兄「よかったな、妹達に大人気だぜお前」
友「これのどこが、人気なんだ。そもそも、先輩に向かって何てこと言いやがるんだお前の妹達は」
兄「おいおい、そこは、明るく笑顔で『クンカクンカしたいよ』とか言えよ」
友「俺をどういう目で見てるんだよ」
兄「変質者だろ、幼女たちが遊ぶ平和な公園の砂場に全裸でダイブとかするんだろ」
妹1、妹2 ヒソヒソ
友「そこ、ヒソヒソ話しない、距離をとらない」
兄「そこは、『俺は何も間違っていない、間違っているのは世の中のほうだ!!!』とか言えよ」
妹1、妹2 ヒソヒソ
友「ちょっと待ってくださいよ、妹さん方、君のお兄さん頭沸いてるよ」
兄「妹達が『なにこいつ、しゃべってくる。気持ち悪い』って顔してるぞ。」
友「あぁ、もういいよ、変体でいいよ、好きにしてくれ、俺は帰る」
兄「そうか、でも勧めはしないぞ。犯罪は犯罪だからな」
妹1、妹2 ヒソヒソ
友「なにもしません、もぉ、嫌だこの兄妹」
兄「友のやつ帰っちまったな。そんで結局あの男の
どういうところが好きなんだ妹達よ」
妹1「いや、なんといいますか、確かに馬鹿っぽくて、
えっちぃ所もありますけど、その……」
妹2「その、特別かっこいいわけでもなくとりえもないけ……
つうか、恥ずかしいこと言わせるな。バカ兄貴」つボコ
兄「良い左ストレートだ。よけることが出来なかった。しかし、
右頬が痛い。すごく痛い。」
妹1「そもそも、兄さんは友先輩のことをちゃかしすぎです」
妹2「バカ兄貴さえ普通に友先輩と接していれば、私達も普通に接
しているはずなのに」
兄「おいおい、悪いのはバカ兄貴のせいですかい。そうであっても、
好きな人相手に変態だなんてよく言えるな、ツンデレってやつか?」
妹1「その…、えっと、…」
妹2「……」
兄「なに顔赤くしてるのですか、どんだけあいつのこと好きなんですか?」
兄「やべー、押し黙った妹もかわいいわ~」
妹1「うわぁ~」
妹2「ハァ~」
兄「変質者を見るような目をしない」
妹1「そんなこと言われても…」
妹2「日ごろの言動が…」
兄「だって妹がかわいすぎるんだもん」
妹1「兄妹としてそれはどうかと」
妹2「キモい」
兄「キモいとか言うなよ、落ち込むだろ」
妹1「兄さん学校だと普通なのに」
妹2「学校と家の差が激しすぎる」
兄「だって、兄貴が学校で『妹イヤッッホォォォオオォオウ!』とか言ってたら嫌だろ」
妹1「それは嫌ですけど」
妹2「家でもおとなしくしてろよ」
兄「無理、この感動を抑えられない」
妹2「はぁ~消えればいいのに」
兄「存在を否定するなよ」
妹1「でも、学校じゃ結構人気あるよ」
兄「えっマジ?」
妹2「事実だからとても、不愉快」
兄「そんなこと言うなよ」
妹1「よく兄さんのこと聞かれるし、評価もかなり良いっぽいし」
妹2「現状を話しても『良いお兄ちゃんだね』とか『私の兄と交換したい』とか言ってくるしぜんぜん分かってない」
兄「それが一般的な見解なんだよ」
妹1「私達を思ってくれるのはうれしいけどもう少し落ち着いて」
兄「わかった、善処するんだぜ」
妹2「絶対に分かってない」
ガチャ
母「ただいま」
妹1&2「おかえり~」
兄「結構買い込んできたね」
母「ちょっと挑戦してみたい料理があってね」
兄「手伝うよ」
母「いつもありがとうね」
兄「いや、別に普通ジャン」
母「そうだ、たまには妹1と妹2も手伝ってほしいな~料理作るの」
妹1「あ、そうだ、まだ宿題やってなかった早くやらないと」
妹2「私も、レポートまだまとめてなかった」
母「もう、いつもお兄ちゃんばかり手伝わせて」
妹2「ということで」
妹1「料理できたらお呼びください」
母「まったく、あの子達は」
兄「まぁ良いじゃんない、中学生だし」
母「あんたもでしょ」
兄「そうだけどさぁ」
妹1「危ないところだった」
妹2「兄貴はこういう時だけ使える」
妹1「でも兄さんばっかりに手伝わせるのも……」
妹2「なら、手伝いに行けば?」
妹1「撤回、部屋でダラダラする」
妹2「よろしい」
友「お前は特に目立つし気をつけたほうがいいぜ」
兄「大丈夫、いざとなればお前がいるし」
友「おぉ、まかせとけ」
兄「そ、そうだな」
友「話し振っといドン引きですか」
兄「いつものことジャン気にするな」
>>15間違えた
学校にて
友「うぃーす」
兄「おぃーす」
ペタジーニ「てぃーす」
友「知ってるか、1組のやつが一年にやられたらしいぜ」
兄「またかよ」
友「今年はガラ悪いからな」
兄「かかわりたくねぇ」
友「お前は特に目立つし気をつけたほうがいいぜ」
兄「大丈夫、いざとなればお前がいるし」
友「おぉ、まかせとけ」
兄「そ、そうだな」
友「話し振っといドン引きですか」
兄「いつものことジャン気にするな」
友「まぁ、そんなことよりもシスターズに何を吹き込んだ」
兄「なんのことだよ」
友「あの異常な嫌われっぷりはありえない」
兄「えっ、お前ほかの女子からも嫌われてるジャン」
友「そりゃそうだけども」
兄「入学早々、女子更衣室除いたり女子の身体測定中に乱入したり」
友「ぐぬぬ」
兄「他にも色々とあるだろ」
友「あれは若気のいたりで」
兄「何を勘違いしてるんだか」
友「今はおとなしくしてるし、無害だろ」
兄「失った信用は取り戻せない」
友「……」
ガラ
先生「席に着け朝礼始めるぞ」
休み時間
友「さっきの授業中にすごいことに気づいたんだが」
兄「すごいこと?」
友「例えば、俺の事が好きな女性がいたとするだろ」
兄「いないけど」
友「だから、例えだって」
兄「はいはい、それで」
友「その女性が血気盛んな中学生だったとしたなら性欲を玩んでいるはずだ」
兄「まぁ、性春真っ盛りだわな」
友「夜な夜な『友くんの事が気になって落ち着かない。このモヤモヤをどうにかしたい』となるだろ」
兄「あるだろうね」
友「そこで、一発抜いてすっきりしようとなるわけだ」
兄「それで?」
友「オナネタはもちろん好きな俺になるだろ」
兄「そうなるわな」
友「いたいけな中学生が俺のことを想い自分を穢すと考えるだけで興奮しないか」
兄「わからんでもないが、それだけか?」
友「それだけ」
兄「えっ、なにこの報告」
友「誰かとこの興奮を分かち合いたかった」
兄「お前が、女性から嫌われる理由を再確認したわ」
友「今日もどこかで誰かが俺で身を穢しているのか」
兄「いないけどね」
友「いいんだよ、その辺は妄想でカバーするから」
兄「はぁ、こんな奴でいいのか妹よ」ボソ
友「なんか言った?」
兄「いいや、なんでもない」
妹2クラスにて
ガラ
妹1「妹1ちゃん、英語の教科書貸してー」
妹2「あいよ」
妹1「ありがとうよ」
妹2友「妹1ちゃん、オハイオー」
妹1「オハイオー」
妹2「おはいお?」
オハイオ州「アメリカ合衆国中西部の北東にある州である。」
妹2友「妹1ちゃんが、忘れ物って珍しいね」
妹1「いやー、お恥ずかしい」
妹1「拗ねた妹2ちゃんも可愛い」
妹2友「きゃわわ」
妹2「妹2友と妹1が絡むとマジで面倒くさい」
妹1「あれ、あの男の子妹2ちゃんのこと見てない?」
妹2友「妹2に気があるんじゃないの?」
妹1「さすが、妹2ちゃんはモテモテだね」
妹2友「モテモテだね」
妹2「もういい、知らない」
妹1「怒った妹2ちゃんも可愛い」
妹2友「ぐうかわ」
妹2「はい、この話は終了」
妹1「ごめんね」
妹2友「すまぬ」
妹2「妹2友、謝るきないだろ」
妹2「えーひどいー」ウルウル
妹1「あーあー、泣かした」
妹2友「泣かした、サイテーだ」
>>23と>>24の間
妹2「いやいや、オハイオって何?」
妹2友「それにくらべ、妹2は教科書を学校に全部おいてるし」
妹1「双子って便利だね」
妹2「あれ、オハイオの説明は?」
妹2友「妹2も妹1ちゃんを見習らないといけないよ」
妹2「えっ、うん、そうだね」
妹1「戸惑ってる妹2ちゃん可愛い」
妹2友「可愛い」
妹2「もう好きにしてくれ」
妹2「泣いてないだろ」
妹2友「なぜバレた」
妹2「それより、妹1休み時間終わっちゃうよ」
妹1「おっと、これは大変だ」
妹2友「名残惜しいが、お別れだ」
妹1「この涙を明日への一歩の糧にして私は向かう自分のクラスへ」
妹2「はよ行け」
妹1「あと、用事あるので妹1ちゃん先に帰っていいよ」
妹2「わかった」
妹2友「さて次、理科室だよ」
妹2「そうだな、急がないと」
妹2友「妹1ちゃんクラスへ戻って寂しい?」
妹2「ちょっとだけ」
妹2友「私は素直な子が大好きです」ダキ-
妹2「歩きにくい」
放課後
友「げっ」
妹1「何ですか、そのあからさまな嫌悪表現は?」
友「現代社会において素で『げっ』なんて言わないよな」
妹1「それは、こっちの台詞です」
友「それは、悪かったな」
妹1「そんなことより、一緒に帰りませんか友先輩」
友「へぇ?」
妹1「妹2を待っていたのですが、用事が出来たため一緒に帰ることが出来なくなりました」
友「で?」
妹1「なので、一緒に帰りませんか」
友「なぜ、俺なんだ、他にも居るだろ知り合いぐらい」
妹1「はい、いますよ、友先輩とは違いますから」
友「そりゃ、良いことで」
妹1「ですが、女の子だけで帰るのは危険なのです。あっ、でも友先輩と帰るほうがかえって危険かもしれません」
友「そうか、なら他の人を当たってくれ」
妹1「残念ながら、私の交友関係は男の人が少ないのです」
友「いやいや、彼氏ぐらいいるんじゃないのか?」
妹1「かっ、彼氏とかいる訳ないじゃないですか」
友「そう、熱弁されてもな」
妹1「えっ…、いや、その、ぎゃ、逆に聞きますが、友先輩には彼女さんはいらっしゃらないのですか?」
友「なに、動揺してるんだ?」
妹1「だから、いるんですか?」
友「俺にいると思うか?」
妹1「そうですよね、いるわけないですよね」
友「はっきりと、言うな少しは気遣え」
妹1「仕方ないのです。こればかりは」
友「でも、意外だな。彼氏がいないとは」
妹1「いえ、そんなことは……」
友「妹1は容姿、性格、スタイル共に平均以上だし男からもてるんだろ?」
妹1「そ、そ、そんなことはないです。彼氏なんていたことないです、ハイ」
友「っえ、そうなのか、にわかに信じ難いぜ」
妹1「信じるも信じないも事実ですし……」
友「あれか、邪魔するんだろ兄が、あいつ結構シスコン的なところがあるから」
妹1「その~たまにですが行き過ぎるところがありますけど……」
友「でも、わからないわけでもないのだよ」
妹1「はい?」
友「俺が妹1と妹2の兄だったら、相手の男を殺すか、殺すな」
妹1「友先輩が、兄さんになるのは困ります」
友「そうだよな、俺なんかが兄になるなんて嫌だろな」
妹1「いや、そう意味ではなくてですね、その、えっと、えっと」
友「気にするな、俺が自分の兄でもイヤだもん」
妹1「それは言い過ぎかと」
友「はぁ、いいところ一つも無いな俺」
妹1「そ、そんなことないです」
友「なら、言ってみてよ俺のいいところ」
妹1「それはもう、いっぱいいっぱいありますよ多すぎます」
友「なら言って見てくれ」
妹1「え~っと、その今回は保留させてください」
友「やっぱりないじゃん」
妹1「だから保留です」
友「べつにいいけどさぁ」
妹1「いつの間に一緒に帰ってますね」
友「そうだな」
妹1「……」
友「……」
妹1「……」
友「……」
妹1(あれ、どうしちゃったんだろ私)
妹1(だめだ、意識しちゃう)
妹1(顔ほてってるな、顔真っ赤なんだろうな)///
友「どうした、顔赤いぞ」
妹1「……」///
友「気分でも悪いのか?」
妹1「…ち」
友「ち?」
妹1「ち…近づきすぎです」
友「あっ、ごめんな…」
妹1「いや、その、違い…ます」
友「今のは俺が悪かった」
妹1「とっとにかく、ここまででいいです」
妹1「わたしここから一人で帰れますから」
友「そうか」
妹1「それじゃ先輩」
友「おう、じゃあな」
自宅にて
妹2「なに、ニヤついている」
妹1「えっ、私ニヤついてますか?」
妹2「帰ってきてからずっと、ニヤついてる。気持ち悪い」
妹1「別に、気持ち悪くてもいいですよ~だ」
妹2「本当に大丈夫?」
男「その疑問に俺が答えよう」
妹1「えっ、兄さん」
妹2「いつの間に」
男「今日の放課後、妹1は用事があることを妹2に伝え先に家へ帰しました」
妹1「どうして、そのことを……」
男「その後、妹1は校門の前で友を待っていました」
妹1「いえ、それは……」
男「妹2に嘘までついて、友と一緒に帰るとか抜け駆けだー抜け駆けだー」
妹1「……」
男「後は、わかるだろ。二人仲良く
妹2「勝手に部屋へ這いってくるな」つボコ
男「良い回し蹴りだ。さすがは妹2だな。しかし、右頬が痛い。すごく痛い」
妹2「早くで~て~い~け~」
男「なんだ、兄とスキンシップをとりたいのか?よし、何処からでもかかってきなさい」
妹2「部屋から追い出しているだけ」
男「あぁ、出て行くよ。妹達に嫌われたくはないからね」
妹2「さぁ、詳しく聞こうか?妹1」 妹2「妹1は今日のことを話す義務がある」
妹1「え~聞くのですか?ここは、気を使って聞かないのが一番良いのではないでしょうか?」
妹2「いいや、話してもらう。なぜ私に嘘ついてまで友先輩と帰ったか?」
妹1「いやですね~、だれも、友先輩と帰ったとは言ってないじゃないですかぁ~」
妹2「ニヤつきながら言うな」
妹1「え~ニヤついてますか?」
妹2「妹1のそこが嫌い、なぜ私にいじわるばかりする」
妹1「別にいじわるしているわけじゃないですよ」
妹2「いいや、いじわるだ。昔からいつもそうだもん」
妹1「いじわると言うのならば、妹2も友先輩と一緒に帰ったらどうですか?」
妹2「でも、それは……」
妹1「妹2は見た目と違い、恥ずかしがり屋さんですからね」
妹2「……」
妹1「まぁ、そこが妹2の良いところなのではあるんですけどね」
