アセロラ「サトシ!実はアセロラ…32歳なの…」 (53)

サトシ「えぇ!?」ガタッ

ピカチュウ「ピカァ!?」

ロトム図鑑「これは新事実発覚ロト!」

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サトシ「う、嘘だろアセロラ!」

ピカチュウ「ピカー!」

アセロラ「今まで黙っててごめんなさい」ペコリ

ミミたん「キュー」ペコリ

サトシ「そんな…アセロラが32歳だったなんて……」

アセロラ「うふふ、なーんちゃってね?うそうそ……」

ロトム図鑑「言われてみれば…思い当たる節があるロト…」ムウ

サトシ、ピカチュウ「!!」

アセロラ「…………へ?」

ミミたん「キュー……」

ロトム図鑑「まずアセロラはしっかり図書館で働いていて、ご覧の通り一人暮らしもしているロト!」ビシッ

サトシ「うっ…い、言われてみれば……」

ロトム図鑑「サトシのクラスメイトはみんなお父さんやお母さんと一緒に暮らしているロト!無論、サトシも博士の家にお世話になっているロト!」

ロトム図鑑「サトシ!サトシと同じくらいの歳で働きながら一人暮らししている子なんているロト?」

サトシ「うーん……あっ、でもさ?俺だってポケモンマスター目指しながら色んな地方を旅してたぜ!」

サトシ「それに……カスミとかだってお姉さんたちとジムリーダーを…」

ロトム図鑑「さらに!」ビシッ

サトシ「」ビクッ

アセロラ「ちょ、ちょっと!今のは冗談だよー!」

ミミたん「キュー」

ロトム図鑑「思い出してみるロト!サトシがウラウラで大試練を受けた時、アセロラに色々お世話してもらったことを!!」

サトシ「!」

ロトム図鑑「あの溢れる母性!あれはサトシと同じくらいの歳とは、とても思えないロト!」

サトシ「母性……」

アセロラ「もぅー!アセロラを無視して勝手に話を進めないでよー!」プクリーン

ミミたん「キュー!」プクリーン

ロトム図鑑「お化け屋敷の時もそうロト!あのアセロラの面倒見の良さ……アレは姉力を越えた母力ロト!」

サトシ「母力だってー!?」

ピカチュウ「ピカァ!?」

ロトム図鑑「どうロトサトシ?ボクの推理によると……アセロラが本当は32歳だと言うのも強ち嘘ではないと思うロト!」

サトシ「う~ん……言われてみれば確かに……」

アセロラ「言われてみればってなによ!?」

サトシ「……あっ!じゃあ……アセロラがヒョイヒョイ崖登りをしてたのも……!」

ロトム図鑑「それは関係ないと思うロト」

サトシ「そっか」

ピカチュウ「ピカァ」

アセロラ「もうサトシ!ロトムに騙されないでよ!さっきのは冗談だよ!」

サトシ「冗談……?」

アセロラ「そうそう!それとも~?」ジトー

サトシ「?」

アセロラ「サトシには……アセロラが32歳に見えるのかな~?」フフフ

サトシ「ハハハ…そうだよな?アセロラが32歳な訳……」

ロトム図鑑「あーっ!!」

アセロラ「」ビクッ

サトシ「どうしたロトム!?」

ロトム図鑑「アセロラの髪の中から白髪発見ロトー!!」

サトシ「し、白髪だってー!?」

ピカチュウ「ピカァ!?」

アセロラ「う、嘘!?」

ミミたん「キュー!?」

ロトム図鑑「こ、これはみんなに知らせなくてはいけないロトー!!」ヒュー

サトシ「あっ!待ってよロトム!」ダッ

ピカチュウ「ピカッ!」ダッ

タッタッタ

アセロラ「ま、待ってサトシ……!」

アセロラ「………って、行っちゃったよ……」ハァ

ミミたん「キュー……」

アセロラ「ど、どうしよう…サトシ、ロトムのせいで絶対に勘違いしてるよ…早く誤解を解かなきゃ…!」グッ

アセロラ「う~…でも……白髪ってなによ…あーっ!気になるー!」ワシャワシャ

ミミたん「キュー」

翌日

ポケモンスクール

リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ「えーっ!?アセロラが32歳ー!?」

サトシ「ああ…そうみたいなんだ…」

ピカチュウ「ピカァ」

マオ「何かの間違いなんじゃないの?」

サトシ「でも…昨日アセロラが自分で言ってたんだ」

カキ「そんなの冗談に決まってるだろ」ヤレヤレ

マーマネ「そうだよー!どう見たって僕たちと同じくらいの歳じゃない?」

リーリエ「サトシ……マーマネの言うとおりです。アセロラはどう見ても32歳なんかには見えません!」

サトシ「リーリエ……」

リーリエ「サトシのそれが冗談でしたら……女性を年齢で笑い物にするなんて…私、少し軽蔑します!」

シロン「コーン!」

サトシ「……………」

ロトム図鑑「リーリエ。サトシを責めないでほしいロト」

リーリエ「!」

サトシ「ロトム……」

ロトム図鑑「みんな。ボクの話を聞いてほしいロト」

リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ「……………」

ピカチュウ「ピカッ」

………………

………

マオ「そう…そんなことが…」

カキ「残念だが…納得せざるをえないな…」

マーマネ「白髪があったんじゃねー」

サトシ「ああ…」

ピカチュウ「ピカー」

リーリエ「今度からはアセロラさんと呼ばなくてはいけませんね…」

サトシ「俺さ?その話聞いてから……実はショックで…」

カキ「サトシ……」

マオ「確かに…サトシはアセロラさんと仲良かったからねー…」

リーリエ「……サトシ!論理的結論からいいますと、アセロラさんだってサトシを騙していたわけではないです!」

リーリエ「きっと……言うタイミングが……」

サトシ「……………」

スイレン「何がショックなの?」

サトシ「え?」

スイレン「………たとえアセロラさんが何歳だって…私たちがアセロラさんと一緒に過ごしてきた思い出は変わらない!」

スイレン「アセロラさんは私たちの大事な友達!たとえアセロラさんが…32歳だろうと、100歳だろうと!」

スイレン「でしょ?」ニコッ

ナギサ「イッブイ!」

サトシ「スイレン……」

サトシ「ああ!」ニッ

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「うん!」ニコッ

ロトム図鑑「スイレン!いいこと言うロトー!」

マオ、リーリエ、カキ、マーマネ(よくよく考えたらアセロラさんとそこまで思い出ないな……)

スイレン「サトシ!アセロラさんはサトシの友達!ト・モ・ダ・チ!!」ツンツン

サトシ「わ、わかったから!ツンツンしてくんなよ!」

オシャマリ「アウ…」ハァ

一週間後

ウラウラ島

図書館

アセロラ「あれからサトシから連絡ないねーミミたん?」

ミミたん「キュー」

アセロラ「……うーん……サトシのことだし…あれからアセロラが32歳だって誤解したままってのもあるよねー?」ハァ

ミミたん「キュウ」ムゥ

アセロラ「……今日のお仕事が終わったら…サトシに連絡してみよっか?」

ミミたん「キュー!」

ガチャッ

アセロラ「! 誰か来たみたい!」

サトシ「アローラ!久しぶり!」

ピカチュウ「ピカー!」

ロトム図鑑「アローラ!アセロラ!」ヒュー

アセロラ「サトシ……!ピカチュウ!ロトム!」

アセロラ「丁度よかったー!アセロラ、サトシに連絡しようと思ってたんだよ!」

サトシ「え?どうしたの?」

アセロラ「うん、それが…この前のことなんだけどー…」

ガチャッ

アセロラ「! また誰か来た!」

サトシ「あっ、それがさー!今日はみんなも一緒で……」

アセロラ「みんなも?」

マオ、リーリエ、スイレン、カキ、マーマネ「アローラ!アセロラさん!!」

アセロラ「みんなー!久しぶりー………………ん?」

アセロラ(アセロラさん……?)

ミミたん「キュー」

ワイワイ

リーリエ「わぁー!この本、私がずっと探していたやつです!」キラキラ

シロン「コーン!」

マオ「こっちは"アローラ秘伝の料理書"だってー!」キラキラ

アマージョ「ッジョ!」

シェイミ「シェミィー!」

アセロラ「うふふ、なんたってこの図書館はアローラで一番の図書館だからねー?どんなご本だってあるよー?」ニコニコ

ミミたん「キュー!」エッヘン

マーマネ「"宇宙の神秘"かぁ…そそるなぁ!」ゴクリ

トゲデマル「マキュキュ!」

アセロラ「うふふ」ニコッ

サトシ「なぁカキー!外でバトルしようぜー?」グイグイ

カキ「うっ…うぅ…待ってくれ…」グスッ

サトシ「………何泣いてんの…?」

カキ「この本……バルビートの墓って本が……すごく泣けるんだ…」グスッ

サトシ「そ、そっか…」

アセロラ「できれば本は濡らさないでね?」ニコニコ

サトシ「暇だなー」ポケー

ピカチュウ「ピカー」

ロトム図鑑「サトシ。せっかく図書館に来たんだから本を読むロト!」

アセロラ「なんだったら…アセロラがサトシに合いそうな本、持ってきてあげよっか?」ニコッ

サトシ「ほんとー?ありがとう!アセロラさん!」キラキラ

アセロラ(アセロラ……さん?まただ……)

ロトム図鑑「さすがはアセロラ!32歳だけあって気が利くロト!」

アセロラ「!?」

アセロラ「ちょ、ちょっとロトム!その話なんだけどー…」

スイレン「サトシ!面白い本見つけた!」

オシャマリ「シャマー!」

サトシ「え?マジ!?どんな本!?」ワクワク

スイレン「アローラの海に棲んでるポケモン大全集ってやつ!秘伝の釣りスポットも載ってる!」

サトシ「マジ!?一緒に見ようぜスイレン!」

スイレン「うん!」

ピカチュウ「ピカー!」

ナギサ「ブイ!」

ワイワイ

アセロラ「……………」

アセロラ「…えーっと、それで?今日は何しにきたのかなー?サトシ」コホン

ミミたん「キュー!」

サトシ「あー、そうそう!今日は、みんなでアセロラさんにプレゼントを持ってきたんだよ!」

アセロラ「プレゼント?」

アセロラ(今日……別にアセロラのお誕生日とかじゃないんだけど…なんでだろ?)

アセロラ「……てゆーか、サトシ!そのアセロラさんって呼び方…」

ロトム図鑑「みんなー!アセロラにプレゼントタイムロトー!」

ワイワイ ガヤガヤ

マオ「パンパカパーン!まず、私からはこれ!」スッ

アセロラ「! これ…お料理のレシピ……?」ピラッ

マオ「うん!アセロラさん…一人暮らしだからさ?色んな料理を食べて、いつまでも健康でいてほしくて!」ニコッ

アセロラ「ありがとう、マオ!」

マオ「でも……そろそろ手料理を作る相手も見つけなくっちゃね?」ウフフ

アマージョ「ッジョ♪」

アセロラ「も、もぅー!何言ってるのマオー?まだアセロラには早いよー!////」

ミミたん「キュー」ニコニコ

カキ「アセロラさん!俺からはこれだ」スッ

アセロラ「? これは……?」

カキ「お袋がよく使ってるのと同じのを買ってきた!美顔パックってやつらしい!」

アセロラ「美顔パック???」

カキ「俺もよくわかんないんだけど……それを使えば、いつまでも10代の肌が維持できるってアローラの主婦たちの間で大人気らしいぜ!」

アセロラ「あ、ありがとう…カキ…」

アセロラ(10代のお肌って……アセロラ、まだ10代なんだけど…)

ミミたん「キュー!」プンプン

スイレン「アセロラさん!私からはこれ!イーブイのたまごっち!」スッ

ナギサ「ブイブイー♪」

アセロラ「わぁー!これ、今人気のやつでしょー?アセロラ欲しかったんだよねー?」キラキラ

アセロラ「スイレン!……本当にもらっちゃっていいの!?」

スイレン「うん!当然!」ブイッ

アセロラ「ありがとうスイレーン!」

サトシ「アセロラさん…喜んでるな?」ヘヘッ

ロトム図鑑「さすがはスイレンロトー!」

スイレン「アセロラさん世代なら懐かしくて喜んで貰えると思って、たまごっち!」

アセロラ「??? 世代?懐かしい……?スイレンもアセロラと同じ世代でしょ?」

ミミたん「キュー?」

マーマネ「いよいよ僕の番だねー?」ゴソゴソ

アセロラ「!」

サトシ「おっ!マーマネ、自信ありげだな!」

マーマネ「まぁね?」

トゲデマル「マキュキュ!」

ロトム図鑑「これは期待大ロトー!」

マーマネ「僕からアセロラさんへのプレゼントはこれさー!」ドンッ

サトシ、リーリエ、マオ、スイレン、カキ、アセロラ「こ、これはーー!?」

マーマネ「マーマネ印の白髪染め液さ!」

トゲデマル「マキュキュ!」

アセロラ「し、白髪染め液……?」

マーマネ「うん!これはね?僕がネットで色々調べたりして作った特製の白髪染め液だよ!」

マーマネ「このマーマネ印の白髪染め液さえあれば、どんな頑固な白髪も永久に根元から染め上げて……」ペラペラ

アセロラ「……………」

サトシ「マーマネすっげー!!」キラキラ

ピカチュウ「ピカー!!」

マーマネ「ま、まぁね?////」テレッ

ロトム図鑑「マーマネ。そのマーマネ印の白髪染め液とやらは、実際に効力を試してみたロト?」

マーマネ「試してないよ?でも…安心してよアセロラさん!理論上によれば完璧……」

アセロラ「マーマネ」

マーマネ「……お礼はいいよ。僕はただアセロラさんのために…」

アセロラ「ケンカ売ってるの?」ニコッ

ミミたん「キュー?」ジトッ

マーマネ「えぇ!?」ガーン

マオ「まぁ…さすがに今のはちょっと…」

スイレン「マーマネ、デリカシーない」ウンウン

リーリエ「ドンマイですマーマネ!」グッ

マーマネ「そんなぁ……」シクシク

サトシ「元気出せよマーマネ」ポンッ

ピカチュウ「ピカピカ!」ポンッ

トゲデマル「マキュキュ」ポンッ

リーリエ「次は私の番ですね!」フフフ

シロン「コーン!」

アセロラ「!」

リーリエ「アセロラさん、これを…」スッ

アセロラ「……?これは…」ピラッ

サトシ「紙……?」

カキ「いや、何かのチケットじゃないか?」

マオ「リーリエ!それ、なんのチケット?」

リーリエ「これは……論理的結論からいいますと、近々エーテル財団主催で開催する"アローラ島コン"のチケットです!!」

シロン「コーン!!」

サトシ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ、アセロラ「アローラ島コン!!?」

マオ「アローラ島コンって……!?」

カキ「なんだそりゃ?」

サトシ「ま、まさか……アローラの島全体でサバイバルポケモンバトル大会とか!?」ワクワク

ピカチュウ「ピカァ!!」

スイレン「いや、島コンっていうくらいだし、コンテストバトルかも!!」ウズウズ

オシャマリ「オシャー!!」

マーマネ「それはないんじゃないかな?」

アセロラ「あのー…リーリエ、島コンって……」

リーリエ「島コンとはですね?今度メレメレ島で、25歳以上の未婚男性女性が集まり行われるお食事パーティーのことです!」

シロン「コーン!」

サトシ「お食事パーティー?」

マオ「それってつまり……」

スイレン「お見合いパーティー…」

アセロラ「ちょ、ちょっと!お見合いパーティーって…アセロラ、そんなの行かないよー!」

リーリエ「え?で、ですが…これ、お値段も結構高いですし、それに…大人気でチケットがソウルドアウトしてるくらいなんですよ!?」

アセロラ「そもそも…アセロラ25歳以上じゃ…」

ロトム図鑑「アセロラ!その歳ならば相手を選んでる場合じゃないロト!」

スイレン「アセロラさん!きっと素敵なパートナーが見つかる!だから…勇気を持ってレッツゴー♪」

ナギサ「ブイッ♪」

アセロラ「なに言ってるのよ!?」

ミミたん「キュー……」

サトシ「落ち着けよアセロラさん……アセロラ!」ポンッ

ピカチュウ「ピカァ!」ポンッ

アセロラ「サトシ…」

サトシ「へへっ、俺もさ…アセロラへのプレゼント…色々悩んだんだけどやっぱこれかなって?」ドンッ

カキ「ん?サトシ…なんだその箱は?」

マーマネ「なんかいっぱいオモチャ?が入ってるねー?」

サトシ「俺が旅に出る前に遊んでたオモチャだよ!まずはー…」ゴソゴソ

アセロラ「……………」

マオ、リーリエ(サトシ……女の子のプレゼントに自分の使い古しのオモチャって…)ハァ

スイレン(サトシの遊んでたオモチャ…)ゴクリ

オシャマリ「シャマー……」ハァ

サトシ「これ!」バーン

アセロラ「! それは!?」

カキ「車のオモチャ……ラジコンとかか?」

マーマネ「デンヂムシカー……とはまた違うみたいだね?」

サトシ「これさ、チビ四駆って言って……カントーですっげー流行ってたんだー!」

ピカチュウ「ピカー!」

マオ「チビ四駆…?聞いたことある?」

リーリエ「ないですね」フリフリ

サトシ「こっちがサイクロンピカチュウでー!こっちがハリケーンイーブイ!走らせたらすっげー速いんだぜ!」ウキウキ

ロトム図鑑「サトシ。目が輝いてるロト」

アセロラ「…………」シーン

スイレン「アセロラは目が死んでる」

サトシ「んで次!」スッ

マオ、リーリエ「まだあるんだ……」

サトシ「これはビリリダマのオモチャを発射して遊ぶビリリダマン!」

マーマネ「ビリリダマン?」

カキ「ビリリダマのオモチャを発射して…具体的にどうやって遊ぶんだ?」

サトシ「んーと……ペットボトルを倒したりとか!」

アセロラ「それ、面白いの?」

サトシ「……次はー……」ゴソゴソ

リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ、アセロラ(話をそらした…)

サトシ「へへへ!ウルトラヨーヨーだ!!」スッ

マオ「ウルトラヨーヨー?」

リーリエ「少しカッコいいだけの普通のヨーヨーに見えますが……」

マーマネ「リーリエのお兄さんが好きそうだね」

サトシ「なに言ってんだよ!ウルトラヨーヨーはな?シルフカンパニー認定のレベル技があってさ!」

サトシ「見てろよ!」スッ

サトシ「これがレベル1!ロングスリーパーだ!!」シャー

ピカチュウ「ピカー!」

スイレン、アセロラ、カキ(あっ、ちょっと面白そう)

アセロラ「へっへー!ループ・ザ・ループ!!」ギュインギュイン

スイレン「甘いアセロラ!こっちはダブル!!」ギュインギュイン

アセロラ「だったらスイレン!勝負する?」ギュインギュイン

スイレン「いいよ!アセロラには負けない!」ギュインギュイン

ロトム図鑑「スイレンとアセロラはウルトラヨーヨーをもう手足のように……」

リーリエ「きゃっ!」ゴツン

ロトム図鑑「そしてリーリエはヘタクソロト」

カキ「なぁサトシ!サイクロンピカチュウ貸してくれ!」ウキウキ

マーマネ「僕はハリケーンイーブイで!」ウキウキ

サトシ「いいよ!明日スクールでレースしようぜ!」

ワイワイ

マオ(ビリリダマンか………)スッ

マオ「………」チラッ

ペットボトル「」

マオ「………ペットボトルに向かって……えいっ!しめうちー!」ボンッ

ペットボトル「」コテン

マオ「やったー!ペットボトルが倒れたよー!」

アマージョ「ッジョー!」パチパチパチ

シェイミ「シェミー」パチパチパチ



サトシの家

サトシ「いやー!今日は楽しかったなー!」

ピカチュウ「ピカー!」

ロトム図鑑「サトシー!本来の目的を忘れてはいけないロトー!」

サトシ「アセロラも楽しんでたし結果オーライだよロトムー!」

ピカチュウ「ピカー!」

サトシ「……へへへ、アセロラがたとえ何歳だろうとさ?今まで通り…」

ロトム図鑑「そういえばサトシ」

サトシ「ん?」

ロトム図鑑「サトシが今日持ってきたオモチャ…アレはいつの物ロト?」

サトシ「いつって……言っただろ?旅に出る前に遊んでたオモチャだよ!今回のアローラは最初旅行のつもりだったし、暇潰しの為に一応持ってきたんだ!」

ロトム図鑑「買ったのはいつ頃ロト?」

サトシ「……んー……旅に出る少し前だから…1年ちょっと前くらいかな?」

ロトム図鑑「…………1年……」

サトシ「? どうしたのロトム?」

ロトム図鑑「それはおかしいロト!」

サトシ「へ?」

ピカチュウ「ピカ?」

サトシ「おかしいって何が?」

ロトム図鑑「いや…前々からおかしいと思っていたロト!サトシがマサラタウンにサヨナラしてからだいたいどれだけの時間が経ったロト?」

サトシ「んー……1年経つか経たないか…?」

ピカチュウ「ピカ!」

ロトム図鑑「サトシはアローラに来る前までどんな地方を旅してきたロト?」

サトシ「んー……カントーでしょ?ジョウトにホウエン、シンオウ、イッシュ……カロスに…他にも寄り道とかしたっけなぁ…」

ピカチュウ「ピカー!」

ロトム図鑑「サトシが今まで旅してきた地方、それにしてきたこと。これはボクの計算によると、とても1年では不可能ロト!」ビシッ

サトシ「……な、なに言ってんだよロトム?俺は実際1年くらいで……」ハハハ

サトシ「……な?ピカチュウ?」チラッ

ピカチュウ「ピカピカ」

ロトム図鑑「ビビビビ…」カチカチカチ

サトシ「……な、なにやってんのロトム……?」

ロトム図鑑「サトシのこれまでの旅、経験。それをサトシのペースに合わせて計算してみるとー……」カチカチカチ

サトシ「」ゴクリ

ピカチュウ「………」

ロトム図鑑「ビビー!!ざっと20年以上はかかるロトー!!」

サトシ「に、20年ーー!?」

ピカチュウ「ピカー!!」

サトシ「な、なに変な冗談言ってんだよロトムー!!」ハハハ

ピカチュウ「ピカァ!!」

ロトム図鑑「冗談言ってるのはサトシロト!!こんな壮大な旅……サトシは1年でこなせると本当に思ってるロト!?」

サトシ「うっ……で、でも…気合いと根性で……」

ロトム図鑑「不可能ロト」

サトシ「…………」

サトシ「……じゃ、じゃあ……ロトムの言ってることが本当だとして……俺はいったいいくつなんだ……?」

ロトム図鑑「恐らく、アセロラと同じで30越えロト」

サトシ「さ、30!?」ガーン

ピカチュウ「ピカピ」ポンッ

サトシ「そ、そんな…30って……それじゃあポケモンマスターの夢は……」

ロトム図鑑「サトシ。世間一般でいう所謂アラサーとは……働き、結婚し、自分の子供を……家庭を持ち。マイホーム……自分と家族の"家"を建ててい人もいるロト」

サトシ「働く…家族……マイホーム……」

ロトム図鑑「いつまでも博士の家で居候して、スクールに通ったり学芸会に出たり、ウルトラジャーしてる場合じゃないロト!」

サトシ「うっ……」グサッ

ロトム図鑑「むしろ博士たちやマサラのママには親孝行、スクールや学芸会、ウルトラガーディアンズはサトシが自分の子供を優しく見守る立場ロトー!!」

サトシ「もうやめてくれぇぇぇ!!」

ピカチュウ「ピカピィ!!」

ロトム図鑑「落ち着くロトサトシ!」

サトシ「うぅ……ロトム…俺…どうすれば……」グスッ

ロトム図鑑「サトシ。ポケモンマスターの夢はまだ諦めてないロト?」

サトシ「……うん…」グスッ

ロトム図鑑「サトシ……ポケモンマスターには働きながでもなれるロト」

サトシ「……え?」ゴシゴシ

ロトム図鑑「サトシ!!就職するロト!!」ビシッ

ピカチュウ「ピッカー!!」

サトシ「!?」

翌日

ポケモンスクール

リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ「えぇーー!?ポケモンスクールをやめるー!!?」

サトシ「うん…」コクリ

ピカチュウ「ピカァ」コクリ

カキ「な、なに言ってるんだサトシ!」

マオ「頭でも打ったの!?」

スイレン「サトシ!その冗談……ちっとも面白くない!!」

マーマネ「嘘だと言ってよサトシ!!」

リーリエ「何故ですかサトシ!みんなで一緒に……スクールを卒業しましょうよ!!」

サトシ「…………ごめん…」

カキ「ごめんってお前……」スッ

マオ「カキ!落ち着いてよ!」

カキ「す、すまん……」

スイレン「サトシ!それなりの理由がないなら……私、納得できない!」

マーマネ「そ、そうだよ!」

サトシ「…………」

リーリエ「その……ククイ博士はなんと……」

サトシ「博士にはちゃんと理由を言って納得してもらったよ…」

リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ「!?」

ロトム図鑑「……ここから先は……ボクが話すロト」

リーリエ「ロトム……」

ピカチュウ「ピカァ」

………………

………

カキ「サトシが30歳越えだって!?」

ロトム図鑑「残念ながら……今の話はすべて事実ロト」

マオ「……正直……信じられないけど……」ウーン

マーマネ「……確かに……それだけの冒険をするってなったら、20年以上かかるのも納得できるような……」

リーリエ「……次からはサトシさんと呼ばなくてはいけませんね…」

サトシ「……騙してた訳じゃないんだ…なんてゆーか…俺自身もマサラタウンにサヨナラしてからそんなに時間が経ってたなんて気づかなかっ……」

スイレン「サトシが……30越え……」フラッ

ドサッ

スイレン「」バタリ

サトシ「スイレン!?」

リーリエ「スイレンがあまりにもショックな為倒れました!!」

マオ「ちょっと……スイレン!大丈夫!?」ユサユサ

スイレン「」

オシャマリ「シャマリー!!」ダッ

ナギサ「イッブイ!!」ダッ

…………………

ガチャッ

サトシ「! スイレンは!?」ガタッ

リーリエ「保健室で寝かせてきましたのでバッチリーリエです!」ニコッ

マオ「今はオシャマリとナギサが付き添ってくれてるよ」

マオ「寝て起きたらいつもの元気なスイレンに戻ってるよ!」グッ

サトシ「そっか…良かった…」ホッ

ピカチュウ「ピカァ…」

リーリエ、マオ「…………………」

マオ「スイレン……そりゃあ好きな人が実は30越えてたなんて知ったら気絶したくもなるよー…」ヒソヒソ

リーリエ「スイレンが起きたらなんと説明すれば……」ヒソヒソ

シロン「コーン」

カキ「さっきの話の続きなんだが……」

サトシ「あっ、ごめんごめん!」

カキ「……卒業までもう少しだし……特別に最後までいるってことは出来ないのか?」

マーマネ「そうだよサトシさん!昨日、みんなでチビ四駆レースするって約束したよね!」

サトシ「ごめん…カキ、マーマネ。もう決めたことだから……」

ロトム図鑑「サトシは昨日退学届けを博士にだしたロト」

カキ「そうか……」

マーマネ「そ、そんな……」

カキ「マーマネ、サトシさんはいくつだろうと俺たちのライバルであり親友だ」ポンッ

カキ「そのサトシさんが決めた道なんだ、俺たちはゼンリョクで応援してやろう!」グスッ

マーマネ「カキ……」グスッ

マーマネ「………うん!」ゴシゴシ

サトシ「カキ……マーマネ……」グスッ

ロトム図鑑「サトシはいい友達を持ったロト」ウンウン

サトシ「ああ!」ニッ

ピカチュウ「ピッカー!!」

マオ「あの……サトシさんはこれからどうするの?」

リーリエ「やはりカントーへ戻るんですか?」

サトシ「いや…ロトムに言われたんだ、ポケモンマスターには働きながらでもなれるって!」

ピカチュウ「ピカー!」

サトシ「だからさ、とりあえずはアローラリーグ出場まではアローラにいるよ!」

カキ「サトシさん…アローラリーグに出るのか!?」

サトシ「もちろん!それに…スクールにも時々遊びにくるよ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

マーマネ「やったー!」

トゲデマル「マキュキュ!」

リーリエ「ですが……スクールをやめた今、サトシさんはニート……」

マオ「リーリエ……結構キツいこと言うね…」

サトシ「も、もちろん就職するよ!」

カキ「サトシさんに出来る仕事なんてあるのかー?」ニヤニヤ

マーマネ「職業ポケモントレーナーとか?」

サトシ「あーっ!それいいかもなー!」

マオ「まったく!」クスッ

リーリエ「ふふっ、サトシさんは何歳でもサトシさんですね?」クスッ

シロン「コーン!」

ロトム図鑑「うんうん!みんな納得してくれて良かったロト!」

ピカチュウ「ピカー!」


アハハハハハハ……

>>23
訂正

ロトム図鑑「サトシ。世間一般でいう所謂アラサーとは……働き、結婚し、自分の子供を……家庭を持ち。マイホーム……自分と家族の"家"を建ててい人もいるロト」


ロトム図鑑「サトシ。世間一般でいう所謂アラサーとは……働き、結婚し、自分の子供を……家庭を持ち。マイホーム……自分と家族の"家"を建てている人も居るロト」

>>23
訂正
ロトム図鑑「サトシ……ポケモンマスターには働きながでもなれるロト」

ロトム図鑑「サトシ……ポケモンマスターには働きながらでもなれるロト」

翌日の夜

ポケモンスクールではひっそりと……
少し早めのサトシの"卒業式"が行われた

ワイワイ

カキ「くうぅーっ!サトシさん!アローラリーグでは絶対に負けないからな!!」グスッ

サトシ「ああ、俺もだよ!リーグで決着つけようぜ!カキ!」

マーマネ「サトシさん!スクールを卒業したって……サトシさんが30歳だって、僕らはずっと友達だよ!絶対にスクールに遊びに来てよ!」グスッ

サトシ「もちろんだよマーマネ!」

マオ「まったく!カキもマーマネも男の子の癖に泣き虫なんだからっ!」グスッ

リーリエ「そういうマオだって泣いてるじゃないですか?」グスッ

マオ「だって~」

サトシ「マオ、リーリエ!絶対に遊びにくるからさ!」

マオ「うん!」

リーリエ「約束ですよ!サトシさん!」

シロン「コーン!」

ククイ「サトシ……本当にスクールをやめて家を出て行っちまうのか?」

バーネット「せめて……落ち着くまで、家に居てもいいのよ?」

サトシ「ごめんククイ博士…バーネット博士……俺ももういい歳だからさ?いい加減自立しなきゃ…」

バーネット「サトシ……」

サトシ「いつまでも博士たちに迷惑かける訳にもいかないしさ?これからは……お世話になった分、いや……何倍にもしておんがえしするよ!」ニッ

ピカチュウ「ピカー!」

ククイ「……立派になりやがって!」ウルッ

バーネット「辛くなったらいつでも帰ってきていいからね?」グスッ

サトシ「うん!」グスッ

ロトム図鑑「サトシも立派になったロトー」ヒュー

ククイ「リーリエ!サトシの仮住居から職場まで…色々と世話してもらったみたいですまないな」

バーネット「ありがとう、リーリエ」

リーリエ「いえ…サトシさんの元クラスメイト……いや、友達として当然のことをしたまでです」

リーリエ「それに……私は何もしてませんよ。職場や住居を提供してくださったのは全てお母様ですから」ニコッ

シロン「コン!」

サトシ「それでもサンキュー!助かったよリーリエ!」

サトシ「……そういえばスイレンは?」キョロキョロ

ピカチュウ「ピカァ?」キョロキョロ

ロトム図鑑「言われてみれば姿を見てないロト」キョロキョロ

マオ「そ、そのー……スイレンはまだちょっと寝込んでてー…」

サトシ「………そうだよな…つい昨日まで同級生だと思ってたやつが実は30過ぎたおっさんだったなんて、普通ビックリするよな?」ハハハ

サトシ「俺……スイレンに嫌われちゃったかな……?」

リーリエ「サトシさん………」

マオ「そ、そんなことないよ!スイレンがサトシさんのことを嫌うなんてありえないよ!」

リーリエ「そ、そうです!ただ……今スイレンは少しキモチの整理がついていないだけでして……」

サトシ「………」

ロトム図鑑「サトシ。元気を出すロト!そんなんじゃ明日から立派な社会人としてやっていけないロト」ポンッ

サトシ「ああ……」

ピカチュウ「ピカピィ…」

リーリエ「サトシさん。これを」スッ

サトシ「え?」

リーリエ「……私からのお別れの餞別です。よろしければ」ニコッ

シロン「コーン!」

サトシ「! これは……!?」ピラッ

ピカチュウ「ピカァ?」

その後…

サトシはリーリエの紹介でエーテル財団の見習い職員として働いていた


エーテルパラダイス

サトシ「よーしピカチュウ!今日もゼンリョクで窓ふきがんばるぞー!」

ピカチュウ「ピカー!」オーッ

サトシ「ピカピカマッサイチュウー♪」フキフキ

ピカチュウ「ピカピカ♪」フキフキ

サトシ「……こうやって窓をふいてると…なんだか心の汚れまで落ちてくみたいだなーピカチュウ」フキフキ

ピカチュウ「ピカピカ♪」フキフキ

ロトム図鑑「サトシー!ピカチュウ!窓ふきも随分と手慣れてきたみたいロトー!」

サトシ「ハハハ…もうここで一週間も働いてるんだし当然だろ?」フキフキ

ピカチュウ「ピカピカ!」フキフキ

ロトム図鑑「いい職場を提供してくれたリーリエとルザミーネには感謝ロト!」

サトシ「だな!」フキフキ

ピカチュウ「ピカピカ!」フキフキ

エーテル財団職員♂「サトシー!次はあっちの窓ふきを頼むー!」


サトシ「あっ、はーい!」

サトシ「よし!次はあっちの窓だ!行こうぜピカチュウ!」ヒョイッ

ピカチュウ「ピカァ!」グッ

ロトム図鑑「……今の職員…見たところ20代くらい…サトシよりも年下ロト。サトシは年下にコキ使われて悔しくないロト?」

サトシ「なーに言ってんだよロトム!社会に出たら年下も年上も関係ないさ」

サトシ「あの職員さんは俺よりもずっと前からにここで働いてる人…俺よりも先輩なんだぜ?言うこときくのは社会人として当然だろ?」

サトシ「さっ、行こうぜピカチュウ」スタスタ

ピカチュウ「ピカー!」テクテク

ロトム図鑑「サトシももう立派な社会人ロト!」ヒュー


エーテル財団職員♀「ね、ねぇ…何であんな子供がここで働いてるの?」ヒソヒソ

エーテル財団職員♂「理由は俺もよくわからないが、どうやらリーリエお嬢様のコネで入社したらしい」ヒソヒソ

エーテル財団職員♀「いくらリーリエお嬢様のコネだからって……あんな子供を…代表は何を考えてるのかしら……?」ヒソヒソ

エーテル財団職員♂「さぁ?」



サトシ「…………」モグモグ

ピカチュウ「ピカ」モグモグ

ロトム図鑑「サトシー!またコンビニのおにぎりロトー?」

サトシ「……別にいいだろ」モグモグ

ロトム図鑑「サトシもいい加減料理を覚えるロト!そんなんじゃこの先もたないロト!」

サトシ「う、うるさいなー!今は余裕がないんだよ!その内覚えるよ!」

ロトム図鑑「ロー……」

サトシ「…………」モグモグ

サトシ(……ちょっと前までは……バーネット博士が作ってくれるお弁当が当たり前だったなー)モグモグ

ピカチュウ「ピカァ」モグモグ

サトシ(……お昼食べて……みんなやポケモンたちとバトルしたり遊んだりして授業して……)モグモグ

サトシ(んで……放課後にまたみんなとバトルしたり遊んだりして……家に帰ったらククイ博士やバーネット博士がおかえりって言ってくれるんだ……)モグモグ

サトシ(たった一週間前のことなのに……もう大分昔のことみたいに懐かしいよ…)モグモグ

サトシ「…………今頃みんな何してるかなー…」ボソッ

ピカチュウ「!」

ロトム図鑑「サトシ……」

サトシ「…………あっ、いや…何でもないよ!」ハハハ

サトシ「ほ、ほらピカチュウ!いっぱいお昼食べて、午後からもまたゼンリョクで仕事頑張ろうぜ!」

ピカチュウ「ピカピ……」

「そんなコンビニのおにぎりで力なんて出るわけないでしょ?」ザッ

サトシ、ピカチュウ、ロトム「!」

バーネット「まったく!心配して見にきたら案の定ね?」ヤレヤレ

ゴンベ「ゴンベー!」

サトシ「バーネット博士!?ゴンベ!?」

ロトム図鑑「何故ここにいるロト!?」

ピカチュウ「ピカァ!?」

バーネット「何故ここにって…ルザミーネに言われてパラダイスのポケモンの調査に来たのよ」

バーネット「はい、これ」スッ

サトシ「これ……お弁当……」

ピカチュウ「ピカァ…」

バーネット「サトシの分も作っての!食べなさい?」ニコッ

ゴンベ「ゴンベー!」

サトシ「ありがとう!バーネット博士!」

サトシ「へへへ!やっぱバーネット博士のお弁当は最高だよ!」モグモグ

ピカチュウ「ピカァ!」モグモグ

バーネット「ふふふ」ニコッ

>>35
訂正
バーネット「サトシの分も作っての!食べなさい?」ニコッ

バーネット「サトシの分も作ってきたの!食べなさい?」ニコッ

バーネット「……ねぇサトシ…」

サトシ「ん?なに?バーネット博士!」モグモグ

バーネット「……少し…やつれたんじゃない?」

サトシ「え?」

バーネット「……前にも言ったけど…辛いんならいつでも戻ってきて……」

サトシ「な、なーに言ってんだよバーネット博士!全然ヘッチャラだよ!俺は立派な社会人として……」

バーネット「私はサトシの本当の母親じゃないけど……」

サトシ「………え?」

バーネット「………それでも…私もククイくんもサトシのことは本当の息子だと思ってるわ…」

サトシ「………バーネット博士…」ウルッ

バーネット「……ねぇサトシ…確かに親として、自分の子供が成長して立派になってくれるのは嬉しいわ?……でも……」

バーネット「………それ以上に…子供には…いつまでも元気でいてほしい!それが親ってものなのよ!もちろん、それはマサラタウンのサトシのお母さんだって一緒よ!」

サトシ「…………」

バーネット「だから……辛くなったらすぐに戻ってきてほしいの!サトシが話たいことがたくさんあるなら…私やククイくんだって何時間でも付き合ってあげるわ?」ニコッ

サトシ「博士……」ウルウル

ピカチュウ「ピカァ…」

バーネット「………それともう1つ、これはククイくんから聞いた話なんだけど…」スクッ

サトシ「?」ゴシゴシ

バーネット「………サトシがスクールからいなくなってから一週間……スイレンがスクールに来てないらしいのよ」

サトシ「え!?」

ロトム図鑑「…スイレンが……?」

ピカチュウ「ピカァ!?」



サトシ「………」トボトボ

ピカチュウ「ピカァ」テクテク

ロトム図鑑「サトシー!昼間のバーネットの話…」

サトシ「………」トボトボ

ロトム図鑑「話によると…スイレンはずっと自分の部屋に引きこもってるみたいロト」

ロトム図鑑「あのアウトドア大好きのスイレンが引きこもるなんてただ事じゃないロト!」

サトシ「………」トボトボ

ロトム図鑑「サトシー!聞いてるロト?」

サトシ「聞いてるよ」トボトボ

ロトム図鑑「………じゃあ、今からスイレンの家に行くロト?」

サトシ「行かないよ。寮に帰る」トボトボ

ロトム図鑑「寮に帰る……!?な、何を言っているロトサトシ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

ロトム図鑑「サトシはスイレンが心配じゃないロト!?」

サトシ「………」ピタッ

ピカチュウ「ピカピィ…」

サトシ「心配に決まってるだろ!!」

ロトム図鑑「じゃ、じゃあなんで……」

サトシ「スイレンが引きこもってるのはきっと俺のせいだ」

ピカチュウ、ロトム「!」

サトシ「きっと……ちょっと前まで一緒に遊んでた俺が30すぎだって知って…気持ち悪くなったからなんだ…」

サトシ「だから……スイレンは俺のことなんか早く忘れた方がいいよ…」

ロトム図鑑「さ、サトシ……何を言って……」

ピカチュウ「ピカピ…」

サトシ「………ロトム!俺、決めたよ」ゴソゴソ

ロトム図鑑「! それは……」

サトシ「へへっ!リーリエからお別れの餞別に貰ったアローラ島コンのチケット!」ピラッ

サトシ「これに出ることにしたよ!」ニッ

ロトム図鑑「アローラ島コン……」

サトシ「そうだよ!今までは考えたこと無かったけどさ?これに出て……料理ができてしっかりしたお嫁さんを見つければさ!」

サトシ「博士たちも安心できる!料理の心配もいらない!それに……スイレンだって安心して部屋から出てこれる!一石三鳥ってやつだよ!」

ロトム図鑑「ロロー!サトシ、それはナイスアイデアロト!」

ピカチュウ「………………」

サトシ「へへっ、だろ?ま、つってもー……俺も30すぎだし……あんまり選り好みはできないよな?なんとか頑張ってー……」

ロトム図鑑「………しっかりしてて料理ができて……30すぎ……」ウーン

サトシ「……ロトム?」

ロトム図鑑「あーーっ!!」ビビッ

サトシ、ピカチュウ「」ビクッ

ロトム図鑑「ビビッときたロトー!サトシ、ピカチュウ!ボクについてくるロトー!」ヒュー

サトシ「お、おい!ロトム!?」

ピカチュウ「ピカー!」

アセロラの家

アセロラ「……あーあ、あれから一週間以上経ってるのに…サトシからは連絡なしかー」

ミミたん「キュー」

アセロラ「……サトシ…みんなの前でアセロラを32歳扱いして……」プクー

アセロラ「アセロラ、決めたよミミたん!サトシが謝ってくるまではサトシとクチきいてあげないっ!」プンプン

ミミたん「キュー!」プンプン

アセロラ「………………」

アセロラ「……ま、でもー……少しくらいはチャンスをあげてもいいかな?」

ミミたん「キュー?」

アセロラ「……今日はもう遅いしー…明日お仕事が終わってからサトシに連絡してチャンスを…」

アセロラー

アセロラ「…………へ?」

ロトム図鑑「アセロラー!」ガチャッ

アセロラ、ミミたん「」ビクッ

ロトム図鑑「アセロラ!少し用があるロト!!」

アセロラ「な、なによロトム……こんな時間に…驚かさないでよ!」ドキドキ

サトシ「おーい!待ってよロトムー!」タッタッタ

ピカチュウ「ピカー!」タッタッタ

アセロラ「サトシ!?ピカチュウ!?」

サトシ「あっ、アローラ!アセロラ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

アセロラ「アローラ……って、どうしたのこんな時間に!?それにサトシのその格好……それってエーテル財団の……」

サトシ「……ハハハ……これは色々あってさ?」

ピカチュウ「ピカァ」

ロトム図鑑「アセロラ!それより、お願いがあるロト!」

アセロラ「……お願い?」

ミミたん「キュー?」

ロトム図鑑「アセロラ!!サトシと結婚するロト!!」ビシッ

アセロラ「へ?」

サトシ「え?」

ピカチュウ「ピ?」

ミミたん「キュ?」

アセロラ「………結婚?」

ロトム図鑑「結婚ロト」コク

アセロラ「……………」

アセロラ「……えぇ!?////」ボフン

アセロラ「ちょ、ちょっと…!い、いきなり結婚ってなに!?」

ロトム図鑑「イヤロト?」

アセロラ「い、イヤとか…ソンナンジャナイケド…////」モジモジ

ロトム図鑑「だったら結婚成立ロトー!サトシ、アセロラ!結婚おめでとーロトー!」

アセロラ「だ~か~ら~!!」

アセロラ「もぅ!サトシからもなんとか言ってよ!」チラッ

サトシ「えーっと……」

ロトム図鑑「サトシ!よーく考えてみるロト!」

サトシ「え?」

ロトム図鑑「しっかりしてて料理ができる!そしてサトシとの仲は良好!!アセロラほどサトシのお嫁さんに相応しい娘はいないロト!」ビシッ

サトシ「!」

アセロラ「な、なんなのよもぅ~!!////」

ロトム図鑑「アセロラならこんなサトシでも貰ってくれるロト!」

サトシ「こんな俺でも………」

ピカチュウ「ピカピィ……」

ロトム図鑑「なんたってアセロラは32歳!アセロラ、婚期を逃してはいけないロト!」ビシッ

アセロラ「だ、だから!アセロラ32歳じゃないよ!!」

アセロラ「………もぅ!なに?また変な冗談?」

アセロラ「サトシ!こんな冗談……さすがのアセロラも怒るよ?」プンプン

ミミたん「キュー!」プンプン

サトシ「アセロラ…」

アセロラ「なに?」プンプン

サトシ「こんな俺でも……いいの?」

アセロラ「………へ?」

ミミたん「キュ…」

ロトム図鑑「やっぱり!ボクの計算は間違って無かったロト!二人の相性はバッチリロトー!!」

ピカチュウ「ピィカ」

サトシ「アセロラ……その……」

アセロラ「な、なに……?」ドキドキ

ロトム図鑑「アセロラ。ここでイエスと言わなくては確実に行き遅れるロト」ヒソヒソ

アセロラ「……ロトム、少し黙っててくれないかな?」ニコニコ

ロトム図鑑「ロー……」

サトシ「俺と……」

アセロラ「うぅ////」ドキドキ

アセロラ(ど、どうしよう…いきなり結婚とか言われても…まだ心の準備が…)ドキドキ

ロトム図鑑「うんうん。どうやら上手くいきそうロト」

ロトム図鑑「ピカチュウ!恐らく来年あたりにはサトシとアセロラの子供が見れるロト!」

ピカチュウ「ピカー!」

ロトム図鑑「アセロラも32歳……子供を産むには……」

「その結婚……ちょっと待ったーー!!」ガチャッ

サトシ、アセロラ、ピカチュウ、ロトム「!」

ミミたん「キュ?」


スイレン「……ハァハァ……間に合った…!ギリギリセーフ!!」

オシャマリ「シャマリー!!」フシャー

ナギサ「イッブイ!!」

サトシ、アセロラ、ロトム「スイレン!?」

ピカチュウ「ピカァ」

サトシ「お、おいスイレン!どうしたんだよ!」

ロトム図鑑「引きこもってたんじゃなかったロトー!?」

スイレン「心配かけてごめん!もう大丈夫!」ゲッソリ

サトシ「大丈夫って……スイレンなんか痩せた……?」

アセロラ「それに……目の下の隈もすごいよ……何があったの!?」

サトシ「つーか……何でここに……」

スイレン「サトシさん……いや、サトシ!」

サトシ「!」

スイレン「……私…悩んだ、いっぱい!」

スイレン「サトシが実は30すぎだって聞いて……それで……」

サトシ「スイレン……」

アセロラ「え?サトシが30すぎ???」

ピカチュウ「ピカァ…」

スイレン「……でも、受け入れることにした!」

サトシ「!」

スイレン「……だって…やっぱり嘘はつけない!自分のキモチに!」ニコッ

オシャマリ「シャマリー!」

ナギサ「イッブイ!!」

アセロラ「なに??何がどうなってるの!?」

ミミたん「キュー…」ゴクリ

スイレン「私にとってサトシはサトシ!……たとえ、サトシが30すぎてても…100歳でも!」ニコッ

サトシ「スイレン……」ウルウル

アセロラ「ロトムー?何がどうなってるの?説明してよ!」ジトー

ロトム図鑑「えーと…説明すると長く……」

スイレン「サトシ!アセロラは32歳じゃない!まだ10代!」ビシッ

サトシ「えぇ!?」

ロトム図鑑「そ、そんなハズ…」

アセロラ「えぇ…そんなハズって…アセロラ、何度も違うって説明したハズなんだけど……」

ミミたん「キュー」コクコク

サトシ「ほ、本当なのアセロラ!?」

アセロラ「本当も何も…アセロラ、最初に冗談だって言ったのに、ちゃんと聞いてなかったのはサトシだよー!」プンプン

サトシ「そんな…」ガクッ

アセロラ(え?なんでショックうけるの!?)

ピカチュウ「ピカピィ」

スイレン「……サトシ!大人が未成年に手を出すことは犯罪!」

サトシ「そ、そうなの!?」

ロトム図鑑「確かに……法律では禁じられてるロト」

ロトム図鑑「サトシ。30すぎで前科持ち……しかも未成年に手をだしたとなると、ポケモンマスターの夢どころではなくなるロトー」

スイレン「うんうん。ロトムの言うとおり」コクコク

サトシ「えぇ!?」ビクッ

アセロラ(さっきから何の話してるんだろ)

ロトム図鑑「……でも…噂によると、地域によっては10歳から成人とみなされる場所も…」

スイレン「……………」ゴソゴソ

スイレン「おっと」ポイッ

ヒラッ

サトシ「! スイレン!何か落ちたぜ?」ヒロイ

スイレン「ごめん。うっかり」テヘッ

サトシ「………!って、これは……!!」

ロトム図鑑「これはスイレンのトレーナーパスみたいロト!」ヒュー

サトシ「トレーナーパス…」

ロトム図鑑「! あーっ!!」

サトシ「ど、どうしたロトム!!」

ロトム図鑑「サトシ!スイレンのトレーナーパスの年齢欄を見てみるロト!」ビシッ

サトシ「!」

アセロラ(トレーナーパスに年齢書くとこなんてあったっけ?)

サトシ「ね、年齢のところ……30歳!?どういうこと!?」フルフル

ロトム図鑑「スイレン……まさか…」チラッ

スイレン「サトシ!実は私……30歳!!」バーン

サトシ、ロトム「なに~~!?」ガーン

アセロラ「よく見てよサトシ!このトレーナーパス、どう見てもスイレンの手作りだよ!!」

ピカチュウ「ピカ」ハァ

ミミたん「キュー」

サトシ「そ、そんな……スイレンが30歳だったなんて…」フルフル

スイレン「サトシ……黙っててごめん!」

オシャマリ「シャマリ」ペコリ

ナギサ「イッブイ」ペコリ

サトシ「……次からはスイレンさんって呼ばなきゃ…」

ロトム図鑑「サトシ!それでもサトシはスイレンより年上だから大丈夫ロト!」

サトシ「そ、そっか」

ピカチュウ「ピカピィ」

アセロラ「……なに言ってるの?どう見てもスイレンが30歳なわけ…」ジトー

ミミたん「キュー」ジトー

スイレン「」ビクッ

ロトム図鑑「それにしてもスイレン。スイレンは30歳なのにウルトラジャーとかドリンキュンとかしてたロト?」

スイレン「じ、実はさっきそこでアルセウスの加護を受けて、今日からなったの!30歳!」

サトシ「あ、アルセウスだって!?すっげー!」キラキラ

アセロラ「もうメチャクチャだよー…」ハァ

スイレン「………えーと、サトシ」コホン

サトシ「!」

スイレン「その……私なら30歳だから未成年にはならない!だからその~……」チラッチラッ

ロトム図鑑「サトシー!これはスイレンと結婚するしかないロトー!」

スイレン「ちょ、ちょっとロトム////」ポッ

サトシ「スイレン!そんなことよりさ!アルセウスってまだいる!?」ワクワク

スイレン「そ、そんなこと!?」ガーン

オシャマリ「シャマリ」ポンッ

ギャー ギャー

アセロラ「ふふっ、サトシの興味はスイレンおばさんよりもポケモンなんだねー?ね?ミミたん」クスクス

ミミたん「キュー」

コンコン

アセロラ「! ノックの音だ。こんな時間に誰だろ?」

ミミたん「キュー?」

アセロラ「はーい」ガチャッ

ハナコ「あのー…夜遅くにごめんなさい」

アセロラ「………? えーと、どちら様ですか?」

ハナコ「そのー、こちらにサトシがー…」チラッ

サトシ「え!?ママ?」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「サトシママ!?」

ロトム図鑑「サトシのママロトー!」

ハナコ「あっ!見つけたわよー!サトシ!」

アセロラ「え!?この人がサトシのお母さん!?」

ミミたん「キュー」

サトシ「な、なんでママがここに…」

ハナコ「なんでじゃないわよ!サトシがスクールやめて働き始めたってククイさんから聞いたから、急いでカントーから来たのよ!」

ロトム図鑑「では何故サトシがアセロラの家に居るとわかったロト?」

ハナコ「サトシ…なんでスクールをやめちゃったの?スクールが楽しいっていっつも私に話してくれてたじゃない?」

サトシ「スクールは楽しいよ…でも…」

ロトム図鑑「ボクの質問は無視ロト?」

サトシ「俺は…スクールに通ってちゃいけない人間なんだ…」

ハナコ「? どういうこと?」

サトシ「……だって………俺、もう30すぎたいい歳だし……いつまでもスクールに通ってないでさ?しっかり働いてママや博士たちに立派なとこ見せてやんなきゃ……」

ハナコ「サトシ……」

ピカチュウ「ピカピ……」

アセロラ「あのー……さっきからサトシが30すぎとかどういうことなの?」

ハナコ「……なに言ってるのよサトシ」ハァ

サトシ「ママ………」

ハナコ「あなたは10歳じゃない」

サトシ「……うん、俺は10さ…………」

サトシ「…………」

サトシ「……………へ?」

ピカチュウ「ピカ?」

サトシ「え?なに?俺、10歳なの??」

ハナコ「そうよ?なに?自分の歳も忘れちゃったの?」

サトシ「で、でも……俺がしてきた冒険はロトムの計算じゃ20年以上かかるって……」

ロトム図鑑「そ、そうロト!ボクの計算によれば……」

ハナコ「何言ってるのよサトシ!サトシが30すぎなら私はいったいいくつになるの?ママを勝手に年寄りにしないでちょうだい!」プンプン

サトシ「やったー!俺やっぱり10歳だったー!」

ピカチュウ「ピカァ!」

ロトム図鑑「サトシのママが言うなら間違いないロト。サトシは正真正銘の10歳ロト!」

ハナコ「うふふ」ニコッ

スイレン「よ、良かった…やっぱりサトシ、10歳だった」ホッ

アセロラ「え?でも…スイレンおばさんは30歳なんだよね?」

スイレン「うっそでーす!本当は私、まだ10代!」テヘッ

アセロラ「あっそ」

ミミたん「キュー」

サトシ「よっしゃー!だったらまた明日からスクールに……」

ロトム図鑑「サトシー!でもサトシはもう退学届けを博士に……」

サトシ「そ、そういえばっ!」ゲッ

ピカチュウ「ピカァ」

ハナコ「うふふ、その退学届けなら…まだククイさんが校長先生に渡さずに大事に預かってるそうよ?」

ハナコ「サトシがいつでも戻ってこれるようにって」ニコッ

サトシ「ククイ博士……」ウルウル

サトシ「へへへ……泣いてる場合じゃないや…」ゴシゴシ

サトシ「ピカチュウ!帰ろうぜ!ククイ博士とバーネット博士のところに!」ニッ

ピカチュウ「ピカァ!」

ロトム図鑑「サトシ!もう夜中ロト、メレメレまでの船は……」

サトシ「行こうぜ!ピカチュウ!」ダッ

ピカチュウ「ピカァ!」ダッ


ダダダダ

アセロラ「サトシ……行っちゃった…」

ハナコ「まったく、サトシったら」クスッ

スイレン「思い立ったらすぐ行動!サトシらしい!」クスッ

アセロラ「うん、そうだねー?」ニコッ

ミミたん「キュー」

ナギサ「ブイッ!」

ハナコ「ロトムちゃん、悪いんだけどサトシを任せていいかしら?」

ロトム図鑑「ビビッ!サトシのママ。サトシのことならボクにお任せロトー!」

ロトム図鑑「待つロトー!サトシー!ピカチュウー!」ヒュー

ハナコ「お願いねー!ロトムちゃーん!」フリフリ

ハナコ「さぁ、私も……」

アセロラ「あのー…」

ハナコ「あなたは…」

アセロラ「アローラ。サトシくんの友達のアセロラです。こっちはアセロラのお友達のミミたん」ペコリ

ミミたん「キュー」

ハナコ「アローラ、アセロラちゃん。ミミちゃん。サトシが夜遅くに迷惑かけたみたいでごめんね?」

アセロラ「いえいえ、サトシの破天荒な行動には慣れっこですから」ニコッ

ハナコ「しっかりした子ね?サトシのお嫁さんにほしいくらいだわ」ニコッ

アセロラ「えへへ////」テレッ

スイレン「!」

アセロラ「あのー……今日はもう遅いですし、アセロラのお家に泊まっていきませんか?」

ハナコ「あら、いいの?でも…ご迷惑じゃないかしら?」

アセロラ「ぜーんぜん!美味しいご飯をご馳走しますよ!」ニコッ

ミミたん「キュー」

ハナコ「そう?じゃあ……お言葉に甘えちゃおうかしら?」

アセロラ「どうぞどうぞ」ニコッ

スイレン「……………」

スイレン「あ、あの……アセロラ……」クイクイ

アセロラ「!」

スイレン「その……もう船が……」

アセロラ「………スイレンも泊まってく?」

スイレン「やった!ありがとう、アセロラ!さすが32歳!」

ナギサ「イッブイ!」

アセロラ「うふふ、30歳のスイレンおばさんは…今からメレメレまで帰るのが辛いだろうからねー?」ニコニコ

ハナコ(なに?アローラの女の子の間ではおばさん呼び遊びが流行ってるの?)

オシャマリ「アウ…」ハァ


翌日サトシ(10歳)はポケモンスクールに復学した

数日後

マラサダショップ

ワイワイ

マオ「サトシがスクールに戻ってきて……スイレンも元気になって良かったね!」

アマージョ「ッジョ!」

シェイミ「シェミー」

リーリエ「はい!一件落着、またこれからも今まで通りの日常ですね!」ニコッ

リーリエ「このまま全員揃って卒業です!」

マオ「うん、だね?」ニコッ

シロン「コーン!」

カキ「まったく、人騒がせな奴らだな…」ヤレヤレ

マーマネ「だねー?ま、僕は最初からサトシは10歳だって信じたけどね。アーマラサダオイシー」モグモグ

トゲデマル「マキュキュ!」

マオ「なぁにを偉そうに?サトシさーん、スクールやめないでーって泣いてたのは誰だったかなー?」ニヤニヤ

カキ、マーマネ「うっ…」ギクッ

リーリエ「うふふ」クスッ

カキ「い、いやー……俺はだな?サトシの話に乗ってやっただけでー……」アセアセ

マーマネ「ぼ、僕もだよ!」アセアセ

マオ「へぇー?」ニヤニヤ

アマージョ「ッジョー?」ニヤニヤ

リーリエ「………………」ウーン

リーリエ「!」ピキーン

リーリエ「え、えっと……!みなさん!」コホン

カキ、マーマネ「?」

マオ「どうしたのリーリエ?」

リーリエ「実はですね?」フフフ

マオ、カキ、マーマネ「?」

リーリエ「私……こう見えても40歳を越えてるんですよ!!」バーン

シロン「コーン!!」

シーン………

リーリエ「あ、あれ………?」

マオ、カキ、マーマネ「………………」

リーリエ(うぅ……どうやら盛大に滑ってしまったみたいです……そうですよね?冷静に考えたらこんな嘘、誰も信じません……)

リーリエ(恥ずかしい……穴があったら入りたいです////)カァー

シロン「コン……」

リーリエ「……えーと、みなさん……今のことは忘れて……」チラッ

マオ、カキ、マーマネ「………………」プルプルプル

リーリエ「?」

シロン「コン……?」

マオ、カキ、マーマネ「えぇーー!?」

リーリエ、シロン「」ビクッ

マオ「り、リーリエー!!リーリエが40歳越えてるとか嘘だよねー!?」ガシッ

リーリエ「え、えっと…その……嘘……」

カキ「……次からはリーリエのことをリーリエさんって呼ばなきゃいけないな…」

リーリエ「ちょっと!やめてください!!」

マーマネ「………リーリエが……40越え…」フラッ

ドサッ

マーマネ「」バタリ

マオ「! マーマネがあまりにもショックな為倒れたよ!!」

リーリエ「えぇ!?」ビクッ

カキ「マーマネェェェ!!しっかりしろォォォ!!」ユサユサ

トゲデマル「マキュキュー!」ユサユサ

マーマネ「」

ギャー ギャー

リーリエ(うわぁ……今さら冗談でしたって言えない雰囲気です……)

シロン「コーン……」



次の日からリーリエのあだ名は"リーリエさん"になった




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