両津「半沢直樹?銀行員がワシに何の用だ!」 (59)

 

半沢「両津様が中川社長と非常に仲が良いとお聞きしましたので…」
両津「なんだ、中川なら奥に…」
半沢「いえ、中川社長には内密に…ぜひ両津様に折り入ってお話しがありまして」
両津「ワシに?銀行に預けるカネはないぞ!新しいプラモを買ったんでな!」
半沢「いえ…お話しというのは…単刀直入に申し上げます!ぜひ両津様に中川社長の座を奪っていただきたい!!」
両津「!?きさま何者だ?一体なんでワシが社長になるんだぁよ?」

半沢「実は…私の父はある男のせいで自ら命を断ちました。その男というのが何を隠そう…中川社長の系列企業である中川銀行に引き抜かれまして、現在頭取の座に座っています。」

両津「ほう。(鼻ほじほじ)それでワシに中川グループの社長になってその男に復習したいってか?やめとけやめとけ!復習なんてくだらん。それにワシは過去にいろいろあってな…中川の親戚中に警戒されとる。」

半沢「お願いします。もう頼れるのは両津様しかいません…。」

両津「ダメだダメだ!ワシは忙しいんだ。お、そろそろ出走の時間だ…じゃあな!」

半沢「両津様、これでもダメでしょうか…(まんじゅうの箱を渡す)」

両津「ん?まんじゅう?何だこれは…ワシはこんなもんいらn…(フタを開ける)…!!!?!??」

半沢「いかがでしょうか?高級なまんじゅうでございます。」

両津「ち、ちみぃ…なかなかいい心がけだね~。ちなみに合計何万じゅうかな?」

半沢「今日お持ちしたのは50万じゅうほどです。ご希望とあらば銀行員として両津様個人に無利子で際限なく融資いたします。」

両津「ほう…詳しく話を聞こうか!ここではマズイしな!おーい中川、麗子!パトロール行って来るぞ!」

中川「先輩!部長が本庁に来いと言っていましたが…いいんですか?」
麗子「両ちゃん!どこ行くの?」

両津「部長にはテキトーに言っとけ!パトロールだよパトロール!じゃあな!しっかりやれよ!」

麗子「もう…いつもああなんだから…ところで一緒にいた人は誰かしら?」
中川「さあ…?それよりも部長になんて説明しよう…大事な話だから絶対こさせろって言われてたのに」

(喫茶店にて)
半沢「両津様、協力していただけますか?」

両津「ふむ…しかしな~融資してくれるというが、返さなきゃならん金だろ?ワシはそれが引っかかってな~(チラッ)」

半沢「ご安心下さい。両津様が会社を設立しその法人に対しての貸付として処理すれば、破産手続きをして会社に債務を負わせ両津様個人には返済義務を追わせないようにする事ができます。」

両津「よくわかんが…つまり借りた金持ち逃げできるって事か?」

半沢「ええ。その通りです。1億でも100億でも!!」

両津「(ゴクリ…)じゅじゅじゅうおく……乗った!!!君の心意気にやられたよ!君の親父さんを苦しめたやつをワシも許せん!(100億あれば…お馬ちゃん買い占めてさらに大儲けできるな…ぐふふ)」

両津「で、ワシは何をすればいい?」

半沢「中川グループの取締役会を説得して、新たに合資の会社をつくっていただきたい!」

両津「つくってどうするんだよ?」

半沢「そこに我が銀行から目一杯の資金をつぎ込み…中川グループを買収します。つまり以前両津様がなさろうとしていた…中川グループの51%の株の保有による経営権の強奪です!!」

両津「なるほど…しかしさっきも言ったようにワシは親戚に警戒されていて説得はできんぞ。(それにあの連中に片っ端から金借りたから気まずいしな…)」

半沢「お願いします。どうか!」

両津「うーん…しかしなぁ…」

半沢「両津様への融資の件、今週中に実行すると申し上げたらいかがでしょう?」

両津「!!?本当か?100億今週にもらえるのか!?」

半沢「ええ…ただし、必ず中川グループの親戚連中を説得してください!」

両津「(たしかイギリスの名馬ダイアン号のオークションは来週だったな…とすると今週中に金が要る…)よしわかった!何とかしよう!」

半沢「ありがとうございます。よろしくお願いします!」

両津「うほー!!本当に100億振り込んである!あの銀行員なかなかやるな。さーてワシのダイアン号のオークションは……明後日か、今から向かわんと間に合わんな。とりあえず派出所には有給を取るといってサボるか。」

