佐久間まゆ「テレビ会議ならプロデューサーさんと濃厚接触できる…?」 (36)

初投稿です。
キャラ崩壊気味です。



---ある日、事務所にて



モバP(以下P)「……というわけで、新型ウィルスのせいでここ最近は収録もライブもないし、これから皆は基本、自宅待機になる。明日から、事務所には来ないように。レッスンがあるときだけ直接レッスンルームに向かってくれ」

アイドルたち「はーーーい」

P「今後の連絡は、基本俺から皆にメールか電話をする形になる。不便をかけるかもしれないけど、一緒になんとか乗り切ろうな」

輝子「し、親友と会えなくなるのは……少し、寂しいな……フヒ」

幸子「可哀そうなプロデューサーさん! しばらくボクという太陽を失ってしまうなんて! せめてものに情けに今日は思う存分可愛がってくれて良いんですよ!!」

P「そうかもな」

幸子「ちょっと! ボクの扱いが雑すぎません!?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1589709230

P「分かった分かった。後でな。まゆは……寮だったな。今日は来てない美穂たちにも宜しく伝えといてくれ」

まゆ「はぁい。プロデューサーさん」

輝子「ま、まゆさんは……平気、なのか?」

まゆ「あら、何がですか? 輝子ちゃん」

輝子「その……親友と、会えなくなるだろ? ウィルス、いつ落ち着くか、分かんないし……。次会えるの、いつになるか、分からないぞ」

まゆ「そうですねぇ。でも、プロデューサーさんを困らせるわけにはいかないもの。それに、直接会えなくなって、心は繋がってますから♪」

輝子「おぉ……オトナだ……」

まゆ「そう、だから……」






まゆ「ぜんっぜん……辛く……なんか……ない……でずよぉ…………?」ズビズバ

輝子「ダメそうだな……」

P「鼻水すごいな」

P「まぁそのなんだ、俺も寂しいけど、皆の健康が一番大事だからな。かわいいまゆが病気になったら大変だ。俺も辛いけど、我慢するから。分かってくれ、な? まゆ」

まゆ「かわいい……なんですかぁ?」

P「かわいいまゆ」

まゆ「か……なんですかぁ??」

P「なんで聞こえる範囲が減ってんだよ。世界で一番かわいい俺の大切なまゆ。これで満足かい」

まゆ「きゃっ♪ もう、プロデューサーさんったら♪ 離れ離れは寂しいですけど……まゆ、我慢しますね」

モバP「おう、そうしてくれ。じゃ、気をつけて帰れよー」

輝子「お、お疲れ様でした……」

まゆ「お疲れ様でした♪」

幸子「フフーン! プロデューサーさん!! ボクをチヤホヤするのを忘れてますよ!! うっかりさんですね! ほら、帰る前に盛大に頭を撫でてください!!」


ガチャッ


幸子「鍵を閉めましたね!? こんなにもボクがカワイイというのに!!」

P「ふう、これで一段落」

ちひろ「まゆちゃん、分かってくれて良かったですね」

P「まぁ、小さい子じゃないんですから。あんなもんですよ。ハハハ」






ちひろ(うーん、本当にそうかしら?)

ちひろ(どうも聞き分けが良すぎる気がするのよね……)

---数時間後、女子寮



まゆ(うふふ……事務所には行けなくなってしまいますが……)

まゆ(頭脳派のまゆにかかれば、プロデューサーさんのお顔を見る方法は……いくらでもありますよぉ……?)






まゆ(さて、準備しないと……)ポチッ

---翌日、事務所



P「おはよーございまーす」

ちひろ「おはようございますプロデューサーさん、はいこれ、スタドリのサービスです♪」

P「いくらですか?」

ちひろ「払いたいならいくらでも?」

P「ヒェッ ありがとうございます」

ちひろ「よろしい」

P「それにしても、世間の情勢もどこ吹く風、我々は事務所勤務ですか」

ちひろ「アイドルの皆さんを帰して人口密度減ったんだし、まだいいほうですよ」

P「アイドル達が自宅待機オッケーなら、私にもPC支給してくださいよ。リモートで自宅から仕事すればいいじゃないですか」

ちひろ「モバPさんに配布するPCを買うお金がこのプロダクションのどこに?」

P「設備費と私の健康! どっちを取るんですか!」

ちひろ「その点はご心配なく♪ 弊社ではプロデューサーは人間としての運用をしておりませんので」

P「鬼!悪魔!筋金入りのろくでなし! くそっ社長に直訴してやる」

ちひろ「もう二度と刺繍入り封筒を見たくないならご自由にどうぞ」

P「大変失礼致しました」

ピコン フフーン メールガキマシタヨ



ちひろ「あ、メール来てますよ」

P「はいはい。ん? 何だこのメール。見たこと無いアドレスだな」

P「どれどれ」ポチッ



------------------------

件名:プロデューサーさんへ
To:モバP

本文:

MAYURL
https;//yaam.uso/IKUSUYAM093


------------------------





P(…………)

P(なんやこれ)

P(プロデューサーさんへってことは、間違いメールじゃなさそうだけど、内容が意味わからん)

P(このURL、最近流行ってるテレビ会議サービスの「yaam(ヤーム)」だな)

P(何でも宣伝に起用されたアイドルが、CMでうんCALL連呼して炎上したとか)



P(「MAYURL」…… MAYって……5月だよな)

P(確かに今は5月だけども。5月のURLってなんだ)

P(今日は取引先とのテレビ会議の予定もなかったはずだし、ますます意味が分からんな……)






P(…………)

P(無視しよ)

ちひろ「どうかしましたか? プロデューサーさん」

P「え? ああいや、なんでも無いです」

ちひろ「そうですか? それより今日は溜まってる書類の処理、お願いしますよ。外部の人と会う予定は全部無くなりましたから。気合い入れてお願いしますね」

P「はーい…」

---数時間後



P「終わんねー……」

ちひろ「まだまだありますし、ここらで一息入れますか?」

P「そうしましょっか」

ちひろ「はーい。じゃあ、コーヒー淹れてきますね」

P「ああ、ありがとうございます」






P(やっぱ普段外回りとかしてる身だと、一日中机にベッタリはしんどいなぁ……)

P(それにアイドルの子たちが来ないから会話もない……ちひろさんと話はするけど、ちひろさん集中してて無駄話はしないし)

P(はー、早く元通りの生活ににならんかな……)

プルルルル



P(お、電話だ、この番号は……まゆか)ピッ

P「はいもしもし」

まゆ「プロデューサーさぁん……」

P「おう、どうした?」



まゆ「どうしてまゆのこと無視するんですかぁ……?」

P「はい?」

まゆ「まゆ、ずっと待ってますよぉ……?」

P「えーとすまん、電話貰ってたっけ? それとも何か予定あったか?」

まゆ「メールですよぉ」

P「メール? 今日はまゆから連絡はきてなかったと思うが……」

まゆ「送りましたよぉ? プロデューサーさんのお仕事用のメールアドレスに」

P「え? あー、もしかしてプロデューサーさんへってやつか?」

まゆ「それですよぉ。まゆ、ずっとyaamに入って待っていたんですよぉ……」

P「いや分かんねぇよ…… だいたいなんだメイURLって」

まゆ「ふっふっふ……違いますよぉ。あれはプロデューサーさんにのみ伝わる秘密のお誘いのメッセージ……」









まゆ「まゆーアールエルですよぉ」

P(25歳児かな?)

楓「へくちっ」



瑞樹(yaam画面)「あら、楓ちゃん風邪?」

早苗(yaam画面)「やーね、この時期の風邪って、どうしても疑っちゃうじゃない」

楓「いえいえ、大丈夫です。それよりほら、もっと飲みましょう」

早苗(yaam画面)「そーね! yaam飲み会なら帰りの心配もしなくていーし! ガンガン飲みましょ! 美優ちゃんもほら、まだ一升瓶が半分も残ってるじゃない! 今日でそれ空けちゃいましょ!」

美優(yaam画面)「わらひもうねむいれふ……」

P「はぁ…… 分かったよ。このURLにアクセスすればいいんだな?」

まゆ「はぁい! お待ちしていますねぇ? それでは、また」プツッ

P「切れちまった…」



P(まぁ、誰かと話したかったのはこっちもだし。ちょっと付き合ってやったら満足するだろ。チッヒにバレたらサボってるってどやされるし、ささっと話を切り上げよう)

P(さっきのメールのURLか、どれどれぽちっとな)



カチッ



yaamを起動しています......

P「カメラとマイクをONにして、会議室に入室、と」



ヤムゥゥゥゥ シュポッ



P「いやな入室音だなぁ。お、もうまゆもいる」

まゆ(スケスケネグリジェ)「あっ❤ プロデューサーさん❤ お待ちしてましたよぉ❤」

P「ドッッッッッワ!!!!!!!!!!」(ウィンドウ最小化)

ちひろ「うわっ!?」

ちひろ「もう、何ですかプロデューサーさん。急に大声出さないでくださいよ」

P「えっ? あ、えっと、すんません?」

ちひろ「何かマズいものでもありました? もしかして私何かミスしてます?」

P「え? あいや、そんな事はないですよ? ちょっと足元の森久保がね、噛み付いてきたもんですから!」

ちひろ「乃々ちゃんは今日来てないはずですけど……」

P「あれ? そうでしたっけ? じゃあもしかしたら輝子のトモダチが噛んできたのかもしれませんね! 最近のきのこは噛みますからね! ワズカバジもそう言ってましたし!! ハハハ! 気にしないでください!! さー仕事頑張りましょう!」

ちひろ「はぁ……」

P(小声)「おいまゆ! 何だその格好!」

まゆ(スケスケネグリジェ)「うふふ❤ お仕事を頑張ってるプロデューサーさんのお疲れをちょっとでも癒せたらなぁ、って♪ こういうの、お好きですかぁ?」

P(小声)「そりゃお前、辛抱たまらんけど、そんな格好誰かに見られたら…」

まゆ(スケスケネグリジェ)「寮の自室でやっていますから大丈夫ですよぉ。お仕事頑張るプロデューサーさんのために、まゆ、ここから精一杯応援しますねぇ❤」

P(小声)「応援ってお前まさかそれ」






まゆ(スケスケネグリジェ)「ほーら❤ がんばれ❤ がんばれ❤」

P「!?!?!?!?!?」

P(小声)「お、お前ッ……!」

まゆ「ほら❤ がんばれ❤ がんばれ❤ プロデューサーさんがんばれっ❤」

P(小声)「あっあっあっあっあっあっ❤」ガクガク

まゆ「お仕事頑張るプロデューサーさん、えらいえらい❤ プロデューサーさんえらいですよぉ❤ がんばれっ❤ がんばれっ❤」

P「あっあっあっあっあっ❤❤❤❤❤❤❤」ムクムク

まゆ「まゆの声を聴いて、もぉ~っと元気になってくださいねぇ…❤ まゆのだぁ~いすきな、プロデューサーさん❤」

P(大声)「ウワーーーーッ!!!」p→P






<アッアッアッウワーッ!!パキパキパッキーン!!

ちひろ(…………)






ちひろ(何やってんだあいつ)

ちひろ(PC画面を凝視し、小刻みに振動して恍惚の表情を浮かべている……)

ちひろ(紛うこと無き不審者)

ちひろ(どう見ても仕事してませんね。スケベな動画でも観てるのでしょうか)

ちひろ(もうそうならお仕置きが必要ですが、このまま近づいて問いただしても、証拠は消されて現場は抑えられない……)

ちひろ(しかし! 私には晶葉ちゃんマキノちゃん共同極秘開発の秘密兵器)

ちひろ(「画面共有サセール君1号」があるのです)

ちひろ(プロデューサーさんのPCにはすでに仕込み済、彼の画面は、手にとるように分かるのです)

ちひろ(さてさて、どんなエッチな動画を観ていることやら)ポチッ



まゆ(スケスケネグリジェ)「がんばれ❤ がんばれ❤ プロデューサーさんがんばれ❤」

チャット『モバP:次は囁くように頼む!!』

まゆ「はぁい❤ プロデューサーさん…いつもお疲れ様ですよぉ…❤ ふーっ…❤」

チャット『モバP:ああ^~~~まゆの母性でオギャってバブってじゃんけんぽんなんじゃ^~~~~~』

まゆ「うふっ❤ まゆ嬉しい❤ もっと癒されちゃってくださいねぇ……❤」

チャット『モバP:ばぶぅ~~~~~~~~!!!!!』






ちひろ「…………」



ちひろ「おやおや……」



ちひろ「おやおやおやおやおやおやおやおやおや…………」

ちひろ「プロデューサーさん」

P「ヤベッ! はい! なんでしょう???」カタカタカタッ

チャット『モバP:チッヒに気付かれた 一旦切る!』

まゆ「はぁい❤ お待ちしてますねぇ❤」プツッ



ちひろ「…………」

ちひろ「お仕事、捗ってますか?」ニコッ

P「はい! えーっとその、ハイ! 何だかやる気が満ちて来まして! もうフルパワーというか! ハハハ!」

ちひろ「あら! 何か良いことでも?」

P「へ!? いやその、えーと、さっき噛み付いてきた足元の輝子のトモダチを食べたらですね、元気がですね! もうモリモリと! モリモリ森久保状態ですけど! って俺はマリオかって話ですよね! ハハハ!」

ちひろ「へぇ。それは羨ましいですねえ」

P「ハハハ! その、何ならちひろさんの分まで残りの仕事やっておきましょうか? お先に上がってもらって良いですよ! 通勤ラッシュの時間帯は避けた方が良いですから!」

ちひろ「まあ! 優しいんですね。そうですよねえ。その方が」

ちひろ「まゆちゃんとイチャイチャできますもんね?」

P「!?!?!?????!??!??!?!?!??!?!?!」

P「ま、まゆですか? ヤダなあどこにまゆがいるんです? 今日は自宅待機のはず……」

ちひろ「『次は囁くように』」

P「」



ちひろ「『まゆの母性でオギャってバブってじゃんけんぽん』」

P「」



ちひろ「随分楽しそうな事をされてますねぇ……?」

P(バ、バレてる!!!!!!!バレテルナンデ!!!?!?)

ちひろ「ただのスケベ動画ならさておき……自分のアイドルに……そんな卑猥なオーダーをするとは……涙と鼻水の覚悟は宜しいか?」

P「ち、ちがうんです。これはその、事故、事故なんです。まゆの大振りなスイカ二玉に、俺の小ぶりな元気玉二玉が玉突き事故なんです。だからこれは恋であって、故意ではないんです。恋が故に故意ではない事故なんです」

ちひろ「プロデューサーさん……」






ちひろ「辞世の句はそれでいいですか?」

P「ち、ちひろさんの両肘から光が!? け、消される!! 跡形も残らず!! いやーーーーーー!!! 助けてー!! 誰かーーー!! まゆー!! 助けてくれえええええ!!」

ちひろ「イヤーーーーーーッ!!」

P「アバーーーーーーッ!! サヨナラ!!」

---数日後

同僚「おはよーございまーす」

ちひろ「あら、同僚Pさん、おはようございます♪」

同僚P「おはようございますちひろさん。そういえば、最近モバP見ないですけど、あいつどうしたんすか?」

ちひろ「ええ、モバPさんは37.5℃以上の熱が続いているらしくて、無事をとってお休み頂いているんです。きちんと復帰しますよ」

同僚P「そ、そうなんですか、大事にならないといいですけど」

ちひろ「ええ…そうですね……。きっと、2,3週間もしたら起き上がれるくらいにはなりますよ、モバPさんも、モバPさんのモバPも」

同僚P「微熱の割に重症過ぎませんか……?」

ちひろ「あら、何か?」

同僚P「ヒェッ 何でもございません」

ちひろ「うふふ」



おわり

以上になります

まゆや他のデレマスキャラのSSを読んで自分も書いてみたくなり思いつきで書いてしまいました。
ゆるい雰囲気の面白いお話を書ける人って本当に凄いなあって思いました。
すこし恥ずかしいですが、書いてみてやっぱり楽しかったです。
きすみーちゅーちゅーちゅちゅちゅちゅーりっぷ

お目汚し失礼致しました。

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