仁奈「ばちーんばちーん」

ありす「いたいです」

仁奈「ばちーんばちーん」

ありす「やめてください しんでしまいます」

杏「仁奈とありすだ。なにしてんの」

仁奈「にんげんです」

ありす「にんげんです」

杏「なるほど

杏「にんげんは楽しい？」

仁奈「ばちーんばちーん」

杏「いたいいたい」

ありす「ばちーんばちーん」

杏「二人とも疲れてるね」

仁奈「カニ」

ありす「カニですね」

杏「カニだね」

仁奈「ゲソ……」

杏「イカだね」

ありす「げしょ！」

杏「げそそそそそそ」

仁奈「タコ」

杏「うまーい」

ありす「はふ、はふ」

杏「にんげんじゃなくなっちゃったけど大丈夫かな」

ありす「にんげんです」

仁奈「にんげんでごぜーますよ」うねうね

杏「そっかータコかー」

ありす「これは コーラです」

杏「醤油だね」

仁奈「そばつゆです」とろー

杏「になつゆだね。しまってね。捕まるよ。出るんだね」

ありす「えっち」

仁奈「えっち」

杏「理不尽すぎるよね」

仁奈「誰かが来るまで事務所で全裸のきもちになるですよ」

ありす「もう脱いでます」

杏「そうだね。最初から全裸だったね。しまってね。捕まるよ。杏が」

ありす「補導で済みます」

杏「済まないよね。アイドルライフ終わるよね」

仁奈「杏おねーさん常識がうるせーですよ」

杏「杏なんも間違ってないよね」

ありす「まあまあ、杏さんも脱ぎましょう」

杏「抵抗ができない」

仁奈「すっぽんぽんだー」

杏「ひん剥かれてしまった」すっぽんぽん

ありす「杏さん寒いんですか？乳首が立ってますよ」

杏「言わないで欲しかった」

仁奈「乳首だー」つんつん

杏「そうだね、乳首だね。もうこれ捕まるよね。みんな」むくむく

杏「誰か来たらどうするのさ」

ありす「そのスリルが興奮するんでしょう」

仁奈「でしょー」

杏「最近の小学生って怖いや」

仁奈「誰か事務所に呼ぶですよ。来る直前まで全裸でいましょー」

ありす「晴さん呼びました。多分10分以内に来ます」

仁奈「グッドですね」

杏「地獄かよ」

ありす「晴さんなら見つかってもスルーしてくれるので安心して全裸でいられます」

杏「人選が慎重だった」

杏「プロデューサーとかちひろさんが来たらどうするのさ」

ありす「その時はその時です」

仁奈「もし見つかったとしても、二人とも誰にもいえねーですよ」

杏「二人が不憫だ」

ありす「でもまあ、あの二人はあの二人で完結してますし。いちゃいちゃですし」

仁奈「仁奈たちのことはそっとしといてくれるですよ」

杏「いやそーいう問題ではないと思うし二人はそんな人じゃないと思うけどね」

ありす「あ、足音が聞こえます」

杏「服着なよ」

仁奈「着ぐるみかぶるですよー」

ありす「私は毛布を」

杏「え、服、あ、放り投げられてる。うさぎでいいやもう」

ありす「この瞬間が最も興奮しますね。南タチバナの天然水がこんこんと」

杏「やめなよ」

仁奈「になもになつゆがだくだくと」

杏「やめてよ」

ありす「フゥー杏さんが隠せてそうで隠せてない際どい格好でさらに滾るゥー」

杏「やめてよ。あと君そんなキャラじゃないでしょ」

ガチャ

晴「ちーっす」

杏「晴さんあんたって人は」

仁奈「わー！全裸ー！」

晴「あんまでかい声で言わないでくれ」

杏「晴ちゃんまさか家から全裸で」

晴「んなわけ。ちゃんと更衣室で脱いできた」

ありす「さすが晴さん。信じてました」

晴「仁奈と橘っつったら全裸だろーなーって思って。杏さんいるとは思ってなかったけど」

杏「どういうこっちゃ」

ありす「そういうことです」

晴「またこりゃずいぶん溜めたな。発散してないのか」

ありす「事務所だったので」

仁奈「溜めると解放した時に素晴らしいので」

杏「この二人こんな変態じゃなかった。昔の二人を返して」

晴「諦めな杏さん。この二人は昔から今までずっとこうだ」

杏「違う！杏は認めないぞー！」

晴「杏さん見えてる見えてる」

杏「うがー！」

ありす「今日はあんまり発散できませんでしたね」

仁奈「そーですね」

杏「にんげんはどうしたの」

仁奈「にんげんは終わりました」

ありす「にんげんは終わったんですよ杏さん」

杏「晴ちゃんたすけて」

晴「耐えて」

ありす「ばちーんばちーん」

仁奈「ばちーんばちーん」

杏「やめて素肌は痛い。ほんと痛い」

晴「懐かれてんなー杏さん」

杏「晴ちゃん見てないで助けて」

晴「そこらへんにしとけー、また生カンチョーすんぞ」

仁奈「……」スッ

ありす「……」スッ

杏「効果覿面！？何をしたの晴ちゃん！？」

晴「生カンチョー」

ありす「アレは本当に痛いので……」

仁奈「恥ずかしいですから……」

杏「全裸が恥ずかしくないってあたり終わってない？」

晴「この二人はそういう人種だから」

杏「晴ちゃんもだよ！？」

ありす「何言ってるんですか。この事務所には私たちの年代で深夜の女子寮を全裸でうろついてる女の子だっているんですよ」

杏「その情報聞きたくなかった」

晴「オレじゃん」

杏「はぁ！？」

晴「バレてたのか。やっちまったな」

仁奈「晴ちゃんもだったですか」

晴「え何、他にもいんの」

仁奈「詳しくは言えねーですけど晴ちゃんじゃなかったのは確かですよ」

晴「墓穴じゃん。やべー」

ありす「かかりましたね晴さん」

晴「うっせー橘。おけつ掘るぞ」

ありす「……」スッ

杏「生カンチョーどんだけヤバいの」

晴「やるか？杏さん」スッ

杏「やめとく」

晴「いつまで全裸でいんだ」

仁奈「スッキリするまで」

ありす「同じくです」

杏「杏流石に着てもいいよね」

晴「あの部屋のすみっちょでハチャメチャのズタボロになってるの杏さんの服？」

杏「終わったんだけど」

仁奈「仁奈の着ぐるみ貸しますよー」

杏「ほんとに。やった」

ありす「全裸着ぐるみですね。目覚めればいいのに」ニヤニヤ

杏「晴ちゃんやっちゃって」

ありす「すみませんでした」

仁奈「全裸着ぐるみは病みつきになると戻れねーですよー」ニヤニヤ

杏「あっちもやっちゃって」

仁奈「ごめんなさい」

杏「うへー……地肌に裏地がつるつるですごいや」

仁奈「気持ちいいですよね」

杏「否定できない。これは目覚めますわー」

仁奈「その格好のまま外に出るとびっちょびちょですよ」

杏「仁奈から『びっちょびちょ』とか聞きたくなかったんだけど」

晴「仁奈は変態だから」

仁奈「それほどでもねーですよ」

晴「褒めてないんだよなぁ」

ありす「だからオムツ履いてるんですか」

杏「えっ」

仁奈「だー！！なんで言っちゃうんですかー！！」

晴「おっ。橘が乙女の秘密を喋った。これは生カンチョーだな」

ありす「待ってください、あの、まって、ちょ、足速っ！？」

晴「もらった！！」

ヌムッ

ありす「アッー！！！！♀♀♀」

晴「なあ橘、お前ちゃんとけつ拭いてるか？くせーんだけど」

ありす「失礼な！ちゃんとウォシュレットも使ってます！！」ヒリヒリ

杏「いやー壮観だった」

仁奈「あれほんといてーんですよ……」

晴「お前らはこうしないと暴走するからな。しつけだしつけ」

杏「仁奈にも一発」

仁奈「なんで！？」

晴「あらよっと」ヌムムッ

杏「ぴきぃ！？なんで杏が！？」

晴「無垢なる魂を罰しようとした罪」

ありす「晴さんは公正ですから」

杏「いったー……もうやめよう。これは痛い」

仁奈「いてーんですよ……」

杏「で、おむつ詳しく」

仁奈「ほらーこうなるー……」

晴「別にいいだろ。遅かれ早かれこの事務所ならバレる」

仁奈「……おつゆが溢れてきて大変なことになるのでオムツを履いたらサイコーだってことに気づいた。それだけのことでごぜーます」

杏「仁奈の将来が怖い」

ありす「私もちょっと試してみたんですけど、ダメでしたね。着ぐるみじゃなくて全裸におむつじゃないと興奮できませんでした」

杏「ありすも大概じゃん」

晴「だからこの二人は変態なんだ。諦めてくれ」

仁奈「汚れたオムツを……交換してもらう時が……フヒッ」

杏「おーいキノコが溢れてるぞー」

仁奈「オムツを交換してもらう時がもっとも興奮しやがりますね」

ありす「今度私にも交換させてください」

仁奈「ありすちゃん絶対いたずらするからやです」

ありす「しませんよ。多分」

晴「こいつ絶対するぞ」

杏「ありすはそんな子じゃないよ」

ありす「杏さん……！」

杏「今度杏もオムツ履くからありすよろしく」

ありす「介護……！」

杏「生カンチョー」ヌム

ありす「痛くないですね」どや

晴「こうやんだよ杏さん」ヌムッ！

ありす「おうっ！？」

杏「師匠と呼ばせてください」

仁奈「おむつの交換はいいですよ」

杏「杏にはまだ気持ちがわからない」

仁奈「全てを預けている安心感って言うですかね？」

ありす「なるほど。全てを預ける」

晴「ただ興奮するからじゃねーの」

仁奈「そーとも言うですね」

杏「杏にはわからない」

ありす「わからせたい」

仁奈「ちょーどオムツがあるんですけど履きますか？」

晴「杏さんオムツ大作戦」

杏「まって」

ありす「待てません」

杏「いいから待てると言ってください」

晴「はい確保ー」

杏「捕まった」

仁奈「はーいオムツはきまちょうねー」

杏「高校生にもなってオムツという恥辱感がヤバい」

仁奈「そうちゃくかんりょーでごぜーます！」

晴「おぉ……これは……」

ありす「南タチバナの天然水がこんこんと」

杏「恥ずい。めっちゃ恥ずい」

ありす「いいですよ杏さん。すっごく似合ってます」

杏「ころしてくれ」

仁奈「これに着ぐるみでごぜーますよ！たまんねーんです！」

杏「どれどれ……」

杏「……まぁ、なるほど。悪くない」

仁奈「でしょー！」

晴「杏さんが目覚めたところで、今日はどうする？」

ありす「深夜徘徊でもしてみますか」

晴「よっしゃ乗った。全員オムツな」

仁奈「わーい！」

杏「マジで言ってんの……」


了

今回も読んでくださってありがとうございます。暑いですね。
全裸徘徊は蚊に刺される季節ですので虫除けスプレーをちゃんと使いましょう。悲惨なことになるらしいですよ。

参考楽曲
YATTA!/はっぱ隊
http://youtu.be/rW6M8D41ZWU