茄子「アイドル対抗麻雀大会」 (39)

瑞樹「はーい、皆さんこんばんは。夏が近づいて紫外線が怖い、クールキューティーなアイドル、川島瑞樹でぇす♪」

楓「あんきもと日本酒で一杯やりたい。……高垣楓です」

瑞樹「というわけで本日は、346プロアイドル対抗麻雀大会。アイドル界隈きっての豪運、奇才を集めて、麻雀において誰が一番強いのか決めちゃおうという企画です」

楓「麻雀……まあじゃんじゃんやっちゃってください」

瑞樹「実況は川島瑞樹、解説は高垣楓でお送りしまーす」

楓「がんばるぞい」コクコク

瑞樹「あ゛、ちょっとどこからお酒持ってきたのよ!? ていうか楓ちゃんに解説やらせようとしたの誰!? この子何人で麻雀できるのかも知らないわよ!?」

楓「む、1人から5人、あるいは6人から10人くらいでやるんだろうなってことは知ってますよ」プクー

瑞樹「自主的な戦力外通告をありがとうねー。もー……それでは気を取り直して、出場選手の入場です! アイドル最強の雀士の座を争うべく、いったいどのようなアイドルが今宵集ったのでしょうか!」

楓「このお酒美味しい……」クピクピ

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瑞樹「まずはこの子! アイドル界最強の豪運の持ち主! この子の出場は誰もが予想したでしょう! 数々の運試しにおいて圧倒的な記録を誇る、優勝候補筆頭の彼女を止められる人間は現れるのか!? ──幸運の体現者、鷹富士、茄子ぉー!」

茄子「はーい、茄子ですよー♪」バシュー

瑞樹「さあ、やはり茄子ちゃんは外せないわよね。運さえあれば素人がプロに勝つこともある麻雀で、彼女の強運は猛威を振るうことでしょう」

楓「お酒のあてに茄子田楽は外せませんよね」

瑞樹「他のアイドルたちは麻雀の技量だけでなく、茄子ちゃんの引きの強さにどうやって対抗するのかを考える必要があるでしょうね」

茄子「鷹富士茄子、精一杯がんばりますよー♪」

P「あー、川島先輩今日もきれいだなぁ……」

まゆ「」ガジガジ

P「いたいいたい」

まゆ「……Pさん、やっぱり大人げなくないですかぁ?」

P「ん?」

まゆ「運がものをいうゲームに茄子さんが出ちゃうと、勝てる人なんていないと思うんですけど」

P「くじ引きならそうだろうが、麻雀はそれだけじゃないからな」

まゆ「大丈夫なんですか? 一瞬で勝負がついちゃったら、いろんな人たちにダメージがいきそうですけど」

P「そうならないと思ったから茄子を出したんだよ。この業界の人外魔境っぷりを見とくといい」

まゆ「Pさんがそう言うなら……」

P「ところでまゆ、まだ背中から離れるつもりはない?」

まゆ「嫌です」ギュー

瑞樹「続きまして、この茄子ちゃんと戦うアイドル達を紹介していきましょう! アイドル界随一のクレバー、本気を出したこの子の判断力を超えられる人間はそうはいないでしょう! 天才の頭脳はこのゲームにどこまで届くのか? ──ギフテッド、一ノ瀬、志希ぃー!」

志希「にゃはー、どーもどーも、一ノ瀬志希だよー」バシュー

瑞樹「麻雀に必要なのは運と実力! 茄子ちゃんが運を極めたアイドルであるとするならば、実力を極めたアイドルは志希ちゃんで間違いないでしょう! 麻雀の実力とはつまり確率の計算! 配牌、河から確率を計算し、膨大な選択肢の中から最適解を見つけ出す、そこにおいてギフテッドである彼女を超えられる者はいないわ!」

楓「ギフト……お中元はビールがいいですね」コクコク

瑞樹「志希ちゃんの読みの深さと、天才にしかできない打ち方に期待ね」

志希「んー、まあがんばるよー」

美嘉「志希、麻雀なんてできたんだ……」

奏「昨日の夜、プロデューサーがネット麻雀で一から教え込んでたわよ」

美嘉「昨日の夜!? そんなんで大丈夫なの?」

奏「最初は牌の種類も知らなかったみたいだけれど、何回かやったらそれ以降勝ち続けたそうよ」

美嘉「さ、さすがね……」

奏「ま、志希の頭の良さは最初からわかってたことだし、私たちの中じゃ適任でしょう」

美嘉「そうだけど……でも……」

奏「……そうね」

美嘉奏((途中で飽きそうで心配……!))


フレデリカ「それローン♪ 天地創成ひゃくまんてーん♪」キャッキャッ

周子「じゃーこの四枚生け贄にして無効化しまーす」キャッキャッ

瑞樹「三番目の出場者はこの子! ザ・アイドルの中央値! 普通じゃないとんでもアイドル達の中で第三勢力となるのは彼女でしょう! 突き抜けた普通はこの戦いでどう発揮されるのか!? ──五代目シンデレラガール、島村、卯月ぃー!」

卯月「島村卯月、がんばりますっ」バシュー

瑞樹「茄子ちゃんほどの運もなければ、志希ちゃんほどの実力もない、でも、卯月ちゃんの特徴は総合力の高さに裏打ちされた普通! 堅実な戦い方をすれば十分に勝機はあると思うわ!」

楓「カンパリソーダもいいですね……」クピクピ

瑞樹「他のアイドルに引っ張られない打ち方をしてほしいわね」

卯月「勝つために全力でがんばりますっ」ブイッ

未央「おーいいねー! がんばれしまむー!」

凛「うーん、勝てるのかな……」

未央「こらこら、しぶりんがしまむーを信じないでどうするのさ」

凛「う、そうだけど……でも未央は卯月が勝てると思う?」

未央「……がんばってくれると思うよ」メソラシ

凛「ほら」

未央「ま、まあ、プロデューサーがしまむーを推したんだからきっと勝ち目はあるんだよ! 一生懸命麻雀勉強してたしさ!」

凛「……そうだね、私たちもちゃんと見守ってあげよう」

未央「おー!」

瑞樹「それでは最後の出場者の紹介です! ……いったい、いったい誰がこの子の参戦を予想したでしょうか! 賭け事とは最も遠い、アイドル界一の薄幸少女! この子の不幸は、しかし諦めない意志を証明するものでもあります! ──不屈の少女、白菊、ほたるぅー!」

ほたる「す、スモーク強、けほっ……し、白菊ほたるです!」ボシュゥゥゥ

瑞樹「まさかほたるちゃんが出場してくるとは思わなかったわ。麻雀の実力は未知数だけど、運のなさは自他ともに認めるところよね。……でも、ほたるちゃんの不幸が、番狂わせを起こすことだってあるかもしれない、のかしら? わからないわ」

楓「あ、お猪口にひび……」

ほたる「がんばりますっ……」

朋「……人選ミスじゃない?」

祐美「そ、そんなこと、あるかもしれないけど……」

朋「ほたるちゃんに運の勝負は無理でしょ……」

祐美「でも、プロデューサーはほたるちゃん以外ありえないって……」

朋「うーん、そんなに麻雀が得意って話も聞かなかったけどなー」

祐美「そうだよね……」

朋「でも、ほたるちゃんも自分で出ることを決めたんだよね」

祐美「番狂わせの勝算があるってことかな」

朋「今日のほたるちゃんの運勢は……あ、最下位……これも最下位……」ガサガサ

祐美「……」

朋「……」

朋祐美「「がんばれほたるちゃん……!」」

瑞樹「さあ、メンバーが揃ったところで、さっそく始めていきましょう! アイドル対抗麻雀大会、スタートよ!」

楓「がんばっていきましょー」

東一局
東家:鷹富士茄子、25000点
南家:一ノ瀬志希、25000点
西家:島村卯月、25000点
北家:白菊ほたる、25000点

瑞樹「本日は半荘戦なので親が二週したら終了になるわ。点数に関わらず西入などの延長戦はなし。南場終了の時点で一位だったアイドルの優勝よ」

楓「優勝賞品とかあるんですか?」

瑞樹「もちろん! 一位だったアイドルには温泉旅行のペアチケットが贈呈されるわよ! ……私もいきたいわね、温泉」

楓「いいですねー、瑞樹さん、いっしょに行きましょうよ」

瑞樹「考えとくわ。……さあ、始めましょうか! 東一局、親は茄子ちゃんからね」

卯月「よろしくお願いしますっ」カチャカチャ

志希「よろしくねー」カチャカチャ

ほたる「よろしくお願いします」カチャカチャ

茄子「よろしくお願いしますねー……あら」カチャカチャ

瑞樹「さあ牌が配られましたが、最初に和了って先制するアイドルは誰になるのかしら」


茄子「ごめんなさい、和了ってますねこれ」パタン

卯月「!?」

志希「!?」

ほたる「!?」

瑞樹「え、ええ!? 配牌で和了ってことは、……天和!? 天和! 親の役満は、16000オール!」

楓「天……なんの天ぷらですか?」

卯月「嘘……」

志希「にゃはー……」

ほたる「さすがですね……」

瑞樹「圧倒的! 和了ったら死ぬともいわれている天和をいきなり決める超強運! これが鷹富士茄子というアイドル!」

茄子「幸運ですねー♪」

東一局、一本場
東家:鷹富士茄子、73000点
南家:一ノ瀬志希、9000点
西家:島村卯月、9000点
北家:白菊ほたる、9000点

瑞樹「とてつもなく大きく試合が動いてしまったけれど、他のアイドルもまだまだがんばってほしいわね。一本場で、茄子ちゃんの親が続いてるわよ」

茄子「リーチです♪」

卯月「うええ!?」

瑞樹「ダブルリーチ! 尽きることのない幸運で、今度は一巡目からリーチをかけていく!」

ほたる「これは、何が当たるかわかりませんね……」

志希「……」

茄子「ふふ、なんでしょうね……一発は、ないですねー」

瑞樹「他のアイドルもなんとかかわしてはいるけれど、茄子ちゃんのツモも怖いわよね。なんとか一矢報いてほしいところだけど……」

卯月「当たらないでください……」スッ

ほたる「……」スッ

茄子「ふふ、きませんねー」スッ


志希「うん、それロンだね、跳満」パタン

茄子「あら……」

瑞樹「あーっと! 茄子ちゃんの攻勢をしのぎ、和了したのは志希ちゃん!」

志希「にゃふふ、天和なんてされたらどうしようもないけど、ちゃんと何巡かさせてくれればねー。配牌と河で他の人の手牌はだいたいわかるしー」

茄子「……ふふ、さすがですね」

東二局
北家:鷹富士茄子、59700点
東家:一ノ瀬志希、22300点
南家:島村卯月、9000点
西家:白菊ほたる、9000点

瑞樹「さあ親は志希ちゃん! 無駄のない最適な打ち方で、誰よりも早く和了の形を作っていくわよ」

志希「──ロン、7700ねー」

茄子「むう……」

東二局、一本場
北家:鷹富士茄子、52000点
東家:一ノ瀬志希、30000点
南家:島村卯月、9000点
西家:白菊ほたる、9000点

志希「狙い撃ちしちゃってごめんねー、でも、勝つには茄子ちゃんに当てるしかなくてさー」カチャカチャ

茄子「いえいえ、私も負けませんよー」カチャカチャ

瑞樹「志希ちゃんみたいに卓越した場の把握力があるからこそできる、無駄なく手が進み続ける打ち方は麻雀の理想形よね。しかも自分の手牌や河から他人の手を知ることができるということは、他人からロンアガリされないということでもあるわ!」

楓「志希ちゃんは未来が見えるんですねー」

瑞樹「さあ、ここから志希ちゃんの快進撃が続くかどうか……」


卯月「あ、ほたるちゃん、それロンです、満貫ですっ」パタン


ほたる「!?」

瑞樹「志希ちゃんを止めたのはなんと卯月ちゃん! なんというか、普通に和了った!」

卯月「やりました!」ブイッ

未央「うおお、しまむー和了ったよ!」

凛「うん、すごいね」

未央「なんかプロデューサーがしまむーを選んだのわかった気がするよ、普通に勝ちそうだもん」

凛「卯月はいつもちょっといい感じの普通に収束するからね、周りの人たちに影響されず普通の結果を出せるのは強いかも」

未央「お、今度は茄子さんから和了ったよ、圧倒的普通力だね!」

凛「大勝もしないけど、ボロ負けもしない……安定感ってことだけど、それってさ、」


茄子「卯月ちゃん、それロンです♪」パタン

卯月「ああっ!?」ガーン


凛「……普通に負ける可能性もあるってことだよね」

未央「が、がんばれしまむー!」

東四局
南家:鷹富士茄子、48300点
西家:一ノ瀬志希、30000点
北家:島村卯月、21000点
東家:白菊ほたる、700点

瑞樹「さあ東場もラスとなり、トップは依然茄子ちゃん。どんな相手でも普通に和了できる卯月ちゃんが点を取り戻してきたわ。ほたるちゃんが厳しい状況だけど、親が回ってきたところでどうにかがんばってほしいわね」

楓「ほたるいかが食べたくなってきました」コクコク

ほたる「……」スッ

茄子(うーん……)スッ

志希(……どうしようかにゃー)スッ

卯月(ちょっと和了が遠いです……)スッ

瑞樹「ゆっくりと回っている東四局、誰が仕掛けるかしら」


ほたる「すみません、ツモです。──国士無双、です」パタン

茄子「!?」

志希「!?」

卯月「!?」

瑞樹「あのほたるちゃんが、ツモアガリ!? ……しかも、国士無双! 役満! 16000オール!」

茄子「む、むう……」

卯月「どういう……」

志希「……」

瑞樹「三人の困惑はよくわかるわ。不幸体質のほたるちゃんが、まさかの役満をツモアガリだなんて……いったいどんなからくりなのかしら?」

志希「……にゃは、そういうこと♪」

ほたる「……」

卯月「し、志希ちゃんわかったんですか?」

志希「んーまあだいたいねー。……卯月ちゃんさ、運が良ければ役満だけど、堅実に打てば満貫はもらえるみたいな場面だったらどうする?」

卯月「うーん、迷いますね……」

志希「そこが麻雀の難しい所だよねー。自分が今ツイてるかどうかなんて普通はわからないんだからさ、勝負どころを間違えて和了れないなんてことザラにあるし。普通の人間は運がいい時もあれば、悪い時もある」

卯月「あっちにしとけばよかったってことは、結構ありますよね……」

志希「でもそうならない人もいるよねー。常に幸運な茄子ちゃんとか、……常に不幸なほたるちゃんとか」

卯月「あ!」

> 祐美

ひょっとして関裕美のこと?

茄子「そういうことですか。私が自分の運の良さを見越して打てるように、ほたるちゃんも不幸を前提に打てる、と」

志希「運の悪い自分ならここであれを引くだろう、ってわかっちゃうわけだよねー。……絶対に運の悪い結果がくるってわかってるのって、麻雀においては絶対的な幸運をもってることとほとんどかわらないんじゃにゃい?」

卯月「さっきの国士無双は、運悪く、全部ヤオ九牌を引いた結果っていうことですか……」

ほたる「……運のない私ですけど、だからこそ勝てることもあるってプロデューサーさんが教えてくれたんです。こんな私を信じて、勝てるって言ってくれた人のためにも、勝ちますっ」

茄子「ふふ、それは私たちも同じですよー♪」

卯月「が、がんばりますっ」

志希「負けにゃいよー♪」

東四局、一本場
南家:鷹富士茄子、32300点
西家:一ノ瀬志希、14000点
北家:島村卯月、5000点
東家:白菊ほたる、48700点

朋「す、すごい……ほたるちゃん一位だよ!」

祐美「そ、そうだね……」

朋「運の悪さを見越した打ち方かー、プロデューサーも考えたわね」ウンウン

祐美「そう言われると私たちの中じゃ一番適任だったね」

朋「そうね。……うん、そうなんだけどさ」

祐美「どうかしたの?」

朋「うーん、要は絶対に起こる不幸の裏をかいて和了るってことでしょ? でもそれってさ」


ほたる(……うう、全然手が進まない……)スッ

茄子「ロンです♪」パタン

ほたる「ああっ!?」ガーン


朋「ほたるちゃんが不幸すぎて裏の裏をかかれることもあるってことよね……」

祐美「……」

朋祐美「「がんばれほたるちゃん……!」」

オーラス
南家:鷹富士茄子、32700点
西家:一ノ瀬志希、28800点
北家:島村卯月、15000点
東家:白菊ほたる、23500点

瑞樹「さあ白熱した勝負もついにオーラスまできたわ! 一位は茄子ちゃんだけれど、一局でひっくり返されてもおかしくない接戦! この一局を制したアイドルが勝者となることは間違いないわ! 果たして麻雀最強アイドルの称号は誰の手に渡るのか、最後の戦いを前に各アイドルは現在休憩中です!」

楓「眠くなってきました……」ウツラウツラ

茄子「ふぅ……」

P「おつかれだな」

茄子「Pさん……はい、こんなに苦戦するとは思っていませんでした」

P「だろうな」

茄子「Pさんはこうなるって思ってたんですか?」

P「じゃなかったらこの仕事受けてないよ」

茄子「もー、意地悪なんですから」

P「でも楽しいだろ?」

茄子「……楽しいです♪ 運がいいだけじゃ終わらない、そんなこと、アイドル始めるまではなかったですから」

P「ま、今日の仕事はアイドルのやることじゃないがな」

茄子「そうかもしれませんね」クスクス

P「しかしいい機会だ、本気でやって、勝ってこい」

茄子「……Pさんは、私が勝ったらうれしいですか?」

P「どうかな」

茄子「……」プクー

P「負けるよりは勝ってくれるとうれしい」

茄子「ふふ、ならきっと勝てますよ。私とPさんで二人分の幸せのためなら、無敵です。……私、運いいですからっ♪」

茄子(うーん、どっちを切るのがいいでしょうか……)

瑞樹「オーラスも正念場! そろそろ誰が和了ってもおかしくない巡目だけど、ここにきてあの茄子ちゃんが長考しているわ!」

茄子(昔なら、こんな風に悩んだりしなかったんですけどね。好きなように切れば、勝手に幸運な方にいくだろうって)

茄子(でも今、周りにいる人たちは私の幸運程度だけじゃ勝てない、そんな人たちばかりですから……)

茄子(ふふっ、悩んで、自分で決めるのって楽しいですね)

茄子「じゃあ……こっち、です」スッ



志希卯月ほたる「「「ロン!」」」


茄子「……え?」

志希卯月ほたる「「「え?」」」

瑞樹「…………と、トリプルロン、まさかの三家和! 三人同時のロンについてはいろいろルールがあるけれど、今大会では、えーと……流局? 流局です! というわけで、ほたるちゃんの親が流れて試合終了! アイドル対抗麻雀大会、優勝は……鷹富士、茄子ぉー!」

茄子「……えー」

瑞樹「他のアイドルの誰が勝ってもおかしくない接戦となりましたが、アイドル対抗麻雀大会は、豪運の茄子ちゃんが制しました! 実況は川島瑞樹、解説は高垣楓でお送りしました! みなさん、おやすみなさーい♪」フリフリ

楓「zzz……」スヤァ

茄子「うーん、なんだか釈然としませんね……運が悪かったのやら、よかったのやら……」

P「いやあ、笑わせてもらったよ。すごい間抜けな顔してたぞ茄子」

茄子「むー」ポカポカ

P「結局勝ったんだから、よかったんじゃないか、これはこれで」

茄子「もっと自分の実力で勝った感がほしかったんですよ。……なんだかまた、運で勝っちゃった気がして」

P「悩んで切った結果なんだから、そういうこともあるでいいんじゃないか。俺は今日の結果は茄子自身が頑張った結果だと思うぞ」

茄子「……Pさんがそう言うならそういうことにしておきましょう♪」ギュー

P「ええい抱きつくな幸運がうつる」

茄子「幸せになってしまえー♪」スリスリ

まゆ「……!」カッ

茄子「ところでまゆちゃんはそんなところで何を? 落ち込み中ですか?」

まゆ「」ペロペロ

P「そんなところだ」

茄子「いいですねー、私も落ち込んだらPさんにくっつきましょうか」

P「幸運が怒涛のように押し寄せてきそうだ」

茄子「ふふ♪」

P「……総選挙の結果を受けて、これから仕事も増えるからな。落ち込んでる暇はないぞ」

茄子「わかってますよー。Pさんも、ファンのみなさんも、みーんな幸せにできるトップアイドルになりたいですね♪」

P「良い目標だ、全力で協力しよう。……そのために、まずは」

茄子「まずは?」

P「近々園児用スモックの採寸があるから、そんな感じでよろしく」

茄子「えぇ……」

以上です。
346アイドルで麻雀したら強いのはこのへんかなーと思いつきでした。
麻雀部分はガバですが許してくださいなんでもしまむら。

前作の

モバP「かな子、ちょっとこっちきなさい」かな子「?」

かな子「Pさんの背中にまゆちゃんがくっついてる」

なんかもよろしければ

>>20
や、やらかしました……申し訳ありません

祐美→裕美ですね、関ちゃんごめん……

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