男「逃走中 for メリーさん」(366)

男「はぁ…はぁ…まいた…か?」

プルルルルルルルル!

男「!!………まさか……」

ピッ

男「も…もしもし?」

メリーさん「私、メリーさん…」

男「……」ゴクリ

メリーさん「今……」

男「……」ドキドキドキドキ

メリーさん「……コンビニの近くにいるの」
ガチャ!
プー プー プー

男「…ハァ…ハァ…ハァ…危ねぇ……さっき通ったところじゃねぇか……」
「なんでこんな事になっちまったんだろう……」

そう……あれは真夜中の一本の電話から始まった……



プルルルルルルルル!

男「…ん、誰だ?こんな時間に……時計はまだ深夜3時じゃないか……」

男「えーと…俺の携帯からなってんのか……」

プルルルルルルルル!

男「はいはい……今でますよっと……」

ピッ!

男「もしもし?どちら様?」

「…私、メリーさん…今からあなたには私から逃げてもらうわ……」

男「(イタズラ電話か?メリーさんってあれだよな…都市伝説の)」

男「えーと、迷惑ですのできりますね?」

メリーさん「…信じてない?私、今あなたの後ろにいるの…」


電話の向こうから聞こえる少女らしき声がそう言ったかと思うと、男の肩に静かに人の手のようなものがのせられた……

男「……!!!」ゾクッ

メリーさん「うふふ……大丈夫、今のはノーカウントということにしてあげる……」

男は急にこみあげてきた恐怖を抑え、あくまで電話越しに聞こえる声にこう聞いた

男「……君の目的はなんだい?」

メリーさん「ふふ……ただ殺しちゃうのもなんだか……ね………」

男はなんて身勝手なと一瞬思ったが、そんな思考は恐怖によってすぐかきけされた

これから一体なにをさせられるのか?
俺はこれから死ぬのか?
そんな事が男の頭の中を飛び交っていた……

男「(落ち着け……ひとまず今はこいつの言う通りにしようか……)」

メリーさん「じゃあ、ルール説明をするわね……」
「今からあなたには120分間、私から逃げてもらう」
「そして、あなたが今持っている携帯には私が不定期に電話するわ……もしも出なかったら、あなたには死が待っていると思ってね……」

男はこの恐怖にこれから120分間耐えなければならないのか…とふと思った

メリーさん「そして、電話で私はあなたに今どこにいるのかを告げるわ……」
「もしもあなたの後ろにいると答えたら…どうなるかは分かってるわね……?」

メリーさん「ふふ、でも、あなたへのメリットももちろんあるわ……」
「でも、それは逃げ切ってからのお楽しみね……うふふふ」

冗談じゃない
そもそもこんな幽霊に逃げ切れる訳がない
男の頭には絶望という二文字しか浮かばなかった

メリーさん「うふふ……さて、あなたはこの追いかけっこに参加してくれるかしら?」

俺には拒否件などなかった

男「……分かった」

ああ、言ってしまった


メリーさん「うふふ、断るなんてできないか…」
「ちなみに…あなた以外にも参加者はいるからね……」

そうして、この地獄の追いかけっこが始まったのだった……

男「ハァ…ハァ…グズグズしてる暇はないな…」

そういって、男の足は進む


自分の走る足音が、静かな通りに響きわたる…


男「(こう見えて、足には自信があるんだ……こうなったら、絶対に逃げきってやる!)」


そう思った矢先、また電話がなった
男は携帯を取り出して、画面を見た


男「…メール?」

メールにはこう書かれていた……


本文:ミッション1 銅像の所までたどり着け

本文:今からあなたたちにはこれからメールで指定した行動をしてもらう

残り時間110分になるまでに、A公園にある銅像に集まってもらう
間に合わなかった場合には、強制失格となり、消えてもらう

では、健闘を祈る

         by メリーさん

男「…A公園か…この近くだな…」
「現在残り117分……後7分だな」
「にしても消えてもらうとか…!」

男は近くの物陰に隠れた

ヒタ…ヒタ…

恐らくメリーさんであろう……一人の少女が歩いてきた
その少女は、周りを見渡して、そのまま去っていった……


男「(…迂闊に動けないな……)」


残り時間116:13

男「でも、早く移動しないと…」

そういうと男は、メリーさんらしき人物が通った道とは別の道からA公園へと走っていった……




男は公園に着くと、何人かが公園の真ん中にある銅像の近くにいるのを確認できた


「おう、男じゃねえか…」
男「…お前もいたのか…」

こいつの名前は友、俺の友達だ

男「お前の所にも電話がきたのか?」

友「はは…まぁな…」

友「だが、はっきり言って俺はまだ信じられないよ、誰かのイタズラなんじゃないかな?」

男「だといいね…」


その後も数人がやってきた
知り合いも何人かがいた
そして、ミッションの制限時間が残りわずかになったときだった……


男「残り10秒か…」

友「ん?あれは……人か?」

男「走っているようだけど…あの人も参加者かな?」

友「たぶんな…だが、あんな遠くだともう…」

男「だね……3…2…1……」

今更ですがグロ多少注意です

その時だった


男「…!あの女の子…」

パァァン!!!

通りで見たあの少女が、突然走り込んで来た人の後ろに現れたかと思うと、突如大きな爆発音が周囲になり響いた


ゴロンゴロン…
ボトッボトッ…

「イ、イヤァァァァァァ!!!!!」

参加者らしき女性が、悲鳴をあげる
無理もない…目の前で人の体が突如爆発したのだから…


男は友にこう聞いた……

男「これは…夢…なのか…?」

友はこう答えた……

友「いや……命懸けの逃走劇の始まりだな」


そう、この出来事は、まだほんの序章に過ぎなかったのだ………




「私、メリーさん……私は今、あなたたちの後ろにいるの……」

爆発した人に目線を向けていた者が、一斉に後ろを向いた

そこには、満月に重なって銅像の上に座っている少女のシルエットがあった


「お前…一体何者なんだよぉ!!」
一人の男性がそのシルエットに向かって言った

メリーさん「うふふ…私、メリーさん」
「あなたたちには、この追い掛けっこを楽しんでいただこうと、あんな演出で登場しちゃいました……すごいでしょ?」


「なにがすごいのよ!見て!私の友達もすっかり怯えちゃってるじゃない!」
「……」カタカタカタカタ…

見ると、さっき悲鳴をあげていた女性が縮こんで震えていた

メリーさん「おや、喜んでいただけませんでしたようですね…では、次からはもっとすごぉい演出をしちゃいますね♪」


少なくとも、これ以上の演出がどんなものか全員想像したくはなかったであろう
ましてや、見たくもないだろう

メリーさん「えーっと、ちなみに助けを呼んだ場合、私はその人のいる場所を探知して、すぐに消しにいくからそこのところ理解してね♪」
「ちなみに、途中で逃げ出そうとしてもどこまでも追いかけるからね?」クスクス

その微笑みは、今まで見たなかで、一番背筋をゾクリと感じさせた

「あと、私の分身が三人くらいいるから、私も含めて四人だね」
「私自身ではあなたたちは捕まえられないけどね」

一人でも下手に動けないのに、三人もいるのか…
そう思うと、男はもう、覚悟を決めた様子だった

友「…聞きたいことがある」

友「お前は…人間なのか?」


友がそう聞いた

友の問いに、少女はこう答えた

メリーさん「人間…ではないかな…少なくとも、今はね」

今は?どういうことだ?
男はそんな疑問を抱いたが、友はさらにこう問う

友「…そうか……じゃあ、逃げきったらちゃんと生きて帰れるのか?」

メリーさん「もちろんだよ!でもね…私はあなたたちを、狩りに来てるの」
「いわゆる、狩人ってやつだね、いや…狩幽霊かな?」
「それで、私はそんな狩りのエキスパートとしてあなたたちを追い掛ける」
「逃げきるのは、容易じゃないよ?」

そのとても軽い口調とは裏腹に、彼女は恐ろしい事を淡々と言葉にしていく
とても俺達なんかじゃこいつから逃げきれそうにもないだろう

友「なるほど…実際こりゃとんでもないハンターさんだ……」

友はそういうものの、ずいぶんと余裕だ

逃げきるのに自信があるのか……
それとも、すでに命を諦めてるうえでの余裕なのか……

メリーさん「ふふ、雑談もこのくらいにしておいて…そろそろ逃げる事も再開したほうがいいよ?今、あなたたちの後ろにもいるしね……」

全員、一斉にふりむいた
確かに、そこには先程までのシルエットと瓜二つの人影があった
それは、ちょっと立ち止まっているかと思えば、いつのまにか移動をくりかえしていて、どんどんこちらに近付いてくる

不気味としかいいようのない光景だった


「に、逃げろぉぉぉぉぉ!!!!!!」

一人の男性の掛け声を合図に、全員が一斉に走り出した

「うわぁぁぁ!!!!」「死にたくねぇよぉぉ!!」「助けてくれぇぇ!!」「いやぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「………」ポテッ

「ちょっと!!?早く逃げようよ!!?」

「………」カタカタカタ…

さっき悲鳴をあげていた女性はすっかり腰をぬかしてしまっていて、とても立ち上がれそうにはなかった

「あぁもう!あんた逃げないんなら私だけでも逃げるから!!」

そういうと、腰をぬかした女性の友達らしき人は彼女を置いて走っていってしまった



男「な、なにしてんの!?行くよ!!」ガシッ

「あ……」

男は無我夢中で彼女の手を握り、急いで走り出した


残り時間 107:54

男は走る
ひたすら走る
何も考えずに
ただただ走る
死から逃げきる為に



男は後ろを見た

手をしっかり握りしめた彼女以外に、人影はなかった

男は立ち止まり、彼女の方を見た

「はぁ…はぁ…」

男「君…だいじょうぶ?」

「……あ…ありがとうございます…」

彼女は息をきらしながら男にそういった

男「はは…こんな時に人を助けるのは当たり前って言われて育ってきたしな……」

男は照れくさそうにしながらそう返した

「えっと、私…女と言います」

男「そうか、この120分間の間はよろしくな、女」

女「は、はい…」


二人が話をしていると、お互いの携帯電話が鳴った


プルルルルルルルル! プルルルルルルルル!

男「……」女「……でるしかないんでしょうか……」

男「……そりゃそうだ、でなけりゃ死ぬだけだからな」


男がそういうと、二人は耳に携帯を静かにかざして、電話にでる

二人「「…もしもし?」」





「私、メリーさん………











今、あなたたちの後ろにいるの」










ズシャア!!












