アニ「困ったね…」ミカサ「ええ…」 (127)

はじめに

進撃の巨人のSSです。

アニを愛でます。

ネタバレありなのでご注意を。

その上で読んで頂ければ幸いです。

以上です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377775812

ここは、どこだろう?

硬い…地面に直に寝ているようだ。

身体中が酷く痛むし、なんだかすごく怠い。

誰かが、額に手を当てている…。


「ん…?」


「目が覚めた?」


ミカサ・アッカーマン。

いつも通りの無表情、いやそれは私も同じか…。

人の額を触って何をする気だ…。


「ここは…洞窟?…痛っ…」


「無理に起きない方がいい…足が折れているし、熱もある」


「きっと雨にやられたのだろう」


「この洞窟にいれば雨は凌げる…近くに川もある」


「水を飲んで安静にしていた方がいい」

怪我…熱…ああ、思い出した…。

私は兵站訓練中に崖から転げ落ちたんだ。

だからこんな土砂降りの中で走るなんてゴメンだったんだ。

…でも、それなら何故ミカサが私の看病をしている?


「なんで、アンタが私の世話をしているんだい?」


「崖から転げ落ちたあなたを助けに来た」


「そりゃどうも…だけどもう大丈夫だ、戻りなよ」


「…それは、出来ない」


何を言っているんだ、この女は。

特別仲がいい訳でもない…むしろ険悪だったはずだろう?

アンタなら、置いていかれたとしても簡単に追いつけるだろうし。


「はっ、心配してくれるってのかい?」


「それもある。けれどもっと大きな理由がある」


「貴方も解っているはずでしょう?」

そんな怖い目をしないで欲しいね…。

いやそんなことより、理由?

ただの訓練中の事故じゃないか、理由なんて…。

…あ。

そうか、今日は随分と遠くまで来ていたんだったっけ。

距離がいつもの3倍はあって…途中で班分けされたんだ。

私とミカサは先頭にいたな…まさか。


「いわゆる、遭難ってやつか」


「そう。この嵐のせいでリタイアが大勢出た」


「ので」


「恐らく訓練は中止になった」


「私達はそれに気付かず独走してしまった。迷子」


「…どうりで後続がいないと思ったよ」


そういうことか。

何をやっているんだ私は…!

ミカサに張り合っていたとでも言うのか?

何故?

エレン…?


「エレン…」


「!?」


「きっと私を心配している…」


「はっ…言ってなよ」


「…朝まではまだ時間がある、アニは寝たほうがいい」

驚かすんじゃないよ、まったく。

とにかく、私は帰らなきゃいけないんだ。

まあ…この雨と怪我じゃどうにもならないか。

仕方ない、今は妄想女の言う通りに休むとしよう…。



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「ううん…」


「起きた?おはよう」


「おはようさん、て呑気なもんだね」


「呑気、確かにそうかもしれない…けれど」


「今は何も出来ない」


何も出来ない?朝からいきなり意味が分からない。

昨日寝る前は無かった猪の丸焼きらしきものもあるし…。

身体の怠さは酷くなってるし…最悪だ。


「アニ、起きなくてもいいから話だけ聞いて」


「昨晩あなたが寝てから食料を獲りに行った」


「そこの猪がそうかい、アンタって奴は…」


「…その後私も寝た」


「起きたらこの洞窟の川が氾濫していた、外に出れない」


「はっ…」


起きたくても起きれないよ…。

そしてこの状況、タチの悪い冗談だねまったく。

頭がボーっとして考えが回らない。

「はい、水」


「熱が下がっていない、汗もひどい」


「薬も無いし…とにかく寝ていて」


「どうも…」


「ん…?なんだいこの水、変な味がする」


「薬草を調合してある」


それならそうと先に言いなよ。

はっきり言って不味いよこれ。

まあ、喉はカラカラだし…ありがたく頂こう。


「食欲はある?」


「少し…」


「準備した」


「そのデカイ葉っぱは皿か?わざわざフォークまで…」


「木を削った」


「…大したもんだよ」


妙なところで真面目だな、この女は…。

これでエレン病じゃなきゃいい主婦になれるだろうに。

ん、何を差し出してる?

「はい」


「…何の真似だい」


「病人には”あーん”する。これは常識」


「初耳なんだが」


「…悪かった。私の一族での常識だった」


「自分で食べられるさ…つっ…」


「まだ起きられるはずが無い」


「骨折4箇所、打撲17箇所…その他切り傷等多数」


「生きてるのが不思議な怪我」


「応急処置はしたけれどまだ動いてはダメ」


痛い…。

泣きたいくらい痛い…。

強がって起き上がろうとするんじゃなかった。

でもあーんとやらをされるのも嫌だ。

どうしよう。


「むぐっ?」


「食べられるなら食べて」


「あんふぁ…むりやり…あう」


「味は保証しないけれど栄養はある」


「んむんむ…」


「どう?」


…この状況でなんで美味い飯が作れるんだこの女。

肉を食べるのが久しぶりってのを抜いても美味い。

もっと欲しい。

「ふん…まあまあだね」


「アンタが食べきれないなら、貰ってあげてもいいけど?」


「…そう」


「気に入ってくれて何より」


「遠慮しなくてもまだまだある」


やった。

なんだか素直になれなかったけど貰える。

実は結構お腹空いてたんだ。


「あーん…」


「……」


「どうしたの?」


「虫歯でもあるの?」


「え…」


「冗談、はい」


この女…っ!騙しやがったっ…!

私が怪我と熱で動けない、満身創痍なのをいい事にっ…!

こいつの発想っ…悪魔じみているっ…!

「今の」


「へぁ!?」


「今の、可愛かった」


「…忘れてくれ」


「2度目も当然あーんして貰えると思ったけれど騙されて涙目のアニ」


「な、泣いてなんかないっ…!」


「悪かった。調子に乗りすぎた」


くぅぅぅ…ミカサぁぁぁ…。

とてつもなく恥ずかしい思いをしたじゃないか…!

いつか必ず報いを与えてやる…!



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こんな感じでだらだらいきます
ジャンル:アニです

ではまた

続き投下します
アニとミカサの2人きりだと何話すんでしょうね

「アンタ…覚えてなよ…」


「反省している。後悔はしていない」


「蹴り飛ばしてやるからな…ライナー…」


「あまりにも理不尽…」


恥ずかしさが薄れてきた代わりに猛烈に怒りが湧いてきた…。

もう一度言おう、必ず…地平線の果てまで吹っ飛ばしてやる…。

ライナー…!


「というのは置いておいて」


「……」


「大事なことを忘れていた」


「着替えをしないといけない、服を洗おう」


「まあ、昨日から着替えてないね」


「…けど替えなんてないよ」


「?」


「必要ない」


ちょっと何を言ってるのか分からない。

着替えをする→他の服に着替える、ここまでいい。

私は間違っていないよね。

肝心の他の服がないって話なんだが…。

「ここには女性2人しかいない」


「裸になったところでどうと言うことはない…」


「気温も低くないし、あなたも身体を拭くくらいはした方が」


「それはそうかもだけどさ…」


「大丈夫、私がしてあげる」


「…その発言はエロすぎだろ」


「?」


おい、ポカンとしてんじゃないよ!

私がただ自爆しただけじゃないか!

この女狙ってるな…?


「…ああ、そういうこと」


「アニの妄想力は15m級…」


「う、うるさい」


「して欲しいのなら私は構わないけれど…」


「え…」


「……」


「ア、アンタの冗談は面白くないね」


ふん…何度も同じ手にかかると思ったかい?

学習する女、アニ・レオンハートにはもう通じないよ。

って、何でシュンとしてるんだい…?

反応が予想外すぎてついてけないよ。

「……」


「悪い…」


「身体、拭いてくれよ…」


「任せて」


身体の痛みは一向に引かない。

服を脱ぐのもままならない程に。

巨人の再生能力を使いたくなるけど…。

熱のせいで今それをやると巨人になってしまいそうだ。

ミカサに任せるしかないね…。


「じゃあまずは上着から」


「ああ…」


「痛む?」


「多少は我慢するさ…」


「アニは強い子」


「はっ…アンタ程じゃ」


「そしてエロい子」


「まだ引っ張るのかい…」


この状況になってからミカサおかしくないか…?

何かいつも違うな、可愛いだのエロいだの。

普段のこいつなら言わないようなことをペラペラと。


「確か肋骨にもヒビが入っていた…」


「身体を横に出来る?」


「いつつ…なんとかね」


「下は…足はあまり動かせないから無理かもしれない」


「いいさ、上だけでも」


首周りとか胸の周りの汗っぽさが取れれば充分だ。

足は無理。痛いから無理。

この窮屈なブラも早く外したいしね。


「…!」


「ん、どうしたんだい」


「以前お風呂で見たときより胸が大きくなっている…」


「そりゃ、成長期だし」


「たった1ヶ月でこんなに…」


「世界は…残酷だ…」


大げさな…。

戦闘には邪魔なだけじゃないか、こんな脂肪の塊。

と、言いたいところだがミカサの気持ちも分かる。

正確に言うと最近分かるようになった。

…恋心ってやつのせいだ。

「そんなに気を落とすことはないだろ…」


「でも…」


「アンタだって結構ある方だ」


「まあ…」


「エレンは巨乳好きらしいけどね」


「そんな情報を何処から…!」


「さあ?」


「くっ…」


「嘘だけどね」


「!!」


さっきの仕返しだ。少しは効いたろ?

ふふ、案の定ムスーっとしてるね。

人を小馬鹿にした罰だ。


「……」


「ただの冗談さ、そんな据わった目で睨まないで欲しいね」


「…身体を拭こう」


「よろしく」


「隅から隅まで…徹底的に…」


「え…」


待て、なんだか不穏な雰囲気になってきた。

なんで人の身体を拭くのにストレッチなんか始める?

なんで指をコキコキ鳴らす?

あれ?いつの間に下も脱がされた?

「アニは重体なのだから、動かないで…」


「私に任せるといい…」


「そんな怖い顔して言われても」


「いいから」


「はい…」


あ、良かった…普通に拭き始めた…。

なんで心底ホッとしてるんだろう私は。

ひゃ、ちょ、どこ触ってるんだい!

そこは軽くでいいんだよ、軽くで!

待って…んあ、ちょ…うぁ…。


「ちょ、アンタ…何やって…!」


「アニの身体を拭いている」


「いや、確かに…文字にしたら正しい、けどっ!」


「んあ…ふざけ…るな…!」


「良いではないか、良いではないか」


「や、激しすぎ…ダメだって…んあああ!」


「…ふう、こんなところだろうか」


「……」


「アニ?」


「……」


「失神してる…」



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今回はここまでで
最期どう終わるんでしょうね


ではまた
アニかわ

酔った勢いで投下します

---…二、アニ!

---…大丈夫?

---無事で良かった…僕はアニがいないと…!


「はっ!」


「酷くうなされていたけれど、大丈夫?」


「…いや、あんまり」


「おかしい…私のマッサージは完璧だったはず」


「は?」


マッサージだって?アレが?

軽くトリップしてたぞ、軽く。

ふざけてるのか、いやそうに違いない。

「……」


「何をしているの?」


「アンタの言葉はもう信じない…」


「もう隙は見せないよ」


「そんなミノムシの様な状態で凄まれても怖くない」


「それに今のあなたには隙しかない」


「……」


「それもそうか」


いや、納得してどうする私。

この絶対的に不利な立場をどう逆転したらいいものか。

……。

無理か。


「で?今度は何をしてるんだい」


「見ての通り、トレーニングだけど」


「こんな時まで訓練とは…」


「たゆまぬ努力だけがエレンとの距離を近づける」


「はいはい…」


布切れ一枚身体に巻いてトレーニングって…。

何処から突っ込んでいいものやら。

にしても…相変わらず鉄板みたいな腹筋…。

人間がトレーニングだけでそこまで鍛えられるもんかね。

まあ、ミカサも過去に色々あったらしいし…そのへんに何かあるのか。

「着替えはまだ乾かないのかい?」


「明日の朝には…」


「いつまで素っ裸でいればいいのやら…」


「そうならないよう毛布を渡している」


「お気遣いどうも…」


本当になんなんだこの状況。

寒くないのだけが救いだよ全く…。

雨はいつまでも止まないし着替えは明日、か。

熱は大分引いてきたみたいだし後は怪我の回復を待とう。

おやすみ。



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「んん…」


「……」


「今日は私のほうが早起きか、珍しいね」


「雨、止んでる…」


「干してある服も乾いてるっぽいね」


「つっ…まだ身体は動かせない、か」


ミカサ早く起きてくれないかな。

服を着たいんだけど…。

起こし…いやすっごい気持ちよさそうな顔して寝てる。

口が動いて…エ、レ、ン…内容が大体分かるから困る。

…もうちょっと寝よ。

「アニ、起きて」


「ふぁ…」


「もう昼になる、起きて」


「…ああ」


「あれ?いつの間に服着て」


「起きたら乾いていたのであなたが寝ている間に着せた」


神業だろそれ…。

全く気づかなかったよ…。

ていうかなんだいそのフル装備。

私は置いてけぼりかい?

いや、まあそりゃそうか…アンタは私を嫌ってる。妥当だ。

「…行くのか」


「色々と足りないものがある」


「食料、薬草…取ってくるので待っていて」


「は?もう嵐は過ぎた、アンタは帰るべきだろ?」


「アニを置いてはいけない」


もういいよ。

行きなよ、愛しのエレンのもとにさ。

むしろ行ってくれた方が好都合だ。

さっさと傷治すからさ。

「なんで」


「?」


「なんでそこまでしてくれるんだい?」


「アンタは私を目の敵にしてる」


「エレン絡みでは特に、ね」


「それなのに…」


「…人を助けるのに、理由が必要?」


「…!」


違う…私とコイツは、決定的に違う人種なんだ。

人殺しの私、エレンの命を何よりも重んじるミカサ。

助けれられて、忘れかけていた…。

…私とこいつは、敵なんだ。



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あー酔ってるときはやめたほうがいいやつですね
明日あーあってなるんだろうなー

ではまた

投下します

なんだか違う方向に流れてます

「…とにかく、出かけてくるので留守をよろしく」


「家かよここは」


「いってきます」


「いってらっしゃい」


家、か。

お父さんとの約束、守れるのかな私。

いや守るんだ、そのためにも帰らなきゃいけない。

利用させてもらうよ、ミカサ。

「さて、と」


「ミカサがいない間に内蔵回りくらいは治しておこうかな」


「いい加減寝たきりも飽きてきたところだ」


「……」


「私、そんな器用なこと出来ないんだった…」


「ただいま」


「は、早いね」


帰ってくるの早すぎだろっ!

下手に修復しなくて良かった…。

身体から蒸気なんてあげてたら一発でバレるところだったよ。

「肝心なものを忘れた」


「お手製弓矢」


「いつの間にそんなものを…」


「ところでアニ」


「なんだい」


「治す、って何?」


「!!」


聞かれてたー!

ヤバいよこれは…。

どう誤魔化したらいいものか。


「さてはあなた…」


「…!」


「傷薬を持っているの?」


「え」

「あ、いや、アンタが持ってきてくれた薬草だよ」


なんとかいけるか…?


「?…私はまだ薬草は採ってきていない」


あっ。


「う、あ、アレだ…そこにキノコが生えてるだろ?」


「そいつは確か薬用になった気がする」


さすがに強引すぎたか?

口から出まかせもいいところだ。


「……」


うわ、すごい訝しげな目でキノコ眺めてるよ…。


「これは確かに傷に効く薬が作れる」


「アルミンが言っていた」


あ、アルミンが…?

あいつ、そんなことも知ってるんだ。

へえ…。

「でもキチンとした手順がいる」


ミカサは私のアルミンに対する気持ちを知っているのだろうか?

綺麗な金髪、青い瞳、ああ、アルミン…。


「私が作るからアニは休んでいていい」


いつの間にか惚れていた。

身体能力は低くともそれを補う頭脳がある。

見かけによらず根性も人前以上だ。

でもいつもエレンとミカサと一緒で話しかけられなかった。


「アニ?聞いているの?」


この数日でミカサとの仲は少しはマシになったと思いたいけど。

アルミンに近づくことは出来ないのかな?

ダメだ、アルミンの事を考え始めると止まらなくなる。


「いきなり自分の世界に入らないで欲しい…」


クソ、さっき彼らと私達の間には埋められない溝があるって…。

ちゃんと思い出したはずなのに。

熱でうかされて夢にまで出てきたし。

落ち着けアニ、私は…。

「…想い人の事でも考えているの?」


「はっ!?」


「あ、ああそうだねっ!」


「……」


「そう」


あれ?ミカサが何を言っていたのか全く聞いていなかった。

そうだね、とか言っちゃったけど大丈夫かな。

あ、なんかスゴイ睨まれてる…地雷踏んだっぽいねこりゃ。

「以前からそんな気はしていたけれど」


「やはりそうだったの…」


「……」


「アルミンもあなたを気にかけているようだし」


「早急な対処が必要…」


「ちょっと、待ってくれ」


アルミンも私を気にかけている…だって?

まさか、正体がバレているのか?

いや、奇跡の両思いって可能性も…?

なんとか確認出来ないだろうか。

「な、なんでいきなりアルミンが出てくるんだい?」


「……」


「あなたのプライドの為に黙っていたけれど」


「アニはここ最近ずっと寝言でアルミン、アルミンと言っている」


「」


嘘、だろ?

アルミンとキャッキャウフフしたのは夢の中の話だろ?

アルミンに本読んでもらったり服見てもらったり川に遊びに行ったり
格闘訓練教えたり勉強教えてもらったりしてるのはさ。

「そ、そんなわけ」


「…現実から目を逸らしてはいけない」


「ぅ…ぁ…」


「あまり考え込んでもいけない、頭から湯気が出てしまう」


「せっかく熱が下がってきたのに」


うぁぁぁ…まただ、またこの女にやられた…。

寝言だって?

よりによってこいつに聞かれるなんて…!

わ、私は…」


「アルミンはまんざらでもなさそうだった」


「あなたの返答しだいでは仲を取り持ってもいい」


「まさか、話したのか?」


「アニの寝言の内容は逐一報告している」


「なんてことをしてくれるんだアンタは!?」


なんでそんなことをする必要があるんだ!?

馬鹿なのか!?そうなんだな!?本人言うか普通!?

「一番得点が高かったのは”アルミン、あーん”」


「やめ…」


「”アールミン、一緒に寝よっ?”もなかなか…」


「やめてくれ…」


「私個人的には”大好きだよ、アルミン…”が好み」


「もうやめろおおおおおおおお」



カッ!



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ここまでです
すみません、自分でも訳わからなくなってきました
ガンガン突っ込んでください笑

では
アニかわ



カップリングに文句が有る訳じゃないが、何か最初の方にアニエレ描写無かったっけ?

だからすげー唐突にアニアル突っ走ってビビった。

レスあざす
アルアニをやりたかったわけじゃないんですが勢いでこうなりました
この流れでいきます

>>46
申し訳ない、言い訳のしようがないですわ
エレンとは友達になりたい、みたいな感じで頼みます


---アニってさ、実は優しいよね

---でも何か大きな物を抱えてるように見えるよ

---僕で良かったら、相談してね



「ふぅぅ…」


「……」


「あっ…」


「……」


しまった!!

あまりの恥ずかしさと悔しさについ巨人化してしまった!!

ミカサは!?洞窟の外まで吹っ飛んで気を失ってる…!!

これはツいてる!!

「とにかく、巨人化を解かないと…」


「この姿を見られたら一巻の終わりだ」


「ほっ」


にしても、どうしたものか。

洞窟は崩壊させちゃったし、ミカサは気絶したままだし。

置いては、いけないか。

いや、別にミカサの事が気になってる訳じゃないよ。

貸しを作りたくないだけだからな。

「う…」


「目が覚めたかい?」


「何が、起きたの?」


「どうやら岩盤が崩落したらしい」


「…生きてる」


「運良く放り出されたようだね」


という体でいこう。

雨で地盤が緩んでいたことにしよう、うん。

ミカサも納得してくれるだろう。

「そう」


「ところでアニ」


「なんだい?」


「あなたが突然巨大化していたような気がするのだけれど」


「!?」


「それと怪我が治っているように見える、何故?」


はっ…。

もう言い訳考えるの疲れたよ。

いっそのこと全部話してミカサを消してしまおうか。

「き、気のせいだろ」


「いや、あなたの傷は気のせいでは治らない…」


「あの…その…」


「ああ、理解した」


「……」


「私は何日も気を失っていたということ?」


こりゃ驚いた、こんだけ都合よく勘違いしてくれるもんかね。

まあ、ありがたい…巨大化はなんとでも誤魔化せる。

「あ、ああ…」


「ていうか私が巨大化って…夢でも見てたんだろ」


「大変だったよ、アンタと自分の世話をしなくちゃいけなかったし」


「ごめんなさい…」


「気をつけなよ」


あれ、いつの間にか立場が逆転してるよ。

ミカサはまったく悪くないのにね。

なんだか罪悪感が湧いてきたじゃないか。

「とにかく、アニが回復したのならここにいる必要はない」


「ああ、訓練所に戻る道を探そう」


「ここ数日の調査で落ちた崖の上に戻るルートは把握している」


「そりゃありがたい」


「移動する前に食事をとろう、お腹が空いてしまった」


私もさ、もう昼時だしね。

せっかくだし最後にミカサの美味い飯を食って帰ろう。

今日は何を作ってくれるんだろう。

「ふふ…」


「アンタの笑った顔を初めて見た、というか何がおかしいんだい」


「…料理を待つアニの顔は子供のよう」


「馬鹿にしてるのか?」


「ううん、目がキラキラと輝いていてとても可愛らしい」


「はっ…何を言ってるんだか」


まさかそんなことを言われるとはね…。

生まれて初めての経験だよ。

…悪くないね。

「出来た、鹿と山菜の煮込み」


「いい香りがする」


「アッカーマン家に伝わる香辛料を作った」


「料理家か何かなのかい…」


「味は保証する」


「どれどれ…」


ふぁ…美味しい…。

山菜の風味と肉を引き立てるスパイスがマッチして…。

なんていうか、お母さんの味がする…。

「お母さん…」


「…どうしたの、アニ」


「これすごく美味しいよ」


「それは良かった」


「おかわりしたい」


「……」


「?」


「あーんしてあげる」


「…あーん」


ああ、満たされていく…。

このまま倒れ込んだら膝枕してくれるかな。

…んあ、硬っ!硬いよこの膝!

何か肝心な事を忘れている気がする。

「あっ…」


「……」


「おいミカサァァァ!」


「突然大声を上げないで欲しい」


「頼むからさっきまでのくだり忘れてくれ」


「……」


「分かった」


「その間はなんだい…」


「別に…」


「……」


「…お母さん」


「」


え?え?私何してるんだ?

昔からあらぬ方向に突っ走りやすいとライナー達に言われてたけど。

いくらなんでも醜態晒しすぎてやしないか?

食べ物に毒でも盛られたのか?

「ここに来てからアニは何かおかしい…」


「情緒不安定になっている」


「自覚してるさ…」


「帰ろう…みんなのところへ」


「そしてアニはゆっくり休むといい…」


「その憐れむような目をやめろ!」



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-

今日はここまでです
もっとアニを可愛く書きたいです

では
アニかわ

続き投下します

「一つ聞きたい」


「なんだい」


「あなたはエレンについてどう思っているの?」


「…ただの同期」


「……」


「よりは上だな」


「そう」


ふうん。やっぱり気になってるんだ。

まあ、心配しなくても私はアルミンしか興味ないよ。

エレンは格闘訓練の相手になってくれるいい友達さ。

「ま、オトモダチってところだろうね」


「そう」


「アンタにとってはどうなんだ?」


「エレンは絶対の存在であり私の全て」


「家族であり私の生命線、存在理由」


「私はエレンになりたい」


「聞くまでも無かったね…意味がよく分からないけど…」


発想が斜め上すぎてついていけない…。

一体何があったらそこまで入れ込むようになるんだ?

エレンは意外とたらしなのだろうか。

「アルミンはどうなの?」


「アルミンね…」


「まあ、身体能力は低いかもだけど根性はあるんじゃない?」


「頭もいいし、優しいし…正しい道を示す力もあるし?」


「金髪で碧い眼で私となんか似てるし、親近感わくっていうか?」


「いっぱい頭撫でたり抱きしめたりしたいっていうか…」


「もう分かった…」


はっ!

また夢中になってしまった…!

落ち着け私、こいつには既に弱みを握られすぎてヤバイんだ。

「ミカサ、頼みがあるんだが…」


「なに」


「あの…ここ数日のことは皆には内密に…」


「……」


「もともと話すつもりもなかった」


「だから今の間はなんだい!?」


「なんでもない」


すごく不安だ、すごく。

いや、弱気になるな。そのうち私は人類を相手取ることになるんだ。

バレたらミカサを消してしまえばいい…。

「アニ、そんなに睨まないで欲しい」


「え、あ、睨んでなんかいないよ」


「いいえ、最近気づいた。あなたのその目は…」


「その目は…?」


「何か良からぬ想像をしているとき」


「!?」


見透かされた…?

この女心を覗くことも出来るってのか?

バカな…!

「戻ったらちゃんとアルミンとの仲を持つから…」


「こんなところで欲情しないで…」


「違うよ!恥じらってんじゃないよ!」


「違うの?」


「良からぬことは考えてたけどソッチじゃないよバカ!」


「……」


「あっ」



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-

短いですがここまでで
見てる人いたらもうちょっと書いてきます

あざす
じゃあもう少しお付き合いいただきましょう

-- 3日後 --



「訓練所が見えてきた…」


「結局3日もかかったじゃないか…何がもうすぐだ」


「私は方向音痴だったことを忘れていた」


「そんな重要なことを忘れてるんじゃないよ…」


「アニだっていろいろと大変なこと隠していた」


べっ、別にアルミンとの結婚生活を想像するくらい…。

そのくらいなら許されるだろ!

ミカサの口車に乗せられて洗いざらい話しちゃったのだけが悔やまれるね…。

「頼むから忘れてくれ…」


「そうはいかない…アルミンは私が守る」


「だから想像してるだけだって!」


「Yes Armin, No touch」


「中性人類保護条約だろ…もう覚えたって…」


流石に一週間も2人きりで過ごしてくると普段見えてなかったものが見えてくる。

ミカサは、エレン以外にアルミンのこともすごく大事にしてる。

それもあって私に敵意を向けていたらしい。

「やはりあなたをアルミンに近づけるのは危険だろうか…」


「おいおい、ここまで来て二言はなしだろう」


「お友達から初めては」


「そんな呑気なことしてられるか…時間がないんだよ」


「うむむ…」


頼むよミカサ、ここを卒業したらもう…。

私はアンタ達の敵になるんだ。

だから…卒業するまでの間くらい、普通の女の子でいさせてくれ。

チャンスを逃したくないんだ…!

「前向きに検討するよう善処する…ん?」


「あ!ミカサにアニじゃないですか!」


「サシャ!」


「お久しぶりですね。一体どこをほっつき歩いてたんですか?」


「遭難していた」


「ええ!?そうだったんですか?」


「他に何があるんだよ…」


「ミカサとアニが一週間も訓練サボってるって騒ぎになってますよ」


ここにはまともな考えが出来るやつがいないのか?

普通に考えてあの嵐の夜に行方不明だったら遭難だろ…。

もう少しマシな結論が出てもいいだろうに。

すみません眠いんで続きは次回にします

75までを遭難編
76からを帰還編で内容的に分けます

本当は帰還したら終わりにするつもりだったんですがネタ思いついたので

では
アニかわいい

台風で外出れないので少し投下します

「誰がそんなことを言ったの」


「コニーです」


「削ぐ」


「同意」


「冗談ですってば…お、落ち着いて下さいよ」


「ところでサシャは何をしているの?」


「ちょうど2人を探しに行く準備をしていたんです」


「みんなで…エレンやアルミン、ジャンやライナー達も」


「私たちを探しに?」


「当然じゃないですか、心配してたんですからね!」


理由はともあれ、そんな薄情なやつらでもないか…。

嬉しいやら悲しいやら。

まあ…礼の一つも言っておこうか。

「ところで」


「何で2人は手を繋いでるんです?」


「!」


「はっ!」


「ミカサ、怪我でもしたんですか?」


「え、ええ…そう」


「ああ、そうなんだ!だから私が連れてきた」


ミカサが方向音痴なのは黙っておこう…。

目を離すとどこかに行っちゃうから手を繋いで来たのも。

墓まで持っていく秘密が増えていく一方だね…。

「そうですか、みんなには私が伝えますから医務室に行ってください」


「ありがとうサシャ」


「あの、お二人とも…お幸せに!」


「おいなんだそれは!行っちゃったよ…」


「アニがいつまでも私の手を握っているから…」


「私のせいか?」


あのサシャのニヤケ顔…いやな予感がする。

悪い予感ほど良くあたるしね…。

ミカサはミカサで何で顔を赤らめてるんだい?

「誤解された気がする」


「サシャならなんとでもなる…問題は」


「ミーナやユミル、か」


「すぐに後を追おう、アニは向こうを探して」


「よし」


くそ、あっという間に見失った。

やたらと足が早いからなサシャは…。

皆のところに辿り着く前に確保しないと。


「ん…あれは、ユミルとクリスタか」


「あー!ミカサ、アニ…お帰り!」


「おお、久しぶりだな」


「2人生きてるって信じてたよ!」


「そうかい…それよりさ」


「あー言うな、さっきサシャから聞いた」


「…何を?」


「お前とミカサデキてたんだってな、だはは!」


「私はよく分からないけど、女の子同士でもいいのかな?」


…手遅れだった。

私の人生がある意味終わってしまった。

あの芋女、絶対蹴っ飛ばす。



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短いですがこのくらいで
朝で人もいないでしょうしね

この台風でみんな家から出れないんですかね
じゃあもうちょい書いてきます

すみませんけっこう遅くなりました
投下します

-- 夜 --



結局、私とミカサはサシャを発見できなかった。

あの芋女め、野生の勘で逃げ回っていたようだ。

訓練兵の間でミカサとアニは付き合っていると噂が流れ…。

”アニとミカサは一週間ナニをしていたのか”

なんて速報が掲示板のトップを飾っていた。


「なんてこと…」


「くそ、どうする?」


「どうもこうもない、もう多数の訓練兵が噂を聞いている」


「これからの話だよ」


「選択肢はいくつかある…」


ミカサが提示した案は3つ。

1.もとの距離感に戻り風化を待つ

2.今の現状のままでいき知らぬ存ぜぬで押し通す

3.噂は現実のものとなる

「まあ、3はないとして」


「そう…」


「だからなんで残念そうにするんだい、意味が分からないよ」


「私は、せっかくお互いのことを知れたのだから2がいい」


「…まあ、そりゃね」


私だって、せっかく同性で仲がいいと言える人間ができたんだ。

嫌とは言えないよ…。

いつか裏切ると分かっていても、それでも…。

「話は決まった、外野を気にすることはない…」


「そうだね、私達はもともとそういうキャラだ」


「開き直りとも言う」


「言うな…」


「方針が決まったら早く行こう」


「どこに?」


「エレンとアルミンのところへ」


はっ、そうか。

一番知られちゃいけない人間がいるじゃないか。

アルミンに私は百合とかなんとか思われたら終わりだ。

僅かに芽生えたチャンスが根元から摘まれてしまう。

「でももう遅いんじゃ?」


「男子寮の掲示板はあまり機能していない上」


「エレン達の部屋からも遠い位置にある」


「あの部屋の住民は部屋にたむろしていることが多い」


「まだ間に合うかもしれない」


「不幸中の幸いだね…なんで男子寮の構造を把握してるかは知らないが」


サシャが捕まらない以上、もう被害を0にすることは不可能。

それでも最小限に食い止めなければいろいろマズイね。

くそ、本当についてない。

「あ、ミカサ!アニ!」


「2人とも探したよー!いろいろ聞きたいことがあるんだけど?」


「ミ、ミーナ…!」


「なんてタイミング…世界は、残酷だ…」


「身体大丈夫?怪我とかしてない?ねぇ一週間もどこにいたの?」


「ていうか元気そうだからそれはいいや、それよりさ」


「噂って本当なの?2人とも付き合って、ううん好き合ってるの?」


「ねぇ本当のこと教えてよミカサ、どこまでいったのアニ?」


怖い怖い怖い怖い。

ミーナ…なんでアンタが軽く病んでるみたいになってるんだ。

ミカサ…絶望しかないって顔してるね。

「アニ、先に行って…共倒れになることはない」


「いや…ここは私が食い止める。何、すぐ追いつくさ」


「ここで生き残ったら、私…アルミンに告白するんだ…!」


「アニ…!あなた…!」


「行きな!」


「くっ!」


ミカサにはエレンがいる、まだ告白もしてない私とは相手の重さが違う!

私だってここで倒れるつもりはない、ミーナを討ってアルミンのところに行く!

「あれ?ミカサ走って行っちゃった。まあいいやアニ」


「話をしよう?」


「見ない間に…大した殺気を放つようになったじゃないか…」


「違うよアニ?私は本当のことが知りたいだけ」


「噂は噂、一週間の出来事を聞いて2人がどういう関係になったのか」


「判断するだけだよ?」



ミカサ、後は頼んだよ…。

今日はこのへんで
サシャ死ぬみたいな話ありますけどどうなんですかね

では
アニかわ

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            、           ::.ミ浴?゚(. .     ``'゚タ'゚''''゚''''.!''.(lI泪||I}i.[(l}}Il゙(}
          一' .           :゙(}l}シ.、;;、....、,,__.,uu,。,,,,,ggggj_j,(I}'゚(勿l.[(','i}ソI.
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              . .     . . ::、.、..:.(,(:、''゙゚『咐':'・!・    f負鄂、.:'.(.(>.(,(3i゙(}|I'
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                、...、'.:.'.、.'.、.'.、::、.      . `'゙(!!i'ill}ヌミ(i゙'''.、::.(.(iI|}}I||肝
                .゙'.:.'.:i.(.(.(.(i:.:.、'..        ````````  .:゙:;,(jI回回|g.
              ...g、'.':゙(i.(.(.(.(.(.(,(.(、...              .、.:.(jI翩翩謳醴g。
              瀘$ ;.゙'.'` :.(.(.(.(i゚(Il}i:ii;。;: . ...、.、:::;、.:.。;i,(jjjII屈讃醴醴醴醴gg__,.

一週間ぶりの投下

-- 男子寮 ミカサ視点--



「はあ…はあ…」


「エレンの部屋、もうすぐ」


「待ってて…今、真実を伝える…!」


「お願い…惑わされないで…!」


まだ、エレンはくだらない噂を聞いていないはず。

急いで本当のことを伝えなければ。

逝ってしまったアニのためにも。

「おう、ミカサじゃねえか」


「ジャン…」


「どうしたそんなに急いで?」


「エレンを探している」


「あいつなら部屋にいる、それより…無事で良かったぜ」


「俺も探しに行くつもりだったんだ」


「まあお前なら大丈夫とは思ってたけどよ…心配したんだぞ」


「ミカ…いねえ…」


エレンはやはり部屋にいる!

あの馬面もたまには役に立つ。

恐らくアルミンも一緒にいるはず、この中に!

「エレン!」


「うお、ミカサ!?」


「アルミンはどこ?」


「やあ、ミカサ。帰って来れたんだね!」


「良かった…2人とも、話がある」


「話って、お前がアニと付き合ってる…ってやつか?」


「僕びっくりしちゃったよ…」


「…!」


なんてこと…手遅れだった…。

噂を聞いているどころか2人とも信じているなんて。

なんとか誤解を解かないと。

「ち、違うのエレン、アルミン…」


「私とアニはそういうのじゃなくて…」


「あーなんだ、俺は別にいいと思うぞ?」


「僕たちの仲じゃないか!隠さなくてもいいよ!」


「ま、待って…」


ダメだ…私の言語力では説得なんて不可能…。

どう言っても照れ隠しだと取られてしまう。

どうすれば…。

「助けが必要みたいだね」


「アニ!…ミーナから逃れられたの?」


「いいや…」


「え?」


「壮絶な戦いだった…」


アニが遠い目をしている…。

何があったというの…?

でも今はこれ以上ない援軍だ、ありがたい。

「アニ、2人に説明を…」


「任せな」


「聞いてエレン、アルミ…」


「やあ、アニ」


「ぁぅ…」


「アニ?迅速かつ簡潔に解説を…」


「あ、あの…そのアルミン、わた私はミカサとは…」


「アニ、顔が真っ赤だよ?」


アニィィィ!

アルミンを前にした途端にアガってしまっている!

なんてこと…これではますます誤解を生んでしまう。

「くっ…」


「なんだよー見せてくれるじゃねえか」


「そうだね、お邪魔虫は退散しようか」


「待って…エレン」


「ああ、アルミン…」


「アニ!こっちへ来て」


「あぁ…」


アニが勝手に乙女モードになってる…!

ダメだこの子…早くなんとかしないと…!

一度体勢を立て直してから反撃に移ろう。

「エレン、アルミン!またあとで来る!」


「行っちゃったね」


「ああ、本当に仲いいんだなあいつら」


「うん、だってあんなにしっかり…」


「手ぇ繋いでるくらいだもんな…」



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短いですが眠いのでここまでで
明日の夜くらいには完結までいきます

完結まで投下します

-- 翌日 --



うう…昨晩はミカサは上手くやってくれただろうか。

結局私はみぞおちに一発もらって寝かされてしまった。

まだ痛むけど私が悪いから仕方ないね…。

ん!…3人が来た、遠くから様子を伺ってみよう…。


「うう、眠い…」


「ミカサ、昨日はなんであんなに必死になってたんだ?」


「昨日全て話したはず。私はアニとはそういう仲ではないと」


「それだけ分かってもらえればいい」


「一晩中聞かされてもう分かったよ…ふあぁ」


徹夜で弁解してたのか…すまないねミカサ。

おかげでなんとかなりそうだ。

ミーナは昨日記憶を消しておいたから大丈夫なはず…。

あとは芋女の粛清だけか。

「おはよう、アニ」


「ミーナか…」


「あのさ、昨日の夜って私何してたか分かる?」


「…さあ?」


「何だかすごく首が痛いのよねー」


「寝違えたんだろ?」


「うーん…そうなのかなあ。夕食後くらいから記憶がなくて…」


悪く思わないでくれミーナ。

これもすべて私のバラ色の訓練兵生活の為なんだ。

また絡んできたら容赦しないよ。

「おはようございます!ご飯です!」


「!」


「よう、サシャ」


「エレンにアルミン、くまが出来てます?寝不足ですか?」


「ああ、ちょっとな…」


「訓練中事故なんて起こさないでくださいねー」


サシャ…!あの芋女よくものこのこと…!

今すぐ首をへし折ってやる…!

ミカサ、ふふ…アイコンタクトですべて伝わったよ。

やろうじゃないか。

「サシャ…」


「ひゃう!ミミミカサ、いきなり背後に立たないでくださいよ!」


「……」


「え?ちょっと何で羽交い絞めに?動けない…」


「……」


「あ、アニおはようございます!って何ですかそんな怖い顔して」


「全ての元凶に…」


「鉄槌を…」


「あわわ、分かりました!観念しますからせめてご飯だけは!」


「どうするアニ」


「まあ、腹を満たしてあの世に行きたいってならそうさせてやるさ」


ふん、今頃慌てふためいてももう遅いよ。

大丈夫さ、アンタの墓にはパンくらい添えてやる。

まあ、原型が残るとも思えないけど。

「うぅ…パンおいしいれす…」


「こんな状況でも味わえるなんてサシャはすごい」


「ああ、大したもんだよ」


「2人とも、目が全く笑ってませんよ…」


「私たちも食事を取ろう」


「そうだね」


「はい、アニ。あーん」


「ん…あーん」


「味はどう?」


「いつも通りさ。アンタの手料理じゃないしね」


「え?ミカサ、アニ…」


「ん…?」


「あっ」

これにておしまいです
最初と雰囲気変わっちゃってますがご勘弁

では
アニかわ

わかりづらい終わりで申し訳ない
もう依頼も出してきたので・・・

次回作でお会いしましょう

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