…きっかけとかあったの?」

マルコ「年末の立体起動選抜対抗戦、僕はミカサチームだったんだ」

アルミン「そういえば、ユミルもだっけ」

マルコ「そう。ミカサをリーダーにサシャ、コニー、ユミル、僕」

アルミン「対抗にエレンとアニがいたからミカサを宥めるの大変だったなぁ」

マルコ「僕もジャンの愚痴聞くの大変だった」

アルミン「だろうね。ミカサと対抗な上にエレンと一緒じゃイライラするよ」

マルコ「結局、ミカサの活躍で僕たちは勝ったけど僕の討伐数最下位だったんだ」

アルミン「あれはミカサの討伐数が異常だったんだよ」

マルコ「アルミンが慰めた成果?」

アルミン「…ミカサに、頑張ってエレンに誉めてもらいなよって言ったんだ」

マルコ「それでか。…暫くエレン不機嫌だったよね?」

アルミン「ミカサのせいで討伐数増えなかったって悔しがってた」

マルコ「アルミンは苦労人だね」

アルミン「まあね」ハハハ…

マルコ「僕は選抜のなかじゃ、立体起動はうまくはないから結果は仕方ないんだけどさ」

アルミン「僕よりうまいけどね」

マルコ「対抗戦後にユミルと少し話をしたんだ」

ーーーー
ーー

ユミル「ナイスフォロー、お前のお陰で勝てたな」

マルコ「え、ミカサじゃなくて?」

ユミル「陣形組んだのマルコだろ」

マルコ「そうだけど、それくらいしかしてないよ」

ユミル「あぁ!?」

マルコ「ご、ごめん」ビクッ

ユミル「なんで怯えるんだよ」

マルコ「ごめん」

ユミル「…ミカサは確かにずば抜けて凄い。けどな、指揮向きじゃねえだろ?」

マルコ「…そうだね」

ユミル「加えてサシャとコニーだ。教官でも手を焼くレベルの自由勝手さ」

マルコ「二人とも作戦より勘だもんね」アハハ

ユミル「ほんとにな。その二人をうまく動かせたお前はすげえぞ」

マルコ「そう…かな?」

ユミル「ああ、特に午後イチの撹乱の信号弾はタイミング見事だったよ。随分楽にやらせてもらった」

マルコ「良かった」ニコ

ユミル「ま、個人的にお前がMVPだ。ありがとな」ポン

ーーーー
ーー

マルコ「地味なのは自覚してるから、あんな風に誰かに誉められるとは思ってなかったんだ」

アルミン「ユミル地味キャラキラー過ぎ」

マルコ「そのあとから何となく意識して、彼女の他人への気遣いとか優しさが見えてきてさ」

マルコ「気がついたら好きになってた」

アルミン「確かにユミルは人に見せない優しさがあるね」

マルコ「…忘れられるのかな」

アルミン「忘れたいの?」

マルコ「わからない」

「でも」

「ちゃんと告白できてよかったよ」

マルコの恋 おわり


>>93 結婚しよ。しかでなくなっちゃうだろ!

夜、食堂

ライナー「クリスタ、ここ2席空いてるぞ」

クリスタ「ありがとう!ユミル、こっちこっち」

ユミル「…他に場所ないのか」

クリスタ「もうっ失礼だよっ」

ベルトルト「混んでるから諦めて。気まずいのは我慢して」

クリスタ「?」

ライナー「気まずい?なにがだ」

ベルトルト「今日、ユミルに振られたんだよね」

ユミル「ベルトルさん!」

クリスタ「えっなに?冗談?」

ライナー「なんだ冗談か」

ベルトルト「本当だよ。好きって告白したらごめんって振られた」

ライナー「」

クリスタ「ユミル、本当なの?」ジッ…

ユミル「…まあな

ライナー「…振られたにしては平然としてないか」

ベルトルト「好きなのは変わらないし、振られてスッキリしたから好きなうちはアタックし続ける」

ユミル「はぁ?!誰とも付き合う気はないのわかってるって言ったろ!」

ベルトルト「うん。諦めるとも言ってないけどね」モグモグ

クリスタ「ユミル、ベルトルトのこと嫌いなの?」

ユミル「…そうじゃねえよ」

ベルトルト「じゃ、好き?」

ライナー「ベルトルトが壊れた」

「聞き捨てならない話をしてるね」

ユミル「」

ジャン「どうしたマルコ」

マルコ「僕も振られたんだよね」

ライナー「誰にだ」

マルコ「ユミル」

ジャン「はぁ?」

ライナー「まてまてまて」

ベルトルト「あ、僕は知ってた」

クリスタ「ユミル?」ジッ…

ユミル「…本当だよ」

マルコ「僕も忘れられそうにないんだ」

ベルトルト「じゃあ」

マルコ「恋敵」

ベルトルト「うけてたつ」

ジャン「なにこれこわい」

クリスタ「修羅場だねっ」キラキラ

ライナー「クリスタ楽しそうだからいいか」

ベルトルト・マルコ「「ユミル、好きだーっ」」

ユミル「だー!うるせー!トラブルメーカーは嫌いだ!」

ーーーー
ーー

ユミルノリッタイキドウノキズノカズスラワカル!
アマイッダキシメタコトガアル!
ウラヤマシイ!

アニ「…あいつ、人のこと何か言えた立場じゃないね」

クリスタ「あのね」ニュッ

アニ「わっ突然なに?」

クリスタ「ユミルは人を怖いもの知らずにさせるところがあるんだよ」

ライナー「クリスタ可愛すぎ。結婚しよ」

おわり

お付き合いいただきありがとうございました。
これにて縛り三作終了です。


マルコ意外と人気高いwww

出来たら三作完結スレおねがいします。

皆様ありがとうございました。

水着回構想はあったんです。

ユミルの水着姿を見せびらかしたいマルコとクリスタ、見せるのを嫌がるベルトルトとユミル。

ただ、サシャとコニーが発起人なのに空気になるからやめました。

完結スレありがとうございます。

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