唯「憂ー、おいでー!」(563)

律「じゃあ今日は唯の家に遊びに行くかー!」

唯「うん、いいよー」

澪「そういえば、唯の家に行くのは初めてだな」

紬「楽しみー!あ、そうだ、お菓子持っていくねー」

唯「むぎちゃんありがとうーっ!」

律「ところで今さらだが、突然お邪魔して大丈夫か?」

唯「大丈夫だよ、今、お父さんとお母さんは海外旅行中だからー」

澪「…海外旅行中?じゃあ唯、一人で暮らしてるのか?」

唯「ううん、妹と二人暮らしだよー。あ、そうだ、帰りに保育園によって帰らないとっ!」

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澪「…保育園?」

唯「うん。憂はね、3歳なんだよっ!」

律「妹って3歳なのか」

澪「憂ちゃんって言うのか」

紬「きっと唯ちゃんに似て可愛いんだろうなぁ」

唯「すっごい可愛いよっ!よく私の指をしゃぶるんだけどねー」

律「お前、妹に何させてんだよ」

澪「ここが憂ちゃんがいる保育園かー」

先生「おや、唯ちゃん。今日はお友達と一緒?」

唯「先生こんにちはーっ!憂はどこにいますか?」

先生「今、お友達と遊んでるよ。ほら」

唯「あ、本当だ。おーい!」

憂「…あっ!おねえちゃーんっ!」トテテ

唯「憂ー、おいでー!」

紬「か、可愛いっ!!!」

唯「うーいー!よしよしー!」なでなで

憂「えへへー」

律「おー、まるで唯が小さくなったかのような」

澪「か、可愛いじゃないかっ」

紬「わ、私もなでなでしたいっ!」

唯「いいよー。あ、憂、みんなはね、お姉ちゃんのお友達だよー」

憂「おともだち…おともだちっ!」トテテ

紬「きゃーっ」なでなでなでなで

澪「おい、むぎ、ちょっと落ち着けって」

唯「じゃあ先生さようならーっ!」

憂「ばいばいーっ!」

先生「はい、また明日ねー」

カシャカシャカシャ
紬「手を振る憂ちゃん…可愛いっ」

律「さーて、じゃあ唯ん家行くかー」

唯「あ、その前にお夕飯の材料買いに行ってもいいかな?」

澪「夕飯…?え、唯が夕飯作ってるのか?」

唯「うん。そりゃそうだよー、憂はまだ3歳だからねー。家事は全部私がやってるんだよー」

律「何っ!?唯が?そんな馬鹿なっ!!」

唯「りっちゃんひどいーっ!」

律「いやーだって唯ってそういうのしなさそうだったからさー」

澪「お前だって料理しなさそうなのに料理上手いじゃないか」

律「あー、あれはだなー…」

唯「え、りっちゃん料理出来るのっ!?」

律「な、なんだよ、私だって料理くらいできるぞー!」

唯「えへへ、ごめんごめん。じゃあさ、夕飯皆にもごちそうするからさ、作るの手伝ってよー」

澪「いいのか?」

唯「うん。みんなで食べたほうがおいしいしねっ!」

紬「じゃあ丁度、この先に家のグループのスーパーがあるから、そこで買いましょうっ!あ、費用は全部私がもつから好きなの選んでね」

唯「むぎちゃん…ありがとうっ!」

紬「いいの、私ももっと憂ちゃん見たいからー」

憂「わーい」トテテ

唯「あっ!こら憂ー、スーパーの中走っちゃ駄目でしょーっ!」

憂「えー」

唯「めっ」

澪「ちゃんとお姉ちゃんやってるんだな、唯は」

唯「え、そぉ?」

律「いやー、唯のことだから、一緒にはしゃぐかと思ったけどなー」

唯「しないよーっ!あ、そうだ、皆何が食べたい?」

紬「唯ちゃんが作ってくれるものなら何でも食べるわっ!」

唯「もー、むぎちゃん、何でもってのが一番困るんだってばー」

唯「んーと、何を作ろうかな?」

澪「人数も多いし、サクッと作れるものがいいんじゃないか?」

律「おっ、鮮魚コーナーで割引が始まってるぞ」

唯「本当だ、ちょっと見てみよう」

紬「今日はお値段のこと気にしなくても大丈夫なのに……」

唯「ムギちゃん、それは違うよ!」ビシッ

憂「ちがうよ!」ビシッ

唯「あっ、憂ったらまた私のマネして~」

澪律紬(かわいい……)

 ,彡ニ三三三三三三三ニ=ヾ;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:i'   _,,,,._                、-r
  ,彡ニ三三三三ニ三三ニニ;〃ヾ、;:;:;:;:;:;::;:;::;:::;:/;:;:/  .,','" ̄',〈... _,,,_   _,,,_   _,,,,,| |
 ,彡彡,'',ニ=ミミミ三三三三ニニ彡  `゙゙''ー-、;:;:;:;/;:;/   { {   ,___ ,'r⌒!゙! ,'r⌒!゙! ,.'r⌒| l
 ',彡'/ r' ノヽヾミ三三三三三彡'   _,,,,,,、ヽ;:;ィ''|   .ゝヽ、 ~]| ,i i  i l i l  i i .i i  .i .i
  彡'|.|(‐'''" 'iミニニ三彡"´ ̄     `゙゙ー'  ;;;:|    `ー-‐'"  ゞ_,.'ノ ゞ_,.'ノ ゞ__,.',、'ュ
.  彡i、ヾ ('  ヾミニ三'          __,,、 ....ノ   /          r--,      、-r
  彡ゝ `'' "  |ミミミ'       ‐'"ひi,;'´  ,ィ;;ァ'           ~`l |  _,,,_   | |,,,,,_
   '彳`ー‐i  |ミミミ'          `゙ーシ'   |、ニ'             | | ,'r⌒!゙! ..| |⌒','i
 --、/    i  |ミミ         .,,r‐''"   | ノ             | | i i  i l  .| i  .i |
 く'ノ    :i  ミミ         ´  ., '   |'               l l  ゞ_,.'ノ.. .L、-_,'ノ
 、\     .l  ヾ            .ノ(_,,、.   |            (~'-'ノ
 :\ヽ,   ヽ          /   `t‐一'        __   `~~
 ::::ヽ ヽ   `::.       ,; '      .:i          〈  ヽ
 :::::::ヘ ヽ    `::.        ''"⌒゙''一ノ           |   }
 ::::::::::ヘ.ヽ    ヽ、       ` ー'ーノ            !>'⌒ヽ、
 ::::::::::::::ヽヘ     `ー┬‐一;;''""´           /ヽ、 ,  )
 \、:::::::::ヽヽ      /::ヘ ) `゙'ー、_         /:::::::::Τ  ̄ `l
 〃`゙ー、;;;;\\   /i:::::::丿 ' , ' , '`゙ヽ、      /:::::::::::┼‐- -ノ


紬「それで、違うって?」

唯「値引きシールが貼られるって事は、今日売れ残ったら捨てられちゃうって事だよ?」

律「そうだな」

唯「食べ物を捨てると、もったいないオバケが出るんだよ?」

憂「おばけ~」キャッキャッ

澪「おばけ……」ビクッ

律「澪ちゅわーん、怖いんでちゅかー? 憂ちゃんよりも怖がりさんでちゅねー?」

澪「うっ、うるさい!」ゴチ-ン

律「たはっ!」

唯「だからお金がいっぱいあっても、期限の早いものから買った方がいいんだよ~」

紬「……唯ちゃん」ガシッ

唯「ほえ?」

紬「感動したわ、唯ちゃん! 私、今までそんなこと、考えたことなかったもの!」

唯「む、ムギちゃん……?」

紬「私も唯ちゃんのもったいない精神を見習うことにするわ!」スタスタ

唯「おーい、ムギちゃん何を……?」

紬「店員さん、ごめんください」

店員「はい……。って、紬お嬢様!?」

紬「このコーナーで、今日賞味期限が切れる商品を、全部持って来てちょうだい」

唯「全部!?」

店員「か、畏まりました!!」

唯「いや、そこは断ってよ店員さん!?」

澪「それでこのマグロ祭りって訳か……」

律「切り身に刺身、ネギトロも、こんなにたくさん……」

紬「ごめんなさい、唯ちゃん。つい張り切り過ぎちゃって」

唯「ははっ、大丈夫だよ……。憂も入れて5人もいるから、何とか食べきれる……、たぶん」

律「いざとなったら、りっちゃんのブラックホール胃袋が活躍するぞっ!」

紬「わ、私も、頑張るっ!」

唯「頼りにしてるよ、りっちゃんムギちゃん!」

律「任せとけ~」ワッハッハ

紬「どんと来いです」フンス

澪「それで結局、今夜のメニューは何にするんだ?」

唯「んーとね、手巻き寿司にしようかな」

律「おぉ、いいないいな!」

唯「マグロを一気に消費するなら、それがいいかなって。みんなでワイワイ食べられるし」

澪「そうだな、みんなで手巻き寿司なんて楽しそうだ!」

唯「憂も手巻き寿司、好きだもんね?」

憂「だいすき~」キャッキャッ

紬「……あの、ちょっといい?」

唯「ん?」

紬「手巻き寿司……、って、どんなもの?」

唯「ほえ?」

澪「ま、まさか……」

律「ムギ、手巻き寿司って知らないのか?」

紬「ごめんなさい、普通のお寿司ならわかるんだけど……」

澪「普通の、って、握り寿司の事か?」

紬「えーと、カウンターに座って注文すると、板前さんがその場でご飯の上にお刺身を……」

律「こりゃ回転寿司も知らなさそうだな」

澪「手巻き寿司っていうのは、ネタをご飯と海苔で巻いて作るんだ。自分の手で巻くんだぞ」

紬「……あっ、わかったわ澪ちゃん! アレのことだったのね!」

澪「なんだ、やっぱり知ってるんじゃないか」

紬「つまり手巻き寿司って、おむすびのことね!」

澪「……それは違う!」

唯「色々あったけど、ようやく家に着いたね~」ガチャ

憂「ただいま~」

唯「はーい、憂。お帰りなさい」

憂「つぎ、わたしがおかえりする!」

唯「そっか、じゃあ私がただいまするね」

憂「うん!」

唯「憂、ただいま」

憂「おかえり~」ニコニコ

紬「……あぁ、可愛すぎて死んじゃいそう!」

律「私もあんな妹が欲しかった!」

澪「律には聡くんがいるだろ」

律「嫌だよ、聡があんな事やっても全然可愛くねーし!」

唯「という訳で、ようこそ我が家へ!」

澪「綺麗な部屋だな」

律「掃除も全部、唯がやってるのか?」

唯「そうだよ、お父さんもお母さんも海外だからね」

澪「信じられない、唯がそんなマメに家事をやってるなんて……」

唯「あぁっ、澪ちゃんひどい!」

澪「いや、だって部活だといつもダラダラしてるし……」

律「確かにそんなイメージだったな、私も。なんかこう、床にゴロゴロ転がって」

唯『マ~マ~、ア~イ~ス~』

律「とか言ってそうな感じ!」

唯「りっちゃんまで……。もう、私は家の事はしっかりやってます!」

澪「わかったわかった、この部屋を見れば納得だよ」

唯「……それにね」クスッ

律「ん?」

唯「今りっちゃんが言ったの、まさに憂がやってる事なんだよ」

律「そうなのか?」

唯「うん、つい昨日も……」

憂『おねえちゃーん』トテテ

唯『憂、どうしたの?』

憂『あいす』

唯『……?』

憂『あいす!』

唯『……えーと』

憂『あ~い~す~』

唯『あっ、アイスクリームが食べたいの?』

憂『うん!』ニコニコ

唯『ごめんね、憂。昨日食べちゃったから、今アイスが無いんだ』

憂『えぇっ!』ガ-ン

唯『明日買ってくるから、今日は我慢してね』

憂『やだ、あ~い~す~』ゴロン

唯『ありゃ、寝転がっちゃった』

憂『あ~い~す~』ゴロゴロ

唯「……って感じで、なだめるのが大変だったんだよ~」

紬「想像しただけで可愛いわね、憂ちゃんのそんな姿」

律「ところで気になったんだけど」

唯「うん」

律「それ、昨日の話なんだよな?」

唯「そうだよ~」

律「唯、今日アイス買ったっけ?」

唯「えっ」

律「……」

唯「……忘れてた!」

律「やっぱり……」

唯「どどど、どうしよう! 今日もアイスが無かったら、憂が怒っちゃうよ!」

律「まぁ落ち着け、私が買って来るから」

唯「えっ、りっちゃんいいの?」

律「来る途中にコンビニがあっただろ。歩いて10分もしない距離だし、ちょっと行って来る」

唯「でも、悪いよ~」

律「いいっていいって。今日は唯が夕飯を作ってくれるし、これくらい当然だからな」

唯「ありがとう、りっちゃん!」

紬「私も一緒に行くわ!」

律「おっ、ムギも来るか」

紬「りっちゃんだけだと、心配だから!」

律「どういう意味だよ……」

唯「確かにこの辺りは暗い道もあるし、二人の方が安心だよ」

紬「そういうことね」ニコッ

律「ま、まぁ、当然だな! か弱い乙女のりっちゃんは、夜道を一人で歩くなんて出来ないのん♪」クネクネ

澪「律が、か弱い乙女……?」

律「何だよ、悪いかよ!」

唯「うーん、正直ちょっと無理があるよね」

律「唯までなんて事を……。なぁ憂ちゃん、私はか弱い乙女に見えるよなー?」

澪「あっ、憂ちゃんに同意を求めるなんてズルいぞ」

憂「えぇー、ちがう!」

律「」

澪「プーッ!」

唯「う、う、憂にまで否定された……」クスクス

律「いいもんいいもーん、行って来ます……」グスン

紬「行って来ます!」

唯「よろしくね~」

憂「ばいばいーっ!」ブンブン

唯「憂、りっちゃんとムギちゃんはまだ帰らないよ。こういう時はなんて言うんだっけ?」

憂「またねーっ!」ブンブン

唯「んー、惜しい。行ってらっしゃい、だよ?」

憂「……」キョトン

唯「ほら、行ってらっしゃい」

憂「ばいばいーっ!」ブンブン

唯「あははっ、ダメだこりゃ~」

律「……もしかして憂ちゃん、私たちに帰ってほしいのか?」

紬「りっちゃん、考え過ぎよ」ウフフ

唯「さて、こっちは夕飯の準備を始めるよ」

憂「はじめるよ!」

唯「憂は澪ちゃんと遊んでてね」

憂「うん!」

澪「よし、憂ちゃん。何して遊ぼうか?」

憂「んっとね、かくれんぼ!」

澪「かくれんぼか、どっちが鬼になる?」

憂「わたしがおにー!」

澪「じゃあ私が隠れるから、探しに来るんだぞ?」

憂「うん!」

澪「10数えたら始まりだからな~」スタスタ

憂「はーい」

ポ-ンポ-ン

唯「あっ、時計が鳴った。もう6時だね」

憂「おじゃるまる!」

唯「ん?」

憂「てれび!」

唯「そっか、おじゃる丸の時間だね。テレビ付けるよ~」ポチッ

ナントカデオジャル!

憂「」ジ-ッ

カントカデオジャル!

憂「」ジ-ッ

澪「憂ちゃん、まだかな……」

唯「……澪ちゃん、ごめんね?」

澪「ははっ、いいんだ。小さな子のする事だし……」ハハッ

唯「トイレのドアを開けたら、鍵はかかってないのに澪ちゃんがいたから驚いたよ~」

澪「いや、鍵をかけたら憂ちゃんが見つけられないだろ」

アレヤコレヤデオジャル!

憂「」ジ-ッ

唯「どっちにしても、憂はテレビに夢中でかくれんぼの事を忘れちゃったみたいだけどね」

澪「そうみたいだな……」

唯「憂はあのままで大丈夫だから、澪ちゃんもゆっくりしててね」

澪「うーん、なんか悪い気がするな」

唯「あっ、じゃあ一緒に夕飯の支度をしようか。今日は量も多いし」

澪「そうだな、私に手伝える事があれば」

唯「じゃあ澪ちゃん、お米を5号炊いてもらっていい? あの棚に炊飯器があるから」

澪「えっ……」

唯「どうしたの?」

澪「い、いや、わかった。お米を5号だな、簡単じゃないか」ハハッ

唯「うん、それじゃ私は錦糸卵とキュウリのスライスを作っちゃうから!」

澪「あ、あぁ。お米は任せとけー」ハハハッ

唯「……澪ちゃん?」

澪「ま、まず米を用意しないとな」

唯「米びつは炊飯器のある棚だよ~」

澪「……このレバーを引けばいいんだよな?」クイッ

ジャ-ッ!

澪「ひゃっ!」

唯「澪ちゃん、どうしたの?」

澪「な、何でもない。お米が出ただけだ!」

唯「……?」

澪「次は、確か、こう、お米を研ぐんだよな……」

唯「……えーと」

澪「お釜に水を入れて、こう、掻き回すように……」オソルオソル

唯「……もしかして、澪ちゃん」

澪「よし、このまま炊飯器に戻して、スイッチを入れれば……」

唯「澪ちゃん、ストップ!」

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俺「へへっ、可愛い顔してんじゃねーか……」

憂「えっ………だれ?おじちゃん」

俺「んっ……と、まってろ」カチャカチャ

憂「え!なにしてるのおじちゃん!」ブルブル

俺「ほら、くわえろよ」ボロン

憂「いやああああお姉ちゃん!」

俺「るせぇ!これで口をふさいでやる」

憂「うぶっ!んっ!」

ジャッジャッ

唯「研ぎ汁を捨てずにご飯を炊いたら、美味しくなくなっちゃうよ。こうやって、ザルを使って……」

澪「うぅ、そうなのか……」

唯「料理が苦手なら、そう言ってくれればよかったのに」

澪「だって、恥ずかしくて言えなかったんだもん……」

唯「別に恥ずかしい事じゃないよ、料理なんてやれば覚えるんだから」

澪「唯、ありがとう。でもこの事は、律たちには内緒に……」

律「残念だったな、私はここにいる!」

澪「って、律!?」

紬「はい、唯ちゃん。アイスクリームを買ってきたわよ」

唯「わーい、ハーゲンダッツだ!」

律「ついさっきコンビニから戻って来たんだ。そしたら、澪が……」クスクス

澪「だぁーっ、忘れてくれーっ!」

唯「……さて、具材も揃ったね」

紬「黄色、緑、赤……。とってもカラフルね!」

唯「錦糸卵、キュウリ、マグロだよ。ちょっとマグロが多すぎるけどね」

律「あとはご飯が炊けるのを待って、酢飯を作れば完成だな」

ピ-ッピ-ッ

唯「なんて言ってたら、ちょうど炊けたみたいだね」

律「よし来た、酢飯づくりはりっちゃんに任せろ!」ガチャ

ムワッ

律「って、熱ちぃーっ!?」

唯「そんなに顔を近付けたら、蒸気が当たっちゃうよ……」

澪「まったく、何やってるんだか」

律「あぁ~、料理がまったく出来ない人がなんか言ってる~」

澪「うぅっ、反論できない……」

憂「おねえちゃーん」トコトコ

唯「憂、テレビ終わったの?」

憂「うん、おなかすいた」

唯「遅くなってごめんね、もうすぐ出来るから」

憂「わかった!」キラキラ

紬「憂ちゃん、抱き締めてもよかですか?」ズイッ

澪「ムギ、突然何を言い出すんだ……」

唯「憂も嫌がってないみたいだし、どうぞ!」

紬「そ、それでは失礼します……」ドキドキ

憂「……?」キョトン

紬「えいっ!」ムギュ

憂「あうー」

唯「どう、憂の抱き心地は?」

紬「……唯ちゃん」

唯「うん」

紬「このまま憂ちゃんを私にください!」

唯「えぇっ、ダメだよ!」

澪「ムギ、気持ちはわからんでもないが……」

律「うぉーっ、必殺! 乱れしゃもじ!」ザッザッザッ

澪「……だから悪かったって、そんなに拗ねるなよ」

律「ふーんだ。私が酢飯を作るところなんか、どうせ誰も興味ないですよーだ」

紬「ごめんね、ついつい憂ちゃんに夢中になってて……」

律「あぁ、私のしゃもじ捌きを見てほしかったなぁ……」

唯「じ、実はみんな見てたんだよ、りっちゃんの勇姿を!」

律「そんな訳ないだろ……」

唯「ねっ、憂。りっちゃん、かっこよかったもんね!」

憂「りっちゃん、かっこいい!」

律「」ズキュ-ン

唯「ほらね、憂もこう言ってるし!」

律「……なぁ、唯」

唯「ほえ?」

律「憂ちゃん、持って帰っていいか?」

唯「りっちゃんまで!?」ガ-ン

律「代わりにうちの弟の聡をやるから、憂ちゃんくれ!」

澪「いい加減にしろ!」ゴンッ

律「あいてっ!」

唯「……という訳で、手巻き寿司の準備が整いました!」

憂「わー」パチッパチッ

澪「さっそく頂こうか」

律「とりあえず具材は全部詰め込むぜ!」ギュッギュッ

唯「とにかくマグロがたくさんあるから、食べちゃってね!」

澪「……本当に多いな、マグロ」

紬「……ごめんなさい」シュン

律「へへっ、巻いて巻いて……。出来上がり!」

唯「って、りっちゃんの太い!」

律「これくらい豪快に巻いた方がいいんだよ!」

澪「いや、いくら何でも詰め込み過ぎだろ。500ミリのペットボトルくらいあるぞ……」

紬「ふむふむ……」ギュッギュッ

澪「って、ムギの手巻き寿司も同じくらい太い!?」

紬「私、手巻き寿司って初めてだから、りっちゃんのを真似して作ってみたの」

澪「あんなの、お手本にするな!」

律「いいじゃないか、ほらムギ、食べようぜ!」ア-ン

紬「うん、頂きます!」ア-ン

ハグッ

律「あがが、あがが!」

唯「りっちゃん、どうしたの?」

澪「どうやら顎が外れたらしい。あんな太いの頬張るから……」

律「あががー!」

紬「うん、美味しい♪」モグモグ

憂「わたしもー」

唯「憂の分は私が巻いてあげるからね。はいっ、まきまき~」

憂「まきまき~」

唯「少し醤油を付けるよ、ちょんちょん~」

憂「ちょんちょん~」

唯「憂、お口をあ~んして?」

憂「あ~ん」

ハグッ

唯「美味しい?」

憂「ん~」モグモグ

唯「そっか、美味しいか~」ニコッ

憂「ん~」モグモグ

澪「……ふう、もうお腹いっぱいだ」ケフッ

律「……私も、もう無理かも」ゲフッ

澪「律の胃袋はブラックホールじゃなかったっけ?」

律「うるさい、最近のブラックホールは満杯になるんだよ」

澪「ブラックホールが満杯になるか!」

律「あれだよ、きっと地球温暖化の影響だ!」

澪「そんな訳あるか、滅茶苦茶だぞ……」

律「たはっ♪」

紬「手巻き寿司って、本当に美味しいわね」モグモグ

澪「ムギはまだ食べるのか……」

憂「んっ……」

唯「憂、お腹いっぱい?」

憂「んっ……」

唯「そっか、もう眠くなっちゃったんだね」

澪「もう遅いしな、憂ちゃんにとっては寝る時間か」

律「そろそろ寝かせてあげた方がいいんじゃないか?」

唯「うん、そうするよ。ほら憂、ねんねの準備だよ」

憂「んっ……」

唯「ご飯を食べた後は、歯磨きしないと虫歯になっちゃうぞ~」

憂「はみがき、すりゅ……」

澪律紬(かわいい……)

唯「じゃあみんなに挨拶しようか。おやすみなさい~」

憂「おやすみ……」ファア

唯「じゃあベッドに行くよ~」スタスタ

憂「うん……」トテテ

澪「憂ちゃん、可愛いなぁ」

律「くっそー、唯が羨ましいぞ!」

紬「私もあんな妹が欲しいな……」

澪「……って、ムギ。いつの間に完食したんだ」

律「特にマグロ、あんなに大量にあったのに!」

紬「えへっ、ちょっと食べ過ぎちゃったかも」

澪「ムギの底が知れない……」

唯「さて、憂も寝ちゃった事だし、みんなもそろそろ帰った方がいいよ」

律「後片付けが済んだら帰るよ、手伝うから」

唯「りっちゃん、ありがとう。でも私ひとりで出来るから大丈夫だよ」

律「いやいや、悪いって。ご馳走になったし」

唯「帰りが遅くなると、みんなの家族が心配するでしょ。食事の片付けなんて、いつも自分でやってるし」

紬「確かに唯ちゃんの言う通りかもしれないわね」

澪「今日は突発的にお邪魔しちゃったし、これ以上遅くなると良くないな」

律「そっか……。じゃあ悪いな、唯に任せて帰っちゃう」

唯「うん、今日はありがとう!」

澪「それはこっちの台詞だよ。ありがとな、憂ちゃんにもよろしく」

律「……いやー、憂ちゃん可愛かったな!」

紬「憂ちゃんを抱き締めた時、生きてて良かった、って感じたわ!」

澪「オーバーだな……。でも気持ちはわかる、あんな妹がいたら幸せだろうな」

紬「私、唯ちゃんになりたい! 憂ちゃんに『おねえちゃん』って呼ばれたいの!」

澪「あぁ、それは確かに思う!」

律「澪の場合、家事が出来ないから唯にはなれないぞ~?」ククッ

澪「……反論できません」

律「いや~、今日はいいネタを知っちゃったな~」

澪「……調子に乗るな!」

律「いや~ん♪」

とりあえず区切りがいいので一旦終わり
>>1は結局戻って来なかったな……

>>102
明日も引き続きよろしくお願いします。

憂「おねえちゃ」

唯「どしたー?」

憂「ねむれない」

唯「んー・・・絵本読んだげよっか」

憂「うんー」

唯「んじゃぁね・・・どれがいい?」

憂「うーっと、うーっと」

憂「>>130がいいー!」

憂「あっ」

唯「ん?」

憂「やっぱり>>123にするー」

唯「んもー、しょうがないなぁ」

憂「えへへー」テレッ

唯「ほめてないほめてない」

唯憂のガチレズ同人誌

唯「んっと・・・なになに?」

唯「唯憂のガチ・・・?」

唯(何この本・・・うちにこんなのあったっけ・・・)

―そのころ紬家では―

紬「ない!ないわ!」

紬「かきふらい先生にお金を積んで書いてもらった唯憂ガチレズ同人誌が・・・」

紬「本人だから同人誌じゃないけど・・・とにかくないわーーーーー!」

3歳児のあずにゃんか・・・

落ちちゃうよ

おい
隔離スレに行かないと中毒者が増えんでんでんでーwwwwwwwwww

>>125

憂「どうしたのー?」

唯「ん?えーっと・・・別の本にしない?」

憂「やだ!」

憂「それがよみたいのー」

唯「ダメなものはダメなのっ!めっ!」

憂「う・・・」

唯(あ、やば・・・)

憂「おねえちゃ・・・こわ・・・うぐっ・・・ひっく」

憂「ふぇぇぇぇん」

唯「あのね・・・ごめんね憂、ほら!こっちの本読もっか!」

憂「やぁ・・・なの・・・うぅ・・・それがいいの・・・ひっく」

唯「じゃ、じゃぁこっちは?ほら!シンデレラって面白いよー」

憂「もういいもんっ!」

憂「ほんなくても寝れるもん」

唯「憂・・・」

憂「おやすみなさい!」

唯「憂ごめんね、明日新しい本買ってあげるから・・・」

憂「うんっ」

唯「じゃぁお姉ちゃん行くからね」

憂「ばいばい」

―数分後―

憂「・・・」

憂「ねむれないの・・・」

憂「さっきのほん」ンショ

憂「あった!」フンス

憂「うーんと」

憂「かんじよめない・・・」

憂「うーん・・・」

ペラッ

憂「あ!おねえちゃんがいる!」

憂「もうひとりおねえちゃんがいる・・・」

憂「でもちょっとちがう」

憂「おねえちゃんはひとりなのに・・・」

憂「おねえちゃんのほうがびじん」フンス

ペラッ

憂「おうちだー」

憂「おねえちゃんともうひとりのおねえちゃん・・・」

憂「いっしょにすんでる」

憂「んー・・・」

憂「このおうちあたしいない・・・」

憂「おなじおうちなのに・・・」

憂「あたしじゃなくてちがうおねえちゃんがいる」ウルウル

憂「さっきおねえちゃんがおこったから・・・」

憂「あたしはいらないこなのかな・・・ふぇぇ」

憂「おねえちゃ、おねえちゃーーー」

ガチャッ

唯「どした!?憂!」

憂「おねえちゃぁぁ」トテトテ

ダキッ

唯「どしたー、憂」ナデナデ

唯「怖い夢でも見た?」

憂「ううっ・・・ひぐっ・・・さい・・・」

唯「んー?」

憂「さっきは・・・ごめんなさい・・・うぐっ」

憂「わたしがわがままいったから・・・おねえちゃんにきらわれて・・・ふぇぇぇん」

唯「何言ってるのー?」

唯「憂のこと嫌いになるわけないでしょ」ナデナデ

憂「ふぇぇぇぇん」

憂「ほんと・・・?わたしのことすき?」

唯「もちろん大好きだよ!・・・さっきは怒ってごめんね」ナデナデ

憂「ううんっ・・・わたしもおねえちゃんだいすき」エヘヘ

唯「うーいー」ダキッ

憂「おねえちゃぁ」ギュー

唯「よしっ!今日は久しぶりに一緒に寝よっか♪」

憂「いっしょー」

唯「いつも家事してる間に1人で寝ちゃってるもんね、たまには一緒がいいよねー♪」

憂「ねー」

唯「じゃぁ片付けてすぐ戻るから、待っててね」

憂「うんっ」

憂「おねえちゃんといっしょ♪いっしょ♪」

憂「あ、さっきのほん」

憂「わたしがいないけど・・・」

憂「おねえちゃんがいるからこのほんすき♪」ギュー

憂「でもさっき・・・」

憂「よんじゃだめっていってた」

憂「むー・・・?」

憂「なんでだろう・・・」

ガチャッ

唯「うーいー♪」

憂「ふぇっ?」

唯「って、その本!」

憂「あのね、あのね」

憂「おかたづけしようとおもって」

唯(うーん・・・また怒るのもダメだしなぁ・・・)

唯「憂はこの本が好きなの?」

憂「ううんっ・・・ぜんぜん」アセアセ

唯「・・・正直に言ってごらん?」

唯「怒らないから」

憂「ほんと・・・?」ウルウル

唯「ほんと」

憂「ほんとはね、すきなの・・・おねえちゃんがでてるの」

唯「あたしが!?」

憂「うんっ♪」

唯(まさか唯憂って・・・同じ名前なだけかと思ってたけど・・・まさかね・・・)

唯「ちょっと見せてくれるかなー?」

憂「どーぞ」

ペラ・・・ペラ・・・ペラッ・・・

唯(これ・・・あたしだぁぁぁぁぁ!そしてそっくりなもう1人は誰!?)

―そのころ紬家では―

紬「第1部隊はA地区を、第2部隊はB地区を、第3部隊はC地区をお願い!」

部隊「ハッ!」ビシッ

紬「この10万人態勢なら見つかるはずだわ・・・!」

―唯家に戻って―

唯(うわぁ・・・あそこがこうなってここがこうなって・・・)

ペラッ・・・ペラッ・・・

憂「うー?」

憂「おねえちゃん?」

唯「ふぇっ!?ど、どしたの!?」アセアセ

憂「おねえちゃんばっかりずるーい」

憂「わたしもみたい!」

あれ二人とも戻ってこないのか
朝まであったら続き書いてみるわ

唯「ダメダメダメ! 憂にはまだちょーっと早すぎるよ」

憂「えー、おねえちゃんばっかりずるい! それわたしのほんなのに・・・」グスン

唯「あー・・・ごめんね憂、この本返してあげるから。今日は遅いしもう寝よう、ね?」

憂「・・・うん」

唯「よしよし、憂はいい子だね~」ナデナデ

憂「・・・えへへ」

憂「おねえちゃん」

唯「ん?」

憂「おうたうたってー」

唯「しょうがないなあ、それじゃいつものお歌かな?」

憂「うん!」

唯「よーし・・・キミを見てるといつもハートDOKI☆DOKI」

唯「揺れる思いはマシュマロみたいにふわ☆ふわ」

唯「いつもがんばる、君の横顔・・・ふああ、あれ?」

憂「・・・・・」スゥスゥ

きたな

唯「寝ちゃったか・・・お休み、憂」チュッ


翌日


律「唯ー、今日も憂ちゃん迎えに行くんだろ? 付き合うぜ」

唯「うん、行くよー」

澪「律一人じゃ何するか心配だからな、私もついていく」

律「んな事言って、憂ちゃんが見たいって正直に言えよー」

澪「う、うるさいっ」

紬「あらあら」

唯「それじゃ皆でレッツゴー!」

和「あら、唯じゃない」

唯「あ、和ちゃんだー」ギュッ

和「相変わらず人に抱きつく癖は直ってないのね」

唯「これから憂を迎えに行くんだけど、和ちゃんも来る?」

和「え、私もいいの?」

ロリ憂ちゃんかぁ~

しえーん

唯「うん! 和ちゃんなら大歓迎だよー。憂もきっと喜ぶよ」

律「へー、和も憂の事知ってたのか」

和「当たり前でしょ、唯とは幼稚園の頃からの付き合いだもの」

律「ああ、それもそっか」

澪「それじゃ、憂ちゃん待たせちゃ悪いし、行こうか」

唯「はーい」

紬(ああ、私の秘蔵本・・・あれだけの勢力を導入したのに見つからなかったわ・・・)

唯「ムギちゃん? どうしたの・・・なんか元気ないよ?」

紬「! ううん、なんでもないの! なんでも」

澪「もし悩み事があるなら相談に乗るから、いつでも言ってくれな」

紬「うん、ありがとう」ニコッ

紬(言えない・・・こればかりは絶対に言えない・・・)

律「なあ唯、うちの聡と憂ちゃん交換してくんないか?」

唯「だからダメだよりっちゃん、憂は私の妹なんだから」フンス

澪(妹か・・・いいな)

憂「おねーちゃーん」トテトテ

唯「おー、よしよし。 今日もいい子にしてたかな?」ナデナデ

憂「うん! とってもいいこにしてたよ」フンス

律(やっぱり可愛い・・・)

澪(可愛い・・・唯が羨ましい・・・)

紬(・・・ハァハァ)ボタボタ

律「お、おいムギ! 鼻血鼻血!」

紬「え? あらあらどうしましょ」

和「はいこれ、良かったら使って」

紬「あ、ありがとう」ニコッ

憂「あ!のどかちゃん!」

和「こんにちは、憂。 久しぶりね」

憂「うんっ」ギュッ

和「あはは、本当に可愛い。 小さかった頃の唯にそっくりね」

唯「そりゃそうだよー、私の自慢の妹なんだから」フンス

憂「のどかちゃんいいにおいがするー」

和「あら、そう?」

律「和、香水でもつけてんのか?」

和「いいえ、特にそういったのはつけてないわよ」

唯「くんくんくん・・・本当だ、和ちゃんいい匂い///」

和「ちょ、ちょっと唯まで・・・///」

紬(・・・ハァハァハァハァ)ボタボタ

律「おいおいムギ、両方の鼻から血が溢れてるぞ・・・」

紬「こんな素敵な光景が見れるなら、私もう悔いは・・・」

和「んー、多分だけど、昨日コンディショナー替えたからかしらね」

唯「へー、このコンディショナー凄く甘い香りがするよ~」

和「とりあえず、唯はもう離れなさい」

唯「はーい・・・」シュン

純「ういちゃーん!」

憂「あ、じゅんちゃんー」

唯「ほえ? 憂、お友達?」

憂「うん、おともだちのじゅんちゃん」

純「えと・・・ういちゃんのおねーちゃん?」

唯「うん、平沢 唯って言うんだよ。よろしくね、純ちゃん」ナデナデ

純「うん! ゆいおねーちゃん!」ギュッ

憂「あー! じゅんちゃんずるいー。 おねえちゃんはわたしのなのー!」ギュッ

澪「唯は子供に大人気だなあ」

律「精神年齢が似てるからじゃね」

唯「りっちゃん!」ムゥ

律「じょーだんだよ☆」

澪「何やってんだか・・・」

紬(いいわ唯ちゃん、激しくGJよ・・・)ドクドク

律「・・・ムギ、そろそろ救急車呼ぶか?」

紬「大丈夫よー、うふふ」

律「そ、そか・・」

純「ねーねーういちゃん、このおねーさんたちだぁれ?」

憂「えっとね、おねえちゃんのおともだちだよ」

純「へー、ゆいおねーちゃんおともだちたくさんだー」

唯「純ちゃんだって、もうおねーちゃん達とお友達だよ」ニコッ

純「ほんと? やったー!」

憂「よかったね、じゅんちゃん」ニコッ

純母「純ー、帰るわよー」

純「あ、ママが呼んでる。じゃーねういちゃん!おねーちゃんたち!」トテトテトテ

憂「ばいばーい」

和「さ、私たちもそろそろ帰りましょ」

唯「そうだね、それじゃ憂。帰ろっか」

憂「おねえちゃん、えほんは?」

澪「絵本?」

唯「ああ、ごめんね憂。忘れるところだったよ。 んとね、今日憂に新しい絵本を買ってあげるって約束したんだ」

律「まだ時間もあるし、本屋なら近所だろ。付き合うぞ」

唯「えー、でも悪いよ・・・」

澪「気にするなって、私ももう少し憂ちゃんと一緒にいたいから」

律「そのまま連れ帰っちゃダメだぞ」

澪「するかっ」ゴンッ

紬(こっちはこっちで・・・うふふ)

唯「それじゃ、皆で本屋さんへゴー!」


近所の本屋


唯「憂、どの絵本がいい?」

憂「んっとね、んっとね・・・おねえちゃんがでてるのがいい」

紬(!?)

唯「おねえちゃんは本には載ってないよー」

憂「えー、でもきのうのごほんにはのってたもん!」

紬(唯ちゃんが載ってる・・・本・・・まさか!?)

紬「唯ちゃん、ちょっといいかしら?」

唯「ふぇ、ムギちゃんどうしたの? そんな怖い顔して」

紬「澪ちゃん、りっちゃん。ちょっと憂ちゃん見ててくれるかしら」

律「ん、ああいいけど」

澪「憂ちゃんおいで、おねえちゃんたちと絵本選ぼうか」

憂「はーい」トテトテ

紬「・・・唯ちゃん、さっきの本ってもしかしてもしかすると・・・かきふらいって人のサインとかなかったかしら?」

唯「かきふらい? 牡蠣のフライ?」

紬「ある漫画家さんの名前なのよ。その本のどこかになかったかしら?」

唯「んー・・・そこまでは覚えてないけど、なぜか私が写っててあんなことやこんな事してたよ・・・///」

紬(間違いない・・・私のガチレズ同人誌・・・でもなんで憂ちゃんが・・・?)

唯「それでムギちゃんとそのかきふらいって人の本と、何か関係があるの?」

紬「え!? えと・・・そうそう、お友達がねその本を探してるのよ」アセアセ

唯「へー、あの本ってそんなに人気なんだー」

紬(一部の人にはとんでもない需要があるわね)

紬「それでね唯ちゃん、その本・・・良ければ譲ってもらえないかしら?」

唯「え、ムギちゃん欲しいの? あれ中身とんでもなくエッチだよ・・・///」

紬「わ、私じゃなくてそのお友達がね! どうしても欲しいって言うから」

唯「んー・・・私は大丈夫だけど、憂はあの本凄く気に入ってるから」

紬「あら、憂ちゃんが?」

唯「うん、おねーちゃんがでてるーって凄く気に入っちゃっててね」

唯「今日もあの本、保育園に持っていくってきかなかったんだよ」

紬(あの本が外部に知れ渡ったら色々な意味でまずいわ・・・)

紬「! 唯ちゃん、今日唯ちゃんの家に泊まっていいかしら?」

唯「ほぇ? 今日? 私は良いけどムギちゃんのお家の人たちは大丈夫なの?」

紬「ええ、大丈夫。 今日はお友達の家に泊まるって伝えておけば」

唯「そっか、きっと憂も喜ぶよ」

和「あ、いたいた。 憂ちゃんが待ってるわよ」

唯「あ、今行くー」

紬「唯ちゃん!」

唯「ん、なあに?」

紬「今の本の話は、くれぐれも内緒にね」

唯「・・・? うん、分かったよ」

律「お、やっと終わったのか」

澪「ずいぶん時間かかったな、憂ちゃん待ちくたびれてるぞ」

憂「おねーちゃんー」トテトテ

唯「ごめんねー憂。 絵本決まった?」ナデナデ

憂「うん、これがいい」

唯「かばくん、かあ。憂は動物さん大好きだもんね」

憂「うん、どうぶつさんだーいすき」ニコッ

律「聡にもこんな時代が・・・なかった・・・」

澪「憂ちゃんの可愛さは別格だよなあ・・・」

和「唯の妹ってのが信じられないくらい利口な子よね」

唯「あー、和ちゃんまでひどーい!」

和「冗談よ、さあ本も決まったなら買って帰りましょ」

唯「そだね。 それじゃ憂、絵本をあそこのお兄さんのところへ持っていってくれるかな?」

憂「はーい」トテトテ

唯「じゃあ私は本のお会計してくるね」

紬「あ、いいわよ唯ちゃん。絵本のお金なら私が出すわ」

唯「え、でも・・・」

紬「いいのよ、今日お世話になるんだしね」

澪「ん、ムギ・・・もしかして唯の家にいくのか?」

唯「うん、今日ムギちゃん泊まるって」

律澪「!?」

律「唯、私も泊まっていいか?」

澪「わ、私もっ」

唯「え、別にそれは大丈夫だけど・・・皆帰らなくていいの?」

律「大丈夫大丈夫、うちは聡がよく友達の家に泊まったりしてるから、外泊に関してはうるさくないんだ」

澪「うちも理由さえ伝えとけば問題ないと思う」

和「あら、皆泊まるなら私も久しぶりに唯の家に行こうかしら」

唯「おー、今日は皆でお泊り会かあ。明日は休みだし丁度良いね」

紬「買ってきたわよー」

憂「わーい、ムギおねえちゃんありがとー」

紬「どういたしまして」ウフフ

律「ムギー、私らも今日唯の家に泊まる事になったから」

紬「あらあら、それじゃ今日は賑やかになりそうね」

憂「みんなでおとまりー」キャッキャ

律澪紬(かわいい・・・)

和「それじゃ私は、一旦家に戻って支度してから向かうわね」

唯「了解であります!」ビシッ

律「あ、私も一旦戻らないとダメか」

澪「そいえば準備何もしてないものな・・・それじゃ唯の家に現地集合って事で良いかな?」

和「そうね、そうしましょ」

紬「それじゃ唯ちゃん、例のものよろしくね」

唯「うん」

すまんこれから仕事だわ・・・>>1>>102が戻ってくると信じてageとく

憂「おねえちゃん、またねー!」

唯「うん。保育園でもいい子にしてるんだよ?」

憂「わかったー!」

唯「それじゃ、学校行ってくるね」

憂「うん!」

憂「あ、せんせい、おはようございます!」

先生「あら、憂ちゃんおはよう」

トテトテ・・・

憂「えーっと・・・えほんえほん・・・あった!」

梓「あ・・・ういだー!」

憂「っ! あ、あずさちゃん・・・」

梓「うい、そのえほん、かして」

憂「え・・・でも、このえほんは、わたしが・・・」

梓「うるさいっ!はやくかせー!」 バッ

憂「あっ・・・! か、かえしてー・・・」

梓「へへーん、こっちだよー!」

憂「か、かえしてよー!」

梓「やーい、ういののろまー!」

憂「う、うえぇぇえぇん・・・」

梓「あ、ういがないたー!」

憂「ぐすっ・・・ひっく・・・かえしてよお・・・」

梓「かえしてほしい?」

憂「うん・・・かえして・・・」

梓「なら、わたしのおよめさんになって」

憂「およめ・・・さん・・・?」

梓「うん。それで、わたしのこと、すきっていったらかえしてあげる」

憂「え・・・えと・・・」

梓「はやくしないと、かえしてあげないよ?」

憂「うー・・・あずさちゃん、すき・・・」

梓「ほんと? わたしとけっこんしてくれる?」

憂「う、うん・・・あずさちゃんとけっこんする」

梓「えへへ・・・うれしい!ういちゃんだいすき!」 ニコニコ

憂「え、えほん・・・」

梓「はい。かえす。うい、いっしょによもう?」

憂「いっしょに・・・?」

梓「うん!ふうふなんだから!」

憂「ふうふ・・・?」

梓「しらないの?あいしあってる、ふたりのことだよ? ういったら、まだまだ、おこさまなんだから」

憂「よくわからないよ・・・」

梓「とにかく、ういはわたしのいうこときいてればいいの!」

憂「わ、わかった・・・」

梓「それじゃ、よもう?」

先生「あらあら。相変わらず、梓ちゃんと憂ちゃんは仲が良いですね」

梓「えへへー! あのね、ういとわたしはね、けっこんしたの!」

先生「あらあらまぁまぁ。百合カップルとは素敵ですね。さて、仕事仕事・・・」

憂「ゆりかっぷる・・・?」

梓「うい、えほん、はやくめくって」

唯「ホシュリーナ!」

律澪紬梓「え、何が?」

先生&紬「百合カップル!」

梓憂「え、なにー?」

数分後・・・。


男の子A「あ、みろよ!ういとあずさがえほんよんでるぞー!」

男の子B「ほんとだー!」

男の子C「おいあずさ、ういなんかほっといて、いっしょにいこうぜ」

梓「むっ・・・。じゃましないで」

男の子A「いいから、いこうぜ!」

梓「さわるな、ばかっ!」

男の子B「ういなんか、あっちいけ!」 ドンッ

憂「あっ・・・」

梓「・・・! ういを、いじめるなぁあぁっ!」 ドンッ

男の子B「いてっ!」

憂「あ、あずさちゃん・・・!」

梓「ういをいじめるやつは、ゆるさない!」

男の子A「こ、この・・・!」

男の子C「こいつー!」

梓「おとこのこなんか、こわくないもんね!」

先生「あらあらまぁまぁ。喧嘩は良くありませんよ?」

男の子A「あっ、せんせいだ!」

憂「せんせい・・・」

先生「ほら、皆さんお互いごめんなさいしないといけませんね?」

男の子ABC「ご、ごめんなさい・・・」

先生「次は梓ちゃんと憂ちゃんの番ですよ?」

梓「べー、だ! いこ、うい!」

憂「あ、あずさちゃん・・・!?」

先生「あっ・・・あらあらまぁまぁ」

トテトテ・・・

梓「はぁ、はぁ・・・つかれたー」

憂「あ、あずさちゃん・・・その・・・」

梓「ん・・・どしたの?」

憂「その・・・ありが、とう・・・」

梓「えへへ・・・ういは、わたしのおよめさんだもん!」

憂「あずさちゃん・・・」 ポッ

梓「またいじめられたら、わたしがやっつけてあげる!」

憂(あずさちゃん・・・かっこいい・・・!)

梓「はっはっはー!うい、あっちであそぼ!」

憂「うんっ!」

紬(ハァハァ・・・ビデオカメラがいくつあっても足りないわ・・・!)

先生「あの、琴吹様のお嬢様、学校は・・・?」

そして時はあっという間に過ぎ・・・


先生「憂ちゃん?お姉さんがお迎えにいらっしゃいましたよ?」

憂「はーい!」

梓「あ、わたしもいくっ!」

唯「憂だー! っと、それに梓ちゃんも!」

梓「ゆいおねえちゃん!」

律「おおっ、憂ちゃんの友達か?この子も可愛いなぁ」

梓「おでこっ!」

律「なっ・・・」

澪「ははは、よかったな、律? 気に入られたみたいだぞ」

律「うるへーっ!」

憂「ういはねー、おねえちゃんがだいすきー」

憂「おねえちゃんのおよめさんなんだよぉ」



梓いらね!!!

唯「それじゃ憂、梓ちゃんにばいばいして?」

憂「うん!あずさちゃん、ばいばい!」

梓「ばいばい!またねー!」

律「梓ちゃん、私にもばいばい、ってしてくれー!」

梓「うんっ!ばいばい、おでこ!」

律「だーっ!私のことは律姉さまと呼べいっ!」

紬「あ、みんなー、待ってー」

澪「む、ムギ!? なんでここに・・・!?」

律「そのビデオテープの山はなんだよ・・・」

紬「えへへ。ちょっとね~。さ、帰りましょ」

梓「あ!このひと、わたしとういに、さわってきた、へんなひと!」

憂「ほんとだ!」

唯「む、ムギ・・・ちゃん・・・?」

紬「あ、見て?夕陽が綺麗よ?」

律・澪「・・・。」

―平沢家―

唯「憂、今日はどうだった?楽しかった?」

憂「たのしかった!」

唯「おおっ、良かったねー?」

憂「あのね、わたし・・・あずさちゃんと、けっこんする」

唯「え、梓ちゃんと?」

憂「あずさちゃん、かっこいい・・・」 ポッ・・・

唯「あはは。よくわからないけど、憂はきっといいお嫁さんになるよ?」

憂「うんっ!」

唯「あ。今日はファミレスでご飯食べよっか?」

憂「わーい!」


以上、支援でした。

支援&SS書くときは・・・じゃなくて...のほうがいいと思う

>>367
なんで?

>>372
昔それ使ってSS書いてたときに見づらいって言われたし、他の書き手も使ってないから言ってみただけ。強制とかそういうんじゃないよ

ラス保守

ピンポーン

唯「は~い」スタスタ

憂「は~い」トテトテ

紬「こんにちは」

唯「おぉ、ムギちゃん一番乗りだよ!」

紬「えへへっ、急いで来ちゃった。憂ちゃん、こんにちは」

憂「……」ジーッ

唯「ほら憂、ムギちゃんに『こんにちは』しなきゃ」

憂「……むぎちゃ?」

唯「……麦茶?」

憂「むぎちゃ~」キャッキャ

紬「あらあら、私は麦茶になっちゃったみたいね」クスッ

唯「もう、憂ってば!」

紬「いいのよ、まだ小さいんだから。それにとっても可愛いし」

唯「とりあえず上がってよ、他のみんなが来るまで憂と遊んでてね」

紬「ええ、お邪魔するわね。さあ、憂ちゃん遊びましょうか」

憂「むぎちゃ~」キャッキャ

紬「……っと、その前に」

憂「……?」キョトン

紬「唯ちゃん、さっき話した本、持ってきてくれない?」

唯「あっ、うん。ちょっと待っててね~」

うーいー、かわいいよぉ~

紬「それじゃ憂ちゃん、遊びましょ。お姉さん、おもちゃを持って来たの」

憂「おもちゃ?」

紬「はい、これよ」

憂「……なぁにこれ?」

紬「触ってみて、憂ちゃん」

憂「……ぶよぶよ」

紬「そのボタンを押すと動くわよ」

憂「これ?」カチッ

ブィーンブィーン

憂「わっ!」

紬「ほらね、動いたでしょ?」

和「……何してるの、ムギ」

紬「!?」

和「そんな凶悪なもの、憂に持たせちゃダメじゃないの」

紬「の、和ちゃん、どうして……。玄関の鍵はさっき閉めておいたのに」

和「あぁ、私はこの家の合鍵を持ってるのよ。ご両親が海外にいる時だけね」

紬「そ、そんな」

和「それよりムギ、あの『おもちゃ』は何なの?」

紬「えーとね、あれは、その」

和「正直に答えて」

紬「……双頭バイブです、ごめんなさい」

憂「うごくうごく!」ブィーーーン

和「3歳の女の子にそんなもの持たせて、どんな趣味してるのよ」

紬「……返す言葉もないわ」

和「ほら、憂。これは小さい子のおもちゃじゃないの、ダーメ」

憂「えー」

和「代わりに、あっちでテレビを観ましょう?」

憂「やだー」

和「……気に入っちゃったのかしら」

紬「……そうみたいね」ニヤッ

和「もう、憂が変なことを覚えちゃったらどうするのよ!」

紬「そ、その時は私が責任を持って」

和「あーっ、やっぱりその先は言わなくていい!」

唯「ムギちゃん、お待たせ~」

紬(ま、まずい。このタイミングで!)

唯「あれ、和ちゃんも来てたんだ」

和「ついさっき着いたところ。それで、その本は何なの?」

唯「これはムギちゃんのお友達が探してる、貴重な本なんだって」

紬「そ、そうなの。とっても貴重な本だから、私がその友達に」

和「ちょっと見せて」ササッ

紬(あぁっ!?)

唯「あっ、その中身は見ない方が……」

和「……」ペラッ

紬(み、見られちゃった……)

和「……どうして、この本がここに?」

紬「……えっ?」

和「唯、これどこで手に入れたの?」

唯「どこって、気が付いたら私の部屋にあったんだよ」

和「いつから?」

唯「うーん、ムギちゃんたちが遊びに来た日かな」

和「……ムギ」

紬「な、何かしら」ビクッ

和「あなただったのね、依頼主」

紬「……へっ?」

和「なるほど、あの破格の報酬も納得がいったわ。琴吹財閥のお金だったのね」

紬「……ま、まさか」

和「もう勘付いたかしら。私が、かきふらいよ」

唯「……えーと、何の話?」

憂「んー?」キョトン

和「あー、えーと、唯には関係ない話よ」

紬「そ、そうね。とりあえず、この本ありがとう、唯ちゃん!」

唯「う、うん……」

和「……ちょっとムギと外に行くわね。しばらく憂と二人で遊んでてくれる?」

紬「もうすぐ澪ちゃんとりっちゃんも来ると思うから、ちょっとだけ待っててね、憂ちゃん?」

憂「はーい!」

和「じゃあ、ムギ。行きましょう」

紬「は、はいっ!」

バタン

憂「ばいばーい!」

唯「行っちゃった……」

和「……驚いたわ。あんな馬鹿げた依頼をしてきた相手が、こんな身近にいたなんてね」

和「まぁ琴吹の財力と、ムギの変態性を知った今となっては、納得だわ」

和『世界に一冊だけの、唯憂のガチレズ同人誌を描いてほしい。原稿料は5000万円出す』

和「コミックスの印税の何倍も、同人誌一冊で稼げるとは思わなかったわ

紬「お、驚いたのは私の方よ。『ひらさわ!』の作者かきふらい先生が、まさか和ちゃんだなんて……」

和「

和「……驚いたわ。あんな馬鹿げた依頼をしてきた相手が、こんな身近にいたなんてね」

和「まぁ琴吹の財力と、ムギの変態性を知った今となっては、納得だわ」

和『世界に一冊だけの、唯憂のガチレズ同人誌を描いてほしい。原稿料は5000万円出す』

和「コミックスの印税の何倍も、同人誌一冊で稼げるとは思わなかったわ」

紬「お、驚いたのは私の方よ。『ひらさわ!』の作者かきふらい先生が、まさか和ちゃんだなんて……」

紬「やっぱりあのマンガ、唯ちゃんがモデルだったのね」

紬「高校に入って唯ちゃんと出会った時は、卒倒しそうになったわ」

紬「なんで『ひらさわ!』の主人公、平沢唯が、目の前にいるのかって

Janeの調子が悪いんだ、すまない

和「その通りよ。私は4年前、唯をモデルにした日常系の漫画をきらら編集部に持ち込んだ」

和「それからすぐにデビューが決まって、かきふらい名義で『ひらさわ!』の連載が始まったわ」

紬「でも、4年前って事は、まだ憂ちゃんが生まれてないじゃない」

紬「私はてっきり、ひとつ年下の憂ちゃんも実在するんだと思っていたわ」

和「それは順序が逆なのよ」

紬「逆?」

和「憂はもともと、連載開始にあたって私が追加したオリジナルキャラだったの」

紬「そうだったの?」

和「ところが『ひらさわ!』の人気が出てきて、唯のご両親がその存在を知ったときに……」

紬「……」ゴクリ

和「憂っていう妹がいたら可愛いから、作っちゃおう、という事になったの」

紬「ええええっっっっ!?」

和「こうして生まれたのが憂よ。3年前の事ね」

紬「そ、そうだったの……」

和「まぁ、マンガよりも随分と年が離れてるけど、あれはあれでいい姉妹じゃない?」

紬「私もそう思うわ。むしろあれくらい幼い方が……」

和「さすが、ガチレズ同人誌に大金を惜しみなく使う変態だけあるわ」

紬「その言葉、賞賛と受け取っておくわね」

和「いや、微塵も褒め称えてはいないんだけど」

紬「色々と話したい事もあるけれど、まずは家の中に戻りましょう。早く憂ちゃんを抱っこしたいわ」

和「本当に大丈夫かしら……」



続き任せた

唯「憂ーおいで」

憂「!」トテトテ

憂「…って!」コケッ

唯「あぁっ!」

憂「…」

憂「うっ…うう…」ウルウル

唯「おー大丈夫大丈夫」

唯「よしよし」ナデナデ

憂「うえええええん!!」

唯「よしよし」ナデナデ

唯「よいっしょっと」だきっ

唯「ほうらぁ~」ゆらゆら

憂「ぐす…」ウルウル

唯「痛いの痛いのとんでけー!」

唯「おねえちゃんにとんでけー!!」クワッ

唯「いたた…おねえちゃんが痛くなってきちゃった」ニコ

憂「えへへ」

憂「いたいのなおったー!」

唯「よかったぁ!」

憂「おねーちゃん」ジーッ

唯「んー?」

憂「いたいの、だいじょぶ?」

唯「うん!大丈夫だよー」

唯「憂はやさしいね!ありがと」ニコ

憂「やちい!」

唯「ん?」

憂「おねーちゃん やちい!」

唯「あはは!仲良し姉妹だもんね!」

憂「なかよち!」

唯「そろそろご飯にしようね」ナデナデ

憂「ごはん!」

唯「あはは、ちょっと待っててね」

コトコト

---

唯「よし、できた」

唯「いただきまーす」

唯「憂もほら、いただきまーす!って」

憂「いたあきまーす!!」

唯「元気でよろしい!」

憂「よろちい!」

唯(ちょっと熱いかな…)

唯「ふ~、ふ~」

憂「やるー!」のびーっ

唯「え、いいよ、おねえちゃんに任せて」

憂「やぁ!やる!」ぶんぶん

唯「あは…じゃあ、そ~っとね、ふ~って」

憂「ふ~…ふ~…」

唯「お上手お上手!さすが憂!」

憂「ふ~…ふ~…」

唯「うん、そろそろいいよ。じゃあ、あ~ん」

憂「あ~ん」

憂「おいちぃ!!」パァア

唯「あはは、よかったぁ」ニコ

憂「ふ~っ…ふ~っ」

唯「はい、あ~ん」

憂「おねちゃん、あ~ん」

唯「ん?くれるの?」

憂「うん!おねえちゃん、あ~ん」

唯「えへへ、ありがとう、うい♪」

唯「あ~ん」

憂「んーっ」のびー

唯「んん、ありがとぉ、うい」ナデナデ

憂「えへへ」

唯「憂はやさしくて、おりこうさんだね♪」

憂「ふぅ~」

憂「ふぅ~」びちゃ

憂「あ」

唯「あはは、大丈夫だよぉ」フキフキ

憂「あ~ん!」

唯「あ~ん」

唯「うん、おいしー…って」

唯「憂も食べなよぉー」

憂「おいち?」

唯「うん♪憂が食べさしてくれるのおいしいよぉー」

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