マルコ「白い粉・・・?」(75)

ホモ、レズ、キャラ崩壊注意
ギャグ

コニー「・・・でさ、読んだかよ!『進撃の捜査官』の新刊」

ジャン「おう。あのマンガ本を読んでない訓練兵はいねーって言われてるくらいだからな。ミステリーっていったらソレだ」

マルコ「今の展開は熱いよね。ドラッグを扱う悪の集団との腹の探り合い!」

ジャン「そうそう。俺は悪の集団も魅力を感じるな。ドラッグを悪いものと知らず使わされた子供時代があるってのが
    なんとも言えん」

コニー「なんかジャンって、大体一番人気のヤツは好きにならねーよな。天の川なのか」

ジャン「天邪鬼だろ、それは。そんなんじゃねーし、俺は深く読んでんだよ! そういうお前はどういうところが好きなんだ」

コニー「俺? 俺は、やっぱり尋問のシーンが迫力があって好きだな! 『お前が犯人だな!』『違う、証拠はあるのか!』ってヤツ。
    サニーとマーティンが真似して遊んでるって手紙にも書いてあったよ」 

マルコ「ハハハ。そういえば、ライナーたちもジャンみたいにドラッグ組織に魅力を感じるって言ってたな。・・・ん?」ガチャ

コニー「なんだ? どうしたんだ」

マルコ「イヤ・・・食堂の机の上に何か置いてある。忘れ物かな?」

ジャン「ちいせえ紙包み? なんだこりゃ」カサ

コニー「・・・なんか、マンガ本に出てきたドラッグみてーだな。アレにもこんなふうに、捜査官訓練所に謎の白い粉を
    包んだ紙が置いてあるってシーンがあったじゃねーか」

マルコ「ハハ、そんな馬鹿な。確かに、状況は似ているけど」

ジャン「ハッ。優秀だが好奇心旺盛な、捜査官の卵たちが知的欲求に勝てずにドラッグを吸っちまって、
    知らず悪の道に堕ちていく・・・ってか。バーカ、どうせメモ紙かなんかだよ」カサカサ

コニー「まあそうだよなあ」

マルコ「コニーの発想は相変わらず面白いな・・・。・・・。」ハハハ・・・

ジャン「・・・・・・。」

コニー「?」

―――覗き込む3人の真ん中で、包み紙の中から、真っ白な粉が姿を現した。

・・・

数十分後

マルコ「みんな、集まってくれてありがとう。・・・これで12人、食事の後、食堂を使ったって人は全員だね」

ライナー「一体なにがあったんだ? 急に食堂をこの1時間で使ったヤツを集めるなんて」

アニ「さっさとすませて欲しいんだけど・・・」

ジャン「ちょっと調査だよ。コレが置いてあったんだ」カサ

アルミン「・・・白い粉?」

サシャ「へえ~今流行りのマンガ本みたいですね。ドラッグ、でしたっけ」

エレン「えっこれドラッグなのか?」

ジャン「イヤ違うだろうとは思うんだけどよ。出処を明かして、教官に報告はしなきゃならんだろ。お前たちを
    集めたのは検証のためだ、検証」


マルコ「・・・俺は、本物ってことも可能性として考えるべきだと思うんだ。マンガ本に影響されて真似をするっていうのは
    動機として考えられるし」

アルミン「確かにそうだね。本に影響されてドラッグに興味がでて、買ってしまって・・・
     うっかり食堂に置き忘れてしまったとか、怖くなって手放したとか」

ミカサ「アルミン・・・、じゃあ、ここにいる誰かがドラッグを持っていた、ということ?」

一同「「「・・・」」」

クリスタ「そ、そんな訳ないよ。そんなことしたら開拓地行きは確実だもん」

ユミル「成績上位ばかりのこのメンツでそんなことするヤツがいたとすれば、本物のバカだな」

マルコ「仲間同士で犯人探しなんてしたくないけれど・・・、見つけた以上、これが何か明かす責任があると俺は思うよ」

ライナー「そうだな。本物にしろ何にしろ、コレを持ちこんだヤツがいることは事実だ。教官が来る前に
     ハッキリさせちまおう」

ベルトルト「・・・でも、この感じだと、名乗り出る人はいないんじゃないか?」

一同「「「・・・」」」

コニー「そういやジャン、ドラッグ組織が魅力的だって・・・」

ジャン「は、はあ? そりゃマンガ本の話だろうが。俺の現状認識能力を舐めるなよ、そんな馬鹿なことするか!!」

アルミン「なら誰がって話になるよね。絶対にドラッグに興味を持たない、なんて保証は誰にもないよ。
     僕らは若くて、手を出しやすい時期な訳だし」

ジャン「ぐ・・・」

マルコ「・・・」

サシャ「・・・う、うう、なんですか、この雰囲気・・・。怖いです」

クリスタ「大丈夫だよ、本当のことを話せばいいだけだから!」

エレン「アルミン、お前はどうしたらいいと思う」

アルミン「僕は・・・一人一人、怪しいところがないか、検証していくべきだと思う」

ジャン「魔女裁判みたいな話になってきたが、それしかないな。よし、じゃあ言い出したアルミンから検証しよう」

アルミン「ええっ!?」

ジャン「なんだよ、困ることでもあるのか?」

マルコ「おい、ジャン・・・」

ジャン「悪いが犯人探しをするつもりなら、キッチリ線引きして、身内ってことは忘れなきゃならんと思うぜ」

アルミン「た、確かにそうだ。よし! 僕から検証を始めよう、なにか僕に疑問がある人は、遠慮せずに発言してくれ!!」

①アルミン

エレン「・・・アルミン、この際だから聞いておきたいことがある」ハイ

アルミン「な、なんだい」

エレン「お前がこの一ヶ月くらい、毎晩コッソリ部屋を抜け出して、人のこないトイレに行っているのはどうしてなんだ?」

ザワッ

アルミン「そ、それは・・・人のいるトイレを使いたくないからだよ!」

エレン「どうしてだよ! 女子がいるときに悪ぃけど・・・そういうことするだけなら、俺たちいちいち気にしないだろ!?」

ライナー「確かにそうだな。何か確かな理由がないなら、そこで覚せい剤を使ってたって疑いは十分かけられるぜ!」

アルミン「ち、違うよ!! そんなことで・・・冗談じゃない! 僕はそこで下着のコレクションを見てたんだ!!」

エレン「下着のコレクション?? 女子用のか?」

アルミン「ああ! 僕はコッソリ街で下着を買って、それを夜な夜な邪魔されず眺めるのが趣味なんだよ!!」

ジャン「わからねえな! ならトイレじゃなくてもいいだろ。使った覚せい剤の処理をしやすいからトイレにいってんじゃ
    ねーのか!?」

エレン「ああ、言いたくないが、お前が下着をオカズにしてるなんて聞いたことがないんだ、信じられねーよ!」

アルミン「違うって! 絶対にトイレじゃなきゃダメなんだ、あそこしか大きな姿見はないから!! 
     それに、下着はオナニーで汚すものじゃない!! つまり、???っ」

ミカサ「アルミン、わかるように言って・・・。わたしはあなたを信じたい!」

アルミン「ミカサ・・・! ・・・みんな、コレを見ろッ!!」ガバッ

ブチブチブチッ バサッ

クリスタ「キャア!」

ユミル「オイ! アルミン何いきなり脱い・・・、・・・」

シーン

ライナー「・・・白のブラジャーに、同じ白のフリルのパンツか」

エレン「・・・な、なるほど、下着を身につけるのが趣味ってことか」

ジャン「身につけた下着を、イヤ、下着を付けた自分を深夜、鏡で眺める。コレがお前の趣味って言いたい訳だな?」

アルミン「そうだよ! 安心感と背徳感がたまんないんだ! これが動かぬ証拠―――」

マルコ「――イイヤ、俺は、アルミンならばあらかじめこの状況を予測して、身につけてくることができると思う!!」

アルミン「な、なんだって!?」

マルコ「アルミンは策士だ! わざと覚せい剤を置き、議論を起こし―――こうしてインパクトのある証拠を見せることで、
    自分はシロだと錯覚させる演出をするくらい思いつくんじゃないか!?」

アルミン「違う! 冤罪だ!! そんなこと言い出したらキリがないじゃないか!!」

ライナー「そうだぜ、アルミンはシロだ」

ザワッ

ベルトルト「ライナー・・・なにか知っているのか!?」

ライナー「ああ。アルミンは今日だけ下着を付けてきた訳では絶対にない、なぜなら!!」

ライナー「アルミンは半年前から毎日、訓練中もブラジャーをつけているからだ!!」

エレン「な、なんだって!?」

ミカサ「なぜ、ライナーにそんなことがわかるの!」

ライナー「それは、俺はアルミンのブラホックを服越しに外すことが、この半年の趣味だからだ!!」

ベルトルト「な・・・っなにをやっているんだ、ライナー!!」

アルミン「・・・そうか、整列のたびにホックが外されていたのは・・・!」

ライナー「俺の仕業って訳だ」

アルミン「気づかなかったよ・・・さすが次席確実なだけあるね・・・」フッ

クリスタ「なら、アルミンは完全にシロだね!」

ユミル「まあ・・エレンの疑いは晴れたな。アルミンはただのストレス解消に女装する男の娘だった訳だ」

サシャ「アルミン疲れすぎです」

コニー(ついて行けないのは俺が馬鹿だからなのか?)

エレン「ああ・・・疑って悪かったアルミン、許してくれ! この通りだ!」ガバ

アルミン「ええっ!? 顔を上げてくれエレン、この状況では当然だよ!」

ジャン「その通りだ。この場じゃ、疑ったことを謝るのはナシにしようぜ。そしてそれを恨むのもナシだ」

ライナー「そうだな。・・・さて、アルミンに疑いを持つヤツはもういないようだが」

マルコ「次は誰だろう」

アルミン「ソレなんだけど・・・実は、僕は疑いをかけている人がいる」

ミカサ「! 誰なの、アルミン」

アルミン「それは―――君だ、ベルトルト!」

ベルトルト「!?」ビクッ

②ベルトルト

ライナー「ベルトルト?」

ベルトルト「ち、違う。僕はドラッグなんか・・・」

ジャン「まあ・・・アルミンの言い分を聞こうぜ」

アルミン「ベルトルト・・・君は結構前から、放課後、日当たりのいい裏庭に座り込んで、一人で本を眺めているよね」

ベルトルト「あ・・・ああ。あそこはあったかくて気持ちいいから好きなんだ」

エレン「別に普通じゃねーか。本が好きなベルトルトらしい」

アルミン「だが、そのときの君の目は明らかにおかしい! そして・・・先週に至っては、読んでるはずの本は逆さまだった!
     一時間、ずっとだ!! それは薬をキメておかしくなっているのを、読書のフリでフェイクしていたからじゃ
     ないのか!? 裏庭でやるのは、そこは用事のある人しか通らないからだ!!」

ザワッ

ベルトルト「そ、そんな強引な! 本が逆さになっていたのは、ただウトウトしていたからで・・・」

アルミン「一時間、ずっとかい? そして君の目は、1時間たって見かけたときもしっかり開いていた!! むしろギラついていたよ!!」

コニー「・・・そういや俺も走らされた後、裏庭でベルトルトを見たぜ!」

ミカサ「わたしも見た。・・・というか、放課後、自主訓練をしている人はみんな見ていると思う」

アルミン「様子がおかしいって証人はいくらでもいるよ、ベルトルト!」

マルコ「確かに変だね! ぼーっとするなら寮でもいいはずだ!」

ジャン「だが寮だと、じっくり観察されかねねえ! 薬をキメてたらおかしいのは一発でわかる、それを避けるために・・・!」

ベルトルト「ち、違うって言ってるだろう! 僕は薬をしていたんじゃない! そこを通る人を眺めていたんだ!!」

サシャ「人間観察ってヤツですか?」

ユミル「怪しいな~・・・。チラチラ見てるのはベルトルさんらしいが、ジーッと見てるのはアンタらしくねーんじゃねーか!?」

ベルトルト「ぼ、僕だってじっと見たいことくらいある!!」

エレン「へえ!? 何見てたんだよ!」

ベルトルト「脚だ!!」

ライナー「・・・脚い?」

マルコ「・・・そうか、君は脚フェチだったのか!」

ベルトルト「あ、ああ!! あーそうさ!! 僕は脚フェチだよ、勿論女の子のね!! 僕の目線だと
      本を眺めるフリで丁度太腿からふくらはぎにかけてがよく見えるんだよ!! それが毎日の楽しみなんだ!!」

ジャン「ハッ怪しいなあ! 俺は嘘だと思うぜ。その証拠に、あそこを通るのは自主練好きの、男みたいな
    脚した女子だけじゃねーか!! それこそ筋肉質で見ても楽しくない――」

ベルトルト「あ”? ・・・筋肉質がつまんない?? はあ・・・・筋肉のついてない脚なんか、それこそなんの
      鑑賞的価値もないよ! わかってないな~冗談言わないでこの馬面!!」

ジャン「は、はああ?? お前だって大概馬面だろーが!! 女の脚はミカサみたいな、筋肉ついてるけど骨太なのもわかる
    ちょっと細めがいいんだよ、ミカサみたいな!!」

ベルトルト「確かにミカサの脚も素晴らしいよね! でも大事なのは筋肉だよ!! じゃないと蹴られたとき
      面白くないじゃんか!? 脚の観察はね、それで蹴られるところを妄想するまでがセットなんだよ!!」

ジャン「蹴られるだけなら男の脚でもいいだろーが! 絶対ベルトルトは怪しい!!」

ベルトルト「だからー!!」

エレン「待てジャン! ・・・確かにベルトルトは、筋肉質な脚が載ったスポーツ雑誌をオカズにしてる!!」

ユミル「なんでお前はいちいち男子のオカズ事情を把握してんだ・・・?」

クリスタ「・・・! そういえば! コニーから拾ったって言ってたスポーツ雑誌借りたとき、魚の匂いがしてたことがあったよ!」

アルミン「ああ・・・・君のスポーツ雑誌がやけにイカ臭いのはそういうことだったのか!」

マルコ「そうだ! アニと対人格闘で組まされたとき、蹴っ飛ばされたベルトルトは時々勃たせていた・・・!!」

ベルトルト「その通りだよ! 僕は女性アスリートの筋肉質な脚が自慰のネタだし、アニに蹴っ飛ばされたら一週間は
      ソレでヌいてる!! アレはもう最高だね!! その日の夜は三回はやる!!」

アニ「ああ、確かに、ベルトルトはやたら蹴っ飛ばされたがる・・・! 理由がわかったよ!」

ジャン「ぐっ・・・わかったよ、ベルトルトはただの筋肉質な脚フェチのマゾ男だ、俺が間違っていた」

アルミン「僕も納得したよ。ベルトルトはキメてたんじゃなくて、趣味で太腿を眺めていたんだね」

ライナー「よかったな、疑いが晴れて。ホッとしたぜ」

ベルトルト「ああ、本当によかった、・・・」

マルコ「ベルトルト? ・・・なにか言いたいことがあるのかい?」

ミカサ「もしかして、誰か疑っているの?」

ベルトルト「・・・その・・・・。僕は・・・僕は、エレンが怪しいと思っている」

エレン「お、俺か!?」

③エレン

ベルトルト「・・・ごめん、違うだろうとは思うんだけど」

エレン「い、イヤ。謝るのはナシって言ったろ? ・・・怪しむってことは何かあるんだよな。言えよ」

ベルトルト「ああ。・・・エレン、君はこの間、白い粉の入った袋を持って、女子の洗濯物を眺めていたようだけど、
      アレはなにをしてたんだ?」

エレン「!」ギク「あ、アレは、・・・あー、洗剤を変えたんだよ! それで、洗濯の効果を見てたんだ!」

ライナー「イヤ、見てたのは女子の洗濯物だろう? お前の洗濯物じゃないじゃないか・・・
     ヤることヤった後、恋人の服を洗濯したってオチか?」ニヤ

ジャン「こ・・・恋人!!?」

マルコ「なんにしても、女の子の洗濯物を眺めるのは良くないよ! 下着だって干しているんだし・・・!
    本当に、キメた薬を持ったまま、興味のあるものを眺めてボーッとしてたんじゃないのかい!?」

エレン「ち、違うよ! あー・・・女の服の洗濯なんてしてない!!」

ベルトルト「?? どういうことだ? エレンの言い分は無茶苦茶だ・・・。本当に君が!?」

ミカサ「・・・エレン?」

エレン「違う! 俺は、干されたミカサのマフラーを見ていたんだ! それだけだよ!!」

アルミン「マフラー? なんでそんなものを見るんだ、ハッキリ言うんだ、エレン!」

エレン「俺は! 俺はミカサがマフラーを必死で洗ってるのを見て、新しいマフラーを買ってやろうと思ったんだ!!  
    でも街に行ったら、ミカサみたいな若い女の子がつけるマフラーって高くて買えなくって!
    それで、せめて洗剤でもいいのにしてやろうと思って、高い流行りの洗剤を買ってミカサの洗剤とこっそりすり替えておいたんだ!!」

ライナー「ミカサの洗濯物・・・というか、ミカサのマフラーを観察して、洗濯効果を見ていたってわけか」

ベルトルト「じゃあ、ボーっとしてたのは・・・・!?」

エレン「ミカサがマフラーを干しながら、うれしそうにしてるのを見たんだよ! そしたら、胸がドキドキして・・・
    その幸せな気持ちに戸惑っていただけだ!!」

アニ「なら、さっさとそう言えばいいだろ!? それに・・・こっそりすり替える、なんて男らしくないことするから、
   ややこしいんだよ!」

エレン「わかってるよ! わかってるけど、言おうと思ったら、恥ずかしくなっちゃうだろーが!!」

クリスタ「ミカサ、洗剤が変わったっていうのは本当なの? なにか気づいてた?」

ミカサ「そういえば・・・最近、急にマフラーの匂いがよく落ちていた。どんなにエレンへの感謝の気持ちを込めて洗っても、こんなに綺麗に
    なったことはなかった!」

アニ「それはミカサの主観じゃないの」

ミカサ「アニも、わたしのマフラーを嗅いでみるといい」

アニ「くんくん、・・・・! コレはミーナが言ってた、街で流行してるっていう花の香り!」

ミカサ「でしょう。わたしは流行に疎い。これはエレンが犯人でないという動かぬ証拠!」

クリスタ「そうだね! エレンって本当はミカサのことが大好きなんだね、いいなあ~」

ユミル「じゃあ、エレンが持ってたっていう白い粉は」

エレン「ああ、余った洗剤だ。容器に入りきらなかったからな・・・疑うなら、今それを持ってきてもいいぜ!」

ベルトルト「・・・・イヤ・・・。納得したよ。疑ってゴメン、エレン」

エレン「いいってば。なあ、ミカサ」

ミカサ「うん。エレンの無実が晴れたなら、本当に良かった・・・」

ライナー「エレンはただのミカサが大好きなツンデレだったんだな」

エレン「ああ!」

アルミン「うん・・・そういうことだね! 親友の疑いが晴れて一安心だよ。・・・ホッとしたら肌寒くなってきちゃった」

ライナー「服、破り捨てちまったからな。俺のシャツを羽織るといい」

アルミン「ありがとう! アハハ、ぶかぶかだ」

ライナー「こっちこそありがとう、ついでにその姿を後でスケッチさせてくれ」

エレン「・・・」ジッ

ミカサ「? エレン、アルミンとライナーを眺めて・・・どうしたの?」

エレン「ああ、・・・思い出したんだけどよ。・・・」

マルコ「もしかして・・・・ライナーについて、なにか疑いが?」

エレン「・・・ああ」コク

ザワッ

アルミン「ライナー・・・?」

ライナー「・・・ほう。聞かせてみろよ、エレン」ニヤ

④ライナー

エレン「俺が見たのは、ライナーがキッチンで白い粉の入った瓶を見て、妙ににやにやしているところなんだ」

マルコ「なるほど・・・その白い粉がドラッグなら、まさに使っているところを見かけたっていうことだね」

エレン「それに、なんか息が荒かったし。ドラッグをしたらテンションが上がっちまうんだろ? とにかく様子がおかしかったんだよ!」

アニ「・・・どういうことなんだい? ライナー」ジロ

ライナー「そんな目で見るなよ・・・。あー、確かに、その姿を見たら怪しいよな。周りの目を考えてなかった俺にも問題はある。
     が、断じて薬はしていない!」

ユミル「なら何してたんだ?」

ライナー「俺は、自主練習の後にプロテインを溶かして飲む習慣があるんだ! エレンの言うところの白い粉はプロテインだな。
     エレンはその姿を見た、それだけだ」

エレン「でもライナー! お前の様子、本当におかしかったぞ! プロテイン飲むだけで、あんなに楽しそうにするもんか!」

アルミン「そうだね、プロテインを飲むだけでテンションが上がるなんておかしい!
     この情報だけなら、プロテインを飲んでいるフリをして・・・ということも十分考えられるよ!」

ライナー「楽しそうに、か。エレンの観察は正しいぜ!」


アニ「・・・あんた、何をしていたの?」

ライナー「ああ。俺は濃い目のプロテインが好きなんだが・・・ある日、自主練の後、疲れをとるため
     アルミンの笑顔のスケッチを眺めながら飲んでいたんだ。そしてそのとき、偶然の神が降りてきた・・・!」

コニー「・・・あ! あのとき・・・」

ライナー「思い出したみたいだな、コニー! 俺は後ろからコニーに驚かされ・・・特濃プロテインを思い切り鼻から噴いた!
     そして偶然ぶっかけたんだ、白い液体をアルミンの笑顔に!!」

ジャン「擬似ぶっかけ行為だと・・・!! さすがライナー、俺たちには思いつかないことをやってのける!!」

マルコ「さすがだっ・・・次元が違う! 憧れるよ!!」

ライナー「それ以来、特濃プロテインをわざとアルミンのスケッチにこぼして、それを眺めるのが趣味になったんだ!
     エレンが見かけたときは、恐らく遊びのクライマックスでテンションが上がっていたんだな。
     つまりエレンの勘違いって訳だ・・・なんならぶっかけた歴代のアルミンをここで見せてもいいぜ!」

エレン「な、なるほど・・・! すまねえライナー、正直者のお前にこんな卑劣な疑いを・・・」

ライナー「気にするな。エレンのそういう公平なところ、俺は好きだからな!」

ミカサ「でも、ライナー。食べ物で遊んではダメ。粗末にすることは許さない」

ライナー「問題ないね。俺はこぼした液体は全て舐めとるんだ」

サシャ「食べ物を全く無駄にしてない、むしろ付加価値をつけてより美味しくしています! さすがライナー!!」

コニー「よくわからねーがすごいんだな!」

アルミン「やっぱりライナーは違うよ!」

マルコ「うん、ライナーは立派な兵士だ!」

ベルトルト「よっ兵士の鏡!!」

ライナー「よせよ、照れるぜ」テレテレ

ジャン「じゃあライナーはただの顔射好きのショタコンだった訳だな・・・まあ俺もライナーはないと思ってたぜ。死に急ぎはせっかちで困る。
    そういや全員、テストの後の徹夜明けだしな。ストレスで頭おかしくなって、勢いだけでしゃべってんじゃねーのか?」ハッ

エレン「ぐ・・・」

アルミン「さて・・・次は誰だろう。ライナーは何か意見はあるかい?」

ライナー「まあ・・・俺もないだろうと思うんだがな。あえて言うなら、マルコだ」

マルコ「うっ。俺もなにかおかしなところがあったかい・・・?」ドキドキ

⑤マルコ

ライナー「マルコ。お前、最近よく休みの日に外出しているようだが・・・。この間、包み紙から出した白い粉を
     うれしそうに眺めていただろう。あの白い粉はなんだ」

ジャン「!」

アルミン「ああ、それなら僕も見たことがある・・・! ごく微量だったし、見た目の薬っぽさ・・・でいうと、すごく怪しいよ!」

ユミル「包み紙があるってのも、今ココにある謎の物体といっしょだな・・・!」

クリスタ「ま、まさか・・・! だってマルコは優等生なんだし!」

ユミル「イイヤ・・・反動でってヤツだ。正直、わたしの主観じゃこのメンツでマルコが一番怪しい。実はヤバイ趣味もってそうだ」

クリスタ「ユミル! いくら仲間でも失礼だよ!」

マルコ「ハハハ・・・、ユミルは厳しいな。でも正直に言ってくれると、この状況じゃ返って安心するよ。
    それで、ライナー。包み紙に入った白い粉だったね」ゴソゴソ

ライナー「ああ。・・・持ってるのか」

ジャン「おいマルコ」

マルコ「肌身離さず持っているんだ。これは僕の宝物の一つだからね・・・。今は瓶に入れて持っている。はい、コレだよ」

ライナー「ほう。近くで見せてもらってもいいか」

マルコ「どうぞ。ハイ」

ジャン「マルコ、よせって!」

エレン「オイ、ジャン。お前なにか知ってるのか? さっきからやけに慌ててるけどよ・・・」

ジャン「・・・イヤ、これはマルコの問題だ・・・俺の口からは・・・」

アルミン「え・・・?」

サシャ「なんでしょう、これ。白い顆粒ですけど・・・砂とも違いますし」

ミカサ「不思議な質感」

ライナー「で、マルコ、なんなんだコレは」

マルコ「王のフケだよ」

シーン

ライナー「・・・イヤ、・・・うん。そうか。返す」

マルコ「ハイ、どうも。ライナーも欲しいかい? コレすごいものなんだよッ!」キラキラ

ライナー「俺は憲兵に行くことを決めている訳じゃないからな・・・、いい」チラ

ジャン「俺をそんな目で見ねーでくれ、ライナー・・・。ホラ、マルコ、それもうしまえよ」

マルコ「? うん、そうだね」

アルミン「マルコ、それどうやって手に入れたんだい?」

エレン「!? アルミン・・・オイ、やめとけよ、マルコの様子、絶対おかしいって!」グイ

アルミン「・・・。マルコはすごく頭が良い、もしかしたら、これも薬を隠すためのフェイクかもしれないんだ・・・」

エレン「! なるほど・・・、あえてみんなが触れられないような空気にすることで、追求を避けてるって訳か・・・!」

マルコ「え? コレについて聞きたいのかい? いいよ、コレは路地裏で耳かきひと匙分が銅貨1枚で
    売られていたんだ! なんでも、元憲兵という商人が独自のルートで手に入れているらしいよ。すごいよね、
    僕もそんな王に忠誠と愛を誓った、立派な憲兵になりたいな。ずっと憧れていたから。しかもその商人は
    王のフケだけじゃなくて、ツメから髪の毛、果てはアカまでを扱っていて、そのスジの人では超有名人らしいんだ。
    僕は給金の全てを購入に当てているんだけど、できることなら闇金に金を借りてでも、限定品はすべて手に入れたいと
    思っているんだ! それが王に忠誠を誓うってことだと思っているからね。実際、これを肌身離さず持っておくと
    気持ちが高揚して、成績も伸びている気がするんだよ! だから日中は勿論、寝るときもいっしょさ。今は
    風呂に持ち込める専用容器の開発を急いでいてね、とにかく誰よりも王を愛しているってことを示したくって仕方が
    ないんだ! 一部では偽物も流通しているらしいけど、僕くらい王への愛が深まると本物からでるオーラを
    見ることができるからね、絶対に間違えないんだよ。でももし偽物掴まされてたら、ショックで死んじゃうかもしれないな。
    まあありえないけどね! ジャンにもずっと、よく見せているんだけど、アイツ、憲兵に行きたいのにあんまり
    のってこないんだよな。やっぱり内地に行きたいだけってことだよね。それも悪いことではないけど、やっぱり
    立派な兵士っていうのは」

アルミン「わかったわかったわかった」

エレン「ししししっかりしろ、ジャン! お前は泣かなくっていーよ、お前は悪くねーってえ」ナデナデ

ジャン「うぐっ・・・マルコ、俺がしっかりしてれば・・・っぐ」ポロポロ

ライナー「・・・ジャン。この状況で申し訳ないが、今マルコが言っているように、ずっとあの白い粉を持ってるってのは
     本当なんだな・・・?」

ジャン「本当だ、嘘ならどんなにいいか、戻ってきてくれマルコ」ヒックヒック

ベルトルト「ジャン・・・なんて深い心の闇を持っていたんだ」

ユミル「薬キメてるよりタチ悪いじゃねーか」

クリスタ「これが終わったら、カウンセラー2人探してこなくちゃ・・・!」

サシャ「なんでしょう、神さまでも救える気が1ミリもしません」

アルミン「・・・マルコはやっぱり王さま大好きだったんだね! 持ち主じゃなかったんだーよかったよかった! ハイ次!!」

コニー「あ! そうだ、俺も一人、怪しいヤツを思い出したぜ。言っていいか?」

アルミン「コニー・・・君ってなんて天才なんだ。リスペクトするよ、どうぞ」

コニー「? おう。えーっと・・・やっぱ、言うのはなんだか胸が痛いな。俺が見かけたのは、ミカサなんだ」

ミカサ「・・・わたし?」

⑦ミカサ

コニー「ああ。ミカサ、この間、白い粉の入った袋を持って、なんか・・・ウキウキしながら廊下歩いてよな? どうしてだ?」

サシャ「へえーミカサがそんなにウキウキしてるって珍しいですね! エレン関係でしか、そんなミカサは見たことないです」

クリスタ「うん! ミカサは自分を律するのがうまいもんね」

ミカサ「・・・ああ、そのこと・・・。わたしはそのとき、入浴剤を持って歩いていたの」

ユミル「入浴剤? お前、そんなに風呂好きだったっけか」

ミカサ「好き。でも・・その入浴剤は女湯ではなく男湯に入れた」

ライナー「はは、やっぱりエレン関係か」ハハ

ミカサ「そう。その日、わたしは・・・エレンに疲れをとってもらいたくて、コッソリ男湯に入浴剤を入れたの。
    前振りなく、男湯がにごり湯だった日があったと思う。ああ・・・コニーがわたしを見かけたのもその日だったんじゃない?」

コニー「うーん? スマン、俺、記憶力あんまりよくないから覚えてないけど・・・」

ミカサ「そう。でもにごり湯だったのは男子全員覚えてるはず。つまり・・・男子全員が、わたしが持っていた
    白い粉は入浴剤であるという証人になると言える・・・と思う」

アニ「・・・それは違うね」

>>30 ミス
⑦ミカサ→⑥ミカサ

エレン「アニ?」

ミカサ「・・・なにか文句があるの、アニ」

アニ「言語力だけじゃなくて、思考力も残念だったのかな、ミカサ。そんなの、わたしだって言えるじゃないか。
   にごり湯だった、っていう事実さえ知っていればね。あんたが入浴剤を入れたという証拠はあるの?」

ミカサ「”前振りなく”にごり湯だった、というのが重要。教官の計らいなら、必ず前もって言っているはず。
    これはわたしが勝手に入れたという証拠。アニは聴力が残念なのね」

アニ「教官が必ず言うっていうのはあんたの妄想じゃないかな。あんた、妄想はお得意なようだからね」

アルミン「ちょ・・・っ、ミカサ、アニ、やめなよ・・・! 公私混合しているよ」

エレン「・・・うーん。なあミカサ、アニの言い分は通るぜ。男湯に入ったっていう証拠はないのか?」

ミカサ「! ・・・う、うーん・・・、入浴剤を入れたときは、誰もいなかった、ので」

アニ「ホラね。怪しいじゃないか」

クリスタ「ええっと・・・なにか、女湯との違いの発見はなかったの? 例えば石鹸の色が違うとか」

ミカサ「な、なるほど。ありがとうクリスタ。・・・なにか思い出せそう・・・」ムム

アニ(・・・なんか、この様子じゃ、本当に男湯に入ってたみたいだな。つい意地悪を言ってしまっていたかも・・・)「あのさ、もう――」

ミカサ「あっ、そうだ! 排水口に、なにか白い塊が詰まっていた!」

男子「「「!?」」」

ユミル「・・・」

クリスタ「白い塊? ミカサ、排水口のお掃除もしたの?」

ミカサ「ええ。エレンに気持ちよくお風呂に入って欲しかったから」

ユミル「・・・普通に言ってるけど、男湯入った時点で規律違反だからな。せめて教官にバレねーように尽くせよ」

サシャ「白い塊・・・なんとなく、おいしそうな響きですね。ああ、お湯の熱で、何かタンパク質が固まったんでしょうか?」

クリスタ「タンパク質・・・じゃあ、もとは白い液体だったってこと? そんなもの女湯じゃ見かけないよね」

サシャ「男の子とは、汗の成分でも違うんでしょうか?」

クリスタ「うーん・・・なにかわかる? ユミル」

ユミル「なにか?・・・言っちまえばそれはせー「ユミル!!」

ライナー「おまえは、それがクリスタに言うべきことだと思うのか?」

ユミル「・・・」

ライナー「・・・」

クリスタ「・・・? ユミル、それで、何だったの?」

ユミル「・・・。・・・・さあな・・・」

エレン「とにかく、これでミカサはシロってことでいいんだよな?」

アニ「そうだね。生々しい報告どうもありがとう」

アルミン「そうだね。ミカサはただのエレンが大好きなクーデレだったんだ!」

ミカサ「ひと安心」

ジャン「よかったな」

クリスタ「あ・・・、ジャン。もう気分は大丈夫? 無理しないほうが」

ジャン「平気だよ。ミカサの声をたくさん聞けたからな・・・癒されたみたいだ。情けねーとこ見せちまったな・・・」

ジャン(ミカサの「好き」って発言で元気がでちまった・・・。なんて安いんだ俺の心は)ハア

ミカサ「ジャン・・・。あの、泣きっ面に蜂のようで悪いんだけど、一つ質問してもいい?」

ジャン「! あ、ああ、いいぜ」(ミカサとたくさん会話ができる! やった、ついてる!)ドキドキ

⑦ジャン

ミカサ「確か、2月の頭のこと・・・。あなたは白い粉の入った袋を、思いつめた表情で見つめていた。あれはちょっと様子が
    おかしかった・・・。何を見ていたの?」

ジャン「! あ、ああ・・・2月の頭・・・。それはだな・・・。・・・」モゴモゴ

アルミン「? どうしたんだい、ジャン。なにか言えないことが・・・?」

コニー「ジャン、正直者のお前の歯切れが悪いと、気になっちまうぜ! ハッキリいってくれ、それなんだったんだ!?」

ジャン「ぐっ、言うよクソ、それは砂糖だ! 俺は砂糖の袋を持っていたんだよ!」

サシャ「・・・ああ! 2月の頭、バレンタインデーですか!? 女の子もその時期みんな砂糖を買っていましたよね!」

ベルトルト「え・・・ジャンはバレンタインデーにチョコの代わりに砂糖をもらったの・・・? どういう意図を持っていたんだ、
      渡した子・・・」

ユミル「まあスイーツだわな、ある意味」

ライナー「きっと、お前がツンデレだからツンデレが寄ってくるんだぞ、ジャン」ポン

ジャン「違うわ!! 貰ったんじゃねーよ、俺が買ったんだ! クソ・・・っ、菓子を作ろうと思ったんだよ、悪いか!?」

マルコ「? お前がお菓子作りなんて珍しいな?」

アルミン「あ。あーー・・・2月の頭・・・それってもしかして・・・」

>ユミル「なにか?・・・言っちまえばそれはせー「ユミル!!」
>ライナー「おまえは、それがクリスタに言うべきことだと思うのか?」

俺のウーロン茶返せwwwww

ジャン「そ、そうだよ・・・ミカサの誕生日に渡そうと思って・・・ッ」

クリスタ「わあ、ジャン素敵だね! 甘いものはミカサも好きだよ!」

ミカサ「? 待って。ジャン、わたしは今年あなたからプレゼントを貰っていない」

ジャン「ぐ・・・っ、そりゃそうだ、俺はお前にプレゼントを渡してない」

ライナー「日和ったのか、ジャン」

アルミン「う、うーん・・・ジャン、それじゃ、君が持っていた白い粉が砂糖だという証拠がないよ。そのお菓子はどうしたんだい?」

ジャン「・・・保存が効く菓子だったから、とりあえず仕舞っておいたんだよ。それで・・・結局ミカサに渡した。バレンタインに・・・」

エレン「なんだ、やるじゃねーか、ジャン。ドンマイ」

ジャン「ふ、振られたこと前提で話すんじゃねーよ!!」

ユミル「っていうかバレンタインに男から女に渡すって・・・」

ベルトルト「そのハードルを超えられて、誕生日に渡せないジャンがわからない」

ミカサ「?? 待って。バレンタインにあなたからお菓子をもらってない」

ジャン「~~そ、そーだよ! 俺は、匿名で、ミカサの靴箱に入れたんだ」

サシャ「可愛いことしますねえ、ジャン」

ミカサ「そうだったの。でも・・・わたしは匿名のお菓子をかなり貰っているので・・・申し訳ないけど、どれがあなたの
    だったかは・・・。わからない以上、証言できない」

クリスタ「み、ミカサのバレンタインの貰いっぷりはスゴイもんね。女の子から大人気だから、わからなくっても仕方がないよ」

ジャン「うう・・・。お、覚えてねーか? ショコラテ&チョコレートヘイゼルナッツビスコッティを作ったんだが」

ユミル「また女子力高そうなモン作ったな!」

ミカサ「! それは・・・覚えている」

ジャン「!? ほ、ほんとか!」パアッ

ミカサ「とっても美味しくて、手がこんでいたと・・・言っていたから、サシャが」

サシャ「ミカサは、消費しきれないくらいお菓子をもらいますから、わたしに分けてくれるんですよね」

アルミン「それで、サシャはそのショコラテ&チョコレートヘイゼルナッツビスコッティを覚えているのかい?」

サシャ「間違いないです! わたし、おいしかったものは一生忘れませんから!」

アルミン「そっか! じゃあこれは、ジャンは砂糖を持っていたという証拠になるね! 良かったね、ジャン!」

サシャ「えへへ、お役に立ててよかったです!」

ジャン「ああ、助かったぜ! ありがとう、サシャ!」

エレン「~~お前らもうやめてやれよ、ジャン半泣きじゃねーかッ」ガシ

ミカサ「その・・・ジャン、ごめんなさい。わたしも一口は食べたんだけれど、砂糖をあまりに取りすぎると身体に悪いと
    お母さんが言っていたから・・・」

ジャン「! あ・・・い、いーよっ」テレテレ

ライナー「ふむ、ジャンもシロか。ジャンは ただの女子力の高いツンデレだったんだな」

マルコ「うーん・・・他にも疑わしい人はいるかい?」

ジャン「あー・・・あのよ。俺が言うと他意があるみたいだが、アニが少し怪しいと思うんだ」

アニ「・・・やれやれ、あんたたちみたいに面白いこと言えるかわかんないよ」

⑧アニ

ジャン「お前が、白い粉の入った瓶を見て、うれしそうにしてるとこ見たんだ。お前が笑ってるってのが
    珍しいから覚えてるんだが・・・・!」

マルコ「アニの笑顔か・・・。確かに、クールな彼女がそんな顔してること滅多にないよ!

アニ「白い粉・・・瓶・・・? ああアレか、塩だよ」フッ

アルミン「塩!?」

エレン「塩なんて高級品じゃねーか! なんでそんなものを!?」

アニ「なんでもなにも・・・、ここの味気ない食事にうんざりしてるから、自分でどうにかしようと思っただけだよ」

サシャ「? あれ、わたし、アニが自分のご飯に塩を振りかけてるところなんて見たことないんですけど・・・おかしくないですか?」

アニ「・・・。・・・あんた、わたしの食事を四六時中みている訳? 見落としていたんだろう、ただでさえ食事中、
   あんたはご飯にしか集中してないじゃない。そんなことで、反論されたんじゃたまらないよ」

ユミル「くく、よーくしゃべるな、アニ。なんだか怪しい・・・隠してることがあるなぁ?」

アニ「!? 別に。こんなくだらない話を聞くのにウンザリしてただけ・・・・」

ユミル「本当かあ? お料理にはこだわりがあんだろ? アニちゃんは」

アニ「! ・・・何が言いたいの」

クリスタ「ユミル?」

ユミル「アニと食事当番のときな。見ちまったんだよ、アニが謎の白い粉を鍋にぶちこんでるのをな!
    それも見つからないようにコソコソと怖い顔で・・・。どうも怪しいぜ、アニ。お前、まさか訓練兵に薬を盛って・・・」

サシャ「あ、アニ・・・?」

アニ「ち、違う。薬なんか盛ってない!」

アルミン「じゃあなにを入れたんだ、ハッキリ言ってくれよ!」

アニ「わたしは塩をみんなのスープに足してたんだ! 味が薄いご飯なんて、若いみんなは嫌だろうからッ!」

コニー「ああ! どおりでアニのつくるご飯はうまい訳だ・・・!」

ジャン「・・・104期のためにい? そりゃすばらしーがな、それをする意味がわからねーな! 理由がないなら、
    悪いが客観的には、その話は信じがたいぜ!」

アニ「理由ならある! わたしは話せないから、こうでもしないとみんなに感謝の気持ちを表せれないだろ!」

マルコ「なんだって・・・! 感謝の気持ちを伝えるために美味しいご飯を!? すごくいい人だ!」

クリスタ「それにしてもやりすぎだよ! お塩なんて、本当に高級品なのに! 給金ほとんど使ってたはずだよ、 
     そんな身を切るようなこと・・・!」

アルミン「そうだよ! 言い方が悪いけど、見返りなしに、同期だからってだけでそこまでするのはちょっと異常だ!」

エレン「なにか俺たちに後暗いことでもあんのか・・・!?」

アニ「・・・!」

ベルトルト「イヤ、理由なら他にもあるよ! アニは料理上手になりたいんだ!」

アルミン「それは・・・っどういうことだい!?」

ベルトルト「アニは、当番の日にみんなが美味しいというのを聞くと、すごくうれしそうにしてる! 
      僕は人をよく見るからすぐにわかるんだ!」

ミカサ「なるほど。料理の研究も兼ねて、塩を買っていた、ということ・・・! 趣味と実益を兼ねていて、
    理にかなっている!」

ジャン「そうか、そう言われると納得するぜ! でも高血圧とかになるから塩はほどほどにしとけよ!」

マルコ「アニはただの自己犠牲系ツンデレだったんだね!」

ユミル「ツンデレが多いなこの集団は」

ライナー「アニもシロ。残り4人か」

アニ「・・・わたしも、怪しいと思っている人はいるよ」

アルミン「! 誰だい」

アニ「そこで心配そうな顔してる。クリスタさ」

クリスタ「わ、わたし・・・?」ドキ

⑨クリスタ

アニ「あんた、こないだの休みに、路地裏で・・・・怪しげな男から薬を買っていただろ。アレはなに?」

クリスタ「あっ、あれは・・・」

アニ「風邪薬を買った、なんて言わないよね。見るからに怪しいよ・・・・なんの薬なの?」

ライナー「クリスタ、路地裏なんかに行っていたのか、一人で? 危険じゃないか!」

アルミン「そうだよ! 襲われたらどうするんだ!」

アニ「男どもは黙ってな。・・・わたしはクリスタに聞いてるんだよ」

クリスタ「えっと・・・」チラ

ユミル「・・・」ハア「わーったよ。わたしが説明する。それは性興奮誘発剤だ」

マルコ「せ、性興奮誘発剤?」

コニー「?」

ジャン「そんなエロ同人みてーなものが・・・」

アルミン「イヤ、そんなものありえないよ・・・どう考えてもヤバイ薬だ、ダメだよクリスタそんなもの買ったら!」

ライナー「・・・というか・・・誰が使ったんだ? まさかお前が・・・クリスタ」ギラ

 マルコ「・・・」ゴクリ

アルミン「・・・・」ゴク

シーン

ユミル「イヤわたしだ」ハイ

ライナー「!?」

マルコ「なっ」

アルミン「えっ!」

ユミル「あっはっはっはっは、その顔! ・・・・・くくく、今後の人生で嫌なことがあったら思い出すことにするよ」

クリスタ「ゆ、ユミルー! みんなの前でそんなこと言わないでよ!!」

クリスタ「わたし以外の、ほかの男に、ユミルのそんなとこ想像されるなんて嫌なんだからね!!」

ライナー「!?」

マルコ「・・・なっ」

アルミン「えっ・・・つまり、君らはゆ・・・っ?」

ユミル「・・・うっ、くくくく・・・、バラしちゃだめだろークリスタ? 童貞どもが羨ましがりながら夢精しちまう」

クリスタ「むせ・・・?」

ジャン「なんでクリスタの性知識はこんなに偏ってんだ・・・やべーな・・・」

アニ「ちょっと待って。別にクリスタとユミルが何してようがどうでもいいよ。本当に、クリスタが
   買っていたのは性興奮誘発剤なの?」

サシャ「? この話じゃ、ユミルが証人じゃないんですか?」

アニ「ユミルがクリスタのためなら嘘くらいつくだろ。恋人なら尚更だ!」

ユミル「チッ・・・」

アルミン「言われてみればそうだ・・・この爆弾発言も、話題が否応なしに反れてしまう! ユミルの捨て身内っぷりはすごいから・・・」

マルコ「しかし・・・えっと、そうだ! せ、性興奮誘発剤?」

コニー「?」

ジャン「そんなエロ同人みてーなものが・・・」

アルミン「イヤ、そんなものありえないよ・・・どう考えてもヤバイ薬だ、ダメだよクリスタそんなもの買ったら!」

ライナー「・・・というか・・・誰が使ったんだ? まさかお前が・・・クリスタ」ギラ

ミカサ「ね、みんな、落ち着いて。わたしたちが話し合うべきことは、こんなことじゃないよ」

マルコ「た、確かに・・・。危ない、さっきまでこの状況を想像していたよ!」

ジャン「ライナーに至ってはまだ帰ってきてねーぞ! 後ベルトルトの目が死んでる! 戦力の削がれっぷりが尋常じゃねえ」

ベルトルト「君は戦士戦士戦士戦士戦士戦士戦士・・・」ボソボソボソ

ライナー「・・・っは! 危ねえ、百合畑から帰れなくなるところだった・・・」ハッ

サシャ「・・・」ウーン「あ、そうです! 思い出しました、間違いなく先週ユミルはその薬を使っていますよ!」

>>46と差し替え

マルコ「た、確かに・・・。危ない、さっきまでこの状況を忘れて想像していたよ!」

ジャン「ライナーに至ってはまだそっちの世界から帰ってねーぞ! 後、ベルトルトの目が死んでる! 戦力の削がれっぷりが尋常じゃねえ」

ベルトルト「君は戦士戦士戦士戦士戦士戦士戦士・・・」ボソボソボソ

ライナー「・・・っは! 危ねえ、百合畑から帰れなくなるところだった・・・」ハッ

サシャ「・・・」ウーン「あ、そうです! 思い出しました、間違いなく先週ユミルはその薬を使っていますよ!」

アニ「なに? なにか見たの」

サシャ「見たというか、聞きました! 倉庫から、ユミルがすっごい可愛い声で、『そんな高音苦しい』とか『ビブラートかけないで』
    とかなんやら色々スッゴイことを」

