璃奈「ユウプラス」 (33)

歩夢「はぁ…最近侑ちゃんと全然一緒にいれなぁ…」


~回想~


歩夢「侑ちゃん、準備できた?帰れそう?」

侑「うん。大丈夫だよ」

歩夢「それじゃあ、帰ろっか?」

侑「そうだね」

歩夢「あっ、そうだ、侑ちゃん。今度の休みの日空いてる?」

侑「ごめん、今度の休みはせつ菜ちゃんと用事があって…」

歩夢「そうなんだ…なら次の休みの日とかは何か用事とかある?」

侑「えっと…その次はしずくちゃんと出かける予定があって…」

歩夢「そう…ごめんね。色々聞いちゃって」

侑「ううん、こっちこそ。」


~回想終了~

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歩夢「同好会に入ってから楽しいこともいっぱいあるけど侑ちゃんと遊んだり出かけたりする時間が減っちゃったな…」

歩夢「時間できちゃったし。とりあえず、ゲームでもしよっかな…なにしようかな…」


~少女捜索中~


歩夢「あっ、このゲーム買ったはいいけど全然やってないし今日はこのゲームをやろっかな」

歩夢「…」(ピコピコ)

歩夢「こ、これだっ!」


歩夢「同好会に入ってから楽しいこともいっぱいあるけど侑ちゃんと遊んだり出かけたりする時間が減っちゃったな…」

歩夢「時間できちゃったし。とりあえず、ゲームでもしよっかな…なにしようかな…」


~少女捜索中~


歩夢「あっ、このゲーム買ったはいいけど全然やってないし今日はこのゲームをやろっかな」

歩夢「…」(ピコピコ)

歩夢「こ、これだっ!」


翌日


かすみ「ーーでさ、その時しず子がさ…」

璃奈「ふむふむ」


ドドド ガチャ

歩夢「璃奈ちゃん!今いい?」

璃奈「ど、どうしたの?」

歩夢「はぁ、はぁ…」

かすみ「と、とりあえずお水飲みますか?」

歩夢「あ、ありがとう」ゴクゴク


かすみ「…」

歩夢「ぷはー」

璃奈「そ、それでどうしたの?」

歩夢「璃奈ちゃんってゲームとか作れる!?」

璃奈「え?」

歩夢「自分でオリジナルなゲームとかつくれる?」

璃奈「簡単なのならで、できなくはないけど…」


歩夢「…このゲームみたいなゲームを作って欲しいんだけど」バンッ

璃奈「こ、これは…」

かすみ「ラブプラス…?」

歩夢「このゲームの侑ちゃんバージョンを作りたい」

璃奈「…なるほど」

歩夢「お願い!」




璃奈「…歩夢さんの望むものでないかもしれないけどやれる事はやってみる」

歩夢「ほんと!」

璃奈「う、うん」

璃奈「…作る上でこっちにもメリットがある」

歩夢「それじゃあ、今日からやろう!」

璃奈「え?」



それから…


璃奈「こ、こんな感じかな?」

歩夢「ううん、侑ちゃんならこの時相手の話しを聞いた上で自分の話しを進めるから会話はうんうん、からはじまって…」

璃奈「なるほど…」カタカタ


また別の日…


璃奈「…これでどう?」

歩夢「うーん、侑ちゃんはこんなに厳しい感じで言ったりしないかな。やろうよ!っていうよりも手伝うよ!って感じかな」

璃奈「ふむ…」(栄養ドリンクゴクゴク)カタカタ


またまた別の日…


璃奈「こ、ここは…」

歩夢「…たしかに悪くないけど侑ちゃんはねやれば出来る子だけどそれを十分に自覚できてないところがあるの。あれは小学2年生の時…」

璃奈「…」(目の下にクマ)カタカタ


またまたまた別の日


璃奈「…」カタカタ

歩夢「あの子はね、ほんとにかわいいの。あれはね、中学にあがったばかりのときなんだけど…」

璃奈「…」(目の焦点があってない)カタカタ


そして…


璃奈「あ、歩夢さん…!」

歩夢「璃奈ちゃん…!」

璃奈、歩夢「で、できた!!」

歩夢「璃奈ちゃん!本当にありがとう!」

璃奈「私も作ってて楽しかった」(目に光がなく歩夢の反対方向を向いて)