~イギリス・オークション会場~
司会「さあ、次は今日のメイン競売!ダイアン号の登場です。それでは皆様1000万からスタートです!」
両津「はーい!はいはい!!ワシ100億出す!ほれ現金!」
(ざわざわ……)
司会「い…いきなり100億の提示!!他にはいらっしゃいませんか?……………いないようなので、そこの日本人の方に決まりです!」

~日本~
両津「いやー銀行員のおっさん!どうもね!いい買い物したよ、ハハハ!」

半沢「も、もう使い切ったんですか?…信じられないな…(この人はスケールが違いすぎる…)で、では本題に入ります。」

両津「おう!親戚の説得な!任せろ!」

両津「親戚連中を説得して会社をつくるんだよな?ところでその…お前の恨んでる男とやらの名前を教えてくれよ。そいつに話がバレるとマズイだろ?」

半沢「…大和田といいます…あいつだけは許せない!!必ず復讐してやる…親父のやられた分倍返しだ!」

両津「…まあそう思いつめるなよ。自慢じゃないが、ワシなんて借りた金は返したことないぞ!ははは」

半沢「……。それではお任せします。」

両津「まずは…ハワイに住んでるじいさんから説得するか!」

(その後両津は犯罪スレスレのやり方で、親戚連中の説得に成功していった)

両津「よし!これで親戚連中の承諾はもらった。あとはワシがこの新しい会社の責任者になって、あんたの銀行からこの会社に出資するんだよな?」

半沢「両津様、よくやってくださいました!ええその通りです。その出資金で中川グループを買収します。そうなれば…傘下の中川銀行の人事も掌握できます。」

両津「分かった。入金が確認されたら、株を買い漁ればいいんだな?」

半沢「ええ…本日金曜日に入金しますので、実際に動けるのは月曜日ですが。」

両津「分かった。任せろ!」

~銀行~

両津「さて、金が入ってるか見るか!……す、すげぇ…これいくらだ!?ワシのもらった100億よりもゼロが3つ多い…(ゴクリ)」

銀行の受付ねーちゃん「お客様何かお困りですか?」

両津「い…いやーちょっとこれいくら入ってるか教えてくれるか、ねーちゃん。」

ねーちゃん「…………ひぇ……じゅ、10兆円でございます…(ガクガク…)」

両津「10兆!??!?あのやろーとんでもねえ額の金用意したな…。」

~日曜日~
両津「10兆もあるといろんな事がアホらしく見えるな…ん?そういえば今日は中山でレースがあるな。ふ…今のワシには興味ない事だがな!ダイアン号も手に入って今や馬主だしな!!………ん?待てよ…。」

(今日はかたーいかたーいレースの日…)

両津「10兆全部ぶち込めば…1.01倍の倍率でも…一生遊んで暮らせるくらいの金は手にはいるな…いやしかしこの金は……いかんいかん…でもな…」

両津「……あとでこっそり返せばばれんだろう…何しろ今日は確実なレースだ…
よし!男両津決めるぞおおお!!」

~出走~

両津「いけー!!!タニノハヤテ!お前に10兆賭けたんだ!!頼むぞーー!」

実況「さあ、走り出しました!先ず抜けたのは一番人気タニノハヤテ!圧倒的です!後続を寄せ付けない走り。」

両津「いけーーー!!!そのままいけー!!ワシの10兆!!!!」

実況「さあ、タニノハヤテ!圧倒的な走りのまま最終コーナーに差し掛かります!二番との差は7馬身ほど!独走状態です!」

両津(よし…頼むぞ…)