友「おいおい…浮かれてる場合じゃねーぞ、男……!!」






今日はここまでorz

おいおい、いいところで切ってんじゃねーよ
続きを読みたいんだよ
なので頑張って書き溜めてね

>>28
すみません、そのような過大評価は自演と思われてしまうので、できるだけ控えていただきたいです

ストーリーも大体まとまってきたので再開します

男「……と………友………?」

男は、自分の背後でなにがあったのか一瞬理解するのに困惑した
男と彼女のすぐ後ろにメリーさんがいたかと思えば、友がメリーさんの腕を一瞬のうちに真っ二つにしていたのだ

メリーさん「……ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

友「さぁ、今のうちだ!」

女「は、はい!」

男「と、友…お前って一体…」

男が友にそう言いかけたその時

ガシッ

倒れていたはずのメリーさんが、一瞬のうちに友の腕を掴んだのだ

メリーさん「うぁぁ…」


「オマエ…ゼッタイユルサナイ」


ブチッッ!!!

友「くっ………!」

ブンッ!!
ドガァァ!!!

友は、メリーさんを振りはなし、壁へ勢いよくふき飛ばした

友「はぁ…はぁ…」ポタッ…ポタッ…

男「友!大丈夫か 友「俺に構ってないで、さっさといけ!!!」

友「俺は大丈夫だ……」ポタッ…ポタッ…

男「だ、だけど…指が……」

友「大丈夫だ……指の一本や二本くらい……」
「俺はあいつを足止めする…その間にお前たちは遠くへ逃げろ…!」

男「そ…そんなの駄目だ!!」

友「……どっちみち、このまま逃げても三人とも追い付かれてしまう…」

男「だけど……!」

友「……大丈夫だ…俺も隙を見て逃げるからよ……」

男「……でも…」

そういっている間にも、メリーさんはまた立ち上がり、徐々にこちらへ近づいてきていた

友「早く!!」

男はそこから少しも動こうとしなかった

女「急いで!!」ガシッ
男「あ…」

女は男の腕を掴み、急いで走りだした

男は、友の方を振り向いた

友は、視線をメリーさんから離さず、親指をつきたてた手をこちらに向けていた


男「(…友……絶対に生き延びろよ……!)」

男はそう心のなかで呟いた

二人はまた夜道を走る


彼の勇姿に必死でこたえるために………




残り時間 104:28

メリーさん「ニガサナイ……ゼッタイ……オマエラ……コロス……」

メリーさんからは、異様な殺気がただっていた

だが、友は少しも怖じ気づいてはいなかった

友「…悪いが、あんたは俺をこのゲームに参加させた事を後悔することになる……」
「俺も代々、そういう分野の家系でね……」

友はそういうと、メリーさんの懐に一瞬で潜り込んだ

友「おらよっと!」
ブンッ!

だが、そこにメリーさんの姿はなかった

友「…消えた?」


不気味な静けさが友を襲う
さっきまであったメリーさんの殺気が突然消えたのだ

友「…まさか、男の所に…!」クルッ




「私、メリーさん 今、あなたの後ろにいるの」ニタァ





男「…すまない、迷惑をかけて…」

女「大丈夫です!男さん……でしたっけ?」

男「ああ、さっきの会話で聞いていたのか…」

男「そういや俺からは名乗っていなかったな」

男「改めて、俺の名前は男、よろしくな」

女「はい、よろしくお願いします!」

プルルルルルルルル!


男「…メールか」


本文:私、メリーさん
たった今、一人の人間を消したわ
他の皆もせいぜい頑張ってね♪

               メリーより



男「まさか…友がやられた…!?」


男は、自分の為に足止めをしてくれた友の安否が心配だった
自分のせいで友が死んだかもしれない

男は、そんな不安で押し潰されそうだった

女「……だ、大丈夫ですよ!あの人、あんなに強かったじゃないですか!
まだあの人と決めつけるのは早いですよ!!」


そう、友は強かった
男が今まで見たこともない動きを友はあの場で見せてくれた


男「…ああ、そうだな」


男は、彼女に励まされ、少し落ち着いたようだった



男「(…どうか……どうか無事でいてくれよ……友!)」


補正
>>9
本文:ミッション1 銅像の所までたどり着け ×

題名:ミッション1 銅像の所までたどり着け ○

その頃……



「ふふふ…我々もずいぶんと長い間、この人類を追いかけ続けたものだ……」

「姉様……私達のこの狩りは、いつになったら終わるのでしょうか……?」

「うむ……よくぞ聞いた…」

「今回の狩りでは、とても強い生命エネルギーを持った者がいる……」

「そいつを仕留めれば、もしかしたら一気に我々の目的の達成に近づくかもしれないのだ……!」

「へぇ……で、それは誰が担当してるんですか…?」

「さぁな…誰がそいつとあたるかは知らん」

「ちょっと…そんな不確かな…大丈夫なの?」

「大丈夫だ、所詮人間は人間」

「我らから逃げきれるなんて、まずありえないだろう…」

「それもそうね……ふふふふふ……」


すみません、寝ます

評価が過大とは思わなかったが、書き方が気に入らないなら謝るわ
申し訳ない、頑張ってくれ

まさか友は寺生まれのTさんか?
イニシャルも一緒だしwww

>>41
こちらこそ生意気言ってすみません…
頑張ります

>>42
いえ、一応別人です


では、再開

男「…さて、これからどこに行くか…」

プルルルルルルルル!

男が次の目的地を決めようとしているとき、また電話が鳴った

女「またメールですね…」


本文:ミッション2 B工場内にある御札を集めろ

本文:残り時間90:00になると、墓地から私の分身が3体追加される
阻止するには、B工場の中にある三つの御札を集めなければならない
但し、その御札は一人一枚しか使えない
参加するかしないかは、あなたたちの自由ですよ

              メリーより



男「あれが新たに三体出てくるのか…」


男は、さっき友を襲ったメリーさんの姿を改めて思い浮かべた

また間違えた……

本文:ミッション2 B工場内にある御札を集めろ ×

題名:ミッション2 B工場内にある御札を集めろ ○

男「(B工場ってのは、あの廃工場のことか…ここからじゃ少し遠いな…)」
「(しかも、そこから墓地までの距離もある……正直、きついな…)」

女「あんなのが新たに三体って…とても逃げきれませんよ…」

男「ああ…だから、今から俺はB工場にいく」

女「…それしかないですよね…」

男「…無理して来なくてもいいぞ?」

女「いいえ、あなたに着いていきます
御札も一人一枚ということですし、人数は多い方がいいですもの…」

男「そうか…」

女「でも…やっぱり怖いですね…」

男「…大丈夫、君は俺が守る…絶対に約束する」

女「男さん…」


男「(そうだ…俺は友のやつに守ってもらったんだ…)」
「(俺だって……誰かを守らなくちゃな…!)」





残り時間 102:53



………同時刻 B工場




「確かB工場ってここか…」

「…あんなのがまた三体も出てこられたら、たまったもんじゃねえしな…」

「…だが、この俺様がかっこよく御札をとって活躍してみせる!」

「さーて、御札はどこかな………!?」


ガンッ!!


「う……」


バタ……



………………五分後



男「やっと…着いた…」ハァ…ハァ…

女「……大丈夫?」

男「ああ…ごめんな、いきなり全力失踪しちゃて…」

女「ううん、私も男さんに追いつかないからって、ここまでおぶってもらってごめんね…」

男「…なぁに、君が軽いからほとんど走るのに支障はでなかったよ」

女「…ありがとう」

男「さて、休んでる暇はない…急いで御札を取ろう」

女「うん…」

カツーン…カツーン…カツーン…



二人は、静けさが漂う廃工場を歩き、あたりを見渡しながら進む
少し、焦りの気持ちもあった




男「…ん、通路の奥に扉が…」


二人はその扉へ近づき、ゆっくりと扉を開ける…



カチャ…
ギギィィ…



男「……御札だ…」



そこには、ご丁寧に机の上に三つ並べてある御札が置かれていた

女「あ、ありました!早く持っていきましょう!」
男「ああ、そうだな……!?」

男は、彼女の後ろになにかがいるのが見えた
そして、それは彼女に襲いかかろうとしたのだ

男「…っ!危ない!!」

男はとっさに彼女をかばい、それを避けた

女「…え?え?」

彼女にはいきなりの出来事に、何があったのか分からないようだった

男「だ…誰だ!!」

男がそう言うと、こう返事が返ってきた

「はぁ…はぁ…邪魔しないでよ…」

そこには、一人の人間と思われる女性が、鉄柱を抱えながら立っていた
その鉄柱の先を見ると、少し赤いなにかが付着しているようだった


女「え…」

彼女はその女性をみて、とても驚いている様子だった
そして、彼女は続けてこう言った

女「……幼馴染?」

見ると、確かにその女性はさっき公園で彼女を置いて去っていった人だった

あの状況のなかでは逃げ出さずにはいられなかっただろうが、なぜ彼女はこんな行為までするのだろうか

女「ねぇ…なにしてるのよ…」


彼女がこう聞くと、とんでもない答えがかえってきた

女幼「ふふ…なにをしているかって?…いいわ、教えてあげる…」
「あの化け物が来たときに、私が逃げる為の囮を捕まえていたのよ…」

なんということだ
この状況で、気が狂ったのだろうか
幼馴染の答えに、彼女はショックを受けたようだった

女幼「ふふ…もう、そこにも囮は一人いるわ…」

見ると、確かに柱に縄で縛られて、口をテープで塞がれている男の姿があった

「んー!んー!」フガフガッ


「…でも、囮は多ければ多いほどいいわよね…うふふふ」

そういうと、彼女は鉄柱を振り上げ、俺の方を見たのだ

彼女は鉄柱を振り上げ、俺の方を見たのだ ×

彼女は鉄柱を振り上げ、男の方を見たのだ ○

先程から何回もミスをしてしまい、とてもお見苦しいところを見せてしまい大変申し訳ないです…

男「…!」
女幼「…お前も大人しく私の囮になるんだよぉぉぉ!!!!」ブンッ!!

男「うおっ!?」サッ

男は、すごい気迫で襲ってくる彼女の大振りをなんとかかわす

男「女!君は彼の縄をほどいて!!」

そう言われると、女は頷き、縄で縛られている彼の方へと向かう

女幼「そうはさせないわよ…」
そういうと、その目は自らの幼馴染に矛先を向ける

男「彼女には手をださせねえ!」

男は、素早く足払いをして転ばせた

女幼「きゃあ!」
ガランガラン!

彼女は転んだ衝撃で、鉄柱を床に転げ落とす

女「ほどき終わりました!」

「あ、ありがてぇ、あんたら!」

男「よし、逃げるぞ!」
男はそういうと、御札を素早く三つともとる
そして、三人とも急いで出口の方へ向かった

女幼「くそ…逃がさない…逃がさない…ニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイ……」
そういうと、彼女はゆっくりと立ち上がり、鉄柱を持ち上げる

女幼「はぁ…はぁ…私は…生き残るんだ…」
「囮が……囮が……欲しいのよ……」

彼女の思考はもはや正常ではなかった


カツーン…カツーン…

女幼「…誰か…来た…?」

カチャッ…

女幼「(…誰でもいい、あいつから逃げる為の囮になってくれるなら……!)」

ギギィィ…

女幼「…おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」






「……私、メリーさんなの」ニヤリ


残り時間 94:35

ここまで
いろいろ誤字があって読みにくい文章になってしまってすみませんでした

>>43
おおう、ネタふりのつもりだったのに、まさか真面目に答えてくれるとは( ゚Д゚)
話の雰囲気に合わなさすぎだから、別人だってのはちゃんと理解してるよww


乙でした

>>57
乙ありです
再開します

タッタッタッタッタッ…


「おいおい…また一人死んだらしいぜ…」タッタッタッ

助け出した、髪がボサボサのその男は、携帯を見て、頭をかきながらそう言う

女「…また…一人…」

「にしても…彼女をおぶって走るとか、見せつけてくれるねぇ~」タッタッタッ

男「今はそんなこと言ってる場合じゃない!早く、墓地へ…!」タッタッタッ

「分かってるって。だけど、あんた、人を背負いながらでも足すげぇ速いな!」タッタッタッ
男「お前も十分速いよ」タッタッタッ

「だけどよ、あんたは人を背負ってるっていうのに、俺はあんたに着いていくので精一杯だよ!」タッタッタッ

女「…男さん、大丈夫ですか…?」
男「ああ、君は心配しなくていい、俺は平気さ」タッタッタッ

そう言いながらも、男は少しよろめきそうになる

女「男さん、頑張って!」
男「うおおおおお!!!!」ダダダダダダ!

「ヒュー。すごいな、俺も負けねえぞ!」シュタタタタタ!

男のその足は、留まる事を知らず、さらに風の如く加速したのだった

残り制限時間91:03

男「やっと…着いた…」ゼェ…ゼェ…

三人は、なんとか時間内に墓地にたどり着いた
……だが

「…だけどよ、一体どこに御札を置きゃいいんだよ?」

男「…あ、分からねぇ…」

そう、メールには墓地のどこに御札を置くかまでは書かれていなかったのだ

女「そんな…!」

男「…くっそ、あの幽霊野郎が!」

どこから出てくるかも分からないのに、この広い墓地からポイントを探し出すのは、この短時間では至難の技だった

「くそ…ここにきて最悪のパターンじゃねぇか…」

男「くそ……ん?」

三人が諦めかけたその時、なにやらうめき声らしき音がするのが聞こえた

男「…あそこだ!」

見ると、不気味に青白く光っている墓があったのだ

残り時間 90:25

男「あそこだ!」
女「行きましょう!」
「うっし!お化け共を封印してやるぜぇ~!」

三人は同時に走り出す

残り時間 90:09

男「間に合え…」ダダダダダ!

残り時間 90:06

女「間に合って…!」タタタタタ!

残り時間 90:03

メリーさん「「「ワタシ…メリーサン…イマ…オハカカラデルノ…」」」ズズズ…ズ…

「そうはさせないぜ!」シュタタタタタ!

残り時間90:01
三人「「「いけぇぇぇぇぇ!!!!」」」





残り時間90:00



男「…………やった……の……か……?」




三人は、思わず閉じてしまったその目を、静かに、ゆっくりと、開ける……













「………私、メリーさん」ギョロリ





女「ひっ…」

「そ、そんな…」


そこには、三人の前に立ち、こちらを睨み付けているメリーさんがいた


三人には、もう打つ術などなかった



男「…万事休す…か……」





メリーさん「…………ァァ……ァ……」




男「……?」

ボワアアアアアアッ!!!

メリーさん「ア¨ア¨ア¨ア¨ア¨ア¨ア¨ア¨ア¨ア¨!!!!」ボォォォォ!


「うおっ!?」
女「!!?」
男「………?」

三人は、ただ呆然としていた

メリーさんが、突如青白い炎に包まれたのだ


メリーさん「ウ¨ウ¨ォアア¨……」メラメラ…


プルルルルルルルル!

男「…メール?」


題名:ミッション報告

本文: ミッション成功
三人の逃走者の活躍により、全ての私の分身を出現させる事を阻止する事に成功
よって、私の分身は三体のままとなった


「…マジか?マジでか!?…イヤッホォォォォイ!!」

女「…た、助かったぁ…」

メリーさん「ウ…ァア…」メラメラ…

「フッフッフ…見たかぁ!俺達の実力を!」

メリーさん「ウ……ウ……」ホロリ…

男「……?」

男「(……涙…?)」

男「(いや、ありえない…見間違いだろう…幽霊が涙を流すなんて…)」

男「(………)」

男「(……しかし……)」

二人は、メリーさんの封印に成功したことを喜んでいたが、男だけは、素直に喜べない様子だった

寝ます

今回は自分が見てもすごい痛い…

レスどうもです

再開

メリーさん「……」…フッ

メリーさんは、その後静かに消えていった
なんとか一難は過ぎたようだ


「…なんとか生き残れたようだな」

「そういやお互いに自己紹介してなかったな、俺はチャラ男っていうんだ」

チャラ男「あんたらの名前は?」

男「俺は男だ」

女「私は女といいます」

チャラ男「そうか、いきなりこんな追い掛けっこに参加するはめになって、お前らも災難だったな」

チャラ男「だが、俺たち三人は絶対にあいつらから逃げきってやろうぜぃ!」

女「はい!」

男「あ、あぁ…」

この人も内心恐くてたまらないのだろうが、こうして明るく振る舞ってくれる事で、男たちの雰囲気も少し和やかになる
そして、だんだん三人は落ち着きを取り戻す事ができた

チャラ男「それで……これからどこへ行くんだ?」

男「そうだな…」

女「…幼のところへ行く」

男「えっ!?」

チャラ男「おい、俺はもうあんな奴のところに行くのはごめんだぞ」

女「…二人とも、ごめんね…でも、私は幼はあんな事をするような人じゃないって一番分かってるの」

男「だが…現に君にまで…」

女「…それでも、私は幼を信じる」

自分の親友を信じるその目は、とても真っ直ぐな目だった

女「…男さんも、あの人の事を信じてますよね?」

そう、男も友はまだ生きていると、そして、絶対一緒に生きて帰れると信じていた

チャラ男「…女ちゃんの頼みだ、ここは行くしかないっしょ!」
「それに、俺も一言言ってやらないとな!」

男「…ああ、分かった。ただし、もし君が危険な目に合うような事があれば、迷わず逃げ出すよ、いい?」

女「…はい!」

男「…その前に、少し休ませて…」

女「あ、はい…男さん、ずっと走りっぱなしでしたものね…」

チャラ男「だけど、あんたの足の速さまじ超すげかったな!なんか普段から訓練でもしてんのか?」

男「はは…まぁ、ちょっとね…」

男はそういうと、その場に座りこんだ

男「(…しかし、またなんだってこの墓からメリーさんが…)」

男「(…考えてても仕方ないか)」

男はそんな疑問を考えてるくらいなら、今は休むことを優先しようと考えた

三人は少し休んだ後、早速さっきの工場へ向かう

女「幼…待っててね…」

男「おい、あんまり急ぐな、あいつがいたらどうする」

チャラ男「さっき俺より早く走ってた人が、なに言ってんだよ」

男「緊急事態だったからしょうがないだろ…」

チャラ男「へへ、そうだな」


プルルルルルルルル!

三人の携帯電話が鳴る

女「…メール…」

そのメールには、また逃走者の確保情報がのっていた

チャラ男「…おいおい、今度は二人かよ…」

男「…やはり、油断はできないな…」


再び、三人を緊迫感が襲う…


道を進んでいると、さっき来た廃工場が見えてきた


女「……来た」

男「…気を付けろよ…今度もどっからかかってくるのか分からない…」

チャラ男「ふん、今度現れたら俺の拳で…」

女「…幼に手荒な真似はしないで」

チャラ男「…すまん」




そして、三人は再び廃工場に入っていく…

女「…幼、いたら出てきて…?」カツーン…カツーン…

彼女の小さな声がこだまする

女「ねぇ…さっきは幼も混乱してたんだよね?こんな状況だし、仕方ないよね…?」カツーン…カツーン…
女「でもさ…今、自分がしていることは私が知ってる幼はそんなことしなかったよ…?」カツーン…カツーン…
女「私、前の幼に戻ってほしい…」カツーン…カツーン…
女「…それが、あなたの為でもあるから…」カツーン…カツーン…

彼女の声も虚しく、どこからも反応はない…
歩いている内に、奥の扉までたどり着いた
女は静かに扉を手に取る

女「幼…入るよ?」

なにも反応はない
女は、静かに扉を開く
男達は、少し身構えた

ギギィィ…

女「…幼?」
女は、中を見渡した


女「…ア…アア……」
彼女の様子がおかしい
男「どうした!?」バンッ!
男は、少しだけ開いている扉を完全に開ききった



そこには、潰れて少し顔の内臓が飛び出している頭
血だらけの鉄柱が突きぬけている腹
骨が見えるほどボロボロの脚
辺りには、その体の至る箇所から出る血が飛び散っていて、見るにも耐えない無惨な姿がそこにはあった



