邪神ちゃん「ですのート?」 (14)


邪神ちゃん「なんですのこれ」ペラペラ

邪神ちゃん「!?」

邪神ちゃん「『ノートに名前を書かれた人間は死ぬ……』」

邪神ちゃん「ふむふむ……」

邪神ちゃん「…!?!?!?」


邪神ちゃん「本名を書くだけで対象を心臓麻痺で○せるのか!?」

邪神ちゃん「これ使えますの!」

邪神ちゃん「誰が落としたか知らないけど、私の豊かな魔界ライフのためにありがたく使わせていただきますの~」

邪神ちゃん「ぐへへ……」


邪神ちゃん「ちょっと実際に使えるか試してみますの」

邪神ちゃん「……」ピッピッピップルル

邪神ちゃん「あ、メデューサ?ゆりねを倒す最強の方法を思いついたから30秒以内にミノスの家に来い」ブツッ


ーミノス邸ー

メデューサ「やめときなよ邪神ちゃん……はいお茶」コトッ

ミノス「どうせ何をやっても○せやしないよ、魔導書探しに勤しんだ方がいいぜ?」

メデューサ「邪神ちゃん、何書いてるの?」

邪神ちゃん「み、見るな!ポエムだよポエム!」

ミノス「邪神ちゃんのポエム……ぷぷぷ」

邪神ちゃん「うるせえですの!」

邪神ちゃん「今回はゆりねがいかなる方法をとっても避けられない方法だから大丈夫ですの!」

邪神ちゃん「それが今ここに示されるからな……」

メデューサ「?」


ミノス「なんだよ邪神ちゃん……薄気味悪い笑み浮かべて……」

メデューサ「うっ!?」

ミノス「メ、メデューサ!?」

メデューサ「うううっあああああ!いたい!くるし……!」バタバタ

メデューサ「ぁ……」

メデューサ「」パタリ

ミノス「メデューサ……!?……死んでる!?」

ミノス「おい、メデューサ!?どうしたんだよ!早く救急車を……うっ!?」

ミノス「うぐぐ……!?なんだよこれ……ぁが!!」ジタバタ

ミノス「じゃしんちゃ…ぁ!たのむ、たすけ……ぇ……」

ミノス「」パタリ


邪神ちゃん「……」

邪神ちゃん「……ですのート!本物だ……!!」

邪神ちゃん「事前にそれぞれの名前を書いて、説明通り40秒後に心臓麻痺……!」

邪神ちゃん「お前らの死は無駄にはしない……必ずゆりねが苦しみもがきながら死ぬところを見せてやりますの!」

邪神ちゃん「お前らどうせすぐ復活するだろうし……」

メデューサ「」

ミノス「」




邪神ちゃん「ただいま~」

邪神ちゃん(今、恐らくゆりねははらわたが煮えくり返っている頃……)

邪神ちゃん(なぜなら……)


ゆりね「邪神ちゃん、お話があるんだけど」

ゆりね「貴方、私の黒酢アイスを食べたでしょ」

邪神ちゃん「いや~なんのことだかわかりませんの~」

邪神ちゃん「メデューサが勝手に食べたんじゃないですの~?」

ゆりね「あれほど言ったわよね」

ゆりね「冷凍庫に置いてあるものは私のだから手を触れるなって……邪神ちゃん」

ゆりね「分かってるわね?」

邪神ちゃん「……」


邪神ちゃん(ダメだ……まだ笑うな……!!)

邪神ちゃん(部屋に入る直前にノートに名前を書いてからそろそろ40秒が経過しますの……)


『花園ゆりね 邪神ちゃんへの謝罪の言葉を述べながら心臓麻痺で死亡』


邪神ちゃん(……そうだ!37秒で勝ちを宣言しよう!それまで堪えろ……)

邪神ちゃん(30、31……ぷくくっ)


ゆりね「……」スッ

邪神ちゃん(ふふっ……その手が私に届くことはないとも知らずに……35、36、37!)

邪神ちゃん「……ゆりね、私の勝ちですの!!!!!」

ゆりね「……」

邪神ちゃん「40!!!!!」


バッチィィィィィィィィィン!!!!


邪神ちゃん「いったあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ブルーハワァイ!!





ゆりね「……」

邪神ちゃん「……」

ゆりね「……」

邪神ちゃん「……」

ゆりね「……」


邪神ちゃん「……あれ」




邪神ちゃん(おかしい、一分は経った……)

邪神ちゃん(……死なない!?)

邪神ちゃん「な、なぜ死なない!?」

ゆりね「何言ってるのよ……」

邪神ちゃん「そんなはずは……いや、私は確実に本名と死因をノートに……!」


ゆりね「これのこと?」スッ

邪神ちゃん「!?」

邪神ちゃん「何故ゆりねがそれを……私のノートはここに……」

ゆりね「どれどれ」パシッ

邪神ちゃん「あっ」

ゆりね「ふーん……なるほどね」ペラペラ

邪神ちゃん「わ、罠だ!これは罠だ!メデューサが私を陥れるために作った罠だ!」

邪神ちゃん「ノートに名前を書いても死なないというのはおかしいじゃないか!それが罠だという証拠!」


ゆりね「……ふふふっ」

ゆりね「あははははははははははははははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


邪神ちゃん「!?なんですの!?」


ゆりね「かわいそうな邪神ちゃん……だってそれは」

ゆりね「私が徹夜で作った、そっくりに模造した市販のノートだもの」

邪神ちゃん「!?そんな……」

ゆりね「あなたなら拾うだろうとうちの前に置いておいたら……こうも見事に」

ゆりね「私も落ちてるのを見つけてね、少なくとも貴方に拾われなくてよかった」


ゆりね「邪神ちゃん……貴方の負けよ」


邪神ちゃん「…………まさか」

邪神ちゃん「私の名前を……そこに?」


ゆりね「いや、書いてないわよ」

ゆりね「だってあなたの本名長いもの……」

邪神ちゃん(……)


邪神ちゃん(助かったー!!!!!)

邪神ちゃん(生まれて初めて本名がアホみたいに長くて良かったと思いましたの!)


ゆりね「……まあ、そもそも書く必要がないんだけどね」ブゥンブゥン

邪神ちゃん(……)

邪神ちゃん(あっ、よくよく考えたらノートなんてなくてもいつも○されてましたの)

邪神ちゃん「うわあああ嫌ですの!死にたくないですの!ふざけるな!」

邪神ちゃん「あああああああメデューサああああああああミノスうううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ゆりね「そういうわけで邪神ちゃん」

ゆりね「ここで○ね♡」

邪神ちゃん「うぁ……こいつ……死神みたいですの……」


ブゥゥゥゥゥゥゥンベシャアアアアアア!!!!!!!!!


邪神ちゃん「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

邪神ちゃん「もうですのートはこりごりだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




おわりです

最初ゆりねのノートの筋書きの上で邪神ちゃんが踊ってる話を書きたかったんですが、邪神ちゃんの本名をゆりねが知らないことを失念していました……

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom