【解読困難】 マリギツネ 【エヴァ昔話シリーズ�】 (18)

昔々ある所にマリギツネと言う子ギツネが居ました。

マリギツネ「退屈だなや〜」

マリギツネ「なんかおもしぇごどねがべがなぁ〜」



マリギツネはいつも一人ぼっちでした、
そして退屈のあまり村人に悪戯ばかりしていました。
住居不法侵入、窃盗、器物損壊、放火と枚挙に暇が無い程でした。
ある日、暇を持て余したマリギツネはフラフラと散歩してる中、
村人の一人シンジを見つけました。
シンジは川で網を使って魚を取っているようでした。



マリギツネ「あやっ?あそごさ居だのはスンズでねが?」

マリギツネ「よ〜す…ぺっこイタズラしてけっぺが」キシシ



マリギツネはせっかくシンジが捕えた魚をビクから取りだし、
網の掛かっていない川下にポイポイ捨ててしまいました。



マリギツネ「こっただごとして、めっかったららずもねぐ怒るべな〜」ニヤニヤ

マリギツネ「だけんど…おもせがら、イイ!!」



マリギツネはビクの中に居たウナギを捕まえようとしましたが、
ヌルヌル滑って捕まえる事が出来ません。



マリギツネ「しゃねな…力押すしかね〜べ!」



マリギツネはビクに頭を突っ込み、ウナギに噛みつきました。
そこをとうとうシンジが見つけ、大声で怒鳴りました。

 
 
 


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シンジ「こらぁぁぁぁ!!!何わっつぁしてだ!こん性悪ギツネがぁ!!」

マリギツネ「ひゃぁぁぁ!!めっかってしまったじゃ!!」



マリギツネは首にウナギを巻きつけたまま、一目散に逃げ出しました。



マリギツネ「こごまで来ば追ってこねべ…」ハァハァ

マリギツネ「つが、いづまで巻きついでんだおめ!」



マリギツネはウナギを振り落とし、
ムシャムシャとそのまま食べてしまいました。



マリギツネ「げふっ…ごっつぉさん」

 
 
 



〜〜〜〜〜数日後〜〜〜〜〜

その日は村の空気が違っていた。



マリギツネ「なんだべ?祭りっこが何がやんだべが?」

マリ「その割に太鼓の音も聞げねし、笛っこも聞げねな…」



村内では、女たちが身だしなみを整えたりしてました、
そのうち小さな壊れかけの家に集まりだしました。
かまどで何かを煮炊きする女たちも居ました。
そこの小さな家はシンジの家でした。



マリギツネ「じゃじゃじゃ…葬式でねが…」

マリギツネ「スンズの家さ居だのって、おっかぁだげだったべ…」

マリギツネ「スンズのおっかぁ死んだのが…」



葬列は墓場に向かって静かに行進していました、
先頭は白い裃を着、位牌を抱いたシンジでした。



シンジ「おっかぁよぅ、もさげねがった…最後にウナギかせでやれねぐて…」ボロボロ



マリギツネはしょんぼりしながら巣穴に帰って行きました。



マリギツネ「スンズのおっかぁ、あんべわりぐして床さ臥せでだっけな…」

マリギツネ「おっかぁさウナギっこかせでくてだの、オラが盗ってしまったがらかせれねがったんだべな…」

マリギツネ「ウナギ食でぇ〜ウナギ食でぇ〜って語ってだんだべな…」

マリギツネ「もづぇごどしたじゃ…あっただイタズラしねばいがったやぁ…」



マリギツネは後悔の念に駆られていました。

 
 
 

〜〜〜〜数日後〜〜〜〜

シンジ「麦でも磨いでおぐべ…」
 


シンジは井戸の脇で麦磨ぎをしているようでした、
そこをマリギツネは物置の陰からそっと眺めていました。



マリギツネ「オラど同づ一人ぼっつが…」



しょんぼりとそこを離れ掛かった時、魚売りの声が聞こえてきました。



魚売りトウジ「イワス〜イワスいらねがぁ〜、活ぎいいど〜安ぐすっと〜」



するとシゲルの女房、マヤから声が掛かりました。



マヤ「イワスっこ3つけらい」

魚売りトウジ「あいよっ毎度!」



魚売りはイワシを掴んで家の中へ入って行きました。



シゲル「お!んめそなイワスだなや!」

魚売りトウジ「獲れだでだがらよ!そらんめじゃ!」







マリギツネ「今のうぢに…」コソコソ



マリギツネはイワシを持てるだけ持って逃げました、
そしてシンジの家の裏口から投げ込みました。
マリギツネはウナギの償いに一つ良い事をしたと思いました。

 
 
 

〜〜〜〜翌日〜〜〜〜

マリギツネは山で沢山のクリを拾い、シンジの家に持って行きました。
すると顔を怪我したシンジが居るでは無いですか、
どうやら魚売りにイワシ泥棒と勘違いされて殴られたようです。
〜〜〜〜〜〜〜〜

魚売りトウジ「オラはオメば叩ぎづげねばなんね…」

バキッ!

シンジ「ぐはっ!」

〜〜〜〜〜〜〜〜


シンジ「いってぇ誰がいわすっこオラいさ投げだんだべ…おがげでさがな屋にくらえだじゃ…」


マリギツネ「あじゃぁ…まだげねごどしつまったなや…」



マリギツネは拾ってきたクリを裏口に置いて、トボトボと巣穴に帰って行きました。
そして次の日もまた次の日もクリを拾って届けました。
またある日には松茸や山菜も届けました。

 
 
 


〜〜〜〜〜〜〜〜

月が綺麗な晩の時、マリギツネはブラブラ遊んで居ました、
すると道の向こうから人が三人歩いてきました。
マリギツネは草むらに隠れて様子を窺がって居ました。


シンジ「なぁ、ぺっこ聞いでけらい…」

アスカ「なぬすたれスンズ?」

レイ「あだしらでいがったら…聞いでけっから…」

シンジ「近頃おがすねぇ事ばりあんのよ…」

レイ「なんだべ…」

シンジ「おっかぁきしゃまってがら、家の裏口さクリだりキノゴだり置がれでんだぁ…」

アスカ「なんたら気持ぢわりな…」

シンジ「だべぇ?だけんどオラいで貧乏たがりだがらよ、割ど助がってんのよ」

レイ「スンズばもづぇど思って神様が恵んでけだんだがも…」

シンジ「神様っていだんだなぁ…」

アスカ「毎日拝まねばねな」

シンジ「んだな…」



これを聞いていたマリギツネは。



マリギツネ「オラが持ってってんだどもな…まぁいいが…」



面白くなさそうでしたが、自分の犯した罪を思い出し我慢しました。

 
 
 

〜〜〜〜〜〜〜〜

次の日もクリを拾って届けようとしました、するとシンジが家の中で縄をなっていました。
マリギツネはこっそりと入って行きました。



シンジ「!?」

シンジ(イダズラギツネだじゃ!まだ何がわっつぁすに来たな!)



シンジはそ〜っと火縄銃の準備をしました。
そしてマリギツネが家から出ようとした所を。



ドコーン!



マリギツネ「キャン!!」バタッ



シンジは駆け寄りました。
ふと土間に目をやると、今朝まで無かったクリが積まれているでは無いですか。



シンジ「オメがクリどが、持って来てけだのが…?」



マリギツネはか細い声を出しながら頷きました。



マリギツネ「クゥ…」



動かなくなったマリギツネのそばで、膝を付いてうなだれるシンジでした。





おしまい

〜〜〜〜NERV試写会場〜〜〜〜

シンジ「う〜ん…」

アスカ「ねぇ〜…」

レイ「…」


日向「…」


ミサト「暗いわねぇ〜、しかも盛り上がりが無いし…泣ける話ではあるけど…」

日向「仕方ないですよ…司令が予算出してくれなかったんですもん…」

シンジ「まぁ、原作もこんな感じでイキナリ終わる感じですから…」

マリ「しっかし東北弁は難しいにゃ〜何回舌噛んだかわかんないにゃ!」

シンジ「でも良く頑張ったじゃないか」


アスカ「てか司令の出番無かったんでしょ?だからお金出してくんなかったの?」

日向「うん…代りにおもいっきし闇のオーラ出してたよ」


アスカ「」

 
 


ミサト「でも良い話よね」

シンジ「ですよね、要領の悪い奴は死ぬって…腐乱ダースの犬もそうですよね」

ミサト「台無し…」

シンジ「」


日向「でもまぁ3部作出来ちゃったし、これでこのシリーズは終わりだからね!」

アスカ「もうやんないの?」

日向「ははは、ネタが無いんだよ」

日向「東北弁もこんな感じなんだよって軽く広まったかもだし」

日向「もう僕らの出番は終わりさ」

日向「その内誰か九州弁でやる人が出てくるかもね!」チラッ




アスカ「あたしが主役やんないうちに終了とは…orz」



日向「おまけで翻訳版を出すよ!」

 
 
 




【翻訳版】

昔々ある所にマリギツネと言う子ギツネが居ました。

マリギツネ「退屈だな〜」

マリギツネ「なんか面白い事無いかなぁ〜」



マリギツネはいつも一人ぼっちでした、
そして退屈のあまり村人に悪戯ばかりしていました。
住居不法侵入、窃盗、器物損壊、放火と枚挙に暇が無い程でした。
ある日、暇を持て余したマリギツネはフラフラと散歩してる中、
村人の一人シンジを見つけました。
シンジは川で網を使って魚を取っているようでした。



マリギツネ「おや?あそこに居るのはシンジだな?」

マリギツネ「よーし…ちょっとイタズラしてやるか」キシシ



マリギツネはせっかくシンジが捕えた魚をビクから取りだし、
網の掛かっていない川下にポイポイ捨ててしまいました。



マリギツネ「こんなことして、見つかったら物凄く怒るだろな〜」ニヤニヤ

マリギツネ「でも…面白いから、イイ!!」



マリギツネはビクの中に居たウナギを捕まえようとしましたが、
ヌルヌル滑って捕まえる事が出来ません。



マリギツネ「しようがない…力押ししかないじゃん!」



マリギツネはビクに頭を突っ込み、ウナギに噛みつきました。
そこをとうとうシンジが見つけ、大声で怒鳴りました。

 
 
 


 
 
シンジ「こらぁぁぁぁ!!!何悪さしてるんだ!この性悪ギツネがぁ!!」


マリギツネ「ひゃぁぁぁ!!見つかってしまった!!」



マリギツネは首にウナギを巻きつけたまま、一目散に逃げ出しました。



マリギツネ「ここまで来れば追ってこないでしょう…」ハァハァ

マリギツネ「て言うか、いつまで巻きついてんのお前!」



マリギツネはウナギを振り落とし、
ムシャムシャとそのまま食べてしまいました。



マリギツネ「げふっ…ごちそうさま」

 
 
 



〜〜〜〜〜数日後〜〜〜〜〜

その日は村の空気が違っていた。



マリギツネ「なんだろ?祭りか何かやるのかな?」

マリ「その割に太鼓の音も聞こえないし、笛も聞こえない…」



村内では、女たちが身だしなみを整えたりしてました、
そのうち小さな壊れかけの家に集まりだしました。
かまどで何かを煮炊きする女たちも居ました。
そこの小さな家はシンジの家でした。



マリギツネ「あらら…葬式じゃん…」

マリギツネ「シンジの家に居たのって、お母さんだけだっけ……」

マリギツネ「シンジのお母さん死んじゃったんだ…」



葬列は墓場に向かって静かに行進していました、
先頭は白い裃を着、位牌を抱いたシンジでした。



シンジ「母さん、ごめん…最後にウナギ食べさせられなくて…」ボロボロ



マリギツネはしょんぼりしながら巣穴に帰って行きました。



マリギツネ「シンジのお母さん、具合が悪くて床に伏せてたんだった…」

マリギツネ「お母さんにウナギ食べさせたかったのに、私が盗ってしまったから食べさせられなかったんだ…」

マリギツネ「ウナギ食べたいな…ウナギ食べたいなって言ってたんだろうな…」

マリギツネ「可哀想なことしたな…あんなイタズラしなきゃよかった…」



マリギツネは後悔の念に駆られていました。

 
 
 

〜〜〜〜数日後〜〜〜〜

シンジ「麦でも磨いで置こう…」
 


シンジは井戸の脇で麦磨ぎをしているようでした、
そこをマリギツネは物置の陰からそっと眺めていました。



マリギツネ「私と同じ、一人ぼっちか…」



しょんぼりとそこを離れ掛かった時、魚売りの声が聞こえてきました。



魚売りトウジ「イワシ〜イワシは要りませんか〜、活きが良いですよ〜安いですよ〜」



するとシゲルの女房、マヤから声が掛かりました。



マヤ「イワシ3匹下さい」

魚売りトウジ「はいよっ毎度!」



魚売りはイワシを掴んで家の中へ入って行きました。



シゲル「お!美味そうなイワシだな!」

魚売りトウジ「獲れたてだからさ!そりゃ美味いさ!」







マリギツネ「今のうちに…」コソコソ



マリギツネはイワシを持てるだけ持って逃げました、
そしてシンジの家の裏口から投げ込みました。
マリギツネはウナギの償いに一つ良い事をしたと思いました。

 
 
 


〜〜〜〜翌日〜〜〜〜

マリギツネは山で沢山のクリを拾い、シンジの家に持って行きました。
すると顔を怪我したシンジが居るでは無いですか、
どうやら魚売りにイワシ泥棒と勘違いされて殴られたようです。
〜〜〜〜〜〜〜〜

魚売りトウジ「俺はお前を殴らにゃならん…」

バキッ!

シンジ「ぐはっ!」

〜〜〜〜〜〜〜〜


シンジ「一体だれがイワシを僕の家に置いていったんだろう…おがげで魚屋に怒られたよ…」


マリギツネ「ありゃぁ…また良くない事してしまった…」



マリギツネは拾ってきたクリを裏口に置いて、トボトボと巣穴に帰って行きました。
そして次の日もまた次の日もクリを拾って届けました。
またある日には松茸や山菜も届けました。

 
 
 



〜〜〜〜〜〜〜〜

月が綺麗な晩の時、マリギツネはブラブラ遊んで居ました、
すると道の向こうから人が三人歩いてきました。
マリギツネは草むらに隠れて様子を窺がって居ました。


シンジ「ねぇ、ちょっと聞いてくれないかな…」

アスカ「何したのシンジ?」

レイ「あたしたちで良かったら…聞いてあげる…」

シンジ「近頃おかしな事ばかりあるんだよ…」

レイ「何?…」

シンジ「母さんが死んでから、家の裏口にクリとかキノコとか置かれてるんだよ…」

アスカ「なにそれ気持ち悪い…」

シンジ「だろぉ?けど僕んち貧乏だから、割ど助かってるんだよ」

レイ「シンジが可哀想と思って神様が恵んでくれたのも…」

シンジ「神様って居るんだな」

アスカ「毎日拝まないとね」

シンジ「そうだね…」



これを聞いていたマリギツネは。



マリギツネ「私が持ってったんだけどな…まぁいいや…」



面白くなさそうでしたが、自分の犯した罪を思い出し我慢しました。

 
 
 

〜〜〜〜〜〜〜〜

次の日もクリを拾って届けようとしました、するとシンジが家の中で縄をなっていました。
マリギツネはこっそりと入って行きました。



シンジ「!?」

シンジ(イタズラ狐だ!また何か悪さしに来たな!)



シンジはそ〜っと火縄銃の準備をしました。
そしてマリギツネが家から出ようとした所を。



ドコーン!



マリギツネ「キャン!!」バタッ



シンジは駆け寄りました。
ふと土間に目をやると、今朝まで無かったクリが積まれているでは無いですか。



シンジ「お前ががクリとか、持って来てくれたの…?」



マリギツネはか細い声を出しながら頷きました。



マリギツネ「クゥ…」



動かなくなったマリギツネのそばで、膝を付いてうなだれるシンジでした。





おしまい

これにて終了です、ご静読ありがとうございました(*_ _)ペコリ

トウジが関西弁じゃないのと、マリがにゃーとかわんこ君言わないのは、
東北弁版の翻訳バージョンだからなので、
違和感をお感じの方は、脳内補完でよろしくお願いします。

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