妹2「……」
妹1「好きな人がいるのに今のままで良いのですか?」
妹2「それは……」
妹1「行動を起こさずこのままで良いのですか?」
妹2「……」
妹1「私は嫌です」
妹1「思いを伝えるのに時間かかかるかもだけど、この思いは伝えたい。そして彼女になりたい」
妹2「……」
妹1「相手が妹2ちゃんでも手を抜くことはありません」
妹1「だから、妹2も友先輩のことが好きならばもっと積極的に行動してください。そうじゃないと私が困ります」
妹2「ほらやっぱり、妹1はいじわるだ」
妹1「だから、いじわるじゃないですよ」
風呂上り
トタトタ
妹1「牛乳、ぎゅーにゅーう」
母「こら、口つけて飲まないの」
妹1「ふぁいふぁい」
タラー
妹2「牛乳たれてる、たれてるから」
妹1「ふぇ?」
妹2「じっとしてて」
フキフキ
妹1「いやーいやーかたじけない」
妹2「ったくー」
兄 ジー
妹2「なに見てるの」
兄「気のせい気のせい」
妹1「おっと、ドラマが始まるではないかっ」
トタトタ
ガン
妹1「いたーあああぁっぁああぁああああkj;」
妹2「どうした」
兄 ジー
妹2「なに見てるの」
兄「気のせい気のせい」
妹1「おっと、ドラマが始まるではないかっ」
トタトタ
ガン
妹1「いたーあああぁっぁああぁああああkj;」
妹2「どうした」
妹1「あーしーのーこーゆーびーがー」」
妹1「妹2ちゃn-いたいよー」
ダキー
妹2「よしよし」ナデナデ
妹1「あれ、私より胸おおきくない」
妹2「そ、そんなことない 普通」
妹1「おかぁーさーん、妹2ちゃんの方が胸おおきいー」
妹2「ばか、いうな」
母「ドングリの背比べでしょ」
妹1「兄さんはどう思います?把握してそうだけど」
兄「いや」
(あるかどうかわからんものを比べろと言われてもな)
妹2「…」ジト
兄「えっ、何も言ってないジャン」
妹2「ふーだ」 プイ
兄「把握してほしかったのか?」
妹2「なわけあるかー」つボコ
兄「見切った、えっローキックなにそれじわじわくるのやめよう」
妹1「あーあ、怒らせちゃった」
兄「俺悪くなくねぇ?」
妹1「兄さんのデリカシーの無さにがっかりです」
兄「そういえば、牛乳って胸大きなるって聞いたことあるような」
妹1「ち、違います。私わ牛乳が好きなだけです」
兄「俺は、ぺったんこでも気にしないから」ニコ
妹「その笑顔が、ムカつきます」バシ
兄「視野外からのビンタって、結構痛い。左頬がすごく痛い。」
兄、体育の授業中
友「おい、この回お前まで打席回ってくるかもしれんぞ」
兄「……」
友「どうした?」
兄「最近、シスターズに嫌われてるような気がする」
友「えっ、今頃」
兄「昔は「お兄ちゃん、お兄ちゃん」ってもうベッタリだったんだぞ」
友「それかなり昔の話だろ」
兄「今じゃ、口を開けばローキックを喰らわされ、左頬をビンタされ」
友「どんだけ嫌われてるんだよ」
ペタジーニ「落ち込むことナイネ」
兄「ペタ」
ペタジーニ「シスターズモイズレワカッテクレルヨ」
兄「ありがとうペタ」
友「妹からローキックって」
ペタ「アイジョウヒョウゲンネ」
兄「わかってるじゃねぇか、ペタ」
友「おいおい」
先生「兄ー、次お前の打席だぞ」
兄「ういーっす」
スカ
主審「ストラーイーーーーーーーーック」
友「ありゃ、こりゃダメだ」
ペタ「シスターズノエイキョウネ」
友「シスコンも色々と大変だな」
ペタ「サテ、守りの準備でもするネ」
友「ペタって、守備上手いよな。打つ方は全然だけど」
ペタ「ベースボールハディフェンスネ」
妹1のクラス
妹1友「あれって、お兄さんじゃない?」
妹1「えっ、どこどこ?」
妹1友「バッターボックス見て」
妹1「本当だ」
妹1友「こっち見てない?」
妹1「見てるね」
妹1友「手振ってるね」
妹1「あぁ恥ずかしい」
友「あいつ手なんか振ってるぞ」
ペタ「コレは重症ネ」
兄(妹1が悲しそうにこっちを見ている。こんなんじゃダメだ)
女生徒達「兄くん、がんばって~」
友「何だあの野郎」
ペタ「私怨タラタラネ」
カッキーン
友「打ちやがった」
ペタ「長打コースネ」
先生「友ー早く打席につけ」
友「行ってくるわ」
ペタ「コノ打席デ決メルネ」
友「任せとけ」
女生徒達「BooーBooー」
ペタ「現実は厳しいネ」
友(吠えてろ女ども俺が決める)
スカ
友(はえーなおい、兄の奴こんな球打ったのかよ)
妹1のクラス
妹1「あっ、友先輩」
妹1友「コレはコレは、妹1の想い人ではないですか」
妹1「ちょっと声大きい」
妹1友「アレのどこがいいのか?」
妹1「いいの友先輩はあれで」
先生「お前ら、授業に集中しろ」
妹1友「すいやせーん
妹1「すみませんでした」
スカ
友(やべー当たる気がしない)
ペタ「トモーガンバルネ」
友(応援はペタだけかよありがとうよ)
友(短く持って当てることだけ考えて)
カッキン ボテボテ
友(どうせ素人、守備はぐたぐた)
塁審「セーーーーーーーーーーーーーフ」
友「ペタあとは任せたぞ」
ペタ(兄と友がツナゲテクレタ)
ペタ(ここで打たなきゃ男が廃る)
スカ
スカ
スカ
主審「バッターーーアウト、チェンジ」
友「あいつ打撃はダメだった」
ペタ「ベースボールハディフェンスネ」
廊下にて
友「よぉ、妹2」
妹2「あっ、友先輩」
友「俺は、変体じゃなかったのか?」
妹2「そんな事、学校で言えるわけない」
友「そっか」
妹2「うん」
友「その、一つだけ聞いてもいいか?」
妹2「なに?」
友「なぜ、体操服姿で大量の本を抱え廊下を歩いてるんだ?しかも、ポニーテールで、ポニーテールで、不自然すぎるだろ」
妹2「なぜ『ポニーテール』って二回も言った?そっちのほうが不自然」
友「大切なことだからに決まってるからだろ」キリッ
妹2「大切?」
友「いいか良く聞け、現代における女性達はポニーテールの良さを理解していない。なんか、頭にウンコを乗せたような髪形している奴等が多いだろ。
お前達は、サザエさんか?いや、別にサザエさんヘアが悪いわけじゃない。思う存分、サザエさんヘアを楽しめばいいだろう。
だが、世の中の男達はサザエさんヘアの女性に対し好感を持てるだろうか?断じて否、ほとんどの男性が『なぜ、頭にウンコ乗せてるんだ?』と疑問に思っている。
そりゃ、女性と男性の美に対しての考えが同じじゃないことぐらいわかっている。しかしだ、少しでも男性の気を引こうと考えているのならば、
頭にウンコを乗せたような髪形ではなくポニーテールという手もあるんじゃないか?そりゃあ、似合う似合わないってのもあるとは思うが、
そもそも、ポニーテールというものは」
妹2「すごく気持ちが悪い」
友「すまない、興奮しすぎた」
妹2「……」
友「やめて、そんな目で俺を見ないで」
妹2「……」
友「すまない」
妹2「別に、いつものことだから」
友「そんで、その大量の本たちは何だ?」
妹2「授業で使った資料を図書館へ返すところ」
友「んじゃ、なぜ体操服なんだ?」
妹2「前の授業が体育だったから」
友「なぜ?体育の授業で図書館の本がいるんだ」
妹2「実技の教本」
友「そうかなのか、でも女性に重い荷物を持たせるのはどうかな?」
妹2「私、体育委員だからしょうがないと思う」
友「何はともあれ、なかなかいいセンスを持った先生じゃないか」
妹2「何を言い出す?」
友「気にするんじゃない」
妹2「そういえば」
友「なんだ?」
妹2「妹1と一緒に帰った?」
友「あぁ、なぜか一緒に帰ることになってな色々と疲れた」
妹2「そうなんだ」
友「……」
妹2「……」
友「本を持つの手伝うわ」
妹2「ありがと」
友「……」
妹2「……」
友「……」
妹2「……」
友「なんか、喋ろうよ」
妹2「友先輩と話すことなんてない」
友「それは傷つくぞ」
妹2「知ったことじゃない」
友「なに怒ってるんだよ」
妹2「怒ってない」
友「……」
妹2「……」
友「そういえば、妹1には彼氏が居ないらしい。お前はどうなんだ?」
妹2「っと、突然なに」
友「だから、彼氏はいるのかいないのか?」
妹2「かっ、彼氏とかいる訳ないだろぉ」
友「お前もかよ」
妹2「なに、笑ってる」
友「いや、妹1と同じこと言うもんだから」
妹2「なっなら、友先輩には彼女とかいるの?」
友「何のことでしょうか?」
妹2「だから、いるのいないの?」
友「俺にいると思うか?」
妹2「まぁ、いるわけないか~」
友「見た目ぜんぜん似てねぇのにさすが双子だな」
妹2「何の話?」
友「容姿、性格、スタイル共に平均以上なのに男いないとか信じられねぇって話だよ」
妹2「話のつじつまがあってないし意味が分からない」
友「どうせもてるんだろよ?」
妹2「そ、そんなことはない…」
友「謙遜するなよ、俺が言ってるんだから間違いない」
妹2「友先輩の言うことは、あてにならない」
友「そんなこと言うなよ」
図書室
妹2「あ、ありがとう」
友「気にすんなよコレぐらい」
妹2「ううん、正直助かった結構重かったし」
友「また何かあったら頼ってくれ」
妹2「それはちょっと…」
友「先輩面させてくれよ」
放課後
友「うぉぉぉ、俺のチャリがマーラインオンに変わっている」
兄「なわけねぇだろ、うぉぉぉ、マジだ」
友「しかも、口から水出てない」
兄「マーライオン失格だな」
友「なぜ?なぜ俺のマイ自転車が、マーライオンに?」
兄「落ち着け、つられて俺も驚いていしまったが、
なぜあのマーライオンがお前のチャリだとわかるんだ?」
友「盗難防止用のシールが俺の自転車と同じだ」
兄「それだけか?単なるいたずらだろ」
友「いや、それだけなじゃい。俺のチャリの鍵がマーライオンのおでこにある鍵穴と一致している」
兄「まてまてまてまてぇ、いいや、待ってください。まだ鍵を開けないでください」
友「なぜだ、なぜ鍵を開けてはならない?」
兄「マーライオンの鍵を開けたらどうなるだよ。想像もつかない。
もしかしたら、危険かもしれないだろう」
友「確かに、男の言うとおりだ。安易な行動は慎むべきだな」
友「っと見せかけて、鍵を開けます」
兄「やぁあぁぁぁーめぇええぇぇぇーろぉぉおぉぉlskdjー」
カチャ
友「なにも、起きませんでした」
兄「まぁ、マーラインオンに異常な期待を抱いた俺達が悪いのかもしれない」
友「でもさぁ、マーライオンなんだから口から水が出るぐらいは起きないと」
兄「わー面白くねぇ」
