【艦これ】提督「実は子日とデキている」【R-18】 (87)

※たまに地の文が入ります。

この間までやっていた食べ物イベント期間中のお話。

●執務室

大鷹「第二対潜哨戒隊、大鷹、那珂、占守、国後、ただいま帰投いたしました」

那珂「お仕事しゅうりょう~! お疲れさまっ☆」

占守「しましたっしゅしゅしゅ!」

提督「うむ、ご苦労」

陸奥「…わかっているとは思うけど、現在は準・大規模作戦行動中よ」

陸奥「報告書には後で目を通しておくわ。何か特別に具申すべき事項があれば、今ここで口頭で述べなさい」


国後「……」

大鷹「はっ、はい。我ら第二対潜哨戒隊は、主計科兵站より強奪された糧食の一部を発見、同回収に成功し…」

陸奥「……物資の件かしら。なら、すでに帰港時点で確認できているわ。次回以降、それに類する口述は不要よ」

大鷹「は、はい」

陸奥「第二対潜哨戒隊は第一対潜哨戒隊と交代、何事もなければ三十分の休息の後に再度鎮守府近海への出撃とする」

陸奥「…で、いいわよね。提督」

提督「うむ」

陸奥「では、解散! 短い時間だけど、十分に休息をとっておきなさい」

大鷹「はい、失礼いたします」

●廊下

国後「…何なのよ…何なのよアレは!」

大鷹「く、国後さん…?」

那珂「おおっ、クナちゃん荒れてるね~」

国後「那珂さん…」

那珂「那珂『ちゃん』」

国後「アッハイ…那珂ちゃん、別に、荒れてるわけじゃ…なくはないです。司令の、あの態度…うぅ~!」

国後「『うむ、ご苦労』と『うむ』って、二言だけじゃないですか! さっきあの人が発したの!」


那珂「それを言ったら、那珂ちゃんは一言しか言ってないけどね~」

占守「占守も~…」

国後「前置きも無しに、陸奥秘書艦に事務事務しく喋らせて! せめて何か、こう…」

那珂「うーん、いつもあんな感じだけどね~。ルーチンの出撃だと、執務室では旗艦と秘書艦の人しか口を開かないことの方が多いらしいよー」

占守「えっ…そ、そうなんっすか?」

那珂「いつも、那珂ちゃんは何か言うことにしてるけどねっ! 占守ちゃん、乗せられちゃったね、キャハッ☆」

大鷹「わ、私も、那珂ちゃんと一緒に出撃したのは初めてで…」

大鷹「執務室では驚きましたし、怒られるかと思いました…」


占守「…そうだと知ってたら、喋らなかったっす…」

那珂「那珂ちゃん以外にもそういう娘はいるけどねー。まー、三人は着任してから日が浅いしねー」

国後「…それって、那珂さ…ちゃんが言わなかったら、あたしたちは一言も喋らずに立ってるだけだった、ってことですよね」

国後「みんな無事だった、ってことも、司令…気付いたかなぁ…」

占守「……」

国後「初出撃、だったのに…あたしと、姉さんの…」

国後「今まで演習ばっかりで、初めての実戦を、無事で…」


大鷹「ご、ごめんなさい…お米の回収よりも、それを言うべきでした…」

国後「あ…大鷹さんは悪くないです、ぜんぜん!」

国後「演習でもいつも一緒でしたし…初出撃っていう認識があったの、あたしと姉さんだけだった、かも」

国後「それよりもなんか…仮に大鷹さんが報告してたとしても」

国後「それも司令にとっては、特別なことでも何でもなくて、それこそ帰港時点で確認できたことでしか、ないのかな…」

占守「クナ…」


国後「あたし…挨拶とか、大事だと思ってるんです。でも、それって形式だけって意味じゃなくて…」

国後「礼儀っていうか、同じ艦隊に所属している者同士の、連帯意識の確認っていうか…」

那珂「そうだよねー。オハヨーゴザイマース!は大事だし…ま、クナちゃんが荒れるのもねー、わかるよ」

国後「那珂ちゃん…」

那珂「でもね、提督だってクナちゃんたちのこと、仲間だと思ってないわけじゃないよ」

占守「そ、そうっすか…? 何だか占守も心配になって来ちゃったっす…」


那珂「リハーサルをいっぱいしてるから、初出撃という感じがない。あるいは、無事なのは帰投時点で確認できる」

国後(リハーサル…?)

那珂「クナちゃん自身が言ったことで、納得はできなくても理解はできるし」

那珂「それでも冷たいと感じるとは思うけどー、リハーサルも重ねてー、装甲の改修が終わってから出撃させてくれてるあたり、結構優しいんだよー」

大鷹(演習のことでしょうか…)

那珂「それに、ちゃんと提督は今回が二人の初出撃で、初の無事の帰投だって気づいてたよー」

那珂「だって、いつもの最初の一言は『うむ、ご苦労』じゃなくて『うむ』だけだもん!」

占守「お、おおー!」

国後「ええー…」

大鷹「そ、そんな細かなこと…私も気付けませんでした」


那珂「ま、那珂ちゃんは提督とはそこそこ長い付き合いだからねー」

那珂「最後の『うむ』と合わせて、いつもは四音。今日は『ご苦労』が入って八音! なんと倍だよ! めっちゃサービスしてくれてるよ!」

国後「そ、そんなこと言われても…モヤっとするー!!」

突然の五十鈴「あれ? あなたたち二対潜? こんなとこで何してんの?」

那珂「あ、五十鈴ちゃ…ってことは第一対潜哨戒隊!?」

大鷹「も、もう帰投されたんですか…!」


五十鈴「普通に終わったけど…次、またあなたたちの番よね。何の準備もしてないみたいだけど、大丈夫?」

占守「ひょえー! あと十五分しかないっすー!」

那珂「大丈夫じゃなーい! メイク直さなきゃ!」

大鷹「三十分単位の出撃で、毎回メイク直すんですか!?」

占守「っていうか出撃のたびにお化粧してるっすか!? それもここのルール!?」

五十鈴「いや、そんなことしてるの那珂だけよ…あ、神通もしてるか」

五十鈴「いつ首を落とされても見苦しくないように、とか言って…やっぱ川内型ってヘン…」


那珂「変じゃないよーだ! あと、那珂『ちゃん』! いい加減覚えてよねー!」

国後「と、とにかく支度しなくっちゃ! あーもう、モヤモヤしてる暇もくれないっての!」

那珂(そう…練度が上がって、これから忙しい時も増えて、今日のことなんて忘れちゃうよ、クナちゃん)

