男「もう三年生か……」 友「早いもんだな」 (394)

お久し振りです。
例によってまた大した構成もないまま立ててしまいました。
同じく例の如く不定期でゆったり更新していくので、どうかお付き合い下さい。


前作↓
男「監禁されて始まる恋?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1323870132/)
男「久し振りに監禁された」 友「えっ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1341587494/l50)




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1363105141




朝、通学路



男「よっ」

友「おぉ。おはよ」

男「……」

友「……」

男「……まだ続くとはな」

友「え? 何が?」

男「……」

友「??」

男「……」スタスタ






女「あ、おはよう二人とも」

男「よう」

友「おはよ」

女「……それにしてもまた続いたねぇ」

男「だな」

友「なぁなぁ、さっきからなんの話?」

女「……」

男「……」

友「おい」

女「……ねぇ男くん、今週末どこか行かない?」テクテク

男「おっ。いいね」スタスタ



友「ハハッまた無視されたぜ」






幼「おはよー」

男「よーう」

女「おはよ」

友「おっす」

幼「……今日はあったかいわねー」

男「だな」

女「春だねぇ」

友「……え? あれ?」

幼「どしたの?」

友「お前は『また続いた』とか言わないの?」

幼「続いた? 何が?」

友「えっ」

幼「えっ」



キャラ紹介。



・男……基本的に無感動で無表情なクールガイ。(一応)主人公。
筆頭のアホであり女とは本当の意味でバカップル。



・女……男の彼女であり成績優秀な元クラス委員長。なのに馬鹿。
以前まで頻繁に男を監禁していた事も…



・幼……二年の夏休みに転入してきた女の幼馴染。
最初は例に漏れずアレな子だったけど少しずつ常識的になってきた気がする。
友の事が普通に好き。







・友……友達想いの良い奴で影の主人公。たぶん一番頑張ってる。
幼の事がわりと好き。



・妹……友の二つ年下で、ブラコン+シスコン気味の女の子。
常にネガティブ思考で豆腐メンタルの持ち主。



・姉……友の三つ年下の大学生。
家事は完璧で美人だけど少し前まで光り物を常備し、
何かにつけて鋭い眼光を効かせていたというアレな歴史がある。






————————————



————————



————



学校に着きました。



男「そういえば説明し忘れてたけど今日は始業式なんだよな」

幼「クラス発表楽しみねー」



ざわ…  ざわ…



友「すげー人だかりだな」

女「うぅぅ……全然見えない……!」セノビ

男「女は……B組だな」

幼「あ、私もB組だ」






女「ホントに?」

幼「うん」

女「やったね幼ちゃん!」ガシッ

幼「友達が増えるね!」ガシッ



友(えーっと……オレは……)



男「———あ、俺もB組だ」

幼「ホントに?」

女「やった!」

男「よし。これは勝ったな」



友(……あれ? オレの名前なくね?)






男「おい友、お前はどうだった?」

友「……」

女「友くん?」

友「……E組……」

女「えっ」

男「おぅふ」

幼「あらま」

女「こういう時って全員同じクラスになる筈なんだけど……」

友「……」






友(あれ? 何これ? なんか普通にショックなんだけど!!)

友(ちょっと待って!こいつら野放しにしたらマズイだろ!校長は何考えてんだ!?)




幼「まぁ、ほら……アレよ。暇な時はいつでも遊びに来ていいからさ」

女「気落とさないでね」

男「そうそうワロスワロス」

友「……」ドヨーン

幼(あ、あの友がツッコミを放棄するほど落ち込んでる!?)






————————————



————————



————



【B組】



幼「じゃ、じゃあ……また後で」

友「……おう」

女「休み時間にねー」

友「……おう」

男「頑張れよ。そりゃもう色々と」

友「……おう」トボトボ…






【E組】



友「……」


友(……憂鬱だ。なんでオレだけハブかれてんの?)


友(はぁ……)


友(……まぁ腐ってても仕方ないか。新しい出会いだってあるかも知れねぇしな!)


友「———よし!たのもー!」



ガララッ!






ヤンキー「……あ?」

不良「……お?」

DQN「……ん?」



友「失礼しました☆」



———バタンッ!



友(あ、あれ? なんかもう色々と違ってたぞ?)

友(ク○ーズかワー○トの世界にでも迷い込んだか? なんか若干劇画タッチになってなかったか?)

友(……も、もう一回確認してみよう……)ソーッ



ガララッ…






ヤクザ「……おう?」

チンピラ「……あぁん?」

マフィア「……んん?」



友「……」



ガララッ…パタン。




友(……)



友(……)



友(……よし、ちょっと今日はもう早退しよう!)






————————————



————————



————



友「……」 ヒュオォォォォ…




<「お、おい見ろよアイツ……」

<「目に見えて燃え尽きてるな」

<「……なんで自販機に寄り掛かってるのかしら?」

<「目ぇ合わせるな。行こうぜ」




友(……)







「———どうしました? 友くん」








友「!」

先生「……」

友「せ…せ…」

先生「?」

友「先生ぇぇぇぇっ!!」

先生「真っ白になってどうしたんですか? さながら矢吹○ョーのようですよ」

友「……はい。実は先生に頼みがあるんです」






先生「なんでしょうか?」

友「僕のクラスを変えて下さい!」

先生「え?」

友「E組からB組に変えて下さいお願いします!」

先生「いやいや、そんな事できる訳ないじゃないですか」

友「えっ」

先生「えっ」






友「できないんですか!?」

先生「だって私は一介の教師ですよ?」

友「で、でも!今まで色んな事してくれたじゃないですか!」

先生「若気の至りですね」

友「お願いします先生!死んでしまいます!」

先生「助けてあげたいですが男くんから『友がクラス変えを要求してきたら断るように』と念を押されまして」

友「お願いしますそこをなんとか!!」

先生「しかし……」

友「お願いしま———」







友「———え"?」ピタッ






先生「どうしました?」

友「えーっと……あの野郎、もといあのクソ野郎が何か吹き込みやがったんですか?」

先生「言葉遣いが悪いですよ」

友「あ、すんません」

先生「ではまた」スタスタ

友「待って下さい!!」

先生「なんでしょうか」

友「この通りお願いします!!」ガバッ

先生「……」






先生「……仕方ないですね。B組でいいんですか?」

友「はい!お願いします!ありがとうございます!」

先生「いえいえ」

友「ホント助かりました!では失礼します!」

先生「……あ、その前に」チラッ

友「はい?」




自販機<……





先生「……今日は暖かいので喉が渇きますねぇ」フゥ

友「……」








友「……か、缶コーヒーでいいっすか?」


先生「えぇ。無糖のでお願いします」ニコリ





取りあえずここまでにしときます

マンネリなんて気にしない気にしない。
>>1の通り殆ど展望とか考えてないんで行き当たりばったりな投下になるかもですが、どうか宜しくお願いします。

時間空いたんで三、四レスくらいだけど投下します




友「———とまぁそんなこんなでオレもB組の一員になりました」

女「やったね!」

幼「何やったのキミ?」

友「先生に頼んだ」

幼「流石ねあの人……」

男「ちっ。良かったな。ちっ」

友「お前そういや先生に変なこと頼みやがったみたいだな!?」

男「めんご」

友「……イラッ☆」






女「わたし達ももう三年生かぁ」

男「最後の一年間だな」

幼「早いわね」

友「全くだ。もう三年生とか早すぎる……ぜ……」ピタッ

男「どうした?」

友「……いや、なんか一つ重要な事を忘れてるような……」

幼「重要な事? 何それ———」





———バターン!




友「!?」ビクッ







妹「———兄貴!なんであたしのクラスに遊びに来ないの!?」




幼「あ、妹ちゃん」

男「よう」

女「久し振りー」

妹「あ、皆さんこんにちは」ペコッ



エーナニアノコー

イチネンセイ? カワイイネー




友(そういやこいつも今年度から高校生だった!!)

友(オレの二個下(って設定)だったの忘れてた!!)





女「制服似合うねぇ」

妹「本当ですか? 嬉しいです!」

男「まぁ女の方が似合ってるんですけどね(笑)」




ワイワイガヤガヤ




幼「……妹ちゃん、無事に合格したんだ」

友「まぁな」

幼「良かったじゃない」

友「まぁ……な」

幼「どうしたの?」

友(これからツッコミの機会が一層増えるのか……)ハァ


取りあえず以上です
少なくて申し訳ないっす
後でまた来られたら来ます

じゃあ再開しますー




とある日の昼休み。



友「男、飲みもん買いに行かね?」

男「あぁ。いーぜ」

友「つーかあの二人は?」

男「あいつらは今日は学食だってよ」

友「ふーん」

男「よし。じゃ行くか」






————————————



————————



————



自販機前



友(今日は炭酸の気分だな…っと)ピッ、ガコン

男「それでな、俺は言ってやったんだよ。『それちくわぶちゃう。きりたんぽや』って」

友「ほうほう」

男「そしたら———」





?「———そこのあなた方!」





友(ん? オレらの事か?)






?「お待ちなさい!」

友「えーっと……オレらですか?」

?「そうです!」





友「なぁ、あれ誰だっけ? 見覚えはあるんだけど」 ボソボソ

男「知らん。俺あぁいう一人称が『わたくし』っぽい奴って嫌いなんだよ」

友「なにその限定的な嫌悪……」

男「取りあえずシカトして教室戻ろうぜ」

友「待て待て。まだそうと決まった訳じゃないし大事な用だったらどうすんだよ」

男「めんどいな……んじゃお前に任せた」





友「えーっと……ごめん、君誰だっけ?」

?「このわたくしの事を御存じないと!?」

友(ホントに一人称『わたくし』だった————!!)






お嬢様「わたくしは!御存じの通り三年C組のお嬢と申しますわ!」

友「へぇ、隣のクラスの」

男「いやだから御存じねぇっつってんだろーが」イラッ

友「どうどう。……で、何の用?」

お嬢様「単刀直入に言いますわ。あなた方、わたくしの下僕になりなさい!」

友「…………は?」

男「なぁ嬢さん。今から俺すげー酷いこと言うよ」

お嬢様「へ? なんですの?」








男「死ね」

お嬢「酷っ!!」






友(『下僕になれ』とか現実で言う奴いたんだ……)

お嬢様「前からあなた方の行動は目に余ってましたわ。修学旅行でも文化祭でも体育祭でも……」

友「あ、はい」

お嬢様「なのでわたくしの下僕になりなさい!わたくしが更正させてさしあげますわ!」

友「いやそのりくつはおかしい」

お嬢様「わたくしの下僕になれるだなんて、普通なら感涙ものですわよ?」

友「あぁうん。そうなんだ」

男「……」






お嬢様「実際のところ、三年男子の八割が既にわたくしの下僕ですわ」

友「マジで!?」

お嬢様「さぁ!今ここで!忠誠を誓いなさい!」

友(いきなり出てきてなんなのこの子……痛々し過ぎるぞオイ……)








男「……その前に貴様に三つ言っておく事がある」

お嬢様「なんですの?」

男「一つ。黙れ」

お嬢様「」

男「二つ。うざい」

お嬢様「ちょっ、さっきからあなたなんでそんなに毒舌なんですか!?」






男「三つ。今どきそんなキャラいらねーから」

お嬢様「」

男「それじゃ。おい、行こうぜ友」

友「え、あ……おう。いいのかな」

男「いいっていいって」スタスタ

友「……」

お嬢様「」

友「えーっと……嬢さん? 男の奴も本気で言ってる訳じゃねーから気にし過ぎんなよ」

お嬢様「」

友(……あれ? この子もしかして立ったまま気ぃ失ってる?)






