シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」Part2 (512)

前スレ
シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」Part1
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi?bbs=news4ssnip&key=1376840950


*前スレの「前日談」となります
*前スレのシンジは5回目の逆行でしたので、1~4回目の逆行について、補完したいと思います。
 脳内設定のヒントはPart1スレの495で書いてますが、ここでは特に触れません。
 基本的には、前スレを読んでからの方が楽しめるかと思いますが、敢えて順を追ってみるのもアリかもしれません。。

*ノリが合わないなーと思ったら、そっとブラウザを閉じてくださいm(_ _)m
*投下中のツッコミ合いの手歓迎します!
*投下中でなければ、雑談もご自由にドゾ。但し、荒れた場合は>>1の意思がルールです☆
*支援画なんて・・・拙作にはもったいないですよー(チラッ チラッ
*誰が何と言おうと、>>1はぬるヲタです。決してガチヲタではありません。

*まとめサイトさんに載ったら嬉しいです!
【重要】但し、わた速に限り転載禁止とします。タイトルで惹いておいて、立て逃げや数レスで
エタったスレを平気で乗せる行為に、過去何度も迷惑してきたからです。ま、hosts書き換えて
繋がらないようにしてるんで、ぶっちゃけ転載されても分かりませんけどwwwww


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379257202


◆プロローグ

(サードインパクト、碇シンジ補完中の世界)

レイ「ここはLCLの海・・・あなたの望んだ世界よ・・・」

シンジ「でも・・・これは違う。違うと思う・・・」

レイ「他人の存在を今一度望めば・・・再び心の壁が全ての人を引き離すわ・・・」

レイ「また・・・他人の恐怖が始まるの・・・」

シンジ「いいんだ・・・・・・ありがとう。」

カヲル「再びATフィールドが・・・君や他人をキズつけても・・・いいのかい?」

シンジ「構わない・・・」

レイ「・・・そう」

(赤い世界)

ザザーン・・・ザザーン・・・

ザザーン・・・ザザーン・・・

シンジ「(・・・・・・!?)」ガバッ

シンジ「・・・・・・・・・?」

シンジ「・・・・・・・・・」キョロキョロ

シンジ「・・・・・・!」ヨロヨロ

シンジ「・・・・・・・・・・・・・」ニッコリ

アスカ「・・・・・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・?」

アスカ「・・・・・・・・・・・・気持ち悪い」ボソッ

シンジ「・・・・・!?」


シンジ「!!!!!」グッ

アスカ「グッ・・・・・・・グェッ・・・・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!」グッ

アスカ「・・・・・・・・・・・・・・・・・   」パサッ

シンジ「・・・・・・・・・・・・!?」バッ

アスカ「        」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」ユサユサ

アスカ「   」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」ユサユサ

アスカ「   」




シンジ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

シンジ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

シンジ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

シンジ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

シンジ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

シンジ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

シンジ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」




初号機(ユイ)「(シンジ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!)」

初号機(ユイ)「(・・・・・・・ごめんなさい。母さんがバカだったわ・・・グスッ)」

初号機(ユイ)「(シンジ・・・・・・・・幸せに・・・なるまで・・・何度でも・・・・・!)」



初号機(ユイ)「ヴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!」


◆第1話

ミーンミンミンミンミンミー
シンジ「・・・ハッ!?」

シンジ「ここは・・・?」

シンジ「空が・・・青い・・・。あの、赤い世界じゃない・・・?」キョロキョロ

シンジ「・・・!」

シンジ「ここは・・・見覚えが・・・」

ドガァァァン!!
シンジ「ハッ!?」

シンジ「あれは・・・サキエル!? そんな、倒したはずなのに・・・!?」



キュキュキュキュキュ・・・ブォォォォォォォ・・・キキーッ!!
ミサト「アナタが碇シンジくん?ごめーん、お待たせ!」

シンジ「・・・!(ミサトさん!生きてたんだね!!)」ブワッ

ミサト「えっ・・・泣いてるの・・・? そうか、怖い思いさせてごめんなさい・・・私が遅刻しなければこんな事には・・・」

シンジ「(ニッコリ)」ブワッ

ミサト「えっ・・・えっ・・・笑ってるの? 泣いてるの・・・?」

ドガァァァン!!
ミサト「ハッ!? シンジ君、細かい説明は後よ!大急ぎで逃げるわよ!!乗って!」

シンジ「(ニッコリ)」コクコク


シンジ「(そうか・・・僕はあの日に戻って来たのか・・・)」

シンジ「(きっとこれは・・・神様がくれた・・・やり直しの・・・チャンス・・・)」

シンジ「(今度こそ・・・上手くやる・・・すべてを知ってる僕なら・・・きっとやれる・・・!!)」



ミサト「では改めて・・・私は葛城ミサト。ミサトでいいわよん♪」

シンジ「自分は・・・碇シンジです。よろしくお願いします!ミサトさん!」

ミサト「こちらこそ、シンちゃん♪」

シンジ「すいません、さっきは取り乱して・・・お恥ずかしいです///」

ミサト「いいのよいいのよ。あんな怪獣が街中で暴れてたら怖いもんね。そもそも、アタシが遅刻したのが悪いんだし・・・」

ミサト「えーと・・・マニュアル・・・『ネルフ江ようこそ』は・・・えーと・・・」ゴソゴソ

シンジ「あっ・・・!なんか戦闘機が撤退していきますよ。何でだろう・・・?」

ミサト「えっ!こんな所で使う気!?シンジ君、思いっきり飛ばして逃げるから、シートベルトしっかり締めてね!」ブォォォォォォ!!

シンジ「はいっ!(ここでモタモタしてたら、車ごとひっくりかえっちゃうからなぁ・・・少しずつ・・・でも着実に未来を変えようっと!)」


(ネルフにて)

ミサト「ん~おかしいわねぇ・・・こっち・・・だったハズよねぇ・・・」

シンジ「(フフ・・・ミサトさんが相変わらずでよかった・・・・・・)」ニコニコ

ミサト「ゴミンねぇ、シンちゃん・・・」

シンジ「あ、いえいえ」ニコニコ

リツコ「何やってるの葛城1尉!今は非常事態なのよ?」

ミサト「リツコ!ごっみ~ん」テヘ

シンジ「あははっ(なんだか懐かしいやっ!)」クスクス

ミサト「あーあー、シンジ君に笑われちゃったわねぇ^^;」

リツコ「・・・そう、貴方が碇シンジ君ね? 私は技術部の赤木リツコ。リツコでいいわよ。」

シンジ「はい!宜しくお願いします、リツコさん!」ニコッ

リツコ「来たばかりで申し訳ないのだけれど、貴方に頼みたい仕事があるの。お父さんから話は聞いているかしら?」」

シンジ「いえ・・・手紙には『来い』の2文字とネルフのIDカードだけで・・・むしろどういう意味か確認しに来たような感じです。まったく、困った父ですよー」ハハハ

リツコ「えっ・・・そうだったの。それは申し訳なかったわね。説明するから付いてきて頂戴。
(あら、報告書と違って明るい子ね・・・?内向的で内罰的、やや暗い印象とあったけど・・・諜報部もアテにならないわねぇ。
それにしてもゲンドウさん、幾らなんでも説明不足よ・・・無視されたらどうするつもりだったのかしら・・・?)」


(ケージにて)

シンジ「紫の・・・巨人・・・」

リツコ「これは人の作り出した、究極の汎用人型決戦兵器・・・ 人造人間エヴァンゲリオンよ。これはその初号機なの。」

シンジ「エヴァンゲリオン・・・(そうだ。僕の初号機だ! 母さんも居るはず・・・!)」

リツコ「貴方がこれに乗って戦うのよ」

シンジ「僕が?」

ゲンドウ「そうだシンジ、これに乗って使徒と戦え。乗らないなら帰れ!」


シンジ「(父さん・・・・・・本当に最低親父・・・いや、人間のクズ・・・いや、人間以下だよな・・・・・・)」

シンジ「(母さんに会う為だけに人類巻き添えにするし・・・リツコさん愛人にしてるし・・・何より僕の事道具としか見てないし・・・)」

シンジ「(普通、愛する妻の忘れ形見だったら、より大事にするだろうがよ・・・)」

シンジ「(しかも、カッコつけてるけど、かなりのビビリだし・・・今ならサングラスの意味も、言葉少なめの意味も、顔の前で手を組んでる意味が分かるよ。僕。)」

シンジ「(でも・・・僕が我慢して上手くやれば・・・ひょっとしたらいい方に転ぶのかも・・・・・・すべては未来のため・・・)」グッ



シンジ「・・・父さん!久しぶりっ!!」ニッコリ

ゲンドウ「えっ」

シンジ「あいたかったよ父さん!3年ぶりだね・・・どう?僕、背が伸びたでしょ?」ニコニコ

ゲンドウ「あっ、ああ・・・大きくなったな、シンジ」

シンジ「僕が・・・あの怪獣と戦えばいいんだよね。分かった。僕、父さんの仕事手伝うよ! 人類を救う、立派なお仕事なんだよね?」ニコッ

ゲンドウ「そっ、そうか?じゃあ、そこの赤木博士と葛城1尉から操縦法を聞きなさい」

ミサト「い、碇司令!本気ですか!?レイだってシンクロするのに7か月も掛かったのに!」

ゲンドウ「大丈夫だ。この際、座っているだけでも構わない。」

シンジ「父さん! 僕・・・頑張ってみるよ!」

ゲンドウ「ああ・・・頼む。(てっきり拒絶されるものと思ったが・・・予想外の反応だったな・・・)」ドキドキ


シンジ「ミサトさん、ちなみにさきほどの『レイ』というのは?」

ミサト「あぁ、今ちょっち怪我して入院中なんだけど・・・あなたと同い歳の14歳の女の子よ。エバー零号機のパイロットなの」

シンジ「うっ・・・やっぱり危険な仕事なんですね・・・でも僕、頑張ってみます。」

リツコ「それじゃあ急ぎで説明するわね。まずはこのヘッドセットを付けて頂戴。概要は歩きながら話すわ。」



マヤ「エントリープラグ、注水開始!」

シンジ「うわっ!オレンジ色した血なまぐさい水が!!」

リツコ「シンジ君!それはLCLよ。吸い込めば呼吸できるわ!」

シンジ「うっ・・・僕頑張ります・・・」ガボガボ・・・スゥー

ミサト「シンジ君!さすが男の子ね。立派よ!」

マヤ「エントリープラグ、注水完了・・・主電源接続・・・A10神経接続、異常無し」

リツコ「問題ないわね。続けて」

マヤ「回線開きます。シンクロ率・・・・・えっ・・・」

リツコ「どうしたの!?」

マヤ「シンクロ率、82.25%です!!すごい!!!」

リツコ「凄いわね・・・! 才能かしら?」


シンジ「(まぁ、散々訓練したし、母さんの存在にも気付いたからなぁ・・・これでも抑え目なんだけど・・・)」

マヤ「エヴァンゲリオン初号機、起動しました!」

ミサト「シンジ君、準備はいい?」

リツコ「いいこと?エヴァはイメージで動かすの。頭の中で考えた動きがフィードバックされるわ。まずは歩く事を考えてみて。」

シンジ「はいっ!」

ミサト「碇司令!宜しいですか?」

ゲンドウ「うむ」

ミサト「エバンゲリオン、発進!」


(地上に射出され、第三使徒サキエルと対峙する初号機)

ミサト「シンジ君!まずは歩く事を考えて!」

シンジ「はい・・・歩く・・・歩く・・・」

初号機「(テクテク)」

リツコ「歩いた・・・! しかもスムースな動き・・・!!」

シンジ「あっ!あんな所に人が倒れてる!!」

発令所一同「えっ」

ミサト「モニター映して!」

マヤ「女の子・・・でしょうか?逃げ遅れたのかしら!?」

シンジ「(あれが・・・トウジの妹のサクラちゃんか・・・すっげー可愛い!! トウジが溺愛するわけだなぁ・・・)」

ミサト「シンジ君!大至急回収班を向かわせるからその場で待機!」

シンジ「はいっ!(ふふ・・・また一つ、過去?・・・いや、未来を変えたぞっ!)」ニコニコ



ミサト「回収完了!もう大丈夫よ!」

シンジ「良かったぁ~!」

サキエル「・・・!」タッタッタ

シンジ「うわっ!怪獣が襲ってきた!」

ミサト「シンジ君!敵と組み合って戦って頂戴!」

シンジ「やれるだけやってみます。うぉぉぉぉぉぉ!!」ダッ!!

リツコ「なんて素早い動き・・・」

サキエル「・・・!!」バァァァン

リツコ「ATフィールド・・・」

ミサト「あれが・・・」

シンジ「うぉぉぉぉ!」ボコッ バキッ ドガッ・・・パリィィン!!

リツコ「すごい・・・ATフィールドを打ち破った・・・!」

ミサト「シンジ君!使徒はコアが弱点なの!体の中心の赤い珠を狙って!!」

シンジ「わかりました!ミサトさん!!」ボコッ バキッ ボグッ ボグッ ボグッ ボグッ



冬月「・・・勝ったな」

ゲンドウ「ああ」

冬月「だがいいのか? お前のシナリオとはだいぶ異なる・・・シンジ君があそこまで乗れるとは予想外だったが・・・」

ゲンドウ「きっとユイが守っているのであろう。そういう意味では想定内とも言える・・・」

冬月「そうかもしれんな。『普通の』『まともな』親は、自分の命に代えてでも子供を全力で守るものだ」

ゲンドウ「冬月」

冬月「なんだ、碇?」

ゲンドウ「・・・イヤミか?」

冬月「何の事かワカランな。俺は一般論を言ったまでだ。」

ゲンドウ「・・・そうか」


ミサト「すごい・・・あれがエバーの力・・・」

リツコ「エバーじゃないわ・・・エヴァよ」

ミサト「だからエバーって言ってるじゃない?」

リツコ「・・・もういいわ」ハァ



シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」ドガドガドガドガドガッ!!

バキバキバキッ
サキエル「・・・・・・!」プクゥゥゥゥ・・・

ミサト「やばい!自爆する気!? 逃げてシンちゃん!!」

シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」バァァァン!!

ドガァァァァァァァァン!!


リツコ「マヤ、状況は!?」

マヤ「解析中です・・・スタンバイ・・・パターン青消滅! 使徒は倒されました。初号機も健在です!あっ」

リツコ「なに?」

マヤ「爆発の瞬間・・・初号機から強いATフィールドが検出されています・・・」

ミサト「被害を抑えたとでもいうの・・・? ハッ!?シンジ君!シンジ君は!?」

シンジ「・・・・・・」

マヤ「パイロット、意識がありません!生命反応は問題なし!」

ミサト「回収班は大至急現場に直行!パイロット回収して!!」


(知ってる、天井)

シンジ「(ハッ!?)」

シンジ「知ってる・・・いつもの病院の天井だ・・・」

シンジ「夢じゃ・・・ない。僕は・・・戻って来た・・・戻ってきたんだぁ!!」

シンジ「未来は・・・絶対に素晴らしいものに変えてみせる・・・! そのためなら・・・僕は、どうなってもいい・・・。」




ミサト「シンちゃん・・・よくやったわ。お疲れ様!」ニコッ

シンジ「いえ、お役に立てて嬉しいです・・・」ニコッ

ミサト「それにしてもスゴイわねぇ・・・あのシンクロ率にATフィールドまで・・・一体どうやったの?」

シンジ「うーん、よく分からないんです。とにかくあの時は必死だったので・・・」

ミサト「そっか。そういえば・・・退院したら住む所はどうする? お父さんと暮らす?」

シンジ「いえ、それはヤメておきます。ちょっと父に苦手意識があるので・・・。独身寮とか宿舎とか紹介頂けると嬉しいのですが・・・」

ミサト「シンジ君・・・・・・独り暮らしだなんて・・・ダメよそんなの! わかったわ。ミサトおねーさんにお任せヨン!」

シンジ「(やっぱりこうなるのか・・・まーいっか・・・。ちょっと大変だけど話し相手は居るし・・・。)」

シンジ「(あー・・・なんか最後の日に『大人のキス』したの思い出しちゃった・・・///)」

ピッポッパ
ミサト「prrrr・・・あ、リツコ?シンジ君は私が引き取る事にしたから!」

ミサト「えっ!ちょっと、私ショタじゃないわよ! やぁねぇ。中学生に手ぇ出さないって!!」

ミサト「とにかく、これは決定事項よ!手続きよろしくぅ!」ピッ


ミサト「さぁシンちゃん。検査の結果異常無しだったから、もう退院してOKよ! これからは私と一緒に住みましょうね!」ニコニコ

シンジ「・・・はい!」ニッコリ



シンジ「(はぁ~ゴミ屋敷の掃除かぁ・・・ま、仕方ない。僕が我慢すれば、きっと上手く行くんだ・・・!)」

シンジ「あ、そうだミサトさん。良かったら、帰りにスーパー寄って欲しいんですが・・・」

ミサト「いいけど・・・? 何買うの?」

シンジ「あの、僕ですね、実は料理するのが好きで・・・。お近づきの印に、ミサトさんにも何か食べさせてあげたいなぁって」

ミサト「ほ、本当!?」キラキラ

シンジ「はい!(やっぱり食いついてきたか。予想通りっ!)」ニッコリ

ミサト「あら~ん、男の子に料理作ってもらえるなんて、おねーさん嬉しいなっ」ニコニコ

シンジ「あ」

ミサト「うん?どうしたの?」

シンジ「すいません・・お金・・・あんまり持ってなかった・・・です・・・」

ミサト「あ、大丈夫よ。養育費って事で私に手当てが出るし、貴方も3尉待遇でお給料出るわよ。」

シンジ「なら良かったです・・・」

ミサト「生活費はなるべく私が出すから、シンちゃんは貯金なさい。」

シンジ「ありがとうございます。ミサトさん」

ミサト「じゃ、いこっか!」


(スーパーにて)

シンジ「今日の晩御飯は・・・スペアリブに・・・タコのから揚げに・・・コーンポタージュに・・・オニオンサラダってとこでどうですか?」ニコニコ

ミサト「えっ!マジ!? てっきり、カレーとかそんなんだと思ってた・・・ビールにめちゃ合うじゃない♪♪♪」

シンジ「あ、ミサトさんはビールがお好きなんですね。なるほどなるほど。(えぇえぇ、よく存じておりますよー)」

ミサト「こればっかりはヤメられないのよねぇ。生きてるゥ~!! って感じがするの。シンちゃんが大人になったら一緒に飲もうね?」

シンジ「そうですね」ニッコリ

シンジ「(僕が大人になったら・・・か。そうだ、あの日を乗り越えて、今度こそ僕は生きるんだ!!)」

ミサト「とくに『えびちゅ』が格別なのよねぇ~」

シンジ「覚えておきますね。後は・・・そうだ、お掃除グッズとかは揃ってるんですか?」

ミサト「えっ・・・そ、そうねぇ、あんまり種類や量は揃ってないかも~?」アセアセ

シンジ「じゃあ、どうせ必要な物なので、ゴミ袋とか洗剤とかも買って行きましょうか」

ミサト「おっけおっけー!好きなのカゴに入れなさい!」

シンジ「なんか僕たち姉弟(きょうだい)みたいですね?」ニコニコ

ミサト「そうねぇ・・・カワイイ弟が出来て、おねーさん嬉しいゾッ!」ニコニコ

シンジ「(まぁ、ダメな姉にしっかり者の弟・・・って図式にはなるんですけどね・・・)」フフッ


(丘の上の公園)

ミサト「じゃーん! あと5秒・・・3・2・1・今!」

シンジ「うわぁ!ビルがにょきにょき生えてきた・・・夕日も・・・キレイだなぁ・・・」

ミサト「あれがアナタの守った街よ。あなたは胸を張っていいわ!」

シンジ「・・・・・・(そして・・・僕が・・・あの日守れなかった街・・・。)」

ミサト「この光景をアナタに見せたかったの・・・」

シンジ「・・・・・・(・・・今度こそ・・・守り抜いてみせる・・・!)」グッ

ミサト「・・・シンジ君?」

シンジ「・・・すいません、あまりにキレイだったので、見とれてしまいました。どうも有難うございます。」ニコッ

ミサト「でしょでしょ~!私のとっておきの場所だモン♪ じゃ、行きましょうか。」


(ミサトの家)

シンジ「おじゃましm・・・いや、ただいま!」ニッコリ

ミサト「そうよ、それでいいのよ。今日からアナタの家でもあるんだからねっ」ニコニコ

シンジ「じゃあ・・・もうちょっとお片付けしないと・・・ですね」ニッコリ

ミサト「あ~、ちょっち散らかってるわね・・・ゴミンねぇ。最近忙しくてさぁ。」

シンジ「ハ・・・ハハ・・・(ちょっち・・・ってレベルじゃないよなぁ・・・)」


-2時間後-

シンジ「つ、疲れた・・・」グッタリ

ミサト「ちょ・・・部屋がピカピカに・・・」ボーゼン

シンジ「ハハ・・・僕、家事得意なんで。(主に貴方のせい・・・いや、おかげで)」

ミサト「うっ・・・シンちゃん・・・来てくれて良かった・・・心から歓迎するわっ」ウルウル

シンジ「(はぁ・・・これで家政夫確定・・・トホホ・・・・・・)」

ミサト「そっ、それに、しばらく嗅いだことの無い・・・いいニオイ・・・!」

シンジ「ご飯冷めちゃいますから、早く食べましょう」ニコッ


ミサト・シンジ「いっただっきまーす!」

ミサト「じゃあ・・・スペアリブいただきぃ!(ガブッ・・・じゅわあぁぁ)」

ミサト「・・・!!」

ミサト「うっ・・・肉汁たっぷり! 超うんっめーーー!!」

シンジ「ビールも冷えてますよ?」

ミサト「もちろんいただくわっ! (プシュッ・・・ゴクゴクゴクゴクゴクゴク・・・)」

シンジ「(次にあなたは『かぁ~!うんっめぇ~~~!生きてるって感じがするゥ~~~!』と言う)」ニヤリ

ミサト「かぁ~! うんっっっめぇ~~~~~!!! 生きてるって感じがするゥ~~~~~!!!!!」

シンジ「(おっと予想より感動が大きかったようだ)」ニコニコ

ミサト「シンジ君・・・こうなったら仕方がないわ。私と結婚しましょう!」

シンジ「えっ///」ドキッ

ミサト「私がお金稼ぐからシンジ君が家事担当よっ!」キラキラ

シンジ「なっ・・・ははは!ミサトさんは面白い人ですねぇ」ニコニコ

ミサト「なんてね~wwwww」キャハハ


シンジ「でもミサトさん・・・美人だしスタイルいいし、きっとモテモテなんでしょうね~?」

ミサト「あっら~ん、シンちゃん私の事気になるの~?」ニヤニヤ

シンジ「だって・・・大切な『お姉さん』ですから、変な男に引っ掛からないか心配ですよー」

ミサト「もう~www だーいじょうぶ、私はフリーだし、声掛けてくる男も居ないわよんっ!」

シンジ「そうなんですか?ネルフって、見る目の無い男が多いんですねー(あーあ、日向さんの気持ちは気付かずかぁ^^;)」

ミサト「そうなのそうなの。 で・・・そういうシンちゃんはどうなの~? 前の学校で、彼女とか居なかったの~?wwwww」

シンジ「いやー、僕全然モテないんですよね。顔も学力も普通だし、どちらかというと暗いし。」

ミサト「そう?ぜんっぜんそんな感じしないけど・・・まぁ、中学生女子なんて、年上とかちょっと派手なヤツに憧れるお年頃だからねぇ。」フフ

シンジ「そうなんですか?」

ミサト「まだまだ人を見る目の育ってない、イモよイモ! ちょっと若くてお肌スベスベなだけよっwwwww」キャハハ


シンジ「そうだ、中学生女子と言えば・・・この間言ってた『レイ』って子は大丈夫なんですか?」

ミサト「あっら~ん!シンちゃんったらぁ~! レイの事が気になるの~?」

シンジ「そりゃあ、パイロットの先輩と聞いたら、気になるに決まってるじゃないですか~?」

ミサト「ウフフ・・・ちょっと変わってるけど、物静かな美少女よん♪」

シンジ「そうなんですか?」

ミサト「まだ入院してるから、今度お見舞い行こっか? ただ、物静かであまり感情を出さない子だから、反応が薄くてもガッカリしないでね?」

シンジ「わかりました。是非お願いします」ニコニコ

ミサト「おっけーおっけー!」プシュ

シンジ「もう、僕の料理が美味しいからって、飲み過ぎないでくださいよ~?」

ミサト「はいはい!あと2本くらいにしておくわ~w」ゴクゴクゴク

シンジ「もう~飲み過ぎても知りませんよ~?」

ミサト「私には水よ水! なんつって!!」キャハハ


(その夜)

シンジ「そうだ、家事当番を決めましょうか?」

ミサト「そうねぇ~ジャンケンでもする?」

シンジ「いえ、僕の希望としては・・・」

ミサト「うんうん」

シンジ「料理、洗濯、掃除、買い物・・・はボクが」

ミサト「えっ・・・私は?」

シンジ「最重要任務です・・・ゴミ出し&生活費・・・をお願いします」

ミサト「・・・やっぱり私と結婚して専業主夫になるぅ?www」

シンジ「はは!まぁ、考えておきますけど、ミサトさんには僕よりお似合いの人居るんじゃないかなー・・・例えば、かじ・・・」

ミサト「加持!?なんでシンジ君が加持の事知ってるの!?!?」

シンジ「えっ」

ミサト「えっ」


シンジ「僕は、『例えば、家事が上手いだけじゃなくて、もっと包容力のある男性とか』って言おうとしたんですが・・・?」

ミサト「なっ・・・ナハハ・・・何でもないわ、忘れて頂戴」

シンジ「なるほど、元彼は『カジさん』って人なんですね。どんな漢字書くんですか?」

ミサト「あぁ、加持という字でね、大学の同級生で・・・って、何を言わせるのよ///」

シンジ「なんだぁ、いい人居るんじゃないですか~ 僕は2号さんかぁ。ガッカリだなー?」

ミサト「ちょっと!もう別れたから!アイツとは何でもないんだから!」

シンジ「その加持さんって人、今は何やってるんですか?」

ミサト「あぁ、今はネルフのドイツ支部で・・・1尉として特殊監査部に所属しててねぇ」

シンジ「なんだ、元彼を追跡してるなんて、未練タラタラじゃないですか~」ニヤニヤ

ミサト「うっ・・・ちっ、ちがーーーーう!!///」カアッ

シンジ「赤くなったミサトさんも可愛いですよ♪」

ミサト「人の話をききなさいよーーー!!」カァァッ


(別の日 病院にて)

トントン
レイ「・・・・・・はい」

ミサト「レイ~?入るわよん」

レイ「・・・葛城1尉」

ミサト「今日はお見舞いに来たわよん♪」

レイ「・・・・・・・・・そう・・・ですか」

シンジ「どうも、おじゃまします」ニコニコ

レイ「・・・・・・・・・誰?」

ミサト「こちら、アナタと同じチルドレンよ」

シンジ「はじめまして。碇シンジです。」ニッコリ

レイ「碇・・・?」

シンジ「碇ゲンドウ・・・は僕の父さんだよ。宜しくね」

レイ「そう・・・」


ミサト「ほらほらっ レイも自己紹介なさい」

レイ「・・・綾波レイ・・・宜しく・・・碇君」

シンジ「こちらこそ」ニコニコ

レイ「・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・(綾波・・・君を『3人目』には移行させないからね・・・)」ニコニコ

ミサト「・・・そっ、そういえば、シンちゃん、レイにお見舞い持ってきたのよね?」

シンジ「そうそう。病院のご飯に飽きたと思って・・・お弁当作って来たんだ」

レイ「そう・・・・・・」

シンジ「野菜と魚中心のヘルシーメニューにしてみたんだ。良かったら後で食べてみてね。」ニコニコ

レイ「そう・・・」

シンジ「じゃっ、あまり長居しても大変だと思うから・・・お大事にね。治ったらエヴァの操縦教えてね!じゃ!」

レイ「・・・・・・・・・・さよなら」



シンジ「ふぅ、ちょっと変わった子でしたけど、すごい美人でしたねぇ」

ミサト「あっらーん!シンちゃん、レイの事気に入っちゃったの~?www」

シンジ「えっ・・・ま、まぁ、細かい事はいいじゃないですか」ニコニコ

ミサト「フフ・・・お弁当食べてくれるといいわねぇ」

シンジ「お口に合うといいんですけどねぇ。」


レイ「(パク・・・・モグ・・・モグ・・・)」

レイ「(・・・!)」

レイ「(いつもの栄養摂取行動と・・・何かが違う・・・・・・)」

レイ「(これが・・・『美味しい』ということ・・・なの?)」

レイ「(碇君・・・碇司令の息子・・・私と同じ中学2年生・・・不思議な子・・・・・・)」

レイ「(パクパク・・・モグモグ・・・パクパクモグモグ・・・・・・)」


レイ「(もう無くなってしまった・・・・・・そう、私、もっと食べたいのね・・・・・・)」


◆第2話

(学校にて)

老教師「えー、それでは転入生を紹介します。どうぞ、入ってきてください」

シンジ「はじめまして。碇シンジです。宜しくお願いします。」ペコリ

老教師「あー、では碇君はそこの空いてる席に座りなさい」

シンジ「えーと・・・あ、はい。あそこですね。」

シンジ「(・・・トウジが居る!という事は、サクラちゃん無事だったんだな!良かった良かった)」ニコニコ


(昼休み)

シンジ「えーっと、鈴原・・・トウジ君だよね?」

トウジ「ん? なんや転校生か。ワシがトウジやけど・・・?」

シンジ「ちょっとナイショ話があるんだけど・・・」

トウジ「ええで。ぶらっとその辺行こか?」


トウジ「・・・で? 話ってなんや?」

シンジ「妹さん・・・サクラちゃん、大丈夫だった?ケガひどくない?」

トウジ「!? な、なんでそないな事知っとるんや!?」

シンジ「先日・・・街に怪獣が襲って来た日・・・あ、僕は対抗するためのロボットのパイロットなんだけどね」

トウジ「な、何やて!? じぶん、パイロットなんか!?」キッ

シンジ「出撃した所で・・・丁度女の子が倒れてるのを発見して、救護班に通報したんだ」

トウジ「えっ」


シンジ「後から聞いたら、鈴原サクラちゃんって子で、お兄さんが僕と同じクラスだって言うからさ。あの子が大丈夫だったか知りたくて」

トウジ「そか・・・転校生が助けてくれたんか・・・」

シンジ「僕がロボット・・・エヴァって言うんだけど、あれのパイロットなのは内緒ね^^;」

トウジ「すまん!ほんまにおおきに! ワシが妹とはぐれてしまったせいで、迷惑かけた!!」ガバッ

シンジ「ちょっ・・・どうしたの鈴原君?顔を上げてよ!」

トウジ「転校生は妹の命の恩人や!ホンマにすまん。センセって呼ばしてくれや!」

シンジ「鈴原君・・・頭をあげてよ。僕は当たり前の事をしただけだよ?」

トウジ「・・・ワイはトウジでええで!」

シンジ「そっか、良かったら友達になってよ、トウジ」ニッコリ

トウジ「もちろんや!」

シンジ「で・・・サクラちゃんは・・・?」

トウジ「落ちてきたガレキで怪我してもうてるけど、命に別状はあらへん。しばらく入院しとれば大丈夫らしいわ。」

シンジ「良かった・・・本当によかった・・・(サクラちゃんも軽傷みたいだし、僕も殴られなくて済むよ・・・やっぱり僕が上手くやれば、未来は変えられるんだ!)」ニコニコ


(別の日)

トウジ「なぁセンセ!こいつはケンスケ。ワイのマブや!」

ケンスケ「ふふっ、宜しくな碇!」

トウジ「なんや、センセに聞きたい事があるんやって」

シンジ「ん?何だい相田君?」

ケンスケ「ケンスケでいいよ。でね・・・質問なんだけど・・・碇、君はあのロボットのパイロットなんだろう?」

シンジ「ん~違うよ~?」ニヤニヤ

トウジ「(あれ? センセはケンスケにはナイショにするんか?)」

ケンスケ「いや、時期的に考えてこんな時期に転校してくるなんて、あのロボットのパイロットでしかありえないよ!」

シンジ「だって、ロボットじゃないもん。」

ケンスケ「えっ」


シンジ「あれはネルフの誇る・・・『人造人間エヴァンゲリオン』って言うんだ。生体部品を多く使ってるから、ロボットではないね。」

ケンスケ「なるほど」

シンジ「というわけで、僕ロボットのパイロットではないよ。エヴァンゲリオンのパイロットではあるけど」ニコニコ

トウジ「(ハハハ!そういう事か。センセはオモロイでw)」ニヤニヤ

ケンスケ「なんだよ、碇はイジワルだなぁwww」

シンジ「もし知りたい事があったら、言える範囲でこっそり教えてあげるよ」

ケンスケ「ホントか!?」

シンジ「まぁ、いいんじゃない? どうせお父さんとかがネルフの職員なんでしょ?」

ケンスケ「あぁ、父親は施設部の相田3尉だよ。もしネルフで会ったらよろしくな」

シンジ「オッケーオッケー」



prrrrrr
シンジ「あっ、非常呼集だ・・・」

トウジ「何やて!?」

シンジ「また怪獣かもね。みんなは僕が守るから・・・シェルターで大人しくしててね。僕、行くよ」タッ

ケンスケ「あ、ああ・・・」


ウゥーーー!! ウゥーーー!!
放送「第3新東京市に非常事態宣言が発令されました。市民の皆さんは速やかに最寄りのシェルターに避難してください」

トウジ「はよいこうや、ケンスケ」

ケンスケ「ああ・・・」


(シェルターにて)

トウジ「いまごろセンセが出撃しとる頃かのぉ・・・」

ケンスケ「なぁトウジ・・・碇の戦い・・・見たくないか?」

トウジ「何言うとるんや? センセがシェルターで大人しくしてろ言うとったやないか?」

ケンスケ「だってさ・・・」

トウジ「何や・・・?」

ケンスケ「同級生が危険な目にあって戦ってるのに・・・僕たちはシェルターにこそこそ隠れてていいのか?」

トウジ「そっ・・・それは・・・」

ケンスケ「なんかさ、僕たち卑怯者じゃないかって思うんだよ・・・」

トウジ「それは・・・そうかもしれへんな・・・」

ケンスケ「(掛かった!こいつ熱いヤツだから、こういう切り口ならイケると思ったんだよwww)」

ケンスケ「僕たちも碇の応援をするべきじゃないか? 友達として・・・!」

トウジ「友達・・・か。せやな、その上センセは妹の命の恩人や・・・」

ケンスケ「・・・抜けようぜ。僕、父さんのパソコンをハッキングして、シェルターの非常出口の解除コード知ってるんだ」


トウジ「でも・・・センセの戦いの邪魔にならんか?」

ケンスケ「大丈夫!だいぶ離れた山の上の出口だから、全く問題ないよ。」

トウジ「ほんなら安心やな!センセの応援や。」


トウジ「ちょっと!いいんちょ!」

ヒカリ「なぁに?」

トウジ「ワイら便所や、便所!」

ヒカリ「ちゃんと先に済ませておきなさいよね!」

トウジ「でものハレもの、ところ嫌わずやw」

ヒカリ「な、何言ってるのよ。早く済ませてきなさいよ!」



(発令所)

マヤ「エントリープラグ挿入・・・A10神経コンタクト・・・シンクロ率・・・85%ですっ!」

リツコ「相変わらず凄いわ・・・安心感があるわね・・・」

ミサト「シンジ君?準備はいい?」

シンジ「大丈夫です」

ミサト「作戦を説明するわ。敵のATフィールドを中和しつつ、出撃と同時にパレットガンを連射、間合いを取って様子見してから格闘戦で撃破よ!」

シンジ「分かりました!」

ミサト「では、エバー初号機・・・発進!」

日向「エヴァ初号機・・・発進!」ポチ


(第4使徒・シャムシェル戦)

シンジ「(煙で敵が見えなくなるから、軽めの連射にしておこう。トウジ&ケンスケ・・・多分抜け出してるんだろうし・・・)」

シンジ「目標をセンターに入れてスイッチ・・・スイッチ・・・スイッチ・・・」ダッ・・・ダッ・・・ダッ・・・

ミサト「もう!連射って言ったのに! 殆ど単発じゃない。 ダメねぇ。男ならどーんと撃ちなさいよ!」

シンジ「(くっそーーー!!! 連射したらしたで、『馬鹿っ!煙で見えない』って言われるのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!)」ビキビキ

シンジ「(我慢だ・・・使徒の特性を知ってるのは僕だけなんだから・・・これは仕方ないんだ・・・僕が我慢すれば全て上手く行くんだッ・・・!)」ズキズキ

シンジ「(そうだ・・・僕が我慢すればいい・・・胃がズキズキするのは気のせい・・・間違いなく気のせい・・・)」ズキズキ

マヤ「敵使徒の体、発光!」

ミサト「ヤバイ!よけて!」

シャムシェル「・・・」ビュッ

初号機「(スッ)」

ミサト「ナイスよシンジ君!」

シンジ「ちょ、ちょっと間合いを取り直します」サササッ

シンジ「あっ」

ミサト「どうしたの!?」

シンジ「向こうの山の上で何かがキラッと光りました!」

リツコ「マヤ、解析して!」


マヤ「あっ!民間人・・・子供が二人、山の上に出ています。近くのシェルター非常口がアンロック状態です!」

リツコ「シンジ君のクラスの同級生じゃない・・・一人はカメラでエヴァと使徒を撮影してるわね・・・」

ミサト「大至急保安部を寄越して! スパイ容疑で逮捕よ!!」

シンジ「(やっぱりね・・・どうせケンスケが煽ったんだろうなぁ・・・)」

ミサト「シンジ君! プログナイフでの攻撃に切り替えて! 大丈夫! 訓練の通りにやればできるわ!!」

シンジ「わかりました。うぉぉぉぉぉぉ!!」シュィィィン

シャムシェル「!!」シュッ

シンジ「うっ!・・・ぐっ・・・」

マヤ「敵使徒の攻撃が初号機に命中!腹部をかすめました!」

シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」グサッ・・・キィィィィン!!・・・パキッ

シャムシェル「!!」

シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」パキパキパキッ ペキン

シャムシェル「死ーーーん」

マヤ「パターン青消滅! 敵使徒、完全に沈黙しました!!」

シンジ「か、勝った・・・!」

シンジ「(ケガも軽いし・・・僕が拘束されることもないし・・・やっぱり、僕が頑張れば、未来は変えられるんだ!!)」

シンジ「(この調子であと1年・・・なんとかやりとげてやるッ!・・・)」

ミサト「シンジ君よくやったわ。帰投してちょうだい。あ、パレットガン拾ってきてね」

シンジ「はい!」


(ネルフ取調室A)

諜報部員「お前は戦自のスパイか? そうなんだろうッ!」

トウジ「ちゃ、ちゃいます・・・ワシは・・・センセ・・・碇シンジが戦うのを応援しようと・・・」

諜報部員「何故貴様がパイロットの名前を知っているッ! 重要な機密であるぞッ! 白状しろ! やはりお前は戦自のスパイだな?」

トウジ「ほ、ホンマにちゃうんです・・・戦自のスパイなんかやないです・・・」

諜報部員「じゃあどこの組織の者だ! 見た所子供のようだし、素直に白状すれば命だけは助けてやる! 本来は銃殺刑だぞっ!!」

トウジ「どこの組織って・・・それは・・・・・・」

諜報部員「おお、素直に吐く気になったか・・・感心な事だ。では、組織名と認識番号を白状してもらおうか?」

トウジ「第3新東京市立、第壱中学校2年A組、出席番号は・・・」

諜報部員「ハァ!? バカにしているのか貴様ッ!!」ガチャーーーン!!

トウジ「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ~~~!」ウルッ


諜報部員「さぁ吐け! やっぱりお前は戦自のスパイなんだろう? 素直に認めないかッ!! 所属は? 認識番号はッ!? 階級はッ!?」

トウジ「うっ・・・ひっく・・・グス・・・ホンマに・・・ホンマに違うんや・・・・・・スパイなんかや・・・ないです・・・」グスッ


諜報部員「・・・・・・反省してるのか?」

トウジ「はっ・・・はひ・・・・・・」ヒック

諜報部員「スパイ行為をしたことをか!? やはりそうなんだろう!!」

トウジ「ちゃ、ちゃいます・・・ヒック・・・グス・・・・・・ワイは・・・ホンマに、センセ・・・シンジを応援しようとしただけです。
勝手にシェルターを抜け出した事を・・・心から反省しとります・・・うぅっ・・・ヒック・・・ヒック・・・グス・・・」

諜報部員「フン!話にならんな!! 私の尋問では素直に吐かないようだから、もっと怖い担当者に代わるとしよう」スタスタ・・・バターン!!

トウジ「ひ、ひぃ~!」ガクガクブルブルガクガクガクガク


ガチャ
???「このバカ孫がァ!!!!!」バシッ!!

トウジ「ぐっ・・・・・・お、おじい!?」

???「このバカ息子がァ!!!!!!!」ボガッ!!

トウジ「グエッ・・・お・・・お父!?」

鈴原祖父「知らせを聞いて駆けつけてみれば・・・」

鈴原父「シェルターを抜け出してエヴァを撮影などと・・・じぶん、ホンマに正気か!?」

トウジ「さ、撮影したのはケンスケで・・・」

鈴原祖父・鈴原父「問答無用や!!」ボコッ!! ボコッ!!

トウジ「ツッ! 痛ッ!」グスッ

鈴原祖父「・・・ワシらは今日夜勤やから・・・今日は一晩、独房で反省してもらうからな。」


トウジ「えっ・・・ど、独房ォ!?」

鈴原父「本来ならおじいとワシが揃って首になってもおかしくないんや。シンジ君がな、ワシらを処分しないよう、上に掛け合ってくれたんやぞ!」

鈴原祖父「せやから、独房入り1晩なんて、ホンマのホンマに温情処分や・・・」

トウジ「センセ・・・」グスッ

鈴原祖父「一晩独房で反省して、反省文を提出したら、明日の朝には帰れる。おのれのやった事、しっかり噛みしめろや」

トウジ「おじい・・・お父・・・ホンマにすんませんでした・・・」

鈴原父「・・・まぁ、ちゃんと反省しいや。トウジが怪我せえへんで良かったわ。ええか?戦闘の状況によっては、お前死んどんのやからな?」

トウジ「ぐっ・・・ホンマにすんませんでした・・・」

鈴原父「反省文が書けるまで寝かさんからな?あんじょう反省しいや。」


諜報部員「(ははは! あれくらいお灸を据えれば十分だろwww いやー、何か初めて諜報部っぽい仕事をしたなー)」ニコニコ



(ネルフ取調室B)

諜報部員2「で?お前はどこの組織の者だ? 撮影した映像をどこに流そうとしたんだ?」

ケンスケ「組織には所属してないです。個人で楽しむために撮影しました。」

諜報部員2「ウソをつくなッ! お前はスパイだろう? おおかた、戦自辺りだろうな。少年兵部隊があるらしいな?」

ケンスケ「パパ・・・いえ、父を呼んでください。施設部の相田3尉です」

諜報部員2「そんな人間は知らんな? おおかたでっち上げだろう!」

ケンスケ「じゃあ、弁護士を呼んでください」

諜報部員2「ははは!お前面白いなぁ。スパイが弁護士付けられるわけないだろ? そもそもここは警察では無い。ネルフだ。お門違いだな。」

ケンスケ「警察じゃないならこの逮捕監禁は違法です。すぐに釈放しないとあなたが捕まりますよ?」

諜報部員2「ネルフは日本政府・・・いや、国連からも権限を与えられているから、スパイを監禁しようが殺そうが問題はない。裁判も不要だ。」

ケンスケ「はぁ!?」

諜報部員2「いいか? スパイにこんな事言ってもしょうがないと思うが、あの戦闘に負けたら、人類は全滅なんだぞ?」

ケンスケ「えっ」


諜報部員2「戦闘の邪魔をして、地球の全人類を殺そうとした奴がただで済むわけがなかろうが。闇から闇だよ。スパイの命なんて。」

ケンスケ「そ、そんな・・・バカバカしい話が・・・」

諜報部員2「じゃあ、分かるように言ってやろう。オマエが勝手に解除して開けっ放しにしていた非常ハッチ・・・
もし、敵が爆発してたら、中の人間は全員巻き添えだよ。お前がスパイじゃないと言い張るなら、胸が痛まないか・・・?
実際に初回の戦闘では、味方の爆弾も使われたし、最後は敵が自爆して、街に被害も出ている。十分起こり得た話だよ。」

ケンスケ「ハッ・・・そ、そんな・・・・・・僕・・・・・・」ガクガクブルブル


諜報部員2「それに・・・この資料によると・・・お前、綾波レイの顔写真を無断撮影して売ってるらしいな?」

ケンスケ「別に・・・綾波だけじゃないですけど・・・」

諜報部員2「綾波レイはエヴァンゲリオンのパイロットだよ。碇シンジと一緒でな」

ケンスケ「ハァ!?」

諜報部員2「どっからどうみても、お前の行動はスパイ以外の何物でも無いな。いい加減認めろや。」

ケンスケ「そ、そんな事知らなかっ」

諜報部員2「知らないで済むかァ!!」バンッ!! ガチャーーーン!!

