アルミン「好きな人ができた」(35)

・アルクリ
・見切り発車
・更新は多分遅め

それでは投下

―対人格闘訓練

エレン「ライナー、相手頼むぜ!」

ライナー「エレンか、いいぞ」

ジャン「ミカサ!今日は俺と組もうぜ!」ドキドキ

ミカサ「ジャン?別に構わない」

ジャン「いよっしゃああぁぁあぁぁぁ!」グッ

アルミン(エレンはライナー、ミカサはジャンと…僕は誰と組もうかな)キョロキョロ

クリスタ「ねえ、ユミル」

ユミル「なんだ?クリスタ」

クリスタ「いつもユミルと組んでばっかりじゃ意味ないよ!色々な人と組んだほうがお互いのためになるだろうし…ね、たまにはいいでしょ?」

ユミル「でもなぁクリスタ、私以外と組んで変な男に胸とか揉まれたらどうするんだよ?」

クリスタ「そ、そんなことする人訓練所にいるわけないでしょ!?」

ユミル「いやわからねえぞ、例えばライナーだ。周りには兄貴分として慕われているけど意外とああいう奴が怪しいもんだぜ」

クリスタ「もう、ユミル失礼だよ!ライナーに謝って!」

ユミル「別に聞こえてないだろうしいいだろ?」

クリスタ「それでも人のことを悪く言うなんて酷いよ…」

ユミル「ひゅー、流石私の女神様はお優しいねえ」ナデナデ

クリスタ「人がいっぱいいるのに恥ずかしいよ!」プクー

ユミル「怒った顔もかわいいな」ツンツン

アルミン(クリスタ…試しに声をかけてみようかな?)

アルミン「あの…」

ユミル「なんだ?私のクリスタに変なことしたらただじゃおかねえぞ?」

クリスタ「ちょっと、まだ何も言ってないのに失礼だよ!…それでアルミン、どうしたの?」

アルミン「ぼ、僕の相手になってくれませんか!?」

ユミル「はぁ?クリスタの相手は私にきm… クリスタ「いいよ!」

クリスタ「アルミン、私と組もう!」

アルミン「本当?やった!」

ユミル「…クリスタが言うなら構わんが、その代わり変なことしたら承知しねえぞ?見張ってるからな」ゴゴゴ

アルミン「ひっ…」ガクガク

クリスタ「ユミル!いい加減にしないと怒るよ?アルミンなら大丈夫だってば!」プンプン

ユミル「はいはい」

アルミン「そ、それじゃクリスタ…最初は僕が暴漢役でいいかな(かわいい…)」

クリスタ「うん、いいよ。じゃあ配置について…」

ユミル「…」ジー

アルミン「それじゃあ行くよクリスタ!」タタッ

アルミン(ユミルにじっと見られているのもあるだろうけど凄くドキドキする…なんだろうこの気持ち)

クリスタ「えいっ!」ガシッ

アルミン「うわっ!?」グイ

ユミル「…」ニヤニヤ

クリスタ「とうっ!」ブンッ

アルミン「うわああぁああぁぁぁ!」ゴンッ

クリスタ(あとは腕を逆手に曲げて短刀を奪う!)グググ

アルミン「うあ…ぁ……」ガクッ

クリスタ「やったユミル!初めてユミルがやってるみたいにできたよ!」

ユミル「流石クリスタ!いつも私と組んだかいがあったな!」

クリスタ「ありがとうユミル。アルミンもありが…」

アルミン「」グデー

クリスタ「あ、アルミン!?」ユサユサ

ユミル「だはははは!こいつは傑作だ!男の癖にクリスタに投げ飛ばされる上に失神するだなんてな!」

アルミン「」チーン

クリスタ「ユミル、いい加減にして!…とにかく、早く医務室に運ばないと」

ザワザワ ザワザワ ナンダナンダ クリスタガアルミンヲナゲトバシテ ナンダト ウラヤマシイ ザワザワ ザワザワ

ミカサ「…ジャン」グググ

ジャン「なんだよ?」

ジャン(ミカサが俺に馬乗りになって腕をグイグイやっている…もうこのまま折られてもいいぐらい幸せな時間だ!)

ミカサ「あちらの方へ行ってくる…ので、少し待っていてほしい」ダッ

ジャン「ミカサ?ミカサ~!」

エレン「なあ、ライナー」

ライナー「どうした?」

エレン「ちょっとあっちの騒がしい方にいってきていいか?嫌な予感がするんだ」

ライナー「構わんが、早めに戻ってこいよ」

エレン「わかった!」ダッ

ザワザワ ザワザワ

クリスタ「キース教官!アルレルト訓練兵を医務室まで連れて行きます!」

キース「早く行ってこい」

クリスタ「はっ!」

ユミル「おいおいクリスタ、お前一人で大丈夫かよ?なんなら私も…」

エレミカ「俺(私)も行きます!」

キース「…イェーガーにアッカーマンか。さっさと行ってこい」

エレミカ「はっ!」

ユミル「あいつの保護者か…まあ、三人もいりゃ大丈夫だろ」

ミカサ「私が抱えていこう」ガシッ

アルミン「」ピヨピヨ

エレン「アルミン!おいアルミン!しっかりしろ!」

ミカサ「エレン、少し落ち着いて。あまり大声を出すとアルミンに響くかもしれない」

エレン「これが落ち着いていられるっていうのかよ!」

クリスタ「…うぅ……」

ミカサ「…貴方は落ち込まなくてもいい。訓練中の事故なら仕方ない。今はアルミンを早く医務室に運ばなければ」

クリスタ「…うん」

ミカサ「大丈夫。アルミンは強いから」ナデミン

クリスタ「…」トボトボ

―――
――


アルミン「…ぅ」パチ

エレミカ「アルミン!」

アルミン「エレン、ミカサ、それにクリスタ」

クリスタ「…良かった」

エレン「さっきの訓練中に気を失ったって聞いたけど大丈夫かよ」

ミカサ「こんなに大きなこぶになってて…可哀想に」ナデナデ

アルミン「今は大丈夫だよ、三人ともありがとう」

クリスタ「先生が、今日一日はここで安静にしておけだって…」

アルミン「…幸い、今日は後座学だけだしなんとかするさ」

ミカサ「アルミンの分までノートをとっておくから」

エレン「俺も!」

クリスタ「じゃ、じゃあ私も…」

アルミン「みんな、ありがとう。でも訓練は大丈夫なの?」

エレン「気絶したって聞いて放っておけるわけないだろ」

ミカサ「私も、エレンと同じ」

アルミン「…そっか。…心配かけてごめんね」

エレン「謝ることなんかじゃねえって!」

ミカサ「そう、私達は当然のことをしたまで」

クリスタ「…」

アルミン「ありがとう」

アルミン(クリスタ、さっきからずっと俯いている…もしかして自分のせいだと思ってるのかな)

ミカサ「それじゃアルミン、そろそろ時間だから…」

エレン「終わったらすぐ来るからな、しっかり体休めてろよ」

アルミン「うん、頑張ってね」

クリスタ(エレンもミカサも行っちゃった…)

