ルルーシュ「お前のせいなんだろうッ!」C.C.「私のせいですぅ!」 (133)

■STAGE1以前 バトレーの研究所内─────

 C.C.(くそっ、バトレーめ……毎日毎日、私に電極を刺したり毒を飲ませたりと……)
    (いくら私が不死だとはいえ、痛い思いをさせられるのは嫌いなんだよ)
    (むしろ不死だからこそ、死ぬほどの痛みを何度も経験するのが嫌だというのに……)

 C.C.(……しようがない、奥の手だ……)


■次の日の朝─────


C.C.「ひっ、こ、ここはどこですか!?私、どうしてここに!?」ブルブル

研究員A「なんだ……何を言っているんだ、こいつ?」

バトレー「まさか、これまでの実験の影響で、人格が変わったのか?」

研究員A「人格だけではありません、額の紋章も消えています!……」
     「一体、何が起きたのか……」

C.C.「やめてええええ!いだいいだいいだい、いだいでずぅ~!」
   「ごめんなざいごべんなざい!何でもじまずがらほんどにやめれええ!」ボロボロボロ

研究員B「……ダメですね……何をしても、泣き叫んだりわけのわからないことばかりを……」

研究員C「生体サンプルも、今までと異なる活性を示しています……」

バトレー「これでは、実験の続行が……クロヴィス殿下に報告してみるか……」

良いじゃないか続けることを許す

 C.C.(ふふっ、"私"には悪いが、しばらく封印状態で休ませてもらおう……)

    (元に戻るトリガーは、「シャルル」にしておいた)
    (クロヴィスやバトレーが私の前でその名を口にするならば、)
    (実験どころの状態じゃないだろうからな)

    (さあて……久方ぶりにゆっくりと休むか……)ZZZzzz......


■それからしばらくの後─────


 C.C.(ふわあ~、よく寝たぞ……寝てる間にトリガーはなかったようだな)
    (さて、"下界"では何日くらい経ったのか……どれどれ?)

    (…………む、どこだ、ここは?どうも研究所ではないようだ……地下道か……?)


ルルーシュ「……何なんだよお前は……ッ!」ハアッ ハアッ…
       「お前のせいなんだろ、この騒ぎは……なあッ!?」
       「しかもブリタニアは……ブリタニアが、スザクまでも……ッ!」


 C.C.(……あれ、見つけた?……私の…………)
    (……いや待て、なぜ知らない間にルルーシュが私の目の前に!?)

C.C.「ふああ!ごめんなさいごめんなさい!お許しくださいご主人さまぁ!」
   「私のせいなんですう!全部私が悪いんです、ごめんなさああああい!」ポロポロ

ルル「黙れ!くそッ、黙れ!黙ってろ!」


 C.C.(こっ……これは一体、どういう状況なんだ!?)
    (私はいつどうやってここにきたんだ!?誰が連れ出したんだ!?)

    (まさか……ルルーシュが!?いや、奴が私を知っているはずがないぞ!?)
    (それにバトレーも、私を秘匿していたはずだ!ルルーシュに助け出せるはずもない!)

    (くそっ、少し寝ていた間に、私はとんでもない事態に直面しているぞ……!)

C.C.「ううっ……ひっく、ひっく……」

ルル「くそ……俺はどうしたらいいんだ……」


 C.C.("私"の記憶を読んで、やっと理解できた……そうか、私は護送される途中だったのか)
    (どこかの馬鹿なテロリストが、私を化学兵器だと思って強奪するために襲撃した、と)
    (ルルーシュに出会えたことは幸運だったのか……いや、必然かな……?)

    (しかし……お前に"王の力"を与えるために、私はお前を探していたというのに……)
    (やっと見つけたこんな時に、どうして私はコードを封印しているんだ!なぜだ!)

    (…………痛いのが嫌だったから、自分から封印したんだった……)
    (私の経験の中でも、ワースト3に入るほどの失態だ……!)ガックリ…

C.C.「……あの……ご主人さま……?」

ルル「……ご主人様はやめろ、お前は俺の奴隷なんかじゃない」

C.C.「あ、あの、それでは……どうお呼びすればよろしいですか……?」

ルル「……ルルーシュ」
   「ルルーシュ・ランペルージ……それが俺の名だ」

C.C.「ルルーシュ、様ですね……あの、す……すてきなお名前ですね……」

ルル「……」


 C.C.(そうだ、確かトリガーは……「シャルル」にしていたな)
    (こいつが父親の名を、「シャルル」を口にしさえすれば、元に戻れるじゃないか!)

    (……ところで、どうやってその名を言わせよう?)
    (そもそも、"私"という人格に全ての感覚を委ねる代わりに、)
    (こちらからは"私"を全く操れないんだった……)

ふんふむ

C.C.「あの……ルルーシュさま?」

ルル「……なんだ?」

C.C.「ここ、なんだか臭いですし、不衛生な感じですよ……?」
   「長居はお身体によろしくないかと……」

ルル「……お前、なぜ俺たちがここにいるのか、分かってないのか?」

C.C.「えっと……確か、どなたか男性の方が殺されて……」
   「そして、ルルーシュ様がわたしを、ここまで……その、お連れになられて……」

ルル「……そうか、わかっているじゃないか」
   「その、どこかの男というのは、俺の親友だよ……!」

C.C.「!!」

ルル「ハハッ、まるで喜劇だ……数年ぶりに再会したと思ったら、すぐに撃たれて死ぬなんてな」
   「俺を、俺なんかを助けようとして……」ググッ…

C.C.「あの…………そ、その、わたし……のせい……」ジワ…
   「ですよね…………っ……」ポロポロ

ルル「…………」
   「……いや、必然だろう、そうなるしかなかった……そういう"ルート"だったんだ……」ググッ

C.C.「……?」ヒック…

ほほう

ルル(……くそ……この俺の無力さが、身悶えるほどに恨めしいッ!)ガッ!

C.C.「ひっ!」ビク

ルル(俺に、俺に力さえあれば……あるならばッ!)ガッ!
   (力……ッ!力が……欲しい……ッ!)ガシッ!

C.C.「ルルーシュ様……?」ビクビク


 C.C.(……猛り狂う若獅子、というところか)
   (今ならすぐにでも、私との契約に応じるだろうに……)タメイキ


ルル「…………」ハァ…ハァ…
   「……悪かった、怯えさせたな……この事態にお前は何の責任もないだろうにな」

C.C.「……」ションボリ

ルル「それよりもお前は、一体どうして護送されていたんだ?」

C.C.「それは……よくわかりません……」
   「気づいたら、冷たい部屋の中にいました……」

ルル「気づいたら?その前はどこにいたんだ?」

C.C.「……それが、思い出せない……です……ゴメンナサイ……」

ルル「思い出せないだと?」

契約前だとルルーシュが割とマトモな分C.C.(主人格)がクズく見えるな

C.C.「子供の頃の思い出はあるんですが……そこから先が、ぷっつりと……」

ルル(……ショックによる記憶喪失か?)
   (余程ひどい拷問を受けたんだろうか……)


 C.C.(ふむ、シスターに出会う頃の記憶だな)
    (まだ私が、"私"でしかなかった頃の記憶だ……だいぶ幼い状態だな)


ルル「……お前の名は?」


 C.C.(!!!うわ!それを聞くかお前は!?)
    (って、普通聞くだろうな、初対面ならまず最初に……)

    (やめろっ、頼む言うな"私"!C.C.と応えろ!本当の名は過去と共にもう捨てたんだ!)
    (って今の"私"がまさにその過去じゃないか!やめろ、お願いだやめてくれええ!)


C.C.「私の名前ですか?あの……私は───」ボソボソ

ルル「……古風だが、いい名だな」

C.C.「そんな……よくありません……恥ずかしいです……///」


 C.C.(……隠してたのに……数百年間、誰にも言わずに隠してたのに…………)
    (あっさり言っちゃったよ、この子は……)ウルウル…

かわいい

C.C.「あっ……でも……」
   「その……できれば、C.C.(シーシー)とお呼びください……」

ルル「シーシー?ああ、頭文字か?」

C.C.「はい、その……蔑称でお呼びいただく方が、わたくしも気が楽になります……」


 C.C.(……でかした、いいぞ"私"!見事なロングショットだ!)
    (微妙にニアミスしている上にかなり手遅れだが、この際許そう!)


ルル「変なヤツだな……シーシーか、それは蔑称と言うより、愛称だな」

C.C.「愛称、ですか!……その、こっ、困りますルルーシュ様……///」

ルル「……なぜ照れるんだ……」
   「そんなことよりも、ここからどうやって脱出するかだ……」

C.C.「ごめんなさい……私には、よくわかりません……」

ルル「いや、返事を期待したわけじゃない」
   「とにかく、シンジュクゲットーから出ないことには……」
   「租界に戻りさえすれば、安全な場所はいくらでもあるからな」

ルル「こうなった以上、できるだけ助け合って脱出するぞ」カツカツ
   「俺についてこい、いいな?」

C.C.「はい……!」テクテク

しーしー?

しーしーってなんだよ小便かよ

時間軸は第一話?

しーしーといえば赤ちゃん言葉でおしっ……

>>18 時間軸は1話後半にあたります


 C.C.(ついてこい、か……ふふっ、頼もしいことを言うじゃないか、坊や)
    (危機に際して心躍る、か……私の見込みは正しかったようだな)


 C.C.(しかし、事態は本格的にまずい状況だ)
    (バトレーとクロヴィスは、死にもの狂いで私を追ってくるだろう)

    (それに、シャルルには秘密で私を実験台にしていた以上、)
    (私の存在を知った者は皆殺しにするはずだ……)
    (まずいな、おそらくルルーシュも、私といっしょのところを見つかれば……)

    (くそっ、何とかして"私"をこちらから操れないものか……!)
    (そうすれば坊やに、シャルルの名を口にさせることができるかもしれないのに……!)


 C.C.(……ん、ちょっと待てよ?今、なぜ"私"はC.C.の名を口にしたんだ?)
    ("私"だった頃には、C.C.なんて名は使わなかったし誰にも呼ばれたことがなかった)

    (なぜそのような発想が………………そうか、そうなのか?)
    (深層心理からの欲求という形でなら、私は"私"に行動を促すことができるのか?)

    (なるほど、トリガーの原理の逆か……これは気づかなかったな)
    (よし!ならば……シャルルシャルルシャルルシャルル……)ンムムムムム

C.C.「ルルーシャ!」

気のせいだろうか、ダメな予感しかしない……

C.C.「……あっ、あのっ!」

ルル「なんだ?」

C.C.「その……ああっ、ごめんなさい!」

ルル「何がだ?先を急がないと……」

C.C.「なんだか、おなかがすいた、のかな……」
   「その、ふと……頭の中いっぱいに、ロールケーキが……///」モジモジ

ルル「はぁ!?ロールケーキぃ!?」

C.C.「ひっ!」ビクッ!

ルル「……そんなもの、後でいくらでも食えばいいだろうが!」
   「今はここから抜け出すことに集中しろッ!」

C.C.「はっ、はいっ……!」ブルブル

ルル「ったく……何を考えてるんだ……」ブツブツ


 C.C.(くそっ、巻き毛のインパクトが強すぎたか!おのれシャルルめ!)
    (次に出会ったら、巻き毛をみな切り落としてやる!)

 C.C.(しかし、シャルルの巻き毛からロールケーキを連想するとは……)
    ("私"と私の知識の違いが大きいので、情報がうまく伝わらないのか?)
    (ふむ……では、もう少しからめ手からイメージしてみるか……)ンムムムムム

シーツー…

C.C.「……………………」テクテク

ルル「……………………」カツカツ

C.C.「……ルルーシュ様……?」

ルル「……今度はなんだ?」

C.C.「ルルーシュ様には、その……ご家族は……いらっしゃいますか?」

ルル「……それが、今の状況と何の関係があるんだ?」

C.C.「いえあのっ!……その、だ、黙っていると、」
   「ルルーシュ様がその、退屈……なされないかと……」ソワソワ

ルル「……おかげさまで、全く退屈などしていないさ、今・は・な?」

C.C.「あっ、そ、そうですか……よかったです……///」

ルル(……皮肉が通じないのか、こいつ?)ジロッ

C.C.「わたしは、生まれてこのかた……家族がなくて……」

ルル「……捨て子か?」

C.C.「そ、そう……です……」
   「シスターだけが……私の、ほんとうの家族みたいな感じでした……」

ルル(ふむ、孤児院に入っていたのか)

C.C.「ご家族……いいですね……」

ルル「ああ……妹だけだがな、いるのは」

C.C.「えっ、えっ?」

ルル「両親はいない、妹と二人だけで生きてきた」
   「その妹も、身体が不自由でな」

C.C.「そう……なんですか……」テク…テク…

ルル「もし、俺がここで死ぬことになると、妹は……」グッ…
   「……だから俺は、妹のためにも、是が非でも生き残らないとならないんだ」

C.C.「…………ゴメンナサイ」ウルッ…

ルル「ん?どうした?」

C.C.「やはり、ご迷惑……だった、です……ヨネ……ワタシ……」ウルウル

ルル「…………あんな状況にある女の子を、捨てておけるわけがないだろう」
   「腐ったブリタニア人なら、構わずに無視するだろうがな」

C.C.「…………」

ルル「ただ、この先はお前も生き残る努力をしろ」クルッ
   「歩き疲れても、かついだりしないからな、俺は」カツカツ

C.C.「はい……!(なんだか、この方なら……ついてって間違いない気がする……///)」テクテク

 C.C.(……家族の話題から、父親・シャルルの名前を引き出してやろうとしたのに……)
    (なーにが、妹だけ、だ!このへそ曲がりめ!)

    (全く、いらん苦労をさせおって……自業自得ではあるのだが、なんだか腹が立つ)
    (特に、カッコつけ坊主に簡単に好意を抱いている"私"に、腹が立ってしようがない)

    (元に戻れた暁には、いろいろといじめてやるからな、ルルーシュ……!)

いっそ記憶戻らなくてもいい気がしてきた

イチャラブしてればいいじゃない!

はよ

■同じ頃─────


バトレー「……殿下、申し訳ございません」
     「テロリストがアレを強奪して以降、捜索は続行しておりますが、」
     「今の時点でも、まだ見つかっておらぬようでして……」

クロヴィス「誠に由々しき事態だよ、君……」
      「私が廃嫡されるか否か……それどころではない、」
      「あるいは処刑すら考え得る事態だ……」トン、トン…

      「……わかっているのかな、バトレー将軍?」

バトレー「もっ、申し訳ございません───!」

クロヴィス「ただ……いまアレが記憶喪失の状態にあるのは不幸中の幸いだね」
      「誰かに見られたとしても、余計なことを喋る心配はない……今のうちなら、だ」

バトレー「ははっ」

クロヴィス「……第3皇子クロヴィスとして命じる!」バッ!!

      「捜索隊の数を倍増し、シンジュクゲットーをしらみつぶしに探すんだ!」
      「刃向うイレヴンは実力で排除しろ!捕獲しさえすれば後はどうとでもなる!」
      「ただし、標的はできるだけ生かして捕らえろ!必ず見つけて連れ戻せ!」

バトレー「イエス、ユアハイネス!」

■再び、ルルーシュたち─────


ルル「……ふう、ふう……」カツ、カツ…

C.C.「だ、だいじょうぶですか……?」

ルル「なっ、何がだ……」ハァハァ

C.C.「いえ、あの……ルルーシュ様、かなりおつらそうな……」オロオロ

ルル「だ……だいじょうぶ、だ……」ハァハァ
   「普段は、こんな、長距離を、急ぐことが、ないんでな……」ハァハァハァハァ

C.C.「なっ、なにかお荷物があれば、私が…………ないですね……」

ルル「気に、するな……だいじょう、ぶ、だ……」
   「シーシーも疲れたろう?ちょっと、休むか……?」ハァ… ハァ…

C.C.「……(こうなったら!)……よいしょ」

ルル「バッ、んな、何をする!なぜ俺の腕をとる!?」

C.C.「こうして……私の肩に、腕をお回しくださいっ♪」ギュッ

ルル「おいっ、やめ……ぬぉおおッ!?」

C.C.「どっこいしょーっと」グググ

戻ったらルルーシュがキレそうだな

これは「しーしー」でいいの?

「どっこいしょーっと」と言ってしまうあたりはやはりおばあちゃんだな

ルル「バカッ、俺を支えたら、お前が疲れるだろうが!」

C.C.「だいじょうぶです!私、こう見えても死体を片付けたりしてましたから!」エヘン

ルル「っし、死体だとおッ!?」

C.C.「死体です!あれって、自分で立ってくれないから、すっごく重たいんですよ!?」
   「ルルーシュ様はまだご自分でお立ちいただけるので楽勝です!お気になさらず!」

ルル「いやいや!そういう問題じゃないだろう、おい!」
   「孤児で、死体運びしてて、拷問受けてって……」
   「シーシー、お前一体どんな人生を送ってきたんだ!?」

C.C.「うーん……たいへんな人生……ですかね……」

ルル「大変ってどころじゃないだろう!」

C.C.「大丈夫です、わたしは、絶対にルルーシュ様を助けます!ご安心を!」ヨイショヨイショ

ルル「待て、今は俺がお前を助けてるんじゃないか!」

C.C.「はい、助けていただきました!」
   「だから、今度はわたしがお助けいたします!」ヨイショヨイショ

ルル「バカ!くそッ、無理やりひきずるな!俺も、全く歩けないわけじゃないんだ!」
   「……わかった、その、ちょっとだけ……肩を借りるぞ……///」

C.C.「はい!お任せください♪」ニコニコ

http://i.imgur.com/AGVrQ4g.jpg

え?しーしー?



え?

シーシーに凄い違和感を感じる

久しぶりのギアスレ

しーしー・・・?

>>15のシーツーの発言読めばわかるだろ

ルル(くそッ……まさかこんな所で、俺のプライドが傷つけられるとはッ!)

   (かつてはスザクを体力バカだと嗤っていたが……)
   (危機的状況で最後にモノを言うのは、やはり筋力か)
   (俺も、多少の筋トレはせざるを得ないことを認めよう……)

   (……こんな姿、会長やシャーリーには絶対見せられないな)


 C.C.(……誰か教えてくれ、)
    (なぜ"私"は、本来なら私を助けてくれるはずの坊やを、肩にかついで歩いてるんだ?)

    (さらに、恥部と言える私の過去をあけすけにバラされ、今すぐ死にたいような気分に)
    (なっているんだが、こういう場合は誰を怒鳴りつければいいんだ?)

    (おまけに、"謎めいたかよわい美少女"というキャラで坊やに接し、)
    (何くれと世話をさせるという私の綿密な計画が、)
    (いま轟音と共に崩れ去っている気がするんだが気のせいだろうか?)

    (こんなこと……マリアンヌにも相談できんぞ……)

セラだっけか

かよわくないだろw

主人格腹黒いなぁ






割と元からだった

■その頃、アッシュフォード学園 生徒会室─────


リヴァル「ふうううう……ただいまあぁ……」ドサァ!!

ミレイ「あらリヴァル、おかえ……ちょっと、入るなり倒れ込んでどうしたの?」

シャーリー「あっ、ちょうどよかった!リヴァル、ルルの奴知らない!?」

リヴァル「ちょ、ちょっと待ってくれよシャーリー……」
     「オレ、少し前まで、フィラー切れのバイクをずーっと押してきたんだぜ……」ハァハァ…

ミレイ「うわぁー……道理ですっごく汗臭いと思ったわ~……」
    「シャワーで流してくるまで、私から半径3m以内に近寄らないこと!」ビシッ

シャーリー「ルルを賭け事に連れまわしてる罰が当たったんだよ、きっと!」ジロ-

リヴァル「二人とも、情け容赦ないなぁ……」ガックシ

シャーリー「で、さっきまでルルと一緒だったんでしょ?どこに行ったの?」

リヴァル「それがルルーシュの奴さぁ、どっかに消えちゃったんだよね……」
     「バイク押すの、手伝えってえの……」ブツブツ

アフィブロガーが集まって来る予感

ミレイ「消えたって、どこへ?」

リヴァル「さあ……押してる途中で奴のケータイに掛けてみたけど、繋がんなかったですよ」

シャーリー「わたしも電話したんだけど、圏外にいるって」

リヴァル「どっか地下モールにでも行ってるのかなぁ」

ミレイ「シャーリー、また掛けてみれば?」
    「ルルーシュもずっと屋内にいるわけじゃないだろうし、ね」

シャーリー「そうですね……もういっぺん掛けてみます」ピッピッ…



■その頃、ルルーシュたち─────

ピリリリリリ!

C.C.「ひいいいっ!」ガバッ!!

ルル「うわ!ケータイか!」ゴソゴソ…
   「……シャーリーだ……(ピピッ!!)……もしもし?」ボソボソ

シャーリー「ルッルーッシュ!どーこ行ってんのコラー!」ギャオ-!!

ルル「おっ、大声を出すなシャーリー!」

「ルッルーシュ!」って呼び方のせいでシャーリーがシャルルに見えちまったわ

シャーリー「ルル、また授業サボったでしょ!!今どこにいんの!!!」

ルル「望んでサボったわけじゃない、不可抗力だ!」

シャーリー「なによ……ふかこうりょく?って?また訳のわかんないことを!」ガオ-

ルル「いま詳しくは話せないが……ちょっとトラブルに巻き込まれた」

シャーリー「ええっ!?トラブル?何があったの?」

-----------
ミレイ「なになに?トラブルですって?なんだか危険な香りが漂ってきてるのかなあ?」

リヴァル「シャーリー、そんなことより、次にバイクが止まったらお前に押させるって言ってよ」
-----------

シャーリー「えっ、うん……ルル、リヴァルが、次はルルにバイク押させるって」

ルル「今それどころじゃないんだって!また後でかけ直す!」ピッ

-----------

シャーリー「ルル?あれ、もしもし、もしもし?」
      「……ああっ!切っちゃったよルルのやつ!」

ミレイ「えっ、電話切られたの?」

シャーリー「また掛け直すって……なんだか、切羽詰まった感じでしたけど……」

ミレイ「あら~……」

リヴァル「あっ、そういや……あいつ……」

シャーリー「どうしたの?」

リヴァル「いやね、姿を消す直前、あいつ事故したトラックに近寄ってたんだけど……」
     「そのトラックがいきなりまた動きだして、どっか行っちゃったんだよね」
     「警察がそれを追いかけてったんだけど、まさか……いっしょに……?」

ミレイ「んー、それは怪しいわねぇ……」

シャーリー「ええっ!ルルが、逃亡犯といっしょに逃亡!?」

ミレイ「でもおかしいわね、今のところ、そんなニュースは流れてないわよ?」

リヴァル「マジっすか?」
     「けっこうド派手な事故だったし、警察や軍も動いてたはずなんスけどねえ……」

シャーリー「ええー……どうしよう、ルルが……」
      「警察に電話してみよっか……」オロオロ

リヴァル「ちょっと落ち着けって、シャーリー!また掛け直すって言ったんだろ?」

シャーリー「うん……でも、もしルルがいま誰かに襲われたりしてたら……」オロオロ
      「そんで、両腕を縛られたら……ルル、電話できなくなるよっ?」オロオロオロオロ

ミレイ(ほんと、彼のことになると全力になっちゃうのねぇ……)クスッ

ルル(今は、電源を切っておいた方がいいな……)ピッ ピ-ッ
   「全く……びっくりさせる……って……」

C.C.「……」ブルブル

ルル「……おい、何を頭を抱えてしゃがみこんでるんだ?別に大丈夫だぞ?」

C.C.「はっ……はひ……今のは、いったい……」ウルウル

ルル「ただのケータイだ、驚かせて済まなかったな」

C.C.「け……けーたい……え?」ブルブル

ルル「ああ、ケータイだ……って、」
   「シーシー……お前、まさかケータイを知らないのか?」

C.C.「何ですか、それは……」ブルブル

ルル(何ィ!ケータイを知らないだと!?)
   (今どき、ジャングルの奥地の住民だって持っていそうなモンだぞ!?)
   (シーシーは、一体どういう環境で育ったんだ……?)


 C.C.(む、まずいな……さすがにケータイを知らないのは異常に感じるだろうな)
    (今の"私"が知ってる文化レベルは中世あたりのはずだ)
    (これ以上、私の過去に触れられるのも望ましくないしなあ……)
    (どうやって誤魔化すか……どんな"誤魔化す"イメージが一番しっくり来るか……)

    (……中世に、電話に似たものなんてあるわけないじゃないか……)
    (無理だ、"私"のなす事に任せるしかない……)ハァ…

C.C.「あのっ!それって……一体どんなものですか……?」

ルル「……いや、要するに持ち運びできる電話だけどな……電話はわかるよな?」

C.C.「で……でんわ…………」

ルル「人と話す機械だ…………シーシー、お前ほんとに、何も知らないのか?」

C.C.「うう!ごめんなさいごめんなさい!そういえば聞いたことある気がします!」
   「あ、でもあったかな!?いやなかったかも!ごめんなさい!」ブルブル

ルル「……あのな、いちいち謝るな、シーシー」
   「俺は別に、怒ったり叱ったりしてないんだ、ただ驚いただけだ」

C.C.「ごめんなさいごめ!……は、はい……」
   「ごめ…………す…………うう……」モゴモゴ

ルル「……謝るのが口癖になってるのか?」

C.C.「は、はい……その、ご…………うー……」モゴモゴ

ルル「……わかった、好きなだけ言っていいさ」クスッ

C.C.「うう……スミマセン……///」

※皆さんお忘れかもしれませんが、このときカレンは必死に戦っています
 温度差よ……

ルル「ほら、これがケータイだ……今さっきのは、知人から連絡がきただけだ」

C.C.「へえー……」マジマジ
   「こんなものなんですね、初めて見ました……」

ルル「……不思議だな、君は」ジ-

C.C.「えっ?不思議?」キョトン

ルル「物を知らない、というか……まるで別の世界から来たかのような感じを受ける」
   「記憶喪失となった理由もだが、君が記憶を取り戻したら何が明らかになるか……」
   「……興味が尽きない」ジ…ッ

C.C.「きょうみ……ですか……?///」

ルル「ああ、君をもっと色々と知りたいが、今は時間がない」
   「ともかく、ここから脱出してからだ」カツ…

C.C.「あっ、あの!///」

ルル「ん?」

C.C.「わっ……わたしも、ルルーシュ様に……きょうみが……///」

ルル「……そうか?ありがとう……さあ、いくぞ」カツカツ
   (俺に興味がある?ふむ……自分の知らないことを教えて欲しいということか?)

C.C.「……(なっ、なんだか今の……失礼だったかな……)」ドキドキ
   「……(興味を持ってもらえて、嬉しかったこと……どう伝えたらいいんだろう……)///」
   「……(ルルーシュ様……すごく、嬉しいです……)///」

はよ

 C.C.(……おい……これは一体どういうことなんだ?)
    ("私"が、出会ったばかりの小僧にますます好意を抱いているだと……!)
    (生まれたての雛のインプリンティングでさえも、もう少し節度があろうというものだ!)

    (本当に、これは本当によろしくない流れだぞ……)
    (……もし"私"が、このまま小僧の召使いになったり、)
    (あまつさえ情婦にでもなろうものなら……)
    (その瞬間に、私という自我が粉々に砕け散ってしまいそうだ……!)ブルブル

    (そうなったら、三千世界が腐り堕ちるまで、私は目も耳も塞いでここに引き籠るぞ、)
    (その方が遥かにマシだ!)
    (Cの世界もラグナロクも知ったことか!みな溶けてなくなってしまえ、だ!)

    (何としても、私を取り戻さないと……どのような手段を取ろうとも!)

■再び、アッシュフォード学園生徒会室─────

リヴァル「ん?ニーナ、なに見てんだ?」

ニーナ「ここ数時間の、オンラインのトラフィック量の推移を比較してたの」カタカタ
    「リヴァルの言うことが本当なら、報道管制はされてるけど、」
    「通信そのものは変に増大してると思うから……」カタカタカタカタ

リヴァル「ああ!なるほどねえ~!」

ミレイ「さすがニーナね!そこには気がつかなかったわ!」
    「それで?ね、どうだった?」

ニーナ「うん……やっぱり増大してるよ、ミレイちゃん」カチ

ミレイ「そっかあ……ふむ……」

シャーリー「どうしたんですか、会長?」

ミレイ(ということは、やっぱ公にできないことが行われてるんだわ)
    (今、ルルーシュの消息を軍に相談するのはマズいわ、完璧にヤブヘビね)
    (それに、自分のことをあまりおおっぴらにされるのは彼も嫌がるでしょうし……)

ミレイ「……警察や軍に相談するのはちょっと待ってね、シャーリー?」

シャーリー「ええ!?どういうことですか?」

ミレイ「おじい様のツテで軍の人がいたと思うから、その線でお願いしてみるわ」
   「普通に相談するよりも、その方が確実に探してくれると思うしね」

シャーリー「なるほど…………じゃ、会長にお願いしますっ!なにとぞルルを!」ペコッ

ミレイ「まっかせなさーい!」ドンッ

リヴァル「まー、オレは奴があっさりひょっこり戻ってくる方に賭けますけどねー……」

ミレイ「そうー?じゃ、リヴァルん時は自力で帰ってきてね~!わたし放っておくから!」ニッコリ

リヴァル「ぅえ!?会長、オレん時もぜひ頼みますよぉ!ほんとーに!」ウルウル



■ルルーシュたち 地下道からの出口─────

ルル「……よし、ここだ……」ハァハァ
   「ここの階段から、租界に最も近い地点に出れるはずだ」

C.C.「ようやっとですね……」


カツ、カツ、カツ……

ルル「……いいか、そこで待ってろ……」ボソ…

C.C.「はい……」

ルル(ここだけは運の勝負だ……捜索隊がここに気付いてなければ……)ソロ-ッ…


ダダダダダダッ!
??「……」ドサッ


兵A「フン、汚い廃屋だな……いるのはイレブンだけか……」
   「おい……確かだろうな、ここにも出口の一つがあるんだな?」

兵B「はい、旧市街との地図は照合済みです」


ルル「チッ、いたか!……まずいな、今の道を引き返すか……」ボソボソ

C.C.「はい……」


??「うええええん、うええええええええん!」


ルル「!?」

C.C.「あっ……子供が……!」

兵A「イレブンのガキか……フン」チャキッ ダラララララッ!!


ルル(くっ…………情け容赦なしか……!)

C.C.「そ……んな……!」
   「…………い……いやあ!だめですうううう!」タタタッ!!

ルル「んな!?ちょ……!」
   (何イッ、飛び出しただとおッ!?)


兵C「ああ?なんだ?女かぁ……?」

C.C.「ほら、目を開けて!しっかりしてえええ!」ユサユサ

兵A「ん……?」

兵B「あっ、この女……隊長!?」

兵A「……そうだ、こいつじゃないか……」

C.C.「ひどいです!この子が、何をしたんですかああああ!」ウルウルウル

兵A「フフフ、思わぬ拾い物ってやつだな」
   「なんだ、そのガキ、お前と関係があったのか?」

C.C.「ないです!でも、でもひどいですう!」
   「こんなかわいそうな……かわいそうすぎますうううう!」ポロポロポロ

C.C.かわいいよC.C.

 C.C.(……くそ……過去の境遇とダブってしまったのか……)
    (あのころは、知っていた子が病気や戦争で次々と死んでいったものな……)

    (しかし、もう何というか……こんなバカな子、私じゃない……)
    (あまりのバカさ加減に、ルルーシュも驚いただろうな……もう引き籠るかな……)


ルル(あいつ……自分の立場が丸っきり分かってないのか!?)

   (くそッ!まずい、絶望的にまずい状況だ!)
   (こんな状況は、俺がコントロールできる限界を超えている!)

   (連中はシーシーが目的だったんだろうから、俺がここで黙って引く手もある、)
   (しかし彼女を俺が目撃したことはもう知られている!必ず、俺も追い詰めてくるだろう!)

   (それに、先ほどの会話の様子だと、ゲットーの地理はほぼ把握されていると見るべきだ!)
   (駄目だ……俺単独であろうと、どこへも逃れられない……!)

C.C.愛してる

C.C.きゃわわ

兵A「おい、女!お前といっしょに逃げた学生は、どこへ行った?」

C.C.「そっ……それは……知りません……!」ブルブル

兵A「知らないだと?お前の脱出を手引きしておいて、別行動をするわけがないだろう!」

C.C.「知らない……知らないです……!」ブルブルブル

兵A「ほおお……強情な女だな……?」
   「お前については、その生死を問わない、という通達が出ているんだ」
   「言わないなら……」カチャッ!!

C.C.「ひっ!……しっ、ししし知らないです、絶対知らないですうううう!」
   「ルっ、ルルーシュ様はわたしが守るんですううう!」ガクガクガク

兵A「ふうむ……どういうつもりだ?」

兵B「……隊長、こういう場合、もっと効果的な方法があると思いますが?」ニヤ

兵A「……フフ、そうだな」
   「おい女……あの学生の、情婦か?」

C.C.「ち、違います!」

兵A「まあどうでもいい……そんなことは、どうでも良くなるさ」ニヤニヤ

兵B「ヘヘッ……」ジャリッ

C.C.「ひっ!な、何を……!?」ブルブル

兵C「強情な女の、プライドが引き裂かれる様を見るのが楽しいんだよな……ヒヒ」

C.C.「!!!」

兵A「我々親衛隊は、テロリストどもが潜んでいた建物を強襲……」
   「しかし、目標はすでになぶられ、殺された後だった……上にはそう報告しよう」ニヤリ

兵D「うおおおッ!」ダダダダッ!!

C.C.「ひいっ!いやっ、いやあああああああ!」

兵E「おらあ!じたばたすんなああ!」ガシッ!!

兵B「はあはあ!おっ、抑えつけてろ!オレが先に!」カチャカチャ

兵C「えへへへへへえ!たまンねえなあぁ、この尻ッ!どうよッ!」パァンパァン!!

兵D「くそ!なんて脱がしにくい服だ!おい誰か、ナイフ持ってんだろ!貸せ!」

兵A「さあ……学生はどこに行った?早く言え……言わなくても別にいいがな……フフフ」

C.C.「いやああああッ!やめて、やめてええええええええええええ!」バタバタ!!


 C.C.(……あーあ、こうなる気がしていたんだよ……本当にバカな子だ……)
    (もうだめだ、これ以上見ていられない……ふむ、ルルーシュの姿も見当たらないな、)
    (まあ逃げたのだろう……奴が無事なら、それでよし、だ)

    (さてと、まくらはどこだ?後10年くらい眠ることにするかな……)
    (なんでこんなことに……でも、もうどうでもいいか……)ポリポリ

ルル「……やっ、やめろおおッ!このクズどもがあッ!」ガバッ!

兵A「ぐうっ!」

兵D「あ?」

ルル「……お、お前が指揮官だな……?兵を下げさせろ……!」チャキッ

兵A「フフ、なかなかやるじゃないか、学生の分際で……」
   「いつの間にか、銃まで奪って背後に回るとはな……」

ルル(……くそッ!くそおッ!こんな……こんなとこで俺は……ッ!)ハァハァ…

兵たち「た、隊長っ!?」

ルル「……お前らクズどもが、銃を放り出して女に襲い掛かるほどの隙があれば、」
   「俺には十分すぎるさ……」ハァ…ハァ…

兵A「なるほど、女をおとりに使った訳か……」

C.C.「ル……ルルーシュ様!?」
   「だめです!逃げてくださいい!」


 C.C.(な……っ!?ルルーシュ、なぜ"私"を置いて逃げなかった!?)
    (今が絶好のチャンスだったというのに!)
    (私はどうやったって死なないんだ!放って逃げろ、この馬鹿が!)

ルル「俺は今、極度の興奮状態にある……」
   「黙って俺の言うことを聞け、はずみで引き金を引いてしまいそうだ……」

兵A「まあ落ち着け、学生……随分と勇敢なようだな?」ニヤニヤ

ルル「別にそんなのじゃない……」
   「ただ、お前らのような腐りきった下衆どもには、虫唾が走るだけだ……!」

兵A「そうか、気に食わんか……オレを撃つか?」

ルル「喋るなッ……兵を引かせろ!」グリッ

兵A「ッフ、これだから学生は……教えてくれ、その銃でどうやって俺を殺す気だ?」
   「見ろ……フィラー切れだぞ?弾は出ん」ニヤ

ルル「な……!?」カチッ カチッ

兵A「ふん!」ドスッ

ルル「ッぐはあ!」ドサッ ゴロゴロ!!

やれば出来るじゃないか、坊や!!

シエン

ルルーシュはギアスないと本当に頭いいだけのモヤシだからなぁ……

兵A「惜しかったな、学生……いかんせん、実戦経験に乏しすぎた」ニヤニヤ
   「こうすると……な、予備フィラーが充填される仕組みだ」ピピピ

兵たち「へへへ……」

ルル「くそお……ッ!」ジャリッ…

兵A「お前の目の前で女を犯してやるのも楽しいだろうが、どうもその目が気に食わん」
   「ブリタニアの学校でお行儀よくしてれば、すてきな未来があったろうにな……」チャキッ

ルル「く……!」ググッ…

兵A「お前を殺した後、お前の代わりに女を存分に楽しませてやる」
   「お前の未来は……ここで終わりだ」


 C.C.(だっ、だめだ……いけない、絶対にだめだ!)
    (殺させるな!動け、動け!動くんだ、"私"!!)
    (奴を……ルルーシュを殺させるなアアアアアッ!)


C.C.「だ……だめええええええええええ!」ダダダッ!!
パン! ……ビシッ!


C.C.「あ……」フラ…

ルル「……え……?」

(───風のように駆け、俺の目の前に立ちはだかった少女……)
(その頭が一瞬、がくりと揺れる)

(兵士の放った銃弾が、ゆっくりと……少女の後頭部を突き抜け、)
(俺のこめかみをかすめていったのがわかった……)

(鮮血を散らしながら、弓なりに躰をのけぞらせる少女───)
(彼女は、それでも振り返り……俺の顔を見ようとした)


C.C.「ルル……さ…………ま……」ドサッ…

ルル「……え?…………おい……シーシー……?」

兵A「…………チッ、せっかくの楽しみが……」ペッ


ルル(そんな……俺を、会ったばかりの、俺をかばって……?)
   (なっ……何なんだ……スザクも、この子も……!)

   (そして、これで……これで終わりなのか、俺は……?)
   (この子のように、何一つできないまま……あっさりと……!)

支援

しかしVIPのギアスSSでシリアス成分強めなのも珍しい

(今この瞬間にも、己の人生に終止符を打たれるかもしれないという恐怖に震えながら……)
(しかし俺は、驚くほどの決意と、あきれるほどの純粋さで、)
(迷いなく俺の身代わりとなった彼女の手を取り、強く握った……)

(そして彼女の、生命の光が失われつつある瞳を覗き込む……)
(反応などあろうはずがない……しかし!)


C.C.「……ァ………………」ニコ…
ルル「シ……シーシー……ッ!」ポロ…ッ



 C.C.(……帳(とばり)が下りてきたな……)

    (お前を守れて、"私"は喜んでいるようだぞ……)
    (さあ……もういい、ルルーシュ、逃げろ……優しい坊や……)
    (興が覚め、兵たちは油断している……今のうちだ……)
    (しばらくすれば回復し、"私"はまた気づくだろう……)
    (今、自分が知らない場所にいることを)

    (「シャルル」という名さえ聞ければ、私は私を取り戻し、)
    (お前を守れるのだがな……口惜しいよ、本当に)

    (ルルーシュ……数奇なる運命の子……)
    (私が、私を取り戻すまで、生きているんだ……絶対に……)

>>80
たいていルルが変態なイメージ

原作がこれ以上にないシリアスだからvipじゃギャグが多くなる

奴がミラクルを起こすと大体おかしくなる

シャルルの謎テンション

おもしろい

ナナリーに強烈なキャラ付けがされるのが一種のお約束

 C.C.(…………む……?これは……?)

    (……感じる、感じるぞ?)
    ("私"の自我が、希薄になっている……!?)

    (そうか……そうか!サクリファイか!)
    (奴をかばって銃弾を受けたことで、自己犠牲の精神が満たされた!)
    (満足して……"死んだ"のか!)

    (むっ!?……ぐ、ぐおおおお!痛い、痛い痛い痛い!痛いぞっ!)
    (なんだこの痛さは、っくそおっ!しっ、しかし、痛い、ということは……!)



??「ふ………………ふ、ふ……」

ルル「……?」

兵A「ん……なんだ……?」

??「ふふふ…………ふははははははあはははっははは!」ガバァァァ!!
C.C.「取り戻したァァっ!私は取り戻したぞおおおおっ!」ビシイッ!!

ルル「ひいっ!?なっ、何だああッ!」ドタッ!!

兵A「なにいッ!?生きてるだとおッ!?」

兵B「そっ、そんな……額に穴が開いてるのに!?」

ビシィ

きたぁ

C.C.「そこの兵士っ!」ビシ!!
   「死ぬほどの痛みを私に与えてくれたお礼を今からしてやるがその前に!!」
   「この激痛すら福音に思えるほどの、今私が感じている無上の喜びを言葉にしよう!」

C.C.「助かったぞ!ありがとうっ!」ニカッ!

兵C「た……助かっただと……?」ヘナヘナ

兵A「う、うう、撃てうてええ!」


パン!パパン!ダラララララララ!
ビシビシビシビシ!


C.C.「ふっ……ふふふ……!」
   「これだ、これだよルルーシュ……この痛みこそが生の証だ!そう思わないか!」

ルル「じゅ……銃弾を食らいながら、笑ってる……だと……!?」ブルブルブルブル

兵B「ひ……ひぎいいいい!化け物だあああ!!」ダダッ!!

兵A「きっ、貴様逃げるか!このバカがぁ!」パァン!!

兵B「ごふ!」ドサァ!!

C.C.「ルルーシュ!今のうちだ!さあ!」ガシィ!!

ルル「くっ、来るな!やめてくれ!腕を……はな……ぐわぁ!?」グニャァ……!

ルル(ここは……どこだ?まるで異次元のような……)

C.C.(…………ルルーシュ……)
   (ここは、心の中の世界だ……)

ルル(こっ、これは…………シーシーの声……!?)

C.C.(……さあ…………契約の時間だ!)
   (早くサインしろ!手間をかけさせるな!)

ルル(はあっ!?なんの話だ?契約?何の契約……)

C.C.(お前は目的があるんだろう、とっとと了承しろ小僧!)
   (いいな、いいよな!?よしオッケー!)

ルル(まっ待ってくれ!一体、何が何だかわけがわからんぞ、シーシー!)

C.C.(シーシーなどと呼ぶな!ひとを小便の擬音のような名で呼びおって!)

ルル(だっ、だってお前がそう呼べと言っただろうッ!)

C.C.(私はシーツーだ!シー・ツー!)
   (あと私の本当の名は今すぐ忘れろ!いいな?よし忘れた!思い出したら殺す!)

ルル(おい、ちょ……!)

C.C.(さあ契約を了承しろ、今すぐに!Hurry!Hurry!)

ルル(だから、契約っていったい何の!)

C.C.(ええい面倒臭い!お前は私のために絶対に孤独に死ぬ!つまりそれが王の力!)
   (契約内容及び免責事項は以上!事後の異議申し立ては一切認めん!)

ルル(なんだそれは!誰がそんな契約を……)

C.C.(はい手遅れ、契約開始!キュイキュイキュイーン!ビキビキビキビキビキビキ!)

ルル(なっ、なんだ……なんだこれはああああああ!)
   (うああああっナナリイイイィィ──────…………)

C.C.(歯車ガチャーン!契約完了だ!)

ルル(…………う……)

支援

これは悪徳商法

QBよりひでぇ

>>96
もはや商法ですらねえ、ただの強請りだこれは

なんで急にコロスケなのかとおもったらナナリーだった

兵A(カチン、カチン…)「……たっ、弾が……」

ルル「……おい、そこの兵士ども……」スクッ…

兵D「ヒッ!」

ルル「あー、その……申し訳ないが、お前らはここで死ぬ」

兵A「な、ななな……!?」

ルル「いや、俺もやや不本意な流れではあったが、"力"を手に入れてしまったのでな……」
   「……ああ、そうだ、お前ら、いま自分が撃たれる覚悟はあるか?」

兵C「そ、そんなの……あるわけないだろ!」ブルブル…

ルル「まあ普通はそうだろうな……誰だって、自分が撃たれるのは嫌だろう」

   「だが、俺は今……お前らを撃つ、最高の"理由"があるんだよ……」
   「その"理由"を作ったのは、お前ら自身だ……それはわかっているだろう?」

   「……さあ、ならば覚悟しろ…………撃たれる覚悟を!」クワッ!!
   「お前らは…………死ねッ!」キュィィィィ───ン…!!


(契約時に俺の意識に流れ込んできた、"力"のイメージ……)
(今、そのイメージと全く同様に……俺の"力"が迸り、連中の眼球から意識に侵入する)
("力"を得た俺の怒りは、奴らの思考を暴き、散々に引き裂き……そして無惨に犯した)

(奴らはもはや、ただひとつのこと……死ぬことしか考えられない奴隷となった)

兵A「…………あ、はい、わかりました」ダダッ!

C.C.「あっ、連中が逃げた!?」

ルル「いや違う、たぶん、この廃屋の屋根によじ登って……」


……ドサア!ドサドサッ!


ルル「……飛び降りたな」

C.C.「ああ、弾切れだったからか……真面目な連中だ」
   「……うわ、落ちてまだ這いずってる奴がいるぞ……」
   「石を見つけて……あっ、頭をぶつけ始めた……あれは痛そうだなあ」

ルル「なるほど、これが絶対遵守の力か……フフ……」

この光景見て笑えるルルもかなり狂ってるな

C.C.「ふ……"力"は、間違いなく手に入ったようだな……痛ッ……!」ドサッ…

ルル「!!おい、C.C.!」

C.C.「ふう……怒りで我を忘れていたが、今頃になって徐々に痛みが……くそ……」

ルル「なあ……お前は、一体何者なんだ?」

C.C.「誰が教えるか……馬鹿め……」ハァ…ハァ…

ルル「死にかけのくせに、気の強いことを言うじゃないか」

C.C.「ああ、何しろ私はC.C.だからな……ところで、」
   「さっきのは何だ?撃たれる覚悟、とか……」

ルル「とある探偵のセリフだよ……今まで微妙に納得できなかったのだが、」
   「こういう状況になってようやっと得心がいったのでな、ちょっと使ってみたんだ」

C.C.「そうやっていちいち恰好を付けないと、"力"を使えないか……この坊やめ……」フン

ルル「先ほどまでと言動がまるっきり違うじゃないか……」
   「今がお前の、本当の人格、ということか?」

C.C.「先ほども、本当の人格だよ……ちょっとわけがあってな」

クーリングオフはできますか?

ルル「ふむ……お前という存在に、ますます興味が湧いてきたぞ」

C.C.「興味を抱くのは許す、しかし詮索したら、生まれたことを後悔させるぞ?」

ルル「無理やり"力"を押し売りしておいて、こいつは……!」
   「……さっきまでの方が、可愛げがあったな……」ボソッ

C.C.「あ?なんだと?」

ルル「ん、待て!…………あれは何の音だ……?」


シュイイィィ……ドガアッ!
ズザ……ッ!


ルル「ナ……ナイトメアか!」

C.C.「……まずいな……」

無垢な人格を最初に知っちまえばすごくヤなビフォーアフターだよな 実際

女兵「なっ……なぜ、親衛隊の死体が……?」
   「……(む、生き残りか?)」ピピッ ガ-ッ

女兵『ここで何があった?学生が、なぜこんなところにいる!』
   『答えろ!……さもなくば…………』ダダダダッ!!

ルル(多分、パイロットはカメラ越しに俺を見ているはずだ)
   (それでも"力"が通用するのか、試してみるか……)

   「……そこから降りろ、今すぐに!」キィィィイン!!

女兵『…………お前、何様のつもりだ?』


C.C.「ダメだ、相手の瞳を直接見ないと効果がないぞ」ボソボソ

ルル「試しただけだ、お前はそのまま倒れていろ」ボソボソ


ルル(とりあえず、中からおびき出さないとな)スッ…
   「……私はアラン・スペイサー、父は侯爵だ」

女兵(侯爵……?)

ルル「内ポケットにIDカードが入っている、確認をした後、保護を頼みたい」

女兵(…………)

……カチッ、バシュウウッ!


ルル(よし、中から出てきた……)

C.C.「……やるしかないだろうな」ボソ

ルル「いいから黙っていろ……」ボソボソ


女兵「……手は挙げたままでいろ、IDは私が出す……ん?」
   「その制服……お前、」

ルル「……ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!」バッ!!

女兵「!!」

ルル「もっとも安全なルートで俺たちを租界まで案内した後に、」
   「俺たちのことを秘密にしたまま、可能な限り迅速に、瞬時に、」
   「且つ確実に自殺しろ!」キュィィィン!

女兵「………………わかった……こっちにこい」テクテク

どうやら扇×ヴィレッタフラグが音を立てて砕け散ったようです

扇死ね

扇ざまぁwww

扇しね

C.C.「……お前はどうやら、私の見込み以上に邪悪な男のようだな」ニヤニヤ

ルル「黙ってろ、今は無事に租界に戻るのが最優先事項だ」
   「それに今度は、苦しみが長引かない方法で死ねと言っただろ……せめてもの情けだ」

女兵「早くついてこい学生!私は、迅速に確実に自殺しないとならんのだ!」

C.C.「やれやれ……くっ……ちょっと手をかせ、ルルーシュ」

ルル「動けないのか、C.C.?なら、この女に……」キィィィン!!

女兵「……なぜ私が手を貸さないとならないんだ?とっとと歩け!」

ルル「なに!?効かない……?」

C.C.「そうか……それもお前の限界か、」
   「お前の"力"は、同じ相手に1回しか効かないようだな」

ルル「色々と制約が多い"力"だな……どうせなら、もっと便利なのを寄越せ」

C.C.「知るか、それがお前の素質なんだよ……私には、どうしようもできない領域だ」
   「さっきは、"私"に担がせただろう?今度はお前が私をかつげ……男の子らしく、な?」ニヤ

ルル「ちいッ!どうするか…………ふむ、そうか、」
   「おい女、このままだとこいつを、"安全に租界まで案内"できないんじゃないか?」

女兵「むっ、それはまずい……」
   「……わかった、車を奪ってくるから、ここで待っていろ」タタタッ…

C.C.「……いやはや、恐れ入ったよ」
   「何とも頭のよくまわる男だな……」ゴホゴホ

ルル「もう黙ってろ!どうして生きてるのかが不思議なくらいなんだぞ、お前は?」

C.C.「ふふ……私はどうあっても死ねないのさ、今はな」
   「しかし、私のことをお前が心配するのは、とても心地よいぞ……」
   「……そのまま、今しばらく心配していろ……ルルーシュ……」ニコリ

ルル「ったく!厄介な女を拾ってしまったものだ……!」




女兵「───女を車に乗せるぞ!私が足を持つ、しっかり抱えろ!」

ルル「ンむゥッ!くそ、お前ちょっと重くないか?」ヨロリッ

C.C.「失礼な坊やだな、お前がひ弱すぎるんだ!」

女兵「学生、その力のなさはちょっとダメだろう!軍隊に入って鍛え上げてもらえ!」

ルル「それはご免こうむるッ!」フゥフゥ

フゥフゥ

(……あの日から、俺はずっと嘘をついていた……生きてる、って嘘を……)
(名前も嘘、経歴も嘘……嘘ばッかりだ……!)
(全く変わらない世界に飽き飽きして……でも、嘘って絶望で諦めることもできなくて……)

(……だけど、手に入れた……"力"を……!)
(だかr)C.C.「私が与えた"力"だというのを忘れるなよ、ルルーシュ?」ボソボソ

ルル「ほわぁ!?なっ、何をお前は!?」

C.C.「今のお前の眼……得た"力"を存分に使ってやるという決意に満ち溢れていたぞ?」

ルル「ちっ……!ああ、わかってるさ……」

女兵「学生!黙って座席の下にしゃがんでいろ!じきに検問を通るぞ!」ゴトゴト

ルル「了解……」ゴソゴソ

C.C.「頼りになる"味方"だな」クスッ

ルル「……自殺しろ、は少し惜しかったかな」
   「命令を2度以上できないということは、取消もできないということだろう?」

C.C.「さあな……誰かで試してみろ」

かわいい

面白い

はよ

ルル「ところでC.C.、お前はこれからどうするんだ?」
   「俺は、家に戻るが……あてがあるなら、そこまでは送ろう」

C.C.「ああ……私も、お前といっしょの部屋で構わないよ」

ルル「いっしょの部屋だと?……そうか、お前は知らなかったな、俺は」

C.C.「妹と二人で暮らしているのだろう?」

ルル「……なんだ、分かっているのか」

C.C.「ああ、お前がもう一人の私と話していた内容は、すべて知っているぞ」

ルル「そうかそうか、では遠慮せずに言うぞ……寝言は寝て言えこのバカが」

C.C.「私は、寝言は言わない……お前の家に世話になることにするよ」
   「そうだな……妹には、将来を誓い合った仲だ……とでも言えばよかろう?」

ルル「シッ……シイイツウウウウウ!」

女兵「うるさいッ!貴様ら、私の自殺の邪魔をする気かッ!?」

女兵ェ.....

■エピローグ

(この後、俺たちは病院へ行き、C.C.の手当てをしてもらった、弾丸の摘出をするために)
(医者は、その夥しい量と、それでもまだC.C.が口をきいていることに大層驚いていた)
(当然、医者や看護師たちにはこのことを忘れてもらったが……便利なものだ、この"力"とは)

(女性軍人───ヴィレッタは、俺たちを病院へ運んだ後、いずこへと姿を消した)
(これから俺は、俺の野望のために何人の敵を消すことになるのか知らないが、)
(自分が殺す相手の名前くらいは、できるだけ覚えておくつもりだ)
(それが……殺す側の、最低限の矜持……というものだと、俺は思う)



(C.C.は本当に、俺についてきた……迷惑千万極まりないこの女が……)
(しかし、こいつは軍に追われている身だし、捕まった時に俺の事を喋らないという保証はない)
(そう考えると、結局は俺たちの家……クラブハウスに留めるしかなかった)

(妹のナナリーや、メイドの咲世子には、家出がちの知り合いだと嘘をついた)
(ネットで知り合った、親からDVを受けている、給食費も払ってもらえない、等々)
(そんなヘタな嘘を、それでも信じてくれたのは、二人ともそれだけ俺を信頼しているという証だ)
(その気持ちだけは絶対に裏切れないし、決して裏切らない……何があろうとも……)

ん?
……カレン達は無視? え?

(……数日後、シンジュクゲットーで騒動があったことが、小さく報じられた)
(反政府デモがあり、武力で鎮圧……いつものパターンだ、)
(違うのは、俺はその現場にいて事実を知っていることくらいだ)

(学園の生徒───多分、トラックで見たあの赤毛の子───が、騒動で死んだと聞いた)
(俺は彼女とあまり面識はなかったものの、彼女と仲の良かったらしい生徒たちが、)
(教室の片隅に集まって泣いているのを見た時は、心が疼いた)

(しかし、彼女がテロリストだったことは誰も知らないようだった……)
(俺も、それは黙っておくことにした)



(もしあの時、俺が彼女に声をかけていたら……)
(でも、あの状況では、どうしようもなかっただろう)

(あるいは、この"力"があの時にあれば、まだ結果は違ったかもしれない)
(それは、スザクを失った時にも言える……)

(しかし、"もしも"は言い出せばきりがない、結果が全てだ)
(最善を選び出せる頭脳、力強い決断、そしてそれを信じる心……)
(今の俺が、何よりも必要とする能力だ)

いろいろワロタ

(さて……俺は、"力"を得た……絶対遵守の力を……)
(何者も決して俺には逆らえないし、何者であろうと俺は従わせることができる)
(この"力"……駆使すれば、一個師団すらをも凌ぐ戦力となるだろう)
(これさえあれば、あるいはブリタニアを破壊することも不可能ではない……!)


(だが、学生のうちは自由がきかない)
(学業だけでなく、既存の人間関係から抜け出すことができないからだ)
(せめて卒業するまでは、おとなしくしているしかないだろう)

(アッシュフォードを卒業し、皆と別れてからだ……)
(そこから、俺の復讐劇はようやく幕を開ける!)

(待っていろ、シャルルめ……)
(己の欲のため、俺たち兄弟を異国の地に捨て葬り去った、憎き父親……!)
(必ず……必ずや、お前を地面に這いつくばらせ、土の味を思い知らせてやる……!)

C.C.(ガチャッ!)「……また部屋に籠って企み事をしているのか、ルルーシュ?」

ルル「俺が常に何か企んでいないと困るのか、おまえは」

C.C.「ほら、ビンゴだ……指摘が図星だった時のお前は、慌てて誤魔化すか、」
   「相手の言葉をおうむ返しにするという統計結果が出ている」

ルル「どこの誰がいつそんな統計を取ったんだ……」ハァ…

C.C.「まあ、その"力"はお前が好きに使えばいいさ……それを止め立てする気はない」
   「とにかく、私を失望させるなよ?……それと、ほれ、カードを寄越せ」

ルル「またピザか……C.C.、たまには違うものを食え、」
   「もっと健康的な……サラダとか、シーフードとかあるだろう」

C.C.「いいじゃないか、まだ残高はたっぷりあるだろう?」

ルル「……部屋がすっかりチーズ臭くなったから言ってるんだよ!」
ルル「匂いだけで毎日1000kカロリーは摂取している気分だ!」

C.C.「それはそれは……いるだけでカロリー摂取できるアロマ空間か、」
   「ふふ、そんなに喜んでもらえるとはな」

ルル「今の俺のどこを見て喜んでると思えるんだ!」
   「今度注文したら、ピザにファブリーズをふってやる!」

C.C.「それは新しいトッピングの具か?……優しいな、ルルーシュ」

   ──────続く?

えっ、終わ、り……?

……え゛?

パラレルな歴史が展開されそうで続きにも期待したい


面白かった

ご意見や途中のご支援、誠にありがとうございました。
心から感謝いたしております。

続きが書けましたら、また皆様にご覧いただければ……
その際には、変わらぬご支援をいただければ望外の喜びです。

皆様に、よい週末を。

>>129
パラレルっていうかラグナレクの接続が成される未来しか見えないんだが

乙乙

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