【デレマス】 「狐憑き」 (37)

明治時代らへんを舞台に、陰陽師だったり妖怪だったりするアイドル達とPがなんやかんやするお話

当然の様にキャラ崩壊します、ご注意下さい


今回登場するアイドル

・道明寺歌鈴

・棟方愛海

・塩見周子

・小早川紗枝

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1561202372

時は明治時代


産業革命により、人々の生活には続々と機械が組み込まれていき、あらゆる事象が科学的に証明されていくこの時代

人類の技術が進歩するにつれ、伝承やあやかしといったものは、段々と信じられなくなっていった


しかし、そのような時代になっても日の本に潜む怪異が無くなったわけではない

寧ろ、人間たちが怪異へ油断を持ち始めたのを好機と見て、より積極的に人々へ害を為すようになったあやかしも現れ始めた


その為、人々が抗する術ごと怪異の存在を忘れても、息を潜めていた怪異への被害を食い止められるよう

愛土瑠流(あいどるりゅう)と呼ばれる流派の陰陽師は、時代遅れと蔑まれるようになっても、怪異を祓う術を受け継いでいき、人々を守り続けていた


そしてここは、辺りを高い山に囲まれた『棟方村』


日夜怪異の被害を受け続けているこの村に訪れた、一人の少女

『道明寺 歌鈴』もまた、愛土瑠流の陰陽師であった.......

歌鈴「なるほど、村長さんの娘さんがいなくなって以来、度々村人が失踪していると」

歌鈴「それも、女性ばかり.....」


「先日一人だけ戻ってきたのですが、すでに廃人の様な様子になっていて、すぐに事切れてしまいました......」

「わしの娘の愛海も、あの日以来帰ってきません.....本当に心配で、心配で.....」


歌鈴「心中お察します.....でも大丈夫です!道明寺家の名に賭けて、私が絶対にこの村を襲う怪異を祓ってみせます!」

「お願いします、陰陽師さま......どうか娘と村を救ってくだされ........」

村を襲う怪異の正体を探るべく、歌鈴は、人が攫われる瞬間を目撃したという村人の元へ向かった




「成程ねぇ、それで俺のところへ話を聞きに来たと」

「だが、なんでそんなに泥だらけなんだい?折角綺麗な巫女服なのに、もったいないじゃないか」

歌鈴「ここに来るまでに、何度もころんじゃって.....じゃなくて!」

歌鈴「人が攫われるところを見たって、ほんとですか!?」

「ああ、俺ぁ毎晩向こうの通りで、そばの屋台出しててな。昨日も、美人で胸のでけぇ姉ちゃんが食いに来てくれたんだが.....」

「俺が蕎麦を準備しようと目を話した瞬間、悲鳴が聞こえてよ。驚いて振り向いたときには、さっきまでいたはずの姉ちゃんが綺麗さっぱり消えてたんだ。この帯だけ残してな」


歌鈴(.....!この帯、微かに妖気が残ってる。本当にあやかしが攫って行ったんだ!)

「最初は狐にでも化かされたのかと思ったんだが、今朝その姉ちゃんがいなくなったって聞いてよ。腰ぬかしちまったぜ」

「攫われるのは女ばかりらしいから、俺は大丈夫なんだろうけど、やっぱ怖くてよ......全く、そうじゃなくたって昨日は散々だったってのに」

歌鈴「散々だった?」


「あやかしが出る前に、食い逃げが出たんだよ!十杯も食ったのにびた一文払わねぇでやんの!」

歌鈴「酷い!その食い逃げは捕まったんですか?」

「いや......あの野郎、獣のようにすばしっこくてよ。逃げられちまった」

「お嬢ちゃんも、もし見つけたら教えてくれや。白い髪の大男で.....」

???「あー、なんかそれっぽい人、あっちの方の団子屋で見たよー」

「何!?そりゃほんとかい!?誰だか知らねぇが、ありがとよお嬢ちゃん!」

「悪いな、俺ぁ今から昨日の食い逃げをとっちめてくらぁ!」

歌鈴「あっ、はい!お気を付けてー!」

???「頑張ってねー♪」

???「それで?見た感じ陰陽師の子みたいだけど、どしたん?」

歌鈴「私ですか?私はこの村を襲う怪異について調査しに来た、道明寺家の陰陽師、歌鈴です」

???「へー、道明寺家かー。有名なとこだねー」

歌鈴「はい!由緒正しき道明寺家の名に賭けて、必ず怪異を祓って見せます!」

???「そっかー。あたしはこの村に来たばっかだから事件の事は分かんないけど、応援してるよー」

歌鈴「来たばかり?」

???「うん。連れと一緒に、色んなところをフラフラ旅してまわってるんだー」


周子「そう言えば名乗ってなかったね。あたし『塩見 周子』、よろしくね♪」

歌鈴「周子さんですね、よろしくお願いします」

周子「あたし達しばらくはこの村にいる予定だから、なんか分かったら伝えてあげるよ」

歌鈴「本当ですか?でも気を付けてください、例のあやかしは女性を狙うらしいので、もしかしたら周子さんも.....」

周子「あははは!心配してくれてるんやね。でも、あたしは大丈夫だよ」

歌鈴「笑い事じゃないですって!そうやって油断してる人ほど狙われるんですよ!」

周子「まっ、そうだろうねー。でも、ホントに大丈夫だから」

周子「んじゃあたし、連れ待たせてるからこの辺で失礼するよ。またねー♪」

歌鈴「ホントに気を付けてくださいねー!」

周子「確かこの辺で待ち合わせ......みっけ♪おーい、紗枝はーん!」

紗枝「もう、周子はん。待ちくたびれてしもうたよ?」

周子「ゴメンゴメン、ちょっと話し込んじゃってさ」

周子「それよりもお腹すいたーん♪お姉さん、お団子二つくださいなー?」

「まいどー!」

紗枝「......そう言えば周子はん、また食い逃げしはったやろ?さっきこの辺で、『食い逃げはどこだー!』って叫んどったよ?」

周子「まぁねー、だって夜中に急にお腹すいちゃったんだもん」

周子「それに、人間にちょっかい出したくなるのは、あたし達のサガじゃん?」

紗枝「それはそうやけど.....あんまり酷いと、Pはんに怒られてしまうよ?」

周子「大丈夫だって、昨日のはPさんも共犯だからねー。店主があたしを追いかけてる隙に、あたしが残しておいた一杯を、Pさんがこっそり食べちゃったんよ♪」

紗枝「そうなんどすか?もう、二人揃ってなにやっとるんですか......」

周子「なになに~?一人だけ置いてかれてやきもち妬いてはるん?かわええなー♪」

紗枝「もう!周子はんったら!」

周子「あはは、ごめんごめん!」

紗枝「.....それで、陰陽師の子はどうやったん?」

周子「可愛かったし、真面目っぽい子だったよ」

紗枝「実力の程は?」

周子「それはまだまだかなー。あたしの事も全然気づいてなかったし」

紗枝「そうどすか~、それはちょっと心配やね.....」

周子「まぁ、何とかなるでしょ。あたし達もいるしさ」

紗枝「まぁ、それもそうどすな~」

周子「だからあたし達は、こうやってのんびりお団子を楽しもうよ」

紗枝「そうしましょか....ふふっ、美味どすな♪」

周子「うんうん、おいしー♪」

紗枝「.....ところで周子はん、お代はちゃんと持っとるんよね?」

周子「流石に団子代くらいは持ってるよ、ほら.....」ガサゴソ


周子「......................」ガサゴソ

紗枝「.....周子はん?どないしたんどす?」

周子「お財布、宿に置いてきちゃった」

紗枝「.....実は、うちもどす」


周子「......................」

紗枝「......................」















く、食い逃げだー!!!

歌鈴(ここが、さっきの人がそば屋を出してた場所......あれ?だれか座り込んでる)