ケンスケ「ひっ」

諜報部員2「お前がやってる事は、ネルフ・・・ひいては地球上の全人類を危険にしてるんだぞ!!」

ケンスケ「ひぃぃ!」


prrrrr・・・
諜報部員2「はい。はい、そうですか。分かりました」ガチャ

ケンスケ「・・・」ビクビク

諜報部員2「確認が取れたよ。施設部の相田3尉は確かにお前の父親らしいな?」

ケンスケ「ほ、ほら!早くパパ・・・父を連れてきてくださいっ!」

諜報部員2「無理だな」

ケンスケ「えっ」

諜報部員2「逮捕されたよ・・・先ほどな。」

ケンスケ「そっ!そんな!!」

諜報部員2「当たり前だろう!! 相田3尉ならシェルター非常口の解除パスワードを知っていて不自然ではない・・・。
息子のお前が開けられたとなれば、当然、相田3尉にもスパイ疑惑は向くではないか!」

ケンスケ「うっ・・・ぐっ・・・パパ・・・・・・ひっく・・・」グスッ

ケンスケ「違うんです・・・僕が・・・僕が勝手にやった事で・・・」グスッ

諜報部員2「仮にそうだとしても、子供に破られる程度の情報管理をしていた、相田3尉の責任は免れないな」

ケンスケ「えっ」

諜報部員2「スパイなら親子で秘密裏に銃殺だ。仮に違うとしても・・・相田3尉は降格かクビだろうな。ご立派な息子だな」

ケンスケ「・・・・・・ぼ、僕に挽回のチャンスを下さい」

諜報部員2「は?」


ケンスケ「僕もエヴァのパイロットになって、命を懸けて戦います!だから父を許してください!」

諜報部員2「ははははは! 何を言うかと思えば・・・スパイがパイロットになれるわけないだろう?
それに、あれには適性が無いと乗れないらしい。残念ながら、お前には適性無しだ。」

ケンスケ「な、なんでそんな事が分かるんだよ・・・ですか?」

諜報部員2「お前のクラスは、エヴァンゲリオンのパイロット候補者が秘密裏に集められている。裏でこっそり適性試験してるんだよ」

ケンスケ「えっ」

諜報部員2「その結果、お前は残念ながら適性無しだ」

ケンスケ「そ、そんな・・・・・・で、でもそんな話・・・僕にしていいんですか?」

諜報部員2「(ニヤリ)」

ケンスケ「ま、まさか・・・」ガクガクブルブル

諜報部員2「・・・さて、ここまで秘密を知られたからには、親子で死んでもらうしかないな。好奇心は猫をも殺す・・・ばかな事をしたもんだ」

ケンスケ「ヒィ・・・ヒィィィィィィィ!!!」ゼーハー ゼーハー

諜報部員2「それでは・・・・・・処刑場に・・・行こうか?」ニヤリ

ケンスケ「!?」

諜報部員2「おい、そのスパイをを連れて行け」

諜報部員3・4「ハッ!」

ケンスケ「ヒィ・・・ヒィィィィィィィ!!!嫌だぁぁぁぁ!」ズル・・・ズル・・・


(ネルフ射撃訓練場)

諜報部員2「さて・・・最後に言い残す事は・・・?」

ケンスケ「ヒィ・・!ヒィィィィ!!!」ゼーハーゼーハー

諜報部員2「フン! 遺言も残せないとは、しょうもないスパイだ。せめてもの情けだ・・・目隠しをしてやろう」スルスル

ケンスケ「ヒィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!」ゼーハーゼーハー


諜報部員2「これより、スパイの処刑を実施するッ! 全員、構えーーー銃!」

ガチャガチャッ

諜報部員2「目標、敵スパイ心臓部! 射撃用意ッ!」

カチャ・・・

諜報部員2「撃てーッ!!」

ダーーーン!!
ケンスケ「   」ガクッ・・・ジョバァァァァァァァァァ




(ネルフ医務室)

ケンスケ「・・・・・・・・・ハッ!?」

相田父「・・・起きたか」

ケンスケ「パパ・・・パパぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ダキッ

相田父「・・・・・・次は本当に実弾だそうだ。もう後は無いぞ・・・。」ヨシヨシ

ケンスケ「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!ごめんなさい・・・ごめんなさいパパぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ヒック・・・ヒック


 -しばらくして-

ケンスケ「ヒック・・・ヒック・・・あ・・・・・・か、階級章が・・・3曹になってる・・・」

相田父「ははは・・・昨日まで偉そうに命令してた相手に、今日からはコキ使われる立場になっちまったよ・・・」

ケンスケ「ごめんなさい・・・本当にごめんなさい・・・」

相田父「・・・お前が生きてて良かった。それだけが救いだ」

ケンスケ「ぐっ・・・」


相田父「3尉から3曹に降格の上、今後1年間、俸給を60%カット・・・その後は別途検討だってさ・・・ははは、もう笑うしかないよな・・・」

ケンスケ「ごめん・・・パパ・・・僕なんでもするから・・・・・・」

相田父「そうか?じゃあ、生活費の為に・・・今まで買い与えたカメラやミリタリーグッズ、電動ガン・・・
それにパソコン・・・全てヤッホイオークションで売って現金にしてくれないか・・・? もう、ウチには本当に余裕が無いんだ・・・。」

ケンスケ「もちろんだよ・・・・・・何だったら・・・僕、働きに出るから・・・」

相田父「まぁ、そこまではしなくとも何とかなるが・・・そうだな、余計な興味や好奇心を持たずに、
中学生の間は普通の中学生としてまっとうに生きてくれればいい。その後の事はその後考えよう。
学校でも、シンジ君やトウジ君とネルフの話は無しだ。全て忘れて、普通の中学生としてまっとうに生きろ。」

ケンスケ「うん・・・」

相田父「わかったら、今日はもう休みなさい。明日、改めて迎えに来るから。パパは事情聴取がまだあるもんでな・・・」

ケンスケ「本当に・・・ごめんなさい・・・」

相田父「今日の事を・・・絶対に忘れるなよ・・・ケンスケ。もう後が無いんだからな。」


(廊下にて)

諜報部員2「おつかれさまです、相田3尉。ちょっとやりすぎましたかね? まさか気絶して失禁するとは・・・」

相田父「いえ、本当に息子がすいませんでした。いままで私が甘やかしたツケです。
妻を早くに亡くしたからと、ほしいままにカメラやグッズを買い与え・・・甘やかした私が悪いのです。」

諜報部員2「あ、そうそう。3尉の階級章お返ししますねw」スッ

相田父「すいませんねぇ。もう、めちゃくちゃお灸が効いたみたいで、効果抜群!
上手い事、ミリタリー趣味やカメラ趣味も手放させる事が出来ましたよ・・・これで一安心です。」バリバリッ・・・ペタペタ

諜報部員2「そうでしょうそうでしょう、私の描いたシナリオ通りですね。まぁ、写真の件は
本当に困ってましたので、我々としても助かります。いい機会だったんじゃないですかね?」

相田父「いや、そんな小遣い稼ぎをしてるなんて・・・全く知りませんでした。お恥ずかしい限りです。」

諜報部員2「ただ、申し訳ないのですが、これがご子息にはラストチャンスです。これ以上機密を漏らすようなら、
どこかに転校してもらうか、貴方も一緒に、海外のネルフ支部に異動して頂きます。」

相田父「やむを得んでしょう。バカな息子を持つと苦労しますよ・・・ただ、それでも、可愛い一人息子なもんで・・・」

諜報部員2「ははは! まぁ、世の中、その一人息子に鬼畜な扱いしてるニンピニンもいるわけですから、まだまだマシですよw」

相田父「へ?」

諜報部員2「おっと失言でした。忘れてください。では。」

相田父「ご迷惑おかけしてすみませんでした。ではこれで・・・」


◆第3話

(ある日の訓練中)

冬月「訓練は順調かね・・・?」

シンジ「あ、副司令、こんにちは」ニッコリ

冬月「あぁ、こんにちは、シンジ君」ニッコリ

シンジ「(いや~それにしても、冬月先生がズラだったなんて・・・知ってても、全然分け目とかわかんないよなぁ)」

シンジ「(サードインパクトで溶け合ってなければ、絶対にバレなかったんだろうなぁ・・・)」ジロジロ

冬月「・・・ん?シンジ君、私の頭に何か付いてるかな?」

シンジ「あ、いえ。 人づてに聞いたんですけど、副司令は大学教授だったとか・・・」

冬月「あぁ、そんな時代もあったねぇ。君のお母さん・・・ついでにお父さんも、私の教え子だよ」

シンジ「そうだったんですか~! 母は・・・どんな人でした?」

冬月「顔つきは・・・そうだな、シンジ君に似てたな。たいへん賢くて、発想がズバ抜けていた。ああいうのを天才というのだろうな。」

シンジ「そうでしたか・・・」


冬月「そうだなぁ・・・うん、改めて見ると、ユイ君にそっくりかもしれん。」

シンジ「じゃあ、今度女物のカツラかぶって父の部屋にでも突入してみましょうか! 喜ぶかも?」

冬月「いやっ! いかん。それは絶対にヤメたほうがいい。碇のヤツ、多分発狂するからな・・・。」

シンジ「そうですか・・・父の中では、母はまだ生きてるんですね・・・・・・」

冬月「そうなのかもしれないね」

シンジ「何だかあんまり僕の事を見てくれないみたいで・・・ちょっと・・・寂しいなぁ・・・って」

冬月「そうか・・・まぁ、碇の奴も多忙なんだ。分かってあげてくれ。」

シンジ「(多忙ねぇ・・・冬月先生に仕事押し付けまくってるくせに・・・情けない父親持つと息子の肩身が狭いよ・・・)」

シンジ「分かりました。僕も頑張りますからっ!」

冬月「うむ、その意気だ。頼んだよ。」

冬月「(ユイ君・・・シンジ君はとても良い子に育っているよ・・・だから・・・早く目覚めておくれ・・・)」


(ある日の2-A)

ガラッ
レイ「・・・・・・」スタスタ

シンジ「(あ・・・綾波だ・・・予定通り今日から登校か・・・)」

シンジ「(お昼・・・食べてくれるかなぁ・・・)」フフフ


キーンコーンカーンコーン
レイ「・・・・・・」ザラッ

シンジ「こんにちは、綾波。退院おめでとう。」ニコニコ

レイ「碇君・・・・・・」

シンジ「ひょっとして・・・それがお昼ご飯? 錠剤ばっかりじゃない・・・。」

レイ「ええ・・・・・・ただの栄養摂取だから・・・・・」

シンジ「この間病院で渡したお弁当・・・どうだった?」

レイ「いくらでも食べられそうだった・・・不思議な現象。いつもと何かが違う・・・・・・」

シンジ「気に入ってくれたんだね!良かったぁ」ニコニコ

レイ「多分・・・そう・・・だと思う・・・・・・」

シンジ「今日から学校って聞いてたから、綾波の分もお弁当作って来たんだけど・・・よかったら食べてくれない?」

レイ「・・・!」


シンジ「リツコさんに、綾波は肉が苦手って聞いたから、お肉は使ってないよ?」

レイ「・・・・・・もらうわ」コクリ

シンジ「OKOK、明日からも作ってくるからね。あと、お弁当箱は帰る時に返してね! じゃ、僕はトウジと食べてくるからっ!!」タッ


カパッ
レイ「・・・・・・」ゴクリッ

レイ「(・・・パク・・・モグ・・・モグ・・・ゴクン)」

レイ「(・・・!)」

レイ「(パクパク・・・モグモグ・・・ゴックン)」

レイ「(パクパクパク・・・モグモグ・・・・・・ゴックン)」

レイ「(パクパク・・・モグモグモグ・・・ゴックン)」

レイ「・・・もう、無いのね。」

レイ「・・・ごちそうさまでした」

レイ「不思議・・・また・・・舌が喜んでる・・・?」

レイ「碇君・・・不思議な子・・・・・・」


(ある日の午後)

リツコ「あ、忘れてた・・・」

シンジ「どうしたんですか?リツコさん」

リツコ「悪いんだけど・・・これ、レイの新しいIDカード。私の代わりに届けてもらえないかしら?」

シンジ「それくらいならお安いご用ですよ!(タイミング調整して、シャワーの時間帯を外さないとなぁ)」

リツコ「ごめんなさいね。急に予定が入ってしまって・・・」

シンジ「ついでなんで、お弁当で晩御飯でも持って行きますよ」

リツコ「シンジ君・・・マメな男はモテるわよ」

シンジ「そうなんですか?」

リツコ「ミサトの家なんて出て行きなさいよ・・・家政夫としてコキ使われるのがオチよ・・・」

シンジ「さすが親友、よくわかってらっしゃいますね!」ニコニコ

リツコ「えっ」

シンジ「半分冗談でしょうけど、ミサトさんに結婚申し込まれました。私がお金稼ぐから家事してぇ~って」

リツコ「・・・ハァ。ため息しか出ないわ。ごめんなさいね」

シンジ「リツコさんが謝る事じゃないですよ。まぁ、家事するのキライじゃないんで。それでは!」


(レイの家)

シンジ「ぴんぽーん・・・は壊れてるよね。」ドンッドンッ

レイ「・・・・・・はい」

シンジ「あ、碇シンジです。綾波にお届け物だよ~」

ガチャ
シンジ「こんにちは、綾波」ニコニコ

レイ「こんにちは、碇君・・・」

シンジ「あのね、リツコさんに頼まれてIDカード持ってきたんだ」

レイ「そう・・・」

シンジ「ついでに、晩御飯用にお弁当作って来たんだけど・・・もし迷惑じゃないなら貰ってくれない?」ニコニコ

レイ「そう・・・・・・・・・ありがとう」

シンジ「どういたしまして! じゃ、僕帰るね」


レイ「碇君の作った食べ物・・・舌と心がぽかぽかする・・・・・・今日は何だろう・・・楽しみ・・・」


(ラミエル来襲)

マヤ「パターン青!使徒です!現在、時速15km程度で移動中!」

ミサト「来たわね・・・初号機は発進準備!パイロット呼び出して!」

シンジ「あ、僕は居ますよ」

ミサト「えっ」

シンジ「今日、綾波の・・・零号機の起動実験と聞いてたので、念のため。」

ミサト「ナイスよ、シンちゃん!早速搭乗準備お願い!」

シンジ「わかりました、ミサトさん」

シンジ「(さてと・・・どうしたものやら・・・)」



マヤ「エヴァ初号機、発進準備完了!シンクロ率86%でバッチリです!!」

ミサト「あら本当、じゃあ初号機発進よん!」

シンジ「あっ・・・待っt」

日向「エヴァ初号機、発進!」ポチッ

シンジ「(チクショォォォォォォ!! 葛城!日向!! お前ら、いつかきっと地獄見せたるからなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!)」


マヤ「て、敵使徒、エネルギー反応!光が見えます!!」

ミサト「シンジ君!よけてっ!」

シンジ「(拘束具付いてるのによけられるワケねぇだろがぁぁぁぁぁぁ! ATフィールドッ!!)」バァァァン

シンジ「ああああああああああ!!!」

リツコ「シンクロカットして即戻して!!」

マヤ「ハイッ!」カチャカチャッ

シンジ「   」

マヤ「パイロット!心肺停止!!」

リツコ「蘇生措置急いで」

マヤ「ハイッ!!」カチャカチャッ・・・ッターン!!

ドックーン!!
シンジ「・・・・・・」

マヤ「依然として意識不明ですが、自発呼吸回復しました」ホッ

リツコ「ミサト・・・あの状況で、よけられるわけないじゃない・・・」

ミサト「ぐっ・・・」

リツコ「貴方の個人的な復讐心は勝手だけど・・・それと他人を危険に陥れる事は別よ・・・別。」

ミサト「くっ・・・・・・」

リツコ「弟が出来たってあんなに喜んでたのに・・・こと、使徒戦となると目の色変わるのね・・・」

ミサト「うっ・・・ううッ!!」ウルッ


(病院にて)

シンジ「・・・ハッ!?」

シンジ「・・・知ってる・・・天井だ」

シンジ「(クソッ・・・また同じ愚を繰り返してしまった・・・・・・。ここの歴史は変えたかったなぁ。毎回心臓止まってたら身が持たないよ・・・)」

シンジ「・・・!?」

シンジ「綾波?」

レイ「・・・・・・すぅ・・・すぅ」

シンジ「綾波さーん?」ツンツン フニフニ

レイ「・・・・・・・・・?」ポーーー

シンジ「あのー・・・?」

レイ「!(ガバッ)・・・・・・明日、午前0時より発動される、ヤシマ作戦のスケジュールを伝えます。」

シンジ「あ、はい」

レイ「碇、綾波の両パイロットは、本日1730ケージに集合、1800両機起動、1805発進、
同30双子山仮設基地に到着、以降は別命あるまで待機。明朝、日付変更と共に作戦行動開始。」

シンジ「あのー・・・」

レイ「何?」


シンジ「口の所に・・・よだれの跡ついてるよ・・・」フフ

レイ「そう・・・」ヌグイッ

シンジ「僕の事・・・心配して一緒に居てくれたの・・・?」

レイ「お弁当・・・」

シンジ「えっ?」

レイ「碇君が死ぬと・・・お弁当が食べられなくなる・・・・・・」

シンジ「そっか、気に入ってくれたんだね!嬉しいよ、綾波。」

レイ「碇君のお弁当食べると・・・心がぽかぽかする・・・」

シンジ「そうか、あはは・・・ あ、のどかわいたな。ジュースでも買いに行こうかな。よいしょっと」スタッ テクテク

レイ「碇君・・・」

シンジ「何だい?」

レイ「服・・・着た方がいいわ・・・」

シンジ「ギャーーー! 忘れてたぁぁぁぁぁ!!! ///」ガバッ

レイ「碇君・・・かわいい・・・」

シンジ「そっ、それは、どっちの意味でかな・・・?」

レイ「?・・・質問の意味がわからないわ・・・」

シンジ「いや、もういいです・・・忘れてください・・・///」


(双子山 山頂)

ミサト「では、作戦を説明します。初号機はポジトロンライフルの砲手でフォワード担当。零号機はディフェンス担当で盾を使用」

シンジ・レイ「了解!」

ミサト「これは、シンジ君の方がシンクロ率高いからの措置よ・・・」

リツコ「地球の重力、自転、その他諸々の影響はMAGIが計算するから・・・シンジ君は、中央のマークがそろったら発射よ」

シンジ「はい。ちなみに・・・」

リツコ「ちなみに?」

シンジ「敵の方が先・・・または同時に撃ってきたらどうなりますか?」

リツコ「そうねぇ・・・敵の加粒子砲と干渉し合って着弾が外れるかもね。その場合は再計算が必要だから、焦って撃たない事ね」

シンジ「わかりました・・・僕なりにタイミングはかって最善を尽くします・・・」



レイ「碇君・・・あなたは死なないわ。私が守るもの」

シンジ「ありがとう、綾波。僕を守ってね!」

レイ「ええ・・・」

シンジ「ちなみに、綾波はなんでこれに乗るの?」

レイ「・・・絆だから」

シンジ「そう・・・父さんとの?」

レイ「・・・みんなとの。私には、他に何も無いもの・・・。」

シンジ「そんな事無いと思うけどなぁ。美人だから、学校ではモテモテなんだよ? それだけでも何か持ってると思うよ!」

レイ「な、何を言うのよ・・・・・・時間だわ。さよなら。」

シンジ「(さよなら・・・か。次会う時は綾波の笑顔を堪能させてもらうからねっ!)」フフ



ピ・・・ピ・・・ピ・・・ピーーーッ!

ミサト「ヤシマ作戦、開始!」


日向「・・・・・・全電源、ポジトロンライフルに集束・・・発射可能まであと10秒、8・7・・・」

マヤ「あ!目標に高エネルギー反応!」

日向「6・5・4・3・2・1・0・・・!」

ピッ・・・ピーーー

ラミエル「ドシュゥゥゥゥゥ!」

ミサト「発射!!」

初号機「・・・・・・」

レイ「ぐっ・・・くっ・・・」

ミサト「えっ 何で撃たないの・・・?」

リツコ「待ちなさい!誤差再計算中!!」

レイ「ぐっ・・・うっ・・・」

マヤ「零号機の盾50%溶融!」

ピッ・・・ピーーー
初号機「ドシュゥゥゥゥゥゥゥ!!」

ラミエル「・・・! キャーーー」ズキュゥゥゥゥゥン

マヤ「パターン青消滅!使徒、沈黙しました!!」


マヤ「零号機・・・擱座(かくざ)しています!」

リツコ「零号機のエントリープラグ、強制排出!急いで!!」

シンジ「僕が行きます! 綾波ぃぃぃぃぃ!!」ダッ


シンジ「綾波!」

レイ「私は大丈夫・・・ちょっと疲れただけ・・・・・・」

シンジ「戦いに出る時に、さよならなんて言うなよ・・・そんなさびしい事言うなよ・・・」グスッ

レイ「碇君・・・泣いているの?何故?」

シンジ「綾波が生きててくれて嬉しいからさ!嬉し泣きだよ!!」

レイ「そう・・・こんな時どういう顔すればいいか・・・わからないの」

シンジ「笑えばいいのさ。綾波の笑顔・・・ステキだよ」

レイ「・・・・・・」ニコ

シンジ「うん、最高に可愛いよ」ニッコリ

レイ「な、何を言うのよ・・・・・・///」


マヤ「な、なんかラブラブですね、あの二人・・・聞いてるこっちが恥ずかしいかも・・・///」カアッ

リツコ「命に別状なさそうだし、暫く二人にしておきましょうか・・・」フフ

ミサト「回収班! ゆっくり・・・ゆーーーっくり移動よん」ニヤニヤ


◆第4話

(太平洋上、ヘリの中)

シンジ「うわー、いい眺めですねぇ」

ミサト「でしょでしょ~? でも良かったの?お友達を誘っても良かったのに。」

シンジ「あぁ、よく分からないんですが、ケンスケは急にミリオタやめたらしくて。トウジも、家の手伝いをしたいそうです。」

ミサト「なるほどねぇ。きっとこの間のシェルター脱走事件が、二人の運命を変えたのかもねぇ」

シンジ「かもしれないですね・・・あはは」

シンジ「(いいぞいいぞ~歴史が着実に変わってきてるぞ~!)」

シンジ「(いよいよアスカと対面・・・か。今度こそ、『気持ち悪い』って言われないように頑張らないと・・・あぁ、胃が痛い・・・緊張するなぁ)」ズキズキ


(艦上にて)

アスカ「ハロー! ミサト! 元気してた?」

ミサト「あらアスカ! 久しぶりじゃな~い! 背、伸びたんじゃない」

アスカ「背だけじゃなくて、ほかの所もちゃーんと女らしくなってるわよ! あら、アンタが噂のサードチルドレン?」

シンジ「はじめまして。僕は碇シンジ。初号機専属パイロットだよ(ドイツ語)」ニッコリ

アスカ「あら、ドイツ語しゃべれるの!? 私は、惣流・アスカ・ラングレー大尉よ!」

シンジ「ううん、これだけ調べてきた! よろしくね、惣流さん。」アハハ

アスカ「なーんだ。 それにそしても・・・アンタ、いきなりの実戦ですごいシンクロ率出したんだってね?」

シンジ「うーん、たまたまあの機体と相性が良かったのかもね。でも、シンクロ率の数字ってそんなに大事なの?」

アスカ「ハァ!?アンタバカァ!? エヴァをどんだけ上手く操縦できるかの指標でしょうよ!」

シンジ「ん~それだけだとちょっと弱いんじゃないかな。たとえば、ATフィールド張れる?」

アスカ「そっ、そんなもん、誰もやり方教えてくれなかったわよ!」

シンジ「シンクロ率の大小より、ATフィールド使いこなす方が何倍も重要だよ?
シンクロ率60%でATフィールド張れるパイロットと、シンクロ率90%でATフィールド張れない
パイロットだったら、前者の方が生き残る可能性高いと思う」


アスカ「えっ」

シンジ「シンクロ率が上がると・・・フィードバックの痛みも比例して上がるから・・・防御手段が無いに等しい状態だと、一発当たったら気絶モノだよ。
それに、使徒もATフィールドでガンガン防御してくるから、中和したり、打ち破ったりの小細工も必要になってくる。」

アスカ「そ、そうなの・・・?」

シンジ「僕が実戦経験で学んだ、一番大切な事・・・良かったら聞いてくれる?」

アスカ「・・・知りたいわね」

シンジ「とにもかくにも・・・必死で生き残る事。いくらシンクロ率が高くても、敵に負けたらそれまでさ。生き残るためならなんだって利用しないと。」

アスカ「・・・なるほどねぇ。実戦経験あるヤツのいう事は違うわね!」

シンジ「フフ・・・同じパイロット同士、ライバルというよりは仲間として一緒に頑張りたいな。パイロットとしては、
惣流さんが先輩だから、色々教えてください。 勿論、僕に教えられることは何でも共有するから。」ニコッ

アスカ「わかったわ。私の事はアスカでいいわよ、シンジ!」

シンジ「ありがとう、アスカ」

ミサト「フフ!二人が仲良くなれそうで良かったわ。じゃあ、ブリッジに行きましょうか。」


(しばらくして)

ミサト「・・・それでは艦長、これで一旦失礼しまーす」 スタスタ


シンジ「あなたが加持さんですね?お噂はミサトさんからかねがね・・・」

加持「お、本当かい?そいつは嬉しい情報だな・・・」

シンジ「なんか、加持さんに未練タラタラみたいですよ、ミサトさん・・・w」

加持「なにっ!ホントか!?」

シンジ「先日、誘導尋問で聞き出しましたw」

加持「オーケイ、何か欲しい物はあるかな、シンジ君。俺が何か買ってあげようk」

ドドドドドドドッ
ミサト「コラァ! シンジ君、なに勝手な事言ってるの! 私はコイツの事、何とも思ってないんだからね!!」ゼーハゼーハ-

加持「ははは!葛城、相変わらずだな」

ミサト「だいたい、何でアンタがここに居るのよ!?」

加持「出張でね・・・アスカの随伴さ。」

ミサト「ちっ! 十分予想できる事態だったわね・・・」

加持「いま・・・付き合ってる人居るのか、葛城?」

ミサト「フンッ! あんたには関係ないもんねー! あ、そうそう。私の彼氏は炊事洗濯が得意なイケメンがもういますーーーだ!」ベー

加持「な、なにっ!?」


シンジ「あ、加持さん、それ僕の事ですからウソですよ。この間聞いたら、完全フリーで、言い寄ってくる男居ないって言ってました。」

加持「オーケイ、シンジ君。君の願いは俺に出来る事なら何でも叶えてあげよう・・・」

シンジ「ホントですか!?じゃあ、考えておきますんでっ♪」

加持「よし、証拠に『シンジ君のお願い事を聞く券』を発行しておこうかw」サラサラサラ・・・ビリッ

シンジ「ありがとうございます!何か思いついたら使わせてもらいますね」ニコニコ

アスカ「大丈夫!加持さんには私がいるから! ミサトの出番は無いわ。おあいにくさま。」

加持「フフ・・・そうだったな、ありがとう。アスカ」

ミサト「加持ィ・・・アンタ・・・ひょっとして・・・ロr」ジトー

加持「フフ・・・どうだろうな・・・w」

シンジ「ミサトさんも僕に結婚申し込んできたじゃないですかー」ニコニコ

加持「葛城ィ・・・お前・・・ひょっとして・・・ショt」」ジトー

ミサト「ちょっとシンちゃんーーー? お願いだからコイツに余計な事言わないでーーーーー」ダーーー

シンジ「あはははははは」

アスカ「フフフフフフフ」


アスカ「そうだシンジ、私の弐号機見せてあげる!ついてきなさい!!」

シンジ「はいはい」ニコニコ

バサッ
アスカ「どう!?これがアタシのエヴァンゲリオン弐号機・・・シリーズ初のプロダクションモデル! アンタの初号機とは違うのよ!」

シンジ「おお~!弐号機って赤いんだぁ! いいなぁ、ボクの初号機よりカッコいい気がする~! (はぁ・・・合わせるの面倒だなぁ・・・)」

アスカ「でしょでしょ~! アンタいいやつね!」

ドォォォォン
アスカ「キャーーーッ」ヨロッ

シンジ「アスカ!大丈夫!?」ダキッ

シンジ「大丈夫?ケガしてない?」サッ

アスカ「・・・あっ・・・ありがと///」

シンジ「・・・今の・・・使徒の攻撃かもしれない。(ちなみに名前はガギエルってやつだよー)」

アスカ「・・・ちゃーんす」ニヤリ

シンジ「(・・・はぁ・・・またアレ着るのか・・・ヤだなぁ・・・うっ・・・また胃が・・・)」ズキズキ

アスカ「ちょっとシンジ!こっちに来て!」

シンジ「・・・はーい」ズキズキ


(対ガギエル戦)

アスカ「アンタはエントリープラグの後ろから、私の華麗な戦いを見てなさい!」

シンジ「そうだね、勉強させてもらうよ、アスカ先輩!」

アスカ「おーけーおーけー、物分かりが良くて助かるわ!」

シンジ「ノイズ混じっちゃうから・・・申し訳ないけど言語は日本語にしてね」

アスカ「それくらいは、わかってるわよ」

シンジ「(・・・ホントは分かってなかったくせにぃぃぃぃぃ!!)」ヒクヒク

アスカ「エヴァンゲリオン弐号機起動準備良し・・・ミサト!出撃するから甲板に電源出しておいて!」

艦長「こら、勝手に起動するn」

ガバッ
ミサト「いいわよアスカ!出撃!!」

ガバッ
艦長「貴様!人の船で勝手に指揮するんじゃぁない!」グイッ

ガバッ
ミサト「うっさいエロオヤジ!」グイッ


シンジ「・・・・・・はぁ。後はアスカに任せよう。歴史通りなら何とか倒せるだろうし・・・。」ズキズキ



(イスラフェル来襲の前日)

シンジ「はぁ・・・明日はアイツが来るなぁ・・・・・・」

シンジ「歴史を変えるべきか・・・変えざるべきか・・・・・・」

シンジ「あまり極端にいじると、先の展開の予想が付かなくなって、なんか色々怖い気がする・・・」

シンジ「かといって・・・明日倒さないと・・・アスカは引っ越してくるし・・・ユニゾン訓練させられるし・・・」ズキズキ

シンジ「食事作っても御礼も言わない・・・平気で僕に下着とか洗濯させるダラ女・・・ストレスの日々・・・」ズキズキ

シンジ「変えるべきか・・・変えざるべきか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ズキズキ

シンジ「・・・でも、予想が付かなくなるよりは・・・基本線、僕が我慢して・・・どうしても変えたい所だけ変えるようにすれば・・・・・・」ズキズキ

シンジ「仕方ない。明るい未来のために・・・・・・僕が我慢すればいいんだ。 僕は・・・やるっ!」


(イスラフェル来襲、初戦敗退後)

マヤ「・・・以上が今回の使徒戦のあらましです。当件に関するE計画責任者のコメント」

リツコ「無様ね」

冬月「・・・君達の使命は何かね?」

アスカ「エヴァを操縦する事!」

冬月「違う!使徒に勝つ事だ!!」

アスカ「ひっ」

冬月「・・・もういい。」

シンジ「(・・・前回よりはダメージとか被害を抑えたけど・・・何だかなぁ)」ハァ


(ユニゾン訓練)

シンジ「ただいまー と言っても誰も居な・・・・・・いや、やっぱり居た・・・」

アスカ「あら? アンタまだこの家に居たの? アンタはお払い箱! ミサトは私と暮らすの!」

シンジ「ねえアスカー、この荷物はなにかなー? まさか引っ越してきたのかなー?(棒)」

アスカ「そうよ!文句ある? アンタの荷物は部屋の外に出しておいたから。早く持って行ってね♪」

ミサト「違うわアスカ。アナタとシンジ君、この家で一緒に暮らしてもらうわ!」

アスカ「はぁ!?」

ミサト「これはれっきとした作戦なの。説明するわ・・・」


ミサト「・・・というわけで、エバー2体によるコアの同時破壊。これしか無いわ。」

アスカ「   」パクパク

シンジ「こうなったら、やるしかないよ。頑張ろう、アスカ?」

アスカ「・・・しょうがないわねぇ」

シンジ「念のため言っておくけど・・・この家、僕が居ないと1週間・・・いや、3日間でゴミ屋敷になるからね・・・」ニヤリ

アスカ「げっ・・・まじ!?」

ミサト「やぁねぇ、流石にゴミ屋敷はないわよぉ!」フフフ

シンジ「・・・・・・」ジトー

ミサト「うっ・・・ゴメンナサイ・・・この家がピカピカなのは、全てシンジ様のお陰でございます・・・」ペコリ

アスカ「・・・情けない大人ねぇ」



X箱「ブーッ!!」

ミサト「ちょっと、またなの!?さっきから何度もダメになってるじゃない!」

アスカ「でもコイツが・・・」

ミサト「デモもストもありません。」

アスカ「うわっ! 古っ!! デモもストもだって! そんなの死語よ死語。オバサンはやぁねぇ・・・」

ミサト「あんですってぇ~!?」

シンジ「すいません。僕がトロトロしてるから悪いんです。」

アスカ「その通りよ! 自覚してるなら直しなさい!」

ミサト「アスカッ! これは正確に踊るんじゃなくて、二人の動きを合わせる訓練よ! そういう意味ではアナタの方が0点よ!」

アスカ「ハァッ!?・・・もういい。もうやってらんない。 ミサトの年増! イヤミ! お局!!」ダッ

ミサト「アスカ・・・・・・#」ピクピク

シンジ「ミサトさん、僕が話してみます。僕にやらせてください」

ミサト「・・・ごみんね。お願い出来るかな。」

シンジ「はいっ!」ダッ



シンジ「(・・・ふふっ、やっぱりコンビニに居た居た。)」ガーッ

シンジ「アスカ・・・」

アスカ「何も言わないで! ・・・分かってるわ。エヴァに乗るしかないのよ、私は・・・」

シンジ「ジュース・・・おごるよ。ちょっとお話しない?」

アスカ「・・・・・・・・・・・・」コクリ



シンジ「・・・・・・・・・」

アスカ「・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・」

アスカ「・・・・・・・・・」

シンジ「さっきの・・・」

アスカ「えっ?」

シンジ「『エヴァに乗るしかない』・・・って、ちょっと寂しすぎるよ・・・」

アスカ「アンタに関係ないじゃない」

シンジ「関係あるッ!!」

アスカ「ひっ」ビクッ

シンジ「アスカは・・・アスカは僕の大切な・・・」

アスカ「えっ///」


シンジ「僕の大切な同僚だからッ!!」

アスカ「・・・あっそ」


シンジ「これは、あくまで例えばの話だけど・・・」

アスカ「何よ」

シンジ「使徒を倒し切ったら・・・エヴァって戦争の火種になるし、多分なくなっちゃうと思うんだ・・・」

アスカ「えっ」

シンジ「僕の勝手な想像。でも、聞いて? 想像してみて。エヴァが無くなったら・・・アスカの存在意義は? アスカは何のために生まれてきたの・・・?」

アスカ「それは・・・でも、今の私には・・・これしかないの・・・!」

シンジ「ねぇ、普通の14歳はさ、中学2年生・・・まだ将来なんて決まってないのが9割以上だよ・・・」

アスカ「・・・・・・」

シンジ「それに、エヴァってチルドレン・・・子供しか乗れないんじゃないの?大人になったらどうするの?(本当は乗れちゃうんだけどねぇ)」

アスカ「でも・・・・・・」

シンジ「例えばさ、アスカはスタイルもいいし、すごい美人さんなんだから・・・女優さんとかモデルさんになれば大人気じゃないの?(性格を除けばね・・・)」

アスカ「ハァ!?」

シンジ「考えてもごらんよ。何万・・・何十万という男が、アスカの美貌にひれ伏すんだよ・・・?」

アスカ「・・・なにそれ楽しそう・・・ でも、今の私には・・・これしか・・・」

シンジ「そうやって、自分に言い聞かせて、エヴァしか無いって思いこんでるアスカ・・・なんていうか、余裕がないよね」

アスカ「何ですって!?」


シンジ「ねぇ、アスカはエリートなんだよね?」

アスカ「そうよ!!」

シンジ「本物のエリートは・・・もっと余裕があるもんだと思うんだよね。シンクロ率の数字の大小を一々気にしたり・・・自分ひとりで突っ走ろうとするのは3流だと思うんだ。
リツコさんとかマヤさん見てみなよ。あの若さであの地位と実力・・・ああいうのが本物のエリートだと思うんだけど、独りで突っ走ってるように見えるかな?能力を鼻にかけてる?」

アスカ「ぐっ・・・」

シンジ「本物のエリートは・・・目的達成の為に、最小限の手間で最大限の成果が出せる人・・・圧倒的に他者との実力差を出せる人・・・
そして、必要なら他人に合わせたり、力を分けてあげたり、場合によっては、上手に使ったり出来る人・・・だと思うんだ・・・。」


シンジ「アスカの目的がエヴァの操縦になってる時点で・・・なんか違うと思う。目的は、使徒を倒して人類を救う事。エヴァの操縦は単なる手段。
学生時代にテストの点が幾ら良くても、大学で研究して新しい成果を何にも出せなかったり、就職して仕事が何も出来ない人と同じじゃない?」

アスカ「うっ・・・」

シンジ「僕は、アスカに『本物の』エリートになってほしい・・・な。 力不足な後輩で申し訳ないけど・・・アスカが本当のエリートなら、ヘタクソな僕を助けてよ。」

アスカ「・・・・・・・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・」

アスカ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゴメン」

シンジ「・・・・・・・・・ありがとう」ニッコリ

アスカ「・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・帰ろっか」

アスカ「・・・・・・」コクリ


シンジ「・・・そうだ、晩御飯何がいい? お詫びに好きな物作るよ。」

アスカ「ハンバーグ!」

シンジ「おっけーおっけー、とろけるチーズも入れるし、エビフライも添えるからね」

アスカ「・・・ケチャップ炒めのスパゲティは要らないからね!」

シンジ「なんだぁ。アスカはナポリタンの良さが分からないのかぁ。残念だなぁ」

アスカ「あんなの日本の魔改造! 悪い癖よ!!」

シンジ「ふふっ・・・家でスパゲティ作る時は、配慮するからさ。」

アスカ「わかれば宜しい! あっ・・・」

シンジ「・・・どうしたの?」

アスカ「ミサトを・・・オバサン呼ばわりしちゃった・・・」

シンジ「・・・お詫びに『えびちゅ』のロング缶でも買っていく?」

アスカ「・・・そうする」

シンジ「僕が立て替えておくよ! 家出てくるときに財布持ってきて良かったなぁ。」

アスカ「アンタ・・・実は頼りになるのね・・・」

シンジ「そう?ありがとう! 可愛い女の子に頼られると、男としてはすごく嬉しいな」ニッコリ

アスカ「アンタ・・・・・・バカ・・・///」



(イスラフェル殲滅後)

アスカ「引き続きここに住むわ!よろしくね、シンジ!」ニコッ

シンジ「う、うん・・・ (やっぱりか・・・)」ヒクヒク


シンジ「(うっ・・・また・・・胃が・・・)」ズキズキ・・・ズキズキ・・・


◆第5話

シンジ「あれから・・・なんかあっという間だったなぁ・・・」ボーッ

シンジ「サンダルフォン・・・まぁ前回とほぼ一緒の展開で無難に倒したからいいや・・・温泉も入れたし」

シンジ「マトリエル・・・相変わらず雑魚だったな・・・楽勝すぎて怖い」

シンジ「サハクィエル・・・前回よりもシンクロ率高いし、強いATフィールド出せたから、僕的には安定感あったなぁ」

シンジ「イロウルはリツコさんの手柄・・・前回は何があったのかも分からなかったけど・・・今回は安心してプラグの中で寝ちゃってたな・・・」ハハハ


シンジ「・・・途中、胃潰瘍で血を吐いて・・・胃カメラ飲んだ事もあったけど・・・僕は何とか元気です・・・」グスッ


シンジ「・・・使徒戦も後半戦・・・ここから先は、歴史を変えて行かないと犠牲が大きくなってくるから・・・僕が、より上手くやらないと・・・・・・」

シンジ「でもなぁ、真実を話さないとそろそろ厳しいけど・・・どうせ信じてもらえないし・・・父さんに聞かれたら、下手したら殺されるだろうなぁ・・・」

シンジ「となると・・・まずはタイミングを見て・・・加持さん・・・なんだろうなぁ」

シンジ「スパイやってるのだって、真実が知りたいからみたいだし・・・残念ながら、死んじゃってたからサードインパクトで溶け合えなかったけど・・・」

シンジ「少なくとも、早まった行動はしないだろう。よし、レリエル倒したら加持さんに話してみよう。」


(レリエル襲来)

マヤ「パターン青!使徒です!」

ミサト「モニターに映して!」

リツコ「球体か・・・面白い模様してるわね」

ミサト「チルドレンに非常呼集かけて!」

日向「はいっ!」



ミサト「・・・という訳で、あのヘンテコ模様の球体が今回の使徒よ」

アスカ「変わった模様してるわねぇ・・・」

マヤ「現状ではあの球体は解析不能と出ています。」

シンジ「あれ?おかしいな・・・」

リツコ「ん?何か気付いた事があるなら言ってみなさい」

シンジ「リツコさん、あの使徒おかしいですよ」

ミサト「シンジ君、どうおかしいかを、具体的に説明してみてくれる? この際何でもいいわ。」

シンジ「あの使徒の影が気になりました。というのも、あそこにライトをつけっぱなしの自動車があるのですが、
影の部分に光が当たっていません。なんかヘンですよ、あの影。」

リツコ「・・・! 本当ね。影の方は気にもとめなかったわ。マヤ、大至急解析して!」

マヤ「はいっ!」


マヤ「・・・解析結果出ました。ATフィールドはあの影の方に張られている模様。推測ですが、
本体は球体では無く地面の黒い影の方だと思われます!」

ミサト「はぁ!?何よそれ!?!?」

リツコ「・・・なるほどね・・・試しに威力偵察でもしてみたらどう?」

ミサト「そっ、そうね・・・では、自走臼砲をリモートコントロールで近づけて発射!
目標は地面の黒い影と空中の球体と同時攻撃!!」

日向「ハイッ!」


日向「ああっ!攻撃した瞬間、自走臼砲が影に飲み込まれました!」

ミサト「何てヤツなの・・・」

マヤ「MAGIによる解析結果出ました!」

リツコ「なるほど・・・使徒の本体はあの黒い影、直径680mで厚みは3ナノメートル・・・
内向きのATフィールドで支えており、中身は別の空間に繋がっている・・・と。
むしろあの空中の球体が影みたいなもののようね・・・」

ミサト「どうするべきか・・・うーん・・・・・・ あ」

リツコ「なぁに?」

ミサト「本体がATフィールドで支えられているなら、エバーで中和したら速攻で消えちゃうんじゃない?」

リツコ「そうね、それは私も同意見よ・・・やってみる価値、あるんじゃなくて?」


アスカ「じゃあ私g」

シンジ「いや、僕がやりたい」

アスカ「ちょっと、ジャマしないでよ!」

ミサト「・・・・・・アスカ、今回はシンジ君にフォワードになってもらうわ。」

アスカ「何でよ!」

ミサト「ATフィールドの扱いに関しては・・・シンジ君の方に一日の長があるわ。」

アスカ「・・・それもそうね。わかった。」

シンジ「ありがとう、アスカ」ニッコリ

ミサト「それでは作戦を説明します。まず、エバー初号機が、あの影に向かってATフィールドの中和を図ります。
ダメだった場合は、N2爆雷をあの影に投下して、時限式で一斉点火します。零号機と弐号機は2km手前の地点で待機。いいわね?」

レイ・シンジ・アスカ「了解っ!」

シンジ「(ふふ・・・また一つ、歴史が変わったぞ!)」


ミサト「それでは作戦を開始します。エバー全機、発進!」

日向「エヴァ全機、発進!」



ミサト「配置についたわね・・・シンジ君、お願い!」

シンジ「はいっ!」

シンジ「・・・じゃあ行くよ! ・・・ATフィールド中和!!」バァァン!!