女「…幼…なの…?」

服は、確かにあの女性が着ていたものであるのがかろうじて分かった

チャラ男「うわ………」

男「……………」


女「……ねぇ………幼……返事してよ……こんな形で別れるなんて嫌だよ………ねぇ……ねぇってば……」


男「……女……言いにくいが……これが……現実だ……」






女「……イヤァァァァァァァァ!!!!!!!!」

>>78
見るにも耐えない無惨な姿がそこにはあった ×
見るにも耐えない無惨な姿があった ○

勉強するノシ

ごめんなさい、いきなり用事が入ってしまって今日書けませんでした…
再開といっておきながらごめんなさい…

すみません…
今日こそ書いていきます

三人は、工場を出た
いつまでも同じ所に留まっていても仕方がない

彼女は、泣いていた


女「……幼……こんな形で別れるなんて……あんまりだよ……」グスッ

男「……人の死を悲しんでいる暇なんてない」

男「今は、自分の身を守る事だけを考えろ」

男は冷静だった
こんな状況のなかだからこそ、自分がしっかりしなくてはと思ったのであろう

女「………うん」

彼女は、辛そうにしながらもそう答えた




チャラ男「…そろそろ、俺はあんたたちとは別行動をするか……集まっていたら、あいつに出くわした時に、一気に殺されてしまうしな……」

男「……そうか、世話になったな」

チャラ男「ああ…また会えたら会おうぜ……」

彼はそう言うと、暗い夜道を進み一人どこかへ行ってしまった

男は、彼女の頭を撫でた


男「……大丈夫だ、俺が君のそばにいるから、安心しろ」


彼女を元気づけようと、男はそんな言葉をかけた


女「…ありがとう」


彼女は、まだ涙を見せながらも、だんだん平静を取り戻していったようだった

………………………………



「そういえば…メリーが、今回はとっておきの罠を用意したとか言ってたわね……」

「へぇ……それはどのようなものかしら?」

「確か………」




「…………ふぅん…なかなかいい作戦じゃない」

「ふふ…あの子の無邪気な発想がなんとも残酷で、とてもかわいらしいですね…」

「そうね……メリーにも、是非上手くやってほしいわね……私達も見込む程の実力が、あの子にはあるしね」

「ええ……今回もたくさんの人間を殺してもらいましょう……あの子の人間への恨みは、とても深いものだから、毎回期待出来るわね……」

「……えぇ、そうね……」




………………………………


女「……これから、どうします…?」

男「……友の行方が心配だ、あいつとはぐれた場所まで戻る」

女「え……で、でも……」

男「……あいつは、やられてなんかいない」
「あいつはとても執念深いんだって、俺が一番理解している」

女「でも……」

男「……どのみち、これからはあいつの力が必要になるだろう……」

そう、これまでメリーさんに唯一抵抗できたのは友だけなのだ


だが……


女「……でも、私は男さんにあんな思いはさせたくない……」


彼女は、自分と同じ悲しみを、男にまで感じてほしくはなかった

……そして、メリーさんに対しての恐怖を二度と味わいたくない……

そんな思いが、彼女の脳裏をよぎっていた

男「……正直、俺だって怖いんだ」


男「大切な親友を失いたくないって気持ちもあるさ」


女「じゃあ、行かなければ 男「実際にそんな苦痛を受けた人が隣にいるってのに、自分だけ避けられるかっての」

女「……!」

男「…覚悟はしているさ」

女「…でも…私、またメリーさんへの恐怖に負けそうになってしまうかも……ましてや、あの人がやられたなんて知ってしまったら……」

男「……そんなの、俺が何回でも元気づけてやるさ」


男「……俺は行くぞ」


女「………」ギュッ

彼女は、男の腕を掴んだ


男「……よし、行くぞ」



残り時間 78:23

今回はきりがいいのでここで切ります
いつもより短い事、お許しください

乙ありです
優しい方々ばかりで感激です
再開

………途中、確保情報のメールが何回かきた


どこから現れるか分からない、神出鬼没の狩人は確実に獲物の数を減らしていく


魔の手は一歩、また一歩と近づいてくる


まだ生き残っている者も、次第に焦る気持ちが膨らんでいく


昨日まで一番手離せない物だった便利な宝物は、今の彼等にとっては、一番手離したい最悪の不良品と化していた





男「…死体があるな……あいつが近くにいるかもしれない……」


背中から心臓を刃物のような物で刺されている死体
それを見て、男の歩みが慎重になる


彼女は、それから目を反らして男についていく


男「(もう少しだ……友とはぐれた、あの場所は……)」



道の先に、曲がり角が見えてきた


男は、その先に広がる光景は友の最期ではないことを、ただただ願うばかりだった

男「(友……俺は、お前は俺の親友でありながら、俺の憧れでもあった)」

男「(勉強もできて、俺と同じくらい、いや、俺よりスポーツが万能で、俺達はいつも競いあっていた)」

男「(リーダーシップもあって、仲間思いで、皆からも慕われていた、そんな最高な奴)」

男「(……俺は、そんな最高の親友を失いたくなんかない)」



男「(……だが……覚悟はしとかなきゃな)」



男は、深呼吸をする



そして、ゆっくりと、曲がり角の先を見る



そこに、友の姿はなかった


男は、一安心しながらも、まだ友が無事かどうかはっきりした訳ではない


そう思い、男は付近を調べはじめる



男のその必死な姿を見て、彼女も男の捜索を手伝う



男「(俺は……あいつにあんな力があるなんて知らなかった……)」

男「(だけど、そんな秘めた力を持っている所も憧れるぜ……)」



男「……絶対にくたばってんじゃねぇぞ……」




男「……再開するって約束は……絶対に守ってくれよな、相棒……!」



男「……ん?これは…?」


男は、視野に入った物を拾った


女「…御守り…でしょうか?」


男「…の、ようだな」


その御守りは、いかにも由緒正しき御寺の物と分かる立派な物だった

なぜこんなところにこの御守りがあるのか?

友と何かしら関わりがあるのか?




そんなことを考えていると、また携帯電話がなり響いた

女「…また確保情報でしょうか……」

男「……いや……ミッションだったが……なんかやばい事になりそうだ……」

その言葉を聞き、彼女もすぐにメールを見た




題名:ミッション3 エリア移動をせよ

本文:残り時間が45:00になると、エリアに30人の私の分身が放たれるわ

逃れるには、C駅の残り時間44:00着、43:00発の電車に乗り込み、別エリアに移動しなければならない

乗り遅れれば、捕まる事は確実に避けられないでしょう

            メリーさんより

女「さ……30……!?」

男「ああ……とんでもねえな……」


二人は、その数に驚愕せざるを得なかった



女「で、でも…まだ友さんも見つかっていないし……」

男「……ああ、今は友を探そ…?!」


その時、男の頭に痛みが走った

男「う……うぁ……ぐぁあ……」

女「男さん!?」

『男……その御守りを持って駅へ……』

男「ぅ………その声……友………?」

『早く……行け……!』

その声がそう言い終えると、男の頭の痛みは消えた

今のはなんだったのか?
男には訳が分からなかった

女「大丈夫…ですか?」

彼女が心配そうにしてくる

男「あ、あぁ…大丈夫…」

女「そう…それなら…男 「……駅へ向かおう」

女「……ええ!?友さんはどうするんです!?」

男「……あいつも駅へ向かうだろう、そこで合流する方がいい」
女「……そうですね……」
男「……よし、行こう」

男は、御守りをズボンのポケットにしまい、駅へ向かう



残り時間 61:38

ちょっと分かりにくいと思った所を解説します

>>100の最後のセリフで、
再開するって約束
と言っていますが、その約束とは>>32
親指をつきたてた手をこちらに向けていた
の事を指しています
会話では、そんな約束はしていなかったので不自然に思われる方がいるかもと思い、解説しました
余計なお世話でしたら申し訳無い

では、今日はこれで終了です
また明日ノシ

修正

>>100の最後のセリフで、
>再開するって約束
と言っていますが、その約束とは>>32
>親指をつきたてた手をこちらに向けていた
の事を指しています

本当にノシ

乙ありです
再開です

女「でも、C駅って……」

男「ああ、ここからは結構遠くにある駅だ」

男「走ってもせいぜい20分はかかる……電車には間に合わないな」

女「そんな……そしたら、このまま私達は……」

男「……捕まって、殺されるだろうな」


30人のメリーさんが自分を追いかけてくる……
彼女はその様子を思い浮かべ、男に焦りの気持ちをあらわにしながら問う


女「そんな……なんとか駅まではやく行く方法はないんですか!?」





男「……いや、あるよ」

女「……え?」


女は少し驚いた表情を見せる


女「で、でも…たとえ私をおぶっていっても、駅には着けないんじゃ……」


そう、C駅までの距離は、男がどんなにはやく走っても時間までには間に合わないのだ


男「……大丈夫、ついてきて」


女は頷いた

そして、二人は少し小走りで進むのだった



少し進むと、男は立ち止まった


男「よし、着いたぞ」


男がそういった

そこには、どこか古めかしいアパートがあった


男「一時間ぶりだな……」


そう、ここは男の家があるアパートだったのだ


男「……よし、ちょっと待ってて」


そういうと、男はそのアパートの隅にあるスペースへと入っていった

ガチャンガチャン!

男「……ったく、誰だよドミノ倒しにしたやつは…俺のは端の方にあったから良かったんだけどよ……」

男「さぁ、早く乗って!」

女「え…あの、それって…」

男が持ってきたもの
それは自転車だった


女「私、自転車って乗ったことがないですよ…?」

男「後ろでしっかり捕まってくれれば大丈夫だ」

男「…それに、今はこれしか時間までに駅に間に合う方法はこれしかないんだ」

女「…うん、分かった」

そして、二人は自転車に乗り込んだ

彼女は、男をギュッと抱きしめた




男「よし……行くぞ!」



女「私、二人乗りをするのも初めてです……」

男「そりゃそうだ、自転車自体が初めてなんだからな」

女「……こういうのって、本当はときめくものなんですよね……」


彼女は、寂しそうにそういった


男「ああ……本来は、な……」




自転車での男女の二人乗り

普通は、誰もが憧れるシチュエーションであろう

だが、この二人は決定的なものが違うのだ



恐怖が追いかけてきている、極限の状況なのだった

勉強するのできります
深夜に書けたら書くかも

ごめん、>>114sage忘れた……

乙です
作者の人が投稿関係のレスをするのはsageを気にしなくて良いよ

>>116
どうも、感謝します

眠れないので書きます

寝オチしてしまった……
今から書く

こういうSSで書くと言ったとこで止まってると不安になるwww

女「……でも、これってメリーさんに見つからないんでしょうか……」

男「確かに、自転車に乗ってると目立つし、慎重に進もうとするのはあまり出来ない……」

男「だけど、これしか方法がないんだ」

女「賭け……ですか……」

男「……まぁな……」


男は、そういって足を更に速くこぐ


男「それに……自転車でもギリギリだから、慎重になんて進んでいられないんだ……」

女「……」

>>120
すみません……



駅まであと少しで着く距離まで来た


男「……よし、ここを真っ直ぐ進めば……」

そのT時路を突き抜けようとした時、彼女は確認の為に横の道を見た




見えた



女「ぁ……ぁあ………」



奴だ





メリーさん「私、メリーさん……今からあなたたちを追いかけるわ」


女「お、男さん!もっと速くこいで!!」

男「え?」

女「メリーさんに……見つかった!!」

男「!!……なんだって!?」

男は一瞬後ろを振り向く


メリーさん「私、メリーさん……あなたたちは、逃がさない」

確かに、メリーさんの姿がこちらに向かって来ていた

男「くそ……捕まってたまるかよ!」

男はそういうと、ただでさえ速かった自転車が更に加速した

女「早く……駅に……!」


後ろからはメリーさんがしつこく追いかけてくる


男「うらぁぁぁぁぁぁああああああ!!!」

男は全力で自転車をこいだ

彼女は、あまりの速さと、あまりの恐怖に、思わず目を閉じてしまった



駅に着いた

いつの間にか、メリーさんの姿はなかった


男「ハァ…ハァ……さぁ、急いでいこう」


二人は自転車から降り、駅のホームへ向かった






「フフフ……」



残り時間 47:04


男「ホームに着いた……間に合ったようだな」

ホームには、人が何人かいた

しかし、A公園で集まっていた人数より数が減っている事は明らかだった

「よう……お前らも来たか」

男「…無事だったか、あんたも」

チャラ男「へへ、見くびってもらっちゃあ困るね」

彼も、無事のようだった

チャラ男「しかし、30体だなんてとんでもない数だな……」

男「……そして、今からその数がこの町を埋め尽くすことになる……」

チャラ男「そうそう…ほんと勘弁してほしいね」

女「…それより、そんなところに立っていると線路に落ちちゃいますよ…?」

チャラ男「いいんだよ、電車が来たとき一番乗りができるからよ」

男「はは……あんたらしいや……」


男「(……なんだろう……なにか嫌な予感がする……)」

プルルルルルルルル!