歌鈴「すみませーん....って、きゃっ!」ドテーン

P「うおっ、びっくりした!.......大丈夫かいお嬢ちゃん?」

歌鈴「だ、大丈夫です。よくあることなので.....」

P「それなら良いんだが.....ん?その恰好は.....お嬢ちゃんもしかして、愛土瑠流かい?」

歌鈴「はい、道明寺家の歌鈴です!お兄さんは、愛土瑠流をご存じなんですか?」

P「まぁな。昔お世話になったんだよ」

歌鈴「お世話になったということは.......まさかお兄さん、以前あやかしに襲われたって事ですか!?」

P「まあ、そんなとこかな」

歌鈴「大変です!一度あやかしに襲われた人間は、他のあやかしに襲われやすくなるんですよ!」

P「あやかしは霊感が強い人間を好んで喰らうから、一度襲われて、怪異の存在を信じ易くなった人間を狙うんだっけか?」

歌鈴「そうです、だから気を付けてください!今この村は、あやかしに目を付けられていますから!」

P「そっか、んじゃ用心しとくよ」

歌鈴「私の作った魔除けの御札も渡しておきますので、いざとなったら使って下さい」

歌鈴「ただあくまで護身程度の物なので、御札の力に過信せず、使ったらすぐに逃げてくださいね?」

P「いいのか?でも、襲われるのは女ばかりなんだろ?俺は大丈夫なんじゃねぇか?」

歌鈴「あやかしは、そういう心の隙間に付け込んでくるんですよ。いいから持っててください!」

P「.....まぁ、そういう事なら貰っておくよ。ありがとな」

歌鈴「いえいえ、これが私の務めですから!」

P「......いい村だよな、ここ」

歌鈴「えっ?」

P「この村で生まれ育った女は、みんな別嬪で、しかも巨乳になるんだとよ」

P「おかげで、良い目の保養になってるぜ」

歌鈴「..............あのー?」ジー

P「おっと!女の子の前でこんな話は失礼だったか。すまんすまん」



P「でも.......そのせいでこの村は、あやかしに狙われてるのかもしれないな......」

歌鈴「えっ.....どういうことですか?」

P「攫われた人、かなりの割合で胸がデカいって評判の人達だったらしいんだよ。意外と、あやかしの趣味でそうなってるかもって思ってさ」


歌鈴(胸が大きい程、狙われる?..............!!)

歌鈴「そうだ!」

P「えっ?」

歌鈴「貴重な情報を、ありがとうございした!それでは!」

P「おっ、おう。どういたしましてー?」








歌鈴(そうと決まれば、早速準備しなきゃ!)

P「さてと、そろそろ.....」

紗枝「はぁ...はぁ...あっ、Pはんや....」

周子「あー、ほんとだー....」

P「......二人とも、どうしたんだ?そんなに息切らして」

周子「ちょっと、色々あってさ......」

紗枝「それで、どうだったん?」

P「妖気は残ってるし、罠も踏まれた形跡はあったが......起動していない」

周子「そうなん?あれって、あやかしが踏んだら即ドカンするやつじゃなかったっけ」

P「そのはずだ。だがな、一つ面白い事があったよ」

紗枝「面白い事?」

P「そこの豆腐屋、今油揚げ切らしてんだと。なんでも、昨日の夜盗人に入られて、油揚げだけ持っていかれたんだとか」

紗枝「!!」

周子「......成程ねぇ、つまり」

P「ああ、間違いない」











P「『狐憑き』だ」

時は過ぎ陽は落ちた

今は草木も眠る、丑三つ時

あやかしが活発になり始める時間帯



月の怪しい光に照らされ、今宵も怪異の瞳は獲物を捕らえる

瞳に映る雄山に登頂せんと、その指を淫猥にくねらせ、音無く獲物に飛び掛かった!



「きゃっ!」

???『うひひ♪この感触、富士山級.............』モミモミモミモミ









???『........じゃない!偽物っ!?』

「かかりましたねっ!」ビュッ

???『なっ、これはっ!』バチィ

歌鈴「残念でしたね!貴方が今掴んだものは、このお饅頭ですよ!」

???『くっ、陰陽師か!あたしとしたことが.....』

歌鈴「その御札を食らった以上、貴方はもう動けません!ここで大人しく.......って、あなたは!」







歌鈴「村長の娘の、愛海ちゃん!?」

愛海『...............』

歌鈴「そんなっ!あやかしの正体が、人間だったなんて.......」

愛海『馬鹿言わないでよ、この娘は偶々霊力が強かったから、身体を借りてるだけ。あたしを下等な人間なんかと一緒にしないで!』

歌鈴「.....なるほど。あなた、狐憑きですか。人間の身体に取りつき、その意識を乗っ取って、宿主や周囲の人間から生気を吸い取る狐のあやかし.......」

歌鈴「女性ばかり狙っていたのは、より強い霊力を求めたからですね」

愛海『...............』

歌鈴「ですが、その悪行もここまでです!この場で私が、あなたを祓います!」



愛海『.........ふふ、アハハハハハハハハ!!!』

歌鈴「な、何が可笑しいんですか!」

愛海『笑っちゃうでしょ、あんたみたいな三流が、あたしを祓うなんて聞いたらさ!』ブチン

歌鈴「なっ、拘束が!」

愛海『食らえッ!』

歌鈴「しまっ、きゃあっ!」

歌鈴「なに、これ......身体に力が、入らない......」

愛海『ふふふ.....陰陽師が来たって聞いたときはちょっと焦ったけど、この村の霊力をたっぷり吸い取ったあたしには、寧ろご馳走だったね❤』ワキワキ

歌鈴「あ、ああ....や、やめて.......」

愛海『それじゃああなたの霊力と、本当のお山.......いっただきまーす!』


パァン!!

愛海『ぎゃあっ!!』

歌鈴「えっ?な、なに?」


歌鈴(炎.....いや、あれは狐火?一体誰が!?)

P「やっぱり狐憑きだったか。身体は人間だから、罠が反応しなかったってわけね」

周子「歌鈴ちゃんだっけ?生きてるー?」

紗枝「やっぱり、見張っといてよかったどすなぁ」

歌鈴「周子さん!それに昼間のお兄さん!

歌鈴.「それと.....」

紗枝「お初にお目にかかります、小早川紗枝どすー♪」

周子「歌鈴ちゃんが心配だったからさー、こっそり影から覗いてたんだよね」

歌鈴「そ、そんな場合じゃないです!早く逃げてください!」

周子「この状況であたしたちの心配?優しいねー歌鈴ちゃん♪」

歌鈴「いいから早く!このあやかしは!」

愛海『いったあー.......何だか知らないけど、お山が増えてるみたいじゃん』

愛海『人間ごときに傷をつけられたのはムカつくけど、ご馳走が自分でやって来たのは幸運だねー❤』


歌鈴「しまった!皆さん、早く!」

愛海『そこの陰陽師ちゃんと一緒に、あんたらも美味しく頂いてあげるよ!』ビュンッ!


歌鈴(ダメ、間に合わない....!)






バチィン!







愛海『.......は?なんで、動けない!?』

周子「聞いた紗枝はん?」

紗枝「聞きましたけど、何を言ってはるんかさっぱりやわ」

周子「ホントにねー、人間に取りつかないと生きられない三下が、誰を頂くつもりなんだろうねー?」バシィ!

愛海『うわぁっ!』



歌鈴(凄い!あの狐憑きを、簡単に跳ね飛ばした!?)

歌鈴「......って、お二人とも、その狐のような耳と尻尾は!?」

周子「おっと、変化解けちゃってたか」

P「歌鈴ちゃんは気づいてなかったみたいだが、周子と紗枝はあやかしだ。俺の使い魔やって貰ってる」

歌鈴「あやかし.....という事は、お二人も狐憑き!?」

紗枝「ちょっと歌鈴はん。うちらはれっきとした妖狐や、あないな三下と一緒にしないでおくれやす」

歌鈴「す、すみません!」

周子「それでPさん?あいつ、やっちゃっていいんだよね?」

P「宿主は傷つけない様にな」

周子「えー、久々に暴れられるとおもったんやけどなー」

P「お前ら二人が暴れたら、村ごといっちまうだろ。つべこべ言わずに行って来い」

周子「しょうがないなー、じゃあ紗枝はん、さっさと済ませようか」

紗枝「せやねー周子はん」


愛海『く、クソッ!なんであやかしが、人間と手を組んでるの!?』

周子「まあ成り行きでねー。意外と悪くないよ?こういうのもさ」

紗枝「そういうわけで、往生しはってな?」

愛海『.......嫌だね!あんたらみたいな、あやかしの裏切り者に祓われてたまるか!』ビュッ

P「おろ?」



その瞬間、狐憑きは周子と紗枝の使役者であるPを人質に取り、二人から距離を取る




歌鈴「しまった!」

愛海『動くな!動けばお前たちの主を殺す!』



P「おいおい何やってんだよ二人とも、捕まっちゃったじゃん」

紗枝「ごめんなぁPはん、余りに弱そうな相手やったから、つい油断してしもうたわ」

周子「Pさん、来世でも元気でねー♪」

歌鈴「えぇっ!?周子さん!?」

P「うわー見捨てる気満々かよ。しょうがねぇ、折角貰ったしこれ使うか」

愛海『おい!動くな貴様!』

歌鈴「あれは私の御札.......でも駄目です!普通の人が使っても大した効果は!」

周子「そうかな?」

歌鈴「えっ?」

周子「だって、一応あたし達を使い魔として使役できてる人が」

紗枝「普通の人な訳、ないやんなぁ?」

P「破アァ!!!」

愛海『えっ?うわああああああああああああああああ!!!!』ドカーン!


歌鈴「えーー!!??なんですかあの威力!?あの御札、私が使ってもあんな風にはならないのに!」

紗枝「歌鈴はん、高峰家って知っとりますか?」

歌鈴「高峰家って、最強の陰陽師と名高い「高峰 のあ」さんの?でも、弟子があやかしに与して追放されて、陰陽師界でお尋ね者になったって......」

歌鈴「........まさか!?」

P「そう!件のお尋ね者、高峰P衛門とは俺の事さ」

歌鈴「そ、そうだったんですか!?」


愛海『あやかしに与した、ですって?ならなんであたしを!』

P「あー、なんかそんな風に言われてるがな。俺は別にあやかしが好きな訳じゃねえのよ。むしろ嫌いだね」

P「というわけで、お前はしっかり祓わせてもらうよ」

愛海『や、やめろ........』

P「この棟方村において、憑依、誘拐、あとついでに食い逃げ!数々の悪逆非道を尽くした怪異、『狐憑き』!」

愛海『は!?ま、待って!食い逃げは知らないよ!?』

周子「うるさい!言い逃れはあかんよ!」

紗枝「そうどす!そういう事にしとけばすべて丸く収まるんどす!」

愛海『ひどい!冤罪だー!』




P「高峰家の陰陽師P衛門として命ずる!即刻その娘から出ていって、地獄で往生してろ!」

P「破アァー!!!」

愛海『うわあああああああああああああああああ!!!!!!』バシュウウウウン

愛海「う、うう........」バタン


歌鈴「は、祓えたんですか.....?」

P「ああ、もうこの子の中に狐憑きはいない。もう大丈夫だ」

周子「というわけで、後処理はよろしくねー歌鈴ちゃん♪」

歌鈴「えっ!?放置ですか!?」

P「だって俺たち、お尋ね者だからなー。この村のあやかしも祓ったし、食い逃げがばれないうちに、さっさとこの村出るわ」

歌鈴「.....!そ、そうでした!待ちなさいP衛門ッ.....!」

歌鈴「うっ.....さっきの狐憑きの攻撃のせいで、動けない.......」

周子「それじゃ、またどっかで逢えたらいいねー。ばいばーい」

紗枝「おおきにー♪」

歌鈴「ま、待ってー!せめて、道端に置いていくのはやめてくださーい!」

歌鈴「いっ、行っちゃった.....うぅ、寒いよぅ......」

愛海「う、うーん....あれ、あたしは.....」

歌鈴「愛海ちゃん!気が付いたんですね!」

愛海「あたしは.....そっか、あの狐に取りつかれて.......」

愛海「そっか、あなたが助けてくれたんだね......ありがとう......」

歌鈴「えっ?いや、私は何も.....」







愛海「.........それにしても.......」ウズウズ

歌鈴「?」

周子「それにしても、何で胸の大きい子ばっかり狙ってたんだろーね?」

紗枝「どういう事どすか?」

周子「だって、霊力が大きい人間ってだけなら、別に巨乳にこだわらなくても良かったじゃん?」

周子「それこそ女の子じゃなくても、あのそば屋さんとか結構霊感強かったみたいだし、宿主になった愛海ちゃんだって、周りに比べて特別胸が大きかったわけじゃないよね?」

P「ああ、多分それは.......」










愛海「.......あー!!もう我慢できない!!目の前にこんなかわいいお山があるのにお預けなんて無理!!」ワキワキワキワキ

歌鈴「えっ、あ、愛海ちゃん?」

愛海「目標確認!いただきまーす!!!」

歌鈴「えっ、ちょっ、ちょっと!愛海ちゃ、あん!やめ、そんなとこっ.....!」

愛海「うひひ.....幸せ~.......」モミモミモミモミ

歌鈴「う、うわーん!誰か助けてー!!」



モミモミモミモミモミモミモミモミモミ..................

P「多分、宿主の趣味に引っ張られたんだろ。自我が強い人間に取りつくと、そういう事もあるからな」

周子「あー、なるほど」

紗枝「歌鈴はん、ご愁傷さまどす.......」







愛海「えへへへ~.........」モミモミモミ

歌鈴「あ、だめぇ.....うわーん!!」

人間にとって絶対の敵たる、あやかし

そんなあやかしと真っ向から敵対し、人々の暮らしを守り続ける愛土瑠流の陰陽師たち

しかし、妖魔必滅を掲げる陰陽師たちの中に一人、異端とされ追放された一人の陰陽師がいた


悪しきあやかしを祓いつつも、時に自らの生き方を見失ったあやかしを助け、人とあやかし共存できる世界を探り続ける

二人の妖狐を引き連れた異端の陰陽師、高峰P衛門


彼は陰陽師たちに、路を外れた不埒者こと『不路出遊詐亜』(ぷろでゅうさあ)と蔑まれるようになり

使い魔となった二人の妖狐、周子と紗枝も、二人が済んでいた山の名前から『羽衣小町』と呼ばれ

人間に下った裏切り者と、他のあやかしたちから忌避されるようになった



そんな一人と二人の奇妙な旅路は、どこまで続くのか.......





........続くのか?


歌鈴ってB80しかないけど、紗枝よりは大きいか

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