那珂(逆に、提督の優しさを感じられる時は増える…といいよね)

那珂(…初出撃の日、かぁ…それこそ、那珂ちゃん忘れちゃたなあ。あの日も、提督は『うむ、ご苦労』だったかなぁ…)

那珂(軽巡もいっぱいいるのに、それに気付けて、みんなにこうして説明できる那珂ちゃんをこの艦隊に選ぶあたり、提督も小技を覚えてきたよねー)

那珂「ふふっ」

大鷹「? 那珂さん、どうかされましたか?」

那珂「ううんっ☆ なんでもなーい」

占守「い、急ぐっすー!!」


●執務室

提督「…行ったか」

陸奥「ええ…第二対潜哨戒隊、再度出撃したわ」

港の見える窓から離れても、陸奥は自分の席に戻らず、提督の執務机の前に立った。
そして、彼にそっと顔を近づける。

陸奥「…ねえ、提督」

提督「…何だ?」

陸奥「…ううん、そろそろ遠征隊の子たちが戻る頃かな、って」

提督「そうか。では陸奥、ご苦労だった。残りの執務は金剛あたりを呼んでやるから、今日はもう下がっていいぞ」

陸奥「いいの? いえ、それこそ短い時間だし、遠征隊が報告に来るまでは…」

提督「長門から聞いている。このところ傷が痛むのだろう? 早く帰って休め」


提督「そうだ、まずは明石のところによって補聴器の調子でもみてもらうといい。身体の調子がよくない時は、少し出力を上げたほうがいいかもな」

陸奥「…ありがとう。感謝するわ」

提督「なに、気にするな」

陸奥「今のことばかりじゃないわ。耳をやられた戦艦なんかを、艦隊に置き続けてくれることに…感謝してる」

陸奥「どころか…それを大多数に悟られないように、秘書艦にして出撃しない口実を作って…」

提督「…艦娘の損傷は、指揮官である俺の責任でもある」

提督「威厳でもプライドでも、お前をこれ以上傷付け、なおかつ俺も責任を負うのを避けたまでだ」

陸奥「でも、このせいであなたが冷徹な指揮官と思われてるんじゃないかって…」

提督「気にするな。実際、俺は冷たい男ではある。皆を騙している、とまでは言わんが、隠していることがあるのは事実だしな」

提督「…結局のところ、お前を秘書艦に置いているのも自分にとって都合がいいからに過ぎん」


陸奥「…提督…」

提督「くっ…いや、お前は有能だし、威厳を保ってくれていることは俺にとっても楽でいい、というだけのことだ」

提督「実際お前は適任なのだ。戦艦も少なかった頃、第一艦隊の旗艦は任せろ、と言っていた意味を噛み締めている」

陸奥「あら、覚えててくれたの。どっちかというと戦闘でって意味だったんだけど…」

提督「なに、科学も医学も、発展は今や日進月歩だ。そのうちお前も戦線に復帰できるさ」

提督「そうしたら…これまでの分、嫌になるほど働いてもらうぞ」

陸奥「…提督…!」

陸奥「ええ、待ってて。その日が来たら、私なしでの書類仕事が嫌になるほど大量に、戦果報告を舞い込ませてみせるわ」

提督「ウッ…ウム、そう来なくてはな。さあ、いつか来る日のために、今日はもう休め」

陸奥「うん…じゃあ、提督、またね」


提督「…行ったか」

その時である。執務机の下の暗闇から、桃色の影が首をもたげて――

突然の陸奥「ごめん、提督!」ドアバーン!

提督「うッ、うむ!?!?」

――また隠れた。

陸奥「最後に、これだけは言わせて」

陸奥「……私は、いい指揮官を持ったわ」

提督「…あ、ああ、なんだ、そんなことか」

提督「わかったわかった、さ、帰れ帰れ」

陸奥「ふふ…じゃあ、改めて失礼するわ。また明日」

提督「うむ、ウッ…ム」


提督「ふぅ…今度こそ行ったか」

その時である。執務机の下の暗闇から、桃色の影が首をもたげて――

顔中唾液と先走り汁まみれの子日「…んっちゅ、ぷはぁ♥」

提督の肉棒を、根元から先まで一息に啜り上げた。

提督「ぐっ!! くっ、うおぉ…」

子日「あーびっくりした。陸奥さん、急に戻ってくるんだもーん」

提督「あ、ああ、全くだ…俺も肝を潰した…」

提督「そ、それより! 子日…頼む、もう…」


子日「いやー、陸奥さん話長かったよねー」竿をいじりいじり

提督「ああ、そうだ…なっ…」

子日「提督が追っ払おうとしてからも、ねばったねばったー」汁を指に絡め絡め

提督「追っ払おう、などとは人聞きが悪いな…ううっ」

子日「えー、そうじゃないのー? じゃあ、まだ陸奥さんに居て欲しかった?」玉袋をいじりいじり

提督「そんなことは! な、い…! 頼む子日…イかせてくれ…」

子日「堪え性がないなー。始めてからたった二、三時間だよ?」

提督「何時間もよくもったと褒めてくれそこは!!」


子日「子日としてはー、途中で出してくれてもよかったんだよーぉ?」

提督「そんなわけにいくか! バレたらどうする」

子日「小さい音なら聞こえない陸奥さんでも、流石に出しちゃったら臭いで気付くもんねー」

子日「提督ってさー、一見冷徹だけど実は優しいところもあってー…的な司令官像でやってるじゃない?」

提督「別にそんなつもりは…うあっ!」

子日「ふふふ~、可愛い声!」ペロリ

子日「そんな人が、子日みたいな駆逐艦に、執務中ずっとフェラさせてたなんて知られちゃったら…大変だよね~」

ちろ…がぽっ、じゅぶじゅぶじゅぶ…♥


提督「う、うおおお、いいぞ子日」

子日「ふぇぐぷぱ、ぶぷふぁ、ふぇいふぉぷぽごぽじゅぽぽぽっ」

提督「ふおおおお!! 咥えながら喋るんじゃない、頭がおかしくなりそうだ!」

子日「っぷはぁ。っていうか陸奥さん、提督のこと好きだよねー、って言ったの」

提督「ゆ、優先するなら喋るよりしゃぶる方をだな…!」

子日「耳を怪我した時、最高練度間近だったでしょー。だからだよね、戦線に復帰できるって言ったらあんなに喜んじゃってー」

提督「陸奥のことなどいい! 後生だからイかせてくれ!」

子日「……えへっ」ニッコリ


ちゅ、ぺろっ…じゅるじゅるじゅる…ズボボボボッ!

提督「ぐっ、ぐおおおおお!」

子日「ひはのごぽぷぁ、ぶぷぷぁんにふぃぱべぺぷぁげぷぁふぃふぁー」(今の言葉、陸奥さんに聞かせてあげたいなー)

提督「うわあぁぁ! ね、子日! 子日!!!」

子日「ふぉんふぁふぁおじゅるぶふぁー」(どんな顔するかなー)

提督「ぐっ、ね、子日、出るっ…!」

子日「ふぃふぃぽ、ふぁひ……へっ!?」

どぷっ、どぷっ、どぷっ、ビュルビュルビュルビュル……

子日「ぶぐ、ごぼ、んぐっ、んぐっ、んぐぐ…ぐぽぷぁ!」


提督「はぁ、はぁ、はぁ…」

子日「げほっ、げっほ、ゲホッ!」

提督「き、気が狂うかと思った…」

子日「こっちは窒息するかと思ったよぉ! …う、鼻からちょっと垂れてきちゃった」

提督「す、すまん…いや、すまなくない。いくらなんでも焦らし過ぎの因果応報だ!」

子日「なにそれー…あ、ティッシュありがとぉ」チーン!

提督「精液で鼻をかむなよ…」竿フキフキ

子日「で、どうだったー?」

提督「…地獄だった…」

子日「天国じゃないのぉ?」


提督「お花畑が見えかけた、という意味では天国だが…」

提督「うん、おおむね地獄だな。特に後半。というか二十分過ぎてからはずっと地獄。最後以外。いや、最後も何かもうよくわからんかった」

子日「自分でやろうって言いだしたくせにぃ…」

提督「…そんなことを言った覚えはないのだが。昼飯から席に戻ったらお前が隠れていて、腰を抜かしかけたぞ」

子日「昨日、『陸奥のやつ、この頃またちょっと耳が遠いらしいな。まあ、一時的なものだと思うが』って」

提督「…………それを振りだと?」

子日「振りじゃなかったのぉ?」

提督「……まあ、いつかこういうことが出来るのを期待していなかったと言えば嘘になる。…しかしここまでとは」

子日「デショウ? 正直が一番だよー」

提督「正直といえば、お前の身体こそ正直だな」


子日「へ?」

ピーン!
提督の指が子日の、真っ白なワンピースの上からでもはっきりわかるほど屹立した乳首を弾いた。

子日「ひゃう!!」

子日「ふ、不意打ちするなんてひどいなぁ~」

提督「そこだけじゃない。こっちもだ」

今度は、下腹部。黒く、ぴっちりとしたインナーの股ぐらに手が伸びる。

子日「ひ、ひゃあ!」

提督「わし掴みにしたつもりだったが…何だこの手ごたえは。ぐじゃぐじゃ過ぎて掴めんぞ…」


子日「っていうか提督、ゆ、指…入ったよぉ…布越しに…」

提督「お、そうなのか…そういう感触かこれは。何本入ってる?」

子日「よ、四本…」

提督「決壊しすぎだろ…うわ、染みてるというかこれもう何かスパッツ全体が湿ってるな…」

子日「しょうがないよお! しゃぶってる間、自分でも弄ってたんだもん!」

提督「……お前が座ってた床、あとで掃除しなくちゃな…」


提督「それにしても、流石は数時間に及ぶ連続航行、戦闘をこなす艦娘というべきか…よくあれだけぶっ続けでできたな、子日」

子日「お褒めに預かりきょうえつしごくゥ」

提督「しかし、そんな幼い身体で…」ゴクリ

改めて子日の、瑞々しい肉体を眺める提督。
こんな、明るさと無邪気さの塊のような少女がさっきまでしていたことの淫靡さを思うと、再び下腹部に灯が点る心地だった。

子日「褒めても何も出ないよ? あ、そっか提督からは出るか」

提督「そんな幼い姿で…そんなオヤジみたいな下ネタを…」ホロリ

子日「えー!! こういうこと教えたのは提督でしょー!」

提督「そこまで下品な物言いは教えたつもりはないのだが…」


子日「もう、ほんとそういうとこ取り繕うよねー」

提督「と、取り繕ってなどいない。まったく、人聞きの悪いことばかり…」

子日「ほんとに聞かれたら身の破滅だし、いーんじゃない?」

提督「はは、いや全くだ…って笑うところか今の?」

子日「実践式提督語録! 『しゃぶる時は、がばっと開脚して…そうそう、これをエロ蹲踞という。上目づかいも忘れるなよ』」

提督「ぐ、ぐう…!」

子日「そんなこと言う人がさっきはさー、『艦娘の損傷は、指揮官でもある俺の責任でもある』だっけー?」

子日「真面目っぽいこと言っちゃって…子日はキズモノにしたくせにぃ」

提督「どうでもいいが妙に記憶力いいなお前」


子日「ちゃんと責任とってよねー…」

提督「責任、って…もしやお前、さっきの陸奥のことと言い、ケッコ…」

子日「むー! また陸奥さんのこと言った―!」

提督「…嫉妬しているのか」(可愛いな)

提督「しかしそもそも、陸奥を秘書艦にする策を立てたのはお前じゃないか。もしや最初からこういうことのためだったんじゃ…」

子日「そ、それよりぃ! 提督、そろそろ指抜いてぇ」

提督「あ、すまん。なんか居心地よくてずっと入れてた」

先ほど、子日の股間に吸い込まれた提督の指は、くっちゃべっている間もずっとはまりっぱなしだった。


愛液によって重く濡れそぼったインナー越しの子日の膣内は、熱く提督の指を締め付けている。

提督「どれ、よっと…」

ぐにぐにぐに♥

子日「あぁ…ん…」

提督「…? …ぬ、抜けん」

子日「もう、ふざけてないで抜いてぇ…」

提督「ふざけてなどいない…マジで抜けんぞこれは」

と、その時である。
執務室のドアが、勢いよくノックされた。

提督&子日「!?」

今夜はこの辺で。また明日来ます。

いいぞ!いいぞ!

>>31
ありがとうございます! めちゃくちゃ励みになりました。


初春「初春…なんぞ、めでたいのう」

若葉「若葉だ」

初霜「もう、姉さんたち…第三遠征隊、北方鼠輸送作戦より帰投しました」

どやどやと、執務室になだれ込む駆逐艦たち。
古参の艦であり、もともと個性的な彼女らには、(初霜を除いて)遠慮も何もない。

提督「…う、うむ」

初春「と、そこに見えるは子日ではないか。もしや、お主が秘書艦かや!?」

子日「い、いや…そういうわけじゃ…ないんだけど」

ノックの音がしたと同時に、子日は素早く動き、今は執務机の傍らにいる。
なるほど、秘書艦らしい立ち位置に見える。

初霜「あ、ひょっとして研修中なんですか?」

子日「う、うん…そんなところカナー」

もぞもぞしながらも、姉妹たちの受け答えをする子日。
もちろん、真後ろから見れば、いまだにその恥部には提督の指がずぶりと食い込んだままである。

提督(なんと破廉恥な情景だ…)

初霜「あ、あとの遠征参加艦は先に補給に行ってます」

若葉「汗でべたつく…が、悪くない」

子日「んっ…ほんとは一隻だけでいいんだよ? 遠征の報告なん…てっ…」


初春「わかっておるわ。わらわが直々に出向く気分だったに、二人がワラワラと着いて来たのじゃ。というかお主ら、なぜ着いて来たのじゃ?」

若葉「何となくだ」

初霜「二人とも報告書も何も持たずに行くから…あ、これ、報告書です」

子日「あ、そ、そこぉ…置いといて…」

喋るたびに、子日の肉壺は蠢き、提督の指を締め付ける。
うなじにも、玉のような汗が吹き出し始めていた。

初春「しかし、たまにはこうして来てみるものじゃな。面白いものが見れたわ」

子日「えっ! な…何のこと!?」


初春「決まっておろう、あの子日が秘書艦研修とはのう! 成長したものじゃ」

初霜「最近別行動が多いと思ってましたが、密かに勉強してたんですね!」

若葉「やるな」

子日「う、うん…提督が、いろいろ教えてくれてたんだよ。ね、提督…」

ほんのりと赤く染まった顔で、提督に流し目を送る子日。
先ほどからとめどなく溢れてきている蜜は、さらにその量を増している。

提督「う、うむ」(エロい…)


初春「しかし提督よ、夜や非番の時までも随分みっちり仕込んでくれてたようじゃが、おかげで姉妹の時間が減っておる」

初春「たまには子日をわらわたちの元へ返してくれんかの」

初霜「そうですね…正直、少し寂しい気もしていました。子日姉さんはムードメーカーですし」

若葉「子日を解放しろ」

子日「て、照れるなぁ…」

提督「…そうか。そうだな。善処する」


初春「お、言うたな? そうじゃ子日、折角じゃしこれから間宮にでもどうじゃ? 秘書艦就任の前祝いも兼ねて」

若葉「赤飯だ」

初霜「ね、姉さん、さすがにそんな急には…」

初春「交代には、いつものように戦艦でも配すればよかろう。ちょうど何隻か談話室で暇そうにしておったぞ」

提督(小声)「子日…どうする?」

子日「え……あ、あの…だ、だめだよ…」

ぐに…♥ じゅる…

子日「まだ、今日の分は終わって…ないから」

ぐにぐにぐに…♥ じゅるじゅるじゅる…


初霜「子日姉さん…!」(尊敬の目)

初春「ほう…すでに秘書艦たる自覚も備わっているものと見える。本気にするな、試しに言ってみただけじゃ」

若葉「なに、そうだったのか」

初春「しかし実に立派な心意気じゃ、姉として鼻が高い!」

初霜「初霜も、見習わなくちゃ!」

子日「…もう、みんな大げさだよ…ぅ」

初春「今日のところは退散しよう。いずれ、本当に祝いの席は設けさせてもらうがの」

若葉「楽しみだ。長波も呼ぼう」


初春「…子日、しっかりな」

初春「そして提督…子日を頼みますぞ」

提督「……ああ、任せておけ」

初春「では。第二十一駆逐隊、一時解散!」ビシッ!

若葉「解散!」ビシッ!

初霜「解散!」ビシッ!


子日「か、かいさん…!」ぴしっ

ぐにぐにぐにぐに…! ぶしゃぁっ…

提督(あ…何かすごい噴き出た…そして指も抜けた…)


初春「では、な」

若葉「さらばだ」

初霜「子日姉さんは、私たちの誇りです!」

意気揚々と、引き揚げていく三人。

その背を見送った直後、子日はガクリと床にくずおれた。

ちょっと短いですが、今日はここまで。
明日が本番です(二重の意味で)

レスありがとうございます!
今夜中にラストまで行けるといいな、と思います。


子日「はーっ、はーッ…」

提督「…イッたか」

子日「…うん……凄かった…」

そのまま子日はしばらく床で身を震わせていたが、やがて机の角に掴まりながら、ガクガクと立ち上がった。
伏せられていた顔が上がると、頬は紅潮しきり、美しい薄紫の目は、じっとりと濁った光をたたえていた。

子日「ふーッ…ふーッ…」

提督「すごい息遣いだ。まるで獣だな」

子日「提督…我慢できないよぉ…」


提督「奇遇だな、俺もギンギンだ。しかし、誰かさんがさっきは随分と焦らしてくれ…うおっ!?」

ほとんど飛び掛かるように、子日は提督に跨った。
二人分の体重に、革張りの椅子がギシギシと悲鳴を上げる。

子日「もう無理…挿れてぇ…」

よだれすら垂らしながら、子日はワンピースをまくり上げ、インナーの下腹部に手をかける。
ぷっくりと、秘唇の形をなぞりつつも隠していた部位が、力を込めて引き裂かれた。

提督「いや待て、そろそろ第二対潜哨戒隊が戻ってくるから鍵を…っくう!!」

露出させた提督の肉棒、天を衝くばかりに屹立したそれを、そこにあてがう。

提督「…ほんとうに、まるで、けだものだなっ!」

すとん、と。
いや、ズドン、と。子日の腰が落ちた。

子日「……~~~ッ!!♥♥」


提督「…いつものアレ、言わないのか? 『待ってましたー!』ってヤツ」

両手を提督の背に回したまま、身をのけぞらせる子日。明らかに絶頂している。
ぱくぱくと、打ち上げられた魚のように口を開閉するばかり。

提督「どうだ? 姉妹の時間と引き換えの肉棒の味は? 美味いか?」

がくん、がくんと、頷くのか痙攣しているのかわからない動き。
すでに提督の白い軍服のズボンまでもが、大量の汁でびっしょりと濡れていた。

提督「美味いんだな…! 間宮の甘味…よりも!」

言葉で責めようとする提督だったが、彼にもさほどの余裕はなかった。
子日の、ただでさえ狭い膣道は、男根をいっそ粉砕せんばかりに締め付けている。
さきほど、指を捉えて離さなかった圧よりもなお、強力に貪欲に。


提督「ふふふ、思い出されるなあ、さっきの、初春の、若葉の、初霜の顔!」

子日「…い、言わないでえぇ…」

提督「姉妹の誇りとか、鼻が高いとか言ってたな!」

提督「まさか想像もできまい!! その子日が、実際には! こんなことに! なっているとは!!」

子日「う、うッ、うぁぁあああん♥」

激しい突き上げに、執務机に広がる仰向けの上半身が暴れる。

提督「はっは…いや、まったくよく成長した! 俺も誇りに思うよ!」

椅子を大きく軋ませながら、ズコズコと腰を浮かせる提督。
子日の手で、机に散らばった書類やペンが薙ぎ払われて落ちる。


子日「うぅ~っ♥」

やがて子日はバネのように跳ね返り、提督にだらりとしなだれかかった。
対面座位の体勢になる。

子日「……敬礼とか反則だよね……あんなの、あんなの……思い出すだけでイッちゃう…」ブルブルッ

提督の耳に、むせかえるほど湿度の高い、桃色の吐息がかかる。
同時に、長い三つ編みがぐるりと、提督の首筋に絡みついた。

子日「子日……悪い子だ…」

提督「ああ、お前はいけない子だ。とんでもないスケベ娘だよ」

子日「…子日は、姉妹の恥だよ…」

どばっ、と。
再び、子日の秘所が決壊した。
子宮の奥底から湧き出すような、本気汁の洪水だった。


提督「いや、誇りに思え。こんなことは他の誰にもできん」

子日「……提督……うん、誰にも…させないよ…」

繋がったまま軽くキスを交わすと、子日はすでに何度目かもわからない絶頂に達した。

子日「提督…胸も舐めてぇ…」

提督「ああ…」

純白のワンピースをはぎ取るように脱がせ、全身をぴっちりと覆う黒いインナーをむき出しにする。
股のところだけが破かれて、白い素肌が覗いているのがエゲツない。

提督(汗でより貼りついているせいで、ウェットスーツみたいだ…へそも、肋骨の一本一本の位置までわかるな…)

子日は、机の端に追いやられたハサミを拾い、器用にインナーを丸く切り抜く。
ピンッピンに張った突起が二つ、執務室に顔を出した。


提督「乳首とアソコだけに穴が開いて…お前これは痴女の衣装だぞ」

子日「(/ω\)イヤン そんなこと言わないでよぉ」

提督「髪の毛みたいに、頭の中までピンク色だな!」(まあ、俺も人のことは言えんが)

リクエストに応え、小さいながらも最大限に膨張した乳首にむしゃぶりつく提督。

提督(乳首も、アソコも…きれいな弩ピンクだ…)

お返しにということか、提督の首筋に、かじり付くように歯を立てる子日。
舌が這い、男の汗を舐めとっていく。

提督「子日…いい匂いだ…」

子日「提督も…」

提督も子日も、五感の全てで相手を感じ取り、貪り味わっていた。
密着度の高い体位である。
お互いの喉が鳴り、胸板が激しく上下し、必死で空気を吸おうとしているのもわかった。


提督「…そろそろ限界だな」

子日「いいよ、出してぇ」

そのまま、ほんの数回の抽挿で提督は射精した。

子日「ん、ンあああぁぁああ……あ…♥」

結合部から、ぶくぶくと泡立つような一発だった。


提督(…俺は、何をやってるんだ)

不意に、我に帰る。
駆逐艦としては大柄な方だが、全てにおいて少女としか形容するほかない肢体。
それを意のままにしている。弄んでいる。傷付けている?
どれほど乱暴に腰を打ち付けて来たかわからない。
今だって、下りきった子日の子宮口と思しき部位は、鬼頭の中ほどよりも下に当たっているのがわかる。
小さい。
女の器は出来上がっているとはいえ、子日は、あまりに幼いのだ。

提督(自分は、とんでもないことをしているのではないか…)


子日「提督…?」


提督(恐ろしいことだ。
   到底許されるものではない。
   なぜこんなことになった。
   どうして一線を越えてしまった。
   俺は、こんなことがしたかったのか。
   俺は、子日と…
   本当に、これでいいのか――)


子日「提督…」


子日「まだ固いねーっ♥ もう一回、しよぉ?」

軽い口づけ。
その笑顔に、全てが吹き飛んだ。



子日「待ってましたーーー!!」


パン! パン! パン! パン!

提督「フン!フン!フン!フン!」

子日「あ♥ あ♥ あ♥ あ♥」

提督「ふはは、机に掴まらせての立ちバックこそ執務室でヤる醍醐味だな!!」

子日「いいよいいよぉ~! もっと、もっとリズムが欲しいなぁ~♪」

提督「よし来た! 俺のズンドコ節を食らえ!!」

子日「ズンドコ節(笑)」


ズンっ! ズンっ! ズンっ! ズンっ…!

提督「今度は駅弁だ!」

子日「ふわ~っ、何だか身体が軽いなぁ~!」

提督「ほーれ、高い高いだー!」ヌポォ!

子日「ああぁんっ♥ ぬ、抜かないでぇ」

提督「かーらーのー、急降下!」ドーン!

子日「おげっ♥ お、お腹やぶれちゃうよぉ…♥♥♥」

提督「あ、ごめん…痛かったか?」ぽんぽんさすさす


ギシギシギシギシ…

子日「騎乗位も、大好きだよ♥」

提督「子日、アレやってくれ、アレ!」

子日「あっあっあっ♥ な、何のことぉ?」

提督「アレだよアレ、たまに出撃中にもやってるやつ! あのクネクネって動き!」

子日「何のことだかわかんないんだけどぉ!」

提督「くっ、無意識だったか…!」


ぬぷッ! べちゃッ! じゅぼッ! ぐちゃッ!

提督「繋がりながら三つ編みを引っ張っるのは最高だな!!」

子日「やぁん! これ、ヒドイことされてるみたい♥」

提督「ふははは、こういう時は、脳みそまでピンク色の淫乱駆逐娘を犯してくれてありがとうございますと言え!」

子日「んんうぅ! 注文が複雑だよぉ!」

提督「うるさーい! よしイけ! アヘ顔でダブルピースしろ! 中で出すぞ!!」

子日「実践式提督語録~『今日は何の日? 安全日!』 う゛っっ♥」アヘェ

提督「う゛っっ……正直すまんかった。変なこと教えて…」


ぐちゅぐちゅぐちゅ…

子日「子日アターック!!」

提督「うぎゃあああああ~!!! えっ何だこれヤッバ、これヤッベ!!」

子日「うふふ、子日は、可愛いだけじゃないんだよ♥」

提督「えっこれ怖い、俺どうなってんのこれ…あ、ヤバイ意識とびそ……ッ……」

子日「抜かず五発目、頂きましたぁ!」

どぷっ、どぷどぷどぷ…びゅーびゅるびゅる………


●執務室前廊下

那珂「さて、帰投の報告だよっ! 急な雷雨で、大幅に遅れちゃったけど☆」

大鷹「あの、今度こそ私、ちゃんと報告します。皆さんの、無事の帰還を…」

国後「……あの、それ、いいです」

占守「しゅっ?」

大鷹「…まだ、怒ってます?」

国後「いいえ! 違うんです。嵐の中で、却っていろいろ考えられて…あたしなりに、意見がまとまったっていうか」

国後「ここに来てから、今日までに見たり、体験したこと…艦娘たちが言ってたこととか、思い出せて」


那珂「ふむふむ。それで?」

国後「…以前、艦だった頃にもあたし、挨拶のことで揉めた記憶があって…あの、子日…さんと。駆逐艦の」

占守「あー…あのことっしゅか」

国後「…その子日さんが、最初の日に鎮守府の案内をしてくれたんですよね」

那珂「子日ちゃん、何気に高練度の最古参だからねー。そういうのは適任かも」

大鷹「あ、そうだったんですか…何だか意外な気もします」

那珂「そういうの、表に出さない子だからねー」


国後「…あたしも、後から知って驚きました」

国後「その時の子日さん、単純にただただすっごく楽しそうで。艦だった頃のわだかまりみたいなのも、まるで最初からなかったみたいに接してくれて……正直、嬉しかったし、ホッとしました」

国後「案内の最後に、子日さん言ったんです」

国後「『これまで、色んなことがあったし、これからも色んなことがあると思うけど』」

国後「『毎日が、みんな仲良く、楽しく過ごせる日だといいよね』…って」

国後「その言葉に…心から、ここと、ここの皆のことが好きなんだなぁ、ってあたしにも感じられて」

国後「あたしもここで頑張ろう、ここでなら頑張れる気がするって、思えたんです」

国後「そのことを…さっきまで、忘れてました」


国後「あたし…今日まで出撃がなかったのを、内心では焦ったりもしてて」

国後「それなのに実戦に出たら出たで、自分が大切にされてないんじゃないかって、思い込んで」

国後「大事なことを忘れたまま…司令のことを悪く言っちゃった…」

国後「那珂ちゃん、大鷹さん、占守姉さん、ごめんなさい。見苦しいところを、見せちゃって…」

占守「クナ…」

大鷹「国後さん…」

那珂「クナちゃんすっごーい! この短い時間でよく、自分で納得できたね。ホントに偉い!」


国後「今日のこの隊も、最初の子日さんの案内も…司令も、表面は冷徹だけど色々と配慮してくれていたんだなぁ、とも思えました」

那珂「そこまで気付くとは、さっすがー!!」

大鷹「提督と、子日さんに感謝ですね」

国後「はい…今度は、胸を張って帰投の報告が出来そうです。みんな、無事よって」

占守「占守も何か言うー!」

国後「もう、姉さん…何か言えばいいってもんじゃないでしょ!」

大鷹「ふふ、よかった…国後さん…朗らかに戻られて…」


那珂「あっ、そういえばさっき、港でみんなが騒いでたよ。今、子日ちゃんが秘書艦の研修中なんだって!」

占守「っということは、このドアの向こうには子日さんが!」

国後「えっ、あ、そうなの!?」

大鷹「これは、よい機会ですね」

那珂「じゃあ、みんなで元気な姿を見せよう! 提督と子日ちゃんに!」

占守「先頭はクナっしゅ!」

国後「え、あの、ちょっと、なんか、そう思うと心の準備が…」

那珂「よーし、いっくよー!」



――そして、ドアが開かれた。



【完】

お読みくださった方、まことにありがとうございました!
初ssでしたが、何とか完走できました。

明日オマケ(エロなし)を追加して締めます。

おまけ

●戦艦寮 長門型部屋

陸奥「( ゚д゚)ハッ!」ガバッ

長門「…む、どうした陸奥。床に入ったばかりというのに…傷が痛むのか?」

陸奥「あ、ごめんなさい長門…イヤな夢を見たの…」

長門「あの戦闘の夢か? あのことなら忘れるんだ…不幸な事故だった」

陸奥「いえ…そんなもんじゃないわ…もっと…胸が締め付けられるような、はらわたが煮えくり返るような…」

長門「…艦だった頃の記憶か?」

陸奥「それでいて、こう、何というか、その…身体の芯が熱く疼くような…」

長門「なんだ淫夢か…。まったく、艦娘というのも良し悪しだな」

長門「ま、何にせよ忘れて早く寝なおせ」


陸奥「…何だかイヤな予感がするの…具体的には、提督がちっこいピンクの駆逐艦に寝取られてるような…」

長門「寝取られるも何も、陸奥は提督とは何でもないだろう」

陸奥「そりゃそうだけど! こうしちゃいられないわ、ちょっと出てくる」

長門「あ、おい、補聴器の調整は済んだからといって、早引けしておきながら出歩くなど…」

陸奥「長門は寝てて!」


●居酒屋 鳳翔

初春「なんぞ、なんぞなんぞめでたいのう!」

若葉「女将、もう一杯だ」

初霜「お酒が美味しいですねー♪」

長波「おいおい、流石に飲み過ぎだぞ」

初春「苦しゅうないぞ、近こう寄れ、ほれほれほれ!」

長波「あっ、オイ、んあ、どこ触ってんだこの酔っ払い!」

若葉「乳房だ」

長波「具体的に言えっていうんじゃないんだよ!」


どんちゃんどんちゃん♪

隼鷹「珍しく駆逐艦たちが出来上がってるねー。あの真面目な初霜まで」

龍驤「何でも、子日が次期秘書艦に内定したらしいって。その祝いの前祝いやって」


隼鷹「へー、あの子がねぇ…悪くないと思うけど、ウチって秘書艦は大艦巨砲主義じゃなかったっけ?」

龍驤「だからこそ、あんなに舞い上がってるんやろ」

千代田「さっきはすごかったわよ、初春を神輿に見立てて、輪形陣で花吹雪を撒きながら鎮守府中を練り歩いてたんだから」

千歳「『遠からん者は音にも聞け、近らば寄りて目にも見よ、我こそは次期秘書艦子日の長姉、初春じゃああ~~!!』って」

隼鷹「どこの時代劇だよ…」

千歳「でも、それだけ誇らしいのよね。姉妹のことなら、自分のことのように嬉しいはずだわ」

千代田「お姉…」

千歳「千代田…」

隼鷹「しかし何で長波まで混ざってんだ?」

龍驤「さあ? あ、でも子日と仲がいいって聞いたことあるなぁ」

千代田「お姉ぇ…」

千歳「千代田…ぁ…」

龍驤(スルーしつつ)「あ、青葉がどこからともなく湧いて出よったで。騒ぎを聞きつけよったな」


青葉「ども、青葉です! 一言よろしいですか!」

初春「ええのかええのか! ここがええのんか~!?」

長波「ひゃあああ! んっ…! い、いいところに! た、助けてくれよ!」

若葉「駄目だ」

初霜「姉さんたちは忙しいみたいなので、インタビューでしたら私が」

青葉「恐縮です! まずは、おめでとうございます!」

初霜「ありがとうございます♪」

青葉「えー、それで! この度次期秘書艦に任命されたという子日さんですが!」

青葉「ずばり、決め手は何だとお考えでしょうか!」


初霜「そうですね…姉は、正直に申し上げて、これといった特性のあるわけでもない、改止まりのコモン艦…」

若葉「心が痛いぞ! …だが、悪くない」

青葉「青葉にも地味にダメージが…」

初霜「でも、この頃はしっかりして来ていまして!」

初霜「今まで初春型の家事は私がみんなの分もやって来たんですが、子日姉さんは、お洗濯だけは自分でやるようになったんです!」

青葉「え? は、はあ…」

