ベルトルト「産まれてきて本当に良かった」(80)

エレン「あー年末だからって一日大掃除とか、そんなことさせるくらいなら訓練させろよ」

ミカサ「そんなこと言っても仕方ない、それに身の回りを整理するのは大切」

アルミン「そうだよ、まあちょっとした息抜きだと思えばいいじゃない」

エレン「けどよ…」

ジャン「ぐちぐち言ってる暇あったら手を動かせよ」

エレン「ああ?ちゃんとやってるだろうが!」

ジャン「そうか?さっきから愚痴ばっか言ってるようにしか見えねえけどな!」

エレン「ケンカ売ってんのかてめえ!」

ジャン「売ってねえよ馬鹿が!!」

アルミン「や、やめなよ二人とも!」

マルコ「またやってる…懲りないね」

ライナー「あー…教官来る前に止めてくるか」

マルコ「大丈夫じゃない?ほら、ミカサが」

ライナー「…おお、さすがだな」

サシャ「ううーん…いい加減終わりにしません?もうお腹が限界で…」

コニー「お前はいつも腹空かせてるだろ」

サシャ「な、失礼ですね!いつもじゃありませんよ!」

コニー「昼飯食った後も足りない足りないって言ってなかったか?」

サシャ「…それは今日、偶々ですよ」

ベルトルト「ライナー、そっちどう?」

ライナー「もうちょっとだな、お前んとこは」

ベルトルト「終わったよ、手伝おうか」

ライナー「いや、終わったんだったら休んどけよ。こっちも人では足りてるし」

ベルトルト「でも…」

ユミル「良いじゃねえか、要らないって言ってんだ。さっさと戻るぞ」

クリスタ「でも別に戻ってもやることないし、手伝ってもいいんじゃないかな」

ユミル「はー、相変わらずいい子ちゃんで…」

マルコ「大丈夫だよ二人とも、本当後少しだから」

ベルトルト「…そうか、じゃあ先戻ってるよライナー」

ライナー「ああ、後でな」

ユミル「私も戻るなー」

クリスタ「え、ええっと…じゃあ、私も戻るね。後よろしく」

アルミン「はー…やっと終わった…もう、後から後から埃立てるの本当止めてよ」

エレン「悪い」

ジャン「こいつがつっかかってくるからだろーが」

エレン「お前が先だろ!」

ジャン「はあ?!」

ミカサ「エレン、ジャン、アルミンが困ってるから止めて」

ジャン「…おう」

エレン「別に喧嘩してねーよ!」

ミカサ「してるようにしか見えない」

ジャン「くそ…」

マルコ「ははは、まあこれで、気持ちよく年越せるね」

コニー「あー今年も後二日かー、長かったような短かったような」

ライナー「…ん?おい、今日何日だ」

コニー「あ?」

ライナー「だから今日だよ」

マルコ「今日は30日だよ」

ライナー「あー…やべえ、今日あいつの誕生日だ」

アルミン「誰の?」

ライナー「ベルトルト」

アルミン「えっ、今日?」

コニー「なんで今まで言わなかったんだよ!」

ライナー「いや…忘れてた」

コニー「はああ?!」

ライナー「しょうがねえだろ!あいつ何も言わねえんだから!」

マルコ「どうしようか」

ジャン「いいんじゃねえか?そのまま忘れたことにしときゃ」

コニー「でもこないだのアルミンの誕生日あんだけ盛大にやっといて何もやらないとか可哀想だろ」

アルミン「あれも相当意味わかんなかったけどね…?」

エレン「お前の本全部に官能本のカバーかけたんだっけか」

アルミン「ははは…」

コニー「提案者はジャンだからな」

ジャン「ばらしてんじゃねえよ!」

アルミン「いや、ばらされなくても分かるから」

エレン「いっそライナーと同じのはどうだ?」

