ぐだ男「カルデアの夢火をさらに強化しただって?」【R-18】 (18)

シオン「イエス、どうやら霊基パターンを見た限りサーヴァント方とは良好な関係を築けている様子でしたので」

ぐだ男「いやぁ、大切な仲間だからね、仲良くしてもらったんだよ」

シオン「ですのでこれからの関係をさらに深めてもらうのが一つ、数名のサーヴァントの方からの要請もありましたので」

そういい、彼女は以前見たカルデアの夢火そっくりなものを出してくる。

シオン「試作品です、マイルームの方にも送ったので使ってみてください」

……あんまり変わった様子はないなぁ……。

まあ、素人目にはそんなものかな。

シオン「試作品故副作用や誤作動があるやも知れません、返品する場合はレポートを提出していただけばすぐに修正します」

ぐだ男「ありがとうシオン、さっそく使ってみるよ」

……それにしても誰に使おうか……どう変わっているんだろう。



使ってみるサーヴァント

ジャンヌ「マスター、何の御用ですか?」

ぐだ男「夢火が手に入れられたからさ、ジャンヌにあげようと思ってさ」

やっぱり長い付き合いだし、ジャンヌには上げないと。

ジャンヌ「まあ……ありがとうございます、マスター」

ぐだ男「これからもよろしくねジャンヌ」

……ううん、でも副作用やら誤動作か……一応暴れた時に備えないと。

ジャンヌ「……ん、んあっ、くっ」

ぐだ男「っ、じゃ、ジャンヌッ、大丈夫?」

やっぱり試すべきじゃ……。

ジャンヌ「…………だい、じょうぶです……」

ん……あれ、大丈夫そう、かな?



現れた副作用・誤動作

ジャンヌ「…………」

ぐだ男「……じゃ、じゃあジャンヌ、何かあったらいけないし医務室に行ってきたほうが」

ジャンヌ「い、いやですっ、怖い!」

……怖い?

ぐだ男「怖いって?」

ジャンヌ「マスターと一緒じゃなきゃダメですっ、怖い! マスター以外の人も嫌です!」

…………これが副作用か……。

ぐだ男「……しょうがないか、怖いならダメだね……」

ジャンヌ「ご、ごめんなさい……」

臆病なうえに弱気になっちゃったな……どれくらいかかるかは分からないけれど、俺がそばにいるから、大丈夫」

ジャンヌ「……ううっ……ぐすっ……」

うーん……困ったな。



ぐだ男の行動

シオン「うむむ、まさかメンタルにこうも影響が出るとは……」

ジャンヌ「…………」

ぐだ男「困るよー、ジャンヌはうちには欠かせない人なんだ」

シオン「ふむ……やはりこの夢火は用途としては信頼関係の構築です」

何かろくでもない事を言う気だな。

シオン「肉体的接触なりでどうにかしてくれませんか」

ぐだ男「どうにかしてくれませんかぁ!?」

ろくでもない人だな、この人。

ジャンヌ「ひっ」

ぐだ男「ご、ごめんジャンヌ、大声は怖かったね」

シオン「ほら、正直サーヴァントのプロフェッショナルなのはここでは一番なのはあなたです、絆の力で何とかしてください」

…………うーん。


ジャンヌに対する行動

ぐだ男「ふむ……」

こうなると……ふと試してみたくなるな……。

ぐだ男「……わぁっ!」

ジャンヌ「ひやあああああっ!?」

うわっ、逃げた!?

ぐだ男「ジャンヌッ! ごめん!」

くぅっ、浅慮だった!

ジャンヌ「いやぁぁぁっ!」

パニックに陥ってる、どうにかしなくちゃ!

……なんとかジャンヌは捕まえられた……でっかいぬいぐるみに抱きついててもらおう……。

シオンもダメだったし、驚かせる方法もダメだった……。

ぐだ男「ふー、困ったな……んんんんんんん?」

減ってる……廉価版の夢火が……!

二、三個減ってる……くぅっ、誰だ!

ぐだ男「ジャンヌみたいに怖がってるかも……探さねば!」



夢火を持ち出したサーヴァントの1人

パッションリップ「うーん……うーん……」

あそこで蹲っているのは……!

ぐだ男「リップ! まさか俺の部屋のっ!」

パッションリップ「ご、ごめんなさぃ~……な、仲良くなりたいと思ってぇ~……苦しいですぅ~……」

いや、重要なのはここからだ……ジャンヌも苦しんでから副作用が起きていた……。

取り出す方法もないっ、せめて部屋に連れて行かないと……!



現れた副作用・誤動作

パッションリップ「……ッ!? 誰ですか!」

ぐだ男「え……うぐっ!?」

……え、今、何を……。

ぐだ男「ま、リッ、プ、待って……ぐふっ!?」

手で払われた、のかな……いったたた……。

パッションリップ「え、ふえ……ま、マスターですか?」

ぐだ男「聞こえる、みたいだね……俺、何か変わった?」

パッションリップ「……こ、怖いクリーチャーになってます……」

……俺じゃなくてリップの認識が変わったんだ、以前は腕を普通の腕とも思っていたらしいし……いたた……。

ぐだ男「とりあえず、俺の部屋まで、連れて行ってくれるかな……背中打っちゃって……」

……どうしようか、このままじゃジャンヌ並みに戦闘に出せない。

それどころか……誰かを傷つけるかも……それは可哀想だ……。



ぐだ男の行動

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