実況「!?!!?!?!!!?おおーーーっと、ここで何とタニノハヤテの騎手にアクシデント!!
落馬だ!!そのままタニノハヤテハゴール!しかしジョッキーが乗っていないと認められません…タニノハヤテ失格です!!大波乱の展開!!それではみなさんまたのレースでお会いしましょう!!」

両津「ホゲーーーーー!!何てこった…ワシの10兆円が………いや…?……マズイぞ!10兆円はあの銀行員の用意した金だった…あいつかなり思いつめた雰囲気だったからな…刺されるかもわからん…」

両津「とにかく、ごまかすしかない…」

~月曜日~

半沢「両津さん!買収の方は進んでいますか?我が銀行としても最大のプロジェクトなので、見守らせていただきます!」

両津「半ちゃん…僕ちゃん間違えて野菜のカブ買ってきちゃったよーん!許してちょ~ん!……だめ?」

半沢「…いったいどういう冗談です?とにかく10兆円分の株を買い占めましょう」

両津「いやー…買い占めたいのは山々なんだが……競馬で全部使っちゃって…」

半沢「!!!?!!?全部?全部って10兆全部か?!?」

両津「うん…だからワシ代わりに野菜のカブ買ってきたよーん!半ちゃん一緒にかじる?なんてね……(チラッ)」

半沢「両津キサマーーー!!!」

両津「ほげーー!!やっぱりダメかー!逃げろ!」

半沢「この借りは必ず返すぞ…やられたらやり返す!倍返しだ!」

両津(マズイ!やつは本気だ!とにかく逃げるか)

~1週間後、派出所~

両津「うーっす」

麗子「両ちゃん!どこいってたの!?部長さんカンカンよ!」

両津「パトロールだよ、パトロール!」

麗子「まったくもう…。それより両ちゃんに請求書来てたわよ。はい。」

両津「請求書~?どうせプラモ屋だろ………………!!?!?なんじゃこりゃあ!」

両津「10兆100億円の返済命令だと!?」

中川「じゅ…10兆!?先輩今度は何をしでかしたんです?」

両津「あの銀行員のしわざだな!!」

(スッ…)

半沢「どうも、両津さん。どうですか倍返しされた気分は?」

両津「おい!なぜワシ個人に請求が来てるんだよ?」

半沢「契約書をいじらせてもらった!10兆円の方は、返済不可能だろうからJRAに問い合わせて詐欺にあった金額として回収できた!しかし100億の方は別だ!」

両津「何!?あれは返済しなくていいと言ったろ!」

半沢「契約書をよく読み直せ!銀行が利子なしで貸すはずないだろ?さらに返済についても個人に追求できるようになってる!」

両津「ほげーー…ということは、、?」

半沢「100億プラス利子分しっかり払ってもらう!倍返しだ!ちなみに大和田の方はヤツの悪行を中川さんのお父様に話したら簡単に懲戒解雇にできたよ」

両津(何がどう倍なのか分からんが、マズイな…ワシには100億どころか利子さえ払えん…)

両津「!!そうだ!ダイアン号を買ったんだ!やつを使って一儲けすれば100億なんてあっという間に!おい中川!」

中川「なんですか?先輩」

両津「ワシの留守中に馬が届いたろ?あいつはダイアン号なんだ!」

中川「はい…でもずっと食べ続けててダイアン号とはとても思えないくらい太ってますが…」

両津「……あいつはもうダメだ…100億どうしようか…うーん」

部長「りょ~お~つ~!!きさまどこへ行っていた!?」

両津「お前ら声似てるな」

半沢「え?」
白鳥「え?」

両津「ぶぶぶぶ、部長!!!いやー実はですね、、かくかくしかじかで」

部長「知らん!いいから来い!署長がお呼びだ!」
~葛飾署~
署長「両津くん、最近の君の行動が目に余るので先週減俸の通達をしようとしたんだが…それさえも無視したので、君にはさいはて署にいってもらう事になったよ。以上だ!さっさと出て行きたまえ!」

両津「部長ぉ~ん!どうにかして下さいよ、借金100億も背負ってさいはて署なんてあんまりですよ~!!」

部長「知らん、この…大バカもんがーーーー!!!!」

チャンチャン

おつかれ
にどとかくなよ

>>57
くぅ疲

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