友「面白くないってあんた」
兄「では帰るかな、じゃあな友」
友「いやいやいや、俺はどうしろと」
兄「そこに、お前のマーラインオンがあるじゃん」
友「いやいや、これ自転車じゃないよ」
兄「で?」
友「えっ?」
兄「なんで、男とニケツしねぇといけねんだよ」
友「いいじゃんかよ」
兄「あぁ、コレが妹だったらなー」
友「そのシスコンやめたほうがいいじゃない」
兄「可愛いからいいじゃねぇか」
友「どんなに可愛くても年には勝てないよ」
兄「なら、俺の妹は年取らない」
友「むちゃ言うなって」
友「あれ、こっちじゃなくねぇ道」
兄「近道なんだよ」
友「あったっけな、近道」
兄「……」
キッ
友「どうした、こんなところで止まって」
兄「実は俺、前々からお前のこと…」
友「なんだよ急に」
兄「むかつくんだよ」
兄「妹1、妹2の気持ち知りながら適当に流してるお前が」
友「……」
兄「おい、なんか言えよ」
友「片方傷つけてまで、どっちかと付き合えって言うのかよ」
友「出来ないだろ、なら最初から何もない方が良いにk
兄「適当なこと言ってんじゃねぇーーよ」つボコ
兄「バカのくせに考えてんじゃねぇよー」つボコ
兄「俺の妹の何が不満なんだよ?」つボコ
友「不満なんてねぇーよー
友「つりあわねぇんだよ」つボコ
友「お前にはワカンネェと思うが 俺みたいな奴が」つボコ
友「天使みおてぇなやつから好かれても、どうすればいいか分かんねぇだよ」つボコ
友「分かんねぇんだよ……
兄「なんで、俺の妹達がお前なんか」
友「知るわけねぇし、お前には関係ないだろうが」
兄「関係ないし誰も喜べねぇが、俺が嫌なんだよ」
友「意味分かんねぇ」
兄「嫌なもんは嫌なんだよ くそが、」
友「じゃあ、どうしろって言うんだよ? 同時に付き合えってか」
兄「それぐらいしろよ」
友「ふざけたこと言ってんじねぇ、相手の気持ちも考えず」
兄「それはお前だ。俺の妹がどんだけお前のことを…」
友「俺の意思は無視かよ。妹、妹、いいやがって」
友「てめぇ
兄「喧嘩で俺に勝てるわけないジャン」
友「だからなんだよ」
兄「黙って殴られてろ」
兄「くそくそくそが、なんで俺の妹なんだよ」
兄「双子が同じ人を好きになるって、絶対いい方向に行かないて最初からわかってたジャン
くそが
どうしろっていうんだよ 俺にもわかんねぇよ
家玄関
妹1 タダイマ
妹2「おかえりー、なんで泣いてるの」
妹1 グス グス うわーーん
妹2「鼻水出てるよ、はいチーン」
妹1 チーン
妹2「落ち着いた?」
妹1「うん」
妹2「何があったの?」
妹1「私、先輩に告白しようとしたの」
妹1「そのときの先輩が、一瞬だけど困った顔をしたの」
妹1「ずっと先輩のこと見てきたからわかるもん」
妹1「あれ見たとき いろいろわかっちゃた」
妹1「だから、だから、 」ウルウル
妹2「わかった、分かったから泣かないで、妹1 あと、抜け駆けずるい」ペチ
妹1「だって、妹2がなにもしないのが悪いんじゃん」ウルウル
妹2「今日一緒にに寝てあげるから」
妹1「妹2ちゃんーー」ダキー
朝
妹1「おーはようございます~」
兄「おはよう」
妹1「兄さんどうしたのその顔」
兄「転んだ」
妹2「嘘ばっか」
兄「……」
妹1「兄さん!!受験前だからおとなしくしないと」
兄「そうだな」
妹2「男って面倒くさい」
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