上条 『夜見山北中学校?』 (25)



これは【Another】×【とある魔術の禁書目録】で主人公がとある理由で夜見山北中学校に転校。榊原恒一が存在しない代わりに上条当麻が存在するという世界線です。

※初心者なので間違えていた場合等はご指摘して頂けると有り難いです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1375298878


アレイスター『幻想殺しには暫し学園都市を離れて貰う。先の計画に大幅な変更はないが、私の計画に支障が出ては後々が面倒なのでな。 』

───様々な事情が重なり学園都市から一時期姿を消すことにした、とある少年上条当麻。転入初日から大遅刻をしそうな彼はいまにも泣きそうな表情で転校先の学校
へ向かっていた。──

上条『は、はぁはぁ、くそ。なんだっていきなり中学校に乗り込めだなんて言いやがったんだ…、土御門の奴。意味があるとかいったよなぁ、あいつ確か。つか俺高校生だぞ?誤魔化しきれんのかよ』

上条『や、ヤベー、完全なる遅刻じゃねぇか…!!はぁ……分かってましたよ…例え科学の町から出ようが上条さんの不幸が軽減される訳ではないってことくらい…』


上条『──…此処、だよな。夜見山北中学校…。にしても、学園都市と比べられない程田舎町だったな。こんな平和そうな町で魔術師や能力者がいるようにはみえねぇけどな。まぁ、とりあえず短期間だろうか最初が肝心だよな。よし!!』

上条『まずは、職員室からだよな。』


────

【職員室】ガラガラピシャ

上条『すみません!遅れました!』


三神『あら、君が上条当麻君ね。今日からの転入生でって事で間違いないわよね?』

上条『は、はい。上条です。宜しくお願いします!』(び、美人…!)

三神『ふふ、緊張しすぎよ。気張らずに、ね?』(背が高いのね…)

上条『が、がんばります。』

三神『書類では東京(学園都市)という事になっていたけれど、都会と田舎じゃ慣れに時間がかかりそうね。』

上条『あ、はい。まぁ…。そうですね』

三神『じゃ、まず。君に言っておかないといけない事があるの。』

上条『言っておかないといけない事…ですか?』

三神『クラスの決め事には必ず従う事。…これは絶対に守ってね。』

上条『…?、わ、わかりました。(ようするにヤンチャはするなって事だよな)』

三神『そろそろHRが始まる頃ね。いくわよ、上条君』

【三年三組教室前】

上条『─…。(やべ、今頃んなって緊張してきやがった!)』




[切れてしまってすみません。続きから書いていきます]



──

【三年三組教室】

久保寺『ええ、みなさんもご存知の通り今日から短期間ですが転校生がやってきます。みなさんで力を合わせて彼をサポートしてあげましょう。では、三神先生』

三神『上条君、入ってきなさい。』

【三年三組教室】ガラガラ

上条『えー、っと。昨日から諸事情で夜見山に引っ越してきました、か、上条です。あの、宜しくお願いします』(噛みまくった…)

久保寺『宜しくお願いします、上条君。わからない事があれば私なり副担任の三神にでも質問して下さいね。上条君の席はあそこです、席に着いてください』

上条『あ、はい…』

───

───

【HR.終了】ワイワイガヤガヤ

上条『(あ?、レベル0の上条さんには通常の授業すら追い付けないレベルですよ…不幸だ)』

風見『上条君だよね、僕は学級委員の風見智彦。わからない事があったら遠慮なく聞いていいからね』

上条『あ、ああ。こちらこそ宜しく頼むよ』

勅使河原『よう、転校生。俺は勅使河原直也ってんだ。たしか上条当麻、だったよな?トウマでいいだろ?』

上条『お、おう。それでいいよ。宜しくな』

猿田『へぇー、上条は東京からきたのかの。あっちとこっちだとやっぱ変わるんじゃねか?』

上条『そうでもないぞ?あっちはあっちで大変な事ばかりだけどな…ハハ』

王子『学園都市からきたんだって?、じゃあ君もなにか凄い超能力が使えるのかい?』

上条『いやー、残念ながら上条さんはレベル0の無能力者なんですよ。だから、能力はつかえないんだ。』ハハハ…


勅使河原『ほー、じゃあ、トウマの住んでた所って超能力の使い手がわんさかいんのか?!すげェよな』


綾野『おっ、じゃなになにー、上条クンもそのうち凄い能力が使えるようになるって事!?あ…上条クンってなんか嫌だからカミヤンでいいよね?』ニハハ


上条『あ、ああ。いいけど……でも誰もが必ず高レベルの能力者になれるわけじゃないしな。能力にもレベルに分けられてるし、能力開発もそれなりの努力が必要だよ(カミヤンって…まさかな)』

望月『僕らがもし学園都市にいってしっかり授業受けたら何かしら能力が使えるものなのかな?』

上条『それは…まぁ、日数はかかるけど開発を受けりゃ使えるようになるんじゃないか?』

望月『凄いや…、超能力。憧れるな』

桜木『学園都市って学生が大半の町なんですよね。いいですね、そういうのって憧れます…』フフ

上条『ハハハ…まぁな。』

赤沢『ちょっと、貴方達。そんな質問責めばかりじゃ上条君も可哀想よ…、ごめんなさいね、私は対策係の赤沢泉美。上条君は………、当麻君よね。当麻君って呼んでいい?』握手求め