コニー「ラブレターか」

アルミン「女子の下着付きね…」

ジャン「下着握りしめながら返してくるって言ったのには笑ったなあ!」

ライナー「やめろ、思い出させるな」

ミカサ「分かっているだろうけどエレンはそんなことしちゃいけない」

エレン「はっ?!つうかお前まだいたのかよ!女子皆部屋戻ったんだからお前も戻れよ!」

ミカサ「私が見ていないと、エレンがいつまたジャンと喧嘩するか分からない」

エレン「しねーよ!いいから戻れって」

ミカサ「…エレンも一緒に…」

エレン「俺は今ベルトルトの誕生日プレゼント決めてるから」

ミカサ「じゃあ私も決める」

エレン「女に聞かせる話じゃねえから!」

ミカサ「…わかった…そこまでいうなら…戻ろう…」

エレン「…」

アルミン「…」

マルコ「…ビックリした」

ジャン「…聞かれた…ミカサに下ネタ聞かれた…」

コニー「別に気にしてねえだろ」

ジャン「…」

アルミン「それはそれで傷ついちゃうから」

エレン「んで、どうすんだよ」

ジャン「やっぱり本人が一番ダメージ受けそうなの知ってんのはライナーだろ」

アルミン「もうそういう趣旨で行くんだね…」

ライナー「いや、俺もさっきからずっと考えてはいるんだが…」

コニー「なんかいいの有るか?」

ライナー「いや…うーん…これと言って思いつくもんがねえ…」

ジャン「ああ?あんだろ、好きなプレイとか、女の趣味とか!」

アルミン「なんでジャンっていつもこういうネタばっかりなの?」

マルコ「ははは…本人の趣向…かな?」

ライナー「いや、聞いたことねえ」

コニー「ねえの?!あんなずっと一緒にいるのにか?!」

ライナー「あー基本的に相槌しか打たねえからな」

エレン「じゃあ適当にびっくりさせるんでいいんじゃねえ?」

アルミン「いくらなんでも適当すぎるよ」

エレン「思いつかないんならしょうがねえだろ」

マルコ「ビックリさせるって言っても、簡単には動じなさそうだな…」

ジャン「そうかあ?いっつも微妙な顔してるしすぐビビりそうだろ」

ライナー「いや、あれで結構肝座ってるとこあるぞ」

コニー「まず何するよ」

ジャン「ベルトルトの本を全部官能本にすり替えるとかどうだ?」

アルミン「…いいけど、僕持ってないよ」

エレン「俺も」

コニー「俺も前買おうとしたら断られた」

ジャン「ばーか、ああいうのはちゃんと店選ぶんだよ」

マルコ「僕もそんなに持ってないけど…まあジャンの使えばいいだろ、提案者だし」

ジャン「はあ?!」

マルコ「皆持ってないんだからしょうがないだろ」

ジャン「ま、マルコ、お前…!」

ライナー「俺も少しだけ持ってるが使うか?」

ジャン「…頼む」

コニー「よしじゃあ決まりだな!俺らがベルトルト適当に呼び出しとくから、ライナーはそのうちに取り替えてくれ!」

ライナー「実行犯俺かよ!」

風呂行ってきます
上がったら再開する

明るい雰囲気って難しいね…
再開します

コニー「よっしゃあ!作戦その1!ベルトルトは官能本しか持ってないの?!作戦~!」

ライナー「おう」

ジャン「そのだっせえ作戦名なんとかしろ」

エレン「つうか早くしねえとベルトルト戻ってくるぞ」

ジャン「大丈夫だろ、マルコとアルミンが足止めしてんだ。しばらくは帰ってこねえよ」

ライナー「んで、この辺の本全部とっかえときゃいいのか」

エレン「5冊か、案外少ねえな」

コニー「これならジャンの官能本だけで足りんじゃねえの?」

ライナー「そうだな…、結局お前、何冊持ってるんだ?」

ジャン「まあざっと7冊くらいな!」

コニー「すげー!全部買ったのか?!」

ジャン「まあ買ったのが半分、拾ったりもらったのが半分だな」

エレン「拾ったとか汚いだろ」

ジャン「はー、道端に官能本が落ちてた時のあの感動がわかんねえとはまだまだお子ちゃまだな」

エレン「誰がお子ちゃまだ誰が!」

コニー「なあ、ちなみにどんなん持ってんだ?!」

ジャン「え、いや…」

エレン「何隠してんだよ、見せろって」

ジャン「あ」

ライナー「どれ…ああ、被虐趣味か。結構いるよな」

エレン「痛いのが好きとか…病院行けよ」

ジャン「うるせー!俺の勝手だろ!!」

ライナー「じゃあこれ全部変えとくからな、元の奴はジャン持っとけよ」

ジャン「俺かよ」

ライナー「官能本が入ってたスペースに入んだろ」

ジャン「おう…」

コニー「ジャン後でなんか貸せよ」

ジャン「…おう…」

ライナー「よし、これでいいか」

コニー「あいつビビるかな」

ライナー「あー…どうだろうな」

エレン「まだ戻ってこねえな…」

ジャン「一応二人がベルトルトの本を借りるって言いだす手筈にはなってるんだが…」

コニー「おっ、来た」

ベルトルト「…でも本借りるなら書庫の本を借りたほうが種類も多くていいんじゃない?」

マルコ「そ、それは…」

アルミン「ほら、ベルトルトが持ってる本を読んでみたいなって!センスよさそうだしさ」

ベルトルト「そんなことないと思うけど…」

アルミン「ごめん、もし迷惑だったら…」

ベルトルト「ああ、いや、そういうわけじゃないんだ、ごめん待ってて、今取ってくるから」

マルコ「ああ、ありがとう」

アルミン「…」

マルコ「…こんなんでいいのか?」

アルミン「ううーん、いいんじゃないかな…?後はあの四人がうまくすり替えられたかだけど…」

マルコ「なんかちょっと心が痛むね…」

アルミン「僕の時もこんな感じだった?」

マルコ「いやーあの時は」

ベルトルト「ごめん、二人とも」

マルアル「はい!」

ベルトルト「えっと、ちょっと見つからなかったからまた今度でもいいかな?」

マルコ「え、見つからなかったって?」

ベルトルト「他の人と紛れちゃったのかも」

マルコ「そ、そう」

アルミン「…」

コニー「おい、全然驚いてねえぞ」

ジャン「俺に言うなよ」

ライナー「あいつああいうネタに耐性あったんだな」

マルコ「どうする、もう引き下がる?」コソコソ

アルミン「い、いや…ベルトルト!」

ベルトルト「何?」

アルミン「もしよかったらその本見せてもらってもいい?」

マルコ「えっ」

ベルトルト「え…その、アルミンには多分合わないよ」

アルミン「いいから!お願い!」

ベルトルト「…わかった…」

マルコ「どうするのアルミン!」コソコソ

アルミン「しょうがないからジャンの官能本を僕が見る!」コソコソ

マルコ「なんだそれ!」コソコソ

アルミン「釣られ照れみたいなのがあるかもしれないだろ!」コソコソ

マルコ「アルミンの発想がすごいのかすごくないのか僕にはわからないよ…」コソコソ

ベルトルト「アルミン…これなんだけど…」

アルミン「あ、ありがとうベルトルト!」

マルコ「…」ドキドキ

アルミン「…」ペラ

アルミン「…」

マルコ「…」ドキドキ

ベルトルト「…あ、アルミン?」

アルミン「した、僕たちはまるで動物のようにお互いを求め合い貪った彼女の魅惑的な肌がボクノアシニマトワリツキソノカンノウテキナジョウケイガサラニジブンジシンガガガ…ガ…ッ…ガガガッ…」カアアアアアア

マルコ「アルミン、無茶するな!」バツ

アルミン「ガガ…はっ、僕は何を」

ベルトルト「その…やっぱり戻してくるね」

アルミン「ははは…うん…はは…」

マルコ「…」

アルミン「…ごめん」

エレン「アルミン…!」

ジャン「アルミンの朗読にも耐える冷静っぷり、なかなかやるな…」

コニー「うおーやべえ!ジャンあれ貸してくれよ!絶対だからな!」

ライナー「敵ながらあっぱれだな…」

ジャン「仕方ねえ、次行くか」

コニー「なあジャン!」

ジャン「わかったからちょっと落ち着け!」

マルコ「作戦その2、ええー…」

コニー「ラブレター大作戦」

マルコ「うん、それ」

エレン「結局ライナーと一緒のやつじゃねえか」

アルミン「ライナーと同じ出身ならそういうツボも一緒じゃないかっていう提案」

ライナー「ジャンのな」

エレン「もっとましなの思いつかないのかよ」

ジャン「うるせえ」

ライナー「つうわけでここにマルコが丹精込めて書いたラブレターがある」

コニー「え?!マルコの字かこれ?!女子に頼んだのかと思った!」

マルコ「我ながら綺麗な字で書けたと思う」

ライナー「こいつを枕元に置いておき、食堂から帰ってきた後に発見させる」

アルミン「ちなみにさ…聞いておきたいんだけど」

ジャン「なんだ?」

アルミン「ベルトルトって…モテるの?」

エレン「モテたらどうなるんだ?」

アルミン「いや、モテるんだったら、ラブレターとか日常茶飯事で大して驚かないんじゃないかなって…」

ライナー「…」

ジャン「…」

コニー「どうなんだライナー?」

ライナー「…いや…モテるかどうかは知らん…が…」

エレン「が?」

ライナー「二回くらい告白されてるところを見たことならある…」

ジャン「…」

アルミン「…」

マルコ「…」

コニー「すげえ!告白って女子からか?!」

ライナー「おう…」

ジャン「…」

アルミン「…どうする?」

ジャン「…よし、わかった」

マルコ「うん」

ジャン「こいつはやめ」ポイッ

マルコ「ああっ僕が丹精込めて書いた手紙…!」

ジャン「くそ…ずずっ…くそ…」ボロボロ

マルコ「それくらいで泣くなよ!」

ジャン「泣いてねえよ!!」ボロボロ

エレン「もう普通に祝っちまった方が早いんじゃねえか?」

コニー「それじゃあ面白くねえだろ!」

アルミン「でもこれ以上案も出ないんじゃない…?」

ジャン「いや…それじゃあ俺の気が収まらねえ…」

マルコ「ジャンはただ悔しいだけじゃない」

ライナー「あいつが驚くようなことなあ…」

コニー「うーん」

ライナー「それこそ普通に祝った方がよっぽどビックリしそうだけどな」

アルミン「あー」

ジャン「そうかあ?」

ライナー「多分祝われるとか考えもしないだろうからな…」

エレン「誕生日なんだし考えはするだろ」

ライナー「いや…なんつうか、あいつは本当そういうのに疎いんだよ。下手したら自分の誕生日なのも気づいてねえんじゃねえか?」

ジャン「そんな奴いんのかよ」

ライナー「まあなあ…」

ベルトルト「ライナー」

ライナー「うおっ、おう、どうした」

ベルトルト「…いや、そろそろ食堂行くかなと思って」

ライナー「ああーそうだな」

ベルトルト「…ごめん、皆と食べるならそれで」

ライナー「いや、行く。悪いな、まあ上手くやってくれ」

コニー「あー…どうすんだよ、一番ベルトルトのことわかるライナーがいなくなっちゃったぞ」

エレン「だからもういいじゃんか、アルミン、俺達も行こう」

アルミン「ああ、…僕も、そんな無理してサプライズする必要もないと思うよ。いいんじゃないかな、人それぞれで」

ジャン「なんだよお前ら、つまんねえな」

マルコ「実際もう思いつかないんだろ?ライナーもいなくなっちゃったんだし」

ジャン「あ」

コニー「ん?」

ジャン「それだ!ライナー!ライナー使おうぜ!」

マルコ「…は?」

ベルトルト「…随分楽しそうだったね」

ライナー「あーまあな」

ベルトルト「あんまり肩入れしないでくれ、頼むから」

ライナー「おう…?」

ベルトルト「…そういえばさっき、僕の本が全部官能本になっててさビックリしたよ」

ライナー「ああ、ジャンが色々ひっかきまわしてたからそん時に入れ替わったのかもな」

ベルトルト「そっか」

ライナー「つうか、お前官能本とか大丈夫なんだな」

ベルトルト「え、何で?」

ライナー「猥談してる時入ってこねえから駄目なんだと思ってた」

ベルトルト「ああ…うん、大勢で話すのはちょっと、ね」

ライナー「あれか、むっつりタイプか」

ベルトルト「ライナーがむっつりって言うとおっさん臭いな」

ライナー「…いいだろ別に」

ベルトルト「ははは」

ライナー「他の奴の前でももっと笑えば人寄ってくるのによ」

ベルトルト「え、僕?」

ライナー「最近いつも一人だろ」

ベルトルト「…気のせいじゃないかな」

ライナー「…」

ジャン「おい、ライナー!ちょっとこっち来い!」

ライナー「なんだよ」

コニー「いいから!」

ライナー「ちょ、食ったばっかりなんだから走らせんなって!」

マルコ「あー…ごめん、ちょっとライナー借りるね」

ベルトルト「ああ、うん」

ジャン「マルコも早く来い!」

マルコ「ごめんベルトルト、じゃあ!」

ベルトルト「…じゃあ…」

マルコ「待てよジャン!」

ジャン「お前が遅いんだって!」

ベルトルト「…」

コニー「最後の作戦を考えた!」

ライナー「まだやってんのかそれ…」

ジャン「まあ聞けって、まずライナーにホモ疑惑があるだろ」

ライナー「ああ、ユミルが流してたやつだろ」

ジャン「出所はどうだっていいんだよ!流石のベルトルトもその噂くらいは知ってるはずだ」

ライナー「信じてないけどな」

ジャン「だからそれは…」

コニー「で、ライナーが本当にホモになったら、驚くんじゃないかって!」

ライナー「はあ?」

マルコ「…」

コニー「だからな、ライナーが手でも握りながら故郷に帰ったら…一緒に住もうぜ…!てなこと言うんだよ!」

コニー「いくらあのベルトルトでも幼馴染が求婚してきたとありゃビビりまくるんじゃないかってな!」

ライナー「…そうか?」

ジャン「流石に反応するだろ…逆に無反応だったら俺たちがビビるわ」

ライナー「いや、冗談だと受け取られる気がするが…」

ジャン「これでダメだったらもう俺は素直に祝う!更にあいつにモテ男として勲章を授ける」

マルコ「あの、ライナー、嫌だったらもちろん断って良いよ」

ライナー「ああ、それはな…」

コニー「頼むライナー!これで最後にするから!」

ライナー「うーん…本当にこれで終わりにするか?」

コニー「する!するよな!」

ジャン「ああ」

ライナー「…もしダメでもちゃんと諦めろよー」

ジャン「男に二言はねえ!」

マルコ「ほんとかよ…」

ライナー「ベルトルト」

ベルトルト「何」

ライナー「ほれ、本、返してもらってきた」

ベルトルト「ああ、ありがとう」

ライナー「…もしかして官能本読んでんのか」

ベルトルト「他に読むものないから」

ライナー「…そうか」

ジャン「こい…こい…」コソコソ

マルコ「…はあ…」

ライナー「なあ」

ベルトルト「ん?」

ライナー「…ちょっとこっち向け」

ベルトルト「…何」

ライナー「…ベルトルト」ギュ

ベルトルト「え」

コニー「おおー!手握ったぞ!」コソコソ

ジャン「よし!そこだ!行けライナー!」コソコソ

マルコ「僕…何してんだろ…」コソコソ

ライナー「ベルトルト…もし」

ベルトルト「え、え?」

ライナー「もしこの戦いが全部終わったら、一緒に故郷に帰ろう」

ベルトルト「…え」

ライナー「そんで、一緒に住…」

ベルトルト「ライナー…!」ギュウ

ライナー「え、は?」

コニー「え?」

ジャン「…食いついた…」

マルコ「…食いついたね…」

ライナー「おい、手、痛…」

ベルトルト「今日一日、ずっと、皆といたから心配だったんだ!もう使命なんか全部忘れたんじゃないかって…!」

ライナー「は…」

ベルトルト「よかった、本当に、全部僕の思い過ごしだったんだ、本当…」

ライナー「…」

ベルトルト「ごめん、ごめんね…」

ジャン「…」

マルコ「…もういいんじゃない?」

コニー「…」

マルコ「アルミン達呼んでこようか」

コニー「俺も行くわ…」

ジャン「…おう」

ライナー「な、なんで謝るんだよ」

ベルトルト「全部僕が君に任せてたからいけないんだ…だから…」

ライナー「ええーっと」

ベルトルト「でも、もしかしたら僕が重く捕らえすぎてたのかもしれない」

ライナー「…」

ベルトルト「だって君は僕が言わなくても戦士に…!」

コニー「ベルトルトー!!!!」

ライナー「お」

コニー「誕生日おめでとう!!!!!」

ベルトルト「…え?」

コニー「おいジャン、お前が一番消しかけてたんだからちゃんと言えよ!」

ジャン「わかってるよ!あー…あれだ、まあ、おめでとうございマス…」

ベルトルト「え、え、」

アルミン「ごめんね、今日本が全部入れ替わってたでしょ、あれ僕たちがやったんだ」

マルコ「一応サプライズのつもりだったんだけど…その、変な風に驚かせちゃったろ、ごめん」

ジャン「元はと言えばお前が無反応だからなあ!」

マルコ「ジャンはちょっと黙ってよう」

ライナー「まあそういうことだ、言うのは遅くなったが、おめでとさん」

ベルトルト「…」

ベルトルト「じゃ、じゃあさっきの…」

ライナー「ん?」

ベルトルト「ライナーのあれは…」

ライナー「あーなんつうか、俺に迫られたら驚くんじゃないかって案だったんだが」

コニー「驚いたか?」

ベルトルト「…すごく」

ジャン「よっしゃあ!一応成功だな!つうかお前モテるんなら早く言えよ!」

ベルトルト「え」

ジャン「そしたらもっと冷やかしてやったのに」

ベルトルト「…あ、ごめん」

マルコ「大丈夫、謝んなくて全然いいから」

アルミン「さっきはほんとごめんね、誕生日おめでとう」

ベルトルト「あ…」

エレン「…つうか、なんで一歳しか違わねえのにこんな体格に差が出るんだろうな」

ベルトルト「…さあ」

エレン「まああれだ、おめでとう、お互い訓練頑張ろうぜ」

ベルトルト「…うん」

マルコ「おめでとう、一緒に憲兵団になれるよう頑張ろう」

ベルトルト「そう、だね」

ライナー「ベルトルト」

ベルトルト「…」

ライナー「最近悩んでることあるだろ」

ベルトルト「え」

ライナー「まああれだ、話したくなったらいつでも相談のるからな」

ベルトルト「…」

ライナー「所属兵科だったら心配すんな、お前が憲兵やってる間俺がマリア内の故郷取り戻してやるから」

ベルトルト「ライナー」

ライナー「誕生日おめでとう」

ベルトルト「…」

ベルトルト「ああ…僕…」

ベルトルト「僕…」

ベルトルト「ここで皆に出会えて良かった」

ベルトルト「産まれてきて本当によかった」

ベルトルト「本当…生きていて…良かった…」

ベルトルト「ははは」

ベルトルト「なんてね」

終わり

なんか途中思ってたのと違う感じになってしまった…
明るい雰囲気って難しいね…
読んでくれた人ありがとう

乙!面白かったよ
読んでるこっちがいたたまれなくなったわ!
ジャンとライナーのせいや

>>59
違うんだ…途中から俺ベルトルトの事虐めてんじゃねえかってガチで悩みだしちゃって…
もっと振り切れなかったせいだろうな
あー

id変わったけど1です
すまんちょっと愚痴る
最近全然書きたい話が書けない
所詮ssになにいってんだって感じなんだけどさ
前のがもっと楽しく書きたいものかけてたんだよ

なんつうか書きたかった物書ききった!っていう満足感とかあったのに
今はダメって言うか
何でだろうな
ネタ尽きたわけではないと思うんだけど…

何か違う

ベルトルトだと好きすぎて色々歪むのかな

なんでだ

レス見てスランプ+自分でもキャラを可哀想にしたいのか幸せにしたいのかわかってないからかもなって思った
またしばらく読み手に戻るかな
つうか今別マガの展開熱すぎてやばい楽しい
後好きって言ってくれた人もありがとう

鏡のはベルトルト「うわあああ鏡怖い!」みたいなタイトル

まあまた書きたくなったらボチボチ書きます
なんか色々ありがとう

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月23日 (火) 10:23:05   ID: u7HD2vhQ

なんかベルトルさんかわいい!!

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