李衣菜「大人の魅力を身につけたいんだよね!」 (56)

~事務所~

夏樹「急にどうした」

李衣菜「もっと大人っぽくなりたいんだよね」

夏樹「大人っぽくって、まだ17歳だろ?」

李衣菜「でも奏ちゃんとか菜々ちゃんだって私と同じ17歳なのに大人っぽいでしょ?」

夏樹「まぁ、確かにあの二人は大人びてるか」

夏樹(菜々は当然っちゃ当然だが)


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夏樹「しかし何でそんなこと思ったんだ? 何かあったのか?」

李衣菜「え!?・・・な、何もないけど?」キョドキョド

夏樹「あったんだな」

李衣菜「うっ・・・」

夏樹「話してみろよ。相談くらいなら乗るぜ?」

李衣菜「・・・」

李衣菜「実は―――」

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― 数日前 ―

~李衣菜宅~


『りいな・・・・りいな・・・・』


李衣菜『うーん・・・あと10分だけ』ムニャムニャ


『李衣菜・・・李衣菜・・!』


李衣菜『ん~・・・分かったって~』

モバP(以下、P)『起きろー!』

李衣菜『うわぁ!? な、なになに!?』

P『やっと起きたか』

李衣菜『なんだ、Pさんか・・・』ポケー

李衣菜『・・・え?』

李衣菜『な、なんでPさんが私の部屋にいるのっ!? お母さーん!?』

P『お母様はもう仕事に行ったからいないぞ。それより今何時だと思ってるんだ』

李衣菜『今? 10時・・・10時!?』ガバッ!

P『10時に迎えに行くって言ったよなぁ?』ゴゴゴゴ・・・

李衣菜『す、すみません!』

李衣菜『すぐ準備します!』アタフタ!

P『まったく・・・』

李衣菜『・・・』ジーッ・・・

P『ん、どうした? 早くしないと遅刻だぞ』

李衣菜『い、いやいや!? 部屋から出てくださいよ! 着替えられないじゃないですか!』

P『え?・・・あぁ、そうかスマン』

李衣菜『あぁ、そうか。って!』

P『とにかく急いでくれよ?』

バタン

李衣菜『もーっ!』






李衣菜『Pさんにはデリカシーってものがないのかな!』ブツブツ

李衣菜『・・・』ヌギヌギ

李衣菜(Pさんが私の部屋に・・・)

李衣菜『部屋、もっと綺麗にしておけば良かったな』ボソッ


P『終わったかー?』ガチャ


李衣菜『キャァァァァァ!?///』

李衣菜『何勝手に開けてるんですか!? ノックもしないで開けるとか常識疑いますよ!///』

P『いや、声はちゃんとかけたぞ?』

P『李衣菜ー・・「終わったかー?」ガチャ  ってな感じで』

李衣菜『早すぎません!? そんなの声かけたって言えませんから!』

P『遅刻しそうなんだから仕方ないだろ。ホラ早く着替えて』

李衣菜『だから出てってくださいよ!///』

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李衣菜「―――ってことがあってさ」

夏樹「そりゃ大変だったな」アハハ

李衣菜「笑い事じゃないよ! 完全に私を子供扱いしてさ~!」ムキーッ!

夏樹「Pさんも遅刻寸前で焦ってたんじゃないか?」

李衣菜「だからって着替えを見ていい理由にはならないじゃん!」

夏樹「まぁ、確かにな」アハハ・・・

李衣菜「だから大人の魅力を身につけてPさんを見返してやりたいんだよ!」

夏樹「大人の魅力ねぇ・・・それって具体的にどんなことするんだ?」

李衣菜「え?」

夏樹「その大人の魅力を引き出すために、だりーはどんなことをしようと考えてるんだ?」

李衣菜「うーん・・・」

李衣菜「・・・」

李衣菜「何すればいいんだろう?」

夏樹「・・・」

夏樹「別に無理してやらなくてもいいと思うけどな」

李衣菜「いいや、私はやるよ! やってみせる!」

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~346社内~

李衣菜「とは言ったものの、大人っぽくなるにはどうすればいいんだろう?」ウーン・・・

李衣菜「・・・ん?」


奏「」

李衣菜(奏ちゃんだ)

菜々「お待たせしました。ブラックコーヒーです♪」

奏「ありがとう」ウフフ

奏「」クピッ

李衣菜(カフェでブラックコーヒー・・・)

李衣菜「これだ!」

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奏「・・・ん?」チラッ


菜々「李衣菜ちゃんは何にしますか?」

李衣菜「・・・フッ、それじゃあブラックコーヒーを頂こうか」キリッ

菜々「かしこまりました♪」

奏(あら、李衣菜がカフェなんて珍しいわね)


菜々「お待たせしました」

李衣菜「どうもありがとう」キリリッ!

李衣菜「」チラッ


奏(あ、こっち見た)フリフリ



李衣菜「(`・ω‐´)⌒☆」フフフ



奏(え、何?)



李衣菜「」クピッ

李衣菜「にがっ」

李衣菜「・・・」

奏「・・・」


李衣菜「す、すみませーん。砂糖とミルク下さーい」

菜々「はーい」


李衣菜「」チラッ

奏「・・・」

李衣菜「(; ・`ω‐´) ⌒☆」フフフ


奏(だからそれはどういう意味なの?)

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李衣菜「別にブラックコーヒー飲めるから大人ってこともないよね」ウンウン

李衣菜「もっと他に必要な物は・・・」ムムム・・・

「あら?」

李衣菜「?」

瑞樹「どうしたの李衣菜ちゃん、道の真ん中で難しい顔しちゃって」

李衣菜「あ、瑞樹さん」

李衣菜「」ジーッ

瑞樹「?」

李衣菜(瑞樹さんってやっぱ大人っぽくて綺麗だよね)ジーッ

瑞樹「な、なに? 私の顔に何か付いてる?」

李衣菜「あ、いえ! 別にそういうことじゃないです!」

李衣菜「実はですね――――」

瑞樹「―――なるほど、大人の魅力ね」

李衣菜「瑞樹さんみたいに大人っぽくなりたいんです」

瑞樹「その気持ちわかるわ。私も李衣菜ちゃんくらいの時にそう思ってたもの・・・今は李衣菜ちゃんの若さの方が羨ましいけどね」トオイメー

瑞樹「でも李衣菜ちゃんが大人っぽくなりたいっていうなら協力させてちょうだい!」

李衣菜「本当ですか!? ありがとうございます!」

瑞樹「今の李衣菜ちゃんに必要な物・・・それは化粧よ!」

李衣菜「化粧ですか?」

瑞樹「李衣菜ちゃんは普段メイクとかしてる?」

李衣菜「いや~、全くしないですね。ノーメイクの方がなんかロックっぽい感じもしますし」

瑞樹「李衣菜ちゃんはそのままでも可愛いし、若いからメイクしなくても問題はないけど・・・」

瑞樹「それじゃダメよ! 大人の女性になりたいのならメイクは必要不可欠なんだから!」

李衣菜「そ、そうだったんですか!?」

李衣菜「じゃあメイクを覚えれば私も・・・?」

瑞樹「大人の女性の仲間入りね♪」

李衣菜「先生! 私にメイクを教えて下さい!」

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~レッスン室~

みく「りーなチャン、遅いな~」

ガチャ

李衣菜「お疲れ様でーす」

みく「あ、りーなチャン! 時間ギリギリだ・・・・よ」

李衣菜「ごめんごめんー」キラキラ

みく「」

みく「誰にゃ!」フシャー!

李衣菜「いきなり何!?」

みく「りーなチャンがりーなチャンじゃないにゃー!」

李衣菜「いや、意味わからないんだけど・・・・あ、もしかしてメイク?」

みく「め、めいくぅ・・・?」

李衣菜「うん、メイクしたんだー♪」エヘヘ‐

みく「りーなチャンがメイクなんてするはずないにゃ! さては偽物だにゃ!?」フシャー!

李衣菜「酷くない!?」

李衣菜「わ、私だってメイクくらいするよ・・・だって女性なんだし///」キラキラ

みく「!」ドキッ!

みく「・・・」

李衣菜「みくちゃん・・・?」

みく「なんかりーなチャン綺麗かも・・・///」

李衣菜「え、本当!?」

みく「うん! 今すっごく大人の女性って感じがしてドキドキしたにゃ!」

李衣菜「えへへー/// やっぱそう見えるんだ~」

李衣菜(やった! これはいい感じだよ!)


ガチャ

ベテラントレーナー(以下、ベテトレ)「集まったな。レッスンを始めるぞ」

李衣菜・みく「はい!」

ベテトレ「っ!?」ギョッ!

ベテトレ「・・・多田、その顔のは何だ」

李衣菜「メイクです!」

ベテトレ「そういうことじゃない。これからレッスンで体を動かすと言うのに何故がっつりとメイクをしてきているんだと聞いてるんだ」ゴゴゴゴ・・・

李衣菜「あ、あの・・・それはですね」

ベテトレ「それは?」ゴゴゴゴ・・・

みく「待って下さい!」

ベテトレ「ん?」

みく「りーなチャンは今新しい自分になろうとしているんです! それはきっとりーなチャンだけじゃなくて私たちアスタリスクの新しい可能性・・・成長にも繋がっていくものだとみくは信じています!」

みく「だから新しいりーなチャンの姿を受け入れてあげて下さい!・・・・お願いします」

李衣菜「みくちゃん・・・」

ベテトレ「・・・」

ベテトレ「分かった。それがキミたちの為になるものだと言うのならいいだろう」

みく・李衣菜「!」

ベテトレ「さぁ、レッスン始めるぞ」

みく・李衣菜「はい、よろしくお願いします!」

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ベテトレ「そこまで!」

みく・李衣菜「ハァ、ハァ・・・」

ベテトレ「・・・前川」

みく「はい!」

ベテトレ「今の多田の姿がキミの求める新しいアスタリスクなのか?」

みく「へ?」チラッ



李衣菜「え、なに?」ドロー・・・



みく「ぎにゃぁぁぁぁぁぁぁ!!??」

みく「り、りーなチャンの顔がぁ・・・!」

李衣菜「な、なに!? どうしたの!?」

ベテトレ「多田、鏡を見てみろ」

李衣菜「へ?」クルッ

鏡「李衣菜『・・・』デロデロー」

李衣菜「えぇぇ!? なにこれ!?」

ベテトレ「あれだけ動いて汗をかいたんだ。メイクが落ちるのは当たり前だ」

李衣菜「みくちゃーん・・・」ジリジリ

みく「な、なんで近づいてくるの!? 怖いよ!」

李衣菜「逃げないでよー!」タッタッタッタ!

みく「ふにゃぁぁぁぁぁ!!!!」タッタッタッタ!


ベテトレ「やれやれ」ハァ・・・


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~事務所~

ガチャ

李衣菜(結局全部落としちゃった・・・)

李衣菜(直しようにもメイク道具なんて持ってないし、それに正直自分で直す自信もないんだよね。やっぱ私にメイクは合わないのかなぁ・・・)ウーン・・・

李衣菜(・・・取りあえず瑞樹さんには謝っておかないと)ハァ・・・

李衣菜「ん?」


仁奈「zzz」
美優「~♪」ナデナデ

李衣菜「あ、美優さん!」

美優(しーっ)

李衣菜「あっ・・・」ムグッ

李衣菜「仁奈ちゃん寝ちゃったんですか?」ヒソヒソ

美優「今日は一日中お仕事だったから疲れちゃったんですね」ウフフ

李衣菜「そっか・・・」

仁奈「んん・・美優おねーさん・・・むにゅむにゅ」
美優「♪」ナデナデ

李衣菜(美優さんお母さんみたい。そんな年じゃないけど)

李衣菜(でも仁奈ちゃんを膝枕している時の美優さんって普段よりも色っぽく見えるんだよなー)

李衣菜(・・・お母さん、か)

李衣菜「!」ピコーン!

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――――――――――

ガチャ

P「ただいま戻りましたー・・・・ん?」

李衣菜「おかえりなさい、Pさん」

P「おぉ李衣菜か。もう外も暗くなってきたからそろそろ帰りなさい」

李衣菜「Pさんはまだ帰らないんですか?」

P「うーん・・・今日は泊まりかな」アハハ・・・

李衣菜「今日『も』ですよね? 最近働きっぱなしみたいですけど睡眠はちゃんと取れてるんですか?」

P「まぁ、多少は」

李衣菜「ダメですよ、ちゃんと休まないと」

P「心配してくれてありがとな。後で仮眠室にでも行くよ」

李衣菜「・・・でしたらここで休憩しませんか?」チラッ

P「ここ? ソファ?」

李衣菜「いえ、そうじゃなくてですね・・・」


李衣菜「わ、私の膝枕で休憩しませんか?///」ポンポン


P「」

李衣菜(大人の女性に必要な物、それは母性!)

李衣菜(母性を身につければそれはもう大人と言っても過言ではないはず!)

P「どうしたんだ突然」

李衣菜「え・・・? えっと、そのー・・・」

李衣菜「無性に誰かに膝枕したいなーって・・・」アハハ・・・

P「そんなことってある?」

李衣菜「私にはあるんです! 取りあえずお試しってことで!・・・・ダメですか?」

P「・・・」

P「・・・じゃあちょっとだけやってもらうか」

李衣菜「本当にいいんですか!?」

P「え、何で?」

李衣菜「いえ、絶対断ってくると思ってたので」

P「まぁ、誰かに見られたら問題はあるけどな」

P「でも、李衣菜は俺の体調を気遣って言ってくれたんだろ? だったらその厚意に甘えさせてもらうよ」

李衣菜「Pさん・・・」

李衣菜「・・・そうですよ! 人の厚意は素直に受け取っておくべきです!」

P「じゃあよろしく頼むよ」

李衣菜「はい♪」

P(女子高生の膝枕一回くらい体験してみたかったとは口が裂けても言えない)

李衣菜「ではこちらにどうぞ」

P「あぁ」

李衣菜(ちょっと緊張してきた・・・)ドキドキ

P「じゃあ失礼して・・・よいしょ」ゴロン

李衣菜「ひっ!?///」ビクッ!

P「うおっ!」

P「な、なんだ!?」ガバッ!

李衣菜「す、すみません! 初めてだから太ももに慣れない感覚が来てちょっとビックリしちゃいました・・・」

P「そりゃそんな短いスカートじゃな・・・やっぱ止めておくか?」

李衣菜「い、いえ! 大丈夫です!」

P「・・・じゃあもう一回寝るぞ?」

李衣菜「はい!」

ゴロン

李衣菜「・・・」

P「・・・」

P(やわらかーい)

P(想像以上に気持ちいいな・・・やばい、このまま眠りそうだ)コクリ、コクリ・・・

チクチク

李衣菜「イヒヒっ!///」ビクッ!

P「おわっ!?」

P「どうした!?」

李衣菜「Pさんが頭動かすと髪の毛がチクチク当たってくすぐったいんですよ!」プルプル

P「いや、そこは我慢してもらわないと・・・」

李衣菜「分かりました! もう大丈夫ですので!」フー///、フー///

P「本当かー・・・?」






P(・・・・あー、また眠気が)ウトウト

P(ちょっとだけのつもりだったけど・・・もう本当に寝ちゃおうかな)フワァー

フワァ~

李衣菜「んっ!///」ゾクゾクッ!

李衣菜(吐息がくすぐったい!///  でも頑張れ私! ここは我慢! 我慢我慢がま・・・・)

P「・・・zzz」スー、スー

フワ~、フワ~

李衣菜「」



李衣菜「~~~~~~っ///」ガタガタガタガタ・・・

P「あががががががが」

P「酔うわっ!」オエッ

李衣菜「も、もう無理! ギブアップ~!」カユイ! カユイ!