歩夢「さっそくやってみていい?」

璃奈「うん。楽しんで」(壁に話しかける)

歩夢「楽しみ!」

璃奈「おやすみ」(活動限界)

歩夢「璃奈ちゃん、本当にありがとう!」


数日後


歩夢「…侑ちゃん今日はねーー」

かすみ「最近、時間があれば歩夢先輩ずっとゲーム機に話しかけてるね」

璃奈「うん」

歩夢「もう、侑ちゃんってばーー」

かすみ「…」

璃奈「…」

かすみ「そういえば、りな子大丈夫?」

璃奈「うん。最近ようやく調子が戻ってきた」

かすみ「大変だったね」

璃奈「うん。ゲーム作るのは楽しかったけど知らないうちに昔話になったりゲームと違う方向性の話になったりしたのが辛かった」



かすみ「歩夢先輩、侑先輩の事になるととまらなくなるからね…」

璃奈「後半はもうほとんど記憶がない」

かすみ「本当にお疲れ様」

璃奈「でも、自分が思ってるよりもすごいものができたと思う」

かすみ「そんなに?」

璃奈「うん」

かすみ「結局、りな子が作ったゲームはどんなゲームなの?」

璃奈「簡単に言えば擬似的に侑さんと恋人になるゲーム」

かすみ「恋人!?」


璃奈「うん」

かすみ「恋人ってあの恋人!?」

璃奈「放課後に一緒に帰ったり、休みの日にデートしたり、何にもない日でも一緒にいたりできたりする」

かすみ「え!?」

璃奈「しかも、選択肢をかえるだけでいろんな侑さんと付き合える」

かすみ「いろんな!?」

璃奈「優しい侑さん、ちょっと怖い侑さん、デレデレな侑さん、ツンデレな侑さん、妹みたいな侑さん…他にも清楚系やロリ系、ドジっ子、オタク系、癒し系、地雷系やヤンデレ等様々な侑さんと恋人になれる」

かすみ「…」

璃奈「しかも侑さんに手伝ってもらってフルボイスではないけど音声もついてる」

かすみ「…」

璃奈「ちなみに三文字まで侑さんに名前を読んでもらえる」

かすみ「…」

璃奈「あなただけの侑さんと付き合おう」

かすみ「…確かにそんなゲームなら歩夢先輩がどハマりするのもわかる気がする」

璃奈「それだけのものを作った」ドヤ

かすみ「…りな子ひとつ聞いていい?」

璃奈「?」

しずく「…そのゲーム、かすみんにも遊べたりする?」



 数日後…


せつ菜「この前侑さんとアニメショップに行ったんですが侑さんも同じアニメが好きで盛り上がっちゃったんです!」

しずく「そうなんですか!わたしの侑さんは演劇の練習に遅くまで付き合ってくれてとても助かっちゃったんです」

せつ菜「それはそれは!」

しずく「侑さんも今度の舞台が楽しみって言ってくださったのでより気合を入れて頑張ります」


ランジュ「ねぇ、栞子。侑がこの前この服が似合ってるって言ってくれたんだけどどうかしら?」

栞子「とてもいいですね、私も侑さんにこのアクセサリーを勧められたのですがどうでしょうか?」

ランジュ「非常好吃!とても良く似合ってるわ!」

栞子「ありがとうございます」


果林「この前出かけた時、目的地まで侑が案内してくれたのよ。いつもより早く到着できて助かったわ」

エマ「よかったね、果林ちゃん。わたしはこの前侑ちゃんと出かけていろんな物を食べたんだ。どれもどれもとってもボーノだったよ~」

果林「あら、いいわね」

エマ「果林ちゃん等も今度一緒に行こうよ」

果林「それは、楽しみね」


愛「ねぇ、聞いてよ。この前愛さんがバスケ部の助っ人に行った時の姿をゆうゆがみててくれたんだけど凄くかっこいいって言ってくれてさー」

ミア「ボクのベイビーちゃんもボクの作る歌をカッコいいって言ってくれる。それだけじゃなく綺麗でずっと聞いてたいとも言ってくれた」

愛「さっすがゆうゆだね!今度愛さんにもその曲聴かせてよ!」

ミア「あぁ、もちろんいいよ。ベイビーちゃんのお墨付きだし、きっと愛も気に入ってくれるはずさ」


歩夢「それでね、今度侑ちゃんが私の好きな所に一緒に行ってくれるっていうんだ」

かすみ「それはとても楽しみですね!まぁ、かすみんの侑先輩も色んなところに一緒に来てくれますけどね!」

歩夢「へぇ、そうなんだ…でも私の侑ちゃんは一緒に来てくれるだけじゃなくってずっと一緒にいるもん!」

かすみ「かすみんの侑先輩だって!」


璃奈「…」

璃奈「かすみちゃんから広がった輪はあっという間にみんなに広がっていった」

璃奈「みんな結構プレイしてるみたいだけど侑さんはこの事を知らない」


ガチャ

侑「ごめーん、みんな。先生に呼ばれちゃってお待たせしちゃって…」

歩夢「ううん、全然待ってないよ」

しずく「はい、私たちも用があって今来たばかりです」

侑「そ、そうなの…?」

せつ菜「はい!」

侑「でも、みんな何かやってたみたいだけど良かったの?」

栞子「…今後の予定が間違ってないか確認していただけなので問題ないですよ」

侑「そ、そう?」

果林「それじゃあ、早速練習に行きましょうか」

全員「「「おー!」」」

侑「…」

璃奈「…」



璃奈「でも、みんなはまだプレイしはじめて間もない。これから本当に自分色に侑さんが染まっていく…」

璃奈「そうなった時に歯止めが効くのか…」りなちゃんボード不安


練習後

侑「…」

璃奈「侑さん、今日この後少し行きたいところがあるからもし暇なら付き合って欲しい」

侑「本当!最近皆と中々出かけれなくって誘ってくれたのすっごく嬉しい!」

璃奈「そう言ってもらえると誘った甲斐があった。私も楽しみ」


それから数日後

せつ菜「侑さん!この間はありがとうございました!」

侑「この間?」

せつ菜「はい、侑さんの一言で決心がつきました!それでは!」

侑「そ、そう…」

侑「…」

ランジュ「あら、侑!」

侑「ランジュちゃん、どうかしたの?」

ランジュ「この前の事なんだけど助かったわ。おかげで上手くやれそうだわ」

侑「こ、この前の事…?」

ランジュ「あっ、ごめんなさい、少し用事があるから先行くわね。??」

侑「ま、またね…」



果林「あら、侑。昨日ぶりね」

侑「果林さん…昨日…?」

果林「ごめんなさいね、モデルの方で用事があって途中でいなくなっちゃって」

侑「え、えっと…」

果林「それじゃあ、エマに呼ばれてるから行くわね」

侑「…昨日は家で作曲してたから誰とも会ってないんだけどな」

かすみ「あっ、侑先輩!こんにちは」

侑「かすみちゃん!」

かすみ「ふわぁ~、あっごめんなさい!」

侑「あれ、かすみちゃん寝不足?」

かすみ「何言ってるんですか?昨日の夜は侑先輩と遅くまで話してたじゃないですか?アイドルなのに夜更かししてしまってかすみん反省」

侑「えっ…」

かすみ「それでは!」

侑「…」


璃奈「あっ、侑さん」

侑「…璃奈ちゃん、こんなこと言うのもへんだけど最近私の知らない私がいるみたいで…」

璃奈「…」

侑「みんなはいつも通り接してくれるんだけどなんだかみんなと距離ができちゃった気がして…」

璃奈「…侑さん、最近新しいゲームを買ったんだけど1人でやるの寂しい」

侑「?」

璃奈「誰かが一緒にやってくれると嬉しい」

侑「それって」

璃奈「いつでも泊まりにきて欲しい。毎日でもいい。私は本当の侑さんと一緒にいたい」

侑「璃奈ちゃん…!」


それから数日後


せつ菜「ふふ、ふへへへへ。侑さん…その格好は私の好きなヒロインの格好じゃないですか…そんな格好してきて、何を望んでるんですか…?ふへへへへへ」


しずく「ふふふふふふふ、侑先輩、似合ってますよ。その首輪。さぁ、今日はどこへ散歩に行きましょう…返事はワンですよ。ふふふふふふ」


ランジュ「ふふっ、侑だけはどこにも行かないで私とずっと一緒に居てくれるわよね…そうよね…一直在一起?…」


栞子「さぁ、あなたは私だけを見ていればいいのです。他の誰でもなく私だけを…ふふ、そうです…私だけを…よくできましたね…」



果林「ねぇ、どうして今日はその服なの?前に私があげた服は嫌だった?そうじゃない…?ならどうしてその服を…急いで着替える?分かったわ。なら見てるから早くね…」


エマ「ふふっ…侑ちゃん、あなたは何もしなくてもいいんだよ…全てわたしに任せてもらえればいいんだよ…そう、全てわたしがやってあげるからね…」


愛「ねぇ、ゆうゆは何がしたい?愛さんはゆうゆの好きな事をしてほしい…どうしてそんな事言うの?どうして、ドウシテドウシテドウシテドウシテ…」


ミア「あぁ…ベイビーちゃん。そこにいたのか。離れないでくれ。君がいないとボクはダメなんだ。ボクを認めてくれ…それでいいよ…大丈夫だよって言ってくれ…ボクの全てをあげるから…」


かすみ「もー、侑先輩!かすみんの事嫌いになったんですか?冗談でもそんなこと言ったらかすみん、コワレチャウカモシレナイデスヨ…」


歩夢「今までもそうだったけど、これからもずっと一緒だよ、ずっと、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと…」


璃奈「…」

侑「あっ璃奈ちゃん。お疲れ様、みんなは部室にいるの?」

璃奈「みんな今個人で作業してて…入りづらくって」

侑「そっか…それなら少しの間だけでも私と話してよっか?」

璃奈「いいの?」

侑「うん!私も璃奈ちゃんと一緒にいるのすっごく楽しいし」

璃奈「ありがとう」


数日後

せつ菜「…私とした事がここまでゲームにのめりこんでしまうとわ」

しずく「はい、他の人に言われるまで全然気づいてませんでした…」

栞子「自身の仕事が疎かになる程はまってしまうとは…」

ランジュ「ここ最近の記憶がなんか変だわ…」

エマ「やりすぎには注意だよね…」


愛「現実と区別ができてなかったよ…」

果林「えぇ、本当に侑と話したのがいつなのかも曖昧だわ…」

ミア「…しばらくこのゲームは手の届かない所にでも置いておくとしよう」

かすみ「そうです!ゲームでなく本物の侑先輩と話せばいいんですから!」

歩夢「そうだね!」

璃奈「…」


侑「みんな、お疲れ様~」

歩夢「侑ちゃん!」

侑「練習前にひとついいかな?」

かすみ「どうしたんですか?」

侑「実は私、璃奈ちゃんと付き合う事になったんだ」

歩夢「え…」

璃奈「…」

侑「璃奈ちゃんはいつも私を支えてくれて一緒にいてくれてかけがえのない存在だって気づいて想いを伝えたんだ」

璃奈「私は侑さんの事がずっと気になっていた。だからその言葉がすごく嬉しかった」

侑「ごめんね、練習前にこんな話しをして。それじゃあ行こっか」

全員「「「…」」」



璃奈「…最初はほんの少しでも侑さんと一緒にいれる時間が増えればって思った」

璃奈「侑さんは私を小さな部屋から解き放ってくれて世界の素晴らしさを教えてくれた…」

璃奈「それから段々侑さんと関わる内に自分の中にある気持ちが少しづつ変わっていったんだと思う」

璃奈「いつしかその気持ちは私の中でとてつもなく大きくなっていった」

璃奈「これが人を好きになるって気持ちなんだって理解したのはそう遅くはなかった」

璃奈「皆んなも少なからず侑さんに好意を持っていたと思うけど本当の侑さんを悲しませるような事は絶対にしちゃいけない」



璃奈「私は本当に欲しかったものを手に入れる事ができた」




璃奈「モウゼッタイニハナサナイ」

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