駅のホームに、携帯の音がなり響いた

男「……電話か」

皆、一斉に電話にでた


「もしもし、私 メリーさん……」


「今、駅にいるの」

男「なっ…!」

プー プー プー

「嘘だろ!?」「ちょっと!電車はまだなの!?」「早く…はやくぅ……」

男「くそ……まさか、さっきの奴か……!?」

チャラ男「え、さっきの奴ってどういうことだ!?」

男「撒いたとばかり思ってたが……くそ……」

チャラ男「おいおい……しっかりしてく」ガシッ

そう言いかけた時、彼の足を何かが掴んだ

チャラ男「……は?」

チャラ男「だだ、誰だよこんなイタズラをするやつは……い、今はこんな事してる暇なんてないんだぞ」


彼は焦っていた

線路の下からのびている白い手が、彼の足をつかんでいたのだ


更に………



ゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワ


女「ひ……たくさんの手が……」


男「まさか……そんな……」


線路から、たくさんの白い手が出てきた


男「……そんな………こんなの、あんまりだ………」

このあとの展開考えてくるノシ

レス感謝です

再開

チャラ男「うわ…うわぁぁ!!やめろ!!離せ!!嫌だ嫌だ嫌だうわぁぁぁぁぁ!!!」

ズリズリズリズリズリズリ


彼はその無数にある白い手に抵抗することが出来ず、線路の下へ引きずりこまれていった

そして、それに目を奪われているスキにその無数の手はのぼってくる


「わたし」「メリーさん」


その声は、だんだんやまびこのようにこだまする


「「「わたし」」」「「「メリーさん」」」

「「「「「メリーさん」」」」」「「「「「私」」」」」


その声とともに、その姿が数多く見えてくる




その輪唱が一瞬止む頃には、少しも乱れがない綺麗な一列ができていた




そして









「「「「「「「イマカラアナナタチヲコロスノ」」」」」」」



「ひ……助けて!」ダッ

一人の男性が逃げたす


その男性にすぐ数人ほどのメリーさんが追いつき、周りをとり囲んだ

その男性は、腕、足、そして頭をそれぞれ掴まれたのだ

「ひぃぃ!!やめてくれ!!助けてく」ブチィィ!!
「アアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

男性の右腕がもぎとられる


ブチィブチブチィ!!


そして、左足、右足、左腕と、男性の体はどんどんバラバラになっていく
男性の絶叫も更に増していく

「ウウウアアアアアアァァァァ!!!カラダガアアアアアアアアア!!!!!イタイイイイィィィィ!!!!!タスケ」ブチャアァ!!!

悲鳴が途絶える


その男性の頭までもが、胴体から離れた


「え、ちょっと冗談はやめてほしいんだけど。なにこれ?やっぱドッキリ?だよねぇ~、そもそもこんなの本当に起きる訳がないんだよねぇ~」

気が錯乱して、その女性は現実逃避をしているようだった

「それとも、これは夢なのかな?あはは、あたし疲れてるのかなぁ~こんな夢を見るなんて」

スッ


女性の肩に、白い手が置かれた

「あれ?誰かな?」

その女性は躊躇なく後ろを向いた

「…おっ?なに?可愛い子じゃん、あたしとお酒一緒に飲もって誘ってくれてるの?いいよ、一緒に飲もうよ!アハハハハ」ズドッ


その女性の口の中に一瞬の内にメリーさんの腕が入っていき、そして…貫通した

「あぐぅ……は……」


彼女の口と後頭部からは、血が流れ出てきた


その後、その女性がメリーさんの腕にぶら下がっていたかと思えば、それは線路の方へ投げ捨てられたのだった


男「く………」ジリ…

女「ひ…………」ジリ…

メリーさん「………」ジリ…



二人は、メリーさんに少しづつ追い詰められていた

男「なんだって……こんなにうじゃうじゃ出てくんだよ……」


ハナセェェェ!!

男「!!」

男は、悲鳴のする方向を向いた


チャラ男「くそがぁぁ!!離せっていってるだろぉぉ!!!」


彼が、線路の真ん中で奴らに拘束されていたのが見えた

男「……電車がもうそこまで来てる…!」

男は、彼の元へ近づこうと試みた
だが、メリーさんが男の前にたち塞がる

男「う……」

そうしてる間にも、どんどん電車が彼の元へ近づいてきた

チャラ男「くそ……なんでだよ……離せ…離せよ……」

チャラ男「ちくしょう………」



「チクショォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!」



ドンッ!!!!ビチャアッ!!

ヒューン…ボトン!
ゴロンゴロンゴロン………コトッ



彼の姿が、無惨にも線路に飛び散って消えた………


男「くそ………」

男は、再び後ろに後退する


しかし……


トンッ

女「あ……壁……」

ついに……逃げ道がなくなった


男「もう……駄目なのか………」


二人は、完全に追い詰められた


女「……男さん……最後があなたの様な人と一緒で良かったです……」

彼女は、男にそういった


男「はは………最後………か……」


男は、ポケットからあの御守りを取り出した

男「なぁ………友よ………」



「………俺はまだ……生きたいんだ……」



男「彼女の事を……守りたいんだ………」



男「お前とまた………会いたいんだ………」



男「なぁ………だからさ………」





男「……助けてくれ……」










「………いいぜ」









男「………え?」










残り時間 43:32

ここまで


痛い文章だということは自分が一番分かってます……

なんか……どうも
レス感謝します

再開




声が聞こえたかと思えば、御守りから光が漏れ出した


「この世にさまよう霊よ、その怒りを鎮めたまえ……!」


カッ!!!!


眩いばかりの光がホームを埋め尽くす


「うぐあぁぁ!!」「イギャアアアァァァ!!!」


なにやら悲鳴が聞こえてきたが、この光の中では一体なにが起きているのかなど全く分からなかった



男は、光が弱まってきたのを確認し、少し目を開いた







友「……おい、いつまで寝ぼけてんだよ、男」





そこには、彼の姿があった



男「……友………なのか……?」

友「ああ……それより、話は後だ」
「こいつらが起き上がる前に電車に乗り込む」


見ると、メリーさんが全員その場で倒れていた


女「……すごい」

友「今は動きを止めてるだけだ、いつ動き出すかも分からない」

男「…よし、早く電車に乗り込もう」

三人は、電車の扉へ向かう


そして、いよいよ乗り込もうとしたその時だった



ガシッ



女「…え?」

メリーさん「ニガ……サナイ………」


一人のメリーさんが顔を上げて、彼女の足を掴んでいた


女「……あ……あぁ……」


彼女はそのメリーさんの顔を見て、恐怖に包まれる


だが、その時、男が動いた


男「彼女から……離れろ……!」


ドガッ!

男は、その手を蹴り飛ばした


男「入って!!」

今のうちに三人は急いで電車に乗る

そして、電車に三人が乗った所で、扉が閉まった

女「……ごめんなさい……迷惑をかけて……」

男「大丈夫……俺も、友がいなければもう殺されてた……」
「友……本当に……ありがとう」

友「……いいや、男もよく頑張ったな」

男「はは……」






ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンドンドンドンドンドンドンドン!!!!!!


男「!!?」

女「きゃあああ!!」



窓にメリーさんの団体が張り付いてきていた

さて、友がいよいよ人間じゃなくなってきたところで今日はさようならノシ

乙ありです
再開

ヴヴ……ア゙ア゙ア゙………

窓越しから、うめき声が聞こえる

友「やっぱりあの数じゃ長くは持たなかったか……」

彼はそう言うと、今にもはちきれそうな窓に手をかざした

友「もう一度……くたばってろ!!」

ゴォォォォォォ!!!

いきなり強風が吹き、電車が激しく揺れた
何事かと思ったら、窓に張り付いていた奴等が苦しそうな顔をしている
どうやら、これは友の仕業らしい


ヴヴヴア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!


悲鳴をあげ、電車から投げ飛ばされる奴等


バタバタバタ……


なかには、首がもげているやつもいた

しばらく、窓の外はそんな凄まじい光景が広がっていた



男はいつ入ってくるかもしれないそいつらから目を離す訳にはいかなかった


彼女は男の横で震えて目をその光景から反らす




しばらくしただろうか

窓には、いくつかの残骸が残りながらも、電車からは奴等は全員離れたようだった


友「……はぁ、疲れた………」ドスッ


彼はそういうと、近くの座席に腰を掛ける


女「……もう、大丈夫ですか……?」

男「うん……でも、できるだけ窓は見ない方がいいかもね……」

女「……まだいるんですか?」チラッ

女「………」

男「あ……」


彼女は静かに顔を伏せた


女「………」

友「あー…すまんな、俺の実力じゃあこうするしかなかったんだ」

女「……いえ、大丈夫です……私ももう大分見慣れて来ましたし……」


そう言いながらも、彼女の体は少し震えていた


男「………」

すみません、眠気がいきなり襲ってきました
このまま書いてたらいろいろ支障が出てしまうと判断して、今日はここまでにします

後、レスをしてくれる人にお願いしたい事があります
評価をしてくれるのはありがたいです
しかし、それだと私がつけ上がってしまい、SSになにかしら影響が出てしまって、更につまらない作品になってしまうかもしれません
ですので、褒めて頂くのは嬉しい限りなのですが、できるだけそのようなコメントは控えて頂くようにお願い致します

本当に勝手ながらすみません……

本当にごめんなさい……
できるだけ工夫していきます

再開



電車は、ガタンゴトンと揺れながら走る


この電車は、一体どこまで行くのだろうか


男「……なぁ」

友「……ん?」

男「……お前……よく無事だったよな……」

友「いや、この御守りがなけりゃ俺もやられてたな」

そういうと、友はあの御守りを取り出した

男「……その御守りって一体何なんだ?いきなり光だしたと思ったら、友がいきなり出てきたりしてさ……」

友「んー、実は俺も親から譲り受けた物だから詳しくは知らないんだ」

友「自分の身が危険にさらされた時に絶対役立つから肌身離さず持ってろって言われてさ、ガキの頃からずっと持ってたんだ」

友「まさか、こんな効果があったとは思わなかったけどさ」

男「……お前の家って、実はすごいんだな……」

友「ま、普段はあまり公には出さないがな」

女「でも……私達は、逃げきれるのでしょうか………」

男「……」

友「…ま、運が良ければ逃げきれるだろ」


そう、この逃走劇で生き残るには、もはや運次第なのだ


男「運が良ければ、か……」

友「まぁ、例え再び運悪くでくわしてしまっても、俺がまた足止めするさ」

男「……友、あんまり無茶はしないでくれ」

女「そうですよ……私たちだって、自分でなんとかしてみせます」

友「はは、心配してくれてありがたいねぇ……」

女「それに……」

女「私は、もうこれ以上私のそばにいてくれる人を失いたくないんです……」

女「もう誰も私を置いていって欲しくないんです……」


彼女は次第に感情的になる


女「お父さんも……お母さんも……唯一私と仲良くしてくれた親友も私を置いてけぼりにして……」


女「……一人ぼっちなんて…… 嫌だよ………」


彼女は、そう言って涙を流した




彼女は、自分の側にいてくれる人は一人もいなくなってしまった

そんな思考が、彼女を絶望させていた


女「私は……これからも一人でなんて……生きていきたくない……」







男「……だったら、側にいてくれる人を求めればいい」


女「……え?」

男「……一人で悩んでいたって、何も変わりはしないさ……」

男「それに……」




男「君とずっと側にいたいって思ってる奴が、こんな近くにいるしさ……」

女「……!」


男「………ごめん、俺、こういうときなんて言ったらいいかよく分かんなくてさ……」


女「……男さん」


男「………?」




女「………ありがとう」


男「……おぅ」


今日はこの辺で

乙ありです
再開

友「……ヒューヒュー!」

男「な、なんだよ友」


友の急な言葉に、男は顔を赤らめた

彼女も、少し恥ずかしがっているようだった


友「なんだよじゃねーよ、このリア充野郎が!!見せつけやがってよぅ!!」

彼が男にしがみついてきた

男「ちょ、やめろよ!」


今の男と彼の二人は、まるで無邪気な中学生男子のようだった

彼女はまだ、下をうつむいていた


友「あっはっは!」

男「だからやめろって!!」

友「ああ、悪ぃ悪ぃ……でもよ、男ってさ、俺と友達になった時もそんな感じだったっけな」

男「……?」

友「俺ってさ、前はもうずっと暗い性格で、友達なんてつくらなくて、一人ぼっちだった訳よ」

女「と、友さんが暗い性格……?」

友「あぁ、だがよ、こいつはそんな俺に話し掛けてきたんだ
最初は俺は黙っていたけれどよ、こいつったらあまりにもおっかしい顔してきてよ、つい笑ってしまったんだ」

男「あぁ、あれか。友、めっちゃ大爆笑だったな」

友「そんでさ、笑ったのって久しぶりだなって思ってさ……」
「そしたらこいつがいきなり、人生笑顔じゃないと生きていけないぞ!!って言ってきたんだよ」
「それから、俺達はよく一緒に話す様になって、俺もだんだん笑う事が当たり前のようになっていったんだ……」

女「……男さんって、昔からいい人なんですね」

男「も、もうよせよ友!」

友「なんだ、照れてるのか?」

男「照れてないって!!」

アッハッハッハッ……



そんな会話が続き、三人からはすっかり恐怖という感情は消えていた



出来ればずっと続いてほしいこの平和な時間



しかし、そういうわけにもいかないこの逃走劇



電車はいつしか、見慣れない駅で止まろうとしていたのだった………






残り時間 26:18

友「……とうとう着いちまったようだな……」

女「……私達、絶対逃げきりましょうね…!」

男「ああ、俺たちは絶対三人揃って生き残るんだ」

女「……そして、今まで死んでしまった人の分も、私達がしっかり生きていかなければ駄目なんですよね」

友「……そうだな、俺もメリーとかいう幽霊野郎に思い知らせてやるぜ!」


男「よし……行くぞ!」


三人は、心を一つにして電車を降りた




プルルルルルルルル!


電車を降りた途端、三人の携帯が鳴り響いた


女「……電話ですね」

ピッ


「や~っと着いたようだね……」


もはや聞き慣れた、メリーさんの声が聞こえる

男「……なぁ、お前は今どこにいる?」

男が恐る恐る問う

メリーさん「聞きたい?うふふ……」






メリーさん「私は今、電車の上にいるの」

今日はここまで

レス感謝です
再開

男は、後ろを見る

続けて友と彼女も振り向いた


そこには、確かに電車の上でこちらを見ながら座っているその姿があった



メリーさん「あなたたち、よくここまで生き残れたね」


そういうと、それは電車の上から軽やかに落ちてホームに着地した



友「…やれやれ、幽霊が違反乗車してたんじゃ世話ないな」


友はそんな冗談を言う


メリーさん「うふふ、それもそうね」


メリーさんも、友へ言葉を返した

メリーさん「それじゃあ、新しいエリアだけど頑張って逃げてね♪」


メリーさん「後、このエリアでは新たに三人の私の分身が放たれるわ」

メリーさん「まぁ基本的なルールは変わらないからね、安心してね!」


そういうと、メリーさんの姿は消えてしまった





男「……さて、行くか」



三人は、駅を後にし、新たなエリアへ足を踏み入れた




街灯が青白く光っている


そこは、なんとも薄暗い雰囲気が漂う町だった



女「…………」


友「…さて、これからどうする?」


男「……とりあえず、進もう」


静かな町を歩き出す



果たして三人は、この新たなエリアでの逃走劇で、生き延びる事は出来るのだろうか………


残り時間 23:41

ここまで
ペース遅くなって申し訳ないです

テストがあって遅れてしまいました……
レス感謝です
再開

三人は、真っ直ぐな一本道の道路を歩いていた

その道は、どこまでも続いているような、とてつもなく長い道のように感じた

無数に続く青い光はどこまでも続き、まるでどこかへ誘っているようにも感じた


男「…しかし、真夜中だから当たり前なんだろうが人がいないな……」

その不気味な雰囲気になにかを感じたのか、男がそう言った


友は、それに続いてこう言った


友「…いや、あまりにも人の気配が無さすぎる……家のなかからも感じられない」

男「え…寝てるからじゃないのか?」

友「寝ていても、微かに気配は感じるが、どこの家からもそれが全く感じられない」


友の言うその言葉が一体なにを意味するのか……
男は、町が一層不気味さを増したような気がした

女「…ここって、もしかして噂に聞く呪いの町なんじゃ……」

彼女がそう言った瞬間、友が異様な反応を見せた

友「なんだって!?」

男「と、友?何か知ってるのか?」

友「お前も誰かから聞いたことがないか?一度入ったら二度と戻ってこられない町があるって……」

男「そういえば…ばあちゃんがよく言ってたな……隣の隣にある町には近づくなって……」

女「私が小学校の頃、二人の生徒がそこへ探検に行って戻って来なかったと聞きました……」

友「俺の爺さんがその町に調査に行って、それっきり戻ってこないと親父から言われてたが……」

男「そのほかにも、その町に入って戻ってこれた人は一人もいないって話だ……」


友「…へっ、面白くなってきたじゃねーの…」

そんな恐ろしい町かもしれないと分かっても、彼は恐怖を微塵にも感じていないようだった

男「なにが面白いんだよ……」

友「分かってないな……その呪いの町からの初の生還者になれるかもしれないんたわぜ?」

男「…はは、そのポジティブなところがお前らしいや」

このあとの話の構想が思い付かない……一旦ノシ
夜書けたら書きます

ずいぶん間を開けてしまった……すみません
再開します

『……て…』


男「…え?」


『…きて……』


男は、どこからか聞こえてくるその声の主がどこにいるか辺りを見渡す


友「男…どうかしたか?」

男「…いや、なんでもな…!」


キィィィィィィィィィン!!!


その時、男に急激な頭痛が襲った

男「う…ぐぁ……なんだ……これ…」

女「だ、大丈夫ですか男さん!?」


彼女は心配そうに彼に近付く

男「ぐ………ぁ……」


激痛は治まる気配がない


友「く…奴の気配は近くにないが……どうなってるんだ……!?」

女「男さん!男さん!!しっかりしてください!!」


三人は、動揺の色が隠せないようだった


男「ぐ……こっち……だ…」


男は、その声のする方角へ指を向けると、頭を抑えながら歩き出した

女「男さん、どこへ行くって言うんですか!?無理はしない方がいいです!」

友「……いや、少し様子を見よう…」

女「で、でも……」

友「俺は男を信じる」


女「………」


彼女が少し考える間も、男は少しずつ離れていく




女「……分かりました、男さん……私もあなたを信じて着いていきます」

『…はやく……きて……』


男は、足をふらふらさせながらもその声が聞こえる方向へと必死に歩く


男「…うっ……」ヨロ…

女「危ない!」

ドサッ

男が倒れかかりそうになり、彼女は急いで男の元に駆け寄り支えた

男「…ごめん」

女「大丈夫ですか…?でも、なんでこんなところに……」

そこは、暗くてよくは見えないが、近くで大きな川が流れているようだった

男「この辺りから……誰かの声が聞こえてきたんだ……」

女「え…?でも、誰も……」

彼女は、顔を川の方へと向ける


そこには、誰かが土手に立っている姿が見えた

女「……え?」


その人影は、一瞬見えたと思いきやいつの間にかいなくなっていた


男「どうした……?」

男は、頭の痛みがなくなったようで、落ち着きを取り戻していた

女「今…誰かがそこにいたような……」


彼女は、気のせいだったのかなと呟きながら土手の階段を下っていく
男は体制を整え、その川の方を向く

男「確かにここからだったと思うが……友、お前だったら何か見えないか?」

友「いや……特には見当たらないが……」


それでは、あの声はなんだったのだろうか?

男は、そんなことを思いながらも彼女に続き階段を下りていった



残り時間 20:04


ここまで
ちょっとずつ頭の中で話がまとまってきました……
完結できたらいいな……

皆さん応援ありがとう
完結出来るように頑張ります

……その時



プルルルルルルルル!


女「電話ですね…て、あれ?私の電話はなってない……」

友「…俺もだ」

男「……俺の携帯からだ」


今まで、全員にかかってきたはずの電話だったのに対し、なんと今回は男にだけかかってきたのだ


女「男さんの知り合いとかからじゃないんですか……?」

男「いや……今までと同じ件名非表示だ」

友「……少し警戒した方がいいかもな」


男は深呼吸をし、その電話に出た

『ザー…モシモ…ザーー…』

男「……?」


その電話は、今までの電話とは違い、雑音が入り混じったものだった


『ザー…ワタシ…ノ……ザーーーー…』


男「(なんだ?様子がおかしい……)」


『ザー………トモダチ…ヲ……タスケ…ザーーー』


『ハヤ……ク……ザーー』

プツッ
プー プー プー



男「……?」

男「一体なんだったんだ……」


男は、今の妙な電話の内容を思い出す


『ザー………トモダチ…ヲ……タスケ…ザーーー』


『ハヤ……ク……ザーー』


男「(友達を助けてみたいな事を言ってたな……)」

男「(後、早くとも言ってた……てことは、この電話をかけてきた奴の友達は、今、なにか危険な状態に陥っているということか……?)」

友「…男?一体どんな内容だったんだ?」


男は、二人に今の電話の内容を詳しく教えた

女「…今までとは全く違うパターンですね……」

男「友……なにか分からないか?」

友「うーむ……強いて言えば奴からの電話ではないとだけ言えるな」

男「……なぜだ?」

友「普通、霊とかそういう類いの物からの電話は、今の電話のようにノイズが入るんだ」

友「霊の意思そのものが電話にかかってくるのであって、電話との波長が合わない為にそんな雑音が入るって言われてるよ」

女「え、でもメリーさんからの電話は電波が悪くなったりしませんけど……」

友「たぶん、奴の念が電話の波長に合うようになってるんだろう」

友「言わば、環境に適した進化って奴だな」


男「……じゃあ、今の電話は誰からかかってきたっていうんだよ……?」

ここまで
友が言う、霊が電話にかけてくる時の説明は、自分が勝手に解釈した説明です……
なんだよ、環境に適した進化って……

レス感謝
再開

友「さぁな……残念だが、俺には心当たりがないしな」

男「……だけど、俺に助けを求めてきたんだ……」

男「それを、誰だか分からないからこのまま放っておけっていうのかよ……」


友「……男、お前の言うことも分からない事はない……」


友「お前の正義溢れるその精神には俺も感服するさ……」


友「だが………今は、自分まで幽霊になりかねない状況だ」


友「……人助けをしている暇なんてないはずだ」



男「………」

女「……あ、あの…」

そう彼女が何かを言おうとしたとき


プルルルルルルルル! プルルルルルルルル!


友「……今度はメールか」


そこに書かれていた内容
それは……



題名:通達

本文:残り時間 5:00になると、あなたたちの所持している携帯のアラームが大きくなり響く

それにより、近くにいる私達に音を聞かれれば、すぐさまあなたの元へ駆けつけるわ

なお、もしも携帯電話を手離した場合は、例え逃げきったとしても無差別に消えてもらうので注意してね


             by メリーさん


男「………なんだよ、これ」


その画面に書かれていた文は、もはや死刑宣告に等しい物だった


女「……もう………私たちも駄目なのですかね……」


友「……参ったねぇ、こりゃ」


彼女は地面に座り込む

友は首をかしげた



5分もの間、自分の居場所を知らせておきながら逃げきるのは不可能に近いだろう
なにより、阻止をする為の方法がないのだ

男「……始めから俺達を逃がす気なんかなかったのかよ…………」ドサッ


男は膝を置いた


男「……畜生が………」



腕も地面に置き、そして、絶望に染まった顔を地面に向けた



ごめん、寝ますのでここまで

このSSをここまで読んでくれてる皆さん、本当にありがとうございます
完結目指してがんばります



友は、腕を組み、何か案はないか思い浮かべる

女は、男の近くへ駆け寄った



男は、失望からかその場から微動だに動かなかった




女「……男さん」



男「………」


男の返事は、ない

女「……私、やっぱり男さんがいれば助かる事が出来ると思います」

男「……え?」


彼女の言葉は続く


女「さっきまでだって、ほぼ絶望的な状況の繰り返しでしたし、男さんがいなければ私なんてとっくに諦めてしまっていましたもん」


男「………」


友「おいおい……俺だって苦労したんだぜ……」

女「ふふ、もちろん分かってます」


女「でも……それも、男さんあってのものだと思うんです」

友「まぁ、お前に影響されてるところはあるな」

友「お前に出会ってなかったら、俺は今でも寂しい思いで過ごしていただろうしな」

女「男さんのその勇気に、私達は助けられてきました」

女「…だから、今回も絶対にどうにかできますよ!」



男「………」




男「……そうだな…こんなとこで落ち込んでる場合じゃないな……!」

男は、勢いよく立ち上がる


友「…それでこそ、俺の相棒だぜ」

男「何生意気言ってるんだよ」


男は、笑いながら返す




男「…二人とも、心配かけてごめんな」


男「そして……ありがとう」

友「いいってことよ」

女「ええ、困った時はお互い様です」


三人は、互いに目を合わせた

誰も、希望は失ってなんていない


しかし、問題は解決したわけではなかった


男「だが……5分間も音をなり響かせておきながら逃げきる方法なんてあるのか……?」

友「…いや、ない」

男「おい」

友はきっぱりと言う

友「まぁ、なんとかなるだろ」

男「んないい加減な……」

男「だけど……いつまでもこんなところにはいられないな」

友「あぁ、奴がいつここへやってくるのか分からないし、ここからはさっさとおさらばだな」

女「……ええ」




…ガシッ


女「………え?」


誰かが、彼女の肩をつかんだ

女は、込み上げる恐怖を抑えながら


……後ろを、振り向いた




………彼女の心から、なぜか恐ろしいという気持ちが消えた



しかし、代わりになにかの、負の感情が心に残る



彼女が見たもの




それは、とても悲しい顔をした少女だった

ザ…ザザー




……ここは、どこだろうか


いつの間にか知らない場所に、彼女はいた


そして、そこには一人の女の子もいた


その女の子は、泣いているようだった


背中を向けているので顔は見えないけど、なぜか泣いているのは分かった


どうして泣いているのかは、分からない


だけど、どうしたものか体は動かない


どうすればいいのか、彼女はなにも分からなかった

プルルルルルルルル!


どこからか、電話の音がする


でも、女の子はしばらく動かなかった


電話はずっと鳴り響いている


女の子は、電話が気になったのか立ち上がる


そして、こちらを振り向いた


女「……え?」


その女の子の顔は、あのメリーさんの顔を少し幼くしたそれだった

その子は、どうやら彼女が見えていないらしく、スタスタと通りすぎてしまった


彼女が電話の前に立つ姿が見える


ガチャッ……


「…しザーー…たザー……いまザザーーーー」


どこから現れたか、女の子の後ろにいつの間にかいた人影が一瞬見えた………気がする





ザザーザーーザーザーー

>>264
女の子の後ろにいつの間にかいた人影が×

女の子の後ろに人影が○



女「……ここは………」

彼女は、どこか見覚えのある公園にいた


ヤーイ、ヤーイ!


女「……」


古ぼけた銅像のそばに、何人かの子供がいた


オマエハミステラレタコドモ!

キラワレタコドモ!


…何の事を言っているのだろうか

見ると、その子供達の中心に、あの女の子がいた


「もう………やめてよ……」


女の子はしゃがみこんでいて、耳を塞ぎながら、震えた声でそう言った

ウルセーンダヨ!


子供の一人がそういうと、女の子の腹を思いっきり蹴った


「ガ……ゲホッ……」


女の子は、口から嘔吐物をはきだした


ウワッ!キッタネェ!

ナニスンダヨ、コノヤロウ!!


女の子の頭を、嘔吐物と共に地面に叩きつける


シネ!シネ!!


それを合図に、周りの子供たちが一斉に女の子を殴り始めた


中には、石を体にぶつける者もいた

女「や……やめて!!」



彼女は思わず、そう叫んだ


しかし、そんな彼女の言葉も届かない


そして止めようにも、体がその場から動けない


彼女には、泣き叫ぶ女の子の姿を見ることしかできなかった

………


暗くなり、子供たちがいなくなる


そこには、体のあちこちから血が染み出て、ボロボロになった女の子の姿があった


「……ウ……ヒッグ………」


「……………」



「………ねぇ…メリー……」


ザザザーーー………

オイ………オイ!!



女「…………え?」


男「大丈夫か?」

女「…え、あ……はい」


どうやら私は、一瞬気を失っていたようだ


さっきまでのは、一体なんだったのだろう


なんだか、とてもリアルだった


夢………だったのだろうか?


……じゃあ………あの夢らしきものの前に見た女の子は………?


………どうやらいない………みたい……………

こんな駄SSを保守し続けてくれている方、心より感謝しています。
一人でも待っている方がいる限り、その御期待に添えるよう努力していきます。

友「……もう少し、休んでいくか?」


彼らは、私のことを心配してくれているようだ


女「いえ……大丈夫です」


そうだ……休んでなんかいられないんだ




      ・・
急いで………彼女を助けなきゃ………


彼女……?


彼女って……誰のこと………?

……オバアチャン……?


ナァニ?


ドコニイクノ?


コノハシヲコエタサキニネ、イイモノガアルンダヨ


イイモノ?


ソウ、イイモノ イッショニソレヲ、ミニイカナイ?


ウン、イク!



女「…橋の……向こう」

男「え?」

女「橋の向こうに…行ってみませんか?」

男「ああ、いいけど……本当に動いて大丈夫か?」

女「はい、心配かけてすみません」

友「…んじゃあ、早速行きますか」




早く……行かなくちゃ………









残り時間 15:43

大分、間を開けてしまいました……

リアルの関係もあって、投稿がどうしても遅れがちになってしまいます、申し訳ないです

(展開がなかなか思いつかなかったのもありますが……)

今後も同じようになってしまうかもですが、できるだけ間を開けずに投稿しようと思ってます

それでは皆様、たくさんの保守、ありがとうございました
今後もよろしくお願いします




アケマシテオメデトウゴザイマス(ボソッ




ネェ……オバアチャン………マダァ?


ソウダネェ……アト、モウスコシダヨ


ソウ………


ダカラ、アトスコシガンバロウネ


ウン!
……モウスコシダカラ、イッショニガンバロウネ…


アラアラ、~~チャン……
ソノオニンギョウサンモ、~~チャンガンバレッテ、イッテクレテルヨ


……ウン! ワタシ、ガンバル!


今更ながら、ミスを修正します

>>112
男「…それに、今はこれしか時間までに駅に間に合う方法がこれしかないんだ」 ×

男「…それに、今はこれしか時間までに駅へ間に合う方法はないんだ」 ○


もしかしたら、まだミスがあるかもです……
文学力なくて、読みづらい文章しか書けなくて本当に申し訳ないです……




男「……随分、霧が深くなってきたな……」

友「……どっちが来た方角か、分からなくなるな………いいか、決してはぐれるんじゃねぇぞ?この霧じゃ、すぐに迷子になっちまうぞ」


覚えてる……この道………


女「………向こうです」

男「女……?道が分かるのか?」


……急がなくちゃ………


タッタッタッタッ………


男「お、おい!」

友「はぐれるのは危険だって、言ったばかりだろうが!………行くぞ、男」

男「あ、ああ…」


男「(……なんだか、女の様子が変だ…)」



……ホラ、ツイタヨ…ミテゴラン


…スゴーイ!オバアチャン、キレイナオハナガタクサンアルヨ!


ソウ、コレガイイモノダヨ…ドウダイ?


ワーイ!


フフ、ムジャキダネェ…






女「……あった………」

思い出の………場所………

………懐かしいな


男「はぁ……やっと追い付いた……ん?……霧も晴れてきたな」

友「そうだな………にしても、なんかすごい場所に来ちまったな………」

男「へ?……うぉ!……確かにたくさん花が咲いてるな………」

友「それにしても………女、お前はなぜあの霧のなか、こんな場所に迷わずこれたんだ?」



女「………」


女「…彼女の笑顔が……蘇った所……」


友「………?」


そう……あの日、とても久しぶりに彼女が笑顔になれた場所………




オバアチャン、コレアゲル!


オヤ、コレハナァニ?


オハナノカンムリダヨ!


アラアラ、アリガトウ…オヤ、ソノチイサイホウノオカンムリハ、ジブンノカイ?



ウウン、コレハネ……







…メリーノオカンムリダヨ!






あの日から、毎日のように彼女は私と一緒にこの場所へ来た


その日からは、私が初めて彼女と会った日のようなあの笑顔を、毎日のようにしてくれた


私も、あの時までは彼女のあの笑顔がずっと見れて、とても嬉しかったな




……そして…あの笑顔を見るのが最後だった日から………







          ここには、私の体がある


男「女…急にどうしたんだ……?」

女「……」


ガサ……ガサガサガサガサ!



女「……ドコ…ドコナノ………」


男「…女……?」

友「…………」

男「おい……女………本当にどうしたんだ」


女「…ドコ……ドコニ………アルノ………?」



友「…男……彼女からさっさと離れた方がいい、行くぞ」

男「何いってるんだよ、友……」

友「…俺は、ここにいたくない」


友「なぜだかここは、あいつを………メリーさんを引き寄せるような気がするんだ」


友「ここにいれば、間違いなくあいつと出くわすことだろう」

男「それが本当だとしたら、なおさら彼女はおいていけないじゃないか」

友「…男、お前も薄々感づいてるんだろ、彼女がさっきまでとは違い、まともじゃなくなってるって」

友「あの深い霧の中、ここまで迷わず来たことだって不自然だ」

男「それがどうしたって……」



友「彼女には………霊が憑いている」

男「……え?」

男「だったら……お前の力でなんとかすればいいじゃないか」

友「……これがもし奴の罠だったら、下手に居場所を知らせるはめになってしまう……」


友「リスクは出来るだけ最小限にしたい」

男「…だからって、彼女を見捨てるだなんて………」


友「…………」



女は一体、どうしてしまったのか

ただひたすらに、無数の花を退けながら何かを探す

男は、彼女を友のいうとり憑いた霊から救えないか頭を悩ませる

友は、奴から逃げきる方法を考え込む


そうしている間にも、時は一刻、また一刻と過ぎていく


そして




残り時間 05:00



ビーーー!! ビーーー!! ビーーー!!


男「!!」

友「…くそ、ついに時間がきたか………」


携帯電話から鳴り始めるアラーム

それは、サイレンのように響き、否が応にも彼らの居場所を周囲へと知らせる


男「………友、どうせ俺たちの居場所は特定される……」

男「だから……女を、その霊から救ってくれ!!」


友「………」

友「……これも、奴の計算の内だとしたらどうする」

たった一つの行動で、三人とも奴に殺される事は避けたい、少しでも生き残る可能性の減る選択肢を選びたくはない

そんな考えが、友の頭をよぎらせていた

男「そんなこと、言っている場合じゃないだろ…!」

友「だがな……」

友の変わらない態度に、男は少し黙りこんだあと、友の目を見た

男「………もしお前が彼女を救えないと言うのなら…」

男「…俺はたとえ、生き残ったとしても………」


男「自分で、俺自身の命を絶つ」

友「…………」


男のその目は、心から彼女を救いたいと願っていた
男のこの言葉は決して、嘘ではないことを、友は直感的に感じた

友「………」


友は目を閉じ、自分の考えを改める

本当に自分は正しいのか

自分だけの考えで、彼までをも失い、自分だけが生き残るというのか

たとえ彼が死ななかったとしても、彼は一生罪悪感を背負っていく事になるのではないか

そして、なにより彼女が、死の恐怖に襲われるのを見殺しにしていいのか

自分も一度身を持って感じたあの恐怖を、この手で止めようとしないでいいのか、と


そして、友は自分の中で答えを出して、目を開いた

友「そうだな……親友の大切な恋人を見捨てようなんて、俺もどうかしていたな」

男「……!」

友「…男、お前は奴が来ないか周辺を見張っていろ」

男「分かった……」

男「……友」

友「ん?」

男「…俺の身勝手な願いを聞いてくれて、ありがとう」

友「…元々、三人とも生き残るって約束だものな、気にするな」


友はそういうと、女に目を向ける

女「ドコニ……アルノ……」

女「…ハヤク…ミツケナイト」


友「…おい、幽霊……お前が一体何を探してるのかは知らないが……」

友「……とっとと彼女から離れな!」


友は、女から霊を引き離すため、強い念を送り始める

女「う…ァ……がぁァ…!」

女の体からは、霊の苦しむ声が発せられる

友「さっさと………彼女から……去れ!!」


『…やめてください、友さん…!』

友「…?!」

友の頭の中に、声が響いた

その声は、紛れもない女の声だった


女『…今、彼女には私の体が必要なんです』

友「何故だ……このままここにいれば、奴に捕まってしまうぞ…!」

女『…それでも、私は彼女と一緒に探します』

女『だって、これしか方法がない気がするんです…』

女『私たちが助かる為にも……』



女『……あの子を、救う為にも』

友「おい、どういうことだ!?」

女『……ごめんなさい…私のこ…ザーー……は……置いてい…ザー…て…逃げ…ザーー…く…』

ザッーーーーー

友「女!?どうしたんだ、おい!」


友「……くそ、返事がない…」


女「ドコ……ドコナノ……」ガサガサガサッ


先程の声は、紛れもない、正常な彼女の声だった

だが、目の前に映る彼女は、とてもそんな面影は見えない

なぜ彼女は友の除霊を拒むのか

一体、彼女と彼女に憑く霊との間に何があったというのか

そんな疑問だけが残った



男「おい、友……一体どうしたんだ…?」

友「…女は、自分の意思で霊に憑かれているらしい」

男「なんだって…!?」

友「……女から霊を引き剥がそうとしたら、当の本人からそれをやめるように止められた」

友「そして、俺達が助かるために、何かを探すと言っていた」

友「…その間に、自分を置いて逃げろ、とも言っていた」

男「な……」

男は、その言葉を聞き、彼女の方を見る

女「……ドコォ………」ガサガサッ

先程までとは変わらない、その狂った様な姿の彼女


男は、そんな彼女の元に近づいていった

男「……」

女「ハヤク……ミツケナイト………」ブツブツ…

男「女……」

男「…一体、どうしてしまったんだ……?」

女「……ドコニモ……ナイ…」ガサガサ…

男「……」

男「女……俺はこんな姿の君を置いていくなんて、出来ない」

男「君を一人になんて、出来るわけがない」

女「……ァアァ……ドコォ…」

男「……」

男「…女……いや、女に憑く霊……」

男「君は一体、何を探しているんだ……?」

女「……ワタシノ……ニンギョウ………」

女「……ドコ……ニ……アルノ…」

男「…人形……?」


男「(…そういえば、メリーさんの都市伝説も、人形が関係していたな……)」

男「(というより、その人形自体がメリーさんなんだっけ……)」



女「……ドコォ……」



男「………なぁ」



男「…俺も手伝うよ、その人形探し」

女「………エ……」


男「さて、どこにあるのかな……その人形は」ガサッガサガサッ

友「……おい、アラームがなり響いてるんだから、ここに留まっているとすぐに捕まるぞ」

男「…どうせ逃げきれる訳がないんだ……」

男「……だったら、その霊の探し物を探すしかないと思うんだ」


男「…女が信用してるみたいだし、その霊の事を信じても大丈夫だと思う」

友「はぁ……仕方のない奴だ」


友「しょうがない、俺が周りを見張っている」

友「だから、早めにその探し物を見つけてくれよ」

男「あぁ」


女「………」


女「……」




女「……アリ………ガ………トウ……………」






男「……え?」








プルルルルルルルルルルルルルル!!!

男「……!」

友「……俺が出る」

ピッ


友「………もしもし…」




「……あなた達………なんでここにいるの……」


「どうやってここに入ってきた」

「ここは秘密の場所」

「誰もここには来てはいけない」

「ここから立ち去れ」

       「立ち去れ」
   「出ていけ」
           「出ていけ」
    「立ち去れ」
               「出ていけ」   「立ち去れ」

         「立ち去れ」

立ち去れ 出ていけ 立ち去れ 出ていけ 立ち去れ 出ていけ 立ち去れ 出ていけ 立ち去れ 出ていけ
 立ち去れ 出ていけ 立ち去れ 出ていけ 立ち去れ 出ていけ 
立ち去れ 出ていけ 立ち去れ 出ていけ 立ち去れ 出ていけ
出ていけ 立ち去れ 出ていけ 消えろ 消えろ 消えろ 消えろ 
消えろ 消えろ 消えろ 消えろ 消えろ 消えろ 消えろ きえろ 
きえろ きえろ きえろ きえろ きえろ きえろ きえろ きえろ きえろ きえろ
きえろ きえろ きえろ きえろ きえろ きえろ きえろ きえろ きえろ きえろ きえろ きえろ きえろ きえろ きえろ
きエろ キえロ キエろ キエロ キエロ キエロ キエロ キエロ キエロ キエロ キエロ キエロ



 わたし  メリーさん




   今、あなたたちの事がよく見えているの


ガチャッ
プーッ プーッ プーッ プーッ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きのまさとさん   2013年09月28日 (土) 22:38:45   ID: 4m798SrW

めちゃ×2おもしろいです!
これからも頑張ってください!!

2 :  SS好きのまさとさん   2013年10月02日 (水) 00:27:07   ID: 1g0iPrbB

続きが気になる~(笑)

がんばってくださぃ!

3 :  青木 ユイ   2014年03月01日 (土) 15:35:52   ID: agtx_y7C

続きが気になる!!

これからも頑張ってください!!

4 :  SS好きのさん   2014年03月17日 (月) 20:42:53   ID: Q0h03lO8

リアルタイム更新かぁ・・・・
がんばってくださーい!

5 :  SS好きの774さん   2014年06月07日 (土) 01:11:45   ID: T8PGNXs0

まだかなぁ~
早く続きが読みたいな
頑張ってください!!!

6 :  SS好きの774さん   2014年06月27日 (金) 23:21:56   ID: 1v-6AJJB

RPGツクールでゲーム化してもいけるんじゃない?

7 :  SS好きの774さん   2014年10月16日 (木) 22:41:06   ID: 8enivrLP

残念ながらエタっちゃたんだよなこれ、別の場所ででもいいから続き書いて欲しいな
なんで最後下げ進行してるんだ>>1よ…

8 :  SS好きの774さん   2015年01月24日 (土) 09:03:48   ID: JFlWx-La

続きが読みてーー!!!

9 :  SS好きの774さん   2015年05月26日 (火) 16:52:38   ID: e_yt2TDt

早くー

10 :  SS好きの774さん   2015年09月17日 (木) 21:59:15   ID: yzdZ5FZa

続き

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom