シン「ガンダムSEED NEXT 」 (25)

ギルバート・デュランダル議長がラクス・クライン率いる歌姫の騎士団によって討たれラクスクラインがプラントの議長になってから7年が経過した。地球とプラントによる戦争は終結し停戦協定を結んだが未だに溝が深く表立っての戦争は行われていないが人々の目の届かないところで両軍の小競り合いは続いていた。
結局人々はラウル・クルーゼの言ったとうり争うことを止めなかった。他者を認めず、相手を憎しみ、怒りに身を任せて奪い、己の無知を棚にあげ他者の意志を否定する、そんな日々が続いていた。

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人類は愚かだが馬鹿という訳でもない。地球とプラントの双方は先の戦争で残った爪痕を無くすために両軍共同による復興作業が行われた。7年という歳月をかけて戦争の被害を受けた地域の復興作業が行われ漸くマイナスからゼロえと戻れたといっていい。それほどまでに先の戦争による被害は壮絶なものだったと言えよう。しかし未だにプラントとコーディネータとの間に大きな溝がある状態だ。この7年間お互い大きな争いは起こさなかったのはいつでも戦争ができるようにするための準備期間でもあったのだ。

プラントと地球連合の軍人達や政治家の中には今すぐにでも戦争を始めたいという考えを持つもの達が現れ始めた。それも一人や二人だけではない十人から百人え百人から千人えと日に日に年月が経つにつれその考えを持つものが増えていったのだ。
その狂気の考えはさらにエスカレートしていく。「なぜ連合は宇宙の怪物であるコーディネータを野放しにしているのだ!またいつジェネシスのような大量殺戮兵器を造ってくるのかわからぬというのに!」
「野蛮なナチュラル達など今すぐ滅ぼすべきだ!あの連中は警告も無しに核を撃ち込んでくる奴等だ撃たれてからじゃ遅い!」
憎しみ、嫉妬、欲望、傲慢、怠慢、怒り、悲しみ……様々な感情がこの7年の間にたまりその感情が極限にまで達したものたちがある考えを導きだした。
「「「……我々プラントが……我々地球連中が……戦争を望まぬのなら我々の手で戦争を起こすのだ!」」」
「プラントの為に!」「地球の為に!」「死んでいったものたちの為に!」「殺された家族の敵を討つために!」「傲慢な歌姫を引きずり下ろすために!」
「「「そして何よりも……我々の望む戦争の為に!」」」

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