ユミル「オイ! 聞いてんじゃねーよこの芋女!」

クリスタ「サシャー! 酷いよ、ユミルのそういうとこ知られたくないのに!」

ミカサ「く、クリスタ・・・あなた、大人しそうな顔してすごいのね」ドキドキ

クリスタ「じ、実は、いつもは逆なんだけどね。あの夜は頑張ろうと思って・・・それで思い切って、薬も買っちゃったんだ」

アニ「ふうん。そういう浮いた話題に疎そうなサシャが言うなら、本当なんだね」

コニー「・・・」

ジャン「・・・ハハ、オイ、お子様には刺激的すぎたか?」

コニー「ん? ああいや、うち父ちゃんと母ちゃんがしょっちゅうしてたからさ。なんかもう・・・慣れたっていうか」

ジャン「お、おう、このご時勢に子沢山な訳だ・・・。コニーがそんな死んだ目してるの見たくなかったぜ・・・」

アニ「クリスタはただの独占欲強めな彼女だったのか。余計な労力使っちゃったよ」

マルコ「あと3人・・・、そうだ。俺、少し気になることが」ハイ

アルミン「うん、誰だい?」

マルコ「ユミルなんだけど」

ユミル「来ると思ったぜ。どうぞ」

?ユミル

マルコ「初夏の頃だったかな・・・、君、白い粉の入った瓶を持って、うれしそうにしていただろう! アレは何だったんだい?」

ユミル「あー、あれな。ベビーパウダーを持っていたんだよ」

アルミン「ベビーパウダーって、肌につけるヤツだよね。汗もに効くんだっけ?」

サシャ「ユミルがそういう、お肌のケアをしてるって珍しくないですか・・・?」

ミカサ「珍しい。ちょっと疑わしい・・・かも」ジッ

ユミル「オイオイ聞けよ。それはクリスタにあげたんだ。あいつ、まだ肌質が子供だからな! 汗もができやすいんだよ」

クリスタ「ふふふ、これは本当のことだよ! ユミルは暑くなってくると、いいベビーパウダーをプレゼントしてくれるの」テレテレ

サシャ「ラブラブですね?」

ミカサ「のろけている。なんだか羨ましい」

エレン「でも、さっきの流れからすると、クリスタのユミルに関する証言は、恋人だから無効なんだろ?」

アルミン「そうだね。第三者で、クリスタがベビーパウダーをつけてたのを証明できる子がいなくっちゃ。誰か知っていた子はいるかい?」

訂正
>>45 ユミルの捨て身内っぷりはすごいから・・・」→ユミルの捨て身っぷりはすごいから・・・」
>>51 ?ユミル→⑩ユミル

シーン

アニ「・・・ん。言われてみたら・・・クリスタがベビーパウダーつけてるところって見たことないね。肌は綺麗だけど」

サシャ「そうですねえ。普通はお風呂上がりなんかにつけるものなんですが、クリスタが自分でつけているところは・・・。
    そういえばおかしいですね?」

マルコ「クリスタ! これは不自然だよ。どういうことか説明してくれるかい!?」

クリスタ「う、うう、それは・・・ッベビーパウダーは、夜、ユミルがつけてくれるからだよ・・・」カー

ジャン「んん? どういうことだよ。人前でつけて恥ずかしいものじゃあるまいし、なんで夜に隠れるみたいにして
    ベビーパウダーをつけるんだ?」

ユミル「ああ・・・そりゃ、姿勢的に都合がいいからだな」

エレン「姿勢?」

ユミル「クリスタは脚の付け根によく汗もができるからな! 夜、二人きりなら、そういうポーズもとれるだろ?
    というか、ポーズをとるついでに、つけてやるって方が正しいか・・・。とにかく、そこはわたしじゃなきゃうまくつけられないんだよ!」ニヤ

マルコ「そっそういう生々しい話は、聞くだけでドキドキするからやめて・・・」

アルミン「うーん。理屈は確かに通っているけど・・・。君ら二人の話じゃ、口裏を合わせていると考えれるから・・・」

サシャ「ベビーパウダーを使ったという確固たる証拠にはなりませんね。どうしたらいいんでしょう」

ライナー「・・・イヤ待て、俺は証言できるぜ。クリスタがベビーパウダーを確かにつけているということを!」

ミカサ「どうしてわかるの、ライナー?」

ライナー「ああ、クリスタは夏になると、ベビーパウダーの子供っぽい良い匂いがするんだ!」

エレン「え、うーん・・・それだけじゃ弱いだろ。お前の勘違いかもしれねーじゃねーか?」

ライナー「イイヤ間違いない! 俺はあまりにその匂いが気に入って、商店で同じ匂いのベビーパウダーを探し出したからな!
     今も持っている。ホラ、これだ」

アルミン「うん・・・確かに、ベビーパウダーだ! 男子の君が持っているのはちょっと不自然・・・ということは、コレは
     クリスタの香りをたどって手にいれたものだといえるね」

ユミル「第三者が、クリスタがベビーパウダーの香りをさせてたことに気づいていた訳か」

マルコ「疑ってゴメン、クリスタ・・・」

サシャ「とにかく、疑いは晴れたんですね! 良かったです」ホッ

エレン「でもライナー、お前がそんなに香りにこだわりを持っていたなんて、意外だぜ」

サシャ「そうですね。女の子でも、好みの香りがしたってだけで、同じ香水を探し出すほど執着する子は
    珍しいですよ」

ライナー「ああ、俺はいい匂いだから探し出したんじゃない。ロリコンには堪らない匂いだったから探し出したんだ」

ジャン「性癖をくすぐられちまった訳か・・・。確かに、男子が自分の好みのカンノウ本を探すときの執着は
    半端ねーものがあるぜ!」

アルミン「なんてことだ・・・! ライナーはロリコンでもあったのか・・・。顔射、ショタコン、ロリコン、ゴリラ・・・変態の
     役満だ! 僕らとは次元が違う・・・!!」ゴクリ

ジャン「イヤお前はいい勝負だよ、うん」

ベルトルト「・・・」フラ、バタ

コニー「!? し、しっかりしろベルトルト!」ダキ

ベルトルト「・・・君は・・・君は立派な戦士だったのに・・・いつの間に・・・ベビーパウダーをオカズにするような男に・・・もう嫌だ・・・・」ブツブツ グッタリ

コニー「だっ誰か! なんかベルトルトが死にそうだ!」

アニ「起きなよ」ケリ

ベルトルト「はっ! 助かった・・・、ロリコンとショタコンのゴリラが顔射する国から帰れた・・・。ありがとうアニ」ムク

エレン「すげえ地獄だな・・・」ゴクリ

アニ「とにかく、ユミルはシロだね。ただの萌えボイスのツンデレだったんだ」

ユミル「おいアニ! 過ぎた話題を掘り返してんじゃねーよ!」

ベルトルト「ツンデレがどんどん増えてる・・・」

アルミン「えーと、あと2人だね。残っているのは・・・?」

マルコ「サシャと」

ベルトルト「コニーだ」

⑪サシャとコニー

アルミン「二人は無罪ってことでいいよね?」

9人「「「意義なし」」」

コニー「オイオイ・・・なんか適当だな」

サシャ「疑い、なにもないんですか?」

マルコ「君たちは疑うとか疑わないとかの次元じゃないっていうか・・・」

ジャン「この間なんて、二人で棒アイスをわけっこしてたぜ」

ミカサ「昨日はコニーは虫を追いかけていたし・・・」

クリスタ「サシャは木苺を探しに森を探検しにいっていたよ」

ユミル「二人で重なりあって昼寝してるのも見たな」

ライナー「和むな」

アニ「・・・」ホッコリ

ベルトルト「僕は戦士・・・僕は戦士・・・」ホッコリ

コニー「なんだよそれ」ムム

サシャ「なんだか仲間外れでしたね」

・・・

アルミン「って、のんびりしている場合じゃないよ! もうすぐ教官が来るじゃないか!」

マルコ「そ、そうだ! 状況が分かっていない教官の手に渡ったら、冤罪が起こってしまうかもしれない!」

エレン「マジかよ、隠しちまうか・・・?」

ジャン「イヤそれはまずいだろ、それこそ冤罪が・・・、!」

ギイイ

キース「何やら先ほどから騒いでいるようだが・・・」

アルミン「~~も、申し訳ありません! なんでも・・・」カクシ

キース「!!」ハッ「全員、心臓を捧げよ!!」

全員「「「「!!」」」」バッ

ポトッ

エレン「ああっ!」

キース「・・・」スタスタ ヒョイ 「・・・ほう・・・」ジッ

ジャン「あ、ああ・・・。きょ、教官、違うんですよ、俺たちはコレとはなんの関係も・・・ッ」

キース「育毛剤、ここに忘れていたのか・・・」スッ

ジャン「えっ」

キース「えっ」

一同「「「えっ」」」

キース「・・・」クル「貴様ら、騒ぎはほどほどにするように・・・それとアルレルト!」

アルミン「ハッ!」

キース「休日以外は、軍で支給した下着を身につけるように。休み時間が終わったら、履き替えておけ」スタスタ

アルミン「ハッ!」

バタン

全員「「「・・・・」」」

マルコ「解散!」

以下恋愛要素強め

・・・

ミカサ「エレン、どうしてさっきから無視をするの? なにか怒るようなことがあった?」スタスタ

エレン「・・・~~なんでもないよ! もうついてくんな!」スタスタスタ

ミカサ「嫌。・・・さっきはマフラーを買ってくれようとしてたり、洗剤を良いものにしてくれたり・・・、
    素直になんでも話してくれるいい子だったのに」フウ

エレン「もうその話は忘れろよ! 俺はあのとき、冤罪を晴らすのに必死で、口が滑っちゃったんだよ!」カー

ミカサ「嫌。絶対忘れない」フフ

エレン「・・・クソ・・・っ、お前もお前だ! なんだよ、男湯に入るって! そんなことしたら危ないだろ!?
    男に変な誤解されたらどうすんだよ! 襲われても文句言えないぞ!」

ミカサ「! 心配してくれてるの・・・?」ドキ

エレン「う・・・っ、いや違、・・・クソ、調子狂うな・・・」ガシガシ

ミカサ「男湯に入ったこと、反省してる・・・けど、後悔はしてない。わたしは一生エレンに尽くすって決めてるから」ギュ

エレン「つ、つつつ尽くすとか可愛いこと言うなよ! もー! なんなんだよ!!」カーッ

・・・

ベルトルト「あ、アニ・・・あの、・・・」

アニ「さっきはどうも」

ベルトルト「!」

アニ「料理上手になりたい、って出まかせ。助け舟のつもりだったんでしょ。まあ、アレがなくても適当に切り抜けれたけどね」

ベルトルト「ああ・・・、でも、アレはその場の思いつきで言ったんじゃないよ。アニ、料理は本当に好きなんだろう?」

アニ「・・・まあね。嫌いじゃない」フッ

ベルトルト「・・・・、・・・・僕、料理の本も持っているんだけど、良かったらいるかい?」

アニ「遊んでる暇なんかないでしょ」

ベルトルト「・・・」シュン

アニ「でも・・・料理上手になりたいってことになった以上、そういうのを持つのはフェイクにちょうどいいかもね」

ベルトルト「!」

アニ「今度、見せてよ。・・・ああ、わたしは代わりに渡せる物なんかないけど」

ベルトルト「・・・、あの・・・・アニが、嫌じゃなかったら、だけど・・・。本をあげる代わりに・・・」

アニ「・・・なに?」

ベルトルト「・・・練習台に、たまにでいいから、僕を蹴って欲しい」

アニ「・・・」

ベルトルト「・・・・」

アニ「変態・・・」

ベルトルト「! ・・・あ、あの、」アセダラダラ

アニ「いいよ」

ベルトルト「そ、そうだよね、・・・え!?」

・・・

アルミン「ライナー、シャツ、ありがとう。洗って返すよ」

ライナー「ああ、いつでもいいぜ」

アルミン「僕はどうかしていたよ・・・君がシャツを貸してくれなかったら、変態な格好をいつまでも女の子に
     見せて、もっと不快にさせていた。助かったよ。ただでさえ、情けない体つきなのにね・・・」ハハ

ライナー「まだまだこれから成長するさ。そうだ、俺のプロテイン、飲んでみるか?」

アルミン「えっいいのかい? 僕、トレーニングとか少し疎くて・・・」

ライナー「ああ、いいプロテインについてアドバイスしてやるよ。・・・そうだな、プロテインは身体を動かした後に
     飲むのが基本なんだ。明日、放課後、調理室に来いよ」

アルミン「ああ! 助かるよ」

ライナー「汗を拭いながら飲むプロテインはうまいぞ」

アルミン「うん、・・・僕、ブラジャーは外してからいこうかな。ジャケット脱ぐと、汗で透けちゃうんだ。・・・なんて、この癖も直さなきゃ、
     男らしくなんてなれっこないけど・・・」

ライナー「無理をすることはないさ。トレーニングと同じだ、自分でできる範囲で継続させることが大切だ。
     俺がブラジャーのホック外してやるから、そのままで来いよ」

アルミン「はは、ライナーって懐が広くて、本当に立派な兵士だね! 憧れるよ!」

ライナー「なんだ? 可愛いやつだな、もっと頼っていいんだぜ!」ハハ

ホモ注意
・・・

マルコ「ジャン」

ジャン「・・・な、なんだよ」

マルコ「さっきはごめん。・・・お前、そんなに俺のこと気にしてくれてたんだね」

ジャン「あー気にするっつーか。ハッキリ言ってお前異常だからな。今日のでちょっとはわかったか?」

マルコ「ああ、わかった」

ジャン「・・・! ほ、本当かよ」ホッ

マルコ「・・・」

ジャン「お前が王を尊敬するってのは良いことだけどよ・・・闇金に手を出そうなんてのは、もうやめろよ」

マルコ「うん、気がついたよ。遠くにいる王よりも・・・近くにいる友人を大事にすべきだってね」ガシ

ジャン「・・・? あ、ああ。わかったから・・・手を離せよ」

マルコ「ジャン・・・、明日からは、お前の髪の毛と爪を集めたいと思う」キラキラ

ジャン「!? そっそんな綺麗な目でそんなこと言うな!」

マルコ「ジャン、お前は王よりも、世界で一番魅力的だ!」キラキラ

ジャン「やめろよー! もうどうしたらいいんだ! マルコ、俺やっぱ指揮官なんかなれねーよおっ・・・」グス

レズ注意
・・・

ユミル「クリスタ、それにしても、もうあんな薬買ったりするなよ? ゴリラたちも言ってたけど、本当に
    路地裏は危ねーんだからさ」

クリスタ「うん、ユミル・・・。ごめんね。不安だったの、わたし、ユミルに引っ張ってもらってばっかりだったから・・・
     飽きられちゃうんじゃないかって」

ユミル「わたしのほうが年上なんだから、気にするなよ。飽きるなんて、絶対ねーからさ」

クリスタ「ユミル・・・」

ユミル「しかし、なかなか独占欲のある子だったんだな、お前って。良い子ちゃんばっかりしようとしないで、
    もっとそういう面を出した方がいいぜ」

クリスタ「・・・だって、ユミルが好きすぎて我慢できなくって・・・、ユミル、今晩、いいかな?」

ユミル「ふふ、お前の誘いを断るわけねーだろ?」

クリスタ「えへへ。今日は、わたしがペニスバンドを付けて、攻めてもいい!?」

ユミル「仕方ねーな! ったく、わたしの人生いかしすぎだろ!」


・・・

コニー「今日のみんな、様子おかしかったな~」

サシャ「そーですねえ。まあ、色々あるんですよ。若さゆえの過ちという言葉もありますから」

コニー「わかさゆえのあやまち。・・・ふーん」

サシャ「そろそろ帰ります? 夕日も沈んじゃいましたね」

コニー「そうだなー」ノビー

サシャ「よいしょ、!」

コニー「? ・・・ほら、手、握れよ」

サシャ「・・・そうですね」

コニー「よっと。なんだ? いつもやってることだろ?」


サシャ「・・・そういえば、わたしたちって、手を握りますし、こうやって休み時間に二人で遊びますし」

コニー「うん」

サシャ「いっしょにお昼寝しますし、買い食いしたら一つのものを二人で食べることもあります」

コニー「うん」

サシャ「これって、付き合ってるってやつなんでしょうか?」

コニー「? え?」

コニー「・・・え??」

―――――――――俺たちの青春はこれからだ!! 

終わり

このSSまとめへのコメント

1 :  ✨リヴァイ✨   2015年02月09日 (月) 18:45:26   ID: HMkzoacp

面白いww
コニサシャかわゆい(*^^*)

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