ジャン「で、お前ら結局どうすんだよ、所属兵科は」(80)

ライナー「あ?」

ジャン「ライナーはさっき言ってなかったろ、ベルトルトと同じ憲兵団か?」

ライナー「いや、俺は調査兵団に行く」

コニー「ええっマジかよ!」

ライナー「何のためにこんな頑張ってきたと思ってるんだよ!巨人を倒すためだろ?」

ライナー「少なくとも俺はここで得た力を役立てる場所へ行きたいと思ってる」

サシャ「…ライナーはすごいですね」

マルコ「サシャは?もうどこ行くか決めてる?」

サシャ「私は…私も、調査兵団に行こうかなって」

コニー「ええっ?!」

サシャ「その、巨人はもちろん怖いですけど、ここで逃げたって何も変わらないし…それにウォールマリアを奪還できれば土地も食糧も増えるじゃないですか!」

ジャン「結局食べ物かよ」

サシャ「な、そんなふうに言いますけど、食糧は大事なんですよ!…それに、それが解決したら私、故郷に帰れるかなって…」

ライナー「故郷…」

コニー「ええー…」

ジャン「お前は」

コニー「お、俺は…まだわっかんねえ…憲兵団になって母ちゃん喜ばしてやりたいし…つうか元々そのために村を出た…けど」

ジャン「けど?」

コニー「いや…正直さっきのエレンのを聞いて、な」

ジャン「ああ…」

コニー「あー!だっせえよなあ!まだ行きたいとこ決まってないの俺だけじゃねえの?!」

ライナー「ははは、まあ気長に悩めよ」

コニー「あー…」

アニ「…別に、決まってなくてもいいんじゃないの」

コニー「え」

アニ「自分の人生で悩む何て普通のことだから…それはそれでいいんじゃない」

ベルトルト「…」

コニー「…それ、もしかして励ましてくれてんのか?」

アニ「…別に、ただそう思っただけ」ガタ

ベルトルト「あ、…おやすみアニ」

ライナー「…」プルプル

コニー「…」プルプル

ジャン「…」プルプル

ベルトルト「…え、皆どうしたの」

ジャン「ははははははは、やべえ、お前本当おもしれえな!!」

ベルトルト「え、え、何?」

ライナー「お前も物好きだなー…まさかアニに行くとは…」

ベルトルト「ええ?!な、何で」

ライナー「何でもくそもバレバレだぞ、いっつもアニのこと見て」

ベルトルト「嘘だ…そんな見てないよ!」

サシャ「でも結構有名になってますよ?女子の中じゃジャンがミカサを好き、くらいには」

ジャン「変な噂流すんじゃねえ!」

マルコ「事実だろジャン…」

ベルトルト「ゆ、有名って…!」

ジャン「ああ、もしかしていつもべったりなライナーを離れて憲兵団に行くのもそういうことか」

ベルトルト「…その、正直迷ってるんだ」

ライナー「憲兵団か?俺のことなら気にすんなよ」

ベルトルト「えっと…その、こないだアニに、自分の気持ちを伝えたんだ…」

サシャ「こ、告白したんですか!」

ベルトルト「う、うん」

コニー「本当かよ!やるなーベルトルト!」

ベルトルト「…そしたら、僕が超大型巨人を倒しでもしたら考えてやるって言われて」

マルコ「結構辛辣だね…」

ジャン「それは脈なしだろ」

コニー「そもそも超大型巨人だって、五年前のあの日以降一回も目撃されてないんだろ?どこにいるかもわかんないのに倒すってなあ」

ベルトルト「うん…でも、調査兵団に入って超大型巨人までは行かなくても通常種を倒せばもう少し男らしくなれるかなって」

ライナー「…なるほどなあ」

ジャン「そこで離れたらそれこそおしまいって感じするけどな」

ベルトルト「え」

ジャン「別にいいんじゃねえの、憲兵団で男らしくなれば…まあなれるかどうかはお前しだいだけど」

ベルトルト「…えっと」

マルコ「大丈夫、応援してるんだよ、分かりずらいけど」

ジャン「はあ?してねえよ!思ったこと言っただけだろ!」

ベルトルト「…うん、ジャン、ありがとう」

ジャン「…うるせえ」

コニー「しっかし超大型巨人とか、鎧の巨人とか本当にいんのかよ」

サシャ「え?」

コニー「だってあれ以降話聞かないし、いたらもうとっくにローゼも壊されてるだろ」

マルコ「確かになあ…あ、ライナーとベルトルトはたしかウォールマリアの出身だったっけ」

ライナー「ああ、だけど肝心の巨人は見てねえんだ」

ベルトルト「逃げるのに必死だったからね…」

マルコ「そ、そうだよね、嫌なこと聞いて悪い」

ライナー「いや、俺も気になる、何でも超大型なんか一瞬で出てきて消えた、なんて話もあるくらいだからな」

サシャ「巨人が消える…そんなことあるんですかね」

ジャン「さあな…つうか巨人の話はもういいだろ、折角訓練兵最後の食事なんだからもっと楽しい話しろよ」

ライナー「じゃあジャンの恋どうすれば叶うかの話でもするか?」

ジャン「な…!しねえよ!!」

コニー「俺は何してもかなわないにかける!」

ジャン「コニーお前…覚えてろよ…」

サシャ「ふふ」

マルコ「ははははは」

―― 新兵勧誘式 ――

エルヴィン「以上だ、他の兵団の志願者は解散したまえ」

アニ「…」ザッザッ

ジャン「あーやっぱりミカサは調査兵団か…」ザッザッ

マルコ「エレンもライナーも…皆すごいな」

ジャン「結局コニーもサシャもあっちに行ったのか。後は…」

ベルトルト「…マルコ!」

マルコ「あ、ベルトルト…!」

ジャン「なんだ、結局調査兵団はやめたのか」

ベルトルト「…う、うん」

アニ「…へえ」

ベルトルト「あ、えっと…」

アニ「…あんた弱そうだから、先輩にいじめられないように気をつけな」

ベルトルト「え…ありが…いてっ」ベシッ

アニ「…ふ」ザッザッ

ベルトルト「…」カアアア

ジャン「…よかったじゃねえか」

ベルトルト「う、うん」

マルコ「アニももっとわかり易いように言えばいいのになあ」

ベルトルト「…大丈夫」

ジャン「それがいいってか?はあー」

マルコ「やきもちか」

ジャン「うるせー」

ベルトルト「あの…二人とも」

ジャン「あん?」

ベルトルト「憲兵団に入っても…よろしく」

ジャン「なんだよ改まって」

ベルトルト「…新しいところに行くのってやっぱり不安で」

マルコ「確かにな…憲兵団は色々すごいって聞くしね」

ジャン「まーせいぜい上官に気に入られるように頑張ろうぜ」

マルコ「違うだろ…内地から国を良くするのが憲兵団の務めであって」

ジャン「まーだそんなこと言ってんのかお前」

マルコ「ジャンこそ、そんなんじゃ先が思いやられるよ…」

ジャン「先が心配なのはあいつらだろ、特にあの死に急ぎ野郎…」

マルコ「エレン?」

ジャン「…あいつ、戦線にでたらすぐ死ぬんじゃねえか」

ベルトルト「なんだかんだ言ってもエレンは成績五位なんだ、そう簡単には死なないだろ」

ジャン「わかんねえぞ、壁外に出た瞬間にバクン!なーんてな」

マルコ「…ジャーン」

ジャン「…あーはいはい、心配してるよ、ちゃんとな」

ベルトルト「ライナーも…次の壁外調査は一月後だっけ」

ジャン「ああ、今までの壁外調査がうまく進んでて割と早くに出るみたいなこと聞いたな」

マルコ「一か月後か…皆帰って来てほしいな」

ベルトルト「…ああ」

ジャン「俺達も一か月後どうなってるか分かんねえぞ?もしかしたら駐屯兵団に格下げなんてこともありえるかもな」

マルコ「心配するとしたらジャン位だろ」

ジャン「なんでだよ」

マルコ「素行不良」

ジャン「…」

マルコ「そうなったら送別会くらいは開くよ」

ジャン「来るのお前位だろ」

マルコ「多分ね」

ベルトルト「僕も行こうか?」

ジャン「いらねーよバカ!」

―― 一か月後 ――

アニ「…へえ、そんな話してたんだ」

ベルトルト「ああ」

アニ「その一か月後がこれならそれは…笑えないね」

ベルトルト「…ごめん」

アニ「なんで謝るの」

ベルトルト「ちょっとでも気を紛らわせようと思ったんだけど、逆効果だったかなって」

アニ「…結局だめだったんだろ」

ベルトルト「誰が?ライナーが?」

アニ「…サシャもコニーもだよ」

ベルトルト「しょうがないよ、新兵が初めての壁外調査で生き残れる確率はほんの僅かだし」

アニ「…ミーナも」

ベルトルト「…エレンとミカサとアルミンの三人は帰ってこれたよ」

アニ「…」

ベルトルト「…この巨人たちはどこから来たんだろうね」

アニ「…さあ」

ベルトルト「まさかシーナ内で巨人を見るとは思わなかった」

アニ「…マルコとジャン」

ベルトルト「…どうだろう」

アニ「…」

ベルトルト「…きっと、まだ生きてるよ、ジャンなんかしぶとそうだし」

アニ「アンタも言うようになったね」

ベルトルト「そうかな」

アニ「…ローゼにも、いるのかな」

ベルトルト「いるんじゃないかな…きっと壁のどこかを壊されたんだろうし」

アニ「ミカサ達は折角帰ってきたのにまた巨人を見てるのか」

ベルトルト「ははは、あのミカサでもいい加減疲れちゃいそうだな」

アニ「…」

ベルトルト「…」

アニ「ねえ」

ベルトルト「うん」

アニ「私、ずっと何か大事なことを忘れている気がするんだ」

ベルトルト「…奇遇だね、僕もだ」

アニ「なんだっただろう」

ベルトルト「…今となっては、もうわからない」

アニ「…」

ベルトルト「…せめて最後に」

ベルトルト「思い出してから死にたかっ」

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誰を戦士に戻しますか
ライナー、ベルトルト、アニの中で一人だけ
>>23

ベルトルト

>>23
はい
書き溜めたら投稿再開します

ライナー「あ?」

ジャン「ライナーはさっき言ってなかったろ、ベルトルトと同じ憲兵団か?」

ライナー「いや、俺は調査兵団に行く」

コニー「ええっマジかよ!」

ライナー「何のためにこんな頑張ってきたと思ってるんだよ!巨人を倒すためだろ?」

ライナー「少なくとも俺はここで得た力を役立てる場所へ行きたいと思ってる」

ベルトルト「…」

サシャ「…ライナーはすごいですね」

マルコ「サシャは?もうどこ行くか決めてる?」

サシャ「私は…私も、調査兵団に行こうかなって」

コニー「ええっ?!」

サシャ「その、巨人はもちろん怖いですけど、ここで逃げたって何も変わらないし…それにウォールマリアを奪還できれば土地も食糧も増えるじゃないですか!」

ジャン「結局食べ物かよ」

サシャ「な、そんなふうに言いますけど、食糧は大事なんですよ!…それに、それが解決したら私、故郷に帰れるかなって…」

ライナー「故郷…」

ベルトルト「…」

ライナー「はは、そんな心配そうな顔すんなよ、安心しろ、俺がウォールマリア奪還してきてやる」

ベルトルト「いや…う、うん」

コニー「ええー…」

ジャン「お前は」

コニー「お、俺は…まだわっかんねえ…憲兵団になって母ちゃん喜ばしてやりたいし…つうか元々そのために村を出た…けど」

ジャン「けど?」

コニー「いや…正直さっきのエレンのを聞いて、な」

ジャン「ああ…」

コニー「あー!だっせえよなあ!まだ行きたいとこ決まってないの俺だけじゃねえの?!」

ライナー「ははは、まあ気長に悩めよ」

コニー「あー…」

アニ「…別に、決まってなくてもいいんじゃないの」

コニー「え」

アニ「自分の人生で悩む何て普通のことだから…それはそれでいいんじゃない」

ベルトルト「…」

コニー「…それ、もしかして励ましてくれてんのか?」

アニ「…別に、ただそう思っただけ」ガタ

ベルトルト「あ、…おやすみアニ」

ライナー「…」プルプル

コニー「…」プルプル

ジャン「…」プルプル

ベルトルト「…え、皆どうしたの」

ジャン「ははははははは、やべえ、お前本当おもしれえな!!」

ベルトルト「え、え、何?」

ライナー「お前も物好きだなー…まさかアニに行くとは…」

ベルトルト「い、行くって…?」

ライナー「バレバレだぞ、いっつもアニのこと見て」

ベルトルト「な…何言ってんだよライナー、僕そんな、見てなんて」

サシャ「でも結構有名になってますよ?女子の中じゃジャンがミカサを好き、くらいには」

ジャン「変な噂流すんじゃねえ!」

マルコ「事実だろジャン…」

ベルトルト「僕は…そんなつもりじゃ…」

ジャン「ああ、もしかしていつもべったりなライナーを離れて憲兵団に行くのもそういうことか」

ベルトルト「…え」

ジャン「だって憲兵団志望なんだろ?」

ベルトルト「…正直、少し迷ってる」

ライナー「は、なんでだよ」

ベルトルト「…君のことが心配なんだよ…」

ライナー「なんだ心配って…俺のことなら気にすんなよ」

ベルトルト「…ならもっとしっかりしてくれよ…」

ライナー「…は?」

ベルトルト「いや…」

ジャン「…なんだよ、にえきらねーな」

マルコ「二人の間にも色々あるんだろ」

ライナー「だから、俺に気遣う必要はねえって、元々憲兵団に行きたかったんだろ?」

ベルトルト「だ、だってそれは…」

ライナー「…なんだよ」

ベルトルト「…いや…後で話そう」

ライナー「お、おう?」

コニー「しっかし超大型巨人とか、鎧の巨人とか本当にいんのかよ」

ベルトルト「え?」

コニー「だってあれ以降話聞かないし、いたらもうとっくにローゼも壊されてるだろ」

マルコ「確かになあ…あ、ライナーとベルトルトはたしかウォールマリアの出身だったっけ」

ライナー「ああ、だけど肝心の巨人は見てねえんだ」

ベルトルト「…僕も」

マルコ「そ、そうだよね、嫌なこと聞いて悪い」

ライナー「いや、俺も気になる、何でも超大型なんか一瞬で出てきて消えた、なんて話もあるくらいだからな」

ベルトルト「…」

サシャ「巨人が消える…そんなことあるんですかね」

ジャン「さあな…つうか巨人の話はもういいだろ、折角訓練兵最後の食事なんだからもっと楽しい話しろよ」

ライナー「じゃあジャンの恋どうすれば叶うかの話でもするか?」

ジャン「な…!しねえよ!!」

コニー「俺は何してもかなわないにかける!」

ジャン「コニーお前…覚えてろよ…」

サシャ「ふふ」

マルコ「ははははは」

―― 夜 ――

ベルトルト「いい加減にしてくれよ…」

ライナー「は、何がだよ」

ベルトルト「ライナーもアニも…どうしたんだよ…最近おかしいだろ」

ライナー「おかしいのはお前だろ、最近イライラしすぎじゃないか」

ベルトルト「近頃アニと話が出来てない」

ライナー「え、お前、実はアニと結構進んでたのか!」

ベルトルト「…」

ライナー「何だ、案外やるんだな!」

ベルトルト「…なあ」

ライナー「ん?」

ベルトルト「君はなんだ…?戦士だろライナー…」

ライナー「…お前」

ライナー「最近そればっかだよな、いっつも二人になると戦士戦士って、ずっと話合わせてたんだけど、正直意味が解らん」

ベルトルト「え…」

ライナー「後、俺たちが巨人だとか話してたけど、そんなに疲れてんのか?」

ベルトルト「え、だって、ずっと…」

ライナー「もし誰かにからかわれてんなら、ちゃんと言えよ」

ベルトルト「…帰ろうって話してたじゃないか」

ライナー「ああ、故郷にだろ?任せとけって」

ベルトルト「君は…」

ライナー「そろそろもどんねーと教官に見つかったら叱られるぞ…いや、今日くらいは見逃してもらえるか?」

ベルトルト「君は鎧の巨人なんだよ…」

ライナー「…またそれか、いい加減にしろ」

ベルトルト「…」

ライナー「ほら、戻るぞ」

ベルトルト「…」

―― 翌日 ――

ベルトルト「…アニ!」

アニ「!」

ベルトルト「…ごめん急に、ちょっといいかな」

アニ「…いいけど」

ベルトルト「その…ライナーがおかしいんだ」

アニ「は?」

ベルトルト「いや、自分が本当に兵士だと思ってるみたいで…放置してた僕も悪いんだけど…」

アニ「…」

ベルトルト「…ごめん、よかったらアニからも説得を」

アニ「そこでなんで私が出てくるのさ」

ベルトルト「え?」

アニ「…用はそれだけ?」

ベルトルト「な、何言ってるの」

アニ「は?」

ベルトルト「ライナーがおかしかったらローゼの壁が…その、壊せなくなるだろ…」

アニ「…」

ベルトルト「…アニ?」

アニ「…意味が解らないんだけど」

ベルトルト「…アニこそ、本気で言ってるの…」

アニ「ていうか、あんたいきなり慣れ慣れしいんだけど」

ベルトルト「え、え」

アニ「うざい」

ベルトルト「ま、待ってよ!」ガシッ

アニ「…?!ちょっと!」

ベルトルト「あ、アニは…巨人だろ…!」

アニ「…はあ…?!」

ベルトルト「一緒に壁を壊して…ここまで来たんだろ…!それを…!」

アニ「離せって!!」バッ

ベルトルト「…あ、ご、ごめん」

アニ「…私が巨人…?ケンカ売ってんの?」

ベルトルト「な…だって、本当に…!」

アニ「もう二度と話しかけて来ないで」

ベルトルト「アニ…!」

ベルトルト「…そんな」

ベルトルト「僕がおかしいんだろうか…」

ベルトルト「僕が…」

ベルトルト「…」

ベルトルト「…今日」

ベルトルト「予定なら今日、壁を壊すはずだった」

ライナー「ん、ベルトルト、探したんだぞ、お前昨日おかしかったから…」

ベルトルト「…でも今やったって…」

ライナー「おーい」

ベルトルト「…ライナー」

ライナー「ああ、大丈夫か?顔色悪いぞ?」

ベルトルト「…今日、さ、壁を壊そうって話してたの、覚えてる…?」

ライナー「は?」

ベルトルト「…僕、どうすればいい…?」

ライナー「…そりゃあ、壊さない方がいいんじゃないか?多分」

ベルトルト「そうか…そうだよね…」

ライナー「お前、大丈夫か、ほんとに」

ベルトルト「うん、大丈夫だよ、ライナーがそういうなら、大丈夫だよね」

ライナー「ん…?」

ベルトルト「何でもない、ライナー、僕さ」

ライナー「お、おう」

ベルトルト「憲兵団で頑張るよ」

ライナー「お、そうか!」

ベルトルト「ああ、だからライナーも憲兵団で頑張ってくれ」

ライナー「言われなくてもやってやるよ!」

ベルトルト「元から君は調査兵団で戦力を探って僕達は憲兵団で座標を探すんだったよね」

ライナー「お、おう…?」

ベルトルト「だからいい…これでいいんだ…予定通りなんだ…」

ライナー「…」

―― 新兵勧誘式 ――

エルヴィン「以上だ、他の兵団の志願者は解散したまえ」

アニ「…」ザッザッ

ジャン「あーやっぱりミカサは調査兵団か…」ザッザッ

マルコ「エレンもライナーも…皆すごいな」

ジャン「結局コニーもサシャもあっちに行ったのか。後は…」

ベルトルト「…マルコ!」

マルコ「あ、ベルトルト…!」

ジャン「なんだ、結局調査兵団はやめたのか」

ベルトルト「…う、うん」

アニ「…」

ベルトルト「あ、えっと…」

アニ「…」ザッザッ

ベルトルト「…」

ジャン「…中々上手くいかねえなあ…?」

ベルトルト「え…」

マルコ「そういうならジャンも同じだろ」

ジャン「うるせー」

ベルトルト「大丈夫…」

ジャン「あん?」

ベルトルト「きっと大丈夫だ…」

ジャン「…大丈夫かこいつ」

マルコ「た、多分…?」

ベルトルト「…」

―― 一か月後 ――

アニ「…」

ベルトルト「…」

アニ「最後があんたと一緒なんて…笑えないね」

ベルトルト「…ごめん」

アニ「…」

ベルトルト「ごめん、ごめんアニ」

アニ「…謝るならどっか行ってくれない」

ベルトルト「…ごめん」

アニ「…」

ベルトルト「僕が馬鹿だった、僕が…もっとちゃんとしてれば…」

アニ「…」

ベルトルト「そうしたら…ちゃんと使命を全うできたかもしれないのに…」

アニ「…またその話」

ベルトルト「故郷に帰りたかった…僕は何のためにあんな…あんな思いをして…」

アニ「イライラするから止めてくれない」

ベルトルト「ライナー…ライナー…どうして死んじゃったんだ…なんで…」

アニ「…うっとおしい」

ベルトルト「…アニ…」

アニ「何」

ベルトルト「ごめん」

アニ「…」

ベルトルト「君を一人にしてごめん」

アニ「…気持ち悪いよ、あんた」

ベルトルト「ははは、だよね」

アニ「…」

ベルトルト「…」

アニ「…ここで死ぬのか…」

ベルトルト「…」

アニ「内地で巨人に食われるだなんてほんと、笑い話にもならないね」

ベルトルト「…ごめん」

アニ「なんであんたが謝るんだよ」

ベルトルト「…ねえアニ」

アニ「…」

ベルトルト「僕はどうするべきかな」

アニ「知らないよ」

ベルトルト「ここで食われるか、それとも巨人になって逃げるか」

アニ「…まだそんなこと言ってんのかい」

ベルトルト「でも僕の体じゃ碌に動けもしない…きっと壁の外まで逃げられない…」

アニ「…」

ベルトルト「ねえアニ、僕は、僕はどうすればいいだろう」

アニ「さあね」

ベルトルト「…本当はアニが巨人になれれば、一番…」

アニ「しつこい」

ベルトルト「…ごめん」

アニ「…」

ベルトルト「ごめん」

アニ「…」

ベルトルト「ごめん…」

アニ「…もう、いいよ…」

ベルトルト「…せめて最後に」

ベルトルト「君たちに、思い出して欲しかっ」

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誰を戦士に戻しますか
ライナー、アニの中で一人だけ
>>54

アニ

>>54
はい
夕飯食べた後書き溜めたら投稿再開します

今更ながら題名をジャンにしないで三人の中の誰かにすればよかったと後悔してる…

ライナー「あ?」

ジャン「ライナーはさっき言ってなかったろ、ベルトルトと同じ憲兵団か?」

ライナー「いや、俺は調査兵団に行く」

コニー「ええっマジかよ!」

ライナー「何のためにこんな頑張ってきたと思ってるんだよ!巨人を倒すためだろ?」

ライナー「少なくとも俺はここで得た力を役立てる場所へ行きたいと思ってる」

ベルトルト「…」

サシャ「…ライナーはすごいですね」

マルコ「サシャは?もうどこ行くか決めてる?」

サシャ「私は…私も、調査兵団に行こうかなって」

コニー「ええっ?!」

サシャ「その、巨人はもちろん怖いですけど、ここで逃げたって何も変わらないし…それにウォールマリアを奪還できれば土地も食糧も増えるじゃないですか!」

ジャン「結局食べ物かよ」

サシャ「な、そんなふうに言いますけど、食糧は大事なんですよ!…それに、それが解決したら私、故郷に帰れるかなって…」

ライナー「故郷…」

ベルトルト「…」

ライナー「はは、そんな心配そうな顔すんなよ、安心しろ、俺がウォールマリア奪還してきてやる」

ベルトルト「いや…う、うん」

コニー「ええー…」

ジャン「お前は」

コニー「お、俺は…まだわっかんねえ…憲兵団になって母ちゃん喜ばしてやりたいし…つうか元々そのために村を出た…けど」

ジャン「けど?」

コニー「いや…正直さっきのエレンのを聞いて、な」

ジャン「ああ…」

コニー「あー!だっせえよなあ!まだ行きたいとこ決まってないの俺だけじゃねえの?!」

ライナー「ははは、まあ気長に悩めよ」

コニー「あー…」

コニー「つうか超大型巨人とか、鎧の巨人とか本当にいんのかよ」

ベルトルト「え?」

コニー「だってあれ以降話聞かないし、いたらもうとっくにローゼも壊されてるだろ」

マルコ「確かになあ…あ、ライナーとベルトルトはたしかウォールマリアの出身だったっけ」

ライナー「ああ、だけど肝心の巨人は見てねえんだ」

ベルトルト「…僕も」

マルコ「そ、そうだよね、嫌なこと聞いて悪い」

ライナー「いや、俺も気になる、何でも超大型なんか一瞬で出てきて消えた、なんて話もあるくらいだからな」

ベルトルト「…」

サシャ「巨人が消える…そんなことあるんですかね」

ジャン「さあな…つうか巨人の話はもういいだろ、折角訓練兵最後の食事なんだからもっと楽しい話しろよ」

ライナー「じゃあジャンの恋どうすれば叶うかの話でもするか?」

ジャン「な…!しねえよ!!」

コニー「俺は何してもかなわないにかける!」

ジャン「コニーお前…覚えてろよ…」

サシャ「ふふ」

マルコ「ははははは」

―― 夜 ――

ベルトルト「なあ、ライナー」

ライナー「ん?」

ベルトルト「いよいよ明日だね」

ライナー「…何がだ?」

ベルトルト「…ローゼの壁を壊すんだろ」

ライナー「…はあ?」

ベルトルト「大丈夫だよね?」

ライナー「壁を壊すってお前…どうすんだよあんなでかいもん」

ベルトルト「巨人になって壊すんだよ…決まってるだろ」

ライナー「巨人って…最近そればっかだよな、ずっと話合わせてたんだけど、正直意味が解らん」

ベルトルト「…」

ライナー「俺達は人間だぞ?もしかして疲れてんのか?」

ベルトルト「…」

ライナー「もし誰かにからかわれてんなら、ちゃんと」

ベルトルト「…なんでもない…」

ライナー「本当か?」

ベルトルト「ああ…」

ライナー「…んじゃあ戻るか…なあ何かあったら、絶対言えよ」

ベルトルト「…」

ライナー「唯一の幼馴染なんだから」

ベルトルト「…アニもいるよ」

ライナー「は、何でそこにアニが入ってくるんだよ」

ベルトルト「…別に」

ライナー「そうか…?」

―― 翌日 ――

ベルトルト「…アニ!」

アニ「!」

ベルトルト「…ごめん急に、ちょっといいかな」

アニ「…」

ベルトルト「その…ライナーのことなんだけど」

アニ「…まだ治ってないの、アレ」

ベルトルト「うん…」

アニ「はあ…」

ベルトルト「…ごめん、よかったらアニからも説得してほしいんだけど」

アニ「…でもあいつ、私の事ただの同期としてしか思ってないんだろ」

ベルトルト「うん…」

アニ「…」

ベルトルト「その、どうしようか、今日の」

アニ「…壁か…」

ベルトルト「ライナーがおかしかったらローゼの壁が…その、壊せないから…」

アニ「でも中止にするわけにもいかないでしょ」

ベルトルト「…どうしよう」

アニ「…土壇場でライナーが思い出すか、あんたが無理にでもローゼまでたどり着いて壊すしかないだろ」

ベルトルト「でもライナーは」

アニ「期待できない、…確実にこなすなら、あんたがやるしかないね」

ベルトルト「なら最初にトロスト区の壁を壊した後に訓練兵の方に合流して、陣形が乱れたらローゼまで行って壊す…でいいかな」

アニ「だろうね、前と同じく私も巨人集めはする」

ベルトルト「ああ」

アニ「一応ライナーにもちょっかいは出しとくよ」

ベルトルト「…ありがとう」

アニ「あいつがおかしいと私も困るからね、それじゃ」

ベルトルト「うん、じゃあアニも気を付けてね」

ベルトルト「…」

ベルトルト「…アニ」

ライナー「ん、ベルトルト、探したぞ」

ベルトルト「ああ、今行く」

ベルトルト「…ライナー」

ライナー「何だ?」

ベルトルト「…今日、さ、壁を壊そうって話してたの、覚えてる…?」

ライナー「は?」

ベルトルト「…」

ライナー「き、昨日の話か…?ええーっと、…大丈夫か?」

ベルトルト「…わかった」

ライナー「え」

ベルトルト「いや、なんでもないよ、ごめん」

ライナー「お、おう…?」

ベルトルト「早く行こうライナー」

今日は寝ます…
続き明日書く…長くてごめんね…

あーくそなんでこの三人どうにかして幸せにしてやれないかなあ…

最期は兵士として死ぬぐらいしか思い浮かばない

>>73
だよなあ…もうそれも本誌の展開的に望めないのが…

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