P「結局お前は何がしたかったんだよ・・・」

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――――――――――

~事務所~

李衣菜「―――というワケで大人の魅力は身につかなかったよ・・・」

夏樹「そうか、残念だったな」

李衣菜「Pさんにも話したら『李衣菜はそのままでいい』だってさー。それが嫌だから頑張ったのに・・・無理だったけど」

夏樹「Pさんにとっては普段のだりーの方が魅力的に見えてるってことだろ」

李衣菜「え、そうなのかな?」

夏樹「アタシもそうだしな。この前はだりーがやる気だった手前、言い出し辛かったが」アハハ・・・

李衣菜「そうだったんだ・・・」

李衣菜「・・・」

李衣菜「・・・うん! 二人がそう言ってくれるなら私は素のままの私で行くよ! よく考えたら自然体の方がロックな感じもするし!」

夏樹「おう、それでこそだりーだぜ!」



P「おーい、李衣菜ー!」


李衣菜「あ、Pさん」

李衣菜「どうかしましたか?」

P「李衣菜に仕事の話があってな」

李衣菜「仕事ですか?」

P「フェスの仕事だぞ?」ニヤリ

李衣菜「フェス!?」

P「先方がイベントの進行役にウチのアイドルを使いたいって言って下さってな。李衣菜フェスとかよく行くって言ってたよな?」

李衣菜「毎日行ってもいいくらい大好きです!」

P「だから李衣菜にと思って持ってきたんだ。 どうだ、やってみないか?」

李衣菜「やります! いえ、やらせてください!」

P「よし、分かった。じゃあ先方にはそう伝えておくから詳しい話はまた後でな」

李衣菜「はい!」

夏樹「良かったな、だりー」

李衣菜「~~~~っ! ウッヒョー! 燃えてきたぜーっ!」イエーイ♪

夏樹「やっぱだりーはこの感じが一番しっくりくるな」

P「なんだ、大人っぽくなるのはもう諦めたのか?」フフフ

李衣菜「大人の魅力を学ぶのも大切ですけど、まずはロックをしっかりと極めるのが先ですからね!」

李衣菜「というワケでロックなアイドル多田李衣菜のプロデュース、これからもヨロシク♪」

終り

~おまけ~

― フェス当日 ―

李衣菜「フェスって・・・」


【肉フェス!! 2018】


李衣菜「肉フェスじゃないですかぁ!」

P「すまん、フェスは全般的に好きなものかと思ってたから・・・でもさ」

P「その後の詳しい話を聞いてなかったのはお前の方だからな!」

李衣菜「うっ・・・!」

P「とにかく今回はしっかりとやってもらわないと」

李衣菜「まぁ、私もプロですから全力ではやりますけど・・・上手くできるかなぁ」

李衣菜「私、基本食にこだわらないといいますか・・・音楽だけあればいい人間なんですよね。 No music, No life 的な?」フゥ

P(その使い方は違う)

李衣菜「まずテンション自体上がるかどうか・・・」


「李衣菜ちゃーん、ウチの肉食べてかない!? 安くするよー!」


李衣菜「本当ですか!?」ピューン!


P「よし、問題なさそうだな」

P「・・・」

===============================

P『俺が子供扱いしてる?』

夏樹『Pさんも悪気は無いんだろうけど、だりーも年頃の女子だからさ。
出来る限りでいいから、もうちょっと年相応の態度で接してやってくれないか?』

===============================

P(そんなつもりはなかったけど、実際10歳近く離れてるからどうしても妹に近い扱いになっちゃうんだろうな・・・)

李衣菜「Pさん、どうしたんですかボーっとしちゃって。置いてっちゃいますよー」

P「あぁ、すまん」

ギュッ!

P「!」

李衣菜「ホラ、行きますよ」グイグイ

P(というより・・・)

李衣菜「早くしないとなくなっちゃいますからね♪」

P(俺が男として見られてないような気がするんだけどな) コラ、ヒッパルナッテ

以上になります!
最後までご覧いただきましてありがとうございました!


こちら前作になります。もし良かったら暇な時にでも読んでみて下さい!

高校生、城ヶ崎美嘉の一週間
高校生、城ヶ崎美嘉の一週間 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521807389/)

申し訳ございません

(誤)奏ちゃん
(正)奏

でしたね。確認不足でした

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