モバP「いいこと考えちゃった!」 (24)
2月15日 モバPの自室
モバP(昨日はバレンタイン)
モバP(アイドルからチョコをもらったが…)
チョコレートの山()
モバP(食いきれん…)
モバP(そもそも俺チョコ嫌いなんだよ…)
モバP(どうしよう…)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1581889066
モバP(とりあえず気分転換にツイッター見るか)
「チョコはお母さんしかもらえなかった…」
「チョコ渡すの学校で禁止しろや!」
「バレンタインは粉砕デモしよう!」
「今日は煮干しの日、バレンタインではない。」
「今日チョコをもらえなかったということは、ホワイトデーにお返しをしなくて済むということだ。」
「100万人を抹殺して1000万人を救済するのだ!」
モバP(…)
モバP(もらえなかった人もいるんだよな…)
モバP(そう考えると俺は勝ち組…?)
モバP「…」
モバP「そうだ!」
モバP「その手があったか!」
モバPは早速行動に移した。
モバPはまず中古のパソコンを買い、新しくインターネットを契約した。
そしてそこから事務所の割と地位高めのスタッフを名乗るツイッターのアカウントを作り、事務所や仕事の内容(ねつ造)をツイートし、実際のスタッフであるように仕向けた。
そしてある企画をツイートした。
抽選でアイドルの手づくりチョコが貰えるというものである。
しかし、いきなり全員分のチョコを渡すと言っても胡散臭く感じると思ったモバPは、事務所の中で人気のアイドル15人のチョコをプレゼントすることにした。
3日後、締め切りをツイートから3日後の今日にしたにも関わらず、かなりの数の応募がきた。そこから、あまりアイドルのイベントやライブに行ったことの無さそうな人を選び、チョコを送った。
そして届いたことを確認した後、残りのチョコを抽選で選び、送った。これでチョコは綺麗さっぱり無くなった。
モバP(よし、これで終わり!)
モバPはすぐそれらしい理由を付けてアカウントを削除し、パソコンのインターネット接続を切断、パソコンは見つからないように隠した。
その後、アイドルがあまりSNSに触れないように仕事を調整した。
ファンからは喜びの声があがり、モバPも気分が良くなった。
どっかの広いところ
ちひろ「プロデューサーさん…」
モバP「…」
友紀「ひどい!」
卯月「なんでそんなことしたんですか!」
みく「最低だにゃ!」
美優「貴方に食べて欲しかったのに!」
モバP「…」
瑞樹「なんとか言ったらどうなの!」
モバP「俺は…」
アイドルたち「?」
モバP「俺はたくさんのチョコをもらったとき、こう思った…」
モバP「俺のような恵まれた奴とは違って、チョコを一個ももらえない人々がいると」
モバP「だから俺はそんな人達に手を差し伸べることにした。」
未央「何言ってんの!?おかしいでしょ!?」
響子「私はプロデューサーさんの為に作ったんですよ!」
モバP「お前達は俺のためにやっている、そして俺はファンのためにやっている、つまりお前達はファンのためにチョコを作ったのだ!」
愛梨「な、何言ってるんですか!?」
瑠美「うっ…おえっ…」
心「ちょっ、大丈夫かよ!?」
瑠美「私のチョコが…他の知らない男に触られて、食べられたと思うと気持ちが悪くって…」
早苗「それはそれでどうかと思うわよ。」
まゆ「ちょっと待ってください!」
智絵里「まゆちゃん!?」
まゆ「よく考えてください。」
美玲「どういうこと!?」
まゆ「Pさんが私達のチョコを他の人にばらまいたということは」
まゆ「私達がPさんに騙されて他の男に抱かれているということです」ゾクゾク
凛「まゆがぶっ壊れた!」
加蓮「ヴォェェ…」
奈緒「加蓮が吐いた!」
モバP「なぜ分からんのだ!!俺は人助けをしたのだ!」
モバP「毎年悲しい思いをしている人を救っただけだというのに!」
モバP「結果、多くの人間が喜んだんだだぞ!なぜ悪いという!?」
晶葉「私が作った自動標準装置をつけたライフルだ。」
志希「その中には私が作った特製の自白剤が入った弾丸が入ってるよ~」
亜季「了解。」
ズキュウウウーン!!!!
モバP「うぐっ!」
モバP「うう…」
モバP「へへへ~」
モバP「実はアイドルからチョコもらったけど、チョコ嫌いだし、処理がくそめんどくさかったからやったんだ。捨てなかっただけでもありがたいと思って欲しいね。」
アイドルたち「ええええーーーー!!!!」
そんなこんなで、モバPは謹慎処分となった。事務所にこのような前例はなく、クビにするのもやりすぎなのでは?という声が挙がったからだ。
そしてこの騒ぎは世間にも広がり、ワイドショーにも取り上げられた。
この件には否定的な意見が多かった。
「その人のためにチョコを作ったのに、そんなことされたらひどい思う。」
「あげた人の気持ちを踏みにじってると思う。」
「最低じゃん。私だったら嫌いになる。」
「アレルギーでもなければ、チョコをもらった以上は、やはり時間をかけてでも食べるべきなんじゃないかな。」
「もらってない人もいるんだから、食べるべきでしょ」
このままモバPは一方的に叩かれ、業界から去ると思われた。」
しかし、そんなモバPを擁護する意見もあった。チョコをもらった人達である。
「どういう理由であれ、あの人はモテない僕達に夢を見せてくれた。」
「正直、あの人には感謝している。つまらない人生に光が差し込んできたようだった。」
「彼が間違っているかと言えば、違うと思う。」
「捨てたり転売している訳じゃないし、救われた人もいる、だから我々は彼を守りたい。」
「彼のおかげで男として自信を持てました!本当に感謝してます!」
それだけではなかった。
毎日沢山のチョコをもらっている男性アイドルは、その処理についての苦労話をしたり、とあるコメンテーターは、食品ロスの問題を持ち出して、遠回しにモバPを擁護してくれた。
「アイドルが恋愛するな!」「アイドルがチョコを渡すな!」と憤り、アイドルを叩く人もいた。
そんなこんなで論争や衝突が起きまくり、なんだかんだでモバPは許された。
しかしそれは世間の話であり、事務所では完全にモバPとアイドルの関係は冷え切ってしまい、結局モバPはやめることになってしまった。
その後、彼は中堅の芸能事務所に入社し、若い男性タレントのマネージャーになった。
そして彼はバレンタインになるといつもこう言う。
モバP「○○(タレントの名前)よ…」
タレント「はい?」
モバP「たくさんチョコをもらったときは、俺に言うんだぞ。」
タレント「は、はあ…」
タレント(そんなにチョコもらってないから別にいいのに…)
タレント(そこ以外は、いい人なんだけどなぁ…)
タレントはあの騒動を知っているため、何がなんでも自分で処理することを心に誓っているそうだ。
終わり
めちゃめちゃかわいい幸子ちゃん「え?何がですか?」
モバP「何故かプロデューサーはロリコンやら年下が好きだっていうイメージが昔からあるんですけど」
幸子「はぁ…それがどうしたんですか?」
モバP「僕は熟女が好きなんですよ。」
幸子「はぇ~」
幸子「…」
幸子「ええええ!?」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません