【モバマスSS】P「コーヒーを飲んだ後の尿の話」 奈緒「出だしから酷い」 (40)

・モバマスSSです
・ギャグです
・内容はタイトル通りなので苦手な人は逃げてください

よろしくお願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1570971474

P「....」カタカタ

奈緒「....」ボーッ

ちひろ「....」カリカリ

P「2人とも」

奈緒「ん?」

ちひろ「はい?」

P「ちょっと話を聞いてくれませんか」

ちひろ「....」

ちひろ「まあいいですけど」

奈緒「なんだよ改まって」

奈緒「別に好きに話せばいいのに」

P「....」

P「ちょっと気になることがあってな....」

2人「「?」」

P「さっきトイレに行ったんだよ」

奈緒「?」

奈緒「さっきちょっと出ていってたあれ?」

ちひろ「大体察してるのでわざわざ言わなくてもいいです」

P「席を外していた時間から分かるように」

P「....」

P「小だったんだ」

ちひろ「なんでタメたんですか」

P「?」

P「そんなにタマってませんでしたよ?」

P「放出時間は12,3秒くらいだったし」

奈緒「いやちひろさんは排尿時間のこと言ってるんじゃないから....」

P「それでいつものように大便器に座って小をしてたんだ」

ちひろ「育ちがいい」

P「でー、こう、股間の辺りを弛緩させて」

奈緒「そこまで細かい描写いらないだろ!」

P「いや」

P「臨場感溢れる俺の状況描写で2人にも追体験して欲しいんだ」

奈緒「Pの排尿を追体験したくねぇよ!」

ちひろ「Pさん、アイドルに対してのその言動」

ちひろ「半分セクハラですよ」

奈緒「全部じゃないのか....」

P「じゃあこの辺りは大幅カットします」

奈緒「不必要なら最初からそうしてくれ....」

P「それで排尿したんですけどね」

P「便器の内側を尿が伝っていくんですけど」

P「どこからかコーヒーの臭いがするんですよ」

2人「「?」」

P「でも俺、その時トイレの個室にいるわけですよ」

P「トイレに臭いって付き物ですけど」

P「逆に言えば『トイレ臭』以外の臭いってあんまりないじゃないですか」

ちひろ「それはそうですねぇ」

奈緒「まあうちのトイレはいつも清掃員の人が綺麗にしてくれて臭いもあんまりないけどな」

P「確かに」

P「入った時に確認したり、耳を澄ませてトイレ内の音を聞いたりしたんですけど」

P「俺以外に人がいる気配もなかったんで」

P「他の人間がコーヒーの臭いを運んできたわけでもない」

P「じゃあこれはどこから来ているのか」

P「....」

P「奈緒、どう思う」

奈緒「うぇっ!?アタシぃ?」

P「あぁ」

奈緒「えぇっと....」

奈緒「....」

奈緒「Pのポケットにコーヒーが入ってた、とか?」

P「俺もそこは真っ先に確認したんだが、ポケットどころか個室内のどこにもコーヒーの影も形もなかったんだ」

奈緒「そんなに簡単じゃないかー」

ちひろ「もしかして」

ちひろ「今着ている物に最近コーヒーをこぼして、そこから臭いが漂ってきていたんじゃないですか?」

P「それも考えたんですけど」

P「今日着ているこれ、全部クリーニングしたばっかりなんですよ」

P「それ以前の記憶を隅から隅まで探ってもこぼした覚えはありませんでした」

ちひろ「はぁ....」

ちひろ「それじゃあなんだって言うんですか?」

P「はい」

P「結論から言うと」

P「コーヒーの臭いは」

2人「「....」」

P「俺の尿から出ていました」

2人「「....」」

奈緒「....」

奈緒「病院行く?」

ちひろ「頭と体と、両方ですね」

奈緒「えーっと、脳神経外科と泌尿器科?」

P「ちょいちょいちょい」

P「オレ、ケンコウ、ビョウイン、イラナイ」

奈緒「少なくとも脳の方は行った方がいいんじゃないか?」

ちひろ「Pさん、あなた疲れているんですよ」

P「大丈夫、大丈夫だから」

P「ふぅ....」

P「落ち着いた?」

奈緒「誰も動揺してないぞ」

ちひろ「最初からずっと落ち着きっぱなしです」

P「なるほど」

P「話が早い」

P「さて」

P「俺の尿は間違いなくコーヒーの臭いを発していたんだ」

P「これは俺の鼻や脳がおかしいわけじゃない」

ちひろ「エビデンスはあるんですか?」

P「通りすがりの男性社員を個室に連れ込んでに臭いを嗅いでもらいました」

奈緒「えぇ....」

ちひろ「全部セクハラですよ」

奈緒「アタシのは半分だったのに!?」

P「彼曰く」

P「『コーヒーの出がらしくらいの臭い』」

P「だそうだ」

奈緒「コーヒーに似た臭いってわけじゃなくて、出がらしとはいえコーヒーそのものなんだな....」

P「この事象の原因はおそらく、少し前に飲んだコーヒーだと思うんだが」

ちひろ「私が入れたアレですね」

P「はい、今日飲んだコーヒーはアレだけですから」

奈緒「でもさP」

P「ん?」

奈緒「アタシ、難しいことはあんまり分からないけど」

奈緒「尿って摂取したものの臭いそんなにしないんじゃないか?」

P「ん?それじゃあ奈緒の尿はどんな臭いがするんだ?」

奈緒「アタシの尿は....」

奈緒「って言うわけないだろ!」

P「惜しい」

ちひろ「男も女も大体同じですけどね」

P「なるほど....閃いた」

奈緒「閃くな!」ペシ

P「まあ俺も奈緒の言ったようなことは考えたよ」

P「腎臓とかなんかそこら辺がおかしいんじゃないかって」

奈緒「うん」

ちひろ「私たちも自信満々で体を信じられる歳ではなくなりましたからね」クスクス

P「少しの不具合も見逃せませんよ」アハハ

奈緒「(笑っていいのか?)」

P「んで、調べたところ」

P「尿から摂取したものの臭いがするってのは珍しい話じゃないらしい」

P「特にコーヒーなんかは臭いが出やすいんだってさ」

奈緒「へー」

ちひろ「腎機能に問題はないんですね」

P「そうみたいです」

P「ということでこちら」コト

奈緒「....」

奈緒「このタイミングで液体の入った小瓶なんて出したら」

奈緒「間違いなく尿だと思われるぞ」

P「間違いも何も」

P「これは尿だ」

P「俺の尿だ」

2人「「....」」

ちひろ「Pさん」

P「はい?」

ちひろ「尿を持って来たことは1万歩譲って許します」

奈緒「許しちゃダメでしょ....」

ちひろ「でも」

ちひろ「さっき大便器に座って排尿したって言ってましたよね?」

P「はい、俺の育ちの良さを示すエピソードです」

奈緒「自分で言うな」

ちひろ「私は男子トイレの構造にはあまり詳しくありませんが」

ちひろ「大便器自体はどちらのトイレも変わらないはず」

P「その通りです」

ちひろ「つまり」

ちひろ「Pさんは大便器の中の水ごとこの小瓶に汲み上げたんじゃないですか!?」

P「....」

P「フッフッフ」

P「その通りですちひろさん、さすがですね」

P「俺は自分の尿からコーヒーの臭いがしたという証拠が欲しかった」

P「でも肝心の本体は既に水の中」

P「こうするしかなかったんですよ」

奈緒「Pやっぱり頭の方は医者に診てもらった方がいいんじゃ」

P「しかしそれが何か問題ですか?」

ちひろ「大問題ですよ」

奈緒「大問題に決まってるだろ」

ちひろ「直搾りの尿ならまだマシです!」

ちひろ「でも便器の中からなんて!」

ちひろ「どれだけ不潔なのか分かってるんですか!?」

ちひろ「そんなもの持ってこないでください!」

奈緒「ちひろさんの言うことがもっともすぎる」

P「俺は....」

P「2人にあの瞬間の奇妙な感覚を体験して欲しかっただけなのに....」

ちひろ「早く捨ててきてください!」

ちひろ「そのあとは念入りに手を洗ってください!!!」

P「....」

ちひろ「返事は?」

P「....はぁい」

奈緒「小学生かよ」

P「さて」

P「ちひろさん」

ちひろ「はい?」

P「コーヒーを頂けますか」

ちひろ「....」

ちひろ「またよからぬことを考えているんじゃないですか」

P「全くもってそんなことはありませんよ」

ちひろ「本当ですか....?」

P「えぇ」

P「とりあえず」

P「5杯ほど」

奈緒「絶対よからぬこと考えてるぞ!」

奈緒「普段そんなにコーヒー飲まないだろ!」

P「今日はコーヒーをがぶ飲みして」

P「膀胱をパンパンにしたい」

P「そんな気分なんだ」

奈緒「そんなことだろうと思った」

P「だってさっきちひろさんが言ってたじゃないか」

P「直搾りなら問題ないって」

ちひろ「そんなこと言ってません!」

奈緒「ちひろさんが譲歩するから....」

P「俺に隙を与えてしまいましたね」フフフ

P「俺はコーヒー尿をたっぷり出したい!」

P「そしてそれを2人に飲んでほしい!」

奈緒「....?」

奈緒「なんか話変わってないか?」

P「???」

P「一切変わってないが?」

奈緒「さっきまでは尿からコーヒーの臭いがしたから嗅いで欲しいって話だっただろ?」

ちひろ「一言でまとめるとかなり酷いですね....」

奈緒「なのになんでいきなり飲ませたくなってるんだよ!」

P「....」

P「臭いってさ」

P「その物から出た臭いの成分を鼻の粘膜に溶け込むことで感じることが出来るんだってさ」

奈緒「....うん?」

P「それって物を食べ飲みするのと大体一緒じゃないか?」

奈緒「....」

奈緒「い、一緒....?」

奈緒「....」

奈緒「言われてみれば....?」

ちひろ「奈緒ちゃん、騙されかけてますよ」

奈緒「ハッ!?」

P「余計なことを....」チッ

ちひろ「Pさんは結局何をしたいんですか?」

P「....」

P「正直な気持ちを言うと」

P「俺は最初にこの話題を始めたところから今まで一貫して」

P「2人に俺の尿を飲ませることが最終目標でした」

奈緒「えぇ....それはさすがにキツい....」

ちひろ「所詮この程度の男ですよ」

奈緒「でも一応理由があるんだろ?」

P「....」

P「理由はただ一つ」

P「俺の性癖だ」

奈緒「最低な奴だ」

ちひろ「完全無欠のセクハラですよね」

奈緒「よく事務所で仕事中にこんなこと言えるよ」

P「えへへ」

~翌日~

ちひろ「Pさんは不適切な言動・行動を上に知られたので懲戒処分になりました」

奈緒「あ、そこは厳しくいくんだ」

ちひろ「厳しくないですよ」

ちひろ「むしろあの常軌を逸した振る舞いの数々でクビにならないだけ優しいくらいです」

奈緒「日頃からあんなことばっかり聞かされたせいであたしたち麻痺してるのかな」

ちひろ「まああの人仕事はできますからねぇ」

ちひろ「敏腕プロデューサーとしての一面に心酔してしまっても仕方ないのかもしれません」

奈緒「し、心酔なんてしてない!」

ブーブー

奈緒「?」チラ

奈緒「Pからメールだ」

ちひろ「元気そうですね」

奈緒「えーっと....」

P『奈緒、今日のおすすめドリンクはコーヒーだ!』

奈緒「だって....」

ちひろ「....」

ちひろ「飲みます?」

奈緒「絶対飲まない!」

【完】

最後までお付き合いいただきありがとうございました
最近書いていなかったので軽めの話にしてみました
楽しかったです

過去作次回作ともども、これからもよろしくお願いします

このSSが読者の方の人生の糧に少しでもなれば幸いです

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom