JK「起きたら小指に赤い糸が!!!!!」 (9)

JK「むにゃむにゃ……」スカピスカー

ソロソロオキナサーイ!

JK「うぅう、うるさいなぁ……休みの日くらい寝かせてよぉ……」モゾモゾ

JK「ん、んぅ……?」

JK「んぁぁ……? なぁにこれ……血ぃ……?」

JK「はれ……つまめるぅ……? いとぉ……? あかぃ……ん?赤い?糸???」

JK「赤い糸!?!!?」ガバッ

JK「本物!?本物だ!!!赤い糸ってことは赤い糸ってことは!この先に運命の人が!??」

JK「私の運命の人!それすなわちテニス部の顧問の先生!!!」

JK「ついに我が世の春が来たあああああああ!!!!!!!!!!!」

JK「今日は男テニの練習があるはず!こうしちゃいられねぇ!!」ドタドタッ!


母「パパ、コーヒー」

父「ありがと」

ドダダダッ

父「ん、騒がしいな……」ズズッ

JK「はぁっはぁっ……!!」ズザッ

母「やっと起きた。そろそろお昼作るから……」

JK「学校行ってくる!!!」

母「は? あんた今日休みなんじゃ……」

JK「恋する乙女に休日はないの!!!!!」クワッ

母「はっ!!」

母(あの眼は本気の眼!! 伊達や酔狂じゃないみたいね……!!)

父(うーわ……昔の母さんとおんなじ眼してる……)

JK「それじゃ……!」

母「待ちなさい!!」

JK「邪魔しないで!!」

母「違うわ! これ食べていきなさい!!」

JK「これは……ジャムトースト!!!」

母「そんな顔色じゃせっかくの乙女が台無しだぞ☆」

JK「お母さん……!」ジーン

母「お赤飯炊いて待ってるからね!」

JK「うん!」

父(おい……)

JK「いってきみゃあ~~~す!!!」タッタター

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JK「むぐむぐっ、いっけな~い!早く行かなきゃ練習終わっちゃう!!!」タタタタッ

「ん?」スッ

JK「え」

マガリカドッシーンッ☆

JK「いったたぁ、もういったいどこ見て……え」

「す、すみません、お怪我は……」

JK「あなたは!!!」

「ん?」

JK「端正なルックスと甘い歌声で虜なった女性は数知れず!ドラマに出ればSっ気マシマシの演技で視聴者のハートを容易く射貫く!と思えばバラエティでは愛嬌たっぷりの可愛らしい姿でファンのハートを鷲掴み!特に10代の女の子から絶大な人気を誇るアイドルユニットのリーダーのイケメンさん!!?!???」

イケメン「え……あ、はい……声大きいですね……」

JK「どうしてこんな片田舎に!?!?!?」

イケメン「あぁ、いや実は……」

JK「はっ!!まさかっ!!!」

イケメン「え……?」

JK(まさかまさかまさかこの赤い糸の先!運命の人ってイケメンさんなんじゃ!!?!?)

JK「」チラッ

イケメン「?」

JK(どうしよどうしよどうしよ!!!!私がイケメンさんと!?あのイケメンさんと!??)

イケメン「あの……?」

JK(きゃー!きゃー!どうしよ!!友達全員に自慢しまくっちゃう!友達じゃない人にも自慢しちゃう!!)

JK(でも待って!待つのよ私!彼は今を時めく人気アイドル!恋人がいるなんて知れたら大スキャンダル!!完璧な彼の隣にいるなら私も完璧にならなきゃ!!隠し通すのよ私!!!)

JK(でもそっかぁ、イケメンさんと結婚かぁ……ソファに並んで座ってイケメンさん主演の映画とか見るのかなぁ……そんでぇ、映画の中でヒロインに言うセリフを生で私にも……そして映画よりもロマンチックなキスを……あとは流れで……)

JK「ぐへ、ぐへへへ……」

イケメン「え、なに……こわ……」

JK(毎朝起きたらイケメンさんが隣にいてぇ、おはようのキスをしてぇ、イケメンさんがお仕事行くとき私が作ったお弁当持ってぇ、いってらっしゃいのキスをしてぇ……イケメンさんを見送ったら私は学校に……ん、学校?)

JK「はっ!!!!!」

イケメン「」ビクッ

JK(私には先生という大事な人が!!!!!ダメよ私!私の運命の人は先生!それ以外ありえない!私やっぱり先生のこと裏切れない!!!!!)

JK「あの!!!!!」

イケメン「はい……?」

JK「ごめんなさい!!!イケメンさんの気持ちはうれしいですけど私やっぱりあなたとはお付き合いできません!!!!!」

イケメン「え、フられた……? なぜ……」

JK「それでわ!!!!!」バヒューンッ

イケメン「……」ポツーン

イケメン「こわ……」

JK「はぁっはぁっ!!はやく先生のもとへ!!!!」タタタタッ

「ん?」スッ

JK「え」

マガリカドッシーンッ☆

JK「いったたぁ、もういったいどこ見て……え」

「そいつぁこっちのセリフ……」

JK「あなたは!!!」

「ん?」

JK「最近噂になってる露出狂さん!!!!!」

露出狂「おお! 嬢ちゃん俺のこと知ってんのか!!!」

JK「はい!!!このあたりで出没するから黒コートの人には気をつけるようにって学校で!!!!!」

露出狂「そっかぁ、俺も有名になったもんだなぁ……」シミジミ

JK「でもどうしてこんな時間に!??まだ明るい時間ですよ!!!」

露出狂「それがよぉ、最近夜中に人歩いてなくてよぉ……」

JK「噂になってるから当然ですね!!!!!」

露出狂「有名になんのも困りもんだなぁ……せっかくだ。嬢ちゃん、俺の露出見てくかい?」

JK「遠慮しときます!!!!!」

露出狂「即答たぁ手厳しいなぁ、久しぶりの女の子だってのに。いいじゃねぇか減るもんでもねぇし」

JK「いえ!!!私には運命の人がいるので!!!!!今もその人に会いに行く途中なんです!!!!!」

露出狂「なんだって!? そいつぁえれぇこった!!! 俺の露出なんざ見てる場合じゃねぇな!!!」

JK「はい!!!なんで私急ぎます!!!」

露出狂「その人に露出見せんのかい!?」

JK「ゆくゆくは!!!」

露出狂「結構なこった! 行きな!!!」

JK「ありがとうございます!!!!!」バヒューンッ

露出狂「へっ、俺も気張らねぇとな……んぉ? あんなとこに人が……ちょうどいいやなぁ!!!」タタタッ

JK「はぁっはぁっ!!今行くよ先生!!!!」タタタタッ

「ぽ?」スッ

JK「え」

マガリカドッシーンッ☆

JK「いったたぁ、もういったいどこ見て……え」

「ぽぽぽ……」サスサス

JK「あなたは!!!」

「ぽ?」

JK「八尺様!!!!!」

八尺様「ぽぽぽぽぽぽぽっぽぽぽ?」

JK「はい存じ上げております!!!!確か人をさらって取り殺すんだとか!!!!!」

八尺様「ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ」

JK「いえそんなぁ、褒めてもなにも出ませんよぉ。八尺様こそスタイル抜群でうらやましいですぅ」テレテレ

八尺様「ぽぽぽぽぽ」

JK「でも八尺様ってこんな時間にも現れるんですね!!!あ、もしかして私が標的ですか!!?!?」

八尺様「ぽっぽぽぽぽぽぽぽぽ、ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ」

JK「そうですかちょっと残念です!!!!」

八尺様「ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ」

JK「探してる人?どんな人ですか???やっぱりちっちゃい男の子?」

八尺様「ぽぽ、ぽぽぽぽぽぽぽ」

JK「へぇ、珍しいですね」

八尺様「ぽぽぽぽ、ぽぽぽぽぽぽ、ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ」

JK「ふふ、素敵です!」

八尺様「ぽっぽぽぽ、ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ」

JK「黒いコート? あ!!!!!」

八尺様「ぽっぽぽぽ!?」

JK「はい!!あの露出狂さんですね!!!さっきそこで会いました!!!!!」

八尺様「ぽぽぽぽ!?!?」

JK「はい!!!向こうに行きましたよ!!!!!」

八尺様「ぽぽぽぽぽ!!!!!」

JK「いえいえ!!!お互い恋する乙女ですもん!!!!!!」

八尺様「ぽぽぽぽ?」

JK「はい!!!私も今、赤い糸で結ばれた運命の人に会いに行く途中なんです!!!!!」

八尺様「ぽぽぽっぽぽ。ぽぽぽぽっぽぽぽぽぽ」

JK「いえ!!お役に立てて何よりです!!!!!」

八尺様「ぽ、ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ!」スッ

JK「はいっ!!!!!」スッ

ガシッ☆

八尺様「ぽーぽーぽ!!!」バヒューンッ

JK「そちらも!!!!!」バヒューンッ

JK「はぁっはぁっ!!先生もうすぐだからね!!!!」タタタタッ

「ん?」スッ

JK「え」

マガリカドッシーンッ☆

JK「いったたぁ、もういったいどこ見て……え」

「きゅぅぅ……」

JK「あなたは!!!」

「ん?」

JK「よく分かんないけど見た感じ普通の女の子を魔法少女に変身させるタイプの妖精さん!!!!!」

妖精「すごいやその通りだよ!! ボクを導いていた光はキミだったんだね!!」

JK「導く?ってことはまさか私が魔法少女に!?!?!??」

妖精「そうさ!! キミにはその資格がある!!」

JK「私高校生ですけど大丈夫ですか!??年齢制限とか!!!!」

妖精「魔法少女界隈も担い手が少なくて高齢化してるんだ!! キミでも若いくらいさ!!」

JK「世知辛いですね!!!!!」

妖精「キミみたいな可愛い子が来てくれれば大活躍間違いなしだよ!!!それに魔法少女になればみんなの人気者!部活で活躍できるし成績も上がるし彼氏もできるよ!!!」

JK「勧誘お上手!!!」

妖精「伊達に女の子たちを騙し……いや言いくるめ……ああ、と……それでどうかな!? 魔法少女!!」

JK「魔法少女かぁ……私憧れてたんですぅ……!」キラキラ

妖精「そうと決まればボクと契約して魔法少女になってよ!」ニコッ

JK「ごめんなさい!!!」フカブカー

妖精「なんでぇ!」ズゴゴゴー

JK「私行かなきゃいけないところがあるんです!!!!!」

妖精「魔法少女だよ!?? 世界の平和がかかってるんだよ!??」

JK「それでもです!!!」

妖精「世界平和より大事なことだって言いきれるのかい!?」

JK「言い切れます!!!」

妖精「そんなわけあるもんか!!! 平和より大事なものなんて……」

JK「恋です!!!!!」

妖精「こ、い……?」

JK「そうです!!! 私は今、赤い糸で結ばれた運命の人に会いに行くところなんです!!!」

妖精「た、確かに恋は時に世界すら超える……で、でも魔法少女にだって恋愛がつきものだ!! 魔法少女をやりながらでもいいじゃないか!!」

JK「好きな人に魔法少女だってばらしてもいいんですか!??」

妖精「ダメに決まってる!!! 大体それと魔法少女になれないこととどんな関係が」

JK「好きな人には私のすべてを知ってほしいんです!!!!!」ドンッ

妖精「なっっ……!!!!」

JK「ごめんなさい……私、魔法少女にはなれません……だって……だってね? 彼が待ってるからっ」ニコッ

妖精「……そうだね、ボクが間違ってたよ」

JK「妖精さん……」

妖精「今は諦めるよ。でもいつか世界がキミを必要としたとき、ボクはまたキミの前に現れる……その時まで! しばしの別れ!!!」

JK「はいっ!!! さよなら!!!!!」バヒューンッ

妖精「……さて、次を狙うか……ん? あそこの巨大な女性……高身長系魔法少女……ありだな」フヨフヨー

JK「はぁっはぁっ!!先生っ!!!!」タタタタッ

「ん?」スッ

JK「え」

マガリカドッシーンッ☆

JK「いったたぁ、もういったいどこ見て……え」

「ち、殺りそこなったか……」

JK「あなたは!!!」

「ん?」

JK「転生トラックさん!!!!!」

転生トラック「なっ!? 莫迦な……バレただと……!! まさかこいつ第三の眼を……!!!」

JK「おめめは2つです!!!!」

転生トラック「そうか。まあいい、これもまた宿命だろう。大人しく轢き殺されて聖女にでもなってもらおうか」

JK「お断りします!!!!!」

転生トラック「む……悪役令嬢がお好みか? 婚約破棄か? ある程度は口利きしてやらんこともないが……」

JK「ではなく!!!!!」

転生トラック「ならばそうだな……最近は無表情系というか達観した風な女が活躍するのが流行ってるしその波に……」

JK「それ多分私じゃ無理です!!!!!」

転生トラック「確かに貴様五月蠅いもんなぁ……となるとそうだな……」

JK「死なない方向でお願いします!!!!!」

転生トラック「転移系はあいにく門外漢でな」

JK「異世界行かない方向で!!!!!」

転生トラック「我儘な小娘だ。貴様はこれから世界を越える。それは逆らうことのできない運命だ」

JK「運命ならこの手にあります!!!!!」ドンッ

転生トラック「なにを巫山戯たことを……」

JK「赤い糸で結ばれた運命の人がいるんです!!!!!」ドドンッ

転生トラック「なん……だと……! ではなにか……貴様は今、運命の糸を手繰る真っ最中だと……!」

JK「その通りです!!!私たちの運命の赤い糸は転生なんかに邪魔できません!!!!!!」

転生トラック「フッ、自ら選び取った運命のためならば世界にすら抗うか……気に入った! その運命必ずものにして見せろ!!!」

JK「はい!!!行ってきます!!!!!」

転生トラック「車に気をつけろよ!」

JK「ありがとうございますー!!!!!」バヒューンッ

転生トラック「フッ、面白い女だ……しかしこれではノルマが……ん? あれは魔法少女界隈のマスコットか……妖精が転生……ファンタジー種族が魔法少女に……いけるッ! そこの妖精待て! 轢き殺させろ!!!」ブゥゥゥン

JK(それからも私はいろんな人?に曲がり角でぶつかりました!!!!!)



マガリカドッシーンッ☆

JK「いったたぁ、もういったいどこ見て……え」

「ワレワレノフチューイダ」

JK「あなたは!!!」

「ナンダ?」

JK「宇宙人さん!!!!!」

宇宙人「ナゼワカルンダ」

JK「タコっぽいので!!!」

宇宙人「ドコガタコナンダ」

JK「我々は宇宙人だって言ってみてください!!!」

宇宙人「ワレワレハウチュージンダ」

JK「おおー」パチパチ




マガリカドッシーンッ☆

JK「いったたぁ、もういったいどこ見て……え」

「い゛た゛い゛よ゛お゛お゛お゛!゛」

JK「あなたは!!!」

「う゛え゛ぇ゛ぇ゛~゛~゛~゛ん゛!゛」

JK「ぼく、迷子?」シャガミ

迷子「マ゛マ゛い゛な゛く゛な゛っ゛ち゛ゃ゛っ゛た゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛」

JK「ぶつかっちゃってごめんね? お姉ちゃんと一緒に交番行こうねぇ」ナデナデ

迷子「う゛ん゛……」コク



マガリカドッシーンッ☆

JK「いったたぁ、もういったいどこ見て……え」

「*****」

JK「あなたは!!!」

「*?」

JK「どうぶつの森さん!!!!!」

どうぶつの森「(※どうぶつ語のため翻訳不可)」

JK「(※どうぶつ語のため翻訳不可)」ブンブン

どうぶつの森「(※どうぶつ語のため翻訳不可)」パァァァ

JK「(※どうぶつ語のため翻訳不可)」パァァァ

どうぶつの森「(※どうぶつ語のため翻訳不可)」フリフリ

JK「けけボッサ!!!!!」バヒューンッ



JK(そして……)

JK「ぜぇぜぇ、はぁっはぁっ……!! やっと……やっとやっとやっと学校着いた……!!!」

JK「なんかやたらいろんな人にぶつかった気がする……てゆーか曲がり角あんなに多かったっけ……!」

JK「ううん、そんなことどうでもいい!!! 今大事なのは!!!!!」



先生「よーし次いくぞー!」



JK「せんせぇ!!!!!」

JK「よかったまだ練習やってる!!!会えるって信じてたよ!!!だって私たちは運命の赤い糸で結ばれて……え」

JK「え、え????なに??なんで???赤い糸……先生の方に伸びてない……??????」

JK「なん、え??なんで?ど、どういうこと……??ま、まさかまさかまさかまさか……!!!」

JK「私の運命の人……先生じゃ……ない……???」

JK「そ、んな……そんな……!」

JK「うっ……ううっ……うっ、うっ……」

JK「うあっ……あああっ……!」

JK「ううううぅぅぅぅぅ……ぁぁぁぁぁあああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!」

JK「ふんぬうううううっ!!!!!!!!!!!」

ブチィッ!!!!!!!!!!!!!!!

JK「いらんっ!!!!!!」ポーイ

JK「しぇ~んしぇ~~~♡♡♡♡♡」スッタタター

先生「ん? うおおっ!?!!? おまっ、なんっ!?? 今日休みだろ!?!??」

JK「関係ありませ~ん♡♡♡しぇんしぇえとわたちわぁ♡赤い糸よりもつよーい運命で結ばれてるんですぅ♡♡♡♡♡」

先生「はっ!? 赤い糸!?? 何の話!??!?」

JK「しぇんしぇ~♡♡♡」ギュウウウッ

先生「離れろぉぉぉおおおおお!!!!!」

JK「いやでぇ~~~すぅ♡♡♡♡♡」スリスリクンカクンカスーハー































イケメン「え、せっかく赤い糸たどって来たのに切れてる……こわ……」プラーン

おしまい

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