【神様になった日】ひな「NGシーン集を鑑賞するのじゃ!」 (34)

ひな「皆の者、本日もよく集まってくれた」

伊座並「今日は何をするの?」

ひな「よくぞ聞いてくれた!今日は、テレビアニメ神様になった日、NGシーン集を鑑賞するぞ!」

阿修羅「NGシーン集の鑑賞!?確かにNGはいっぱい出しまくったけど、そんなの見て何か面白いのか?」

空「楽しいし!ドラマを完璧に演じた役者さんの、あんなNGやこんなNGに対してツッコミ入れたり萌えたりするのがNGシーンの醍醐味だし!」

阿修羅「お、おう…そうなのか…?」

ひな「うむ!空ちゃんはわかっておるのう!」

ひな「てな訳で、早速NGシーンを鑑賞するぞ!あ、そうじゃ!どうせならNGシーン大賞にして1番良かったシーンに選ばれた人が何か1つ命令出来r阿修羅「やめて!マジでやめて!その手の競争は嫌な予感しかしないからやめてくれ!」

ひな「お、おう…そうか…」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1622352553

ひな「…では最初のNGシーンは第6話から、陽太と阿修羅のNGじゃ!」

陽太「6話からなの?いきなり飛んだね…」

ひな「あくまでも時系列順じゃ」

陽太「そういうことか」

ひな「では第6話のこのシーンから、NGシーン、GO!」

カンっ!

阿修羅「悪いな。完全に俺が足を引っ張ってる…」

陽太「そんなことない。相手が強すぎるだけだ」

阿修羅「じゃあせめて…一矢報いようぜ!」

陽太「どうやって!?」

阿修羅「飛ぶんだよ!」

ポイっ!

阿修羅「陽太!」

陽太「わかっ…うわっ!?」

ズテッ

阿修羅「え?」

ドサッ!

阿修羅「ってて…」

陽太「あっ!?ご、ごめん阿修羅!」

阿修羅「いいって。俺はお前に怪我がなくてよかったよ…」

陽太「…」

阿修羅「…おーい?陽太?よーたさーん?どうした?急に固まって」

陽太「…なんだろう、この気持ち」

阿修羅「へ?」

陽太「おかしいな…僕、伊座並さんのことが好きな筈なのに、阿修羅にも同じくらいドキドキしてる」

阿修羅「…」

陽太「あっ!?ご、ごめん…急にこんなこと言われても、気持ち悪いよね?すぐどくよ…」

阿修羅「…いいよ。そのままで」

陽太「……いいの?」

阿修羅「お前の気持ちが整うまで、このまま待っててやるよ。陽太」

陽太「……ありがとう////」

ひな「カーット!」

カン!カン!

陽太「なにこれ!?なんで僕達急にいい感じになってるの!?」

ひな「自分のNGなのに自分で突っ込むのか…まあそれもNG鑑賞の醍醐味じゃな」

神宮司「試合の途中でイチャイチャして、怒られないのかな?」

ひな「心配はいらん!阿修羅の放ったボールが外れて試合終了じゃ!」

神宮司「試合が終わってるなら大丈夫だね」

空「いや整列しなきゃ駄目だし。イチャイチャしてる場合じゃないし」

陽太「なんで皆こんなNGが本当にあったNGみたいに話進めてるの!?捏造だよこれ!」

ひな「本当にあったNGだからテイクが存在してるんじゃが?」

陽太「えええっ!?そ、そっか…だよね…なら、本当にあったNGなんだよね?記憶にないけど」

阿修羅「ええ…だとしたら俺なんでこんな衝撃的な告白を受け入れてんだ…?」

ひな「貴様の前々世がコレだったからじゃろ。因みに前世はインチキナックルボーラーじゃ」

阿修羅「なんでひなちゃんが俺の前世と前々世把握してんだよ…」

ひな「全知の力じゃ」

ひな「以上が第6話のNGじゃ!」

陽太「なんか知りたくなかった衝撃の事実を目撃した気分だよ…」

ひな「次は第1話から、伊座並のNGシーンじゃ!」

伊座並「どれがノミネートされたのかしら?」

ひな「では第1話のこのシーンから、NGシーン、GO!」

陽太「好き…付き合ってください!」

伊座並「…」

陽太「……あれ?」

♪~~~~

陽太「ええっ!?と、突然の音楽!?」

伊座並「私くらいスキル磨いてかr」

ひな「カーット!カアアアアアット!!!」

カン!カン!

陽太「それラッパーになった日の振り方!」

伊座並「待って頂戴。これはあくまでも音響さんが間違って音楽を流したからついラップで断ったのであって、あくまでもNGを出したのは私ではなく音響さん…」

阿修羅「いや杏子ちゃん陽太の告白を断るのに間があったじゃん」

伊座並「…」

阿修羅「台詞忘れてたろ?あそこ間髪入れずにごめんなさいって言えばよかっただけなのに」

伊座並「…」

阿修羅「もう黙ってた時点でまごうことなき杏子ちゃんのNGだぜ」

伊座並「…まさか国宝君に間違いを指摘されるとは思わなかったわ」

ひな「以上が第1話のNGじゃ!」

空「たった一言なのに出てこない時は意外と出てこないのはあるあるだし」

陽太「まあ、あるあるだけど…ノミネートするなら他のNGあったんじゃないの?」

ひな「ない!今のが伊座並の唯一のNGじゃ!」

陽太「そうなの!?流石は伊座並さん…」

伊座並「あれ?そうだったの?知らなかったわ」

ひな「次は第2話から、空ちゃんのNGシーンじゃ!」

空「た、か、ま、る、しいいいいっ!」

ひな「では第2話のこのシーンから、NGシーン、GO!」

空「今日撮ったのを合わせたらウチの兄貴があらゆる手段で幼馴染を口説いてみたって動画が出来るし!」

陽太「そんなの世間に発表しないで!」

空「…よし出来たし!投稿!」

陽太「嘘おおおおおっ!?」

空『そーれっ!』

バシャ!

神宮司『きゃー、つめたーい♪』

空『まだまだ、もう1回行くし!』

バシャ!

神宮司『よーし、私も反撃しちゃうよ!』

バシャ!

『『あはははは』』

ひな「カーット!」

カン!カン!

阿修羅「いや、なにこれ?」

ひな「空ちゃんと神宮司さんが海で水遊びしておるのう」

伊座並「駄目よ空ちゃん。神宮司さんはエンディング直前まで出なかったのだからここでこういう動画を投稿したらネタバレになってしまうわ」

空「ごめんなさい…」

阿修羅「いや注意するとこそこじゃないだろ」

陽太「伊座並さんの水着の動画はある!?」

阿修羅「なに聞いてんだよお前は」

空「それはあった筈。見る?」

陽太「見たいです!」

空「じゃあ見るし」

阿修羅「本人の許可なく勝手に見ようとすんなよ!」

伊座並「なんだか恥ずかしいわね////」

阿修羅「いやいやなんで杏子ちゃん満更でもない表情してるんですか!?」

伊座並「どうでもいいけど何故今敬語でツッコミしたの?」

阿修羅「本当どうでもいいよ!」

ひな「以上が第2話のNGじゃ!」

阿修羅「ハァ…ハァ…陽太がツッコミを放棄したせいで疲れた…」

ひな「次は第3話から、神宮司のNGシーンじゃ!」

神宮司「いっぱいNG出したからどれが選ばれるのか予想がつかないな~」

陽太「予想つかないくらいNG出しまくったんですね…」

ひな「では第3話のこのシーンから、NGシーン、GO!」

陽太「貴女は、この問いに答えられますか?」

ひな『この問いかけで相手は落ちる』

陽太「醤油ラーメン、塩ラーメン、味噌ラーメン、豚骨ラーメン。この中に1つだけ違うものがあります」

神宮司「醤油、塩、味噌が調味料で豚骨は出汁、ってことですか?」

陽太「いいっ!?」

神宮司「いや、でもまさかこんな簡単な問いかけ、な訳ですよね。ラーメン屋を再建するにあたってそんなイージーな問題を出す訳が…」

ひな「カーーーット!」

カン!カン!

ひな「答え言うな!そこはとぼけろ!」

神宮司「えええっ!?で、でも毎日ラーメン作ってる訳だからこれぐらいは当然理解してて…」

ひな「貴様の事情なんぞ知らん!この問いには「え?等しくラーメンですよね?」って答えておけ!それが萌えじゃ!」

神宮司「萌え…萌えなら仕方ない」

阿修羅「仕方ないのか!?」

ひな「こうして神宮司の妥協もあって陽太はラーメン屋再建をはじめたのじゃった」

陽太「ええ…そんな舞台裏設定あったの…?なんか衝撃的だよ…」

ピロン

陽太「あ、天願さんからのライ○だ」

ひな「何と言うておる?」

陽太「天願さんもうすぐ来れるって」

ピンポーン

陽太「来た!僕出迎えて来るよ」

阿修羅「うーい」

ガチャ

陽太「天願さん入りまーす」

天願「待たせたわね皆の衆」

ひな「よく来てくれた天願よ。疲れてるところ悪いのう」

神宮司「収録すぐに来てくれたんですよね?嬉しいです」

空「お疲れ様だし」

パチパチパチパチ

阿修羅「まるで大物みたいな扱いだな…」

伊座並「国宝君天願さんは大物よ」

阿修羅「あ、そうだったな…」

天願「それで、今日は何の集まりなのよ?」

ひな「うむ!今日はテレビアニメ神様になった日のNGシーンを鑑賞しておるのじゃ!今からちょうど天願のNGシーンじゃぞ」

天願「なんですって?この天願賀子がNGですって?私は完璧だった筈よ」

ひな「意外とあったぞ。意外とあったNGの中から、第4話のこのシーンを選んでおいた」

阿修羅「意外とあったんだな…」

ひな「では第4話のこのシーンから、NGシーン、GO!」

天願「ねえ~、この後の打ち上げ、来るでしょ~?」

陽太「えっ、あっ、いえ…僕、お酒飲めないですから…////」

天願「え~?君の麻雀見ながら、飲みたいな。無限立直、見たいな~♡」

天願「そうだ!ねぇ、今から私の部屋、来ない?」

陽太「ええええええっ!?」

陽太「いやいやいや!貴女あの天願賀子でしょ?」

天願「そうよ」

陽太「テレビとかに出てる、あの…」

天願「いけない?」

陽太「い、いえ…いけなくは、ないですけど……」

天願「…ふぅ♡」

陽太「あひゃん////」

天願「君が繰り出す無限立直、見たいな~♡君となら、朝まで見てられるかも♡だって~♡」

カチャカチャ

天願「無限に続k阿修羅「うわー!ストップ!ストップ!」

ひな「カメラ止めろおおおおおっ!」

陽太「あは~ん♡僕、こんな所触らr

しばらくお待ち下さい

空「こ、これは強烈なNGだし…」

ひな「危うく関係者全員が検挙される大事件になるところじゃったな。ノミネート大賞みたいなことにはとても出せん内容じゃ」

天願「なによ。オッケーテイクでも太もも触ってるんだからもう少し過激なことしたっていいじゃない」

阿修羅「なんで逆ギレしてんだよ反省しろよ…」

ひな「以上が第4話のNGじゃ!」

伊座並「これで後はひなちゃんのNGだけね」

ひな「うむ!トリは任せろ!」

陽太「何話から?」

ひな「それは見てのお楽しみじゃ!では行くぞ!NGシーン、GO!」

ひな「どこへ行く気じゃ!?」

陽太「遠くへ。誰も居ない安全な場所へ!」

ひな「なぜじゃ。なぜじゃ。陽太!なぜじゃ!?」

陽太「なぜって、君を守るためだよ!」

ひな「わからん。どうして貴様に守られるのじゃ?」

陽太「それは…ひなと過ごしたこの夏休みが今までで1番楽しかったから!この夏みたいに楽しい夏を、これからも!夏だけじゃなくてもっと一緒に過ごしたい!」

ひな「まだわからん…どうしてそこまでわしに拘るんじゃ…?」

陽太「それは、それは僕がひなのことを好きだから!」

ギュッ!

ひな「!」

陽太「大好きだからだよ。それじゃあ駄目?」

ひな「ほう…そうか。じいじ以外にもそんなことを言ってくれるヤツがいたとはな」

陽太「僕だけじゃない!父さんも母さんも空も、映画撮影に集まった皆ひなが好きだから!だから、一緒に逃げよう!」

ひな「無駄じゃ。どこに逃げようとヤツらからは逃れられん」

陽太「嫌だ!絶対、絶対見つける!」

ひな「!」

ひな「…貴様、泣いておるのか?」

陽太「僕は、ひなを連れて逃げる…」

ひな「…ありがとう。そう言ってくれるだけで十分じゃ。貴様と過ごした夏は消えて無くなるが、せめて今感じているこの気持ちは、消えて欲しくない。そう願うわしがおる」

陽太「嫌だ!そんな言葉聞きたくない!僕はひなの本当の気持ちを聞きたい!」

ひな「!」

陽太「僕は、僕はひなが好きだ!諦めの言葉じゃない…ひなの本当の気持ちを聞かせて!諦めじゃない!ひなの本当の言葉を!」

ひな「~~ッ!よう…た…」

陽太「ひなっ!」

ひな「…居たい。この夏が終わっても、陽太と居たい!秋も冬も春も、次の夏も!これからもずっと、陽太と一緒に居たい!」

陽太「…やっと、本当の気持ちを教えてくれたね」

黒服A「あそこだ!」

陽太「ひな!逃げよう!」

ひな「で、でも…逃げられる訳が…」

伊座並「逃げられないなら」

空「戦うしかないし!」

阿修羅「てやあっ!」

ゲシ!

黒服A「ぐわあっ!」

ドサッ!

陽太「伊座並さん!空!阿修羅!」

黒服B「お、お前ら!?どうしてここに!?」

阿修羅「天願さんのボディーガードが優秀だったからな」

空「後、元貸金屋の人も頑張ってくれたし」

伊座並「向こうは大人達に任せて私達はこっちに合流したの」

黒服C「くっ…」

伊座並「さっきの佐藤さんの言葉、嬉しかったわ」

空「ひなちゃんが来てくれたおかげで、神宮司先輩を助けられたし映画撮影もたくさんの人に手伝って貰えるようになった。この夏はひなちゃんが居たから最高の夏になったし」

伊座並「私はまた、佐藤さんや皆と夏祭りに行きたい。何度でも」

ひな「伊座並…空ちゃん…」

黒服D「貴様ら、その娘は放置していたら危険なんだぞ!その娘の頭には量子コンピューターが埋められt阿修羅「え?なんだって?」

空「杏子さんはともかく私ら基本アホだから、大人の理屈なんてわかんないし」

阿修羅「俺らからすれば、あんたらはひなちゃんを誘拐しようとする悪い大人なんだよな」

伊座並「佐藤さんは…ひなちゃんは絶対に連れて行かせない」

黒服E「…いいだろう。今度は手加減せんぞ!」

阿修羅「そんじゃま…戦いますか!滅びの道から世界を…」

空「ひなちゃんを救うし!」

黒服達「「「「うおおおおおお!」」」」

ひな「陽太…」

陽太「大丈夫!僕達は絶対勝つ!」

ひな「…うん」

ひな「…以上が、第9話の壮大なNGじゃ」

天願「……で、この後どうなったのよ?」

ひな「…皆の頑張りのおかげでわしは無事に秋を迎えたぞ」

神宮司「良かった~」

伊座並「これは素晴らしいNGね…NG大賞があったら不正票で私のを1位にして国宝君に命令しようと思ってたけど」

阿修羅「おいこら」

伊座並「そんな邪な感情が吹き飛ぶほど素晴らしいNGだったわ。むしろこれが本編で良かったんじゃないかしら?」

陽太「そうだね。これぐらい本当の気持ちをぶつけてくれてからの大逆転ってのも、見たかったな…」

ひな「以上、あったらいいな、NGシーン集でした」

神宮司「あったら…ってこれ実際のNGじゃないの!?」

阿修羅「ここまで完全にひなちゃんの捏造っすよ」

伊座並「ひなちゃんのあの壮大なNGも!?」

阿修羅「残念ながらそれも捏造だ」

陽太「僕と阿修羅のモニョモニョな関係は!?」

阿修羅「安心しろ、捏造だ」

陽太「だよね。あーよかった」

ひな「…もしかしたらモニョモニョが捏造じゃない世界もあるかもしれんぞ」

陽太「そんな悪い顔で怖いこと言わないでよ!」

伊座並「ということは9話のNGもNGじゃない世界があるってこと!?」

陽太「!」

陽太「…もし1つでも、そんな世界があったら…嬉しいな」

空「信じるだけならタダだし」

阿修羅「…それじゃあ信じようぜ。あの夏に世界が滅ばないことを」

神宮司「それと、皆がずっと仲良しであることも祈ろうかな」

空「先輩ナイスアイディアだし!」

伊座並「ひなちゃんを救えた世界があることを信じて…」

天願「そしてその世界では私達はずっとつるむと。夢物語だけど悪くはないわね」

陽太(…もし、もし本当にパラレルワールドがあって、世界(ひな)を救った僕が居るのなら…どうか君は、ずっとひなが居る毎日を幸せに生きて欲しい)

陽太(かけがえのない夏の記憶をずっと…)





ひな「NGシーン集を鑑賞するのじゃ!」





このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月21日 (木) 03:20:28   ID: S:QDBA68

今夜セックスしたいですか?ここに私を書いてください: https://ujeb.se/KehtPl

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom