男「いつまでも、幸せで」(14)

幼少期
幼馴染『えへへー将来は男君と結婚するんだー』

このときの約束を幼馴染はいつもおぼえてたな

小学生時代
幼馴染『あのね…チョコ作ってきたんだ!食べてくれるよね』

食べたチョコは辛かった…塩とさとう間違えんな
ま…でも…満開の桜みたいな幼馴染の顔見れたからよかったけどさ

中学生時代
『あんまり近寄んないで…』

このときはすごいショックを受けたっけな…

飯も喉をつまらなかった

僕は今もうずくまってた

あの日からずっと動けずいた

なのにさ…なんで今さら…

男「はぁ…」

ほんとに残酷だな…神様ってやつは

なんで今さらなんだよ

エーホンジツハオヒガラモヨクー

ソウイウノイイカラツギイケ-

幼馴染「ふふっ」

友人たちのバカなやり取りについ、笑みがこぼれてしまう

私、幸せになってもいいんだよね…

お洒落なバーで素敵な旦那と結婚式

でも…どうしてかな…

私はなにかがかけている

式は進んでいく

ふと、気になる少年がいた

あの子も誰かの子供なのだろうか?

どこかでみたことがあるような…記憶に蓋をしているような

少年は友や女友に手紙を渡している

なんだか少し興味がわく

こっちにきた

少年「はじめまして、幼馴染さん、旦那さん」

なんだか懐かしい気分になる
それに頭の奥がズキッとする…何でだろう…

少年「旦那さん…これをあとで読んでください」

そういって少年は手紙を渡す

少年「絶対に今読んじゃダメですよ!」

そう何度も念押しする

神様が与えてくれた最後の時間は5日間

それに加えて実体化できる日が1日だけ

それ以上過ぎると悪霊になる可能性があるんだとか

まず記憶の整理をつけ、友や女友、そして幼馴染がどんな風に暮らしているのか知った

みんな変わってた

変わってないのは僕だけで…

記憶の整理はつけたと思ったのに…

ずっと子供みたいに泣きわめいた

なんで俺はそこにいないんだよ

なんでなにも…できないんだよ…

くそっ…くそっ…

残りはすべて、幼馴染の旦那の監視に使った

でもさ…あいつほんとに幼馴染のこと大好きでさ…

見てるこっちのほうが惨めになった

僕って本当にやなやつだ

ひょっとしたら幼馴染の旦那になにか裏があって幼馴染は騙されてる

それで僕が救う

そんなストーリーが欲しかったのかもしれない

ほんとに僕って言うのは形容する言葉がないほどの糞野郎だ

手紙は4枚

友と女友、そして幼馴染と旦那の分だ

書くのに時間がかかって遅刻しそうなほどの力作だ

力作といっても呪いをかけたとかって訳じゃない

僕の正直な気持ちを素直にかいた

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少年がこちらをむく

少年「幼馴染さんには言葉で言おうと思ったけどやっぱり無理…だなぁ…」

少年はすごく悲しそうな目をしてる

幼馴染「どうしたの?」

少年「あの…ね…幼馴染さん…」

幼馴染「な…に…」チュ

少年「これぐらいいいよね」

少年はそういって私にキスをした

「幼馴染…いつまでも…幸せで…」

そういって少年は悲しげに逃げていった

式が終わり、私たち4人は集まって手紙を読んだ

友と女への手紙は読ませてもらえなかった

二人とも泣いてた

私の手紙は私の心だけにしまいたい、そんなものだった

二人とも同じだろう

旦那から
「一生お前を離さない」
何て言われた

あーもうほんとに泣いちゃうよ

あの少年はきっと男だったんだろうな

私を見守ってくれてたのかな

そんなことは結局分からないままだけれど

いつまでも幸せでいてほしい

そう思うのです

かきためなしだからすっごいぐだぐだでさーせん!

切ない話が読みたいので自分でかきました

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