高槻やよい 14歳 趣味:オセロ、野球、『家庭菜園』 (30)



やよい「うっぅ~……おはよう……ございます…」

春香「やよい?お、おはよう」

亜美「おはおは~……って、今日は元気ないね、やよいっち」

やよい「うん……」

春香「どうかしたの?」

やよい「実は、ウチの家庭菜園なんですが……」

亜美「やよいっちの家庭菜園?」

やよい「うん、トマトを育ててたんだけど、今朝見たら全部なくなってて……」

春香「え?なにそれ?盗まれたってこと?」

やよい「はい……多分、ですけど……」

亜美「それは酷いねえ、よし犯人を見つけたらTKSの刑に処そう」

春香「TKS?」

千早「はぁはぁ……高槻さんのトマト……尊い尊いわ……」ペロペロ

亜美「犯人確保!T(トマト)K(ケチャップ)S(挿入)発動!!」


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春香「え?高槻さんじゃなくて、大阪府高槻産のトマト?」

千早「ええ、近所のスーパーで売ってたから買ってきたの、高槻産のトマト」

亜美「な~んだ、てっきり千早お姉ちゃんがやよいっちの家庭菜園を荒らしたのかと思って焦ったYO」

千早「焦った結果トマトケチャップを人の鼻の中にぶちまけるのね、亜美怖い娘」

亜美「トマトをねぶりながらやよいっちの名前をつぶやいてる人間には必要なソチだと思うよ?」

千早「トマトじゃないわ高槻さんのトマトよ」

亜美「ん?だからトマトでしょ?」

千早「高槻さん、のね」

亜美「高槻産?そこ、こだわるところ?」

千早「当然よ!高槻産のトマトだからこそ、舐めて興奮するんじゃない!!」



やよい「千早さんがなにを言っているのかわかりません」

春香「うん、私もわかんないかな~って」


千早「他には高槻産のキャベツにナスビに大根に……あっ、もちろんモヤシもあるわ。ほらこれ舐める?」

亜美「ちょっ臭!その野菜こっちに寄せてこないでよ!なんかテカテカして臭うんだけど!」

千早「ふふ、遠慮することはないのよ?ほらほら高槻産よ、高槻産だから高槻さんが産んだのよ?産みたてよ?」


やよい「ちはやさんがなにをいっているのかわかりません」

春香「やよい無理に理解しようとしちゃだめだよ、狂気って伝染するらしいからね」


伊織「うるさいわね、4人でなにやってるのよ?」

千早「あら水瀬さんこんにちは、ナスビ舐める?」


伊織「ナスビ?って、なによその野菜!すっごく臭うんだけど!」

亜美「千早お姉ちゃん、なにいおりんに挨拶感覚で毒物すすめてんのさ」

伊織「ど、毒物?千早……私になにか恨みがあるのかしら?」

千早「水瀬さん誤解よ!私はただ高槻さんが産んだ野菜をシェアしたいだけなの!!」

伊織「やよいが産んだ?アンタなに言って……」

やよい「つぎはじゃがいもをうみたいかな~って~ぽこぽこ~って」

春香「やよい落ち着いて!ジャガイモは産むものじゃないから!」

伊織「……ふんっ!!」バキッ

千早「げふぅっ」バタン


やよい「……あれ?私……なにを?」

伊織「良かった。正気に戻ったのね、やよい」

春香「さすが伊織、やよいがおかしくなった原因を即座に察知して躊躇なく排除したね」

亜美「正直いおりんの手際がよすぎて怖いんだけど」

美希「あふぅ~……さっきからうるさいのぉ~」ゴソゴソ

春香「ん?どこからか美希の声が……ってなんでソファーの下から出てくるの!?」

美希「ここはミキの特等席だからね、涼しくていい気持ちなの」

やよい「うっうー!ソファーの下が特等席ってスゴイですー!」

伊織「う~ん、果てしなく間違っているような気がするわ」

千早「………」

美希「あはっ☆千早さんたらまた床で寝てるなんて、とっても床が好きなんだね!」

春香「鼻からトマトケチャップを噴き出しながら床に倒れている千早ちゃんにかける言葉がそれ?」

亜美「あ、さっき鼻にTKSしたのが出てきてるね」


伊織「まあそれはともかく、美希亜美そろそろ仕事に行くわよ」

美希「は~い、なの」

亜美「え?この状態の千早お姉ちゃんを置いていくの?」

伊織「ならアンタは残って千早の面倒をみる?」

亜美「え?それはイヤだけど……それじゃあはるるん、後は任せていいかな?」

春香「この状態の千早ちゃんを任せられても困るなあ……やよいは?」

やよい「正直千早さんにかかわりたくありません」

春香「あ~、うん……気持ちはわかるけどさ……」

千早「………」

4人「………」


春香「次に……事務所に来たアイドルに任せようか……」



千早「………」

千早「………」

千早「……なんて薄情な人達……」ムクリ


千早「普通倒れている人を放置して行くかしら?いや行かないわ!」

千早「これが我那覇さんなら慌てふためき私財を投げうってでも私を助けるところよ!」

響「ただいま戻ったぞ~」

千早「というわけで我那覇さん!私にお金をちょうだい!!」

響「え?」


千早「この私の傷ついた心を癒すために我那覇さんのお金が必要なの!」

響「う、うん……うん?どういうこと?」

千早「だから我那覇さんの全財産とついでに私に対する一生の隷属を誓って!お願い!!」

響「何気に要求を増やさないでほしいんだけど……あ、千早ちょっとまって……」ゴソゴソ

千早「なに?銀行印でも渡してくれるの?」

響「いや、そんなんじゃなくてさ……」サッ

千早「それはハンカチ?そんなものよりもお札を……」

響「千早鼻からケチャップが出てる、ぞっと」フキフキ

千早「!?」


千早(我那覇さんが、私の顔を拭いて……)ドキドキ

響「というか、なんで鼻からケチャップが出てるんだ?」フキフキ

千早(なに?この気持ちは……胸の奥が暖かくてジンジンする……)

響「お昼にオムライスでも食べたのか?」フキフキ

千早(ささくれていた心が癒されていく……)

響「勢いよく食べたらムセて鼻から飛び出したとか?」フキフキ

千早(そうか、そうなのね……)

響「ははは、千早って意外とドジなんだな」

千早(私に本当に必要だったのは、お金なんかじゃなく……)

響「はい、拭き終わったぞ」フキフキ

千早(無償の……愛!)


千早「……今、わかったわ」

響「ん?」

千早「宇宙の心は我那覇さんだったのね」

響「何を悟ったらそうなるんだ?」

千早「いえ、何も言わなくてもいいの我那覇さ……いえ、響様!」

響「様?いま響様とか言ったか?」


千早「それにしてもごめんなさい、私の顔を拭くために大切なハンカチを汚してしまって……」

響「いや、別にこれ100均で買ったやつだし……」

千早「何かお礼を……そうだ!この野菜をどうぞお納めて!」

響「いや、そこまでしなくても……って納める?」

千早「私の命の次の次の次くらいに大事なものだけど、響様の為なら惜しくないわ」

響「いや、なんか重くない?」

千早「ふふ、そこまで量はないから大丈夫よ」

響「いや、千早が重いんだけどね……あとその野菜……なんか臭うんだけど?」

千早「ふふ、それは私がたっぷりと愛情を込めましたから……」

響「いや、千早の愛情って腐ってるの?」


真「響、なにいやいや言ってるのさ?」

響「真!助けてくれなんだか千早が変なんだ」

真「千早が変?なんだ、そんなのいつものことじゃないか」

千早「真はナチュラルに人を傷つけてくるわね……正直興奮するわ」

真「それよりも響、そろそろ仕事の時間でしょ?」

響「あ、そうだった。早く行かないと……」

千早「そうね、早く行きましょう!」

響「千早は別に付いてこなくていいんだけど?」


響「それじゃあ行ってくるぞ!」

千早「帰りは遅くなるけど心配しないでね」

響「いや、だからなんで千早も一緒に行く気なんだよ?」

千早「ふふ、細かいことは気にしないで。さっ行きましょう」

真「いってらっしゃーい」


<バタン


真「………」

真「あの二人いつのまにあんなに仲良くなったんだろう……」

あずさ「ふふふ、人間なんのきっかけで仲良くなるかなんてわからないものよ~」


真「あれ、あずささん?いつの間に事務所に?」

あずさ「今帰ってきたばかりよ~ただいま~」

真「そうでしたか、おかえりなさい」

あずさ「ふふふ、でも千早ちゃんと響ちゃんが仲良くなって~いいことね~」

真「そうですね、なにがあったのかな……」

あずさ「多分、他のメンバーに蔑ろにされた千早ちゃんのところに~響ちゃんが優しく
    手を伸ばしたんじゃないかしら~。まあ憶測だけど~」

真「なるほど、まるで一部始終を見ていたかのような憶測ですね」


真「ん?これは、なんで事務所に野菜が……誰かの差し入れかな……なんだか、臭うけど……」

あずさ「真ちゃん、憶測だけどその野菜には触れない方がいいわ」

真「え?なんですか、そのマジトーンは?この野菜のこと何か知ってるんですか?」

あずさ「いえ、ただの憶測だけど……触れたら恐らく感染するわ」

真「感染!?なんなんですかこれ!」

あずさ「憶測でしかないけど、千早ちゃんの唾液から分泌された成分が人体、特に人の精神に多大な影響を及ぼし」

真「具体的過ぎて憶測が憶測してないんですけど!!」


あずさ「というわけで~この野菜は危険が危ないから~処分した方がいいと思うの~」

真「ああ、はい。よくわかんですけど従います」

あずさ「それじゃあ、雪歩ちゃ~ん」パンパン

雪歩「はいぃ!どうしましたあずささん」シュタ

真「なんであずささんが手を叩いたら即座に来てるの?そもそもどこから来たの雪歩?」

雪歩「えへへ、呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンだよ、真ちゃん」

真「うん、答えになってない答えをありがとう」


あずさ「さあ雪歩ちゃん、この野菜を埋めてしまいましょう~」

雪歩「はいぃ~、穴掘って埋めちゃいますぅ~」ガキッガキッ

真「埋めるのはいいけど事務所の床に穴を掘ろうとしないで!!」

あずさ「そうね~外に行きましょうか~じゃあ、真ちゃんこれ~」

真「……なんですか、この服?とかは?」

あずさ「防護服と~ゴム手袋と~マスクと~防疫バッグ~」

真「……なんで僕に渡すんですか?」

あずさ「ふふふ~感染予防よ~」


あずさ「とりあえず、真ちゃんは防護服を着て~野菜は防疫バッグにつめて~」

真「は、はあ……」ゴソゴソ

あずさ「あと~真ちゃんから3m程距離をとって~」サササ


真「………」


あずさ「さあ、真ちゃん~その野菜を外まで持っていって~」

真「え?僕が持っていくんですか?」

あずさ「だって~万が一私が感染したら~イヤでしょ~?あ、あんまり近寄らないで~」サササ

真「僕だって嫌ですよ!ていうか、あずささん距離をとるときだけ俊敏ですね!?」

雪歩「そうですよね、ソーシャルディスタンスは大事ですよね!さすがあずささんです!」

あずさ「ありがとう~雪歩ちゃん、さあ真ちゃん行きましょうか」

真「ぜ、絶対嫌だあーー!」



<ガチャ


貴音「ただいま戻りました」

真「あ、貴音いいところに!野菜食べない?」

貴音「はい?」

あずさ「あらあら~自分の身の安全のために即座に仲間を売り払うなんて真ちゃんは鬼畜生なのかしら~?」

雪歩「仲間を売るなんて……そんな外道な真ちゃんなんて嫌いですぅ~」

真「お前らが言うな!」


貴音「野菜ですか?ふむ……今はあまり食指が動きませんね……」

真「え?貴音が食欲ないとか……どうしたの?貴音死ぬの?」

貴音「ふふ、ご心配には及びませんよ真」

あずさ「真ちゃんから何気にナチュラルに傷つけられているわよ貴音ちゃん~」

貴音「先程、少し食べ過ぎてしまったもので……」

真「あ、そ、そうなんだ……」

雪歩「それに気づいてない貴音さん……正直興奮しますぅ」ゾクゾク


あずさ「さあ、仲間を売ろうとした真ちゃ~ん、しっかりと外まで運んでね~」

真「うぅ~、なんで僕が~」ヨタヨタ

雪歩「あ、そこ窪みあるから気を付けてね」

真「これさっき雪歩が掘った穴じゃん!」

貴音「おや?三人ともどこか行かれるのですか?」

あずさ「ええ、ちょっと出かけてくるわね~戸締りよろしく~」

雪歩「あ、真ちゃん!足元にスコップ置いてるから踏まないでね」

真「ワザとだよね?今ワザと足元に置いたよね!?」

貴音「わかりました、いってらっしゃいませ」



<ガチャ


真美「たっだいま→!」

貴音「おかえりなさい真美」

真美「あれ?事務所にいるのお姫ちんだけ?」

貴音「はい、私だけですね」

真美「ふ~ん、よいしょっと……」ドサ

貴音「おや?買い物してきたのですか?」

真美「うん、トマトケチャップをね」ガサガサ

貴音「また、大量に買ってきましたね……おむらいすでも作るのですか?」ジュルリ

真美「作らないよ、それにこれは食べるようじゃなくてTKSするためのものだからね」

貴音「てぃけぇえす?なんでしょう……非常に不穏な響きですね」


貴音「しかし赤茄子ですか……実は先程私も食したばかりですね」

真美「赤茄子ってトマトのこと?」

貴音「はい、人気のない場所にひっそりと生えていました」

真美「へえ~人気のないところに?」

貴音「赤く瑞々しい赤茄子をそのままにしておくのは忍びなかったので美味しく頂かせてもらいました」

真美「勝手に食べちゃダメじゃない?」

貴音「そうなのですか?そこいらに生えてるものは食べても構わないと聞いたものですから」

真美「誰に聞いたのさ?」

貴音「やよいです」

真美「やよいっちか~、多分それ食べられる野草のこととかと思うなあ」


貴音「ふむ、そうでしたか次からは気を付けましょう」

真美「ていうか、そのトマトが生えてた場所ってトマト以外になにかなかった?」

貴音「後は……廃屋が近くにありましたね」

真美「ハイオクね……表札とかなかった?」

貴音「表札?……ああ、そういえば表札がありましたね」

真美「ふ~ん、なんて書いてあったかおぼえてる?」

貴音「確か……」

貴音「……………」

貴音「高槻……と」

真美「犯人確保!T(トマト)K(ケチャップ)S(挿入)発動ぉ!!」


貴音「……鼻の中にとまとけちゃっぷを挿入されるとは思いませんでした……」

真美「真美も人の鼻の中にトマトケチャップ500g1本分を丸々注入できるとは思わなかったよ」

貴音「意外と鼻からでも飲めるものですね、新発見でした」

真美「処すつもりだったのに喜ばせちゃったなあ」

貴音「ふふ、真美味でした。またお願いしたいぐらいですね」フフ

真美「じゃあ次は、耳の穴とお尻の穴でやってみようか」

貴音「お許しください!死んでしまいます!!」ドゲザ


真美「謝るなら、家のトマトを食べられたやよいっちに謝ってきてね」

貴音「そうですね……では、明日でも……」

真美「ちなみにこれは業務用3㎏のトマトケチャップなんだけど……」

貴音「今すぐ高槻家に謝罪に向かわせていただきます!」

真美「うむ、いってら~」




その後



律子「ねえ真美」

真美「ん?どったのりっちゃん」

律子「なんで事務所の冷蔵庫の中にトマトケチャップが大量に入っているのかしら?」

真美「それはね。亜美から聞いたんだけど、やよいっちが育てていたトマトが誰かに盗まれたらしくてさ」

律子「え……そんなことが?」

真美「そんな外道にはTKSの刑に処すしかないっしょ?だからケチャップをいっぱい買い込んだの」

律子「そうなの……ん?話が繋がらないんだけど??」

真美「まあまあ、それについては解決しちゃったしもういいんだよ」

律子「いや、私的には何一つ解決してないんだけど?」


真美「ところで真美、今日はムショ→にオムライスが食べたい気分なんだ~」

律子「まあそれには同感できるわ、こうケチャップが大量にあったらねえ……」

真美「いまから食べに行こうよ、りっちゃん!」

律子「今から?ん~別にいいけど」

真美「じゃあゴチになります!」

律子「奢るとは一言も言ってないって……まったく、いいわ好きなだけ食べなさい」

真美「やった→!りっちゃん大好き→!!」

律子「はいはい、それじゃあ出るわよ」

真美「うん!今日も一日いい日になりそうだなあ」




おわり

終わりです
ありがとうございました


前作です↓

双海真美13歳 趣味:メール、『ぼんさい』
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