レリエル「・・・!?」

レリエル「・・

レリエル「

レリエ





マヤ「パターン青消滅!影状の使徒及び球体、消滅しました!」

ミサト「ずいぶんアッサリ片付いたわねーw そんじゃあみんな、帰投して頂戴!」

リツコ「後片付けも要らないから、今回はラクだったわね・・・」

シンジ「(良かったぁ!こいつ、判断を誤ると意外と厄介だからなぁ・・・)」ホッ


(別の日)

加持「やぁシンジ君。相談って何かな?」

シンジ「加持さんにしか相談できない事があって・・・ミサトさんにもリツコさんにもこういう話はちょっと・・・」

加持「男と男の相談ってヤツかな?」ニヤリ

シンジ「まぁそんな所です・・・」ニコッ

加持「オーケイ、俺の事は兄貴だと思って何でも言ってくれ。葛城はお前の『お姉さん』なんだろ?」ニヤリ

シンジ「ふふっ・・・そうですね・・・」

加持「じゃあ・・・周りに人が居ない場所にでも行こうか?(この辺には盗聴器があるからな・・・)」

シンジ「はいっ!」


加持「・・・で、相談って何だい」

シンジ「今から話す事は・・・荒唐無稽な話だと思いますけど、事実なんです。」

加持「ほう?」

シンジ「僕・・・実は、この人生が2回目なんです」

加持「・・・・・・なかなか面白そうな話じゃないか」


シンジ「前の人生でサードインパクトが起こって・・・気が付いたらミサトさんと会った日に戻ってました」

加持「何っ!?・・・だが・・・にわかには信じがたいなぁ」

シンジ「加持さんはスパイなんですよね」

加持「・・・葛城に聞いたのか?(まぁ、真実をボヤかすために、内調の方は敢えて『公然の秘密』になるよう、持って行ってるしな・・・知っててもおかしくはない。)」

シンジ「内閣調査室・・・」

加持「(やっぱりか・・・)」

シンジ「そして・・・ゼーレ・・・」

加持「・・・!(何っ!?)」ビクッ

シンジ「でも僕何となく知ってます。3重スパイやってるのは、ミサトさんのためと、プラスして興味本位もあって、要はセカンドインパクトの真実を知りたいんですよね?」

加持「ハハ・・・・・・ハハハッ! こりゃあ、本当に未来から戻って来たのかな?シンジ君は」

シンジ「未来では・・・加持さん、殺されましたよ。ゼーレに」

加持「マジか・・・」

シンジ「ミサトさんのヘコみようといったら・・・見てて本当にツラいくらいでした・・・」

加持「・・・すまん」

シンジ「でも、未来は変えられるんです! 何たって加持さんは、いま生きてるんですから!」ニコッ

加持「・・・そう・・・なのか?」


シンジ「前回の人生よりも・・・街の被害とか、エヴァの損傷とか・・・少なくなるように、出来る範囲で少しずつ手引きして・・・成果は出ています。
例えば、鈴原トウジ・・僕の同級生・・の妹のサクラちゃん、本来なら怪我してずっと入院の所、もう退院して家に戻ってます。前回と今では・・・確実に色々良くなってます。」

加持「なるほどなぁ・・・でも、それだけじゃ・・・100%は信じられないなぁ」

シンジ「じゃあ、未来に起こる事を教えます。この後、アメリカの第二支部が、S2機関の搭載実験に失敗して消滅します。その後、参号機が日本に輸送されてきます。
松代で起動実験をした所、参号機は使徒に寄生されており、突如暴走をはじめます。パイロットは・・・前回は鈴原トウジでしたけど、今回は変わると思ってます」

加持「・・・えらい具体的だなぁ・・・わかった、そうなるか見て決めるよ。 ・・・ついでと言っては何だが、シンジ君・・・セカンドインパクトの真実・・・まさか知ってるのか?」

シンジ「(ニッコリ)」

加持「頼む、シンジ君!」

シンジ「・・・みなまで言わないでください。そうですね・・・まずは、『黒き月』と『白き月』から説明しましょうか・・・そもそも、今から数十億年前に・・・」


シンジ「・・・で、そんな葛城博士をゼーレと碇ゲンドウが利用して、どかーん! です。これがセカンドインパクトですね・・・。」

加持「・・・そうだったのか・・・ゼーレ・・・碇司令も・・・」

シンジ「ミサトさんの本当のカタキは、ゼーレと碇ゲンドウなんですよね。こんな事、本人には絶対に言えないですけど。」

加持「わかったよ。ありがとう。すぐにスパイを止める訳には行かないが・・・何とかする。」


シンジ「・・・」スッ

加持「ん?この紙切れは・・・」

シンジ「『シンジ君のお願い事を聞く券』・・・です。いま使います。」ニッコリ

加持「フフッ・・・そうだったな・・・」


シンジ「僕は未来を変えたい。サードインパクトも二度と起こしたくないです。でも、ひとりの力では限界です。
未来を変えるために僕を助けてくださいというのと、加持さんは絶対に死なないでくださいというのが願いです。」

加持「・・・分かったよ。出来る限りの事はやってみる。・・・何か希望はあるかい?」

シンジ「そうですね・・・具体的には、冬月副司令の拉致がゼーレから指示された段階で手を切って身を隠せば、たぶん、加持さんは死なないと思います」

加持「はは・・・見てきたように物を言うね・・・って、見て来たのか・・・」

シンジ「後は・・・第17使徒タブリス・・・フィフスチルドレンとして、渚カヲルがやってきた後・・・約12~13日後ぐらいのタイミングで・・・碇ゲンドウを抹殺・・・してください」

加持「えっ」

シンジ「お話したとおり、碇ゲンドウが生きていると、綾波レイと地下のリリス及びエヴァを使ってサードインパクトが引き起こされてしまいます。殺すならこのタイミングがベストです」

加持「いいのか・・・君のお父さんだろうに・・・」

シンジ「父親らしい事はなにもされた事はありません。単なる遺伝上の父親です。というか、自分の奥さんに逢いたいだけで全人類
巻き添えにする人間なんて・・・ヒトじゃありません。人類の癌です。出来るなら僕が身内として殺したいくらいですが、僕だと多分失敗します。」

加持「そうか・・・」


シンジ「同じくらいのタイミングで冬月副司令に情報開示し・・・理解してくれるようなら、
碇ゲンドウが不在の事を隠ぺいするのに協力してもらってください。理解しないようなら・・・殺してください。」

加持「簡単に言ってくれるなァ・・・人ひとり殺すのは・・・けっこう大変なんだぞ・・・。後始末も含めてな・・・。」

シンジ「だから加持さんに全てを打ち明けて・・・相談してるんじゃないですか。明るい未来のためには・・・仕方ないんです。」

加持「そうかもしれんな」

シンジ「気を付けてください・・・あいつは加持さんの運んできたアダムを手に移植しています・・・ATフィールドで攻撃防がれたら終わりなので、必ず不意打ちしてください」

加持「はぁ・・・・・・俺はなんつーもんを運んじまったんだろうなぁ・・・」

シンジ「後悔しても遅いですよ。なってしまったものはどうしようもないです。」

加持「はぁ・・・・・・ため息しか出ないよ。」

シンジ「一緒に・・・明るい未来目指して頑張りましょう! ミサトさんとゴールイン出来るといいですね。僕、全力で応援します! では!」タッタッタッ・・・


加持「・・・さて・・・どうするか・・・・・・。これは簡単ではないぞ・・・・・・」グッ


◆第6話

(ネルフにて)

リツコ「えっ!?アメリカの第二支部が消滅!?」

マヤ「先ほど突然連絡不能になりました!唯一の情報は衛星画像のみです!」

リツコ「確か今日はS2機関の搭載実験の日だったはず・・・」

マヤ「映像来ました。再生します!」


リツコ「文字通り・・・消滅・・・ね」

マヤ「すごいですね・・・でも・・・支部には2000人近い職員が・・・」ウッ

リツコ「マヤ・・・余計な事を考えるのはおよしなさい・・・誰も止められなかった事よ。
それに、私達の協力もあまり仰がず、アメリカが独断専行で事を急いだせいでもあるわね。」

マヤ「はい・・・確かに・・・」


加持「(・・・シンジ君の予言通りだったな。次は参号機か・・・)」


(参号機起動実験)

リツコ「それでは、参号機の起動実験始めるわよ!」

マヤ「フォースチルドレン、搭乗完了。」

リツコ「では、はじめて。」

マヤ「A10神経接続・・・シンクロ率・・・23%・・・30%・・・35%・・・40.5%・・・エヴァンゲリオン参号機、起動しまs」ビーッビーッ

マヤ「えっ!?爆発!? センパイ!大丈夫ですか!?」

リツコ「・・・ツッ!・・・何とか生きてるわ。ミサトも無事よ。それよりもエヴァは・・・?」

マヤ「エ、エヴァ参号機・・・勝手に動いています! えっ!? パターン青!使徒!?」


青葉「司令!エヴァ参号機が使徒に乗っ取られた模様です!!」

ゲンドウ「・・・現時刻をもって参号機を破棄、第13使徒と認定する。チルドレン全員非常呼集。」

青葉「はいっ!」



日向「・・・葛城3佐が不在なので、僕から作戦を説明します。敵使徒は松代からまっすぐここを目指している状況です。
弐号機・初号機は、これを迎撃。接近戦で、敵使徒をすみやかに殲滅。零号機は防衛ラインを突破された際に備えて、本部近辺で待機!」

アスカ「使徒って・・・これ参号機じゃないの!?チルドレン乗ってるんじゃないの!?」

日向「・・・その通りだよ」

シンジ「アスカ・・・誰が乗ってるか知らないけど・・・早く倒して救出しよう! それしかないんだ!!」

アスカ「うっ・・・分かったわよ。」

シンジ「行こう! うぉぉぉぉぉぉ!!」

アスカ「ヤァァァァァァ!!」

参号機「・・・!」シュッ バキッ

アスカ「くっ!こいつ・・・強い!」

シンジ「(ここでモタモタしてたら、父さんは必ずダミープラグを使う・・・短期決戦で決めるんだ!!)」

シンジ「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」バキッ!! ドガッ!!


マヤ「初号機の攻撃、効いています!使徒、倒れました!!」

シンジ「アスカァ!!」

アスカ「やぁぁぁぁ!」シュィィィィィィィィン!!

シンジ「くっ・・・早く! 早くぅぅぅ!!!」

アスカ「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」シュィィィィン・・・パキッ

マヤ「使徒のコア破壊しました。パターン青・・・消滅。」

シンジ「参号機のエントリープラグ抜きます!」バキバキバキッ・・・ズルッ

日向「よくやったシンジ君! 回収班が回収するから、そっと地面に置いてくれ!」

シンジ「はいっ!!」ソッ


シンジ「(誰だかしらないけど・・・無事でいてくれ・・・頼む・・・!)」

アスカ「あっ・・・プラグが開くわよ・・・」

シンジ「・・・!!」

アスカ「えっ・・・!?」

シンジ「そんな・・・バカな・・・・・・なんで・・・」

アスカ「なんで!? なんでジャージが乗ってるのよ!?」


(翌日)

加持「やあお待たせ。話ってのは・・・昨日の件かい?」

シンジ「・・・察しがいいですね。そうです」

加持「シンジ君の話では・・・前回は鈴原トウジだったが、妹さんの怪我が軽かったから、今回はパイロットが変わるはずだった・・・って事だったな」

シンジ「・・・そうです」

加持「俺も気になって調べた所・・・鈴原サクラは、2週間前に交通事故で入院している事が分かった・・・」

シンジ「ハァ!?」

加持「・・・仕組まれた事故だ。わざと車で轢いて・・・鈴原サクラに重傷を与え・・・兄貴をパイロットにする説得材料に・・・」

シンジ「・・・・・・うっ・・・ぐぅっ・・・」

加持「入院しているという病院を見て来たが・・・もう病室にはいなかった。恐らく・・・もう・・・コアにインストールされて・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・そんなのって・・・そんなのって・・・ないよ・・・!」ウウッ・・・

加持「・・・・・・・・・こんな事までして・・・人類が生き残る事に・・・何の意味があるのかなァ。」

シンジ「・・・・・・・・・」

加持「・・・種の保存のために・・・最小限の犠牲はやむを得ないとも言えるが・・・・・・いくらなんでも、これはやりきれん・・・。」

シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・」

加持「・・・・・・・・・・・・・・・・」


シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・」

加持「・・・・・・・・・・・・・・・・」

シンジ「僕・・・」

加持「ん?」

シンジ「僕・・・この2回目の人生・・・少しでも前回より上手くやろうと思って・・・つらい事や苦しい事もぐっと飲み込んで・・・頑張ってきたつもりです・・・」

加持「シンジ君は良くやってるじゃないか。十分凄い。だが、全てが完璧に思い通りになる・・・というのは思い上がりだな・・・。
この件は、色々な権力を持った大人が・・・それぞれの思惑を持って動いている・・・。シンジ君は、その中ではあくまで駒の一つだ・・・将棋なら歩・・・チェスならポーンさ。」

シンジ「・・・・・・・・・」

加持「どうやったって避けられない運命だって・・・あるのさ。君は最善を尽くした。だが、運命の歯車の力の方が大きかった・・・そういう事じゃないかな?」

シンジ「うっ・・・ううッ!!・・・ぐっ・・・」

加持「男だって・・・泣きたい時は泣けばいいさ・・・」ポンポン


加持「・・・・・・だが・・・変わった運命もあるだろう?」

シンジ「前回は・・・トウジは片足切断の重傷でした・・・一命は何とか取り留めたものの・・・」

加持「今回は・・・重傷ではあるが・・・骨折で済んだじゃないか」


シンジ「でも!でも、それじゃダメなんです!! トウジがあんなに可愛がっていたサクラちゃんが居なければ・・・鈴原家には・・・結局、暗い物が永遠に残ります!!」

加持「・・・・・・シンジ君はどこまでも優しいな。だが、その優しさが君自身を傷つけ、追い込む事にもなるだろうな・・・。」

シンジ「・・・・・・」

加持「まぁ、出来る限りで最善を尽くそうじゃないか。君が最も避けたいのはサードインパクト・・・だろ? 残りの使徒の情報を教えてくれるかい?」

シンジ「次は・・・第14使徒ゼルエル・・・攻撃力素早さ防御力ともに最強です・・・。
その後、第15使徒アラエル・・・宇宙空間からの精神攻撃でアスカのトラウマがえぐられて、アスカが戦闘不能になります・・・」

加持「アスカのお母さんの件か・・・・・・首吊ってる所を見ちゃぁなぁ・・・かといってコアにインストールされている事も言えないし・・・」

シンジ「第16使徒はアルミサエル・・・DNAのような二重らせん構造の敵で、生体部品への浸食を図ります。前回は綾波ごと零号機が自爆して決着・・・」

加持「いわゆる『二人目の綾波レイ』ってやつか・・・」

シンジ「僕、サードインパクトは綾波が鍵になると思ってるんです」

加持「・・・というと?」

シンジ「二人目の綾波だったら・・・無に還るためにリリスと融合して、サードインパクトの核になったりしないと思うんです・・・」

加持「そういう事か・・・・・・」

シンジ「最後の使徒・・・第17使徒タブリスは、渚カヲル・・・フィフスチルドレンとしてゼーレが送り込んできます」

加持「ん?カヲル? そういえば・・・ひょっとしたら、ドイツで見たかもしれないな・・・」

シンジ「前回は・・・僕と初号機で・・・文字通り、握りつぶしました」

加持「・・・マジかよ」


シンジ「彼はコミュニケーションが取れるので・・・分かり合えると思ったんですが・・・」

加持「本当につらい思いをしてきたんだなぁ・・・その上、まだ何とかしようと思えるなんて・・・頭が上がらんよ。」

シンジ「そんな・・・僕はただ・・・みんなで幸せになりたくて・・・・・・あとは・・・サードインパクト後の世界なんて・・・二度と見たくないです。」

加持「そうか・・・・・・」

シンジ「第17使徒を倒したタイミングで、ゼーレはサードインパクトを起こすべく手を打ってきます」

加持「何か俺に出来る事はあるかい?」

シンジ「前回の歴史では・・・戦自が侵攻してきて、ネルフ職員が大虐殺されました。ミサトさんも含めて・・・。それを・・・止められませんか?」

加持「わかった。3重スパイの立場をフル活用して、政府と調整を図るよ。出撃命令が出ても・・・侵攻したフリをしてネルフのシェルターで隠れてるように話を持って行く。」

シンジ「その時は・・・ゼーレの送り込んでくるエヴァシリーズを、僕が全力で倒します。これできっと、少しはマシになるんじゃないかと・・・」

加持「よし・・・あと少しだな。これから先も・・・完璧には行かないと思うが・・・着実に、前回よりは良くなってるみたいだから、このままやり遂げよう」


シンジ「その時には・・・7年前ミサトさんに言えなかった言葉を、何としても伝えてくださいね・・・」

加持「・・・ははは!シンジ君にはかなわないな。あぁ、その時は・・・皆の前でプロポーズしてやるさっ!
まぁ見ててくれよ。無駄死にはしないさ。なんたって、シンジ君のお願いを聞く券使われちゃったからな!」

シンジ「ありがとう・・・ございます・・・」ウルッ

加持「シンジ君・・・さっき俺は、君の事を将棋の歩やチェスのポーンと言ったが・・・」

シンジ「はい・・・」

加持「歩だって・・・成って『金』になれる。ポーンだって・・・好きな駒にプロモーションできる。最弱な駒が、最強の『クイーン』になる事だって出来るんだ。」

シンジ「・・・・・・はい」

加持「このまま一緒に頑張ろう。そうすれば・・・『金』にでも『クイーン』にでも成れるさ。絶対に諦めるんじゃない。」

シンジ「・・・はい!」


◆第7話

(ゼルエル襲来)

マヤ「パターン青!使徒です!高速で第3新東京市へ向かって進行中!」

ミサト「チルドレンに非常呼集を!」

マヤ「ハイッ!」


ゲンドウ「赤木博士、司令室まで。」

リツコ「・・・?はい」


ミサト「それではみんな揃ったわね!それじゃあ・・・」

リツコ「待って!」

ミサト「な、何よ?」

リツコ「今回の敵はかなり強い事が予想されるわ。碇司令の指示で、秘密兵器を出す事にしたの。」

ミサト「秘密兵器ィ!?」

シンジ「(・・・!)」

リツコ「レイ、まず零号機で出撃して、あの槍を取ってきて頂戴。攻撃はシンジ君でお願い。」

シンジ「(槍・・・やっぱりロンギヌスの槍だ・・・歴史が変わった・・・?)」


ミサト「ちょっと! 越権行為よ! これは作戦部の仕事ですっ!!」

リツコ「碇司令の命令なの。ごめんなさいね。」

ミサト「ハァ!?」チラッ

ゲンドウ「・・・問題ない」

ミサト「(チッ)・・・分かったわ。まずはレイが秘密兵器の回収。その後シンジ君がフォワードとして出撃。」

レイ「はい、先に行きます」スタスタ

シンジ「(そうか!加持さんが父さん(人類の癌)をうまく言いくるめたんだ!! 何て言ったのか後で聞いておかないとマズイな・・・)」

ミサト「零号機と弐号機は?」

リツコ「離れた所で待機。万が一初号機がやられた場合は、秘密兵器を引き継いで敵を攻撃して頂戴。優先順位はまず弐号機、最後に零号機よ」

アスカ「なによ・・・アタシはシンジの次ィ? ちょっとシンジ!あんたヤラれていいから私に秘密兵器譲りなさいよ!」


シンジ「えっ」

アスカ「やぁねぇ、冗談よ! いちおう応援してるから、ちゃっちゃと倒してきなさい!」

シンジ「ありがとう、アスカ」ニッコリ

アスカ「まぁ、万が一の時はアタシが引きついで使徒を倒すから、安心して逝っていいわよ?」

シンジ「アスカぁ・・・シャレになってないよぉ・・・」ドヨーン

リツコ「あら・・・今まで『ツン』しかなかったアスカが、微弱な『デレ』も覚えたわ・・・どういう心境の変化かしら?」フフ


ミサト「それでは、エバー初号機と弐号機も出撃準備!」

アスカ・シンジ「ハイッ!」


(対ゼルエル戦)

ドォォォォォーーーーン!!
マヤ「!?・・・敵、光線のようなもので地面に大穴を開けました・・・あっ! ジオフロントに侵入されました!!」

ミサト「エバー全機、出撃ルート変更。ジオフロントの森で迎え討つわよ。初号機と零・弐号機は少し離して配置するように!」

マヤ「・・・出撃ルート、変更完了!」

ミサト「エバー全機、発進!」

マヤ「発進!」ポチッ



シンジ「(・・・こいつ、強いし早いし・・・短期決戦で決めよう。槍があればATフィールドもコアの防御シールドも怖くないや・・・!)」

ミサト「兵装ビル、攻撃開始!!」

シンジ「(やばいっ!煙にまぎれて攻撃してくる・・・移動しないとっ)」サササッ

ミサト「ちょっと!勝手に動かないでよ!」

ゼルエル「・・・・・」シュッ


マヤ「敵使徒、光の鞭のようなもので攻撃してきました! 初号機の居た場所をなぞりました!!」

ミサト「・・・ナイス判断よ、シンジ君。」

シンジ「すいません、視界が遮られるので補助攻撃は不要です。僕の判断でやらせてください」

ミサト「分かったわ。頼むわね、シンジ君!」

シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ダッ

ゼルエル「・・・!」バァァァン!!

マヤ「敵使徒、強いATフィールドを展開!」

シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」シュッ・・・パリィィィン

マヤ「槍、敵のATフィールドを貫通!」

ミサト「何よアレ・・・すごい・・・」

リツコ「・・・さすが秘密兵器だけはあるわね。」

マヤ「あっ!敵使徒、コアを何かでガードしています!」

シンジ「うらああああああああああああああああああ!!!!!」ザクッ

ゼルエル「・・・・・・・!!・・・」

ゼルエル「・・・・・・ 死ーーーん」


マヤ「パターン青消滅! 敵使徒、完全に沈黙しました!!」

シンジ「ハァッ・・・ハァッ・・・・・・勝った・・・勝ったぁぁぁぁ!!」

レイ「碇君・・・おつかれさま・・・」

アスカ「フン! アタシに回してくれてもよかったのにぃ! まぁ、いちおうおめでとうと言っておくわ・・・。」

ゲンドウ「・・・・・・シンジ、良くやったな」

シンジ「えっ」

一同「えっ」

シンジ「えっ・・・あ、ありがとう、父さん」

ゲンドウ「槍はレイに渡しなさい。レイは元の場所へ格納。赤木博士、後は宜しく。」スタスタ

リツコ「あ・・・はい」

ミサト「・・・・・・なによこれ。珍しい事もあるものねwww」

リツコ「えー・・・コホン。全員に徹底するわ。今回使用した秘密兵器については、極秘とします。とにかく忘れなさい。いいわね?」

一同「あ・・・はい」

アスカ「ハァ!?」

リツコ「・・・たとえ身内でも、話題に出すのは厳禁とします。破った場合は例外なくスパイ罪で裁判なしの実力行使を行います。いいわね、アスカ?皆?」

一同「りょ、了解・・・」


(翌日)

加持「・・・どうやら最強最速の使徒とやらも、あっさり倒せたようだな。グッジョブだ、シンジ君。」

シンジ「ビックリしましたよ・・・どうしてロンギヌスの槍を? 父さん(人類最凶の癌)をどうやって説得したんですか?」

加持「カンタンだよ・・・『シンジ君から入手した情報ですが』って素直に言ったのさ」

シンジ「えっ」

加持「だが・・・言い方は工夫させてもらった。初号機にはユイさん・・・君のお母さんの魂が溶け込んでるんだろう?」

シンジ「前にご説明したとおりですね」

加持「だから・・・『初号機の中の碇ユイからシンジ君を通じてメッセージがあった』って前提でしゃべったのさw もう効果テキメンだったね。」

シンジ「なるほど・・・そういう言い方をすれば、父さん(エボラ出血熱並)は素直に聞き入れるのか・・・」

加持「リアリティを出すために、『裏死海文書』を独自にユイさんが解読した結果どうのこうの・・・とか、テキトーに言っておいたwww」

シンジ「アハハ!やっぱり加持さんはすごいやぁ!」

加持「なぁに、シンジ君が俺を信じて、全てを正直に話してくれたからこそ、上手い事ダマせたのさ。
自分しか知らないはずの秘密をこの男は知っている・・・何故?という疑問を完璧に満たす答えを用意したのさ。」

シンジ「なるほどなぁ・・・」


加持「ついでに、ちょっとしたイタズラもしたんだけどなw」

シンジ「何やったんですか・・・?」

加持「『シンジ君への扱いが冷たくて、ユイさんが怒っているようです』ってなwww」ハハハ

シンジ「あっ! それでかぁ、戦闘後に『よくやったな』なんて言って来たのは・・・」

加持「君のお父さんは、案外分かりやすい人なのかもしれないな。だからこそ、表情を常に隠すんだ・・・と、俺は思うね」

シンジ「あぁ、その通りですよ。流石ですねぇ。」

加持「ははは!まぁ、そんな感じだ。碇司令に何か聞かれたら、それとなくはぐらかして、多少ヤキモキさせるんだな、素直に話すとかえって疑われるぞ。これもテクニックの1つだ。
相手に疑念を持たせて・・・すぐにネタバラシするのではなく、相手に解を探させ、相手自身で結論を出させる。人は、自分でたどり着いた結論は、納得できればそのまま信じるものさ。」

シンジ「なるほどなぁ・・・。加持さんみたいな人が、お父さんかお兄さんだったら、僕もっと救われてたかもしれないですねぇ・・・」

加持「ははは、君は葛城の義理の弟なんだろ?じゃあ、その内義理の兄になるさ!」

シンジ「その時は『お義兄さん』と呼ばせてもらいますね!」フフ

加持「ははは! じゃ、俺はこの辺で。最後まで、気を抜くなよ。シンジ君。」

シンジ「はいっ!」ニコニコ


◆第8話

(アラエル襲来)

マヤ「パターン青!衛星軌道上に使徒です!」

リツコ「モニターに映して」

マヤ「光学望遠・・・最大倍率です」

ミサト「・・・また落ちてくるつもりかしら?」

リツコ「どうかしらね?」

ミサト「そうだ、チルドレンを非常k」

日向「連絡完了しました。全員こちらに向かっています!」


ミサト「やるじゃなぁい、日向クン♪」

日向「もう葛城さんとは・・・何度も死線を潜り抜けて来ましたから!」ニコッ

ミサト「それもそうねーw で、リツコ、アイツの攻撃どうしよっか?」

リツコ「落ちてくるようならまた受け止めればいいけど・・・そうじゃなかった場合の攻撃手段が限られるわね・・・」

日向「(軽く流された・・・)」ラーラルー--

ミサト「この間の秘密兵器・・・ブン投げたらだめ?」ボソッ

リツコ「・・・・・・司令に聞いてくるわ」



ミサト「みんな揃ったわね! 敵は衛星軌道上に居るわ。今の所なんの攻撃もしてこないの。」

アスカ「また手で受け止める?」

ミサト「落ちてくるようならそれもアリね。」

アスカ「どうやって攻撃するの?エヴァでも宇宙は無理じゃない? 全力でジャンプすれば届くのかもしれないけど、帰ってこれないわね。」

ミサト「そのことなんだけど・・・まずは初号機を出して様子見しようと思うの」

シンジ「・・・いいですよ。僕、やります!」

ミサト「ごめんなさいね・・・。 それで、敵の出方を見て・・・状況によっては前回の秘密兵器で攻撃するわ。この場合はレイが投擲(とうてき)を担当よ。」

レイ「・・・はい」

アスカ「ちょっとミサト!私の出番は??」

ミサト「あっ・・・ごみん! 言い忘れてたけど、アスカのエントリープラグが不調で、現在整備中よ。直るまで1~2時間らしいわ」


アスカ「ハァ!? 肝心な時に何なのよ! ちょっと技術部!タルんでるんじゃないの!?」

シンジ「(こりゃ、加持さんがやってくれたんだろうな。 アスカを守ってくれて・・・ありがとうございます。加持さん・・・)」

マヤ「・・・ごめんなさい、アスカ。いつもは万全に整備してるはずなんだけど、今日に限ってダメらしいの。申し訳ないと思ってます。」

アスカ「いや、マヤさんが謝る必要はぜんっぜんなくて・・・その・・・ああもう、いいわ! シンジとファーストでちゃっちゃとやっつけて頂戴!」

シンジ「まずは僕が様子見してくるよ。綾波・・・万が一の時は、よろしくね」

レイ「あなたは死なないわ・・・私が守るもの。碇君・・・危なくなったら逃げて。」

シンジ「ありがとう、綾波」

アスカ「あーあっ! もうアツくて見てらんないわー///」

ミサト「それじゃあ、エバー零号機・初号機発進準備よん!」

シンジ・レイ「了解!」


(対アラエル戦)

ミサト「エバー初号機、発進!!」

日向「エヴァ初号機、発進!」ポチッ


シンジ「(これを入れて、あと2体とひとり・・・もうやるしかないっ!!)」


マヤ「エヴァ初号機、地上に射出されま・・・あっ!敵使徒から光線のような物が出てきました!」

シンジ「うっ・・・これは・・・精神攻撃か何かかも・・・」

リツコ「至急解析して!」

マヤ「MAGIの回答は不明です・・・」

ミサト「シンジ君大丈夫・・・!?」

シンジ「うっ・・・ぐっ・・・・・・」


シンジ「(

  「僕は・・・小さい頃に母さんを亡くし・・・父さんに捨てられ・・・」

  
  
  「引き取られた先生の家でも肩身は狭く・・・学校では友達も出来ず・・・」

  
  
  「前回の人生では、ひたすら内罰的でネクラだった・・・・・・」

  
  
  「全ての答えを知っていても・・・女の子一人助けられない・・・弱い僕・・・無力な僕・・・」

  
  
  「必死に頑張っても何も変えられない・・・逃げてばかりの僕は・・・無力だ・・・・・」

  
  
  「もう死んじゃえよ・・・死ねば楽になるんだ・・・」

  
  
  「逃げたっていい・・・逃げれば楽になる事だってある・・・」

  
  
  「・・・・・・・・・・・・・・・ちがう」

  
  
  「そうだ・・・僕は決めたんだ・・・これは神様がくれた最後のチャンス・・・人生をやりなおして・・・未来を変えるチャンス・・・」

  
  
  「そうだ、僕はやれるんだ。僕は逃げたりしない! そう、最初の日に誓ったんだ!!」ニコッ

  
  
  
  
  
  「・・・・・・・・・・・・気持ち悪い」   )」



シンジ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ひぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいーーー!! ひゃぁぁぁあああああああああああ!!!!!!」



マヤ「パルス逆流!精神汚染一歩手前です!!」

リツコ「シンクロ強制カット。プランBに移行よ!急いで初号機を下げて!!」

マヤ「ハイッ」カチャカチャ・・・ッターン!!

ミサト「シンジ君!? シンジ君!!」

マヤ「パイロット、意識不明。・・・ですが、バイタルは安定しています。」

リツコ「錯乱しているよりは、むしろそちらの方が安心ね。戻ってきたら強い睡眠薬を点滴して、ゆっくり眠らせてあげなさい」


ミサト「・・・というわけで、レイ。秘密兵器の出番よ。」

レイ「・・・わかりました」

ミサト「零号機、発進!」


(知ってる、天井)

カァ・・・カァ・・・カァ・・・
シンジ「(ハッ!?)」ガバッ

加持「・・・お目覚めかな、シンジ君?」

シンジ「!?」

加持「さて、テストだ。俺は誰かな?」

シンジ「・・・未来のお義兄さん」

加持「ははは! それだけ言えれば頭の中は大丈夫だな。良かった良かった。」

シンジ「・・・・・・ふふ」


加持「今は翌日の夕方だ。使徒はレイが槍で倒した。大丈夫だ。アスカも何も知らずのほほんとしてるぞ。また歴史を変えたな。」

シンジ「僕・・・けっこういい所まで耐えてたんです・・・」

加持「シンジ君は良くやった。さすが俺の義弟だ。」

シンジ「でも・・・最後の最後で最大級のトラウマほじくりかえされて・・・負けちゃいました・・・」

加持「いいんだ。どんなに卑屈になろうと、最後まで生き残った者が勝ちだ。君は生きてるじゃないか。つまり・・・君の勝ちだ。」

シンジ「・・・・・・ありがとうございます」


加持「俺にだって、ほじくりかえされたら死にたくなるようなトラウマは沢山あるしな・・・・・・男なんてそんなもんさ・・・」

シンジ「それってミサトさん関連ですか~?」ニヤニヤ

加持「そうだな、あの頃は俺も葛城も初めてどうしで・・・ってコラ! 俺から聞き出そうとするな!!」

シンジ「ちぇー」

加持「人の事はいいから、シンジ君はどうなんだ? ん? 周りに、可愛い女性いっぱいいるじゃないか?」ニヤニヤ

シンジ「最初は、アスカがすごく可愛いなって思って・・・」

加持「はは! シンジ君はアスカ狙いだったのかwwwww」

シンジ「・・・たんですが、あの性格のギャップを見せつけられて・・・前の人生でも今の人生でも・・・僕男なのに平気で下着とか洗濯させるし・・・」プルプル

加持「・・・シンジ君?」


シンジ「心を込めて料理を作っても御礼一つ言わない・・・最大級の褒め言葉が『まぁまぁね』・・・そんなに言うんだったら自分で作ってみろよ!ハンバーグ女が!!」プルプル

加持「・・・ぉーぃ、シンジくーん?」

シンジ「挙句の果てには!前の人生で!自分からキスしようかって迫ってきて!男の覚悟決めてキスしたら!! 洗面所にかけこんで!!ぼくのめのまえでうがいしてッ!!!!!」ブルブル

加持「落ち着け!シンジ君!」ダキッ

シンジ「うっ・・・ぐっ・・・」

加持「もう大丈夫だ。すまなかった。俺が余計な事を言ったせいで・・・ツラかったんだな・・・」ギュッ ナデナデ

シンジ「うっ・・・ぐっ・・・加持さん・・・・・・」グスッ・・・ギューッ

加持「大丈夫だ。他にも可愛い子一杯いるじゃないか。君なら、よりどりみどりd」


ガラガラッ
アスカ「バカシンジ!お見舞いに来t」
ミサト「やっほーシンちゃん!だいj」

加持・シンジ「えっ」


アスカ「ギャー! 加持さんのガチホモーーー!!」
ミサト「ギャー! だめよ加持!! いくらモテないからってシンジ君を毒牙に掛けないで! 私が悪かったわ! 私がなんでもしてあげるから、思いとどまるのよ!!」

加持・シンジ「ちがうちがう」パタパタ

アスカ「ちょっと・・・アンタ達・・・息ピッタリじゃない・・・」

加持・シンジ「だから違うってば!誤解だ!!」

ミサト「・・・これはもうだめかもわからんね」

アスカ「加持さん・・・私、アナタが憧れの男性でした・・・さようなら・・・私の初恋・・・・・・」トボトボ・・・ガラガラガラ・・・ピシャ・・・


ミサト「・・・・・・・・・」

加持「・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・」

加持「・・・・・・・なぁ葛城」

ミサト「なっ・・・何よ」

加持「何でもしてくれるって・・・ホントか?」ニヤリ


ミサト「シンジ君の前で何言ってるのよバカァァァ!!」ベチーン!!

加持「ぉぅふ」

ミサト「フンッ! 男も女も見境ないのは結構だけど、シンちゃんにだけは手ぇ出すんじゃないわよ! 加持のバカ! バカジ!!」ドスドス・・・ガラガラッ・・・ドガッ!!


加持「ははは・・・」

シンジ「くっ・・・あははははははははは!」

加持「あははははははははははははははは!」

シンジ「・・・ドンマイ、義兄さん」

加持「・・・ぉぅょ」

シンジ「義兄さん、声出して行こー」

加持「ぉー」

シンジ「・・・・・・・・・」

加持「・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・」

加持「・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・」

加持「・・・・・・ごめん帰るわ」

シンジ「あ、はい。なんかすいません。ホントすいません。」

加持「ははは・・・まぁこんな日もあるさ・・・。じゃあな・・・」フラフラ・・・ガラガラガラ・・・ピシャ・・・


◆第9話

(アルミサエル襲来)

マヤ「緊急報告!正体不明の物体接近中!!」

ミサト「使徒?」

マヤ「パターン青からオレンジへ周期的に変化しています。MAGIは判断保留中!」

リツコ「たぶん使徒なんでしょうけど、今までとパターンが違うわね・・・」

マヤ「映像来ました!」

ミサト「なにあの輪っか?」

リツコ「うーん・・・雰囲気は、DNAの二重螺旋構造に似てるわね」



ミサト「それでは、全機出撃よ!敵の動向が分からないから一度攻撃して即離脱して様子見して。
弐号機のスマッシュホークをメイン武器に、残りはプログナイフで攻撃!」

アスカ・レイ「了解っ!」

シンジ「ミサトさん!」

ミサト「なぁに、シンジ君?」

シンジ「あれって・・・DNAのらせん構造に似てませんか?」

ミサト「言われてみればそうねぇ。」

シンジ「まさかですけど・・・使徒のDNAを・・・エヴァに植え付けてこようとしたり・・・しませんよね? あるいは、融合して参号機みたいに乗っ取ったりとか・・・」

ミサト「ありえる話ではあるわねぇ」

リツコ「まぁ、ウィルスとかバクテリオファージは、普通に自然界でそういう事してるからね・・・使徒がその能力を持ってても、なんらおかしくないわ。」

シンジ「もし使徒が融合した場合・・・僕たちは仲間同士で殺し合いしないといけないんでしょうか・・・参号機の時のように・・・」シュン

アスカ「そんなことになったらトラウマものよねぇ・・・」

ミサト「思い切って、取りつかれそうになったら、エントリープラグ射出して、エバー自爆させる?w」

一同「えっ」


ミサト「仲間同士で殺し合いする位なら、そっちの方がいいっしょ!」

リツコ「あなた・・・本当に大胆な発想するわね・・・でもそんな事できるわけn」

ゲンドウ「・・・許可する」

一同「えっ」

ゲンドウ「許可すると言った。但し、初号機は絶対にだめだ。自爆するなら、プロトタイプで戦闘力の低い零号機のみ許可する」

ミサト「・・・本当に宜しいのですか、司令?」

ゲンドウ「・・・私の指示が聞こえなかったのかね?」

ミサト「ハッ!それでは、エバーが乗っ取られそうになった場合には、プラグを射出し、自爆させます。但し、零号機のみ許可という事で、初手は零号機に攻撃させます。」

ゲンドウ「・・・レイ、構わないな?」

レイ「・・・はい」

シンジ「(加持さん・・・すごいなぁ。まぁ、強敵としては最後の使徒ってのが分かってれば、自爆も同意するよなぁ・・・)」


(アルミサエル戦)

ミサト「それでは、エバー全機、発進!!」

日向「発進!」ポチッ


ミサト「全員配置についた?それでは、アスカ、目標、敵使徒! 射撃用意!!」

アスカ「安全装置解除良し!・・・準備良し!」

ミサト「撃てッ!」

アスカ「撃てッ!!」ドンッ

マヤ「あっ!ATフィールド発生!攻撃が弾かれました。パターン青で固定、使徒で確定しました!!」

ミサト「レイ!近接攻撃でアイツの円環を断ち切って!」

レイ「了解!ヤーーーッ!!」ズバッ

マヤ「二重螺旋の輪が断ち切られました!」

ミサト「・・・やったか!?」



マヤ「敵使徒の二重螺旋構造、ムチのような形状に変化!零号機に接触しました!」

ミサト「な、なによあれ!?」

マヤ「て、敵使徒!零号機に浸食しています!生体部品との癒着が発生!」

リツコ「予想通りの攻撃よ!プラグ射出!」

マヤ「ハイッ」ポチ

レイ「キャァァァァァァ!!」ドシュゥゥゥゥゥゥ

ミサト「マヤちゃん!自爆コマンド!!」

マヤ「了解!」カチャカチャカチャ・・・ッターン!!

ミサト「初号機と弐号機はATフィールドで周辺の被害抑えて!」

ドガァァァァァァァン!!
マヤ「零号機・・・自爆しました・・・」

リツコ「どう、マヤ!?」

マヤ「解析中・・・スタンバイ・・・スタンバイ・・・パターン青消滅!使徒消滅しました。」

ミサト「危なかったわね・・・でも、シンジ君の読みが見事的中ね。すごいわ。」


シンジ「綾波ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」ダダダッ

レイ「碇君・・・・・・私は大丈夫・・・」

シンジ「綾波・・・僕を守ってくれてありがとう!」ダキッ

レイ「そう・・・良かった・・・・・・」

シンジ「痛い所とか無い?ケガしてない!?」

レイ「大丈夫よ・・・」

シンジ「そう、良かった・・・」

レイ「あ」

シンジ「あっ!ごめん!セクハラするつもりは無かったんだ!///」バッ

レイ「気にしてないわ・・・・・・」


シンジ「(うっ・・・綾波・・・やわらかあったかかったなぁ///)」

シンジ「(はっ!?・・・いかんいかん!次はいよいよ・・・カヲル君だね。)」

シンジ「(出来れば君と共存の道を選びたいよ・・・・・・)」

シンジ「(でも・・・それが許されないなら・・・僕は・・・)」グッ

シンジ「(この1年・・・耐えがたきを耐え・・・忍びがたきを忍び・・・明るい未来のために頑張って来たんだ!)」

シンジ「(サードインパクトなんて起こさせない・・・絶対にだ・・・みんなで幸せになるんだ・・・!)」


(別の日)
♪~フーン フ フーン フ フフフフ フーン~♪

シンジ「(来たか・・・・・・)」

???「やぁ、君が碇シンジ君だね?」ニコニコ

シンジ「僕の事知ってるの? ひょっとして・・・」

???「ん?」

シンジ「・・・ネルフの関係者?」ニッコリ

???「ははは!いい勘してるね、シンジ君。君は好意に値するよ。ボクは渚カヲル・・・仕組まれた子供・・・フィフスチルドレンさ。」

シンジ「カヲル君って言うんだ。よろしくね!」

カヲル「あぁ、宜しく。」


シンジ「それにしても・・・カヲル君はカオルくんじゃなくてカヲル君なんだねぇ」

カヲル「ふふっ・・・僕に興味あるのかい?」

シンジ「いやね、1文字戻したらオワリ・・・つまり、終わりの1つ先にあるもの・・・新しい始まり・新生・再生・・・そんな意味が込められてるのかなーなんて思ったんだ。」ニッコリ

カヲル「きっ、キミはなかなか鋭いねぇ。君はシンジ君・・・お父さんがゲンドウで現在の道・・・君は新しい路を作るからシンジ君なのかな?」

シンジ「あっ、言われてみれば・・・いままで気付かなかったや・・・。 僕たち、いい友達になれそうだね、カヲル君」

カヲル「ふふっ・・・日本には来たばかりだし、ずっとネルフの研究所で育ったから・・・あまり外の世界を知らないんだ。色々教えてくれるかい?」

シンジ「そうなの?喜んで! そうだ。キミと似たような境遇の女の子が居てね・・・綾波レイっていう、同じエヴァのパイロットなんだけど。」

カヲル「彼女も僕みたいに仕組まれた子供なんだろうねぇ・・・おっと、気にしないで、忘れてくれ。」

シンジ「そうだ、晩御飯でも一緒にどう?歓迎するよ!」

カヲル「・・・お言葉に甘えようかな。」ニコニコ



ミサト「カンパーイ!」

アスカ「プローストぉぉぉー!」

シンジ・カヲル「かんぱーい!」

シンジ「ささ、カヲル君、僕の作った料理食べてよ。炊きたてゴハンに、ハンバーグに、エビフライ。かぼちゃのポタージュに、キャベツの千切りサラダだよ! タルタルソースも僕の手作りっ!」

カヲル「な、なんというか・・・すごいね・・・」キラキラ

アスカ「シンジの作るハンバーグ、まぁまぁの出来よ!食べてみなさいって!」

ミサト「アスカぁ・・・素直に美味しいって言いなさいよーw この間シンジ君が居ない時に、『シンちゃんバーグ』の美味しさを熱弁してたのは誰かな~?」ニヤニヤ

シンジ「えっ」

アスカ「はうっ! ちょ!ちょっとミサト!何テキトーな事言ってんの!///」

ミサト「そうね、『適切かつ妥当』・・・略して適当な事を言ったわ!」

アスカ「キィィィィィィィィィ!!」


シンジ「あはは・・・気に入ってくれてたんだ。ありがとう。」

アスカ「フン!ま、まぁ、そこらのファミレスよりは遥かにマシってだけよ。」

カヲル「これがリリンの食文化・・・あむっ・・・」

シンジ「お口に合うといいんだけど・・・」

カヲル「・・・美味しい!僕はこんなおいしい物初めて食べたよ!」

シンジ「良かったぁ!」ニッコリ

ミサト「いやー、それにしてもシンジ君が連れてきた時はビックリしたわよー」

シンジ「偶然知り合ったんだよね!」

カヲル「いや、僕たちが知り合うのは必然だったのさ・・・ね、シンジ君?」ウィンク

シンジ「ふふふ・・・そうかもねっ?」

アスカ「えっ・・・アンタ達まさか・・・」

ミサト「ちょっと!シンジ君! 本当に、加持に何か変な事されて、アッチに目覚めたりしてないわよね・・・!?」


シンジ「えっ///」

ミサト「・・・マジ?」

シンジ「やだなぁ、冗談ですよっ!」アハハ

ミサト「ならいいけど・・・あのバカに近づくのはよしなさいよねー」

シンジ「そうですか? 加持さんが実の兄だったらどんだけよかったかなー って思いますよ」

ミサト「はぁ!? ンなわけないじゃなーいwww」

シンジ「まぁ、でも、ミサトさんは僕の義理のお姉さんですから・・・ミサトさんと加持さんが結婚すれば義兄にはなれますね♪」

ミサト「ブーーーッ!!」

アスカ「うわっ! きたなっ!」

ミサト「ゲホッ・・・ゲホッ・・・」

カヲル「ははは・・・動揺する葛城さんも可愛らしいねぇ」

ミサト「ちょっともー、大人をからかうのはよしなさい!」


シンジ「そうですかー? でも、キレイなんだろうなぁ・・・ミサトさんのウェディング姿・・・早く見たいなー?」ニッコリ

ミサト「シ、シンちゃん・・・? きょ、今日はグイグイ来るわね・・・」アセアセ

カヲル「シンジ君のタキシード姿もいいんだろうねぇ・・・」ウットリ

アスカ「おーけー、こいつはホモで確定ね」

シンジ「おっ、アスカもうハンバーグ無いね。おかわりする?」

アスカ「アンタバカァ!? こんな美味しいの2個も食べたら太るでしょうよ!」

シンジ「美味しいってやっと認めてくれたね♪」

アスカ「あっ///」

シンジ「余ったお肉で作った、小さいのがあるんだけど・・・どう? お弁当に入れてもいいんだけど、あったかい内に食べた方がより美味しいからさ?」

アスカ「・・・いただくわ」スッ

シンジ「はいはい」ニッコリ


カヲル「いやぁ、みんなで食べる食事というのは、こんなに楽しくて美味しいものだったんだねぇ」

シンジ「良かったら、ちょくちょくおいでよ。今日は僕の部屋に泊まればいいし、寮は近い所に用意してもらうからさ」

カヲル「僕は嬉しいけど・・・迷惑じゃないのかい?」

アスカ「あぁ、別にいいわよ。アンタ、ガチホモっぽいから、この美しいアタシが襲われる心配も無いし!」

カヲル「な、なんか言葉にトゲがあるねぇ・・・」

ミサト「私もおっけーおっけー! 本当は一緒に住みたいくらいだけど、部屋がもう空いてないからねぇ。逆にゴメンナサイね。」

シンジ「じゃあ決まりだね! 昼ご飯の弁当は僕が作るし、晩御飯も食べにおいでよ。朝はちょっと時間が無いから厳しいかな?」

カヲル「シンジ君は最高のお嫁さんだねぇ」ニッコリ

シンジ「ヤだなぁ、カヲルくんってば!」アハハ


アスカ「なにこのBL展開・・・///」


(司令室)

コンコン
ゲンドウ「入りたまえ」

加持「失礼しますよ、碇司令」

ゲンドウ「君か・・・何の用だね?」

加持「シンジ君を通じて・・・ユイさんから新たなメッセージが来ました」

ゲンドウ「何ッ!?」

加持「少し長かったので、箇条書きにして要点をまとめて来ました」パサッ

ゲンドウ「早く見せろ!」バッ

ゲンドウ「何々・・・」


カチャ パンッ!! パンッ!! パンッ!!
ゲンドウ「ぐっ・・・」ドサッ

ゲンドウ「     」

加持「念のため、アダムの居る右手も切り落とさないとな・・・」ズブリ


加持「更に念には念を入れて・・・幾つかの急所を確実に・・・」パンッ パンッ パンッ

加持「・・・・・・よし、碇ゲンドウの死亡確認。シンジ君、約束は果たしたぞ。」



ガチャッ
冬月「碇!また委員会からの呼びd・・・えっ」


加持「丁度良かった。副司令に話があります。」ニコ

冬月「殺ったのか・・・? ゼーレの意向か?」ジロッ

加持「・・・・・・シンジ君の意向です」

冬月「・・・どういう事だ?」

加持「俺の話を聞いてくれますか?今後の事を決めるのは、それからでも遅くないでしょう。」

冬月「・・・いいだろう」


加持「・・・とまぁ、こういうわけです」

冬月「にわかには信じがたいが・・・・・・そこまで知っているからには、そうだったんだろうな。そうだ、我々が隠していた真実はその通りだ。」

加持「今来ているフィフスチルドレンが、最後の使徒・・・のようですな」

冬月「確信は無いが、恐らくそうだろうとは思っていた。」

加持「この後は・・・ゼーレが仕掛けてきますよ。副司令はどうされますか?」

冬月「・・・というと?」


加持「最後まで人類補完計画を遂行し・・・貴方も最後の瞬間に碇ユイと再会する事を祈るのか・・・。 それとも・・・」

冬月「それとも?」

加持「碇ユイの『忘れ形見』の願った・・・『幸せな未来』を祈るのか・・・・・・」

冬月「・・・・・・」

加持「・・・・・・」

冬月「・・・こんな老人のちっぽけな願いより・・・未来ある若者の望みの方が・・・何倍も大事ではないか」

加持「副司令・・・」


冬月「当たり前だろう。子供の幸せを願わない親なんて、そこに転がってる肉塊ぐらいのもんだ。」

加持「・・・シンジ君いわく、後少しで決着が付くそうです。その日まで・・・隠ぺいに協力頂けますか?」

冬月「分かった。やれるだけやってみよう。だが、そこの肉塊はどうする?」

加持「その辺は・・・蛇の道はヘビってやつでして・・・w」

冬月「わかった。私はしばらく自分の部屋で休んでいるから、後は任せた。」

加持「ご理解いただけて嬉しいです。」

冬月「ちなみにだが・・・人類補完計画を遂行すると答えた場合は・・・・・・いや、愚問だった。忘れてくれ。俺は元々そこの肉塊の陰謀に巻き込まれただけだ。」

加持「俺としても手間が減りましたよ」ハハハ

冬月「君の冗談は笑えんね。」バタン


(ネルフ ゲンドウ死亡の翌々日)

ビーッ ビーッ
マヤ「ひ、非常事態です!弐号機が勝手に動いてます!」

リツコ「な、なんですって!?」

マヤ「パターン青!ケージ内に使徒の反応あり!」

日向「まさか、弐号機が乗っ取られたのか!?」

マヤ「い、いえ・・・弐号機から少しずれた場所に・・・」

リツコ「映像をちょうだい!」

マヤ「は、はい!映像、来ます!!」

青葉「フィフスチルドレン、渚カヲルが宙に浮いています!」

リツコ「何てこと・・・彼が最後の使徒だったの・・・」


マヤ「渚カヲルと弐号機、セントラルドグマに向かって下降中!
あぁ! ロックがどんどん解除されていきます! MAGIの制御不能!!」

日向「ヘブンズドアのロックが解除されました!!」


ミサト「日向君・・・最悪の場合は・・・」

日向「分ってますよ。死ぬ時は一緒ですよw」

ミサト「付き合わせちゃって悪いわね・・・」

日向「あなたとなら本望ですよ(決まったゼ!)」キリッ

ミサト「あらそう? アリガトねwww」

日向「(何か軽いなぁ・・・)」


シンジ「マヤさん、僕は搭乗準備完了してますから、出撃お願いします!」

マヤ「シンジ君!」

アスカ「あっんちくしょーーー! 私の弐号機返せぇぇぇぇぇ!!」ズカズカ

マヤ「アスカ!」

アスカ「ちょっとシンジ! 私は発令所で見てるから! 私の弐号機取り返してらっしゃい! キズつけたら承知しないわよ!!」

シンジ「努力してみるよ・・・ミサトさん?」

ミサト「エバー初号機、ドグマへ向けて降下開始!」


カヲル「来たね・・・シンジ君」

シンジ「カヲル君! どうしてこんな事! 僕たち友達じゃないか!」ドガッ

カヲル「ごめんねシンジ君・・・使徒の運命には逆らえない・・・」バキッ


カヲル「さぁついた・・・アダム・・逢いたかったよ・・・アダム・・・」

シンジ「(そこにアダムは居ないんだけどなぁ・・・)」

カヲル「いや違う! これは・・・リリス。そうか、リリン・・・そういう事か・・・」

シンジ「(やっぱり殺してくれって言うのかなぁ・・・)」

カヲル「シンジ君、僕を殺してくれ・・・!」

シンジ「( ま た か )」ウヘァ

カヲル「僕にとって生と死は同価値・・・同じ事なんだ。だから僕の気が変わらない内に殺してくれ!」

シンジ「嫌だ。絶対に嫌だ!」

カヲル「シンジ君・・・」

シンジ「まだまだいっぱい、カヲル君に作ってあげたい料理があるんだ! もっと色々遊びたいんだ!」

カヲル「シンジ君に殺してもらえないなら・・・僕はシンジ君の大切な人をみんな殺すよ。それでもいいのかい?」

シンジ「ぐっ・・・そ、そんな事!?」

カヲル「脅しじゃないよ・・・さぁ・・・やってくれ・・・シンジ君・・・僕は今、晴れ晴れした気持ちでいるんだ・・・」

シンジ「わかったよ・・・・・・・残念だ。」グッ


ポチャ・・・ ・・・ ・・・



シンジ「うっ・・・ぐっ・・・変えられなかった・・・また運命を変えられなかった・・・」ズキズキ

シンジ「でも・・・サードインパクトだけは・・・防いでみせる!」


シンジ「・・・ミサトさん、聞こえますか」

ミサト「シンジ君!大丈夫だった!?」

シンジ「使徒は・・・殲滅しました。弐号機は無事です。ちょっと格闘しましたけど」

アスカ「まぁ仕方ないわね。無事なら許すわ。 ありがとう、シンジ!」

マヤ「パターン青、反応消えています・・・間違いないかと。」

リツコ「シンジ君・・・お疲れさま。帰ってきていいわよ。但し・・・そこで見た物は口外禁止よ」


シンジ「わかっています。 リツコさんの黒魔術研究部屋がある事は、絶対内緒にします!!」

リツコ「はぁ?」

一同「えっ」チラッ

リツコ「ちょっとシンジ君!何言ってるのよ! 科学者が黒魔術なんて・・・ちょっとみんな、信じないで!」

一同「・・・」ジトー

マヤ「わっ、私はセンパイの事信じてますからねっ!」


シンジ「ははは、冗談ですよ。では、これから弐号機と一緒に帰投します。」

リツコ「まったく、何を言うかと思えば・・・」


◆第10話

(ネルフにて)

冬月「みんなよく集まってくれた。今日は私から話さなければならないことがある。」

一同「ざわ・・・ざわ・・・」

冬月「使徒というのは・・・実は全部で17体だ。そして、先ほどシンジ君が殲滅したのが、第17使徒であった。」

一同「えっ」

冬月「いまから、ネルフの歴史の表裏を全て説明したい。キーワードは、『ゼーレ』という組織だ・・・」


冬月「・・・というわけで、ネルフの後ろ盾は国連とされているが、その実はゼーレという、裏の支配者層の組織が付いていたのだ」

一同「・・・」


冬月「ゼーレと碇ゲンドウの目的は、人類補完計画。人類をLCLに還元し、1つの生命体にしようというものであった。ネルフはその遂行のために造られたのだ。」

一同「ハァ!?」

冬月「聞いてくれ諸君。使徒が勝てば人類が絶滅というのは本当だったのだ。だから私と加持君は、最後の最後で人類補完計画を阻止すべく、一計を案じた。」

シンジ「(なるほど、そういうストーリーに持って行くのか・・・)」フフフ


冬月「私は、中枢部でギリギリの所で状況をコントロールし、また情報を得るため、碇ゲンドウ司令の片腕という役を演じた。
加持君は、3重スパイとして、ネルフと内閣調査室とゼーレの3足のわらじを履いてもらった。その甲斐あって、
使徒を倒し切ったのとほぼ同時に、碇ゲンドウを抹殺する事に成功した。」

一同「ええーーーーっ!!!!!」

ミサト「抹殺って・・・あんな人でも、ここにいるシンジ君の父親なんですよ! いくらなんでも・・・」

シンジ「みなさん、聞いてください。実はこの話、僕だけ加持さんからコッソリ教えてもらっていました。」

一同「ざわ・・・ざわ・・・」


シンジ「あの男を抹殺するのは、むしろ僕の望みです。最初は逮捕して裁判を・・・という話でしたが、事実を世間に公表されると、今後僕が生きていけません。
皆さん、冷静に考えてください。親らしい事は何もせず、実の息子を平気な顔して道具扱い。その上、妻に会う為に全人類を巻き添えにする人間です。
むしろ、身内として責任が取れて、かえってホッとしてます。だから、これで良かったんです。今僕は、晴れ晴れした気持ちで居ます!」

一同「(・・・なら仕方ないな)」


冬月「そしてこの後は・・・先ほど説明したゼーレが、エヴァシリーズを使ったサードインパクトを強行してくるだろう。」

一同「えっ」

冬月「国連を通じ、戦自を動かしてネルフに侵攻もしてくるだろう。だが、その点は加持君を通じて調整済みだから安心して欲しい。」

加持「(ニヤリ)」

冬月「一旦、形だけ侵攻してくるが、すぐに撤退するシナリオが出来ている。残りは、ゼーレの仕掛けてくるエヴァシリーズを倒せるかどうかだ。」

冬月「シンジ君。アスカ君。君達だけが頼りだ・・・最後の最後まで申し訳ないが・・・やってくれるかね?」

アスカ「もっ、もちろんよ!」

シンジ「喜んで!」

シンジ「(僕は・・・僕はついにここまで来たんだ・・・! あと少しで・・・幸せなゴールが迎えられるんだ・・・)」ジーン

冬月「敵の量産型エヴァシリーズは、S2機関を搭載しているらしい。使途と同じようにコアをつぶさんと、何度でも甦るぞ。
後は、ロンギヌスの槍のコピーを持っているようだから、ATフィールドで防御しても貫かれる可能性が高い。
可能な限り素早く動いて、敵の武器を鹵獲して戦うんだ。人類の運命、君達チルドレンに託そう・・・!」

アスカ・シンジ「はいっ!」


(最後の出撃)

ミサト「シンジ君!アスカ!準備はいい?」

シンジ・アスカ「はい!」

リツコ「泣いても笑ってもこれが最後になると思うわ・・・お願いね。」

冬月「頼んだぞ、シンジ君。アスカ君。」

加持「シンジ君、君が戻ってきたら・・・例のプランを実行するからな。楽しみにしててくれ」

シンジ「はいっ!加持さん(・・・とミサトさんの幸せ)のために、絶対に生きて帰ってきます!!」

ミサト「ちょっとアンタ、何企んでんのよ?」ジロリ

加持「まぁ、ちょっと・・・な」ニヤッ

マヤ「レーダーに感あり!飛行機の編隊がこちらに向かっています!」

ミサト「来たか・・・対空戦闘用意!出来る限りダメージを与えて、エバーの負担を減らすのよ!」

マヤ「あっ!MAGIがハッキングを受けています!!」

リツコ「例の逆ハックプログラムを実行!」


マヤ「はいっ」カチャカチャカチャ・・ッターン!!

リツコ「・・・なんだ、楽勝じゃない」

マヤ「効いています・・・ハッキング元の・・・支部のMAGIは完全に制圧しました」

リツコ「口ほどにもないわね。どんなへっぽこプログラマーが仕掛けてきたのかしら?(笑)」


レイ「碇君・・・弐号機の人・・・死なないで・・・」

アスカ「もちろんよファースト!無事に帰ってきたら・・・アンタの事は、これからレイって呼ぶわ!」

シンジ「綾波も僕が必ず守る。待っててね!」

ミサト「よっしゃぁ! 気ィ入れていくわよ! エバー初号機と弐号機、発進!」

日向「エヴァ初号機・弐号機、発進!」ポチッ



マヤ「敵は全部で9体です!」

ミサト「戦自の部隊は?」

マヤ「一旦は本部周辺を取り囲んでいましたが、敵エヴァシリーズの姿が見えた所で撤退していきました!」

加持「オーケイ、予定通りだ。」


アスカ「・・・うわっ!なにあの量産型エヴァ・・・気味の悪いデザインねぇ・・・」

シンジ「白ってのがねぇ・・・しかもデザインが爬虫類っぽい・・・」ウエー

アスカ「それじゃあまず1機倒して槍を奪って・・・着実に行くわよ!」

シンジ「もちろんだよアスカ! うぉぉぉぉぉぉ!!」

アスカ「ヤァァァァァ!!」


マヤ「初号機と弐号機、プログナイフで1機目に向かって突進しています! 初号機、シンクロ率150%!!」

リツコ「本気のシンジ君は・・・本当にすごいわね・・・」

マヤ「弐号機もシンクロ率90%を突破!」

ミサト「いいわ、その調子よ!楽勝楽勝♪ 伸び伸びと自由にやんなさい!」

シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉ!」ドンッ

量産型1「・・・!」ドガッ

シンジ「アスカァ!今だ!コアを!!」

アスカ「おんどりゃぁぁぁぁぁぁぁ」キィィィィィィィィィ・・・ペキッ

量産型1「   」

マヤ「量産型1機目沈黙しました!」

アスカ「予定通り、アタシが先に槍をもらうわね。さぁ・・・次の獲物は・・・アイツよ!今キャリアから切り離されたヤツ!」

シンジ「オッケーアスカ、うぉぉぉぉぉ!」

アスカ「でりゃぁぁぁぁぁ!!」



ミサト「いいじゃない、いいじゃない。本当の意味で息の合った攻撃が出来るようになったわねー」

加持「ようやく、本当の意味でユニゾンできたのかもな」

ミサト「そんな作戦もあったわねぇ・・・今となっては、懐かしいわ。」

マヤ「初号機と弐号機、順調に敵エヴァシリーズを倒しています。現在、9機中4機を撃破!」



アスカ「ハァッ・・・ハァッ・・・」

シンジ「ハァッ・・・ハァッ・・・」

アスカ「ATフィールドで・・・ハァッ・・・防御が出来ないから・・・ハァッ・・・なかなか危ないわね」

シンジ「でも・・・逆に・・・ハァッ・・・敵も防御が出来ない・・・ハァッ・・・チャンスでもあるよ」

アスカ「フフ・・・あんたも言うようになったじゃない・・・」

シンジ「フフ・・・タカビー・・・じゃなかった、エリートな先輩に学んだのさ!」

アスカ「生きて帰ったら、アンタ絶対にぶっとばす!」

シンジ「いいよ、生きて帰れたら・・・ね! やぁぁぁぁ!!」

アスカ「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



マヤ「現在、9機中7機を撃破! あと2機です!」

ミサト「シンジ君!アスカ!その調子よ! 最後の2機、思いっきりぶっとばしてらっs」ザザッ


ブツッ
アスカ「えっ!?」

シンジ「急に内部電源に切り替わった!アンビリカルケーブルは繋がってるのに!」

アスカ「本部との通信も切れてるから、きっと敵の妨害工作よ。迷ってるヒマはないわ! あと2体だから、1体ずつでさっさと倒すわよ!」

シンジ「うん! うぉぉぉぉぉ!!!」

アスカ「でりゃぁぁぁぁぁ!!!」



ピ・・・ピーーー
初号機「・・・」ガクッ
弐号機「・・・」ガクッ


シンジ「はぁ・・・はぁ・・・倒せた・・・倒したんだ!!」

アスカ「ハァッ・・・ハァッ・・・・・・」

シンジ「ミサトさん!僕たちやりましたよ!マヤさんも聞いてますか!?」

本部「   」

アスカ「・・・・・・応答が無いわね。停電でもしてるのかしら?」

シンジ「・・・気になるから・・・プラグから出て確認しに行こうよ。」

アスカ「・・・そうね。そうしましょう!」




シンジ「・・・街が完全に停電してる」

アスカ「あの時を思い出すわね・・・」

シンジ「よし、非常用出入口見つけたよ。入ろう」テクテク

アスカ「わかったわ。なんかムダに深いから、歩きだなんてゾッとするわねぇ・・・」テクテク


(しばらくして)

シンジ・アスカ「・・・えっ」



アスカ「ジオフロントが・・・消し飛んでる・・・?」

シンジ「なに・・・・・・これ・・・・・・・・ミサトさん・・・加持さん・・・マヤさん・・・綾波・・・・・・みんな・・・・・・」




アスカ「・・・・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」

アスカ「・・・・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」

アスカ「・・・・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」

アスカ「・・・・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」

アスカ「・・・・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」

アスカ「多分だけど・・・・・・・」

シンジ「うん・・・・・・・・・・」

アスカ「この間の使徒・・・ゼルエル・・・とかいう奴が開けた穴から・・・ゼーレの戦闘機かヘリか何かが侵入して・・・」

シンジ「・・・・・・」

アスカ「大量のN2爆弾を・・・ジオフロントに直接・・・」

シンジ「・・・!?」

アスカ「・・・そうでもなければ・・・説明がつかないわ」


シンジ「みんな・・・・・・」

アスカ「たぶん・・・・・・いや・・・間違いないわ。ジオフロントに居た人間は・・・全員・・・」

シンジ「そんなのって・・・そんなのってないよ・・・」ウルッ

アスカ「シンジ・・・」

シンジ「やっとサードインパクトを防いだのに! 綾波は僕が守るって約束したのに!!最後の最後でなんだよこれ!!!何なんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

アスカ「アタシだって・・・アタシだって・・・こんなの認めたくないわよ・・・・・・」グスッ

シンジ「加持さん!僕達が生きて帰ったら、皆の前でミサトさんにプロポーズするって!!!!!」

アスカ「・・・そうだったの」

シンジ「だから、二人の結婚指輪を預かって出撃して・・・生きて帰って、返してくれって・・・!!!!!!」チャラ・・・

アスカ「・・・・・・!」


シンジ「こんなのって・・・こんなのってないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!」

アスカ「加持さん・・・ミサト・・・みんな・・・・・・うっ・・・ひっく・・・うぅぅぅぅぅ~~~!」ウウッ

シンジ「ちくしょう!こんなのって!こんなのって!こんな結末って!僕の努力は・・・僕の・・・ぼくの・・・ぼく・・・の・・・・・・」

アスカ「ちょ、ちょっとシンジ!どうしたのよ!?」

シンジ「きゅうに・・・ねむ・・け・・・が・・・・・・」パタッ


アスカ「ちょっとシンジ!どうしたの!?って・・・えっ・・・」

パァァァァァ
アスカ「シンジの体が光りだした・・・」


神様「 川-A-)・・・」

アスカ「えっ・・・誰・・・? 長髪・・・髭のオッサン? それに、変な服・・・・・・ナニコレ、神様?」


♪チャーン・・・チャーン・・・チャーーーーン・・・・・・・♪
アスカ「何この音楽・・・?」


神様「 川゚∀゚)つ【×】 」ブッブーーー!!!!!

アスカ「おっさんが・・・手で×を作って・・・消えt」

 --- プツッ キュルキュルキュルキュルキュル・・・ ---


*** といった所で、シンジ君1回目の逆行でした。 ***

*** 胃潰瘍になるまで頑張ったのに・・・こんな結末だよ! ***

*** 次回、絶望の逆行2回目をお送りします。 ***

*** 投下タイミングは気まぐれですので期待しないでください ***

お疲れ様です! 最初のシンジはまだ人間味があったんだなぁ・・・

気まぐれ(今日)

>>170
NYAAAAAAAA---!
ageちゃらめぇぇぇぇぇぇ!!


実はとっくに投下してましたwww というのを明日の昼くらいに、前スレに書き込もうと思ってたのぉぉぉぉぉぉぉ


>>171
シンジ君がスパシンに目覚めるまでの過程を追いたいと思います・・・

>>172
もう手首が痛いッス・・・涙
原稿は出来てますけどねwww

>>173
面白くて死ぬかと思った訴訟

つーかなんでsageてんのかと思ったらそれか
いい趣味してんなあww

ガチ…ヌルオタ最高!
part1と同じセリフが少々…

>>174
有難うございます&励みになります

>>1の意地と性格の悪さは今に始まった事ではありませんので・・・w


>>175
わかりますか!?
気付いてもらって嬉しいです!
変わらない運命もある・・・って事で、わざとそうしてますwww


ってかageないでぇェェェェェェェェェ!!
台無しやないかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!




特にID:yxHsLB02oは・・・お尻ペンペンの刑に処す!!

ひどいなー

絵がうまい人に支援画頼もうとしてたのになー

ひどいなー

>>177

まさかとは思いますが、その友達とは、パソコンの画面の中から出てこれないのではないでしょうか・・・?(Drの意味での林先生風)

◆第11話

(2回目の逆行)

ミーンミンミンミンミンミンミンミーーー
シンジ「・・・ハッ!?」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」

シンジ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

シンジ「ちくしょう・・・チクショーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」

シンジ「我慢に我慢を重ねて・・・・・・一生懸命努力したのに!!!・・・・・・全てはムダだったのかよおおおおお!!!!!!」

シンジ「いっぱい未来変えたのに・・・結局あんな結果かよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!」

シンジ「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」ドサッ


シンジ「畜生・・・もうどうにでもなれよ・・・僕なんて生きてても・・・無駄なんだ・・・・」グスッ

シンジ「もう・・・すべてが・・・アホくさい・・・・・・・・・」

シンジ「逃げたっていいんだ・・・逃げてもいいんだ・・・」

シンジ「もう・・・どうでも・・・」

シンジ「・・・死ねば・・・全てが終わるの・・かなぁ」

シンジ「・・・・・・・・・」ボー


キュキュキュキュキュ・・・ブォォォォォォォ・・・キキキィーッッッ!!
ミサト「ちょ!ちょっと、キミ大丈夫!こんな道の真ん中でうずくまって・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」ボー

ミサト「あっ・・・アナタ、碇シンジくん?・・・よね?」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」

ミサト「とっ、とにかくここは危ないわ!全速力で逃げるわよ!!」

シンジ「・・・・・・」フラフラ


ミサト「だっ・・・大丈夫? わ、私が葛城ミサトよ。ミサトって呼んでね?」

シンジ「・・・・・・」

ミサト「うっ・・・使徒が暴れてたのがよっぽど怖かったのね・・・いいわ、暫く休んでて。飛ばすかンね!」ブォォォォォ

シンジ「・・・・・・・・・」ボー


(ネルフにて)

ミサト「ん~おっかしいなぁ・・・こっちのハズなんだけどなぁ・・・ゴミンねぇ、シンジ君・・・」

シンジ「・・・・・・」トボトボ

リツコ「ちょっと葛城1尉!さっきから同じところグルグル回って・・・
同じ監視カメラに何度も映るもんだから、司令部では失笑されてるわよ!」

ミサト「あはっ!ごっみーん!」

リツコ「・・・で、そちらが碇シンジ君?私は赤木リツコ。リツコでいいわ」

シンジ「・・・・・・・・・よろしく」

ミサト「うぉっ! 初めて口きいた!!」

リツコ「貴方に頼みたい仕事があるのよ。お父さんから話聞いてる?」

シンジ「・・・・・・」スッ

リツコ「あら、お父さんからの手紙? 見せてもらうわね。」

手紙「『  来  い  』」

リツコ「・・・・・・」

ミサト「・・・・・・」

シンジ「・・・・・・」

リツコ「い、幾らなんでも説明不足よね。ごめんなさい、細かい話は私から説明するわ。見せたいものがあるから、付いてきて頂戴。」

ミサト「いくらなんでも・・・ちょっち・・・ヒドいわね・・・」タラー

リツコ「(ちょっとゲンドウさん・・・いくらなんでもこれは説明不足すぎよ・・・。実の息子にあんまりだわよ・・・。
無視されたらどうするつもりかしら? それにしても・・・シンジ君、内向的で内罰的と聞いてたけど、ウワサ以上に暗い子ね・・・。)」


(ケージにて)

バァァァン
リツコ「これは人の作り出した、究極の汎用人型決戦兵器・・・ 人造人間エヴァンゲリオンよ。これはその初号機なの。」

シンジ「・・・・・・」

ミサト「・・・無反応かいっ!」

リツコ「あなたがこれにのって戦うのよ?」

シンジ「・・・・・・」

ゲンドウ「そうだシンジ!これに乗って使徒と戦え! さもなくば帰れッ!!」

シンジ「・・・・・・・・・」スタスタ

ゲンドウ「えっ」

シンジ「・・・・・・かえります」スタスタ

リツコ・ミサト「えっ」

ゲンドウ「し、仕方ない。ではレイを使う。レイを連れて来い!!」

シンジ「・・・・・・」ピクッ


 -タンカで運ばれてくる重傷のレイ-
レイ「ぐっ・・・うぅ・・・」

ミサト「ちょ、ちょっとシンジ君! あんな重症の女の子に戦わせる気!? それでも男なの?」

シンジ「・・・・・・」

レイ「うっ・・・くっ・・・行けます。私が・・・行きます」

ミサト「シンジ君、貴方が乗りなさい!」

シンジ「・・・・・・」

リツコ「シンジ君・・・私からもお願いするわ・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・交換条件」

リツコ「聞かせて頂戴」

シンジ「・・・学校には行きません。『独り暮らし』を希望します。生活費下さい。それを守れば乗ってもいいです。」

リツコ「そ、それは・・・」

ゲンドウ「許可する」

ミサト「えっ」

シンジ「じゃあ・・・やる・・・」

リツコ「しょ、初号機搭乗準備!急いで!!」


マヤ「エントリープラグ、注水・・・」

シンジ「・・・・・・・」スゥー

リツコ「・・・何の説明も無しに、LCLを吸い込んだわね。彼・・・何者?」

ミサト「さぁ・・・」

マヤ「エントリープラグ、注水完了・・・主電源接続・・・A10神経接続、異常無し」

リツコ「問題ないわね。続けて」

マヤ「回線開きます。シンクロ率・・・49.49%・・・

リツコ「すごいじゃない・・・いきなりで49%・・・」

ミサト「ちょっち不吉な数字だけどねんw」

マヤ「エヴァンゲリオン初号機、起動しました!」

ミサト「シンジ君、準備はいい?」

リツコ「いいこと?エヴァはイメージで動かすの。頭の中で考えた動きがフィードバックされるわ。まずは歩く事を考えてみて。」

シンジ「・・・・・・」

ミサト「碇司令!宜しいですか?」

ゲンドウ「うむ」

ミサト「エバンゲリオン、発進!」


(地上に射出され、第三使徒サキエルと対峙する初号機)

ミサト「シンジ君!まずは歩く事を考えて!」

初号機「・・・・・・」ダッ

リツコ「走った・・・」

ミサト「えっ」

サキエル「・・・!」バァァン

リツコ「ATフィールド・・・」

ミサト「あれが・・・」

初号機「・・・・・・」バキッ

リツコ「一撃で破った・・・」

初号機「・・・・・・」バキッ ボグッ ボグッ ボグッ ボグッ ボグッ

ミサト「すごい!敵のコアを集中攻撃してる!」


冬月「勝ったな・・・」

ゲンドウ「ああ・・・」


パキッ
サキエル「・・・・・・!!」プクゥゥゥゥ

リツコ「自爆する気!?」

ミサト「シンジ君、よけて!!」

ドガァァァァァァァァン!!


マヤ「パ、パターン青消滅・・・使徒、沈黙しました」

リツコ「初号機は?」

マヤ「初号機中破!パイロットの生死不明です!!」


ゲンドウ「・・・!!」ガバッ

冬月「・・・・・・・・・シンジ君・・・ユイ君・・・。」

ゲンドウ「・・・・・・コアは大丈夫なようだ。ユイは問題ない。」

冬月「・・・そこは息子の心配を先にする所だろうが!」

ゲンドウ「・・・・・・」


(知ってる、天井)

シンジ「・・・ハッ!?」

シンジ「・・・・・・・・・・・・死ねなかった・・・か」

シンジ「・・・・・・・・・」



ミサト「・・・シンジ君、目が覚めたのね。大丈夫?」

シンジ「・・・・・・」

ミサト「よくやったわ。あなたがあの敵をやっつけたのよ。あなたは胸を張っていいわ・・・」

シンジ「・・・・・・」

ミサト「ねぇ、これから一人暮らしするって・・・本気?」

シンジ「・・・・・・」

ミサト「そうだ、シンジ君は私と暮らしましょうよ! そうよ、それがいいわ!」

シンジ「!!」


ピッポッパ
ミサト「あ、リツコぉ~?シンジ君だけど、私が引き取る事に決めたからぁ~w・・・キャーーー! 何やってるのシンジ君!?」

電話(リツコ)「ミサト、あんた中学生に手を出す気じゃ・・・えっ」

シンジ「・・・・・・あなたと暮らすくらいなら、死にます」カチャリ

ミサト「く、果物ナイフ・・・ヤメなさい!ナイフを置くのよ!!」

電話(リツコ)「ちょっと・・・ミサト・・・何の冗談・・・?」

ズバッ!!
シンジ「・・・・・・うっ!」・・・バタッ

ミサト「キャーーーーーーーー!」

電話(リツコ)「何があったの!ミサト!!」

ミサト「シンジ君が・・・リ、リストカット・・・した・・・・・・」

電話(リツコ)「ハァ!?」

ミサト「な、ナースコール押さないと・・・」ガクガクブルブル


(ネルフにて)

冬月「・・・で、シンジ君と暮らそうと葛城1尉が言った瞬間、彼が果物ナイフを取ったというのだね?」

ミサト「は、はい・・・止めたのですが・・・ま、まさか・・・本当にリストカットするなんて・・・・・・」

リツコ「主治医と相談して、精神安定剤を点滴したから、今はぐっすり眠っているわ。手の腱が切れてないのは不幸中の幸いね・・・」

ゲンドウ「・・・・・・」

リツコ「ミサト、貴方の優しい気持ちも分かるけど・・・彼には裏目に出たみたいね。一人暮らしは彼の希望で、司令も許可を出した約束よ。」

ミサト「・・・中学生が一人暮らしだなんて・・・。まだまだ人の温かみが必要な年齢よ・・・と思っていました。」

リツコ「それにしても、彼の希望を勝手に反故にする権利、貴方にはないわ。」

ミサト「碇司令、本当に申し訳ありませんでした・・・」


ゲンドウ「・・・問題ない」

ミサト「えっ」

ゲンドウ「シンジは約束を守ればエヴァに乗ると言ったのだ。我々も淡々と約束を守り、あいつも淡々と任務に就かせればそれでよい。」

ミサト「しかし司令・・・」

ゲンドウ「それが出来ないなら、君は左遷する。葛城3曹として、施設部土木科で肉体労働でもしてもらおうか。」

ミサト「えっ・・・」

リツコ「仕事以外でシンジ君に関わるのはおよしなさい。きっと、貴方の優しさが、彼にとっては迷惑にしかならないのよ。今後は私が話をするから。」

ゲンドウ「・・・ああ、赤木博士の言う通りだ。」

ミサト「・・・はい、わかりました・・・。たいへん申し訳ありませんでした・・・。」


(病院にて)

リツコ「シンジ君、目が覚めた・・・?」ニッコリ

シンジ「・・・・・・・・・はい」

リツコ「この間はミサトが本当にごめんなさいね。あいつ、暴走すると周りが見えなくなるの。」

シンジ「『独り暮らし』の約束・・・勝手に・・・破ろうとしました・・・・・・」

リツコ「その点はちゃんと話し合って、あなたの希望通りにする事を上層部で確認済みよ。あくまで、葛城1尉の勝手な暴走。だから、許してくれるかしら?」

シンジ「・・・・・・はい」

リツコ「それでは、これが貴方の住む所の地図と、生活の支度金・・・とりあえず100万円よ。家具は大体揃ってるから、現地を見てから必要な物を買いなさい。」

シンジ「・・・ありがとう、ございます。」


リツコ「あと・・・もし、気分がどうしようもなく落ち込んだ時は、この薬を飲みなさい」

シンジ「これは・・・?」

リツコ「いわゆるマイナートランキライザー・・・ごく弱い向精神薬と睡眠導入剤を兼ねた薬よ・・・・・・」

シンジ「・・・助かります」

リツコ「常用すると効かなくなってくるから、つらい時や眠れない時に1錠だけのんでゆっくり眠りなさい・・・。ラクになるわ。」

シンジ「・・・すいません」

リツコ「一気に飲むとまずいから、とりあえ10錠だけ出しておくわ。無くなったら、私に連絡してね。あと、困った事があったらそれも私に。」

シンジ「・・・ありがとうございます・・・リツコさん。」


 -病院の外ー

諜報部員「・・・! 司令、何やら、ペンギン? を抱えた葛城1尉が、病院に入ろうとしてますが・・・」ザザッ

無線(ゲンドウ)「至急拘束しろ。接見禁止命令を無視している行為だ」ザッ

諜報部員「ハッ!」


諜報部員「・・・葛城1尉ですね?止まってください」ガシッ

ミサト「ハッ!?」

諜報部員「碇シンジには、接見禁止命令が出ていたはずですが・・・?」

ミサト「違うの!これはアニマルセラピーで・・・! シンジ君の心を治すのに必要なの・・・!!」

ペンペン「クェェ・・・クェェェェ・・・(お外あついよぉ・・・帰りたいよぉ・・・・・・)」グッタリ

諜報部員「チッ・・・仕方ない」

ミサト「えっ!見逃してくれるの!?」

諜報部員「確保ォ!!」

諜報部員2・3・4・5・6・7・8「了解ッ!」ダダダッ

ミサト「ギャーーー!!何すんのよぉぉぉぉ」ドスバキボカグキッ

諜報部員達「抵抗するなァ!!」ドスバキボカバカ

ミサト「ギャーーー!!」ドスバキボカボカッ


・・ギャーーー!!

リツコ「・・・なんか外が騒がしいわねぇ。それじゃあ、後はしてほしい事、何かある?」

シンジ「・・・あの」

リツコ「なぁに?」

シンジ「・・・出来る限り、人に会いたくありません。」

リツコ「それで?」

シンジ「・・・独りで心安らかに過ごせるよう、出来る限り配慮してください。」

リツコ「・・・わかったわ。今はとにかく、心を休ませなさい。体と同じで、心だって風邪を引くの。貴方に必要なのは心の休息よ。」

シンジ「・・・・・・すみません」

リツコ「・・・あなたがどんな経験をして、何を考えているかはわからない。時間をかけてもいいから、
自分で折り合いをつけなさい。但し、私達に何か手伝えることがあれば、遠慮なく言って頂戴ね」

シンジ「・・・・・・はい」ポトッ・・・ポトッ・・・

リツコ「(・・・・・・涙か。よっぽとツライのね・・・。)」

リツコ「じゃあ、私は行くわね。明日には退院できるから。必要な時はこの携帯で貴方を呼び出すから、持ってて頂戴ね」

シンジ「・・・ありがとう、ございます。リツコさん。」


(ネルフにて)

冬月「・・・・・・」

ゲンドウ「・・・・・・」

リツコ「・・・・・・」

ミサト「・・・・・・」ボロッ

ペンペン「・・・・・・」

諜報部員「・・・・・・」ボロッ


ゲンドウ「・・・」サラサラサラ・・・スッ

冬月「・・・えー、ゴホン」

ミサト「・・・!?」ビクッ

冬月「葛城1尉の処分と辞令を読み上げる。」

ミサト「・・・!?」ビクビクビクッ


冬月「葛城1尉は、本日一晩独房入りとする。また、明日以降1週間、葛城士長として、
施設部土木科にて、先日の使徒戦復旧工事への従事を命ずる。」

ミサト「・・・!!!」

冬月「その後、1尉として作戦部長への復帰を認めるのが基本線ではあるが、
明日以降の勤務態度次第では恒久的な辞令となる可能性もあるので、注意するように。」

ゲンドウ「・・・葛城士長、反論はあるかね?」

ミサト「・・・・・・申し訳ありませんでした。心を入れ替えて反省します。」

ゲンドウ「おい」クイッ

諜報部員「ハッ!・・・葛城士長、付いて来い。」

ミサト「不幸だ・・・なんでアタシがこんな目に・・・・・・」グッスン

ゲンドウ「文句があるのかね・・・? 葛城3等兵・・・いや、士長だったか・・・?」

ミサト「・・・いえっ!心を入れ替えて、明日から一週間反省させて頂きますっ!!
(ひょえぇぇぇ・・・3曹がいつのまにか士長になってて、今度は3等兵になってるぅぅぅぅ!!コイツに歯向かったらヤベぇ・・・・)」

リツコ「(無様ね・・・)」

ペンペン「クエェ・・・」

リツコ「ペンペンは、私といらっしゃい。大きい冷蔵室と、近くにお風呂もあるから。ゴハンは鯵(アジ)で良かった?」

ペンペン「クワァ♪」

リツコ「そう、良かったわ」


◆第12話

(シャムシェル来襲)

マヤ「パターン青!使徒です!!」

リツコ「くっ・・・零号機は起動実験に成功したばかりで使えないわ・・・シンジ君を呼び出して頂戴!」

青葉「了解しましたっ!」



リツコ「・・・というわけで、よろしく頼むわね」

シンジ「・・・はい」

ミサト「作戦を説明するわ。敵のATフィールドを中和しつつ、パレットガンを斉射、その後近接戦闘に切り替えてコアへの同時攻撃よ!」

シンジ「・・・・・・」

ミサト「分かったの!?」

シンジ「・・・・・・」

リツコ「シンジ君なら大丈夫よね。それでは搭乗してちょうだい」

ミサト「(このクソガキのせいで・・・ひどい肉体労働させられたんだから! フンッ!何なのよ可愛くないガキねぇ。人がせっかく助けてあげようとしたのに!!)」


ミサト「エバー初号機、発進!」

日向「エヴァ初号機、発進!」ポチッ



初号機「・・・・・・・・・・・」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ カチッ

ミサト「バカッ!煙で見えない!! しかも全弾撃ち尽くすとか、脳みそついてんの!?」

発令所一同「(何気にひどい事言いいまくってんなぁ・・・)」ドンヨリ

マヤ「敵使徒発光・・・ああっ!」

ミサト「よけなさいシンジ君!」

シャムシェル「・・・・・・」ビュッ

マヤ「初号機、光の鞭のようなもので投げられました!」

初号機「・・・・・・」ヒュゥゥゥゥゥゥン・・・ドガッ・グチュッ

シンジ「・・・・・・・・・」

マヤ「初号機、山に叩きつけられました! アンビリカルケーブル切断!内部電源に切り替わっています!!」


ミサト「仕方ないわ。一旦撤退よ。体制を立て直すわ! シンジ君、戻ってきて!」

初号機・シンジ「・・・・・・・・・・」シュィィィン・・・ダッ

ミサト「ちょっと!プログナイフなんて出してどうする気!?」

初号機「・・・・・・・・!!」キュィィィィィィィィィィィ・・・グサッ

ペキッ・・・
シャムシェル「死ーーーん」

マヤ「パターン青消滅・・・使徒、沈黙しました。」

初号機「・・・・・・」スタスタスタ・・・プツッ・・・

マヤ「初号機、回収位置にて電源喪失・・・停止しました。」

リツコ「終わったからさっさと帰らせろって事ね・・・あら?初号機の背中に付いてる赤い点が2つ・・・何かしら?」

マヤ「肉片のようですが・・・初号機か、使徒の組織でしょうか?」

リツコ「まぁいいわ。引き上げてから確認しましょう。」



(シェルターにて)

ヒカリ「あの、先生! さっきから、鈴原と相田がトイレから戻って来ないんですが・・・」

教師「困りましたねぇ・・・どこをほっつき歩いてるんですかねぇ・・・?」

ヒカリ「トイレにしては長すぎます。ひょっとして、脱走したとか・・・」

教師「・・・わかりました。あと3分待って戻って来なければ、ネルフの方に通報しましょう」

ヒカリ「無事だといいんですが・・・・・・」


(ケージにて)

ミサト「ちょっと!なんで私の命令を無視したのよ!!」

シンジ「・・・・・・」スタスタ

ミサト「待ちなさいよ! このクソガキィ!!」グイッ

シンジ「・・・・・・・・・」

ミサト「あなたには、私の命令に従う義務があるのよ!? どうして命令無視したの!?」

シンジ「・・・・・・・・・」

ミサト「罰として、独房に入ってもらいm」

リツコ「独房に入るのは貴方よ、葛城2尉!」

ミサト「リツコ・・・?」

リツコ「作戦行動中のサードチルドレンへの暴言行為、それによる命令不服従の誘発・・・
チルドレンを統御できない作戦指揮官など不要という、司令部の判断よ。分かったら大人しく従いなさい。」

ミサト「ハァ!?」

リツコ「わかったらその手を放しなさい。葛城3尉」

ミサト「えっ・・・・・・」


リツコ「まだわからないの、葛城准尉?」

ミサト「ちょっと、なんで階級が1つずつ下がっt」

リツコ「あなたが素直に従わないたびに下がるわよ、葛城曹長」

ミサト「・・・!?」パッ

リツコ「ごめんなさいね、シンジ君。あなたは良く戦ったわ。私達を救ってくれてありがとう。シャワーを浴びたら家に帰っていいわよ。」

シンジ「・・・・・・はい、リツコさん」スタスタ

ミサト「ちょっと! リツコ!! いくらなんでも甘すぎでしょう! ガキを調子に乗らせたら底なしよ!?」

リツコ「・・・・・・ミサト・・・貴方は本当にバカね・・・。葛城1曹を独房へ!」

諜報部員1・2・3・4・5・6・7・8・9・10「ハッ!」

リツコ「抵抗したら階級と給料がドンドン下がるわよ!!」

ミサト「・・・なんかこの間より黒服が増えてるし」ガックリ


(しばらくして)

マヤ「・・・! うぐっ・・・・・・」オエ・・・オエェェェ・・・

リツコ「どうしたのマヤ!?(まさか妊娠!? いや、マヤに限ってそんなこと・・・)」

マヤ「せんぱい・・・せんぱいぃぃぃぃ・・・・・・」ウルッ

リツコ「どうしたの?落ち着いて、言ってみなさい?」

マヤ「ヒト・・・」

リツコ「えっ?」

マヤ「初号機の背中の肉片を分析したら・・・ヒトのものだったんです・・・」グスッ

リツコ「・・・!」

マヤ「しかも・・・遺伝子型が違うので・・・二人・・・・・・」

リツコ「何て事・・・・・・あっ」

マヤ「センパイ・・・?」

リツコ「そういえば・・・シェルターに避難していた中学生二人が行方不明という通報が・・・」

マヤ「えっ・・・」

リツコ「大至急保安部に連絡!初号機が戦闘で墜落した山の辺りを徹底捜索して!!」



保安部長「・・・近くのシェルターの非常口がアンロック状態でした」

リツコ「・・・そう」

保安部長「捜索した所、中学校の制服上下1着と、ジャージ上下1着が血まみれで、肉片と共に・・・。行方不明者の服装情報と一致します・・・」

リツコ「・・・確定して間違いなさそうね」

保安部長「近くに壊れたビデオカメラが落ちており、映像データは無事でした。」

リツコ「再生して頂戴」


 ????「うおーーー!すごい!! ロボットと怪獣の戦いだ!映画じゃない!これマジだよ!!」

 ???「ホンマにすごいでぇ」

 ????「あっ!ロボットが投げられた」
 
 ???「何やて!?」

 ????「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 ???「アカン!こっちに来r」ドーン



保安部長「ここで記録は停止しています。」

リツコ「バカな事をしたものね・・・」

保安部長「関西弁・・・ジャージの方は、鈴原トウジ。中学2年生です。祖父と父親がネルフ職員です。
ビデオカメラの所有者は、相田ケンスケ。鈴原と同じクラスです。彼も父親がネルフ職員です。」

リツコ「状況から言って、間違いないでしょう。」

保安部長「それでは、被害者は確定とし、保護者を呼び寄せ、告知します。」

リツコ「・・・・・・イヤな仕事ね」

保安部長「・・・・・・これが私の仕事ですから。」

リツコ「・・・親御さんが信じないようだったら、残った組織からDNA鑑定するから。その時は言って頂戴。」

保安部長「・・・すみません。助かります。」

◆第13話

(ラミエル来襲)

マヤ「パターン青、使徒です!」

リツコ「モニターに映して頂戴」

ミサト「・・・まーた変な形ネェ。四角すい?」

リツコ「・・・正八面体よ。中学校から出直してらっしゃい」

ミサト「テヘッ」

ミサト「チルドレンに非常呼集! 初号機を出すわよ!!」



マヤ「エヴァ初号機、起動しました!シンクロ率、49.89%。行けます!」

リツコ「四苦八苦か・・・」

ミサト「狙って出してたら笑えるわねwww私もアイツに四苦八苦させられてるしwwwww」

リツコ「・・・シンジ君に聞こえるように言うのやめなさい。あなた、まだ懲りてないの?」

ミサト「へいへい、すいませんねーーーwwwww」


マヤ「エヴァ初号機、発進準備完了しました」

ミサト「シンジ君聞いてるー? もう出していいー??」

シンジ「・・・・・・」

ミサト「じゃ出すわねーw エバー初号機、発進!」

日向「エヴァ初号機、発進!」ポチッ

マヤ「えっ!? 初号機のシンクロ率、133%に急上昇!」

リツコ「ハァ!?」

青葉「敵使徒、発光しています! ああっ! まずいかも!?」

ミサト「シンジ君、よけてちょうだい!!」

ラミエル「ら~♪」ドシュゥゥゥゥゥ

初号機「(ドゴォォォォォォ!!)」

青葉「モロに食らってます!!」

リツコ「大至急シンクロカット!降ろして!!!」

マヤ「はい!」カチャカチャ


日向「しょ、初号機胸部・・・敵の攻撃で大きくえぐれています・・・」

マヤ「パイロット心肺停止! 息をしていません!!」

リツコ「心肺蘇生!」

マヤ「ハイッ」カチャカチャ・・・ッターン!

ドックーン
シンジ「   」

マヤ「効果ありません!」

リツコ「もう一度!」

ドックーン
シンジ「   」

マヤ「・・・ダメですっ!!」

リツコ「彼を死なせてはいけないわ。肋骨が折れてもいいから、動くまで意地でもやりなさい!!」

マヤ「はいっ・・・お願い・・・シンジ君・・・生きてっ! 死んじゃダメ!!」ウルッ

ドックーン
シンジ「   」

ドックーン
シンジ「   」

ドックーン
シンジ「   」

ドックーン
シンジ「   」

ドックーン
シンジ「   」

ドックーン
シンジ「   」

ドックーン
シンジ「   」

ドックーン
シンジ「   」

ドックーン
シンジ「   」

ドックーン
シンジ「   」


ドックーン
シンジ「・・・ケホ」トクッ トクッ・・・


マヤ「じっ・・・自発呼吸再開しましたぁ!!」

リツコ「よくやったわ、マヤ。回収班は大至急チルドレン回収し、その後医療班は病院に搬送!!」

ミサト「・・・・・・・・・・・・」パクパク

リツコ「ミサト・・・シンジ君が死んだら・・・貴方のせいよ」ボソッ

ミサト「!?・・・・・・・・・・・・」ガクガクブルブルガタガタガクガク



リツコ「ねぇマヤ・・・どう思う?」

マヤ「えっ?」

リツコ「発進した瞬間・・・シンクロ率が133%に達していたわ」

マヤ「一体、何があったんでしょうね・・・計器の・・・故障ですか?」

リツコ「シンクロ率が増えるほど・・・体にフィードバックされるダメージも大きくなる・・・ATフィールドを張らない限りは」

マヤ「えっ・・・」

リツコ「まさか・・・だけど・・・彼、自殺しようとしたんじゃぁ・・・」

マヤ「ヒッ!・・・そ、そんな事・・・じょ冗談ですよね、センパイ?」

リツコ「私がそんな冗談言う訳ないでしょう!! 彼ね・・・何があったか知らないけど、ここに来た時から鬱病の症状そのものなのよ・・・」

マヤ「シンジ君・・・・・・」


リツコ「周りがガンバレって応援するほどダメになる典型。だから全力でミサトを遠ざけたの。
軽い薬も渡して、口数も増えてきて、症状が好転してきたかなって矢先に・・・・・・」

マヤ「かわいそう・・・きっと、つらい思いをたくさんしてきたんでしょうね・・・」ウルッ

リツコ「ひょっとしたら彼、シンクロ率を自由に操作できるのかも? 最初は49.49%でさっきは49.89%。
これって、私達に対する彼からのメッセージじゃないの?シクシク・・・僕は泣きたい。四苦八苦な人生だっ・・・て。」

マヤ「うっ・・・そんなのって・・・・・・そんなのって・・・・・・」ウルウル

リツコ「せめて・・・私達に助けを求めてくれれば、何とかしてあげられるんだけどね。人との接触を全力で拒否してるから・・・」

マヤ「うっ・・・・・・ひっく・・・・・・・・・シンジ君」グスッ

リツコ「マヤ・・・人のために泣いてあげられるなんて・・・・・・優しい子ね・・・」ダキッ ナデナデ

マヤ「ひっく・・・ぐす・・・・・・センパイ・・・・・」


(病院にて)

シンジ「・・・・・・ハッ!?」

シンジ「・・・・・・・・・また死ねなかった」

シンジ「うっ・・・肋骨が・・・イタタタタ」

シンジ「・・・・・・もうヤだよ。死なせてくれよ。もうたくさんだ・・・。」

シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」フニッ

シンジ「えっ?」

マヤ「くぅ・・・くぅ・・・」

シンジ「マヤ・・・さん?」

マヤ「くぅ・・・くぅ・・・」

シンジ「・・・・・・泣いた跡がある。まさか、僕を心配して、ずっと・・・。」


シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめんなさい」


マヤ「くぅ・・・くぅ・・・」

シンジ「(こうして見ると・・・・・・カワイイ・・・かも・・・・・・)」ツンツン フニフニ ツンツン フニフニ

マヤ「んっ・・・んー・・・・・」

シンジ「(ほっぺた・・・やわらかいなぁ・・・)」ツンツン フニフニ ツンツン フニフニ

マヤ「んっ・・・うーん・・・・・・んー・・・?」ポー

シンジ「・・・おはようございます」ニコ

マヤ「!! シンジ君!目が覚めたの! 良かった・・・良かったぁ・・・」ウルッ

シンジ「・・・何とか生きてたみたいです」

マヤ「うんっ! シンジ君が居ないと・・・わたしこまるっ!!」グスッ

シンジ「・・・そうですよね、パイロットが居ないと人類はぜんめt」

マヤ「ちがうっ!」

シンジ「えっ」


マヤ「パイロットとか関係なしに・・・シンジ君がこの世に居ないと、私、さびしい! いなくなったらこまるっ!!」

シンジ「・・・・・・ありがとうございます」

マヤ「無理を承知で、めちゃくちゃ言ってるのは分かるけど・・・シンジ君には戦ってほしいけど、傷ついたり死んだりして欲しくないっ!」

シンジ「あはは・・・無茶な注文ですね・・・・・・」

マヤ「だから・・・せめて・・・・・・自分で自分を傷つけるのは・・・やめて・・・・・・?」ウルッ

シンジ「・・・・・・バレてたんですね」

マヤ「センパイは何でもお見通しなのっ・・・・・・」ニッコリ

シンジ「・・・・・・わかりました。出来る限り・・・やってみます」

マヤ「うんっ!」ニッコリ

シンジ「・・・・・・使徒はどうなりました?」

マヤ「現在、葛城1尉の発案で『ヤシマ作戦』が進行中。本日深夜0時に攻撃開始します」

シンジ「・・・初号機は、まだ動きますか?」

マヤ「装甲はだいぶやられたけど・・・重要な部分は無事だった。大丈夫。」

シンジ「ボクに・・・もう一度・・・チャンスをもらえますか・・・?」

マヤ「ぜひ、お願いします!」ニッコリ


(後日)

リツコ「マヤ、いったいどんな魔法を使ったの?」

マヤ「えっ?」

リツコ「シンジ君・・・まだちょっと精神的に不安定ではあるけど・・・どん底は脱したわ・・・」

マヤ「本当ですか!?」

リツコ「まだ時々薬は要るみたいだけど・・・量もずいぶん減ってるし、このまま順調に行ってほしいわ・・・」

マヤ「シンジ君なら・・・乗り越えられますよ」ニッコリ

リツコ「で、マヤ先生はどんなカウンセリングしたの? 教えなさいよ。ヤシマ作戦の時には、既に目の輝きが変わってたわよ?」ニコニコ

マヤ「べつになにも・・・ただ、本心から、シンジ君が居なくなったら困る。私がさびしいから・・・って・・・」

リツコ「・・・それを本心から言える人間、なかなか居ないわよ?」

マヤ「そう・・・なんですか?」

リツコ「フフ・・・とんだ名カウンセラーが居たものね・・・。どんな薬よりも、誰かに必要とされる事の方が効くのよ。人はね・・・」

マヤ「センパイも、私にとって必要な大切な人ですよ?」ニコッ

リツコ「うれしい事言ってくれるわね。いい後輩もって幸せよ」

マヤ「はいっ!」ニコニコ


(別の日)

prrrrrrrrr
シンジ「・・・・・・・・・ビア樽の子分か・・・」

prrrrrrrrr
シンジ「今日はジェットアローンの日だったな・・・・・・」

prrrrrrrrr
シンジ「・・・うるさいから、電池パック外して、寝よう」カチャカチャ ポイッ

シンジ「・・・『僕が寝てる間に着信が来たけど、バイブの振動で携帯が床に落ちて電池パックが外れていたようだ』ってトコかな」

シンジ「・・・おやすみなさい」


ミサト「ちょっと日向君!サードチルドレンはまだつかまらないの!?」

日向「何コールかは電話鳴ったのですが・・・急に『電源OFFか電波の届かない所に』というメッセージになりました」

ミサト「ハァ!?まさか、電源切ってシカトしてるっての!?」

リツコ「(シンジ君・・・いいからそのまま隠れてなさい・・・フフ)」


(またまた別の日)

prrrrrrrrr
シンジ「・・・・・・・・・ビア樽か・・・」

prrrrrrrrr
シンジ「今日はガギエル・・・というかアスカが来る日だったな・・・・・・」

prrrrrrrrr
シンジ「アスカなら何とかできんだろ・・・・・・仮に負けても、人類丸ごと滅ぶ分には、マヤさんの涙見なくて済むし。」

prrrrrrrrr
シンジ「・・・電池パック外して、寝よう」カチャカチャ ポイッ

シンジ「・・・『僕が寝てる間に着信が来たけど、バイブの振動で床に落ちて電池パックが外れていたようだ』ってトコかな」

シンジ「・・・おやすみなさい」


ミサト「リツコぉ~、碇シンジが電話に出てくれない・・・もうすぐヘリの時間なのにぃぃぃ」グスッ

電話(リツコ)「アナタ・・・バカ? 当日の朝にイキナリ連絡入れたって間に合うワケがないじゃない。計画性ってものは無いの?」

ミサト「だってぇ・・・忙しかったし・・・」

電話(リツコ)「もう、アナタひとりで行って来れば?」

ミサト「司令から、チルドレン一人は絶対に連れて行けって言われてるのよぉぉぉぉぉ~!」

電話(リツコ)「知らないわよ。大人なんだから自分でなんとかしなさい。切るわよ。」ピッ


ミサト「・・・こうなったら・・・『碇シンジが電話に出ないせいで連れて行けなかった』って事にするわよ! ウソついてないし!! フン! せいぜい司令に怒られることね!!」



(翌日)

冬月「懲戒処分 以下の者を減俸30%、2か月間とする。

作戦部長 1尉 葛城ミサト
 
事由:命令違反行為」


ミサト「オワタ」

加持「葛城・・・強く生きろよ・・・」



(別の日・ネルフにて)

ミサト「ようやく訓練に来たわね・・・」

シンジ「はぁ」

ミサト「ちょっとアンタ! 何で携帯鳴らしてるのに無視するわけ? いつも途中で電源切ってるでしょ!」

シンジ「そんなことはしていませんが・・・」

ミサト「じゃあ、なんでいつも3コールなったぐらいで途切れるのよ!」

シンジ「あぁ、どうやら、僕が寝てる間に着信が来たみたいですが、バイブの振動で床に落ちて・・・電池パックが外れてたみたいです。そういえば、何度か床に落ちてふたが外れてました」

ミサト「ハァ!?」

シンジ「不可抗力です。」

ミサト「ちょっと貸しなさいよ! 本体と着信履歴確認させてもらうわ!」バッ

シンジ「あ」


ミサト「・・・・・・・・・」プルプル

ミサト「・・・何よこれ」プルプル

シンジ「何か?」

ミサト「ちょっと!アドレス帳の私の登録・・・『無能ビア樽女(バカ舌)』になってるじゃない!!」

シンジ「・・・何か間違ってますか?」

ミサト「ハァ!?」

リツコ「あっははははは! シンジ君やるわね。まさにミサトを一言で体現した言葉よ。」キャハハハハ

ミサト「リツコぉ~~~」

リツコ「どれどれ・・・・・・シンジ君、この『最後の良心』って誰?」

シンジ「マヤさん・・・」


リツコ「確かにそうね・・・じゃあ、この『黒マッド』って?」

シンジ「遺伝上の父の事です・・・」

リツコ「じゃあ『銀マッド』は冬月副司令か・・・あ」

シンジ「・・・・・・」

リツコ「シンジ君?まさかと思うけど・・・この『金マッド』って・・・・・・まさか私じゃないわよね?」

シンジ「・・・他に居ますか?」

リツコ「・・・・・・・・・#」ビキビキッ

ミサト「ギャハハ!! 司令と副司令とアンタはセットなのねwwwwwwwww ざまぁwwwwww」

リツコ「・・・うーん・・・これが分からないわねぇ・・・『横恋慕』」

ミサト「どれどれ・・・? あ、これ日向君の番号じゃない! あっら~ん! いったい誰に横恋慕してるのかしら~www」

リツコ「(・・・アンタによ、アンタ。この鈍感!)」イラッ

ミサト「『ロン毛』はそのままね・・・」

リツコ「・・・はい、携帯返すわ。あだ名はホドホドにね。 あと、ミサトの電話はどうでもいいけど、私が電話するときは本当に必要な時だから、出てね。それだけはお願いよ。」

シンジ「はい」

ミサト「ムッキーーー! 何よ! 親友に向かってその言いぐさはないでしょ!?」

リツコ「貴方とはただのクサレ縁よ・・・」フフッ

ミサト「ムッキーーーーー!!!!!」


(イスラフェル来襲)

マヤ「パターン青!使徒です!!」

ミサト「チルドレンに非常呼集!」


ミサト「集合したわね。では、作戦を説明します。いつもはここで迎撃してるけど、
兵装ビルの修復が追い付いていないので、今回はこちらから打って出ます」

アスカ「ふんふん、それで?」

ミサト「オフェンスは弐号機、バックアップは初号機、零号機は撃ち漏らした時のため後方5km地点で待機」

アスカ「了解!」

レイ「了解・・・」

シンジ「・・・・・・」コクリ


(対イスラフェル戦)

アスカ「おぉぉぉんどりゃぁぁぁぁぁ!!」ズバッ

ミサト「やったわねアスカ!使徒を半分にぶったぎったわ!」

アスカ「フフン!こーんなもんよぉ!」

シンジ「まだだ。どけっ 赤毛ザル」ドンッ

アスカ「うわっ、ちょっと何なのよ!」

マヤ「使徒のパターン青健在・・・えっ!反応が2つに分かれました」

アスカ「えっ」

シンジ「えいっ えいっ」ザクッ ザクッ

イスラフェル×2「死ーーーん」


マヤ「・・・パターン青消滅!敵使徒、沈黙しました!!」

シンジ「帰ります・・・・・・」ジャブジャブ


アスカ「・・・何っなのよ!!!!!!」ムキーーー


(サンダルフォン襲来)

prrrrrrr
シンジ「・・・・・・・・・・・・ビア樽か・・・」

prrrrrrr
シンジ「今日は、サンダルフォンか・・・・・・」

prrrrrrr
シンジ「アスカだけで何とかなるだろ・・・綾波がプログナイフ投げ入れればいいんだし・・・・・・」

prrrrrrr
シンジ「・・・電池パック外して、寝よう」カチャカチャ ポイッ

シンジ「・・・『僕が寝てる間に着信が来たけど、バイブの振動で床に落ちて電池パックが外れていたようだ』ってトコかな」

シンジ「・・・おやすみなs」

ピンポーン
マヤ「シンジ君いらっしゃいますかー? 伊吹ですー。すいませーん!」

シンジ「・・・・・・それは卑怯だよ、リツコさん。マヤさん相手に、居留守使えるわけないじゃないか・・・。」

ガチャ
シンジ「・・・こんにちは、マヤさん」

マヤ「こんにちは、シンジ君。非常呼集掛かったんだけど、通り道だから寄っちゃいました♪」ニコッ

シンジ「・・・すいません、昼寝してました。すぐ支度しますね。」

マヤ「下で待ってるねー!」ニコニコ


(ブリーフィングルームにて)

ミサト「アスカ、レイ、シンジ君・・・使徒のサナギが、火山の中で発見されたわ」

アスカ「す、すごい所で見つけたモンねぇ・・・」

ミサト「貴方たちには、これを捕獲してほしいの」

アスカ「はぁ!?」

ミサト「出来る限り原型をとどめ、生きたまま回収するのが最優先。ダメだった場合は即時殲滅よ」

レイ「私はやれと言われればやります」

アスカ「ちょっとファースト!抜け駆けする気!? 当然、アタシが出るわよっ」

シンジ「・・・僕は有事に備えて本部で待機で。」

アスカ「アンタ・・・やる気が無いなら辞めちゃえば・・・?」

シンジ「え、辞めていいの? じゃあ、ぜひ・・・」

ミサト「ダメよ。パイロットの代わりは簡単には見つからないわ。では、アスカが捕獲担当、レイがバックアップ、シンジ君が本部で待機よ。」

シンジ「じゃ、そういう事で。」スタスタ

アスカ「・・・いけすかない奴」

ミサト「・・・それには120%同意するわ。私がビール断ちするハメになったのも・・・元はと言えば、碇シンジが・・・」

アスカ「それはアンタが事前連絡してなかったからでしょ? 加持さんから聞いたわよ。」

ミサト「・・・・・・・・・チッ」


(しばらくして)

prrrrrrr
シンジ「・・・・・・・・・・・・ビア樽か・・・」

ピッ
シンジ「・・・はい、碇です」

ミサト「あ、シンジ君?使徒はアスカとレイがやっつけたから、アンタはもう家に帰っていいわよーw
私達は、 お ん せ ん 入ってくるから、泊まりになるけどーーーwww 」

シンジ「・・・はぁ」

ミサト「ごめんなさいねー仲間外れにしちゃってーーーwww それじゃあ私達、 お ん せ ん が待ってるからーーーwwwww」

シンジ「・・・・・・興味ないんで。」ピッ


ミサト「・・・ムッキー!!なんなのよあのネクラ!!!」


アスカ「・・・・・・」ジトー

レイ「・・・・・・」ジトー

リツコ「・・・・・・」ジトー

マヤ「・・・・・・・・・サイテーです」プルプル・・・グスッ・・・ウルッ

ミサト「ちょっとwwwホンの冗談じゃないwwww軽いジョークだってwwwwwwww」

マヤ「・・・すいません。わたし、用があるのでこのまま帰ります。」タッタッタ

リツコ「・・・私も帰るわ」スッ

ミサト「えっ」

アスカ「私達は泊まるけど、アンタとは別行動ね。いきましょ、ファースト」

レイ「そうね・・・」


ミサト「えっ・・・えっ!?」

ミサト「なんなのよ・・・これも碇シンジのせい・・・・・・クソガキがぁ!」ポツーン



(翌朝)

シンジ「ん?ポストに何か入ってる・・・」

手紙「ごめんなさい。温泉の素買って来たから、良かったら使ってネ。 マヤ」


シンジ「・・・・・・天使って居るんだなぁ」ジーン


(別の日)
ブンッ

シンジ「停電か・・・」

シンジ「アイツは使徒最弱だから無視だな。」

シンジ「多分繋がらないと思うけど、念には念を入れて、携帯の電池パック外しておこうっと」

シンジ「・・・おやすみなさい」


モワーーー
シンジ「うー・・・・・・クーラー切れたら・・・暑くて寝れない」ゲッソリ


◆第14話

(発令所にて)

マヤ「衛星軌道上に使徒発見!パターン青です!」

リツコ「まさか、宇宙空間に出てくるなんて・・・」

マヤ「敵、自分の体の一部を切り離して落下させました!」

リツコ「どうするつもりかしら・・・爆撃?」

マヤ「敵使徒の一部、インド洋に落下!あ、もう一度発射されました」

リツコ「さては、軌道修正しているわね・・・最終的には本体がここに落ちてくるのかしら」

ミサト「どれぐらいの衝撃かしら?」

リツコ「そうね・・・ここら一体は消滅かしら。下手すると地球ごと氷河期になるかもね・・・」

ミサト「大至急、民間人と非戦闘員の退避を開始!作戦部は緊急集合。対策を練ります」

リツコ「あら、作戦部長らしくなってきたじゃない」

ミサト「もう後が無いからね・・・碇司令も冬月副司令も居ないし・・・
ここいらで活躍しておかないと、ちょっちマズいのよ。パイロットも非常呼集よ!」


(ブリーフィングルームにて)

ミサト「伊吹2尉、状況の説明を」

マヤ「はい、敵は宇宙空間、衛星軌道上から自身の体を切り離して、質量爆弾として地表を攻撃。
表面をATフィールドでコーティングしているようで、大気の摩擦熱をもろともしていません。また、インパクト時の威力が増しているようです」

ミサト「そんな使い方もあるのね・・・ATフィールド・・・」

マヤ「徐々に着弾点も修正されています。1発目はインド洋上に着弾、2発目はオホーツク海に着弾
3発目は北太平洋上、東京から東に500km地点に着弾、4発目は朝○半島に着弾し、半島が消滅しました。」

ミサト「えっ!それマジ!?やった~!!」

リツコ「あら?使徒もたまには良い事してくれるじゃない」

ミサト「『セカンドインパクトは日本のせいニダ!謝罪と賠償を(ry』ってしつこかったからねぇ~
しかも、私のお父さん名指しで非難してくるから、ほんっとムカついてたのよ。『隕石が原因じゃなくて、
葛城調査隊がよからぬ事をやっていたに違いないニダ!』って。ほんと、悪い事は全部日本のせい、
良い事は全部自分たちが起源を主張するんだから・・・たまったもんじゃないわ。」

リツコ「これで国際社会の憂いが減ったわね・・・国連もうんざりしていたし・・・
まぁでも、日ごろの行いのせいか、地球上で誰も耳を貸してなかったから、気にしないことね」フフ

ミサト「まー、分かってはいるんだけどねぇ・・・」」

マヤ「・・・て、敵の目標は、確実にここ第3新東京市と推定されます。」

ミサト「じゃあ、作戦を練るわよ」


(しばらくして)

アスカ「えぇ~!?手で受け止めるぅ~!?」

ミサト「そうよ。着弾予測地点にエバー3機で急行し、手で受け止めて威力を相殺、
その後ATフィールドを中和し、使徒のコアを攻撃、殲滅するわ。MAGIによると、成功率は0.93%よ」

アスカ「ハァ?100回に1回以下じゃない!」

ミサト「これでも、色々考えた中で、最も成功率が高い作戦なのよ・・・ごめんねみんな。生きて帰ってきたらステーキか何かオゴるわ。
あと、規則では遺書を書く事になってるけど・・・どうする?」

アスカ「私はパス。どうせ失敗すれば読む人も居なくなるんだし」

レイ「私も・・・」

シンジ「・・・・・・」

ミサト「じゃあ決まりね。それでは、エヴァを3か所に分散配置とし、途中まではMAGIの誘導でアシストします」


シンジ「・・・・・・配置の根拠は?」

ミサト「えっ・・・・・・女の勘・・・ってヤツ?」

シンジ「・・・じゃあ僕は、男の勘でこの辺にします」

ミサト「ハァ!?」

アスカ「いいじゃない、孤高のシンジ様の好きなようにさせてあげなさいよ。アンタの勘だって特に根拠無いじゃない」

ミサト「そっ・・・そりは・・・」

アスカ「ま、私はミサトの勘に乗るわ」

レイ「私も・・・それでいいです。葛城1尉」


(対サハクィエル戦)

マヤ「エヴァ3機、配置完了しました!」

リツコ「いいこと?MAGIのナビに従って移動してね」

ミサト「それでは、作戦スタート!
・・・って、ちょっと!初号機!動きなさいよ!!何ボケッとしてるのバカ!」

シンジ「・・・・・・」

マヤ「MAGIの指示は、初号機はその場で停止、他の2機は初号機方面に誘導されています」

ミサト「はぁ!?」

マヤ「敵使徒、着弾まで30秒・・・弐号機と零号機の到着まで32秒!間に合いません!!」

ミサト「うっ・・・」

マヤ「シンジ君!ごめんなさい!2秒だけ一人で耐えて!お願い!!」

シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」バァァァン!!

日向「・・・しょっ・・・初号機のシンクロ率、200%・・・強いATフィールドが観測されています!」

リツコ「何ですって!?」


ヒューーー
サハクィエル「・・・!?」ズゥゥゥゥン

マヤ「使徒、初号機と接触!!」

ミサト「レイアスカ急いで!!」

レイ「くっ!」

アスカ「おおおおおんどりゃぁぁぁぁぁあ!!!!!!」シュィィィン・・・パキッ

サハクィエル「死ーーーん」クタッ

マヤ「・・・パターン青消滅!敵、沈黙しました」

ミサト「よっしゃぁぁぁ!!! ナイスよ、アスカ!」


リツコ「すごいわね・・・」

マヤ「そうですね、シンジ君の底力・・・すごいものをもってますね」

リツコ「違うわ・・・」

マヤ「へっ?」

リツコ「あなたよ、マヤ」

マヤ「???」

リツコ「フフ・・・何でもないわ。気にしないで。」


(戦い終わって)

ミサト「み、みんな良くやってくれたわ・・・・・・!」

アスカ「ま、いい作戦だったんじゃない?配置を除いて」

ミサト「うっ・・・まぁいいわ。じゃ、ステーキ食べにいこっか?」

アスカ「あぁ、ファーストとも話したんだけど・・・ラーメンでもどうか?って思ってね」

ミサト「えっ!そんなんでいいの!?」

アスカ「よくよく聞いてみれば、ファーストってお肉食べれないらしいじゃない。アンタ、指揮官なのにそんな事も知らないの?」

ミサト「うっ・・・」

アスカ「なので、ラーメンがいいわ。それに私、ミサトの懐事情も何となく知ってるし。」

ミサト「ありがとう・・・アスカ・・・・・・あれ? ちなみに、シンジ君は?」


アスカ「あぁ、アイツはシャワー浴びてそのまま帰るって。もうとっくに帰ったわよ?」

ミサト「何よ!人がせっかくオゴッてあげようと思ったのに!!無礼なヤツね!!!」ムキーーー!!

アスカ「別にアイツの肩を持つ気はさらさらないけど・・・好きにさせてあげたら?
使徒を倒してくれればそれで良くないの? アイツに関しては、もっとビジネスライクに行きなさいよ。
今日だって、アイツが美味しい所持って行ったじゃないのよ・・・」

ミサト「えっ」

アスカ「仕事とプライベートをきっちり分けるって考え方、欧米では主流よ。アンタも国際公務員なんでしょ?一応。」

ミサト「まっ・・・そうだけど・・・」

レイ「(クゥゥゥゥーーー)」

アスカ「ほら、ファーストもお腹すいたって!」

ミサト「そ、それじゃ行きましょうか。」


(シンクロテスト)

prrrrrrr
シンジ「・・・・・・リツコさんか」

ピッ
シンジ「・・・はい。碇です。」

電話(リツコ)「シンジ君?リツコです。明日、シンクロテスト受けて欲しいんだけど・・・」

シンジ「(・・・あれか)・・・マヤさんに聞いたんですけど、何やら全裸で受けるとか?」

電話(リツコ)「あら、知ってたの?ええ、その通りよ」

シンジ「女性陣が嫌がると思うので、僕は別日・・・できれば後にしてください」

電話(リツコ)「えっ・・・でも」

シンジ「・・・実験中に使徒に襲われたら、無防備だと思いますが」

電話(リツコ)「(・・・ダミープラグ作るのにレイのデータだけ取れればいいし・・・まいっか)
・・・・・・わかったわ。あなたは別日にします。日程が決まったら改めて連絡するわ。」

シンジ「・・・はい、では。」ピッ


(翌日 地底湖に浮かぶエントリープラグ×2)

アスカ「ちっ!アイツ、上手い事避けたわね・・・」

レイ「碇君・・・・・・」

アスカ「あーあ、ヒマねぇ・・・」

レイ「そうね・・・」

アスカ「ファースト、しりとりでもする? アンタから始めていいわ」

レイ「じゃあ・・・エヴァンゲリオン・・・」

アスカ「ちょw」

レイ「・・・零号機」

アスカ「仕方ないわねぇ。えーと・・・切り絵!」

レイ「エヴァンゲリオン・・・」

アスカ「卑怯ね・・・」

レイ「・・・初号機」


アスカ「・・・帰依(きえ)」

レイ「エヴァンゲリオン・・・」

アスカ「・・・はいはい」

レイ「・・・参号機」

アスカ「ちょっと!なんで私の弐号機飛ばすのよ!あと、それ幾らでも言えるから、エヴァンゲリオンは今後禁止ね!!」

レイ「そう・・・」

アスカ「き・・・き・・・キッザニア!」

レイ「アカゲザル」

アスカ「ハァ!? 何ですってぇ!?」

レイ「・・・私はしりとりをしているだけ・・・アカゲザルって言葉は・・・無いの? 前、碇君が言ってた・・・」

アスカ「・・・・・・はぁ。もういいわ。 ルンバ」

レイ「バカ」

アスカ「・・・・・・・・金具」イラッ

レイ「グーテン・・・」

アスカ「(ぷっ!グーテンモーゲンって言ったらアンタの負けよw)」

レイ「グーテンターク」

アスカ「(キィィィィィィィィ!)」


(一方その頃シンジは)

シンジ「Zzz・・・Zzz・・・」スヤスヤ


◆第15話

(レリエル襲来)

マヤ「パターン青!使徒です!」

ミサト「モニターに映して!」

リツコ「球体か・・・面白い模様してるわね」

ミサト「チルドレンに非常呼集かけて!」

日向「はいっ!」



ミサト「・・・という訳で、あのヘンテコ模様の球体が今回の使徒よ」

アスカ「変わった模様してるわねぇ・・・」

マヤ「現状ではあの球体は解析不能と出ています。」

ミサト「というわけで、今回は弐号機がフォワード、初号機と零号機は少し後ろで様子見よ」

アスカ「了解よ!まっかせなさい!」

ミサト「それでは各機に搭乗!出撃よ!」


マヤ「エヴァンゲリオン全機、発進準備完了しました」

ミサト「エバー、発進!」

日向「エヴァ全機、発進!」


初号機「(ダッシュ)」ダダダダダッ

ミサト「それでは配置に・・・って。ちょっと!シンジ君!何やってるの!?」

シンジ「うるさい! 黙って見てろボンクラ!」

ミサト「はぁ!?」

シンジ「(ATフィールド・・・中和!)」シュゥゥゥゥゥ

ミサト「ちょっと、影に向かってなにしてるのよ!本体は上よ!!」

マヤ「えっ・・・影がどんどん消えています・・・」

ミサト「えっ」

リツコ「MAGIの解析出たわ。本体はあくまで下の黒い影・・・上の球体こそが影みたいなもの・・・だそうよ」

ミサト「ハァ!?」


リツコ「なるほど・・・使徒の本体はあの黒い影、直径680mで厚みは3ナノメートル・・・
内向きのATフィールドで支えており、中身は別の空間に繋がっている模様・・・と。
・・・であれば、ATフィールドを中和すれば、脆弱な本体だから、即、崩壊するわ・・・」

マヤ「・・・パターン青消滅! 影と球体もなくなりました!」

ミサト「・・・それにしてもあんた、また命令違反ね!! アンタその独断専行、本当にいい加減にしなさいよ! 気付いたなら先に報告しなさいよ!」

シンジ「・・・・・・無能に殺されるのは御免です」

ミサト「ハァ!? あんたは既に『二人も殺してる』くせに!! あんたにだけは言われたくないわよ!!! クソガキッ!!!!!」

シンジ「うっ・・・」ガクッ

リツコ「バカッ! 青葉君、全音声通信切って!!」

青葉「ハイッ!」ピッ

マヤ「初号機のシンクロ率、急降下! 4%・・・初号機・・・活動を停止・・・・・・」

リツコ「あんた・・・シンジ君になんてこと言うのよ・・・それだけは言っちゃだめでしょうよ・・・・・・」ブルブル


マヤ「・・・・・・」ツカツカツカ

バシッ!!
ミサト「痛ッ!!・・・な、なにすんのよ!? 下級者の分際で!!・・・えっ」

マヤ「(ポロ・・・ポロ・・・)」

ミサト「泣いて・・・るの?」

マヤ「最低です。死んでシンジ君に詫びてください・・・・・・」カチャン・カチッ・カチャリ

ミサト「ひっ!?」


日向「マ、マヤちゃん!?」

青葉「よすんだ、マヤちゃん! やめろぉ!!」

マヤ「こ・・・こいつを殺して・・・私も死にます。」ブルブルブルブル

リツコ「マヤ!銃なんて下しなさい!! そんな奴、殺す価値も無いわよ!!」

青葉「そうだよマヤちゃん! こんなのと君の命は全く釣り合わない!! ヤメるんだ! 冷静になれっ!!」


マヤ「私は冷静よ・・・スライドも引いたし・・・安全装置も解除した・・・訓練通りよ。・・・あとはコイツと私に向けて、2回・・・引き金を引くだけ・・・」ブルブルブルブル

リツコ「マヤ、アナタが死んだり、逮捕されたりしたら、私悲しいわ・・・アナタが居ないと研究が何も進まないもの・・・それに、何よりも大事な部下であり、後輩であり、親友なのよ。」

マヤ「先輩・・・・・・・・・・・・・それでも・・・それでも、こいつだけはッ!!」ギロッ

ミサト「ヒィィッ!」ガクガクブルブル

リツコ「バカ! あなたが死んだら誰がシンジ君をケアするのよっ!! あなたが死ねば、シンジ君も今度こそ終わりよ!!」スッ・・・ツカ・・・ツカ・・・ツカ

マヤ「(ハッ!?)」

リツコ「マヤ・・・・・・・・一緒に、何とかしましょう。私とあなたなら・・・なんとか出来るわよ・・・」ギュッ

マヤ「先輩・・・・・・せんぱいっ」ウッ・・・ヒック・・・グス・・・

リツコ「さぁ、銃は青葉君に渡して・・・」

マヤ「・・・・・・はい」グスッ

ガチャガチャ・・・
青葉「弾抜き完了。安全です。マヤちゃん。いい判断だよ。大丈夫。シンジ君だって何とかなるさ。」

リツコ「マヤ!!」ガシッ

マヤ「はっ・・・はひっ!」


リツコ「シンジ君のバイタルは!?」

マヤ「えっ」

リツコ「まだチルドレンが出撃中よ。ケージに帰ってくるまでが出撃なんだから、最後まできちんと仕事なさい! あなたは、みんなの命を預かるオペレーターでしょ!?」

マヤ「はっ、はい!」ダッ


リツコ「全員に徹底するわ。・・・何も無かった。いいわね?」

日向「え? いま何かありましたっけ?」

青葉「俺も何の事言ってるか分かりませんが?」

リツコ「あらそう、変な事言ってごめんなさい。・・・アスカ!レイ!悪いけど、初号機を抱えて回収位置まで持ってきてちょうだい」

アスカ「ちょっと!どうしたの?急に初号機が止まるし、通信は繋がらないし・・・」

リツコ「ちょっとしたトラブルよ。いいから、急いで初号機を回収して!!」

ミサト「・・・・・・・・・・・・・・・」ブルブルガクガク


(ケージにて)

リツコ「エントリープラグイジェクト!LCL強制排水!」

ブシュゥゥゥゥゥ---!!

リツコ・マヤ「シンジ君!」

シンジ「やっぱりだ・・・やっぱりあの時・・・ト・ジ・・・ケン・ケ・・・僕が・・・あの時・・・・」ブツブツブツブツ

マヤ「シンジ君!シンジ君!気をしっかり持って!!」

シンジ「分かってたんだ・・・多分居た事・・・僕が殺した・・・僕が・・・僕が・・・あの時の感触・・・僕が・・・僕が・・・」ブツブツブツブツ

リツコ「・・・」プシュ

シンジ「ぼくが・・・ぼ・・・・く・・・g・・・・・」ガクッ

マヤ「先輩!?」

リツコ「強い睡眠剤よ。このままではダメ。強い薬を使ってでも、2~3日は夢も見ないくらい深く眠らせる事。起きてれば起きてるほど心が壊れるわ・・・」

マヤ「シンジ君・・・ごめんなさい・・・ごめんなさいーーー!!!」グスッ・・・ダキッ・・・

リツコ「さぁ・・・病院に・・・連れて行くわよ。」

マヤ「はいっ・・・」グスッ


(その日の夕方)

ミサト「やっほー加持ぃ~!生きてるぅ~?」ニコニコ

加持「お、葛城・・・今日はヤケに機嫌がいいなw」

ミサト「ちょっちね・・・アンタと飲みたくなってさ。」ニコニコ

加持「お、珍しいな。じゃあ、久々にあそこの居酒屋行くか?」

ミサト「モチのロンでおごりよね?wwwww」ニコニコ

加持「・・・しょうがねぇなぁ。わかりましたよ、お姫様」

ミサト「そうこなくっちゃ~ん!」ニコニコ



加持「しっかし、お前から誘ってくるなんて珍しいなぁ」チビ・・・チビ

ミサト「フフ・・・ホンの気まぐれよ!三十路のオッサンがこんな美人と飲めるなんて感謝なさいよ!」グビッグビッ

加持「おいおい、俺たち同級生だろうが・・・w」

ミサト「いいんれすよーーーまだ29歳らもーーーんwwwwwww」グビッグビッ

加持「おいおい、ペース早いな・・・w」



ミサト「うぃ~~~飲み過ぎたァ・・・」ゲッソリ

加持「しょうがねぇなぁ・・・タクシー呼ぶか?」

ミサト「なんかもう動きたくなぁ~い。そうだ、あそこ!あのお城みたいな建物で休憩なのれす!そーなのれす!!」

加持「おいおい・・・いいのか?w」

ミサト「もー吐きそうだから早く連れて行きなさいよーーー」


ミサト「(スルッ・・・パサッ)」

加持「おいおい、いきなり脱ぎ始めるなよw」

ミサト「はやくシャワーあびたいんれすーーーw」

加持「お前ナァ・・・」

ミサト「ほらー!アンタも脱ぎなさいよ・・・一緒に入るわよー」

加持「・・・いいのか?」

ミサト「なによーこんな酔っ払い一人でシャワー浴びたら転んで死ぬでしょうが! なぁに?私のいう事がきけないってのー??」

加持「フフ・・・わかったよ、お姫様!」




!!                             !!

   !!まさかの2時間ほどキングクリムゾンッ!!

!!                             !!



加持「・・・・・・もう、動けん」グッタリ

ミサト「・・・・・・あんた・・・相変わらず・・・上手いのね・・・」ツヤツヤ

加持「やっぱり・・・愛・・・かな?」

ミサト「フフ・・・」

加持「葛城・・・すべてが終わったら・・・7年前に俺が言えなかった言葉・・・」

ミサト「ストップ! アタシにそんな気はないわよ・・・www」

加持「葛城・・・・・・」

ミサト「・・・そうだ、一つだけ・・・お願い聞いてくれない?」

加持「・・・なんだい?」

ミサト「ペンペン・・・生活が苦しくて、ちょっと手に余ってるの。ねぇ、あなたが貰ってくれない?」

加持「・・・・・・俺がか?・・・まぁ、いいぞ。」

ミサト「アンタねぇ、スパイなんて危険な仕事はヤメて・・・ペンペンを責任もって飼って頂戴ね・・・」

加持「・・・知ってたのか」

ミサト「ンなもん公然の秘密でしょうよ・・・内調だっけ?・・・くだらない・・・」

加持「葛城・・・」

ミサト「じゃあ、頼んだわよ・・・・・・私、帰る」ゴソゴソ

加持「折角だから、泊まってけよ・・・」

ミサト「いやーよ。私帰るーw あばよ!007さん! おやすみ!!」ツカツカツカ・・・キィーバタン

加持「ああ、おやすみ・・・。」



(翌日昼)

TV「ニュースの時間です。本日未明、第3新東京市のマンションの一室で銃声がしたとの通報がありました。」

TV「警察が現場に急行した所、ネルフ所属、葛城ミサト1尉が頭から血を流して死んでいるのが発見されました。」

TV「手元には凶器とみられる拳銃があり、遺書もある事から、自殺とみられていますが、現場はひざ上までゴミの積もったゴミ屋敷となっており、捜査は難航しています。」

TV「ネルフの発表によりますと、拳銃は彼女に支給されている官給品であり、銃の携帯許可も下りていたとの事です。」

TV「今後、このような事が起こらないよう、再発防止を徹底する・・・と、ネルフ広報課長名義で各マスコミにFAXされています。」

TV「続いてのニュースです。第2新東京市の市長選も残りわずか。現職のマタヨシ光雄氏と、新人候補のマック赤坂氏の一進一退の舌戦が・・・」


(ネルフ内・葬儀会場にて)

リツコ「(・・・どこまでもバカな子だったわね・・・あそこまでのバカは・・・逆に惜しいわ・・・)」グスッ

マヤ「(私のせいだ・・・私が・・・・・・でも・・・あの時は・・・)」グスッ

日向「(葛城さん・・・葛城さん・・・!)」ウッ・・・ウッ・・・

青葉「(・・・・・・・これはこれで仕方ないのかもな)」

アスカ「(ミサト・・・アンタは本当にバカよ・・・・・・)」グスッ

レイ「(この間のニンニクラーメン美味しかった・・・もう連れて行ってもらえないのね・・・・・・)」

加持「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ボーゼン

ペンペン「クワァァァ・・・・・・」

加持「・・・・・・・・・」ナデナデ

ペンペン「クワァ・・・」」


マヤ「・・・先輩。遺書には何と・・・?」

リツコ「『作戦部長を任命されてから随分経ちますが、私の能力には身に余る任務だったようです。
ネルフの皆さん、パイロットの皆さん、無能な指揮官がご迷惑お掛けして本当に申し訳ありませんでした。
その上、私は人としてやってはいけない事を、その場の勢いで、何も考えずやってしまいました。
謝っても許してもらえるとは思えないので、こうして私自身で償います。
先立つ不幸を謝る親ももういませんので、心安らかに、お父さんの所へ行きたいと思います。
29年間・・・29年間本当に色々な事がありましたが、私は幸せでした。
皆さんは・・・・・・使徒なんかに負けず、必ず生き残って下さい。お元気で。

葛城 ミサト(永遠の29歳)


(追伸)加持・・・もし生まれ変われたら、その時こそは貴方と結ばれたい。いつの日かまた逢いましょう。』」


マヤ「うっ・・・ぐすっ・・・」

リツコ「バカね・・・本当にバカ! 先立つ『不孝』よ。『不幸』じゃないわ!! しかも29歳を強調しすぎよ! バカッ!!!」グスッ

マヤ「最後まで、葛城さんは葛城さんでしたね・・・」グスッ

加持「うっ・・・ウウッ!葛城!葛城ぃぃぃぃぃ!!!」ウワァァァァァ!!

ペンペン「クェェ・・・・・・・・・」


◆第16話

(ネルフにて)
リツコ「アメリカの第二支部が・・・消滅!?」

マヤ「衛星からの映像来ました!モニターに映します!!」

日向「すごいですね・・・」

リツコ「文字通り消滅・・・ね」

マヤ「タイムスケジュールによると・・・本日はS2機関の起動実験です」

リツコ「本部の協力も仰がずに・・・暴走するからこうなるのよ」

マヤ「でも・・・向こうには、2000人近い職員が・・・」ウッ

リツコ「およしなさい、今更どうにもならないわ。功を焦ったあいつらが悪いのよ」


(病院にて)

マヤ「シンジ君、おはよう」ニッコリ

シンジ「・・・・・・・・・」ボー

マヤ「まだお薬が抜けてないのかな? いいんだよ、安心して・・・ゆーっくり休んでねっ!」

シンジ「・・・・・・・・・」ボー

マヤ「あっ・・・ねぐせが・・・髪とかしてあげるねっ」スーッ ス-ッ

シンジ「・・・・・・・・・」ボー

マヤ「よっし! イケメンいっちょ出来上がりー!!」ニコニコ

シンジ「・・・・・・・・・」ボー

マヤ「シンジ君は・・・胸を張っていいんだよ・・・あなたは・・・たくさんの人を助けたの・・・」ナデナデ

シンジ「・・・・・・・・・」ボー

マヤ「何もしんぱいしなくていいからね・・・あなたは大丈夫・・・・・・すぐよくなるわ・・・」ナデナデ

シンジ「・・・・・・・・・」ボー

マヤ「・・・ふふ。じゃ、これからお仕事いってくるね。またね、シンジ君」ニコッ

シンジ「・・・・・・・・・」ボー


(ネルフにて)

ゲンドウ「参号機は日本に移管されることになった・・・」

リツコ「本当ですか!?」

ゲンドウ「但し、本部での起動は避けたまえ・・・」

リツコ「かしこまりました。松代で実験を・・・万が一を考え、作業員も最小限に・・・」

ゲンドウ「フォースチルドレンの選出はどうかね・・・?」

リツコ「例の2-Aの候補者達から・・・彼女にしましたわ。」

ゲンドウ「・・・・・・根拠は?」

リツコ「学級委員長としての強い正義感と・・・・・・仲の良い妹が居る点・・・・・・」

ゲンドウ「・・・わかった。後の事は任せなさい。君は余計な心配をしなくていい。」

リツコ「・・・・・・はい。それでは準備に掛かります」


リツコ「それでは、参号機の起動実験始めるわよ!」

マヤ「作業員の退避完了。フォースチルドレン、搭乗完了。」

リツコ「では、はじめて。」

マヤ「A10神経接続・・・シンクロ率・・・23%・・・30%・・・35%・・・40.5%・・・エヴァンゲリオン参号機、起動しまs」ビーッビーッ

マヤ「えっ!?爆発!? センパイ!大丈夫ですか!?」

リツコ「・・・ツッ!・・・何とか生きてるわ。それよりもエヴァは・・・?」

マヤ「エ、エヴァ参号機・・・勝手に動いています! えっ!? パターン青!使徒!?」

日向「司令!エヴァ参号機が使徒に乗っ取られた模様です!!」

ゲンドウ「・・・只今を持って参号機を破棄、第13使徒と認定する!チルドレン全員非常呼集!」

日向「シンジ君もですか?」

ゲンドウ「私は全員と言ったが」

日向「チルドレン全員非常呼集!」

青葉「はいっ!」


日向「作戦を説明します。敵使徒は松代からまっすぐここを目指しています。
弐号機、零号機は、第参新東京市にて、これを迎撃。接近戦で、敵使徒をすみやかに殲滅。初号機は本部で待機。」

アスカ「使徒って・・・これ参号機じゃないの!?チルドレン乗ってるんじゃないの!?」

日向「チルドレンの生死は不明。エントリープラグからの一切の情報が遮断されています。」

アスカ「ちょっと・・・こんなのと戦えないわよ・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・・・」ブツブツ

レイ「いかり・・・君・・・・・・?」

日向「一刻も早く殲滅し・・・可能であれば、チルドレンを救出。」

アスカ「そう・・・殲滅の方が優先度高いのね・・・あきれるわ・・・」

日向「アスカ!辛いのは僕も同じだ!! だから頼む・・・助けてやってくれ・・・・・・さっさと倒してエントリープラグを抜いてきてくれ!」

アスカ「わかったわ・・・」

日向「では、各員搭乗!」

マヤ「エヴァ零号機、シンクロ率60%。エヴァ弐号機、シンクロ率77%。発進できます!」

日向「初号機は!?」

マヤ「エヴァ初号機・・・シンクロ率、9%・・・起動しません」

日向「了解。弐号機と零号機、発進! 初号機はそのままケージで待機。」

青葉「了解っ!」ポチッ ドシュゥゥゥゥゥ


(対バルディエル戦)

日向「アスカ!敵のコアを潰してくれ。 レイは素早く動き回って、敵のかく乱と、可能であれば羽交い絞めにしてくれ!」

レイ・アスカ「了解っ!」

アスカ「おんどry」

参号機「(ブンッ・・・バキッ!)」

アスカ「くっ!こいつ強いし素早い!!」

レイ「私が行くっ・・・」ダッ

参号機「(手刀ッ・・・!)」ブンッ

レイ「キャァァァァァァァァァァ!!」

青葉「零号機の左腕が切り落とされました!」

マヤ「左腕、シンクロカットします!」カチャカチャッ

レイ「うっ・・・・・・ぐっ・・・・・・」ハァハァ・・・ズキズキ

日向「マズイな・・・よし、アスカ! 兵装ビルからミサイルと煙幕弾を発射するから、そのすきに回り込んで、まずは敵の足を攻撃してくれ!
スピードが落ちた所で、コアへの攻撃を狙ってくれ。 レイは動けるようだったら、引き続きかく乱してくれ!可能なら体当たりして転ばせるんだ!」

アスカ「了解っ!」


レイ「ぐっ・・・了解・・・」

ドシュゥゥゥ・・・ドカーーーン!!

日向「今だ!」

アスカ「てりゃぁぁぁ!!」シュッ

レイ「くっ・・・」ダダダッ・・・ドガッ!!

参号機「・・・!」バタッ

アスカ「おぉぉぉぉんどりゃぁぁぁぁ」ザクッ!!キュィィィィィ

参号機「・・・!!」

パキッ
参号機「死ーーーん」


日向「勝った・・・! 勝ったぞ!! 見てますか、葛城さん! 僕の指揮で勝ちました!!」パァァ

アスカ「ふぅ・・・まぁ、ミサトの指揮よりは戦いやすかったんじゃない? 直接の勝因は私の操縦だけど!」

日向「アスカちゃん。ありがとう。そうだ、レイちゃん!大丈夫?」

レイ「まだズキズキする・・・でも、問題ないわ・・・」

日向「了解。零号機から回収するから回収位置へ移動よろしく。弐号機はエントリープラグを抜き出してくれ!」

レイ・アスカ「了解!」


シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ブツブツ ブツブツ ブツブツ ブツブツ・・・


(再び病院にて)

マヤ「シンジ君こんにちは! 今日は退院なんですってね」ニコッ

シンジ「・・・・・・・・・・・・」コクリ

マヤ「何日も家開けたから、ホコリたまってるかもね。そうだ! 私がお掃除手伝ってあげる! ね、いいでしょ?」ニコニコ

シンジ「・・・・・・・・」コクリ


(シンジ宅)

マヤ「ついたついた。じゃ、おじゃましまーす」

シンジ「・・・・・・・・・どうぞ」

マヤ「あらっ!シンジ君の家キレイじゃない・・・全然散らかってない・・・」

シンジ「・・・・・・・・・」

マヤ「すごいなぁ。男の子の部屋って、もっとぐちゃぐちゃに散らかってたり、アイドルのポスターとか貼ってあるのかと思ってたぁ~」フフフ

シンジ「・・・・・・・・・あの」

マヤ「・・・なぁに?」ニコニコ

シンジ「・・・・・・・・・死んだ二人の事・・・聞きたいです」

マヤ「・・・・・・・・・・・・」ゴクリ

シンジ「・・・・・・・・・色々考えました。僕の罪です。背負います。」

マヤ「・・・・・・・・・本当にいいの?」

シンジ「・・・・・・はい」

マヤ「そっか・・・シンジ君は強いなぁ・・・。おねーさんビックリだよ。何から話そうかな・・・。そう、そもそもね・・・」


マヤ「・・・・・・というわけだったの。」


シンジ「・・・・・・まだ鈴原君と相田君のご家族はネルフで働いていますか?」

マヤ「・・・鈴原君のお祖父さんは、あれがきっかけで体調崩して入院してるの。いまは休職中。
お父さんは施設部土木科で1曹として働いているわ。相田君のお父さんも、施設部の2尉として働いてる・・・。」

シンジ「(・・・僕の記憶よりも昇格してる・・・慰謝料ついでの昇格か・・・ネルフらしい運営だな)」

マヤ「あとは、鈴原君の妹さんのサクラちゃんが、まだ入院してるかな。怪我はだいぶ治ってるみたいだけどね。」

シンジ「・・・・・・・・・ありがとうございます」

マヤ「・・・・・・大丈夫?顔色悪いわよ・・・無理しないでね?」

シンジ「・・・・・・僕・・・謝りに行きたいです・・・。」

マヤ「シンジ君・・・・・・」ギュッ・・・ナデナデ

シンジ「・・・・・・・・・」ギュッ・・・

マヤ「・・・今はヤメておきましょう。きっとご家族も思い出したらツライわ。シンジ君の気持ちは・・・しばらく、私が預かっておくから・・・ね?」ナデナデ

シンジ「・・・・・・・・・ありがとう・・・ございます」ギュッ


マヤ「・・・大丈夫・・・大丈夫・・・だいじょうぶ・・・」ナデナデ

シンジ「・・・・・・・・・すぅ・・・すぅ」

マヤ「・・・すこしは・・・安心してくれた・・・のかな?」ナデナデ

シンジ「・・・・・・・・・すぅ・・・すぅ」

マヤ「(私じゃお母さんの代わりにはならないと思うけど・・・少しでもシンジ君の役に立ててればいいな・・・)」ナデナデ

シンジ「・・・・・・・・・すぅ・・・すぅ」

マヤ「(・・・・・・お母さんになるって・・・こういう気持ち・・・なのかな・・・?)」ナデナデ

シンジ「・・・・・・・・・すぅ・・・すぅ」

マヤ「(やばい・・・なんかすごい勢いで、私の中の母性本能が目覚めてる・・・)」ニッコリ

シンジ「・・・・・・・・・すぅ・・・すぅ」

マヤ「(・・・やばい・・・わたしも・・・ねむくなって・・・きた・・・)」ナデ・・・ナデ・・・

マヤ「・・・・・・くぅ」


◆第17話

(ゼルエル襲来)

マヤ「パターン青!使徒です! 高速で第3新東京市へ向かって進行中!」

日向「この速度はまずい・・・チルドレン非常呼集! 零号機は行けますか?」

リツコ「行けるけど、切り落とされた左腕の修復は出来てないわ!」

日向「くっ・・・わかりました。配慮します。」

青葉「おいおい、リラックスリラックス! 司令も副司令も、会議で外出してるんだからさ!伸び伸びやろうや!」

日向「そっ・・・そうだな。今までだって勝って来れたんだ。何とかなるよな!」

青葉「おうともよ、日向作戦部長代理殿!」

日向「ははっ・・・ありがとな!」


マヤ「チルドレン、搭乗完了しました!」

日向「どう?行けそう?」

マヤ「零号機、シンクロ率58%、弐号機、シンクロ率79%、初号機、35%」

日向「シンジ君、まだ起動水準ではないけど、だいぶ回復してるよ!」

シンジ「・・・・・・・・・すいません」

日向「いいんだ。無敵のアスカちゃんが倒してくれるもんな。そうだろ?」

アスカ「あったりまえじゃない! 孤高のシンジ様は高みの見物でいいから安心なさい!」

シンジ「・・・・・・・・・ごめんなさい」

日向「よし、作戦を説明する。零号機はライフルを使って遠距離攻撃で敵をかく乱。弐号機はスキに乗じて接近戦でコアを破壊」

アスカ「まっかせなさい!」

ドォォォォン・・・ズン!!
リツコ「何の音!?」

マヤ「敵、装甲板を破ってジオフロントに侵入しました!!」

日向「まずい!エヴァの射出ルートを変更。ジオフロントの森で迎撃!零号機と弐号機、大至急発進!!」

マヤ「はいっ!」カチャカチャカチャ・・・ピッ


(ゼルエル戦)

レイ「くっ・・・」カチャッ

零号機「(ドンッ!・・・ドンッ!・・・ドンッ!)」

マヤ「敵使徒、ATフィールドを展開!弾を弾いています!」

日向「だめか・・・」

マヤ「あっ!敵使徒の体が光って・・・光の鞭のような物が出てきました!」

日向「まずい!アスカよけろ!」

ゼルエル「・・・」ブンッ

アスカ「くっ!」スッ

日向「ナイスだ、アスカちゃん!」

アスカ「くっ・・・こいつめちゃくちゃ素早い・・・!!」

ゼルエル「・・・!」ブンッ ブンッ

アスカ「キャァァァァ!」

マヤ「敵の攻撃、弐号機にあたりました!」

レイ「・・・・・・!」


リツコ「ちょっとレイ!? N2爆雷なんて持ってどうするの!? 零号機は片腕なのよ!?」

レイ「・・・・・・私が死んでも代わりはいるもの」ダッ

リツコ「レイ・・・」

零号機「(ダッ!)」

青葉「零号機、N2爆雷を抱えて使徒に向けて走っています!」

青葉「敵使徒、ATフィールドを展開!零号機と接触します!」

日向「やめるんだレイ!!」

マヤ「レイ!!」

青葉「零号機、敵のATフィールドを中和・・・使徒と接触します!」


ドガァァァァァァァン!!

青葉「N2爆雷・・・爆発・・・」

日向「・・・やったか!?」

マヤ「状況不明。現在解析中・・・スタンバイ・・・スタンバイ・・・」

青葉「何かが動いた!」

日向「レイ・・・!?」



ゼルエル「・・・・・・」フフン

マヤ「パターン青健在!! 零号機は大破し、パイロットのバイタル不明!!」

日向「くっ」

ゼルエル「・・・・・・!」シュッ

アスカ「えっ」

弐号機「    」ザクッ

青葉「ああ!!! 弐号機、首が切り落とされました!!!」

マヤ「やばい!」カチャカチャカチャッ

マヤ「・・・弐号機のシンクロ強制解除しました! 弐号機活動停止、パイロット・・・心肺停止しています!」

リツコ「蘇生して!」

マヤ「アスカ!死んじゃダメ!戻ってきて!!」カチャカチャ・・・ッターン!

ドックーン
アスカ「   」


ドックーン
アスカ「   」

ドックーン
アスカ「   」

ドックーン
アスカ「   」

ドックーン
アスカ「   」

ドックーン
アスカ「   」


ゼルエル「・・・~♪」ジュッ

青葉「敵使徒の攻撃・・・弐号機の胸部・・・貫通・・・・・・エントリープラグごと・・・破壊されました・・・」

マヤ「いやぁぁぁぁぁ!!!!!!!! アスカ!アスカ!!」

日向「・・・・・・これまでか(葛城さん・・・僕も貴方の所へ行けそうですよ・・・)」


リツコ「シンジ君!シンジ君!」

シンジ「・・・・・・はい」

リツコ「シンジ君、状況は聞いての通りよ。もう、最後の頼みの綱は・・・アナタだけなの・・・」

シンジ「・・・・・・はい」

マヤ「シンジ君!」

シンジ「マヤさん・・・」

マヤ「・・・ごめんね・・・いい大人が揃いも揃って・・・シンジ君に頼ってばかりで・・・・・・」

シンジ「くっ・・・・・・」

マヤ「死ぬ時は・・・みんな一緒よ。あなたを一人にはしないわ。」

リツコ「マヤ・・・」

日向「マヤちゃん・・・」



青葉「・・・! しょ、初号機のシンクロ率300%に急上昇!初号機、起動しました!!」

リツコ・日向「えっ」

シンジ「マヤさん・・・ありがとう。貴方の優しさ、僕の胸に刻み込みました・・・。」グスッ

マヤ「シンジ君・・・おねがい、むりしないで・・・・・・」ウルッ

シンジ「マヤさんも・・・ネルフで使徒と戦うには・・・優しすぎるのかもしれませんね・・・」

マヤ「えっ・・・?」

シンジ「・・・守れなかったらごめんなさい。やるだけやってみます。・・・・・・日向さん?」

日向「エヴァ初号機、出撃!」

青葉「はいっ」ポチッ

マヤ「シンジ君・・・・・・」ウルッ



シンジ「・・・うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

マヤ「すごい・・・シンクロ率・・333%・・・まだ上がってます・・・」

ゼルエル「・・・!?」シュッ

初号機「・・・スッ」

リツコ「すごい・・・最小限の動きでかわした・・・」

青葉「あれが・・・シンクロ率300%越え・・・・・・」

ゼルエル「・・・!」ブンッ

青葉「初号機、投げられました!」

マヤ「シンジ君・・・」


シンジ「くそっ・・・このままじゃ負ける・・・」

???「シンちゃん・・・エヴァと融合して・・・・・・前みたいに暴走すれば勝てるわ・・・」

シンジ「くっ・・・・イヤだ・・・イヤだ・・・・・・」

???「シンジ!! 何意地張ってるの!? 本当に死ぬわよ!?」

シンジ「・・・うるさい」

???「えっ・・・」

シンジ「うるさいうるさいうるさいうるさい!!! お前達夫婦が余計な事しなければ、僕はこんなに苦しまずに済んだんだ!」

???「ウッ・・・」

シンジ「親は選べないんだぞ!!! クソが!!!!!」

???「シンジ・・・・・・」


青葉「・・・シンジ君は誰と話してるんだ・・・?」

リツコ「(ユイさん・・・そう、目覚めたのね・・・・・・)」

マヤ「シンジ君・・・?」


シンジ「お前の力なんか・・・死んでも借りるものか・・・異常者の・・・くそババア!!!」バァァァァン

???「・・・・・・ごめんなさい」グスッ


マヤ「シンクロ率・・・399%!?」

リツコ「シンジ君!それ以上はいけない!あなたの自我が崩壊してしまうわよ!!」


シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉ!」ダッ

ゼルエル「・・・・・・!!」バァァン!!

シンジ「(でも、生き残って何になるんだろう?トウジもケンスケもミサトさんも死に・・・)」

シンジ「(二人目の綾波も、アスカも死に・・・・・・)」

シンジ「(僕はたくさんの人を傷つけた・・・・・・)」

シンジ「(結局・・・前回と変わらない・・・むしろ、前回以下じゃないか・・・)」

ゼルエル「(チャンス!)」ドォォォォン

シンジ「あっ・・・」

ドガァァァァァァァァァァン!!
マヤ「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!! シンジ君!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

シンジ「(マヤさん、守れなくて・・・ごめ)」ジュッ



マヤ「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


*** シンジ2回目の逆行・・・ここまでです ***

*** マヤちゃん・・・いいお母さんになるんでしょうね ***

*** それでは・・・また。 ***

どうせ台風で外に出られないんだし・・・

ゴハンが炊けるまで時間も掛かる・・・・・・



・・・・・・倍プッシュだ・・・!

◆第18話

(3回目の逆行)

ミーンミンミンミンミンミンミンミーーー
シンジ「・・・ハッ!?」

シンジ「・・・・・・・・」キョロキョロ

シンジ「はは・・・」

シンジ「あっははははははははははははははははははははははは!!!!!」

シンジ「何だよ、死んでもダメなのかよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

シンジ「なーんだっ! あはははははははははははははははははははははははははwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」」ゲラゲラ



シンジ「・・・・・・・・・・・・」

シンジ「何なんだよ・・・僕にどうしろってんだよ・・・・・・」グスッ

シンジ「死ぬ事も許されない・・・生きてたってBAD ENDで1年で元に戻る・・・・・・僕の人生、何の意味があるんだろう・・・?」グスッ・・・ヒック・・・

シンジ「・・・・・・もういいや。もう、下手に未来を変えようなんて思わないから・・・。この1年、心おだやかに・・・無難に過ごそう。どうせまた戻るんでしょ。もう、それでいいや。」

シンジ「・・・少なくとも、ビア樽も、元同級生コンビも、2人目の綾波も、赤毛サルも生きてるんだろうし」

シンジ「・・・まぁ、前回よりはマシだろう。」

シンジ「っていうか、前回の事は忘れよう・・・あれは・・・悪い夢だったんだ・・・・・・。」

シンジ「でも・・・マヤさんの優しさ・・・それだけは・・・絶対に忘れない。 ありがとう、マヤさん・・・。そして、ごめんなさい。」


・・・キュキュキュキュキュ・・・ブォォォォォ!!

シンジ「さてと・・・久々にチェロでもやろうかな・・・それとも、他に何か趣味を見つけるか・・・。ゆっくり考えようっと。」


(ネルフにて)

ゲンドウ「・・・そうだ、お前が操縦しろ。乗らないなら帰れ!」

シンジ「・・・交換条件があります。」

ゲンドウ「・・・何だ?」

シンジ「1.一人暮らしを認め、生活費を支給する事。
    2.防音に配慮した、心安らかに暮らせる部屋を提供する事。
    3.適性があるようだったら、訓練量を減らす事。
    4.大検を取得するので、学校には通わないでいいようにする事。
    5.○○○という薬を、ひと月あたり50錠支給する事。
    6.今後決して父親ヅラしない事。

・・・以上を守るのであれば、僕は全力であの怪獣と戦います。」

ゲンドウ「何・・・だと・・・?」

リツコ「その薬・・・・・・睡眠導入剤兼、軽い向精神薬じゃない・・・そんなものどこで知ったの・・・?」

シンジ「・・・僕だってツラいんです。今、ひどい鬱病からようやく立ち直りかかってる所なので・・・助けてください。決して薬の濫用はしません。誓います。」

リツコ「そう・・・・・・貴方もツライのね・・・。私は医師免許も持ってるから・・・一応、処方は出来るわよ。
(でも・・・何かがおかしい・・・精神科の受診歴なんて記録に載ってないのに・・・。)」


シンジ「・・・後は碇司令次第です。条件をのんでいただけますか?」

ゲンドウ「・・・わかった。独り暮らしを認め、必要な生活費を支給する。学力を証明すれば学校も行かなくて宜しい。
訓練はお前の適性を確認してからだ。それに、今更父親ヅラする気はこちらもサラサラ無い。」

シンジ「・・・わかりました。やります。」

ゲンドウ「・・・操縦法はそこの赤木博士と、葛城1尉から聞くように。」スタスタ


ミサト「じゃ、シンジ君、お願いね!」

リツコ「時間が無いから歩きながら説明します。このヘッドセットを付けて、ついてきてちょうだい。」

シンジ「・・・すみません、先に例の薬を1錠飲ませてもらえませんか?」

リツコ「・・・飲んで本当に大丈夫なの?」

シンジ「Trust me...」

リツコ「昔、そのセリフを言って失脚した総理大臣が居たけど・・・」

シンジ「・・・乗らなくていいんですか?」

リツコ「・・・わかったわ。医療班に持ってこさせるから。」


マヤ「エントリープラグ、注水・・・主電源接続・・・A10神経接続、異常無し」

リツコ「問題ないわね。続けて」

マヤ「回線開きます。シンクロ率・・・・・えっ・・・」

リツコ「どうしたの!?」

マヤ「シンクロ率・・・99.99%・・・・・・初号機、起動しました・・・」

リツコ「えっ」

ミサト「えっ」

冬月「えっ」

ゲンドウ「・・・えっ」



シンジ「エヴァとシンクロすると心地良いですね。母さんに抱かれてるみたいな不思議な感覚です。」

リツコ「えっ」

冬月「えっ!?」

ゲンドウ「え゛っ!?」


シンジ「何だろう。体の中心から力が湧き上がってくる。」バァァン!!

マヤ「えっ」

リツコ「あっ、あれは・・・ATフィールド!? 一体どうやって・・・?」

シンジ「何だろう。負ける気がしない。僕戦います! 僕、なんかやれる気がしてきました!」

リツコ「・・・さっきと全然テンション違うわね。よっぽど効いたのかしら、あの薬?」

ミサト「じゃ・・・じゃあ、よろしいですか、碇司令?」チラッ

ゲンドウ「・・・構わん。あいつの好きなようにやらせてみろ」

ミサト「エバー初号機、発進!」

日向「エヴァ初号機、発進!」ポチッ ドシュゥゥゥゥ


(地上に射出され、第三使徒サキエルと対峙する初号機)

初号機「(バァァァァン!!)」

サキエル「・・・?」

シンジ「この野郎・・・偉そうに・・・肩幅広すぎなんだよ・・・二人羽織かっ!?」ダッ

マヤ「エヴァ初号機、走り出しました!」

ミサト「ハァ!?」

サキエル「・・・!」バァァァン!!

マヤ「敵使徒、ATフィールドを展開!」

シンジ「この・・・・・・」バリン

マヤ「初号機、一撃で敵のATフィールドを打ち破りました!」

シンジ「・・・ペンギン頭がァ!!」バキィ!!

サキエル「死ーーーん」


マヤ「しょ、初号機の攻撃・・・コアに命中、使徒、完全に沈黙しました。パターン青、反応ありません・・・。」

シンジ「フン! 弱いくせにエラそうに肩張って歩くなっての! 僕はイライラしてるんだ!!」

初号機「(スタスタ)」


冬月「おい、碇。ひょっとしてユイ君は・・・」

ゲンドウ「・・・かもしれません」

冬月「ど、どうする・・・?お前のシナリオは・・・」

ゲンドウ「・・・も、問題ない。」


(戦い終わって)

リツコ「シンジ君!よくやったわ! それにしても、一体どうやったの?初めてであのシンクロ率は何? そもそも、どうやってATフィールド出したの?
なんでいきなり操縦できたの? っていうか、アナタ一体何者!? ねぇ、教えてよ!シンジ君! 私聞きたい事がたくさんあるの!!」ハァハァ

シンジ「・・・・・・すいません、薬が切れたみたいで・・・ちょっと喋る元気・・・出ないです・・・」

リツコ「薬なんか幾らでも出すわよ! ほら!ここに3箱あるから! 薬飲んだら話聞かせて頂戴! 今すぐ!ジャストナウよ!! ほれ飲め!好きなだけ飲め!!」グイグイ

シンジ「・・・あ、薬に依存しないように・・・量を自制してるんで・・・すいません・・・・・・っていうか、あなた医師免許持ってるんですよね・・・?」

リツコ「・・・・・・くっ・・・ごめんなさい。興奮しすぎたわ」

シンジ「・・・まぁ、深呼吸してくださいよw」

リツコ「そうね。 スゥーーー・・・ハァーーー・・・」フゥー

シンジ「・・・落ち着いたようで良かったです。じゃあ僕、シャワー浴びてゆっくり休みたいです。」

リツコ「仕方ないか・・・防音のいい部屋だったわよね。」

シンジ「・・・うるさくされたくないのと・・・昔やってた趣味のチェロを再開しようかなと・・・」

リツコ「・・・そう。趣味に興味が湧くって事は、鬱病?も治りかけのいい兆候よ。」


シンジ「・・・まだ、対人関係は苦手・・・なんですけどね。」

リツコ「わかったわ。その点もなるべく配慮するわ。」

シンジ「じゃあ、一つだけ僕とリツコさんだけのナイショ話していいですか?」

リツコ「なっ・・・何?」

シンジ「母からの伝言です。『リッちゃん、私ぜんぜんアナタには怒ってないから。』」

リツコ「えっ」

シンジ「『無理やり手籠めにするような鬼畜と結婚した私が馬鹿だった。本当にごめんなさい。
愛してるならあの男と結ばれればいいし、そうでないなら早く別れて幸せになって欲しい。』

・・・って事でした。僕にはよく意味が分からないですけど、伝えましたからね?では」スタスタ

リツコ「   」ポカーン


(別の日 ネルフにて)

リツコ「ねぇマヤ・・・シンジ君なんだけど・・・」

マヤ「はい?」

リツコ「試しに大検受けさせたら・・・全科目ほぼ満点だったわ・・・・・・」

マヤ「えっ・・・彼、中学生ですよね・・・?」

リツコ「唯一満点じゃなかったのが・・・国語・・・」

マヤ「???」

リツコ「『次の選択肢1~5から、傍線部のセリフを言った際の父親の心情を選べ』って問題よ。高校1年レベルの易問ね・・・」

マヤ「フムフム・・・これ、答えは(2)の『息子への愛情からつい出てしまった厳しい言葉に自分自身で驚いている。』ですかね」

リツコ「そうね・・・そうよね・・・」

マヤ「で、シンジ君は何て答えたんですか?」

リツコ「無回答よ。空欄。」

マヤ「へっ? こ、こんな簡単な問題なのに・・・? 分からないにしても、適当にマーク塗りませんか、普通・・・?」


リツコ「他にもね、漢字の問題で・・・『そんぷ』を漢字に直したものはどれか?って問題・・・」

マヤ「『尊父』ですよね?」

リツコ「シンジ君の回答は・・・やはり・・・空欄よ・・・」

マヤ「・・・・・・」

リツコ「・・・・・・」

マヤ「・・・・・・本当につらい思いを・・・してきたんでしょうね・・・。」

リツコ「薬・・・飲まないとやってられないんでしょうね・・・・・・」

マヤ「碇司令とシンジ君・・・接触の機会を増やしたらどうですか? パーティーとか会議とか・・・」

リツコ「ダメよ。それだけは絶対にダメ。」

マヤ「えっ」

リツコ「碇司令は・・・間違いなく変な方向に暴走して、シンジ君を更に傷つけて不幸な結果に終わるわ。そういう人間なの。」

マヤ「・・・・・・困りましたねえ。っていうか、そんなんでよく結婚出来ましたね?」

リツコ「母親は、あの東洋の三賢者と言われた碇ユイさんよ。金持ちのお嬢様で小さいころからエリートコースと研究まっしぐら。」

マヤ「・・・どこかでセンスがズレちゃったんでしょうか? 一般人には理解できない何かがあるんでしょうねえ・・・。」

リツコ「(はぁ・・・私も狂ってたとしか思えないわ・・・ロジックじゃないのって自分に言い聞かせてたけど・・・別れて正解よ。というか、そもそも最初は無理やりだったし・・・)」

マヤ「シンジ君・・・私達で何かしてあげられる事はあるんでしょうか・・・?」

リツコ「今はただ・・・見守る事しか出来ないと思うわ・・・」

マヤ「無力ですね・・・大人なんて・・・・・・戦闘だって子供に頼りっぱなしですし・・・」


◆第19話

(ある日)

第2MXTV「第2新東京市では、任期満了に伴う市長選挙が、再来月に予定されています」

シンジ「・・・・・・」ボーッ

第2MXTV「今の所、現職のマタヨシ光雄市長が2期目の当選を狙い、出馬するものとみられていますが、正式な意向は表明されていません。」

シンジ「・・・・・・」ボーッ

第2MXTV「前回の市長選での、マック赤坂氏との舌戦、そして開票日の接戦の模様は、皆様も記憶に新しいかと思います。」

シンジ「・・・・・・」ボーッ

第2MXTV「はたして今回の市長選はどうなるのでしょうか? 情報が入り次第、続報をお送りしたいと思います。」

シンジ「・・・・・・」ボーッ

第2MXTV「それでは今日はこの辺で。さようなら。」


第2MXTV「~~アニメ☆天国~~~」

シンジ「・・・・・・」ボーッ

第2MXTV「♪ツカモウゼ!! ドラゴンボール♪」

シンジ「・・・・・・?」

第2MXTV「♪セカイデイットー スリルナヒーミーツー♪」

シンジ「これ・・・母さんと・・・見てた・・・・・・」

第2MXTV「♪ソウサーイマコソ- アドベーンーチャーーー♪」

シンジ「アニメか・・・懐かしいから・・・ちょっと見てみようかな?」



第2MXTV「♪イーザスースーメーヤー キッチンー♪」

シンジ「キテレツ大百科か・・・コロ助・・・可愛いなぁ・・・」

シンジ「コロッケ食べたくなってきた。作るか・・・」

ジュワァァァ
シンジ「・・・作りすぎてしまった。ネルフに持って行こう・・・かな?」

シンジ「・・・気味悪がられそうだからヤメとこう。急に料理に目覚めてもヘンだし。」

シンジ「・・・マヤさんに差し入れしたいなぁ・・・。いや、僕なんかが近づいたら迷惑だろうから・・・ヤメヤメ。」


第2MXTV「『イッペン、シンデミル・・・?』」

シンジ「閻魔あいちゃんか・・・やっぱり黒髪美少女は僕のツボかも・・・」

シンジ「どうせなら、ショートカットだったら完璧なのになぁ。そう、マヤさんみたいに・・・///」

シンジ「・・・だから僕なんかじゃ釣り合わないってばよ・・・考えるのヤメヤメ! 山城新伍はチョメチョメ!!」


(別の日)

シンジ「っていうか、よくよく考えたら、毎週のオンエアなんて待ってられないよ。 僕にはとりあえず1年しかないんだし!」

シンジ「1年先はガチで闇だし・・・このループがどうなるかわからないし・・・」

シンジ「いやさ、ストーリーは知ってるよ。サードインパクトでアニメの知識も降りてきたから・・・」

シンジ「なんだったら、サードインパクトの時に生きてた、声優さんの記憶もなんとなく共有されてるよ?」

シンジ「まさか、アフレコ現場では殆どアニメ映像が再生されず、白い画面に向かって吹き込んでるだなんて・・・プロはすごいよね・・・」

シンジ「でも、実感が無い記憶・・・いや、記録なんだよな。頭の中の感じが。」

シンジ「幸い、なんだかんだで1000万くらいの貯金は出来たから、小金には困ってないし・・・」

シンジ「そうだ、ビデオオンデマンドのサービスがあったな・・・」

シンジ「・・・ちょっとだけ課金して見てみるか」


(またまた別の日)

シンジ「やばい・・・アニメが面白い・・・時間がいくらあっても足りないよ!」

シンジ「1970年代の名作から2015年の今日まで・・・40年以上・・・ヘタしたら50年の歴史が・・・」

シンジ「これは厳選しないとダメだな・・・」

シンジ「ああもう!買い物に行くのもメンドくさい。ネットスーパー使うか・・・」カチャカチャ


prrrrr
シンジ「はい、碇です」

電話(リツコ)「シンジ君?リツコです。今後の訓練とかシンクロテストの日程なんだけど・・・」

シンジ「・・・綾波レイの平均シンクロ率は・・・?」

電話(リツコ)「えっ・・・60%くらいだけど・・・」

シンジ「・・・ドイツのセカンドチルドレンは?」

電話(リツコ)「そうね・・・最高で76%くらい・・・平均で70%って所かしら」

シンジ「僕の出撃時シンクロ率は・・・?」

電話(リツコ)「99.99%・・・です」


シンジ「ATフィールド出せるのは・・・?」

電話(リツコ)「シンジ君だけ・・・です」

シンジ「では、本当に訓練が必要なのは誰でしょうか・・・?」

電話(リツコ)「・・・・・・・・・シンジ君、あのね」

シンジ「以上です。それでは僕、忙しいので・・・」

電話(リツコ)「忙しいって・・・な、何をやってるのよ?(何故か盗聴器壊されてるから、プライベートがぜんっぜんわからないのよね)」

シンジ「あぁ、僕はアニメに人生の喜びを見出しましたので、毎日楽しんでます。気に入ったテーマソングは、チェロで弾いたりもしてます。」

電話(リツコ)「えっ」

シンジ「アニメを見ている間は・・・現実を全て忘れる事が出来るんです。こんなに楽しいものだって事、僕はどこかで忘れていたみたいです」

電話(リツコ)「はぁ!?」

シンジ「いいじゃないですか、現実から逃げたって。僕にとっては現実なんて残酷以外の何物でも無いですよ。どんだけ残酷な天使がこの世を作ってるんですかねぇ」

電話(リツコ)「わかったわ・・・じゃあ、一つだけお願い」

シンジ「何でしょう?」

電話(リツコ)「今度、ドイツのセカンドチルドレンと弐号機が輸送されて来るの。ミサトと一緒に迎えに行ってくれないかしら?これは訓練ではなく、任務よ。」

シンジ「・・・わかりました(ちっ!メンドクサイなぁ)」


(アスカ、来日)

アスカ「ハロー! ミサト! 元気してた?」

ミサト「あらアスカ! 久しぶりじゃな~い! 背、伸びたんじゃない」

アスカ「背だけじゃなくて、ほかの所もちゃーんと女らしくなってるわよ! あら、アンタが噂のサードチルドレン?」

シンジ「・・・あ、ドモ」ウツムキ

アスカ「何か暗いヤツねぇ」

シンジ「・・・碇シンジです。趣味はアニメです。アニメ最高ですね。今度一緒に見ませんか?フヒヒ!」

アスカ「うわ、キッショ!・・・アンタ、私の半径10メートルに近づかないでね!!」

シンジ「うぷっ・・・そんなことよりミサトさん、僕酔っちゃったみたいです・・・どこかで休ませてもらえませんか・・・」

ミサト「やぁねぇ、こんな大きな空母で酔っちゃったの?」


アスカ「揺れなんて殆ど無いじゃない・・・ヲタクな上にヘタレ? だらしないわねぇ。そんなんでよくパイロットになれたわね!」

シンジ「(ゲッソリ)」

アスカ「碇って・・・そうか、アンタ本部の碇司令の息子ね!? そうなんでしょ! コネ野郎が!」

シンジ「(ゲッソリ)うぷっ・・・」

ミサト「わかったわ、船室を用意してもらうから、シンジ君は休んでなさい。アスカ、艦長室に行くわよ!」

アスカ「オーケー、こっちよ、ミサト!」

シンジ「(計画通り・・・)」ニヤリ

シンジ「(こうなったら終わるまで隠れてようっと・・・もうアスカのプラグスーツなんて絶対着ないぞーーーw)」

シンジ「(前回はアスカ一人で何とかなったんだし・・・何とかなるんでしょ? ま、仮に負けても、どーでもいいですよっと)」



ドカーーーン!!
シンジ「おっ、来たなガギエル」

シンジ「さて・・・アスカがどんな戦いするか見ものだな。そういえば、一人で戦ってる所は見た事ないや。」

シンジ「フム・・・一人で起動して・・・戦艦を踏み台にして空母に着艦・・・」

ズゥゥゥゥゥン!!
シンジ「おっとっと!」ヨロッ

シンジ「・・・ここまでは僕が乗ってた時と同じだなぁ」

シンジ「あ、プログナイフ抜いた・・・」

ガギエル「(ザパァァァン!!)」

弐号機「(スッ)」スパッ

シンジ「おっ、ガギエルに一撃与えたな。でも・・・コアが口の中にある事に気付けるカナ?w」

キィィィィィン・・・ゴォォォォォォー
シンジ「あ、3重スパイが逃げやがった」


ガギエル「・・・!!」ザッパーン

シンジ「大口開けて弐号機に飛びかかって・・・」

弐号機「・・・!」ズルッ

シンジ「うわ!尻もちついてやんの!ダサッ!!」

弐号機「!!」ポイポイポイッ

シンジ「甲板上の飛行機を・・・手当たり次第に、使徒の口の中に放り込んでら。ケンスケが見たら泣くなこりゃ。」

ドッカーン!!
ガギエル「・・・・・」ピクピク

シンジ「なるほど、口の中で爆発させて、ダメージを与えて弱らせて・・・」

弐号機「・・・!」キィィィィィ・・・・ペキッ

ガギエル「死ーーーん」

シンジ「それでトドメかぁ」

シンジ「なんだ、僕が乗らない方がマシじゃん。」

シンジ「前回はこのイベントをガン無視したけど・・・こうやって勝ってたんだなー。なるほどなー」

シンジ「さーてと、早く帰ってアニメの続き見ないと♪」


◆第20話

(ある日のネルフ)

シンジ「ふぅ・・・何か、あれからあっという間だったなぁ」

シンジ「使徒も安定感ある感じで倒し続けて来たし・・・」

シンジ「いったい僕・・・何本アニメ見たんだろう?」

シンジ「でも・・・画面に集中してる間は・・・現実を忘れさせてくれる。」

シンジ「どん底まで落ちていた僕の魂を救ってくれたのは・・・アニメかもしれないな・・・」

シンジ「もちろん、前回の逆行時の・・・マヤさんの優しさがあった上でだけど・・・///」


リツコ「シンジ君、超久しぶりの訓練の時間よ。プラグスーツに着替えてきてね」

シンジ「あ、はい(チッ!めんどくせーなぁ・・・)」



シンジ「あれっ・・・なんか体が重いなぁ。ちょっと太っちゃったかな・・・?」

アスカ「ヲタシンジ・・・あんた・・・最近、一気に太ったわね・・・」

シンジ「えっ」

アスカ「自覚無いの? まぁ、学校にも行かず、家に引きこもってアニメばかり見てればそうなるわよね。訓練も滅多に来ないし。買い物だって通販とかネットスーパーばかりなんでしょ?」

シンジ「うーん、ちょっと太った自覚はあるんだけど・・・」

アスカ「ハァ!?『ちょっと』ぉ!? あんた・・・鏡見てみなさいよ。だらしない二重あごに・・・お腹も3段腹通り越して、1段にくっついてるじゃない・・・」

シンジ「ギクッ・・・」

アスカ「今だって、着替えただけで・・・まだ訓練も始めてないのに、そんなに汗かいて・・・キッショ!! ヲタじゃなくて汚豚(ヲブタ)シンジね!!」

シンジ「・・・別にいいよ。どうせ僕なんて、モテないひきこもりのアニヲタだから・・・美味しい物食べて、アニメ見て、少しでも幸せな時間があればいいんだ・・・」

アスカ「アンタ・・・14歳にして人生終わってるわね・・・・・・」


(ゼルエル戦前日)

シンジ「アイツ苦手だなぁ・・・」

シンジ「暴走して勝つ代わりに・・・シンクロ率400%越えて溶けちゃうか・・・」

シンジ「ロンギヌスの槍使って楽に勝つ代わりに・・・ある程度の情報を出して味方を作るか・・・」

シンジ「前回のように・・・サッサと死んで元に戻るか・・・・・・いや、別にもう戻らなくてもいいけど」

シンジ「あるいは・・・今度こそ油断せずガチでやってみるか・・・・・・」

シンジ「うーん・・・。僕ってば、どうしたいんだろう?」

シンジ「死んでもいいけど・・・勝てばもうちょっとこの人生でアニメが見られる・・・」

シンジ「・・・ま、成り行きにまかせようかな。勝っても良し、負けても良しってね」


シンジ「・・・・・・でも痛いのはヤだなぁ」


(ゼルエル戦)

マヤ「零号機に続き、弐号機も中破! パイロットのバイタルは大丈夫ですが戦闘は不能です!!」

ミサト「くっ・・・頼みの綱はシンジ君だけか・・・でも・・・」

シンジ「うっ!左腕やられた上に・・・右腕もあまり上手く動かない・・・これはマズイな・・・」ズキズキ

ゼルエル「・・・!」ズンズン

シンジ「(やっぱり・・・ガチで戦うよりも、槍使って圧勝で倒すか、逆に一瞬で殺してもらった方が良かったなぁ)」ズキズキ

マヤ「敵使徒、初号機と間合いを詰めています!」

ミサト「シンジ君! とにかく動いて!止まっちゃダメ!!」

シンジ「ううっ!来るな! 来るなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ビィィィ・・・チュドーン!!

ドゴォォォォォ!!
ゼルエル「(死ーーーん)」

シンジ「・・・えっ」

アスカ「えっ」

レイ「えっ」」

発令所一同「えっ」


アスカ「ヲブタシンジ・・・今・・・何やったの・・・?」

シンジ「・・・僕にもさっぱり」

マヤ「パ・・・パターン青消滅。敵使徒倒されました。」

リツコ「一体・・・今、何が起こったの・・・?」

マヤ「MAGIによる解析結果出ました! 初号機の目からATフィールドが強く集束されて、ビーム状になって放出。敵のコアを貫きました。」

リツコ「ありえないわ!!」

ミサト「何なのよあれ・・・」

シンジ「(マジかよ・・・『でじこ』の『目からビームッ!』出来ちゃった・・・・・・www)」


マヤ「プラグ排出、LCL排水!」

プシャーーーー
シンジ「ふぅ・・・何とか勝てた・・・」

リツコ「シンジ君! さっきのは何!?」

シンジ「すいません、僕にもさっぱり・・・」

リツコ「じゃあ、あの瞬間何考えてたの? どんなイメージを想像した? 早く教えなさい!」

シンジ「あの瞬間・・・初号機の腕がまともに動かず・・・体の動きも鈍り・・・もうだめだ!と思った瞬間に、こっちに来るな!死ね!! って強く念じました」

リツコ「なるほど・・・」

シンジ「リツコさんは、どういう事だと考えてるんですか?」

リツコ「いいこと? 改めて言うと、エヴァはイメージで動かすの。アナタが頭で考えた事がシンクロしているコアに伝わって動く・・・」

シンジ「ま、基本中の基本ですね。」

リツコ「つまり・・・手も足も出なくなった貴方が強く念じた事により、敵を貫くくらい集束したATフィールドが目から発生した・・・という事かしら」

シンジ「ATフィールドって・・・想像力次第では何でもアリなんですね・・・」

リツコ「一説によると、ヒトの形もATフィールドが形作っている・・・というわ。アンチATフィールドを
食らった生物は、LCLになって溶けると言われているの・・・。(ま、それがセカンドインパクトなんだけどね)」

シンジ「マジすか・・・」

リツコ「常識にとらわれない想像力って・・・すごいわね。私にはできないわ。」

シンジ「はは・・・まぁ、ホドホドにしておきますよ・・・。」


(翌日)

シンジ「ヒトの形はATフィールドが形作っている・・・か」

シンジ「たるんだ僕のお腹と二重あごは・・・僕のすさんだ心が生み出してるのかもしれないな」ハハッ

シンジ「案外、生身でもATフィールド使えちゃったりしてwww」

シンジ「ふんっ!」


 バァァァァン!!


シンジ「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーー!?!?」

シンジ「・・・出来ちゃったよオイ」



ビーッ!! ビーッ!!
マヤ「非常警報!第3新東京市内で強いATフィールドの発生を確認!」

ゲンドウ「使徒か?」

マヤ「・・・・・・いえ、パターン青は検出されていません! 反応は一瞬で消えました!」

リツコ「不気味ね・・・」

冬月「碇、どうするかね」

ゲンドウ「・・・・・・警報は誤報だ。関係各所にその旨報告せよ。」

青葉「ハイッ!」

ミサト「一体なんだったのかしら・・・」



シンジ「・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・そうか」」

シンジ「そうだったのか・・・」

シンジ「1は全、全は1・・・・・・今の僕なら・・・真理を理解出来る・・・・・・」

シンジ「・・・・・・ちょっと試してみるか」


子ぬこ「・・・ニャー」ヨロヨロ

シンジ「・・・・・・」

子ぬこ「・・・・・・ニャ-・・・・・・ニャー」フラフラ

シンジ「・・・・・・折角この世に生まれてきたんだ・・・もう少しだけ、生きるチャンスをあげるよ」ナデナデ・・・パシャッ

シンジ「・・・もう一度だけ・・・頑張ってごらん」スッ

ムクムクッ
子ぬこ「にゃー!にゃーーー♪」フリフリ

シンジ「フフ・・・いいご主人様・・・いや、下僕を見つけるんだよ・・・」ニコッ



シンジ「・・・どうせ1年経ったら戻っちゃうんだけどね・・・ごめんね・・・。」フッ


◆第21話

(話は飛んで、タブリスが使徒の本能に目覚めた日)

カヲル「来たねシンジ君・・・」

シンジ「カヲル君・・・あのね・・・それ・・・リリス・・・」

カヲル「違う! これはリリス・・・! そうか・・・リリン、そういう事か・・・」

シンジ「うん、話聞いてないね」

カヲル「シンジ君!僕を殺してくれ!」

シンジ「あ、はい」

カヲル「えっ」

グチャ

ポチャン・・・ ・・・ ・・・


シンジ「ふう、使徒殲滅完了しました」

ミサト「シンジ君!大丈夫だったの!?」

シンジ「なんか急に死にたくなったらしくて、殺してくれって頼まれましたんで、望みどおりに・・・」

ミサト「ハァ!?」

シンジ「なんか使徒にも気まぐれな奴って居るんですねー。じゃ、弐号機抱えて帰りますんで。」

ミサト「何がしたかったのかしら、あの使徒は・・・?」


(約束の日・・・朝)

シンジ「もう1年か・・・早いなぁ。なんか今回はあっという間だった気がする・・・。」

シンジ「ずっとアニメ見てたし・・・使途戦も過去の人生で得た教訓をもとに倒したから・・・特筆するような苦労はしてないし・・・」

シンジ「あーでも、必殺技出せる事に気付いた時は・・・世界が変わったなぁ・・・。」

シンジ「それにしても・・・まだまだ見たいアニメ一杯あるのになぁ・・・」

シンジ「どうせなら最後にパーッと派手な事やりたいなぁ。」

シンジ「・・・・・・・・・」

シンジ「そうだ! 飛行機で日本をぐるっと回ってみよう!」

シンジ「幸い・・・サードインパクトのおかげで操縦の知識はあるし。最悪、瞬間移動(笑)で逃げればいいしw」

シンジ「リセットされるも良し、このまま世界が終るも良し・・・ってねwww」シュンッ


シュタッ
シンジ「よっしゃ、適当なリアジェット発見! 燃料も都合良く満タンだっ!!」

シンジ「じゃ、ちょっと借りますねー」キュィィィィィン・・・

シンジ「ATフィールドで音と姿を消して・・・と」

シンジ「よし、あの飛行機の後ろに付いて行こう」

管制塔「XXX123, Cleared for take-off.」

前の飛行機「Roger.」ゴォォォォォォォォォ---

シンジ「よしよし。少し間隔をあけて・・・フラップ角度良し、エルロン・・・ラダー・・・チェックOK」

シンジ「エンジンパワー・・・スタビライズド・・・OK!!」

シンジ「それでは、シンジ、行きまーす!!」ゴォォォォォォォォォォォーー-


(一方その頃ネルフでは)

キール「死は君達に与えよう・・・」ブツッ


ゲンドウ「・・・・・・レイを呼び出せ」

冬月「・・・・・・いよいよか・・・長かったな、碇。」

ゲンドウ「・・・ああ」


マヤ「MAGIがハッキングを受けています!」

リツコ「防壁を展開!」

マヤ「ダメです!押されています!!」

リツコ「666プロテクト発動!」

マヤ「はいっ!」カチャカチャッ

リツコ「しばらくは大丈夫ね」

マヤ「あっ!レーダーに感あり・・・戦自の部隊がネルフに向かって侵攻中!」

ミサト「何ですってぇ!?」

青葉「対空レーダーにも感あり!複数の航空機が本部に向かって一直線です!」

ミサト「アスカとシンジ君を呼び出して!」

日向「アスカは現在こちらへ向かっています・・・シンジ君は・・・連絡付きません。現在、行方不明!」

ミサト「チッ・・・肝心な時に・・・」ギリッ


(一方、空の上では)

シンジ「いや~快適快適。気持ちいいなぁ!」

シンジ「今頃、ネルフは・・・戦自にゼーレに大変な事になってるんだろうなぁ」

シンジ「まーいっか。どうせ結果は同じ同じ。このまま死んでも良し、過去に戻ったら戻ったで、まだ見てないアニメ沢山見られるし。」

シンジ「っていうか、お前ら情報隠ぺいしすぎなんだよ・・・」

シンジ「肝心な事は何も話さずにおいて、駒のようにいつまでも従順に動くと思ってたら大間違いだねwww」

シンジ「まっ、最後の日くらいは好きにさせてもらってバチ当たらないよね」

シンジ「お!もう宗谷岬だぁ。やっぱりジェットは早いなぁ・・・」

シンジ「じゃあ、次はパイロット訓練の聖地、下地島でも目指そうかな。自動操縦にセットして少し休もうっと」カチャカチャカチャッ


(再びネルフ)

マヤ「戦自の部隊、ジオフロントに侵入しました!」

ミサト「通路を硬化ベークライトで固めて! こうなったら立てこもるわよ!」

マヤ「はいっ!」ポチッ

ミサト「とはいってもねぇ・・・いずれは侵入されるわね・・・」ハァ

マヤ「敵エヴァシリーズ・・・第3新東京市上空に到達・・・全部で9体です!! 続々と降下しています!!」

ミサト「えっ」

アスカ「えっ」

ミサト「1対9か・・・・・・」

アスカ「・・・・・・これ無理じゃね? アタシ一人じゃ絶対無理じゃね?」

ミサト「・・・・・・」

アスカ「・・・・・・」

日向「・・・・・・」

青葉「・・・・・・」


ミサト「はぁ・・・シンジ君はどこ行ったのかしら・・・・・・」

アスカ「ほんっとうにバカシンジね・・・って、ミサトが作戦の時に冷たくするから、家出でもしちゃったんじゃないの?」

ミサト「ハァ!? アスカだってバカとかヲタとかブタ呼ばわりしまくって、作戦中いつも噛み付いてたじゃない! きっとアンタのせいよ!」

アスカ「なんですってェ!?」ムキーーー!!

ミサト「何よ!!!」キィィィィィィ!!

青葉「はぁ・・・」

日向「はぁ・・・」

マヤ「最後くらい・・・みんなで仲良くすればいいのになぁ・・・」

青葉「・・・ねぇマヤちゃん」

マヤ「何ですか?」

青葉「死ぬ前に一発どう? 最期の思い出にさっ! 俺と仲良くシようぜ!」ニッコリ

マヤ「フケツ・・・」ジトー


日向「お前、最後の最後で最悪な事言ったな・・・」

青葉「わかった! さきっちょだけ!!」

マヤ「・・・・・・それ以上近づいたら撃ちます」カチャ

青葉「チッ!」


日向「はぁ・・・人間の本性なんて醜いもんだなぁ・・・」

アスカ「ぜーーーはーーーー」

ミサト「ぜーーーはーーーー」

日向「で? 葛城さん、どうしますか? 司令も副司令もレイもシンジ君も行方不明・・・赤木博士もいつの間にか席外し・・・使えるのはアスカと弐号機だけですけど?」

ミサト「アスカ! 多分負けるけど一応出撃する? ひょっとしたら大逆転出来るかもよ? ダメ元で行って来なさいよw」

アスカ「・・・アンタ今、私に死ねって言ったのと同義よ?」

ミサト「ちょっと早いか遅いかの違いじゃないのよwwwww」

アスカ「・・・・・・・・・サイテー。」ジトー

青葉「あ」

ミサト「何!なんかいいアイディア思いついた!?」

青葉「敵に殺される位なら・・・マヤちゃんに撃ち殺してもらう方がいいなーwww」

ミサト「・・・・・・・・・」ジトー

アスカ「・・・・・・・・・」ジトー


日向「・・・こうなったら、最後は人間らしく、誇り高く死にましょうよ。発言がどんどんカオスになってますよ。
思い切って、本部を自爆させませんか? せめて、相討ちくらいには出来るかもしれませんよ?」

マヤ「・・・・・・」カチャカチャカチャカチャ・・・ッターン!!

MAGI「自律自爆が提起されました・・・賛成・・・反対・・・賛成・・・賛成多数により、可決されました」ピーーー

青葉「ちょwwwマヤちゃんwwwww行動早いwwwwwwwwwwww」

ミサト「なんかアッサリ可決されたわね・・・」

マヤ「MAGIもこれ以上、貴方達の醜態を見たくないんですよ。多分。」

MAGI「60秒後、もしくは、3者一致の後、直ちに自爆されます。55・54・53・52・51・50」

日向「葛城さん!最後におっぱい揉ませてください!!」バッ

ミサト「えっ」


青葉「お前もついに最悪の仲間入りしたなwww」

アスカ「男って醜いわねぇ・・・」

ミサト「まー減るもんじゃないし、別にいいわよ。はい」ペロン

日向「あざっす!」モミモミモミッ

ミサト「好きなだけ揉みなさい。日向君、今まで色々ありがとね。」チュッ

日向「もう死んでもいいっす!!」モミモミモミモミィ

MAGI「32・31・30・・・」

ミサト「大丈夫! あと30秒よん♪ 最期にサービスサービスゥ!」

青葉「あーいいなー! ずるいずるい~! ・・・マーヤちゃん♪」

マヤ「・・・・・・」チャキッ


青葉「ほんのジョークですってwww いや・・・むしろ、デスジョーク?wwwww」

アスカ「あーあ! どうせなら加持さんに抱かれて死にたいわ」

ミサト「アイツ結構上手かったわよ。まぁ、私の体でさんざん練習したからねwww あンっ!」

日向「僕は葛城さんのオッパイに抱かれて幸せです・・・///」モミモミモミィ チュパッ レロッ

アスカ「キィィィィィ!!」

青葉「アスカちゃん、俺で良かったら・・・」

アスカ「ロン毛は却下」

マヤ「くそが・・・」パンッ!!

青葉「うおっ! あぶねっ!!」

マヤ「次は本当に当てるわよ・・・」カチャ

青葉「ヤだなぁ、ジョークだって、ジョークwww」

アスカ「アンタの目はマジだったわよ・・・」

マヤ「はぁ・・・・・・早くばくはつしないかなー」ウツロー


(同時刻 セントラルドグマにて)

MAGI「自律自爆が提起されました・・・賛成・・・反対・・・賛成・・・賛成多数により、可決されました」

リツコ「えっ」

ゲンドウ「えっ」

レイ「えっ」



MAGI「5・4・3・2・1・」

   ---カッ!---

ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!


(一方、空の上では)

シンジ「ふわぁぁぁ・・・お、いつの間にやら兵庫上空かぁ」

シンジ「あれ?箱根方面のレーダーサイトからの反応が無い・・・ついにやられたのかな?」

シンジ「まいっか。」

シンジ「あ・・・また眠気が・・・・・・もう時間か・・・なんだよ・・・下地島空港に着陸してみたかったなー。」

シンジ「次に起きる時は1年前かな。次は何のアニメから見ようかなー・・・」

シンジ「よし、下地島繋がりで・・・『ストラトス・フォー』にしよっと」

シンジ「やっぱり、清水香里ちゃんの声はいいよねっ!」

シンジ「『せんせいのお時間』の中山ちゃんの声とか、バカっぽくて好きだなぁ・・・」

シンジ「『極上生徒会』の銀河久遠様の声も、なんか背中がゾクゾクする良さがあるよね・・・」

シンジ「おっと、『スクールランブル』も忘れちゃいけねぇ!」

シンジ「同じ声優さんとは思えないね・・・そういう意味では『せんせいのお時間』の松本先生と、『ケロロ軍曹』のケロロ・・・まーいいや」

シンジ「それでは・・・おやすみ・・・なさい・・・」Zzz



パァァァァァ

神様「 川-A-)・・・」

♪チャーン・・・チャーン・・・チャーーーーン・・・・・・・♪

神様「 川゚∀゚)つ【×】 」ブッブーーー!!!!!

 --- プツッ キュルキュルキュルキュルキュル・・・ ---

*** シンジ君3回目の逆行の模様をお届けしました ***

*** こうやってスパシンに目覚めたんですね! ***

*** あと・・・色々ヒドイ・・・・・・ヒドすぎる・・・・・・ ***


*** それではまた、気が向いたら投下します ***

ええええええええええええ!!!!!?

真面目→バッド→今までにないギャグ
→????


今日全部投下しようそうしよう!!

>>335-336
ご飯が炊けたのでバックレますwwwww

後日談ですか・・・まぁ、気が向いたら&ヒマがあれば・・・・・・w

◆第22話

(4回目の逆行)

ミーンミンミンミンミンミンミンミーーー
シンジ「・・・ハッ!?」

シンジ「はいただいまーーーwww」

シンジ「いや~、前回はなかなか頑張った方じゃないっすかねwwwww」

シンジ「まぁ、まだまだ見たいアニメとか映画とか特撮とか沢山あるからなぁ・・・。」

シンジ「逆に考えるんだ、僕。これはチャンスだと。神様がアニメ見まくりんぐのチャンスをくれたのだとwww」

シンジ「そうと決まれば、とっととサキエルたんやっつけて・・・適当に金もらって、VOD環境の整った我が家をゲッツしましょうかねwwwww」

シンジ「うはwww夢が広がりまくりんぐwwwww ある意味、頑張らなきゃいけない日は既定で決まってるから、超チートだよねwwwww」

シンジ「それに・・・必殺技出せる事を知ってしまったしwwwww その上、まさか生身でATフィールド出せるなんてなぁ・・・」バァァァン!!

シンジ「ホンマ、アニメの想像力は無限大やでぇwwwwwwwww」

シンジ「今の僕なら地球だって壊せるかもw もう、頼りにならない大人に仕切らせるより、全てを知ってる僕が適当にやったほうがいいよねwwwww」

シンジ「ちなみに、適当の意味は『適切かつ妥当』という方の意味であって、『高田純二』の方じゃないよっwwwww」ハハハ



キュキュキュキュキュ・・・ブォォォォォォォ・・・キキーッ!!

シンジ「来たなビア樽女! 捕まってたまるか!! ネルフ本部までワープッ」シュイン


ミサト「やっべー!まさか2時間も遅刻するとは・・・シンジ君、無事だといいけど・・・見つからないわねぇ・・・」ブロロロロロロ---


シュィィィン・・・スタッ
シンジ「ほい、ネルフのゲート近くに到着~っと」テクテク・・・

シンジ「あ、どうもこんにちは! 本日着任の碇シンジですけど・・・はい、IDカードはこれです」

シンジ「あ、道は多分わかるんで大丈夫です。じゃ、ども~」スタスタ

シンジ「さ~て、また快適な一人だけの城を作っちゃうぞ~! いえーい!!」


シンジ「あ、ドーモ!こんにちはー」

リツコ「えっ・・・子供?」

シンジ「赤木博士ですよね? 僕、碇シンジです。」

リツコ「えっ・・・あなた、おひとり? ミサトは??」

シンジ「あ、はい。なんか電車止まった上に非常事態宣言とかなってて、葛城さんがいつまで経っても待ち合わせ場所に来なかったので、自分で来ちゃいました」

リツコ「そっ、そう、しっかりしてるのね。待ち合わせ行けなくてごめんなさいね。今、案内するから・・・ついてきてくれるかしら?」


リツコ「そうそう。申し遅れたけど、私は赤木リツコ。リツコでいいわよ?」

シンジ「宜しくお願いします、リツコさん」

リツコ「でも、なんで私の事が分かったの?」

シンジ「いやいや、赤木博士といえば超有名人じゃないですか。○○の論文読みましたよ?」

リツコ「えっ」


シンジ「あの○○理論の着想が素晴らしいですね。僕は××の定理を使って考えたらどうかと思ってたんですが・・・」

リツコ「あぁ、私もそれ考えたんだけど、例外▽▽で理論が破綻するから適用できないのよねぇ。」

シンジ「なるほど、勉強になります。やっぱり、リツコさんはすごいなぁ」

リツコ「ってあなた、中学生・・・よね?」

シンジ「そうですけど、正直学校が退屈なんですよねぇ。幼稚な授業でつまらないし・・・」

リツコ「・・・ベルヌーイの定理、説明できるかしら?」

シンジ「あ、はい。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%8C%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%81%AE%E5%AE%9A%E7%90%86
・・・って事ですね。」ペラペラペラペラ

リツコ「す、すごいのね・・・さすがユイさんの息子ね。貴方も天才だったのね・・・血筋かしら?」

シンジ「いやいや、天才というのはリツコさんみたいな方にふさわしいです。僕はヒマに任せて本とか読み漁ってただけです。」

リツコ「あら、お上手ね」フフ


シンジ「(まぁ、これくらい言っておけば、学校行かないって言っても同意してくれるだろwww
サードインパクトまじパネェなぁ・・・世界中の知識が流れ込んでくるんだもんなぁwwwww)」


リツコ「そういえば、どうして呼ばれたかご存知?」

シンジ「さぁ?手紙には来いの2文字だけだったんで・・・さすがの僕も意味不明でした。逆に気になるっていうか・・・w」

リツコ「えっ・・・そうだったの。それは申し訳なかったわね。説明するから付いてきて頂戴。
(あら、報告書と違って明るい子ね・・・?内向的で内罰的、やや暗い印象とあったけど・・・諜報部もアテにならないわねぇ。
しかも天才児じゃない・・・学校の成績は中の上くらいだったけど・・・きっと目立たないように手抜きしてたのね・・・。
それにしてもゲンドウさん、幾らなんでも説明不足よ・・・無視されたらどうするつもりだったのかしら・・・?)」


(ケージにて)

シンジ「紫の・・・巨人・・・」

リツコ「これは人の作り出した、究極の汎用人型決戦兵器・・・ 人造人間エヴァンゲリオンよ。これはその初号機なの。」

シンジ「まさかこれに乗って戦え的な・・・?」

リツコ「あら、察しがいいわね。その通りよ」

シンジ「なるほど、ガンダム的な展開で燃えますね・・・男の子の憧れですよw」

リツコ「ガン・・・ダム???」

シンジ「30年以上前に流行ったアニメでして、主人公のアムロ・レイがですね、訓練なしでいきなりロボットを乗りこなすという・・・」

リツコ「あぁ、アニメなのね。でもシンジ君・・・これは現実なのよ?」

シンジ「何とかなりますよ。前向きに考えないと。・・・あ、乗るとしたら交換条件があります。」

リツコ「・・・具体的には?」

シンジ「1.学校へ通わなくても良いようにする事。
    2.宿舎を用意して独り暮らしさせること。
    3.宿舎はネット回線完備、1LDKで40平米以上。防音が充実している部屋(二重窓必須)を用意する事。
    4.支度金として1000万円用意する事。月給も30万円以上出す事。
    5.上手く乗りこなせた場合、それに応じて訓練時間を減らす事。」

リツコ「うーん、1は私の独断ではちょっとねぇ・・・」


シンジ「もうイヤなんですよ。授業は簡単でつまらないし、テストでいい点取ったら、ねたまれてイジメられかけるし・・・
精神年齢が合わない奴らと一緒に居るのは苦痛です。だから、学校では内気で人嫌いの少年を演じてました。
なんなら、大検でも取りましょうか? そしたら認めてもらえますか??」

リツコ「わかったわ。貴方のお父さん・・・碇司令に決めてもらいましょう」

ゲンドウ「・・・子供は学校に通うものだろう。認められんな。」

シンジ「あ、父さん居たんだ。えー、だって授業が簡単でつまらないんだもん。時間の無駄だよぉ。」

リツコ「ゲn・・・いえ、碇司令。彼はユイさんゆずりの天才児のようですわよ?」

ゲンドウ「・・・シンジ、フーリエ変換を説明してみろ」

シンジ「 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%A8%E5%A4%89%E6%8F%9B
って事でしょ?カンタンカンタン。」

ゲンドウ「(ボーゼン)」


シンジ「無理やり学校に行かせるなら、僕ロボットに乗らないで帰るからね。地球が滅亡しようと、正直どうでもいいし。」

ゲンドウ「・・・分かった。お前の条件は全て呑もう。操縦法はそこの赤木博士から聞きなさい」

シンジ「おーけーおーけー、アムロに出来たんだから僕にも出来るよ」

ゲンドウ「エヴァはガンダムではないぞ・・・お前もニュータイプではなかろう・・・」

シンジ「なんだ、父さんもガンダムくらいは知ってるのかw」

ゲンドウ「・・・・・・俺は忙しいからこれで///」ササッ


リツコ「それにしても、葛城1尉は何やってるの!?」

日向「葛城1尉、何度電話しても連絡がつきません!!」

リツコ「・・・死んでないといいんだけど」


(同時刻)

ミサト「はぁ~。シンジ君居ないわねぇ・・・参ったなぁ・・・また始末書かなぁ・・・」ブロロロロー

ミサト「えっ・・・戦闘機が撤収してる・・・? ハッ・・・ヤバイ!!」キュキュキュ・・・ブォォォォォ!!


N2爆雷「 ドカ━━━━(゚∀゚)━━━━ン!! 」

ミサト「ギャァァァァァァァァァァァ!!」ドンガラガッシャーーーン!!


(その日の夕方)

prrrrrrr
日向「はい・・・えっ! わ、分かりました!」

青葉「なになに、どした?」

日向「葛城1尉、発見されました!」

リツコ「どこで!?」

日向「どうやらシンジ君を探して走り回っている所に・・・戦自のN2爆雷を食らったようで・・・」

リツコ「そう・・・・・・バカでだらしないけど・・・惜しい人物を亡くしたわね・・・」

マヤ「葛城1尉・・・」グスッ


日向「いえ、両手両足の骨折だけで命に別状はないらしいです。車のエアバッグがイイカンジで効いたようで・・・」

リツコ「そういう話は先に報告なさい・・・#」ビキビキ

日向「すいません・・・」


リツコ「碇司令、いかがいたしますか?」

ゲンドウ「・・・問題ない。当面は、日向君が作戦部長代理を務めたまえ。」

日向「は、ハイッ! ですが、私などに務まるかどうか・・・」

ゲンドウ「・・・問題ない。むしろ君の方が優秀ではないかね?」

日向「いえ、決してそんなことは無いと思いますが・・・」

リツコ「謙遜はいいわ。貴方にやれる全力でやってちょうだい。手に余る業務は部下にやらせて、作戦指揮に注力なさい。」

日向「はい!」


ゲンドウ「(・・・ゼーレに無能を押し付けられて困っていたが・・・ツイてるな。よくやったぞ、シンジ。)」ニヤリ


(シャムシェル来襲)

マヤ「戦自より連絡! 使徒がこちらに向かってきているようです! パターン青、こちらでも検知しています!」

日向「シンジ君に非常呼集!」

青葉「了解!」


日向「来たか・・・まずは、兵装ビルからミサイル発射!」

マヤ「了解!」ピッ

ドガァァン!!

日向「分析結果は?」

マヤ「ミサイル、使徒に直撃しましたが特にダメージは無いようです。ATフィールドの展開も検出されませんでした」

日向「うーん、初号機にATフィールド中和してもらって、新開発のパレットガン使おうと思ったけど・・・効かないなコリャ」

シンジ「(うほっ・・・ビア樽が居ないとこんなにスムースに進むのか・・・これだよ・・・これがまともな作戦だよ・・・w)」

日向「じゃあ、少し離れた所に射出するから、ビルの影を上手く回り込んで攻撃してみようか? プログナイフ使って接近戦でコアを攻撃して倒そう。」

シンジ「なるほど」


日向「もしアンビリカルケーブルが足りなくなりそうだったら、適宜電源ビルで繋ぎかえてくれ。長さの余裕が無くなったらこちらから警告する。」

シンジ「了解!」

日向「・・・それでは準備はいいかい?」

シンジ「OKです」

日向「エヴァ初号機、発進!」

マヤ「エヴァ初号機、発進!」ポチッ


マヤ「初号機、配置完了しました。敵使徒・・・キョロキョロしていますが、まだ見つけていないようです」

日向「よし、それでは兵装ビルから煙幕弾を発射するから・・・そのスキに乗じて襲いかかってくれ。まずはタックルして倒してみようか。行けそうだったらシンジ君の判断でコアを攻撃。」

シンジ「わかりました。」

日向「煙幕弾発射スタンバイ・・・5・4・3・2・1・発射!」

青葉「発射!」ポチッ

ブシュゥゥゥゥゥゥゥ
シャムシェル「・・・!?」

シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ドガッ

シャムシェル「!!」バタッ

シンジ「くらぇぇぇぇぇ!!」キュィィィィィィン・・・

ペキッ
シャムシェル「(死ーーーん)」


マヤ「パターン青消滅!敵使徒、沈黙しました!!」

日向「シンジ君良くやったね。お疲れさま!戻ってきていいよ。」

シンジ「了解しました!(・・・おいおい、横恋慕メガネの指揮だとあっさり勝てたぞ・・・どんだけ無能なんだよビア樽さんよぉ)」

シンジ「・・・あれ?」

日向「どうした、シンジ君?」

シンジ「あの山の上で・・・何かがキラリと光りました・・・なんだろー(棒)」

リツコ「マヤ!解析して!」

マヤ「・・・子供です! 二人組の中学生がシェルターから抜け出して・・・あっ!エヴァを撮影しています!!」

リツコ「大至急保安部寄越して!! とんでもない行為よ。使徒戦をネットに流されたらマズイわ!」



シンジ「やれやれ、僕と大して年齢変わらないでしょうに・・・分別ってものはないんですかねぇ。」

日向「はは・・・シンジ君は雰囲気が大人っぽいからね。特別なのかな?」

シンジ「いやー、まったくもう、親の顔が見てみたいですよ!ハハハ!・・・・・・って、ウチの親こそロクでも無かった・・・・・・はぁ・・・ヘコみますね・・・」ドヨーン

日向「ははは・・・か、勘弁してくれよ・・・今日は司令外出してるけどさ・・・」

マヤ「保安部より報告。中学生2名の逮捕完了との事です!」

リツコ「身元確認できたら徹底的にやるわよ!」

シンジ「ははは・・・せいぜい厳罰を与えてやってくださいよ。戦闘の状況によっては僕の邪魔してたかもしれませんし。」

リツコ「・・・もちろんよ、任せなさい」ニヤリ

シンジ「(あー、こりゃひどい目に遭うな・・・ご愁傷様でーすwww)」


(一方その頃ミサトは)

ミサト「うぅ・・・」

ミサト「両手両足が使えない・・・」

ミサト「食事も・・・トイレも・・・何たる屈辱・・・///」

ミサト「それもこれも・・・あのクソガキが一人でネルフに向かったせい・・・」

ミサト「チクショーーーーー!!!!!」ジタバタ

ミサト「ギャーーー! 痛いぃぃぃぃぃ!!」


◆第23話

(空母オーバーザレインボー上)

青葉「やぁやぁこんにちわ! 君が惣流・アスカ・ラングレーさんかな?」

アスカ「あ、はい」

青葉「俺はネルフ司令部所属、青葉シゲル2尉だ・・・宜しくな、アスカちゃん」

アスカ「あぁ~ん? アンタ今2尉って言ったわよねぇ・・・アタシは大尉・・・アンタ達の階級で1尉って事よ」

青葉「え?」

アスカ「何上級者にタメ口きいてんのよこのロン毛! しかもちゃん付けだなんて、態度がなってないわ。まずは敬礼なさい」

青葉「えっ・・・あ、はいッ! 」ビシッ

アスカ「フン! 女で年下だからってナメんじゃないわよ。・・・で、そこの頼りなさそうな奴がチルドレン?」

シンジ「碇シンジ、エヴァ初号機パイロットのサードチルドレンです。宜しくお願いします!」ニッコリ


アスカ「あら、アンタは自分の立場分かってるのね」

シンジ「はい! 初の実戦から一貫してシンクロ率99.99%、既に使徒を2体倒した実績もあります!」

アスカ「何アンタ自慢? 自慢してる?」

シンジ「いえいえ、幼少のみぎりから何年も何年も訓練して、シンクロ率 や っ と 76%のアスカセンパイから見たら、ハナクソのようなものです!」

アスカ「何なのよ! イヤミったらしい奴ね! 私だって実戦の機会さえあれば、使徒なんか楽勝で倒せるんだから!!」

シンジ「そうですね! 流石ですアスカ先輩! その時には是非勉強させて頂きます!!」

アスカ「しかも何の権利があって私の名前を呼んでるのよ!」

シンジ「すいませんでした、アスカ先輩!」

アスカ「・・・私コイツ嫌い」


青葉「・・・・・・」ビシッ

アスカ「いつまで敬礼してんのよ、アホロン毛! さっさと行くわよ!」

青葉「(ひどい・・・ひどいよ・・・)」グスッ



青葉「艦長、それではこの辺で失礼させて頂きます」ビシッ

青葉「はぁ・・・疲れた・・・本当は葛城さんの仕事なのになぁ・・・」ゲンナリ

加持「いやーお疲れ様。食堂で一休みしようや」

アスカ「そうですね、加持さん!」

シンジ「あ、すいません。先にトイレ行きたいんですけど」

加持「OKOK、場所は分かるかな?」

シンジ「たぶん大丈夫です。英語しゃべれますから、分からなければ誰かに聞きます。皆さんはお先にどうぞ」


シンジ「・・・と、ここが加持さんの部屋か・・・おじゃましまーすw」ガチャリ

シンジ「なるほど、これがアダムの入ってるケースか・・・」

シンジ「・・・・・・」

シンジ「海に捨てても回収されるだけだし・・・そうだ、悪いけど硬化ベークライトごと本体もカッチカチになってもらおうかな」

シンジ「ごめんね」シュィィィン

カチーン!!
アダム「(死ーーーん)」

シンジ「うぷぷwww 開けた時のクソ髭の反応が楽しみだ・・・」



アスカ「ちょっとサードチルドレン!こっちに来なさいよ!」

シンジ「ぇー」

アスカ「私の弐号機見せてあげるって言ってるの!」

シンジ「・・・チッ」

アスカ「(慇懃無礼かと思いきや、今度はあからさまな態度・・・いちいち疲れるわね・・・)」


アスカ「どう?これが私の弐号機よ!アンタの初号機と違って・・・」

シンジ「赤い・目が4つ・ツノが無い。以上。あとなんか全体的にダサい」

アスカ「ハァ!?あんt」

ドォォォォォンン!!
アスカ「キャーーーッ!!」

シンジ「あ、使徒の攻撃っぽい」

アスカ「・・・ちゃーんす!」ニヤリッ



シンジ「はぁ・・・やっぱりこうなるのか・・・もう慣れたけど」

アスカ「いいこと?アンタは邪魔しないように後ろで見てなさい! 私の華麗な戦い方を見せてあげるわ」

シンジ「はい! アスカ先輩の華麗な戦いを間近で見させていただいて光栄ですっ! 勉強させていただきますっ!!」

アスカ「(・・・またキャラ変わったわね)」イラッ

アスカ「じゃあ、シンクロ始めるわよ・・・」ブツブツ

ブーッ!ブーッ!
アスカ「ちょっと!思考ノイズでエラーが出てるじゃない!ちゃんとドイツ語で考えてよ!」

シンジ「えーっと・・・バウムクーヘン? ザウアークラウト?w」

アスカ「ハァ!?・・・ちっ、もういいわ。言語を日本語に変更。再シンクロ開始・・・」


シンジ「(ぐへへ・・・アスカのママにひどいイメージを見せてやるwwwwww)」



シンジ「(
  アスカ「シンジ様ァ~ん! 新しいし・た・ぎ・・・似合うカナ?(はぁと)」

  アスカ「ちょっ! やぁ~だぁ~ そんなに急いで脱がさないでぇ~ん」

  アスカ「もっと・・・もっとわたしを見て・・・ください・・・」

  アスカ「あぁん!違うんです!ごしゅじんさまに命令なんてしてません!これは・・・お・ね・だ・りですぅ~!!」

  アスカ「こ、今度はプラグスーツ着て来いって?・・・もぉ~~~す・け・べ!」

  アスカ「えっ? イヤかって? も・ち・ろ・ん・・・おっけーです☆」

  アスカ「あんっ! ・・・いやぁ~ん、シンジ様の・・・え・っ・ち☆」

  アスカ「はひぃぃぃぃ! あしゅかはしんじ様に身も心もささげてましゅぅぅぅぅぅ~~~!!」
  )」


ブーッ!ブーッ!ブーッ!ブーッ!ブーッ!ブーッ!ブーッ!
アスカ「うわっ!なんかさっきよりエラーがひどくなってる!? ちょっとアンタ!何考えてるのよっ!!」

シンジ「ん?別に何も?」

アスカ「お願いだからジャマしないでよ!!」


(対ガギエル戦)

アスカ「ふぅ、電源プラグは繋がったわね」

シンジ「アスカ先輩の華麗な戦いを僕は一切手出しせずに拝見させて頂きますっ!」

アスカ「フン!見てなさい。アンタに倒せたんなら私は楽勝よ。」

ガギエル「(シャァァァァァァ・・・!!)」ザバァ

アスカ「くっ!」ザバァァァン!!


シンジ「敢えて敵に食われて弱点に近づくアスカ先輩の賢い戦術、すごく勉強になります! 虎穴に入らずんば虎子を得ずですねっ!」

アスカ「・・・」

シンジ「ですが、この装備では海中での動きがとれませんが、それも計算の内だったりしますか? だとしたら独創的なものすごい発想ですね!」

アスカ「・・・・・・」

シンジ「現在、海底に向かってどんどん引っ張られてますが、これも作戦の内だとしたら、アスカ先輩の発想力、ソンケーしちゃいます!!」

アスカ「・・・・・・チッ」

シンジ「もうすぐアンビリカルケーブルの長さが無くなりますが、これも作戦の・・・」

アスカ「あアッ!? うるせーーーーーーーーんだよクソがぁ!!」


シンジ「・・・で?どうすんの?w」

アスカ「あァ?」

シンジ「この装備じゃ海中では動けないねぇwww」

アスカ「・・・・・・アンタならどうにか出来るっての?」

シンジ「えぇまぁ」

アスカ「・・・・・・じゃやってみなさいよ。後輩だったら、先輩に苦労させるんじゃないわよ!」

シンジ「お断りしまーーーすwww 僕、アスカ先輩の華麗な戦いを見させてもらう為にここに居るんでーーーwwwww」

アスカ「ハァ!?」

シンジ「そうだなぁ・・・『シンジきゅん!お願い!あしゅかたんを助けて! もうエラそうにしないから許してぇ~ん!』って言ったら助けてやんよ」

アスカ「ハァ!?!?」

シンジ「ほら、もうすぐケーブル長の限界だよ。食いちぎられたら弐号機は海のもずく・・・じゃなかった、海の藻屑だよ」

アスカ「・・・・・・」

シンジ「ちなみに替えの機体とかねーから。パイロットの適性は個々の機体に対してなんだよね。ま、弐号機が無くなったら適性ナシでクビですな。」

アスカ「・・・!!」


シンジ「普通の女の子に戻りたいんだったら、機体を放棄して、エントリープラグ射出して逃げればいいよ。僕が本部に戻って初号機で倒せばいいだけだし。」

アスカ「シ、シ・・・シン・・・ジ・・・きゅ・・・ン」ボソッ

シンジ「よく聞こえませーーーーーんwww」

アスカ「シンジきゅん!お願い!あしゅかたんを助けて!もう・・・エラそうにしないから・・・許して・・・・・・許してください・・・」グスッ

シンジ「あ、はい」

シンジ「目からビィィィィィィィィムッ!!」ビィィィィィィィ・・・チュドーーーーン!!

ガギエル「(死ーーーん)」プカー・・・

アスカ「えっ」

シンジ「じゃ、帰ろうか。アスカ先輩・・・じゃなかった、あ・しゅ・か・たんw」

アスカ「・・・・・・」


シンジ「すいませーん、使徒やっつけたんでケーブル巻いてもらっていいっすかー?(英語)」


アスカ「もうヤダ・・・何なのよコイツ・・・」グスッ

シンジ「あァ? 『コイツ』だって・・・? いったい誰の事指して『コイツ』呼ばわりしてンだよ? おいおい、まさか俺じゃねぇだろうなぁ?」

アスカ「いえ何でもないです」


シンジ「そうですか、違うならいいんですよ、アスカ先輩っ!」ニコニコ

アスカ「(コイツはマジで怖ぇぇ・・・)」ゾワッ

シンジ「(ニコニコ)」

アスカ「あの・・・」

シンジ「何ですかー?」ニコニコ

アスカ「私が悪かったから・・・先輩付けは・・・やめて・・・もらえませんか・・・」

シンジ「じゃあ、アスカたん」

アスカ「勘弁してください」

シンジ「アスカ(笑)」

アスカ「それも勘弁してください」

シンジ「フロイライン・アスカ」

アスカ「無理してドイツ語使わなくていいです」


シンジ「アスにゃん」

アスカ「嫌です」

シンジ「アスりん?」

アスカ「疑問形にしないでください」

シンジ「アスカさん」

アスカ「もう呼び捨てでいいですから」

シンジ「アスカ」

アスカ「はい・・・」

シンジ「僕の事もシンジでいいよ」ニコッ

アスカ「・・・・・・ありがとうございます」

シンジ「じゃあ・・・僕たち対等な同僚みたいだから・・・アスカに一つだけ情報共有ね」

アスカ「何でしょうか・・・」


シンジ「ATフィールドを出すコツは・・・相手に対する拒絶のイメージ。強い拒絶をしてごらん。そうしたら、厚い壁が作れるよ。」

アスカ「えっ」

シンジ「拒絶のイメージに加えて強い殺意を1点集中させると・・・今みたいに集束して武器になるかもしれない。」

アスカ「・・・・・・」

シンジ「僕が実戦を通じて見つけたコツだよ。アスカならすぐ出来るようになると思うよ」

アスカ「・・・・・・アリガト」

シンジ「魚心あれば水心・・・アスカが僕を尊重してくれるなら、僕もアスカをちゃんとリスペクトするし・・・そうじゃなければ、僕もそれなりに接するからね。」

アスカ「・・・ウン」

シンジ「まっ、世界に3人しかいないパイロットなんだから・・・協力して敵をやっつけようよ。敬語なんて要らないから。おーけー?」

アスカ「・・・・・・わかった・・・宜しくね、シンジ!」

シンジ「こちらこそ!」ニッコリ

(一方その頃ネルフでは)

加持「いやはや、波乱に満ちた船旅でしたよ。・・・やはり、コレのせいですか?」

ゲンドウ「・・・・・・」

加持「・・・既にここまで復元されています。硬化ベークライトで固めてありますが・・・生きています。間違いなく。」

アダム「   」

ゲンドウ「そうだ・・・。最初の人間・・・アダムだy・・・えっ」

アダム「(死ーーーん)」

加持「・・・どうされました、司令?」

ゲンドウ「死んでる・・・」

加持「えっ」

ゲンドウ「貴様・・・」チャキ

加持「ちょ、ちょっと待ってくださいよ! 私は変な事してませんって!! 銃なんておろしてくださいって!!」

ゲンドウ「・・・・・・」ギロッ

加持「本当に私は何もしてません。普通にケースを運んできただけです・・・お願いですから信じてください。」


ゲンドウ「・・・」カチャ・・・

加持「碇司令、冗談キツイっすよ・・・」

ゲンドウ「・・・・・・(やっべー・・・シナリオ狂った・・・どうしよ・・・どうしよ・・・)」

加持「碇司令・・・?」

ゲンドウ「・・・貴様はクビだ。さっさと内調だかゼーレだかに戻るんだな」

加持「えっ」

ゲンドウ「今すぐ死ぬか、さもなくば俺の前から永久に消えろ・・・どちらを選ぶ・・・?」チャキッ

加持「・・・わかりました。失礼いたします。(どうしてこうなった・・・どうしてこうなった・・・)」

ゲンドウ「待て」

加持「・・・まだ何か?」

ゲンドウ「葛城1尉は・・・お前の元カノだったな・・・」

加持「俺は今も諦めてませんけどね」

ゲンドウ「・・・ついでに葛城1尉を引き取ってくれたら、今後一切手出ししない事を約束しよう。退職金にも色を付けておく。護身用の武器も餞別代りにくれてやろう。」

加持「・・・なるほど、司令も持て余してたんですね」

ゲンドウ「こちらから辞めさせるわけには行かないが・・・本人の意思であれば・・・問題ない。」

加持「・・・わかりました。やれるだけやってみます。俺としても本望ですよ。」

ゲンドウ「もう会う事もあるまい・・・」

加持「・・・そうですね。では。」

◆第24話

(ある日)

第2MXTV「それでは、第2新東京市 市長候補のみなさんの政見放送をお聞きください」

第2MXTV「政見放送 世界経済共同体党 代表 又吉光雄(マタヨシ ミツオ)さん 71歳。
沖縄県出身、現職の第2新東京市市長です。それでは、又吉光雄さんの政見放送をお聞きください」


又吉イエス「市民の皆さん! ネルフ司令は腹を切って死ぬべきだっ!」

又吉イエス「第3新東京市では、市長や市議会議員は傀儡、実際はコン、ピュータァが決めごとを行っているのです!」

又吉イエス「民主主義を無視し、国連からの予算を恣(ほしいまま)にしている非公開組織、ネルフ司令の碇ゲンドウは、腹を切って死ぬべきだ!!」

又吉イエス「私は、ここに問題を訴えるのであります!」

又吉イエス「そもそもセカンドインパクト以降、世界経済は・・・」


第2MXTV「以上で、又吉光雄さんの政見放送を終わります。続きまして・・・」


第2MXTV「政見放送 スマイル党 総裁 マック赤坂(あかさか)さん 67歳。
京都大学卒業、スマイルセラピー協会会長。 それでは、マック赤坂さんの政見放送をお聞きください。」


マック赤坂(AKB衣装)「スマイル党総裁、マック赤坂でございます。」

マック赤坂(AKB衣装)「テレビの前の皆さん、スマイル!! してますか?」

マック赤坂(AKB衣装)「マック赤坂は、第2新東京市民を救う為に、歌って踊れるアイドルとなって帰ってまいりました。」

マック赤坂(AKB衣装)「先日、第2東銀座を歩いておりましたら、トントン・・・マックさん、スマイルセラピーって何ですか?と、きかれました」

マック赤坂(AKB衣装)「一言で言えば、スマイルを・・・メイク!! する事により、貴方の魅力を最大限引き出して・・・」


第2MXTV「以上で、マック赤坂さんの政見放送を終わります。続きまして・・・」


第2MXTV「政見放送 無所属 外山恒一 44歳。 反管理教育運動を出発点に、異端的極左活動家となり、
今どき、政治犯として2年投獄され、現在に至るも、反体制知識人。 それでは、外山恒一さんの政見放送をお聞きください。」


外山恒一「有権者諸君! 私が、外山恒一である。諸君、この国は最悪だ。セカンドインパクト以降、ネルフなどというわけのわからない
組織が幅を利かせ・・・税金を湯水のごとく使い放題。しかも、第3新東京市が新しい首都候補地だなんだと好き勝手にぬかしている。」

外山恒一「このままでは、第2新東京市の未来は無いッ! こうなったら、政府転覆しかないのだッ!諸君!私は・・・」


第2MXTV「・・・以上で、外山恒一さんの政見放送を終わります」



-プツッ-
シンジ「・・・・・・・・・やばい、何度見ても面白いwwwww」

シンジ「『ネルフ司令、碇ゲンドウは、腹を切って死ぬべきだっ!!』」キリッ

シンジ「ぷっ・・・・・・あはははははははははは!!!!!」ゲラゲラ

シンジ「・・・本当に腹切って死ねばいいのに」

シンジ「1回目の逆行の時は加持さんに殺してもらったけど・・・力に目覚めた今の僕なら楽勝だなぁ・・・」

シンジ「今回の人生では、試しに僕の手で殺ってみるか・・・あ、でも、あまり早いとゼーレにベッタリな司令が送り込まれそうだな」


(一方その頃病院では)

ピーッ ピーッ ピーッ

看護婦1「・・・またか」

看護婦2「・・・もうシカトしていいんじゃない?」

看護婦1「・・・そうもいかないのよねぇ」

看護婦2「・・・アンタ真面目ねぇ」

看護婦1「はーい、どうしましたー?(棒)」

ミサト「あ、ちょっちお願いがあってぇ・・・来てもらえませんかー?」

看護婦1「・・・わかりましたー(棒)」


ガラガラッ
看護婦1「・・・ご用件はなんでしょうか?(棒)」

ミサト「あの、この間お願いした件・・・考えてもらえたかなー? ナンテw」


看護婦1「・・・ですから、何度も申し上げておりますとおり、ここは病院でs」

ミサト「おねがいっ! 私にとってエビチュは薬なの!飲めばすぐ怪我も治るの! お願いだから買ってきて飲ませて!!」

看護婦1「・・・ですから、規則で病院内での飲酒は出来ません。何度も申し上げたかと思いますが。」

ミサト「お願い! 1本1000円でも2000円でも・・・こうなったら1万円でも出す! 差額は貴方に上げるから! 一生のお願い!!」

看護婦1「・・・出来かねます」

ミサト「なによケチ!! 私、両手両足の骨折以外は何も悪い所無いわよ! 病気じゃないんだから酒くらい飲ませなさいよ!!」

看護婦1「・・・怪我の治りが遅くなりますので出来ません。それに、他の患者様の迷惑にもなります。」

ミサト「お願いします・・・お願いします・・・お願いします・・・もうずっと飲んでないから・・・気が狂いそうなんです・・・お願いします・・・」グスッ・・・ウルッ

看護婦1「・・・出来かねます。何でしたら、禁酒外来をご紹介する事は可能です。」

ミサト「もういいわ!殺して!殺しなさいよ! えびちゅが飲めないなら死んでるのと同じよ! えびちゅの無い世界になんて生きてる意味無いのよぉぉぉぉぉ!!!」

看護婦1「・・・・・・」

ミサト「殺せーーー! 今すぐ殺せーーー! 安楽死させろーーー!!! 私を殺せーーーーー!!!!!」ギャーーギャーー


看護婦1「・・・・・・」プシュッ

ミサト「うっ・・・なに・・・した・・・・の・・・・・・」

看護婦1「軽い鎮静剤です。これ以上は本当に迷惑です。」

ミサト「う・・・えび・・・ちゅ・・・・・・・・・」パタン

看護婦1「・・・・・・・・・私だって・・・出来るものなら、今すぐ殺してやりたいわよ」ボソッ


老人「看護婦さん・・・アンタ本当に大変だねェ・・・」

看護婦1「・・・仕事ですから。うるさくしてすみませんです」

老人「なぁに、ワタシは耳が遠いから、そこまで迷惑ではないよ。それにしてもアンタ・・・」

看護婦1「はい?」

老人「アンタも巻き添えで・・・心が病んでるじゃろう。出来る事なら休暇を取りんさい。このままだとアンタが駄目になる。」

看護婦1「お気遣い有難うございます・・・ですが・・・」

老人「まぁ、年寄りの言う事はダマされたと思って聞いてみるもんじゃ」

看護婦1「はぁ・・・」

老人「まったく・・・こんなに真面目で心優しい娘さんの心を病ませる・・・あのボイン女は腹を切って死ぬべきだ!」


看護婦1「ふふ・・・マタヨシ市長はお優しいんですね。市長こそたっぷり休んで・・・早く選挙運動に戻らないと、落選しちゃいますよ!」

又吉イエス「お恥ずかしい限りです・・・演説中に熱中症で倒れて運ばれるなんて・・・トシには勝てませんわ・・・」

看護婦1「ですが宜しいのですか?市長でしたら個室・・・特別室のご用意が出来ますのに・・・何でまた一般病棟に・・・」

又吉イエス「何を言っているか・・・折角の病人や弱者の弱き声を聴くチャンスではないか! 個室などにこもっていては、ボケて市民感覚が分からなくなるではないか!!」

看護婦1「マタヨシ市長・・・!」

又吉イエス「ま、中には、ちっとも弱くない奴も居るようだが・・・」チラッ

ミサト「ぐがーーー ぐがーーーーーー」

又吉イエス「・・・じゃあ、ちょっと婦長さんを呼んできてくれんか? それくらいのワガママは聞いてくれるかな?」

看護婦1「かしこまりました!」

又吉イエス「(看護婦1さんに・・・休暇を与えるよう進言せんとな・・・アンタはこんなとこで潰れていい人材ではない・・・)」


(別の日)

加持「よっ!葛城、元気そうだな」

ミサト「・・・・・・・・・あぁ・・・帰国したの・・・」

加持「なんだよ・・・元気無いなぁ」

ミサト「・・・・・・・・・別に」

加持「なんだ、折角お前の大好きなモノ持ってきたのになぁ」

ミサト「えっ・・・まさか・・・」

加持「そうだ!」

ミサト「加持・・・!」ウルッ

加持「そうだ・・・お前の大好きな・・・俺だ! なんてなwwwwwwwww」

ミサト「キィィィィィィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」ジタバタジタバタ

加持「なんだよ、照れるなって。しばらくは俺も看病するからさ。」ダキッ

ミサト「ちょっと!両手両足動かせないからって・・・勝手に抱きつくんじゃないわよ!!」


加持「(葛城・・・このストローを吸ってみろ・・・)」ボソッ

ミサト「!?」チューッ ゴクゴクッ

ミサト「・・・・・・!!!!!!!」

加持「(ニッコリ)」

ミサト「・・・・!!!」ギューッ ゴクゴクゴクゴクゴクッ

加持「そうかそうか、俺に会えたのがそんなに嬉しいか・・・w」ナデナデ

ミサト「(コクコク)」ギューーーッ ゴクゴクゴクゴクッ ズズーッ

加持「・・・満足したか?」ニッコリ

ミサト「加持・・・愛してる・・・」グスッ ウルッ

加持「俺もだよ、葛城。お前の事は何でも分かってるつもりだ・・・」

ミサト「加持・・・」グスッ


加持「これからもちょくちょく来るから・・・歓迎してくれると嬉しいな」

ミサト「ごめんなさい・・・でも・・・仕事はいいの?」

加持「ん?あー・・・そのだな、ちょっとヘマして、クビになったw」

ミサト「はぁ!?・・・一体、何やったのよ?」

加持「んー・・・完全に巻き添えというか・・・俺に非は無いんだが、行き違いがあって、碇司令を怒らせてしまってな。」

ミサト「・・・これからどうすんのよ?」

加持「そうだなぁ・・・どこか田舎で・・・農家でもやるかなぁ・・・もう疲れたよ。色々とな。」

ミサト「加持・・・」

加持「良かったら・・・葛城も付いてきてくれると嬉しいな・・・」

ミサト「でも・・・私には使徒を倒す使命が・・・」

加持「別にお前が直接倒せるわけでも無いし、既に第3・4・5・6使徒は倒されてるし・・・お前抜きでもネルフは回ってるぞ?」

ミサト「・・・・・・・・・そう」


加持「また来るからさ、ゆっくり考えておいてくれよ。」

ミサト「・・・・・・うん」

加持「じゃ、俺そろそろ帰るな」

ミサト「待って。ちょっと耳貸して・・・」

加持「ん?」スッ

ミサト「・・・アリガト」チュッ

加持「んっ・・・ふふ、久しぶりだな」

ミサト「すぐに結論は出せないけど・・・考えてみる。時間を頂戴。」

加持「オーケイ。でもな・・・」

ミサト「なぁに?」

加持「時は待ってくれないぞ。もう・・・あっと言う間に30だ。」

ミサト「・・・それもそうね」フフ

加持「またな!」ガラガラッ・・・


(対イスラフェル戦)

マヤ「敵、海岸線に接近しました」

日向「よし、もう少し惹きつけてから一気に殲滅。攻撃は弐号機が担当、初号機はバックアップを担当! 零号機は防衛線突破に備えて、3km後方で待機!」

シンジ・アスカ・レイ「了解っ!」

シンジ「アスカ・・・マヤさんのパターン青消滅を聞くまでは・・・絶対に油断しちゃだめだよ」

アスカ「了解!」

日向「よし・・・5・4・3・2・1・今!」

アスカ「おぉぉぉんどりゃぁぁぁぁぁ!!」ズバッ

青葉「弐号機、敵使徒を半分にぶった斬りました!」

日向「おお、やるじゃないかアスk」

アスカ「マヤ!どうなの!?」

マヤ「パターン青健在!あっ、反応が2つに分かれて・・・」

アスカ「一旦距離を取るわ!」サッ

シンジ「僕も攻撃に参加します!」ダッ


マヤ「敵使徒、2体に分離しました!」

日向「何だって!?」

シンジ「アスカ、こうなったら同時に攻撃して、敵の連携を崩そう!僕は右側!」

アスカ「私は左側!」

シンジ・アスカ「ヤァァァァァァァァ!!」

ドゴォォォォ!!

イスラフェル×2「(死ーーーん)」

マヤ「パターン青消滅しました!」

日向「・・・みんな良くやった!お疲れ様。 あと・・・僕が油断してしまって恥ずかしい。すまなかった。」

アスカ「大丈夫よ、そんな事は現場に任せておきなさい!」

シンジ「そうですよ、日向さんは優秀ですよ。」

シンジ「(ビア樽女に比べたら天と地だろ・・・。そうか、押し付けられた仕事で残業や徹夜続きで頭が回ってなかった上に、
ビア樽に横恋慕してたから、いつもビア樽の言いなりでオペレーションしてたんだな・・・どんだげ害悪なんだ、アイツは・・・#)」

日向「・・・有難う。いい教訓になったよ。お詫びに食堂でパフェおごるから、早く帰っておいで。」

アスカ「マジ!? やったー!」

シンジ「すいません。有難く頂きます。」


シンジ「(なんか順調だなー)」ニコニコ


(病院にて)

看護婦2「最近あの患者さん、おとなしいですねー」

看護婦3「看護婦1ちゃんも休暇もらえたみたいだし、良かったよかった」

看護婦4「彼氏が海外赴任から帰ってきて、ちょくちょくお見舞いに来てるみたいですよ」

看護婦3「あ!私、無精ひげの男と抱き合ってるの見た!」

看護婦2「・・・まぁ、抱き合うくらいならいいけど・・・病院でコト起こされたらかなわないわね・・・///」

看護婦4「・・・流石にそこまでは無いと思いますけど」

看護婦3「・・・でも、あの酒乱の彼氏となると、きっとロクなやつでは・・・。見た目もうさんくさいですし。」

看護婦2「・・・ま、大人しくなったのは事実だから・・・しばらく様子見ね。私達の心の平穏に素直に感謝しましょう。」



加持「やぁ、今日も来たよ」ニッコリ

ミサト「あら~加持♪ いらっしゃーい♪」ニコニコ

加持「今日は・・・ちょっとこの写真と図面見てくれないか?」

ミサト「あら・・・山あり湖あり・・・景色のいいところねぇ。これ・・・ひょっとして・・・?」

加持「あぁ、買おうと思ってる農地の予定地さ。」

ミサト「図面は・・・家ね!」

加持「当面は俺たち二人の家・・・でどうだ? 子供部屋も3部屋は用意出来るぞw」

ミサト「加持・・・・・・オカネは大丈夫なの?」

加持「お前と一緒になりたいと思って・・・ずっと貯金してきたからな。それに、退職金にもかなり色を付けてもらったから、しばらくは大丈夫だ。」

ミサト「・・・! 加持・・・」ウルッ

加持「どうだ、ハラは決まったか?」

ミサト「・・・・・・分かったわ。私、貴方に付いていきます。ネルフは退職するわ。」

加持「・・・ありがとう。お前の事、絶対大事にする。誓うよ。」

ミサト「あ、でも・・・すぐには辞めないわよ?」

加持「えっ?」


ミサト「まずは、怪我と怪我の療養のためって事で休職にして・・・そうすれば、健康保険組合とか傷害保険から給付金がたっぷり出るわ。給付金が打ち切られたら、その後は失業保険がしばらくもらえるわ。」

加持「はぁ」

ミサト「しかもこの怪我、公務中の怪我だから、ネルフから補償金もたんまりとれるハズよ! すぐに辞めたら損だわ~ すぐに辞めるとかないわ~」ニヤリ

加持「・・・ちゃっかりしてんのなw」

ミサト「ま、制度はちゃんと利用しないとね♪ 来月にはぼちぼち退院できるみたいだから・・・そうしたら、新しい家に引っ越すわ。まともに動けないから手伝いは必要だけど・・・」

加持「分かった。じゃあ、計画を進めるよ。あと、お前の家の整理に入っていいか? どうせゴミ屋敷になってるんだろ?w」

ミサト「失礼ねー! ちょっち散らかってるだけよーw」

加持「はぁ、苦労しそうだな・・・。ま、惚れた弱みだ。仕方ないな。」

ミサト「うふふ・・・もう離さないかンねっ!」

加持「そうだ、お前、温泉ペンギン飼ってなかったか?」

ミサト「うん、今リツコに預かってもらってるの・・・引っ越すなら、是非連れて行きたいわね・・・」

加持「じゃ、お風呂広めにして・・・24時間入れるヤツにして・・・冷蔵庫も1つ余分に設置だな」

ミサト「加持・・・ありがとう・・・!」ニコッ

加持「お前の笑顔があれば・・・俺は何だってできるのサ」ニカッ

加持「・・・ちょっとクサかったかな?w」

ミサト「フフ・・・愛してるわ・・・加持」ニッコリ


(別の日)

シンジ「あ、もうこんな時間だ」

シンジ「最近はテレビ第3新東京・・・略してテレ東よりも、第2MXTVの方がアニメ充実してるよね♪」ピッ

第2MXTV「♪あーる朝、とーつぜん、きーづいたの~♪ あ~なたが、あ~なたが、気~になるの~♪」

シンジ「うーん、『琴浦さん』のオープニングは何回見てもいいなぁ~!」ホッコリ


ピピッ!! ピピッ!!
テロップ「---ニュース速報---」

テロップ「第2新東京市市長選 マタヨシ光雄氏(71)が2期目の当選」

テロップ「2位のマック赤坂氏とは380票差の大接戦」

テロップ「---ニュース速報 終---」

シンジ「アニメやってる時に速報入れんなゴルァァァァァァァ!! こちとら録画しとるんじゃぁぁぁぁ!! ボケェェェェェェェ!!!!! ###」

シンジ「・・・・・・ブルーレイBOX買うか。」

シンジ「なんか、まんまと戦略に載せられてる気がするのが腹立つけど。まぁいっか。お金はあるし。」


◆第25話

♪フーン フ フーン フ フフフフ フーン♪
シンジ「(来たか・・・)」

カヲル「やぁ、君が碇シンジくんだね?」ニッコリ

シンジ「そういう君は渚カヲル君かな?」ニッコリ

カヲル「これは驚いた。僕の事を知ってるのかい?」

シンジ「新しいエヴァのパイロットだよね。機体は無いから予備パイロットだけど・・・」

カヲル「ふふ、これから宜しくね、シンジ君」

シンジ「そうだね、宜しく。それにしても、カヲル君の名前って面白いね?」

カヲル「・・・そうかい?」

シンジ「まず、渚という字を分解すると・・・シ者・・・シシャ・・・使者だ。」

カヲル「えっ」

シンジ「次に、カヲルという字を1文字ずつ前にすると・・・オワリだ。」

カヲル「えっ」ギクッ


シンジ「つまり、使者終わり・・・最後の使徒という意味に取れるんだーーー!」

カヲル「・・・シンジ君?」

シンジ「ヤだなぁ、そういう時は、『な、何だってー!?』って突っ込んでくれないとダメだよーw」

カヲル「???」

シンジ「昔ね、MMRっていうマンガがあって・・・それっぽい謎解き(※かなり強引)をした後に、『な、何だってー!?』って言うのが定番ネタなんだよwww」

カヲル「なんだ・・・マンガか・・・。僕はリリンの文化を良く知らないからね。済まなかったね、シンジ君。」ドキドキ

シンジ「本部でたまたまカヲル君の資料見たら思いついたから適当に言ってみたんだ、驚かせてごめんねwww」

カヲル「ハハハ・・・シンジ君は面白いねぇ。好意に値するよ。」

シンジ「ありがとう、じゃあネルフに案内するよ。」

カヲル「お言葉に甘えさせてもらおうかな。」


(別の日)

コンコンッ
シンジ「父さん、入るねーw」

ゲンドウ「・・・何の用だ? 俺は忙しいから手短に済ませろ」

シンジ「つれないなぁ。もう残りの使徒も、今来てる渚カヲルで最後だし・・・ちょっとくらいいいじゃない」

ゲンドウ「・・・何を知っている?」ギロッ

シンジ「父さんとゼーレが進めてる・・・人類補完計画・・・とか?w」

ゲンドウ「・・・・・・」

シンジ「母さんに一目会いたいだけで人類巻き添えにするとか、頭おかしいんじゃないの?wwwww」

ゲンドウ「・・・!」ビクッ

ゲンドウ「何故お前がそれを知っている・・・・・・」

シンジ「(ニヤニヤ)」

ゲンドウ「答えろシンジ!!」

シンジ「(ニヤニヤ)」

ゲンドウ「・・・そうか! ユイ・・・目覚めているのだな」


シンジ「まぁ、否定はしないよ。」

ゲンドウ「そうか・・・・・・ユイが目覚めたか・・・・・・」

シンジ「でさ、僕としては全力で計画を阻止したいんだけど、説得される気ある?」

ゲンドウ「何だと・・・?」

シンジ「だってさ、人類がLCLに溶け合うとかおかしいじゃん。このまま生きながらえて美味しい物食べたりした方が楽しいじゃん」

ゲンドウ「・・・・・・」

シンジ「それに、父さんと溶け合うなんて死んでもヤだねwwwwww」

ゲンドウ「・・・・・・ならば死ね」カチャ・・・パンッ!!

シンジ「(サッ)」バァァァァン!!

ゲンドウ「AT・・・フィールド・・・!?」

シンジ「うっわー! 自分の計画のためなら、躊躇なく、実の息子を殺せるんだ・・・最低だなお前wwwww」

ゲンドウ「それが親に向かっての口の聞き方か!!」

シンジ「・・・お前は『親』なんかじゃないよ。単なる遺伝上の祖先だよwwwww」

ゲンドウ「・・・・・・」


シンジ「というわけで、僕は殺されるわけには行かないから、正当防衛で反撃するからねwww」

ゲンドウ「・・・!!」ビクッ

シンジ「ちなみに・・・最後に一つだけ母さんの情報教えてあげるよー」

ゲンドウ「何だ・・・」スッ

シンジ「お前の事、絶対に許さないってさwwwww 僕を速攻で人に預けたり、赤木親子の人生狂わせたり、人でなしの畜生と結婚した覚えはないってwww」

ゲンドウ「・・・フン、そうか(ニヤリ)」ポチッ

ガコォォォン!!
シンジ「ちょw すっげーwww 司令室の床にこんな仕掛けがあったなんてwwwww 落とし穴とかwwwwww デスラー総統かよwwwwwwwwwwwww」

ゲンドウ「・・・えっ」

シンジ「ちょwwwおまwwwww どこの悪の組織の親玉だよwwwww 床に落とし穴とかwwwwwwww どんな事態を想定して作らせたんだよwwwwwwwwww」

ゲンドウ「貴様・・・何者だ・・・何故・・・宙に浮いている・・・・・・!?」

シンジ「さぁ? 気が付いたら力が使えるようになってたから、自分でも分からないよ。」

ゲンドウ「・・・・・・」


シンジ「これ以上話してもムダみたいだから、思いっきり苦しみながら死んでもらうね。」

ゲンドウ「・・・」ビクッ

シンジ「じゃ、説明するね。今から、ATフィールドを使って、5秒に1cmずつ、足元から貴方の体を潰して行きまーす」ニッコリ

シンジ「体を動かす事は一切出来ません。脳がつぶれるまでは痛みも感じるし、意識を失う事も出来ませーん。うるさいから声も出せないオマケつきwwwww」

シンジ「身長170cmくらいだっけ? 死ぬまで10分以上は地獄の苦しみを味わって頂きます♪」

ゲンドウ「くっ」カチャ・・・

シンジ「おっとっと! 自殺も許さないよ。甘い甘いwww 僕の恨みはそんなもんじゃないwwwww」

ゲンドウ「死なせてくれ! 頼む! すまなかったシンジ! 自決させてくれ!!」

シンジ「だーめ♪ じゃ、はじめまーす」バァァァァン!!


ゲンドウ「・・・・・・!!!!!」ビクンッ!! 

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!!!!!

ゲンドウ「        」

ゲンドウ「

ゲン






シンジ「・・・・・・どうせまたリセットされるんだろうけど・・・これで僕の溜飲は下がったな。」

シンジ「他人を不幸にする人間は・・・自分がやりかえされても、決して文句は言えないよ。」

シンジ「バカは死ななきゃ治らないってのが致命的だけどね・・・」

シンジ「さてと、残骸どうしようかな・・・ あ、丁度いいや。この床の穴に投げちゃおっと。」ポイッ

シンジ「どうでもいいけど、この穴どこに繋がってるんだろう・・・まーいっか」

シンジ「よし、こうなったらこちらから攻めて行こう。ゼーレの連中にも同じ地獄を味あわせちゃる!」


シンジ「・・・ところでこの床はどうやってもとに戻すんだろう・・・? もう、しーらない」シュィン


(ドイツ某所にて)

シンジ「ちわーっす! キール議長いらっしゃいますかー?(ドイツ語)」

キール「き、貴様は何者だ!」

シンジ「あ、ドーモ。ネルフ所属、碇シンジです。碇ゲンドウは父です。」

キール「碇の息子だと!? どうやってここに来た! 外の見張りは!?」

シンジ「あぁ、せっかくキール議長のお見舞いに、わざわざ日本から来たのに・・・通してくれなかったので、ちょっと眠ってもらいましたw」

キール「くっ・・・・・・で、何をしに来た?」

シンジ「人類補完計画のジャマが完了したというご報告に上がりました・・・w」

キール「何・・・だと・・・」


シンジ「量産機のエヴァシリーズもダミープラグも全部破壊しました。支部のMAGIもすべて破壊し、データを消しました。オマケでゼーレの首脳陣を全員抹殺しましたwww」

キール「フン!ハッタリだな・・・これはお前の父親の差し金か?」

シンジ「いえ、父は僕がこの手で殺しました。これは僕の意思でやっています」

キール「・・・?」

シンジ「もう、老害には引退して欲しいんですよ。新陳代謝の出来なくなった生物には死あるのみです。貴方達は、人類の癌細胞です。いつまでも生きていては迷惑です。だから、僕が駆除しにきました。それだけです。」

キール「おのれ・・・ガキが・・・言わせておけばいい気になりおって・・・」

シンジ「というわけで、貴方にも地獄の10分間を味わってもらいます。ご愁傷様でしたー」

キール「なっ」

シンジ「さいならー」バァァァン!!

キール「・・・!!!!!!!!!」ビクッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!


シンジ「(復讐・・・完了ッ!)」シュインッ


(翌日 ドグマにて)

カヲル「来たねシンジ君・・・」

シンジ「・・・・・・・・・」

カヲル「ハッ!? これはリリス・・・そうか、そういう事かリリン・・・」

シンジ「(次にお前は、『シンジ君、僕を殺してくれ!』 と言うw)」

カヲル「シンジ君、僕をこr」パシャッ

シンジ「今回は食い気味にやったったwwwww」


◆第26話

(ネルフにて)

冬月「今日は諸君に重大な発表がある。碇ゲンドウ司令は、事故により死亡が確認された。」

一同「えっ!?」

レイ「!!」

冬月「司令室に設置してあった、侵入者撃退用の罠が誤作動したようで・・・床に開いた穴に、司令自らが落ちてしまったらしい」

一同「(・・・そんな設備があったのか)」

冬月「ご遺体は損傷が激しかったが、DNA鑑定の結果、碇ゲンドウ司令本人と確認された。」

一同「(・・・一体どんなトラップ仕込んでたんだよ)」

冬月「・・・今後の事は未定であるが、まずは司令のご冥福を祈ろうではないか。シンジ君、ツライだろうが・・・こんなことになってすまない」

シンジ「いえ・・・ただ、あんな父でも、居なくなると寂しいもんだなぁって・・・(USOデース☆)」

マヤ「シンジ君・・・気を落としちゃだめよ・・・辛かったら・・・私で良ければ話聞くから・・・」

青葉「そうだよ!俺たち同僚だろ? 何でも相談に乗るぜ!」

日向「僕でもいいからね、シンジ君」

アスカ「私も居るからね・・・シンジの辛さは・・・私にもよくわかるから・・・。」

シンジ「・・・ありがとうございます、皆さん」ニッコリ

冬月「(ゼーレに報告しようにも全く応答が無いし・・・一体何が起こっているのだ・・・)」ハァ


レイ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」スック スタスタ

シンジ「綾波・・・・・・?」


(しばらくして)

ビーッ! ビーッ!

マヤ「警報発生、セントラルドグマへのドアが、次々とアンロックされています!」

リツコ「どういう事!?」

マヤ「あっ!レイです。レイが入っています!!」

リツコ「まずいわね・・・」

シンジ「・・・! 僕が行きます!」

リツコ「えっ」

シンジ「綾波の説得は僕にやらせてください。」

リツコ「貴方に何が分かるのよ!?」

シンジ「地下のリリスと融合したらまずいんでしょ? 僕全部知ってますから。」

リツコ「えっ・・・・・・・・・分かったわ。シンジ君、お願いね。」



シンジ「綾波! リリスの前で何やってるんだ! もうクソ髭もゼーレも殺したから・・・無に還る必要は無いんだ!」

レイ「もういいの・・・私にはもう何の絆もないもの・・・」ウツロー

シンジ「そんな事無いよ!僕がいるじゃないか!」

レイ「碇君には・・・弐号機の人が居るわ・・・」ウツロー

シンジ「何言ってるんだよ! 僕にはそんなつもり毛頭ないよ!」

レイ「嘘・・・」ウツロー


シンジ「(やっべー・・・アニメ見るのと、アスカを制御しつつラクに使途を倒すのに集中してたら・・・綾波の事すっかり忘れてた・・・)」

シンジ「(そういえば、今回は僕の料理とか一度も食べさせてないし・・・学校も行ってないからぜんぜん会話してないし・・・)」

シンジ「(ラミエルも・・・いい加減面倒になって、『衝撃のファーストブリット』で倒しちゃったから、あのイベント飛ばしたし・・・)」

シンジ「(その上、クソ髭を僕が始末したから・・・心の中が色々ぐちゃぐちゃになってるな・・・)」

シンジ「(しまった、『二人目の綾波』のケアをもっとしておくんだった・・・力に目覚めたのを良い事に、調子乗って油断した・・・!)」


レイ「碇君・・・さよなら・・・」パァァァァ

シンジ「そうはさせるか! うぉぉぉぉぉぉ!」バァァァァン・・・パシャッ

レイ「そんな・・・リリスがLCLに・・・一体何をしたの!?」

シンジ「フフ・・・サードインパクトなんか起こさせやしないよ・・・」

レイ「・・・・・・碇君。私もLCLに溶かしてほしい。無に還りたい・・・。」

シンジ「何言ってるんだ綾波!僕が居るじゃないか! 僕が本当に好きなのは・・・好きなのは・・・アスカなんかじゃなくて、綾波だよ!」

レイ「・・・・・・」

シンジ「アスカはああでもしないと、制御の効かない暴走女なんだよ! ひとりで突っ走って、周りに迷惑かけて自滅しないよう、コントロールしてただけだよ!」

レイ「・・・・・・嫌」

シンジ「あや・・・なみ?」

レイ「・・・・・・碇君と居ると・・・心が冷たくなる・・・嫌。」

シンジ「・・・・・・・・・ごめん」

レイ「謝るなら・・・私を殺して。LCLに還らせて。」

シンジ「・・・・・・そんな事、僕には出来ない!ごめん!!」ダッ

レイ「・・・・・・・・・・・・」



アスカ「・・・・・・・・・サイテー」ボソッ

シンジ「あ、アスカ!? いつから居たの・・・?」

アスカ「アタシ・・・あんたの事は親友だと思ってた・・・大切な同僚だと思ってた・・・パイロットとして・・・尊敬もしてた・・・」

シンジ「アスカ、あのね?」

アスカ「アンタにとっては・・・私は単なる駒だったのね。何よ・・・何が『リスペクト』よ・・・笑わせないでよ・・・」

シンジ「・・・・・・ごめん」

アスカ「・・・・・・サイテー。」

シンジ「本当にごめん。言い訳は出来ないよ・・・。もう・・・君達の前から消えるね。さよなら。」シュイン

アスカ「!? 消えた・・・」

レイ「・・・!?」

アスカ「何だったのよ・・・アイツ・・・・・・」


シンジ「・・・・・・・・・」ドヨーン

シンジ「結構上手く行ってたつもりだったのに・・・最後の最後で最低な失敗しちゃったなぁ。これは本気で反省しないと・・・。」

シンジ「あちらを立てればこちらが立たず・・・・・・かといって一方的に我慢してれば僕は胃潰瘍だよ・・・」

シンジ「でも・・・人の心を傷つけて平気だなんて・・・父さん(笑)と変わらないじゃないか・・・僕もどこか麻痺してたんだろうな・・・」

シンジ「それにしても・・・もう1年経ったのかぁ・・・早いなぁ・・・」

シンジ「見たいアニメは大体見尽くしたし・・・そろそろ死んでもいいんだけどなぁ・・・」

シンジ「いや・・・でも・・・散々逆行したから、僕も精神年齢はぼちぼち19歳とか20歳くらいだし・・・」

シンジ「さんざん『いちゃコメ』な展開のアニメ見たし・・・」

シンジ「恋・・・・・・してみたいなぁ・・・・・・///」

シンジ「思えば、2回目の逆行でのマヤさんの優しさ・・・本当にステキだったなぁ///」


シンジ「綾波も・・・二人目の綾波は、僕なんかに好意を向けてくれた優しい子・・・」

シンジ「でも、僕がうっかり放置してたら・・・その優しさは、悪い大人たちの植え付けたどす黒いものに埋もれてしまった・・・。」

シンジ「サクラちゃんもすごい美人間違いなし! 助けられなかった事が何度もあるのが、やっぱり悔やまれる。」

シンジ「あ・・・みんなショートカットの似合う可愛い子ばっかりだ・・・。 そうか、僕はショートカット萌えだったのか・・・」

シンジ「アスカは・・・死んでも恋愛対象にはならないけど、それでも、自分勝手に傷つけていいわけがない・・・。今までやられた分は、今回ので十分チャラだ。」

シンジ「・・・最後の最後で、気ぃ抜いて失敗しちゃったな。自分の力に溺れてしまった・・・のかもしれない。」


シンジ「次は・・・久々に・・・真剣にやってみようかなぁ・・・・・・ダメでもともと、今まで未経験の恋愛をどこまでやれるか、トライしてみるのもいいか・・・」

シンジ「失敗しても最悪死ねばやり直せるし・・・でも、相手が居る事だから・・・僕なりに真剣に計画練ってみるか・・・」

シンジ「最初の人生と・・・4回の逆行で・・・抑えなきゃいけないポイントや重要フラグはイヤという程学んだし・・・」

シンジ「僕に必要なのは・・・そう・・・ドキドキだ・・・・・・ドキドキがが必要なんだ!」

シンジ「よし・・・! 次の目標は決まった!!」

シンジ「あ・・・いつも通り・・・眠気が・・・・・・」

シンジ「次は・・・・・・ひらk・・・・・・」スヤスヤ



パァァァァァ

神様「 川-A-)・・・」

♪チャーン・・・チャーン・・・チャーーーーン・・・・・・・♪

神様「 川゚∀゚)つ【×】 」ブッブーーー!!!!!

 --- プツッ キュルキュルキュルキュルキュル・・・ ---


◆エピローグ、あるいは、プロローグ

(5回目の逆行)

シンジ「(ハッ!?)」


シンジ「(5回目の逆行か・・・)」

シンジ「(もう、大人達の道具として、いいように使われるのはこりごりだよ・・・)」

シンジ「(こうなったら、開き直ってやる・・・w)」


終劇


*** 過去にこれだけの失敗と挫折を繰り返したからこそ・・・ ***

*** 「5回目の逆行」で、ようやく「完璧な幸せ」を手にする事が出来たんでしょうね ***

*** シンジ逆行の「前日談」・・・お楽しみ頂けましたでしょうか? ***




*** ・・・・・・蛇足だったらゴメンナサイ。 ***

*** それでは、「前日談」、この辺で完結とさせていただきます! ***



前日譚と聞いてただの蛇足にならないか?と思ってたけど、意外としっかり読めた。
サクラのフラグが少し弱い気がするけどあとは見事な回収っぷりだもんな。
もしかしてぬるヲタは大真面目に構想してふざけて書いてるのかも知れん。

こうなったらちゃちゃっと画像貼ってぱぱっと後日譚書いてもらおうかw

そんなわけでマヤたんのはぁはぁ画像をプレゼント

http://i.imgur.com/8BrTDHI.jpg

後日談・・・しばらく勘弁してくださいwwwww

気が向いたらやりますんでwww


>>410
ありがとうございます!

サクラちゃんFlagは確かに弱い・・・
しかも、過去の逆行では、トウジかサクラかのどちらかしか助けられていない・・・

だからこそ、5回目で自分の手元に来るように仕向けた・・・
そんな(拡大)解釈も可能・・・おーけー、問題ないッス・・・w


>>411
それひょっとして、きたじm・・・・・・何でもないです

>>265
この時、ヒカリちゃんはどうなったの?

あと主さん、箱根はテレビ神奈川(tvk)じゃないんですかい?wwww

>>414
ヒカリ本人は生きてますが・・・妹さんは・・・無理やりコアに・・・・・・なので、BADENDです・・・(涙)

仮にも第2新東京市があるので・・・東京MXがtvkを吸収合併して経営統合的な。
そして生まれた第2MXTVwwwww


・・・又吉大先生が知事・・・じゃなくて市長な時点で色々お察しくださいwww

part3はpart1で3人も奥さん作ったから
老後に遺産相続で揉めて

神様「 川゚∀゚)つ【×】 」ブッブーーー!!!!!

ってなる展開?

>>418

そもそも、「老後」があるのかどうかから検討が必要デスネー

シンジ達4人は・・・天寿を全うする選択をするのか!?

それとも、ホドホドの所で若返って、何度でも甦ってしまうのか!?

まさかの、「キディ・グレイド」のエクレール/リュミエール的存在になるのではないか!?

いや~、妄想は膨らみますねっwwwww

もう一回、乙!

面白かったです!

…自分はエヴァとパズトラのSSを書いていますが、即興スレなんで自分で面白いかどうかがわかりません
ぬるヲタさんに読んでみてほしいのです!
お願いします!

>>423
後で必ず読みます!
IDが変わったら、バレないように名無しでこっそり出没するかもですw


ただ、一つだけ>>1の考えを言うと・・・

自分が面白いと思うものを書いて、波長の合う人が集まってくれば・・・それでいいんじゃないかなーと。
自分で面白いかどうか分からないってのは、贅沢にも万人受けを狙ってたりしませんか?wwwww

ちなみに>>1には万人受けするものを書くスキルも自信もありませぬ・・・(爆)
とりあえず、某クソまとめサイトと○鮮は完全に敵にまわりますたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

そうですね…見てくれてる人もいますし

自信がつきました!ありがとうぬるヲタさん!

応援してます!

(ちなみに私は風呂に入ってるので、宿題に手をつけていません(^^;; )

そろそろiPhoneでかかってる旧劇止めないと…
逆行はここから始まったんだなぁ…

>>429

うふふ・・・しっかりと諭してくれる人に巡り合えるのも、人生の運の内でございやす。

ツイてるツイてる♪

マリさんも含めたルートも書いてほしいな

ガチおたさんおもろかったぞー

後日談見たいです!オナシャス!なんでもしますから!

>>422

ユイ「シンジったら・・・
誰に決めるのか興味あったけど、奥さんが3人だなんて・・・
悪い所ばかりゲンドウさんに似て!また13歳からやり直させようかしら」

ですか?

>>446
ぶっちゃけちゃいますね・・・

  新  劇  は  蛇  足  

どうせならTV版+旧劇の謎解きをしつつ、ハッピーエンドの逆行モノで作ればいいのにぃ!


>>448
誰が何と言おうとぬるヲタだと・・・

>>451
何でもすると言ったな・・・

1.支援絵うp
2.支援絵うp
3.支援絵うp
4.黒髪ショートカットでバージンな心の優しい女の子ご紹介(マヤさん風)

よろ!


>>452-453
Part1スレの439-440をご覧くださいwww


 IDもGIFだし、これは支援GIF動画フラグッ・・・!

gifの読みは

>>454

まさかの

ユイ「シンジ、みんないい子ねとは言ったけど、
3人とも奥さんにしろだなんて言ってないわよ」

>>456
「ジフ」ですよ。

「岐阜」じゃないYO!


仮に後日談を書くとしても、時間がかなり掛かるので、期待しないでくだしあ。

少なくとも5000行・・・出来れば10000行は行きたいなぁ・・・

・・・となると制作に最低1か月近くは掛かる。

でも>>1さんはお疲れのようだし・・・

おk、どう考えてもしばらくムリ☆

>>1乙カレー
夏場の気温と湿気の中常温で3日たったカレーを食らえ!
元気出るよ(嘘)

めちゃくちゃ面白かった
流石はガt……ぬるオタだけのことはある!
どの周回でサクラとの絡みがくるのかと期待してたから残念だったけどまぁよし

後日談は書けたらでいいとも
3人と子作りしたり裸エプロンでヒャッハーしたり[らめぇぇっ!]アヘ晒したりするんだろう
する気なんでしょう! エロ同人のように! エロ同人のように!

投下の早いSSってほんと面白いし満足
がちおたさんおもしろかったよー

前日談上がってると思ったら終わっていた…な、何を言ってるかわからねーと(以下略
いやぁ流石ぬr…がちオタさん、安心のクオリティでした!

にしてもシンジ、周を増すごとに(元)友達の扱いが雑になってたな…ww

2回目で全力最善を尽くしたのに駄目だった影響で3回目は超鬱モード4回目は自己中モードだったからなこれは仕方ない

ガc・・・ぬるヲタさんへ
面白い作品ありがとうございました!夢中になって読みました!!

もし、時間を掛けた方がより面白くなるのであれば、1か月でも2か月でも待ちます。
だから、後日談とかもぜひお願いします!!
ネルフ電力がどうなったのか、どうやって法律変えさせたのか見たいです!!

絵は描けないですけど、気持ちだけでも伝えさせてください。
ありがとうございました&続編楽しみにしてます!!

>>461
ありがとうございます♪

サクラちゃんのツッコミ、いくつか頂いてますね・・・

実は・・・>>1の脳内プロットでは、2回目の逆行(鬱パターン)の時に
鈴原家に謝りに行った際にサクラちゃん知り合い、サクラちゃんから許してもらって
シンジの心が少し救われる・・・その恩返しに幸せにしてあげようと決意!

・・・という構想だったのですが、頭の中のマヤさんがストップを掛けたのでお流れになりましたwwwww

まぁ確かに、親の気持ち考えたらそうだよな・・・今更謝られても単なる自己満足だし。
うん、流石マヤさん。常識人だ。


というわけで、

1.サクラちゃんがすっげー可愛い事は知っていた

2.過去に、トウジかサクラちゃんのどちらかしか助けられていないので、両方救出ENDに挑戦した。
  その結果Part1スレのような展開になるのが自然だった・・・
  (祖父と父が多忙なネルフ職員で、兄が片足ロストして入院な家には、小5の女の子は帰せない的展開)

とご理解くださいませ。


いやー>>1さんの脳内はお花畑やでーホンマー

>>462

あえて白状しよう!

前スレで毎日投下形式としていたのは・・・

も っ と 投 下 中 に ツ ッ コ ミ と か 入 る と 思 っ て た か ら だ YO!




うん、気付いちゃった。
ツッコミとか合いの手は、即興スレで投下の合間が長いから入るものなんだね・・・


あとは、あの日は台風で外出れなくて、>>1さん含めてヒマな人が多いかなーと思って全弾投下しますたw

>>463
だからガチやないんや・・・ヌルいんや・・・・・・

冷静に考えたら・・・女の子の写真売ってる変態二人組・・・

成長とともに何かに気付いてしまうシンちゃんさん・・・的なw


>>464
よく分かってらっしゃる!
さては>>1さんのファンですね!?


>>465
そっそんなにホメても何も出ないんだからねっ(アセアセ




・・・アメちゃんあげましょうか?w

え?アメは要らないから続編・・・?
か、考えておきますが、まずは休ませてください・・・

主さん、別に逆行させるのはシンジ君じゃなくても良いのよ?
たとえばアスカとかアスカとかアスカとか

>>469

いままで誰も挑戦した事の無い・・・前人未到の新ジャンルに挑戦・・・



  ペ  ン  ペ  ン  逆  行  



わかったわかった
がちヲタはぬるいんだよな?
しょうがないから今度からぬるヲタって名乗れば良いよ。
……あれ?


ともかく、本編にしても後日談にしてもしっかり読めちゃうんだよ。
シンジさん草はやしまくりのくせにw
だから合間にレス入れるスキがない。
それはがc…ぬるヲタの構成力と文章力の賜物だと思うよ。

アニヲタ化でアスカを救ってくれた世界で唯一の人間としてしょうがないからマヤたんはくれてやるよw
http://i.imgur.com/0cXsefA.jpg

>>471

>>1さん的にはツッコミ所の多い文章だと思ってるらしいよ!


そして・・・

マヤたんキターーーーーー!!


◆支援絵?の歩み◆
Part1スレ:マヤたん(スマイル)
Part2スレ:まさに外道→伊吹吾・・・マヤ→きたじm・・・マヤ→マヤたん(ひぃぃぃぃFace)

おーけーおーけー、オリジナル支援絵まであと一歩! だいぶいいセンまでキタコレ!!

あげそうであげないこの一体感

ペンペンが逆行して何がどう変わるんだよ!!ww

まやだ


http://mup.vip2ch.com/up/vipper42227.jpg

えーぬるヲタさん、がちヲタのくせに知らないんですかー
TV版初放映時、ペンペン初登場シーンの時点でペンペンだけは15532回目の逆行なんですよー
ペンペンも言っていたじゃないですかー
「ク、クエェー……」って。

すまん、もしもしで画像選択ミスった。

http://i.imgur.com/RT4fJvB.jpg

きっとがちヲタならこれで許してくれるはず。

http://i.imgur.com/mvA49Ho.jpg

余計なことかとも思いましたが、SS宝庫にまとめ依頼だしておきました!!
>>1さんの作品が載るといいですね!!

お前致命的に文章が臭い ここにいるやつもネタで言ってるのか? ニコ厨臭い

>>482
流石に臭すぎるわ
前スレだって最後は雑談メインになってたし酷すぎだろ

人がワイワイ楽しそうにしているところにわざわざやって来て「臭い(キリッ」って
そんなに鼻が良いなら上記の行為の香ばしさも分かりそうなものなのに

前スレも今も一つの話がひと段落したところで感想と考察と次回への期待を雑談に混ぜてしてるだけじゃね?
なんか問題あんの?

臭いと思いながら近づいてくるのはなんで?フェチなの?

乙面白いから続編期待


関係ない石油化学の話だけど「シンジオタクチックポリスチレン」というこのスレの主人公みたいな名前の物質があるんだよ

>>473
あなたと合体・・・・・・なんでもないです

>>474
ペソペソ「私が喋れないといつから錯覚していた」
or
ミサト窒息死END

>>475
絶対に許さない・・・

>>477
99AA(16)は39338ですよ?(パソコンヲタク感)

>>478
下画像で許した☆

>>479
気持ちは嬉しいのだがこれで載らなかった場合の切なさは異常wwwww

というか、冷静に考えたら長すぎて載せにくい気が・・・
うん、載らなくてもいいです(チラッ チラッ

>>480
なっとう・・・
ホンオフェ・・・
トンスル・・・

ニコニコは初期のYouTube動画に勝手にコメント機能と
その次の違法動画の巣窟時代が一番楽しかったのぅ・・・トオイメ

ドリアン・・・

>>483
んもぅ~!
キライなのになんでそこまで詳しく知ってるのカナ?カナ?

ホントはぬるヲタの事・・・スキだってYOU言っちゃいなYO!

>>485
イヤよイヤよも・・・好きの内・・・
なんか愛されすぎちゃってすいません///


>>486
ありがとう!

またまたwwwご冗談をwwwww

・・・ってマジじゃないっすかーーー!!
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%AC%E3%83%B3


syndiotactic
(chemistry, of a polymer) Having substituents arranged in alternating (rather than random) configuration in each repeat unit

英和辞典にも載ってなくて、英英辞典でようやく見つかったZE・・・

シンジ・ガチヲタクちっく画像見つけてしもた・・・

ttp://blog-imgs-42-origin.fc2.com/w/a/r/waranote/1057s-2.jpg

ぬるヲタは、次の構想どれくらい出来てるの?

新作or続編はよ

>>491
禁則事項ですっ☆


油断してると、ある日突然名無しに戻って消息不明に・・・

あるいは、part2スレがオマケエピソードで埋め立てられたり・・・

あるいは、part3スレが立っていたり・・・



こうなったら、とっととhtml化依頼した方がいいっすかね?

安価>>950

ぬるヲタがはやく新作投下するなら、もしもし操作でも画像間違えないかもしれないけどな
チラッ

http://mup.vip2ch.com/up/vipper42232.jpg

またsage進行でこっそりPart3とか進めるなよww

「書いてもいいのよ」とは書いたけどマジで見れるとは思わなんだ
だから

もっとおかしいシンジ君書いてもいいのよ

>>492 >>494 >>496
じゃあ・・・

1.ギアス的な何かだけ持ってるスパシン(Not逆行)

2.ギアス的な何かだけ持ってるスパシン(逆行)

3.リビドーを思うがままに発散するスーパーシンジさん(遊び人)

4.ネルフ電力&碇学園都市を作るまでのサクセスストーリー(withたまにいちゃコメ)

5.使徒もどん引きのドMシンジさん(逆行100回目)

6.シンジ以外全員中の人繋がりで配役変更
 アスカ:シマウマ2士
 レイ:ヒミコ
 ゲンドウ:マダオorPRIDE実況
 冬月:ビッグオーの執事(名前は失念・・・パラダイムシティ的な意味で)
 マヤ:マキイズミ
 青葉:クルル曹長

7.>>1が回線切って首(ry

安価>>1003


>>495
期待されればされるほど裏切りたくなるへそ曲がり・・・

どうしてこうなった・・・ どうしてこうなった・・・!!

さてと。

それではこのスレをCloseしましょうか。
駄作にお付き合い頂き、ありがとうございました~♪

気が付いたらいつの間にかPart3スレが立ってるかもしれないですし、
別のコテハンで全く違う話を投下するかもです。

どうなるかは全て>>1の気まぐれでございます・・・w

また会う日まで・・・さよーならー!!

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