初霜「最初は夜中に一人で下着を洗ったりしてたんですけど、最近はワンピースも、スパッツも、全部ちゃんと一人でしてるんです!」

初霜「歯磨きも、何も言わなくてもちゃんとするようになったし…!」

青葉「えっと…つまり生活力というか自立心というか、その辺の芽生えが決め手だと?」

初霜「はい! それ以外に考えられません!」

初霜「提督が前、アーケード版のモデルやモーションがどうとか言ってたような気がしますが、何のことかわかりませんし関係ないでしょう」

青葉「あの…失礼ですが、酔ってます?」

初霜「酔ってません! えへへ~★」

青葉「ありがとうございました! では、今日はこの辺で…」


陸奥「邪魔するわ!!」ガラガラガラー

鳳翔「あら、陸奥さん。いらっしゃいませ。今日はグルマグのアンコウが入ってますよ」

陸奥「ごめんなさい、晩酌に来たんじゃないの」

陸奥「――そこの駆逐艦たち!!」

初春「ぬ?」

若葉「ん?」

初霜「へ?」

長波「あ、あああ…」ビクンビクン


陸奥「道中、だいたいの話は聞いたわ! 私抜きで次の秘書艦がどうとかこうとか、勝手に吹聴して回ってるそうね!!」

陸奥「この…泥棒ねk」

初春「これはこれは、陸奥殿」深々とお辞儀

初霜「陸奥さん」フカブカー

若葉「陸奥」フカブカー

陸奥「…こ……の姉妹艦たち…って何よ、随分と殊勝な態度じゃないの」

初春「ささ、陸奥殿どうぞこちらへ。これ、若葉、初霜、陸奥殿にお酌を!」

若葉&初霜「ははっ!」

陸奥「え、ちょ、ちょっと…飲みに来たんじゃないってば…」


初春「陸奥殿におかれては秘書艦の任、まことにまことにお疲れ様でございましたのう」

初春「その長年の功、いくら労っても労い切れず、感謝してもし切れず…」

初春「天下のビッグセブンが一、長門殿と共に日本の誇りとまで称されたその御威光にこれまで我ら、甘えに甘えを重ねて参ったもののうちより」

初春「この度、不肖初春の型二番艦、子日めが微力ながらもお助けできる栄誉を賜りしこと、寿ぎ存じまする」

陸奥「あなた、口調がいつもに増して変よ……にしても、随分と持ち上げるじゃない。悪い気はしないけど、その手には乗らないわよ」

初春「ささ、まずは一献」

陸奥「あっ、もう! 注がれちゃったものは、もったいないから頂くけど…」

初春「おお、流石の飲みっぷり! これは長門殿と併せて福島加藤の両雄と思うとったが、母里太兵衛でござったか」

陸奥「誰よそれ…大正以前の艦長は知らないわよ」

初春「ささ、次いで一献。なんなら長波のわかめ酒もありますぞ」

長波「ねえよ!!!」


~サンマル分後~


陸奥「まあね、私もね、流石に最近ちょっと働き過ぎかなと思ってたのよ」

若葉「二十四時間、寝なくても大丈夫」

陸奥「私はそういうわけにもいかないのよ~。まあ動けはするけど、ほら、お肌がね…」

初春「そうじゃのう、そうじゃのう」

陸奥「わかる~? 書類とにらめっこしてると、眉間にしわも寄っちゃうし…」

初霜「うッぷ、すみません、私ちょっとお手洗いに…」

陸奥「あら大丈夫? 行ってらっしゃい。あ、でも私なんか提督の前だと、トイレに行くっていうのも言いづらいじゃない?」

初春「そうじゃのう、そうじゃのう」



隼鷹「あれって、丸め込まれてるのか…?」

龍驤「微妙~なとこやな。酔わされとるのは確かや。初春型、策士なんか天然なんか…」


~さらにサンマル分後~

陸奥「私もね、別に秘書艦ていうポジションそのものにこだわりがあるわけじゃないの」

若葉「うむ」

陸奥「ただ、別に不安なことがあってね…もう、隠してもしょうがないわね。実は私、耳をやられちゃってて…」

若葉「大丈夫だ」

陸奥「まあ、日常生活はね。でも、そのせいでまともに海戦ができないの…そんな戦艦、捨てられちゃうんじゃないかって、心配で…」

若葉「大丈夫だ」

陸奥「ふふっ、ありがとう…でも…やっぱり心細いのよ…」


初春「それなら、いっそ直接提督に訊いてみるのはどうかのう。きっと不安も晴れるじゃろう」

陸奥「え…そ、それは…どうかしら? どうなのかしら??」

若葉「大丈夫だ」

初春「そうと決まれば善は急げじゃ!」

初霜「鳳翔さ~ん、お勘定お願いしまーす」

ドヤドヤドヤ…


隼鷹「お、何か提督んとこ行く流れみたいだな」

龍驤「面白そうやな、付いていこか」

隼鷹「さんせ~い!」

龍驤「うちらもオアイソ! ツケで頼むで~」

鳳翔「あ、ちょっと皆さん! そうはいきません、今日こそ払ってもらいますよ!」

ゾロゾロゾロ…


●執務室前廊下

陸奥「あら。あれは…第二対潜哨戒隊? 今頃の帰投なの?」

初春「濡れ鼠のようじゃのう。嵐にでも遭うたか」

長波「国後のヤツもいるな。何か、子日とは昔ひと悶着あったって聞いてるが」

若葉「今は大丈夫だ。むしろ尊敬しているはずだ」

初霜「帰投報告と重なっちゃったわけですね。後にしましょうか」

隼鷹「いーんじゃない? 秘書艦やってる子日の雄姿も見たいしさ」

龍驤「なら、続けて乗り込もかー」

鳳翔「ちょっと皆さん! お勘定!!」

千歳「千代田…」

千代田「お姉…」

突然の五十鈴「あら、みんなしてどうしたの? 何か面白いことでもあった?」

その他大勢の艦娘「ナニー?」「ナンカアツマッテル」「サワギデモアッタ?」ザワザワ…


――これまで、色んなことがあったし、これからも色んなことがあると思うけど

  毎日が、みんな仲良く、楽しく過ごせる日だといいよね――


【完】

改めて終わりです。
子日で明るいんだけどインモラル、不健全だけどラブい雰囲気とか書きたかったんですが、最後は何かふんわりしてしまいました。
HTML化依頼出して来ます。
お付き合いくださった方々、重ねてありがとうございました。

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