姉「そうだ、妹の仮装しよう」弟「何言ってんの?」 (34)

姉「今日ハロウィンじゃん?」

弟「そうだね」

姉「仮装するじゃん?」

弟「かもね」

姉「だから妹に」

弟「なんでだよ」

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姉「妹欲しいって言ってたから」

弟「やかましい姉を持つとね」

姉「う……お姉ちゃんのこと嫌い……?」オズオズ

弟「いやそこまで……」

姉「むっふふー♪そうだよねそうだよね!弟くんはお姉ちゃんのこと大好きだもんね!」

弟「ちょっと嫌いになった」

姉「うぇ!?き、きらい?あ……えと、ごめんね?お姉ちゃんそんなつもりじゃ……」

弟「冗談だから」

姉「ほんと!?ほんとに?よかったぁ……」

姉「とにかく妹の仮装するから!」

弟「なんでだよ」

姉「ハロウィンだから!」

弟「わからん」

姉「じゃ、着替えてくる!」

弟「なにに」

姉「ちょっと待っててね!」

弟「待たなきゃダメ?」

姉「ダメ!待ってて!」ダッ!

弟「あ、ああ……行っちゃったし」

姉「ただいま!」シュバッ!

弟「はやっ!?」

姉「どーでい私の妹コスは!」ババ-ン

弟「それ中学の制服?まだ着れんだ」

姉「ふふん、お姉ちゃん体型変わりにくいから!」

弟「うん、まあ……昔から変わんないよね」ジ-

姉「どこ見て言った!?ねぇ今どこ見て言った!?」ペッタ-ン

姉「お、お姉ちゃんだっていつかナイスバディに……」

弟「ちんちくりんのくせに」

姉「ふ、ふーん!いいもんいいもん!今日は妹だからちんちくりんでもいいんだもん!」

弟「そうけ」

姉「で、どーよ」

弟「どうって、見慣れた制服じゃなぁ」

姉「それだけじゃないでしょ。これっこれっ」ピコピコ

弟「ん?ツインテ?」

姉「何気に人生初なのですが」

弟「おー」

姉「かわいい?」フリフリ

弟「めちゃくちゃ可愛い」

姉「お、おおお……///」

弟「なに照れてんの?」

姉「そ、そんなストレートに言ってくるとは……///」

弟「んーでも」

姉「えぅ?なんかダメだった?」

弟「んんー……ここ座って」

姉「え?うん……?」チョコン

弟「前向いててね」

姉「なにするの?」

弟「俺好みにカスタマイズする」イジイジ

姉「おおー、ドSの俺様系みたい」

弟「りぼんコミックスは卒業しなさい」イジイジ

姉「ちゃおだもん」

弟「できた」

姉「おさげになった」

弟「うむ、妹っぽい」

姉「ツインテでも十分だと思うけど……」

弟「いやいやわかってない。ほんとにわかってない」

姉「ま、まあ弟くんの理想の妹になれたと思えば良し」

弟「理想というか、うん」

姉「でわでわそろそろ喰らわせてやりますかね」

弟「なにを?」

姉「えふえふうぉっほん、それでは失敬して……お兄ちゃんっ!」ニコッ

弟「んぬはっ!?」ゴパァッ!

姉「んぇ?お兄ちゃん大丈夫?」

弟「なんという破壊力……!」プルプル

姉「効きすぎじゃない?」

弟「妹最高……」ガクッ

姉「は?お姉ちゃんは!?ねぇ!お姉ちゃんはぁ!?」ユッサユッサ

弟「うるせえ」ガックンガックン

姉「もう、お兄ちゃんのバカ」プイッ

弟「おお、素晴らしい」

姉「へんたい」

弟「それもいい」

姉「お姉ちゃんの時はもっと辛辣なのに」

弟「姉は妹ではないのだよ」

姉「む、いいもん。今日はお姉ちゃんお休みしてずっと妹でいるもん」

弟「願ったり叶ったり」

姉「というわけで、なでろ」ズイッ

弟「はぁ?」

姉「お兄ちゃんは妹を甘やかすものなのです」

弟「ふむ」

姉「だからお兄ちゃんはわたしをなでなでするべきなのです」

弟「なるほど一理ある」

姉「さあこい!」ズイッ

弟「しゃあないなあ」ナデェ

姉「んぉ?おおお?」

弟「なに?」ナデナデ

姉「やばい、めっちゃきもちい」

弟「まじか」ナデナデ

姉「なんで今までやってもらわなかったんだろ」スリスリ

弟「先にそっちが撫でようとするからでしょ」ナデナデ

姉「そっか、じゃあ今度からはなでなで待ちしよ」ゴロゴロ

弟「姉は撫でません」ナデナデ

姉「なんで!?」

テレビ「ーーの街はハロウィンで賑わっています……」

姉「あ、そうだ。ハロウィンだから妹の仮装したんだった」

弟「なんも理由無かったらバカでしょ……あってもバカか」

姉「ともかくお兄ちゃん、トリックオアトリート!」

弟「なんも無いな」

姉「じゃあイタズラを」ススッ

弟「勘弁して」

姉「うえぇ、妹のお願いを無下にするの?」

弟「無いもんは無いし」

姉「むむっ……はっ!」ピコン

弟「どした?」

姉「こほんっ……にぃに~」スリスリ

弟「なん…だと…!?」

姉「にぃに、なでなでして~」

弟「する。めっちゃする。こちゃこい」ワシャワシャ

姉「んんぅ~♪」スリスリ

弟「至福だ……」

姉「にぃに、あれなぁに?」

弟「あれ?あれはハロウィンだよ」

姉「ハロウィン知ってるよ~お菓子くれるんでしょ?」

弟「そうだよ~。でもちゃんとおまじないが言えないとだめだよ?」

姉「言えるもん。んとね、んとんと……」

弟「うんうん」ナデナデ

姉「とりっくおあとりーとっ!」

弟「よくできましたー!今お菓子持ってくるからね~」トタタタッ

姉「……」

姉「……」

姉「すげぇ……」

姉「妹ってなんでも手に入れられるんじゃね?」

弟「ほーらお菓子だよー」

姉「お、さんきゅー。弟くんも食べるでしょ?」

弟「は?戻ってんのかよ」

姉「そ、そんな露骨に機嫌悪くなんなくても……」

弟「今日はずっと妹って言ってたのになぁ」

姉「せっかくだから色々やってみようと思いまして」

弟「詳しく」

姉「変わり身はやっ」

弟「で、色々とは?」

姉「だから色んな妹に挑戦的な?」

弟「なるほど。うん素晴らしい」

姉「なんか普通な感じのと幼女的なのはやったから……ツンデレ?」

弟「どっからでもかかってきなさい」

姉「えと、あんたの事なんて全然好きじゃないんだからね!」

弟「まあそうなるな」

姉「クソ兄貴!」

弟「兄貴呼びなのね」

姉「はあもう最悪……何であんたなんかとハロウィンパーティーしなきゃいけないの?」

弟「俺は結構楽しいけどなあ」

姉「は、はあ!?楽しいってマジで言ってんの?」

弟「まじまじ」

姉「な、なによ!わたしばっかりいつも……」ブツブツ

弟「大丈夫?」

姉「もうしらないっ!」ダッ

弟「えぇ……」

姉「部屋戻るから、ほっといてよね!」タタタッ

弟「行っちゃった……」

姉「……」ヒョコッ

弟「戻ってきた」

姉「弟くん……」

弟「なに?」

姉「ツンデレの子って何をあんなにブチ切れてるの?」

弟「俺が聞きたい」

姉「ツンデレいかがでした?」

弟「きみ才能ないよ」

姉「す、すみません……」

弟「まあ次に活かせばいいよ」

姉「弟くん……!」ジ-ン

弟「お兄ちゃんと呼びなさい」

姉「じゃあ次はクーデレね」

弟「おおお」

姉「……」

弟「?」

姉「あのさ」

弟「なに?」

姉「クーデレってお兄ちゃんのことなんて呼ぶの?」

弟「あー、兄さんとか?」

姉「それは敬語妹までとっとく」

弟「敬語妹があるのか」ワクワク

姉「で、なんとお呼びしましょう」

弟「おにぃ」

姉「デレすぎじゃない?」

弟「細けえこたあいいんだよ」

姉「わかった」

弟「決まったところでさあどうぞ!」

姉「……」

弟「あれ?」

姉「……」

弟「何もしてこない感じ?」

姉「……知らない」

弟「お、お菓子食べる?」

姉「……さっき食べた」

弟「あーじゃあ」スタスタ

姉「おにぃっ!」

弟「ん?」クルッ

姉「どこ行くの?」

弟「飲み物でもと思って」

姉「そ、か……そか」ホッ

弟「何飲みたい?」

姉「なんでもいい」

弟「お茶?」

姉「……」

弟「お水?」

姉「……」

弟「オレンジジュースもあるけど」

姉「……!」ピクッ

弟「オレンジジュースね」

姉「……なんでもいい」

弟「ちょっと待ってて」

姉「……」

姉「♪」

弟「はいジュース」

姉「……ありがと」

弟「隣座っていい?」

姉「……勝手にすれば」

弟「では失礼」ストン

姉「……」

弟「……」ナデナデ

姉「……な、なにしてるのっ」

弟「勝手にしてる」ナデナデ

姉「そういう意味じゃ」

弟「嫌なら言って」

姉「……あ……ぅ」

弟「……」ナデナデ

姉「……んぅ」スリスリ

弟「……」ニコニコ

姉「どうでした?」

弟「素晴らしかった」

姉「まじ?じゃあ明日からクーデレお姉ちゃんになっちゃおうかしら」

弟「妹だからいいんだよ」

姉「そんにゃ!?」

姉「次はヤンデレね」

弟「そんなにさらっと病まないで……」

姉「ねぇお兄さん?」

弟「なに?」

姉「先週の日曜日覚えてる?」

弟「覚えてるけど」

姉「あの日一緒にいた女の人だれ?」

弟「おめーだよ」

姉「一緒に行くって約束した映画、結局行ってくれなかったよね?」

弟「おめーが寝坊したんだよ」

姉「いっつもLINEで女の人と長々会話してるよね?」

弟「おめーが長文送り付けてくるからだろ直接言えや」

姉「お兄さんの部屋勝手に入っちゃった」

弟「入るのはいいけど漫画の順番バラバラにしてくのやめて」

姉「……」

弟「……」

姉「お兄さ……弟くん」

弟「なに?」

姉「わたしってヤンデレなのかな?」

弟「ちょっと危ないかなって思った」

姉「つ、次いこ次!敬語妹やるから!」

弟「おおついに」

姉「こほん、兄さん♪」

弟「うむ可愛い」ナデリ

姉「んへへ♪ねぇ兄さん。今日はハロウィンですよ?」

弟「そうだね」

姉「トリックオアトリートしなくていいんですか?」

弟「ん?ああ、じゃあ一応。トリックオアトリート」

姉「お菓子持ってないです」

弟「そりゃ残念」

姉「あ、あの……」

弟「なに?」

姉「イタズラ、しても……いいですよ?」チラッ

弟「エロ担当だと……!?」

姉「え、えろとかじゃないですよ!兄さんのばか」

弟「とんだ曲者だったな」

姉「で、その……しないんですか?イタズラ……」

弟「折角だしやっとくか」

姉「あ……い、痛くしないでください、ね?」

姉「ふぁ……♡」

弟「あーすっきりした」

姉「ひぁ♡……ぁ♡」

弟「まさか抱きしめて撫でまくるだけでここまでトリップするとは」

姉「ん、んくっ♡……はっ♡」

弟「戻すか。おーい、えと……今姉モードか妹モードかどっちだ?」

姉「あ、弟くん」

弟「姉モードか……」

姉「途中から記憶が無いんだけど、どうだった敬語妹」

弟「最高でした」

姉「まじか。記憶なくなるのがネックの諸刃の剣か」

弟「俺のさじ加減だけどね」

弟「よし次だ次」

姉「えぇまだやるの」

弟「そりゃもちろん」

姉「ひええ。そろそろお姉ちゃんに戻る~」

弟「1日妹って言ったのそっちでしょ?」

姉「う、ううう」

弟「さーて次はどうしようか。アホの子か?厨二病?ボーイッシュなのもいいな。お嬢様キャラも捨てがたい」

姉「あわわわわ」

後日

姉「弟くん、お醤油とって」

弟「自分で取れよ」

姉「お兄様、お願いっ♪」

弟「テメェ!汚ぇぞ!」

姉「お兄様の言葉遣いも相当汚くてよ」

弟「うるせえ!」

姉「おーほほほ!」

ちょっとはまったらしい

おわりです
勢いだけで書いたらなんかすごい事になってしまった
お目汚し失礼

このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月21日 (木) 08:36:06   ID: S:8U_LYj

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