————————————


————————


————



翌日。



友「———って感じの、漫画に出てきそうなお嬢様に訳分からんこと言われたんだよ」

幼「ねぇ女、それって姫さんの事かな」

女「そうじゃない? 姫ちゃんくらいしか心当たりないし」

男「二人とも知ってんのか?」

友「ていうか姫って……」

幼「なんか見た目がお姫様っぽくない?」

男「偉そうで高飛車っぽいところとかな」






幼「……で、姫さんに『下僕になれ』って言われたと」

友「あぁ。あんなこと言う奴が現実に居たとは」

女「理事長の孫なんだっけ?」

幼「そうそう。お金持ちなのよね」

友「……なんかどっかで聞いた事あるような設定だな、それ」

女「でもあの娘、普通に優しいよねー」

友「そう……か?」

幼「うん。お金持ちだからって鼻に掛ける事もないし、私はあの娘好きだけど」






幼「ま、まぁ男子に対してはちょっとアレな部分もあるかもだけど……」

友「ちょっとじゃなくてかなりじゃね?」

女「基本的には真面目だし優しいよね」

幼「うん」

友「そ、そうなんか……」







男「……友。俺分かったぞ」ボソッ

友「何が?」

男「男に厳しく女に優しい…………つまりアイツは百合に違いない」

友「な、なんだってー!」






————————————



————————



————




友(……それからというもの、嬢さんはオレ達に付きまとうようになりました)





お嬢様「——下僕になりなさいな!」

友「またあんたか……」

男「消えろ。俺あんたみたいな挨拶が『ごきげんよう』っぽい奴は嫌いなんだよ」

お嬢様「」

友(またフリーズしたよこの娘)






友(———ある時は朝礼で)



お嬢様『B組の男さんと友さん!わたくしの下僕になりなさい!』

男「……」

友「……」





友(———またある時は授業中に)



ガララッ!


お嬢「下僕になりなさいな!」

男「……」

友「……」








幼「———キミ達も大変ね。毎日のように絡まれて」

男「アイツ結構しぶといのな」

女「で、でもホントは良い娘だから嫌わないであげてね」

友「まぁ良いけどさ。それよりオレは男子の殆どが嬢さんの下僕なのが信じられん」

男「男ってバカだからなぁ」

友「……それはツッコミ待ちか?」

男「ん?」

友「え?」






————————————



————————



————



お嬢様(……あのお二方、中々しぶといですわね。わたくしの美貌で直ぐに転ぶと思ってましたのに)


お嬢様(…………)


お嬢様(そういえばわたくしの下僕が調べたところによると、男さんは女さんと付き合っていると)


お嬢様(そして友さんには姉上と、同じ高校に通っている妹さんがいる……と)


お嬢様(……ふ、ふふふっ……)


お嬢様(仕方ないですわね。ここは少し野蛮な手を使わせて頂きますか)


お嬢様(必ずや!近い将来にアッと言わせて見せますわ!!)



今日はここまでにしときます。

もうこれ以上キャラは(たぶん)増やしません。


続き来てたのか!
姉に期待。姉を早く出すんだー

キャラ紹介の所、姉も年下になってるぞww

>>51
ホンマや……でもまぁそのままでいっか(暴論)


姐さんの出番はもう少し待って下さいな

お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん

>>54
(こわい)

見てる人いるか分からんけど始めますー




とある日。



TV < 「今日も星座占いはっじめっるよー!!」



妹「……」 ワクワク

姉「……」



TV < 「最初は○○座のあなた!今日は最高の日!空から札束とかが降ってくるかも!」



妹「……」 ワクワク

姉「……」



TV < 「次は□□座のあなた!何事も限度が大切!周りの意見に耳を傾けよう!」






TV<「……次は××座のあなた!」



妹「来た!あたしの番だ!」

姉「……」



TV<「……は、特にありません。普通の一日になるでしょう」



妹「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!ディスられたぁぁぁぁぁぁぁ!!」

姉「……」




ガチャッ…




友「おはよー」






妹「普通の一日になるとか言われたのに最悪だ……最悪の一日だ……」 ブツブツ



姉「おはよう」

友「おぉ」

姉「何か食べる?」

友「いや、いいや。あんま腹減ってねーし」

姉「……そう」

友「暇だし散歩でもしてくるわ」

姉「……ん」



ガチャッ、バタン。




妹「ラッキーカラーはドス黒い赤とかかな……きっとそうだよね……?」 ブツブツ


姉(まだ言ってる……)






TV<「続いては△△座のあなた!」



妹「あ。兄貴の番だよ———ってあれ? 兄貴は?」

姉「今ちょうど散歩いった」

妹「なーんだ」





TV<「———今日は十年に一度の大厄日。死にたくなければ家から出ないようにしましょう!」





妹「えっ」

姉「えっ」






————————————



————————



————




友(……)スタスタ


友(今日はいい陽気だな。なんかいい事がありそうだ———)




グニュッ。




友(ん?) ヒョイ


友(……うわっ、ガム踏んじまったよ!最悪!)


友(ここまで早いフラグ回収もそう無ぇな!)








友(……それからというもの、肩に鳩フン喰らったり)


友(チンピラに絡まれて命からがら逃げ切ったり)


友(公園で遊んでた子供が蹴ったボールが顔面にヒットしたり)


友(なんかいきなり職質されたり)


友(犬に追い掛け回されたり)


友(……)





友(……もうね、なんも言えねぇ)








そして……



友(喉乾いたな。なんか買うか)

友(……どうせまたなんか起きるんだろうけど)

友(えーっと小銭小銭……)ゴソゴソ




男「——よぉ、友」




友「おぉ。奇遇だな」

男「何してんの?」

友「散歩中。お前は?」

男「俺もそんな感じ」

友「ふーん」ゴソゴソ






友(って、38円しかねぇ……)

友「……お前細かいの持ってる?」

男「わり、俺も60円しかねーわ」

友「マジか。ついてねぇの」

男「俺も最近金欠だからな。今から金下ろしに行こうと思って」

友「んじゃオレも暇だしついてくわ」

男「別にいいけどよ。……そういやさ、この前女と遊んだ時なんだけど———」







男「———あ」ピタッ

友「ん?」






友「どうした?」

男「お前、もうちょいこっち来た方がいいぜ」 チョイチョイ

友「は?」

男「だからもうちょいこっち来いって」

友「なんで?」

男「いや、なんつーか……危ないから?」

友「ははっ。何だよそりゃ」

男「死ぬぞ?」

友「物騒なこと言うなよ」






友「まぁいいけどよ……こんくらいでいいか?」スッ

男「おう。それならギリギリ大丈夫だ」

友「つーか何の話だよ———」




キキーッ!

ドギャァァァァァァン!!!!




友「」

男「……な? 危なかったろ?」




<「い、いきなり車が突っ込んで来たぞ!?」

<「救急車呼べ!!」






友「※Ωっ▽☆♪!?」

男「危機一髪だったな」

友「い、今……いいいいいま!かさっ…かす…かすった!!手の甲かすった!!車が!!」

男「落ち着け」

友「いやでも今のはヤバかったぞ……!?」 ガクブル

男「まぁ救急車も呼んだみたいだし二次災害の危険も無さそうだし大丈夫だろ」

友「……」







男「……で話は戻るけどさ、女と遊んだ時に———」

友「つーかお前のその反応の薄さが怖ぇんだけど!」






————————————



————————



————



銀行に着きました。



友(……なんなんだ今日は。なんだってこんなに不運が続くんだ……)

友(なに? オレ今日死ぬの?)




男「お待たせ」スタスタ

友「もう金降ろしたのか?」

男「あぁ。帰ろうぜ」

友「そうだな。ここに居たらまた何か起こりそうだし」






友「だからさっさと———」



ガシャーン!!



強盗A「てめぇら動くな!!」

強盗B「手ぇ上げろ!!」

強盗C「騒いだ奴ぁ殺すぞ!!」





友「ファ———[ ※ 規制中 ]———ック!!」

友「Fuck[ ※ 規制中 ]![ ※ 規制中 ]Fuck!Fuck![ ※ 規制中 ] 案の定だよチクショウが!!」

男「P音仕事しろ」



今回はここまでで。

次回はvs強盗ですお楽しみに(嘘)

じゃあ再開しますね。




あらすじ!



ガム踏む→鳩フン喰らう→不良に絡まれる→職質される→犬に追い掛け回される
男と会う→事故に巻き込まれかける→銀行へ→強盗さんに出くわす(←今ここ)




友「ハハッなにこれ」






強盗A「よし、これに金をありったけ詰めろ」

銀行員「ひぃっ」





友「何だよ……今日マジで何なんだよ……」

男「まさかこんな形でまた拘束されるとはな」

強盗B「なんか言ったかガキ共?」 ジャキッ

友「な、なんも言ってないです!」

強盗B「大人しくしとけよ?」

友「はいっ!」






強盗C「動くなよ!? ぶっ放すぞ!」




男「なぁ友」

友「な、何だよ」

男「あの銃って本物かな?」

友「は? 知らんけどそうなんじゃねぇの?」

男「……俺さ、前から銃撃ってみたかったんだよ」

友「やめろ」

男「? まだ何もしてないだろ」

友「いやもう既に嫌な予感がビンビンだから。何となく読めるから」






男「すいませーん」

友「ちょ、おまっ」

強盗B「なんだ?」

男「その銃、ちょっと貸してくれませんか?」

強盗B「は?」

男「一発だけ撃ちたいんすけど」

強盗B「何言ってやがる。殺すぞ?」ジャキッ

友「あああごめんなさい!!こいつちょっと頭がアレなんです!!」

強盗B「ちっ……次騒いだら殺すからな」






友「お前なに言ってくれてんの? ぶっとヴァスぞ?」

男「スマン。ちょっとした出来心で……」

友「お前この状況分かってる?」

男「うん」

友「今回はマジでヤバイんだぞ?」

男「うん」

友「絶対だな?」

男「うん。こ」

友「いやー懐かしいなぁこのやりとり!!」





強盗B「そこのガキ共さっきからうるせーぞコラァ!!」






————————————



————————



————




男「———そんなこんなで俺達だけ人質にされました(爆)」

友「大体てめーのせいだ」



強盗A「黙ってろ!」

強盗B「大人しくしときゃ殺しはしねぇから」






強盗A「……おい、お前」

友「は、はい!」ビクッ

強盗A「お前じゃねぇ。もう一人の方だ」

男「あ、俺ですか?」ピコピコ

強盗B「おぉぉいコラ!!お前何やってやがる!?」

男「ゲーム○ーイアドバンスですけど」

強盗B「古いな!! ……いやそれよりお前どうやって拘束解きやがった!?」

男「えっと、こう……そい!って感じで」






強盗A「このクソガキ!!」ジャキッ

強盗B「殺すぞ!!」ジャキッ

友(ひぎぃぃぃ!)ビクッ

強盗C「おいお前ら落ち着け。ここで殺っちまったらダメだろーが」

強盗A「あ、あぁ……」

強盗B「そうだな……」

強盗C「おい、大人しくしてろよ?」ギロッ

男「ごめんなさいです」






強盗A「……話を戻すぞ。おい、お前」

男「うっす」

強盗A「お前を使って金を運ばせる事にした。今から俺らの言う通りに動け」

男「えー」

強盗A「……」イラッ

強盗B「……」ムカッ

強盗A「もう一度言う。お前が金を運ぶんだ。いいな?」




男「……それって報酬とか貰えるんですか?」

強盗C「お前今の状況分かってる!?」






強盗A「面倒臭ぇ!もう一人の方でいい!」

友「オ、オレですか!?」

強盗B「そうだ!さっさとこっち来い」

友「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」

強盗A「うるせぇよ!暴れんな!」

強盗B「やっぱこっちのガキにするぞ」

男「……へ?」ピコピコ

強盗A「だからてめぇはなんでゲームしてんだよ!!」






強盗B「やっぱお前が運べ!」

友「いやホントごめんなさい許して下さい!」

強盗A「うるせぇっての!ならお前が運べ!」

男「いや俺そういうのじゃないんで」

強盗B「じゃあお前が———」

友「無理ですごめんなさい!」

強盗A「それならお前が———」

男「コト☆ワール」






強盗C「———あぁもう丁度いい感じの人質いねぇのかよ!!」







————————————



————————



————




友「そんなこんなで十時間に及ぶ立て籠りを経て、オレ達は解放されました」


友「強盗達は無事逮捕されたようで一安心です」


友「ついでに男の野郎も逮捕してほしかったんですが、それは次の機会に回しましょう」





友「あ、それと———」






友家。



友「ただいm

妹「———兄貴!生きてる!?」

友「あぁ。見ての通りだ」

妹「良かったぁ。お姉ちゃんも心配してたんだよ?」チラッ

友「す、すまん……」チラッ




姉「……」




友(めっちゃこっち見てる……)

妹「じゃあたしは寝るねーお休みなさーい」






姉「……」

友「……あ、姉貴———」

姉「動くな」

友(うっ……)ピタッ

姉「……」スッ

友(!! う、腕を掴まれた!?)

姉「……」ペタペタ

友(……あれ? 触られてるだけか……?)

姉「……」サワサワ

友(こ、今度は上半身を触られてるぞ……なんなんだこれは)






姉「……」サワサワペタペタ

友「……ど、どうした? 流石にくすぐったいんだけど」

姉「……ケガ」

友「?」

姉「本当にしてない?」

友「あぁうん。大丈夫だよ」

姉「気分とか体調は悪くない?」

友「特には」

姉「……本当に?」

友「うん」






姉「…………った……」

友「え?」

姉「……良かった……」ペタン

友「おいおい大丈夫か?」

姉「……今は私の事よりあんたの事……」グスッ

友「ま、まぁとにかくオレは大丈夫だから安心しろよ」

姉「……ん」グスッ

友「ほら、立てって」

姉「……」

友「姉貴?」






姉「……」

友「……おーい」

姉「分かってる」

友「……」

姉「……」

友「姉貴」

姉「……なに」







友「……もしかして腰抜けた?」

姉「…………ちっ……」






友(オレのせいでもあるし……まぁ仕方ねぇか)

友「……ほい」シャガミ

姉「……」

友「乗れよ。おんぶすっから」

姉「……でも」

友「いいから。腰抜けてんだろ?」

姉「抜けてない」

友「乗らねぇなら無理矢理だっこすんぞ」

姉「……」

友「……」







友「……強情だな」ヒョイッ

姉「っ……!!////」






————————————



————————



————



妹「——あれ? お姉ちゃんは?」


友「いや、なんか知らんが部屋に閉じ籠ったまま出てこない」


妹「また兄貴が何かしたんじゃないの? もうすぐ晩ごはんなのにー」


友「何もしてない………はずなんだけどなぁ」



以上です。

明日また来れるかも。

それじゃあ再開しますー




とある朝、友家。



妹「行って来まーす」

友「じゃあ行ってくるわ」

姉「……ん。気を付けて」

妹「よし兄貴、準備は良い?」

友「……え? またアレやんの?」

妹「当たり前じゃん!」

友「いい加減恥ずかしいんだけど———」

妹「……」 ジワ…

友「———あぁもう分かった!分かったから泣くな!」






妹「じゃあ食パンを咥えて……っと」 ハムッ

友「……」

妹「ほら兄貴も咥えて!」

友「はぁ……」 ハムッ

妹「よーし。それじゃあ行くよー」

友「……」

妹「せーのっ」








妹「いっけなーい遅刻遅刻ーっ!」 タッタッタッ

友「……ちこくちこくー」 タッタッタッ






<チコクチコクー

<チコクチコクー




姉(……ここのところ毎日やってるけどアレなんなのかな)


姉(……)


姉(まぁいいか。洗濯でも———ん?)ピタッ





<「アレがお嬢様が仰ってた野郎か……」

<「……よし、見失わないよう尾けるぞ」





姉(……あの人達、電信柱に隠れて何してるんだろ)






————————————



————————



————



学校に着きました。



友「ヒュー…ヒュー…」

妹「じゃーあたしはここで!」

友「……お、おう……」 ゼェハァ

妹「アディオス!!」

友(あいつ元気すぎんだろ……)ゼェハァ






幼「や。おはよ」

友「おう……おはよう……」 ヒューヒュー

幼「どうしたの朝から?」

友「食パンに口の中の水分が全部奪われた……」

幼「?」

友「ヒュー…ヒュー…」

幼「の、喉渇いてるならコレ飲む?」スッ

友「……助かる……」






?「アレは幼馴染って奴だな……特徴的に間違いない」

?「お嬢様からの情報によると憎き友と男の友人らしいが……」






教室。



女「おはよー」

男「うーっす」

友「よう」

幼「おはよ二人とも」

男「……そういや今朝から妙な視線を感じるんだが」

友「え?」

女「学校来る途中もずーっと感じてたよね」

友「は?」




男「……これはまたなんか面倒な事が起こr

友「フラグ立てんの禁止!はいバリアー!もう聞こえませーん!」






————————————



————————



————



昼休み。



<ピンポンパンポーン



『——三年B組の男くん、友くん』



男「ん? 俺らか?」←将棋中

友「なんだなんだ」←将棋中


幼「またキミら何かしたの?」

友「いや心当たりは無いけど……」






『———繰り返します。三年B組の男くんと友くん』



女「なんだか神妙な声だねぇ」

友「え? オレなんかしたっけ……?」

幼「男は心当たり無いの?」

男「あぁ。欠片も」

友「ていうかこの声どっかで聞いたような———」





『今すぐわたくしの下僕…ゴホン。今すぐ体育館裏に来るように』





友「やっぱアイツか!!」






男「罠だな」パチッ

友「だろうな。体育館裏とかバカだろアイツ」パチッ

男「どうする」パチッ

友「え? いや行くわけないだろ」パチッ

幼「……どうやってもキミらを下僕にしたいみたいね」

友「どうだ委員長、こんなんでも嬢さんは良い奴だって言い張るのか?」

女「え、あ、うっ……その……」

友「つーかそもそもアイツ男嫌いなんじゃねーの?」

女「そ、そんな事ないと思うけど……」






ざわ… ざわ…



友「なぁ。なんか廊下にめっちゃ男子が集まってきてんだけど」パチッ

男「めっちゃ俺らのこと睨んでねぇ?」パチッ

友「……あー、察するに嬢さんの愉快な下僕達か」パチッ

男「なるほどな。納得」パチッ



ざわ… ざわ…



友「すげー大人数だな。しかも教室に入って来やがったぜ」パチッ

男「ほい。王手」パチッ

友「あっ、ちょ、待った!今の無し!」




幼「ちょっとキミらリラックスしすぎじゃない!?」

女「か、囲まれちゃったよ?」






下僕1「お前らが男と友って野郎だな」

男「人違いです。なぁ友?」

友「おまっ…」

下僕2「間違いないようだな。我々に付いてこい」

男「嫌だ!……ってコイツが言ってました」ユビサシ

友「エフッ!?」

下僕3「お前、まだ自分の立場が分かってないのか?」

友「言ってねぇ!言ってねぇよ!」

下僕4「お嬢様に楯突いただけでも極刑ものだと言うのに……」






下僕1「こうなったら強制連行だ。捕獲しろ」

下僕s「イーッ」

男「」

友「」

下僕1「よし。例の場所に連行するぞ」

幼「ちょ、ちょっと待ってよ!」

女「どこに連れてく気ですか!?」

下僕1「女さんと幼馴染さんですね? お嬢様から貴女方によろしく……と。それでは」サッ







女「……二人とも拉致されちゃった……」

幼「ここ学校よね……?」






————————————



————————



————




バターン!



妹「———兄貴!今の放送なに!? 下僕ってなに!? あたしのこと捨てるの!?」




女「あ、妹ちゃん」

妹「どうも。……あれ? 兄貴はどこに?」キョロキョロ

女「えーっと、それがねぇ……」

妹「ま、まさかもう役所に行って離妹届を!?」

幼「何それ!?」

妹「あーあ……遂に捨てられるんだ……フフッ……あたしの出番もこれで終わりかぁ……」ブツブツ

幼「おおおおつちいて!!」

女「幼ちゃんこそ落ち着いて!」






女「取りあえず男くんのケータイに電話してみるね」

幼「い、いや、出られる訳ないと思うんだけど……」

妹「はぁ……死ぬ前に一回バケツプリン食べたかったなぁ」ブツブツ



幼(何これ収拾つかない!助けて友!!)






※という訳で事情説明※






妹「———ら、拉致ですか!?」


幼(あ。そこは結構まともな反応なんだ)



少ないけど今日はここまでにしときますね

今週中にあと一回は来れると思います。

離妹(りもうと)届

>>123
この読み方が一番しっくり来た


それじゃあ再開します。




とある廃墟。



友「……ん……」 パチッ


友「あれ? なんだここ……?」


友(確か嬢さんの愉快な下僕達に拉致られて……それから……)


友(……って、ガムテープで手首縛られてる!?)


友(男も隣で縛られてる。マジでどこだここ……)






男「ん……」ムクッ

友「よ。起きたか」

男「どこだここ」

友「知らん。まぁ下僕達の仕業だろうな」

男「すっかり寝てたぜ。一服盛られたか?」

友「だろうな———」




ガチャッ……




下僕s「……」ゾロゾロ

友「うわなんか大勢入ってきた」

男「やっぱアイツらか」






お嬢様「……ごきげんよう」スッ

男「……」

友「……やっぱりあんたか……」

お嬢様「目が覚めたようですわね?」

男「んなモン見りゃ分かんだろ。いちいち聞くなよ」チッ

お嬢様「うぐっ……!」

下僕s「貴様!お嬢様になんて口の聞き方だ!!」

友「バカっ、あんま挑発すんな!」

男「すまぬ」






お嬢様「と、とにかく。あなた方がここに連れて来られた理由はお分かりですね?」



男「分かんねーっす」

友「分かりたくねーっす」



お嬢様「……」



友「つーか男!お前がフラグ立てっからまたこんな面倒な事になったんだぞ?」

男「お前こそこんなイベント回避してみせろよ」

友「あんな大人数で囲まれちゃ流石に無理だろ……」



お嬢様「……」






友「つーか外もう暗いぞ」

男「マジかよ……今日見たいTVあったのに」

友「あそこに時計あるぜ。七時だとさ」

男「よし、じゃあまだ間に合いそうだな。おいこれ外せ」

友「あ、オレもオレもー」






お嬢様「あなた方今の状況分かってます!? リラックスしすぎですわ!」






男「だって今さら拘束されても……なぁ?」

友「まぁな。慣れちまったと言うか」

男「つーか飽きた」

友「お前は特に飽きてるだろうな……」

男「女以外の奴に縛られてもなんも面白くねーもん」

友「さらっと惚けんなし」

男「あ、そうそう聞いてくれよこの前さ———」






お嬢様「——あぁもう!少しは怯えて下さいな!!」


下僕1「お、お嬢様、ご冷静に……」






友「ならどうすりゃ良いんだよ……」

お嬢様「だから何度も申しておりますように、わたくしの下僕に———」

男「なるかバーカ。バーカ。このレズが」

お嬢様「レ……っ!? じ、事実無根ですわ!」

下僕s「てめぇさっきからなんだその口の聞き方は!!」

友「あーごめん!コイツちょっとアレなんだ許してやってくれ!」

男「ゆるして。もういわない」

お嬢様「……ほ、本当ですね?」

男「おれ、うそついたことない」

お嬢様「これっきりですわよ……」






お嬢様「……コホン。もう一度言いますわ。わたくしの下僕になりなさい」

友「嫌だ——って言ったら?」

お嬢様「野蛮な手は好みではありませんが……わたくしのお父様に色々と根回しをしていただきますわ」

友(何だよそれ……漫画かよ……)ハァ

お嬢様「下僕になってわたくしに尽くす幸せを取るか、強制退学とはいかなくとも
残り一年の学生生活を後ろ指さされ蔑まれたまま過ごす不幸を取るか———」







男「後者」

お嬢「速答!?」






男「だってそもそも前提として俺あんたのこと嫌いだからさ」

お嬢様「」

友「そういうこと朗らかに言うな!お前もう黙ってろ!」

男「ごめ ゆる」

下僕s「てめぇら……一回痛い目みねぇと分からないようだな?」

男「ごめ ゆる」






友(くそっ!この状況……オレが話し合いで何とかしてみせる……!)







友「なぁ皆少し落ち着け。冷静になって話し合おうぜ」

お嬢様「む……」

友「話し合えば共存の道も見つかるはずだ。な?」

お嬢様「……まぁ一理ありますわね」

友「だからまずこの拘束を解いてくれ。ゆっくり話し合おう」

お嬢様「そう、ですわね。……解放して差し上げなさい!」パチン

友(よ、良かった。この娘も少しアホみたいで助かったぜ———)







男「……良かった。この娘も少しアホみたいで助かったぜ!」

友「おっかしいなぁ!黙ってろっつったのになぁ!!」






————————————



————————



————



友(……結局、男のアホのせいで脱出のチャンスを失ってしまいました)



男「なぁ友」

友「なんだよ」

男「ちょっと背中痒いから掻いてくんね?」

友「……」

男「?」

友「……明日あたり昼飯奢るから黙っててくれマジで……」ハァ



少ない…少ない…

次の投下で脱出するんでもう少しお付き合い下さい。

今日は以上です。

>>141
そうなのか
話は面白いんだけど登場人物のセリフが厨二っぽいのがなぁ...
話はおもしろいんだけども

>>142
ごめんなさい。ずっとこんな感じなんです


じゃあ再開します。




男「……」←拘束中

友「……」←同じく

男「なぁ友」

友「どうした?」

男「暇だからしりとりしようぜ」

友「アホか」

男「か、か……蟹!」

友「そういう事じゃねーよ!」






ブーッブーッブーッ


男「……もう八時かー」


ブーッブーッブーッ


友「あぁ」


ブーッブーッブーッ


男「腹減ったな」


ブーッブーッブーッ


友「だな」


ブーッブーッブーッ


男「つーかさ」


ブーッブーッブーッ


友「ん?」


ブーッブーッブーッ


男「さっきからお前のケータイすげーうるさいんだけど」






友「たぶん姉貴と妹だろ。この時間まで連絡ないと流石に心配するだろーし」

男「このままじゃ姐さんに仕置きされるかもな」

友「やめろ!考えないようにしてたんだから!」

男「包丁…日本刀…ナイフ…」

友「やめて!」




バターン!




お嬢様「——心変わりなさいましたか?」


男「は? 誰だよお前」

お嬢様「」

友「お前ホント嬢さんには辛辣だな……」







下僕s「貴様ら……もう許せん。死なん程度に痛めつけてやる……!」




友「あ、ヤバイ。あの子ら目がマジだ」

男「どうする」

友(落ち着け落ち着け落ち着け。もっとヤバイ状況の時だって凌いできたろ……)




下僕s「……」ジリジリ




友(か、囲まれた!でもって段々と近付いて来やがる!どうする!?)






下僕s「……」ジリジリ



友「……ま、待てって!暴力はいけないだろ?」

男「そうだそうだ」

お嬢「それもこれもあなた方が大人しく下僕になれば穏便に済みますのに」

友「またそれか……」

お嬢「わたくしも女さんや幼馴染さんの友人であるあなた方に手を出すのは些か憚られると言いますか……」

友「……」





友(……しゃーない。取り合えずこの状況から逃れる事だけに集中しよう)






友「……分かった。あんたの下僕になるよ」

お嬢様「ほ、本当ですか!?」パアァ




男(おいおい。何言ってんだよ)

友(心配すんな形だけだ。取り合えずこの状況からは脱せられるだろ?)

男(まぁそうだけど……俺、演技でも嬢さんにペコペコできる自信ないぞ)

友(こればっかりは頼む。今回だけだから!な?)

男(……しゃーねぇな……)







お嬢様「———ではわたくしの靴に誓いのキスを!」



男(……あ、やっぱ駄目だ。すげぇムカつくわ)

友(我慢して!!)






友「分かった分かった。するから取り合えず拘束を解いてくれ」

お嬢様「解いて差し上げなさい」パチン

下僕s「……」ゾロゾロ





男(……おい。友)

友(ん?)

男(解けた瞬間いちにのさんで正面のドアから強行突破すっぞ)

友(えっ)

男(決定な)

友(マジでやんの? 失敗したらどーすんの?)

男(補正があるから大丈夫だって。ついでに嬢さんのスカート捲ったる)

友(随分と可愛い仕返しだなオイ)






お嬢様「……解けましたわ。さぁお近づきなさい。そして誓いのキスを!」

男(よしいくぞ。今ならコイツら油断してっから)

友(……お、おう)

男(いちにーの……)





男「さん!!」ダッ

友「っしゃあ!」ダッ





お嬢様「——あっ!!」

下僕1「に、逃げたぞ!追え!」

下僕s「あいつらぁぁぁ!」ダダダダッ






————————————



————————



————




友「……ゼェ…ハァ……ここまで来れば……ゲホッ……大丈夫だろ……」

男「……あ。逃げんのに夢中でスカート捲り忘れた」

友「すげーどうでもいいわ……」ゼェハァ

男「でもこうやって逃げても学校でまた会う事になんだよな」



友(なんで最近こんな事ばっか起こるんだよ……鬱だよ……)






男「———じゃあ気ぃ付けてな」スタスタ

友「あぁ。お前もな」スタスタ



友(あ、そういやめっちゃケータイ鳴ってたっけ……)スッ




——————————

着信 : 27件

メッセージ : 22件

未読メール : 48件

SMS : 19件

——————————




友(……)





友(……)





友(アカン)




以上です。

次は今月中にまた来れるかな……?



友が家に帰ってきてからの姉も書いてくれよ!!

前作がバレンタインデーで終わったからホワイトデーで一つ見たいな

それじゃー始めます

>>155




友家



友「……」ソーッ



ガチャッ……。



友「た、ただいま———」


妹「———兄貴ぃぃぃぃぃ!!」ガバッ


友「ちょ待ってあぶなっ!!」バターン


妹「うわぁぁぁぁん!捨てられたかと思ったよぉぉぉぉぉ!!」


友「痛い痛い痛い!分かったから降りろ!」






妹「良かったよ……拉致されたって幼さんと女さんに聞かされた時は今度こそ捨てられたのかと……」グスッ


友(いやおかしくね? 拉致されたって知ってんのに捨てられるってなんのおかしくね?)


妹「心配したんだから……」


友「ごめん」ナデナデ


妹「許さないもん」


友「ごめんな」ナデナデ


妹「……」






五分後



妹「……ZZZ……」ギュッ

友「……」




姉「……何やってんの」




友「泣き疲れたんだろ。ちょっと寝かしてくる」スクッ

姉「……おい」

友「はい?」

姉「寝かしたらリビング来い。話がある」

友「」






————————————



————————



————



友「失礼します……」ガチャッ


姉「……」


友「……」ビクビク


姉「座れ」


友「はい!」


姉「……」






友「……あ、あの、今日はごめん」

姉「……」

友「ちゃんと連絡したかったんだけど、あまりにもいきなりの出来事だったから……」

姉「……」

友「ホントすんませんでした。刺さないで下さい」

姉「……あ?」ギロッ

友「あ、いや何でもないです!」

姉「……ちっ」






姉「……あんたって」

友「はい」

姉「あんたって、なんで色んな事に巻き込まれるの?」

友「わ、分かりません」

姉「……」

友「……」

姉「……」

友「……そ、そういう体質だからかな……」

姉「は?」

友「何でもないです」






姉「……あんたがそういうこと引き寄せる行動ばかりしてるから」

友「そんなつもり……ない、はず。だと思う」

姉「いつも色んな事に首突っ込むから」

友「うぐっ……」

姉「お人好しで世話焼きだから」

友(なんも言えない……)

姉「……で、でもそれは長所でもあると思う……よ」

友「え?」






姉「確かに限度とかはある。けど」

友「……」

姉「わ、私は……それは良い事だと思う……し」

友「あ、ありがとう?」

姉「……それに……」ギロッ

友(!?)ビクッ







姉「……そ、そういう所が……す、す、すk…すすす…………k……きき……きっ……!!」ギリギリ


友「うわぁぁぁぁなんかよく分かんないけど取りあえず無理すんな姉貴!!」






姉「……ごめん」ハァ…ハァ…

友「あぁ……」ゼェハァ




姉「……で、話を戻すけど」

友「はい」

姉「一つ、あんたがもうそういう目に合わないで済む方法がある」

友「マジで!?」

姉「ある」

友「ど、どんなの?」






姉「……まずこの手錠を掛ける」ジャラ


友「は?」


姉「……で、反対側に私も掛ける」


友「……」


姉「いつも私が近くにいればあんたを抑えられる」


友「……」


姉「どう?」


友「……」






友「……なぁ」

姉「なに」

友「今度は誰の入れ知恵?」

姉「……」

友「まさかまた委員長か?」

姉「!!」

友(やっぱり!!)

姉「ち、違っ……えっと……本。そう本に書いてあった」

友「バレバレな嘘つくな」




友(またもや何やってくれてんのあの子!? 姉貴影響受けまくってんだけど!!)






友「そういう訳でその手錠は廃棄処分な」

姉「……」

友「姉貴が心配してくれてんのは嬉しいけどさ。急に居なくなったりしないから大丈夫だって」

姉「……」

友「な?」

姉「……ん」

友「じゃあオレ疲れたから寝るわ。おやすみー」

姉「…おやすみ」






友(……なんか段々と姉貴もアレな娘になって来てるような気がする……)



以上です。

今月中にまた来れたら来ますねー

それじゃー投下開始します。




とある日。



男「……」グデーン

幼「男、次は教室移動だってさ」

男「おう」グデーン

幼「……もう。早くしないと遅刻するよ?」





別の日。



妹「男さーん。兄貴どこ行ったか知ってますか?」

男「さっき女子更衣室に行くって言ってたぜー」

妹「」

男「まぁ嘘なんですけどね(笑)」






また別の日。



ガララッ!




お嬢様「———男さん!わたくしの下僕にn

男「うっせぇ帰れバ———カ!!」




バターン!



男「……で、話は戻るけど」

幼「えっ、ちょ……いいの?」

男「いいのいいの。あいつドMだから」

幼「そうなの!?」






<「それにあいつレズでもあるから。お前も気ぃ付けろよ」

<「な、なにそれこわい」






女「……」ジッ






友「おーい委員長。そんなとこに突っ立ってどーした?」スタスタ






女「……」ブツブツ


友「へ? 何か言ったか?」


女「……トコ……ン……ンデ……ノ?」ブツブツ


友「??」


女「ナンデ男クン最近ズットイロンナ女ノ子ト話シテルノ……?」


友(!?)ビクッ


女「ワタシ彼女ナノニ……ゼンゼン相手シテクレナイ……ナンデカナ……?」


友(……ま、まさかこの娘……まさか……)








女「男クンが毒サレル前に助けテあげないト駄目ダヨネ……」ブツブツ



友(いつの間にか再発してる!? ウッソォォォ!?)








————————————



————————



————



in非常階段



友「———と、いう訳で」

幼「うん」

友「ヤバイ」

幼「うん?」

友「また面倒な事になりそう」

幼「……そうみたいね」






友「まさか再発するとはなぁ。あんだけナリ潜めてたのに……」

幼「端から見る限りだと特に変わらないけど。あの二人」

友「でも委員長からしたらアレなんだろ。てっきり身近なお前とか妹は大目に見てくれると思ってたんだが」

幼「私もそう思ってたんだけどね……」

友「なんでこの忙しい時期に再発するんだよ……」

幼「……でも放っておいても大丈夫なんじゃない? あの二人、あれで一年以上の付き合いなんでしょ?」

友「甘い。甘いよ」

幼「え?」






友「あいつら付き合う前なんてお前アレだかんな。毎日が監禁だったんだぞ?」

幼「あ、うん。前に聞いた事あるけど」

友「やっぱりそういうの見てるとすげー手助けしたくなる訳だ」

幼「私は放っておいても大丈夫だと思うよ? 微笑ましいじゃない」

友「それもそうだけどさ。あいつらってほら……なんだ。言い方は悪いけどアホじゃん?」

幼(否定できない……!)

友「だからちょっとした事ですれ違うっつーか噛み合わなくなんだよ」

幼(それも否定できない……!)






友「だからオレとしては出来るだけサポートしてやりたいっつーか……」

幼「……キミってお人好しね。知ってたけど」

友「うっせ」




幼(……まぁ、そこが良いところなんだけどさ)




友「まぁとにかくだ。最初に出来そうな解決策として———」

幼「……」クスッ

友「ん? なんで笑ってる?」

幼「ううん、なんでもない」






————————————



————————



————



放課後。



男「よっしゃー帰ろうぜ、皆」



友(……来たか)

幼(……来たわね)



男「ん? どうした?」



友「わ、悪いけどオレ今日用事あんだよ」

幼「私も今日は遠慮しとこっかなーなんて……」






男「おぉ、そうなのか。そりゃ残念だな」



友(……よし!これなら必然的に委員長と二人っきりで下校になる!)

幼(取りあえずは何とかなったみたいね)

友(あぁ。第一関門突破だ———)







男「しゃあねぇ。たまには一人で帰るか」







友「うおぉ—————z_____い!!」







————————————



————————



————



友「そんなこんなで何とか男と委員長を一緒に帰らせました」

幼「そして今、私達は二人を尾けてます!」





男「……」スタスタ

女「……」テクテク





幼「……なんだかスパイになったみたいで楽しいわね」

友(出来るだけサポートするけど出来るだけ面倒な事は起こりませんように……)



女さんが覚醒したところで終了です

次はもしかしたら一週間くらい空くかも。

遅れました
それじゃー再開しますー




男「……」スタスタ

女「……」テクテク




友「……ここまでずっと無言だな」←尾行中

幼「女にチラチラ見られてるのに全っ然気づいてないみたいね……」←同じく




男「……るーるるーるー」スタスタ

女「……」テクテク




幼「挙げ句の果てに鼻歌まで歌ってるけど……」

友「あいつアホや」






男「……ふんふんふーん」スタスタ

女(……)テクテク

男「……るーるるー」スタスタ

女(……)テクテク

男「……ファッファー」スタスタ

女(……)テクテク





女(さっきから全然話しかけてくれない……)テクテク






友「なんで気付かないんだよあのアホは!」

幼「……」ジーッ

友「もはやガン見ってレベルだぞアレ」

幼「……」ジーッ

友「……」

幼「……」ジーッ

友「……幼?」

幼「……」ジーッ






幼「……」ジーッ

友「……おい」

幼「……」ジーッ

友「おい!」

幼「——へ? な、何? どうしたの?」

友「……お前、今あのクレープ屋見てたろ」

幼「!」







友「……待ってるから買って来ていいぜ」

幼「ご、ごめん……どうしても気になって……」






女「……ねぇ、男くん」

男「ん?」

女「……」

男「どうした?」

女「……」







女「……わたしの家、来ない?」







————————————



————————



————




幼「おまたせー」

友「おう」

幼「……あれ? あの二人はどこ行ったの?」

友「———ん? あれ、いつの間に!? さっきまであそこにいたのに!!」

幼「撒かれちゃったみたいね……」






友「……しゃーない。今日は断念だな」

幼「みたいね」

友「……」






友(……なんかまた嫌な予感がする……)






————————————



————————



————



女家


ガチャッ…


女「……どうぞ」

男「お邪魔しまーす」

女「先にわたしの部屋に行ってて。お茶でもいれるから」

男「おう」






女(……)


カチャカチャ


女(……)


コポポポ…


女(……)


サラサラサラ…


女(……)






女(……男くん……)






————————————



————————



————



女「おまたせ」コト

男「おぉ、サンキュ」

女「はい。あったかい内にどうぞ」

男「いただきまーす」ズズズッ

女「……」

男「……ん。美味い」

女「………………良かった」






男「……」ズズーッ

男「ふぅ。まだまだあったかいのもイケるな」

女「そう? 良かった」

男「……あれ? 女は飲まないのか?」

女「うん。もう済んだから……」

男「え?」クラッ…






女「ごめんね。男くん……」






男(急に……眠……)ウトウト


男(なんかこれ……デジャ…ヴ……)ウトウト




ドサッ…



今日はここまでです
あと最近忙しいんで週1くらいの更新になっちゃいそう。ごめんよ

それじゃあ投下しますねー




————————————



————————



————




男「……!」ハッ


男(あれ? 寝てたのか……?)


男(確かお茶飲んだら眠くなって……)



ジャラ…



男(おぉ、手錠されてる。懐かしいな)


男(……つー事はつまり……)






ガチャッ…



女「……起きた?」

男「やっぱ女か」

女「うん……」

男「……」ボーッ

女「……」

男「……」ボーッ

女「……聞かないの?」

男「何を?」

女「だ、だからその……縛った理由とかを……」






男「……じゃあ。なんで俺はベッドに縛られてんの?」

女「……男くんが悪いんだよ……」

男「マジで? ごめんな」

女「……」

男「……」






男・女((あれ? このやりとり前にもあったような……))






女「と、とにかく、今回は違うからね!もうずーっと一緒だからね!」

男「いや、もとからずっと一緒じゃん。付き合ってんだし」

女「……そ、それは、そうだけど……////」

男「ほら、外してくれよ」

女「……だめ」

男「えぇー? なんで?」

女「……な、なんでも!とにかく外さないから」

男「マジか……」






————————————



————————



————



翌日、学校



友「よっ」

幼「あ、おはよ」

友「男か女から連絡あったか?」

幼「ううん。キミは?」

友「いや、無かった」






友「二人ともまだ来てないみたいだな」キョロキョロ

幼「そうね。一緒に登校してこない時でも女は割りと来るの早いのに」

友「何かあったんかな?」

幼「考え過ぎじゃない?」

友「んー……だと良いんだけど」

幼「あの二人がちょっとやそっとじゃ動じないのはキミの方が知ってるでしょ?」

友「……ははっ。それもそうか」









友「———結局、その日は二人とも学校に来ませんでした」









————————————



————————



————



友「先生!」

先生「あぁ、友くんに幼さん。どうしました?」

幼「えーっと、男と女がなんで休んだのかなーと思いまして……」

先生「え?」

友「なんか学校に連絡ありませんでしたか?」

先生「いえ、お二人とも無断欠席のようですが」

友(……)






先生「男くんはともかく、女さんが無断で休むとは珍しいですね」

友「……」

幼「……」

先生「あなた方は何か知ってるんですか?」

友「あ、いえ。そういう訳じゃないんですが……」

幼「その……」



先生(……)






先生「……まぁ、あの二人の事はあなた方に任せる事にします」

幼「え……?」

友「あの、先生———」

先生「隠さないでも良いですよ。深くは聞きませんから」

友「っ……」

幼「……すみません」

先生「何か困った事があったら私も不肖ながら手を貸しますので……それだけは忘れないで下さい」

友「は、はい。ありがとうございます」






そして放課後……



友「……取りあえずあいつらの家を訪ねてみよう」

幼「うん。OK」

友「男ん家は場所わかんねーから、まずは委員長ん家だな」

幼「了解!」




友(昨日の今日だしそんな面倒な事にはなってないよな? ……ていうかなってませんように……)



今日はここまでです

多分次あたりで終わらせて残りは姉と幼メインで終わりですかね?

それじゃー再開しますー




————————————



———————



————



女家



<ピーンポーン



友「……」

幼「……」



<ピーンポーン



友「……」

幼「……」

友「……出ないな」

幼「そうね」






友「居ないのか?」

幼「女のケータイに電話しても出ないし……」

友「何かあったんかな」

幼「私もちょっと心配になって来た……」

友「よし、こうなったら手当たり次第探してみるか」

幼「そうね」

友「あいつらが行きそうな場所となると……」

友「……」








友「……あれ? どこだ?」

幼「全っ然想像つかないわね……」






————————————



————————



————



女家



女「……友くんと幼ちゃんが来てたみたいだよ」

男「皆でスマブラやりたかったな」

女「……今の状況分かってる?」

男「あぁ。そりゃもう」

女「なら良かった」

男「……」






男「……ちょっとコンビニ行きたいからこれ外して」

女「や、やっぱり分かってないよね!?」






男「——はい、質問!」

女「どうぞ」

男「そもそもなんでまた監禁されてんのかが分かんないんだけど」

女「……」

男「教えてくれよ」

女「……から……」ボソッ

男「ん?」

女「……男くんが盗られちゃうから……!」

男「えっ誰に?」






女「だからごめんね……これは外せないの」

男「マジかよ」

女「ごめんね。男くんの為だから」

男「んー……まぁ俺の為なら仕方ないな」

女「……男くんの為には……こうするしか……」ブツブツ

男「……」





男(……今回は最後まで付き合ってやるか)






————————————



————————



————



翌日、学校。



友「よう」

幼「あ、おはよ」

友「あいつらは…まだ来てないか」キョロキョロ

幼「もう朝礼始まるのにね」

友「流石に心配になってくるな。なんだかんだで学校はちゃんと来てたから」






ガララッ



幼「あ」

友「どした?」

幼「友、友!見て!」

友「ん?」チラッ




女「……」テクテク




友「委員長……」

幼「ようやくね。なんだか凄く久し振りに見た気がするわ」

友(……)






友「……よう」

女「あ、友くん。おはよ」

友「お、おう」

女「……」

友「……」

女「どうしたの?」

友「あ、いや、その……」

女「?」

友(いつもの委員長だな。それとなく男の事を聞いてみるか……?)






友(二人を尾けててその途中見失ったのが一昨日。それからオレと幼は男を一度も見掛けてない)


友(多分、オレらの中で最後に男と会ったのは委員長だ。だとすると委員長に聞くのが一番なんだけど……)





女「??」





友(……正直のとこ、この子が犯人で間違いなさそうなんだよな……)


友(だとすっとストレートに男の事を聞くのは駄目だ。警戒されかねない)


友(よし、それなら……)






友「なぁ委員長」

女「なに?」

友「男はまだ来ないのか? 昨日オレに話したい事があるってメール来たんだよ」

女「え!? なっ、え……ホントに!?」

友「あぁ」

女「お、おかしいよ!だって男くんはわたしの家に監k———あっ」

友「……」

女「……」






友「……」

女「えっと………き、今日はいい天気だね」

友「……」

女「な、何か良いこと起こりそうだなぁ……」ンー

友「……」

女「……」

友「委員長」

女「……はい」

友「男のこと今も監禁してんの?」

女「…………はい……」

友(……やっぱこの子アホだ!アホで良かったぁ!)






友「……全く。まーたそういう事して」

女「ご、ごめんね……」

友「まぁいいや。男にも悪い所があったんだろうし」

女「……」

友「ちゃんと解放してやれよ?」

女「え? それは嫌だけど……」

友「……」






友「……ん?」






友「……あれ? 今なんつった?」

女「へ? 『それは嫌だけど』って」

友「……」

女「……」

友「委員長は男を監禁した」

女「うん」

友「言いにくいけどオレと幼は結構心配して結構探したんだ」

女「うん。ごめんね」

友「……男のこと解放してやるよな?」

女「え? 嫌だよ?」






友「……ん!?」






————————————



————————



————



友「……委員長がホントもうアホなんで強行手段を取ることにしました」

幼「名付けて私らで男を助け出そう作戦!」

友「はい。そういう訳で今オレ達は委員長の家に来てます」

幼「因みに今は夜中よ」

友「——よーし待ってろよ、男!」



今日のところは以上っす

次で終わります。
次こそ終わります。

今回は復旧まで長かったなぁ

それじゃ投下します




あらすじ

男を救出しに女の家に侵入することになりました!




幼「……えーっと、あそこの窓がちょうど女の部屋かな」

友「おぉ。流石」

幼「何十回も来てるしね」

友「そんじゃあ早速この縄を……」




☆中略☆




友「よし。特に問題なく屋根の上に登れて運良くカーテンも閉まってなかったから中の様子が丸見えだぜ!」

幼「……」






友「どれ、中の様子は……」ヒョコッ

幼「……」ヒョコッ



男「……zzz……」

女「…すぅ……すぅ……」



友「……」カクレ

幼「……」カクレ

友「……」

幼「……」








友(いいい委員長が上半身裸で男に抱きついて寝てた———!!?)


幼(おおお女が上半身裸で男に抱きついて寝てた———!!?)






友(え、何!? あいつらそんな関係だったの!? ……あぁそういやそういう関係だったな!)


幼(あ、あああんな格好で……だだだ抱きついて……////)


友(くそっ!色んな意味で駄目だ。さっさと男を救出しよう!)


幼(駄目よ!そんな事言ってどうせ女の裸を見るつもりなんでしょ!?)


友(そんな状況じゃねーよ!!さっさとしないとこっちのがマズイから!今のオレら端から見たら完全に不審者だから!)


幼(へ、変態!警察呼ぶわよ!?)


友(この時間帯にこんな格好して他人の家の窓覗いてたらどっちみち通報されっから!!)





※今は夜中、友と幼は全身黒服で屋根の上にいます。






男「zzz……」

女「……」スースー




友(……と、とにかくさっさと片付けるぞ!)

幼(絶対見ちゃ駄目だからね!)

友(分かってるよ。なんとか男だけに気付かれるようにしねーとな)

幼(ど、どうするの……?)

友(携帯とかも没収されてるだろうから……ここは少し危ない手を使うしかないか)

幼(アレね。窓を軽く叩いて気付かせる作戦ね!)






友(……)コンコン……


友(気付け。男……)コン…コン…


幼(……)ドキドキ


友(気付いてくれ……)コンコン…







男「……ん……?」パチッ





友(おっしゃあ!!見たか!!)

幼(良かった……)ホッ






男(おぉ、二人とも)



友(男!助けに来たぞ!)アイコンタクト

幼(だ、大丈夫!?)アイコンタクト



男(大丈夫大丈夫。いつもの事だから)



友(……あとお前を助ける前に頼みがあるんだ)



男(ん?)



友(委員長に布団かけてやってくれ。手錠されてるみたいだけどそれくらいなら届くだろ?)

幼(あ、女を起こさないようにね)






男(?)


友(だから、布団を、掛けてくれ)ジェスチャー


男(?)


友(布団を)バッ


友(委員長に)スッ


友(掛けてやってくれ!)サッ


男(……)







男(??)

友(察せよ!!)






男(……そんなことより、こんな夜中にお前らはなんでそんな所にいんの?)チラッ



幼(キミを助けに来たの!)サッサッサッ←ジェスチャー

友(今から窓から侵入して手錠を外す)バッバッバッ←ジェスチャー



男(?)



友(今からお前の!)バッ


男(……『俺を』?)


友(手錠を!)スッ


男(……『グーパンで』?)


友(外してやる!)サッ


男(……『あの世に送ってやる』!?)






幼(あ、これ絶対伝わってないパターンだ)






男(上等だ!かかってこいや!)ガチャガチャ



友(——えぇぇぇぇ!? あの子なんか急に暴れだしたんだけど!!)

幼(大きい音たてないで!女が起きちゃうでしょ!!)



男(なんぼのもんじゃい!なんぼのもんじゃい!!)ガチャガチャ



友(オレ、オマエコロス。ダマラナイトブッコロス)バッバッバッ



幼(友も落ち着いて!もう何このカオス空間!?)






————————————



————————



————



友「……窓ガラスを隔てたケンカを経て、無事オレ達は男を救出することが出来ました」


幼「ホントに危なかったからね。女が熟睡してくれてて助かったわ」


友「委員長は納得してないようだったけど、そこは男がしっかりフォローしたようです。あの男が」


幼「やる時は結構やるからね。男は」


友「……まぁあの二人はアレで良いんでしょう。これからもずっとあんな感じだと思います」






幼「……」ジトッ


友「どうした?」


幼「もう忘れたよね?」


友「何を?」


幼「……んーん、何でもない。忘れたならいいの」


友「?」



少ないけど以上です。

次は>>157とか書くかも

それじゃ>>157始めますー




時は遡り三月十二日。


友家



友(……)



友(今日は三月十二日。明後日はホワイトデーだ)



友(妹と姉貴には毎年の事だけど、今年は幼にも貰ったからな。お返ししねーと)



友(……うーん。どうすっかな……)






友(手作りには手作りで返したくはあるものの、オレお菓子とか作った事ねーから無理だ)


友(去年は確か市販のチョコクッキーだったな。今年もそうはいかないか……)


友(となると……)ウーン


友(……)


友(……一応男にも聞いてみるか。あわよくば参考にしよう)



友(『委員長に何お返しする?』……送信っと)






ブーッブーッブーッ



友(おぉ早ぇな返信! どれどれ———)スッ






2013/3/12 15:25
from:男
sub:無題
TEXT:0.1Kbyte
———————————
愛に決まってんだろ







友(何これキモい)






玄関。



友(……まぁ迷ってても仕方ねぇ。取りあえず散歩がてら買い物でもすっか)

妹「あれ? 兄貴どこ行くの?」トテトテ

友「あぁ…ちょっと散歩に」

妹「じゃああたしも行こっかなー」

友「あ、いや……その、今日は一人で散歩したい気分なんだよ。悪いな」







妹「……あぁそっか。こんな出来の悪い妹と並んで歩くなんて屈辱以外の何物でもないよね。
ごめんね気が利かなくて。もう二度と外出しないから……」ブツブツ


友「よーし行ってきまーす!!」






ガチャッ…



姉「……あ」バッタリ

友「おぉ」バッタリ

姉「出掛けるの?」

友「あぁ、うん」

姉「夜は」

友「家で食うよ」

姉「そう」

友「じゃあ行ってくるわ」

姉「……気をつけて」

友「おう」






————————————



————————



————



友(……マジでどうしよう)スタスタ


友(マフラーとか手袋もアリっちゃアリなんだが……もう冬も終わりだしなぁ)


友(どっちかってーと普段使える物とかの方が良いよな?)


友(……よし、取りあえずアクセサリー屋とかデパートにでも行くか)






————————————



————————



————



そして二日後、通学路……



友「……」スタスタ


友(結局、幼にはちょっと高価なお菓子を買うことにした。あいつ甘い物好きだしな)


友(……)


友(……やっぱりいざ渡すとなると緊張するな)






友「おーい、幼!」

幼「んー? なにー?」

友「……」

幼「どしたの?」

友「……い…」

幼「へ?」

友「……い…や……」

幼「ごめん。よく聞こえな——






友「——ちょ、ちょっと付いてこいや!!」ガタン

幼「えっなに急に!?」ビクッ






非常階段



友「……ほれ」スッ

幼「え? 何これ?」

友「ほ、ほら。なんだ、今日はアレだろ?」

幼「アレ?」

友「そうだよ。そういう日だろ?」

幼「ごめん、よく分からないんだけど」ニヤニヤ

友「おまっ絶対分かってるだろ!」

幼「先月の仕返しよ」






幼「……それにしても、そんなに気利かせなくていいのに」

友「貰ったら返すのがポリシーだからな」

幼「妹ちゃんとお姉さんにもあげるんでしょ?」

友「あぁ。何にするか考えるのも一苦労だよ」

幼「キミから貰えるなら何でも喜ぶと思うけど?」

友「そうかなぁ」

幼「ふふっ……まぁとにかくありがと。嬉しいよ」ニコッ

友「お、おう。そりゃ良かった」






————————————



————————



————



友家



友(さてと……)


友(幼の奴はあぁ言ってたけど正直不安だ。主に妹の方は)


友(……)


友(まぁ何とかなるか!)




ガチャッ…




友「ただいまー」



少なくて申し訳ないけど今日は以上で

なるべく早く再開するんでごめんなさい…

正直、誰と誰をくっつければいいか分からぬ

じゃあ再開しますねー




友「ただいまー」ガチャッ



姉「……おかえり」

友「あれ? 妹は?」

姉「ついさっきコンビニ行った」

友「ふーん」

姉「……」

友「……なぁ姉k

姉「なに?」

友(反応早っ!まだ言い終わってねーのに!)






姉「なに? どうかした?」

友「……」

姉「私に何か用があるの?」

友(え? なんでこんなグイグイ来んの?)

友「いや、今日の夜飯なにかなーって」

姉「……!」

友「?」

姉「……」

友「どうした?」

姉「……黙れ。何でもない」








友「———それからと言うもの、姉貴は少し変でした」





姉「……」ソワソワ

友「———あ」

姉「! な、何っ」ピクッ

友「明日雨降んのかー」

姉「……」

友「———そういえば」

姉「!?」ピクッ

友「今日の風呂掃除はオレだったっけ」

姉「……」






————————————



————————



————



友(……姉貴があんなんだと渡しにくいな。妹に先に渡しとくか)


友「おーい」コンコン



<「ど、どうぞ!」



友「入るぞー」



ガチャッ…






妹「———あ、あたしに何の用!? 用がないなら来ないで欲しいんだけど!?」ソワソワ


友(お前もか!!)






友「……悪い。じゃあお休み」

妹「待ってよ!」ガシッ

友「なんだ?」

妹「あたしに用があるんでしょ!?」

友「……いや、特には——」

妹「ダメ!あるの!」

友「あるの!?」

妹「ほら!早く済ませてよ!!」






友「……じゃあ、ほら。これやる」スッ

妹「イェス!……あ、じゃなくて、えー何これー?」

友「開けてみろ」

妹「これ……髪留め?」

友(開封すんの早ぇなオイ)

友「あ、あぁ。お前に似合いそうだったから」

妹「あたしにくれるの?」

友「そりゃお前、今日はホワイトデーだからな」

妹「……」

友「そんなんで申し訳ないけど」

妹「そんな事ない。すっごく嬉しい」






妹「可愛いね、これ」

友「気に入ってくれたなら良かったよ」

妹「じゃあ……はい!」ファサ

友「ん?」

妹「髪!」

友「?」

妹「兄貴が結んで!」

友「オレが?」

妹「そう!早くして!」

友「お、おう……」






友「……」←髪結び中

妹「♪」

友「お前って髪サラサラなのな」

妹「んー」

友「……よしっと。こんなんでいいか?」ポンポン

妹「もっとやってよー」

友「仕上げは姉貴にでもやってもらえ。オレにはこれが限界だ」

妹「……」







妹「……やっぱりこんな脂ぎった髪触りたくないよねごめんね。えーっとバリカンはどこに仕舞ったっけ……」フラフラ


友「OK、迅速に座り直しな!!」






————————————



————————



————



友「……そんなこんなで妹の髪を一時間近く触らされました」


友「挙げ句の果てに写真まで撮らされ、オレの携帯の待ち受けにさせられ……」


友「……」




友「……さぁ、次は姉貴か……」






リビング



友「……」ガチャッ

姉「……!」ピクッ

友「喉乾いたー」

姉「……」

友「———そういえばさ」

姉「!」ガタッ

友「な、なんだよ急に立ち上がって」

姉「何でもない」

友「何でもない訳ないだろ」

姉「何でもないから」






姉「……で、何……?」ソワソワ

友(またソワソワしてる……なんなんだ)

姉「は、早く言え」

友(……まさかオレからのお返しに期待してんのか?)

姉「おい」ギロッ

友(いやそんな期待されても困るぞ!)

姉「おい」

友(刺される事こそ無いだろうけど……)

姉「……おい」

友(でも幼はあぁ言ってたし、なんだかんだで妹も喜んでくれたし、何とかなりそうな気も……)

姉「……」






友「やっぱ何でもないわ」

姉「……ちっ」

友「ごめんなさい!!」

姉「別に」スッ

友(またソファに座り直したか。でもここまで反応してくれるともっと弄りたくなるな)

姉「……」

友(目に見えて元気無くなってる。姉貴を弄れるなんて滅多にないし、ここは……)ニヤッ







友「———あぁ、そういや今日って」

姉「!!」ガタッ






友「九時から見たいテレビやるんだったな」

姉「……」

友「どうした姉貴?」

姉「別に……」スッ

友「ふーん」

姉「……ちっ……」







友「———あ、忘れてたけど」

姉「!?」ガタッ

友(やばいこれ面白い)






————————————



————————



————



姉「……」


姉「……」ハァ


姉(……別に期待とかしてないし)


姉(別に……)


姉「……」


姉「……ちっ」



中途半端だけどここまでっす

社会人とかならともかく学生でバレンタインとか自分の誕生日を忘れてる事なんて殆ど無いよね

誰ともくっつけなくて良いのかな……

良いのかな……


それでは再開しますー




夜……



妹「お姉ちゃーん、お風呂空いたよー」

姉「あ、うん」

妹「♪」

姉(あれ……?)ピクッ

姉「……おい」

妹「なにー?」

姉「その髪留め、どうしたの」

妹「貰ったんだー!あげないよ?」

姉「誰から?」

妹「兄貴から!」

姉「!」






妹「?」

姉「……」

妹「お、お姉ちゃん?」

姉「……」

妹「おーい」

姉「……」

妹「おね——







姉「……」ガタッ!

妹「!?」ビクーン






姉「…………寝る」

妹「え? もう?」

姉「……」スタスタ

妹「お風呂は?」

姉「いい」スタスタ

妹「」

姉「……」スタスタ




ガチャッ…

…バタン




妹(行っちゃった……。しかも少し顔色悪かったけど大丈夫かな?)






友(……よし。そろそろ渡すか)



ガチャッ…



姉「!」バッタリ

友「あ」バッタリ

姉「…………」

友「ちょうど良かった。今日ってホワイt

姉「…………」フラフラ




ガチャッ…

バタン




友(あれ? 無視して部屋に入ってっちまった……)

友(つーか足もと覚束なかったけど大丈夫か!? 何があった!?)






友(……)ゴクリ



コンコン…



友「あ、姉貴?」


<「……」


友「大丈夫? 何かあったのか?」


<「……別に」


友「いやでも微妙にフラフラしてたし……」


<「気にしないで。私も気にしてないから」


友(いや何をだよ)






友「じゃ、じゃあどっか悪いとかそういう訳じゃないんだな?」


<「……」


友「……ん。分かったよ」


<「……」


友「しゃーない。明日の朝に渡すか……」ボソッ





<ガタンッ!





友「!?」






ガチャッ…



姉「……」

友「おぉ出てきたか。どうしたんだよ閉じ籠って」

姉「……あ、あ」

友「あ?」

姉「あんた、今なんて……」

友「あぁ、ほらこれ」スッ

姉「! これって……」

友「バレンタインのお返し」

姉「!!」






姉「……え?」

友「ん?」

姉「……あったの?」

友「あったの?って、お返しが?」

姉「うん」

友「そりゃあるよ」

姉「……!」

友「毎年の事じゃん」

姉「……!!」

友「忘れる訳ないだろ」ハハッ

姉「……っ!////」






姉「——ちっ!」



バターン!



友「いやいや!なんでまた部屋に引っ込む!?」


<「……」


友「開けてくれよ」


<「……黙れ」


友「!?」ビクッ


<「……い、今は……」


友「今は?」


<「……今は……まだダメ……」


友「……」







十分後



ガチャッ…



友(おっ)

姉「……」

友「姉貴」

姉「なに」

友「……これ。バレンタインのお返し」

姉「あ、りがと」

友「おう」

姉「……」ジーッ

友「?」

姉「……」ジーッ

友「あぁ、開けていいよ」

姉「ん」






ガサガサ…



姉「あ、エプロン……?」

友「あぁ。たまにはこういうのもありかなって」

姉(かわいい……)

友「オレさ、家事も殆ど出来ないし姉貴に任せっきりじゃん?」

姉「……」

友「だから感謝を込めて……その、いつもありがとな」

姉「……」

友「そ、それだけだから。じゃあお休み!」






姉「……待って」

友(くっ……妙に恥ずかしい!)

姉「こっち向いて」

友「?」




ギュッ……




姉「……凄く嬉しい。ありがと」スッ


友(ほ、ほんの一瞬だったけど思いっきり抱きつかれた……!!)


友「お、おう。喜んでもらえたなら良かったよ」


姉「……」







————————————



————————



————



友「そんなこんなでホワイトデーは無事終わりました」

友「……そういや久し振りに姉貴の笑顔を見たな。いつもあぁしてればいいのに」

友「とにかく二人とも喜んでくれたんで良かったでs





妹「———あ、兄貴! またお姉ちゃんがニヤけながらアイロン掛けしてる! すっごく怖いんだけど!!」





友「またか!!」



以上です

そろそろ終わる予定で次は幼さんのお話の予定です。

誰かとくっつけちゃうと話が終わるから無理してくっつけんでいいよ

こういうのは付かず離れずの焦れったい関係の時が一番面白い

多分ハーレムは無いと思います。多分ですが
あと今のところ誰かと誰かをくっ付けるのは深くは考えてないっす。
どっちかって言うと自分も>>333と同じ感じなんで……
それじゃー始めますー




とある朝

幼家


幼「……ん……」パチッ


幼「ふぁ……ぁっ……」


幼「……」ボー


幼(……なんか…頭痛い……)


幼(だるいけど……学校行かないと……)






リビング



幼「あれ? お母さーん?」



<シーン



幼(あ、手紙が……)ペラッ


幼(なになに、『急な仕事が入ったので今日は一日空けます』……か)


幼(うーん……ちょっとしんどいから朝ごはんは抜こう)


幼(少し早いけど学校行こうかな……)






————————————



————————



————



女「おはよー幼ちゃん」

男「よう」



幼「……」ボーッ



女「?」

男「おい、幼」



幼「……」ボーッ



女「幼ちゃん?」トントン



幼「……あ、おはよう……」






女「……なんだか幼ちゃん、目の焦点合ってなくない?」

幼「そんな事ないと思うけど……?」ボーッ

女「そ、そうかなぁ?」



ガララッ



友「うぃーす」

女「あ、おはよう友くん」

男「よう」

幼「おは…よ……」

友「えっ、なんかお前目の焦点合ってなくね!?」

幼「……」






————————————



————————



————



体育館。



<ヘーイパスパース

<ヨッシャーナイッシュー



幼(……何だか目眩もしてきた……素直に休めば良かった……)フラフラ


女「ホントに大丈夫? 顔も赤いよ?」


幼「ごめん……少しキツいかも……」


女「保健室行った方が良いんじゃないかな?」


幼「そ……しよ……か…な……」フラッ


女「ちょっ、幼ちゃ———」






<ヘーイパスパース

<パスパース

<……ナイッシュー



男「……」ボーッ

友「お前少しは参加しろや!」



<!?

<ザワザワ…



男「……ん? なんか騒がしいな」

友(確かあっちは女子が———)



<キュウニタオレタゾ !?

<ダイジョウブ!?



男「おい、あれ幼じゃねーか?」

友(……!!)








友「———幼っ!!」








————————————



————————



————



保健室。



幼「……」スゥ…スゥ…



先生「恐らく風邪でしょう。親御さんには連絡しておきます」


友「よろしくお願いします、先生」


先生「友くんはどうしますか?」


友「ここにいても良いですか?」


先生「…………分かりました。特別ですよ?」


友「ありがとうございます…」






友「……」


幼「……」スゥ…スゥ…


友「……幼」


幼「…ん…」モゾモゾ


友「……」


幼「……」スゥ…スゥ…


友(……ただの風邪ならいいけどな……)






————————————



————————



————



友「——え? 電話が通じない?」

先生「えぇ。どうやら留守のようですね」

友「……」

先生「そこで友くんにお願いがあります」

友「……なんですか?」

先生「幼さんを家まで連れて帰ってあげて頂けませんか?」






友「えっと……むしろそれってオレでいいんですか?」

先生「?? 私は適任だと思いますが」

友「……」

先生「受けて頂けるようですね。感謝します」

友「いや、あの……」

先生「やはり迷惑でしたか? それなら仕方ありませんね、他の方に———」

友「うっ……!」

先生「……」ニコリ






友「……」

先生「……」ニコニコ

友「………」

先生「……」ニコニコ

友「…………」

先生「……どうですか? 頼まれて頂けますか?」

友「わ、分かりましたよ!やります!」

先生「感謝します。それではまず———」





友(……ちくしょう。やっぱこの人にゃ勝てねぇ……)






————————————



————————



————



保健室。



友「……幼」

幼「……」モゾモゾ

友「幼」ユサユサ

幼「ん……? なに……?」ムクッ

友「大丈夫か?」

幼「あたまいたい……あつい……」

友「今日は早退するぞ。オレが付き添うから」






幼「……よくわかんないけど……キミにまかせる……」

友「よし。じゃあ立てるか?」

幼「ん……」ムクッ

友「荷物は委員長が纏めて持って来といてくれたから」

幼「ありがと……」

友「ほら。掴まれよ」

幼「んー……」ギュッ

友(あばばばば近い近い近い!自分から言っといてなんだけど抱き付きすぎだ!!)






————————————



————————



————



友「……」スタスタ

幼「……」フラフラ

友「水でも飲むか?」

幼「んーん。まだいい……」フラフラ

友(やっぱまだフラついてるか。このままじゃ危ないな)

幼「……それにしても今日はやたら地震が多いのね……」フラフラ

友(そりゃお前が揺れてるだけだっての)






幼「……」フラフラ

友「……」

幼「……」フラフラ

友「……よし。おぶる!」

幼「へ……?」フラッ

友「少し我慢してくれよ」グイッ

幼「ちょっ……別に大丈夫なのに……」

友「どこがだ」

幼「……もう。キミってたまに強引よね……」

友「小言なら治してからにしてくれや」






友「……」スタスタ

幼「……んー……おろ…して……」

友「……」スタスタ

幼「ひとりであるける……から」

友「……」

幼「……ねぇ……」

友「黙って背負われてろ。困った時はなんやかんやって言うだろ」

幼「……」

友「……」スタスタ

幼「……」








幼「……ごめん……」ギュッ

友「いーって」



中途半端だけどここまでにしときます
次で終わらせる予定ですー

正直、姉まだーに関しては一種の挨拶みたいなものかなと思ってましたww

どちらにしろ、期待してくれる事が嬉しくない訳ないんで自分は全く気にしてませんよー
それに応えられるかどうかは分かりませんが……

一応自分としては皆まんべんなく出してるつもりだったんですが、偏ってたとしたらごめんなさい。




————————————



————————



————



幼家


友(……ふぅ。着いたか)

幼「……」スゥスゥ

友「……」



ピーンポーン



友「……」



ピーンポーン



友「……」



友(マジで留守みたいだな)






友「おい」

幼「……」スゥスゥ

友「幼」ユサユサ

幼「…ん…」

友「今日、家に誰もいないのか?」

幼「うん……」

友「マジか。鍵はどこにある?」

幼「かばん……」

友「よし。悪いけど一旦おろすぞ」

幼「……ねごこちよかったのに……」

友「なにいってだ」






————————————



————————



————



ガチャッ…



友「おい部屋ついたぞ」

幼「ありがと……」

友「ほら。横になれ」

幼「……」グデー

友「ちゃんと布団被れよ。悪化するぞ?」

幼「……んー……」

友「ったく……」

幼「……」グデー






友「……」チラッ

幼「……」

友「……」チラチラッ

幼「なに……よ」

友「い、いや、なんでもないっ」

幼「……?」

友「そ、そんな事より!ちょっと台所とか借りるぞ!」

幼「うん……良いけど……」






友(制服が乱れててエロかったなんて言えるか!)






————————————



————————



————




友「わりぃ、雨降って来たし勝手に洗濯物取り込んじまった」

幼「ううん。ありがと」

友「洗い物も終わった、ゴミも出した、冷えピタとスポーツドリンクも補充した。……よし、こんなもんだな」

幼「なにからなにまでごめん……」

友「気にすんなって」

幼「うん……」








友「……うし。じゃあオレ帰るわ」

幼「えっ?」








幼「帰るの……?」

友「あぁ。本降りになる前にな」

幼「……もう少しゆっくりしてけばいいのに」

友「病人が言う台詞じゃねーぞ、それ」

幼「う……」

友「えーっと鍵も財布もケータイも持った……」ゴソゴソ

幼「……」

友「じゃあ何かあったら連絡しろよー」

幼「……」



ガチャッ…

バタン



幼「……」






————————————



————————



————



友(……ふう。どうやら大した事なさそうで良かったぜ)スタスタ

友(これなら休み明けには学校来られそうだな。本降りになる前にさっさと帰ろう)




ブーッブーッブーッ




友(……ん? メールか?)








2013/5/8 18:06
from:幼
sub:無題
TEXT:0.1Kbyte
——————————
あたまいたい





友(……!)



友(……)



友(……ったく……)






————————————



————————



————



ガチャッ…



友「……」

幼「……ふふっ。やっぱり戻って来てくれた」

友「あんなん送られたらそりゃ戻るわ」

幼「おかえり」

友「ただいま……ってお前結構余裕そうじゃねーか」

幼「……立ってないで座ったら?」

友「……」ハァ






幼「……でもさびしかった」

友「……」

幼「こういう時って……誰かに傍にいてほしいものなのね」

友「そう、かもな」

幼「……」

友「……」

幼「……キミは———」

友「あぁ。居てやる」

幼(!)

友「だから安心して寝ろ。な?」

幼「うん……ありがと……」






————————————



————————



————




幼()



幼(…)



幼(……)



幼(……ん……)ムクッ



幼(あ、もう夜中の二時……いつの間に寝ちゃってたんだ……)







幼(朝に比べると随分良くなったみたいね……)オデコピタ


幼(……)


幼(あれ……? 友は?)


幼(友? 友……?)キョロキョロ


幼(……あ)





友「……zzz……」





幼(座ったまま壁に寄りかかって寝てる……)


幼(……気を遣って少し距離をとってくれてる所がキミらしいよ)フフッ






幼「……んしょ……っと」ムクッ


幼(……)ヒタ…ヒタ…


幼(そんな所で寝てたら風邪引くよ……?)ファサ


友「んー……」


幼(ふふっ……)


友「……zzz……」


幼(……)







幼(……ねぇ、友)




幼(……)





幼「……友」ボソッ






幼「……」










幼「……好き…だよ」








友「……zzz……」




幼(分かってた事なのに……前から思ってた事なのに……)



幼(なんでかな? 止まらない……)



幼「友……」



幼「……好き」



幼「……私、キミの事が好き……」







幼(……)





友「……んん……」モゾモゾ





幼(———っ!!////)ハッ



幼(わ、私、一体何を……っ!?)



幼(……聞かれてたらどーすんのよもう!バカ……!!)



幼(……///)ハァ…ハァ…



幼(……//)ハァ…



幼(……)フゥ…



幼(……)



幼(よし、落ち着いた)







幼(……きっと熱のせいだったのね。そうに違いない……)


幼(……)チラッ





友「……zzz……」





幼(……友。今日はありがと)


幼(おやすみ……)



しばらく友の顔を直視出来なくなった幼さんでした。


という訳で以上で終了です
もしかしたらもう少し続くかも。
どっちにしろ近い内に報告しますねー

申し訳ない。遅れました

ちょっとここのところ忙しくて投下できませんでした
また暫くは再開できなさそうなので、勝手ながら取り敢えずこのスレはここまでで終了という事にします

今まで見てくださった皆さんありがとうございました&ごめんなさい。
もしかしてまた書くことがあれば、その時はまた宜しくお願いします。

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