上条『ああ、好きに呼んで貰って構わねーよ。(対策係…?)』握手受け

赤沢『じゃあ、当麻君ね。貴方夜見山は始めて?』

上条『…?ああ。ずっと学園都市にいたからな、多分初めてだよ』

赤沢『そう…』

上条『つかさ…、今日誰か欠席者でもいるのか?あそこの席って…』

勅使河原『あぁ……な、なぁ?トウマ。昼に校内案内してやるよ!、やっぱ慣れないと不便だろうしよ』チラ

風見『ああ…そうだね。じゃあ昼食べ終わったら僕らで案内するよ』

上条『あ…ああ、じゃ宜しく…(ん?)』




[晩御飯なので一端切ります
]

────

【授業終了後昼】


中尾『赤沢さん、転校生の事なんだけど…』


赤沢『ええ、勿論野放しには出来ないわ。早めに対策をしないと、ね。』

杉浦『でも、いきなり告げられて転校生がしっかり理解できるとは思えないけど…』

小椋『それにしても、よりよってなんで三年三組に転校生をいれるかな…』ボソッ


赤沢『いまの校長なんて、殆どの事情を把握してない。適当な成り行きで決めているんでしょうね』


中尾『だよな。やっぱりタイミングを見計らってアイツに話すしかないな…』


─────
────
───

上条『はぁ、やっぱりこの手の授業は睡魔が漂ってきますな―、つか、転校初日に居眠りなんて洒落になんねぇからな…気を付けよう』ボソッ

勅使河原『よっ、トウマ。どうだった?田舎の授業は』

上条『あまりかわんね―よ、覚えることはあっちのが多いけどな…』ハハ

望月『次の授業は確か美術だったよね…』

勅使河原『なンだ、望月。そんなに愛しの三神先生に会いたいのかよ?朝あったばかりじゃね―か』

望月『ち、ちが…そんなんじゃないよ!』カァ

上条『(ほ―、そういう事か…)』ニヤリ


風見『お待たせ、上条君。じゃあ約束通り校内を案内するよ。勅使河原と望月もくるだろう?』

勅使河原『おお、校内案内なら任せとけ!』


望月『じゃあ回っていこうか!』

───


────
───
──

【校内探索終了】


上条『そうだなぁ、田舎も中々いいもんだな。あっちと違って落ちついてる感じだ(ここじゃ上条さんの右手もよう無しだな)ボソ』


勅使河原『おいおい、大都会とド田舎を比べんなよ。人口からまず違うだろうがよ ―』

望月『そうだよ。でも学園都市って超能力者が沢山いるんだよね?能力者同士で喧嘩とか戦争になったりしないの…?』

勅使河原『望月…お前、戦闘のスケール変わりすぎ』


上条『戦争か…まぁ、こっちにも風紀委員とか警備員が治安守ってるし…、そうそう乱闘は起きねーよ(戦争は終戦しました、なんて言えないしな…)』

勅使河原『でもよぉ、あっちら学生ばっかなんだろ?…大半はカップルばかりじゃねぇの?やっぱ』


上条『ハハハ…まぁ、否定はできん…』

望月『次は美術だよ。二人も遅れないようにね!』タッタッタッ


勅使河原『張り切ってンなー、アイツ。』

上条『望月って、朝のあの先生…三神先生だっけ。好いてんの?』

勅使河原『好きってよりは憧れじゃね―の?年離れすぎだし』

上条『へぇ ― (勅使河原か、土御門や青髪ピアスとは違ったタイプだけど、話しやすい奴だな…)』


勅使河原『さぁて、そんじゃ俺らも準備すっか!』

上条『だな。』







───
──

【三年三組教室】

上条『美術か。教科書と…篇と……よし。…ん?あの後ろ姿ってまさか御坂…サン?うぉっ…!!?』

{─…彼は彼女に近付こうと近寄り距離を縮めていくと、突き出ていた椅子に脚を引っ掻けてしまったのか彼女身体に飛び込む形に上手く彼女の胸元を鷲掴みに転んでしまった。}

上条『ってて…ってあれ?』


小椋『…………』


上条『(そうだよなぁ…学園都市にいるはずの御坂美琴が夜見北にいるはずが無いなんて冷静に考えたら分かることじゃねぇか…上条さんの目が節穴でした)』

上条『いや…これはその、事故というか…そのあの…あまりにも小柄で綺麗だったもんで…なんつって』

小椋『…////キッ』

{彼女の怒りの表情が見えると共に上条の顔面には教科書が猛烈な速度で飛んでいき小椋は小走りで教室を出ていく}

上条『ブっはっ……───(ハハハ、初日からこれとは…なんとも不幸…!)』

上条『…くっぞー…、思いっきり投げやがって…御坂の電撃より効いたぞ』

上条『取り合えず、授業はじまっちまう……美術室に行こう…』

───
──

────
───
──

【授業終了後】

勅使河原『トウマァ、次は体育だけど、お前体操着は?』

上条『あ――、そういや体操着ないんだったな…』

勅使河原『俺のジャージでいいんなら貸すぜ?二着あるからよ』


上条『お、悪い。じゃ借りるわ!』

───
──

【ランニング中】

勅使河原『トウマぁ…なかなかハェーじゃねぇか、あの水野を抜いちまうなんて…よ』


上条『はぁはぁ…まぁな。かけっこなら慣れてんだよ』ハハ

上条『ちょっと俺水飲んでくるよ』タタッタ

上条『ふ───…』


高林『上条君だよね。休憩かい?』

上条『ん、ちょっとな。ひさしぶりに走ったから』ハハ

高林『君は走ったことがあるんだよね…、いいな、僕も思いっきり走ってみたいな…』

上条『そうだな。…よくなるといいな、身体』

高林『有り難う。…………ちょっと、…保健室で横になってくるよ…』


上条『…?!大丈夫か?』


高林『うん、いつものことさ…』テクテク

───

桜木『上条クン……?、高林君はどうしたんです?』

上条『ああ、桜木か。あいつなら保健室に横になってくるってさ…、病気なの?アイツ。』

桜木『ええ、昔から心臓がよくないらしくて…時々欠席するんです…』

上条『そうなのか…あいつも学園都市で診てもらえば、かなり良くなるだろうな。』

桜木『え?学園都市の医療はそんなに凄いんですか?』


上条『まぁ、それもあるけど…。優秀な医者がいてさ、俺いつもその人に診てもらってんだ。噂じゃ直せない病気はないんだと…』ハハハ


桜木『やっぱり憧れますね…学園都市って。私もあっちで勉強してみたいなぁ…』


上条『出来ないのか?』

桜木『うちは…無理なんで………』

上条『…?、ん?なぁ、桜木。あの屋上にいるのって…どのクラス?』

桜木『…え、?』


上条『まさか…!、飛び降り!?早まんな!!』ダッダッダ

桜木『あっ、ま、上条クン!』

───

────
──


【屋上】

上条『はぁはぁ…おい…、待てよ!、何があったか知らないけどな。簡単に命を投げ、だし…てってあれ?』

[彼は屋上でスケッチしている小柄の彼女に暫く固まっている様子]

見崎『……君、転校生の上条クンだよね……』

上条『あ、…ああ、つかお前ってうちのクラスの…なんで俺の事を…』

見崎『そうよ、見崎鳴。転校生の事は君が来る前から噂になってたから…それにしても、上条クンはなんでここにいるの?』

上条『あ…いやぁ、それは…なんつ─か…(言えない…自殺しようとしてたから止めに来たなんて言えない…)』

見崎『ふ─ん、そっか。じゃ私達は偶然出会ってしまった、のね。…私にはあまり関わらない方が良い、忠告しておくね』タッタタ


上条『…?、なんなんだ…一体…』

上条『見崎…鳴、か。』

────


───
──


【放課後教室】

上条『はぁ…夕立かよ…ハハハ、傘なんか持ってきてねぇ……』

杉浦『あ、…上条クン』

上条『ん?、たしか、杉浦と赤沢…?』

赤沢『あら、部活?』

上条『いや─…、いきなり降り始めてきて、な』

赤沢『ん、そう。私達も生憎傘が無くてね、よかったら一緒に帰らない?車になるけれど…』

上条『ああ、…有り難いけど俺はちょっと用事があるから遠慮しておくよ(スーパで特売狙いますなんて言えない…)』ハハ…


赤沢『そ、…夕立だし止むのは早いと思うし、当麻君も気を付けてね。それじゃ…多佳子いきましょ』

杉浦『じゃあね、上条クン』タタタタ


───

上条『くそ─降りやまないな、このままじゃ特売が……クッ』




桜木『上条クン?、傘忘れたんですか…?』

上条『ん?ああ、桜木か。天気予報じゃ降らないって言ってたんだけどな…』タハハ

桜木『……あの、よかったら一緒に帰りませんか?上条クンは古池町でしたよね…、私の家はそのさきですから』

上条『…それは、悪いだろ(まずい、このままじゃ特売に間に合わない…!)』

桜木『…、遠慮しない遠慮しない』

[彼女は躊躇なく上条の手を掴むが上条の右手【幻想殺し】が何かを壊す]

上条『(あれ…?)』パキーン


桜木『どうかしましたか?』

上条『いや……、(気のせいか?)』

上条『なぁ、桜木。見崎ってさ、一体…』


桜木『駄目なんです…三年三組ではその名前を口にしちゃ駄目なんです…』

上条『…?、どういう…』

勅使河原『あ─、なんか雨酷くなってんなぁ』


上条『なぁ、勅使河原?お前、見崎って分かるか?』

勅使河原『………お前、』


三神『どうしたの…?三人で難しい顔して』

桜木『…上条クンが例の事を…』

三神『難しい問題ね、今の所は冷静に事が運んでいるし…慎重に、ね』

上条『(なんだってんだ…?一体)』

────

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom