ジュン「……ドールにだって穴はあるんだよな」真紅「!?」 (12)

ローゼンメイデン。
それはすなわち、生きた人形。
天才人形師ローゼンによって作られた彼女達姉妹の胸にはローザミスティカと呼ばれる生命の結晶が埋め込まれている。

故に彼女達は自在に動き回り。
言葉を口にして自らの考えを述べ。
人並みに食事を摂り、そして排泄をする。

「しないわ」
「いや、するだろ。普通に考えて」
「しないったらしないのだわ」

人のモノローグに否を突きつけたのは誇り高きローゼンメイデンの第5ドール、その名も真紅。
高飛車でプライドが高く口煩いドールである。

「ジュン、もっときちんと紹介なさい」
「僕はありのままを述べただけだ」
「もっと他にあるでしょう? 気高く美しいだとか、ドールの中でも一番のお気に入りだとか」
「悪いけど、僕は嘘が嫌いなもんでね」

わがままな真紅の意見を却下して、上手く逸らされた話を本筋に戻そう。ここからが本題だ。

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「……ドールにだって穴はあるんだよな」
「!?」

何気なく呟くと、真紅はスカートを押さえた。

「ジュン! あなた何を言っているの!?」
「別に。僕はただありのままを述べただけだ」

ドールにも穴はある。
それは間違いない。
天才人形師が手を抜くとは思えない。
故に必ず、真紅にも穴はある。

「なあ、ちょっと見せてくれないか?」
「み、見せるわけないでしょう!?」

おや、真紅の顔が真っ赤だ。
そこで気づく、彼女は勘違いをしていると。
ならば、まずは誤解を解くことにしよう。

「とりあえず、落ち着けって」
「お、落ち着いてなんかいられないのだわ!」
「ほら、抱っこしてやるから」
「さ、触らないで! 穢らわしい!」

ヒュンヒュンとトレードマークの金髪ツインテを振り乱して威嚇と牽制をしてくる真紅。
だが甘い。伊達に長い付き合いではないのだ。
たまにはマスターらしい振る舞いを見せよう。

「真紅」
「な、なによ……」
「おいで」
「……嫌」
「お前は僕のお人形だろう?」
「そ、それはそうだけど……」
「僕はお前が傍に居ないと寂しい」
「ジュン……」
「大丈夫。何もしないから。ほら、早く」
「わ、わかったのだわ……優しく抱きなさい」

チョロい。なんかムカついてきた。
チョロすぎて馬鹿にしてんのかと思った。
とはいえ、真紅がチョロいのはいつものことなので、気にせず彼女を抱っこして尻を撫でた。

「ちょっと!?」
「んん? どぉしたぁ?」

恐らく僕は今、ラプラスの魔もびっくりな邪悪な笑みを浮かべているだろう。自覚はある。
湧き上がる愉悦を堪えつつ、尻をまさぐった。

「ひゃんっ!? ジュン、ダメ……!」
「いいじゃないか」
「よ、よくない……んっ!」
「お前は僕のお人形なんだろ?」
「たとえそうだとしても、こんなことは……」
「安心しろ真紅。僕がお前を幸せにしてやる」
「ジュン……」

やはりチョロい。土下座して謝って欲しい。
人形の癖に完全にメスの顔をしてやがる。
これにはローゼンさんもさぞお怒りだろう。
故に真紅には少々お仕置きをすることにした。

「真紅、尻を剥くぞ」
「んなっ!? む、剥かないで!?」
「剥かないとお尻ペンペンが出来ないだろ?」
「ペンペンしないで! ペンペンは嫌!」

まるで駄々を捏ねるようにドロワーズを握りしめてお尻ペンペンから逃れようとする真紅の耳元で、魔法の言葉を囁く。

「僕はお前のお尻を愛したいんだ」
「な、何を言っているの!?」
「真紅のお尻を、愛したいんだ」
「ジュン……」

交差する視線。先に逸らしたのは真紅だった。

「わ、わかったのだわ……」
「ほんとチョロいなこの人形。馬鹿なのかな?」
「えっ?」
「いや、なんでもない。綺麗なお尻だな」
「そ、そんなに見ないで……」
「なんだ、照れてるのか?」
「あ、当たり前でしょう!?」

顔を真っ赤にして恥ずかしがる真紅に諭す。

「恥ずかしがらずに、誇ればいい」
「お、お尻を誇るだなんて、そんなこと……」
「誇り高きローゼンメイデンなんだろ?」
「ええ……たしかに私はローゼンメイデンよ」
「だったら、お尻にも誇りを持つべきだ」

すると真紅はまるで感銘を受けたように頷き。

「ええ、そうね。お父様がお作りになられたこの身体の全てに、私は誇りを持っている」
「うわ。すげー柔らかいな」
「ちょっと!?」

真紅の生尻はスベスベでモチモチでフニュフニュした、マシュマロみたいな柔らかさだった。

「一生揉んでいられそうな感触だな」
「ひぅっ!? も、揉みしだかないで!」
「なんだぁ? よもや尻で感じているのかぁ?」

またもや邪悪な笑みを浮かべて挑発すると真紅は涙目ながらもその瞳に怒りを宿してキレた。

「ジュン! 女の子には優しくしなさい!!」
「あ、すみません」

これはマジなやつだと即座に察して。
素直に謝ると、真紅はやれやれと首を振り。
あっさりと怒りを収めてくれるので御し易い。

「ごめんな、真紅。優しく揉むから」
「初めからそうしなさいな」
「うん……こんな感じ?」
「ええ……上手いわ、ジュン。良い子ね」
「真紅のお尻、綺麗だな」
「んっ……もっと褒めて」
「まるで神が作った芸術品みたいだ」
「ああ、ジュン……嬉しい」

とまあ、褒めるのはこのくらいにしておいて。

「まさか、この穴からうんちが出るなんて……」
「は?」
「信じられないから、ちょっと見せてくれ」
「えっ? えっ? ちょっと、ジュン……?」
「頼む、真紅。僕の目の前で脱糞してくれ」

真剣な顔でせがむと、真紅はこめかみに怒りマークを浮かべつつ顔を真っ赤にして激昂した。

「そんなの嫌に決まってるでしょう!?」
「あっそ。じゃあいいや。お疲れ様」
「えっ? ジュ、ジュン……?」
「水銀燈に頼むからもう尻を仕舞っていいぞ」
「ま、待ちなさい!」

全ては想定内。真紅はこれだから可愛いのだ。

「なんだよ真紅。僕は忙しいんだ」
「水銀燈に脱糞をせがむなんて正気なの?」
「なんだかんだ言っても銀ちゃん優しいし」
「ぎ、銀ちゃんって……」
「真紅に勝つ為ならなんでもするだろうしな」
「なぁに? 私のこと、呼んだぁ?」

すると噂をすれば何とやら。水銀燈が現れた。

「あ、銀ちゃん。久しぶり」
「銀ちゃんって呼ばないで」
「いま真紅と遊んでたんだけど混ざる?」
「誰が真紅なんかと遊ぶもんですか……ん?」

そこで水銀燈が尻丸出しの真紅に気づいた。

「あら? あらあらあらぁ? なぁにその格好?」
「う、うるさいのだわ……」
「お尻を丸出しにして何をしてるのかしら?」

羞恥に悶える真紅に代わり水銀燈に説明した。

「今から真紅に脱糞して貰うんだ」
「ちょっとジュン!? なんてことを!?」
「! それなら私も見学させて貰うわ」

やはり居座った水銀燈を利用して真紅を唆す。

「ほら真紅、水銀燈に見せつけるチャンスだ」
「み、見せつけたくなんかないわよ!?」
「せっかくの好機を逃すつもりか?」
「だって、恥ずかしいもの……」

やれやれ、やむを得ない。手伝ってやるか。

「なあ、真紅。聞いてくれ」
「ど、どうしたの、改まって……」
「姉妹の中でお前が一番可愛いと僕は思う」
「ふぇっ!? な、なにゅをいきなり……」

甘言にほだされて尻穴が緩みきったその瞬間。

「だから僕はお前のもっと可愛い顔が見たい」
「んあっ!?」

ズブッと尻穴に指先を打ち込み、引き抜くと。

ぶりゅっ!

「ああっ!?」
「ちょっと! 顔にかかったじゃないの!?」
「フハッ!」

噴き出した便が水銀燈の顔に飛び、そしてついでに愉悦も噴き出しもう誰にも止められない。

ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅぅ~っ!

「ああ、あああ、あああああああっ!!!!」
「きゃああああああああああああっ!?!!」
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

心地良い真紅の絶叫と澄んだ水銀燈の悲鳴。
そこに哄笑が重なりユニゾンし、調和する。
ふと、彼女達のお父様が微笑んだ気がした。

「最低最悪。信じられない。馬鹿じゃないの」

全てが終わり糞まみれの水銀燈が愚痴を零す。

「悪かったな、水銀燈」
「こんなことになるなら来なきゃ良かったわ」
「でも、真紅可愛かっただろ?」

そう尋ねると水銀燈はさも嫌そうな顔をして。

「私の方が100倍は可愛いわ」
「なら、見せてみろ」
「ふん……だったら、仰向けで横になりなさい」

言われた通りに横になると水銀燈が顔に跨る。

「目を閉じなさい」
「嫌だ」
「閉じなさいってば」
「閉じたら銀ちゃんの可愛い姿が見れない」
「ちっ……だったら好きにすればぁ」

ゴミを見るように見下し、唾棄しつつ、水銀燈はゆっくりとドロワーズを下ろしていく。

「……こんなの、出るものも出ないじゃないの」
「あら、水銀燈ったら情けないわね」
「真紅……!」
「仕方ないからこの私が協力してあげる」

脱糞のショックから立ち直った真紅が音もなく水銀燈の背後に忍び寄り、そして得意技である金髪ツインテのビンタを尻に叩き込んだ。

ヒュンヒュンヒュン! ペシペシペシペシペシ!

「ちょっと、真紅! やめなさい!」
「ふふっ! 白いお尻が真っ赤よ、水銀燈」
「痛い! お尻ペンペンやめて! ペンペン嫌!」

目の前で始まったプレイに参戦するべく、タイミングを見計らい舌を伸ばして尻穴を舐めた。

「ぺろん」
「うひゃあっ!?」

ぶりゅっ!

「ああっ!?」
「きゃあっ!? 水銀燈のうんちが私の髪に!」
「フハッ!」

ついに脱糞した水銀燈の悲鳴。実にかわいい。
水銀燈の便が髪に付着し、慌てる真紅の絶叫。
そして全てを赦し顔面で受け入れた僕の愉悦。

「お、お父様あああああああああっ!?!!」

ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅぅ~っ!

「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「うう……こんなの、あんまりなのだわ……」

響き渡る慟哭。哄笑。そして真紅の啜り泣き。
全てが綺麗で、全てが美しく、そして芳しい。
nのフィールドの境界線で僕は、至高を知った。

「ふぅ……さっぱりした」
「まだ水銀燈臭いのだわ」
「まるで私が臭いみたいな言い方しないで」

事後、3人で仲良くお風呂に入った。
しかし、真紅と水銀燈は相変わらず仲が悪い。
そんな彼女達に、僕はこう諭した。

「同じ穴があるんだから仲良くしろよ」
「それとこれとは話が違うのだわ!」
「穴姉妹みたいに言わないで!」

やれやれと首を振りつつ務めて優しく口調で。

「どうしてお前たち姉妹に穴があると思う?」
「それは私達は人間に似せて作られたから……」
「お父様はちょっと頭がおかしかったから……」
「違う」

きっぱりと否定して、僕はその真意を述べた。

「お前達が、完璧なドールだからだ」
「ジュン……」
「ふん……何よ、偉そうに」

偉そうに、ではなく、ローゼンは偉い。
とてつもなく偉い人物だ。彼はわかっている。
穴だけでなく、排泄機能までつけたその理由。

「糞ですら美しいお前達は、まさに至高だ」
「嬉しいわ……ジュン」
「糞って言わないで。うんち様と呼んで」

感激した様子の2人をきつく抱擁し、僕は囁く。

「ありがとう」
「ええ。どういたしまして、お父様」
「ふん……また気が向いたら捻り出してあげる」

それは心からの感謝の言葉。涙が溢れてくる。
既にこの世には居ないお父様の気持ちを汲み。
ローゼンの代わりに、僕はドールに感謝した。


【至高の穴】


FIN

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