肇「えっ…私がロリコンですか…?」 (28)

アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。

短め、書き溜めありです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1530544084

芳乃「はいー、なんでもそのように言われていることが多いとかー」

肇「そんな、どうして…!?」

芳乃「なんでもー、以前の桜祭りの際には薫さんにご執心であったとかー」

肇「あれは!周囲の悪い大人達から純粋な薫ちゃんを守ろうとして…!」

芳乃「他にもー、温泉の時はこずえさんとずっと一緒に居たとかー」

肇「だ、だって!こずえちゃん危なっかしいし誰か見ていてあげないと…!」

芳乃「のるうぇーへ行った時も麗奈さんや幸子さんと仲良くおしゃべりをされていたそうでー」

肇「それは皆で一緒に行ったんだし自然とそうなりますって!」

芳乃「しかしー、ふぁんの皆さまがそうおっしゃるからには肇さんから何か邪なオーラが放たれているからかとー」

肇「そんなっ!」

芳乃「そこで、肇さんに良いお話を持ってきたのでしてー」

肇「良いお話?」

芳乃「はいー、同年代である子と遊んでいる姿をあぴーるすればたちまちに変な噂は消えてゆくでしょー」

肇「う~ん…確かに、お仕事の時でも小さい子の面倒を見ているかプロデューサーさんと二人きりということが多かったですしね」

芳乃「そうでしょー?」

肇「ええ、それでは早速…」

芳乃(むふー)

肇「藍子ちゃんとお散歩でもしてきますね!」

芳乃「…ていっ!」ぶんっ!

肇「あぶなっ!?おせんべい投げないで下さいよ!」シュルシュルシュル…

芳乃「次は『わたくしの勝ちでしてー』の声と共に地面に脳天から叩きつけるこまんど投げをお見舞いするのでしてー」パシッ

肇「物騒!というかおせんべいが手元に戻って来た!?」

芳乃「食べ物を粗末にすることはゆるされないのふぇふぃへー」バリボリ

肇「しゃべりながら食べないでください!ああもう…おせんべいのカスが落ちて…」

芳乃「(バリボリムグムグゴックン)それで肇さん、同年代のどなたかと遊びに行くというお話はー?」

肇「ですから藍子ちゃんt(ぶおおおおおお~!)」

芳乃「失礼ー、無性に法螺貝が吹きたくなりましてー…して、どなたと?」

肇「ですから藍(ぶおおおおおお~!)」

肇「藍…(ぶおおおおおお~!)」

肇「(ぶおおおおおお~!)」

肇「もうっ!なんなんですか芳乃ちゃん!」

芳乃「それはこちらの台詞でしてー!」プンプン!

肇「えぇ~…?」

芳乃「そなたの目の前に同い年の子が居るではないですかー!どうして他の子を誘おうとするのでしてー!?」

肇「あっ………そうですね」(すぐに忘れますけどそう言えば芳乃ちゃんって同い年でしたね…)

芳乃「そなたー?今何か良からぬことを考えませんでしたかー?」ジトッ

肇「そそそそんなことは無いですよ!?芳乃さんとどこに行こうか考えていただけですよ!」

芳乃「ふむー…それならば良いでしょー」

肇「そういえば、芳乃さんと遊ぶのは初めてな気がしますね」

芳乃「ですねー、山紫水明のゆにっとを組んでおりますのに、殆ど接触がありませぬー」

肇「確かに…お互い忙しくなってきましたしね」

芳乃「選挙の際に『おふの日に一緒に遊びたいあいどる』にすら挙げてもらえませんでしたねー?」

肇「えっ…そそそそれは…」

芳乃「『共に過ごす時間は、いつも美しい色を見せてくれます』…ほー?」

肇「いや別に芳乃さんがそうじゃないというわけではなくてですね!?」

芳乃「わたくしも肇さんと一緒に遊びたいのでしてー!」プンプン!

肇「あらかわいい」

芳乃「ですのでー…肇さん、お手をー」スッ

肇「えっ…?はい…こうですか?」スッ

芳乃「ではー…わーぷ!でしてー」

肇「えっ!?それって一体…」

シュンッ

――その一部始終を見ていた鷺沢文香は後に語る

「ええ……あれは一瞬の事でした。

 全く何の前触れもなく二人の姿がふっ、とかき消えたのです……

 その後のお話を聞くに……

 あれは志希さんのお薬による幻覚症状やサイキック(笑)のようなチャチなものではない……

 もっと至高の存在の片鱗を見せつけられた気分でしたね……」

シュンッ

芳乃「到着でしてー!」

肇「わっ!い、一体ここは…!?私さっきまで事務所に居ましたよね!?」

芳乃「わたくし達がこの良い場へと呼び寄せられたのでしてー」

肇「説明になってません!」

芳乃「ふむー?」

肇「可愛い仕草で首をかしげてもダメです!」

芳乃「んむー…説明をすると長くなりますがー…」

肇「3行で!」

芳乃「神のー

   起こしたもうたー

   奇跡でしてー」

肇「ぐっ…納得できませんけど芳乃さんならアリかなーと思ってしまった自分が憎い…!」

芳乃「ではー、理解していただけたようですし参りましょー」

肇「参るって…どこへ行くんです?」

芳乃「ふふー、こちらに良き川があるのでしてー」

肇「ほう…」キラーン

芳乃「ふふふー」

(しばらく後)

肇「芳乃さん!引いてますよ!」

芳乃「あらあらー、これはー…なかなか難しいものですねー」

肇「手を貸しま…ああっ!逃げられちゃった!」

芳乃「残念でしてー」

肇「まあこんな事もあります……って、今度は私の竿が引いてます!?」

芳乃「おおー、竿が凄くしなっておりますねー」

肇「くっ…!少しずつ引き上げて…」

芳乃「魚影が少しずつ見えてきましたねー」

肇「もう少し……ここっ!」

ザバンッ!

肇「や…やりました!」

芳乃「大物ですねー」

肇「ふふっ、こんな大物が釣れるだなんて、ビックリです!」

芳乃「そうですねー、それでは肇さん、記念写真をばー」

肇「あっ、良いですね!」

芳乃「ではー、まず一枚ー、ちーずでしてー」

パシャリ

肇「ふふっ、ありがとうございます」

芳乃「ああー肇さん、もう少しそのままでー」

肇「えっ?」

芳乃「わたくしも一緒にー…はい、ちーずでしてー」

パシャリ

芳乃「ふふー、良き写真が撮れましてー」

肇「そうですね、こんなに満面の笑顔で映っているのは少し恥ずかしいですけど…」

芳乃「ではこれをー、めーるに添付いたしましてー」ピッ

(prrrrr)

肇「あっ、送ってくれたんですね、ありがとうございます」

芳乃「いえいえー、後はそれをでれぽにでもあっぷすれば良いかとー」

肇「えっ?」

芳乃「同い年の『お姉さん』と一緒に遊んでいるとあぴーるすればおのずと肇さんのろりこん疑惑は払拭されましょー」

肇「あっ、そこまで考えて…ありがとうございます」

芳乃「ふふー、わたくしが肇さんと遊びたかっただけ、なのでしてー」

肇「ふふっ、それじゃあ今度は芳乃さんが大物を釣り上げられるようにお手伝いしますね」

芳乃「ええー、よろしくお願いしますー」

その後二人は日が暮れるまで釣りに明け暮れた―――

(後日)

肇「よ、芳乃ちゃ…芳乃さ~ん!」バタバタ

芳乃「あら肇さんー、どうされましてー?」

肇「以前芳乃さんと遊んだ時のことをファンの皆さんに報告してみたんですが…」

芳乃「あらー、妙な噂は払拭されましてー?」

肇「それが…このコメントを見てみてください」スッ

芳乃「ふむー?」

『肇ちゃんまた小学生と遊んでるwww』

『これは言い逃れ出来ませんわ~』

『おいお前ら!よしのんは小学生じゃ……小学生だっけ?(錯乱)』

『よしのんは合法だから!』

『もうすぐ違法やでー』

『違法ならJSもJCも変わらないな!』

『肇ちゃんに釣られたい!』

『変態魚類は七海ちゃんに食われてろ』

芳乃「ほー…ほー…ほほー…」

肇「ごめんなさい芳乃さん…あまり効果はなかったようで…」

芳乃「ふ…ふふふ…」ゴゴゴゴゴ…

肇「芳乃さん…?」

芳乃「粛清…淘汰…」ブツブツ…

肇「芳乃さんが独裁者の好きそうな物騒なワードを呟いてる!?」

芳乃「…肇さん、わたくし少し『用事』が出来ましたのでこれにてー」ススス…

肇「いやダメですよ!?…誰か~!誰か芳乃さんを止めてください~!」


――芳乃の暴走はこずえとクラリスと茄子さんの奮闘とユッコのサイキックによりなんとか収まりました。

おわりです。

山紫水明は良いぞ…!思わず天井ギリギリまでガチャ回してしまう程に!(白目)

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