クリスタ「それじゃ、私も…」

アルミン「待って!」

クリスタ「え?」ドキ

アルミン「クリスタ…もしかしてさっきのこと、自分のせいだと思ってる?」

クリスタ「…うん。私が加減できずにアルミンのことを投げ飛ばしちゃって、そのせいで…」

クリスタ「それで、怪我もさせちゃって、…ごめんなさい」

アルミン「クリスタ、あまり自分を責めてはダメだ」

クリスタ「そんなこと…!」

アルミン「そんなことないって言いたいの?違うよ、さっきのは完全に受身を取れなかった僕が悪い」

アルミン「それにクリスタの動き、良かったよ。こう言ったら失礼かもしれないけど、小さな体を活かして柔軟な動きができていた」

アルミン「僕だって、真似したいぐらいだよ。…だからさクリスタ、さっきも言ったけど自分を責めないで、むしろ自信をもつんだ」

クリスタ「…ありがとう」

アルミン「…呼び止めてごめんね、それじゃクリスタも頑張れ!」

クリスタ「うん。…アルミン、私も後で必ず来るから!」タタッ

アルミン「うん、待ってるよ!」

―――
――

―また、皆に心配をかけてしまった。いつもはエレンとミカサにだけど、今回はクリスタにも。

 シガンシナに居た時から、僕は守られてばかりだった。

 守られてばかりなのは嫌だ。僕だって、誰かを守りたい。

 そのために訓練を頑張らなければいけないのに今日だって…
 
 ………

 クリスタは、少しは元気を出してくれたかな。

クリスタが落ち込んでいるのを見ているとなぜだか胸が痛くなってくる。

後で必ず戻ってくると言ってたし、その時は少し元気になっていますように。

とりあえずここまで
また展開が思いつき次第書き溜めてから書く

――


アルミン(色々と考えていたら眠くなってきちゃったよ…)ウツラウツラ

エレン「おーい!戻ってきたぞー!」ガラッ

アルミン「…っ!」ビク

ミカサ「…エレン、ここは医務室。騒ぎすぎてはダメ」

アルミン「はは…おかえり、二人とも」ニコニコ

エレン「そ、それでさっき言ってたノートなんだけどさ…」

ミカサ「こっちは私の分」

アルミン「…エレンのノート、ミミズが這った痕みたいだよ?」クスクス

エレン「…ぅ」ダラダラ

ミカサ「エレンはさっきの座学の授業中ずっと眠たそうにしていた。私がその度につついてもまたうとうと…」

エレン「い、言うなよ!」

アルミン「まあまあミカサ、エレンもそれだけ疲れてるってことさ。ここ最近毎日厳しい訓練が続いているからね」

アルミン「だから、エレンもあまり無理をしてはいけないよ? 身体は資本って言うし」

エレン「心配してくれてありがとう。でもよアルミン、今は自分の心配をしろよ」

ミカサ「そう、アルミンの身体はアルミンだけのものではない。エレンもアルミンも私の宝物。何かあると私はとても心配」

アルミン「はは、ミカサは大げさだなあ…でもありがとう。…こっちのミカサのノートは、相変わらず凄く丁寧にまとめられているね」

ミカサ「前に、アルミンに教えてもらったようにとっているから」

アルミン「なら、僕としても教えたかいがあったよ」ニコ

エレン「なあアルミン、今度俺にも教えてくれよ!」

アルミン「うん、いいよ。次の休みの時にでもね」

   コンコン

ミカサ「誰か来たみたい」

エレン「みたいだな、それじゃあ俺らはそろそろ戻るか。…アルミン、早く良くなれよ?」

ミカサ「今日はゆっくり身体を休めて」

アルミン「うん、二人もね。それじゃおやすみなさい」

エレミカ「おやすみ」ガラッ

――


クリスタ「あっ」

エレン「よう、クリスタ」

ミカサ「クリスタ、アルミンに会いにきたの?」

クリスタ「うん、また来るって約束したから」

ミカサ「そう、ありがとう。アルミンもきっと喜ぶと思う」

エレン「だな」

ミカサ(アルミンにも、春が訪れるのかもしれない。私もエレンと…)

クリスタ「ありがとう、それじゃ行ってくるね」

――


クリスタ「失礼しまーす」

アルミン「やあ、クリスタ。」ニコニコ

クリスタ「さっきの怪我は、もう痛くないの?」サワサワ

アルミン「…ふぇっ!?」ビクッ

クリスタ「あ…いきなりごめんね、どんな具合か気になってつい触っちゃって…」オロオロ

アルミン「いやいや大丈夫、こっちこそいきなり変な声を出しちゃってごめん」ドキドキ

クリスタ「さっきは目に見えて分かるぐらい腫れてたけど、大分引けてきててよかった」

アルミン「うん、少し安静にしていたおかげだ」

クリスタ「それで、私もノートを取ってきたんだけど…」

アルミン「どれどれ…クリスタ、字が凄く丁寧だね」

クリスタ「そ、そうかな?」

アルミン「文字の作りがしっかりと書かれていて、読み手にも分かりやすい。これは凄く大事なことだよ」

クリスタ「本当!?」

アルミン「うん。…後はそうだね、もう少し余白をとって書くといい。後で補足やら図やらを色々と書き込めるからね。
     他には文頭を揃えるとか。大見出しと小見出し、そして内容文に分けて書くと後々分かりやすいよ」

クリスタ「やっぱりアルミンはノートの取り方からして違うんだね。もし良かったら、今度私にもノートを見せてほしいな」

アルミン「うん、いいよ!」ニコッ

クリスタ「やったあ、ありがとう!」

アルミン「どういたしまして」ニコニコ

クリスタ「それじゃ、ユミルも心配しているだろうしまた明日ね!」

アルミン「うん、また明日ね。…よかったら、また僕と組んでくれないか?」

クリスタ「勿論、約束するよ!」ニコッ

アルミン「!」ドキッ

アルミン「ありがとう!それじゃおやすみ、クリスタ」

クリスタ「うん、おやすみ!」

アルミン(クリスタ、大分元気が出たみたいでよかった。
     それにしても、さっきのクリスタの笑顔、凄く可愛かった…僕に向けてくれたんだよね)ドキドキ

――

―今日は本当に色々な事があった。

 初めて対人格闘訓練でユミル以外の、しかも男の子のアルミンと組んで投げ飛ばして気絶させちゃって。

 そのことで罪悪感に苛まれる私のことをアルミンを励ましてくれて。

 アルミンの笑顔、本人はそう言われると嫌がるだろうけど、女の子みたいで可愛かった。

 少し濃い金色の髪もサラサラでいい匂いがして…少しだけ、ドキドキしちゃった。

短いけど今日はここまで、アルクリというよりシガンシナ三人組+クリスタになってる気がする
明日はもう少し進めたい

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